JP5037050B2 - ブーム付き作業機における伸縮ブーム - Google Patents

ブーム付き作業機における伸縮ブーム Download PDF

Info

Publication number
JP5037050B2
JP5037050B2 JP2006198343A JP2006198343A JP5037050B2 JP 5037050 B2 JP5037050 B2 JP 5037050B2 JP 2006198343 A JP2006198343 A JP 2006198343A JP 2006198343 A JP2006198343 A JP 2006198343A JP 5037050 B2 JP5037050 B2 JP 5037050B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
boom
base end
upper plate
rear end
telescopic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2006198343A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008024419A (ja
Inventor
幹夫 櫨林
真吾 橋本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tadano Ltd
Original Assignee
Tadano Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tadano Ltd filed Critical Tadano Ltd
Priority to JP2006198343A priority Critical patent/JP5037050B2/ja
Publication of JP2008024419A publication Critical patent/JP2008024419A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5037050B2 publication Critical patent/JP5037050B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Jib Cranes (AREA)
  • Forklifts And Lifting Vehicles (AREA)

Description

本願発明は、高所作業車とかクレーン車等の伸縮ブームを備えた作業機における伸縮ブームの構造に関するものである。
伸縮ブームは、その基端部が旋回台に対して起伏自在に枢支された基端ブームに、セカンドブーム以降のブームを順次内装して伸縮自在に構成されるが、係る伸縮ブームを備えた高所作業車のようなブーム付き作業機においては、旋回台側から上記伸縮ブームの先端側へ作業機駆動エネルギーとしての油圧を供給する場合、旋回台上に設けられた油圧バルブから延びる油圧ホースを先端ブームの先端側まで延設する必要がある。
この場合、例えば、基端ブームとセカンドブームと先端ブームを備えた二段伸縮式の伸縮ブームの場合にあっては、該伸縮ブームの全伸時における油圧ホース長さ(必要最大長さ)を確保する必要上、該油圧ホースを旋回台側から上記基端ブームの基端部の上面側に取り出し、ここから該基端ブームの上面を通ってその先端側まで延ばし、さらに、該先端側においてこれを反転させて上記基端ブームの内面とその内側のセカンドブームの外面の間の隙間を通して該セカンドブームの基端側まで引き出し、さらにここで反転させて該セカンドブームの内側に位置する先端ブームの内部を通してその先端側まで引き出すように配置することが必要となる(特許文献1参照)。
ところで、このように油圧ホースを旋回台側から上記基端ブームの上面側へ取り出す場合、従来一般には、旋回台側から延びる油圧ホースを基端ブームの後端の外側を迂回させてその上面側へ取り出すようにしている。また、その場合、上記基端ブームの外側に露出した油圧ホースを保護するために、ホースカバーを設けることも必要である(例えば、特許文献2,3参照)。
実公平4−8155号公報 特開2000−86186号公報 特開平7−196296号公報。
ところで、高所作業車においては、作業性能面から、「作業半径の拡大」と「車幅内旋回の確保」という要求がある。
即ち、作業半径は、伸縮ブームの旋回中心から前方側への延出量によって規定されるところ、該伸縮ブームの先端の車体前方側への延出量は車体全長によって制限されることから、作業半径を拡大するために、例えば、伸縮ブームの基端部の位置をできるだけ旋回台後方寄り位置に設定し、その後方移動分だけ該伸縮ブームの長さを長くして、その先端位置を車体長に基づく限界位置近くに位置させるようにしている。
また、車幅内旋回とは、例えば、道路上に高所作業車を配置して作業を行なう場合、車幅方向の一方側を路側近くまで接近させて設置し、車幅方向の他方側にできるだけ大きなスペースを確保するのが通例であるが、この設置状態において、伸縮ブームを最小旋回半径状態、即ち、伸縮ブームを最大起仰角に設定した状態でこれを旋回させた場合、該伸縮ブームの後端側が車幅線より外側へ延出せず、車幅線より内側において旋回できることをいう。
ところが、上述のように、油圧ホースを、基端ブームの基端の後方側を迂回して該基端ブームの上面側へ取り出す構成とした場合には、該油圧ホースは曲げ強度の確保、圧力損失の抑制等の観点から、曲率半径を比較的大きく設定する必要があることから、上記基端ブームの基端側において上記油圧ホースが大きく後方へ迫り出し、これに対応して上記カバーも大きく後方へ迫り出すことになる。この結果、上記「車幅内旋回」が困難となるものである。また、この車幅内旋回を可能とするために、伸縮ブームの旋回台への支持点を前方側へ移動させれば、その分だけ伸縮ブームの長さが短くなり、上記の「作業半径の拡大」が困難となる。
そこで本願発明では、車幅内旋回と作業半径の拡大という、相反する要求を両立させ得るようにしたブーム付き作業機における伸縮ブームを提供することを目的としてなされたものである。
本願発明ではかかる課題を解決するための具体的手段として次のような構成を採用している。
