JP3958607B2 - 作業装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、作業装置に関し、更に詳細には、車体に起伏動自在且つ伸縮動自在に構成されたブームと、ブームを起伏動させる起伏シリンダと、ブームを伸縮動させる伸縮シリンダとを有してなる作業装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
このような作業装置はブームの先端部に作業台を有して構成されることが多く、高所作業を行なう作業車に搭載されて使用されるのが一般的である。このような高所作業車はブームを用いて作業台を所望の高所位置に移動させ、作業台に搭乗した作業者による高所作業を行なわせるものが一般的であり、このような作業台を高所に移動させると、車体に作用する転倒方向モーメントが増大して車体支持が不安定になり易い。このため、高所作業車に転倒方向モーメントが過度に大きくなるのを防止する転倒防止装置を搭載することも従来から一般的に行なわれている。
【0003】
この転倒防止装置は、ブームの作動に伴い変化する転倒方向モーメントが予め設定された基準値(以下、この基準値を「許容転倒モーメント」と記す)を越えるような作動を規制するように構成され、具体的には、車両に作用する転倒方向モーメントを検出してこれが許容転倒モーメントを越えるようなブームの作動を規制したり、転倒方向モーメントが許容転倒モーメントを越えずに移動可能となる作業台の移動可能範囲を予め設定しておき、作業台がこの移動可能範囲を越えるようなブームの作動を規制するように構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ここで、移動可能範囲はブームの起伏角度に拘わらず作業半径が略一定となるような範囲に設定されているので、ブームの起伏角度が大きいときにはブームの伸長量を大きくしても良い。しかしながら、ブームの起伏角度が小さいときにはブームの伸長量を大きくしたままでブームを倒伏動させると作業台が移動可能範囲を越える虞があるので、ブームの伸長量を小さくするようなブームの作動規制を行なう必要があるという問題が生じる。
【0005】
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、ブームの起伏角度が小さいときに、作業台が移動可能範囲を越えず、且つブームの作動規制を行なわなくても良いような構成の作業装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために本発明に係わる作業装置は、基台(例えば、実施形態における旋回台9)に起伏動自在に設けられ、第1ブーム(例えば、実施形態における基端ブーム22)及び第2ブーム(例えば、実施形態における中間ブーム23)を入れ子式に組み合わされて伸縮動自在なブームと、基台に対してブームを起伏動させる起伏シリンダと、ブーム内で接続された状態で設けられ、第1ブームに対して第2ブームを伸縮動させる第1伸縮シリンダ及び第2伸縮シリンダとを有し、接続状態にある第1伸縮シリンダ及び第2伸縮シリンダの一方が第1ブームに繋がり、他方が第2ブームに繋がり、第2伸縮シリンダは、起伏シリンダから吐出する作動油の供給を受けて伸縮動し、起伏シリンダによってブームを起仰動すると伸長動し、起伏シリンダによってブームを倒伏動すると縮小動するように構成され、第1伸縮シリンダは起伏シリンダとは独立に伸縮動するように構成される。
【0007】
上記構成の作業装置によれば、ブームを伸縮動させる第2伸縮シリンダは起伏シリンダと連動して伸縮動するように構成されているので、作業台を低所位置から高所位置に移動させるため、起伏シリンダを作動させてブームを起仰動させると、ブームの起伏角度が増加するに従って第2伸縮シリンダが伸長動してブームの伸長量が大きくなる。このため、本発明に係わる作業装置では、第1伸縮シリンダのみが設けられたブームと比較して、上方位置でのブームの伸長量を大きくすることができる。また、高所位置に作業台が移動している状態でブームを倒伏動させて作業台を地面に降ろすような場合、ブームが倒伏動するように起伏シリンダが作動すると、起伏シリンダの作動に連動して第2伸縮シリンダが縮小動してブームの伸長量を小さくする。このため、ブームの起伏角度が小さい領域において、ブームの作動規制を行なわずに作業台を移動可能範囲内で移動させることができる。その結果、例えば、ブームが全伸長した状態で車両が転倒する虞のない許容移動範囲における限界ラインの近傍位置に作業台が位置している状態からブームを倒伏動させた場合、ブームは倒伏動しながら縮小動するので、ブームの起伏角度が小さい領域においても作業台を限界ラインよりも内側に移動させることができる。このため、許容移動範囲を越えるブームの作動を規制する作業範囲規制装置が車両に搭載されていた場合でも、作業台をノンストップで高所位置から低所位置に移動させることができる。
