JP2002104793A - 伸縮ブーム - Google Patents

伸縮ブーム

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JP2002104793A
JP2002104793A JP2000300996A JP2000300996A JP2002104793A JP 2002104793 A JP2002104793 A JP 2002104793A JP 2000300996 A JP2000300996 A JP 2000300996A JP 2000300996 A JP2000300996 A JP 2000300996A JP 2002104793 A JP2002104793 A JP 2002104793A
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boom
telescopic
telescopic boom
hose
rear end
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JP2000300996A
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Yoichi Hayakawa
陽一 早川
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Aichi Corp
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Aichi Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 伸縮ブームに配設するホース等を損傷させ
ず、伸縮ブームの幅方向の大きさを大きくさせない。 【解決手段】 ホース等71,73は、第1ブーム31
の下面に設けられた基端接続端子77に接続され、第1
ブーム31の下面に沿って先端側に延び、挿通孔79に
挿入され、第1ブーム31と第2ブーム33の下面間の
下部間隙83内に延設されて保護管75内に挿入され
る。保護管75の先端部は第1ブーム31の下面内側に
接続され、後端部は第2ブーム33の後端の下面内側に
接続される。ホース等71,73は保護管75内を通
り、第1ブーム31と第2ブーム35の上面間の第1上
部間隙86を通り、第2ブーム33及び第3ブーム35
の上面間の第2上部間隙88内を通り、第3ブーム35
に設けられた第4縮シーブ53のホースシーブ部53b
に掛け回され、第4ブーム37の先端内側に設けられた
先端接続端子89に接続される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、伸縮ブームに関し、さ
らに詳細には、伸縮ブームの先端に設けられた作業台等
に搭載されたアクチュエータを作動させるための送油管
や送電管が配設さた伸縮ブームに関し、特に、作業台の
床面積が大きく、作業台が車両に格納されたときに伸縮
ブームが負角の状態になって車体に格納される伸縮ブー
ムに関する。
【0002】
【従来の技術】作業台を所望の高所位置に移動させる高
所作業車には、一般に、車体上に旋回動、起伏動且つ伸
縮動自在な伸縮ブームが設けられている。この伸縮ブー
ムの先端には、上下方向に揺動自在で伸縮ブームの起伏
角度に拘わらず常時垂直状態に保持される垂直ポストが
設けられ、垂直ポストには作業台が旋回動自在に取り付
けられている。垂直ポストには作業台を旋回動させる旋
回アクチュエータが取り付けられ、作業台には伸縮ブー
ムの駆動を指令する操作装置が設けられている。
【0003】旋回アクチュエータは油圧を受けて作動す
るため、旋回アクチュエータに作動油を供給する油圧供
給装置が車両に設けられている。油圧供給装置は、車体
に設けられた油圧ポンプと、油圧ポンプから吐出された
作動油を送る送油管と、送油管から送り出された作動油
を旋回アクチュエータに給排制御する作動制御弁とを有
して構成されている。送油管は油圧ポンプに接続され、
伸縮ブームを通って作業台に取り付けられた作動制御弁
に接続されている。また、操作装置は電力供給を受けて
作動し、車体に設けられた電源(バッテリ)に電線を介
して電気的に接続されている。電源に接続された電線は
伸縮ブームを通って操作装置に接続されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、伸縮ブ
