JP2006103943A - 自走式作業機械 - Google Patents

自走式作業機械 Download PDF

Info

Publication number
JP2006103943A
JP2006103943A JP2004296547A JP2004296547A JP2006103943A JP 2006103943 A JP2006103943 A JP 2006103943A JP 2004296547 A JP2004296547 A JP 2004296547A JP 2004296547 A JP2004296547 A JP 2004296547A JP 2006103943 A JP2006103943 A JP 2006103943A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
boom
stage
stage boom
extension
telescopic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004296547A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshio Ikui
喜雄 生井
Shinichi Tanabe
慎一 田邉
Osamu Itsukida
修 五木田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Construction Machinery Co Ltd filed Critical Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Priority to JP2004296547A priority Critical patent/JP2006103943A/ja
Publication of JP2006103943A publication Critical patent/JP2006103943A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Forklifts And Lifting Vehicles (AREA)
  • Jib Cranes (AREA)

Abstract

【課題】 伸長用索条がブームに衝突して発生する騒音を低減する。
【解決手段】 各伸長用チェーン40が巻回される先端側プーリ44の近傍位置に案内プーリ62を設け、この案内プーリ62によって伸長用チェーン40を第2段ブーム19側に押付けるように案内することにより、先端側プーリ44から第1段ブーム13のブラケット16に向けて延びる各伸長用チェーン40の軌道を、第2段ブーム19の上面部19Aに近づくように規制する。これにより、伸長用チェーン40の下端部と第2段ブーム19の上面部19Aとの間隔を小さく抑えることができるので、例えば伸縮ブーム12が縮小する場合等において、伸長用チェーン40が撓みを生じて第2段ブーム19の上面部19Aに衝突したとしても、伸長用チェーン40と第2段ブーム19との衝突音(騒音)を低減することができる。
【選択図】 図9

