JP5046036B2 - 内燃機関の冷却装置 - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関の冷却装置に関し、特に、自動二輪車の内燃機関の冷却装置に関する。
従来の内燃機関の冷却装置として、内燃機関に設けられた略前傾したシリンダと、シリンダに接続されたシリンダヘッドに形成され、シリンダヘッドの冷却を行うオイルジャケットと、内燃機関の前方に配置されるオイルクーラと、オイルクーラへのオイル導入か迂回かを制御するサーモスタットと、を備え、サーモスタットは、クランクケースの前面に直接取り付けられ、オイルジャケットを通過したオイルが、シリンダヘッドの内燃機関の前側に排出され、内燃機関の前側に排出されたオイルが、サーモスタットを通過した後、温度条件に応じて、オイルクーラへ送られるか、又はオイルクーラを迂回するバイパス通路へ送られるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−97612号公報
ところで、上記特許文献1に記載の内燃機関の冷却装置では、サーモスタットでオイル温度の制御を行ってもサーモスタット下流から冷却部間の経路が長く、温度制御されたオイルの冷却部への供給が困難であり、また、シリンダヘッドを冷却したオイルをオイルクーラへ通過させた後オイルパンに戻し、その後、オイルポンプにより再度シリンダヘッドの冷却部にオイルを供給するため、オイルクーラで冷却されたオイルが再度冷却部に至るまでに内燃機関の熱を受熱してしまい、冷却部の冷却効率の向上が困難であった。
本発明は、このような不都合を解消するためになされたものであり、その目的は、冷却部の冷却効率を向上することができる内燃機関の冷却装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、オイルを圧送するオイルポンプと、燃焼室の一部を形成するシリンダヘッドと、シリンダヘッドに形成され、オイルを循環させることにより燃焼室から伝達される熱を冷却する冷却部と、オイルを冷却するオイルクーラと、オイルクーラを経由するオイル通路とオイルクーラを迂回するバイパス通路との切り替えを行うサーモスタットと、を備える内燃機関の冷却装置において、サーモスタットが、オイルポンプと冷却部との間のオイル通路に配置され、内燃機関は、小型車両用の内燃機関であり、車両の進行方向に対して、シリンダブロックの後方側に変速機室を備え、サーモスタットシリンダブロックの後方、且つ変速機室の上方に配置され、オイルクーラの戻りオイル通路が、サーモスタットと冷却部との間のオイル通路に接続されることを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項に記載の発明の構成に加えて、内燃機関の被潤滑部にオイルを供給する潤滑系油路と、冷却部にオイルを供給する冷却系油路と、オイルを貯蔵するオイルパンと、を備え、潤滑系油路と冷却系油路は、オイルパンを起点としてそれぞれ独立して設けられることを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項1に記載の発明の構成に加えて、シリンダブロック及びシリンダヘッドにカムチェーン室として形成され、気筒配列方向中央部に配置される膨出部を備え、サーモスタットが膨出部に隣接して設けられることを特徴とする。
請求項1に記載の内燃機関の冷却装置によれば、サーモスタットが、オイルポンプと冷却部との間のオイル通路に配置され、冷却部の上流に設けられるため、冷却部に供給されるオイルの温度を適確に制御することができる。これにより、冷却部の冷却効率を向上することができる。また、内燃機関は、小型車両用の内燃機関であり、車両の進行方向に対して、シリンダブロックの後方側に変速機室を備え、サーモスタットをシリンダブロックの後方、且つ変速機室の上方に配置するため、車両前方から内燃機関を見た場合のサーモスタットの露出を抑制することができるので、外観性を向上することができる。また、内燃機関の前方にサーモスタットを配置する場合と比較して、サーモスタットを保護するための部材を別途用意する必要がないので、部品点数を削減することができ、内燃機関の軽量化を図ることができる。
また、オイルクーラの戻りオイル通路が、サーモスタットと冷却部との間のオイル通路に接続されるため、オイルクーラで冷却されたオイルを冷却部に直接供給することができる。これにより、オイルが内燃機関の他の部位から受熱するのを回避することができるので、冷却部の冷却効率を更に向上することができる。