ームを通る送油管や電線は、伸縮ブームの基端側から伸
縮ブームの上面上を先端側に沿って延設されているの
で、作業台の床面積が大きく、且つ作業台を車両に格納
したときに伸縮ブームを負角の状態で車体に格納させる
タイプの高所作業車において、作業台を車両に格納させ
るときに作業台の縁部が送油管や電線に接触してこれら
を損傷させる虞がある。
【0005】そこで、送油管や電線の伸縮ブームへの配
設位置を伸縮ブームの側壁面に配設させる提案がなされ
たが、伸縮ブームの幅方向の大きさが大きくなる、とい
う問題があった。
【0006】本発明はこのような問題に鑑みてなされた
ものであり、伸縮ブームに配設される送油管や電線が損
傷する虞がなく、送油管や電線を伸縮ブームに配設して
も伸縮ブームの幅方向の大きさが大きくならない伸縮ブ
ームを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に本発明の伸縮ブームは、第1ブームと、第1ブーム内
に伸縮動自在に挿入された第2ブームと、第2ブーム内
に伸縮動自在に挿入された第3ブームと、第3ブーム内
に伸縮動自在に挿入された第4ブームとを入れ子式に構
成し、第1ブームの内側基端部にシリンダロッド(例え
ば、実施形態におけるロッド39a)の先端部を固着
し、第2ブームの内側基端部にシリンダ本体(例えば、
実施形態におけるボトム39b)を固着して、第3ブー
ム及び第4ブーム内に突出入自在に設けられた伸縮シリ
ンダを有した伸縮ブームである。この伸縮ブームは、第
1ブームの下面外側における基端部に設けられた基端接
続端子と、第1ブームの下面における中間部に設けられ
た挿通孔と、第1ブームの下面内側と第2ブームの下面
外側間に形成された下部間隙内に延設され、先端部が挿
通孔よりも基端側の第1ブームの下面内側に接続され、
後端部が下部間隙の後端側開口部から延出して第2ブー
ムの内側に屈曲して第2ブームの後端の下面内側に接続
され、第2ブームの伸縮動にともなって屈曲位置が変化
する保護管と、一端が基端接続端子に接続され他端が第
2ブーム先端まで延設されたホースとを有して構成され
る。そして、基端接続端子に接続されたホースは、第1
ブームの下面外側に沿って先端側に延び、挿通孔を通っ
て下部間隙内に挿入され、保護管の先端部から挿入され
て保護管内を通って後端部から延出され、第1ブームの
上面内側及び第2ブームの上面外側間に形成された第1
上部間隙内に挿入され、第1上部間隙内を通って第2ブ
ーム先端まで延設される。
【0008】上記構成の伸縮ブームによれば、ホースの
一端を基端接続端子に接続し、ホースの他端を、第1ブ
ームの下面外側に沿って先端側に延ばし、挿通孔を通っ
て下部間隙内に挿入し、保護管の先端部から挿入して保
護管内を通して後端部から延出させ、第1ブームの上面
内側及び第2ブームの上面外側間に形成された第1上部
間隙内に挿入させ、第1上部間隙内を通って第2ブーム
先端まで延設させる。
【0009】その結果、ホースが伸縮ブームの上面外側
に配設されないので、伸縮ブームを負角の状態で車体に
格納させたときに、伸縮ブームの先端に取り付けられた
作業台の縁部が伸縮ブームの上面に接近しても、作業台
がホースに当接して損傷させる虞はない。また、ホース
は伸縮ブームの下面外側から伸縮ブーム内部を通って伸
縮ブームの先端部に配設されているので、伸縮ブームの
幅方向の大きさを大きくさせることもない。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施の形
態を図1から図12に基づいて説明する。本実施の形態
は、車体上に旋回、起伏且つ伸縮動自在に設けられた伸
縮ブームと、伸縮ブームの先端に作業者が搭乗可能で床
面積の大きな作業台とを有した高所作業車の態様を示
す。最初に、本発明における伸縮ブームを説明する前
に、この伸縮ブームを搭載した高所作業車を説明する。
【0011】高所作業車1は、図1に示すように、車体
3の前部に運転キャビン5を有し、運転キャビン5より
も車両後方側の車体前後の左右両側部には車体3を持ち
上げ支持するアウトリガジャッキ7が取り付けられてい
る。車体後部には旋回台9が旋回動自在に設けられ、旋
回台9の下方の車体3内には旋回台9を旋回させる旋回
モータ(図示せず)が内蔵されている。旋回台9の上部