【0008】
上記構成の作業装置において、第1伸縮シリンダ及び第2伸縮シリンダのいずれか一方のシリンダチューブを第1伸縮シリンダ及び第2伸縮シリンダのいずれか他方のシリンダチューブ内に突出入動可能に配設し、内側に配設された第1伸縮シリンダ若しくは第2伸縮シリンダのシリンダチューブの基端部を外側に配設された第1伸縮シリンダ若しくは第2伸縮シリンダのピストンの先端側端部に接続して、第1伸縮シリンダ及び第2伸縮シリンダが同軸線上に位置するようにしてもよい。
【0009】
上記構成の作業装置によれば、第1伸縮シリンダ及び第2伸縮シリンダのいずれか一方のシリンダチューブを第1伸縮シリンダ及び第2伸縮シリンダのいずれか他方のシリンダチューブ内に突出入動可能に配設することで、全縮状態にされたブームの長さが短いブームでも、2つの伸縮シリンダをブーム内に配設することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施の形態を図1から図9に基づいて説明する。本実施の形態は、伸縮動可能に構成されたブームの先端に作業台を備えた自走式の高所作業車の態様を示す。
【0011】
【第1の実施の形態】
先ず、本発明に係わる第1の実施の形態の作業装置を説明する前に、この作業装置を搭載した高所作業車を説明する。高所作業車1は、図1に示すように、車体3の前後の左右に一対の前輪5及び後輪7を有し、前輪5は回転自在且つ操舵可能に構成され、後輪7は駆動輪であって回転駆動可能に構成されている。
【0012】
車体3の中央部には旋回動自在な旋回台9が設けられ、車体3に配設された旋回モータ11により旋回台9が旋回動可能に構成されている。旋回台9の先端側底部には車両のバランスを保持するバランサウェイト13が取り付けられている。このように構成された高所作業車1の旋回台9の上部に作業装置20が設けられている。
【0013】
作業装置20は、旋回台9に基部が枢結されて起伏動自在なブーム21と、旋回台9に対してブーム21を起伏動させる起伏シリンダ27と、図2に示すブーム21内に同軸線上に繋がった状態で設けられ、ブーム21を伸縮動させる第1伸縮シリンダ29及び第2伸縮シリンダ31とを有して構成されている。ブーム21は、基端ブーム22、中間ブーム23、先端ブーム24を入れ子式に組み合わせて構成されている。図2に示すように、第1伸縮シリンダ29に内蔵されたピストン29dのロッド29d1の先端部は第2伸縮シリンダ31のシリンダチューブ31cの基端部に接続されて、第1伸縮シリンダ29及び第2伸縮シリンダ31が同軸線上に繋がっている。第2伸縮シリンダ31に内蔵されたピストン31dのロッド31d1の先端部は基端ブーム22の基端側の側壁22aに枢結され、第1伸縮シリンダ29のシリンダチューブ29cの先端側の外側面にはこれを囲んだ筒状の連結ケース35が取り付けられている。連結ケース35は第2伸縮シリンダ31を囲むようにして第2伸縮シリンダ31のロッド側先端部へ延び、連結ケース35の先端部が中間ブーム23の基端側の側壁23aの内側に枢結されている。このため、第1伸縮シリンダ29が伸縮動すれば、連結ケース35を介して基端ブーム22に対して中間ブーム23を伸縮動させることができる。第1伸縮シリンダ29のシリンダチューブ29cの基端部には先端ブーム24の内面に当接状態で回転して第1伸縮シリンダ29及び第2伸縮シリンダ31のブーム21に対する相対移動を案内する回転ローラ37が設けられている。なお、先端ブーム24は中間ブーム23との間に架け渡された図示しないワイヤにより中間ブーム23と連動して伸縮動するように構成されている。このため、第1伸縮シリンダ29が伸縮動すればブーム21全体が伸縮動する。
【0014】
