JP3781657B2 - ブームの送油送信装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ブームの送油送信装置に関し、さらに詳細には、第1ブームと第1ブーム内に伸縮動自在に挿入された第2ブームとを入れ子式に構成し、シリンダチューブとシリンダチューブ内を伸縮動可能に構成されたシリンダロッドとを有し、第1ブームの基端部内面にシリンダロッドの先端部が取り付けられ、第2ブームの内面にシリンダチューブが取り付けられた伸縮シリンダを備えてなるブームの送油送信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
高所作業を行なう高所作業車には、例えば、走行可能な車両に旋回動、起伏動及び伸縮動可能に構成されたブームと、ブームの先端部に首振り動可能に取り付けられた作業台とを有して構成されているものがある。このような高所作業車のブームは第1ブームと第1ブーム内に伸縮動自在に挿入された第2ブームとを入れ子式に組み合わされ、内蔵された伸縮シリンダにより伸縮動可能に構成されている。伸縮シリンダはシリンダチューブとシリンダチューブ内を伸縮動可能に構成されたシリンダロッドとを有して構成され、第1ブームの基端部内面にシリンダロッドの先端部が取り付けられ、第2ブームの内面にシリンダチューブが取り付けられる。
【0003】
このブームの先端部には作業台を首振り動させるため油圧を受けて作動する首振りモータが配設され、作業台には電力供給を受けて作動してブームの駆動を操作するブーム操作装置が配設され、首振りモータ及びブーム操作装置はブームに設けられた送油送信装置を介して車体に設けられた油圧ポンプ及びバッテリに接続される。
【0004】
送油送信装置は、例えば、油圧ポンプから吐出した油を流すホースとバッテリに電気的に接続された電線と第2ブームの基端部に配設されたシーブとを有して構成され、これらホース及び電線(以下、これらをまとめて「ホース等」と記す。)は第1ブームの先端側から第1ブームの内側面と第2ブームの外側面間の間隙内を通り、シーブに掛け回されて反転されて第2ブームの先端側へ延びて固定される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ここで、送油送信装置はブーム本体の組立と一緒にホース等及びシーブが組み付けられるので、送油送信装置をブーム本体とは別個独立に組み立ててからブーム本体に取り付けることはできない。このため、送油送信装置の組み立て作業はブーム本体の組立作業も伴うことになり、送油送信装置の組立作業の作業効率を低下させていた。また、送油送信装置をブーム本体から取り外す場合も送油送信装置を単独でブーム本体から取り外すことができず、送油送信装置の取り外し作業の作業効率も低下させていた。その結果として送油送信装置のメンテナンスを容易に行なうことができないという問題が生じた。
【0006】
本発明はこのような問題に鑑みてなされたものであり、送油送信装置の組立て及び取り外し作業の作業効率を向上させるとともに、送油送信装置のメンテナンスを容易に行なうことができるブームの送油送信装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために第1の本発明に係わるブームの送油送信装置は、第1ブーム(例えば、実施形態における基端ブーム23a)と第1ブーム内に伸縮動自在に挿入された第2ブーム(例えば、実施形態における先端ブーム23b)とを入れ子式に構成し、シリンダチューブとシリンダチューブ内を伸縮動可能に構成されたシリンダロッドとを有し、第1ブームの基端部内面にシリンダロッドの先端部が取り付けられ、第2ブームの内面にシリンダチューブが取り付けられた伸縮シリンダを備えて構成され、第1ブームの側面に形成された開口部(実施形態においては、開口部に取り付けられた案内保護装置固定部材67)に一端が接続され、第1ブームの内側面と第2ブームの外側面間の間隙内を通って第2ブームの基端部側へ延び、第2ブームの基端で反転してシリンダチューブに他端が接続された送油送電保護手段(例えば、実施形態における屈曲式案内保護装置75)と、第1ブームの外側から開口部および送油送電保護手段内を通って第2ブーム内に延出する送油送電手段(例えば、実施形態におけるホース等61)とを有して構成される。
【0008】
上記構成の送油送信装置によれば、送油送電保護手段は第1ブームとシリンダチューブ間に接続され、送油送電手段は送油送電保護手段内を通って第2ブーム内に延出するように構成されるので、送油送信装置はブームと別個独立に構成されている。このため、送油送電保護手段内に送油送電手段が挿通した状態の送油送信装置を、既に組み立てた状態にあるブームに取り付けることができるとともに、この送油送信装置をブームから取り外すことができる。その結果、組み立てた状態の送油送信装置をブームに取り付け及びブームから取り外すことができ、送油送信装置の組立作業及び取り外し作業の作業効率を向上させることができるとともに、送油送信装置のメンテナンス作業を容易にすることができる。
【0009】
また、第2の本発明に係わるブームの送油送信装置は、第1ブームと第1ブーム内に伸縮動自在に挿入された第2ブームとを入れ子式に構成し、シリンダチューブとシリンダチューブ内を伸縮動可能に構成されたシリンダロッドとを有し、第1ブームの基端部内面にシリンダロッドの先端部が取り付けられ、第2ブームの内面にシリンダチューブが取り付けられた伸縮シリンダを備えて構成され、第1ブームに一端が接続され、第1ブームの内側面と第2ブームの外側面間の間隙内を通って第2ブームの基端部側へ延び、第2ブームの基端で反転してシリンダチューブに他端が接続された送油送電保護手段と、第1ブームの外側から送油送電保護手段内を通って第2ブーム内に延出する送油送電手段と、シリンダチューブの上面に設けられ、送油送電保護手段が接続された係止ブラケット(例えば、実施形態における第1係止ブラケット57)と、シリンダロッドの先端部に取り付けられ、送油送電保護手段の下面とシリンダチューブの上面間の間隙内を通って第2ブームの先端側へ伸びるガイド部材(例えば、実施形態における案内保護装置ガイド77)と、このガイド部材に形成され、係止ブラケットを挿嵌させて伸縮シリンダの伸縮動に応じて係止ブラケットをガイド部材の延伸方向と同一方向に移動させる長孔部(例えば、実施形態における移動孔77d)とを有して構成される。
【0010】
上記構成の送油送信装置によれば、伸縮シリンダの伸縮動に伴って係止ブラケットがガイド部材の長孔部内を移動して送油送電保護手段がガイド部材内を移動するように構成されているので、送油送電保護手段が伸縮シリンダやブームの内側面に引っ掛かる虞はなく、送油送電保護手段及びこの送油送電保護手段内を挿通するホース等の損傷を防止することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施の形態を図1から図7に基づいて説明する。本実施の形態は橋梁の塗装補修等のメンテナンス作業を行なうオーバーフェンス作業車の態様を示す。先ず、本発明に係わる送油送信装置を説明する前に、送油送信装置を搭載したオーバーフェンス作業車について説明する。なお、以降の説明においてはこのオーバーフェンス作業車の前進方向を前方として説明する。
【0012】
オーバーフェンス作業車1は、図1に示すように、前後に車輪3を有して走行可能であり、前部に運転キャビン5を有したトラック車両をベースに構成されている。このトラック車両の車体7上には高所作業装置20が搭載されている。この高所作業装置20は図示しない旋回モータにより駆動されて水平旋回可能に構成された旋回台21を有し、この旋回台21には基端部を枢結したブーム23が取り付けられ、このブーム23は起伏シリンダ25により起伏動されるようになっている。ブーム23は、基端ブーム23aおよび先端ブーム23bを入れ子式に組み合わせて、後述する内蔵の伸縮シリンダにより伸縮動可能に構成されている。なお、ここではブーム23を二段伸縮ブーム構成としているが、これを三段伸縮もしくはそれ以上の多段伸縮ブーム構成としても良い。
【0013】
先端ブーム23bの先端には屈伸ポスト27が上下に揺動自在に取り付けられている。屈伸ポスト27の下部にはリンク部材29が枢結され、その上端部にポストレベリングシリンダ31の一端が枢結されている。このポストレベリングシリンダ31の他端は先端ブーム23bに枢結されている。リンク部材29の下部と屈伸ポスト27の前面との間には屈伸シリンダ33が枢結されている。屈伸ポスト27の先端部にはホルダ35が取り付けられて上下に揺動可能である。ホルダ35は中空円筒状に形成されており、ポストレベリングシリンダ31及び屈伸シリンダ33により揺動制御される。ポストレベリングシリンダ31と起伏シリンダ25は連動して伸縮動し、ブーム23が水平状態になるとホルダ35も水平状態になるように伸縮動する。屈伸シリンダ33は起伏シリンダ25とは独立に伸縮動可能に構成されて屈伸ポスト27を大きな揺動角度で揺動可能に構成されている。このようにポストレベリングシリンダ31及び屈伸シリンダ33により揺動される中空ホルダ35内には、ポスト37が軸方向に移動自在に挿入されて取り付けられている。
【0014】
ポスト37は、基端ブーム37a,第1中間ブーム37b、第2中間ブーム37cおよび先端ブーム37dを入れ子式に組み立てられて作られている。ここで基端ブーム37aがホルダ35内に軸方向に移動自在に保持されており、この基端ブーム37aに対して、第1中間ブーム37b、第2中間ブーム37cおよび先端ブーム37dが図示しない内蔵シリンダにより伸縮自在となっている。ここではポスト37を四段伸縮ブーム構成としているが、これを二段、三段伸縮等といった多段伸縮ブーム構成としても良い。
【0015】
基端ブーム37aをホルダ35に対して軸方向(上下方向)に移動させるブーム移動シリンダ39がホルダ35の側部であってホルダ35と基端ブーム37aとに跨って取り付けられている。このブーム移動シリンダ39は、シリンダチューブ39aがホルダ35に取り付けられ、ロッド39bの先端が基端ブーム37aの後端部に枢結されており、シリンダチューブ39aに対してロッド39bを伸縮させることにより、ポスト37全体をホルダ35に対して軸方向に移動させることができる。
【0016】
先端ブーム37dの先端には、図2を更に追加して説明すると、車両の前後及び上下に揺動自在に取り付けられた支持アーム41が設けられており、この支持アーム41はその上部に配設されたプラットフォームレベリングシリンダ43により垂直に延びるように保持されて作業台47が水平状態に保持される。尚、作業台47が水平状態でなければ、支持アーム41の側部に配設されたアーム旋回シリンダ44により調整される。このようにして垂直に保持される支持アーム41の先端(下端)には、首振り機構45を有して水平旋回自在となった作業台47が取り付けられている。その結果、作業台47は水平に延びた状態で保持されて水平旋回(首振り作動)する。なお、作業台47にはその周囲を囲む手摺り47aが取り付けられている。
【0017】
このように構成されたブーム23は、車両の後側から前側に水平方向に倒伏した状態で格納され、車体7の略中央部から立設されたブーム受9に支持される。また、ポスト37は車体7上に格納されたブーム23の上方に重なるように揺動して折り畳み状態で車体7上に前後に延びて倒伏されて格納され、ブーム23の上面上に突設されたポスト受11に支持される。作業台47は格納されたブーム23及びポスト37の車両左側の側部に位置して格納される。
【0018】
車体7の前後の左右両側部には下方及び左右へ伸縮動自在なアウトリガ13,14が設けられている。このアウトリガ13,14はそれぞれ下端に接地ローラ13a,14aを有しており、高所作業を行うときには、前後の車輪3を接地させたままでアウトリガ13,14を張り出して接地ローラ13a,14aを接地させて車体7を支持させるようになっている。さらに、このように車体7を支持した状態で車輪3を駆動することにより、車両全体を低速で走行させて所定の高所作業(橋梁点検作業等)を行うことができるように構成されている。
【0019】
次に、本発明に係わる送油送信装置について、図3から図7を使用して説明する。先ず、送油送信装置を説明する前にこれが装着されるブーム23について更に説明する。図3から図5に示すように、ブーム23内には前述した伸縮シリンダ49がブーム23の延伸方向と同一方向に延びた状態で内蔵されており、図5に示す伸縮シリンダ49のシリンダロッド49aの先端部にはロッド接続部材51が取り付けられ、このロッド接続部材51の左右両側部には左右方向に突出する円柱状のボス部51aが設けられ、このボス部51aの先端部が基端ブーム23aの基端部内面にボルト等により着脱可能に取り付けられている。一方、図4に示す伸縮シリンダ49のシリンダチューブ49bのロッド側端部にはチューブ接続部材53が取り付けられ、このチューブ接続部材53の左右両端部には左右方向へ突出するボス部53aが設けられ、このボス部53aの先端部が先端ブーム23bの基端部内面にボルト等により着脱可能に取り付けられている。その結果、伸縮シリンダ49が伸縮動すると、基端ブーム23aに対して先端ブーム23bがブーム23の延伸方向に移動してブーム23が伸縮動する。
【0020】
次に、送油送信装置について説明する。送油送信装置60は、図4に示すように、屈曲式案内保護装置75とこの屈曲式案内保護装置75内を挿通するホースH及び電線D(以下、これらをまとめて「ホース等61」と記す。)と屈曲式案内保護装置75の移動を案内する案内保護装置ガイド77とを有して構成されている。屈曲式案内保護装置75は、「ケーブルベア(登録商標)」とも呼ばれており、図6を更に追加して説明すると、断面が中空の矩形状に形成された複数の凸型75aと凹型75bが各々互いに嵌合されることによって構成され、図6中の矢印Aに示すように上下揺動が自在である。
【0021】
図3を更に追加して説明すると、基端ブーム23aの上面の略中央部には開口部が形成され、この開口部に案内保護装置固定部材67が取り付けられ、この案内保護装置固定部材67に屈曲式案内保護装置75の一端が着脱可能に接続されている。案内保護装置固定部材67に接続された屈曲式案内保護装置75は基端ブーム23aの内側面と先端ブーム23bの外側面間の間隙79内を通って先端ブーム23bの基端部側へ延び、先端ブーム23bの基端から延出して反転し、先端ブーム23bの内部に入ってチューブ接続部材53の上方に配設された第1係止ブラケット57に取り外し可能に接続されている。
【0022】
屈曲式案内保護装置75の他端が接続された第1係止ブラケット57は前後方向に延びる矩形状の移動板55(図4参照)の後端部上に載置され、移動板55はチューブ接続部材53の左右両端部のボス部53aに嵌合して装着されたチューブ取付部材81の内側へ突出するフランジ部(図示せず)上に載置され、第1係止ブラケット57とフランジ部間がネジ等で締結されて移動板55を介して第1係止ブラケット57がチューブ接続部材53に固定されている。なお、チューブ取付部材81は後述するロッド取付部材72と同様の構成であるので、その説明は省略する。
【0023】
第1係止ブラケット57は中空状態であって前後が開口して屈曲式案内保護装置75を着脱可能に構成されている。移動板55の前端部には前後方向(図4の紙面上では左右方向)へ延びる第2係止ブラケット59が取り付けられ、第2係止ブラケット59は前後方向に複数の孔59aを有してホース等61を固定保持可能に構成されている。なお、シリンダチューブ49bの基端部(前方側端部)には下端部に回動可能な案内ローラ64を有して図3に示す先端ブーム23bの下面内側に当接してシリンダチューブ49bの移動を案内する案内装置63が取り付けられている。この案内装置63の上部にはホース等61を固定保持するため複数の孔65aを備えたホース固定部材65が取り付けられている。
