JP5051747B2 - 車輪用軸受装置 - Google Patents

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Description

本発明は、自動車等の車輪を回転自在に支承する車輪用軸受装置に関するものである。
従来から自動車等の車輪を支持する車輪用軸受装置は、車輪を取り付けるためのハブ輪を転がり軸受を介して回転自在に支承するもので、駆動輪用と従動輪用とがある。構造上の理由から、駆動輪用では内輪回転方式が、従動輪用では内輪回転と外輪回転の両方式が一般的に採用されている。この車輪用軸受装置には、所望の軸受剛性を有し、ミスアライメントに対しても耐久性を発揮すると共に、燃費向上の観点から回転トルクが小さい複列アンギュラ玉軸受が多用されている。
この軸受は、外側に転走面が形成された内方部材と、内側に転走面が形成された外方部材と、両転走面間に転動自在に配置される転動体と、からなる。従来、この内方部材と外方部材は、旋削等で形成されるが、軽量・低コスト化を狙い内方部材と外方部材を、板材又はパイプ材からプレス成形する方法が考案されている。
特許文献1、特許文献2には、この内方部材と外方部材を、板材又はパイプ材で成形する例が示されている。特許文献1においては、内方部材が一対の内輪からなり、その内輪と外方部材の間にボールが転動自在に配置されている。この例では、内輪に軸方向から重錘を載せて予圧を与えている。また、特許文献2においては、内方部材の環状曲部に、複列のボールをそれぞれ環状に配列して、油圧プレスローラにより外方部材に環状凹部が形成されている。このプレス形成時に内方部材と外方部材とボールとの間に予圧が与えられる。
実開平6−1835号公報 特開平1−210612号公報
しかしながら、特許文献1、特許文献2に示す車輪用軸受装置に泥水等がかかった場合には、その泥水等が内方部材と外方部材のすきまから軸受内に浸入し、軸受の寿命に悪影響を与える。また、軸受内部に封入された潤滑グリースが漏洩して軸受の寿命に悪影響を与えることもある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、軸受内への泥水等の侵入を防ぎ、高寿命な車輪用軸受装置を提供することを目的としている。
係る目的を達成すべく、本発明は、内周に複列の外側転走面が形成されたプレス板製の外輪と、外周に前記複列の外側転走面に対向する複列の内側転走面が形成されたプレス板製の一対の内輪と、前記両転走面間に転動自在に収容された複列の転動体と、を備え、前記外輪に軸方向外方に延びる円筒部が形成され、前記内輪の軸方向外方の端部に径方向外方に延びる鍔部が形成され、前記外輪の円筒部と前記内輪の鍔部とで形成されるインナー側及びアウター側の開口部にそれぞれシールが装着されており、前記シールは、前記外輪の円筒部の内周面に圧入された芯金と、該芯金に接合され、複数のシールリップを有するシール部材とからなり、前記シールの内、アウター側のシールに設けられたシールリップは前記ハブ輪の肩部に摺接され、インナー側のシールに設けられたシールリップは前記鍔部の側面に摺接されると共に、前記内輪に内嵌されるハブ輪と、該ハブ輪に嵌合された等速自在継手の外側継手部材と、を固着手段によって固着すると共に、前記ハブ輪の肩部と前記外側継手部材の肩部とで前記一対の内輪の鍔部に予圧を付与する構成を採用する。
このように、外輪の円筒部と内輪の鍔部との開口部にシールが装着され、シールは、外輪の円筒部の内周面に圧入された芯金と、該芯金に接合され、複数のシールリップを有するシール部材とからなり、シールの内、アウター側のシールに設けられたシールリップはハブ輪の肩部に摺接され、インナー側のシールに設けられたシールリップは鍔部の側面に摺接されているので、軸受内部に封入された潤滑グリースの漏洩と、外部から軸受内部に雨水やダスト等が侵入するのを防止でき、高寿命な車輪用軸受装置を提供することができる。また、ハブ輪の肩部と外側継手部材の肩部とで軸受に予圧を付与することができるので、高い軸受性能を実現でき、高寿命な車輪用軸受装置を提供することができる。
