JP6253153B2 - 建設機械の作業腕構造 - Google Patents

建設機械の作業腕構造 Download PDF

Info

Publication number
JP6253153B2
JP6253153B2 JP2014184968A JP2014184968A JP6253153B2 JP 6253153 B2 JP6253153 B2 JP 6253153B2 JP 2014184968 A JP2014184968 A JP 2014184968A JP 2014184968 A JP2014184968 A JP 2014184968A JP 6253153 B2 JP6253153 B2 JP 6253153B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
construction machine
reinforcing member
working arm
arm structure
face plates
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014184968A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016056619A (ja
Inventor
尚紀 宮田
尚紀 宮田
祐亮 木村
祐亮 木村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Caterpillar SARL
Original Assignee
Caterpillar SARL
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Caterpillar SARL filed Critical Caterpillar SARL
Priority to JP2014184968A priority Critical patent/JP6253153B2/ja
Priority to CN201520693825.6U priority patent/CN204982988U/zh
Publication of JP2016056619A publication Critical patent/JP2016056619A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6253153B2 publication Critical patent/JP6253153B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Component Parts Of Construction Machinery (AREA)
  • Working Measures On Existing Buildindgs (AREA)
  • Body Structure For Vehicles (AREA)

Description

本発明は、建設機械の作業腕構造、詳しくは、油圧ショベル等の建設機械に設けられるブームやアーム等の作業腕の構造の技術分野に関するものである。
一般に、油圧ショベル等の建設機械のなかには、単数或いは屈曲自在に連結された複数の作業腕の先端部に、掘削や運搬等の各種作業を行う作業用アタッチメントを取付けたものがある。たとえば、油圧ショベルでは、前記作業腕として、機体に上下揺動自在に支持されるブームと、該ブームの先端部に揺動自在に連結されるアームとを備え、該アームの先端部に作業アタッチメントとしてバケットが取付けられているが、このものにおいて、作業腕は、曲げや捻りに対する剛性を有し、且つ、重量を軽くするために、長手方向に伸びる複数の面板を溶接により一体化することで中空断面を有した箱形状に形成されている。さらに、作業腕の長手方向端部には、作業腕同士を屈曲自在に連結するためのピン軸や、作業腕に作業アタッチメントを連結するためのピン軸が挿通される軸受部が、溶接により一体的に取付けられている。
ところで、前記作業腕は、長尺に形成されると共に、作業アタッチメントから伝達される作業負荷や、作業腕を移動させるためのアクチュエータの駆動力を受けるため、高い応力がかかる部位が生じ、該部位が疲労破壊してしまう惧れがある。特に、前記ピン軸が挿通される軸受部には高応力がかかりやすく、このため、軸受部を作業腕に溶接する溶接部分に亀裂が発生してしまうことがあって、作業腕の耐久性向上の妨げになっていた。
そこで、従来、作業腕の強度を高めて耐久性を向上させるために、作業腕を外側から取囲む四角枠状の補強材を設けた技術(たとえば、特許文献1参照。)や、作業腕を複数の中空ブロックで構成するとともに、これら中空ブロックの周壁に外向きに突出する接続フランジを設け、隣接する中空ブロックの接続フランジ同士を接続することで作業腕を組付けるようにした技術(たとえば、特許文献2参照。)が提唱されている。
