JP4253380B2 - 伸縮ブーム付き作業装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
【0002】
本願発明は、高所作業車等の伸縮ブーム付き作業装置に関するものである。
【従来の技術】
【0003】
伸縮ブーム付き作業装置、例えば伸縮ブームの先端部に作業デッキを備えた高所作業車においては、該伸縮ブームの先端部に上記作業デッキの姿勢を伸縮ブームの起伏動にかかわらず一定に保持するためのレベリング用油圧シリンダとか該作業デッキを旋回駆動するための油圧モータ等の油圧アクチュエータが備えられるとともに、上記作業デッキには高所作業車の操作を行うための操作盤が備えられるのが通例である。従って、かかる構成の高所作業車においては、上記伸縮ブームの先端側に車両側から送油及び送電を行う必要があり、このため該伸縮ブームには送油用のホースと送電用のケーブルが配置される。
【0004】
ところで、上記伸縮ブームは、車両側に起伏自在に取り付けられた基端ブームに対して、単数あるいは複数の中間ブームと上記作業デッキが取り付けられる先端ブームを順次伸縮可能に内挿配置して構成されるものであることから、上記ホースあるいはケーブルは伸縮ブームの伸縮動作に対応し得るように、上記各ブーム間の隙間を通して該各ブーム間に跨がって折り返し状態で配置されることになる。
【0005】
この場合、これらホースあるいはケーブルのうち、その基端寄り部分は上記基端ブームの外面側に配置されるため、高所作業車の運転中における他の部材との干渉防止等の観点から、通常、屈曲支持機構により支持して配置するようにしている。
【0006】
ここで、この屈曲支持機構は、多数のリンクを相互に折曲自在に連接して構成され且つこれを略U字状に屈曲させて配置されるものであって、その両端の相対変位を屈曲部の移動によって許容するようになっている。そして、この屈曲支持機構に上記ホースあるいはケーブルを支持し且つこれらを該屈曲支持機構の屈曲変位に追従させて移動させるものである。
【0007】
そして、従来の高所作業車等の伸縮ブーム付き作業装置においては、主として配管の容易さから、上記屈曲支持機構を基端ブームの先端寄りの上面に配置し、該屈曲支持機構の一端を上記基端ブーム側に、他端を中間ブームの先端部にそれぞれ連結し、該他端側から延出するホースあるいはケーブルを上記中間ブームの先端側で折り返して該中間ブーム内側に引き込み、最終的に先端ブームの先端部に取り出すようにしている。
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
ところで、上記先端ブームの先端部分には作業デッキとか該作業デッキ駆動用の油圧アクチュエータ等の種々の機器が配置され、しかもこれら各機器は、例えば高所作業車の格納状態時の如く上記伸縮ブームの最縮小状態時においては、上記先端ブームの先端部と上記基端ブームの先端部とが近接することから、該基端ブームの先端部の上面側に配置した上記屈曲支持機構と接近することになる。一方、上述のように、上記屈曲支持機構を基端ブームの先端寄りの上面側に配置し且つここで二つ折り状に折り返すような構成とした場合には、該屈曲支持機構の上記基端ブーム上面からの高さが高くなる。
【0009】
従って、基端ブームの先端側上面に上記屈曲支持機構を配置する構成のものにおいては、上記伸縮ブームの最縮小時において、上記基端ブームの先端部上面側に配置される上記屈曲支持機構と上記先端ブームの先端部に配置される上記各種機器との相互干渉を回避しようとすれば、必然的に上記各種機器の上記先端ブームに対する取付高さを高くせざるを得ず、その結果、高所作業車の格納状態における全高が増大するという問題があった。
【0010】
そこで本願発明は、伸縮ブームの基端側においては、先端側に比してその上方のスペース的な制約が少ないことに着目し、屈曲支持機構を基端ブームの基端部側上面に配置することで格納状態における全高寸法を抑えるようにした伸縮ブーム付き作業装置を提供することを目的としてなされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本願発明ではかかる課題を解決するための具体的手段として次のような構成を採用している。
【0012】
本願の第1の発明では、車両1上に旋回自在に搭載された旋回台2に、伸縮ブーム3を起伏動自在に取り付けるとともに該伸縮ブーム3の先端部には作業手段8,9が備えられ、該作業手段8,9に対して上記旋回台2側から上記伸縮ブーム3を介してホース、ケーブル等の可撓性を有する索体111,112を配置してなる伸縮ブーム付き作業装置において、多数のリンクを相互に折曲自在に連接して構成され且つ略U字状に屈曲させて配置されその両端の相対変位を屈曲部の移動によって許容し得るようにした屈曲支持機構11の一端11aを上記伸縮ブーム3の最基端に位置する基端ブーム3Aの基端部3A1から その先端部3A2側へ所定距離だけ離間した部位の外面板3Aa,3Ab.3Ac側に固定する一方、該屈曲支持機構11の他端11bを上記基端ブーム3Aの基端部3A1を通して該基端ブーム3Aに内挿された中間ブーム3Bの基端部3B1に固定し、上記索体111,112の基端側部分を上記屈曲支持機構11に支持せしめた状態で上記基端ブーム3Aから上記中間ブーム3Bの基端部3B1との間に配置する一方、上記索体111,112の上記基端側部分以外の部分はこれを上記中間ブーム3Bの基端部3A1から上記伸縮ブーム3の最先端側に位置する先端ブーム3Dの先端部3D2側に引き出し、該先端部3D2から上記作業手段8,9側に取り出すようにするとともに、上記基端ブーム3Aの基端部3A1側の上記外面板3Aa,3Ab.3Acに、該基端部3A1の端部に開口し且つ該端部から上記屈曲支持機構11の一端11aが固定された部位の近傍にかけてブーム軸方向に延びる開口30を形成し、上記屈曲支持機構11を上記開口30を通して移動させ得るようにしたことを特徴としている。
【0013】
本願の第2の発明では、上記第2の発明にかかる伸縮ブーム付き作業装置において、上記外面板3Aa,3Ab.3Acの上記開口30部分に、該外面板3Aa,3Ab.3Acに対して所定間隔をもって対向するとともに該外面板3Aa,3Ab.3Acの上記開口30を挟んでその面方向に対向する両縁部同士を連結する補強部材31を配置したことを特徴としている。
【発明の効果】
【0014】
本願発明ではかかる構成とすることにより次のような効果が得られる。
【0015】
