JP2008146861A - 表示装置 - Google Patents

表示装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2008146861A
JP2008146861A JP2006329370A JP2006329370A JP2008146861A JP 2008146861 A JP2008146861 A JP 2008146861A JP 2006329370 A JP2006329370 A JP 2006329370A JP 2006329370 A JP2006329370 A JP 2006329370A JP 2008146861 A JP2008146861 A JP 2008146861A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electrode
layer
light emitting
emitting layer
display device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2006329370A
Other languages
English (en)
Inventor
Reiko Taniguchi
麗子 谷口
Shogo Nasu
昌吾 那須
Toshiyuki Aoyama
俊之 青山
Eiichi Sato
栄一 佐藤
Masayuki Ono
雅行 小野
Masaru Odagiri
優 小田桐
Kenji Hasegawa
賢治 長谷川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP2006329370A priority Critical patent/JP2008146861A/ja
Publication of JP2008146861A publication Critical patent/JP2008146861A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Electroluminescent Light Sources (AREA)

Abstract

【課題】電極と半導体層との間の大きなショットキー障壁を低減し、発光層への電子や正孔の注入効率を高めた表示装置を提供する。
【解決手段】表示装置は、基板と、基板上に第1方向に互いに平行に延在している複数の走査配線と、基板面に平行で第1方向に対して垂直な第2方向に互いに平行に延在する複数のデータ配線と、走査配線とデータ配線との各交点に対応して設けた少なくとも1つのスイッチング素子と、スイッチング素子に接続した画素電極と、画素電極の上に設けた発光層と、発光層の上に設けた共通電極と、画素電極又は共通電極と、発光層との間に挟まれて設けられた少なくとも一つの緩衝層とを備え、画素電極と共通電極の少なくとも一方が透明又は半透明であり、緩衝層を設けたことによって、緩衝層を挟持する電極と発光層との間の電位障壁の大きさが、電極と発光層とを直接接触させた場合のショットキー障壁の大きさより小さくなる。
【選択図】図1

Description

本発明は、エレクトロルミネッセンス(以下、ELと略記)素子を用いた表示装置、特に、アクティブマトリクス型表示装置に関する。
従来の表示装置に用いる半導体発光素子は、低電圧、高輝度であるが、点光源であり、面光源を得ることは難しい。更に、発光素子の作製には高価な基板が必要であり、コストアップの一因となっている。また、薄膜型の発光素子の場合、発光層と電極との接合面において、ショットキー障壁が発生し、キャリアの注入を阻害する課題があった。
図11は、従来の発光素子50の構成を示す概略構成図である。発光層53としては再結合型の発光層構成として、n型半導体層53aとp型半導体層53bとの2層構造の発光層53が設けられている。電子注入電極となる透明電極52と正孔注入電極となる背面電極54とは、直流電源55を介して電気的に接続されている。直流電源55から電力が供給されると、透明電極52及び背面電極54の間に電位差が生じ、発光層53a、53bに電圧が印加される。そして、透明電極52及び背面電極54の間に配置されている発光層53a、53bが発光し、その光が透明電極52を透過して発光素子50の外部に取り出される。
ここで、半導体と電極の組み合わせによっては、その接合面において、ショットキー障壁が発生し、発光層53a、53bへの電子や正孔の注入の効率が低くなり効率化の妨げとなっていた。この接合面におけるショットキー障壁の問題について、図12(a)及び(b)、図13(a)及び(b)のエネルギーバンド図を用いて説明する。
図12(a)及び(b)は、n型半導体層53aと透明電極52とを接触させる場合の接触前後のエネルギーバンド図である。接触前には、図12(a)に示すように真空準位に対してそれぞれ別個のフェルミ準位を示すが、半導体と電極を接触させると、接触後には、図12(b)に示すように、それぞれのフェルミ準位が互いに一致するように接触面でn型半導体層53aのバンドが湾曲し、n型半導体層53aと透明電極52との間に大きなショットキー障壁が生じる。この為、透明電極52からn型半導体層53aへの電子の注入効率は低くなる。また、例えば、透明電極52としてはITOなどの金属酸化物が用いられるが、一般にこれらの仕事関数は4〜5eVと比較的大きい為、n型半導体層53aと透明電極52との間に大きなショットキー障壁が生じる。
また、図13(a)及び(b)は、p型半導体層53bと背面電極54とを接触させる場合の接触前後のエネルギーバンド図である。p型半導体層53bの場合もn型半導体層53aの場合と同様に、半導体と電極を接触させると、それぞれのフェルミ準位が互いに一致するように接触面でp型半導体層53bのバンドが湾曲するため、図13(b)に示すように、p型半導体層53bと背面電極54との間に大きなショットキー障壁が生じ、背面電極54からp型半導体層53bへの正孔の注入効率は低くなる。