特開2007−120030号公報 特開2007−120031号公報
ところで、一般に、作業腕には、該作業腕や作業アタッチメントを駆動せしめるためのアクチュエータが取付けられると共に、作業腕の外周面に沿うようにして上記アクチュエータに油圧力や電力を供給する油圧配管や電気配線が配設される。しかしながら、前記特許文献1、2のものは、補強材や接続フランジが作業腕の外周面から外方に突出しているため、油圧配管や電気配線の配設の邪魔になるという問題がある。さらに、前記補強材や接続フランジは、作業腕の周囲に亘って設けられているから、作業腕が大型化して重量も重くなってしまうという問題もあり、これらに本発明の解決すべき課題がある。
本発明は、上記の如き実情に鑑みこれらの課題を解決することを目的として創作されたものであって、請求項1の発明は、長手方向に伸びる複数の面板により中空断面を有した箱形状に形成され、その長手方向端部にピン軸を介して他部材と揺動自在に連結される連結部を備えた建設機械の作業腕において、作業腕の中空内部に、面板間を架橋するように配されて作業腕にかかる応力を受ける補強部材を設けると共に、該補強部材は、連結部に連結された中間ブラケットを中心部として面板間を架橋するように配設される複数の補強部品を用いて構成され、これら補強部品は、一端側が面板に着脱自在に取付けられ、他端側が中間ブラケットに着脱自在に取付けられていて交換可能であることを特徴とする建設機械の作業腕構造である。
請求項の発明は、請求項において、作業腕は、長手方向に伸びる面板として上下左右の面板を備え、連結部は、ピン軸が挿通されるボスを有した軸受部であって、該軸受部は、軸方向が左右方向を向き、その軸方向両端部に軸受部を面板に固定するためのフランジ部を備えると共に、該フランジ部は上下左右の面板のうち何れかの面板に溶接により固定され、他の面板に対しては固定されないフリーな状態にしたことを特徴とする建設機械の作業腕構造である。
請求項の発明は、請求項において、フランジ部が固定されていない面板に対して位置ズレしたことを外部から視認できる目印を設け、該目印を、補強部材の交換時期を判断するための判断手段として用いたことを特徴とする建設機械の作業腕構造である。
請求項の発明は、請求項において、目印は、フランジ部の外周縁部に着色された着色部であることを特徴とする建設機械の作業腕構造である。
請求項の発明は、請求項1乃至の何れか一項において、面板に、作業腕の外部から補強部材にアクセスするための開閉自在なメンテナンス用開口を開設したことを特徴とする建設機械の作業腕構造である。
請求項の発明は、請求項1乃至の何れか一項において、補強部材を、面板よりも低応力で塑性変形する材料を用いて形成したことを特徴とする建設機械の作業腕構造である。
請求項の発明は、請求項において、補強部材に用いられる材料は、低降伏点鋼であることを特徴とする建設機械の作業腕構造である。
請求項の発明は、請求項において、補強部材に用いられる材料は、樹脂であることを特徴とする建設機械の作業腕構造である。
請求項1の発明とすることにより、応力を受ける補強部材を、該補強部材が損傷した場合や定期的なメンテナンスを行う場合等に交換することで、作業腕の耐久性を大幅に向上させることができる。しかも、補強部材は作業腕の中空内部に設けられているため、作業腕の外周面に配される油圧配管等の配設の邪魔になる惧れもなく、また、作業腕が大型化してしまうことも回避できる。さらに、連結部にかかる応力を補強部品によって確実に受け止めることができると共に、補強部品の交換を容易に行うことができる。
請求項の発明とすることにより、連結部にかかる応力がフランジ部に固定されない面板に伝達されることなく、補強部材に確実に伝達される。
請求項の発明とすることにより、補強部材の交換時期を、作業腕の外部から簡単に判断することができる。
請求項の発明とすることにより、フランジ部が位置ズレした場合には、外部から容易に視認できる。
請求項の発明とすることにより、メンテナンス用開口から補強部材の交換を行うことができる。
請求項の発明とすることにより、補強部材が面板に先んじて塑性変形することで、面板を有効に保護できると共に、補強部材が塑性変形した場合や定期的なメンテナンスを行う場合に補強部材を交換することで、作業腕の耐久性を大幅に向上させることができる。
請求項の発明とすることにより、面板よりも低応力で塑性変形すると共に、優れた伸び性能を有する低降伏点鋼を用いて補強部材を形成することができる。
請求項の発明とすることにより、面板よりも低応力で塑性変形する樹脂を用いて補強部材を形成することができる。
