JP3898950B2 - ブームの送油装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ブームの送油装置に関し、さらに詳細には、第1ブームと第1ブームに対して伸縮動自在に構成された第2ブームとを有してなるブームにおいて、油を流す送油ホースをブーム基端部からブームに沿ってブーム先端部に導くため、ブームの外側に配設されたケーブルベア内に送油ホースを挿通させてなるブームの送油装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
高所作業を行なう高所作業車には、例えば、第1ブームと第1ブームに対して伸縮動自在に構成された第2ブームとを有してなるブームと、油を流す送油ホースをブーム基端部からブームの外側に沿ってブーム先端部に導くための送油装置とを備えて構成されているものがある。
【0003】
送油装置は、第2ブームの外側先端部に取り付けられて第1ブームの先端部側へ延びた板状のケーブルベアカバーと、第1ブームの外側壁面に取り付けられて第1ブームの先端側へ延びてケーブルベアカバーの先端部で反転して取り付けられたケーブルベアと、このケーブルベアの一方の端部から挿入されてケーブルベア内を通って他方の端部から延出する送油ホースとを有して構成されている。ケーブルベアはブームの伸縮動に応じて反転する屈曲位置を変えながらケーブルベア内の送油ホースの反転移動を案内する。なお、ケーブルベアはブームが全縮状態でケーブルベアカバー内にその殆ど全てが収容され、ブームの伸長動にともなって屈曲位置がケーブルベアカバーの先端部側へ移動する。
【0004】
ケーブルベアカバーの先端部にはケーブルベアカバーの幅方向に延びた通しピンが固定された状態で配設され、この通しピンの軸方向にコネクタブロックが所定の間隙を有して揺動自在に複数取り付けられている。コネクタブロックは2つの油圧ポートを備え、他のコネクタブロックとは独立して通しピンに対して揺動自在である。2つの油圧ポートはコネクタブロックの内部に形成された連通路を介して連通し、一方の油圧ポートにはケーブルベアから延出した複数の送油ホースのうちの対応する送油ホースが接続され、他方の油圧ポートにはブームの先端側へ導かれた送油ホースが接続されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ここで、ケーブルベア内を挿通する送油ホース内の油に作用する油圧が変動すると、この送油ホースが伸縮動する場合がある。送油ホースが伸縮動すると、ケーブルベアがコネクタブロックを押圧し又は引っ張って、コネクタブロックを通しピンに対して揺動させる。その結果、送油ホースの伸縮量が小さい場合には、コネクタブロックの揺動により送油ホースの伸縮量の全てが吸収される。
【0006】
しかしながら、送油ホースの伸縮量が大きい場合には、コネクタブロックの揺動により送油ホースの伸縮量の全てが吸収されない場合がある。この場合、ケーブルベア内を挿通する送油ホースはケーブルベア内で変形しようとするが、送油ホースとケーブルベアの内面間の隙間(以下、この隙間を「隙間余裕」と記す。)が大きい場合には問題がないが、この隙間余裕が小さい場合、例えば、送油ホースの径が大きい場合には、送油ホースは殆ど変形することができず、ケーブルベアが屈曲した部分において、送油ホースがケーブルベアの内面を押圧した状態で接触することになる。その結果、ケーブルベアが損傷する虞があるという問題が生じる。
【0007】