このようにブーム21内に内蔵された第1伸縮シリンダ29及び第2伸縮シリンダ31は、図3に示すように、油圧回路40内に配設されて第1作動制御弁41及び第2作動制御弁43によりその作動が制御されている。更に詳細には、油圧ポンプPと第1作動制御弁41及び第2作動制御弁43間がポンプ圧油路45を介して繋がり、第2作動制御弁43と起伏シリンダ27のボトム室27a間が第1油路47を介して繋がり、起伏シリンダ27のロッド室27bと第2伸縮シリンダ31のボトム室31a間が第2油路49を介して繋がり、第2伸縮シリンダ31のロッド室31bと第2作動制御弁43間が第3油路51を介して繋がっている。また、第1伸縮シリンダ29のボトム室29aと第1作動制御弁41間が第4油路53を介して繋がり、第1伸縮シリンダ29のロッド室29bと第1作動制御弁41間が第5油路55を介して繋がっている。第1作動制御弁41及び第2作動制御弁43には排出油路57が繋がり、この排出油路57を介して第1作動制御弁41及び第2作動制御弁43がタンクTに連通している。
【0015】
第1作動制御弁41及び第2作動制御弁43は4ポート3位置の電磁式方向切替弁である。第1作動制御弁41は中立状態で第4油路53及び第5油路55を遮断し、第1作動制御弁41に内蔵されたスプール(図示せず)が一方側に移動すると、第4油路53とポンプ圧油路45とが連通するとともに、第5油路55と排出油路57とが連通し、スプール(図示せず)が他方側に移動すると、ポンプ圧油路45と第5油路55とが連通するとともに、第4油路53と排出油路57が連通するように構成されている。一方、第2作動制御弁43は中立状態で第1油路47及び第3油路51を遮断し、第1作動制御弁41に内蔵されたスプール(図示せず)が一方側に移動すると、第1油路47とポンプ圧油路45とが連通するとともに、第3油路51と排出油路57が連通し、スプール(図示せず)が他方側に移動すると、ポンプ圧油路45と第3油路51とが連通するとともに、第1油路47と排出油路57が連通するように構成されている。このため、第2伸縮シリンダ31は起伏シリンダ27と連動して作動し、第2作動制御弁43からの作動油の給排制御により起伏シリンダ27が伸長動すれば第2伸縮シリンダ31も伸長動し、起伏シリンダ27が縮小動すれば第2伸縮シリンダ31も縮小動する。また、第1伸縮シリンダ29は第1作動制御弁41からの作動油の給排制御により起伏シリンダ27とは独立して駆動する。
【0016】
このように構成されたブーム21の先端部には、図1に示すように、上下に揺動自在であってブーム21の起伏角度に拘わらず水平状態に支持される作業台70が取り付けられている。作業台70には、ブーム21の起伏動作及び伸長動作、旋回台9の旋回動作を操作する図示しないブーム操作装置と、前輪5の操舵及び後輪7の駆動を操作する図示しない運転操作装置が設けられている。
【0017】
次に、このように構成された作業装置20の作動について図4を用いて説明する。なお、図4は車両を側面視した場合の作業台70が移動する移動範囲を示し、同図中、点A、点B、点C及び点Dを繋ぐ実線で示したラインが車両に作用する転倒方向モーメントが許容転倒モーメントを越えずに作業台70が移動可能な移動可能範囲H(斜線で示した領域)の限界ラインL0を示し、点A、点B及び点Eを繋ぐ実線及び一点鎖線で示したラインL1が点Aに作業台70が位置した状態でブーム21の伸長量をそのままでブーム21を倒伏動させたときの作業台70の軌跡を示している。なお、図2に示す作業装置20は、起伏シリンダ27及び第1伸縮シリンダ29が各ストロークエンドまで伸長動すると、作業台70の先端部が限界ラインL0上の点Aに来るように構成されていると設定する。
【0018】
先ず、ブーム21が全縮状態にあって作業台70が低所位置の点Kにある状態からブーム21を起仰動させる場合について説明する。作業台70が低所位置の点Kにある状態から作業台70に搭乗した図示しない作業者によりブーム21が起仰動するようにブーム操作装置(図示せず)が操作されると、図3に示すように、油圧ポンプPから吐出した作動油は第2作動制御弁43及び第1油路47を介して起伏シリンダ27のボトム室27a内に流入し、起伏シリンダ27のピストン27dのボトム室27a側の面に油圧が作用する。この油圧は第2油路49を介して第2伸縮シリンダ31のボトム室31a内に伝わり、第2伸縮シリンダ31のピストン31dが伸長動する方向に作用する。一方、第2作動制御弁43は第3油路51を排出油路57に連通させた状態にし、第2伸縮シリンダ31のロッド室31b内の作動油は第3油路51及び第2作動制御弁43を介して排出油路57に流出可能な状態にある。このため、第2伸縮シリンダ31のピストン31dにこれが伸長動する方向の油圧が作用すると、ロッド室31b内の作動油が第3油路51を介して流出する。その結果、起伏シリンダ27が伸長動するとともに、第2伸縮シリンダ31も伸長動する。