上記課題を解決する為に、次のような方法が一般的に行われている。
(1)正孔注入電極として仕事関数の大きい材料を使用する
また、電子注入電極としては仕事関数の小さい材料を使用する。
(2)電極と半導体の界面に、高濃度にドーピングされた層を形成する。(例えば、特許文献1参照。)
(3)電極材料と半導体との合金化反応よりショットキー障壁を小さくする。(例えば、非特許文献1参照。)
特開2005−294415号公報 J.Crystal Growth 214/215,p1064(2000)
しかしながら、例えば(1)の方法の場合、特に仕事関数の小さい物質を電極として用いると、一般に仕事関数の小さい物質は空気中での安定性が低く、実用に耐えないという問題が発生する。また、(2)、(3)の方法の場合は、発光層である半導体の材料・組成が変わる度に処理条件の見直しが必要となる可能性が高い。
これらの問題を解決すべく、本発明の目的は、電極と半導体層との間に生じる大きなショットキー障壁を低減し、発光層への電子や正孔の注入効率を高めた表示装置を提供することである。
上記課題は、本発明に係る表示装置によって解決できる。すなわち、本発明に係る表示装置は、基板と、
前記基板上に第1方向に互いに平行に延在している複数の走査配線と、
前記基板面に平行であって前記第1方向に対して垂直な第2方向に互いに平行に延在している複数のデータ配線と、
前記走査配線と前記データ配線との各交点に対応して設けた少なくとも1つのスイッチング素子と、
前記スイッチング素子に接続した画素電極と、
前記画素電極の上に設けた少なくとも一層の発光層と、
前記発光層の上に設けた共通電極と、
前記画素電極又は前記共通電極と、前記発光層との間に挟まれて設けられた少なくとも一つの緩衝層と
を備え、
前記画素電極と前記共通電極の少なくとも一方が透明又は半透明であり、
前記緩衝層を設けたことによって、前記緩衝層を挟持する前記電極と前記発光層との間の電位障壁の大きさが、前記電極と前記発光層とを直接接触させた場合のショットキー障壁の大きさより小さくなることを特徴とする。
また、本発明に係る表示装置は、前記画素電極と前記共通電極との間に直流電圧を印加して発光させるものであって、前記画素電極又は前記共通電極のいずれか一方の電極が電子注入電極として機能し、他方の電極が正孔注入電極として機能し、
前記緩衝層は、
前記電子注入電極と前記発光層との間に設けられた第1の緩衝層と、
前記正孔注入電極と前記発光層との間に設けられた第2の緩衝層と
の2つの緩衝層を備えていてもよい。または、前記緩衝層は、
前記電子注入電極と前記発光層との間に設けられた第1の緩衝層と、
前記正孔注入電極と前記発光層との間に設けられた第2の緩衝層と
のうち少なくとも一方の緩衝層を備えていてもよい。
さらに、前記第1の緩衝層は、仕事関数が3.5eV以下の物質を含んでいてもよい。
またさらに、前記第2の緩衝層は、仕事関数が5.0eV以上の物質を含んでいてもよい。
また、前記第1の緩衝層は、アルカリ金属酸化物を含んでいてもよい。あるいは、前記第1の緩衝層は、電気陰性度が3以上の物質で構成されていてもよい。
さらに、前記発光層は、n型半導体層とp型半導体層とが積層された2層型発光層であってもよい。
またさらに、前記発光層は、n型半導体層とp型半導体層と、その間に挟まれた無ドープの半導体層とで構成された3層型発光層であってもよい。
また、前記一対の電極に対向し、且つ、前記発光層からの発光の取出し方向の前方に色変換層をさらに備えてもよい。
以下、本発明の実施の形態に係る表示装置について添付図面を用いて説明する。なお、図面において実質的に同一の部材には同一の符号を付している。
(実施の形態1)
<表示装置の概略構成>
本発明の実施の形態1に係る表示装置100について、図1(a)及び(b)を用いて説明する。図1(a)は、実施の形態1に係る表示装置100の概略的な構成を示すブロック図である。表示装置100は、図1(a)に示すように、複数の画素が2次元配列している表示部101と、前記画素を選択的に駆動する駆動手段102と、駆動手段102の電力を供給する駆動用電源103とから構成される。なお、本実施の形態1においては、電源103として直流電源を用いている。また、駆動部102は、データ電極Xi1を駆動するデータ電極駆動回路121と、走査電極Yを駆動する走査電極駆動回路122とを備える。
表示部101は、画素がi列×j行の2次元配列しているEL素子アレイを備え、前記EL素子アレイの面に平行な第1方向に平行に延在している複数のデータ電極X11、X21、X31・・・Xi1と、EL素子アレイの面に平行であって、第1方向と直交する第2方向に平行に延在している複数の走査電極Y、Y、Y・・・Yと、前記EL素子アレイの面に平行な第1方向に平行に延在している複数の電流供給線X12、X22、X32・・・Xi2とを備える。このデータ電極Xi1と走査電極Yとの各交点において、一つの画素を構成している。
図1(b)は、図1(a)の各画素の構成を示す概略図である。各画素は、データ電極Xi1と、走査電極Yと、電流供給線Xi2と、該データ電極Xi1と走査電極Yとに接続されたスイッチング素子104と、電流ドライブ回路105と、キャパシタ106と、EL素子110とによって構成される。キャパシタ106は、該スイッチング素子104と電流供給線Xi2とに接続されている。電流ドライブ回路105は、スイッチング素子104と、キャパシタ106と、EL素子110とに接続されている。すなわち、この表示装置はアクティブマトリクス型表示装置である。