【0024】
第1係止ブラケット57に接合した移動板55とシリンダチューブ49bとの間には案内保護装置ガイド77が配設されている。案内保護装置ガイド77は、図5に示すように、伸縮シリンダ49の延伸方向と同一方向に延びた板状であり、案内保護装置ガイド77の底板77cの後端部(図5の紙面上では右側端部)に複数の係止孔77aを有している。案内保護装置ガイド77の後端部はロッド接続部材51の左右に配設されたロッド取付部材72のフランジ部73上に載置され、複数の係止孔77aとフランジ部73に形成された雌ねじ73aとが連通した状態で図示しない雄ねじを雌ねじに螺合させて、案内保護装置ガイド77がロッド接続部材51に固定されている。案内保護装置ガイド77は、図3及び図4を更に追加して説明すると、ブーム23が全縮状態においてシリンダチューブ49bの基端近傍まで延びている。
【0025】
案内保護装置ガイド77の底板77cの中間部には前後方向へ延びる移動孔77dが形成されている。この移動孔77dに図4に示す前述した上方へ延びる左右一対のチューブ取付部材81が挿通し、移動孔77dは、伸縮シリンダ49の伸縮動によりシリンダチューブ49bとともにチューブ取付部材81が移動されても、チューブ取付部材81が移動孔77dに接触することなく移動できるように構成されている。移動板55の下面は案内保護装置ガイド77の底板77cの上面よりも所定の間隙を有した位置に配設され、一対の突出部77b間の左右方向の距離B0は第1係止ブラケット57の左右方向の幅寸法B1よりも大きく、一対の突出部77bの頂部の位置は第1係止ブラケット57の底面よりも少なくとも上方位置にくるように、突出部77bが形成されている。
【0026】
図3に示す屈曲式案内保護装置75内を挿通するホース等61のうち基端ブーム23aの開口部側(上面側)から延出するホースHは、案内保護装置固定部材67内を通って基端ブーム23aの上面に取り付けられたホース固定部材68に着脱可能に接続され、電線Dは案内保護装置固定部材67内を通って基端ブーム23aの上面上を先端側へ延びて反転し、基端ブーム23aの後端部まで延びている。なお、ホース固定部材68には油圧管路69が接続され、この油圧管路69は基端ブーム23aの上面上を基端側に延び、電線Dとともに複数の固定ブロック70により基端ブーム23aの上面に取り外し可能に固定保持されている。
【0027】
一方、屈曲式案内保護装置75の第1係止ブラケット57側から延出するホース等61は第1係止ブラケット57内を通って第1係止ブラケット57から延出し、ブーム23の先端側へ延びて第2係止ブラケット59及びホース固定部材65に固定支持される。ホース等61のうちのホースHはホース固定部材65から延出して先端ブーム23bの先端部に配設されたホース接続部材71に着脱自在に接続され、ホース等61のうちの電線Dはホース固定部材65から延出して先端ブーム23bの先端部から延びて図示しないブーム操作装置に着脱可能に接続される。
【0028】
次に、このように構成された送油送信装置60を図3に示すブーム23から伸縮シリンダ49とともに外部に取り外す場合について説明する。なお、図1に示すように、ブーム23は車体7に格納されて水平状態にあるものと想定して説明する。先ず、図3に示すように、ホース固定部材68に接続されたホースHをホース固定部材68から取り外し、固定ブロック70に固定保持された電線Dを固定ブロック70から取り外し、案内保護装置固定部材67に接続された屈曲式案内保護装置75の接続を解除し、ブーム23の先端側から延出したホースHをホース接続部材71から取り外し、ブーム操作装置に接続された電線Dをブーム操作装置から取り外す。なお、電線Dがブーム操作装置に直接に接続されず、図示しないコネクタを介してこの電線Dがブーム操作装置に接続されている場合には、電線Dをコネクタから抜脱する。また、伸縮シリンダ49のシリンダロッド49aの基端ブーム23aへの接続を解除するとともに、シリンダチューブ49bの先端ブーム23bへの接続を解除する。より具体的には、ネジ等で伸縮シリンダ49がブーム23に締結されている場合にはこのネジによる締結を解除する。
