JP5051694B2 - グラップル - Google Patents

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Description

本発明は、作業機のアームに取付けられ、各種廃棄物や各種チップ等を把持して積み込み、積み降ろし、集積等の作業を行なう場合に使用するグラップルに関する。
産業廃棄物等のトラックへの積み込み、積み降ろし、集積等の作業を行なうグラップルは、例えば油圧ショベルのバケットの代わりに作業用アームの先端に油圧シリンダにより回動可能に、あるいは吊り下げて取付けられる。このようなグラップルは、特許文献1に記載されているように、作業機の作業用アームに取付けられる上部構造体と、上部構造体の下部に周方向に間隔を有して設けられる複数個の爪取付け用のブラケットと、各ブラケットにそれぞれ根本部を外嵌して枢着軸を中心に内外方向に開閉可能に取付けられる複数本の爪と、爪開閉用の油圧シリンダとを備える。従来の下部フレームは筒形に形成され、その底面に底板を溶接している。
特開2005−240431号公報
従来のグラップルにおいて、例えば5本の爪を備えるグラップルであれば、上部構造体の下部フレームは円形をなすか、または図13の底面図に示すように、下部フレーム90は10角形等の多角形の筒形をなす。すなわち、下部フレーム90が多角形の場合、爪(図示せず)を開閉可能に取付けるブラケット92を溶接する4面a〜eと、隣接するブラケット92、92の間の4面f〜jとを有する10角形等に形成される。また、下部フレームの筒部の底面にはこの筒部の形状に合わせた多角形の底板91が溶接される。このような底板91を有するグラップルにおいて、爪に捩れ方向の力が作用する場合、ブラケット92を構成する2枚の平行板92a、92aのうちの一方の平行板92aにはP1で示す押圧力あるいは引張力、またはP2で示す曲げ力が作用し、他側の平行板92aにはその反対方向の引張あるいは押圧力または曲げ力が作用する。これらの力P1、P2は下部フレーム90の板面に応力を発生させ、この応力が下部フレーム90の筒部や底板91と平行板92aとの溶接部93に集中してこの部分に亀裂が発生するおそれがあるという問題点がある。
本発明は、上記問題点に鑑み、爪に作用する力により下部フレームに発生する応力が緩和され、下部フレームの強度の増大が図れる構成のグラップルを提供することを目的とする。
請求項1のグラップルは、作業機のアームに取付けられ上部構造体の下部に設けられる筒形をなす下部フレームと、
前記上部構造体の下部フレームの筒部の外面に周方向に間隔を有して設けられる複数個の爪取付け用のブラケットと、
断面形状が4角形の中空構造をなし、前記各ブラケットにそれぞれ根本部を外嵌して枢着軸を中心に内外方向に開閉可能に取付けられる複数本の爪と、
前記各爪内に収容され、一方側端部が前記ブラケットにおける前記枢着軸より爪開閉方向の外側となる位置に回動可能に連結され、他方側端部が前記爪の中途部分に回動可能に連結して取付けられる爪開閉用の油圧シリンダと、
前記下部フレームの筒部の底面に溶接され、外周の前記ブラケットの間の部分を滑らかな曲線状に凹ませた凹部を有する底板とを備えたことを特徴とする。
請求項2のグラップルは、請求項1に記載のグラップルにおいて、
前記下部フレームの筒部における前記凹部の上方部分を切り欠き、その切欠部に、内側に滑らかに凹ませた横断面形状を有する第1の曲板を溶接したことを特徴とする。
請求項3のグラップルは、請求項2に記載のグラップルにおいて、
前記下部フレームはその上面に溶接した上板を有し、
前記下部フレームの筒部の外面における前記第1の曲板の上方に前記下部フレームの外面および前記上板の下面に溶接して縦リブを設け、
前記縦リブと前記ブラケットとの間に、前記縦リブ、前記ブラケットおよび前記下部フレームの筒部間に内空部を形成する第2の曲板を溶接したことを特徴とする。
請求項4のグラップルは、請求項3に記載のグラップルにおいて、
前記第1の曲板は上部ほど狭幅でかつ凹部の深さが浅くなる形状に形成し、
