JP5041578B2 - 振出竿の合わせ部構造 - Google Patents
振出竿の合わせ部構造 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5041578B2 JP5041578B2 JP2006188400A JP2006188400A JP5041578B2 JP 5041578 B2 JP5041578 B2 JP 5041578B2 JP 2006188400 A JP2006188400 A JP 2006188400A JP 2006188400 A JP2006188400 A JP 2006188400A JP 5041578 B2 JP5041578 B2 JP 5041578B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pattern
- reinforcing
- main pattern
- heel
- main
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Landscapes
- Fishing Rods (AREA)
Description
請求項1に係る発明の特徴構成は、竿の周方向に強化繊維を引き揃え配置したプリプレグシートを、竿の周方向に沿った幅を1プライ分の長さでかつ竿全長に亘る長さの第1メインパターンとして形成するとともに、強化繊維を交差させる状態で編み込んだプリプレグシートを、前記第1メインパターンより軸線方向に沿った長さの短い長さの補強パターンとして形成し、竿軸線方向に強化繊維を引き揃え配置したプリプレグシートを、前記第1メインパターンの竿軸線方向に沿った長さよりも短い長さの第2メインパターンとして形成し、
前記大径竿体を構成するに、内側層として前記第1メインパターンを配置し、外側層として、前記補強パターンを竿先側に配置するとともに、前記第2メインパターンを前記補強パターンより竿元側に配置して構成し、前記補強パターンの強化繊維の配設方向を竿軸線に対して交差する傾斜状態に設定し、
前記補強パターンの竿元側端部と前記第2メインパターンの竿先側端部とを重ね合わせて配置し、前記補強パターンの竿元側端部を、竿元側程、竿の周方向に沿った幅が狭くなる補強パターン延長部分に形成し、前記第2メインパターンの竿先側端部を、竿先側程、竿の周方向に沿った幅が狭くなる第2メインパターン延長部分に形成し、前記補強パターン延長部分と前記第2メインパターン延長部分とを重なるように配置してある点にあり、その作用効果は次の通りである。
つまり、内側層に1プライ分の第1メインパターンを配置してはあるが、2層目における合わせ部相当位置に補強パターンだけを配置してあるので、従来のように、補強パターンの上に複数プライ分のメインパターンを配置するものに比べて、メインパターンの巻回数を減らすことができる。
しかも、補強パターンは強化繊維の配設方向が竿軸線方向に対して交差する傾斜状態に設定してあるので、竿自体の剛性を低下させることに機能している。つまり、魚が針掛かりした場合に、釣り竿に曲げモーメントが作用し竿の断面に軸線方向に沿った引張力が作用するが、強化繊維を軸線方向に配置した場合に最もその引張力に対する対抗力が高くなる。
一方、本発明のように、軸線方向に対して傾斜する状態に配置した場合には、軸線方向の分力で対抗することになるので、対抗力が低く、それだけ、剛性が低下するものとなる。
これによって、補強パターンを主な構成要素として、竿先側端部の強度構成を構築するので、メインパターンを複数層に重ね合わせる必要はない。また、その補強パターンの強化繊維の配設方向を竿軸線方向に対して傾斜する状態に設定することと相俟って、剛性を低下でき、合わせ部での突っ張り感を解消して、柔軟な竿捌きを行うことのできる振出竿の合わせ部構造を提供することができるようになった。
第2メインパターンと補強パターンとを巻回する際に、周方向に強化繊維を引き揃えた第1メインパターンを内側に配置してあるので、補強パターンを直接マンドレルに巻回しその上からメインパターンを巻回する場合に比べて、補強パターンと第2メインパターンとの接合状態を安定したものにできる。
振出竿の合わせ部構造について説明する。図1に示すように、小径竿体1の竿元側端部1Aの外周面を大径竿体2の竿先側端部2Aの内周面に圧接させることによって、小径竿体1を大径竿体2に対して伸長状態に保持する振出竿の合わせ部構造を構成してある。
第1メインパターン4Aは、図2に示すように、強化繊維cを竿の周方向に引き揃えたもので、竿の周方向に沿った幅W1を1プライ分の幅に裁断してあり、軸線に沿った方向での長さL1は、大径竿体2の全長に裁断代を加えた長さである。
以上のような形状を呈する第1メインパターン4Aを巻回して最内層とする。
以上のような形状を呈する第2メインパターン4Bを、その第2メインパターン4Bの竿元端を第1メインパターン4Aの竿元端に一致させた状態で巻回して第2層とする。
これによって、補強パターン5の補強パターン延長部分5aが第2メインパターン4Bの第2メインパターン延長部分4aに重ね合わせる状態に巻回されている。
尚、図1及び図2に示すものは、補強パターン5の補強パターン延長部分5aが第2メインパターン4Bの第2メインパターン延長部分4aに重ね合わせる状態に巻回された状態を示すものではなく、第1メインパターン4A、第2メインパターン4B、及び、補強パターン5の形状及び構成を説明する為に記載したものである。