本願の第1の発明では、基端ブームにセカンドブーム以降のブームを順次内装して伸縮自在とされた伸縮ブームを備え、該基端ブームの基端部を旋回台に対して起伏自在に枢支するとともに、エネルギーを供給する経路を構成する供給経路部材を、上記基端ブームの後端側から該基端ブームの上板の上側を通してその先端側へ延設したブーム付き作業機において、上記基端ブームの上板における基端部の後端寄り位置にブーム幅方向の寸法がブーム軸方向の寸法より大きくなるような横長矩形の切抜穴を設け、上記供給経路部材を、上記基端ブームの基端部の後端側から上記切抜穴を通して上記上板の裏面側から上面側へ引き出したことを特徴としている。
本願の第2の発明では、上記第1の発明に係るブーム付き作業機における伸縮ブームにおいて、上記基端ブームの上板における上記切抜穴の形成位置よりも後端側位置に、該切抜穴の後端縁に沿って補強材を、ブーム幅方向に横架状態で設けたことを特徴としている。
本願の第3の発明では、上記第1又は第2の発明に係るブーム付き作業機における伸縮ブームにおいて、上記セカンドブームの基端部の上板に、該基端部の後端に開口し且つ上記基端ブーム側の上記切抜穴と略同一のブーム幅方向寸法をもつ切欠部を設けたことを特徴としている。
本願の第4の発明では、上記第3の発明に係るブーム付き作業機における伸縮ブームにおいて、上記セカンドブームの上板における上記切欠部の前端縁よりも先端寄り位置に、該切欠部の前端縁に沿って補強材を、ブーム幅方向に横架状態で設けたことを特徴としている。
本願の第5の発明では、上記第3又は第4の発明に係るブーム付き作業機における伸縮ブームにおいて、上記セカンドブームの最縮小時に、該セカンドブーム側の上記切欠部と上記基端ブーム側の上記切抜穴がブーム平面視において略重合するように構成したことを特徴としている。
本願の第6の発明では、上記第3、第4又は第5の発明に係るブーム付き作業機における伸縮ブームにおいて、上記セカンドブームの上板の後端部には、上記切欠部のブーム幅方向外側部分を通って該セカンドブームの後端までブーム長さ方向に延出するスライダーを設けたことを特徴としている。
本願の第7の発明では、上記第の発明に係るブーム付き作業機における伸縮ブームにおいて、上記セカンドブームの上板の後端部には、上記切欠部のブーム幅方向外側部分を通って該セカンドブームの後端までブーム長さ方向に延出するスライダーを設けているとともに、該左右一対のスライダーの取付座を、上記切欠部の前端縁に設けられた上記補強材の両端に連結したことを特徴としている。
本願の第8の発明では、上記第1、第2、第3、第4、第5、第6又は第7の発明に係るブーム付き作業機における伸縮ブームにおいて、上記基端ブームの基端部の上板側に設けられて該上板上に配置される上記供給経路部材を覆う上面カバーと、上記基端ブームの基端面上に設けられて該基端面側に配置された上記供給経路部材を覆う端面カバーを備えるとともに、上記上面カバーはその後部を、上記端面カバーはその上部を、それぞれ上記基端ブームにおける上記上板の後端に向かう方向において高さが漸減するように形成したことを特徴としている。
本願発明では次のような効果が得られる。
(a) 本願の第1の発明に係るブーム付き作業機における伸縮ブームでは、上記基端ブームの上板における基端部の後端寄り位置に切抜穴を設け、上記供給経路部材を、上記基端ブームの基端部の後端側から上記切抜穴を通して上記上板の裏面側から上面側へ引き出すように構成しているので、従来のように、上記供給経路部材を、上記基端ブームの基端部の後端の外側を迂回させて該基端ブームの上板の上側へ引き出す必要が無く、その結果、上記基端ブームの基端部の後端側における上記供給経路部材の張り出し量が小さく抑えられ、該伸縮ブームの旋回時における伸縮ブーム後端側の旋回半径の縮小化が促進され、延いては作業機の「車幅内旋回」が実現される。
また、上記基端ブームの基端部の後端側における上記供給経路部材の張り出し量が小さく抑えられる分だけ、該基端ブームの旋回台への支持点のブーム軸方向における位置をブーム後端側へ移動させ、その分だけ伸縮ブームの長さ寸法を長くすることができ、延いては作業機の「作業半径の拡大」を図ることができる。
ところで、基端ブームの上板に上記切抜穴を設けると、該切抜穴により基端ブーム上板の剛性が低下するが、上記切抜穴は、ブーム幅方向の寸法がブーム軸方向の寸法より大きくなるような横長矩形に形成しているので、該切抜穴の開口面積は比較的小さいものとなるとともに該切欠穴の周囲は閉じられた形状となる。従って、基端ブーム上板に供給経路部材の挿通路を設けたものであっても、該挿通路(切抜穴)による基端ブーム上板の剛性低下が軽減できる。
(b) 本願の第2の発明に係るブーム付き作業機における伸縮ブームでは、上記(a)に記載の効果に加えて次のような特有の効果が得られる。即ち、この発明では、上記基端ブームの上板における上記切抜穴の形成位置よりも後端側位置に、該切抜穴の後端縁に沿って補強材を、ブーム幅方向に横架状態で設けているので、上記切抜穴の形成に伴う上記基端ブームの後端部の剛性低下が、上記補強材の剛性によって補填され、該基端ブームの強度性能が良好に維持される。
(c) 本願の第3の発明に係るブーム付き作業機における伸縮ブームでは、上記(a)又は(b)に記載の効果に加えて次のような特有の効果が得られる。即ち、この発明では、上記セカンドブームの基端部の上板に、該基端部の後端に開口し且つ上記基端ブーム側の上記切抜穴と略同一のブーム幅方向寸法をもつ切欠部を設けているので、上記基端ブームの基端部の後端部分に、上記切抜穴を通して該基端ブームの上板の下面側から上面側へ引き出される上記供給経路部材が存在していても、該供給経路部材を、上記セカンドブームの基端部の後端に設けられた上記切欠部内に位置させることで、該セカンドブームを、上記供給経路部材との干渉を生じることなく、その基端部の後端位置が上記基端ブームの基端部の後端に略合致する位置まで後退させることができる。この結果、上記セカンドブームの長さ寸法及びその伸縮ストロークの拡大が図れ、延いては作業機の作業範囲の拡大を図ることができる。