Description

本発明は、例えばリフトトラック等の自走可能な走行体と伸縮式の作業装置とを備えた自走式作業機械に関する。
一般に、地上から高所への荷物の運搬作業(荷役作業)や、電線の保守作業等の高所作業に用いられる作業機械として、自走可能な走行体と、該走行体に起伏可能に設けられた伸縮式(テレスコピック式)の作業装置とを備えたリフトトラック等の自走式作業機械が知られている。
そして、リフトトラック等に用いられる伸縮式の作業装置は、多段式の伸縮ブームと、該伸縮ブームを伸縮させる伸縮シリンダと、伸縮ブームを構成する各段のブーム間を連結し伸縮シリンダの伸長動作に応じて伸縮ブーム全体を伸長させる伸長用ロープと、伸縮ブームを構成する各段のブーム間を連結し伸縮シリンダの縮小動作に応じて伸縮ブーム全体を縮小させる縮小用ロープとにより大略構成されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平9−291558号公報
ここで、この従来技術による作業装置は、伸縮ブームが、最も外側となる第1段ブームと、該第1段ブーム内に設けられた第2段ブームと、第2段ブーム内に設けられた第3段ブームとにより構成され、第1段ブームと第2段ブームとの間には伸縮シリンダが設けられている。
また、伸長用ロープは、その両端が第1段ブームの先端側と第3段ブームの基端側とに接続されると共に、途中部位が第2段ブームの先端側に設けられた先端側プーリに折返すように巻回され、縮小用ロープは、その両端が第1段ブームの先端側と第3段ブームの基端側とに接続されると共に、途中部材が第2段ブームの基端側に設けられた基端側プーリに折返すように巻回されている。
これにより、伸縮シリンダが伸長したときには、第1段ブームから第2段ブームが伸長すると共に伸長用ロープによって第2段ブームから第3段ブームが伸長し、伸縮シリンダが縮小したときには、第1段ブーム内に第2段ブームが縮小すると共に縮小用ロープによって第2段ブーム内に第3段ブームが縮小する。このように、伸縮シリンダが伸縮するときの動力が、伸長用ロープおよび縮小用ロープによって各段のブームに伝達されることにより、伸縮ブーム全体を円滑に伸縮させることができる。
しかし、上述した従来技術による伸縮式の作業装置においては、伸長用ロープが、第2段ブームとの間に一定の間隔を形成しつつ該第2段ブームに沿って長さ方向に延びる構成となっている。
このため、例えば伸長した伸縮ブームを縮小させる場合等において、伸長用ロープが撓みを生じると、この撓んだ伸長用ロープが第2段ブームの外側面に衝突して大きな騒音(衝突音)が発生してしまい、周囲の作業環境が低下してしまうという問題がある。
また、伸長用ロープの途中部位は、第2段ブームの先端に設けた先端側プーリに巻回されているので、第1段ブームから第2段ブームを伸長させると、伸長用ロープの一部(先端側プーリと第1段ブームとの間に位置する部位)が、第2段ブームの外側に露出した状態で該第2段ブームに沿って長さ方向に延びるようになる。
このため、例えばキャブ内で作業装置を操作するオペレータが、伸縮ブームの周囲を目視しようとしたときに、このオペレータの視線が、第2段ブームの外側に露出した伸長用ロープによって妨げられてしまい、作業装置に対する操作性が低下してしまうという問題がある。
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、伸長用索条がブームに衝突して発生する騒音を低減することができるようにした自走式作業機械を提供することを目的としている。
上述した課題を解決するため本発明は、自走可能な走行体と、該走行体に起伏可能に設けられた作業装置とを備え、該作業装置は、基端側が走行体に起伏可能に取付けられ前,後方向に伸縮する多段式の伸縮ブームと、該伸縮ブームを伸縮させるブーム伸縮装置と、伸縮ブームを構成する各段のブーム間を連結しブーム伸縮装置の伸長動作に応じて伸縮ブームを伸長させる伸長用動力伝達装置と、伸縮ブームを構成する各段のブーム間を連結しブーム伸縮装置の縮小動作に応じて伸縮ブームを縮小させる縮小用動力伝達装置とにより構成してなる自走式作業機械に適用される。
そして、請求項1の発明が採用する構成の特徴は、伸縮ブームは、少なくとも中空な第1段ブームと、該第1段ブーム内に伸縮可能に設けられた中空な第2段ブームと、該第2段ブーム内に伸縮可能に設けられた第3段ブームとにより構成し、伸長用動力伝達装置は、基端側が第3段ブームに接続され先端側が第1段ブームに接続される伸長用索条と、第2段ブームの先端側に設けられ該伸長用索条の途中部位が巻回される先端側巻回部材とにより構成し、先端側巻回部材の近傍部位には、伸長用索条の軌道を前記第2段ブームに近づくように案内する案内部材を設けたことにある。
請求項2の発明は、第2段ブームの先端側には巻回部材取付用のブラケットを設け、該ブラケットには伸長用索条の先端側を第1段ブームに向けて折返す先端側巻回部材を設け、案内部材は、伸長用索条の先端を第1段ブームに接続する先端接続部材と先端側巻回部材との間に位置してブラケットに設ける構成としたことにある。
請求項3の発明は、先端接続部材は伸長用索条の張りを調整する伸長用張り調整機構により構成したことにある。
請求項1の発明によれば、基端側が第3段ブームに接続された伸長用索条の途中部位を、第2段ブームの先端側に設けた先端側巻回部材によって折返すことにより、この伸長用索条の先端側を第1段ブームに接続することができる。このとき、先端側巻回部材の近傍部位に設けた案内部材が、先端側巻回部材から第1段ブームに向けて延びる伸長用索条の軌道を第2段ブームに近づくように案内することにより、伸長用索条と第2段ブームとの間隔を小さく抑えることができる。
従って、伸縮ブームの伸縮動作等によって撓みを生じた伸長用索条が、第2段ブームに衝突したとしても、伸長用索条と第2段ブームとの間隔を小さく抑えた分、両者の衝突音(騒音)を低減することができ、周囲の作業環境を良好に保つことができる。
また、例えば作業装置を操作するオペレータが、第1段ブームから伸長した第2段ブームの周囲を目視しようとしたときに、このオペレータの視線が伸長用索条によって妨げられるのを抑えることができる。これにより、第2段ブームの周囲の視界を大きく確保することができ、作業装置に対する操作性を高めることができる。
請求項2の発明によれば、第2段ブームの先端側に設けたブラケットに先端側巻回部材を設けると共に、この先端側巻回部材と伸長用索条の先端を第1段ブームに接続する先端接続部材との間に案内部材を設ける構成としている。これにより、先端側巻回部材から先端接続部材へと延びる伸長用索条の軌道を、案内部材によって確実に第2段ブームに接近させることができ、伸長用索条と第2段ブームとの間隔を小さく抑えることができる。
請求項3の発明によれば、先端接続部材を伸長用張り調整機構によって構成することにより、基端側が第3段ブームに接続された伸長用索条の先端側を第1段ブームに接続するときに、この伸長用索条の張りを適宜に調整することができる。
以下、本発明に係る自走式作業機械の実施の形態をリフトトラックに適用した場合を例に挙げ、図1ないし図9を参照しつつ詳細に説明する。
図中、1はリフトトラックで、このリフトトラック1は、自走可能なホイール式の走行体(車体)2と、該走行体2に起伏可能に設けられた後述の作業装置11とにより大略構成され、走行体2によって作業場所まで自走し、作業装置11を用いて地上から高所へと荷物を運搬する荷役作業を行うものである。
ここで、走行体2は、厚肉な鋼板等により形成され前,後方向に延びたフレーム3と、該フレーム3に搭載されたエンジン、油圧ポンプ、油圧モータ等の駆動源(いずれも図示せず)と、後述のキャブ6等により大略構成されている。
4はフレーム3の前部側に設けられた左,右の前輪(左側のみ図示)で、これら左,右の前輪4は、プロペラシャフト等を介して油圧モータ(いずれも図示せず)に接続されている。5はフレーム3の後部側に設けられた左,右の後輪(左側のみ図示)で、これら左,右の後輪5も、プロペラシャフト等を介して油圧モータ(いずれも図示せず)に接続されている。