スイッチング素子104をonにするとデータ配線X11からの信号電圧がキャパシタ107に書き込まれ、その時の信号電圧に応じてスイッチング素子のゲート電圧が決定され、その導電率に応じた電流が電流供給配線X12より電流ドライブ素子105を通じてEL素子110に供給される。
<表示装置の配線構成>
図2は、本実施の形態の表示装置100の画素における配線の平面構成を概略的に示した斜視図である。このアクティブマトリクス型表示装置100は、発光面に平行な第1方向に平行に延在している複数の走査配線11と、発光面に平行であって、第1方向と直交する第2方向に平行に延在している複数のデータ配線12とを備える。この走査配線11とデータ配線12との各交点に対応してスイッチング素子である薄膜トランジスタ30(以下、「TFT」という。)を備えている。また、隣接する2つの走査配線11と隣接する2つのデータ配線12とに囲まれた領域が1画素であり、これらが複数個、2次元的に配列されている。1画素に対応しては、少なくとも1つの画素電極14を備え、TFT30に接続されている。さらにEL素子では、LCDと異なり電流の供給が必須となるため、電力供給線13がデータ配線12に略平行に延在している。なお、上記配線及び電極、TFT30を支えるものとして基板10を備え、アレイ基板40を構成している。
<表示装置の断面構成>
また、図3は、図2のA−A線に沿った発光面に垂直な方向から見た概略断面図である。図4は、図3の一つの画素について、一つのEL素子110と考えた場合の模式的な概略図である。この表示装置では、基板10と該基板10の上に配置された上記配線及び電極からなるアレイ基板40の上に、発光層20が略平面状に形成されており、この発光層20が表示装置100の発光部分を構成している。また発光層20の上部には、共通電極15が形成される。走査配線11とデータ配線12により選択された画素において、一つの模式的なEL素子110が構成される。この模式的なEL素子110では、基板10の上に、画素電極14、第2の緩衝層27、発光層20、第1の緩衝層26、共通電極15が順に積層されて構成されている。一つの画素において構成されるEL素子110では、TFT30を介して、画素電極14に外部電圧、例えば、直流電源103によって電圧が印加されると、画素電極14と共通電極15との間に電位差が生じる。電位差が発光開始電圧以上になると、発光層20内を電流が流れ発光に至る。発光は、アレイ基板40とは反対側の面から外部へ取出される。
図4は、図3の一つの画素Cijについて、一つの発光素子(EL素子)10と考えた場合の模式的な概略図である。この発光素子10は、基板1の上に、背面電極4、第2の緩衝層7、発光層3、第1の緩衝層6、透明電極2が順に積層されて構成される。透明電極2と背面電極4とは直流電源5を介して電気的に接続されている。この場合、負極側に接続された透明電極2は、電子注入電極(第1の電極)として機能し、正極側に接続された背面電極4は、正孔注入電極(第2の電極)として機能する。この発光素子10では、発光層3は、n型半導体層3aとp型半導体層3bとが積層された2層型構造を有しており、電子注入電極はn型半導体層側に、正孔注入電極はp型半導体層側に設置される。
また、一つの画素Cijを構成する発光素子10は、電子注入電極(第1の電極)である透明電極2とn型半導体層3aとの間に第1の緩衝層6を設けており、また、p型半導体層3bと正孔注入電極(第2の電極)である背面電極4との間に第2の緩衝層7を設けていることを特徴とする。このように、発光層3を構成する半導体層3a、3bと電極2、4との間に第1及び第2の緩衝層6、7をそれぞれ挿入することによって、図5及び図6のエネルギーバンド図に示すように、透明電極2とn型半導体層3aとの間のショットキー障壁の高さ、及び、背面電極4とp型半導体層3bとの間のショットキー障壁をそれぞれ小さくすることができる。これによって、発光層3への電子や正孔の注入効率を高めることができる。なお、この第1及び第2の緩衝層6、7を設けることによる接合面でのショットキー障壁低減の作用については後述する。
さらに、この発光素子10では、透明電極2と背面電極4とは直流電源5を介して電気的に接続されている。直流電源5から電力が供給されると、透明電極2及び背面電極4の間に電位差が生じ、発光層3に電圧が印加される。そして、透明電極2及び背面電極4の間に配置されている発光層3が発光し、その光が透明電極2を透過して発光素子10の外部に取り出される。なお、この例では、背面電極4はデータ電極Xに対応し、透明電極2は走査電極Yに対応する。また、背面電極4及び透明電極2と、データ電極X及び走査電極Yとの対応関係は上記の場合には限られず、逆の対応関係としてもよい。さらに、それぞれの積層順を逆としてもよい。
さらに、上述の構成に限られず、発光層3をp−i−n型の3層構造としてもよい。p−i−n型構造とは、p型半導体とn型半導体の間に、真性半導体層を挿入した構造である。またさらに、発光層3を単層構造とする、pn接合膜を複数設ける、p−i−n型構造を複数積層する、電極と発光層との間に電流制限を目的として薄い誘電体層を複数設ける、交流電源により駆動する、走査電極及びデータ電極の両方を透明電極にする、どちらか片側の電極を黒色電極とする、表示装置100の全部又は一部を封止する構造を更に備える、発光取出し方向の前方に発光層3からの発光色を色変換する構造を更に備える等、適宜変更が可能である。
なお、発光層3をRGBの各色の蛍光体で色分けして成膜することによって、カラー表示装置を得ることができる。あるいは、透明電極/発光層/背面電極といったRGBの各色毎の発光ユニットを積層してもよい。また更に、別例のカラー表示装置の場合、単一色又は2色の発光層による表示装置を作成した後、カラーフィルタ及び/又は色変換フィルタを用いて、RGBの各色を表示することもできる。
以下、この表示装置100の各構成部材について詳述する。
<基板>