(d) 本願の第4の発明に係るブーム付き作業機における伸縮ブームでは、上記(c)に記載の効果に加えて次のような特有の効果が得られる。即ち、この発明では、上記セカンドブームの上板における上記切欠部の前端縁よりも先端寄り位置に、該切欠部の前端縁に沿って補強材を、ブーム幅方向に横架状態で設けているので、上記切欠部の形成に伴う上記セカンドブームの後端部の剛性低下が、上記補強材の剛性によって補填され、該セカンドブームの強度性能が良好に維持される。
(e) 本願の第5の発明に係るブーム付き作業機における伸縮ブームでは、上記(a),(b),(c)又は(d)に記載の効果に加えて次のような特有の効果が得られる。即ち、この発明では、上記セカンドブームの最縮小時に、該セカンドブーム側の上記切欠部と上記基端ブーム側の上記切抜穴がブーム平面視において略重合するように構成しているので、上記セカンドブームの最縮小時における、上記供給経路部材の上記切欠部と上記切抜穴の双方に対する干渉防止がより確実となり、作業機の動作上における信頼性が向上する。
(f) 本願の第6の発明に係るブーム付き作業機における伸縮ブームでは、上記(a),(b),(c),(d)又は(e)に記載の効果に加えて次のような特有の効果が得られる。即ち、この発明では、上記セカンドブームの上板の後端部に、上記切欠部のブーム幅方向外側部分を通って該セカンドブームの後端までブーム長さ方向に延出するスライダーを設けているので、例えば、該スライダーが上記セカンドブームの後端まで達していない構造の場合に比して、上記セカンドブームに作用するモーメント荷重を支持する支点間距離、即ち、上記基端ブームの前端下部と上記セカンドブームの下板内面側との接触部位と、上記基端ブームの上板内面側と上記セカンドブームの後端上部との接触部位のブーム長さ方向の距離が拡大され、上記各接触部位における面圧が低下し、それだけ上記基端ブームとセカンドブームの強度性能が共に向上することになる。
また、上記スライダーが上記セカンドブームの後端まで延出していることから、例えば、該スライダーが上記セカンドブームの後端より前端寄りに位置している場合(即ち、スライダーの後端と上記セカンドブームの後端とがブーム長さ方向に離間している場合)に比して、上記セカンドブームを上記基端ブームに対してより前方まで延出させることができ、その分だけ、上記セカンドブームの長さを有効に活用してその伸縮ストロークの拡大、延いては、伸縮ブームの伸縮ストロークの拡大が図れ、その結果、作業機の作業範囲の拡大が可能となる。
さらに、上記スライダーが、上記セカンドブームの上記切欠部のブーム幅方向外側部分を通って該セカンドブームの後端までブーム長さ方向に延出しているため、これに対応してその取付座も上記セカンドブームの後端までブーム長さ方向に延出することとなり、該取付座の剛性によって、上記切欠部を形成したことによる上記セカンドブームの上板の剛性低下が補填され、該セカンドブームの強度性能が良好に維持される。
(g) 本願の第7の発明に係るブーム付き作業機における伸縮ブームでは、上記(f)に記載の効果に加えて次のような特有の効果が得られる。即ち、この発明では、上記セカンドブームの後端部に設けられた左右一対のスライダーの取付座を、上記切欠部の前端縁に設けられた上記補強材の両端に連結しているので、上記補強材と上記左右一対の取付座が一体となって補強機能を発揮することで、上記セカンドブームの基端部の強度性能が一段と向上することになる。
(h) 本願の第8の発明に係るブーム付き作業機における伸縮ブームでは、上記(a),(b),(c),(d),(e),(f)又は(g)に記載の効果に加えて次のような特有の効果が得られる。即ち、この発明では、上記基端ブームの基端部の上板側に設けられて該上板上に配置される上記供給経路部材を覆う上面カバーと、上記基端ブームの基端面上に設けられて該基端面側に配置された上記供給経路部材を覆う端面カバーを備えるとともに、上記上面カバーはその後部を、上記端面カバーはその上部を、それぞれ上記基端ブームにおける上記上板の後端に向かう方向において高さが漸減するように形成しているので、該各カバーの高さの漸減によって、上記伸縮ブームが上記旋回台への枢支点回りに起伏動する場合における該伸縮ブームの後端近傍部分の最大回動半径がより小さくなると同時に、該後端近傍部分の旋回半径もより小さくなり、これらの結果、作業機の「車幅内旋回」がより一層促進される。
以下、本願発明を好適な実施形態に基づいて具体的に説明する。
図1には、本願発明の実施形態に係る伸縮ブーム10を備えた高所作業車Zを示している。この高所作業車Zは、車体1のシャーシフレーム(図示省略)上にサブフレーム2を取付けるとともに、該サブフレーム2上に旋回座ベアリング3を介して旋回台4を取付けている。更に、上記旋回台4の上端側には、ブーム支点軸9を介して、次述する基端ブーム11とセカンドブーム12と先端ブーム13からなる伸縮ブーム10を起伏自在に連結するとともに、該先端ブーム13の先端部13bには、レベリングアーム14を介して作業台15を旋回自在に取付けている。
上記伸縮ブーム10は、上記基端ブーム11と上記旋回台4との間に配置した起伏用油圧シリンダ17によって起伏動される。また、上記作業台15は、上記旋回台4と上記基端ブーム11の間に配置した第1レベリングシリンダ18と、上記先端ブーム13と上記レベリングアーム14の間に配置した第2レベリングシリンダ19の平衡作用によって常時その床面が略水平となるように姿勢が制御される。
また、上記車体1の前部と後部には、それぞれ左右一対のアウトリガー5が配置されており、該各アウトリガー5の略水平に伸縮する伸縮桁6の先端には、該伸縮桁6と略直交するように略鉛直方向に向けて接地脚7が取付けられている。
ところで、この高所作業車Zにおいては、上記第2レベリングシリンダ19にその作動用油圧を供給するとともに、上記作業台15側にも適宜の作業機駆動用の油圧を供給する必要があり、そのため、上記旋回台4側に配置したバルブユニット33から延びる油圧ホース群30を、上記伸縮ブーム10を介して上記先端ブーム13の先端側へ引き出している。そして、この実施形態の高所作業車Zでは、上記油圧ホース群30の配置構成、及びこれに伴う上記伸縮ブーム10の構成に特徴を有するものであり、以下、これらについて詳述する。
I:伸縮ブーム10
上記伸縮ブーム10は、図2〜図4に示すように、基端ブーム11と該基端ブーム11の内側に嵌挿されたセカンドブーム12と、該セカンドブーム12の内側に嵌挿された先端ブーム13を備えて構成される。そして、上記基端ブーム11は、その基端部11aの下面側において、ブーム支点軸9を介して上記旋回台4の上端側に枢支されることで、該ブーム支点軸9を中心として上下方向へ起伏動自在とされている。