(1) 本願の第1の発明にかかる伸縮ブーム付き作業装置では、屈曲支持機構11の一端11aを基端ブーム3Aの基端部3A1からその先端部3A2側へ所定距離だけ離間した部位の外面板3Aa,3Ab.3Ac側に固定する一方、該屈曲支持機構11の他端11bを上記基端ブーム3Aの基端部3A1を通して該基端ブーム3Aに内挿された中間ブーム3Bの基端部3B1に固定し、ホース、ケーブル等の索体111,112の基端側部分を上記屈曲支持機構11に支持せしめた状態で上記基端ブーム3Aから上記中間ブーム3Bの基端部3B1との間に配置する一方、上記索体111,112の上記基端側部分以外の部分はこれを上記中間ブーム3Bの基端部3A1から上記伸縮ブーム3の最先端側に位置する先端ブーム3Dの先端部3D2側に引き出し、該先端部3D2から上記作業手段8,9側に取り出すようにしている。
【0016】
このように、上記屈曲支持機構11をスペース的な制約が少ない基端ブーム3Aの基端部3A1の外面板3Aa,3Ab.3Ac側に配置することで、例えば、従来のように該屈曲支持機構11を上記基端ブーム3Aの先端部3A2の上面側に配置し且つここで二つ折り状に折り返す構成の場合のように該屈曲支持機構11の配置によって上記先端ブーム3Dの先端部3D2側における上方スペースが制約を受けるということがなく、従って、該先端ブーム3Dの先端部3D2側に配置される作業手段8,9を該先端部3D2側に可及的に近づけて配置して伸縮ブーム付き作業装置の全高を低く抑えることができ、特に全高寸法が法的規制を受ける高所作業車の如き作業装置においては、例えば上記全高を法定規制範囲内におさめた状態で上記伸縮ブームをより大型化する等によってその高能力化を図ることができる、等の効果が奏せられるものである。
【0017】
また、ホース等の索体111,112が、上記中間ブーム3Bの基端部3B1側に固定された上記屈曲支持機構11の他端11bからその内部を通って上記先端ブームD側に引き出される構成であることから、該中間ブーム3Bの基端部3B1から上記先端ブーム3Dの先端部3D2にかけての範囲において上記索体111,112が外部に露出するということがなく、従って、該索体111,112が作業中に他の部材と干渉して損傷を受けるということが未然に且つ確実に防止され、それだけ伸縮ブーム付き作業装置の作動上の 信頼性、あるいは耐久性の向上が期待できるものである。
【0018】
さらに、この発明では、上記基端ブーム3Aの基端部3A1側の上記外面板3Aa,3Ab.3Acに、該基端部3A1の端部に開口し且つ該端部から上記屈曲支持機構11の一端11aが固定された部位の近傍にかけてブーム軸方向に延びる開口30を形成し、上記屈曲支持機構11を上記開口30を通して移動させ得るようにしているので、該基端ブーム3Aの外面板3Aa,3Ab.3Acの表面側には、上記屈曲支持機構11の上記一端11a側部分のみが存在し、上記他端11b側部分は上記外面板3Aa,3Ab.3Acよりも内側に存在することになり、その結果、例えば上記屈曲支持機構11を上記基端ブーム3Aの外面板3Aa,3Ab.3Acの外側において二つ折り状に折り返す構成とする場合に比して、該屈曲支持機構11の上記基端ブーム3Aの外面板3Aa,3Ab.3Acからの突出高さをより低く抑えることができ、延いては伸縮ブーム付き作業装置の高さ方向あるいは幅方向における更なるコンパクト化が促進されるものである。
【0019】
(2) 本願の第2の発明にかかる伸縮ブーム付き作業装置によれば、上記(1)に記載の効果に加えて次のような特有の効果が奏せられる。即ち、この発明では、上記外面板3Aa,3Ab.3Acの上記開口30部分に、該外面板3Aa,3Ab.3Acに対して所定間隔をもって対向するとともに該外面板3Aa,3Ab.3Acの上記開口30を挟んでその面方向に対向する両縁部同士を連結する補強部材31を配置しているので、上記開口30を設けて上記屈曲支持機構11の上記基端ブーム3Aの外面板3Aa,3Ab.3Acからの突出高さを低く抑えたことに伴う上記基端ブーム3Aの強度低下が上記補強部材31によって補填され、これによって上記基端ブーム3Aの基端部3A1側のコンパクト化と該基端ブーム3Aの強度性能の確保とが両立されるものである。
【発明の実施の形態】
【0020】
以下、本願発明にかかる伸縮ブーム付き作業装置を好適な実施形態に基づいて具体的に説明する。
【0021】
図1には、本願発明にかかる伸縮ブーム付き作業装置の一例として、高所作業車Zを示している。この高所作業車Zは、車両1の後端部に旋回自在に搭載した旋回台2に、次述の伸縮ブーム3の基端部3aを枢支し、該伸縮ブーム3を起伏用油圧シリンダ6によって上下方向に起伏自在となすとともに、該伸縮ブーム3の先端部3bには操作盤29を備えた作業デッキ5をデッキ支持アーム4を介して取り付けて構成される。また、上記作業デッキ5は、上記起伏用油圧シリンダ6による上記伸縮ブーム3の起伏動と内挿配置の伸縮用油圧シリンダ7(図2参照)の伸縮作動に伴う伸縮動及び上記旋回台2の旋回動とによって所定の三次元位置に位置設定される。また、上記作業デッキ5は、油圧モータ9によって上記伸縮ブーム3の先端部3aにおいて適宜旋回駆動されるとともに、レベリング用油圧シリンダ8が上記起伏用油圧シリンダ6と連動して上記デッキ支持アーム4の対地姿勢を常時一定に維持することでそのデッキ面5aが常時水平となるように姿勢保持される。従って、この高所作業車Zにおいては、上記旋回台2側から上記伸縮ブーム3を介してその先端部3b側に送油と送電とを行うことが必要である。
【0022】
尚、この実施形態においては、上記レベリング用油圧シリンダ8と油圧モータ9はそれぞれ特許請求の範囲中の「作業手段」に該当する。
【0023】
ところで、図1に示す状態は、上記高所作業車Zが非作業時の姿勢である「格納姿勢」に設定された状態であり、この格納姿勢においては、上記伸縮ブーム3は全縮で且つその先端部3bを上記車両1の前部側に向けた旋回位置において最倒伏されている。また、この際、上記作業デッキ5は、上記車両1の前部寄り位置において全縮状態にある上記伸縮ブーム3の先端寄り部位をその上方から覆うように配置されている。
【0024】
そして、このような高所作業車Zにおいては、その格納姿勢における全高、即ち、格納姿勢において高所作業車Zの最上位に位置する上記作業デッキ5の上端の地上高さH1が法的に規制されている。また、上記作業デッキ5おいては、その手摺りの高さH2も法定されている。さらに、格納姿勢における上記伸縮ブーム3の先端部3bの高さは、上記車両1の構造上、ある高さ以下には下げることはできない。このため、上記全高H1を法的な規制範囲内においてより低く抑えようとすれば、必然的に上記作業デッキ5のデッキ面5aの地上高さH3を低く抑えることが必要となり、そのためには上記デッキ支持アーム4を駆動する上記レベリング用油圧シリンダ8を上記伸縮ブーム3の先端部3aにできるだけ近づけて配置することが要求される。