また、本発明は、内周に複列の外側転走面が形成されたプレス板製の外輪と、外周に前記複列の外側転走面に対向する複列の内側転走面が形成されたプレス板製の一対の内輪と、前記両転走面間に転動自在に収容された複列の転動体と、を備え、前記外輪に軸方向外方に延びる円筒部が形成され、前記内輪の軸方向外方の端部に径方向外方に延びる鍔部が形成され、前記外輪の円筒部と前記内輪の鍔部とで形成されるインナー側及びアウター側の開口部にそれぞれシールが装着されており、前記シールは、前記外輪の円筒部の内周面に圧入された芯金と、該芯金に接合され、複数のシールリップを有するシール部材とからなり、前記シールの内、アウター側及びインナー側のシールに設けられたシールリップはそれぞれ前記鍔部の側面に摺接されると共に、前記内輪に内嵌されるハブ輪と、該ハブ輪に嵌合された等速自在継手の外側継手部材と、を固着手段によって固着すると共に、前記ハブ輪の肩部と前記外側継手部材の肩部とで前記一対の内輪の鍔部に予圧を付与することもできる。これにより、アウター側及びインナー側のシールを同部材にできるので、低コスト化を実現できる。
また、本発明は、内周に複列の外側転走面が形成されたプレス板製の外輪と、外周に前記複列の外側転走面に対向する複列の内側転走面が形成されたプレス板製の一対の内輪と、前記両転走面間に転動自在に収容された複列の転動体と、を備え、前記外輪に軸方向外方に延びる円筒部が形成され、前記内輪の軸方向外方の端部に径方向外方に延びる鍔部が形成され、前記外輪の円筒部と前記内輪の鍔部とで形成されるインナー側及びアウター側の開口部にそれぞれシールが装着されており、前記シールは、前記外輪の円筒部の内周面に圧入された芯金と、該芯金に接合され、複数のシールリップを有するシール部材とからなると共に、前記鍔部の外径部及び側面の一部にかけて断面略L字型のプレートが配置されており、前記シールの内、アウター側及びインナー側のシールに設けられたシールリップはそれぞれ前記プレートの側面に摺接されると共に、前記内輪に内嵌されるハブ輪と、該ハブ輪に嵌合された等速自在継手の外側継手部材と、を固着手段によって固着すると共に、前記ハブ輪の肩部と前記外側継手部材の肩部とで前記一対の内輪の鍔部に予圧を付与することもできる。これにより、より摩擦の少ない好適な摺接面を確保できる。
また、本発明は、前記プレートがステンレス鋼板からなることができる。ステンレス鋼板なので、錆びによる軸受性能の低下がなく、装置を長寿命にできる。
また、本発明は、前記外輪の円筒部の内周面又は前記芯金の内周面と、前記プレートの外周面とのすきまを1mm以下とすることもできる。これにより、シールリップの内部に泥水や異物などが浸入しても、すきまが狭いのでそれ以上内部にまで浸入することがない。
本発明に係る車輪用軸受装置は、内周に複列の外側転走面が形成されたプレス板製の外輪と、外周に前記複列の外側転走面に対向する複列の内側転走面が形成されたプレス板製の一対の内輪と、前記両転走面間に転動自在に収容された複列の転動体と、を備え、前記外輪に軸方向外方に延びる円筒部が形成され、前記内輪の軸方向外方の端部に径方向外方に延びる鍔部が形成され、前記外輪の円筒部と前記内輪の鍔部とで形成されるインナー側及びアウター側の開口部にそれぞれシールが装着されており、前記シールは、前記外輪の円筒部の内周面に圧入された芯金と、該芯金に接合され、複数のシールリップを有するシール部材とからなり、前記シールの内、アウター側のシールに設けられたシールリップは前記ハブ輪の肩部に摺接され、インナー側のシールに設けられたシールリップは前記鍔部の側面に摺接されると共に、前記内輪に内嵌されるハブ輪と、該ハブ輪に嵌合された等速自在継手の外側継手部材と、を固着手段によって固着すると共に、前記ハブ輪の肩部と前記外側継手部材の肩部とで前記一対の内輪の鍔部に予圧を付与するので、軸受内部に封入された潤滑グリースの漏洩と、外部から軸受内部に雨水やダスト等が侵入するのを防止でき、高寿命な車輪用軸受装置を提供することができる。以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