本発明はこのような問題に鑑みてなされたものであり、送油ホース内の油圧が変動してもケーブルベア内の送油ホースが損傷する虞のないブームの送油装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために本発明に係わるブームの送油装置は、第1ブーム(例えば、実施形態における基端ブーム37a、第2中間ブーム37c)と第1ブームに対して伸縮動自在に構成された第2ブーム(例えば、実施形態における第1中間ブーム37b、先端ブーム37d)とを有してなるブーム(例えば、実施形態におけるポスト37)において、第2ブームの外側先端部に取り付けられて第1ブームの先端部側へ延びた送油保護カバー(例えば、実施形態における第1ケーブルベアガイド71,第2ケーブルベアガイド81)と、第1ブームの外側壁面に取り付けられて第1ブームの先端側へ延びて送油保護カバーの先端部で反転して取り付けられた送油保護手段(例えば、実施形態における第1ケーブルベア51,第2ケーブルベア61)と、送油保護手段の一方の端部から挿入されて送油保護手段内を通って他方の端部から延出して油を流す送油ホース(例えば、実施形態におけるホースH)と、送油保護カバーの先端の周辺位置に送油保護カバーとは別個に配置され、送油保護カバーの先端部に接続された側の送油保護手段の端部から延出した送油ホースと接続する送油接続手段(例えば、実施形態におけるコネクタブロック91)とを有し、送油ホース及び送油接続手段を複数有して複数の送油接続手段にそれぞれ対応する送油ホースが接続され、送油接続手段のそれぞれに挿通孔が形成され、挿通孔に挿通し複数の送油接続手段間を延びるピン部材を有し、送油接続手段のそれぞれがピン部材に対して独立して揺動自在であり、送油接続手段に接続された送油ホースが伸縮動すればこれに伴って送油接続手段を送油ホースの伸縮方向に移動させることができる。
【0009】
また、上記構成のブームの送油装置において、挿通孔は送油ホースが伸縮動する側に延びる長孔状であるのが好ましい。
【0010】
さらに、上記構成のブームの送油装置において、送油保護カバーの先端に送油接続手段を覆うカバー部材(例えば、実施形態におけるマニホールドサポートカバー85)が取り付けられ、カバー部材に送油ホースが伸縮動する側に延びる長孔状のカバー側挿通孔が形成され、ピン部材の両端部がカバー側挿通孔に挿通し、ピン部材がカバー側挿通孔内を移動することにより送油接続手段を送油ホースの伸縮方向に移動させることができるように構成されていてもよい。
【0011】
上記構成のブームの送油装置によれば、送油接続手段は送油保護カバーとは別個に配置されて送油保護手段の端部から延出した送油ホースと接続された状態にあり、送油ホース及び送油接続手段を複数有して複数の送油接続手段にそれぞれ対応する送油ホースが接続され、送油ホース及び送油接続手段を複数有して複数の送油接続手段にそれぞれ対応する送油ホースが接続され、送油接続手段のそれぞれに挿通孔が形成され、挿通孔に複数の送油接続手段間を延びて挿通するピン部材を有し、送油接続手段のそれぞれがピン部材に対して独立して揺動自在である。このため、複数の送油ホースのいずれかが送油ホース内の油圧変動により伸縮動すると、伸縮動した送油ホースが接続された送油接続手段がピン部材を揺動中心として揺動する。このため、送油ホースの伸縮量を送油接続手段の揺動により吸収することができる。
【0012】
また、上記構成のブームの送油装置は、送油接続手段に形成された長孔状の挿通孔や、送油保護カバーの先端に取り付けられたカバー部材に形成された長孔状のカバー側挿通孔により、送油接続手段に接続された送油ホースが伸縮動すればこれに伴って送油接続手段を送油ホースの伸縮方向に移動させることができる。このため、送油保護手段が屈曲する部分において送油ホースと送油保護手段の内面との間の隙間が小さい状態で送油ホースが伸縮動しても、この伸縮量の殆ど全てを送油接続手段の移動が吸収する。したがって、送油ホースの伸縮動により送油ホースが送油保護手段内で変形して送油ホースが送油保護手段の内面に押し付けられた状態で当接することはなく、送油ホースの損傷を未然に防止することができる。
【0013】