前記第1の曲板の凹部の最も深い部分の延長線上に前記縦リブを位置させると共に、前記第1の曲板の上部を前記縦リブの下部に連続または近接させたことを特徴とする。
請求項5のグラップルは、請求項3または4に記載のグラップルにおいて、
前記縦リブの上部、前記上板および前記縦リブに溶接した補強板を設けたことを特徴とする。
請求項6のグラップルは、請求項5に記載のグラップルにおいて、
前記補強板は、前記縦リブ外面に設けられ、上拡がりのほぼ3角形をなすことを特徴とする。
請求項1のグラップルにおいては、爪に捻り力が作用した場合、この捻り力によりブラケットを介して下部フレームに作用する応力は底板におけるブラケット間の凹部により集中が緩和され、下部フレームの強度が増大する。
請求項2のグラップルにおいては、前記下部フレームの下部を切り欠き、内側に滑らかに凹ませた横断面形状を有する第1の曲板を溶接したので、前記爪を捻り力が生じた場合にブラケットを介して下部フレームに作用する応力の集中は前記第1の曲板により緩和され、下部フレームの強度がさらに増大する。
請求項3のグラップルにおいては、作業用アームの油圧シリンダを操作することによりグラップルを地面に押し付けて作業機の本体側をジャッキアップする際等において、爪からブラケットに作用する力が下部フレームの筒部にこれを曲げる方向に作用するが、この力は第2の曲板および縦リブを介して上部構造体の上板に伝達されるので、下部フレームの強度がさらに増大する。
請求項4のグラップルは、前記切欠部に設ける前記第1の曲板の凹部の最も深い部分の延長線上に縦リブが位置し、第1の曲板と縦リブが連続または近接する構成としたので、下部フレームに作用する曲げ力を切欠部に設けた第1の曲板と縦リブとにより応力の集中なく受けることができ、下部フレームの強度をさらに増大させることができる。
請求項5のグラップルにおいては、前記縦リブの上部に、前記上板および前記縦リブに溶接して補強板を設けたので、この溶接部の強度増大が図れる。
請求項6のグラップルにおいては、前記縦リブの上部に、前記上板および前記縦リブに溶接して上拡がりのほぼ3角形をなす補強板を設けたので、縦リブに左右および上下方向に作用する応力を3角形をなす補強板を介して上板により広い範囲で受けることができ、縦リブと上板との溶接部に集中する応力が緩和され、この溶接部の強度増大が図れる。
図1は本発明のグラップルの一実施の形態を示す斜視図、図2はこのグラップルの一部を除いて示す斜視図、図3はこのグラップルの平面図である。このグラップルは、油圧ショベル等の作業機の作業用アーム(図示せず)に取付けられる上部構造体1と、筒状をなすその下部フレーム2の周囲に周方向に等間隔を有して設けられた2枚の平行板3aを有する複数個のブラケット3と、各ブラケット3に取付けられる断面形状が4角形の中空構造をなす爪4と、各爪4に収容して取付けられる爪開閉用の油圧シリンダ5とを備える。この実施の形態においてはブラケット3および爪4が5本ずつ設けられた例を示しているが、本発明はこれらのブラケット3や爪4が2本以上設けられるグラップルに適用できる。
上部構造体1は、油圧モータ6により前記下部フレーム2を旋回する旋回装置8と、この旋回装置8上に設けられたブラケット9とを有し、このブラケット9は作業用アームにピン付けするためのボス10と、作業用アームに取付けられるリンクに連結するためのボス11とを有する。7は油圧シリンダ5への作動油の供給を行なうためにブラケット9側の非旋回部と下部フレーム2側の旋回部との油路を接続するセンタージョイントである。
図4ないし図7は下部フレーム2を示すもので、図4は斜め上方より見た斜視図、図5は側面図、図6は斜め下方より見た斜視図、図7は底面図である。これらの図に示すように、筒部2aの上面にそれぞれ旋回装置8の被旋回体に固定する上板2bを溶接し、筒部2aの底面に底板2cを溶接してなる。各ブラケット3を構成する平行板3a、3aの下部の下部フレーム2の中心側寄りの位置(爪4の開閉方向に見て内側の位置)にはそれぞれ爪取付け用の貫通孔12を設けると共に、平行板3a、3aの下部の対向面にはこれらの貫通孔12に連通する貫通孔を有するボス13を溶接する。また、ブラケット3を構成する一対の平行板3a、3aの対向面における前記ボス13より上部でかつ下部フレーム2の筒部aの中心側からボス13よりも離れた位置(爪4の開閉方向に見て外側の位置)には、それぞれ油圧シリンダ5取付け用の貫通孔14を設けると共に、平行板3a、3aの相互の対向面にはそれぞれ貫通孔14に連通するボス15、15を溶接する。