したがって、今回補正によって、請求項1に記載された「前記補強パターン延長部分5aと前記第2メインパターン延長部分4aとを重なるように配置してある」との記載を示す図ではなく、参考図として記載するものである。
このように、第2メインパターン4Bと補強パターン3との厚みが異なるのは、ひとつには、第2メインパターン4Bでは強化繊維cが引き揃え状態にあるが、補強パターン5では強化繊維cが交差する状態で編み込まれていることによる。
勿論、炭素繊維であっても、弾性率の低いものであればよい。例えば、10TON/mm2位の低弾性率の炭素繊維であればよい。
ここでは、図4に示すように、補強パターン6を巻回した状態で、第2メインパターン4Bに重ね合わせた部分に段差ができないものを提示する。図3に示すように、補強パターン6として、第1実施形態の補強パターン5と同様に延長部分6aを有する相似形状のものを使用するが、竿の周方向に沿った幅W2は、2プライ分の幅とする。この第2実施形態では、補強パターン6の厚みは第2メインパターン4Bの厚みと同じものとする。
(1) 補強パターン5,6として、強化繊維cを交差させる状態で編み込んだプリプレグシートを裁断して使用する形態を示したが、バイアス方式の補強パターン7を使用してもよい。つまり、図5に示すように、竿軸線Xに対して傾斜角θで傾斜する方向に引き揃えた強化繊維c群に対して熱硬化性樹脂を含浸させて形成した第1プリプレグシート7Aと、竿軸線Xを挟んで前記傾斜角θと反対方向に傾斜させた強化繊維c群に対して熱硬化性樹脂を含浸させて形成した第2プリプレグシート7Bとを重ね合わせて使用する補強パターン7を採用してもよい。
(2) 前記実施形態においては、図2に示すように、補強パターン5の竿元側端部に形成した補強パターン延長部分5aを第2メインフレーム4Bの竿先側端部に形成した第2メインフレーム延長部分4aに重ね合わせる構成を採っているが、反対に、第2メインフレーム4Bの竿先側端部に形成した第2メインフレーム延長部分4aを補強パターン5の竿元側端部に形成した補強パターン延長部分5aに重ね合わせる構成としてもよい。
1A 竿元側端部
2 大径竿体
2A 竿先側端部
3 マンドレル
4A 第1メインパターン
4B 第2メインパターン
5,6,7 補強パターン
c 強化繊維
W1、W2 幅
X 竿軸線
θ 傾斜角
Claims (3)
- 小径竿体の竿元側端部の外周面を大径竿体の竿先側端部の内周面に圧接させることによって、小径竿体を大径竿体に対して伸長状態に保持する振出竿の合わせ部構造であって、
竿の周方向に強化繊維を引き揃え配置したプリプレグシートを、竿の周方向に沿った幅を1プライ分の長さでかつ竿全長に亘る長さの第1メインパターンとして形成するとともに、強化繊維を交差させる状態で編み込んだプリプレグシートを、前記第1メインパターンより軸線方向に沿った長さの短い長さの補強パターンとして形成し、竿軸線方向に強化繊維を引き揃え配置したプリプレグシートを、前記第1メインパターンの竿軸線方向に沿った長さよりも短い長さの第2メインパターンとして形成し、
前記大径竿体を構成するに、内側層として前記第1メインパターンを配置し、外側層として、前記補強パターンを竿先側に配置するとともに、前記第2メインパターンを前記補強パターンより竿元側に配置して構成し、前記補強パターンの強化繊維の配設方向を竿軸線に対して交差する傾斜状態に設定し、
前記補強パターンの竿元側端部と前記第2メインパターンの竿先側端部とを重ね合わせて配置し、前記補強パターンの竿元側端部を、竿元側程、竿の周方向に沿った幅が狭くなる補強パターン延長部分に形成し、前記第2メインパターンの竿先側端部を、竿先側程、竿の周方向に沿った幅が狭くなる第2メインパターン延長部分に形成し、前記補強パターン延長部分と前記第2メインパターン延長部分とを重なるように配置してある振出竿の合わせ部構造。 - 前記補強パターン延長部分と前記第2メインパターン延長部分を略三角形状のものに形成し、前記補強パターン延長部分と前記第2メインパターン延長部分の夫々の斜辺を、竿軸線に対して傾斜する状態でかつ互いに相手側斜辺に沿った状態になるように、前記補強パターンと前記第2メインパターンとを配置してある請求項1記載の振出竿の合わせ部構造。
- 第1メインパターンをマンドレルに巻回するとともに、その上から第2メインパターンと補強パターンとを巻回して竿素材を構成し、この竿素材に成形用テープを螺旋状に巻回して焼成し、焼成後成形用テープを剥離し、研磨処理を施して前記大径竿体を形成する請求項2記載の合わせ部構造を備えた振出竿の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006188400A JP5041578B2 (ja) | 2006-07-07 | 2006-07-07 | 振出竿の合わせ部構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006188400A JP5041578B2 (ja) | 2006-07-07 | 2006-07-07 | 振出竿の合わせ部構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008011816A JP2008011816A (ja) | 2008-01-24 |
JP5041578B2 true JP5041578B2 (ja) | 2012-10-03 |
Family
ID=39069475
