JP5160208B2 - 高所作業装置 - Google Patents

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本発明は、起伏動自在なブームの先端部に上下揺動可能な屈伸アームを介して取り付けられた作業台と、この屈伸アームの基端側に位置するレベリングブラケットの角度姿勢を一定に保持することにより作業台の姿勢を一定に保持するレベリング装置とを備えた高所作業装置に関する。
上記のようなブーム、屈伸アーム及びレベリング装置を備えた高所作業装置として、例えば、走行自在な車体上に旋回動・起伏動・伸縮動などが自在なブームが設けられ、このブームの先端部に上下揺動可能な平行リンク式の屈伸アームを介して作業台が取り付けられた高所作業車がある。このような高所作業車では、平行リンクの一辺を形成するレベリングブラケットがブームの先端部にブームの起伏角度面に沿って上下揺動可能に枢結されるとともに、ブームとレベリングブラケットとの間に伸縮動自在なレベリングシリンダが設けられている。そして、例えば油圧閉回路式のレベリング装置によりブームの起伏作動に応じてレベリングシリンダが伸縮され、ブームの起伏角度位置にかかわらず車体に対するレベリングブラケットの揺動角度位置が一定に保持され、平行リンク式の屈伸アームを介して作業台の床面が常時水平に保持されるようになっている(例えば特許文献1を参照)。
また、油圧回路からのオイルリークや経時変化等により作業台の床面が水平でなくなった場合(車体に対する作業台の角度姿勢が変化した場合)に備えて、作業台の傾きを調整するレベリング調整手段が設けられており、例えば作業台に設けられたレベリングスイッチに対するスイッチ操作に基づいてレベリングシリンダを伸縮作動させ、車体に対する作業台の傾きを調整設定可能に構成されている。
特開2002−156039号公報
ところが、上記のようにブームと作業台との間に屈伸アームを有し、作業台の傾き調整を、屈伸アーム基端側のレベリングブラケットの角度調整により行う高所作業装置では、図5にレベリング調整時における屈伸アーム6及び作業台8の姿勢変化の一例を示すように、(1)に示す状態からレベリングスイッチを操作してレベリングシリンダ62を伸長させると、(2)に示すように屈伸アーム6及び作業台8が一体となって上方に揺動し、屈伸アーム6の先端に取り付けられた作業台8が屈伸アーム6の長さに応じた揺動半径で上下に大きく移動する。
すなわち、本来的には作業台8の傾き調整を目的として調整操作を行っているにもかかわらず、屈伸アーム6まで上下に揺動して作業台8の高さが大きく変化するという問題があり、特に屈伸アーム6を持たない高所作業装置に慣れた作業者には、意図しない動きに動揺し違和感を生じさせるものであった。また、作業台8の上方または下方に近接して天井や地面などが存在する場所でレベリング調整を行うと、これらの壁面や地面に作業台8を衝突させたり挟まれたりするおそれがあるという課題があった。
本発明は、このような問題や課題に鑑みて成されたものであり、作業台の上下に近接して壁が存在する場合でも安全に作業台の傾き調整を行うことができる高所作業装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る高所作業装置(例えば、実施形態における高所作業車1)は、基台(例えば、実施形態における車体2)に少なくとも起伏動自在に設けられたブームと、ブームの先端部にブームの起伏角度面に沿って上下揺動可能に取り付けられた屈伸アームと、屈伸アームの先端部に取り付けられた作業台とを備え、この屈伸アームが、ブームの先端部に上下揺動可能に取り付けられたレベリングブラケットと、基端部がレベリングブラケットに対して上下に相対揺動可能に枢結されたアーム(例えば、実施形態における第1,第2アーム6c,6d、アーム部材106)と、アームの先端部にアームに対して上下に相対揺動可能に枢結されるとともに姿勢保持手段(例えば、実施形態における平行リンク機構LK、閉ループチェーン機構CK)によりレベリングブラケットと上下方向の角度姿勢が常時一定に保持された状態で作業台を支持するヘッドブラケットとから構成される。