図8に示すように、爪4は内面板4aと左右の側面板4bと外面板4cとを溶接により一体化した4角形の断面形状をなす。内面板4aは爪4により比較的小さいサイズの把持対象物について作業する際に、爪4間から把持対象物が漏れることを防止するため、側面板4bから左右に張り出した張り出し部4a1を有する。この張り出し部4a1の張り出し量は作業対象により種々に変更される。
また、爪4の根本部の側面板4bの下部には爪4をブラケット3に取付けるための貫通孔17と、この貫通孔17に連通する貫通孔を有するボス19を、両側面板4bの外面に溶接する。また、爪4の中途部の両側面板4bには油圧シリンダのロッド側端部を連結するピンを挿着するための貫通孔20を設けると共に、両側面板4bの内面には、これらの貫通孔20にそれぞれ連通する貫通孔を有するボス21、21を溶接する。
両側面板4bの根本部には、油圧シリンダ5の油圧ホース(図示せず)をボトム側ポート22(図2参照)に接続、分離する等のメンテナンス作業や爪4の内部の掃除等を行なうための開口部23を設ける。また、両側面板4bの貫通孔20の近傍には、油圧ホース(図示せず)をロッド側ポート25(図2参照)に接続、分離する等のメンテナンス作業や爪4内の掃除等を行なうための開口部24を設ける。また、外面板4cの中間部には、油圧シリンダ5の取付け、取外しを行なう際に油圧シリンダ5を抜き差しするための開口部26を設ける。この開口部26は、爪4の長手方向に長い楕円形部26aとこの楕円形部26aに連続し、油圧シリンダ5のロッド部を通すための幅狭の半長円部26bとからなる。また、外面板4cの根本部には後述の可動カバー27のメンテナンスのための楕円形の開口部29を設ける。これらの開口部23、24、26、29の周囲にはねじ孔30を設け、これらの開口部23、24、26、29を蓋板32〜35により塞ぎ、ねじ孔30に螺合するボルト31によってこれらの蓋板32〜35を固定する。28は31の頭部を保護するために側面板4bや外面板4cに溶接したボルトガードである。
爪4のブラケット3への取付けは、爪4の根本部の貫通孔17およびボス19の位置を、ブラケット3の下部に設けた貫通孔12およびボス13に位置を合わせてこれらのボス13、19および貫通孔12、17に枢着軸18を挿着することにより、爪4をブラケット3に枢着軸18を中心に内外方向に開閉可能に取付ける。
油圧シリンダ5のボトム側端部は、この端部に設けたボス36(図2参照)をブラケット3に設けたボス15、15間に嵌合し、連結用のピン37を貫通孔14およびこれらのボス15、36に挿着して油圧シリンダ5のボトム側端部をブラケット3に回動可能に連結する。また、ボス15にその半径方向に設けた貫通孔38(図4、図5参照)およびピン37の抜け止め孔(図示せず)に挿着するピンやボルトからなる抜け止め部材(図示せず)によりピン37を抜け止めする。
油圧シリンダ5のロッド側端部は、この端部に設けたボス39(図2参照)を爪4の中途部に設けた貫通孔20およびボス21の位置に合わせ、これらの貫通孔20およびボス21、39にピン40を挿着して油圧シリンダ5のロッド側端部を爪4の中途部に回動可能に連結する。また、ボス21に半径方向に設けた貫通孔41およびピン40の抜け止め孔(図示せず)に挿着するピンまたはボルトからなる抜け止め部材(図示せず)によりこのピン40を抜け止めする。
ブラケット3を構成する2枚の平行板3a、3aの上面部は枢着軸18を中心とする円弧上にあるように弧状に形成する。そしてこの弧状をなす上面部における、下部フレーム2からボス15の近傍にいたる箇所にわたり、平行板3a、3a間への金属片や塵埃等の侵入防止のための枢着軸18を中心とする円弧に沿う弧状の固定カバー43を溶接する。また、2枚の平行板3a、3aの下面部も枢着軸18を中心とする円弧上にあるように弧状に形成し、下部フレーム2から爪4の開閉に伴って爪の根本部が移動する範囲にわたり、平行板3a、3a間への金属片や塵埃等の異物の侵入防止のため、前記円弧に沿う弧状の固定カバー44を溶接する。これらの固定カバー43、44はブラケット3の補強の役目も果たす。