【0025】
かかる場合において、従来のように送油用のホースと送電用のケーブルの基端寄り部分をそれぞれ支持する屈曲支持機構を上記伸縮ブーム3のベースブーム3Aの先端部3A2の上面側に配置してここで二つ折り状に折り返す構成とすると、該屈曲支持機構の存在により、該屈曲支持機構との干渉を回避する必要上、上記レベリング用油圧シリンダ8の配置高さを上記ベースブーム3Aの先端部3A2の上面から大きく離間した位置に設定せざるを得ず、この結果、上記作業デッキ5の地上高さH3が高くなり、場合によっては高所作業車Zの全高H1を法定範囲内におさめることが困難となるおそれがあることは既述の通りである。
【0026】
そこで、この実施形態の高所作業車Zにおいては、以下に述べるように、スペース的に余裕のある上記伸縮ブーム3の基端部3a側に屈曲支持機構を配置することで、図1に示すように上記レベリング用油圧シリンダ8を上記伸縮ブーム3の先端部3bの上面に可及的に接近させて配置することを可能とし、以て高所作業車Zの全高を減少させて高さ方向のコンパクト化を図ること、あるいは、該全高を法定寸法内におさめた状態で例えば上記伸縮ブーム3をより大型化して能力アップを図ること、等を実現している。
【0027】
以下、かかる有用な特性を実現するための具体的構成を、図2以下を参照して、上記伸縮ブーム3の構成を中心に説明する。
【0028】
上記伸縮ブーム3は、図2及び図3に示すように、該伸縮ブーム3の最基端側に位置し且つその基端部3A1が上記旋回台2側に枢支されるベースブーム3A(特許請求の範囲中の「基端ブーム」に該当する)と、該ベースブーム3A内に伸縮可能に内挿されたセカンドブーム3B(特許請求の範囲中の「中間ブーム」に該当する)と、該セカンドブーム3B内に伸縮可能に内挿されたサードブーム3C(特許請求の範囲中の「中間ブーム」に該当する)と、該サードブーム3C内に内挿され且つ上記伸縮ブーム3の最先端側に位置するトップブーム3D(特許請求の範囲中の「先端ブーム」に該当する)とを備えた四段伸縮式ブームで構成される。そして、この伸縮ブーム3においては、後述するように、上記ベースブーム3Aに対する上記セカンドブーム3Bの伸縮駆動のみを伸縮用油圧シリンダ7によって行い、上記セカンドブーム3Bに対する上記サードブーム3Cの伸長駆動と該サードブーム3Cに対する上記トップブーム3Dの伸長駆動とはそれぞれサードブーム伸用ワイヤー105及びトップブーム伸用ワイヤー106の張力によって行い、さらに上記セカンドブーム3Bに対する上記サードブーム3Cとトップブーム3Dの縮小駆動は縮小用ワイヤー107の張力によって行うようにしている。
【0029】
上記伸縮ブーム3を構成する上記各ブーム3A〜3Dは、図11に示すように、共に略矩形の断面形状をもつ所定長さの箱状体で構成され、下段側のブームに対して上段側のブームが順次摺動自在に嵌挿配置されている。そして、上記伸縮ブーム3の全縮状態においては、図2及び図3に示すように、上記各ブーム3A〜3Dはその全長に亙って略重合した状態とされる。
【0030】
ベースブーム3A
上記ベースブーム3Aは、上記各ブーム3A〜3Dのうち、最大の断面寸法をもち、その基端部3A1が上記旋回台2に枢支されることで上下方向に起伏自在とされるとともに、その軸方向中段部の下面側には、上記旋回台2との間に跨がって上記起伏用油圧シリンダ6が取り付けられる。
【0031】
また、このベースブーム3Aの基端部3A1の上面側には、後述する各油圧ホース111,111,・・と電線112,112,・・とを該ベースブーム3Aの基端部3A1側から該ベースブーム3Aの内側に内挿配置される後述のセカンドブーム3Bの基端部3B1側に引き込むために次述の屈曲支持機構11が取り付けられる。即ち、この屈曲支持機構11は、図2及び図5に示すように、多数のリンク40,40,・・を相互に折曲自在に連接してなる一対のリンク列39,39を所定間隔をもって平行配置して構成され、これら一対のリンク列39,39の間において上記油圧ホース111,111,・・と電線112,112,・・を支持するようになっている。
【0032】
そして、この実施形態においては、上記屈曲支持機構11を上記ベースブーム3Aの基端部3A1の上面側に配置するために、該ベースブーム3Aの上面板3Aaに次述の開口30を設けている。即ち、図2、図4及び図8に示すように、上記ベースブーム3Aの基端部3A1における上面板3Aaには、該基端部3A1側の端部に開口し且つここから先端部3A2側に向かって延びる所定幅の直線状切欠を設け、これを上記開口30とし、この開口30部分に上記屈曲支持機構11を配置するようにしている。さらに、この開口30を形成したことによる上記ベースブーム3Aの強度低下、特に上記上面板3Aaの開き変形を防止するために、該開口30の口縁部分に次述の補強部材31を配置している。
【0033】
上記補強部材31は、例えば、所定幅の板材の両縁部をそれぞれ矩形状に折曲させて形成されるものであって、矩形断面形状をもつ左右一対の閉断面部31a,31aと、該一対の閉断面部31a,31aの上面間に跨がって延びる平板状の延設部31bとを備えている。そして、この補強部材31は、図4及び図8に示すように、上記一対の閉断面部31a,31aをそれぞれ上記開口30の側縁部に対応させた状態で上記上面板3Aa上に取り付けられる。
【0034】
従って、この補強部材31を設けたことにより、上記上面板3Aaの上記開口30形成部分は、該補強部材31によってその強度が補強され所要の強度性能をもつことになる。また、この補強部材31の配置により、上記開口30はその上面側が上記延設部31b上下方向に所定の間隔をもった状態で覆われ、該延設部31bと上記一対の閉断面部31a,31aとにより上記開口30を介して上記ベースブーム3Aの内部に連通する空間部32が形成される。
【0035】
そして、上記屈曲支持機構11は、上記開口30の上側に位置する上記空間部32と下側に位置する上記ベースブーム3Aの内部空間との間に跨がって略U字状に折曲自在に配置され、その一端11aはブラケット41を介して上記補強部材31の延設部31bのブーム先端寄り端部の下面側に固定されている。また、上記屈曲支持機構11の他端11bは、図5に示すように、後述するセカンドブーム3Bの基端部3B1の上面板3Baの内側にブラケット42を介して固定されている。
