JP2012021335A - 作業機械のボス構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】板材により矩形断面を有するように構成されると共に前記板材にはボス部が溶接部により接合されている作業装置を備えた作業機械のボス構造において、前記作業装置における前記板材と前記ボス部との接合部強度を向上する。
【解決手段】作業機械は、一端部を軸支されて揺動可能に装着され、板材9により矩形断面を有するように構成されると共に、前記板材にはボス部が溶接部14により接合されている作業装置を備えている。前記ボス部は前記板材につば部10aを介して溶接され、このつば部には表側が凹で、裏側が凸になるように段差部15が形成され、この段差部よりも前記板材側に離れた位置に前記溶接部14が設けられている。
【選択図】図6

Description

本発明は、作業機械のボス構造に関し、特に油圧ショベルのブームやアームにおけるボス部の構造に関する。
従来の作業機械のボス構造としては特許文献1に記載のものなどがある。この特許文献1に記載のものは、ボスを側板(ブームを構成する板材)に対して目違い溶接をすることにより生じる曲げ応力を利用して接合部の応力を緩和しようとするものである。
実開昭63−136041号公報
上記従来技術では目違いによる曲げ応力のため、ブームの裏側の応力が緩和される。
しかし、解析によると、目違いを有するブーム裏側の応力分布は、段差部(目違い部)の部分では応力が急峻に変化しており、従来の構造では、溶接部が十分に応力の低い場所に設定されているわけではなく、敏感に応力が変わりやすい位置にあることがわかった。
また、特許文献1のものでは、ブームの表側の応力については考慮されていないが、前記段差部の表側の応力は高くなるため、溶接部の表側から亀裂が発生する危険もあった。
本発明の目的は、板材により矩形断面を有するように構成されると共に前記板材にはボス部が溶接部により接合されている作業装置を備えた作業機械のボス構造において、前記作業装置における前記板材と前記ボス部との接合部強度を向上することにある。
上記目的を達成するため、本発明は、板材により矩形断面を有するように構成されると共に、前記板材にはボス部が溶接部により接合されている作業装置を備えた作業機械のボス構造において、前記ボス部は前記板材につば部を介して溶接されるものであって、前記つば部には表側が凹で、裏側が凸になるように段差部が形成され、この段差部よりも前記板材側に離れた位置に前記溶接部が設けられ、且つ前記溶接部の裏側には、溶接金属の溶け落ちを防止するための裏当材が設けられ、前記ボス部と裏当材、及び前記板材と裏当材のそれぞれの間には不溶着部が形成されていることを特徴とする。
また、本発明は、前記板材の板厚をtとしたとき、前記段差部の裏側の板材側端部から1t〜2t離れた位置に、前記溶接部の不溶着部先端が位置するように前記溶接部が設けられるようにすると良い。
上記において、溶接される前記つば部の先端側板厚を、接合される前記板材の板厚と略同じにし、且つ前記段差部の板厚(段差部の表側と裏側の間の板厚)を前記溶接部における板厚よりも小さくすると良い。
また、前記段差部の表側段差変曲開始部よりも裏側段差変曲開始部の方を、前記溶接部に近くなるように形成すると良い。
更に、前記ボス部の段差部を予め機械加工やグラインダーなどにより滑らかに成形する応力緩和処理を施した状態で前記板材に溶接することが好ましい。
本発明によれば、矩形断面を有するように構成された板材とボス部との接合部における引張り応力を緩和できるから、該接合部の強度を向上することができ、接合部に亀裂が発生することを防止可能な作業機械のボス構造を得ることができる。
