JP4174309B2 - 伸縮ブーム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、高所作業車やクレーン車等に備えられた複数のブーム部材が入れ子式に構成されてなる伸縮ブームに関する。
【0002】
【従来の技術】
高所作業車やクレーン車等に備えられる伸縮ブームは、複数段のブーム部材が入れ子式に構成されるとともに、その内部に油圧シリンダを有し、この油圧シリンダを伸縮作動させることにより伸縮ブーム全体を伸縮させることができるようになっている。
【0003】
このような伸縮ブームは、例えば入れ式に構成された基端ブーム、中間ブーム及び先端ブームからなる三段のブーム本体と、基端ブームと中間ブームとの間に設けられた伸縮シリンダ(油圧シリンダ)とから構成される。中間ブームの基端ブームに対する伸縮作動はこの伸縮シリンダによりなされるが、先端ブームの中間ブームに対する伸縮作動は、ブーム本体内に設けられた先端ブーム伸長用のシーブと、先端ブーム収縮用のシーブと、これら両シーブそれぞれに掛け渡された先端ブーム伸長用のワイヤと先端ブーム収縮用のワイヤとから構成されるリンク機構によりなされる(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
また、このような伸縮ブームの内部には、上記伸縮シリンダ等に油圧を供給する送油部材(送油ホース)や、ブームの基端側より先端側に通す電気ケーブル等のケーブル部材からなるライン状部材が設けられる。このライン状部材は伸縮ブームの伸縮作動に応じ、ブーム内において繰り出し引き込みされる必要があり、支持案内保護装置などを用いて伸縮ブーム内で整然と移動させることができるようになっている(例えば、特許文献2参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開平11−301977号公報
【特許文献2】
特開平8−108997号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
このように従来の伸縮ブームでは、油圧シリンダの伸縮作動により伸縮ブーム全体を伸縮作動させつつ、この伸縮ブームの伸縮作動に応じてライン状部材の繰り出し或いは引き込みを行っているのであるが、上述のように、ワイヤやシーブを用いたものでは、ワイヤの長さを調節するワイヤ調節機構やワイヤ全体のバランスを調整するためのバランス調整機構等が必要となり、その構成が複雑になって伸縮ブームの製造コストが高くなるという問題があった。また、このようにブーム内にワイヤが存在するとライン状部材の配置自由度が小さくなり、構成全体のレイアウトがしにくくなるという問題もあった。
【0007】
本発明はこのような問題に鑑みてなされたものであり、伸縮ブーム内に設置すべき部材、特にブーム内を延びて設けられるケーブル部材や送油部材等のライン状部材のブーム内への取り付けを容易にすることが可能な構成の伸縮ブームを提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
このような目的を達成するため、第1の本発明に係る伸縮ブームは、入れ子式に構成された基端側ブーム部材(例えば、実施形態における基端ブーム31a)、中間ブーム部材(例えば、実施形態における中間ブーム31b)及び先端側ブーム部材(例えば、実施形態における先端ブーム31c)を有してなるブーム本体と、第1ピストンロッド(例えば、実施形態におけるピストンロッド62)及び第1シリンダチューブ(例えば、実施形態におけるシリンダチューブ61)からなり、第1ピストンロッドが基端側ブーム部材に連結されて第1シリンダチューブが中間ブーム部材に連結された第1油圧シリンダ(例えば、実施形態における第1伸縮シリンダ60)と、第2ピストンロッド(例えば、実施形態におけるピストンロッド72)及び第2シリンダチューブ(例えば、実施形態におけるシリンダチューブ71)からなり、第2シリンダチューブが中間ブーム部材に連結されて第2ピストンロッドが先端側ブーム部材に連結された第2油圧シリンダ(例えば、実施形態における第2伸縮シリンダ70)と、ブーム本体内を延びて設けられたライン状部材と、第1ピストンロッドに取り付けられる第1ライン状部材固定部材と、第2ピストンロッドに取り付けられる第2ライン状部材固定部材と、一端部が第1ライン状部材固定部材を介して第1ピストンロッドに対して固定されるとともに他端部が第1シリンダチューブ若しくは第2シリンダチューブに対して固定され、中間部がブーム本体の基端側に向けて凸となるように延びた第1支持案内保護装置と、一端部が第2ライン状部材固定部材を介して第2ピストンロッドに対して固定されるとともに他端部が第1シリンダチューブ若しくは第2シリンダチューブに対して固定され、中間部がブーム本体の先端側に向けて凸となるように延びた第2支持案内保護装置とを備える。そして、ライン状部材は、第1ライン状部材固定部材により保持された後、続いて第1支持案内保護装置により第1支持案内保護装置の一端部より中間部を経て他端部へ延びるように保持され、更に第2支持案内保護装置により第2支持案内保護装置の他端部より中間部を経て一端部へ延びるように保持された後、第2ライン状部材固定部材により保持される。
【0009】
ここで、上記ライン状部材とは、電気ケーブル等のケーブル部材や、送油ホース等の送油部材のうち、少なくとも一方の部材である。また、上記第1及び第2支持案内保護装置とは、それぞれ、断面が中空の矩形状に形成された複数の凸型と凹型のリンクを相互に屈曲自在に嵌合して構成され、かつ、略U字状に屈曲させて配置されるものであり、両端の相対変位を屈曲部の移動によって許容するようになっている装置のことである。また、上記のように第1油圧シリンダの第1シリンダチューブが中間ブームに結合されることには、第1油圧シリンダの第1シリンダチューブが直接中間ブームに連結されることのほかに、第1油圧シリンダの第1シリンダチューブと結合された第2油圧シリンダの第2シリンダチューブを介して中間ブームに連結されることも含まれる。また、第2油圧シリンダの第2シリンダチューブが中間ブームに結合されることには、第2油圧シリンダの第2シリンダチューブが直接中間ブームに連結されることのほかに、第2油圧シリンダの第2シリンダチューブと結合された第1油圧シリンダの第1シリンダチューブを介して中間ブームに連結されることも含まれる。
【0010】