油圧ショベルの側面図である。 スティックの斜視図である。 右面板を切欠いたスティックの斜視図である。 補強部材を示す斜視図である。 他方面から視た補強部材を示す斜視図である。 フランジ部の着色部を示す斜視図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。図において、1は本発明の建設機械の一例である油圧ショベルであって、該油圧ショベル1は、クローラ式の下部走行体2、該下部走行体2に旋回自在に支持される上部旋回体3、該上部旋回体3のフロント部に装着される作業部4等の各部から構成されており、さらに該作業部4は、基端部が上部旋回体3に揺動自在に軸支されるブーム5、該ブーム5の先端部に揺動自在に連結されるスティック6、該スティック6の先端部に揺動自在に連結されるバケット7、これらブーム5、スティック6、バケット7をそれぞれ揺動せしめるためのブームシリンダ8、スティックシリンダ9、バケットシリンダ10等を用いて構成されている。
前記ブーム5およびスティック6は、油圧ショベル1に設けられる作業腕であるが、本実施の形態では、スティック6に本発明が実施されており、以下、スティック6の構造について説明する。
前記スティック6は、長手方向に伸びる上下左右の面板11、12、13、14を溶接により一体的に接合することによって、矩形状の中空断面を有する細長い箱形状に形成されている。 そして、該スティック6の基端部(長手方向一端部)には、ブーム5の先端部にスティック6を揺動自在に連結するための第一ピン軸15が支持される第一軸受部16が設けられており、また、スティック6の先端部(長手方向他端部)には、スティック6の先端部にバケット7を揺動自在に連結するための第二ピン軸17が支持される第二軸受部18が設けられている。さらに、スティック6の基端側には、スティックシリンダ9の先端側が回動自在に支持されるスティックシリンダ支持部19と、バケットシリンダ10の基端側が回動自在に支持されるバケットシリンダ支持部20とが設けられ、また、スティック6の先端側には、バケットシリンダ10の先端側に連結されるリンク21の一端側が回動自在に支持されるリンク支持部22が設けられている。
ここで、スティック6の上面板11と下面板12との間の間隔は、第一軸受部16が設けられている部分が最も広く、第二軸受部18が設けられる先端側ほど狭くなり、また、第一軸受部16よりさらに基端側も上面板11と下面板12との間隔が狭くなって両面板11、12が連続するように形成されている。そして、上面板11と下面板12との間隔が広くなる部分に設けられる第一軸受部16は、下面板12側に配されていて上面板11からは離間している。尚、前記第一、第二軸受部16、18は、スティック6と他部材(本実施の形態では、ブーム5、バケット7)とを連結する連結部であるが、本実施の形態では、スティック6およびバケット7から伝達される荷重により高応力がかかる第一軸受部16に後述する補強部材25が連結される構成になっていて、該第一軸受部16が、本発明の請求項2、3、4の連結部および軸受部に相当する。また、本実施の形態では、第二軸受部18には補強部材は連結されていないが、該第二軸受部18は、上面板11、下面板12、および左右の面板13、14に溶接により固定されていて、強度的に強い構造となっている。
前記第一軸受部16は、軸方向が左右方向を向き、筒内部に第一ピン軸(本発明のピン軸に相当する)15が挿通される円筒状のボス16aと、該ボス16aの軸方向両端部(左右両端部)に一体的に設けられるフランジ部16bとを有したものであって、該フランジ部16bは、下端縁部が下面板12の左右端部に当接し、フランジ面が左右面板13、14と面一状となる状態で、左右の面板13、14に形成された軸受部用凹部13a、14aの内周側に配設されている。そして、フランジ部16bは、下端縁部が溶接により下面板12の左右端部に固定される一方、左右の面板13、14とは固定されておらず、左右の面板13、14に対してフリーな状態になっている。
ここで、前記フランジ部16bの外周縁部(下面板12に溶接される下端縁部を除く)は、該外周縁部がスティック6の内部側に位置する状態で、左右面板13、14の軸受部用凹部13a、14aの内周縁部と重なり合う部分を有すると共に、該重なり合う部分は、スティック6とは異なる色で着色16cされている。そして、該着色部16cは、フランジ部16bが軸受部用凹部13a、14aに対して正規の位置に位置している状態では外部から視認することはできないが、フランジ部16bが軸受部用凹部13a、14aに対して位置ズレすることにより外部から視認できるようになっている。尚、前記着色部16cは、後述するように第一〜第四補強部品26a〜26dの交換時期を判断するための判断手段となる目印であって、目立つ色で着色することが望ましい。