には伸縮ブーム30の基端部が上下方向に揺動自在に枢
支され、旋回台9と伸縮ブーム30間には伸縮ブーム3
0を起伏動させる起伏シリンダ11が枢結されている。
【0012】伸縮ブーム30の先端には垂直ポスト13
が上下方向に揺動自在に枢結され、垂直ポスト13の先
端には水平方向に突出したフランジ部13aが環状に設
けられている。フランジ部13aの上部には旋回機構1
5を介して作業台17が取り付けられている。伸縮ブー
ム30の先端部とフランジ部13aの縁部間にはレベリ
ングシリンダ19が枢結されている。レベリングシリン
ダ19は起伏シリンダ11の作動に連動して作動して、
伸縮ブーム30の起伏角度に拘わらず垂直ポスト13を
常に垂直状態にするように作動する。その結果、作業台
17は常に水平状態に支持されている。
【0013】作業台17は長方形状の作業床17aと作
業床17aの周縁部から上方へ立設された手すり17b
とを有して構成されている。作業台17は作業床17a
の長手方向を車両の前後方向に向けた状態で運転キャビ
ン5から上方へ所定の間隙を有した位置(以下、「格納
位置)と記す。)において格納され、作業台17が車両
に格納されると、伸縮ブーム30は車体3に対して負角
の状態なる。作業台17には伸縮ブーム30や旋回機構
15の駆動を操作する操作装置21が取り付けられてい
る。
【0014】次に、伸縮ブーム30を説明する。伸縮ブ
ーム30は旋回台9に枢結された第1ブーム31と、第
1ブーム31内に伸縮動自在に挿入された第2ブーム3
3と、第2ブーム33内に伸縮動自在に挿入された第3
ブーム35と、第3ブーム35内に伸縮動自在に挿入さ
れた第4ブーム37とを入れ子式に構成されている。第
1ブーム31、第2ブーム33、第3ブーム35及び第
4ブーム37の各断面形状は矩形状で互いに相似形であ
る。各ブーム31、33、35、37の上面は平面状で
ある。図2は伸縮ブーム30の縦断面図を示し、図3は
伸縮ブーム30の横断面図を示す。尚、図3に示す伸縮
ブーム30は、伸縮ブーム30の構造の理解を容易にす
るために、伸縮ブーム30の長手方向に対する幅方向の
寸法比を実際のそれよりも大きくして描かれている。
【0015】伸縮ブーム30内には、図2及び図3に示
すように、伸縮ブーム30の中心軸線と略同芯の位置に
配置された伸縮シリンダ39が設けられている。伸縮シ
リンダ39のロッド39aの先端は第1ブーム31の基
端側の両側壁31a間に掛け渡された第1固定軸41の
略中央部に枢結され、伸縮シリンダ39のボトム39b
の後端部は第2ブーム33の基端側の両側壁33aから
内側へ突出する一対の第2固定軸43の先端に枢結され
ている。このため、伸縮シリンダ39が伸縮動すると、
第2ブーム33が第1ブーム31に対して移動するよう
に構成されている。
【0016】第2固定軸43よりも基端側の第2ブーム
33の両側壁33a間には、縮シーブ軸45が取り付け
られ、縮シーブ軸45の両端部であって第3ブーム35
の両側壁35aよりも内側には一対の第3縮シーブ47
が回転自在に取り付けられている。第3ブーム35の先
端側の両側壁35a内側には一対の第4伸シーブ49が
回転自在に取り付けられている。第3ブーム35の基端
側の両側壁35a内側には第4固定軸51が掛け渡さ
れ、第4固定軸51の両端部であって第4ブーム37の
両側壁37a外側から内側に渡って配置された一対の第
4縮シーブ53が回転自在に取り付けられている。第4
縮シーブ53はその内側にホース等71、73を掛け回
すホースシーブ部53aとその外側にワイヤを掛け回す
ワイヤ掛回部53bとを有して構成されている。伸縮シ
リンダ39のボトム39bの先端部には伸縮ブーム30
の先端側に突出したシーブブラケット57が取り付けら
れており、シーブブラケット57にはこの両側壁57a
間を挿通した伸シーブ軸59が取り付けられ、シーブブ
ラケット57の両側壁57aから外側に突出した伸シー
ブ軸59の両端部には一対の第3伸シーブ61が回転自
在に取り付けられている。尚、シーブブラケット57の
内側に第3伸シーブ61を設けることができる。この場
合には、伸縮ブーム30の幅方向の寸法を小さくするこ
とができる。
【0017】第3縮シーブ47には第3縮ワイヤ63が
掛け回され、その一端は第1ブーム31の先端内側に接
続され、他端は第3ブーム35の後端内側に接続されて
いる。第3伸シーブ61には第3伸ワイヤ65が掛け回