可動カバー27は、ボス15、15の上面に設けた一対の取付け部材45、46間に取付け片に軸(いずれも図示せず)により枢着して回動自在に取付ける。可動カバー27は、爪4や油圧シリンダ5の動きに連動して回動して防塵作用をなす。すなわち爪4の閉じ(開き)動作の際には爪4の外面板4cの下方(上方)への移動および油圧シリンダ5の下方(上方)への揺動に伴い可動カバー27も連動して下方(上方)に回動するので、爪4および油圧シリンダ5の開閉動作に伴って常に可動カバー27が爪4や油圧シリンダ5の動きを妨げない位置となる。このため、可動カバー27は爪4の根本部の外面板4cに常に近接した微小隙間を保ったままの状態で油圧シリンダ5のボトム側端部を覆うので、爪4の開閉の全範囲にわたり、金属片や塵埃等の異物が爪4内に入ることを防止することができ、爪4内に侵入する金属片や塵埃等の異物による油圧シリンダ5の損傷を防止することができる。
次に下部フレーム2の補強構造について図4ないし図7により説明する。この実施の形態の筒部2aは円筒形に構成し、底板2cの外周には、ブラケット3、3の間の部分を滑らかな曲線状に凹ませた凹部51を設ける。この実施の形態においては、この凹部51は弧状に形成されている。52はこの底板2cに設けたメンテナンス用の開口部であり、旋回装置8に設ける油路接続用のセンタージョイント7に接続する油圧ホース等の接続、分離等のメンテナンス作業を行なうためのものである。53は前記凹部51に沿って底板2cの下面に溶接した弧状のリブである。なお、油圧シリンダ5とセンタージョイント7とを接続する油圧ホースは、下部フレーム2の筒部2aにおけるブラケット3の平行板3a、3a間の部分に設けた開口部(図示せず)を通す。
54は下部フレーム2の下部のブラケット3、3間の部分を切り欠いた切欠部である。この切欠部54は、下側が広く、上側が狭い形状に形成されている。55はこの切欠部54に溶接した第1の曲板である。この第1の曲板55は、図9の横断面図に示すように、内側に滑らかに凹ませた横断面形状を有する。そして、この実施の形態においては、第1の曲板55の底板2cとの溶接部は凹部51の形状に一致する弧状の横断面形状として、底板2cの凹部51に沿い凹部51の形成部の上面に溶接される。また、第1の曲板55は、切欠部54の形状に従い、上部ほど狭幅でかつ凹部の深さが浅くなる形状に形成する。
56は下部フレーム2の筒部2aの外面におけるブラケット3、3の間に筒部2の外面および上板2bの下面に溶接して設けた縦リブである。縦リブ56の下端部は第1の曲板55の上端部に隣接または近接させて設ける。この縦リブ56とブラケット3との間に、これらおよび筒部2aに溶接して、図10の縦断面図に示すように、縦リブ56、ブラケット3および筒部2a間に内空部57を形成する第2の曲板59を設ける。この第2の曲板59はこの例のようなくの字形ではなく、コの字形の形状を有するものであってもよい。
図10に示すように、好ましくは縦リブ56の下部の外縁56aは上部が外方に突出する傾斜面状に形成する。そして図10の縦断面図に示すように、第1の曲板55の凹部の底部(凹みの最も深い部分)55aの延長線上に縦リブ56がある構成とする。60は縦リブ56の上部にこの縦リブ56および上板2bに溶接した補強板であり、この補強板60は上拡がりのほぼ3角形をなす。なお、グラップルが使用される環境によって、縦リブ56への負荷が強くない場合には、補強板60は無くてもよい。
このグラップルにおいては、爪4の左右に作用するアンバランスにより爪4を捻る力が作用した場合、この捻り力により、図7、図9に示すように、ブラケット3を介して下部フレーム2に作用する押圧あるいは引張力P1または曲げ力P2により底板2cに応力が発生するが、その応力は凹部51により集中が緩和され、下部フレーム2の強度が増大する。