上記セカンドブーム12は、上記基端ブーム11の基端部11aと該セカンドブーム12の基端部12aの間に配置した伸縮用油圧シリンダ16によって上記基端ブーム11に対して伸縮駆動される。また、上記先端ブーム13は、上記セカンドブーム12の先端に配置したシーブ(図示省略)を介して、上記基端ブーム11の先端側と上記先端ブーム13の基端側との間に掛け回されるワイヤロープ(図示省略)によって、上記セカンドブーム12の伸縮に連動して伸縮される。また、上記先端ブーム13は、上記基端ブーム11の基端側にその一端が連結されるとともに、該基端側から先端側へ引き出された後、その他端が上記セカンドブーム12の先端に配置したシーブ(図示省略)を介して、上記先端ブーム13の基端側に連結されたワイヤロープ(図示省略)によって、上記セカンドブーム12の伸縮に連動して伸縮される。
I−1:基端ブーム11
上記基端ブーム11は、図1及び図3に示すように、上板11Aと、左右一対の側板11Bと、左右の側縁部分が傾斜した底板11Cによって縦長の略矩形断面形状をもつものであって、その基端部11aの下方側(底板11Cの下側)には上記ブーム支点軸9が挿通される支点軸用ボス20が設けられている。
上記基端ブーム11の基端面11bは、図3及び図4に示すように、ブーム軸線に略直交する開口面とされている。そして、上記上板11Aの上記基端面11b寄り位置(請求項1における後端寄り位置)には、ブーム幅方向の寸法がブーム軸方向の寸法よりも大きくなるように設定された横長矩形の切抜穴21が設けられている。この切抜穴21は、後述のように、上記油圧ホース群30の取り出しスペースとなるもので、その横幅寸法は、図5及び図6に示すように扁平状に列設される複数のホース等からなる油圧ホース群(請求項1における供給経路部材)30をそのまま取り出せるような大きさに設定されている。また、上記切抜穴21のブーム長さ方向の寸法は、上記油圧ホース群30を適宜湾曲させた状態で取り出せるような寸法に設定されている。
ところで、基端ブーム11の上板11Aに上記切抜穴21を設けると、該切抜穴21により基端ブーム上板11Aの剛性が低下するが、上記切抜穴21は、ブーム幅方向の寸法がブーム軸方向の寸法より大きくなるような横長矩形に形成しているので、該切抜穴21の開口面積は比較的小さいものとなるとともに該切欠穴21の周囲は閉じられた形状となる。
尚、この実施形態においては、上記上板11Aの上記基端面11b寄り位置の一部を矩形形状に切り抜いてこれを上記切抜穴21としているが、他の実施形態においては、例えば、上記上板11Aの上記基端面11b寄り位置にその端面側からブーム先端側へ切り込む切欠を形成した後、該切欠の開口端部位、即ち、上記端面寄り部位に補強材22を、該切欠部分を横切るように横設して該開口端側を閉鎖し、これを上記切抜穴21とすることもできる。
また、上記上板11Aの上記切抜穴21よりも基端面11b寄り部分には、略コ字形の断面形状をもつ補強材22が、上記切抜穴21の上記基端面11b寄りの周縁に沿って取付けられている。さらに、上記切抜穴21の反基端面11b寄りの周縁部分には帯板状の補強材23が取付けられている。そして、上記切抜穴21を形成したことによる上記上板11Aの剛性低下が、上記各補強材22、23の剛性によって補填され、該上板11Aの強度性能が良好に維持されている。
さらに、上記上板11Aの上記補強材23の取付位置よりもブーム先端寄り位置には、後述の油圧ホース群30をクランプするホースクランプ42が設けられている。このホースクランプ42は、図6に示すように、ブーム幅方向に所定間隔をもって列設された三個の支持台47に、帯板状の押え板45をボルト46によって固定して構成され、上記油圧ホース群30を上記上板11A側の緩衝材48と上記押え板45側の緩衝材49によって挟持するようになっている。
一方、上記基端ブーム11の基端面11bの下方側位置には、上記油圧ホース群30をクランプするホースクランプ41が設けられている。このホースクランプ41は、図5に示すように、上記支点軸用ボス20に取付けたクランプベース43に設けられた三個の支持台47に、帯板状の押え板44をボルト46によって固定して構成され、上記油圧ホース群30を上記クランプベース43側の緩衝材48と上記押え板44側の緩衝材49によって挟持するようになっている。
I−2:セカンドブーム12
上記セカンドブーム12は、図2及び図3に示すように、上板12Aと、左右一対の側板12Bと、左右の側縁部分が傾斜した底板12Cによって縦長の略矩形断面形状をもち、且つ上記基端ブーム11内に挿通し得るように寸法設定されており、その基端部12aの基端面12bは、図3及び図4に示すように、上板12A側から底板12C側に向かうに伴ってブーム先端寄りに後退するような傾斜開口面とされている。
上記上板12Aの上記基端面12b部分には、該基端面12bからブーム先端側へ切れ込む横長矩形状の切欠部26が形成されている。また、上記切欠部26よりさらにブーム先端寄りには上記切欠部26と略同等の横幅寸法をもつ矩形状の切抜穴27が設けられている。この切欠部26は、上記基端ブーム11の基端面11b側から上記切抜穴21を通して上記上板11Aの上面側へ取り出される油圧ホース群30との干渉を避けるための逃げスペースとして機能するものである。また、上記切抜穴27は、図2に示すように、油圧ホース群30の折り返し用の折返しシーブ31の配置スペースとなるものである。
また、上記上板12Aの上記切欠部26と切抜穴27のブーム幅方向外側には、該切欠部26と切抜穴27の側縁に沿ってブーム軸方向に延びる左右一対の取付座29が取付けられるとともに、該取付座29にはスライダー25が取付けられている。このスライダー25は、上記基端ブーム11の上板11Aの内面に摺動自在に接して上記セカンドブーム12の基端部12aの上向き荷重を支持するものであって、該スライダー25及び上記取付座29の後端は上記セカンドブーム12の基端面12bと略同一の位置まで延出されている。
さらに、上記上板12Aの上記切欠部26と切抜穴27の中間の上板残存部位には、補強材28が取付けられている。この補強材28は、図8に示すように、角部が丸みをもった略コ字状の断面形状をもち、その両端は上記左右一対の取付座29にそれぞれ連結されている。