内周に複列の外側転走面が形成されたプレス板製の外輪と、外周に前記複列の外側転走面に対向する複列の内側転走面が形成されたプレス板製の一対の内輪と、前記両転走面間に転動自在に収容された複列の転動体と、を備え、前記外輪に軸方向外方に延びる円筒部が形成され、前記内輪の軸方向外方の端部に径方向外方に延びる鍔部が形成され、前記外輪の円筒部と前記内輪の鍔部とで形成されるインナー側及びアウター側の開口部にそれぞれシールが装着されており、前記シールは、前記外輪の円筒部の内周面に圧入された芯金と、該芯金に接合され、複数のシールリップを有するシール部材とからなり、前記シールの内、アウター側のシールに設けられたシールリップは前記ハブ輪の肩部に摺接され、インナー側のシールに設けられたシールリップは前記鍔部の側面に摺接されると共に、前記内輪に内嵌されるハブ輪と、該ハブ輪に嵌合された等速自在継手の外側継手部材と、を固着手段によって固着すると共に、前記ハブ輪の肩部と前記外側継手部材の肩部とで前記一対の内輪の鍔部に予圧を付与する。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明に係る車輪用軸受装置の第1の実施形態を示す縦断面図、図2は、図1の要部拡大図である。なお、以下の説明では、車両に組み付けた状態で車両の外側寄りとなる側をアウター側(図1の図面左側)、中央寄り側をインナー側(図1の図面右側)という。
本発明に係る車輪用軸受装置は、ハブ輪1と複列の転がり軸受2と等速自在継手3を着脱自在にユニット化している。
複列の転がり軸受2は、図2にも示すように、内周に複列の外側転走面4a、4aが形成された外輪4と、外周に前記複列の外側転走面に対向する複列の内側転走面5a、5aが形成された一対の内輪5、5と、両転走面間に転動自在に収容された複列の転動体(ボール)6、6とで構成されている。外輪4と内輪5は、肌焼鋼または軸受鋼、防錆能を有するステンレス鋼製などの平板もしくはパイプ材を素材とし、プレス加工にて形成されている。
外輪4の外周面は略円筒状となっており、図の上下に配置されたナックル7に圧入固定されている。ナックル7の径方向内方には、突出部7aが形成されている。突出部7aが外輪4の側面に当接することで、外輪4の位置合わせがなされている。突出部7aの断面高さは、外輪4の側面の高さに略等しくなっている。
外輪4の内周面の略中央部には、プレス加工又はローリング加工により、径方向内方に突出する環状凸部4bが形成されている。環状凸部4bの内周面は軸方向に延びる平坦面となっている。この環状凸部4bの両側方の内周面には、断面が略円弧状をした複列の外側転走面4a、4aが形成されている。外側転走面4a、4aの両側方には、軸方向に延びる円筒部4c、4cが形成されている。円筒部4c、4cの肉厚は、外側転走面4a、4aの肉厚に比べ、薄くなっている。外輪4の少なくとも両外側転走面4a、4aには、ズブ焼または浸炭焼入れなどの表面硬化処理が施されている。
内輪5、5は、同形状をしたものが左右対称に突き合わされるように配置されている。その突合せ部5bには隙間が設けられていない。内輪5、5には、その突合せ部5bから軸方向に延びる円筒部5c、5cが形成されている。円筒部5c、5cの側方の外周面には、断面が略円弧状をした内側転走面5a、5aがそれぞれ形成されている。内側転走面5a、5aの両側方には、径方向外方に延びる鍔部5d、5dが形成されている。内輪5、5の少なくとも両内側転走面5a、5aには、ズブ焼または浸炭焼入れなどの表面硬化処理が施されている。
外側転走面4a、4aと内側転走面5a、5aの間には、複列の転動体6、6がそれぞれ収容されている。転動体6、6は、保持器8、8によって転動自在に保持されている。なお、この例では、転動体6にボールを使用した例を示したが、転動体6に円錐ころを使用した複列の円錐ころ軸受であっても良い。