【0036】
尚、この実施形態においては、上述のように、上記屈曲支持機構11の一端11aを上記ブラケット41を介して上記補強部材31の延設部31bのブーム先端寄り端部の下面側に固定しているが、本願発明はかかる構成に限定されるものではない。即ち、本願発明においては上記屈曲支持機構11を上記ベースブーム3Aの基端部3A1の外面板側に配置することを基本思想とするものであり、従って特許請求の範囲中の「外面板」は、この実施形態のように上記ベースブーム3Aの上面板3Aaを指すに止まらず、側面板3Abと下面板3Ac(図10を参照)をも指すものである。このため、例えば上記屈曲支持機構11を上記側面板3Abあるいは下面板3Ac側に配置する構成を採用した場合には、これら側面板3Abあるいは下面板3Acに上記開口30が形成され、且つこの開口30に対応して上記補強部材31が配置され、この補強部材31における延設部31bのブーム先端寄り端部の内面側に固定されることになる。さらに、上記屈曲支持機構11の一端11aの固定構造も、上記実施形態の構造に限られるものではなく、例えば上記実施形態の如く上記ベースブーム3Aの上面板3Aa、側面板3Ab又は下面板3Acに対して直接固定する構造とか、これら各部位に対して他の部位から適宜のサポート部材を延出させてこれに固定する構造(例えば、サポート部材を側面板3Ab側から上面板3Aa側に延出配置し、該上面板3Aa側においてこのサポート部材に固定する構造)等を採用することができるものである。
【0037】
以上の構成により、上記屈曲支持機構11は、上記セカンドブーム3Bが上記ベースブーム3Aに対して伸縮作動すると、上記一端11aと他端11bとの相対位置の変化に対応してその屈曲点の位置が順次移動することで該セカンドブーム3Bの伸縮動作に追従することになる。尚、この場合、図8に示すように、上記屈曲支持機構11の一対のリンク列39,39はそれぞれ上記補強部材31の各閉断面部31a,31aの内側壁面に近接対向しており、該内側壁面によって左右方向の振れ止めがなされる。
【0038】
また、上記屈曲支持機構11には、図2、図9及び図10に示すように、上記旋回台2側から上記ベースブーム3Aの基端部3A1の上面側を通って上記開口30の前端側に引き込まれる五本の引込用油圧ホース104,104,・・と三本の電線112,112,112とが相互に所定間隔をもって延設され且つここに支持されている。そして、上記各引込用油圧ホース104,104,・・は、上記屈曲支持機構11の他端11b側から引き出された後、該他端11bの前方に位置するようにして上記セカンドブーム3Bの基端部3B1の内面に基台35を介して固定されたジョイント体36を介して、上記伸縮ブーム3の内部に配置される後述の油圧ホース111,111,・・の一端にそれぞれ接続される。また、上記電線112,112,112は、上記屈曲支持機構11の他端11b側から引き出された後、上記ジョイント体36において各クランプ38,38により該ジョイント体36側に固定され、さらにそのまま該ジョイント体36から上記伸縮ブーム3の内部側に引き込まれる。
【0039】
この各油圧ホース111,111,・・と電線112,112,112の伸縮ブーム3内における配置状態は後述する。また、上記ジョイント体36が固定される上記基台35には、左右一対のブラケット37,37が設けられており、これら各ブラケット37,37には後述する縮小用ワイヤー107,107の一端が連結される。
【0040】
尚、この実施形態においては、上述のように上記油圧ホース111はこれを上記ジョイント体36において上記引込用油圧ホース104に接続する構成としているが、本願発明はかかる構成に限定されるものではなく、例えば上記油圧ホース111を、上記引込用油圧ホース104を含む連続構造とし、これを上記ジョイント体36の配置部位において上記セカンドブーム3Bの基端部3B1の内面側に支持させる構成とすることもできる。また同様に、この実施形態においては上記電線112を上記ベースブーム3Aの上面側からその基端部3A1を通って上記セカンドブーム3Bの内部側に引き込まれる連続構造としているが、本願発明はかかる構成に限定されるものではなく、例えば他の実施形態においては、該電線112を上記ジョイント体36部分において、上記ベースブーム3Aの上面側に配置される部分と該ジョイント体36からさらに上記セカンドブーム3Bの内部側に引き込まれる部分とからなる分割構造とし、これら両者を上記ジョイント体36部分において接続する構成とすることもできるものである。さらに、この実施形態においては、上記引込用油圧ホース104は、その基端側を上記補強部材31の上面側に設けたジョイント部材117において上記旋回台2側から上記ベースブーム3Aの基端部3A1の上面側を通して引き出される油圧ホースに接続する構成とし、また上記電線112は上記旋回台2側からそのまま上記ジョイント部材117部分を通過して上記屈曲支持機構11側に引き込んでいるが、かかる構成に代えて、例えば上記引込用油圧ホース104を上記旋回台2側から連続した構成としたり、上記電線112を上記ジョイント部材117部分において上記旋回台2側の部分と上記屈曲支持機構11側の部分とに分割した接続構造とすることもできるものである。
【0041】
一方、上記ベースブーム3Aの基端部3A1寄り部分における断面方向略中央位置には、矩形断面をもつ所定長さの直杆体でなるポスト12が、該ベースブーム3Aの軸心と平行に配置されている。そして、このポスト12は、ブーム基端側の一端12aを上記ベースブーム3Aの基端部3A1に固定せしめる一方、ブーム先端側の他端12bを上記ベースブーム3Aの先端部3A2の近傍に位置させ且つ該他端12bに設けたガイドプレート14を介して後述する伸縮用油圧シリンダ7に支持させている。さらに、このポスト12の他端12bの両側面には、それぞれシーブアセンブリ17,17が備えられている。
【0042】
この左右一対のシーブアセンブリ17,17は、図12に示すように、共に5本の溝をもち、その一方のシーブアセンブリ17には三本の油圧ホース111,111,111と電線112と縮小用ワイヤー107とがそれぞれ巻掛けられ、また他方のシーブアセンブリ17には2本の油圧ホース111,111と2本の電線112と縮小用ワイヤー107がそれぞれ巻掛けられる。
【0043】