基板1は、その上に形成する各層を支持できるもので、且つ、電気絶縁性の高い材料を用いる。また、基板1側から光を取り出す場合には、発光体から発せられる光の波長に対し光透過性を有する材料であることが求められる。このような材料としては、例えば、コーニング1737等のガラス、石英、セラミック等を用いることができる。通常のガラスに含まれるアルカリイオン等が発光素子へ影響しないように、無アルカリガラスや、ガラス表面にイオンバリア層としてアルミナ等をコートしたソーダライムガラスであってもよい。また、ポリエステル、ポリエチレンテレフタレート系、ポリクロロトリフルオロエチレン系とナイロン6の組み合わせやフッ素樹脂系材料、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリイミド、ポリアミドなどの樹脂フィルム等を用いることもできる。樹脂フィルムを用いる場合には耐久性、柔軟性、透明性、電気絶縁性、防湿性の優れた材料を用いることが好ましい。なお、上記材料の記載は例示であって、基板1の材料は特にこれらに限定されるものではない。
なお、基板1側から光を取り出さない構成の場合は、上述の光透過性は不要であり、透光性を有していない材料も用いることができる。これらの例としては、表面に絶縁層を有する金属基板やセラミックス基板、シリコンウエハ等がある。
<電極>
画素電極14、共通電極15には、公知の低抵抗の導電材料であればいずれでも適用できる。例えば、Pt、Au、Pd、Ag、Ni、Cu、Al、Ru、Rh、Ir、Cr、Mo、W、Ta、Nb、Ti等の金属材料、これらの積層構造が好ましい。ITOやInZnO、ZnO、SnO等を主体とする金属酸化物、ポリアニリン、ポリピロール、PEDOT〔ポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)〕/PSS(ポリスチレンスルホン酸)等の導電性高分子、あるいは導電性カーボン等、金属以外の材料であっても、金属材料と積層する等併用することによって低抵抗化することにより用い得る。なお、画素電極14と共通電極15とでは異なる材料を使用してもよい。例えば、画素電極14を陽極として、共通電極15を陰極として構成する場合、画素電極14には、正孔注入性のよい仕事関数の大きな材料が選択され、共通電極15には、電子注入性のよい仕事関数の小さな材料が選択され得る。
なお、2つの電極間に直流電源を接続して、2つの電極間に直流電圧を印加して発光させる場合、負極側に接続された一方の電極が電子注入電極として機能し、正極側に接続された他方の電極が正孔注入電極として機能する。この場合、2つの電極のいずれが電子注入電極又は正孔注入電極として機能するかは、直流電源との接続によって決定される。すなわち、透明電極であるか否かは、光を透過させるか否かによって決まり、電子注入電極として機能するか正孔注入電極として機能するかは、直流電源との接続によって決定される。
<発光層>
次に、発光層3について説明する。発光層3は、n型半導体層3aとp型半導体層3bとが積層された2層型発光層である。
n型半導体層3aの材料は、多数キャリアが電子でありn型伝導を示すn型半導体材料である。材料としては、光学バンドギャップの大きさが近紫外領域から可視光領域(1.7eVから3.6eV)を有するものが好ましく、さらに近紫外領域から青色領域(2.6eVから3.6eV)を有するものがより好ましい。具体的には、前述のZnSや、ZnSe、ZnTe、CdS、CdSe等の第12族−第16族間化合物やこれらの混晶(例えばZnSSe等)、CaS、SrS等の第2族−第16族間化合物やこれらの混晶(例えばCaSSe等)、AlP、GaAs、GaN、GaP等の第13族−第15族間化合物やこれらの混晶(例えばInGaN等)、ZnMgS、CaSSe、CaSrS等の前記化合物の混晶等を用いることができる。またさらに、CuAlS等のカルコパイライト型化合物を用いてもよい。またさらに、Cu、Ag、Au、Al、Ga、In、Mn、Cl、Br、I、Li、Ce、Pr、Nd、Pm、Sm、Eu、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、Ybからなる群より選択される1又は複数種の原子もしくはイオンを添加剤として含んでいてもよい。これらの元素の種類によっても、発光層3からの発光色が決定される。
一方、p型半導体層3bの材料は、多数キャリアが正孔であり、p型伝導を示すp型半導体材料である。このp型半導体材料としては、例えば、CuS、ZnS、ZnSe,ZnSSe、ZnSeTe、ZnTeなどの化合物がある。このp型半導体の材料のうち、CuSなどは、本来的にp型伝導を示すが、その他の材料は添加剤として窒素、Ag、Cu、Inから一種以上選択される元素を添加して用いる。また、p型伝導を示すCuGaS、CuAlSなどのカルコパイライト型化合物を用いても良い。更には、添加剤としてZnやMgなどを含んだGaN、InGaN等の窒化物を用いてもよい。
なお、上記電極のうち、電子注入電極はn型半導体層側に設置され、正孔注入電極はp型半導体層側に設置される。
<緩衝層>
第1の緩衝層6は、電子注入電極である第1の電極2とn型半導体層3aとの間に設けられる。この第1の緩衝層6としては、n型半導体層3aとオーミック接合となるような仕事関数の小さい物質、特に、仕事関数が3.5eV以下の物質を選択することが好ましい。このような場合、図5に示すように、電子注入電極である第1の電極(透明電極)2とn型半導体層3aとの間のショットキー障壁が小さくなり、第1の電極2からの電子の注入が効率よく行われる。この第1の緩衝層6の組成としては、Al、Li、Al−Li、などの中から1種以上からなるものが望ましい。
