JP2009257375A - 車輪用軸受装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】加締加工に伴い内輪に発生するフープ応力を低減させ、内輪の変形を抑えて耐久性の向上を図ると共に、軸受予圧を長期間に亘って適正値に維持することができる車輪用軸受装置を提供する。
【解決手段】ハブ輪4の小径段部4bに内輪5が圧入され、小径段部4bの端部を径方向外方に塑性変形させて形成した加締部7により、ハブ輪4に対して内輪5が軸方向に固定されたセルフリテイン構造の車輪用軸受装置において、内輪5の大端面5bに周状溝18が形成され、この周状溝18が、断面が略三角形に形成され、円弧状の溝底から内径側に向って接線方向に延び、大端面5bに対して鋭角の傾斜角βからなるテーパ面18aを有すると共に、当該周状溝18に加締部7の一部が充足されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、自動車等の車輪を懸架装置に対して回転自在に支承する車輪用軸受装置、特に、ハブ輪の揺動加締によって内輪が固定されたセルフリテイン構造において、この加締加工に伴う内輪の変形を抑えると共に、ハブ輪の強度を高めて耐久性の向上を図った車輪用軸受装置に関するものである。
自動車等の車両の車輪用軸受装置は、懸架装置に対して車輪を複列の転がり軸受を介して回転自在に支承するもので、駆動輪用のものと従動輪用のものとがある。その従来構造の代表的な一例として、図13に示すような従動輪用の車輪用軸受装置が知られている。なお、以下の説明では、車両に組み付けた状態で車両の外側寄りとなる側をアウター側(図13の左側)、中央寄り側をインナー側(図13の右側)という。
この車輪用軸受装置は従動輪用の第3世代と称され、ハブ輪51と内輪52と外輪53、および複列のボール54、54とを備えている。ハブ輪51は、一端部に車輪(図示せず)を取り付けるための車輪取付フランジ55を一体に有し、外周にアウター側の内側転走面51aと、この内側転走面51aから軸方向に延びる小径段部51bが形成されている。また、車輪取付フランジ55の円周等配位置には車輪を固定するためのハブボルト56が植設されている。
ハブ輪51の小径段部51bには、外周にインナー側の内側転走面52aが形成された内輪52が圧入されている。そして、ハブ輪51の小径段部51bの端部を径方向外方に塑性変形させて形成した加締部51cにより、ハブ輪51に対して内輪52が軸方向へ抜けるのを防止している。
外輪53は、外周に車体取付フランジ53bを一体に有し、内周に複列の外側転走面53a、53aが形成されている。これら複列の外側転走面53a、53aと、これらに対向する内側転走面51a、52aの間には複列のボール54、54が転動自在に収容されている。
ハブ輪51は、炭素の含有量が0.40〜0.80重量%である炭素鋼製の素材に鍛造を施すことにより一体に形成され、斜格子で示した部分、すなわち、車輪取付フランジ55の基部から内側転走面51a、および小径段部51bに亙って高周波焼入れ等によって表面が硬化処理されている。なお、加締部51cは、鍛造後の素材硬さの生のままとしている。一方、内輪52は、SUJ2等の高炭素クロム軸受鋼のような高炭素鋼製とし、芯部まで焼入れ硬化されている。
加締部51cは、通常、図14乃至図16に示す加工工程を経て形成される。具体的には、図14に示すように、塑性加工によって形成される小径段部51bの加締部51cは、塑性加工前に予め円筒部57として形成されている。一方、加締治具58は、一端面の中央部にノーズ部59が形成され、このノーズ部59の周縁から外周部に亙って加締部51cを成形するための加工面60が形成されている。この加締治具58は、ハブ輪51の軸心Lに対して所定の傾斜角αが付与されている。
そして、図15に示すように、加締治具58のノーズ部59が円筒部57の内径57aに進入され、円筒部57の端部に加工面60が所定の軸力で押し当てられる。さらに、図16に示すように、加締治具58を所定の方向に回転させて加締治具58が揺動運動されることにより、円筒部57の端部が塑性変形して加工面60の形状が転移され、所望の形状からなる加締部51cが形成される。