さらに、上記構成のブームの送油装置によれば、複数の送油ホースのいずれかが伸縮動してこの伸縮動した送油ホースに接続された送油接続手段が揺動した場合、送油ホースの伸縮量が送油接続手段の揺動により吸収されない場合でも送油接続手段がピン部材に対して長孔状に延びた挿通孔の範囲内で移動する。このため、大きな送油ホースの伸縮量を送油接続手段の揺動と移動により吸収することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施の形態を図1から図9に基づいて説明する。本実施の形態は橋梁の塗装補修等のメンテナンス作業を行なうオーバーフェンス作業車の態様を示す。先ず、本発明に係わる送油装置を説明する前に、この送油装置を搭載したオーバーフェンス作業車について説明する。
【0015】
オーバーフェンス作業車1は、図1に示すように、前後に車輪3を有して走行可能であり、前部に運転キャビン5を有したトラック車両をベースに構成されている。このトラック車両の車体7上には高所作業装置20が搭載されている。この高所作業装置20は図示しない旋回モータにより駆動されて水平旋回可能に構成された旋回台21を有し、この旋回台21には基端部を枢結したブーム23が取り付けられ、このブーム23は起伏シリンダ25により起伏動されるようになっている。ブーム23は、基端ブーム23aおよび先端ブーム23bを入れ子式に組み合わせて、図示しない内蔵の伸縮シリンダにより伸縮動可能に構成されている。なお、ここではブーム23を二段伸縮ブーム構成としているが、これを三段伸縮もしくはそれ以上の多段伸縮ブーム構成としても良い。
【0016】
先端ブーム23bの先端には屈伸ポスト27が上下に揺動自在に取り付けられている。屈伸ポスト27の基部には図2に示すリンク部材29が枢結され、その先端部にポストレベリングシリンダ31の一端が枢結されている。このポストレベリングシリンダ31の他端は先端ブーム23bに枢結されている。リンク部材29の先端部と屈伸ポスト27の前面と間には屈伸シリンダ33が枢結されている。屈伸ポスト27の先端部にはホルダ35が取り付けられて上下に揺動可能である。ホルダ35は中空角筒状に形成されており、ポストレベリングシリンダ31及び屈伸シリンダ33により揺動制御される。ポストレベリングシリンダ31と起伏シリンダ25は連動して伸縮動し、ブーム23が水平状態になるとホルダ35も水平状態になるように伸縮動する。屈伸シリンダ33は起伏シリンダ25とは独立に伸縮動可能に構成されて屈伸ポスト27を大きな揺動角度で揺動可能に構成されている。このようにポストレベリングシリンダ31及び屈伸シリンダ33により揺動される中空のホルダ35内には、ポスト37が軸方向に移動自在に挿入されて取り付けられている。
【0017】
ポスト37は、基端ブーム37a,第1中間ブーム37b、第2中間ブーム37cおよび先端ブーム37dを入れ子式に組み立てられて作られている。ここで基端ブーム37aはホルダ35内に軸方向に移動自在に保持され、第1中間ブーム37bは基端ブーム37aに対して図2に示す基端ブーム37a及び第1中間ブーム37b間に取り付けられたポスト移動シリンダ38により伸縮自在であり、第2中間ブーム37c及び先端ブーム37dは第1中間ブーム37bに対して図示しない内蔵シリンダにより伸縮自在となっている。図2に示すポスト移動シリンダ38は、そのシリンダチューブ38aが第1中間ブーム37bの先端部に取り付けられ、ロッド38bの先端が第1中間ブーム37bの先端部に枢結されており、シリンダチューブ38aに対してロッド38bを伸縮動させることにより、第1中間ブーム37bを基端ブーム37aに対して軸方向に移動させることができる。ここではポスト37を四段伸縮ブーム構成としているが、これを二段、三段伸縮等といった多段伸縮ブーム構成としても良い。
【0018】
図1に示す基端ブーム37aをホルダ35に対して軸方向(上下方向)に移動させるブーム移動シリンダ39がホルダ35の側部であってホルダ35と基端ブーム37aとに跨って取り付けられている。このブーム移動シリンダ39は、シリンダチューブ39aがホルダ35に取り付けられ、ロッド39bの先端が基端ブーム37aの後端部に枢結されており、シリンダチューブ39aに対してロッド39bを伸縮させることにより、ポスト37全体をホルダ35に対して軸方向に移動させることができる。