第1の本発明に係る伸縮ブームでは、ブーム本体内を延びるライン状部材が、ブーム本体を伸縮作動させる第1及び第2油圧シリンダに取り付けられた2つのライン状部材固定部材及び2つの支持案内保護装置により保持されるので、従来必要であった、ライン状部材を各ブーム部材の内部に設けられたシーブに掛け渡す等の面倒な作業が不要となり、伸縮ブームの組み立てに要する時間及びコストを大幅に削減することができる。また、上記第1油圧シリンダにおける第1シリンダチューブと第2油圧シリンダにおける第2シリンダチューブとが結合されているのであれば、第1及び第2両油圧シリンダ、第1及び第2両ライン状部材固定部材及び第1及び第2両支持案内保護装置の全てが一つのユニットにまとめられるので、伸縮ブームの組み立て時には、このユニットをブーム本体内に挿入して第1及び第2の油圧シリンダの所要箇所をブーム本体に連結したうえで、2つのライン状部材固定部材及び2つの支持案内保護装置にライン状部材を取り付けるだけでよく、伸縮ブームの組み立てが更に簡単になる。
【0011】
また、第2の本発明に係る伸縮ブームは、入れ子式に構成された基端側ブーム部材(例えば、実施形態における基端ブーム131a)、中間ブーム部材(例えば、実施形態における中間ブーム131b)及び先端側ブーム部材(例えば、実施形態における先端ブーム131c)を有してなるブーム本体と、ブーム本体を伸縮作動させるブーム伸縮手段(例えば、実施形態における第1伸縮シリンダ160及び第2伸縮シリンダ170)と、ブーム本体内を延びて設けられたライン状部材と、一端部が基端側ブーム部材の基端部に直接或いはブーム伸縮手段を介して間接的に固定されるとともに他端部が中間ブーム部材の基端部に直接或いはブーム伸縮手段を介して間接的に固定され、中間部がブーム本体の先端側に向けて凸となるように延びた第1支持案内保護装置と、一端部が中間ブーム部材の基端部に直接或いはブーム伸縮手段を介して間接的に固定されるとともに他端部が先端側ブーム部材の基端部に直接或いはブーム伸縮手段を介して間接的に固定され、中間部がブーム本体の先端側に向けて凸となるように延びた第2支持案内保護装置とを備え、第1支持案内保護装置と第2支持案内保護装置とは、第2支持案内保護装置の中間部が第1支持案内保護装置の中間部よりもブーム本体の先端側に位置するように配置されており、ライン状部材は、第1支持案内保護装置の一端部より中間部を経て他端部へ延びるように第1支持案内保護装置により保持された後、第2支持案内保護装置の一端部より中間部を経て他端部へ延びるように第2支持案内保護装置により保持される。
【0012】
第2の本発明に係る伸縮ブームでは、基端側ブーム部材と中間ブーム部材との間に掛け渡された第1支持案内保護装置と、中間ブーム部材と先端側ブーム部材との間に掛け渡された第2支持案内保護装置とが、第2支持案内保護装置の中間部が第1支持案内保護装置の中間部よりもブーム本体の先端側に位置するように配置されており、ブーム本体内を延びるライン状部材はこれら両支持案内保護装置により保持されているので、基端側ブーム部材、中間ブーム部材及び先端側ブーム部材を連動して伸縮作動させる場合はもとより、これらブーム部材を独立に伸縮作動させる場合であっても、ブーム本体内でライン状部材をスムーズに搬送することができる。しかも、これら支持案内保護装置のブーム本体内への取り付けはそれぞれの端部を各ブーム部材上の所定の位置に固定するだけでよく、従来必要であった、ライン状部材を各ブーム部材の内部に設けられたシーブに掛け渡す等の作業が不要となるので、伸縮ブームの組み立てに要する時間とコストを大幅に削減することが可能となる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の好ましい実施形態について説明する。図2は本発明の第1実施形態に係る伸縮ブームを備えた高所作業車の側面図である。本高所作業車1はタイヤ車輪11,11,…を備えて運転キャビン12から走行運転操作が可能なトラック式の走行体10と、走行体10上に設けられた旋回体20と、この旋回体20から上方に延びて設けられた支柱21の上部にフートピン22により上下揺動自在に取り付けられた伸縮ブーム(以下、単にブームと称する)30と、このブーム30の先端部に取り付けられた作業者搭乗用の作業台40とを有して構成されている。
【0014】
旋回体20は走行体10の後部に上下軸まわり360度回動自在に取り付けられており、走行体10に内蔵された旋回モータ23を油圧駆動することにより水平旋回作動させることができる。ブーム30は基端ブーム31aと、中間ブーム31bと、先端ブーム31cとが入れ子式に構成されてなるブーム本体31内にブーム伸縮シリンダ32を設けて構成されており、このブーム伸縮シリンダ32を油圧駆動することにより、ブーム30を(ブーム本体31を)伸縮作動させることができるようになっている。また、ブーム30は基端ブーム31aと支柱21との間に跨設された起伏シリンダ24を油圧駆動することにより上下面内で起伏作動させることができる。
【0015】
先端ブーム31cの先端部には垂直ポスト保持金具33が取り付けられており、この垂直ポスト保持金具33には揺動ピン34を介して垂直ポスト35の下端部が取り付けられている。この垂直ポスト35はブーム30内に設けられた図示しないポスト保持装置により、ブーム30の起伏角度によらず常時垂直姿勢が保持される構成となっている。
【0016】
作業台40は作業者が搭乗する箱状の作業台本体41と、この作業台本体41に取り付けられた作業台保持ブラケット42とを有して構成されており、作業台保持ブラケット42は自身に内蔵されたベアリング(図示せず)を介して垂直ポスト35の上端部に回動自在に取り付けられている。作業台保持ブラケット42の内部には首振りモータ43が設けられており、この首振りモータ43を油圧作動させて垂直ポスト35の周囲に設置されたリングギヤ(図示せず)に噛合するピニオンギヤ(図示せず)を駆動することにより作業台40全体を垂直ポスト35まわりに首振り作動させることができるようになっている。ここで、垂直ポスト35は上記のように常時垂直姿勢が保たれるため、結果として作業台本体41の床面は常時水平に保持される。
【0017】
走行体10の前後左右各箇所には作業中の走行体10を安定状態に支持するためのアウトリガジャッキ13,13,…が設けられている。各アウトリガジャッキ13は上下方向に延びたアウタージャッキ(シリンダチューブ)13aと、このアウタージャッキ13a内に設けられて上下方向に伸縮自在なインナージャッキ(ピストンロッド)13bと、インナージャッキ13bの下端部に首振り自在に取り付けられたジャッキパッド13cとを有して構成されており、各アウトリガジャッキ13においてインナージャッキ13bを下方に移動(伸長)させ、ジャッキパッド13cを地面に接地させて突っ張らせることにより走行体10を持ち上げ状態に支持させることができる。また、各アウトリガジャッキ13は走行体10の側方に張り出させることも可能であり、より高い走行体10の安定が得られるようになっている。なお、これらアウトリガジャッキ13,13,…の作動操作は走行体10の後部に備えられたジャッキ操作レバー14の操作により行われる。