このように、加締部51cが鍛造後の素材硬さの生のままとされているため、加締部51cに亀裂等の損傷が発生することを防止すると共に、この加締部51cによりハブ輪51に固定される内輪52の直径が実用上問題になる程度変化するのを防止できる。そして、この内輪52がその固定作業に伴って損傷する可能性を低くすると共に、予圧を適正値に維持でき、しかも部品点数、部品加工、組立工数の削減によってコスト低減が図れる。
特開平11−129703号公報
然しながら、こうした加締部51cは、円筒部57の端部を押し潰しながら径方向外方に拡径させて形成されるため、図17に示すように、内輪52に拡径力(矢印にて示す)が働き、内輪の周方向の引張応力、所謂フープ応力が発生する。このフープ応力が過大となると、内輪52の内側転走面52aの寿命低下の要因となると共に、内輪52の外径に微小なクラックが生じる恐れがあった。
内輪52に生じるフープ応力を低減させるためには、加締治具58の軸力を低く抑えて加締加工度を小さく設定することもできるが、その場合、内輪52の固定力が弱くなり、車両の旋回走行中に車輪用軸受装置に負荷されるモーメント荷重によって加締部51cが変形し、軸受の予圧抜けが発生して所望の軸受寿命が得られないと言った課題があった。
本発明は、このような従来の問題に鑑みてなされたもので、加締加工に伴い内輪に発生するフープ応力を低減させ、内輪の変形を抑えて耐久性の向上を図ると共に、軸受予圧を長期間に亘って適正値に維持することができる車輪用軸受装置を提供することを目的とする。
係る目的を達成すべく、本発明のうち請求項1に記載の発明は、内周に複列の外側転走面が一体に形成された外方部材と、一端部に車輪を取り付けるための車輪取付フランジを一体に有し、外周に軸方向に延びる小径段部が形成されたハブ輪、およびこのハブ輪の小径段部に圧入された少なくとも一つの内輪からなり、前記複列の外側転走面に対向する複列の内側転走面が形成された内方部材と、前記両転走面間に保持器を介して転動自在に収容された複列の転動体と、前記外方部材と内方部材との間に形成された環状空間の開口部に装着されたシールとを備え、前記小径段部の端部を径方向外方に塑性変形させて形成した加締部により前記内輪が前記ハブ輪に対して軸方向に固定された車輪用軸受装置において、前記内輪の大端面に周状溝が形成され、この周状溝に前記加締部の一部が充足されている。
このように、ハブ輪の小径段部に内輪が圧入され、小径段部の端部を径方向外方に塑性変形させて形成した加締部により、ハブ輪に対して内輪を軸方向に固定したセルフリテイン構造の車輪用軸受装置において、内輪の大端面に周状溝が形成され、この周状溝に加締部の一部が充足されているので、加締部による分力が生じ、この分力が揺動加締による内輪の拡径力を相殺することになり、フープ応力が低減される。これにより、寿命低下の要因となる内輪の過大なフープ応力の発生を防止することができると共に、内輪の外径に微小なクラックが生じるのを抑制し、内輪の変形を抑えて耐久性の向上を図ることができる。そして、当初設定した軸受予圧を長期間に亘って適正値に維持することができる車輪用軸受装置を提供することができる。
好ましくは、請求項2に記載の発明のように、前記周状溝が、断面が略三角形に形成され、円弧状の溝底から内径側に向って接線方向に延びる所定の傾斜角からなるテーパ面を有していれば、効果的に内輪のフープ応力を低減させることができる。
さらに好ましくは、請求項3に記載の発明のように、前記傾斜角が、前記大端面に対して鋭角に形成され、10〜25°の範囲に設定されていれば、周状溝の深さが深くなるのを抑えて内輪の強度が低下するのを防止すると共に、効果的に内輪のフープ応力を低減させることができる。
また、請求項4に記載の発明のように、前記周状溝が複数形成されていれば、加締部の加工度を小さくすることなく分力を増大させ、内輪に生じるフープ応力を低減させることができる。
また、請求項5に記載の発明のように、前記周状溝が2つ形成され、外径側の周状溝が、内径側の周状溝と略同じ形状に形成されると共に、溝深さが僅かに浅く設定されていれば、内輪の加工上の基準面となる大端面の面積を確保することができる。