そして、レベリングブラケットに対して屈伸アームを上下揺動させる屈伸アクチュエータ(例えば、実施形態における屈伸シリンダ55)と、ブームに対してレベリングブラケットを上下揺動させるレベリングアクチュエータ(例えば、実施形態における上部レベリングシリンダ62)と、ブームの起伏作動に応じてレベリングアクチュエータを作動させブームの起伏角度位置にかかわらず基台に対するレベリングブラケットの揺動角度位置を一定に保持し屈伸アームを介して作業台の角度姿勢を一定に保持するレベリング装置と、外部レベリング操作に基づいてレベリングアクチュエータを作動させ基台に対するレベリングブラケットの揺動角度位置を変化させるレベリング調整手段(例えば、実施形態におけるレベリングスイッチ13、コントロールユニット30等)とを備え、外部レベリング操作に基づいてレベリングアクチュエータを作動させる際に、レベリング調整手段が、レベリングブラケットの揺動方向と上下逆方向に屈伸アームを揺動させ、作業台が上下に移動しないように、すなわち上下方向の所定高さ位置を保持するように、屈伸アクチュエータの作動を制御する。
なお本発明において、屈伸アクチュエータを作動させて屈伸アームを移動させるための屈伸操作を行うブーム操作装置と、外部レベリング操作と屈伸操作とが重複して行われた場合に、外部レベリング操作に基づくレベリングアクチュエータの作動を規制するレベリング規制手段(例えば、実施形態におけるコントロールユニット30)とを設けて構成することが好ましい。
本発明の高所作業装置では、外部レベリング操作に基づいてレベリングアクチュエータを作動させる際に、レベリング調整手段がレベリングブラケットの揺動方向と逆方向に屈伸アームを作動させ、レベリングブラケットの上下揺動に伴って作業台が上下に移動しないように屈伸アクチュエータの作動を制御する。このため、平行リンク式の屈伸アームを備えた高所作業装置においても、作業台の傾き調整操作を行った場合に、基台に対する作業台の高さはそのままで作業台の角度姿勢だけを調整することができる。従って、作業台の上下に近接して壁が存在する場合でも安全に作業台の傾き調整を行うことができる高所作業装置を提供することができる。
なお、レベリング規制手段を備え、作業台の傾き調整を行う外部レベリング操作と、屈伸アームを上下揺動させる屈伸操作とが重複して行われた場合に外部レベリング操作に基づくレベリングアクチュエータの作動が規制されるような構成によれば、例えば、屈伸アームを上方に揺動させる上動(起仰)操作と、作業台先端側を上昇させるレベリング調整操作とが重なったような場合に、レベリング装置が正常に機能せずに作業台が大きく傾くような状態の発生を防止し、安全性を向上させることができる。
以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照して説明する。本発明を適用した高所作業装置の一例として、自走式の高所作業車(以下、高所作業車という)の側面図を図2に示しており、まず高所作業車1の全体構成について概要説明する。高所作業車1は、車体(走行体とも称される)2の前後左右にタイヤ車輪3a,3bを有し、各タイヤ車輪に走行モータが接続されている。4輪のうちの2輪3bは操舵輪であり舵取り操作に基づいてステアリング作動される。このため、走行モータを正逆方向に回転駆動し、操舵輪をステアリング作動させることにより所望の方向に走行自在になっている。なお、4輪のうちの2輪を駆動輪とする二輪駆動形態であってもよい。
車体2の上部には旋回モータの作動により車体2に対して水平旋回自在に旋回台4が配設される。旋回台4の上端部にブーム5が上下揺動自在に枢結され、旋回台とブーム5との間に跨設された起伏シリンダ53の伸縮作動により、旋回台4に対して起伏動自在になっている。ブーム5は旋回台4に枢結された基端ブーム5aと、この基端ブーム5aに入れ子式に嵌挿された中間ブーム5b、先端ブーム5cからなり、ブーム内部に設けられた伸縮シリンダの作動により伸縮自在に構成される。ブーム5の先端部には、ブームに対して上下に揺動可能な屈伸アーム6が設けられ、この屈伸アーム6の先端に作業台8が取り付けられる。