【0018】
作業台40上に備えられた操作ボックス50内には、ブーム30の起伏、伸縮、旋回操作を行うためのブーム操作レバー51と、作業台40の首振り操作を行うための作業台首振り操作レバー52とが設けられている(図3参照)。ブーム操作レバー51は自動復帰位置である垂直位置を中立位置として前後方向、左右方向への傾動操作及び軸回り方向への捻り操作をすることが可能であり、このレバー51を中立位置から前後方向に傾動操作することによりブーム30を起伏作動させることができ、中立位置から左右方向に傾動操作することによりブーム30を伸縮作動させることができる。また、ブーム操作レバー51を軸回り方向に捻り操作することによりブーム30を旋回作動させることができる。
【0019】
また、作業台首振り操作レバー52は自動復帰位置である垂直位置を中立位置として左右方向に傾動操作することが可能であり、これにより作業台40を垂直ポスト35回りに首振り作動させることができる。なお、ブーム30及び作業台40の各方向の作動速度は、対応するレバーの操作量(傾動量)にほぼ比例して大きくなるようになっており、作業者はこれら両レバー51,52の操作量を所望に調節することにより、最適の作動速度を選んでブーム30及び作業台40の作動操作を行うことができる。
【0020】
図3は本高所作業車1におけるブーム30及び作業台40の作動系統を示すブロック図である。ブーム操作レバー51の前後傾動方向の操作状態(操作方向及び操作量)、左右傾動方向の操作状態、左右捻り方向の操作状態はそれぞれブーム操作レバー51の基部に設けられた起伏検知ポテンショメータ53、伸縮検知ポテンショメータ54、旋回検知ポテンショメータ55により検知され、これらポテンショメータ53,54,55より出力される信号がブーム起伏信号、ブーム伸縮信号、ブーム旋回信号として走行体10内に設置されたコントローラ56に入力される。
【0021】
コントローラ56は、起伏検知ポテンショメータ53より出力されたブーム起伏信号に基づいて起伏シリンダ24に対応する第1制御バルブV1を電磁駆動し、伸縮検知ポテンショメータ54より出力されたブーム伸縮信号に基づいて第1伸縮シリンダ60に対応する第2制御バルブV2及び第2伸縮シリンダ70に対応する第3制御バルブV3を電磁駆動する。またコントローラ56は、旋回検知ポテンショメータ55より出力されたブーム旋回信号に基づいて旋回モータ23に対応する第4制御バルブV4を電磁駆動する。
【0022】
走行体内10に設けられた油圧ポンプPより吐出される作動油は上記第1〜第5制御バルブV1,V2,V3,V4,V5経由で起伏シリンダ24、第1伸縮シリンダ60、第2伸縮シリンダ70、旋回モータ23及び首振りモータ43に供給されるようになっている。コントローラ56により駆動された第1〜第4制御バルブV1,V2,V3,V4の各スプール(図示せず)はブーム操作レバー51の各操作方向に応じた方向へ、その操作量に応じたスプール開度になるように動作するため、結果として、起伏シリンダ24、第1伸縮シリンダ60、第2伸縮シリンダ70及び旋回モータ23へ送られる作動油の方向とその流量とがブーム操作レバー51の操作に応じて制御される。このため、起伏シリンダ24、第1伸縮シリンダ60、第2伸縮シリンダ70及び旋回モータ23はブーム操作レバー51の操作方向に対応した方向に、その操作量に応じた作動速度で作動することとなる。
【0023】
また、作業台首振り操作レバー52を左右方向へ傾動操作すると、作業台首振り操作レバー52の基部に設けられた上記第5制御バルブV5のスプール(図示せず)が直接動かされる。これにより上記スプールは、作業台首振り操作レバー52の各操作方向に応じた方向へ、その操作量に応じたスプール開度になるように動作し、結果として、首振りモータ43へ送られる作動油の方向とその流量とが作業台首振り操作レバー52の操作に応じて制御される。このため、首振りモータ43は作業台首振り操作レバー52の操作方向に対応した方向に、その操作量に応じた作動速度で作動することとなる。
【0024】
このような構成であるため、作業台40に搭乗した作業者は、ブーム操作レバー51を操作することによりブーム30を所望の作動速度で起伏、伸縮、旋回させることができるとともに、作業台首振り操作レバー52を操作することにより作業台40を垂直ポスト35まわりに所望の作動速度で首振りさせることができ、自らのレバー操作により作業台40を所望に移動させて任意の位置での作業を行うことが可能である。
【0025】
次に、本高所作業車1におけるブーム30の構成について説明する。図1は本高所作業車1におけるブーム30の縦断面図である。これらの図に示すように、ブーム本体31内に設置されたブーム伸縮シリンダ32は第1伸縮シリンダ60と第2伸縮シリンダ70とが結合されたものからなっている。ここで、第1伸縮シリンダ60は、シリンダチューブ61が中間ブーム31b内に水平に設けられた支軸63により枢支されており、ピストンロッド62はブーム本体31の基端側(図1では左側)に延びて、その端部が基端ブーム31a内に水平に設けられた支軸64により枢支されている。一方、第2伸縮シリンダ70は、シリンダチューブ71が第1伸縮シリンダ60のシリンダチューブ61の下方に連結部材73,74を介して固定されており、ピストンロッド72はブーム本体31の先端側(図1では右側)に延びて、その端部が先端ブーム31c内に水平に設けられた支軸75により枢支されている。ここで、本車両が電線のメンテナンス作業等に用いられる場合には、作業台40と走行体10との間の電気絶縁性を保つため、先端ブーム31cはFRP(強化プラスチック)等の電気絶縁性材料から構成されるが、特に作業台40と走行体10との間の電気絶縁性を保つ必要がないときには、先端ブーム31cは鋼製であってもよい。
【0026】