請求項に記載の内燃機関の冷却装置によれば、内燃機関の被潤滑部にオイルを供給する潤滑系油路と、冷却部にオイルを供給する冷却系油路と、オイルを貯蔵するオイルパンと、を備え、潤滑系油路と冷却系油路は、オイルパンを起点としてそれぞれ独立して設けられるため、オイルの温度上昇が大きい冷却系油路中にオイルクーラを配置することで、冷却部の冷却効率を更に向上することができる。
請求項に記載の内燃機関の冷却装置によれば、シリンダブロック及びシリンダヘッドにカムチェーン室として形成され、気筒配列方向中央部に配置される膨出部を備え、サーモスタットが膨出部に隣接して設けられるため、内燃機関の膨出部分を集約することができ、内燃機関の他の補機又は周辺構造の配置の自由度を向上することができる。
以下、本発明に係る内燃機関の冷却装置の一実施形態について、添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、本実施形態の内燃機関は不図示の自動二輪車に搭載されるもので、以下の説明において、前後、左右、上下は、運転者から見た方向に従い、図面に自動二輪車の前方をFr、後方をRr、左側をL、右側をR、上方をU、下方をD、として示す。
本実施形態の内燃機関10は、図1に示すように、直列4気筒エンジンであって、その外殻は、主に、上側クランクケース12及び下側クランクケース13からなるクランクケース11と、クランクケース11の前方上端部に取り付けられるシリンダブロック14と、シリンダブロック14の上端部に取り付けられるシリンダヘッド15と、シリンダヘッド15の上部開口を覆うシリンダヘッドカバー16と、クランクケース11の下端開口を覆い、オイルが貯蔵されるオイルパン17と、クランクケース11の左右側面の開口を覆う不図示のクランクケースサイドカバーと、によって構成される。
シリンダヘッド15の後面には、不図示のスロットルボディが接続される吸気ポート18が形成され、前面には、不図示の排気管が接続される排気ポート19が形成される。また、シリンダヘッド15の下面には、燃焼室20が形成されており、この燃焼室20に臨むように、シリンダヘッド15のプラグ座15aにスパークプラグ20aが装着される。
図1に示すように、クランクケース11は、前部にクランク室21及び後部に変速機室22を備え、クランク室21内には、上側クランクケース12と下側クランクケース13との合わせ面上に設けられる不図示の軸受を介してクランク軸23が回動可能に支持される。このクランク軸23には、コンロッド24を介してピストン25が接続されており、このピストン25は、シリンダブロック14の直列4気筒のシリンダボア14a内でシリンダ軸線方向に往復運動する。また、本実施形態では、シリンダ軸線は、車両進行方向前方に傾斜して配置される。
変速機室22は、シリンダブロック14の後方側に配設されており、変速機室22内には、常時噛み合い式の変速機26が収納される。この変速機26は、上側クランクケース12と下側クランクケース13との合わせ面上に設けられる不図示の軸受を介して回動可能に支持されるメイン軸27及びカウンタ軸28と、メイン軸27の軸上に設けられる複数の駆動歯車29と、カウンタ軸28の軸上に設けられ、複数の駆動歯車29とそれぞれ噛合する複数の従動歯車30と、駆動歯車29及び従動歯車30に係合する複数のシフトフォーク31と、クランクケース11に回動可能に支持され、シフトフォーク31を軸方向にスライド移動させるシフトドラム32と、を備える。
そして、クランク軸23の回転駆動力は、クランク軸23の軸上に設けられるプライマリドライブギヤ33、メイン軸27の軸上に設けられ、プライマリドライブギヤ33と噛合するプライマリドリブンギヤ34、及びメイン軸27の軸上に設けられるクラッチ装置35を介して変速機26に伝達される。また、クランク室21内には、プライマリドライブギヤ33と噛合するバランサ歯車36が設けられる。
また、図2及び図5〜図7に示すように、シリンダブロック14及びシリンダヘッド15には、その気筒配列方向中央部に、シリンダヘッド15内に設けられる動弁系の駆動伝達装置38を収容するためのカムチェーン室37が形成される。このカムチェーン室37はクランク室21と連通している。
駆動伝達装置38は、図2に示すように、クランク軸23の軸上に設けられるカム駆動歯車38aと、シリンダヘッド15に回動可能に支持される2本のカム軸38b、38bの軸上に設けられるカム従動歯車38c,38cと、カム駆動歯車38aとカム従動歯車38c,38cとの間に巻き掛けられるカムチェーン38dと、カムチェーン38dの上り側の外周面に接するチェーンテンショナ38eと、カムチェーン38dの下り側の外周面に接するチェーンガイド38fと、チェーンテンショナ38eを背面側から押圧して、カムチェーン38dに適正な張力を付与するテンショナリフタ38gと、を備える。