【0019】
先端ブーム37dの先端には車両の前後及び上下に揺動自在に取り付けられた支持アーム41が設けられており、この支持アーム41はその上部に配設されたプラットフォームレベリングシリンダ43により垂直に延びるように保持されている。支持アーム41の先端(下端)には、首振り機構45を有して水平旋回自在となった図2に示す作業台47が取り付けられている。このため、作業台47はプラットフォームレベリングシリンダ43により水平状態に保持され、作業台47が水平状態でなければ、支持アーム41の側部に配設されたアーム旋回シリンダ44により調整される。その結果、作業台47は水平に延びた状態で保持されて水平旋回(首振り作動)する。なお、図2に示す作業台47にはその周囲を囲む手摺り47aが取り付けられている。
【0020】
このように構成されたブーム23は、車両の後側から前側に水平方向に倒伏した状態で格納され、車体7の略中央部から立設された図示しないブーム受に支持される。また、ポスト37は車体7上に格納されたブーム23の上方に重なるように揺動して折り畳み状態で車体7上に前後に延びて倒伏されて格納され、ブーム23の上面上に突設された図示しないポスト受に支持される。作業台47は格納されたブーム23及びポスト37の車両左側の側部に位置して格納される。
【0021】
車体7の前後の左右両側部には上下及び左右方向へ伸縮動自在なアウトリガ13,14が設けられている。このアウトリガ13,14はそれぞれ下端に接地ローラ13a,14aを有しており、高所作業を行うときには、前後の車輪3を接地させたままでアウトリガ13,14を張り出して接地ローラ13a,14aを接地させて車体7を支持させるようになっている。さらに、このように車体7を支持した状態で車輪3を駆動することにより、車両全体を低速で走行させて所定の高所作業(橋梁点検作業等)を行うことができるように構成されている。
【0022】
次に、本発明に係わる送油装置について、図3から図9を使用して説明する。なお、図3はポスト37が全伸長状態にあるときの送油装置50の斜視図を示し、図4は送油装置50の一部の部分断面図を示し、図5はポスト37が全縮状態にあるときの送油装置50の斜視図を示し、図6は送油装置50の側面図を示す。送油装置50は、図3に示すように、第1ケーブルベア51及び第2ケーブルベア61と、これらのケーブルベア内を挿通するホースHと、これらのケーブルベア51、61を収容する第1ケーブルベアガイド71及び第2ケーブルベアガイド81とを有して構成されている。
【0023】
第1ケーブルベア51及び第2ケーブルベア61は同様の構成であり、図7に示すように、断面が矩形状で中空に形成された複数の凸型51a、61aと凹型51b、61bが各々互いに嵌合されることによって構成され、図7中の矢印Aに示すように上下揺動が自在である。第1ケーブルベア51は、図3に示すように、その幅方向がホルダ35の外側面35aと略垂直方向になる状態で一端が外側面35aに取り付けられて基端ブーム37aの先端部側へ延び、第1中間ブーム37bに取り付けられた第1ケーブルベアカバー71の先端部で屈曲して反転した状態で図4(a)に示す第1ケーブルベアカバー71の先端部に他端が取り付けられている。また、第2ケーブルベアー61は第1中間ブーム37bの先端部にその外側面と略垂直方向になる状態で一端が取り付けられて第2中間ブーム37cの先端部側へ延び、先端ブーム37dに取り付けられた第2ケーブルベアカバー81の先端部に取り付けられている。なお、第2ケーブルベア61の第2ケーブルベアカバー81への取り付けは、第1ケーブルベア51の第1ケーブルベアカバー71への取り付けと同様であるのでその説明は省略する。
【0024】
このように構成された第1ケーブルベア51に挿通するホースHは、図6に示すように、第1ケーブルベア51の右側端部(図6の下側端部)から挿入されて第1ケーブルベア51内を通り、第1ケーブルベア51の左側端部(図6の上側端部)から延出している。また、第2ケーブルベア61に挿通するホースHは、第2ケーブルベア61の右側端部(図6の下側端部)から挿入されて第2ケーブルベア61内を通り、第2ケーブルベア61の左側端部(図6の上側端部)から延出している。