コントローラ56は、これら第1伸縮シリンダ60と第2伸縮シリンダ70とをそれぞれ独立して伸縮作動させることができるようになっており、ブーム操作レバー51がブーム30を伸長させる方向に操作されたときには、コントローラ56は両伸縮シリンダ60,70を同時に伸長させる。これにより中間ブーム31bは基端ブーム31aに対して伸長し、先端ブーム31cは中間ブーム31bに対して伸長するので、ブーム本体31全体は伸長することになる。一方、ブーム操作レバー51がブーム30を収縮させる方向に操作されたときには、コントローラ56は両伸縮シリンダ60,70を同時に収縮させる。これにより中間ブーム31bは基端ブーム31aに対して収縮し、先端ブーム31cは中間ブーム31bに対して収縮するので、ブーム本体31全体は収縮することになる。
【0027】
コントローラ56はこのようにブーム操作レバー51の操作に応じて両シリンダ60,70を同時に収縮作動させてもよいが、両伸縮シリンダ60,70を各々独立して作動させるようにしてもよい。例えば、ブーム操作レバー51によりブーム30を伸長させる方向に操作がなされたときには、コントローラ56はその操作に応じて第1伸縮シリンダ60を伸長作動させて中間ブーム31bを基端ブーム31aに対して伸長させた後、続いて第2伸縮シリンダ70を伸長作動させて、先端ブーム31cを中間ブーム31bに対して伸長作動させるようにしてもよい。
【0028】
また、図1に示すように、第1伸縮シリンダ60及び第2伸縮シリンダ70からなるブーム伸縮シリンダ32には、第1ライン状部材固定部材81と、第2ライン状部材固定部材82と、第1支持案内保護装置83と、第2支持案内保護装置84と、第1支持案内保護装置ガイド部材86とが取り付けられている。第1ライン状部材固定部材81は、第1伸縮シリンダ60の軸方向に沿って延びた中空の円環状部材からなっており、一端部(図1では左端部81a)が第1伸縮シリンダ60のピストンロッド62の端部に固定されるとともに、他端部(図1では右端部81b)が第1伸縮シリンダ60のシリンダチューブ61上を軸方向に延びて設けられた溝61a内をスライド移動自在に取り付けられている。また、第2ライン状部材固定部材82は、第2伸縮シリンダ70の軸方向に沿って延びた中空の円環状部材からなっており、一端部(図1では右端部82a)が第2伸縮シリンダ70のピストンロッド72の端部に固定されるとともに、他端部(図1では左端部82b)が第2伸縮シリンダ70のシリンダチューブ71上を軸方向に延びて設けられた溝71a内をスライド移動自在に取り付けられている。
【0029】
図1に示すように、ブーム本体31内における、第1伸縮シリンダ60及び第2伸縮シリンダ70の側方位置(図1では紙面手前側)には、第1支持案内保護装置83と第2支持案内保護装置84とが設けられている。ここで、上記第1及び第2支持案内保護装置とは、それぞれ、断面が中空の矩形状に形成された複数の凸型と凹型のリンクを相互に屈曲自在に嵌合して構成され、かつ、略U字状に屈曲させて配置されるものであり、両端の相対変位を屈曲部の移動によって許容するようになっている装置のことである。第1支持案内保護装置83は、一端部(上端部83a)が第1ライン状部材固定部材81におけるブーム本体31の先端側(図1では図の右側)の端部(右端部81b)に固定されるとともに、他端部(下端部83b)が上述の連結部材73を介して第2伸縮シリンダ70のシリンダチューブ71に固定されており、U字形状を形成する中間部83cはブーム本体31の基端側(図1では図の左側)に向けて凸となるように延びている。また、第2支持案内保護装置84は、一端部(下端部84a)が第2ライン状部材固定部材82におけるブーム本体31の基端側の端部(左端部82b)に固定されるとともに、他端部(上端部84b)が第1伸縮シリンダ60のシリンダチューブ61に固定部材85を介して固定されており、U字形状を形成する中間部84cはブーム本体31の先端側に向けて凸となるように延びている。
【0030】
第1支持案内保護装置ガイド部材86は一端側が連結部材73に取り付けられて他端側がブーム30の基端側に延びる平板状の部材であり、第1支持案内保護装置83の下面側に位置することにより、この第1支持案内保護装置83が自重で下方に大きく撓むのを防ぐ働きをしている。また、第2ライン状部材固定部材82は第2支持案内保護装置84の下方に(図1の紙面手前側に)張り出して設けられており、これにより第2支持案内保護装置84が自重で下方に大きく撓むのが防止されるようになっている。
【0031】
また、図1に示すように、ブーム本体31の内部には、第1、第2両伸縮シリンダ60,70及び作業台40上の首振りモータ43に作動油を供給する送油部材(送油ホース)や、作業台40上に設けられた前述の操作ボックス50とコントローラ56等との間を繋ぐ電気ケーブル等のケーブル部材からなるライン状部材90が設けられている。このライン状部材90はブーム本体31内の基端ブーム31aから先端ブーム31cへ延びる過程において、先ず、第1ライン状部材固定部材81によりブーム本体31の基端側から先端側に延びるように(左端部81aから右端部81bへ延びるように)保持された後、続いて第1支持案内保護装置83により第1支持案内保護装置83の上端部83aより中間部83cを経て下端部83bへ延びるように保持され、更に第2支持案内保護装置84により第2支持案内保護装置84の上端部84bより中間部84cを経て下端部84aへ延びるように保持された後、第2ライン状部材固定部材82によりブーム本体31の基端側から先端側に延びるように(左端部82bから右端部82aに延びるように)保持されている。
【0032】
図4は、ブーム30の伸長状態に応じたブーム本体31内の各部材(第1伸縮シリンダ60、第2伸縮シリンダ70、第1ライン状部材固定部材81、第2ライン状部材固定部材82、第1支持案内保護装置83、第2支持案内保護装置84、第1支持案内保護装置ガイド部材86及びライン状部材90)の位置関係を示す図である。ここで、図4(A)は第1伸縮シリンダ60と第2伸縮シリンダ70とがともに全縮した状態を示しており、図4(B)は図4(A)に示す状態から第1伸縮シリンダ60のみが伸長した状態を示している。また、図4(C)は図4(B)に示す状態から更に第2伸縮シリンダ70が伸長した状態を示している。
【0033】