屈伸アーム6は、ブーム5の先端部に上下揺動可能に枢結されたレベリングブラケット6aと、一端がレベリングブラケット6aに上下揺動可能に枢結され他端が作業台8を支持するヘッドブラケット6bに上下揺動可能に枢結された第1アーム6c及び第2アーム6dとからなる平行リンク機構LKにより形成される。屈伸アーム6には、第1アーム6cと第2アーム6dとの間に屈伸シリンダ55が設けられており、屈伸シリンダ55を伸縮作動させることによりレベリングブラケット6aに対して屈伸アーム6を上下揺動自在に構成される。レベリングブラケット6aは、後に詳述するレベリング装置によってブーム5の起伏角度位置によらず車体に対して常時一定の角度姿勢が保持される。そのため、平行リンク機構LKの作用によりヘッドブラケット6bの角度姿勢も常時一定に保持され、このヘッドブラケット6bに設けられた垂直ポスト7が常時垂直姿勢に保持される。作業台8は、この垂直ポスト7の軸廻りに回動自在に支持されており、ポスト部に設けられた首振りモータの作動により垂直ポスト7の軸廻りに水平旋回自在になっている。
作業台8に、車両の走行操作や作業台の移動操作を行うための操作装置10が配設されている。操作装置10は、大別的には走行操作を行う走行操作装置11と、車体2に対する作業台8の移動操作を行うブーム操作装置12とから成り(図3を参照)、車両の走行作動や、旋回台4の旋回作動、ブーム5の起伏及び伸縮作動、屈伸アーム6の屈伸作動、作業台8の首振り作動などの操作を行う操作レバーや各種の操作スイッチなどが設けられている。
一方、旋回台4には、各部に設けられた油圧アクチュエータに作動油を供給する油圧ユニット40が設けられている。図3に油圧制御の概略ブロック図を示すように、油圧ユニット40には、タンクTに貯留された作動油を吸入して所定容量の作動油圧を発生させる油圧ポンプPが設けられるとともに、走行モータ51、旋回モータ52、起伏シリンダ53、伸縮シリンダ54、屈伸シリンダ55、首振りモータ56等の各油圧アクチュエータに対応して、これらの油圧アクチュエータと油圧ポンプPとの間を結ぶ油路に作動油の供給を制御するための電磁弁SV1〜SV6…が配設されている。作業台8の移動を制御する電磁弁SV1〜SV6は、入力される指令信号に応じた方向及び流量が設定される電磁比例弁が用いられる。
油圧ユニット40に隣接してコントロールユニット30が設けられている。コントロールユニット30は、具体的には、演算処理を行うCPU31や制御プログラムを記憶するROM32,RAM33等を備え、予め設定記憶された制御プログラムに基づいて高所作業車1の各部の作動を制御する。コントロールユニット30と操作装置10とはブーム5内を通って張り渡された信号ケーブルにより接続されており、コントロールユニット30は操作装置10から操作信号が入力されると、操作信号に応じた指令信号を油圧ユニット内の対応する電磁弁SV1〜SV6に出力して油圧アクチュエータ50(51〜56)や電動モータ等の作動を制御する。このため、作業台8に搭乗した作業者は操作装置10を操作して、車両の走行、旋回台4の旋回作動、ブーム5の起伏並びに伸縮作動、屈伸アーム6の屈伸作動、作業台8の首振り作動などを行わせることができ、作業台8を所望の高所位置に移動させて作業を行うことができる。
このように構成される高所作業車1にあって、レベリング調整用の制御回路を含むレベリング装置60の構成を図4に示しており、この図を併せて参照しながらレベリング装置60について説明する。
図4に示すレベリング装置60は、いわゆる油圧閉回路式のレベリング装置であり、旋回台4と基端ブーム5aとの間を結んでピン接合された下部レベリングシリンダ61と、先端ブーム5cとレベリングブラケット6aとの間を結んでピン接合された上部レベリングシリンダ62と、これらのレベリングシリンダ61,62のチューブ側油室61t,62t同士を結ぶ油路63、及びロッド側油室61r,62r同士を結ぶ油路64とからなる直列閉回路の構成になっている。
このような油圧閉回路式のレベリング装置では、例えば、起伏シリンダ53を伸長作動させてブーム5を起仰させたときに、ブーム5の起仰動とともに下部レベリングシリンダ61が伸長されてロッド側油室61rから排出された作動油が油路64を介して上部レベリングシリンダ62のロッド側油室62rに供給され、レベリングシリンダ62のピストンをボトム側に押圧する。同時に上部レベリングシリンダ62のチューブ側油室62tから排出された作動油が油路63を通って下部レベリングシリンダ61のチューブ側油室61tに供給される。そのため、ブーム5の起仰動に連動して上部レベリングシリンダ62が縮長されてレベリングブラケット6aが下向きに揺動され、屈伸アーム6が倒伏動される。