そして、左,右の前輪4と左,右の後輪5は、油圧モータによって同時に回転駆動されることにより4輪駆動の状態で走行体2を走行させると共に、後述のキャブ6内に配設されたステアリング装置(図示せず)によって同時に操舵されることにより、走行体2を直進走行、左旋回走行、右旋回走行させるものである。
6は左側の前輪4と後輪5との間に位置してフレーム3の前,後方向中央部に配設されたキャブで、該キャブ6は運転室を画成するものである。そして、キャブ6内には、オペレータが着席する運転席、前輪4及び後輪5を操舵するステアリング装置、後述の作業装置11を操作するための操作レバー等(いずれも図示せず)が設けられている。
7は前輪4よりも前側に位置してフレーム3の前端側に設けられた左,右のスタビライザ(左側のみ図示)で、このスタビライザ7は、走行体2の走行時には接地板7Aを地面から離間させ、作業装置11を用いた荷役作業時には接地板7Aを地面に接地させることにより、荷役作業時における走行体2の安定性を確保するものである。
11は走行体2に起伏可能に設けられた荷役作業用の作業装置で、該作業装置11は、後述の伸縮ブーム12、作業具33、ブーム伸縮シリンダ37、伸長用動力伝達装置39、縮小用動力伝達装置50等により構成され、作業具33に積載した荷物を地上から高所へと運搬する荷役作業を行うものである。
この場合、作業装置を構成する伸縮ブームは、3段または4段以上のブームを備え前,後方向に伸縮可能となった多段式の伸縮ブームとして構成されるが、本実施の形態では3段式の伸縮ブーム12を例に挙げて説明する。
12は作業装置11を構成する伸縮式(テレスコピック式)のブームで、該伸縮ブーム12は、図2および図3等に示すように、後述の第1段ブーム13、第2段ブーム19、第3段ブーム27を備えた3段式のブームとして構成されている。
13は伸縮ブーム12のベースとなる第1段ブームで、該第1段ブーム13は、図4ないし図6に示すように、上面部13A、下面部13B、左,右の側面部13Cによって囲まれた断面四角形状の中空な角筒体として構成され、前,後方向に延びている。そして、第1段ブーム13内には、後述の第2段ブーム19が前,後方向に伸縮可能に収容されている。
ここで、第1段ブーム13の基端側には、左,右方向に延びる円筒状のフレーム取付用ボス14が設けられ、該フレーム取付用ボス14は、第1段ブーム13の上面部13Aよりも下側に位置して左,右の側面部13Cに溶接等の手段を用いて固着されている。
そして、フレーム取付用ボス14の内周側には軸15が挿通され、該軸15の両端部は、フレーム3の後端側に取付けられている(図1参照)。これにより、第1段ブーム13の基端側は、軸15を介してフレーム3の後端側に起伏可能に支持され、伸縮ブーム12は、後述のブーム起伏シリンダ36を伸縮させることにより軸15を中心として上,下方向に起伏する構成となっている。
16は第1段ブーム13の先端側に設けられたブラケットで、該ブラケット16は、図6ないし図8に示すように、第1段ブーム13の先端部に固着された枠状のフランジ板16Aと、該フランジ板16Aに固着され第1段ブーム13の下面とほぼ同一平面をなす下面板16Bと、フランジ板16Aと下面板16Bとに固着され左,右方向で対面した左,右の側面板16Cとにより、上方が開口した断面U型の枠状に構成されている。そして、このブラケット16には、後述する伸長用張り調整機構46、縮小用張り調整機構58がまとめて設けられる構成となっている。
17はブラケット16の下面板16Bに取付けられた下スライドパッドで、該下スライドパッド17は、後述する第2段ブーム19の下面部19Bが摺接するものである。また、18はブラケット16の左,右の側面板16Cに取付けられた横スライドパッドで、該横スライドパッド18は、第2段ブーム19の左,右の側面部19Cが摺接するものである。
19は第1段ブーム13内に伸縮可能に収容された第2段ブームで、該第2段ブーム19は、上面部19A、下面部19B、左,右の側面部19Cによって囲まれた断面四角形状の中空な角筒体として構成され、前,後方向に延びている。そして、第2段ブーム19内には、後述の第3段ブーム27が前,後方向に伸縮可能に収容されている。また、第2段ブーム19の基端側には後述の接続筒体20が設けられ、第2段ブーム19の先端側には後述のプーリ取付ブラケット24が設けられている。
20は第2段ブーム19の基端側に接続された接続筒体で、該接続筒体20は、図4、図5等に示すように、第2段ブーム19の基端部に固着された四角枠状の端板20Aと、該端板20Aに固着され上,下方向で対面した上面板20B,下面板20Cと、端板20A等に固着され左,右方向で対面した左,右の側面板20Dとにより、中空な角筒体として構成されている。そして、接続筒体20には後述の基端側プーリ55が取付けられている。
21は接続筒体20の上面板20Bに取付けられた上スライドパッドで、該上スライドパッド21は、第1段ブーム13の上面部13Aに摺接するものである。また、22は接続筒体20の下面板20Cに取付けられた下スライドパッドで、該下スライドパッド22は、第1段ブーム13の下面部13Bに摺接するものである。さらに、23は接続筒体20の左,右の側面板20Dに取付けられた横スライドパッドで、該横スライドパッド23は、第1段ブーム13の左,右の側面部13Cに摺接するものである。
24は第2段ブーム19の先端側に設けられた巻回部材取付具としてのプーリ取付ブラケットで、該プーリ取付ブラケット24は、図6ないし図8に示すように、第2段ブーム19の先端部に固着された枠状のフランジ板24Aと、該フランジ板24Aに固着され第2段ブーム19の下面とほぼ同一平面をなす下面板24Bと、フランジ板24Aと下面板24Bとに固着され左,右方向で対面した左,右の側面板24Cとにより、上方が開口した断面U型の枠状に構成されている。そして、このプーリ取付ブラケット24には、後述する各先端側プーリ44と各案内プーリ62とが回転可能に取付けられている。
25はプーリ取付ブラケット24の下面板24Bに取付けられた下スライドパッドで、該下スライドパッド25は、後述する第3段ブーム27の下面部27Bが摺接するものである。また、26はプーリ取付ブラケット24の左,右の側面板24Cに取付けられた横スライドパッドで、該横スライドパッド26は、第3段ブーム27の左,右の側面部27Cが摺接するものである。
27は第2段ブーム19内に伸縮可能に収容された第3段ブームで、該第3段ブーム27は、上面部27A、下面部27B、左,右の側面部27Cによって囲まれた断面四角形状の中空な角筒体として構成され、前,後方向に延びている。そして、第3段ブーム27の基端側には後述の接続筒体28が設けられ、第3段ブーム27の先端側には後述のブームヘッド32が設けられている。
28は第3段ブーム27の基端側に接続された接続筒体で、該接続筒体28は、図4等に示すように、第3段ブーム27の基端部に固着された四角枠状の端板28Aと、該端板28Aに固着され上,下方向で対面した上面板28B,下面板28Cと、端板28A等に固着され左,右方向で対面した左,右の側面板28Dとにより、中空な角筒体として構成されている。そして、接続筒体28の端板28Aには、後述する伸長用チェーン40の基端側が固定されると共に、後述する縮小用チェーン51の基端側が固定される構成となっている。
29は接続筒体28の上面板28Bに取付けられた上スライドパッドで、該上スライドパッド29は、第2段ブーム19の上面部19Aに摺接するものである。また、30は接続筒体28の下面板28Cに取付けられた下スライドパッドで、該下スライドパッド30は、第2段ブーム19の下面部19Bに摺接するものである。さらに、31は接続筒体28の左,右の側面板28Dに取付けられた横スライドパッドで、該横スライドパッド31は、第2段ブーム19の左,右の側面部19Cに摺接するものである。
