JP2004194618A - 薬剤散布装置の水平制御装置 - Google Patents
薬剤散布装置の水平制御装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004194618A JP2004194618A JP2002370000A JP2002370000A JP2004194618A JP 2004194618 A JP2004194618 A JP 2004194618A JP 2002370000 A JP2002370000 A JP 2002370000A JP 2002370000 A JP2002370000 A JP 2002370000A JP 2004194618 A JP2004194618 A JP 2004194618A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- boom
- control
- booms
- sensor
- spraying apparatus
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Agricultural Machines (AREA)
- Catching Or Destruction (AREA)
- Special Spraying Apparatus (AREA)
Abstract
【課題】防除噴霧装置16の水平制御の精度向上。
【解決手段】傾斜センサ(本機)31を具備する移動農機の機体に中央ブーム16a及び左・右ブーム16b,16cからなる防除噴霧装置16をローリング回動自在に設ける。
この防除噴霧装置16に傾斜センサ(ブーム)33を取り付け、これら傾斜センサ(本機)31及び傾斜センサ(ブーム)33の検出値により移動農機機体の傾斜を差し引いて防除噴霧装置16の相対左右傾斜角度を算出し、前記相対左右傾斜角度を是正するように防除噴霧装置16をローリング制御する。
【選択図】 図3
【解決手段】傾斜センサ(本機)31を具備する移動農機の機体に中央ブーム16a及び左・右ブーム16b,16cからなる防除噴霧装置16をローリング回動自在に設ける。
この防除噴霧装置16に傾斜センサ(ブーム)33を取り付け、これら傾斜センサ(本機)31及び傾斜センサ(ブーム)33の検出値により移動農機機体の傾斜を差し引いて防除噴霧装置16の相対左右傾斜角度を算出し、前記相対左右傾斜角度を是正するように防除噴霧装置16をローリング制御する。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、薬剤散布装置の水平制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の防除噴霧装置の水平制御装置は、傾斜センサ(本機)を具備する移動農機の機体に防除噴霧装置をローリング回動自在に取り付け、この防除噴霧装置に傾斜センサ(ブーム)を取り付け、これらの傾斜センサ(本機)及び傾斜センサ(ブーム)の検出値から移動農機本体の傾斜を差し引いて防除噴霧装置の相対左右傾斜角度を算出し、前記相対左右傾斜角度を是正するように防除噴霧装置をローリング制御するものである。(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−34422号(第1頁、第7図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
移動農機の機体に中央ブーム及び左・右ブームからなる防除噴霧装置をローリング回動自在に取り付けたものにあっては、中央ブームの左右両側部に左右方向に長く伸びる左・右ブームが取り付けられていて、作業中にこの長い左・右ブームが上下方向に揺れ動きながら作業をするものである。
【0005】
しかし、従来技術のものは、中央ブームに対する左・右ブームの揺れを考慮せずに水平制御がなされるものであり、例えば、左ブームが上昇方向に揺れた際に、防除噴霧装置の左側を上昇させる制御がなされることがあり、左ブームの揺れを増幅させる不具合が発生することがあった。そこで、この発明はこのような不具合を解消しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記問題点を解決するために、この発明は次のような技術的手段を講じた。
【0007】
【構成】請求項1の発明は、傾斜センサ(本機)31を具備する移動農機の機体に中央ブーム16a及び左・右ブーム16b,16cからなる防除噴霧装置16をローリング回動自在に取り付け、この防除噴霧装置16に傾斜センサ(ブーム)33を取り付け、これら傾斜センサ(本機)31及び傾斜センサ(ブーム)33の検出値により移動農機本体の傾斜を差し引いて防除噴霧装置16の相対左右傾斜角度を算出し、前記相対左右傾斜角度を是正するように防除噴霧装置16をローリング制御する薬剤散布装置において、前記防除噴霧装置16のローリング制御をする水平シリンダ24に内圧を検出する圧力センサ35を設け、前記防除噴霧装置16の左・右ブーム16b,16cの上下方向の揺れを圧力センサ35により検出すると、左・右ブーム16b,16cの上下方向の揺れを是正するように中央ブーム16aに対して左・右ブーム16b,16cを昇降制御することを特徴とする。