また、図5及び図8に示すように、上記ポスト12の一端12aには、三個の調整ボルト113,113,113が設けられ、この各調整ボルト113,113,113には、上記ポスト12の内部を通って配置される後述する三本のサードブーム伸用ワイヤー105,105,105の一端105a,105a,105がそれぞれ連結されている。さらに、上記ベースブーム3Aの基端部3A1の端面上で、且つサードブーム3Cとトップブーム3Dとの間の側部空間に対応する位置には、左右一対の調整ボルト114,114が配置されており、該各調整ボルト114,114には後述するトップブーム伸用ワイヤー106,106の一端が連結されている。
【0044】
セカンドブーム3B
上記セカンドブーム3Bは、上記ベースブーム3Aの内部に摺動自在に内挿される箱状体であって、上記伸縮ブーム3の全縮状態においては図2及び図3に示すように、その基端部3B1は上記ベースブーム3Aの基端部3A1の直前方に位置し、またその先端部3B2は上記ベースブーム3Aの先端部3A2の直後方側に位置している。そして、このセカンドブーム3Bは、上述のように次述の伸縮用油圧シリンダ7によって上記ベースブーム3Aに対して伸縮駆動される。
【0045】
上記伸縮用油圧シリンダ7は、上記ベースブーム3Aと上記セカンドブーム3Bとの間に配置されるものであって、上記ポスト12と略同等の軸長をもつシリンダチューブ7Aとこれに内挿されたシリンダロッド7Bとを備え、該シリンダロッド7Bを上記ベースブーム3Aの基端部3A1の端面側に向けた状態で、上記ポスト12の直下方に該ポスト12と平行に配置されている。
【0046】
そして、この伸縮用油圧シリンダ7は、そのシリンダロッド7Bの先端をシリンダピン24を介して上記ベースブーム3Aの基端部3A1に枢支せしめる一方、上記シリンダチューブ7Aのブーム基端寄りの端部はこれをシリンダピン23を介して上記セカンドブーム3Bの基端部3B1に枢支せしめている。従って、上記伸縮用油圧シリンダ7の伸縮動作に伴って上記セカンドブーム3Bは上記ベースブーム3Aに対して伸長・縮小することになる。
【0047】
また、上記伸縮用油圧シリンダ7のシリンダチューブ7Aを上記セカンドブーム3Bに枢支する上記シリンダピン23には、次述する左右一対のシーブアセンブリ15,15が取り付けられている。このシーブアセンブリ15は、上記ポスト12の他端12bに設けた上記シーブアセンブリ17,17に対応するものであって、図10に示すように、その一方のシーブアセンブリ15には三本の油圧ホース111,111,111と電線112と縮小用ワイヤー107とが巻掛けられ、また他方のシーブアセンブリ15には2本の油圧ホース111,111と2本の電線112と縮小用ワイヤー107が巻掛けられる。
【0048】
一方、上記伸縮用油圧シリンダ7における上記シリンダチューブ7Aのブーム先端側の端部には、ブラケット13を介してシーブアセンブリ16が設けられている。このシーブアセンブリ16は、上記ポスト12の内部を通って上記ベースブーム3Aの基端部3A1側からブーム先端側に引き出される三本の上記サードブーム伸用ワイヤー105,105,105が巻掛けられるものであって、図11に示すように、ブーム幅方向において上記ポスト12の中心に対応するようにして配置されている。
【0049】
さらに、上記ブラケット13の先端には、上記シリンダチューブ7Aの端部を、後述のサードブーム3C及びトップブーム3Dに対して支持するローラ21が設けられている。また、上記ブラケット13の上記ローラ21の近傍位置には、左右一対のシーブ20,20が設けられており、該シーブ20,20には上記縮小用ワイヤー107,107がその上面側から巻掛けられる。さらに、上記ブラケット13の左右両側には、それぞれ上下一対のガイド22,22が配置されており、この上下一対のガイド22,22の内側には上記油圧ホース111と電線112がそれぞれ挿通される。
【0050】
一方、上記ブラケット13の上部には、図6及び図7に示すように、上記ブラケット13から左右両側に延出配置されて上記トップブーム3Dの側板の内面に近接対向することで上記伸縮用油圧シリンダ7の左右方向への振れ止めを行う左右一対の側方ガイド板46,46と、上記ブラケット13の上面側に位置し上記トップブーム3Dの上面板の内面に近接対向することで該伸縮用油圧シリンダ7の上方向への振れを規制する上面ガイド板51と、次述の振止機構45とが設けられている。
【0051】
上記振止機構45は、上記サードブーム3Cの側壁と上記トップブーム3Dの側壁に対して選択的に対向して上記伸縮用油圧シリンダ7の端部の左右方向の振れを抑制するためのものであって、上記ブラケット13の左右両側にそれぞれ配置される。この振止機構45は、上記ブラケット13から側方に突設したブラケット47の先端側に支点ピン49を介してガイドローラ48を揺動自在に取り付けるとともに、該ガイドローラ48をスプリング50によって常時上記ブラケット13から離間する方向に付勢して構成される。そして、上記振止機構45は、これが上記サードブーム3C内に位置しているときには、図7に実線図示するように該サードブーム3Cの側壁に当接して転動可能とされる一方、上記トップブーム3D内に位置しているときには図7に鎖線図示するように上記スプリング50の付勢力に抗して内方へ揺動変位して該トップブーム3Dの側壁に当接して転動可能とされる。このように上記ガイドローラ48を上記スプリング50によって付勢する構成とすることで、上記伸縮ブーム3の伸縮に伴って上記伸縮用油圧シリンダ7の端部が上記サードブーム3Cとトップブーム3Dとの間で移動する場合、これら両者の間隔が後述するように他のブーム間の間隔に比して大きくても、上記ガイドローラ48は円滑にこれら両者間を移動し、該ガイドローラ48による横振れ抑制作用が的確になされることになる。
【0052】
サードブーム3C
上記サードブーム3Cは、上記セカンドブーム3Bの内部に摺動自在に内挿される箱状体であって、上記伸縮ブーム3の全縮状態においては図2及び図3に示すように、その基端部3C1は上記セカンドブーム3Bの基端部3B1の直前方に位置し、またその先端部3C2は上記セカンドブーム3Bの先端部3B2の直前方側に位置している。そして、このサードブーム3Cの基端部3C1には、図5に示すように、ブラケット43が設けられるとともに、該ブラケット43には後述するサードブーム伸用ワイヤー105の端部105bに設けた索端止108が連結されている。尚、このブラケット43は、左右一対設けられており、上記サードブーム3Cの幅方向における取付位置は、上記伸縮用油圧シリンダ7側に設けられた上記シーブアセンブリ16,16に対応する位置とされている。