【0019】
このように、起伏シリンダ27と第2伸縮シリンダ31が同時に伸長動すると、図2に示すように、ブーム21がブーム21及び旋回台9との枢結位置71を揺動中心として起仰動するとともに、第2伸縮シリンダ31のシリンダチューブ31cがピストン31dからブーム先端側へ離反する方向に移動する。このため、第1伸縮シリンダ29がブーム先端側へ移動し、連結ケース35を介して中間ブーム23が基端ブーム22に対して伸長動する。これと同時に先端ブーム24が中間ブーム23に対して伸長動する。その結果、ブーム全体が伸長動し、図4に示すように、ブーム21の起伏動に伴ってブーム全長が徐々に増加して、点Kにあった作業台70は点K′に移動する。このため、ブーム21内に第2伸縮シリンダ31が設けておらず、且つブーム21の全伸長量がRのまま起仰動する場合と比較して、上方位置においてブーム21の伸長量をより長くすることができ、作業台70をより高所位置に移動させることができる。
【0020】
次に、作業台70が点Aの高所位置にある状態から作業台70を低所位置A′に移動させる場合について説明する。なお、作業台70が点Aの位置に移動している場合には、前述したように図3に示す起伏シリンダ27及び第1伸縮シリンダ29はストロークエンドまで伸長した状態にある。先ず、図4に示す作業台70に搭乗した図示しない作業者によりブーム21が倒伏動するようにブーム操作装置(図示せず)を操作する。ブーム操作装置が操作されると、図3に示すように、第2作動制御弁43により第1油路47を排出油路57に連通し、第3油路51をポンプ圧油路45に連通する。その結果、作業台70の自重及び油圧ポンプPからの作動油圧が第3油路51を介して第2伸縮シリンダ31のピストン31dのロッド側の面に作用し、この油圧は第2油路49を介して起伏シリンダ27のピストン27dに作用する。ここで、第1油路47は排出油路57に連通した状態にあるので、起伏シリンダ27に前述したこれを縮小動させる方向の油圧が作用すれば、起伏シリンダ27のボトム室27a内の作動油は第1油路47及び排出油路57を流れてタンクTに戻される。このため、起伏シリンダ27が縮小動するとともに第2伸縮シリンダ31が縮小動して、図4に示すように、ブーム21の全長Rは徐々に小さくなりながら倒伏動し、作業台70は点Aから実線で示すラインL2上を移動して低所位置である点A′に到達する。
【0021】
ここで、作業台70が点Aに位置した状態でブーム21の作業半径Rをそのままに維持してブーム21を倒伏動させた場合について考慮する。この場合には、作業台70が点Bよりも下方位置に移動すると、作業台70は移動可能範囲Hの限界ラインL0を越え、車両が転倒する虞を増加させる。
【0022】
しかしながら、図2に示す本発明に係わる作業装置20では、前述したようにブーム21が倒伏動すると、第2伸縮シリンダ31が縮小動するように構成されているので、図4に示すように、ブーム21の起伏角度が小さくなるに従ってブーム21の作業半径Rはより小さくなる。このため、作業台70はブーム21の倒伏動とともに限界ラインL0よりも内側に離反する方向に移動する。その結果、作業台70は移動可能範囲H内を必ず移動することになり、作業台70の位置を検出してこの検出された作業台70の位置が移動可能範囲Hを越えるブーム21の作動を規制するいわゆる作業範囲規制装置が車両に搭載されている場合でも、作業台70をノンストップで高所位置から低所位置に移動させることができる。また、ブーム21が全伸長した状態で作業台70が点Aに来るように作業装置20を構成した場合には、作業範囲規制装置を車両に搭載しなくてもブーム21の作動により車両が転倒する虞を増加させることはない。このため、車両のコストを低減させることが可能になる。
【0023】
なお、図2に示す第1伸縮シリンダ29と第2伸縮シリンダ31の接続方向は前述したものに限るものではなく、図5に示すように、第2伸縮シリンダ31の向きを反対にし、第2伸縮シリンダ31のロッド32d1の先端部を第1伸縮シリンダ29のロッド29d1の先端部に繋げるようにして、これらを図2に示すブーム21内に内蔵してもよい。この場合、第2伸縮シリンダ31のシリンダチューブ31cの基端部を図2に示す基端ブーム22の基端側の内側面に枢結し、第2油路49を第2伸縮シリンダ31のボトム室31aに繋げ、第3油路51を第2伸縮シリンダ31のロッド室31bに繋げる。また、図2に示す状態において、第1伸縮シリンダ29と第2伸縮シリンダ31を入れ替えた状態で配設してもよい。