一方、25はスティック6の中空内部に設けられる補強部材であって、該補強部材25は、前記第一軸受部16の近傍に配されているが、本実施の形態では、第一〜第四の四本の補強部品26a〜26dを用いて構成されている。これら第一〜第四補強部品26a〜26dは、後述する連結部材30を介して前記第一軸受部16のボス16aに連結された中間ブラケット27を中心部として、対向する上面板11と下面板12との間を架橋するように対角線状に配設されていて、曲げや捻りに対して強い構造になっていると共に、それぞれが交換可能に取付けられている。つまり、第一補強部品26aは、一端側が上面板11の左隅部に固定された第一支持ブラケット28aにボルト29を介して着脱自在に取付けられ、他端側が中間ブラケット27の左側上部にボルト29を介して着脱自在に取付けられており、第二補強部品26bは、一端側が上面板11の右隅部に固定された第二支持ブラケット28bにボルト29を介して着脱自在に取付けられ、他端側が中間ブラケット27の右側上部にボルト29を介して着脱自在に取付けられており、第三補強部品26cは、一端側が下面板12の左隅部に固定された第三支持ブラケット28cにボルト29を介して着脱自在に取付けられ、他端側が中間ブラケット27の左側下部にボルト29を介して着脱自在に取付けられており、第四補強部品26dは、一端側が下面板12の右隅部に固定された第四支持ブラケット28dにボルト29を介して着脱自在に取付けられ、他端側が中間ブラケット27の右側下部にボルト29を介して着脱自在に取付けられている。尚、27aは前記中間ブラケット27と共に第一〜第一補強部品26a〜26dの他端側をボルト29により着脱自在に取付けるための支持ブラケットであって、該支持ブラケット26a〜26dは取外し可能になっている。
前記連結部材30は、一端側が第一軸受部16のボス16aに溶接により固着され、他端側が中間ブラケット27の中央部に溶接により固着されている。そして、スティック6およびバケット7からの荷重により第一軸受部16にかかる応力は、前記連結部材30および中間ブラケット27を介して第一〜第四補強部品26a〜26dに伝達され、該第一〜第四補強部品26a〜26dによって受け止められるようになっている。
ここで、前記第一〜第四補強部品26a〜26dは、本実施の形態では、低降伏点鋼(極低降伏点鋼)を用いて形成されている。該低降伏点鋼から形成される第一〜第四補強部品26a〜26dは、優れた伸び性能を有し、第一軸受部16から伝達される応力を効率よく吸収すると共に、上下左右の面板11〜14よりも低い応力で塑性変形する。そして、第一〜第四補強部品26a〜26dが塑性変形した場合には、該第一〜第四補強部品26a〜26dに中間ブラケット27および連結部材30を介して連結されている第一軸受部16が変位し、これに伴い第一軸受部16のフランジ部16bが左右の面板13、14の軸受部用凹部13a、14aに対して位置ズレする。これにより、前述した目印である着色部16cが外部から視認されて、第一〜第四補強部品26a〜26dが塑性変形していて交換しなければならないと判断することができるようになっている。
さらに、31は少なくとも何れかの面板11〜14に開設されるメンテナンス用開口であって、本実施の形態では右面板14に開設されているが、該メンテナンス用開口31は、前記第一〜第四補強部品26a〜26dに外部からアクセスできる位置、寸法に設定されていると共に、蓋体31aによって開閉自在に覆蓋されている。そして、前述したように着色部16cの視認により前記第一〜第四補強部品26a〜26dが交換時期であると判断された場合、あるいは定期的なメンテナンスを行うような場合には、前記蓋体31aを外すことで、メンテナンス用開口31から第一〜第四補強部品26a〜26dにアクセスして該第一〜第四補強部品26a〜26dを交換することができる構成になっている。
叙述の如く構成された実施の形態において、建設機械の作業腕であるスティック6は、長手方向に伸びる上下左右の面板11〜14により中空断面を有した箱形状に形成されており、その長手方向端部に第一、第二ピン軸15、17を介してブーム5、バケット7が揺動自在に連結される第一、第二軸受部16、18を備えているが、該スティック6の中空内部には、補強部材25が上下の面板11、12間を架橋するように配されており、該補強部材25によってスティック6にかかる応力が受け止められると共に、補強部材25を構成する第一〜第四補強部品26a〜26dは上下の面板11、12に着脱自在に取付けられていて交換可能になっている。
而して、スティック6にかかる応力は、上下の面板11、12間に架橋するように配された補強部材25により受け止められ、これによりスティック6を曲げや捻りに対して高い剛性を有した強固な構造のものにすることができると共に、面板11〜14にかかる応力を低減させることができて、溶接亀裂等の不具合の発生を回避できることになるが、このものにおいて、応力を受ける補強部材25は交換可能であるから、補強部材25が損傷した場合や定期的なメンテナンスを行う場合等、必要に応じて補強部材25を交換することによって、スティック6の耐久性を大幅に向上させることができる。しかも、この補強部材25はスティック6の中空内部に設けられるものであるため、スティック6の外周面に配される油圧配管等の配設の邪魔になる惧れもなく、また、スティック6が大型化してしまうことも回避できる。
