JP5046637B2 - 無機エレクトロルミネッセント素子 - Google Patents
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Description
しかしながら、従来の無機エレクトロルミネッセンス素子は、交流駆動であるために、電流注入型のデバイスに比べ、大電圧が必要であり、発光効率、輝度についても十分なものを得ることができず、その応用範囲が限定されている。
例えば、照明用途には、長寿命であることだけでなく、大面積化が可能である、低電圧駆動である、発光効率が高い、輝度が高い、などの要求があり、照明用の光源としては無機エレクトロルミネッセンス素子の実用化は困難であった。
また、半導体レーザのような多大な設備投資を必要とせず、長寿命で大面積化の可能な光源が求められていた。
また、長寿命で、低電圧駆動であってかつ大面積化の可能な無機エレクトロルミネッセンス素子を提供することを目的とする。
この構成によれば、青色などの可視光を得ることができ、照明用光源として有効である。
この構成により、青色発光を得ることができ、照明用光源として有効である。
この構成によれば、容易に接合界面をもつ発光層を得ることが可能となる。
この構成によれば、接合界面を大きくとることができ、発光効率を高めることができる。
例えばカルコパイライト化合物の膜厚を50nm程度とII−VI族化合物の膜厚を数nm程度とし、交互に複数回繰り返し積層し、アニールすることにより、カルコパイライト化合物のマトリックス中にII−VI族化合物が分散し、より接合界面を大きくとることができ、発光効率を高めることができる。
例えばII−VI族化合物の膜厚を50nm程度と、カルコパイライト化合物の膜厚を数nm程度とし、交互に複数回繰り返し積層し、アニールすることにより、II−VI族化合物のマトリックス中にカルコパイライト化合物が分散し、より接合界面を大きくとることができ、発光効率を高めることができる。
以下、添付した図面に沿って、本発明の実施の形態についてさらに詳しく説明する。
図1は、本発明の無機エレクトロルミネッセンス素子の1実施の形態を例示した断面図である。この無機エレクトロルミネッセンス素子は、図1に示すように、直流駆動型の素子であり、発光層を、II-III-VI族化合物からなるカルコパイライト化合物31としてのCuAlS2とII−VI族化合物32としてのZnSとを積層し、pn接合を形成して構成したものである。従ってこの無機エレクトロルミネッセンス素子は、基板1上に、第1の電極2、カルコパイライト化合物31とII−VI族化合物32の接合界面を有する発光層3、第2の電極4をこの順に積層して形成した構造である。そしてこの無機エレクトロルミネッセンス素子に直流電源5を接続して通電することで、発光層3内の接合界面でエレクトロルミネッセンス発光が生じるように構成される。
また、逆に、II−VI族化合物よりなるマトリックス中にカルコパイライト化合物が分散した構造を有するものであってもよい。
あるいはカルコパイライト化合物中にII−VI族化合物がランダムに分散した構造、II−VI族化合物中にカルコパイライト化合物がランダムに分散した構造を用いるようにしてもよい。このように
また上述したようにナノ粒子を分散させた分散液を塗布することも可能である。
さらにまた、陽極と発光層との間にホール注入層、ホール輸送層などを介在させるあるいは、陰極と発光層との間に電子注入層、電子輸送層などを介在させるようにしてもよい。また、これらの間に適宜、接合層あるいは、バッファ層などを介在させることも可能である。
特にp型導電性のカルコパイライト化合物とn型導電性のII−VI族化合物のヘテロ接合界面を用いた発光層が形成し易く発光特性も良好である。
なお、n型導電性のカルコパイライト化合物とp型導電性のII−VI族化合物のヘテロ接合界面を用いた発光層を形成することも良好である。