【0008】
【作用】請求項1の発明では、防除噴霧装置16の左・右ブーム16b,16cを下降回動した作業状態とし、乗用管理機1が走行し薬剤散布を開始する。すると、傾斜センサ(本機)31及び傾斜センサ(ブーム)33の検出情報が制御部25に入力され、次いで、傾斜センサ(ブーム)33の検出傾斜角度から傾斜センサ(本機)31の検出傾斜角度を差し引いて、防除噴霧装置16の中央ブーム16aの相対傾斜角度を算出する。次いで、制御部25から相対傾斜角度を是正するローリング制御指令が出され、水平バルブ・右38あるいは水平バルブ・左39が調節され、中央ブーム16aを相対傾斜角度だけ是正するローリング制御がなされる。
【0009】
また、例えば、左ブーム16bが上側に揺れ、中央ブーム16aの左側に上昇側の力が作用し水平シリンダ24の上部圧力が上昇するのを圧力センサ35が検出すると、次いで、制御部25から左ブーム16bを下げる指令が出され、左側の昇降シリンダ19が調節され左ブーム16bを水平に復帰する制御がなされる。
【0010】
【発明の効果】
請求項1の発明は、防除噴霧装置16を水平制御するにあたり、移動農機の傾斜角度を差し引いた相対傾斜角度だけ是正するローリング制御をするので、移動農機の車輪が凹部に嵌り込んだような場合にもそれを見込んだローリング制御をすることができ、また、防除噴霧装置16の左・右ブーム16b,16cの揺れに対するローリング制御もなされ均等な薬剤散布をすることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図面に示すこの発明の実施例の形態について説明する。図1に示すように、乗用管理機1の機体2に等径の前・後輪3,4が設けられていて、機体2の前部には防除噴霧装置16を取り付けている。左右の前輪3,3間上方にはエンジン5が搭載されていて、エンジン5回りをボンネット6で被覆している。左右の後輪4,4上方には座席7が設けられていて、座席7の前方にハンドル8を設けている。ボンネット6後方のハンドル8下方には計器盤が設けられている。ハンドル8を左右に操舵すると、左右の前・後輪3,3、4,4が同時に操舵される四輪操舵の構成である。機体2上方の座席7回りには薬液タンク9が着脱自在に設けられている。
【0012】
エンジン5の出力軸から走行伝動装置を経由して前輪3,3及び後輪4,4に動力を伝達され、また、エンジン5の出力軸から作業機伝動装置を経由して薬液噴霧用のポンプ10に動力が伝達される。
図4に示すように、薬液タンク9の下部給水口は給水パイプ11を経てポンプ10に連通されていて、ポンプ10は圧力パイプ12を経て調圧装置13に連通されている。調圧装置13は吐出薬液の圧力調整をするもので、バランスタンク13a、リリーフバルブ13b、開閉コック13c、戻しホース13d等で構成されている。調圧装置13の調圧室13aに戻しパイプ14の始端側を接続して、薬液の一部を薬液タンク9に戻し、薬液タンク9の下部に沈殿している薬剤を撹拌する。
【0013】
調圧装置13の薬液吐出口は複数の高圧ホース15,…に分岐し、更に中間ホース(図示省略)を経て防除噴霧装置16を構成する中央ブーム16a及び左・右ブーム16b,16cに接続されていて、噴霧ノズル17,…から薬液を噴霧する。
【0014】
中央ブーム16a及び左・右ブーム16b,16cは、図1〜図3に示すように、機体前部のブーム支持部材18に支持されている。即ち、ブーム支持部材18に中央ブーム16aを取り付け、中央ブーム16aのフレーム部両端に左・右ブーム16b,16cの基端部を軸支し、左右の昇降シリンダ19,19により、左・右ブーム16b,16cを昇降回動するように構成している。また、左・右ブーム16b,16cのフレーム基部を縦方向のピン20回りに内外方向に収納アクチュエータ21,21により回動可能に構成している。
【0015】
しかして、昇降シリンダ19,19により左・右ブーム16b,16cを上昇回動し、次いで、収納アクチュエータ21,21により左・右ブーム16b,16cを内側に回動すると、略機体側面に沿うように収納状態となり、また、左・右ブーム16b,16cを下降回動し水平の作業状態とすると、左右両側に突出した状態となる。
【0016】
前記ブーム支持部材18は上・下リンク22a,22bを介して昇降自在に取り付けられていて、昇降シリンダ22により上下調節することができる。また、ブーム支持部材18に対して中央ブーム16aは前後方向の軸心23回りにローリング調節できる構成で、水平シリンダ24によりローリング制御することができる。また、ブーム支持部材18と中央ブームとの間にダンパー(図示省略)を介装し、中央ブーム16aが水平シリンダ24によりローリング制御する際に、急激な制御力によるハンチングを防止したり、急激な外力による振れを吸収している。
【0017】