作業機械の全体構成を示す正面図。 ブームセンターボス付近を前後方向から見た断面図。 図2のA部を拡大して示す図。 目違い部を有する構造物に引張り荷重が作用した場合の構造物底面に発生する応力分布を説明する図。 構造物の目違い部に溶接した場合の不溶着部先端からX方向における応力分布を説明する図。 本発明の実施例1を示す図で図3に相当する図。 本発明の実施例1における不溶着部付近の応力分布を説明する図。 本発明の実施例1を油圧ショベルのブームセンターボスに適用した例を示すもので、ブームセンターボスの付近を前後方向から見た断面図。 本発明の実施例1を油圧ショベルのブームフートボスに適用した例を示すもので、ブームフートボスの付近を前後方向から見た断面図。
以下、本発明の実施例について図面を用いて説明する。本実施例は、作業機械としての油圧ショベルのボス構造に本発明を適用した場合のものである。
まず、作業機械(油圧ショベル)の全体構成を図1により説明する。
図1において、1は油圧ショベルの下部走行体で、この下部走行体1の上部には旋回軸受を介して上部旋回体2が旋回自在に取り付けられており、この上部旋回体2の前部には作業装置20が俯仰動(回動)可能に取り付けられている。この作業装置20は、上部旋回体2の旋回フレームにピン結合されたブーム3と、該ブーム3の先端側にピン結合されたアーム4と、該アーム4の先端側にピン結合されたバケット5等とから構成されている。前記ブーム3、アーム4及びバケット5は、それぞれブームシリンダ6、アームシリンダ7及びバケットシリンダ8によって回動される。前記ピンはそれぞれの構造物のブラケットとボスにより保持されている。
前記作業装置(作業腕)を構成する構造物の大部分は板材により矩形断面(箱形)に形成されており、この板材に前記ボスが溶接により接合されている。この具体例を図2に示す。図2はブームセンターボス(ボス部)10付近を前後方向から見た断面図である。図2に示すように、つば部10aが形成された左右のボス10はパイプ12により結合されており、左右のボス10の前記つば部10aがブーム3の構造物の板材9に溶接により接合されている。この接合部では作用する荷重(力)が滑らかに伝わるように、前記板材9の厚さtとボス10のつばの厚さはほぼ同一になっている。
作業装置20の構造物は矩形断面であるため、ボス10と板材9の溶接部には内面に裏当材11を設けて溶接金属の溶け落ちを防止した上で、前記構造物の外側から溶接が行われる。しかし、溶接後は裏当材11が残っているため、図3に示すように、溶接部の内面側には不溶着部13が生じる。不溶着部13の先端(溶接ビード側)は応力集中して応力が大きくなり、亀裂発生の起点となり易かった。しかし、前記不溶着部は箱形の構造物の内面であるため、溶接後に後処理することは困難であった。
このため、板材9の板厚を厚くして応力を緩和するようにし、亀裂の発生を防止していたが、板厚を厚くするため重量が増加する課題があった。また、前述した特許文献1のように、板材とボスとの接合部に目違い部を設け、この目違いにより生じる曲げ応力により接合部の応力を緩和することも考えられている。
しかし、目違いによる応力を解析したところ、図4に示すように、目違い部を有する構造物に引張り荷重を作用させた場合、底面(構造物の内側)の圧縮応力は、目違いによるる段差部15の部分よりも、該段差部15から離れた位置(図4のX方向)の方が大きく、且つ段差部15の部分では圧縮応力が急峻に低下していることがわかった。なお、図4のグラフにおいて、横軸は段差部15からの距離Xを示し、+側はX方向への距離、−側は反X方向への距離で、板材の厚さtとの比でその距離の大きさを表している。また、縦軸は圧縮応力の大きさを示し、0は圧縮応力が無い状態で下方に行くほど圧縮応力が大きくなっていることを示している。
このため特許文献1に示すような従来構造のものでは、図5に示すように、不溶着部13の先端13aは応力が最も緩和される場所(圧縮応力が大きい部分で、引張り荷重が作用した場合でも引張り応力を緩和できる場所)にあるわけではなく、圧縮応力が敏感に低下し易い位置にあることがわかった。なお、図5のグラフにおいて、横軸は不溶着部先端13aのうちの板材9側の不溶着部先端を基準としてそこからのX方向の距離を示し、板材9の厚さtとの比でその距離の大きさを表している。また、縦軸は圧縮応力の大きさを示し、0は圧縮応力が無い状態で下方に行くほど圧縮応力が大きくなっていることを示している。