また、第2の緩衝層7は、正孔注入電極である第2の電極4とp型半導体層3bとの間に設けられる。この第2の緩衝層7としては、p型半導体層3bとオーミック接合となるような仕事関数の大きい物質、特に、仕事関数が5.0eV以上の物質を選択することが好ましい。このような場合、図6に示すように、正孔注入電極である第2の電極(背面電極)4とp型半導体層3bとの間のショットキー障壁が小さくなり、第2の電極4からの正孔の注入が効率よく行われる。この第2の緩衝層7の組成としては、Pt、Auなど仕事関数が5eV以上の物質1種以上からなるものが望ましい。
<製造方法>
次に、ZnSを発光層3のそれぞれの半導体層3a、3bの発光体材料として用いる場合の、実施の形態1に係る表示装置100の製造方法の一実施例を説明する。なお、前述の他の材料からなる発光層を用いる場合も同様の製造方法が利用可能である。
(1)ガラス基板10を準備する。
(2)基板10上に、走査配線11と走査配線11に接続されたゲート電極31を形成する。例えばAlを使用し、フォトリソグラフィ法によって、所定の間隔を隔てて、略平行にパターン形成する。膜厚は200nmとする。
(3)走査配線11上に、TFT30のゲート絶縁膜32として、例えば窒化シリコン等の絶縁体層を形成する。
(4)前記絶縁体層32上に、TFT30のスイッチング機能を担う、例えばアモルファスシリコン層を積層し、さらにNアモルファスシリコン層を積層して、パターン形成する。
(5)続いて、ソース33とドレイン34、さらにドレイン34に接続された画素電極14を、例えばTaを用いて、パターン形成する。膜厚は100nmとする。
(6)続いて、データ配線12及び電流供給線13を、例えばAlを使用し、パターン形成する。データ配線12及び電流供給線13は、所定の間隔を隔てて略平行に、且つ、走査配線11に対して略直交するように形成する。膜厚は200nmとする。
(7)続いて、保護層35として、例えば窒化シリコン等の絶縁体層を、画素電極14を露出させるようにパターン形成する。このようにして、アレイ基板40を形成できる。
(8)画素電極14上に、第2の緩衝層27としてPtをフォトリソグラフィ法などによりパターニングする。この厚さは200nmとする。
(9)次に、第2の緩衝層のPt層27上にZnSを気層成長法で堆積する。この時の条件としては、基板温度は600℃とし、ZnSと、Agとを、NHを含むガス中で厚さ1μm堆積させることで、p型半導体層3bとしてp型ZnS層を形成できる。
(10)p型ZnS層3bの上に、ZnSと、Agとを気層成長法で堆積した。この時の条件としては、基板温度は600℃とし、厚さ1μm堆積し、n型半導体層3aとしてn型ZnS層を形成できる。
(11)次に、第1の緩衝層26としてAlをスパッタリング法で厚さ200nm堆積する。
(12)次に、第1の緩衝層のAl層26の上部に、共通電極15を、例えばITOを使用し、パターン形成する。膜厚は200nmとする。
(13)続いて、共通電極15上に、保護層(図では省略)として、例えば、窒化シリコン等の透明絶縁体層を形成する。
以上の工程によって、本実施例の表示装置100を得ることができる。この表示装置100では、5〜10V程度の低電圧で高い発光輝度を得ることができた。
なお、前述の構成に限られず、スイッチング素子であるTFT30としては、低温ポリシリコン、CGシリコン、有機TFT等を用いるように適宜変更が可能である。また、1画素あたり複数のTFTを備え、画素選択機能と駆動機能とを分離した構成とすることもまた可能である。一例としては、駆動TETと選択TFTとの2つのTFTと、その間に設けたキャパシタと、駆動TFTのソースに接続された電源供給配線とで構成される。画素電極は、駆動TFTのドレインに接続される。この場合、走査配線に接続された選択TFTをonにするとデータ配線からの信号電圧がキャパシタに書き込まれ、同時に駆動TFTをonにする。その時の信号電圧に応じて駆動TFTのゲート電圧が決定され、その導電率に応じた電流が電流供給配線より画素電極を通じて発光層に供給される。なお、前述の構成に限られず、公知の電流制御型駆動技術、中間調制御技術等に適宜変更が可能である。
また、カラーの表示装置とする場合には、発光層をRGBの各色の蛍光体で色分けして成膜すればよい。あるいは、透明電極/発光層/背面電極といったRGB各色毎の発光ユニットを積層してもよい。また更に、別例のカラー表示装置の場合、単一色又は2色の発光層による表示装置を作成した後、カラーフィルタ及び/又は色変換フィルタを用いて、RGBの各色を表示することもできる。
また、実施の形態1の変形例として、図7の概略断面図に示すように、絶縁性の保護膜18aを画素電極14の上にも形成し、さらに、共通電極15の下に薄い絶縁層18bを形成して、交流駆動とする変更や、図8の概略断面図に示すように、平坦化絶縁層19を形成し、該平坦化絶縁層19の上に画素電極14を形成してコンタクトホールを介してドレイン34と接続する、といった変更も適宜可能である。なお、この図7及び図8では、第1の緩衝層26のみを有する場合を示しているが、これに限られず、第2の緩衝層27を設けてもよい。
<効果>
本実施の形態1に係る表示装置は、高い発光効率を持つ発光層を用いることにより、従来に比べ低電圧駆動で高輝度な発光が可能である。
(実施の形態2)
<表示装置の概略構成>
実施の形態2に係る表示装置について説明する。表示装置の概略構成は実施の形態1と同様、図1に示されるとおりである。本実施の形態2に係る表示装置においては、実施の形態1に係る表示装置と比較すると、第1の緩衝層6aとして、CaO,BaO、SrOなどのアルカリ金属酸化物を用いることを特徴とする。本発明者は、このアルカリ金属酸化物が電子注入電極である金属の仕事関数を見かけ上引き下げる特性を持っていることを見出し、電子注入電極である第1の電極(透明電極)2と発光層3との間にアルカリ金属酸化物からなる第1の緩衝層6aを挿入したものである。このように第1の緩衝層6aとしてアルカリ金属酸化物を用いることによって、図9のエネルギーバンド図に示すように、第1の電極2と発光層3との間のショットキー障壁を低減させることができる。これによって、発光層への電子の注入効率を高めることができる。