図4(A)→(B)のように第1伸縮シリンダ60が伸長作動した場合には、第1伸縮シリンダ60のピストンロッド62は基端ブーム31aに連結されていることから、第1伸縮シリンダ60のシリンダチューブ61に連結された中間ブーム31bが基端ブーム31aに対して伸長することとなる。このとき、第1ライン状部材固定部材81の左端部81aは第1伸縮シリンダ60のピストンロッド62に固定されているため、第1伸縮シリンダ60が伸長作動しても、第1ライン状部材固定部材81自体はブーム本体31の伸長方向(図4では右方向)には移動せず、基端ブーム31aに対する位置を変化させない。なお、このとき第1ライン状部材固定部材81の右端部81bは第1伸縮シリンダ60のシリンダチューブ61上を溝61a内で相対的にスライド移動することになる(実際には、第1伸縮シリンダ60のシリンダチューブ61が第1ライン状部材固定部材81の右端部81bに対してブーム本体31の伸長方向へ移動する)。また、第1支持案内保護装置83の上端部83aは第1ライン状部材固定部材81に固定されていることから、第1伸縮シリンダ60が伸長作動しても基端ブーム31aに対する位置を変えないが、第1支持案内保護装置83の下端部83bは両シリンダチューブ61,71の連結部73に固定されているため、第1伸縮シリンダ60の伸長作動に伴って、ブーム本体31の伸長方向に移動する。これにより第1支持案内保護装置83の上下両端部83a,83bの位置は相対変化し、第1支持案内保護装置83内に保持されたライン状部材90は第1支持案内保護装置83の中間部83cの変形動作に従って搬送移動される。
【0034】
一方、図4(B)→(C)のように第2伸縮シリンダ70が伸長作動した場合には、第2伸縮シリンダ70のシリンダチューブ71は第1伸縮シリンダ60のシリンダチューブ61を介して中間ブーム31bに連結されていることから、第2伸縮シリンダ70のピストンロッド72に連結された先端ブーム31cが中間ブーム31bに対して伸長することとなる。このとき、第2ライン状部材固定部材82の右端部82aは第2伸縮シリンダ70のピストンロッド72に固定されているため、第2伸縮シリンダ70が伸長作動することにより、第2ライン状部材固定部材82全体が第2伸縮シリンダ70のピストンロッド72とともにブーム本体31の伸長方向に移動する。なお、このとき第2ライン状部材固定部材82の左端部82bは第2伸縮シリンダ70のシリンダチューブ71上の溝71a内をブーム本体31の伸長方向へスライド移動することになる。また、第2支持案内保護装置84の上端部84bは第1伸縮シリンダ60のシリンダチューブ61に固定されていることから、第2伸縮シリンダ70が伸長作動しても中間ブーム31bに対する位置を変えないが、第2支持案内保護装置84の下端部84aは第2ライン状部材固定部材82に固定されているため、第2伸縮シリンダ70の伸長作動に伴って、ブーム本体31の伸長方向に移動する。これにより第2支持案内保護装置84の上下両端部84a,84bの位置は相対変化し、第2支持案内保護装置84内に保持されたライン状部材90は第2支持案内保護装置84の中間部84cの変形動作に従って搬送移動される。
【0035】
このように、第1伸縮シリンダ60の伸長作動、及び第2伸縮シリンダ70の伸長作動により、第1支持案内保護装置83により保持されたライン状部材90の中間部(以下、第1中間部と称する)及び第2支持案内保護装置84により保持されたライン状部材90の中間部(以下、第2中間部と称する)はこれら支持案内保護装置83,84により搬送移動されるが、上記第1中間部と第2中間部との間に位置するライン状部材90の中間部(以下、第3中間部と称する)は第1支持案内保護装置83及び第2支持案内保護装置84に対しては相対移動しない。このため、第3中間部が図1及び図4に示すように第1支持案内保護装置83と第2支持案内保護装置84との間においていわば露出された状態となっていても、第1伸縮シリンダ60又は第2伸縮シリンダ70が伸長作動に伴って他の部材と擦れ合うことはなく、破損することもない。
【0036】
なお、ここでは詳細は述べないが、第1伸縮シリンダ60又は第2伸縮シリンダ70が収縮作動した場合には、第1ライン状部材固定部材81,第2ライン状部材固定部材82、第1支持案内保護装置83及び第2支持案内保護装置84は、上述した両シリンダ60,70が伸長作動した場合とは逆方向に作動し、ライン状部材90はこれにより搬送移動されることとなる。
【0037】
このように、上記高所作業車1に備えられたブーム30(第1の本発明に係る伸縮ブーム)では、ブーム本体31内を延びるライン状部材90が、ブーム本体31を伸縮作動させる第1及び第2伸縮シリンダ60,70に取り付けられた2つのライン状部材固定部材81,82及び2つの支持案内保護装置83,84により保持されるので、従来必要であった、ライン状部材を各ブーム部材の内部に設けられたシーブに掛け渡す等の面倒な作業が不要となり、伸縮ブームの組み立てに要する時間及びコストを大幅に削減することができる。また、上述の例のように、第1伸縮シリンダ60におけるシリンダチューブ61と第2伸縮シリンダ70におけるシリンダチューブ71とが結合されているのであれば、第1及び第2両伸縮シリンダ60,70、第1及び第2両ライン状部材固定部材81,82及び第1及び第2両支持案内保護装置83,84の全てが一つのユニットにまとめられるので、ブーム30の組み立て時には、このユニットをブーム本体31内に挿入して第1及び第2両伸縮シリンダ60,70の所要箇所をブーム本体31に連結したうえで、2つのライン状部材固定部材81,82及び2つの支持案内保護装置83,84にライン状部材90を取り付けるだけでよく、ブーム30の組み立てが更に簡単になる。
【0038】
次に、本発明の第2実施形態について説明する。図5は、本発明の第2実施形態に係る伸縮ブームの一例としての伸縮ブーム130の縦断面図である。この第2実施形態に係る伸縮ブーム130が備えられる対象は、上述した本発明の第1実施形態に係る伸縮ブーム(ブーム30)が備えられる高所作業車1と同じであり、伸縮ブームの構成のみが異なっている。よって、ここでは伸縮ブーム130の説明のみを行い、それ以外の部分についての説明は省略することにする。
【0039】
図5に示すように、本第2実施形態における伸縮ブーム(以下、単にブームと称する)130は、基端ブーム131aと、中間ブーム131bと、先端ブーム131cとが入れ子式に構成されてなるブーム本体131内に、第1伸縮シリンダ160及び第2伸縮シリンダ170からなるブーム伸縮手段が設けられている。
【0040】
第1伸縮シリンダ160は、シリンダチューブ161が中間ブーム131b内に水平に設けられた支軸163により枢支されるとともに、ピストンロッド162の端部が基端ブーム131a内に水平に設けられた支軸164により枢支されている。一方、第2伸縮シリンダ170は、シリンダチューブ171が先端ブーム131c内に水平に設けられた支軸173により枢支されるとともに、ピストンロッド172の端部が中間ブーム131b内に水平に設けられた支軸174により枢支されている。このため、第1伸縮シリンダ160を伸縮作動させることにより、中間ブーム131bを基端ブーム131aに対して伸縮させることができ、また、第2伸縮シリンダ170を伸縮作動させることにより、先端ブーム131cを中間ブーム131bに対して伸縮させることができる。従って、これら両伸縮シリンダ160,170を油圧駆動することにより、ブーム130(ブーム本体131)全体を伸縮作動させることが可能である。