また、請求項6に記載の発明のように、前記加締部の端面が、揺動加締後に機械加工によって平坦に形成されていれば、等速自在継手の外側継手部材の肩部と加締部とが平坦面で当接され、肩部と加締部との面接触を確保することができる。したがって、固定ナットの緊締力によって加締部に加えられる面圧を小さくすることができ、加締部の摩耗だけでなく、塑性変形と固定ナットの弛みを防止することができると共に、加締部と肩部との当接面で急激なスリップによるスティックスリップ音が当接面に発生するのを防止することができる。
本発明に係る車輪用軸受装置は、内周に複列の外側転走面が一体に形成された外方部材と、一端部に車輪を取り付けるための車輪取付フランジを一体に有し、外周に軸方向に延びる小径段部が形成されたハブ輪、およびこのハブ輪の小径段部に圧入された少なくとも一つの内輪からなり、前記複列の外側転走面に対向する複列の内側転走面が形成された内方部材と、前記両転走面間に保持器を介して転動自在に収容された複列の転動体と、前記外方部材と内方部材との間に形成された環状空間の開口部に装着されたシールとを備え、前記小径段部の端部を径方向外方に塑性変形させて形成した加締部により前記内輪が前記ハブ輪に対して軸方向に固定された車輪用軸受装置において、前記内輪の大端面に周状溝が形成され、この周状溝に前記加締部の一部が充足されているので、加締部による分力が生じ、この分力が揺動加締による内輪の拡径力を相殺することになり、フープ応力が低減される。これにより、寿命低下の要因となる内輪の過大なフープ応力の発生を防止することができると共に、内輪の外径に微小なクラックが生じるのを抑制し、内輪の変形を抑えて耐久性の向上を図ることができる。そして、当初設定した軸受予圧を長期間に亘って適正値に維持することができる車輪用軸受装置を提供することができる。
外周に車体に取り付けられるための車体取付フランジを一体に有し、内周に複列の外側転走面が一体に形成された外方部材と、一端部に車輪を取り付けるための車輪取付フランジを一体に有し、外周に前記複列の外側転走面の一方に対向する内側転走面と、この内側転走面から軸方向に延びる小径段部が形成されたハブ輪、およびこのハブ輪の小径段部に圧入され、外周に前記複列の外側転走面の他方に対向する内側転走面が形成された内輪からなる内方部材と、この内方部材と前記外方部材の両転走面間に保持器を介して転動自在に収容された複列の転動体と、前記外方部材と内方部材との間に形成された環状空間の開口部に装着されたシールとを備え、前記小径段部の端部を径方向外方に塑性変形させて形成した加締部により前記内輪が前記ハブ輪に対して軸方向に固定された車輪用軸受装置において、前記内輪の大端面に周状溝が形成され、この周状溝が、断面が略三角形に形成され、円弧状の溝底から内径側に向って接線方向に延び、前記大端面に対して鋭角の傾斜角からなるテーパ面を有すると共に、当該周状溝に前記加締部の一部が充足されている。
以下、本発明の実施の形態を図面に基いて詳細に説明する。
図1は、本発明に係る車輪用軸受装置の第1の実施形態を示す縦断面図、図2は、図1の要部拡大図、図3は、図1の内輪単体を示す半断面図、図4乃至図6は本発明に係る加締部を形成する加工工程を示す説明図、図7は、図6の要部拡大図である。なお、以下の説明では、車両に組み付けた状態で車両の外側寄りとなる側をアウター側(図1の左側)、中央寄り側をインナー側(図1の右側)という。
この車輪用軸受装置は従動輪側の第3世代構造をなし、内方部材1と外方部材2、および両部材1、2間に転動自在に収容された複列の転動体(ボール)3、3とを備えている。内方部材1は、ハブ輪4と、このハブ輪4に所定のシメシロを介して圧入された内輪5とからなる。
ハブ輪4は、アウター側の端部に車輪(図示せず)を取り付けるための車輪取付フランジ6を一体に有し、この車輪取付フランジ6の円周等配位置に車輪を固定するためのハブボルト6aが植設されている。また、ハブ輪4の外周には一方(アウター側)の円弧状の内側転走面4aと、この内側転走面4aから肩部4cを介して軸方向に延びる軸状の小径段部4bが形成されている。そして、外周に他方(インナー側)の円弧状の内側転走面5aが形成された内輪5が、その小端面(正面側端面)5cをハブ輪4の肩部4cに突き当てた状態で小径段部4bに圧入されている。この内輪5は、ハブ輪4の小径段部4bの端部を径方向外方に塑性変形させて形成した加締部7によって所定の軸受予圧が付与された状態で軸方向に固定されている。