され、その一端は第1ブーム31の後端内側に接続さ
れ、他端は第3ブーム35の後端内側に接続されてい
る。第4縮シーブ53のワイヤ掛回部53aには第4縮
ワイヤ67が掛け回され、その一端は第2ブーム33の
先端内側に接続され、他端は第4ブーム37の後端内側
に接続されている。第4伸シーブ49には第4伸ワイヤ
69が掛け回され、その一端は第2ブーム33の後端内
側に接続され、他端は第4ブーム37の後端外側に接続
されている。
【0018】次に、伸縮ブーム30に引き回されるホー
ス71及び電線73と保護管75について、図4から図
11を使用して説明する。ホース71は車体3に設けら
れた油圧ポンプ(図示せず)から吐出された作動油を流
通させて図1に示す旋回機構15等に供給するための送
油管である。電線73は車体3に設けられた電源(バッ
テリ)と作業台17に設けられた操作装置21間を電気
的に接続させるものである。また、保護管75はホース
71及び電線73を内部に挿通させてこれらを保護する
とともに屈曲させる機能を有する。尚、ホース71及び
電線73は、図6に示すように、伸縮ブーム30の幅方
向に所定の間隙を有して整列されて伸縮ブーム30の延
出方向と同一方向に配設されている。以下、整列された
これらのホース71及び電線73をまとめて、単に「ホ
ース等71、73」と記す。
【0019】ホース等71、73は、図7に示すよう
に、第1ブーム31の下面31bにおける基端部に取り
付けられた基端接続端子77にその一端が接続され、他
端は第1ブーム31の下面31bに沿って伸縮ブーム3
0の先端側に延び、第1ブーム31の下面31bの略中
間部に設けられた挿通孔79内に挿入されている。尚、
第1ブーム31の下面31bには、ホース等71、73
を第1ブーム31に固定するための固定部材81が伸縮
ブーム30の延出方向に所定の間隙を有して3つ配設さ
れている。挿通孔79を挿通したホース等71,73
は、図5に示すように、挿通孔79近傍の第1ブーム3
1の下面31b内側に取り付けられた反転コネクタ82
に接続させている。
【0020】反転コネクタ82は直方体形状であり、図
示しない流入接続口、流出接続口及び貫通孔を有し、流
入接続口及び流出接続口は内部で連通している。貫通孔
はホース等71,73のうちの電線73を挿通させる。
図8に示すように、挿通孔79を挿通したホース71は
流入接続口に接続され、反転コネクタ82を介して流出
接続口に接続されたホース71と連通している。挿通孔
79を挿通した電線73は反転コネクタ82の貫通孔を
挿通し、反転コネクタ82を挿通したホース71ととも
に保護管75内に挿入されている。
【0021】保護管75は、図10に示すように、第1
ブーム31の下面31b内側と第2ブーム33の下面3
3b外側間に形成された下部間隙83における伸縮ブー
ム30の幅方向の中間部に延設されている。保護管75
の先端部は、図5に示すように、挿通孔79よりも基端
側の第1ブーム31の下面31b内側に接続され、後端
部は図11に示す下部間隙83の後端側開口部から延出
して第2ブーム33の内側に屈曲し、第2ブーム33の
後端側の下面33b内側に接続されている。保護管75
は、図9に示すように、断面が中空で矩形状に形成され
た凸型75aと凹型75bを互いに嵌合させて帯状に連
接したものであり、保護管75の厚さ方向(矢印A方
向)に屈曲自在である。図5に示すように、保護管75
内に挿入されたホース等71,73は、保護管75内を
通り、保護管75の他端側の開口部から延出し、第2ブ
ーム33の下面33b内側であって保護管75の他端よ
りも先端側に取り付けられた固定部材84により保持さ
れている。
【0022】固定部材84に保持されたホース等71,
73はその向きを上方に変え、図6に示すように、第2
ブーム33の上面33cにおける基端側に取り付けられ
た固定部材85によって保持され、図5に示すように、
第1ブーム31の上面内側及び第2ブーム33の上面3
3c外側間に形成された第1上部間隙86を通ってい
る。第2ブーム部材33の先端に取り付けられた反転コ
ネクタ87の流入接続口(図示せず)にはホース71が
接続され、反転コネクタ87を介して流出接続口(図示
せず)に接続されたホース71と連通している。また、
第1上部間隙86を通った電線73は反転コネクタ87
の貫通孔を挿通してその向きを反転させて、第2ブーム
33の上面内側及び第3ブーム35の上面35c外側間