このとき、ブーム5の起伏角度の変化量とレベリングブラケット6aの揺動角度の変化量が同一となるように構成されており、ブーム5の起伏角度の増加分だけレベリングブラケット6aが下向きに揺動される。このため、ブーム5の起伏操作に応じて車体2に対するブーム5の起伏角度が変化しても、車体2に対するレベリングブラケット6aの揺動角度位置は変化せず、屈伸アーム6を介して接続された作業台8の床面が常時一定の角度姿勢に保持される。なお、上部レベリングシリンダ62に隣接してダブルホールディングバルブ65が設けられており、レベリングの非作動時に作動油の流れをロックして作業台8の角度姿勢が維持されるようになっている。
一方、油路63,64に作業台8の角度姿勢を調整するレベリング調整回路70が接続されている。レベリング調整回路70は、レベリングブラケット6aの傾斜調整を行うためのレベリング調整弁75と、油圧ポンプPにより発生された圧油をレベリング調整弁75に供給する油路71及びレベリング調整弁から排出される作動油をタンクTに戻す油路72、それぞれ油路63及び油路64とレベリング調整弁75との間を接続する油路73,74、作動油のリークを防止して油路63,64を閉回路に保持するするチェック弁76などから構成される。
レベリング調整弁75は、4ポート3ポジションの電磁比例弁であり、この電磁弁のポンプポート(供給ポート)75pに油路71を介して油圧ポンプPが接続され、タンクポート(ドレンポート)75tが油路72を介してタンクTに繋がっている。またシリンダAポート75aに油路73が接続されて油路63に繋がり、シリンダBポート75bに油路74が接続されて油路64に繋がっている。このレベリング調整弁75の中立位置では、図示するようにポンプポート75pが遮断され、シリンダAポート75a及びシリンダBポート75bとタンクポート75tが接続されている。このため、油路63,64のいずれにも油圧ポンプPから作動油は供給されず、チェック弁76の作用によりレベリング装置60は油圧閉回路の状態、すなわち、ブーム5の起伏角度位置によらず作業台8の角度姿勢が保持されるレベリング状態に保持される。
レベリング調整弁75は信号線を介してコントロールユニット30に電気的に接続されている。操作装置10には、作業台8の傾きを調整するためのレベリングスイッチ13が設けられてその信号線がコントロールユニット30に接続されており、コントロールユニット30は、レベリングスイッチ13から入力される操作信号に基づいてレベリング調整弁75及び屈伸シリンダ55の作動を以下のように制御する。
レベリング調整時における屈伸アーム6及び作業台8の姿勢変化を、図5(1)(2)と対比して図1(1)(2)に示す。図1(1)のように作業台8の先端側(右端側)が下傾した初期状態(図5(1)と同じ状態)において、作業台8に搭乗する作業者がレベリングスイッチ13により作業台8の傾きを調整する操作(特許請求の範囲における外部レベリング操作)例えば作業台8の先端側を上げる操作を行うと、その操作信号がレベリングスイッチ13からコントロールユニット30に入力される。
コントロールユニット30は、当該操作信号に基づき、作業台8の先端側を上昇させるため、上部レベリングシリンダ62を伸長させて、図1(2)に示すようにレベリングブラケット6aを上方に揺動させる(図1において反時計廻りに揺動させる)とともに、屈伸シリンダ55を縮小作動させてレベリングブラケット6aの上方への揺動角度と同一角度分屈伸アームを下方に揺動させる。
このときの作用についてより詳細に説明すると、コントロールユニット30は、レベリングスイッチ13から作業台8の先端側を上昇させる「先端上げ」の操作信号が入力されると、この操作信号に応じた指令信号を油圧ユニット40のレベリング調整弁75に出力し、図4に示すレベリング調整弁75のバルブスプールを右動させる。このポジションでは、油路71と油路73、油路72と油路74がそれぞれ接続され、油圧ポンプPから吐出された作動油が油路73及び油路63を介して上部レベリングシリンダ62のチューブ側油室62tに供給され、上部レベリングシリンダ62を伸長作動させる。上部レベリングシリンダ62のロッド側油室62rから排出された作動油は油路64,74,72を通ってタンクTに戻る。