外輪4の円筒部4c、4cと内輪5、5の鍔部5d、5dとの間に形成されたインナー側及びアウター側の開口部には、それぞれシール31、34が装着されている。シール31、34は、断面略L字型をした芯金32、35と、芯金32、35に接合されたシール部材33、36と、からなる。芯金32、35は、防錆能を有する板材又はパイプ材からプレス加工にて形成されている。芯金32、35の外周面は、外輪4の円筒部4c、4cの内周面に圧入固定されている。シール部材33、36は、芯金32、35に接合される接合部33a、36aと、2枚のシールリップ33b、36bとシールリップ33c、36cと、からなる。シールリップ33bとシールリップ33cの端部は、インナー側の内輪5の鍔部5dの側面に摺接している。シールリップ36bとシールリップ36cの端部は、ハブ輪1の肩部1eに摺接している。このシールリップ33b、36bとシールリップ33c、36cにより、軸受内部に封入された潤滑グリースの漏洩と、外部から軸受内部に雨水やダスト等が侵入するのを好適に防止できる。
ハブ輪1のインナー側には、軸方向に延びる円筒状をした小径段部1aが形成されている。この小径段部1aの外周面には、内輪5、5が嵌合されている。小径段部1aの外周面と内輪5、5の円筒部5c、5cとは、隙間なく嵌合されている。
ハブ輪1のアウター側の端部には、車輪(図示せず)を取り付けるための車輪取付フランジ1bが形成されている。車輪取付フランジ1bの周方向には、ハブボルト挿通孔1cが等配穿設されている。ハブボルト挿通孔1cには、車輪を固定するハブボルト(図示せず)が植設される。ハブ輪1の内周には、トルク伝達用のセレーション(またはスプライン)1dが形成されている。ハブ輪1の肩部1eは、アウター側の内輪5の鍔部5dの側面に当接している。ハブ輪1はS53C等の炭素0.40〜0.80wt%を含む中炭素鋼からなり、少なくとも小径段部1aの外周面に高周波焼入れによって表面硬さを58〜64HRCの範囲に硬化処理が施されている。
等速自在継手3は、外側継手部材14と継手内輪15とケージ16およびトルク伝達ボール17からなる。外側継手部材14は、カップ状のマウス部18と、このマウス部18の底部をなす肩部19と、この肩部19から軸方向に延びる軸部20と、さらに軸方向に延びるおねじ部21と、を有する。マウス部18の内周および継手内輪15の外周には、軸方向に延びる曲線状のトラック溝18a、15aがそれぞれ形成されている。外側継手部材14の軸部20の外周には、トルク伝達用のセレーション(またはスプライン)20aが形成されている。外側継手部材14の肩部19は、インナー側の内輪5の鍔部5dの側面に当接している。また、外側継手部材14はS53C等の炭素0.40〜0.80wt%を含む中炭素鋼からなり、トラック溝18a、15aをはじめ、肩部19から軸部20に亙る外周面に高周波焼入れによって表面硬さを58〜64HRCの範囲に硬化処理が施されている。
ハブ輪1の内周には、外側継手部材14の軸部20が嵌合される。ハブ輪1のセレーション1dに、外側継手部材14の軸部20のセレーション20aが噛合することにより、トルクが伝達される。ハブ輪1に内嵌された外側継手部材14は、そのおねじ部21にスピンドルナット22が螺合され、一定のトルクで固定される。このとき、ハブ輪1の肩部1eがアウター側の内輪5の鍔部5dの側面に当接し、外側継手部材14の肩部19がインナー側の内輪5の鍔部5dの側面に当接しているので、スピンドルナット22を締め上げたときに、内輪5、5が両側から圧力をかけられ、軸受2に予圧が付与される。
次に、本発明の他の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図3は、本発明に係る車輪用軸受装置の第2の実施形態の要部を示す縦断面図である。なお、前述した実施形態と同一部品同一部位には同じ符号を付してその詳細な説明を省略する。
この例では、外輪4の円筒部4c、4cと内輪5、5の鍔部5d、5dとの間に形成されたインナー側及びアウター側の開口部には、それぞれシール31、41が装着されている。インナー側のシール31は、第1の実施形態と同様である。シール41は、断面略L字型をした芯金42と、芯金42に接合されたシール部材43と、からなる。芯金42は、防錆能を有する板材又はパイプ材からプレス加工にて形成されている。芯金42の外周面は、外輪4の円筒部4cの内周面に圧入固定されている。シール部材43は、芯金42に接合される接合部43aと、2枚のシールリップ43bとシールリップ43cと、からなる。シールリップ43bとシールリップ43cの端部は、アウター側の内輪5の鍔部5dの側面に摺接している。このシールリップ43bとシールリップ43cにより、軸受内部に封入された潤滑グリースの漏洩と、外部から軸受内部に雨水やダスト等が侵入するのを好適に防止できる。