に形成された第2上部間隙88内に延出している。
【0023】第2上部間隙88内に延出されたホース等
71,73は第2上部間隙88内を通り、第3ブーム3
5の後端に設けられた第4縮シーブ53のホースシーブ
部53bに掛け回されて向きを変え、第4ブーム37内
を通って第4ブーム37の先端内側に取り付けられた先
端接続端子89に接続されている。そして、図4に示す
ように、伸縮ブーム30内に引き回されたホース71は
先端接続端子89を介して図1に示す旋回機構15に接
続されたホースと連通し、また、伸縮ブーム30内に引
き回された電線73は先端接続端子89を介して図1に
示す操作装置21に接続された電線と電気的に接続され
ている。
【0024】次に、本発明の実施の形態である伸縮ブー
ム30の作用を、作業台17を車体3に格納させる場合
について説明する。図1に示すアウトリガジャッキ7が
張り出されて車体3が持ち上げ支持されている状態で、
図12に示すように伸縮ブーム30が伸長された状態に
ある場合、図1に示す作業台17に搭乗した作業者が操
作装置21を操作する。操作装置21が操作されると、
図1に示すように、作業床17aの長手方向が車両の前
後方向になるように作業台17が旋回動し、伸縮ブーム
30が車体3の上方にくるように旋回動し、伸縮ブーム
30が縮小動し、そして、伸縮ブーム30が倒伏動す
る。
【0025】ここで、伸縮ブーム30の縮小動について
図3を使用して詳細に説明する。同図に示すように、伸
縮シリンダ39が縮小動すると、伸縮シリンダ39のボ
トム39bがロッド39a側へ移動して第2ブーム33
を第1ブーム31側へ移動させる。これと同時に、第3
縮シーブ47に掛け回された第3縮ワイヤ63により第
3ブーム35が第2ブーム33の基端側に引き寄せられ
る。また、第4縮シーブ53に掛け回された第4縮ワイ
ヤ67により第4ブーム37が第3ブーム35の基端側
に引き寄せられる。その結果、伸縮ブーム30全体が縮
小動して全縮状態になる。
【0026】次に、伸縮ブーム30の縮小動にともなう
ホース等71,73の引き回しの変化について説明す
る。図12に示すように、伸縮ブーム30が伸長された
状態から縮小動すると、第2ブーム33が第1ブーム3
1の内部を第1ブーム31の基端側へ移動する。これと
同時に、保護管75の屈曲位置が漸次後端側へ移動し、
第1ブーム31の下面31b内側に漸次長さが長くなっ
た保護管75が載置される。その結果、保護管75内の
ホース等71、73は保護管75に案内されながら屈曲
するとともに第1ブーム31の下面31a内側に載置さ
れるので、ホース等71,73が第2ブーム33等に当
接する虞はなく、ホース等71,73の損傷を防止する
ことができる。
【0027】また、図5に示すように、第2ブーム33
の下面33b内側に取り付けられた固定部材84と第2
ブーム33の上面33c外側の基端部に取り付けられた
固定部材85間に掛け渡されたホース等71,73、及
び固定部材85と第2ブーム33の先端に取り付けられ
た反転コネクタ87間に掛け渡されたホース等71,7
3は、これらのホース等71,73の掛け渡された状態
を変化させることなく第2ブーム33の移動とともに移
動する。また、第2ブーム33の先端に取り付けられた
反転コネクタ87と第4ブーム89の先端に取り付けら
れた先端接続端子89間に掛け渡されたホース等71,
73は、第3ブーム35と第4ブーム37の縮小動にと
もなって第4縮シーブ53のホースシーブ部53bを介
して反転コネクタ87側へ移動する。このとき、第4縮
シーブ53と先端接続端子89間に掛け渡されたホース
等71,73は所定範囲内の張力が作用した状態に維持
される。このため、ホース等71,73が図4に示す伸
縮シリンダ39に接触して引っ掛かる虞はない。
【0028】そして、図1に示すように、伸縮ブーム3
0を倒伏動させて作業台17を格納位置に移動させる
と、作業床17aの後端部が第1ブーム31の上面31
cに漸次接近し、作業台17が格納位置にきたときに伸
縮ブーム30の起伏作動が停止して、作業台17が車両
に格納される。このとき、作業床17aの後端部と第1
ブーム31の上面31c間は所定の間隙を有している
が、第1ブーム31の上面31c外側にはホース等7
1,73は配設されていないので、作業台17がホース
等71,73に接触して損傷させる虞はない。