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006188400A Active JP5041578B2 (ja) | 2006-07-07 | 2006-07-07 | 振出竿の合わせ部構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5041578B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6095309B2 (ja) * | 2012-09-26 | 2017-03-15 | 株式会社シマノ | 並継竿 |
EP4023062B1 (en) * | 2018-06-28 | 2024-08-07 | Globeride, Inc. | Fishing rod including rod body having fitting mounted thereon |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3566525B2 (ja) * | 1998-01-30 | 2004-09-15 | ダイワ精工株式会社 | 釣竿 |
JP4292378B2 (ja) * | 2003-04-08 | 2009-07-08 | 株式会社シマノ | 釣竿 |
JP4623565B2 (ja) * | 2004-12-08 | 2011-02-02 | 株式会社シマノ | 振出竿用の竿体 |
-
2006
- 2006-07-07 JP JP2006188400A patent/JP5041578B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2008011816A (ja) | 2008-01-24 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4784968B2 (ja) | 釣り竿用の竿体 | |
WO2018061345A1 (ja) | 釣竿 | |
KR100879904B1 (ko) | 장대의 제조 방법 | |
JP5041578B2 (ja) | 振出竿の合わせ部構造 | |
JP4614277B2 (ja) | 振出竿 | |
TWI333833B (ja) | ||
JP5843585B2 (ja) | 釣り竿 | |
CN105994205A (zh) | 卷线器脚固定装置 | |
JP3964914B2 (ja) | 釣竿 | |
JP3716136B2 (ja) | 釣竿 | |
JP2007209259A (ja) | 釣り竿 | |
JP3027295B2 (ja) | 釣 竿 | |
JP4730821B2 (ja) | 竿体及びその製造方法 | |
JP5626747B2 (ja) | 釣り竿用竿体及び釣り竿 | |
JP5832221B2 (ja) | 釣り竿 | |
JP4947611B2 (ja) | 釣り竿及びその製造方法 | |
US7703480B1 (en) | Composite tubes and method of manufacturing same | |
JP6060724B2 (ja) | 繊維強化プラスチック製シャフト | |
KR102600138B1 (ko) | 카본시트를 이용한 낚싯대 제조방법 | |
JP5112284B2 (ja) | 釣り用スプール | |
JP5832223B2 (ja) | 釣り竿 | |
JP2001061378A (ja) | 継式釣竿 | |
JP2001178314A (ja) | 釣 竿 | |
JP2006288345A5 (ja) | ||
JP2007306815A (ja) | 釣り竿用竿体及びその製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20090601 |
|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20090827 |
|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20090929 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20110322 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20110419 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20110526 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20111202 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20120111 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20120709 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20120709 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5041578 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150720 Year of fee payment: 3 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |