JP3940127B2 - パワーショベル用アタッチメント - Google Patents
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Description
以下、図4および図5を参照して、非特許文献1を説明する。
図4および図5に示すように、非特許文献1のパワーショベル用アタッチメント100は、パワーショベルのアーム101に取り付け可能なアタッチメント本体102と、アタッチメント本体102に軸支され、先部に把持爪103aを有する4本の把持アーム(作業アーム)103と、アタッチメント本体102と各把持アーム103の外側部との間に配設され、対応する把持アーム103を開閉操作する合計4本の油圧シリンダ(駆動シリンダ)104と、各把持アーム103の元部の幅方向の両側に配設され、油圧シリンダ104を外方から保護する4対の保護バー105とを備えている。各油圧シリンダ104は、外部に露出状態でアタッチメント本体102と各把持アーム103の外側部との間に配設されている。各油圧シリンダ104の外周部から突出した油圧配管104aも、同じように外部に剥き出し状態となっている。
スクラップ・産業廃棄物用グラップル(BHSシリーズ/株式会社南星製)のパンフレット
また、非特許文献1では、油圧シリンダ104に作動油を供給する油圧配管(油圧ホースなど)104aも外方に剥き出されていた。そのため、例えば産業廃棄物の処理現場で、油圧配管104aが、鉄筋などに引っ掛かったり、崩壊したコンクリート壁に衝突したりして破損するおそれがあった。
また、この発明は、異物の衝突などによる油圧配管の破損を防止することができるパワーショベル用アタッチメントを提供することを目的としている。
さらに、この発明は、駆動シリンダの交換を含め、シリンダ全体のメンテナンスを円滑に行うことができるパワーショベル用アタッチメントを提供することを目的としている。
しかも、駆動シリンダのメンテナンス時には、蓋体を外して窓部を開口し、窓部を通して駆動シリンダのメンテナンス、特に変形などにより駆動シリンダの作動に支障を来し易いロッド部分のメンテナンスを行うことができる。
また、各窓部が、ロッドの先端の軸着部から駆動シリンダの基端部までの領域に開口されているので、駆動シリンダの交換を含めて、シリンダ全体のメンテナンスを円滑に行うことができる。
アタッチメント本体の形状は限定されない。
作業アームの種類は限定されない。例えば、スクラップなどを把持する把持アーム、先端部に破砕爪を有し、建造物のコンクリート壁などを破砕する破砕アーム、材木などを切断する切断刃を有する切断アームなどを採用することができる。
駆動シリンダの種類は限定されない。例えば油圧シリンダ、電動シリンダなどを採用することができる。
シリンダカバーの大きさおよび形状は、駆動シリンダのうち、少なくともロッド部分を常時外方から被うことができれば限定されない。すなわち、ロッドが最も突出した状態を基準とし、ロッド部分だけを被う大きさ及び形状でもよいし、ロッド部分と駆動シリンダの全長とを被う大きさ及び形状でもよい。
窓部は、ロッドのメンテナンス用の開口部で、メンテナンスが可能であればその大きさ、形状は限定されない。
蓋体の素材は限定されない。例えば、鉄、鋼などの各種の金属を採用することができる。
蓋体の大きさや形状は、窓部の大きさ、形状に応じて変更される。
油圧配管としては、例えば油圧シリンダの両端側の油圧室同士を連通する油圧ホースなどを採用することができる。
しかも、メンテナンス時には、蓋体を外して窓部を開口して駆動シリンダのメンテナンス、特に変形などにより駆動シリンダの作動に支障を来し易いロッド部分のメンテナンスをスムーズに行うことができる。
また、各窓部が、ロッドの先端の軸着部から駆動シリンダの基端部までの領域に開口されているので、駆動シリンダの交換を含めて、シリンダ全体のメンテナンスを円滑に行うことができる。
アタッチメント本体12は、アーム11が連結されるショベル側連結部12aの元部(下端部)に、回転円板12bを介して、アーム連結部12cが回転円板12bの表面に直交する面内で、旋回可能に連結されている。
回転円板12bの一端部には、油圧モータ15が、ショベル側連結部12aの方向に突設されている。アーム連結部12cは、十字形状に組まれた4本の連結枠16から構成されている。各連結枠16は、1対の平行板をそれぞれ有している。また、各連結枠16の元部の外側には、対応する油圧シリンダ14の元部が、ピン17を介して、回転円板12bの表面に直交する面内で回動自在にそれぞれ連結されている。
各把持アーム13の外側部の元部から中間部には、ロッド部分を含む油圧シリンダ14の略全長を、常時、外方から被う固定式のシリンダカバー20が突設されている。シリンダカバー20は、1対の側板20aと、両側板20aの上端同士を連結し、かつ先端に向かうほど徐々に把持アーム13側に湾曲した上板20bとを有している。各把持アーム13において、両側板20aの先部間には、対応する油圧シリンダ14のロッド14bの先端部が、ピン21cを介して、回転円板12bの表面に直交する面内で回動自在に連結されている。
各蓋体22は、まず装着ガイド枠24をガイドにして、対応する窓部21にそれぞれ外嵌される。その後、各貫通孔22cを介して、対応するナット孔20cに4本のボルト25を螺合することで、各蓋体22により、それぞれの窓部21が着脱自在に蓋止めされる。
産業廃棄物の処理現場での作業時には、パワーショベルのアーム11を水平旋回し、パワーショベル用アタッチメント10をスクラップの上方に配置する。それから、パワーショベルによりアーム11を下降し、開状態の把持アーム13をスクラップ上に被せる。次いで、各油圧シリンダ14のロッド14bをそれぞれ突出させ、各把持アーム13を閉じてスクラップを把持する。その後、アーム11を上昇して所定方向に水平旋回し、スクラップを例えばトラックの荷台などに投下する。
また、各油圧シリンダ14のメンテナンス時には、まず各把持アーム13の蓋体22を外し、窓部21をそれぞれ開口する。そして、各窓部21を通して、ロッド14bを含む油圧シリンダ14のメンテナンスを行うことができる。各油圧シリンダ14の交換作業も、対応する窓部21を通して行うことができる。
各窓部21は、対応するシリンダカバー20の上板20bのうち、油圧シリンダ14の元側の端からロッド14bの軸着部付近までの広い領域にそれぞれ形成されている。そのため、油圧シリンダ14の交換を含めて、シリンダ全体のメンテナンスを円滑に行うことができる。
12 アタッチメント本体、
13 把持アーム(作業アーム)、
14 油圧シリンダ(駆動シリンダ)、
14a 油圧配管、
14b ロッド、
20 シリンダカバー、
21 窓部、
22 蓋体。
Claims (2)
- パワーショベルのアームに取り付け可能なアタッチメント本体と、
このアタッチメント本体に基端が回動自在に支持された複数本の作業アームと、
各作業アームの外側面にそれぞれ配設され、その基端が上記アタッチメント本体に回動自在に連結されるとともに、そのロッドを伸縮させることにより各作業アームをそれぞれ回動させる複数の駆動シリンダと、
各作業アームの外側面に、各駆動シリンダおよびそのロッドを外方から被うように、それぞれ固定されるとともに、各駆動シリンダのロッドの先端が回動自在に連結された複数の固定式のシリンダカバーとを備え、
各シリンダカバーには窓部がそれぞれ形成され、これらの窓部は蓋体でそれぞれ蓋止めされるとともに、
各窓部は、ロッドの先端の軸着部から駆動シリンダの基端部までの領域に開口するパワーショベル用アタッチメント。 - 前記駆動シリンダは油圧シリンダで、前記駆動シリンダの外部に露出した油圧配管は、前記油圧シリンダと作業アームとの隙間に配置された請求項1に記載のパワーショベル用アタッチメント。
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