32は第3段ブーム27の先端部に設けられたブームヘッドで、該ブームヘッド32は、図1に示すように、第3段ブーム27から斜め下向きに延びる中空な筒体として構成されている。そして、ブームヘッド32の先端側には、後述の作業具33が回動可能に取付けられている。
33はブームヘッド32の先端側に取付けられた作業具で、該作業具33は、その前面側にフォーク33Aが設けられ、該フォーク33A上に荷物を積載するものである。ここで、作業具33は、ピン34を介してブームヘッド32の先端側に回動可能に取付けられ、ブームヘッド32と作業具33との間には、作業具シリンダ35が設けられている。
そして、作業具シリンダ35は、例えば伸縮ブーム12を起伏させるときに、この伸縮ブーム12の起伏角度に応じて作業具33をブームヘッド32に対して回動させることにより、作業具33のフォーク33Aを水平な姿勢に保持するものである。
36は走行体2のフレーム3と第1段ブーム13との間に設けられたブーム起伏シリンダで、該ブーム起伏シリンダ36は、図1に示すように、ボトム側がフレーム3にピン結合され、ロッド側が第1段ブーム13の下面部13Bにピン結合されている。そして、ブーム起伏シリンダ36は、第1段ブーム13の基端側とフレーム3とを連結する軸15を中心として、伸縮ブーム12全体を地面側に伏せた伏せ位置(図1中に実線で示す位置)と、地面から起立した起立位置(図1中に二点鎖線で示す位置)との間で起伏させるものである。
37は第1段ブーム13と第2段ブーム19の接続筒体20との間に設けられたブーム伸縮装置としてのブーム伸縮シリンダで、該ブーム伸縮シリンダ37は、図4および図5に示すように、トラニオン型の油圧シリンダとして構成され、第3段ブーム27内に収容されている。そして、チューブ37Aの先端側は、左,右のピン38を介して接続筒体20の左,右の側面板20Dに揺動可能に取付けられ、ロッド37Bの先端側はピン37Cを介して第1段ブーム13の左,右の側面部13Cに取付けられている。
従って、ブーム伸縮シリンダ37のロッド37Bを伸長させたときには、図3に示すように、第2段ブーム19は、各先端側プーリ44、基端側プーリ55等を伴って第1段ブーム13から伸長し、ブーム伸縮シリンダ37のロッド37Bを縮小させたときには、図2に示すように、第2段ブーム19は、各先端側プーリ44、基端側プーリ55等を伴って第1段ブーム13内に縮小する構成となっている。
39はブーム伸縮シリンダ37が伸長するときの動力を各段のブーム13,19,27に伝達し、伸縮ブーム12全体を伸長させる伸長用動力伝達装置で、該伸長用動力伝達装置39は、図4ないし図6に示すように、後述の索条として用いられる伸長用チェーン40、基端接続部材41、巻回部材として用いられる先端側プーリ44、伸長用張り調整機構46等により構成されている。
40,40は伸長用索条としての左,右の伸長用チェーンで、これら各伸長用チェーン40は、図7に示すように左,右方向に間隔をもって前,後方向に延びた状態で、伸縮ブーム12を構成する第1段ブーム13、第2段ブーム19、第3段ブーム27間を連結し、ブーム伸縮シリンダ37が伸長するときの動力を各段のブーム13,19,27に伝達するものである。そして、各伸長用チェーン40の基端は基端接続部材41を用いて第3段ブーム27の基端側に接続され、各伸長用チェーン40の先端は後述の伸長用張り調整機構46を介して第1段ブーム13のブラケット16に接続されている。
41は各伸長用チェーン40の基端を第3段ブーム27の接続筒体28に接続する基端接続部材で、該基端接続部材41は、図4に示すように、伸長用チェーン40の基端に取付けられた基端ねじ軸42と、該基端ねじ軸42に螺入されるダブルナット43とにより構成されている。そして、基端ねじ軸42を接続筒体28の端板28Aに挿通し、この端板28Aから突出した基端ねじ軸42にダブルナット43を螺入して前,後方向(軸方向)に抜止めすることにより、伸長用チェーン40の基端が第3段ブーム27の接続筒体28に接続されている。
44,44は第2段ブーム19の先端側に設けられた先端側巻回部材としての左,右の先端側プーリで、これら左,右の先端側プーリ44は、各伸長用チェーン40の途中部位が折返すように巻回されるものである。ここで、各先端側プーリ44は、図6ないし図8に示すように、第2段ブーム19の先端側に設けられたプーリ取付ブラケット24の左,右の側面板24C間に、共通な1本のピン45を介して回転可能に支持されている。
そして、各伸長用チェーン40の基端側は、基端接続部材41によって第3段ブーム27の接続筒体28に接続され、各伸長用チェーン40は、第3段ブーム27の上面部27Aと第2段ブーム19の上面部19Aとの間を前方に向けて伸長している。そして、各伸長用チェーン40の先端側は、先端側プーリ44に巻回されることにより後方に向けて折返され、第2段ブーム19の上面部19A上を後方へと延び、後述の伸長用張り調整機構46を介して第1段ブーム13のブラケット16に接続されている。
46は伸長用チェーン40の先端を第1段ブーム13のブラケット16に接続する先端接続部材としての伸長用張り調整機構で、該伸長用張り調整機構46は、図6ないし図8に示すように、後述の先端ねじ軸47、棒状保持具48、ダブルナット49等により構成され、伸長用チェーン40の先端を第1段ブーム13のブラケット16に接続すると共に伸長用チェーン40の張り(張力)を調整するものである。
47,47は各伸長用チェーン40の先端に接続された左,右の先端ねじ軸で、これら各先端ねじ軸47は、平板状のチェーン接続部47Aを伸長用チェーン40の先端に接続した状態で、第2段ブーム19の上面部19A上を前,後方向に延びている。
48は第1段ブーム13のブラケット16に固定して設けられた棒状保持具で、該棒状保持具48は、例えば丸棒材を用いて形成され、ブラケット16を構成する左,右の側面板16Cに両端部が固定されることにより、第2段ブーム19の上面部19A上を左,右方向に延びている。
そして、棒状保持具48の両端側には、前,後方向に貫通する左,右の軸挿通孔48A,48Aが穿設され、この軸挿通孔48A内に先端ねじ軸47を挿通することにより、該先端ねじ軸47を前,後方向に移動可能に保持している。
49,49は先端ねじ軸47を棒状保持具48に対して固定するダブルナットで、該ダブルナット49は、棒状保持具48の軸挿通孔48Aから突出した先端ねじ軸47に螺入されることにより、該先端ねじ軸47を前,後方向に抜止めするものである。
このように、伸長用張り調整機構46は、ダブルナット49の締込み量に応じて各先端ねじ軸47を棒状保持具48に対して前,後方向に移動させることにより、各先端ねじ軸47に接続された伸長用チェーン40の張り(張力)を適宜に調整するものである。
従って、図3に示すように、ブーム伸縮シリンダ37が伸長動作を行うことにより、第2段ブーム19が第1段ブーム13から伸長したときには、この第2段ブーム19の先端側プーリ44が前方に移動し、該先端側プーリ44に巻回された各伸長用チェーン40の基端側(基端接続部材41側)は前方に移動する。これにより、各伸長用チェーン40の基端側が接続された第3段ブーム27は、第2段ブーム19の伸長動作に応じて該第2段ブーム19から伸長し、伸縮ブーム12全体が円滑に伸長することができる構成となっている。
50はブーム伸縮シリンダ37の縮小動作に応じて伸縮ブーム12全体を縮小させる縮小用動力伝達装置で、該縮小用動力伝達装置50は、図4ないし図6に示すように、後述の縮小用索条として用いられる縮小用チェーン51、基端接続部材52、巻回部材として用いられる基端側プーリ55、縮小用張り調整機構58等により構成されている。