しかも、前記補強部材25は、スティック6およびバケット7から伝達される荷重により高応力がかかる第一軸受部16に連結されていて、該第一軸受部16にかかる応力を補強部材25で受止める構成となっている。これにより、スティック6にかかる応力の大半を補強部材25に集中させることができて、上下左右の面板11〜14にかかる応力を確実に低減させることができる。
さらに、前記補強部材25は、第一軸受部16に連結された中間ブラケット27を中心部として上下の面板11、12間を架橋するように配設される第一〜第四補強部品26a〜26dを用いて構成されると共に、これら第一〜第四補強部品26a〜26dは、一端側が上下の面板11、12にボルト29を介して着脱自在に取付けられ、他端側が中間ブラケット27にボルト29を介して着脱自在に取付けられている。而して、中間ブラケット27を中心部として上下の面板11、12間を架橋するように配設された第一〜第四補強部品26a〜26dによって、第一軸受部16にかかる応力を確実に受止めることができると共に、各々の補強部品26a〜26dの交換を容易に行うことができる。
また、スティック6は、長手方向に伸びる面板として上下左右の面板11〜14を備えており、第一軸受部16は、第一ピン軸15が挿通されるボス16aを有したものであって、軸方向が左右方向を向き、その軸方向両端部にフランジ部16bを備えているが、該フランジ部16bは、下面板12に溶接により固定される一方、左右の面板13、14に対しては固定されないフリーな状態になっている。而して、第一軸受部16にかかる応力は、左右の面板13、14に伝達されることなく、補強部材25に確実に伝達されることになる。
さらに、フランジ部16bの外周縁部には着色部16cが設けられているが、該着色部16cは、フランジ部16aが左右の面板13、14に対して位置ズレしたときに外部から視認できる構成になっている。そして、補強部材25が塑性変形した場合には、該補強部材25に連結されている第一軸受部16が変位し、これに伴いフランジ部16aが左右の面板13、14に対して位置ズレすることで着色部16aが外部から視認されることになり、これにより、補強部材25が塑性変形していて交換する必要があることをスティック6の外部から簡単に判断できることになる。
さらにこのものにおいて、面板11〜14のうちの何れか(本実施の形態では右面板14)には、スティック6の外部から補強部材25にアクセスするための開閉自在なメンテナンス用開口31が開設されている。而して、該メンテナンス用開口31から補強部材25の交換を行うことができる。
さらに、前記補強部材25(本実施の形態では第一〜第四補強部品26a〜26d)は、面板11〜14よりも低応力で塑性変形する材料を用いて形成されている。而して、補強部材25が面板11〜14に先んじて塑性変形することで、面板11〜14を有効に保護できると共に、補強部材25が塑性変形した場合や定期的なメンテナンスを行う場合に補強部材25を交換することで、スティック6の耐久性を大幅に向上させることができる。
さらに、前記補強部材25の材料として、本実施の形態では低降伏点鋼(極低降伏点鋼)が用いられているが、該低降伏点鋼は、面板11〜14より低応力で塑性変形すると共に、優れた伸び性能を有していて、第一軸受部16から伝達される応力を効率よく吸収できることになる。
尚、本発明は上記実施の形態に限定されないことは勿論であって、たとえば上記実施の形態では、補強部材は作業腕の一箇所のみに設けられているが、作業腕の大きさ等に応じて適宜複数の補強部材を設けることもできる。また、上記実施の形態において、中間ブラケットは連結部材を介して間接的に第一軸受部に連結されているが、中間ブラケットを直接第一軸受部のボスに連結する構成にしても良い。さらに、上記実施の形態では、前記第一〜第四補強部品を低降伏点鋼(極低降伏点鋼)を用いて形成したが、これに限定されず、たとえば、低降伏点鋼と同様の性能を有する樹脂を用いて形成することもできる。さらにまた、上記実施の形態では、第一軸受部のフランジ部は下面板に溶接により固定される構成となっているが、これに限定されず、フランジ部は、作業腕の形状や構造、軸受部が設けられる箇所等に応じて上下左右の面板のうち何れかの面板に固定され、他の面板に対しては固定されないフリーな状態で設けられる。
本発明は、たとえば油圧ショベルのブーム、スティック等、建設機械の作業腕の耐久性を向上させるために利用することができる。
1 油圧ショベル
6 スティック
11 上面板
12 下面板
13 左面板
14 右面板
15 第一ピン軸
16 第一軸受部
16a ボス
16b フランジ部
16c 着色部
25 補強部材
26a〜26d 第一〜第四補強部品
27 中間ブラケット
31 メンテナンス用開口

Claims (8)

  1. 長手方向に伸びる複数の面板により中空断面を有した箱形状に形成され、その長手方向端部にピン軸を介して他部材と揺動自在に連結される連結部を備えた建設機械の作業腕において、作業腕の中空内部に、面板間を架橋するように配されて作業腕にかかる応力を受ける補強部材を設けると共に、該補強部材は、連結部に連結された中間ブラケットを中心部として面板間を架橋するように配設される複数の補強部品を用いて構成され、これら補強部品は、一端側が面板に着脱自在に取付けられ、他端側が中間ブラケットに着脱自在に取付けられていて交換可能であることを特徴とする建設機械の作業腕構造。
  2. 請求項において、作業腕は、長手方向に伸びる面板として上下左右の面板を備え、連結部は、ピン軸が挿通されるボスを有した軸受部であって、該軸受部は、軸方向が左右方向を向き、その軸方向両端部に軸受部を面板に固定するためのフランジ部を備えると共に、該フランジ部は上下左右の面板のうち何れかの面板に溶接により固定され、他の面板に対しては固定されないフリーな状態にしたことを特徴とする建設機械の作業腕構造。
  3. 請求項において、フランジ部が固定されていない面板に対して位置ズレしたことを外部から視認できる目印を設け、該目印を、補強部材の交換時期を判断するための判断手段として用いたことを特徴とする建設機械の作業腕構造。
  4. 請求項において、目印は、フランジ部の外周縁部に着色された着色部であることを特徴とする建設機械の作業腕構造。
  5. 請求項1乃至の何れか一項において、面板に、作業腕の外部から補強部材にアクセスするための開閉自在なメンテナンス用開口を開設したことを特徴とする建設機械の作業腕構造。
  6. 請求項1乃至の何れか一項において、補強部材を、面板よりも低応力で塑性変形する材料を用いて形成したことを特徴とする建設機械の作業腕構造。
  7. 請求項において、補強部材に用いられる材料は、低降伏点鋼であることを特徴とする建設機械の作業腕構造。
  8. 請求項において、補強部材に用いられる材料は、樹脂であることを特徴とする建設機械の作業腕構造。
JP2014184968A 2014-09-11 2014-09-11 建設機械の作業腕構造 Active JP6253153B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014184968A JP6253153B2 (ja) 2014-09-11 2014-09-11 建設機械の作業腕構造
CN201520693825.6U CN204982988U (zh) 2014-09-11 2015-09-09 建筑机械的作业臂构造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014184968A JP6253153B2 (ja) 2014-09-11 2014-09-11 建設機械の作業腕構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016056619A JP2016056619A (ja) 2016-04-21
JP6253153B2 true JP6253153B2 (ja) 2017-12-27