第1の電極2としてITO付きの無アルカリガラス基板からなる基板1を用意し、この基板2上に、発光層3を形成する。この発光層3の形成に際してはまず、カルコパイライト化合物31としてCuAlS2(バンドギャップ3.49eV)をEB蒸着法によって基板温度250℃で、500nm形成した。次にII−VI族化合物32としてZnS0.5O0.5をEB蒸着法によって基板温度250℃で、300nm形成した。このようにしてカルコパイライト化合物31とII−VI族化合物32とを順次積層した後、窒素ガス中、600℃で一時間アニール処理を行い、発光層3を得た。最後に、第2の電極4としてAlをEB蒸着法によって、100nm室温で形成した。
ここでEB蒸着は、ターゲットとしてZnS0.5O0.5を用いてもよいが、ターゲットとしてZnSを用い、酸素やSを含む反応性ガス雰囲気中で行うようにしてもよい。
作成した発光素子としての無機エレクトロルミネッセンス素子にITOからなる第1の電極2を陽極、Alからなる第2の電極4を陰極として直流駆動を行った。電圧を5V印加したときの輝度は800cd/m2であった。
発光層3として、カルコパイライト化合物としてCuGaS2(バンドギャップ2.43eV)、II−VI族化合物としてZnS0.7O0.3を用いたこと以外前記実施例1と、同様にして発光素子を作成した。
作成した発光素子としての無機エレクトロルミネッセンス素子にITOからなる第1の電極2を陽極、Alからなる第2の電極4を陰極として直流駆動を行った。電圧を5V印加したときの輝度は500cd/m2であった。また、発光色は青色で発光ピーク波長は465nmであった。
また、発光色は青色で発光ピーク波長は460nmであった。なお、この発光波長はEB蒸着時における酸素供給量を変化させるなどの方法によって容易に所望の値を得ることが可能である。
2 第1の電極
3 発光層
31 カルコパイライト化合物
32 II−VI族化合物
4 第2の電極
5 直流電源
Claims (9)
- 1対の対向する電極の間に、I-III-VI族化合物あるいはII-III-VI族化合物からなり、p型導電性のカルコパイライト化合物と、n型導電性のII−VI族化合物とのpn接合界面をもつ発光層を有し、
前記II−VI族化合物が硫化亜鉛(ZnS)であるとともに、前記ZnSは酸素(O)を含有し、ZnS x O 1−x (0.1<x<0.9)である無機エレクトロルミネッセンス素子。 - 請求項1に記載の無機エレクトロルミネッセンス素子であって、
前記カルコパイライト化合物のIII族元素が、AlまたはGaである無機エレクトロルミネッセンス素子。 - 請求項1または2に記載の無機エレクトロルミネッセンス素子であって、
前記カルコパイライト化合物のVI族元素が、SまたはSeである無機エレクトロルミネッセンス素子。 - 請求項1乃至3のいずれかに記載の無機エレクトロルミネッセンス素子であって、
前記カルコパイライト化合物のバンドギャップが、2.4eV以上である無機エレクトロルミネッセンス素子。 - 請求項1に記載の無機エレクトロルミネッセンス素子であって、
前記ZnSは、ZnSxO1−x(0.4<x<0.6)である無機エレクトロルミネッセンス素子。 - 請求項1乃至5のいずれかに記載の無機エレクトロルミネッセンス素子であって、
前記発光層が、カルコパイライト化合物とII−VI族化合物の積層構造を有する無機エレクトロルミネッセンス素子。 - 請求項6に記載の無機エレクトロルミネッセンス素子であって、
前記発光層が、カルコパイライト化合物とII−VI族化合物の超薄膜が交互に積層された積層構造を有する無機エレクトロルミネッセンス素子。 - 請求項1乃至5のいずれかに記載の無機エレクトロルミネッセンス素子であって、
前記発光層が、II−VI族化合物よりなるマトリックス中にカルコパイライト化合物が分散した構造を有する無機エレクトロルミネッセンス素子。 - 請求項1乃至5のいずれかに記載の無機エレクトロルミネッセンス素子であって、
前記発光層が、カルコパイライト化合物よりなるマトリックス中にII−VI族化合物が分散した構造を有する無機エレクトロルミネッセンス素子。
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