51は縮小用索条としての1本の縮小用チェーンで、該縮小用チェーン51は、前,後方向に延びた状態で、伸縮ブーム12を構成する第1段ブーム13、第2段ブーム19、第3段ブーム27間を連結し、ブーム伸縮シリンダ37が縮小するときの動力を各段のブーム13,19,27に伝達するものである。そして、縮小用チェーン51の基端は基端接続部材52を用いて第3段ブーム27の基端側に接続され、縮小用チェーン51の先端は後述の縮小用張り調整機構58を介して第1段ブーム13のブラケット16に接続されている。
52は縮小用チェーン51の基端を第3段ブーム27の接続筒体28に接続する基端接続部材で、該基端接続部材52は、図4に示すように、縮小用チェーン51の基端に取付けられた基端ねじ軸53と、該基端ねじ軸53に螺入されるダブルナット54とにより構成されている。そして、基端ねじ軸53を接続筒体28の端板28Aに挿通し、この端板28Aから突出した基端ねじ軸53にダブルナット54を螺入して前,後方向(軸方向)に抜止めすることにより、縮小用チェーン51の基端が第3段ブーム27の接続筒体28に接続されている。
55は第2段ブーム19の基端側に設けられた巻回部材としての基端側プーリで、該基端側プーリ55は、縮小用チェーン51の途中部位が折返すように巻回されるものである。ここで、基端側プーリ55は、図4および図5に示すように、接続筒体20の上面板20Bに固着された左,右一対のプーリ取付板56に、ピン57を介して回転可能に支持されている。
そして、縮小用チェーン51の基端側は、基端接続部材52によって第3段ブーム27の接続筒体28に接続され、接続筒体28内を後方に向けて伸長した後、第2段ブーム19の接続筒体20に設けられた基端側プーリ55に巻回されることにより前方に向けて折返されている。そして、縮小用チェーン51は、第2段ブーム19の上面部19Aと第1段ブーム13の上面部13Aとの間を前方へと延び、縮小用チェーン51の先端側は、後述の縮小用張り調整機構58を介して第1段ブーム13のブラケット16に接続されている。
58は縮小用チェーン51の先端を第1段ブーム13のブラケット16に接続する先端接続部材としての縮小用張り調整機構で、該縮小用張り調整機構58は、図6ないし図8に示すように、後述の先端ねじ軸59、板状保持具60、ダブルナット61等により構成され、縮小用チェーン51の先端を第1段ブーム13のブラケット16に接続すると共に縮小用チェーン51の張り(張力)を調整するものである。
59は縮小用チェーン51の先端に接続された先端ねじ軸で、この先端ねじ軸59は、平板状のチェーン接続部59Aを縮小用チェーン51の先端に接続した状態で、第2段ブーム19の上面部19A上を前,後方向に延びている。
60は第1段ブーム13のブラケット16に固定して設けられた板状保持具で、該板状保持具60は、ブラケット16を構成するフランジ板16Aの上端側にボルト締めされ、その下端側は第2段ブーム19の上面部19A側に突出している。そして、板状保持具60の下端側には、前,後方向に貫通する軸挿通孔60Aが穿設され、この軸挿通孔60A内に先端ねじ軸59を挿通することにより、該先端ねじ軸59を前,後方向に移動可能に保持している。
61は先端ねじ軸59を板状保持具60に対して固定するダブルナットで、該ダブルナット61は、板状保持具60の軸挿通孔60Aから突出した先端ねじ軸59に螺入されることにより、該先端ねじ軸59を前,後方向に抜止めするものである。
このように、縮小用張り調整機構58は、ダブルナット61の締込み量に応じて先端ねじ軸59を板状保持具60に対して前,後方向に移動させることにより、先端ねじ軸59に接続された縮小用チェーン51の張り(張力)を適宜に調整するものである。
従って、図2に示すように、ブーム伸縮シリンダ37が縮小動作を行うことにより、第2段ブーム19が第1段ブーム13内に縮小したときには、この第2段ブーム19の基端側プーリ55が後方に移動し、該基端側プーリ55に巻回された縮小用チェーン51の基端側(基端接続部材52側)は後方に移動する。これにより、縮小用チェーン51の基端側が接続された第3段ブーム27は、第2段ブーム19の縮小動作に応じて該第2段ブーム19内に縮小し、伸縮ブーム12全体が円滑に縮小することができる構成となっている。
62,62は第2段ブーム19のプーリ取付ブラケット24のうち各先端側プーリ44の近傍部位に設けられた案内部材としての左,右の案内プーリで、図6ないし図9に示すように、左,右の案内プーリ62は、伸長用張り調整機構46と先端側プーリ44との間に位置し、かつ先端側プーリ44よりも上側に配置されている。ここで、各案内プーリ62は、プーリ取付ブラケット24を構成する左,右の側面板24C間に、共通な1本のピン63を介して回転可能に支持され、各先端側プーリ44と前,後方向で対向している。
そして、各案内プーリ62は、図6および図9に示すように、各先端側プーリ44に巻回されて第1段ブーム13側に折返された各伸長用チェーン40を、上方から第2段ブーム19側に押付けるように案内することにより、先端側プーリ44から第1段ブーム13のブラケット16に向けて延びる各伸長用チェーン40の軌道を、第2段ブーム19の上面部19Aに近づくように規制するものである。
このように、各伸長用チェーン40のうち先端側プーリ44から第1段ブーム13のブラケット16に向けて延びる部位の軌道を、各案内プーリ62によって第2段ブーム19の上面部19A側に押付けることにより、図9に示すように、伸長用チェーン40の下端部と第2段ブーム19の上面部19Aとの間隔Aを可及的に小さく抑えることができる。
この場合、仮に案内プーリ62を設けなかった場合には、先端側プーリ44から第1段ブーム13のブラケット16に向けて延びる伸長用チェーン40の軌道は、図9中に二点鎖線で示すようになり、この二点鎖線で示す伸長用チェーン40の下端部と第2段ブーム19の上面部19Aとの間隔は、上述した間隔Aよりも大きい間隔Bとなる(B>A)。
これにより、例えば伸長した伸縮ブーム12を縮小させる場合等において、伸長用チェーン40が撓みを生じて第2段ブーム19の上面部19Aに衝突したとしても、案内プーリ62によって伸長用チェーン40と第2段ブーム19の上面部19Aとの間隔Aを小さく抑えた分、伸長用チェーン40と第2段ブーム19との衝突音(騒音)を低減することができる構成となっている。
また、例えばキャブ6内で作業装置11を操作するオペレータが、伸縮ブーム12の上方を目視しようとしたときに、このオペレータの視線が第2段ブーム19の上面部19A側に露出した伸長用チェーン40によって妨げられるのを抑え、第2段ブーム19の上方の視界を大きく確保することができる構成となっている。
本実施の形態によるリフトトラック1は上述の如き構成を有するもので、以下、その作動について説明する。
まず、作業装置11を用いて荷役作業を行うときには、図1に示すように伸縮ブーム12を地面側に伏せた状態で、作業具33のフォーク33A上に荷物(図示せず)を積載する。そして、リフトトラック1を作業現場まで自走させた後、スタビライザ7の接地板7Aを地面に接地させることにより、走行体2を安定させる。
次に、ブーム起伏シリンダ36を伸長させることにより、伸縮ブーム12を軸15を中心として起伏させ、該伸縮ブーム12全体を、図1中の実線で示す伏せ位置から二点鎖線で示す起立位置へと移動させる。
この状態で、ブーム伸縮シリンダ37を伸長させることにより、図3に示すように、第2段ブーム19は、各先端側プーリ44、基端側プーリ55等を伴って第1段ブーム13から伸長する。そして、第2段ブーム19が第1段ブーム13から伸長すると、この第2段ブーム19の先端側プーリ44が前方に移動し、該先端側プーリ44に巻回された各伸長用チェーン40の基端側(基端接続部材41側)は前方に移動する。これにより、各伸長用チェーン40の基端側が接続された第3段ブーム27は、第2段ブーム19の伸長動作に応じて該第2段ブーム19から伸長することができる。