コントロールユニット30は、レベリング調整弁75への指令信号出力と同時に、屈伸シリンダ55に対応する電磁弁(以下、屈伸電磁弁という)SV5に、屈伸シリンダ55を縮小作動させる指令信号を出力する。ここで、上部レベリングシリンダ62を伸縮作動させたときのレベリングブラケット6aの角度変化と、このレベリングブラケット6aの揺動方向と逆方向に同一角度分だけ屈伸アーム6を揺動させる場合の屈伸シリンダ55の伸縮作動量との関係は、油圧回路を含む屈伸アーム6とレベリング装置60の構成によって定まり、レベリング調整弁75への指令信号に対応する屈伸電磁弁SV5への指令信号の関係も既知である。コントロールユニット内のROM32には、これらの指令信号の対応関係が予め設定記憶されており、コントロールユニット30は、ROM32に記憶された対応関係に基づいた指令信号を屈伸電磁弁SV5に出力し、レベリングブラケット6aの上方への揺動角度と同一角度分屈伸アーム6を下方に揺動させる。
この作動により、図1(2)に示すように、作業台8は全体として殆ど上下に移動することなく略同一の高さ位置を維持した状態で傾斜角のみが変化する。作業台8の床面が水平になったところでレベリングスイッチ13に対するスイッチ操作を中止すると、コントロールユニット30はレベリング調整弁75への指令信号をOFFにする。その結果レベリング調整弁75のバルブスプールが図4に示す中立位置に戻って油圧ポンプPから上部レベリングシリンダ62への作動油供給が遮断され、チェック弁76が油路73及び油路74を遮断して、油圧閉回路によるレベリング状態に保持される。説明するまでもなく、作業台8の傾斜調整方向が逆の場合にも同様である。
このように、高所作業車1においては、車体2に対する作業台8を上下に移動変化させることなく、所定の高さ位置を保持した状態で作業台8の角度姿勢だけを調整することができる。従って、作業台8の上下に近接して壁が存在する場合であっても作業台の傾き調整を安全に行うことができる。
さて、以上では、作業台の傾きを調整するレベリング操作が単独で行われた場合について説明したが、高所作業車1では屈伸アームを上下に揺動させる屈伸操作とレベリング操作とが重複して行われた場合に、レベリング操作に基づくレベリング調整弁75の作動が規制されるよう構成されている。すなわち、作業台8に搭乗する作業者が、ブーム操作装置12と、レベリングスイッチ13との両方を操作し、これらの操作信号がコントロールユニット30に入力された場合に、コントロールユニット30は、レベリング調整弁75に対する指令信号の出力を規制して、レベリングスイッチ13のスイッチ操作に基づく上部レベリングシリンダ62の伸縮作動を規制する。
例えば、ブーム操作装置12からブーム5を起仰させる「起伏上げ」の操作信号が入力され、レベリングスイッチ13から作業台8の先端側を上昇させる「先端上げ」の操作信号が入力されて、「起伏上げ」の操作信号と「先端上げ」の操作信号とが時間的に重複した場合に、コントロールユニット30は、「起伏上げ」に対応する指令信号を油圧ユニット40の電磁弁SV3に出力して起伏シリンダ53を伸長作動させブーム5の起仰動を許容する一方、「先端上げ」に対応する指令信号をレベリング調整弁75に出力せず、レベリング調整弁75はバルブスプールが中立位置に保持される。
その結果ブーム5が起仰動すると、レベリング装置60の作用によってブーム5の起仰角度分だけレベリングブラケット6aが倒伏動してブーム5と屈伸アーム6の挟み角が変化し、車体2に対する作業台8の角度姿勢が保持される。そのため、「起伏上げ」と「先端上げ」の作動を同時に許容した場合のように、ブーム5が起仰しながら作業台8の先端側も上昇し作業台が大きく傾くような状態の発生を防止することができる。また、このような構成によれば、ブーム操作等とレベリング調整操作とを切り替えるモード切り換えスイッチを設けることなく、簡明且つ低コストに安全性を確保した高所作業車を提供することができる。
以上では、作業台8を支持するヘッドブラケット6bと、ブーム5の先端部に枢結されたレベリングブラケット6aの上下方向の角度姿勢が常時一定に保持される屈伸アームの構成例として、平行リンク機構LKを利用した形態の屈伸アーム6を例示した。本発明は、このような構成の屈伸アームに限らず、他の構成形態の屈伸アームにおいても同様に適用して同様の効果を得ることができる。その一例として、図6に閉ループチェーン機構CKを利用した形態の屈伸アーム100を示しており、以下、この屈伸アーム100について簡潔に説明する。なお、既述した屈伸アーム6と同様の構成部材に同一番号を付して重複説明を省略する。