従って、上記セカンドブーム12の基端部12aにおいては、その上板12Aの上記切欠部26と切抜穴27を形成したことによってその剛性が低下するところ、上記補強材28と上記一対の取付座29の剛性によってこれが補填され、上記上板12Aの強度性能が良好に維持される。また、上記補強材28には、後述のように上記基端ブーム11の基端面11b側から上記切抜穴21を通って上記上板11Aの上側へ引き出される油圧ホース群30の中間部分が上記切欠部26を通る際に接触するが、その場合、該補強材28の角部が丸みをもった形状とされていることで、該角部との接触によって上記油圧ホース群30が損傷を受けるのが確実に防止され、該油圧ホース群30の信頼性が向上することになる。
I−3:基端ブーム11とセカンドブーム12の相対関係
上記基端ブーム11内に上記セカンドブーム12が伸縮自在に嵌挿されるが、図4には上記セカンドブーム12を最縮小させたときの状態を示している。この最縮小状態においては、上記セカンドブーム12は、その基端面12bの後端が上記基端ブーム11の基端面11bとブーム伸縮方向における略同一位置に位置するように移動範囲が設定されている。そして、この場合、上記セカンドブーム12側の上記切欠部26と上記基端ブーム11側の上記切抜穴21がブーム平面視において略重合するようになっている。
I−4:油圧ホース群30及びその配置構成
上記油圧ホース群30は、特許請求の範囲中の「供給経路部材」に該当するもので、この実施形態では、図5及び図6に示すように、上記作業台15側へ引き出される三本の油圧ホース61〜63と、上記第1レベリングシリンダ18と上記第2レベリングシリンダ19に関連する四本の油圧ホース64〜67と、通信用ケーブル68と、作業台15側の充電用電線69と、作業状態検出信号用ケーブル71〜73で構成されている。
上記油圧ホース群30は、図1、図2に示すように、上記旋回台4上に配置されたバルブユニット33から該旋回台4に設けた継材32の上側を経由して上記ホースクランプ41側に引き出され、ここでクランプされる。さらに、上記ホースクランプ41から上記基端ブーム11の後端開口からその内部に引き込まれた後、該基端ブーム11の上板11Aに設けた上記切抜穴21を通して該上板11Aの裏面側から上面側に取り出される。そして、上記上板11Aの上面側に取り出された油圧ホース群30は、該切抜穴21からブーム前方側へ引き出され、上記ホースクランプ42においてさらにクランプされた後、上記基端ブーム11の先端側へ引き出される。上記基端ブーム11の先端側へ引き出された上記油圧ホース群30は、該先端側に設けた折返しシーブ34において折り返され、上記基端ブーム11の上板11Aの内面と上記セカンドブーム12の上板12Aの上板12Aの外面の間のスペースを通って、該セカンドブーム12の基端部12aに設けた折返しシーブ31によって再度折り返されて、上記先端ブーム13の内部を通ってその先端側へ引き出される。
また、上記基端ブーム11の基端面11b側から上記切抜穴21側に引き出される上記油圧ホース群30は、上記セカンドブーム12が最縮小状態にあるときには、該セカンドブーム12の基端部12aに設けられた上記切欠部26内に進入することで、該セカンドブーム12側との干渉が回避される。
尚、図4には、上記油圧ホース群30の上記伸縮ブーム10の基端部側における取り回し状態を白抜き矢印で示している。
I−5:カバー50の構造等
上記伸縮ブーム10の最外側に位置する上記基端ブーム11においては、上述のように、上記油圧ホース群30がその基端面11b側からその内部に引き込まれ、更に上記切抜穴21を通して上記上板11Aの上面側に引き出された後、該上板11A上をその先端側まで露出状態で延設されることから、これを保護すべく、該基端ブーム11の上板11A側と基端面11b側にカバー50が設けられている。
即ち、この実施形態のものにおいては、図1に示すように、カバー50を、上記基端ブーム11の上板11Aの基端寄り部分において上記油圧ホース群30を覆蓋するように配置された基端側上面カバー51と、上記基端ブーム11の上板11Aの先端側において上記折返しシーブ34によって折り返される油圧ホース群30部分を覆蓋するように配置された先端側上面カバー52と、上記基端ブーム11の基端面11b側に配置された端面カバー53を備えて構成している。
そして、図2に示すように、この実施形態のものでは上記油圧ホース群30を上記基端ブーム11の基端面11bの外側を迂回して上記上板11Aの上面側へ引き出すのではなく、上記基端ブーム11の基端面11bの開口部分からその内部に引き入れて上記切欠部26を通して上記上板11Aの上面側へ取り出すようにしていることから、該基端ブーム11の基端部11aの上側隅部近傍においては外方へのはね出し部分が少なく、従って、上記基端側上面カバー51及び端面カバー53においては共にその高さ寸法を小さくすることができ、その小形軽量化が図られている。
さらに、本来なら、図2に鎖線図示するように、上記基端側上面カバー51の後端部及び端面カバー53の上端部を共に角状に形成するところ、この実施形態では上記「車幅内旋回」の実現を容易ならしめる観点から、図2及び図4に示すように、上記基端側上面カバー51の後端部は、その後端に向かうに伴って高さが漸減する傾斜部51aとし、また上記端面カバー53の上端部は、その上端に向かうに伴って高さが漸減する傾斜部53aとし、これによって上記カバー50の後端角部(即ち、上記基端側上面カバー51の後端部と上記端面カバー53の上端部の連設部分)の外方への延出量を可及的に小ならしめている。
この結果、上記伸縮ブーム10を最大起仰状態に設定したとき、上記基端側上面カバー51の傾斜部51aが車幅線より内側で且つ該車幅線と略平行となるように上記伸縮ブーム10の上記旋回台4等に対する相対位置を設定することで「車幅内旋回」が実現されるとともに、図2に円弧軌跡で示すように、上記伸縮ブーム10が上記ブーム支点軸9を中心として起伏動する場合においても上記カバー50は上記車幅線より内側において回動することになる。
II:作用効果等
以上のように構成された高所作業車Zにおいては、以下のような特有の作用効果が得られる。