【0025】
第1ケーブルベア51が接続される第1ケーブルベアカバー71は、図5に示すように、板状の底板71aを有し、その幅方向が第1中間ブーム37aの外側面37a1と略垂直方向になる状態で基端部が図3に示す第1中間ブーム37bの先端部に取り付けられている。第1ケーブルベアカバー71の幅方向の両端部には左右方向(図5紙面の左右方向)に突出する一対のガイド部71bが上下方向(図5紙面の上下方向)に延びた状態で設けられている。第1ケーブルベアカバー71の基端側の右側へ突出するガイド部71bはその高さが他の部分よりも高くなるように形成されている。このように形成された一対のガイド部71b間の幅は図4(b)に示す第1ケーブルベア51の幅よりも大きく形成され、第1ケーブルベアカバー71は第1ケーブルベア51を一対のガイド部71b間に収容可能である。
【0026】
また、第2ケーブルベアカバー81は第1ケーブルベアカバー71と同様の構成であるので、第1ケーブルベアカバー71との相違点のみを説明し、第1ケーブルベアカバー71と同一態様部分については準じた符号を附してその説明を省略する。なお、第2ケーブルベアカバー81の底板を81aで示し、第2ケーブルベアカバー81のガイド部を81bで示す。第2ケーブルベアカバー81の基端側のガイド部81bの高さは他の部分と同一高さであり、基端側のガイド部71bの高さが他の部分よりも高くなる第1ケーブルベアカバー71と相違する。
【0027】
このように構成された第1ケーブルベアカバー71と第2ケーブルベアカバー81の先端部には、図4に示すように、マニホールドサポートカバー85が嵌合した状態で取り付けられている。なお、図4(b)は図6中のIV−IV矢視に相当する部分のマニホールドサポートカバー85の周辺部の部分断面図を示し、図4(a)は図4(b)のB−B矢視に相当する部分の断面図を示す。図4(b)に示すように、マニホールドサポートカバー85は有頂容器状であって下部に開口部85aが形成されている。
【0028】
マニホールドサポートカバー85の内側にはケーブルベアカバー71、81の幅方向(図4(b)の上下方向)に延びる通しピン88が配置され、この通しピン88にケーブルベアカバー71とは別個の複数のコネクタブロック91が通しピン88を揺動中心として揺動自在に取り付けられている。コネクタブロック91には、図4(a)に示すように、2つの油圧ポートP1、P2が設けられ、これらのポートは内部で連通し、一方の油圧ポートP1にケーブルベア51、61から延出したホースHが接続され、他方の油圧ポートP2にブーム先端側に延びるホースHが接続されている。
【0029】
コネクタブロック91の油圧ポートP2に接続されたホースHは、図6に示すように、第1ケーブルベアカバー71の底板71aに沿って第1ケーブルベアカバー71の基端部側へ延びてこの底板裏側の基端部に取り付けられた接続管路73に接続されている。接続管路73は第2ケーブルベア61の一端側(図6に示す下側)の近傍位置まで延び、接続管路73にケーブルベア61を挿通するホースHが繋がっている。また、ケーブルベアカバー81に嵌合したマニホールドサポートカバー85内のコネクタブロック91の油圧ポートP2に接続されたホースHは第2ケーブルベアカバー81の底板81aに沿って第2ケーブルベアカバー81の基端部側へ延びている。これらのホースHは底板71a、81aに取り付けられた図5に示す複数の固定部材75により固定保持されている。
【0030】
次に、図2に示すように、ポスト37が垂直方向に伸長した状態にあり、この状態で作業台47を旋回動させると想定したときの送油装置50の作動について説明する。先ず、作業台47に設けられた図示しない操作装置が操作されると、図3に示すホースHを介して旋回機構45に油が供給されて旋回機構45が作業台47を旋回動させる。ここで、操作装置が操作されると、図示しない車両に搭載された油圧ポンプから吐出した油は図4(a)に示すホースHに供給されてホースH内の油圧を変動させる。