また、特許文献1のものでは、構造物の表側の応力については考慮されていないが、構造上、前記段差部15の表側凹部15aの引張り応力は高くなるため、溶接ビード14の止端部14aが前記段差部15の表側凹部15a(図4参照)に位置すると、この表側凹部の表面からき裂が発生する虞がある。
上記の課題を解決するための本発明の具体的実施例を以下説明する。
本実施例は、図6に示すように、ボス部(ブームセンターボス)10と板材9との溶接部の構成を以下のようにする。
(1)ボス部10のつば部10aに、構造物の表側が凹、裏側が凸になるように段差部15を設ける。
(2)段差部15の表側段差変曲開始部15bより裏側段差変曲開始部15cの方を溶接部(溶接ビード)14に近くなるように形成する。
(3)つば部10aの先端側板厚を、接合する板材9の板厚tと略同じにし、前記段差部15ではその板厚を前記溶接部の板厚よりも小さくする。
(4)前記ボス部10の段差部15は予め機械加工やグラインダーなどにより滑らかに成形する応力緩和処理を施した状態で前記板材9に溶接されるようにする。
本実施例では、上記構成とすることにより、段差部15に引張り荷重が作用すると溶接部は表側に曲がるように変形する。これにより裏側の不溶着部13の部分には大きな圧縮応力が発生するから、不溶着部13には引張り応力が発生しにくくなり、強度を向上できる。これを図7により説明する。
図7は図6に示す本実施例の段差部15の裏側における不溶着部付近の応力分布を説明する図で、図7のグラフにおいて、横軸は不溶着部先端13aのうちの板材9側の不溶着部先端を基準としてそこからの距離を示し、+側は板材9側の距離、−側はボス部10側の距離で、板材9の厚さtとの比でその距離の大きさを表している。また、縦軸は圧縮応力の大きさを示し、0は圧縮応力が無い状態で下方に行くほど圧縮応力が大きくなっていることを示している。この図に示すように、溶接ビード14裏面の左右の不溶着部13aには大きな圧縮応力が発生しており、この結果強度上問題となる引張り応力が発生し難くなるから、不溶着部13の強度を向上することができる。即ち、引張り応力が大きくなると亀裂の発生を起こし易いが、圧縮応力が大きいと、油圧ショベルの作業中に種々の荷重が作用しても、前記圧縮応力の大きい部分には引張り応力が発生し難くなり、その結果亀裂の発生を防止することができる。
また、本実施例では、段差部15の板厚を溶接部の板厚よりも小さくしているから、段差部15が最も高い応力集中部となり、段差部15の変形が大きくなるため、溶接部に発生する応力は緩和される。従って、溶接部14の止端部14aからの亀裂発生も防止できる。
更に、ボス部10の段差部15は応力が大きくなるが、ボス部10は部品の段階で機械加工やグラインダーなどで予め応力緩和処理を施しておくことにより、前記段差部15の応力も緩和することができる。
これにより溶接部を含め段差部全体での亀裂の発生を防止することができる。
図8は上述した本実施例を油圧ショベルのブームセンターボス10(図1参照)に適用した場合を示し、ブームセンターボス10の付近を前後方向から見た断面図である。
図に示すように、つば部10aが形成された左右のブームセンターボス(ボス部)10はパイプ12により結合されており、左右のブームセンターボス10の前記つば部10aがブーム3の構造物の板材9に溶接により接合されている。この接合部では作用する荷重が滑らかに伝わるように、前記板材9の厚さtと、ブームセンターボス10のつば部10aの厚さをほぼ同一にしている。ブームセンターボス10と板材9の溶接部には内面(裏面)に裏当材11を設けて溶接金属の溶け落ち(吹き抜け)を防止した上で前記構造物の外側から溶接が行なわれる。裏当材11は溶接金属が溶け込むため、剥がれることなく裏面に張り付いている。このため、ブームセンターボス10と裏当材11、及び板材9と裏当材11のそれぞれの間には図6に示すような不溶着部13が形成されている。ブームセンターボス10のつば部10aは表側が凹、裏側が凸になるように段差部15が形成されている。