(イ) この実施形態の高所作業車Zにおいては、上記基端ブーム11の上板11Aにおける基端部の後端寄り位置に上記切抜穴21を設け、上記油圧ホース群30を、上記基端ブーム11の基端部11aの後端側から上記切抜穴21を通して上記上板11Aの裏面側から上面側へ引き出すように構成しているので、上記油圧ホース群30を、上記基端ブーム11の基端部11aの後端の外側を迂回させて該基端ブーム11の上板11Aの上側へ引き出す必要が無い。その結果、上記基端ブーム11の基端部11aの後端側における上記油圧ホース群30の張り出し量が小さく抑えられ、伸縮ブーム10の旋回時における伸縮ブーム後端側の旋回半径の縮小化が促進され、延いては高所作業車Zの「車幅内旋回」が実現される。
また、上記基端ブーム11の基端部11aの後端側における上記油圧ホース群30の張り出し量が小さく抑えられる分だけ、該基端ブーム11の旋回台4への支持点のブーム軸方向における位置をブーム後端側へ移動させ、その分だけ伸縮ブーム10の長さ寸法を長くすることができ、これによって高所作業車Zの「作業半径の拡大」を図ることができる。
また、基端ブーム11の上板11Aに上記切抜穴21を設けると、該切抜穴21により基端ブーム上板11Aの剛性が低下するが、上記切抜穴21は、ブーム幅方向の寸法がブーム軸方向の寸法より大きくなるような横長矩形に形成しているので、該切抜穴21の開口面積は比較的小さいものとなるとともに該切欠穴21の周囲は閉じられた形状となる。従って、基端ブーム上板11Aに油圧ホース群(供給経路部材)30挿通用の挿通路を設けたものであっても、該挿通路(切抜穴21)による基端ブーム上板11Aの剛性低下が軽減できる。
(ロ) この実施形態の高所作業車Zにおいては、上記セカンドブーム12の基端部12aの上板12Aに、該基端部12aの後端に開口し且つ上記基端ブーム11側の上記切抜穴21と略同一のブーム幅方向寸法をもつ切欠部26を設けているので、上記基端ブーム11の基端部11aの後端部分に、上記切抜穴21を通して該基端ブーム11の上板11Aの下面側から上面側へ引き出される上記油圧ホース群30が存在していても、該油圧ホース群30を、上記セカンドブーム12の基端部12aの後端に設けられた上記切欠部26内に位置させることで、該セカンドブーム12を、上記油圧ホース群30との干渉を生じることなく、その基端部12aの後端位置が上記基端ブーム11の基端部11aの後端に略合致する位置まで後退させることができる。この結果、上記セカンドブーム12の長さ寸法及びその伸縮ストロークの拡大が図れ、延いては高所作業車Zの作業範囲の拡大を図ることができる。
(ハ) この実施形態の高所作業車Zにおいては、上記セカンドブーム12の最縮小時に、該セカンドブーム12側の上記切欠部26と上記基端ブーム11側の上記切抜穴21がブーム平面視において略重合するように構成しているので、上記セカンドブーム12の最縮小時における、上記油圧ホース群30の上記切欠部26と上記切抜穴21の双方に対する干渉防止がより確実となり、高所作業車Zの動作上における信頼性が向上する。
(ニ) この実施形態の高所作業車Zにおいては、上記セカンドブーム12の上板12Aの後端部に、上記切欠部26のブーム幅方向外側部分を通って該セカンドブーム12の後端までブーム長さ方向に延出するスライダー25を設けているので、例えば、該スライダー25が上記セカンドブーム12の後端まで達していない構造の場合に比して、上記セカンドブーム12に作用するモーメント荷重を支持する支点間距離、即ち、上記基端ブーム11の前端下部と上記セカンドブーム12の下板内面側との接触部位と、上記基端ブーム11の上板内面側と上記セカンドブーム12の後端上部との接触部位のブーム長さ方向の距離が拡大され、上記各接触部位における面圧が低下し、この結果、上記基端ブーム11とセカンドブーム12の強度性能が共に向上することになる。
また、上記スライダー25が上記セカンドブーム12の後端まで延出していることから、例えば、該スライダー25が上記セカンドブーム12の後端より前端寄りに位置している場合(即ち、スライダーの後端と上記セカンドブームの後端とがブーム長さ方向に離間している場合)に比して、上記セカンドブーム12を上記基端ブーム11に対してより前方まで延出させることができ、その分だけ、上記セカンドブーム12の長さを有効に活用してその伸縮ストロークの拡大、延いては、伸縮ブーム10の伸縮ストロークの拡大が図れ、その結果、高所作業車Zの作業範囲の拡大が可能となる。
尚、上記実施形態では、ブーム付き作業機として高所作業車Zを例にとって説明したが、本願発明はこれに限定されるものではなく、例えば、クレーン車等の各種作業機の伸縮ブームに適用できるものである。
また、上記実施形態では、二段伸縮式の伸縮ブームを例にとって説明したが、本願発明はこれに限定されるものではなく、一段以上の多段伸縮式の伸縮ブームに広く適用できるものである。
本願発明に係る伸縮ブームを備えた高所作業車の全体図である。 図1のII部の拡大図である。 伸縮ブームのベースブームの基端部とセカンドブームの基端部の拡大斜視図である。 ベースブームとセカンドブームの嵌挿状態を示す斜視図である。 図4のV−V断面図である。 図4のVI−VI断面図である。 図3のVII−VII断面図である。 図3のVIII−VIII断面図である。
1 ・・車体
2 ・・サブフレーム
3 ・・旋回座ベアリング
4 ・・旋回台
5 ・・アウトリガー
6 ・・伸縮桁
7 ・・接地脚
9 ・・ブーム支点軸
10 ・・伸縮ブーム
11 ・・基端ブーム
12 ・・セカンドブーム
13 ・・先端ブーム
14 ・・レベリングアーム
15 ・・作業台
16 ・・伸縮用油圧シリンダ
17 ・・起伏用油圧シリンダ
18 ・・第1レベリングシリンダ
19 ・・第2レベリングシリンダ
20 ・・支点軸用ボス
21 ・・切抜穴
22 ・・補強材
23 ・・補強材
25 ・・スライダー
26 ・・切欠部
27 ・・切抜穴
28 ・・補強材
30 ・・油圧ホース群
31 ・・折返しシーブ
32 ・・継材
33 ・・バルブユニット
34 ・・折返しシーブ
41 ・・ホースクランプ
42 ・・ホースクランプ
43 ・・クランプベース
44 ・・押え板
45 ・・押え板
46 ・・ボルト
47 ・・支持台
50 ・・カバー
51 ・・基端側上面カバー
52 ・・先端側上面カバー
53 ・・端面カバー
Z ・・高所作業車