また、本実施形態の内燃機関10は、内燃機関10を冷却するための冷却装置40を備えており、この冷却装置40は、図1〜図8に示すように、主として、オイルパン17内のオイルを吸引・圧送するオイルポンプユニット50と、シリンダブロック14の後面部に配設されるサーモスタット60と、シリンダヘッド15内に形成され、オイルを循環させることにより燃焼室20から伝達される熱を冷却するオイルジャケット(冷却部)70と、オイルを冷却するオイルクーラ41(図8参照)と、オイルポンプユニット50、サーモスタット60、オイルジャケット70、オイルクーラ41、及びクランク室21をそれぞれ連通・接続させる冷却系油路80と、を備える。
オイルポンプユニット50は、図1に示すように、下側クランクケース13の右側面に取り付けられ、左右方向に並設される冷却用オイルポンプ51及び潤滑用オイルポンプ52と、オイルパン17の底部付近に配置されるストレーナ53と、冷却用オイルポンプ51及び潤滑用オイルポンプ52とストレーナ53との間を接続するオイル吸入管54と、を備える。
そして、オイルポンプユニット50は、クランク軸23の軸上に設けられるポンプ駆動歯車55と、冷却用オイルポンプ51及び潤滑用オイルポンプ52の共通のポンプ軸56の軸上に設けられるポンプ従動歯車57と、ポンプ駆動歯車55とポンプ従動歯車57との間に巻き掛けられるポンプチェーン58と、を介してクランク軸23の回転駆動力が伝達されることによって駆動される。
サーモスタット60は、シリンダブロック14の後面部に配置されるサーモスタットケース61と、サーモスタットケース61内に形成されるサーモスタット室62に収容されるサーモスタットバルブ63と、を備える。サーモスタットケース61は、シリンダブロック14と一体に形成されるケース本体64と、ケース本体64の上端部の開口を閉塞するフタ部65と、を有する。そして、サーモスタット60は、サーモスタット室62内に流入するオイルの温度に応じて、後述するオイルクーラ41を経由するオイル通路であるオイル排出側接続部87と、オイルクーラ41を迂回するバイパス通路84との開閉の切り換えを行う。また、本実施形態では、サーモスタット60は、シリンダブロック14の後方、且つ変速機室22の上方に配置される。
オイルジャケット70は、図7に示すように、シリンダヘッド15の吸気ポート18側から排気ポート19側に向かって内側2気筒IC,ICのプラグ座15aの周囲をそれぞれ経由するように形成される第1ジャケット通路71,71と、シリンダヘッド15の吸気ポート18側から排気ポート19側に向かって外側2気筒OC,OCのプラグ座15aの周囲をそれぞれ経由するように形成され、その下流端が第1ジャケット通路71の下流端に合流する第2ジャケット通路72,72と、第1ジャケット通路71と第2ジャケット通路72をプラグ座15aの周囲において連通させるジャケットバイパス通路73,73と、を備える。
また、本実施形態では、シリンダヘッド15のジャケットバイパス通路73の略中央部の下面には、オイルジャケット70を形成する中子の崩れた砂を抜くための砂抜き穴74が形成されており、この砂抜き穴74には、ジャケットバイパス通路73内に突出するように砂抜きプラグ75が挿嵌される。
冷却系油路80は、図1〜図8に示すように、冷却用オイルポンプ51の吐出口51aに接続される冷却用オイル供給管81と、上側クランクケース12の前方上端部に上方に向かって形成され、冷却用オイル供給管81が接続される第1オイル供給通路82と、シリンダブロック14の後面部に上方に向かって形成され、下端が第1オイル供給通路82と連通すると共に上端がサーモスタット室62と連通する第2オイル供給通路83と、シリンダブロック14の後面部に下方に向かって形成され、上端がサーモスタット室62と連通するバイパス通路84と、シリンダブロック14の後面部に気筒配列方向に沿って形成され、バイパス通路84の下端が接続されるオイル分配通路85と、シリンダブロック14の後面部に上方に向かって形成され、下端がオイル分配通路85と連通すると共に上端が第1,第2ジャケット通路71,71,72,72の上流端にそれぞれ接続されるオイル分岐通路86,86,86,86と、サーモスタットケース61のフタ部65に形成され、サーモスタット室62と連通すると共にオイルクーラ41への配管が接続されるオイル排出側接続部87と、シリンダブロック14の後面部に形成され、オイルクーラ41からの戻り配管が接続されると共にバイパス通路84と連通するオイル戻り側接続部88と、シリンダブロック14に形成され、オイルジャケット70からオイルを導き出すと共に、カムチェーン室37に排出口89aが開口するオイル排出通路(オイル戻し通路)89と、を備える。