また、この実施の形態は下部フレーム2の下部を切り欠き、この切欠部54に内側に滑らかに凹ませた横断面形状を有する第1の曲板55を溶接したので、図7、図9に示すように、爪4を捻る力が生じた場合にブラケット3を介して下部フレームに作用する力P1およびP2により発生する応力は前記第1の曲板55により集中が緩和され、下部フレーム2の強度がさらに増大する。また、このような切欠部54および筒部2aから凹ませた構造の第1の曲板55を設けた構造により、爪4をブラケット3に取付ける枢着軸18をブラケット3における筒部2a側に寄せた箇所に設けることができ、これにより、処理対象物の把持容量の大きなグラップルの提供が可能となる。
また、この実施の形態においては、ブラケット3に作用する力の一部が、第2の曲板59、縦リブ56を介して上板2bに伝達される構成、すなわち上板2bで受けることができる構成であるため、下部フレーム2の強度がさらに増大する。
また、この実施の形態においては、切欠部54に設ける前記第1の曲板55の底部55aの延長線上にあり、さらに第1の曲板55と縦リブ56を連続または近接させた構成としたので、図10に示すように、ブラケット3から筒部2aに作用する押圧力、引張力P3を切欠部54に設けた第1の曲板55と縦リブ56とにより応力の集中を緩和して有効に受けることができ、下部フレーム2の強度をさらに増大させることができる。また、この実施の形態のように、縦リブ56の下部の外縁56aを上部が外方に突出する傾斜面状に形成することによってさらに前記押圧力、引張力P3により生じる応力の集中を緩和することができる。
また、この実施の形態においては、縦リブ56の上部に、上板2bおよび縦リブ56に溶接して上拡がりのほぼ3角形をなす補強板60を設けたので、縦リブ56に上下左右方向に作用する力を3角形をなす補強板60を介して上板2bにより広い範囲で受けることができ、縦リブ56と上板2bとの溶接部に集中する応力が緩和され、この溶接部の強度増大が図れ、下部フレーム2の強度がさらに増大する。
また、中空構造の爪4の中に油圧シリンダ5を収容する構造としたので、爪4の外面にシリンダカバーや蓋体を設ける場合に比較してグラップルの重量を軽量化することができ、グラップルの処理容量を増大させ、小型の作業機を用いて比較的容量の大きなグラップルを取付けて作業を行なうことができ、作業の能率向上、経済化、省エネルギー化が図れる。
図11は本発明の他の実施の形態を示す下部フレームの底面図であり、この実施の形態は、下部フレーム2Aの筒部63を多角形に形成したものであり、底板2cの外周のブラケット3、3間に凹部51を形成し、筒部63の下部の底板2cとの溶接部はほぼ底板51の凹部に沿う曲板55Aにより構成している。この実施の形態においても、爪(図示せず)からブラケット3を介して底板2cや筒部63に加わる力による応力集中を緩和することができ、下部フレーム2Aの強度を上げることができる。この実施の形態において、曲板55Aは前記実施の形態の曲板55のように上部ほど狭幅に形成してもよい。また、図11の実施の形態においても、前記実施の形態と同様に、縦リブ56、曲板56、補強板60の少なくともいずれか1つ以上を備えていることがより好ましい。
図12は本発明の他の実施の形態を示す下部フレームの底面図であり、この実施の形態は、下部フレーム2Bの筒部64を円形に形成し、この筒部64の外径を、底板2cの外周のブラケット3、3間に設ける複数の凹部51の底部間の内接円に相当するサイズとしたものである。この実施の形態においても、爪(図示せず)からブラケット3を介して底板2cに加わる力による応力集中を緩和することができ、下部フレーム2Bの強度を上げることができる。この実施の形態においても、筒部64の下部間に切欠部54および曲板55を設けてもよい。また、図12の実施の形態においても、前記実施の形態と同様に、縦リブ56、曲板56、補強板60の少なくともいずれか1つ以上を備えていることがより好ましい。
本発明のグラップルは、この実施の形態のように作業機の作業用アームに油圧シリンダにより回動可能に取付けるのではなく、垂下して取付ける構造のものとして用いることも可能である。