外方部材2は、外周に車体(図示せず)に取り付けるための車体取付フランジ2bを一体に有し、内周に前記内方部材1の内側転走面4a、5aに対向する円弧状の複列の外側転走面2a、2aが一体に形成されている。そして、それぞれの転走面2a、4aと2a、5a間に複列の転動体3、3が収容され、保持器8、8によりこれら複列の転動体3、3が転動自在に保持されている。また、外方部材2と内方部材1との間に形成される環状空間の開口部にはシール9、10が装着され、軸受内部に封入された潤滑グリースの漏洩と、外部から雨水やダスト等が軸受内部に侵入するのを防止している。なお、ここでは、転動体3をボールとした複列アンギュラ玉軸受を例示したが、これに限らず転動体に円すいころを使用した複列円すいころ軸受であっても良い。
ハブ輪4はS53C等の炭素0.40〜0.80重量%を含む中高炭素鋼で形成され、アウター側の内側転走面4aをはじめ、シール9のシールランド部となる車輪取付フランジ6のインナー側の基部6bから小径段部4bに亙り高周波焼入れによって表面硬さを50〜64HRCの範囲に硬化処理されている。なお、加締部7は、鍛造後の素材硬さの未焼入れ部とされている。
一方、内輪5および転動体3は、SUJ2等の高炭素クロム軸受鋼からなり、ズブ焼入れにより芯部まで58〜64HRCの範囲で硬化処理されている。また、外方部材2は、前記ハブ輪4と同様、S53C等の炭素0.40〜0.80重量%を含む中高炭素鋼で形成され、少なくとも複列の外側転走面2a、2aが高周波焼入れによって表面硬さを58〜64HRCの範囲に硬化処理されている。
本実施形態では、シール9、10のうちアウター側のシール9は、外方部材2のアウター側端部の内周に所定のシメシロを介して圧入された芯金11と、この芯金11に接合されたシール部材12とからなる一体型のシールで構成されている。芯金11は、防錆処理された冷間圧延鋼鈑(JIS規格のSPCC系等)をプレス加工にて形成されている。
一方、シール部材12はニトリルゴム等の合成ゴムからなり、加硫接着によって芯金11に一体に接合されている。このシール部材12は、径方向外方に傾斜して形成された一対のサイドリップ12a、12bと、軸受内方側に傾斜して形成されたグリースリップ12cとを有している。車輪取付フランジ6のインナー側の基部6bは断面が円弧状の曲面に形成され、この基部6bにサイドリップ12a、12bとグリースリップ12cが所定のシメシロをもって摺接されている。
また、インナー側のシール10は、図2に拡大して示すように、互いに対向配置された環状のシール板13とスリンガ14とからなる、所謂パックシールで構成されている。シール板13は外方部材2に装着された芯金15と、この芯金15に加硫接着により一体に接合されたシール部材16とからなる。芯金15は、オーステナイト系ステンレス鋼鈑(JIS規格のSUS304系等)や防錆処理された冷間圧延鋼鈑(JIS規格のSPCC系等)等の防錆能を有する鋼板からプレス加工にて断面略L字状に形成されている。シール部材16は、ニトリルゴム等の合成ゴムからなり、径方向外方に傾斜して延びるサイドリップ16aと、二股状に形成されたグリースリップ16bと中間リップ16cとを有している。
一方、スリンガ14は断面略L字状に形成され、内輪5の外径に圧入される円筒部14aと、この円筒部14aから径方向外方に延びる立板部14bとを備えている。そして、シール部材16のサイドリップ16aが立板部14bに摺接されると共に、グリースリップ16bと中間リップ16cが円筒部14aに摺接されている。さらに、スリンガ14の立板部14bは、シール板13と僅かな径方向すきまを介して対峙され、ラビリンスシール17が構成されている。
ここで、本実施形態では、図3に拡大して示すように、内輪5の大端面(背面側端面)5bに周状溝18が形成されている。この周状溝18は、断面が略三角形に形成され、円弧状の溝底から内径側に向って接線方向に延びる所定の傾斜角βからなるテーパ面18aを有している。傾斜角βは、大端面5bに対して鋭角に形成され、具体的には、β=10〜25°の範囲に設定されている。この傾斜角βが10°未満では、後述する内輪5に発生するフープ応力を抑える効果が小さくなって好ましくない。一方、傾斜角βが25°を超えると、加締部7との接触面を一定以上に確保するために必然的に周状溝18の深さが深くなり、加工工数が増えてコストアップの要因となるだけでなく、内輪5の強度が低下して好ましくない。