Claims (8)

  1. 基端ブームにセカンドブーム以降のブームを順次内装して伸縮自在とされた伸縮ブームを備え、該基端ブームの基端部を旋回台に対して起伏自在に枢支するとともに、エネルギーを供給する経路を構成する供給経路部材を、上記基端ブームの後端側から該基端ブームの上板の上側を通してその先端側へ延設したブーム付き作業機であって、
    上記基端ブームの上板における基端部の後端寄り位置にブーム幅方向の寸法がブーム軸方向の寸法より大きくなるような横長矩形の切抜穴が設けられ、上記供給経路部材が、上記基端ブームの基端部の後端側から上記切抜穴を通して上記上板の裏面側から上面側へ引き出されていることを特徴とするブーム付き作業機における伸縮ブーム。
  2. 請求項1において、
    上記基端ブームの上板における上記切抜穴の形成位置よりも後端側位置に、該切抜穴の後端縁に沿って補強材が、ブーム幅方向に横架状態で設けられていることを特徴とするブーム付き作業機における伸縮ブーム。
  3. 請求項1又は2において、
    上記セカンドブームの基端部の上板には、該基端部の後端に開口し且つ上記基端ブーム側の上記切抜穴と略同一のブーム幅方向寸法をもつ切欠部が設けられていることを特徴とするブーム付き作業機における伸縮ブーム。
  4. 請求項3において、
    上記セカンドブームの上板における上記切欠部の前端縁よりも先端寄り位置に、該切欠部の前端縁に沿って補強材が、ブーム幅方向に横架状態で設けられていることを特徴とするブーム付き作業機における伸縮ブーム。
  5. 請求項3又は4において、
    上記セカンドブームの最縮小時に、該セカンドブーム側の上記切欠部と上記基端ブーム側の上記切抜穴がブーム平面視において略重合するように構成されていることを特徴とするブーム付き作業機における伸縮ブーム。
  6. 請求項3,4又は5において、
    上記セカンドブームの上板の後端部には、上記切欠部のブーム幅方向外側部分を通って該セカンドブームの後端までブーム長さ方向に延出するスライダーが設けられていることを特徴とするブーム付き作業機における伸縮ブーム。
  7. 請求項において、
    上記セカンドブームの上板の後端部には、上記切欠部のブーム幅方向外側部分を通って該セカンドブームの後端までブーム長さ方向に延出するスライダーが設けられているとともに、該左右一対のスライダーの取付座が、上記切欠部の前端縁に設けられた上記補強材の両端に連結されていることを特徴とするブーム付き作業機における伸縮ブーム。
  8. 請求項1,2,3,4,5,6又は7において、
    上記基端ブームの基端部の上板側に設けられて該上板上に配置される上記供給経路部材を覆う上面カバーと、上記基端ブームの基端面上に設けられて該基端面側に配置された上記供給経路部材を覆う端面カバーを備えるとともに、上記上面カバーはその後部が、上記端面カバーはその上部が、それぞれ上記基端ブームにおける上記上板の後端に向かう方向において高さが漸減するように形成されていることを特徴とするブーム付き作業機における伸縮ブーム。
JP2006198343A 2006-07-20 2006-07-20 ブーム付き作業機における伸縮ブーム Active JP5037050B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006198343A JP5037050B2 (ja) 2006-07-20 2006-07-20 ブーム付き作業機における伸縮ブーム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006198343A JP5037050B2 (ja) 2006-07-20 2006-07-20 ブーム付き作業機における伸縮ブーム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008024419A JP2008024419A (ja) 2008-02-07
JP5037050B2 true JP5037050B2 (ja) 2012-09-26