【0041】
また、図5に示すように、ブーム本体131内における、第1伸縮シリンダ160及び第2伸縮シリンダ170の側方位置(図5では紙面手前側)には、第1支持案内保護装置181と、第2支持案内保護装置182とが設けられている(これら第1及び第2支持案内保護装置181,182の構成は、前述の第1実施形態における第1及び第2支持案内保護装置83,84の構成と同様)。第1支持案内保護装置181は、一端部(上端部181a)が基端ブーム131aの基端部に設けられた第1固定部183により基端ブーム131a上に固定されるとともに、他端部(下端部181b)が中間ブーム131bの基端部に設けられた第2固定部184により中間ブーム131b上に固定されており、U字形状を形成する中間部181cはブーム本体131の先端側(図5では図の右側)に向けて凸となるように延びている。また、第2支持案内保護装置182は、一端部(下端部182a)が中間ブーム131bの基端部に設けられた上記第2固定部184により中間ブーム131b上に固定されるとともに、他端部(上端部182b)が先端ブーム131cの基端部に設けられた第3固定部185により先端ブーム131c上に固定されており、U字形状を形成する中間部182cはブーム本体131の先端側に向けて凸となるように延びている。ここで、第1支持案内保護装置181と第2支持案内保護装置182とは、第2支持案内保護装置182の中間部182cが第1支持案内保護装置181の中間部181cよりもブーム本体31の先端側(図5では右側)に位置するように配置されている。
【0042】
ここで、第2支持案内保護装置182の下面は先端ブーム131cの内面に上方から接しており、第1支持案内保護装置181の下面は第2支持案内保護装置182の上面に上方から接している。このため、第2支持案内保護装置182は先端ブーム131cより直接、また第1支持案内保護装置181は第2支持案内保護装置182を介して間接的にそれぞれ先端ブーム131cにより支持されており、下方へ大きく撓むのが防止されるようになっている。
【0043】
図5に示すように、ブーム130の内部には、上述の第1実施形態において示したライン状部材90と同様のライン状部材190が設けられている。このライン状部材190は、ブーム本体131の基端側から先端側へ延びる過程において、第1支持案内保護装置181の上端部181aより中間部181cを経て下端部181cへ延びるように第1支持案内保護装置181により保持された後、第2支持案内保護装置182の下端部182aより中間部182cを経て上端部182bへ延びるように第2支持案内保護装置182により保持されている。
【0044】
図6は、ブーム130の伸長状態に応じたブーム本体131内の各部材(第1伸縮シリンダ160、第2伸縮シリンダ170、第1支持案内保護装置181、第2支持案内保護装置182及びライン状部材190)の位置関係を示す図である。ここで、図6(A)は第1伸縮シリンダ160と第2伸縮シリンダ170とがともに全縮した状態を示しており、図6(B)は図6(A)に示す状態から第1伸縮シリンダ160のみが伸長した状態を示している。また、図6(C)は図6(B)に示す状態から更に第2伸縮シリンダ170が伸長した状態を示している。
【0045】
図6(A)→(B)のように第1伸縮シリンダ160を伸長作動させると、第1伸縮シリンダ160はピストンロッド162が基端ブーム131aに連結されていることから、シリンダチューブ161に連結された中間ブーム131bが基端ブーム131aに対して伸長する。ここで、第1支持案内保護装置181の上端部181aは基端ブーム131aに固定されているため、第1伸縮シリンダ160が伸長作動しても基端ブーム131aに対する位置を変えないが、第1支持案内保護装置181の下端部181bは中間ブーム131bに固定されているため、第1伸縮シリンダ160の伸長作動に伴って、ブーム本体131の伸長方向(図6では右方向)に移動する。これにより第1支持案内保護装置181の上下両端181a,181b部の位置は相対変化し、第1支持案内保護装置181内に保持されたライン状部材190は第1支持案内保護装置181の中間部181cの変形動作に従って搬送移動される。
【0046】
一方、図6(B)→(C)のように第2伸縮シリンダ170を伸長作動させると、第2伸縮シリンダ170はピストンロッド172が中間ブーム131bに連結されていることから、シリンダチューブ171に連結された先端ブーム131cが中間ブーム131bに対して伸長する。ここで、第2支持案内保護装置182の下端部182aは中間ブーム131bに固定されているため、第2伸縮シリンダ170が伸長作動しても中間ブーム131bに対する位置を変えないが、第2支持案内保護装置182の上端部182bは先端ブーム131cに固定されているため、第2伸縮シリンダ170の伸長作動に伴って、ブーム本体131の伸長方向に移動する。これにより第2支持案内保護装置182の上下両端部182a,182bの位置は相対変化し、第2支持案内保護装置182内に保持されたライン状部材190は第2支持案内保護装置182の中間部182cの変形動作に従って搬送移動される。
【0047】
このような第1伸縮シリンダ160の伸長作動、及び第2伸縮シリンダ170の伸長作動により、第1支持案内保護装置181により保持されたライン状部材190の中間部(第1中間部)は、第1支持案内保護装置181の内部でこれに対して相対移動せず、また第2支持案内保護装置182により保持されたライン状部材190の中間部(第2中間部)は、第2支持案内保護装置182の内部でこれに対して相対移動することはない。なお、第1伸縮シリンダ160又は第2伸縮シリンダ170が収縮作動した場合に、第1支持案内保護装置181及び第2支持案内保護装置182が、上述した両シリンダ160,170が伸長作動した場合とは逆方向に作動することになるのは、前述の第1実施形態に係るブーム30の場合と同様である。
【0048】