図9は、第1の緩衝層6aとしてアルカリ金属酸化物を用いた場合のエネルギーバンド図である。上記のアルカリ金属酸化物による金属の仕事関数を見かけ上引き下げる作用の発生原因は未だ明らかではないが、本発明者は、酸化物内に強い分極が起こる為であると考えている。透明電極2の仕事関数が見かけ上小さくなり、透明電極2とn型半導体層3aとの接触はオーミックになる。なお、透明電極2とn型半導体層3aとの間にはMgOなどの第1の緩衝層6aが存在するが、この第1の緩衝層6の厚さが十分薄ければ、電子は、トンネル効果により透明電極2からn型半導体層3aへ移動することが可能である。
<製造方法>
以下、ZnSを発光層3のそれぞれの半導体層3a、3bの発光体材料として用いる場合の、実施の形態2に係る表示装置の製造方法の一実施例を説明する。なお、前述の他の材料からなる発光層についても同様の製造方法が利用可能である。
(1)ガラス基板10を準備する。
(2)基板10上に、走査配線11と走査配線11に接続されたゲート電極31を形成する。例えばAlを使用し、フォトリソグラフィ法によって、所定の間隔を隔てて、略平行にパターン形成する。膜厚は200nmとする。
(3)走査配線11上に、TFT30のゲート絶縁膜32として、例えば窒化シリコン等の絶縁体層を形成する。
(4)前記絶縁体層32上に、TFT30のスイッチング機能を担う、例えばアモルファスシリコン層を積層し、さらにNアモルファスシリコン層を積層して、パターン形成する。
(5)続いて、ソース33とドレイン34、さらにドレイン34に接続された画素電極14を、例えばTaを用いて、パターン形成する。膜厚は100nmとする。
(6)続いて、データ配線12及び電流供給線13を、例えばAlを使用し、パターン形成する。データ配線12及び電流供給線13は、所定の間隔を隔てて略平行に、且つ、走査配線11に対して略直交するように形成する。膜厚は200nmとする。
(7)続いて、保護層35として、例えば窒化シリコン等の絶縁体層を、画素電極14を露出させるようにパターン形成する。このようにして、アレイ基板40を形成できる。
(8)次に、保護層35上に、ZnSを気層成長法で堆積する。この時の条件としては、基板温度は600℃とし、ZnSと、Agとを、NHを含むガス中で厚さ1μm堆積させることで、p型半導体層3bとしてp型ZnS層を形成できる。
(9)p型ZnS層3bの上に、ZnSと、Agとを気層成長法で堆積した。この時の条件としては、基板温度は600℃とし、厚さ1μm堆積し、n型半導体層3aとしてn型ZnS層を形成できる。
(10)次に、第1の緩衝層としてCaO層をスパッタリング法で厚さ2nm堆積する。
(11)さらに第1の緩衝層のCaO層6aの上部に、共通電極15を、例えばITOを使用し、パターン形成する。膜厚は200nmとする。
(12)続いて、共通電極15上に、保護層(図では省略)として、例えば、窒化シリコン等の透明絶縁体層を形成する。
以上の工程によって、本実施例の表示装置を得ることができる。この表示装置では、5〜10V程度の低電圧で高い発光輝度を得ることができた。
なお本実施の形態2においては、第1の緩衝層6aのみを備える構成としているが、第1の緩衝層6aだけでなく第2の緩衝層7の両方を備える構成でもかまわない。また、各層の成膜方法は上記に述べた方法には限定されない。
(実施の形態3)
<表示装置の概略構成>
実施の形態3に係る表示装置について説明する。表示装置の概略構成は実施の形態1と同様に、図1に示されるとおりである。本実施の形態3に係る表示装置は、実施の形態1に係る表示装置と比較すると、第1の緩衝層6bとして、酸素、フッ素など電気陰性度が約3以上と大きい物質で構成されていることを特徴とする。この電気陰性度が3以上の物質は、n型半導体層3aと第1の緩衝層6bの界面で電気双極子を形成する。この電気双極子の効果で、図10のエネルギーバンド図に示すように、透明電極2側のバンドが持ち上がりn型半導体層3aとのショットキー障壁の高さが低減する。なお、この第1の緩衝層6bは、膜厚を厚くする必要は無く、1〜数原子層の厚みで十分である。
<製造方法>
以下、ZnSを発光層3のそれぞれの半導体層3a、3bの発光体材料として用いる場合の、実施の形態3に係る表示装置の製造方法の一実施例を説明する。なお、前述の他の材料からなる発光層についても同様の製造方法が利用可能である。
(1)ガラス基板10を準備する。
(2)基板10上に、走査配線11と走査配線11に接続されたゲート電極31を形成する。例えばAlを使用し、フォトリソグラフィ法によって、所定の間隔を隔てて、略平行にパターン形成する。膜厚は200nmとする。
(3)走査配線11上に、TFT30のゲート絶縁膜32として、例えば窒化シリコン等の絶縁体層を形成する。
(4)前記絶縁体層32上に、TFT30のスイッチング機能を担う、例えばアモルファスシリコン層を積層し、さらにNアモルファスシリコン層を積層して、パターン形成する。
(5)続いて、ソース33とドレイン34、さらにドレイン34に接続された画素電極14を、例えばTaを用いて、パターン形成する。膜厚は100nmとする。
(6)続いて、データ配線12及び電流供給線13を、例えばAlを使用し、パターン形成する。データ配線12及び電流供給線13は、所定の間隔を隔てて略平行に、且つ、走査配線11に対して略直交するように形成する。膜厚は200nmとする。
(7)続いて、保護層35として、例えば窒化シリコン等の絶縁体層を、画素電極14を露出させるようにパターン形成する。このようにして、アレイ基板40を形成できる。