【0024】
更に、図4に示すように、ブーム21が全伸長した状態において、作業台70を移動ラインL2に沿わせて移動させた場合、作業台70は移動可能範囲Hの内側を移動することになる。このため、作業台70の移動できる範囲は移動可能範囲Hよりも狭くなり、移動可能範囲H内で作業台70が移動可能である場合と比較して作業範囲が狭くなる。そこで、図6に示すように、限界ラインL0の中間点である点Bを作業台70が通過するとともに、限界ラインL0の近傍の移動ラインL3を作業台70が通るようなストロークを有した図2に示す第1伸縮シリンダ29及び第2伸縮シリンダ31を用意した場合には、作業台70が限界ラインL0の近傍を通る場合における作業台70の作業範囲を広げることができる。
【0025】
さて、前述した実施の形態では、第1伸縮シリンダ29及び第2伸縮シリンダ31が同軸線上に繋がった例を示したが、図7(a)及び図7(b)に示すように、第1伸縮シリンダ29及び第2伸縮シリンダ31を上下方向に並べ、両者のシリンダチューブ29c、31cを接続させた状態で図2に示すブーム21内に配設してもよい。図7(a)は、第1伸縮シリンダ29及び第2伸縮シリンダ31のロッド側端部が同一方向に配設された例を示し、図7(b)は、第1伸縮シリンダ29及び第2伸縮シリンダ31のロッド側端部が逆方向に配設された例を示している。図7(a)に示す場合では、第2伸縮シリンダ31のロッド31d1の先端部を図2に示す基端ブーム21の基部に枢結し、第1伸縮シリンダ29のロッド29d1の先端部を図2に示す中間ブーム23の基部に枢結する。図7(3)に示す場合では、第2伸縮シリンダ31のロッド31d1の先端部を図2に示す基端ブーム21の基部に枢結し、第1伸縮シリンダ29のシリンダチューブ29cの基端部を図2に示す中間ブーム23の基部に枢結する。なお、第1伸縮シリンダ29及び第2伸縮シリンダ31は上下方向に限らず水平方向に並べて図2に示すブーム21内に配設してもよい。
【0026】
【第2の実施の形態】
次に、本発明に係わる第2の実施の形態を図8〜図10を使用して説明する。尚、第2の実施の形態においては第1の実施の形態との相違点のみを説明し、第1の実施の形態と同一態様部分については同一符号を附してその説明を省略する。図8に示すように、第2伸縮シリンダ31は第1伸縮シリンダ29のシリンダチューブ29c内に突出入動可能に配設され、第2伸縮シリンダ31のシリンダチューブ31cの基端部が外側に配設された第1伸縮シリンダ29のピストン29dの先端側端部に接続されて、第1伸縮シリンダ29及び第2伸縮シリンダ31が同軸線上に繋がっている。
【0027】
図9に示すように、起伏シリンダ27のロッド室27bに繋がる第2油路49は第2伸縮シリンダ31のボトム室31aに繋がり、第2作動制御弁43に繋がる第3油路51は第2伸縮シリンダ31のロッド室31bに繋がっている。
【0028】
このように構成すれば、前述した第1の実施の形態において説明した効果を得ることができるとともに、図8に示すように、全縮状態にあるときのブーム21の全長が短いようなブーム21の場合でも、全縮状態にした第1伸縮シリンダ29及び第2伸縮シリンダ31をブーム21内に収容した場合、第1伸縮シリンダ29のブーム21の先端部側の端部がブーム21の先端部に配設された作業台70をレベリングする図示しないレベリングシリンダに当接しないので、第1伸縮シリンダ29及び第2伸縮シリンダ31をブーム21内に収容することができる。
【0029】
なお、第1伸縮シリンダ29内に配設される第2伸縮シリンダ31は、図10に示すように、第2伸縮シリンダ31のロッド31d1の先端部を第1伸縮シリンダ29のピストン29dに接続し、第2伸縮シリンダ31のシリンダチューブ31cの基端部を基端ブーム22の基端内側の側壁22aに枢結するようにしてもよい。
【0030】
また、前述した第1及び第2の実施の形態において、作業装置20が搭載される車両として自走式の高所作業車1を示したが、トラック車両をベースに構成された高所作業車でもよい。