次に、本発明の他の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図4は、本発明に係る車輪用軸受装置の第3の実施形態の要部を示す縦断面図である。なお、前述した実施形態と同一部品同一部位には同じ符号を付してその詳細な説明を省略する。
外輪4の円筒部4c、4cと内輪5、5の鍔部5d、5dとの間に形成されたインナー側及びアウター側の開口部には、それぞれシール31、41が装着されている。この例では、アウター側及びインナー側の内輪5、5の鍔部5d、5dの外径部及び側面の一部にかけて、断面略L字型のプレート51、52が配置されている。プレート51、52は、軸方向に円筒状に延びる円筒部51a、52aと、径方向内方に延びるフランジ部51b、52bとからなる。円筒部51a、52aは、鍔部5d、5dの外径部に圧入固定されている。フランジ部51b、52bは、鍔部5d、5dの側面に当接している。プレート51、52は、ステンレス鋼板をプレス加工して形成される。また、外輪4の円筒部4cの内周面又は芯金32、42の内周面と、プレートの51、52の円筒部51a、52aの外周面とのすきまを1mm以下、より好ましくは0.3mm以上0.8mm以下とする。フランジ部51bのインナー側の側面には、シールリップ33b、33cが摺接されている。一方、フランジ部52bのアウター側の側面には、シールリップ43b、43cが摺接されている。
以上、本発明の実施の形態について説明を行ったが、本発明はこうした実施の形態に何等限定されるものではなく、あくまで例示であって、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、さらに種々なる形態で実施し得ることは勿論のことであり、本発明の範囲は、特許請求の範囲の記載によって示され、さらに特許請求の範囲に記載の均等の意味、および範囲内のすべての変更を含む。
本発明に係る車輪用軸受装置は、自動車等の車輪を回転自在に支承する所謂第2世代の車輪用軸受装置に適用することができる。
本発明に係る車輪用軸受装置の第1の実施形態を示す縦断面図である。 図1の要部拡大図である。 本発明に係る車輪用軸受装置の第2の実施形態の要部を示す縦断面図である。 本発明に係る車輪用軸受装置の第3の実施形態の要部を示す縦断面図である。
符号の説明
1・・・・・・・・・・・・・・・・・・ハブ輪
1a・・・・・・・・・・・・・・・・・小径段部
1b・・・・・・・・・・・・・・・・・車輪取付フランジ
1c・・・・・・・・・・・・・・・・・ハブボルト挿通孔
1d・・・・・・・・・・・・・・・・・セレーション
1e・・・・・・・・・・・・・・・・・肩部
2・・・・・・・・・・・・・・・・・・複列の転がり軸受
3・・・・・・・・・・・・・・・・・・等速自在継手
4・・・・・・・・・・・・・・・・・・外輪
4a・・・・・・・・・・・・・・・・・外側転走面
4b・・・・・・・・・・・・・・・・・環状凸部
4c・・・・・・・・・・・・・・・・・円筒部
5・・・・・・・・・・・・・・・・・・内輪
5a・・・・・・・・・・・・・・・・・内側転走面
5b・・・・・・・・・・・・・・・・・突合せ部
5c・・・・・・・・・・・・・・・・・円筒部
5d・・・・・・・・・・・・・・・・・鍔部
6・・・・・・・・・・・・・・・・・・転動体
7・・・・・・・・・・・・・・・・・・ナックル
7a・・・・・・・・・・・・・・・・・突出部
8・・・・・・・・・・・・・・・・・・保持器
14・・・・・・・・・・・・・・・・・外側継手部材
15・・・・・・・・・・・・・・・・・継手内輪
15a、18a・・・・・・・・・・・・トラック溝
16・・・・・・・・・・・・・・・・・ケージ
17・・・・・・・・・・・・・・・・・トルク伝達ボール
18・・・・・・・・・・・・・・・・・マウス部
19・・・・・・・・・・・・・・・・・肩部
20・・・・・・・・・・・・・・・・・軸部
20a・・・・・・・・・・・・・・・・セレーション