また、本実施形態では、図5に示すように、オイル排出通路89は、第1ジャケット通路71の下流端に連通すると共に、オイルジャケット70からオイル供給側であるオイルパン17にオイルを戻すように機能し、シリンダブロック14の上面の内側気筒IC側且つ排気ポート19側に、カムチェーン室37に向かって溝状に形成される。これにより、内側気筒IC,ICの排気ポート19,19が効率よく冷却される。
また、本実施形態では、図2及び図5に示すように、オイル排出通路89の排出口89aは、駆動伝達装置38のカムチェーン38dの下り側(図2の前側)の側面に対向して設けられる。このため、排出口89aから排出されたオイルは、カムチェーン38dにより内燃機関10の下方まで運搬され、オイルパン17に戻される。
また、本実施形態では、図2に示すように、チェーンガイド38fは、排出口89aから下方に向かって延びるように設けられる。このため、排出口89aから排出されたオイルは、カムチェーン38dに当たった後、チェーンガイド38fにより内燃機関10の下方に導かれ、オイルパン17に戻される。
また、本実施形態では、図5に示すように、オイル排出通路89は、シリンダブロック14のシリンダヘッド15との合わせ面14bに、第1ジャケット通路71の下流端からカムチェーン室37に向かって溝状に形成される。そして、オイル排出通路89の上流端は、第1ジャケット通路71の下流端と連通している。これにより、第1ジャケット通路71の下流端からオイル排出通路89の上流端にオイルが受け渡される。
また、本実施形態では、図2及び図5に示すように、シリンダボア14aのシリンダ軸線がカムチェーン38dの下り側に前傾しており、オイル排出通路89は、傾斜方向上側から傾斜方向下側に向かって排出口89aに連通するように形成される。
また、潤滑用オイルポンプ52の吐出口52aには、図1に示すように、内燃機関10の被潤滑部(各種回転軸、各種歯車等)にオイルを供給する潤滑系油路90が接続される。この潤滑系油路90は、潤滑用オイルポンプ52の吐出口52aに接続される潤滑用オイル供給管91と、この潤滑用オイル供給管91が接続され、内燃機関10の被潤滑部にオイルを供給する潤滑用オイル通路92と、を備える。これにより、冷却系油路80及び潤滑系油路90はオイルパン17を起点としてそれぞれ独立して設けられる。
また、本実施形態では、図3に示すように、サーモスタット60のサーモスタットバルブ63は、冷却用オイルポンプ51とオイルジャケット70との間のオイル通路であるサーモスタット室62に配置される。
また、本実施形態では、図3に示すように、オイルクーラ41の戻りオイル通路であるオイル戻り側接続部88は、サーモスタット60のサーモスタット室62とオイルジャケット70との間のオイル通路であるバイパス通路84に接続される。
また、本実施形態では、図4〜図7に示すように、シリンダブロック14及びシリンダヘッド15の後面の気筒配列方向中央部に、カムチェーン室37による膨出部95が形成され、この膨出部95の左側に隣接してサーモスタット60が設けられる。
また、本実施形態では、図2及び図3に示すように、シリンダブロック14の膨出部95の左右方向中央位置に、カムチェーン38dに適正な張力を付与するテンショナリフタ38gが取り付けられており、このテンショナリフタ38gと側面視において重なる位置にサーモスタット60が配置される。
また、本実施形態では、図7に示すように、第1ジャケット通路71の吸気ポート側18の端部である第1ジャケット通路71の上流端、第1ジャケット通路71の排気ポート側19の端部である第1ジャケット通路71の下流端、第2ジャケット通路72の吸気ポート側18の端部である第ジャケット通路72の上流端、及び第2ジャケット通路72の排気ポート側19の端部であるオイルジャケット70を形成する中子の足部が貫通する貫通穴76を、シリンダヘッド15のシリンダブロック14との合わせ面15bに露出するように形成している。また、貫通穴76は、栓部材77により閉塞される。