このようにして、ブーム伸縮シリンダ37の伸長動作が、各伸長用チェーン40を介して第1段ブーム13、第2段ブーム19、第3段ブーム27に伝達されることにより、これら各段のブーム13,19,27が同時に伸長し、伸縮ブーム12全体を円滑に伸長させることができる。
このとき、作業具シリンダ35は、伸縮ブーム12の起伏角度に応じて作業具33をブームヘッド32に対して回動させ、作業具33のフォーク33Aを水平な姿勢に保持する。このようにして、作業具33のフォーク33A上に積載された荷物を、地上から高所へと安定した状態で運搬することができる。
一方、伸縮ブーム12を縮小させるときには、ブーム伸縮シリンダ37を縮小させる。これにより、図2に示すように、第2段ブーム19は、各先端側プーリ44、基端側プーリ55等を伴って第1段ブーム13内に縮小する。そして、第2段ブーム19が第1段ブーム13内に縮小したときには、この第2段ブーム19の基端側プーリ55が後方に移動し、該基端側プーリ55に巻回された縮小用チェーン51の基端側(基端接続部材52側)は後方に移動する。これにより、縮小用チェーン51の基端側が接続された第3段ブーム27は、第2段ブーム19の縮小動作に応じて該第2段ブーム19内に縮小することができる。
このようにして、ブーム伸縮シリンダ37の縮小動作が、縮小用チェーン51を介して第1段ブーム13、第2段ブーム19、第3段ブーム27に伝達されることにより、これら各段のブーム13,19,27が同時に縮小し、伸縮ブーム12全体を円滑に縮小させることができる。
ここで、上述の如く伸長した伸縮ブーム12を縮小させるときには、各伸長用チェーン40の張力が低下することにより、各伸長用チェーン40は撓みを生じて第2段ブーム19の上面部19Aに衝突するようになる。
この場合、本実施の形態では、各伸長用チェーン40が巻回される先端側プーリ44の近傍位置に各案内プーリ62を設け、該各案内プーリ62が、先端側プーリ44から第1段ブーム13のブラケット16に向けて延びる各伸長用チェーン40を第2段ブーム19側に押付けるように案内することにより、各伸長用チェーン40の軌道を第2段ブーム19の上面部19Aに近づくように規制する構成としている。
これにより、図9に示すように、伸長用チェーン40の下端部と第2段ブーム19の上面部19Aとの間隔Aを可及的に小さく抑えることができ、この分、伸長用チェーン40と第2段ブーム19との衝突音(騒音)を低減することができるので、リフトトラック1の周囲の作業環境を高めることができる。
また、伸長用チェーン40の下端部と第2段ブーム19の上面部19Aとの間隔Aを小さく抑えることにより、例えばキャブ6内で作業装置11を操作するオペレータが伸縮ブーム12の上方を目視しようとしたときに、このオペレータの視線が第2段ブーム19の上面部19A側に露出した伸長用チェーン40によって妨げられるのを抑えることができる。これにより、第2段ブーム19の上方の視界を大きく確保することができ、作業装置11に対する操作性を高めることができる。
なお、上述した実施の形態では、伸長用チェーン40を第2段ブーム19側に案内する案内部材として、プーリ取付ブラケット24に回転可能に設けられた案内プーリ62を例示している。しかし、本発明はこれに限るものではなく、例えばプーリ取付ブラケット24に丸棒材を固定して設け、この丸棒材によって伸長用チェーン40を第2段ブーム19側に案内する構成としてもよい。
また、上述した実施の形態では、伸長用索条として伸長用チェーン40を用いると共に縮小用索条として縮小用チェーン51を用いた場合を例示している。しかし、本発明はこれに限るものではなく、例えばチェーンに代えてワイヤロープ、ベルト等の可撓性を有する他の索条を用いる構成としてもよい。
また、上述した実施の形態では、伸長用チェーン40の途中部位が巻回される先端側巻回部材として先端側プーリ44を例に挙げ、縮小用チェーン51の途中部位が巻回される基端側巻回部材として基端側プーリ55を例に挙げている。しかし、本発明はこれに限らず、例えば伸長用チェーン40、縮小用チェーン51が噛合するスプロケット等の歯車を巻回部材として用いてもよい。
また、上述した実施の形態では、第1段ブーム13に対して第2段ブーム19を伸縮させるブーム伸縮シリンダ37を、第3段ブーム27内に配置した場合を例示している。しかし、本発明はこれに限らず、例えば第1段ブーム13の上面側にブーム伸縮シリンダを配置する構成としてもよい。
また、上述した実施の形態では、第1段ブーム13、第2段ブーム19、第3段ブーム27からなる3段式の伸縮ブーム12を例示している。しかし、本発明はこれに限るものではなく、4段以上のブームからなる伸縮ブームにも適用することができる。
例えば4段のブームからなる伸縮ブームの場合には、第1段ブームと第3段ブームとの間を伸長用索条によって接続し、この伸長用索条の途中部位を第2段ブームに設けた先端側巻回部材に巻回すると共に、第2段ブームと第4段ブームとの間を伸長用索条によって接続し、この伸長用索条の途中部位を第3段ブームに設けた先端側巻回部材に巻回する構成となる。そして、第2段ブームに設けた先端側巻回部材の近傍部位に伸長用索条を第2段ブームに近づくように案内する案内部材を設けると共に、第3段ブームに設けた先端側巻回部材の近傍部位に伸長用索条を第3段ブームに近づくように案内する案内部材を設ける構成としてもよい。
また、例えば5段のブームからなる伸縮ブームの場合には、第1,第3段ブーム間を接続する伸長用索条の途中部位を第2段ブームに設けた先端側巻回部材に巻回し、第2,第4段ブーム間を接続する伸長用索条の途中部位を第3段ブームに設けた先端側巻回部材に巻回し、第3,第5段ブーム間を接続する伸長用索条の途中部位を第4段ブームに設けた先端側巻回部材に巻回する構成となる。そして、これら第2,第3,第4段ブームに設けた先端側巻回部材の近傍部位に、案内部材をそれぞれ設ける構成としてもよい。
さらに、上述した実施の形態では、伸縮ブーム12の先端側に荷役作業用の作業具33を設けたリフトトラック1を例に挙げて説明している。しかし、本発明はこれに限らず、例えば伸縮ブームの先端側に作業員が搭乗する作業台が設けられた高所作業車、伸縮ブームの先端側にクラムシェル式のバケットが設けられた縦坑掘削機等、伸縮ブームを備えた他の自走式作業機械にも広く適用することができる。
本発明の実施の形態が適用されたリフトトラックを示す正面図である。 図1中の伸縮ブームが縮小した状態を概略的に示す一部破断の断面図である。 伸縮ブームが伸長した状態を概略的に示す一部破断の断面図である。 図2中の伸縮ブーム、ブーム伸縮シリンダ、伸長用チェーン、縮小用チェーン、基端側プーリ等を拡大して示す要部拡大の断面図である。 ブーム伸縮シリンダ、縮小用チェーン、基端側プーリ等を図4中の矢示V−V方向からみた縦断面図である。 図2中のプーリ取付ブラケット、先端側プーリ、伸長用チェーン、案内プーリ等を拡大して示す要部拡大の断面図である。 プーリ取付ブラケット、先端側プーリ、伸長用チェーン、案内プーリ等を上方からみた平面図である。 第2段ブーム、伸長用張り調整機構、縮小用張り調整機構、プーリ取付ブラケット、先端側プーリ、案内プーリ等を示す斜視図である。 プーリ取付ブラケット、先端側プーリ、伸長用チェーン、案内プーリ等を第2段ブームが伸長した状態で示す断面図である。
符号の説明
1 リフトトラック
2 走行体
11 作業装置
12 伸縮ブーム
13 第1段ブーム
19 第2段ブーム
24 プーリ取付ブラケット(ブラケット)
27 第3段ブーム
33 作業具
37 ブーム伸縮シリンダ(ブーム伸縮装置)
39 伸長用動力伝達装置
40 伸長用チェーン(伸長用索条)
41 基端接続部材
44 先端側プーリ(先端側巻回部材)
46 伸長用張り調整機構(先端接続部材)
50 縮小用動力伝達装置
51 縮小用チェーン
52 基端接続部材
55 基端側プーリ
58 縮小用張り調整機構
62 案内プーリ(案内部材)