次に、図4乃至図6を用いて加締部7を形成する加工工程について説明する。
図4に示すように、塑性加工によって形成される小径段部4bの加締部7は、塑性加工前に予め円筒部19として形成されている。この円筒部19の端部には円弧状の面取り部19a、19bがそれぞれ形成されている。一方、加締治具20は、一端面の中央部にノーズ部21が形成され、このノーズ部21の周縁から外周部に亙って加締部7を成形するための加工面22が形成されている。この加締治具20は、ハブ輪4の軸心Lに対して所定の傾斜角αが付与されている。
そして、図5に示すように、加締治具20のノーズ部21が円筒部19の内径に進入され、円筒部19の端部に加工面22が所定の軸力で押し当てられる。さらに、図6に示すように、加締治具20を所定の方向に回転させて加締治具20が揺動運動されることにより、円筒部19の端部が塑性変形して内輪5の周状溝18内に押し込まれ、加工面22の形状が転移されて所望の形状からなる加締部7が形成される。
このような工程を経て加締部7は、円筒部19の端部を押し潰しながら径方向外方に拡径させて形成されるため、内輪5に拡径による周方向のフープ応力が発生するが、図7に示すように、周状溝18のテーパ面18aに密着して塑性変形された加締部7により、矢印に示すような分力が生じる。そして、この分力が揺動加締による内輪5の拡径力を相殺することになり、フープ応力が低減される。これにより、寿命低下の要因となる内輪5の過大なフープ応力の発生を防止することができると共に、内輪5の外径に微小なクラックが生じるのを抑制し、内輪5の変形を抑えて耐久性の向上を図ることができる。そして、当初設定した軸受予圧を長期間に亘って適正値に維持することができる車輪用軸受装置を提供することができる。
図8は、本発明に係る車輪用軸受装置の第2の実施形態を示す縦断面図、図9は、図8の変形例を示す縦断面図、図10は、図8の他の変形例を示す縦断面図である。なお、この実施形態は前述した実施形態(図1)を駆動輪用に適用したもので、基本的には図1に示す実施形態と軸受部の構成が異なるだけで、その他前述した実施形態と同一部品同一部位あるいは同一機能を有する部品、部位には同じ符号を付して詳細な説明を省略する。
この車輪用軸受装置は駆動輪側の第2世代構造をなし、ハブ輪23と、このハブ輪23に装着される車輪用軸受24とを備えている。ハブ輪23は、アウター側の端部に車輪取付フランジ6を有し、外周にこの車輪取付フランジ6から肩部23aを介して軸方向に延びる小径段部23bが形成され、内周にトルク伝達用のセレーション(またはスプライン)23cが形成されている。そして、小径段部23bに車輪用軸受24が所定のシメシロを介して圧入され、小径段部23bの端部を塑性変形させて形成した加締部7によって軸受予圧が付与された状態で軸方向に固定されている。ハブ輪23はS53C等の炭素0.40〜0.80重量%を含む中高炭素鋼で形成され、肩部23aから小径段部23bに亙って高周波焼入れによって表面硬さを50〜64HRCの範囲に硬化処理が施されている。
車輪用軸受24は、外周にナックル(図示せず)に取り付けられるための車体取付フランジ2bを一体に有し、内周に複列の外側転走面2a、2aが一体に形成された外方部材2と、外周に複列の外側転走面2a、2aに対向する内側転走面5aがそれぞれ形成された内輪25、5と、両転走面間に保持器8、8を介して転動自在に収容された複列の転動体3、3と、外方部材2と内輪25、5との間に形成される環状空間の開口部に装着されたシール10、10とを備えている。内輪25は、SUJ2等の高炭素クロム軸受鋼からなり、ズブ焼入れによって芯部まで58〜64HRCの範囲に硬化処理されている。
ここで、本実施形態では、一対の内輪25、5のうち、インナー側の内輪5の大端面5bに周状溝18が形成されている。これにより、前述した実施形態と同様、周状溝18のテーパ面18aに加締部7の一部が押し込まれて充足され、この分力によって内輪5の拡径力が相殺され、揺動加締で内輪5に生じるフープ応力を低減することができる。