【0029】
続いて、伸縮シリンダ49及び送油送信装置60をブーム23の後端側から外側へ引っ張る。伸縮シリンダ49及び送油送信装置60がブーム23の後端側から外側へ引っ張られると、伸縮シリンダ49の先端部に配設された案内ローラ64が回転しながら伸縮シリンダ49が先端ブーム23b内を後端側に移動するとともに、第1係止ブラケット57に接続された屈曲式案内保護装置75が外部に移動し、またブーム23の先端側から延出したホースH及びブーム操作装置に接続された電線Dがブーム23から引き抜かれる。これと同時に、先端ブーム23bの内側面と基端ブーム23aの外側面間にある屈曲式案内保護装置75がブーム23から引き抜かれるとともに、基端ブーム23aの開口部から延出しているホースH及び電線Dが間隙79内を通ってブーム23から引き抜かれる。
【0030】
その結果、ブーム23が組み立てられた状態のままで伸縮シリンダ49及び送油送信装置60をブーム23から取り出すことができる。また、伸縮シリンダ49及び送油送信装置60をブーム23の後端から挿入することで、ブーム23に伸縮シリンダ49及び送油送信装置60を取り付けることができる。このため、ブームの組立作業とともに送油送信装置を取り付け、ブームの解体作業とともに送油送信装置を取り外す従来の場合と比較して、本発明に係わる送油送信装置60はブーム23と別個独立に構成されているので組み立てられた状態の送油送信装置60をブーム23に取り付け、ブーム23から送油送信装置60を取り外すことができ、送油送信装置60の取り付け取り外し作業の作業効率を向上させることができる。またブーム23から組み立てられた状態の送油送信装置60を取り出すことができるので、送油送信装置60のメンテナンスを容易に行なうことができる。
【0031】
なお、図7に示すように、ブーム23が伸長した状態になっても、屈曲式案内保護装置75は案内保護装置ガイド77の底板77cによりシリンダロッド49a側への移動が規制され、また左右方向の移動が突出部77bにより規制されるので、屈曲式案内保護装置75がシリンダロッド49aに接触したり、基端ブーム23aの内側面に接触する事態を防止することができる。また、第1係止ブラケット57側から延出するホース等61はホース固定部材65及び第2係止ブラケット59に固定保持されているので、第2係止ブラケット59とホース固定部材65間に張り渡されたホース等61が弛んでシリンダチューブ49bに当接して損傷する虞もない。
【0032】
また、前述した実施の形態では、伸縮シリンダ49と送油送信装置60をブーム23から同時に取り出す場合を説明したが、送油送信装置60のみをブーム23から取り出すこともできる。この場合には、第1係止ブラケット57に接続された屈曲式案内保護装置75の接続を解除する。このようにすることで、前述した場合と同様の効果を得ることができる。更に、前述した実施の形態では、ブーム23が水平状態にあるときに屈曲式案内保護装置75が伸縮シリンダ49の上方位置にくるような構成を示したが、屈曲式案内保護装置75が伸縮シリンダ49の左右いずれかの位置に配設されるように構成してもよい。
【0033】
【発明の効果】