Claims (3)

  1. 自走可能な走行体と、該走行体に起伏可能に設けられた作業装置とを備え、
    該作業装置は、基端側が前記走行体に起伏可能に取付けられ前,後方向に伸縮する多段式の伸縮ブームと、該伸縮ブームを伸縮させるブーム伸縮装置と、前記伸縮ブームを構成する各段のブーム間を連結し前記ブーム伸縮装置の伸長動作に応じて前記伸縮ブームを伸長させる伸長用動力伝達装置と、前記伸縮ブームを構成する各段のブーム間を連結し前記ブーム伸縮装置の縮小動作に応じて前記伸縮ブームを縮小させる縮小用動力伝達装置とにより構成してなる自走式作業機械において、
    前記伸縮ブームは、少なくとも中空な第1段ブームと、該第1段ブーム内に伸縮可能に設けられた中空な第2段ブームと、該第2段ブーム内に伸縮可能に設けられた第3段ブームとにより構成し、
    前記伸長用動力伝達装置は、基端側が前記第3段ブームに接続され先端側が前記第1段ブームに接続される伸長用索条と、前記第2段ブームの先端側に設けられ該伸長用索条の途中部位が巻回される先端側巻回部材とにより構成し、
    前記先端側巻回部材の近傍部位には、前記伸長用索条の軌道を前記第2段ブームに近づくように案内する案内部材を設ける構成としたことを特徴とする自走式作業機械。
  2. 前記第2段ブームの先端側には巻回部材取付用のブラケットを設け、
    該ブラケットには前記伸長用索条の先端側を前記第1段ブームに向けて折返す前記先端側巻回部材を設け、
    前記案内部材は、前記伸長用索条の先端を前記第1段ブームに接続する先端接続部材と前記先端側巻回部材との間に位置して前記ブラケットに設ける構成としてなる請求項1に記載の自走式作業機械。
  3. 前記先端接続部材は前記伸長用索条の張りを調整する伸長用張り調整機構により構成してなる請求項2に記載の自走式作業機械。
JP2004296547A 2004-10-08 2004-10-08 自走式作業機械 Pending JP2006103943A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004296547A JP2006103943A (ja) 2004-10-08 2004-10-08 自走式作業機械