屈伸アーム100は、先端ブーム5cに上下揺動可能に取り付けられたレベリングブラケット6aと、基端部がレベリングブラケット6aに対して上下に相対揺動可能に枢結されたアーム部材106と、アーム部材106の先端部にアーム部材106に対して上下に相対揺動可能に枢結されたヘッドブラケット6bと、レベリングブラケット6aとヘッドブラケット6bの上下方向の角度姿勢を常時一定に保持する閉ループチェーン機構CKなどから構成される。
アーム部材106は、基端部がレベリングブラケット6aの頂部に固設されたアーム枢結ピン111に上下揺動可能に枢結されている。アーム部材106の先端部には、ヘッドブラケット6bに固設されたブラケット枢結ピン112が上下揺動可能に枢結されており、これによりヘッドブラケット6bがアーム部材106の先端部に上下に相対揺動可能に配設される。また、アーム枢結ピン111及びブラケット枢結ピン112には、同一形状の第1スプロケット113,第2スプロケット114がそれぞれ固定されるとともに、第1スプロケット113と第2スプロケット114との間にチェーン115が掛け回されている。すなわち、アーム部材106の両端にレベリングブラケット6aとヘッドブラケット6bがそれぞれアーム部材106に対して上下に相対揺動自在に配設され、これらが第1,第2スプロケット113,114とチェーン115からなる閉ループチェーン機構CKにより1:1の伝達率で連結されている。
レベリングブラケット6aには第1リンクプレート121が上下揺動自在に枢結され、アーム部材106には第2リンクプレート122が上下揺動自在に枢結されるとともに、第1リンクプレート121と第2リンクプレート122とが相対揺動自在に枢結され、第2リンクプレート122とアーム部材106との間に屈伸シリンダ55が配設されている。
このように構成される屈伸アーム100では、屈伸シリンダ55を伸・縮作動させることにより、レベリングブラケット6aに対してアーム部材106を上・下に揺動させることができる。例えば、屈伸シリンダ55を伸長作動させると、屈伸シリンダ55により先端側が持ちあげられるアーム部材106が、レベリングブラケット6aに固設されたアーム枢結ピン111を回転中心として上方に揺動される。このとき、第1,第2スプロケット113,114に掛け回されたチェーン115の巻き掛け位置が変化し、1:1の閉ループチェーン機構CKにより、屈伸アーム100を上方に揺動させたときにヘッドブラケット6bが同一角度だけ下方に揺動される。そのため、ヘッドブラケット6bの上下方向の角度姿勢は、屈伸アーム100の揺動角度位置にかかわらずレベリングブラケット6aと常時一定に保持され、ヘッドブラケット6bに取り付けられた作業台8の角度姿勢が一定に保持される。
一方、図6に示す構成例では、先端ブーム5cとレベリングブラケット6aの上部との間に上部レベリングシリンダ62が配設されており、上部レベリングシリンダ62の伸・縮動と、作業台8の頃動方向との関係が、既述した屈伸アーム6と上下逆の関係になるが、当業者であれば容易に理解されるように、その機能は同様である。
すなわちコントロールユニット30が、レベリング操作に基づいて上部レベリングシリンダ62を作動させる際に、レベリングブラケット6aの揺動角度と同一角度分屈伸アーム6を上下逆方向に揺動させる。この作動により、図1(2)に示したと同様に、作業台8をほとんど上下に移動させることなく、所定の高さ位置を保持した状態で作業台8の角度姿勢を調整することができる。従って、作業台8の上下に近接して壁が存在する場合であっても作業台の傾き調整を安全に行うことができる。
また、屈伸アーム100を上下に揺動させる屈伸操作とレベリング操作とが重複して行われた場合に、レベリング操作に基づく上部レベリングシリンダ62の作動が規制されるように構成される。このため、ブーム5の「起伏上げ」とレベリングスイッチ13による「先端上げ」の作動を同時に許容した場合のように、ブーム5が起仰しながら作業台8の先端側も上昇し作業台が大きく傾くような状態の発生を防止することができる。また、ブーム操作等とレベリング調整操作とを切り替えるモード切り換えスイッチを設けることなく、簡明且つ低コストに安全性を確保した高所作業車を提供することができる。