【0029】尚、図5に示すように、第4ブーム37の
先端内側にはホース等71,73の弛みを防止する弛み
防止装置90を設けることができる。弛み防止装置90
は先端接続端子89とホースシーブ53間のホース等7
1,73が弛んだときに、この弛んだホース等71,7
3を巻き取って弛みを取り除く機能を有している。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ホースを第1ブームの下面外側から伸縮ブームの内部に
引き回して第2ブーム先端まで延設させることで、伸縮
ブームを負角の状態で車体に格納させたときに、伸縮ブ
ームの先端に取り付けられた作業台の縁部が伸縮ブーム
の上面に接近しても、作業台がホースに接触して損傷さ
せる虞はなく、伸縮ブームの幅方向の大きさを大きくさ
せることもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る一実施の形態における伸縮ブーム
を有した高所作業車の正面図を示す。
【図2】本発明に係る一実施の形態における伸縮ブーム
の縦断面図を示す。
【図3】本発明に係る一実施の形態における伸縮ブーム
の横断面図を示す。
【図4】本発明に係る一実施の形態における伸縮ブーム
の縦断面図を示す。
【図5】本発明に係る一実施の形態における伸縮ブーム
の縦断面図を示す。
【図6】本発明に係る一実施の形態における伸縮ブーム
の後端側から見た斜視図を示す。
【図7】本発明に係る一実施の形態における伸縮ブーム
の裏側から見た斜視図を示す。
【図8】本発明に係る一実施の形態における第2ブーム
の裏側から見た斜視図を示す。
【図9】本発明に係る一実施の形態における保護管の斜
視図を示す。
【図10】本発明に係る一実施の形態における伸縮ブー
ムの基端側の側面図を示す。
【図11】本発明に係る一実施の形態における伸縮ブー
ムの後端側から見た斜視図を示す。
【図12】本発明に係る一実施の形態における伸縮ブー
ムが伸長した状態の部分正面図を示す。
【符号の説明】
30 伸縮ブーム 31 第1ブーム 31b 下面 33 第2ブーム 33c 上面 35 第3ブーム 37 第4ブーム 39 伸縮シリンダ 39a ロッド 39b ボトム 71 ホース 73 電線 75 保護管 77 基端接続端子 79 挿通孔 83 下部間隙 86 第1上部間隙 88 第2上部間隙

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1ブームと、前記第1ブーム内に伸縮
    動自在に挿入された第2ブームと、前記第2ブーム内に
    伸縮動自在に挿入された第3ブームと、前記第3ブーム
    内に伸縮動自在に挿入された第4ブームとを入れ子式に
    構成し、前記第1ブームの内側基端部にシリンダロッド
    の先端部を固着し、前記第2ブームの内側基端部にシリ
    ンダ本体を固着して、前記第3ブーム及び前記第4ブー
    ム内に突出入自在に設けられた伸縮シリンダを有した伸
    縮ブームであって、 前記第1ブームの下面外側における基端部に設けられた
    基端接続端子と、 前記第1ブームの下面における中間部に設けられた挿通
    孔と、 前記第1ブームの下面内側と前記第2ブームの下面外側
    間に形成された下部間隙内に延設され、先端部が前記挿
    通孔よりも基端側の前記第1ブームの下面内側に接続さ
    れ、後端部が前記下部間隙の後端側開口部から延出して
    前記第2ブームの内側に屈曲して前記第2ブームの後端
    の下面内側に接続され、前記第2ブームの伸縮動にとも
    なって屈曲位置が変化する保護管と、 一端が前記基端接続端子に接続され他端が前記第2ブー
    ム先端まで延設されたホースとを有して構成され、 前記基端接続端子に接続されたホースは、前記第1ブー
    ムの下面外側に沿って先端側に延び、前記挿通孔を通っ
    て前記下部間隙内に挿入され、前記保護管の先端部から
    挿入されて前記保護管内を通って後端部から延出され、
    前記第1ブームの上面内側及び前記第2ブームの上面外
    側間に形成された上部間隙内に挿入され、前記上部間隙
    内を通って前記第2ブームの先端まで延設されているこ
    とを特徴とする伸縮ブーム。
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