【0031】
さて、図4(a)で示した通しピン88が従来技術の欄で説明したようにケーブルベアカバー71、81に固定支持されている場合について考慮する。図4に示すように、ケーブルベア51、61内を挿通するホースH内の油圧が変動してホースHが伸縮動すると、ホースHはコネクタブロック91を押圧し又は引っ張って、コネクタブロック91を通しピン88に対して揺動させる場合がある。このような場合、ホースHの伸縮量が小さいときには、コネクタブロック91が図4(a)に示す矢印A方向に揺動してホースHの伸縮量の全てを吸収することができるが、ホースHの伸縮量が大きいときには、コネクタブロック91の揺動によりホースHの伸縮量の全てを吸収することができない場合がある。この場合、ケーブルベア51、61内を挿通するホースHはケーブルベア51、61内で変形しようとするが、図8に示すホースHとケーブルベア51、61の内面間の隙間(以下、この隙間を「隙間余裕93」と記す。)が大きい場合にはホースHの変形は可能であるが、この隙間余裕93が小さい場合、例えば、ホースHの径が大きい場合(二点鎖線で示したホースHの場合)には、ホースHは殆ど変形することができず、ホースHはケーブルベア51、61の屈曲位置において、その内面又は外面に押し付けられた状態で当接する場合がある。その結果、ホースHが損傷する虞があった。
【0032】
しかしながら、本発明に係わる送油装置50では、図4(a)に示すように、コネクタブロック91とこれに挿通した通しピン88はケーブルベアカバー71、81と別個に設けられ、ホースHが矢印D方向に伸縮動するとコネクタブロック91も上下(矢印C方向)に移動し、又はコネクタブロック91の矢印A方向の揺動とともにコネクタブロック91が上下(矢印C方向)に移動して、ホースHが図8に示すケーブルベア内で変形できない程度の径を有していても、ホースHの伸縮量の全てをコネクタブロック91が吸収する。このため、ケーブルベア51、61内を挿通するホースHがケーブルベア内面に押し付けられた状態で当接することはなく、ホースHの損傷を確実に防止することができる。なお、ホースH内の油圧変動は、前述した図2に示す作業台47を旋回動させる場合の他に、作業台47を揺動させる場合も同様に発生し、この場合も、前述した場合と同様の効果を得ることができる。
【0033】
また、前述した実施の形態において、図9(a)に示すように、コネクタブロック91を挿通する孔87をホースHが伸縮動する方向に延びた長孔状に形成してもよい。さらに、図9(b)に示すように、マニホールドサポートカバー85の両側板86、86にホースHが伸縮動する方向に延びた長孔状の孔87を形成し、この孔に通しピン88の端部がそれぞれ挿通するようにしてもよい。この場合、通しピン88の両端部にガイドローラ(図示せず)を取り付け、このガイドローラが孔87内に当接しながら転動するようにしてもよい。また、前述した実施の形態では、垂直状態に保持される図2に示すポスト37に送油装置50を搭載したが、送油装置50をブーム23に搭載してもよい。更に、高所作業車の例としてオーバーフェンス作業車1を示したが、ブーム23の先端にポスト37を設けずに作業台47をブーム23に取り付けて構成された作業車でもよい。
【0034】
【発明の効果】
本発明によるブームの送油装置によれば、送油接続手段は送油保護カバーとは別個に配置されて送油保護手段の端部から延出した送油ホースと接続された状態にあるので、送油ホース内の油圧変動により送油ホースが伸縮動した場合、送油接続手段は送油ホースの伸縮動に応じて送油ホースの伸縮方向に移動する。このため、送油保護手段が屈曲する部分において送油ホースと送油保護手段の内面との間の隙間が小さい状態で送油ホースが伸縮動しても、この伸縮量の殆ど全てを送油接続手段の移動が吸収する。このため、送油ホースの伸縮動により送油ホースが送油保護手段内で変形して送油ホースが送油保護手段の内面に押し付けられた状態で当接することはなく、送油ホースの損傷を未然に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態における送油装置を搭載したオーバーフェンス作業車の斜視図を示す。