ブームセンターボス10の穴の部分にはピン(図示せず)が挿入され、ブームシリンダ6(図1参照)に結合される。ブームシリンダ6からの力はピンを介してブームセンターボス10に伝わり、ブームセンターボス10から板材9に伝わる。
ブームセンターボス10から板材9に力が伝わるときに前記段差部15があるため曲げモーメントが発生し、疲労強度に影響する引張荷重が作用した場合、前記段差部15付近(溶接部含む)は表側(外側)に湾曲するように変形する。
このため前記段差部15では表側の応力が高く、裏側(内側)の応力は低くなり、図7に示したように、裏面の不溶着部先端13aの応力が低くなる。このため応力の低い内面側からは亀裂が発生し難くなる。
また、ブームセンターボス10のつば部10a先端と板材9の板厚を同じにしているため、注意して溶接すれば表側の表面が滑らかな溶接ビード(溶接部)14を得ることは可能であり、溶接部表面にも大きな応力が発生するのを防止できる。更に、溶接部14は前記段差部15から離れた位置にあり、且つ段差部15の板厚はつば先端部の板厚よりも小さくしているため、段差部15は最も応力集中が高くなる。このため、段差部15の変形が大きくなるから溶接部14の応力は緩和され、溶接部14に亀裂が発生するのを抑制できる。
前記ボス10の段差部15の応力は高くなるが、溶接部14から離れた位置にあるため、溶接部の影響は受けない。このため、ブームセンターボス10を溶接する前の単体部品の段階で、段差部15を機械加工やグラインダーにより滑らかに成形しておくことにより、溶接後には機械加工やグラインダー処理をすることなく、応力集中を緩和できるから、段差部15における亀裂の発生も防止することができる。
従って、本実施例によれば、ボス部10と板材9の接合部における裏側(内側)及び表側(外側)共に亀裂の発生を防止でき、接合部の強度を向上できる。
図9は上述した本実施例を油圧ショベルのブームフートボスに適用した例を示し、ブームフートボスの付近を前後方向から見た断面図である。
つば部17aが形成された左右のブームフートボス(ボス部)17はパイプ12により結合されており、左右のブームフートボス17の前記つば部17aがブーム3を構成する板材9に溶接により接合されている。この接合部では作用する荷重が滑らかに伝わるように、前記板材9の厚さtと、ブームフートボス17のつばの厚さをほぼ同一にしている。
ブームフートボス17と板材9とは、裏面に吹き抜け防止のための裏当材11を当てて溶接されている。この裏当材11は溶接金属が溶け込むため剥がれることなく裏面に張り付いている。このためブームフートボス17と裏当材11、及び板材9と裏当材11のそれぞれの間には図6に示すのと同様の不溶着部13が形成されている。
ブームフートボス17のつば部17aは表側が凹、裏側が凸になるように段差部15が形成されている。
ブームフートボス17の穴の部分にはピン(図示せず)が挿入され、上部旋回体の旋回体フレームに設けたブラケット(図示せず)に結合されることで、ブーム3(図1参照)は上部旋回体2に俯仰自在に取り付けられる。上部旋回体2からの力は前記ピンを介してブームフートボス17に伝わり、ブームフートボス17からブーム3を構成する板材9に伝わる。
ブームフートボス17から板材9に力が伝わるとき、前記段差部15があるため曲げモーメントが発生し、疲労強度に影響する引張荷重が作用した場合、図8に示した例と同様に、前記段差部15付近(溶接部含む)は表側(外側)に湾曲するように変形する。
このため前記段差部15では表側の応力が高く、裏側(内側)の応力は低くなり、図7に示したように、裏面の不溶着部先端13aの応力が低くなる。このため応力の低い内面側からは亀裂が発生し難くなる。