また、本実施形態では、図4に示すように、シリンダブロック14の車両進行方向後方に油温センサ96が配置されており、この油温センサ96は、オイル分配通路85の左端部の内周に形成される不図示のねじ部に、オイル分配通路85の軸方向から取り付けられる。また、油温センサ96は、シリンダブロック14の気筒配列方向端部から内側に配置される。
また、本実施形態では、オイル分岐通路86は、シリンダブロック14の後面部にシリンダボア14aから離間するように形成される。これにより、オイル分岐通路86を通過するオイルがシリンダボア14aなどから受熱するのを回避することができるので、オイルジャケット70の冷却効率を向上することができる。
また、本実施形態では、図4及び図6に示すように、シリンダブロック14の各気筒のシリンダボア14a間に、車両前方から後方に冷却風(走行風)を導くように冷却風通路101がそれぞれ形成されており、オイル分岐通路86は、シリンダブロック14の後面部に各気筒に独立して形成されると共に、冷却風通路101の近傍、詳細には、外側の冷却風通路101の後方の左右にそれぞれ隣接するように配置される。これにより、冷却風通路101を通過した冷却風は、隣り合うオイル分岐通路86,86間の内側面を滑らかに流れながら後方に排出される。
また、本実施形態では、図1及び図5〜図7に示すように、シリンダブロック14及びシリンダヘッド15のカムチェーン室37と内側気筒ICとの間の排気ポート19側に、カムチェーン室37隣接して、内側の冷却風通路101からシリンダヘッド15の上部に形成される凹部39(図1参照)に連通する第1冷却風導入通路104が縦方向に貫通してそれぞれ形成されると共に、シリンダブロック14及びシリンダヘッド15の内側気筒ICと外側気筒OCとの間のシリンダ中心を結ぶ線より前後側に、外側の冷却風通路101の前後端から凹部39に連通する第2冷却風導入通路105,105が縦方向に貫通してそれぞれ形成される。
これにより、内側の冷却風通路101に導かれた冷却風の一部は、第1冷却風導入通路104に導入され、カムチェーン室37と内側気筒ICとの間を冷却した後、凹部39に導入される。また、外側の冷却風通路101に導かれた冷却風の一部、及び外側の冷却風通路101を通過した冷却風の一部は、第2冷却風導入通路105,105に導入され、内側気筒ICと外側気筒OCとの間を冷却した後、凹部39に導入される。そして、凹部39に導入された冷却風は、凹部39内の各部及びプラグ座15a周辺などを冷却した後、凹部39の気筒配列方向外端部の開放部分から外部に導出される。
このように構成された内燃機関10の冷却装置40では、暖機運転時の場合、冷却用オイルポンプ51から圧送されたオイルは、サーモスタットバルブ63によりバイパス通路84が開かれているため、冷却用オイル供給管81→第1オイル供給通路82→第2オイル供給通路83→サーモスタット室62→バイパス通路84→オイル分配通路85→オイル分岐通路86→オイルジャケット70→オイル排出通路89→カムチェーン室37→クランク室21→オイルパン17→冷却用オイルポンプ51の順で循環する。
また、暖機運転完了時の場合、冷却用オイルポンプ51から圧送されたオイルは、サーモスタットバルブ63によりオイル排出側接続部87が開かれているため、冷却用オイル供給管81→第1オイル供給通路82→第2オイル供給通路83→サーモスタット室62→オイル排出側接続部87→オイルクーラ41→オイル戻り側接続部88→バイパス通路84→オイル分配通路85→オイル分岐通路86→オイルジャケット70→オイル排出通路89→カムチェーン室37→クランク室21→オイルパン17→冷却用オイルポンプ51の順で循環する。
以上説明したように、本実施形態の内燃機関10の冷却装置40によれば、サーモスタット60が、冷却用オイルポンプ51とオイルジャケット70との間のオイル通路に配置され、オイルジャケット70の上流に設けられるため、オイルジャケット70に供給されるオイルの温度を適確に制御することができる。これにより、オイルジャケット70の冷却効率を向上することができる。
また、本実施形態の内燃機関10の冷却装置40によれば、オイルクーラ41の戻りオイル通路であるオイル戻り側接続部88が、サーモスタット60とオイルジャケット70との間のオイル通路に接続されるため、オイルクーラ41で冷却されたオイルをオイルジャケット70に直接供給することができる。これにより、オイルが内燃機関10の他の部位から受熱するのを回避することができるので、オイルジャケット70の冷却効率を更に向上することができる。
また、本実施形態の内燃機関10の冷却装置40によれば、内燃機関10の被潤滑部にオイルを供給する潤滑系油路90と、オイルジャケット70にオイルを供給する冷却系油路80と、オイルを貯蔵するオイルパン17と、を備え、潤滑系油路90と冷却系油路80は、オイルパン17を起点としてそれぞれ独立して設けられるため、オイルの温度上昇が大きい冷却系油路80中にオイルクーラ41を配置することで、オイルジャケット70の冷却効率を更に向上することができる。
また、本実施形態の内燃機関10の冷却装置40によれば、内燃機関10は、小型車両用の内燃機関であり、車両の進行方向に対して、シリンダブロック14の後方側に変速機室20を備え、サーモスタット60をシリンダブロック14の後方、且つ変速機室20の上方に配置するため、車両前方から内燃機関10を見た場合のサーモスタット60の露出を抑制することができるので、外観性を向上することができる。また、内燃機関10の前方にサーモスタット60を配置する場合と比較して、サーモスタット60を保護するための部材を別途用意する必要がないので、部品点数を削減することができ、内燃機関10の軽量化を図ることができる。
さらに、本実施形態の内燃機関10の冷却装置40によれば、シリンダブロック14及びシリンダヘッド15にカムチェーン室37として形成され、気筒配列方向中央部に配置される膨出部95を備え、サーモスタット60が膨出部95に隣接して設けられるため、内燃機関10の膨出部分を集約することができ、内燃機関10の他の補機又は周辺構造の配置の自由度を向上することができる。
本発明に係る内燃機関の冷却装置の一実施形態を説明するための一部切欠右側面図である。 本発明に係る内燃機関の動弁系の駆動伝達装置を説明するための一部切欠右側面図である。 図1に示すサーモスタットの周辺の拡大右側面図である。 図1に示すシリンダブロックの背面図である。 図4に示すシリンダブロックの平面図である。 図4のA−A線矢視断面図である。 図1に示すシリンダヘッドの底面図である。 本発明に係る内燃機関の冷却装置のオイル循環回路を説明するための概略図である。
符号の説明
10 内燃機関
14 シリンダブロック
15 シリンダヘッド
17 オイルパン
20 燃焼室
22 変速機室
37 カムチェーン室
40 冷却装置
41 オイルクーラ
51 冷却用オイルポンプ
60 サーモスタット
62 サーモスタット室(オイル通路)
63 サーモスタットバルブ
70 オイルジャケット(冷却部)
80 冷却系油路
84 バイパス通路(オイル通路)
87 オイル排出側接続部(オイル通路)
88 オイル戻り側接続部(戻りオイル通路)
89 オイル排出通路(オイル通路)
90 潤滑系油路
95 膨出部

Claims (3)

  1. オイルを圧送するオイルポンプと、
    燃焼室の一部を形成するシリンダヘッドと、
    前記シリンダヘッドに形成され、オイルを循環させることにより前記燃焼室から伝達される熱を冷却する冷却部と、
    オイルを冷却するオイルクーラと、
    前記オイルクーラを経由するオイル通路と前記オイルクーラを迂回するバイパス通路との切り替えを行うサーモスタットと、を備える内燃機関の冷却装置において、
    前記サーモスタットが、前記オイルポンプと前記冷却部との間のオイル通路に配置され、
    前記内燃機関は、小型車両用の内燃機関であり、
    前記車両の進行方向に対して、シリンダブロックの後方側に変速機室を備え、
    前記サーモスタット前記シリンダブロックの後方、且つ前記変速機室の上方に配置され、
    前記オイルクーラの戻りオイル通路が、前記サーモスタットと前記冷却部との間のオイル通路に接続されることを特徴とする内燃機関の冷却装置。
  2. 前記内燃機関の被潤滑部にオイルを供給する潤滑系油路と、
    前記冷却部にオイルを供給する冷却系油路と、
    オイルを貯蔵するオイルパンと、を備え、
    前記潤滑系油路と前記冷却系油路は、前記オイルパンを起点としてそれぞれ独立して設けられることを特徴とする請求項に記載の内燃機関の冷却装置。
  3. 前記シリンダブロック及び前記シリンダヘッドにカムチェーン室として形成され、気筒配列方向中央部に配置される膨出部を備え、
    前記サーモスタットが前記膨出部に隣接して設けられることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の冷却装置。
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