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004296547A JP2006103943A (ja) 2004-10-08 2004-10-08 自走式作業機械

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006103943A true JP2006103943A (ja) 2006-04-20

Family

ID=36374094

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004296547A Pending JP2006103943A (ja) 2004-10-08 2004-10-08 自走式作業機械

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006103943A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012151801A1 (zh) * 2011-05-11 2012-11-15 长沙中联重工科技发展股份有限公司 起重机及起重机副臂箱型臂的展收方法
CN110153085A (zh) * 2019-06-27 2019-08-23 因而克智能科技(浙江)有限公司 一种自动化智能清洗装置
CN114366305A (zh) * 2022-01-11 2022-04-19 上海市胸科医院 伸缩装置及医疗机器人

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012151801A1 (zh) * 2011-05-11 2012-11-15 长沙中联重工科技发展股份有限公司 起重机及起重机副臂箱型臂的展收方法
CN110153085A (zh) * 2019-06-27 2019-08-23 因而克智能科技(浙江)有限公司 一种自动化智能清洗装置
CN110153085B (zh) * 2019-06-27 2023-12-22 因而克智能科技(浙江)有限公司 一种自动化智能清洗装置
CN114366305A (zh) * 2022-01-11 2022-04-19 上海市胸科医院 伸缩装置及医疗机器人

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5006622B2 (ja) 伸縮ブーム付きクレーン装置
US10618781B2 (en) Crawler crane car body weight supporting device
JP2004203553A (ja) 自走式作業機械
EP2280122B1 (en) Vertical lift arm device
JP5649870B2 (ja) 移動式クレーン
JP2006103943A (ja) 自走式作業機械
JP2006097340A (ja) 建設機械の作業装置
JPWO2004083099A1 (ja) 自走式作業機械
JP2006103941A (ja) 自走式作業機械
JP2012051713A (ja) 移動式クレーン
JP6620334B2 (ja) ブーム撓み防止装置
JP2009184818A (ja) ブーム構造
JP4326053B2 (ja) 伸縮ブーム装置
JP4174309B2 (ja) 伸縮ブーム
KR101942213B1 (ko) 신축 붐의 장착 구조
JP2012056750A (ja) 移動式クレーン
JP3062058B2 (ja) 三段マスト式フォークリフトの油圧配管装置
JP3166416B2 (ja) オーダーピッキング型フォークリフト
WO2022259672A1 (ja) 移動式クレーンの下部走行体及びこれを備えた移動式クレーン
JP2012051692A (ja) 移動式クレーン
JP2006103942A (ja) 自走式作業機械
US20220250879A1 (en) Work vehicle
JP2012051714A (ja) 移動式クレーン
JP5880112B2 (ja) 建設機械の排気ガス導出装置
JP2005082290A (ja) 自走式作業機械