また、ブームフートボス17のつば部17a先端と板材9の板厚tを同じにしているため、表側の表面が滑らかな溶接ビード14を得ることは可能であり、溶接部表面にも大きな応力が発生するのを防止できる。更に、溶接部は前記段差部15から離れた位置にあることと、前記段差部15の板厚はつば先端部の板厚よりも小さくしていることから、段差部15は最も応力集中が高くなり、段差部15の変形が大きくなるから、溶接部の応力が緩和されて、溶接部に亀裂が発生するのを抑制できる。
前記段差部15の応力は高くなるものの、溶接部14から離れた位置にあるため、溶接部の影響は受けない。このため、ブームフートボス17を、溶接する前の単体部品の段階で段差部を滑らかに成形しておくことにより応力集中を緩和できるから、段差部15における亀裂の発生も防止することができる。
従って、この例でも、ブームフートボスと板材の接合部における裏側及び表側共に亀裂の発生を防止でき、接合部の強度を向上できる。
以上説明したように、本実施例によれば、段差部では表側の応力が高く、裏側(内側)の応力は低くなり、裏側の不溶着部先端の応力が低くなる。このため接合部内面側(裏側)からの亀裂の発生を防止できる。また、本実施例によれば、板材の板厚を大きくすることなく接合部内面側からの亀裂発生を防止できる。
なお、上述した実施例では、ブームセンターボス及びブームフートボスに本発明を適用した例について説明したが、本発明はこれらの箇所には限られず、ブーム先端のボス部やアーム先端のボス部にも同様に適用できる。
また、本実施例では、代表的な作業機械である油圧ショベルに適用した場合について説明したが、ブームなどをピンによって取り付ける構造を有する、クレーン等その他各種の作業機械に適用することも同様に可能である。
1…下部走行体
2…上部旋回体
3…ブーム
4…アーム
5…バケット
6…ブームシリンダ
7…アームシリンダ
8…バケットシリンダ
9…板材
10…ブームセンターボス(ボス部)(10a…ブームセンターボスのつば部)
11…裏当材
12…パイプ
13…不溶着部(13a…不溶着部先端)
14…溶接部(溶接ビード)(14a…溶接ビード止端部)
15…段差部(15a…表側凹部、15b…表側段差変曲開始部、15c…裏側段差変曲開始部)
17…ブームフートボス(ボス部)(17a…ブームフートボスのつば部)
20…作業装置。

Claims (5)

  1. 板材により矩形断面を有するように構成されると共に、前記板材にはボス部が溶接部により接合されている作業装置を備えた作業機械のボス構造において、
    前記ボス部は前記板材につば部を介して溶接されるものであって、
    前記つば部には表側が凹で、裏側が凸になるように段差部が形成され、この段差部よりも前記板材側に離れた位置に前記溶接部が設けられ、且つ前記溶接部の裏側には、溶接金属の溶け落ちを防止するための裏当材が設けられ、前記ボス部と裏当材、及び前記板材と裏当材のそれぞれの間には不溶着部が形成されている
    ことを特徴とする作業機械のボス構造。
  2. 請求項1に記載の作業機械のボス構造において、前記板材の板厚をtとしたとき、前記段差部の裏側の板材側端部から1t〜2t離れた位置に、前記溶接部の不溶着部先端が位置するように前記溶接部が設けられていることを特徴とする作業機械のボス構造。
  3. 請求項1または2に記載の作業機械のボス構造において、溶接される前記つば部の先端側板厚を、接合される前記板材の板厚と略同じにし、且つ前記段差部の板厚を前記溶接部における板厚よりも小さくしたことを特徴とする作業機械のボス構造。
  4. 請求項1〜3の何れかに記載の作業機械のボス構造において、前記段差部の表側段差変曲開始部よりも裏側段差変曲開始部の方を、前記溶接部に近くなるように形成されていることを特徴とする作業機械のボス構造。
  5. 請求項1〜4の何れかに記載の作業機械のボス構造において、前記ボス部の段差部を予め滑らかに成形する応力緩和処理を施した状態で前記板材に溶接されることを特徴とする作業機械のボス構造。
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