このように、本第2実施形態に係る伸縮ブーム130では、基端ブーム131aと中間ブーム131bとの間に掛け渡された第1支持案内保護装置181と、中間ブーム131bと先端ブーム131cとの間に掛け渡された第2支持案内保護装置182とが、第2支持案内保護装置182の中間部182aが第1支持案内保護装置181の中間部181aよりもブーム本体131の先端側に位置するように配置されており、ブーム本体131内を延びるライン状部材190はこれら両支持案内保護装置181,182により保持されているので、基端ブーム131a、中間ブーム131b及び先端ブーム131cを連動して伸縮作動させる場合はもとより、これらブーム部材131a,131b,131cを独立に伸縮作動させる場合であっても、ブーム本体131内でライン状部材190をスムーズに搬送することができる。しかも、これら支持案内保護装置181,182のブーム本体131内への取り付けはそれぞれの端部を各ブーム部材131a,131b,131c上の所定の位置に固定するだけでよく、従来必要であった、ライン状部材を各ブーム部材の内部に設けられたシーブに掛け渡す等の作業が不要となるので、伸縮ブームの組み立てに要する時間とコストを大幅に削減することが可能となる。
【0049】
これまで本発明の好ましい実施形態について説明してきたが、本発明の範囲は上述の実施形態に示したものに限定されない。例えば、上述の第1実施形態に係る伸縮ブーム30の説明では、第1伸縮シリンダ60のシリンダチューブ61が中間ブーム31bに連結されていたが、これに代えて、第2伸縮シリンダ70のシリンダチューブ71が中間ブーム31bに連結される構成であってもよい。
【0050】
また、上述の第1実施形態では、第1ライン状部材固定部材81及び第2ライン状部材固定部材82は断面形状が円環状であると説明したが、その他の形状、例えば長方形や一方側に開口した凹形状等であってもよい。また、上述の第1実施形態では、第1ライン状部材固定部材81の他端部(右端部81b)は第1伸縮シリンダ60のシリンダチューブ61上を軸に延びて設けられた溝61a上をスライド移動自在であり、第2ライン状部材固定部材82の他端部(左端部82b)は第2伸縮シリンダ70のシリンダチューブ71上を軸方向に延びて設けられた溝71a内をスライド移動自在であるとしたが、これら他端部81b,82bは、それぞれ対応するシリンダチューブ61、71の外周面上を滑るようにスライド移動する構成であってもよい。
【0051】
また、上述の第2実施形態では、第1伸縮シリンダ160は、ピストンロッド162が基端ブーム131aに連結されてシリンダチューブ161が中間ブーム131bに連結される構成であったが、これらを反対にし、シリンダチューブ161が基端ブーム131aに連結されてピストンロッド162が中間ブーム131bに連結される構成であってもよい。また、これと同様に、第2伸縮シリンダ170は、ピストンロッド172が中間ブーム131bに連結されてシリンダチューブ171が先端ブーム131cに連結される構成であったが、これらを反対にし、シリンダチューブ171が中間ブーム131bに連結されてピストンロッド172が先端ブーム131cに連結される構成であってもよい。或いは、第1伸縮シリンダ160と第2伸縮シリンダ170とは、第1実施形態において示したようにシリンダチューブ161,171同士が結合されているのであってもよい。
【0052】
また、上述の第2実施形態において、第1支持案内保護装置181は、一端部(上端部181a)が基端ブーム131aの基端部に直接固定されるとともに、他端部(下端部181b)が中間ブーム131bの基端部に直接固定されていたが、これは、一端部(上端部181a)がブーム伸縮手段(上記例では例えば第1伸縮シリンダ160のピストンロッド162の端部)に取り付けられることにより、間接的に基端ブーム131aの基端部に固定されるのであってもよく、また他端部(下端部181b)はブーム伸縮手段(上記例では例えば第1伸縮シリンダ160のシリンダチューブ161)に取り付けられることにより、間接的に中間ブーム131bの基端部に固定されるのであってもよい。また同様に、第2支持案内保護装置182は、一端部(下端部182a)が中間ブーム131bの基端部に直接固定されるとともに、他端部(上端部182b)が先端ブーム131cの基端部に直接固定されていたが、これは、一端部(下端部182a)がブーム伸縮手段(上記例では例えば第1伸縮シリンダ160のシリンダチューブ161)に取り付けられることにより、間接的に中間ブーム131bの基端部に固定されるのであってもよく、また他端部(上端部182b)はブーム伸縮手段(上記例では例えば第2伸縮シリンダ170のシリンダチューブ171)に取り付けられることにより、間接的に先端ブーム131cの基端部に固定されるのであってもよい。なお、第1及び第2両支持案内保護装置181,182の端部が各ブーム部材(基端ブーム131a、中間ブーム131b及び先端ブーム131c)に直接固定される場合には、上述の第2実施形態において示したような三段のブーム部材を独立に伸縮させることができる構成に限定されず、1つの油圧シリンダとワイヤ等により三段のブームが連動して伸縮する構成とすることもできる。
【0053】
また、上述の第1及び第2実施形態においては、伸縮ブームは基端ブーム、中間ブーム及び先端ブームの三段のブーム部材から構成されるものであったが、本発明に係る伸縮ブームは、入れ子式に構成された基端側ブーム部材、中間ブーム部材及び先端側ブーム部材の少なくとも三段のブーム部材を備えていれば、これよりも多い段数のブーム部材から構成されていても構わない。
【0054】
また、本発明に係る伸縮ブームを備えた高所作業車は、上述の実施形態ではタイヤ車輪により走行する構成であったが、これは必ずしもタイヤ車輪により走行するものでなくてもよく、クローラ装置等により走行するものであってもよい。或いは軌道走行用車輪を備えて軌道上を走行する軌道走行用の高所作業車、更にはタイヤ車輪と軌道走行用車輪との両方を備えた軌陸両用の高所作業車等であってもよい。また、上述の実施形態では、本発明に係る伸縮ブームが高所作業車に適用される場合を示したが、これは一例であり、その他のブーム作業車、例えばクレーン車に適用することも可能である。
【0055】
【発明の効果】