図9に示す車輪用軸受装置は、前述した車輪用軸受装置(図8)の変形例で、基本的には車輪用軸受の一部の構成だけが異なる。なお、その他前述した実施形態と同一部品同一部位あるいは同一機能を有する部品、部位には同じ符号を付して詳細な説明を省略する。
この車輪用軸受装置は駆動輪側の第1世代構造をなし、ハブ輪23と、このハブ輪23に装着される車輪用軸受26とを備えている。車輪用軸受26は、内周に複列の外側転走面2a、2aが一体に形成された外方部材27と、外周に複列の外側転走面2a、2aに対向する内側転走面5aがそれぞれ形成された内輪25、5と、両転走面間に保持器8、8を介して転動自在に収容された複列の転動体3、3と、外方部材27と内輪25、5との間に形成される環状空間の開口部に装着されたシール10、10とを備えている。
外方部材27はSUJ2等の高炭素クロム鋼で形成され、ズブ焼入れによって芯部まで58〜64HRCの範囲に硬化処理されている。
ここで、本実施形態では、一対の内輪25、5のうち、インナー側の内輪5の大端面5bに周状溝18が形成され、前述した実施形態と同様、周状溝18のテーパ面18aに密着して加締部7が押し込まれ、この分力によって内輪5の拡径力が相殺されて揺動加締で内輪5に生じるフープ応力を低減することができる。
図10に示す車輪用軸受装置は、前述した車輪用軸受装置(図8)の他の変形例で、基本的には車輪用軸受の構成が異なる。なお、その他前述した実施形態と同一部品同一部位あるいは同一機能を有する部品、部位には同じ符号を付して詳細な説明を省略する。
この車輪用軸受装置は駆動輪側の第2世代構造をなし、ハブ輪23と、このハブ輪23に装着される車輪用軸受28とを備えている。車輪用軸受28は、内周にそれぞれ外向きに開いたテーパ状の複列の外側転走面29a、29aが一体に形成された外方部材29と、外周に複列の外側転走面29a、29aに対向するテーパ状の内側転走面30aがそれぞれ形成された内輪30、31と、両転走面間に保持器32、32を介して転動自在に収容された複列の転動体(円錐ころ)33、33と、外方部材29と内輪30、31との間に形成される環状空間の開口部に装着されたシール10、10とを備えている。
内輪30、31は、内側転走面30aの大径側に転動体33を案内するための大鍔30b、および小径側に転動体33の脱落を防止するための小鍔30cがそれぞれ形成されている。内輪30、31および転動体33はSUJ2等の高炭素クロム鋼で形成され、ズブ焼入れによって芯部まで58〜64HRCの範囲に硬化処理されている。
外方部材29はS53C等の炭素0.40〜0.80重量%を含む中高炭素鋼で形成され、複列の外側転走面29a、29aが高周波焼入れによって表面硬さを58〜64HRCの範囲に硬化処理されている。
ここで、本実施形態では、一対の内輪30、31のうち、インナー側の内輪31の大端面30dに周状溝18が形成され、前述した実施形態と同様、周状溝18のテーパ面18aに密着して加締部7が押し込まれ、この分力によって内輪31の拡径力が相殺されて揺動加締で内輪31に生じるフープ応力を低減することができる。
なお、ここでは、加締部7は、加締治具による塑性変形によって形成されているが、駆動輪側の車輪用軸受装置では、揺動加締後に、旋削加工等の機械加工によって端面を平坦に形成しても良い。これにより、図示しない等速自在継手の外側継手部材の肩部と加締部とが平坦面で当接され、肩部と加締部との面接触を確保することができる。したがって、固定ナットの緊締力によって加締部に加えられる面圧を小さくすることができ、加締部の摩耗だけでなく、塑性変形と固定ナットの弛みを防止することができると共に、加締部と肩部との当接面で急激なスリップによる、所謂スティックスリップ音が当接面に発生するのを防止することができる。
図11は、本発明に係る車輪用軸受装置の第3の実施形態を示す縦断面図、図12は、図11の要部拡大図である。なお、この実施形態は、基本的には前述した第1の実施形態(図1)の内輪の構成だけが異なるだけで、その他前述した実施形態と同一部品同一部位あるいは同一機能を有する部品、部位には同じ符号を付して詳細な説明を省略する。