本発明によるブームの送油送信装置によれば、送油送電保護手段は第1ブームとシリンダチューブ間に接続され、送油送電手段は送油送電保護手段内を通って第2ブーム内に延出するように構成されるので、送油送信装置はブームと別個独立に構成されている。このため、送油送電保護手段内に送油送電手段が挿通した状態の送油送信装置を、既に組み立てた状態にあるブームに取り付けることができるとともに、この送油送信装置をブームから取り外すことができる。その結果、組み立てた状態の送油送信装置をブームに取り付け及びブームから取り外すことができ、送油送信装置の組立作業及び取り外し作業の作業効率を向上させることができるとともに、送油送信装置のメンテナンス作業を容易にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態における送油送信装置を搭載したオーバーフェンス作業車の正面図を示す。
【図2】 本発明の一実施の形態における送油送信装置を搭載したオーバーフェンス作業車の平面図を示す。
【図3】 本発明の一実施の形態における送油送信装置を搭載したブームの部分断面図を示す。
【図4】 本発明の一実施の形態における送油送信装置の概略構成斜視図を示す。
【図5】 本発明の一実施の形態における案内保護装置ガイドの取り付け構造を示す斜視図である。
【図6】 本発明の一実施の形態における案内保護装置ガイドの斜視図である。
【図7】 本発明の一実施の形態における送油送信装置の作動を説明するためのブームの部分断面図である。
【符号の説明】
23 ブーム
23a 基端ブーム(第1ブーム)
23b 先端ブーム(第2ブーム)
49 伸縮シリンダ
49a シリンダロッド
49b シリンダチューブ
57 第1係止ブラケット(係止ブラケット)
60 送油送信装置
61 ホース等(送油送電手段)
75 屈曲式案内保護装置(送油送電保護手段)
77 案内保護装置ガイド(ガイド部材)
77d 移動孔(長孔部)
79 間隙
Claims (2)
- 第1ブームと前記第1ブーム内に伸縮動自在に挿入された第2ブームとを入れ子式に構成し、シリンダチューブと前記シリンダチューブ内を伸縮動可能に構成されたシリンダロッドとを有し、前記第1ブームの基端部内面に前記シリンダロッドの先端部が取り付けられ、前記第2ブームの内面に前記シリンダチューブが取り付けられた伸縮シリンダを備えてなるブームの送油送信装置であって、
前記第1ブームの側面に形成された開口部に一端が接続され、前記第1ブームの内側面と前記第2ブームの外側面間の間隙内を通って前記第2ブームの基端部側へ延び、前記第2ブームの基端で反転して前記シリンダチューブに他端が接続された送油送電保護手段と、
前記第1ブームの外側から前記開口部および前記送油送電保護手段内を通って前記第2ブーム内に延出する送油送電手段とを有することを特徴とするブームの送油送信装置。 - 第1ブームと前記第1ブーム内に伸縮動自在に挿入された第2ブームとを入れ子式に構成し、シリンダチューブと前記シリンダチューブ内を伸縮動可能に構成されたシリンダロッドとを有し、前記第1ブームの基端部内面に前記シリンダロッドの先端部が取り付けられ、前記第2ブームの内面に前記シリンダチューブが取り付けられた伸縮シリンダを備えてなるブームの送油送信装置であって、
前記第1ブームに一端が接続され、前記第1ブームの内側面と前記第2ブームの外側面間の間隙内を通って前記第2ブームの基端部側へ延び、前記第2ブームの基端で反転して前記シリンダチューブに他端が接続された送油送電保護手段と、
前記第1ブームの外側から前記送油送電保護手段内を通って前記第2ブーム内に延出する送油送電手段と、
前記シリンダチューブの上面に設けられ、前記送油送電保護手段が接続された係止ブラケットと、
前記シリンダロッドの先端部に取り付けられ、前記送油送電保護手段の下面と前記シリンダチューブの前記上面間の間隙内を通って前記第2ブームの先端側へ延びるガイド部材と、
前記ガイド部材に形成され、前記係止ブラケットを挿嵌させて前記伸縮シリンダの伸縮動に応じて前記係止ブラケットを前記ガイド部材の延伸方向と同一方向に移動させる長孔部とを有することを特徴とするブームの送油送信装置。
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