本発明のグラップルの一実施の形態を示す斜視図である。 この実施の形態のグラップルの一部を省略して示す斜視図である。 この実施の形態のグラップルの平面図である。 この実施の形態のグラップルの下部フレームを斜め上方より見た斜視図である。 この実施の形態のグラップルの下部フレームを示す側面図である。 この実施の形態のグラップルの下部フレームを斜め上方より見た斜視図である。 この実施の形態のグラップルの下部フレームの底面図である。 この実施の形態の爪を示す斜視図である。 この実施の形態の下部フレームにおける筒部の下部を示す部分横断面図である。 この実施の形態の下部フレームの部分縦断面図である。 本発明のグラップルの他の実施の形態の下部フレームの底面図である。 本発明のグラップルの他の実施の形態の下部フレームの底面図である。 従来の下部フレームの底面図である。
1:上部構造体、2、2A、2B:下部フレーム、2a:筒部、2b:上板、2c:底板、3:ブラケット、3a:平行板、4:爪、4a:内面板、4b:側面板、4c:外面板、5:油圧シリンダ、6:油圧モータ、8:旋回装置、9:ブラケット、10、11:ボス、12:貫通孔、13:ボス、14:貫通孔、15:ボス、17:貫通孔、19:ボス、20:貫通孔、21:ボス、22、25:ポート、23、24、26、29:開口部、27:可動カバー、30:ねじ孔、31:ボルト、32〜35:蓋板、36:ボス、37:ピン、38:貫通孔、39:ボス、40:ピン、41:貫通孔、43、44:固定カバー、51:凹部、52:開口部、53:リブ、54:切欠部、55、55A:第1の曲板、56:縦リブ、57:内空部、59:第2の曲板、60:補強板、63、64:筒部

Claims (6)

  1. 作業機のアームに取付けられ上部構造体の下部に設けられる筒形をなす下部フレームと、
    前記上部構造体の下部フレームの筒部の外面に周方向に間隔を有して設けられる複数個の爪取付け用のブラケットと、
    断面形状が4角形の中空構造をなし、前記各ブラケットにそれぞれ根本部を外嵌して枢着軸を中心に内外方向に開閉可能に取付けられる複数本の爪と、
    前記各爪内に収容され、一方側端部が前記ブラケットにおける前記枢着軸より爪開閉方向の外側となる位置に回動可能に連結され、他方側端部が前記爪の中途部分に回動可能に連結して取付けられる爪開閉用の油圧シリンダと、
    前記下部フレームの筒部の底面に溶接され、外周の前記ブラケットの間の部分を滑らかな曲線状に凹ませた凹部を有する底板とを備えたことを特徴とするグラップル。
  2. 請求項1に記載のグラップルにおいて、
    前記下部フレームの筒部における前記凹部の上方部分を切り欠き、その切欠部に、内側に滑らかに凹ませた横断面形状を有する第1の曲板を溶接したことを特徴とするグラップル。
  3. 請求項2に記載のグラップルにおいて、
    前記下部フレームはその上面に溶接した上板を有し、
    前記下部フレームの筒部の外面における前記第1の曲板の上方に前記下部フレームの外面および前記上板の下面に溶接して縦リブを設け、
    前記縦リブと前記ブラケットとの間に、前記縦リブ、前記ブラケットおよび前記下部フレームの筒部間に内空部を形成する第2の曲板を溶接したことを特徴とするグラップル。
  4. 請求項3に記載のグラップルにおいて、
    前記第1の曲板は上部ほど狭幅でかつ凹部の深さが浅くなる形状に形成し、
    前記第1の曲板の凹部の最も深い部分の延長線上に前記縦リブを位置させると共に、前記第1の曲板の上部を前記縦リブの下部に連続または近接させたことを特徴とするグラップル。
  5. 請求項3または4に記載のグラップルにおいて、
    前記縦リブの上部、前記上板および前記縦リブに溶接した補強板を設けたことを特徴とするグラップル。
  6. 請求項5に記載のグラップルにおいて、
    前記補強板は、前記縦リブ外面に設けられ、上拡がりのほぼ3角形をなすことを特徴とするグラップル。
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