【0031】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明における作業装置によれば、ブームを伸縮動させる第2伸縮シリンダを起伏シリンダと連動して伸縮動するように構成することで、作業台を低所位置から高所位置に移動させるため、起伏シリンダを作動させてブームを起仰動させると、ブームの起伏角度が増加するに従って第2伸縮シリンダが伸長動してブームの伸長量が大きくなる。このため、本発明に係わる作業装置では、第1伸縮シリンダのみが設けられたブームと比較して、上方位置でのブームの伸長量を大きくすることができる。また、高所位置に作業台が移動している状態でブームを倒伏動させて作業台を地面に降ろすような場合、ブームが倒伏動するように起伏シリンダが作動すると、起伏シリンダの作動に連動して第2伸縮シリンダが縮小動してブームの伸長量が小さくなる。このため、ブームの起伏角度が小さい領域において、ブームの作動規制を行なわずに作業台を移動可能範囲内で移動させることができる。その結果、例えば、ブームが全伸長した状態で車両が転倒する虞のない許容移動範囲における限界ラインの近傍位置に作業台が位置している状態からブームを倒伏動させた場合、ブームは倒伏動しながら縮小動するので、ブームの起伏角度が小さい領域においても作業台を限界ラインよりも内側に移動させることができる。このため、許容移動範囲を越えるブームの作動を規制する作業範囲規制装置が車両に搭載されていた場合でも、作業台をノンストップで高所位置から低所位置に移動させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における作業装置を搭載した高所作業車の側面図を示す。
【図2】本発明の第1の実施の形態における作業装置の部分断面図を示す。
【図3】本発明の第1の実施の形態における作業装置の油圧回路図を示す。
【図4】本発明の第1の実施の形態における作業装置により移動する作業台の移動範囲を示す。
【図5】本発明の第1の実施の形態における作業装置の要部を示す概略図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態における作業装置により移動する作業台の移動範囲を示す。
【図7】本発明の第1の実施の形態におけるブーム内に配設される第1伸縮シリンダ及び第2伸縮シリンダを示す。
【図8】本発明の第2の実施の形態における作業装置の部分断面図を示す。
【図9】本発明の第2の実施の形態における作業装置の油圧回路図を示す。
【図10】本発明の第2の実施の形態における作業装置の要部を示す断面図である。
【符号の説明】
9 旋回台(基台)
20 作業装置
21 ブーム
22 基端ブーム(第1ブーム)
23 中間ブーム(第2ブーム)
27 起伏シリンダ
29 第1伸縮シリンダ
31 第2伸縮シリンダ

Claims (2)

  1. 基台に起伏動自在に設けられ、第1ブーム及び第2ブームを入れ子式に組み合わされて伸縮動自在なブームと、
    前記基台に対して前記ブームを起伏動させる起伏シリンダと、
    前記ブーム内で接続された状態で設けられ、前記第1ブームに対して前記第2ブームを伸縮動させる第1伸縮シリンダ及び第2伸縮シリンダとを有し、
    接続状態にある前記第1伸縮シリンダ及び前記第2伸縮シリンダの一方が前記第1ブームに繋がり、他方が前記第2ブームに繋がり、
    前記第2伸縮シリンダは、前記起伏シリンダから吐出する作動油の供給を受けて伸縮動し、前記起伏シリンダによって前記ブームを起仰動すると伸長動し、前記起伏シリンダによって前記ブームを倒伏動すると縮小動するように構成され、
    前記第1伸縮シリンダは前記起伏シリンダとは独立に伸縮動するように構成されていることを特徴とする作業装置。
  2. 前記第1伸縮シリンダ及び前記第2伸縮シリンダのいずれか一方のシリンダチューブが前記第1伸縮シリンダ及び前記第2伸縮シリンダのいずれか他方のシリンダチューブ内に突出入動可能に配設され、内側に配設された前記第1伸縮シリンダ若しくは前記第2伸縮シリンダのシリンダチューブの基端部が外側に配設された前記第1伸縮シリンダ若しくは前記第2伸縮シリンダのピストンの先端側端部に接続されて、前記第1伸縮シリンダ及び前記第2伸縮シリンダが同軸線上に位置していることを特徴とする請求項1に記載の作業装置。
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