この車輪用軸受装置は従動輪側の第3世代構造をなし、内方部材34と外方部材2、および両部材34、2間に転動自在に収容された複列の転動体3、3とを備えている。内方部材34は、ハブ輪4と、このハブ輪4に所定のシメシロを介して圧入された内輪35とからなる。
内輪35は、外周に内側転走面5aが形成され、ハブ輪4の小径段部4bの端部を径方向外方に塑性変形させて形成した加締部7によって所定の軸受予圧が付与された状態で軸方向に固定されている。この内輪35はSUJ2等の高炭素クロム軸受鋼からなり、ズブ焼入れにより芯部まで58〜64HRCの範囲で硬化処理されている。
ここで、本実施形態では、図12に拡大して示すように、内輪35の大端面35bに2つの周状溝18、36が形成されている。外径側に位置する周状溝36は、断面が、円弧状の溝底から内径側に向って接線方向に延びる所定の傾斜角βからなるテーパ面36aを有し、内径側の周状溝18と略同じ形状に形成され、周状溝18に比べ溝深さが僅かに浅く設定されている。これにより、内輪35の加工上の基準面となる大端面35bの面積を確保することができると共に、加締部7の加工度を小さくすることなく分力を増大させ、内輪35に生じるフープ応力を低減させることができる。
このように本実施形態では、加締部7が小径段部4bの端部を押し潰しながら径方向外方に拡径させて形成され、内輪35には拡径によるフープ応力が発生するが、加締部7が塑性変形によって2つの周状溝18、36のテーパ面18a、36aに密着した状態で充足されるので、内輪35に拡径方向とは逆方向の分力が生じる。そして、この分力が揺動加締による内輪35の拡径力を相殺することになり、フープ応力が一層低減される。これにより、寿命低下の要因となる内輪35の過大なフープ応力の発生を防止することができると共に、内輪35の外径に微小なクラックが生じるのを抑制し、内輪35の変形を抑えて耐久性の向上を図ることができ、また、軸受予圧を長期間に亘って適正値に維持することができる。
以上、本発明の実施の形態について説明を行ったが、本発明はこうした実施の形態に何等限定されるものではなく、あくまで例示であって、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、さらに種々なる形態で実施し得ることは勿論のことであり、本発明の範囲は、特許請求の範囲の記載によって示され、さらに特許請求の範囲に記載の均等の意味、および範囲内のすべての変更を含む。
本発明に係る車輪用軸受装置は、ハブ輪の小径段部に内輪が圧入され、小径段部の端部を塑性変形させて形成した加締部によって内輪が軸方向に固定された第1世代乃至第3世代のセルフリテイン構造の車輪用軸受装置に適用できる。
本発明に係る車輪用軸受装置の第1の実施形態を示す縦断面図である。 図1の要部拡大図である。 図1の内輪単体を示す半断面図である。 本発明に係る加締部を形成する加工工程を示す説明図である。 同上、加締部の加工工程を示す説明図である。 同上、加締部の加工工程を示す説明図である。 図6の要部拡大図である。 本発明に係る車輪用軸受装置の第2の実施形態を示す縦断面図である。 図8の変形例を示す縦断面図である。 図8の他の変形例を示す縦断面図である。 本発明に係る車輪用軸受装置の第3の実施形態を示す縦断面図である。 図11の要部拡大図である。 従来の車輪用軸受装置を示す縦断面図である。 本発明に係る加締部を形成する加工工程を示す説明図である。 同上、加締部の加工工程を示す説明図である。 同上、加締部の加工工程を示す説明図である。 図16の要部拡大図である。
符号の説明
1、34・・・・・・・・・・・内方部材
2、27、29・・・・・・・・外方部材
2a、29a・・・・・・・・・外側転走面
2b・・・・・・・・・・・・・車体取付フランジ
3、33・・・・・・・・・・・転動体
4、23・・・・・・・・・・・ハブ輪
4a、5a、30a・・・・・・内側転走面
4b、23b・・・・・・・・・小径段部
4c、23a・・・・・・・・・肩部
5、25、30、31、35・・内輪
5b、30d、35b・・・・・大端面
5c・・・・・・・・・・・・・小端面
6・・・・・・・・・・・・・・車輪取付フランジ
6a・・・・・・・・・・・・・ハブボルト
6b・・・・・・・・・・・・・車輪取付フランジのインナー側の基部
7・・・・・・・・・・・・・・加締部
8、32・・・・・・・・・・・保持器