以上説明したように、第1の本発明に係る伸縮ブームでは、ブーム本体内を延びるライン状部材が、ブーム本体を伸縮作動させる第1及び第2油圧シリンダに取り付けられた2つのライン状部材固定部材及び2つの支持案内保護装置により保持されるので、従来必要であった、ライン状部材を各ブーム部材の内部に設けられたシーブに掛け渡す等の面倒な作業が不要となり、伸縮ブームの組み立てに要する時間及びコストを大幅に削減することができる。また、上記第1油圧シリンダにおける第1シリンダチューブと第2油圧シリンダにおける第2シリンダチューブとが結合されているのであれば、第1及び第2両油圧シリンダ、第1及び第2両ライン状部材固定部材及び第1及び第2両支持案内保護装置の全てが一つのユニットにまとめられるので、伸縮ブームの組み立て時には、このユニットをブーム本体内に挿入して第1及び第2の油圧シリンダの所要箇所をブーム本体に連結したうえで、2つのライン状部材固定部材及び2つの支持案内保護装置にライン状部材を取り付けるだけでよく、伸縮ブームの組み立てが更に簡単になる。
【0056】
また、第2の本発明に係る伸縮ブームでは、基端側ブーム部材と中間ブーム部材との間に掛け渡された第1支持案内保護装置と、中間ブーム部材と先端側ブーム部材との間に掛け渡された第2支持案内保護装置とが、第2支持案内保護装置の中間部が第1支持案内保護装置の中間部よりもブーム本体の先端側に位置するように配置されており、ブーム本体内を延びるライン状部材はこれら両支持案内保護装置により保持されているので、基端側ブーム部材、中間ブーム部材及び先端側ブーム部材を連動して伸縮作動させる場合はもとより、これらブーム部材を独立に伸縮作動させる場合であっても、ブーム本体内でライン状部材をスムーズに搬送することができる。しかも、これら支持案内保護装置のブーム本体内への取り付けはそれぞれの端部を各ブーム部材上の所定の位置に固定するだけでよく、従来必要であった、ライン状部材を各ブーム部材の内部に設けられたシーブに掛け渡す等の作業が不要となるので、伸縮ブームの組み立てに要する時間とコストを大幅に削減することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る伸縮ブームの一例の縦断面図である。
【図2】上記本発明の第1実施形態に係る伸縮ブームを備えた高所作業車の側面図である。
【図3】上記高所作業車における伸縮ブーム及び作業台の作動系統を示すブロック図である。
【図4】第1実施形態に係る伸縮ブームの伸長状態に応じたブーム本体内の各部材の位置関係を示す図である。
【図5】本発明の第2実施形態に係る伸縮ブームの一例の縦断面図である。
【図6】第2実施形態に係る伸縮ブームの伸長状態に応じたブーム本体内の各部材の位置関係を示す図である。
【符号の説明】
1 高所作業車
30 伸縮ブーム
31 ブーム本体
31a 基端ブーム
31b 中間ブーム
31c 先端ブーム
32 ブーム伸縮シリンダ
40 作業台
60 第1伸縮シリンダ
61 シリンダチューブ
62 ピストンロッド
70 第2伸縮シリンダ
71 シリンダチューブ
72 ピストンロッド
73,74 連結部材
81 第1ライン状部材固定部材
82 第2ライン状部材固定部材
83 第1支持案内保護装置
83a 上端部
83b 下端部
83c 中間部
84 第2支持案内保護装置
84a 下端部
84b 上端部
84c 中間部
86 第1支持案内保護装置ガイド部材
90 ライン状部材

Claims (2)

  1. 入れ子式に構成された基端側ブーム部材、中間ブーム部材及び先端側ブーム部材を有してなるブーム本体と、
    第1ピストンロッド及び第1シリンダチューブからなり、前記第1ピストンロッドが前記基端側ブーム部材に連結されて前記第1シリンダチューブが前記中間ブーム部材に連結された第1油圧シリンダと、
    第2ピストンロッド及び第2シリンダチューブからなり、前記第2シリンダチューブが前記中間ブーム部材に連結されて前記第2ピストンロッドが前記先端側ブーム部材に連結された第2油圧シリンダと、
    前記ブーム本体内を延びて設けられたライン状部材と、
    前記第1ピストンロッドに取り付けられる第1ライン状部材固定部材と、
    前記第2ピストンロッドに取り付けられる第2ライン状部材固定部材と、
    一端部が前記第1ライン状部材固定部材を介して前記第1ピストンロッドに対して固定されるとともに他端部が前記第1シリンダチューブ若しくは前記第2シリンダチューブに対して固定され、中間部が前記ブーム本体の基端側に向けて凸となるように延びた第1支持案内保護装置と、
    一端部が前記第2ライン状部材固定部材を介して前記第2ピストンロッドに対して固定されるとともに他端部が前記第1シリンダチューブ若しくは前記第2シリンダチューブに対して固定され、中間部が前記ブーム本体の先端側に向けて凸となるように延びた第2支持案内保護装置とを備え、
    前記ライン状部材は、前記第1ライン状部材固定部材により保持された後、続いて前記第1支持案内保護装置により前記第1支持案内保護装置の前記一端部より前記中間部を経て前記他端部へ延びるように保持され、更に前記第2支持案内保護装置により前記第2支持案内保護装置の前記他端部より前記中間部を経て前記一端部へ延びるように保持された後、前記第2ライン状部材固定部材により保持されることを特徴とする伸縮ブーム。
  2. 入れ子式に構成された基端側ブーム部材、中間ブーム部材及び先端側ブーム部材を有してなるブーム本体と、
    前記ブーム本体を伸縮作動させるブーム伸縮手段と、
    前記ブーム本体内を延びて設けられたライン状部材と、
    一端部が前記基端側ブーム部材の基端部に直接或いは前記ブーム伸縮手段を介して間接的に固定されるとともに他端部が前記中間ブーム部材の基端部に直接或いは前記ブーム伸縮手段を介して間接的に固定され、中間部が前記ブーム本体の先端側に向けて凸となるように延びた第1支持案内保護装置と、
    一端部が前記中間ブーム部材の基端部に直接或いは前記ブーム伸縮手段を介して間接的に固定されるとともに他端部が前記先端側ブーム部材の基端部に直接或いは前記ブーム伸縮手段を介して間接的に固定され、中間部が前記ブーム本体の先端側に向けて凸となるように延びた第2支持案内保護装置とを備え、
    前記第1支持案内保護装置と前記第2支持案内保護装置とは、前記第2支持案内保護装置の前記中間部が前記第1支持案内保護装置の前記中間部よりも前記ブーム本体の先端側に位置するように配置されており、
    前記ライン状部材は、前記第1支持案内保護装置の前記一端部より前記中間部を経て前記他端部へ延びるように前記第1支持案内保護装置により保持された後、前記第2支持案内保護装置の前記一端部より前記中間部を経て前記他端部へ延びるように前記第2支持案内保護装置により保持されることを特徴とする伸縮ブーム。
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