【0053】
また、上記サードブーム3Cの先端部3C2の左右両側壁の内側には、図3及び図11に示すように、左右一対の前側シーブ19,19が、該サードブーム3Cの側壁とトップブーム3Dの側壁との間隔内に位置するようにしてそれぞれ配置されているとともに、該各前側シーブ19,19のブーム基端側部位には索端止109,109が、それぞれ配置されている。尚、この索端止109には後述のトップブーム伸用ワイヤー106の一端が連結されるとともに、上記索端止109には後述の後側シーブ18において折り返された上記トップブーム伸用ワイヤー106が巻掛けられる。
【0054】
トップブーム3D
上記トップブーム3Dは、上記サードブーム3Cの内部に摺動自在に内挿される箱状体であって、上記伸縮ブーム3の全縮状態においては図2及び図3に示すように、その基端部3D1は上記サードブーム3Cの基端部3C1の直前方に位置し、またその先端部3D2は上記サードブーム3Cの先端部3C2の直前方側に位置している。このトップブーム3Dの基端部3D1の左右両側板の外面には、図2及び図12に示すように、それぞれ後側シーブ18,18が配置されている。この各後側シーブ18,18は、上記サードブーム3Cの側壁とトップブーム3Dの側壁との隙間に位置しており、上記前側シーブ19,19にそれぞれ巻掛けられた上記トップブーム伸用ワイヤー106が巻掛けられる。
【0055】
尚、このように、上記後側シーブ18と前側シーブ19を共に上記サードブーム3Cとトップブーム3Dとの間の側部空間内に配置する必要上、これら両者間の側部空間の間隔は、他のブーム間の側部空間の間隔よりも広くなっている。
【0056】
さらに、上記トップブーム3Dの先端部3D2には、図3に示すように、その前端開口を閉塞するようにして端面板26が設けられるとともに、該端面板26には該先端部3D2の上方側においてブーム前後方向に延びるシリンダ支持アーム10が取り付けられている。そして、このシリンダ支持アーム10には上記作業デッキ5のレベリングを行うためのレベリング用油圧シリンダ8(特許請求の範囲中の「作業手段」に該当する)が設けられている。
【0057】
また、上記端面板26の上下方向略中央位置には、油圧用のジョイントアセンブリ27が取り付けられており、該ジョイントアセンブリ27には、上記各油圧ホース111,111,・・の一端が接続される。さらに、上記端面板26の下端部には調整ボルト115が取り付けられるとともに、該調整ボルト115には上記縮小用ワイヤー107の一端が連結されている。
【0058】
ワイヤーと油圧ホース及び電線の張設構造
続いて、上記各ワイヤー105〜107と、上記各油圧ホース111,111,・・及び上記各電線112,112,・・の張設構造を図13〜図16を参照して説明する。
【0059】
図13には、上記トップブーム伸用ワイヤー106の張設構造を示している。このトップブーム伸用ワイヤー106は、その一端106aが上記ベースブーム3Aの基端部3A1に設けた上記調整ボルト114に連結されている。そして、該調整ボルト114からブーム先端側に引き出された上記トップブーム伸用ワイヤー106は、上記サードブーム3Cの先端部3C2に設けた上記前側シーブ19に巻掛けられた後、ブーム基端側に折り返されて上記トップブーム3Dの基端部3D1に設けた上記後側シーブ18に巻掛けられ、さらにこの後側シーブ18においてブーム先端側に折り返され、その他端106bは上記サードブーム3C側の上記索端止109に連結される。
【0060】
図14には、上記サードブーム伸用ワイヤー105の張設構造を示している。このサードブーム伸用ワイヤー105は、その一端105aが上記ベースブーム3Aの基端部3A1に設けた上記調整ボルト113に連結されている。そして、この調整ボルト113から上記ポスト12の内部を通ってブーム先端側に引き出された上記サードブーム伸用ワイヤー105は、上記伸縮用油圧シリンダ7の端部に設けた上記シーブアセンブリ16に巻掛けられてブーム先端側に折り返された後、上記サードブーム3Cの基端部3C1側に引き出され、その他端105bは該基端部3C1に設けた上記索端止108に連結されている。
【0061】
図15には、上記縮小用ワイヤー107の張設構造が示されている。この縮小用ワイヤー107は、その一端107aが上記セカンドブーム3Bの基端部3B1に設けた上記索端止110に連結されている。そして、この索端止110からブーム先端側に引き出された上記縮小用ワイヤー107は、上記ポスト12の端部に設けた上記シーブアセンブリ17に巻掛けられてブーム基端側に折り返された後、上記セカンドブーム3Bの基端部3B1に設けた上記シーブアセンブリ15に巻掛けられ、さらにブーム先端側に折り返される。そして、このシーブアセンブリ15からブーム先端側に折り返された上記縮小用ワイヤー107は、上記伸縮用油圧シリンダ7の端部に設けた上記シーブ20に対してその上方側から巻掛けられ、そのまま上記トップブーム3Dの先端部3D2側に引き出され、その他端107bは該先端部3D2に設けた上記調整ボルト115に連結される。
【0062】
以上の各ワイヤー105〜107の張力と、上記伸縮用油圧シリンダ7の伸縮力とによって上記伸縮ブーム3が伸縮駆動される。
【0063】
一方、図16には、上記各油圧ホース111,111,・・と各電線112,112,・・の張設構造を示している。これら両者は、上記トップブーム3Dの先端部3D2における連結位置が異なるのみで、それ以外の張設経路は同一とされている。即ち、上記各油圧ホース111,111,・・と各電線112,112,・・の一端111a,112aは、共に上記屈曲支持機構11の他端11bから上記セカンドブーム3Bの基端部3B1に設けた上記ジョイント体36側に引き出されて該ジョイント体36に連結あるいは固定された後、該ジョイント体36からからブーム先端側に引き出される。そして、先ず、上記ポスト12の端部に設けた上記シーブアセンブリ17に巻掛けられてブーム基端側に折り返された後、さらに上記セカンドブーム3Bの基端部3B1に設けた上記シーブアセンブリ15に巻掛けられてブーム先端側へ折り返される。そして、これら油圧ホース111,111,・・と電線112,112,・・は、上記伸縮用油圧シリンダ7の端部に設けた上記上下一対のガイド22,22の間を通って上記トップブーム3Dの先端部3D2側に引き出され、且つ上記油圧ホース111の他端11bは上記ジョイントアセンブリ27に連結され、また上記電線112はコネクター116に連結される。