【図2】本発明の一実施の形態における送油装置を搭載したオーバーフェンス作業車が作業状態にある場合の斜視図を示す。
【図3】本発明の一実施の形態における送油装置を搭載したポストの斜視図を示す。
【図4】本発明の一実施の形態における送油装置の一部の断面図を示し、同図(a)は同図(b)のB−B矢視に相当する部分の断面図を示し、同図(b)は図6のIV−IV矢視に相当する部分の部分断面図を示す。
【図5】本発明の一実施の形態における送油装置を搭載したポストの斜視図を示す。
【図6】本発明の一実施の形態における送油装置を搭載したポストの側面図を示す。
【図7】本発明の一実施の形態におけるケーブルベアの斜視図を示す。
【図8】本発明の一実施の形態におけるホースが挿通したケーブルベアの屈曲した部分の断面図を示す。
【図9】本発明の一実施の形態における送油装置の部分断面図を示す。
【符号の説明】
37 ポスト(ブーム)
37a 基端ブーム(第1ブーム)
37b 第1中間ブーム(第2ブーム)
37c 第2中間ブーム(第1ブーム)
37d 先端ブーム(第2ブーム)
50 送油装置
51 第1ケーブルベア(送油保護手段)
61 第2ケーブルベア(送油保護手段)
71 第1ケーブルベアガイド(送油保護カバー)
81 第2ケーブルベアガイド(送油保護カバー)
87 孔(挿通孔)
88 通しピン(ピン部材)
91 コネクタブロック(送油接続手段)
H ホース(送油ホース)

Claims (3)

  1. 第1ブームと前記第1ブームに対して伸縮動自在に構成された第2ブームとを有してなるブームにおいて、
    前記第2ブームの外側先端部に取り付けられて前記第1ブームの先端部側へ延びた送油保護カバーと、前記第1ブームの外側壁面に取り付けられて前記第1ブームの先端側へ延びて前記送油保護カバーの先端部で反転して取り付けられた送油保護手段と、前記送油保護手段の一方の端部から挿入されて前記送油保護手段内を通って他方の端部から延出して油を流す送油ホースと、前記送油保護カバーの先端の周辺位置に前記送油保護カバーとは別個に配置され、前記送油保護カバーの先端部に接続された側の前記送油保護手段の端部から延出した前記送油ホースと接続する送油接続手段とを有してなるブームの送油装置であって、
    前記送油ホース及び前記送油接続手段を複数有して複数の前記送油接続手段にそれぞれ対応する前記送油ホースが接続され、
    前記送油接続手段のそれぞれに挿通孔が形成され、
    前記挿通孔に挿通し複数の前記送油接続手段間を延びるピン部材を有し、
    前記送油接続手段のそれぞれが前記ピン部材に対して独立して揺動自在であり、
    前記送油接続手段に接続された前記送油ホースが伸縮動すればこれに伴って前記送油接続手段を前記送油ホースの伸縮方向に移動させることができるように構成されていることを特徴とするブームの送油装置。
  2. 前記挿通孔は前記送油ホースが伸縮動する側に延びる長孔状であることを特徴とする請求項1に記載のブームの送油装置。
  3. 前記送油保護カバーの先端に前記送油接続手段を覆うカバー部材が取り付けられ、
    前記カバー部材に前記送油ホースが伸縮動する側に延びる長孔状のカバー側挿通孔が形成され、
    前記ピン部材の両端部が前記カバー側挿通孔に挿通し、前記ピン部材が前記カバー側挿通孔内を移動することにより前記送油接続手段を前記送油ホースの伸縮方向に移動させることができるように構成されていることを特徴とする請求項1もしくは2に記載のブームの送油装置。
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