9、10・・・・・・・・・・・シール
11、15・・・・・・・・・・芯金
12、16・・・・・・・・・・シール部材
12a、12b、16a・・・・サイドリップ
12c、16b・・・・・・・・グリースリップ
13・・・・・・・・・・・・・シール板
14・・・・・・・・・・・・・スリンガ
14a、19・・・・・・・・・円筒部
14b・・・・・・・・・・・・立板部
16c・・・・・・・・・・・・中間リップ
17・・・・・・・・・・・・・ラビリンスシール
18、36・・・・・・・・・・周状溝
18a、36a・・・・・・・・テーパ面
19a、19b・・・・・・・・面取り部
20・・・・・・・・・・・・・加締治具
21・・・・・・・・・・・・・ノーズ部
22・・・・・・・・・・・・・加工面
23c・・・・・・・・・・・・セレーション
24、26、28・・・・・・・車輪用軸受
30b・・・・・・・・・・・・大鍔
30c・・・・・・・・・・・・小鍔
51・・・・・・・・・・・・・ハブ輪
51a、52a・・・・・・・・内側転走面
51b・・・・・・・・・・・・小径段部
51c・・・・・・・・・・・・加締部
52・・・・・・・・・・・・・内輪
53・・・・・・・・・・・・・外輪
53a・・・・・・・・・・・・外側転走面
53b・・・・・・・・・・・・車体取付フランジ
54・・・・・・・・・・・・・ボール
55・・・・・・・・・・・・・車輪取付フランジ
56・・・・・・・・・・・・・ハブボルト
57・・・・・・・・・・・・・円筒部
57a・・・・・・・・・・・・内径
58・・・・・・・・・・・・・加締治具
59・・・・・・・・・・・・・ノーズ部
60・・・・・・・・・・・・・加工面
L・・・・・・・・・・・・・・軸心
α・・・・・・・・・・・・・・加締治具の傾斜角
β・・・・・・・・・・・・・・周状溝の傾斜角

Claims (6)

  1. 内周に複列の外側転走面が一体に形成された外方部材と、
    一端部に車輪を取り付けるための車輪取付フランジを一体に有し、外周に軸方向に延びる小径段部が形成されたハブ輪、およびこのハブ輪の小径段部に圧入された少なくとも一つの内輪からなり、前記複列の外側転走面に対向する複列の内側転走面が形成された内方部材と、
    前記両転走面間に保持器を介して転動自在に収容された複列の転動体と、
    前記外方部材と内方部材との間に形成された環状空間の開口部に装着されたシールとを備え、
    前記小径段部の端部を径方向外方に塑性変形させて形成した加締部により前記内輪が前記ハブ輪に対して軸方向に固定された車輪用軸受装置において、
    前記内輪の大端面に周状溝が形成され、この周状溝に前記加締部の一部が充足されていることを特徴とする車輪用軸受装置。
  2. 前記周状溝が、断面が略三角形に形成され、円弧状の溝底から内径側に向って接線方向に延びる所定の傾斜角からなるテーパ面を有している請求項1に記載の車輪用軸受装置。
  3. 前記傾斜角が、前記大端面に対して鋭角に形成され、10〜25°の範囲に設定されている請求項2に記載の車輪用軸受装置。
  4. 前記周状溝が複数形成されている請求項1乃至3いずれかに記載の車輪用軸受装置。
  5. 前記周状溝が2つ形成され、外径側の周状溝が、内径側の周状溝と略同じ形状に形成されると共に、溝深さが僅かに浅く設定されている請求項4に記載の車輪用軸受装置。
  6. 前記加締部の端面が、揺動加締後に機械加工によって平坦に形成されている請求項1乃至5いずれかに記載の車輪用軸受装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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DE102013205429A1 (de) * 2013-03-27 2014-10-16 Schaeffler Technologies Gmbh & Co. Kg Radnabe mit Radlager
JP2020060232A (ja) * 2018-10-09 2020-04-16 日本精工株式会社 車輪支持用転がり軸受ユニット

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