【0064】
尚、これら上記各油圧ホース111,111,・・は、上記レベリング用油圧シリンダ8及び上記油圧モータ9への油圧の給排に使用される。また、上記電線112,112,・・は、上記作業デッキ5側の上記操作盤29への送電あるいは信号通信に使用される。さらに、この実施形態においては、上述のように、上記油圧ホース111,111,・・と電線112,112,・・を上記トップブーム3Dの先端部3D2において、上記レベリング用油圧シリンダ8及び上記油圧モータ9から延びる油圧ホースと上記操作盤29から延びる電線に対してそれぞれ接続する構成としているが、本願発明はかかる構成に限定されるものではなく、例えば上記油圧ホース111及び電線112を、それぞれ上記トップブーム3Dの内部側から上記レベリング用油圧シリンダ8と上記油圧モータ9、及び上記操作盤29まで連続して延びる構成とすることもできるものである。
【0065】
このように、上記各油圧ホース111,111,・・及び上記各電線112,112,・・は、上記ベースブーム3Aとセカンドブーム3Bの間においては上記屈曲支持機構11を介して張設される一方、該屈曲支持機構11から上記トップブーム3Dの先端部3D2間での間においては上記縮小用ワイヤー107の張設経路と同じ経路を介して張設されるものである。
【0066】
尚、この実施形態においては、上記油圧ホース111と電線112は、特許請求の範囲中の「索体」に該当する。
【0067】
特有の作用効果
以上の如く構成された上記伸縮ブーム3を備えた上記高所作業車Zにおいては、次のような特有の作用効果が奏せられるものである。
【0068】
即ち、この高所作業車Zにおいては、上記屈曲支持機構11の一端11aをベースブーム3Aの基端部3A1からその先端部3A2側へ所定距離だけ離間した部位の上面板3Aa側に固定する一方、該屈曲支持機構11の他端11bを上記ベースブーム3Aの基端部3A1を通して該ベースブーム3Aに内挿された上記セカンドブーム3Bの基端部3B1に固定し、上記各油圧ホース111,111,・・及び上記各電線112,112,・・の基端側部分を上記屈曲支持機構11に支持せしめた状態で上記ベースブーム3Aから上記セカンドブーム3Bの基端部3B1との間に配置する一方、上記各油圧ホース111,111,・・及び上記各電線112,112,・・の上記基端側部分以外の部分はこれを上記セカンドブーム3Bの基端部3A1から上記伸縮ブーム3の最先端側に位置する上記トップブーム3Dの先端部3D2側に引き出し、該先端部3D2から上記レベリング用油圧シリンダ8及び油圧モータ9側に取り出すようにしている。このように、上記屈曲支持機構11を上方スペースの制約が少ない上記ベースブーム3Aの基端部3A1の上面側に配置することで、例えば従来のように該屈曲支持機構11を上記ベースブーム3Aの先端部3A2の上面側に配置した場合のように該屈曲支持機構11の配置によって上記トップブーム3Dの先端部3D2側における上方スペースが制約を受けるということがない。従って、上記トップブーム3Dの先端部3D2側に配置される上記レベリング用油圧シリンダ8を該先端部3D2側に可及的に近づけて配置して上記高所作業車Zの全高を低く抑えて高さ方向のコンパクト化を図ることができ、特に全高寸法が法的規制を受ける高所作業車Zにおいては、例えば、全高を法的規制の範囲内に維持した状態で上記伸縮ブーム3を大型化して該高所作業車Zの高能力化を図ることも可能である。尚、上記屈曲支持機構11を、上記ベースブーム3Aの基端部3A1においてその側面板3Abあるいは下面板3Ac側に配置した場合にも同様の作用効果が得られるものである。
【0069】
また、上記各油圧ホース111,111,・・及び上記各電線112,112,・・を、上記セカンドブーム3Bの基端部3B1側に固定された上記屈曲支持機構11の他端11bから上記セカンドブーム3B、サードブーム3C及びトップブーム3Dの内部を通して該トップブーム3Dの先端部3D2側に引き出す構成としていることから、該セカンドブーム3Bの基端部3B1から上記トップブーム3Dの先端部3D2にかけての範囲において上記各油圧ホース111,111,・・及び上記各電線112,112,・・が上記伸縮ブーム3の外部に露出するということがなく、従って、該各油圧ホース111,111,・・及び該各電線112,112,・・が作業中に他の部材と干渉して損傷を受けるということが未然に且つ確実に防止され、それだけ上記高所作業車Zの作動上の信頼性、あるいは耐久性の向上が期待できる。
【0070】
さらに、上記ベースブーム3Aの基端部3A1側の上記上面板3Aaに、該基端部3A1の端部に開口し且つ該端部から上記屈曲支持機構11の一端11aが固定された部位の近傍にかけてブーム軸方向に延びる上記開口30を形成し、上記屈曲支持機構11を上記開口30を通して移動させ得るようにしているので、該ベースブーム3Aの上面板3Aaの上面側には、上記屈曲支持機構11の上記一端11a側部分のみが存在し、上記他端11b側部分は上記上面板3Aaよりも内側に存在することになる。この結果、例えば、上記屈曲支持機構11を上記ベースブーム3Aの上面板3Aa上において二つ折り状に折り返す構成とする場合に比して、該屈曲支持機構11の上記ベースブーム3Aの上面板3Aaからの突出高さをより低く抑えることができ、延いては上記高所作業車Zの高さ方向のコンパクト化がさらに促進されることになる。
【0071】
尚、この実施形態の如き構成に代えて、例えば上記開口30を上記ベースブーム3Aの基端部3A1における側面板3Abあるいは下面板3Acに形成し、ここに上記屈曲支持機構11を配置するように構成することもできる。そして、上記側面板3Ab側に上記開口30を形成しここに上記屈曲支持機構11を配置する構成とした場合には、該屈曲支持機構11の配設に伴う上記ベースブーム3Aの幅方向寸法の増加をより小さく抑えることができることから、例えば上記旋回台2の幅方向のコンパクト化が促進されることになる。また、上記下面板3Ac側に上記開口30を形成しここに上記屈曲支持機構11を配置する構成とした場合には、該屈曲支持機構11の配設に伴う上記ベースブーム3Aの下方への突出寸法の増加を小さく抑えることができることから、例えば上記ベースブーム3Aの下面側において上記旋回台2との間に跨がって配置される上記起伏用油圧シリンダ6の配置自由度が向上しそのレイアウト設計が容易となる。
【0072】