なお、以上では、レベリング装置60として油圧閉回路式のレベリング装置を用いた場合を例示したが、下部レベリングシリンダ61を設けることなく、ブーム5の起伏角度位置に応じて上部レベリングシリンダ62を伸縮制御し、あるいは電動モータ等によりブーム5と屈伸アームとの相対角度を制御するような、いわゆるオープンループ式のレベリング装置の場合においても同様に適用し同様の効果を得ることができる。また、レベリング調整弁75として、指令信号に応じて作動油の供給方向及びバルブ開度を制御する電磁比例弁を用いた場合を例示したが、指令信号に応じて作動油の供給方向を切り替える電磁弁と供給量を制御するための絞り(固定絞りまたは可変絞り)とを設けて構成してもよい。
本発明に係る高所作業装置におけるレベリング調整時の屈伸アーム及び作業台の姿勢変化を示す説明図である。 本発明を適用した高所作業装置の一例として示す高所作業車の側面図である。 上記高所作業車における油圧制御の概要構成を示すブロック図である。 レベリング調整用の制御回路を含むレベリング装置の構成を示すブロック図である。 従来の高所作業装置におけるレベリング調整時の屈伸アーム及び作業台の姿勢変化を示す説明図である。 屈伸アームの他の構成例を示す側面図である。
符号の説明
1 高所作業車(高所作業装置)
2 車体(基台)
5 ブーム
6 屈伸アーム(6a:レベリングブラケット、6b:ヘッドブラケット、6c:第1アーム、6d:第2アーム)
8 作業台
12 ブーム操作装置
13 レベリングスイッチ(レベリング調整手段)
30 コントロールユニット(レベリング調整手段、レベリング規制手段)
55 屈伸シリンダ(屈伸アクチュエータ)
60 レベリング装置
62 上部レベリングシリンダ(レベリングアクチュエータ)
100 屈伸アーム
LK 平行リンク機構(姿勢保持手段)
CK 閉ループチェーン機構(姿勢保持手段)

Claims (2)

  1. 基台に少なくとも起伏動自在に設けられたブームと、前記ブームの先端部に前記ブームの起伏角度面に沿って上下揺動可能に取り付けられた屈伸アームと、前記屈伸アームの先端部に取り付けられた作業台とを備え、
    前記屈伸アームが、前記ブームの先端部に上下揺動可能に取り付けられたレベリングブラケットと、基端部が前記レベリングブラケットに対して上下に相対揺動可能に枢結されたアームと、前記アームの先端部に前記アームに対して上下に相対揺動可能に枢結されるとともに姿勢保持手段により前記レベリングブラケットと上下方向の角度姿勢が常時一定に保持された状態で作業台を支持するヘッドブラケットとからなり、
    前記レベリングブラケットに対して前記屈伸アームを上下揺動させる屈伸アクチュエータと、
    前記ブームに対して前記レベリングブラケットを上下揺動させるレベリングアクチュエータと、
    前記ブームの起伏作動に応じて前記レベリングアクチュエータを作動させ前記ブームの起伏角度位置にかかわらず前記基台に対する前記レベリングブラケットの揺動角度位置を一定に保持し前記屈伸アームを介して前記作業台の角度姿勢を一定に保持するレベリング装置と、
    外部レベリング操作に基づいて前記レベリングアクチュエータを作動させ前記基台に対する前記レベリングブラケットの揺動角度位置を変化させるレベリング調整手段とを備え、
    前記外部レベリング操作に基づいて前記レベリングアクチュエータを作動させる際に、前記レベリング調整手段が、前記レベリングブラケットの揺動方向と上下逆方向に前記屈伸アームを揺動させて、前記作業台が略同一の高さ位置を維持するように前記屈伸アクチュエータの作動を制御するように構成したことを特徴とする高所作業装置。
  2. 前記屈伸アクチュエータを作動させて前記屈伸アームを上下揺動させるための屈伸操作を行うブーム操作装置と、
    前記外部レベリング操作と前記屈伸操作とが重複して行われた場合に、前記外部レベリング操作に基づく前記レベリングアクチュエータの作動を規制するレベリング規制手段とを設けたことを特徴とする請求項1に記載の高所作業装置。


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