Family

ID=55117370

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014184968A Active JP6253153B2 (ja) 2014-09-11 2014-09-11 建設機械の作業腕構造

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP6253153B2 (ja)
CN (1) CN204982988U (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109024725A (zh) * 2018-09-04 2018-12-18 柳州柳工挖掘机有限公司 挖掘机用斗杆及挖掘机
CN109469127A (zh) * 2018-11-26 2019-03-15 马鞍山金顺来工业设计有限公司 一种挖掘机
CN109469131A (zh) * 2018-11-26 2019-03-15 马鞍山金顺来工业设计有限公司 一种挖掘机斗杆

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5813836A (ja) * 1981-07-15 1983-01-26 Kobe Steel Ltd シヨベル用ブ−ムの製造方法
JPH0726423B2 (ja) * 1990-09-13 1995-03-22 株式会社ジャパニック 建設機械の付属品着脱機構
JPH09242108A (ja) * 1996-03-07 1997-09-16 Shin Caterpillar Mitsubishi Ltd 油圧ショベルの作業装置
JP4666363B2 (ja) * 2005-07-11 2011-04-06 キャタピラー エス エー アール エル 作業機械
JP5562903B2 (ja) * 2011-05-19 2014-07-30 日立建機株式会社 建設機械用アーム
US8991029B2 (en) * 2011-09-26 2015-03-31 Caterpillar Inc. Beam structure
JP6014430B2 (ja) * 2012-09-12 2016-10-25 株式会社アステア バンパー

Also Published As

Publication number Publication date
CN204982988U (zh) 2016-01-20
JP2016056619A (ja) 2016-04-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5122786B2 (ja) カウンタウェイトの着脱装置
JP6253153B2 (ja) 建設機械の作業腕構造
WO2006098082A1 (ja) フロント作業機の配管構造
EP2642032A1 (en) Construction machine swing frame
KR100979429B1 (ko) 건설기계의 상부프레임
JP4920022B2 (ja) 旋回式建設機械
JP6158049B2 (ja) 建設機械のアーム
JP2010196408A (ja) 建設機械の旋回フレーム
JP6013286B2 (ja) 作業機のブーム
EP2208827B1 (en) Boom of a working machine
JP3695301B2 (ja) 後端小旋回型油圧ショベル
US20130051965A1 (en) Articulated work machine
KR20080093582A (ko) 빔형상의 보강부재가 구비된 굴삭기의 상부프레임
JP5138654B2 (ja) 建設機械の旋回フレーム
JP4703528B2 (ja) 掘削作業機のシリンダ取付構造
JP6647327B2 (ja) 油圧ショベル
JP2014015780A (ja) 油圧シリンダのガード装置
JP4299952B2 (ja) 作業機械の折曲式アーム
JP2007120030A (ja) 油圧ショベルの作業腕
JP6135627B2 (ja) ショベルのアタッチメント配管構造
JP2005188219A (ja) 建設機械のドア装置
JP2014134077A (ja) 作業機械
US11718971B2 (en) Excavator arm
KR102017345B1 (ko) 내부 보강판을 갖는 굴삭기 암
JP2010071035A (ja) 建設機械のアーム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20161115

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20171006

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20171012

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20171030

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20171122

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20171124

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6253153

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250