一方、この実施形態のものにおいては、上記ベースブーム3Aの上記上面板3Aaの上記開口30部分に、該上面板3Aaに対して所定間隔をもって対向するとともに該上面板3Aaの上記開口30を挟んでその面方向に対向する両縁部3Aa1,3Aa1同士を連結する補強部材31を配置しているので、上記開口30を設けて上記屈曲支持機構11の上記ベースブーム3Aの上面板3Aaからの突出高さを低く抑えたことに伴う該ベースブーム3Aの強度低下が上記補強部材31によって補填され、これによって上記ベースブーム3Aの基端部3A1側の高さ寸法のコンパクト化と該ベースブーム3Aの強度性能の確保とが両立されるものである。
【0073】
さらに、この実施形態のものにおいては、上記セカンドブーム3Bの基端部3B1、即ち、上記伸縮ブーム3の全縮状態においてその基端部3aの端面側から外部に臨む位置に、上記ジョイント体36を配置し、該ジョイント体36に上記各油圧ホース111,111,・・及び上記各電線112,112,・・を集中させるとともに、上記縮小用ワイヤー107,107の一端107a,107aを固定するようにしているので、これら各部材のよりコンパクトな配置構造が実現されそのレイアウトの自由度が向上するとともに、これら各部材の取付作業の容易化が図れるものである。
【0074】
その他
(1) 上記実施形態においては、本願発明を高所作業車Zに適用したものを例にとって説明しているが、本願発明はかかる構成に限定されるものではなく、伸縮ブームを備え且つその先端側に送油、送電用の索体を配置する必要があるような作業装置に広く適用できるものであって、例えば伸縮ブームの先端に各種の作業用アタッチメント(例えば、マニュピレータ、油圧工具、空圧工具、電動工具等)を備えた装置にも適用できるものである。
【0075】
(2) 上記実施形態においては、上記伸縮ブーム3の基端部3aから先端部3b側へ上記各油圧ホース111,111,・・と上記各電線112,112,・・を張設する構成のものを例にとって説明したが、本願発明はかかる張設部材の種類に限定されるものでないことは勿論であって、例えば、空圧工具用のエアホースを張設する構成のものにも適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本願発明にかかる伸縮ブーム付き作業装置の実施形態としての高所作業車の側面図である。
【図2】 図1に示した高所作業車における伸縮ブームの基端側部分の拡大図である。
【図3】 図1に示した高所作業車における伸縮ブームの先端側部分の拡大図である。
【図4】 図2のIV−IV矢視図である。
【図5】 図2のV部の拡大図である。
【図6】 図3のVI部の拡大図である。
【図7】 図6のVII−VII矢視図である。
【図8】 図5のVIII−VIII矢視図である。
【図9】 図5のIX−IX矢視図である。
【図10】 図5のX−X断面図である。
【図11】 図3のXI−XI断面図である。
【図12】 図3のXII−XII断面図である。
【図13】 伸縮ブームのトップブーム伸用ワイヤーの取り回し図である。
【図14】 伸縮ブームのサードブーム伸用ワイヤーの取り回し図である。
【図15】 伸縮ブームの縮小用ワイヤーの取り回し図である。
【図16】 伸縮ブームにおける油圧ホース及び電線の取り回し図である。
【符号の説明】
1は車両、2は旋回台、3は伸縮ブーム、3Aはベースブーム、3Bはセカンドブーム、3Cはサードブーム、3Dはトップブーム、4はデッキ支持アーム、5は作業デッキ、6は起伏用油圧シリンダ、7は伸縮用油圧シリンダ、8はレベリング用油圧シリンダ、9は油圧モータ、10はシリンダ支持アーム、11は屈曲支持機構、12はポスト、13はブラケット、14はガイドプレート、15〜17はシーブアセンブリ、18は後側シーブ、19は前側シーブ、20はシーブ、21はローラ、22はガイド、23はシリンダピン、24はシリンダピン、30は開口、31は補強部材、35は基台、36はジョイント体、37はブラケット、38はクランプ、39はリンク列、40はリンク、41〜43はブラケット、45は振止機構、46は側方ガイド板、47はブラケット、48はガイドローラ、49は支点ピン、50はスプリング、51は上面ガイド板、Zは高所作業車である。
Claims (2)
- 車両(1)上に旋回自在に搭載された旋回台(2)に、伸縮ブーム(3)を起伏動自在に取り付けるとともに該伸縮ブーム(3)の先端部には作業手段(8,9)が備えられ、該作業手段(8,9)に対して上記旋回台(2)側から上記伸縮ブーム(3)を介してホース、ケーブル等の可撓性を有する索体(111,112)を配置してなる伸縮ブーム付き作業装置であって、
多数のリンクを相互に折曲自在に連接して構成され且つ略U字状に屈曲させて配置されその両端の相対変位を屈曲部の移動によって許容し得るようにした屈曲支持機構(11)の一端(11a)を上記伸縮ブーム(3)の最基端に位置する基端ブーム(3A)の基端部(3A1)からその先端部(3A2)側へ所定距離だけ離間した部位の外面板(3Aa,3Ab.3Ac)側に固定する一方、該屈曲支持機構(11)の他端(11b)を上記基端ブーム(3A)の基端部(3A1)を通して該基端ブーム(3A)に内挿された中間ブーム(3B)の基端部(3B1)に固定し、
上記索体(111,112)の基端側部分を上記屈曲支持機構(11)に支持せしめた状態で上記基端ブーム(3A)から上記中間ブーム(3B)の基端部(3B1)との間に配置する一方、
上記索体(111,112)の上記基端側部分以外の部分はこれを上記中間ブーム(3B)の基端部(3A1)から上記伸縮ブーム(3)の最先端側に位置する先端ブーム(3D)の先端部(3D2)側に引き出し、該先端部(3D2)から上記作業手段(8,9)側に取り出すようにするとともに、
上記基端ブーム(3A)の基端部(3A1)側の上記外面板(3Aa,3Ab.3Ac)に、該基端部(3A1)の端部に開口し且つ該端部から上記屈曲支持機構(11)の一端(11a)が固定された部位の近傍にかけてブーム軸方向に延びる開口(30)を形成し、上記屈曲支持機構(11)を上記開口(30)を通して移動させ得るようにしたことを特徴とする伸縮ブーム付き作業装置。 - 請求項1において、
上記外面板(3Aa,3Ab.3Ac)の上記開口(30)部分に、該外面板(3Aa,3Ab.3Ac)に対して所定間隔をもって対向するとともに該外面板(3Aa,3Ab.3Ac)の上記開口(30)を挟んでその面方向に対向する両縁部同士を連結する補強部材(31)を配置したことを特徴とする伸縮ブーム付き作業装置。
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