(8)次に、保護層35上に、ZnSを気層成長法で堆積する。この時の条件としては、基板温度は600℃とし、ZnSと、Agとを、NHを含むガス中で厚さ1μm堆積させることで、p型半導体層3bとしてp型ZnS層を形成できる。
(9)p型ZnS層3bの上に、ZnSと、Agとを気層成長法で堆積した。この時の条件としては、基板温度は600℃とし、厚さ1μm堆積し、n型半導体層3aとしてn型ZnS層を形成できる。
(10)次に、サンプルを高真空チャンバー中に保持し、CHFガスを導入し、その後、UV照射することで、第1の緩衝層6bとして一原子層程度のフッ素で表面を被覆する。
(11)この第1の緩衝層6bであるフッ素の上部に、共通電極15を、例えばITOを使用し、パターン形成する。膜厚は200nmとする。
(12)続いて、共通電極15上に、保護層(図では省略)として、例えば、窒化シリコン等の透明絶縁体層を形成する。
以上の工程によって、本実施例の表示装置を得ることができる。この表示装置では、5〜10V程度の低電圧で高い発光輝度を得ることができた。
なお本実施の形態3においては、第1の緩衝層6bのみを備える構成としているが、第1の緩衝層26bだけでなく第2の緩衝層7の両方を備える構成でもかまわない。また、各層の成膜方法は上記に述べた方法には限定されない。
<効果>
本実施の形態に係る表示装置は、発光層と電極間のショットキー障壁が減少することで、低電圧で必要十分な発光輝度を得ることができた。
本発明に係る表示装置は、低電圧駆動で高輝度表示が得られる表示装置を提供するものである。特にデジタルカメラ、カーナビーゲーションシステム、テレビ等のディスプレイデバイスとして有用である。
(a)は、本発明の実施の形態1に係る表示装置の構成を示す概略図であり、(b)は、(a)の表示装置の表示部を構成する各画素の構成を示す概略図である。 本発明の実施の形態1に係る表示装置の表示部の各画素における配線を示す概略図である。 図2のA−A線に沿った発光面に垂直な方向から見た概略断面図である。 各画素のEL素子の模式的な構成を示す概略断面図である。 図4の電子注入電極である第1の電極とn型半導体層との間のエネルギーバンド図である。 図4の正孔注入電極である第2の電極とp型半導体層との間のエネルギーバンド図である。 本発明の実施の形態1に係る表示装置の変形例の発光面に垂直な方向から見た概略断面図である。 本発明の実施の形態1に係る表示装置の別の変形例の発光面に垂直な方向から見た概略断面図である。 実施の形態2に係る表示装置の電子注入電極である第1の電極とn型半導体層との間のエネルギーバンド図である。 実施の形態3に係る表示装置の電子注入電極である第1の電極とn型半導体層との間のエネルギーバンド図である。 従来の実施形態に係る発光素子の概略構成図である。 (a)は、従来の発光素子の電子注入電極である第1の電極とn型半導体層とを接触させる前のエネルギーバンド図であり、(b)は、接触後のエネルギーバンド図である。 (a)は、従来の発光素子の正孔注入電極である第2の電極とp型半導体層とを接触させる前のエネルギーバンド図であり、(b)は、接触後のエネルギーバンド図である。
符号の説明
1 基板
2 透明電極
3 発光層
3a n型半導体層
3b p型半導体層
4 背面電極
5 直流電源
6、6a、6b、26 第1の緩衝層
7、27 第2の緩衝層
10 発光素子
11 走査配線
12 データ配線
13 電流供給線
14 画素電極
15 共通電極
16 色変換層
17 カラーフィルタ
18、18a、18b 絶縁層
19 平坦化絶縁層
20 発光層
21 第1半導体物質
22 粒界
23 第2半導体物質
30 TFT
31 ゲート電極
32 ゲート絶縁膜
33 ソース
34 ドレイン
35 保護層
40 アレイ基板
50 EL素子
51 基板
52 透明電極
53 第1誘電体層
54 発光層
55 第2誘電体層
56 背面電極
100 表示装置、
101 表示部、
102 駆動手段、
103 駆動電源、
104 スイッチング素子、
105 電流ドライブ素子、
106 キャパシタ
110 EL素子
121 データ電極駆動回路
122 走査電極駆動回路

Claims (10)

  1. 基板と、
    前記基板上に第1方向に互いに平行に延在している複数の走査配線と、
    前記基板面に平行であって前記第1方向に対して垂直な第2方向に互いに平行に延在している複数のデータ配線と、
    前記走査配線と前記データ配線との各交点に対応して設けた少なくとも1つのスイッチング素子と、
    前記スイッチング素子に接続した画素電極と、
    前記画素電極の上に設けた少なくとも一層の発光層と、
    前記発光層の上に設けた共通電極と、
    前記画素電極又は前記共通電極と、前記発光層との間に挟まれて設けられた少なくとも一つの緩衝層と
    を備え、
    前記画素電極と前記共通電極の少なくとも一方が透明又は半透明であり、
    前記緩衝層を設けたことによって、前記緩衝層を挟持する前記電極と前記発光層との間の電位障壁の大きさが、前記電極と前記発光層とを直接接触させた場合のショットキー障壁の大きさより小さくなることを特徴とする表示装置。
  2. 前記画素電極と前記共通電極との間に直流電圧を印加して発光させるものであって、前記画素電極又は前記共通電極のいずれか一方の電極が電子注入電極として機能し、他方の電極が正孔注入電極として機能し、
    前記緩衝層は、
    前記電子注入電極と前記発光層との間に設けられた第1の緩衝層と、
    前記正孔注入電極と前記発光層との間に設けられた第2の緩衝層と
    の2つの緩衝層を備えることを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