21・・・・・・・・・・・・・・・・・おねじ部
22・・・・・・・・・・・・・・・・・スピンドルナット
31、34、41・・・・・・・・・・・シール
32、35、42・・・・・・・・・・・芯金
33、36、43・・・・・・・・・・・シール部材
33a、36a、43a・・・・・・・・接合部
33b、33c、36b、36c、43b、43c・・・・シールリップ

Claims (5)

  1. 内周に複列の外側転走面が形成されたプレス板製の外輪と、外周に前記複列の外側転走面に対向する複列の内側転走面が形成されたプレス板製の一対の内輪と、前記両転走面間に転動自在に収容された複列の転動体と、を備え、
    前記外輪に軸方向外方に延びる円筒部が形成され、前記内輪の軸方向外方の端部に径方向外方に延びる鍔部が形成され、前記外輪の円筒部と前記内輪の鍔部とで形成されるインナー側及びアウター側の開口部にそれぞれシールが装着されており、
    前記シールは、前記外輪の円筒部の内周面に圧入された芯金と、該芯金に接合され、複数のシールリップを有するシール部材とからなり、前記シールの内、アウター側のシールに設けられたシールリップは前記ハブ輪の肩部に摺接され、インナー側のシールに設けられたシールリップは前記鍔部の側面に摺接されると共に、
    前記内輪に内嵌されるハブ輪と、該ハブ輪に嵌合された等速自在継手の外側継手部材と、を固着手段によって固着すると共に、前記ハブ輪の肩部と前記外側継手部材の肩部とで前記一対の内輪の鍔部に予圧を付与することを特徴とする車輪用軸受装置。
  2. 内周に複列の外側転走面が形成されたプレス板製の外輪と、外周に前記複列の外側転走面に対向する複列の内側転走面が形成されたプレス板製の一対の内輪と、前記両転走面間に転動自在に収容された複列の転動体と、を備え、
    前記外輪に軸方向外方に延びる円筒部が形成され、前記内輪の軸方向外方の端部に径方向外方に延びる鍔部が形成され、前記外輪の円筒部と前記内輪の鍔部とで形成されるインナー側及びアウター側の開口部にそれぞれシールが装着されており、
    前記シールは、前記外輪の円筒部の内周面に圧入された芯金と、該芯金に接合され、複数のシールリップを有するシール部材とからなり、前記シールの内、アウター側及びインナー側のシールに設けられたシールリップはそれぞれ前記鍔部の側面に摺接されると共に、
    前記内輪に内嵌されるハブ輪と、該ハブ輪に嵌合された等速自在継手の外側継手部材と、を固着手段によって固着すると共に、前記ハブ輪の肩部と前記外側継手部材の肩部とで前記一対の内輪の鍔部に予圧を付与することを特徴とする車輪用軸受装置。
  3. 内周に複列の外側転走面が形成されたプレス板製の外輪と、外周に前記複列の外側転走面に対向する複列の内側転走面が形成されたプレス板製の一対の内輪と、前記両転走面間に転動自在に収容された複列の転動体と、を備え、
    前記外輪に軸方向外方に延びる円筒部が形成され、前記内輪の軸方向外方の端部に径方向外方に延びる鍔部が形成され、前記外輪の円筒部と前記内輪の鍔部とで形成されるインナー側及びアウター側の開口部にそれぞれシールが装着されており、
    前記シールは、前記外輪の円筒部の内周面に圧入された芯金と、該芯金に接合され、複数のシールリップを有するシール部材とからなると共に、前記鍔部の外径部及び側面の一部にかけて断面略L字型のプレートが配置されており、前記シールの内、アウター側及びインナー側のシールに設けられたシールリップはそれぞれ前記プレートの側面に摺接されると共に、
    前記内輪に内嵌されるハブ輪と、該ハブ輪に嵌合された等速自在継手の外側継手部材と、を固着手段によって固着すると共に、前記ハブ輪の肩部と前記外側継手部材の肩部とで前記一対の内輪の鍔部に予圧を付与することを特徴とする車輪用軸受装置。
  4. 前記プレートがステンレス鋼板からなる請求項記載の車輪用軸受装置。
  5. 前記外輪の円筒部の内周面又は前記芯金の内周面と、前記プレートの外周面とのすきまを1mm以下とする請求項3又は4に記載の車輪用軸受装置。
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