Family

ID=39115468

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006198343A Active JP5037050B2 (ja) 2006-07-20 2006-07-20 ブーム付き作業機における伸縮ブーム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5037050B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5145064B2 (ja) * 2008-02-08 2013-02-13 株式会社アイチコーポレーション ブーム構造
EP2712836B1 (en) * 2012-09-28 2015-06-03 Mesera Cranes Finland Oy A telescopic crane and a telescopic boom arrangement of a telescopic crane
KR101975697B1 (ko) * 2015-06-11 2019-05-07 가부시기가이샤다다노 신축 붐의 장착 구조
JP6531505B2 (ja) * 2015-06-11 2019-06-19 株式会社タダノ 伸縮ブームの取付構造
KR101998642B1 (ko) * 2017-06-22 2019-07-10 권과람 플랫폼 수평유지장치
KR102242386B1 (ko) * 2019-09-26 2021-04-20 주식회사 지톤그룹 고소작업차용 커버 및 이를 포함하는 고소작업차

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58184488A (ja) * 1982-04-21 1983-10-27 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 復水器
JPS61119586A (ja) * 1984-11-16 1986-06-06 株式会社日立製作所 エスカレ−タあるいは動く歩動の集油器
JPH0369283U (ja) * 1989-11-09 1991-07-09
JP3322473B2 (ja) * 1993-12-28 2002-09-09 株式会社タダノ 伸縮ブームを有する高所作業車
JP3359869B2 (ja) * 1998-09-11 2002-12-24 日立建機株式会社 高所作業車の旋回フレームの構造
JP4326053B2 (ja) * 1998-12-09 2009-09-02 株式会社タダノ 伸縮ブーム装置
JP2002104793A (ja) * 2000-09-29 2002-04-10 Aichi Corp 伸縮ブーム
JP3827938B2 (ja) * 2000-10-30 2006-09-27 株式会社アイチコーポレーション 伸縮ブーム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008024419A (ja) 2008-02-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5037050B2 (ja) ブーム付き作業機における伸縮ブーム
JP5006622B2 (ja) 伸縮ブーム付きクレーン装置
JP5502446B2 (ja) ブーム付き作業機
JP2006219241A (ja) 建設機械
JP5649870B2 (ja) 移動式クレーン
JP4683938B2 (ja) 移動式クレーンの伸縮ブーム縦撓み抑制装置
WO2005054109A1 (ja) 移動式クレーン
JP4326053B2 (ja) 伸縮ブーム装置
JP5121351B2 (ja) 移動式クレーン
JP4226683B2 (ja) ラフィングジブのバックテンション装置
JPH07125986A (ja) 水平ブームの張り出し、格納装置
JP6727545B2 (ja) 移動式クレーンのフックブロック格納装置
JP7381990B2 (ja) アウトリガ装置
JP7205184B2 (ja) アウトリガ装置
JP4101941B2 (ja) トラック搭載型クレーン
JP2001302181A (ja) 移動式クレーンのジブ張出格納装置
KR101942213B1 (ko) 신축 붐의 장착 구조
JP4964520B2 (ja) クレーン車のジブ起伏操作用伸縮シリンダの格納装置
JP4253380B2 (ja) 伸縮ブーム付き作業装置
JP7480548B2 (ja) ワイヤロープ絡み付き防止冶具
JP7282610B2 (ja) 杭打機
US8827625B2 (en) Load arm arrangement for a skid-steer loader
JP2003081579A (ja) 建設機械
JP4447362B2 (ja) ホイールクレーンの補助ジブ装置
JP4282375B2 (ja) クレーン車のフック格納装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090409

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110930

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111004

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111129

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20111219

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120626

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120704

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150713

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5037050

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250