  3. 前記画素電極と前記共通電極との間に直流電圧を印加して発光させるものであって、前記画素電極又は前記共通電極のいずれか一方の電極が電子注入電極として機能し、他方の電極が正孔注入電極として機能し、
    前記緩衝層は、
    前記電子注入電極と前記発光層との間に設けられた第1の緩衝層と、
    前記正孔注入電極と前記発光層との間に設けられた第2の緩衝層と
    のうち少なくとも一方の緩衝層を備えることを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
  4. 前記第1の緩衝層は、仕事関数が3.5eV以下の物質を含んでいることを特徴とする請求項2又は3に記載の表示装置。
  5. 前記第2の緩衝層は、仕事関数が5.0eV以上の物質を含んでいることを特徴とする請求項2又は3に記載の表示装置。
  6. 前記第1の緩衝層は、アルカリ金属酸化物を含んでいることを特徴とする請求項2又は3に記載の表示装置。
  7. 前記第1の緩衝層は、電気陰性度が3以上の物質で構成されていることを特徴とする請求項2又は3に記載の表示装置。
  8. 前記発光層は、n型半導体層とp型半導体層とが積層された2層型発光層であることを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載の表示装置。
  9. 前記発光層は、n型半導体層とp型半導体層と、その間に挟まれた無ドープの半導体層とで構成された3層型発光層であることを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載の表示装置。
  10. 前記画素電極及び前記共通電極に対向し、且つ、前記発光層からの発光の取出し方向の前方に色変換層をさらに備えることを特徴とする請求項1から9のいずれか一項に記載の表示装置。
JP2006329370A 2006-12-06 2006-12-06 表示装置 Pending JP2008146861A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006329370A JP2008146861A (ja) 2006-12-06 2006-12-06 表示装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006329370A JP2008146861A (ja) 2006-12-06 2006-12-06 表示装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008146861A true JP2008146861A (ja) 2008-06-26

Family

ID=39606808

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006329370A Pending JP2008146861A (ja) 2006-12-06 2006-12-06 表示装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008146861A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008159521A (ja) * 2006-12-26 2008-07-10 Matsushita Electric Works Ltd 無機エレクトロルミネッセント素子

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008159521A (ja) * 2006-12-26 2008-07-10 Matsushita Electric Works Ltd 無機エレクトロルミネッセント素子

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5161200B2 (ja) 表示装置
CN100440528C (zh) 用于交流驱动有机二极管的电路装置及其制造方法
TW201424079A (zh) 有機發光二極體裝置及其製造方法
JP2014029853A (ja) 発光装置及び発光装置の作製方法
CN102576811A (zh) 具有级联oled结构的amoled
JP7190740B2 (ja) エレクトロルミネセンス素子を有する表示装置
CN108987480A (zh) 双栅薄膜晶体管及其制备方法、显示面板及其制备方法
JP5014347B2 (ja) 表示装置
JP5191476B2 (ja) 表示装置
KR102513374B1 (ko) 표시 장치
CN113571656A (zh) 显示基板及其制造方法、显示装置
JP4943440B2 (ja) 発光素子及び表示装置
US20020158262A1 (en) Organic electroluminescence unit
JP2006245009A (ja) 有機el発光素子およびそれを用いた発光装置
JP4974667B2 (ja) 線状発光装置
US7982388B2 (en) Light emitting element and display device
JP2008091754A (ja) 発光素子
JP2008146861A (ja) 表示装置
JP2008091755A (ja) 表示装置
JP2006344606A (ja) 有機el発光素子およびそれを用いた発光装置
JPH09312196A (ja) 電界発光素子
JP2008147433A (ja) 面状光源
JP4656906B2 (ja) 発光装置
KR20080058883A (ko) 오엘이디 소자의 제조 방법
KR20220085197A (ko) 전계 발광 표시 장치 및 그를 위한 어레이 기판