次に、図5に基づき防除噴霧装置16の水平制御について説明する。CPU内臓の制御部25の入力側には、入力インターフェイスを介して、ポジションレバー26、水平自動/手動切替スイッチ27、防除噴霧装置16の傾きを設定する傾き調整ダイヤル28、水平/平行切替スイッチ29、リフトアームセンサ30、乗用管理機1の左右傾斜を検出する傾斜センサ(本機)31、機体後部のリフトロッド(図示省略)の伸縮状態を検出するストロークセンサ(後)32、防除噴霧装置16の左右傾斜を検出する傾斜センサ(ブーム)33、前記水平シリンダ24の伸縮状態を検出するストロークセンサ(ブーム)34、水平シリンダ24内の内圧(油圧保持圧)を測定する圧力センサ35を、夫れ夫れ接続している。
【0018】
また、制御部25の出力側には、出力インターフェイスを介して、ブーム支持部材18を上昇調節する昇降バルブ(上)駆動手段36、ブーム支持部材18を下降調節する昇降バルブ(下)駆動手段37、防除噴霧装置16の右側上昇させる水平バルブ(右)駆動手段38、防除噴霧装置16の左側を上昇させる水平バルブ(左)駆動手段39、左側の収納アクチュエータ21を開閉作動する収納バルブ(左)駆動手段40、右側の収納アクチュエータ21を開閉作動する収納バルブ(右)駆動手段41、左側の昇降シリンダ19を昇降作動する昇降バルブ(左)駆動手段19a、右側の昇降シリンダ19を昇降作動する昇降バルブ(右)駆動手段19bを、夫れ夫れ接続している。
【0019】
次に、防除噴霧装置16の水平制御装置の制御内容について説明する。左・右ブーム16b,16cを下降回動した作業状態とし、乗用管理機1が走行し薬剤散布を開始する。すると、傾斜センサ(本機)31及び傾斜センサ(ブーム)33の検出情報が制御部25に入力され、次いで、傾斜センサ(ブーム)33の検出傾斜角度から傾斜センサ(本機)31の検出傾斜角度を差し引いて、防除噴霧装置16の中央ブーム16aの相対傾斜角度を算出する。次いで、制御部25から相対傾斜角度を是正するローリング制御指令が出され、水平バルブ・右38あるいは水平バルブ・左39が調節され、中央ブーム16aを相対傾斜角度だけ是正するローリング制御がなされる。
【0020】
次に、圧力センサ35による防除噴霧装置16の水平制御について説明する。左・右ブーム16b,16cが長くて重いので、防除散布作業中の前記水平制御中に、左・右ブーム16b,16cが上下に揺れ、水平シリンダ24内に外力が作用しシリンダ内の油圧保持圧が変化することがある。
【0021】
例えば、左ブーム16bが上側に揺れ、中央ブーム16aの左側に上向きの力が作用し水平シリンダ24の上部の圧力上昇が圧力センサ35により検出され制御部25に入力される。すると、制御部25から左ブーム16bを下げるローリング制御指令が出され、左側の昇降シリンダ19が下降調節され左ブーム16bを上昇調節し水平状態に復帰させる。そして、左ブーム16bの上側への揺れが解消し圧力センサ35が圧力の均等化を検出すると、左ブーム16bを下降制御し水平状態に復帰させる。
【0022】
また、右ブーム16cが上側に揺れ圧力センサ35が圧力の下降を検出すると、右ブーム16cを下げるローリング制御がなされ右ブーム16cを水平に復帰させる前記と同様の制御がなされる。なお、図6は水平制御のフローを示すものである。
【0023】
なお、圧力センサ35により左・右ブーム16b,16cの水平制御をするにあたり、左右の昇降シリンダ19,19の駆動手段をパルス信号で作動してもよい。また、圧力センサ35の検出値の大小に応じて、左右の昇降シリンダ19,19の駆動手段制御用のパルス信号を増減すると、左・右ブーム16b,16cを円滑にローリング制御できる。また、圧力センサ35の検出情報により、水平シリンダ24を伸縮し中央ブーム16aのローリング制御するように構成してもよい。
【0024】
次に、図1、図2、図7及び図8に基づき乗用管理機1のスイッチ構成の他の実施例について説明する。
中央ブーム16aの左右両側に左・右ブーム16b,16cを備えて中央ブーム16aを水平シリンダ24によりローリング調節可能に構成し、中央ブーム16a及び左・右ブーム16b,16cのブーム全体を昇降する昇降シリンダ22と、左・右ブーム16cを左右方向上下に回動させて水平調節する左・右昇降シリンダ19,19と、左・右ブーム16b,16cを内外方向に回動させて収納あるいは張出し回動させる左・右収納シリンダ21,21を有する乗用管理機1において、座席7近傍には、昇降シリンダ22を伸縮してブーム全体を昇降する上下スイッチ36と、左・右収納シリンダ21,21を伸縮して左・右ブーム16b,16cを開閉調節する開閉回動スイッチ43、左・右昇降シリンダ19,19を伸縮して左・右ブーム16b,16cを上下回動させるサイドブーム上下スイッチ44を設け、更に、これらのスイッチ42,43,44以外に、左・右ブーム16b,16cを張り出し位置から収納位置に収納する収納スイッチ45、及び、左・右ブーム16b,16cを収納位置から作業位置に張り出す張出しスイッチ46を設けている。
【0025】
しかして、張出しスイッチ46を押せば、図7に示すように、左・右収納シリンダ21,21が縮小して左・右ブーム16b,16cを収納位置から左右側方の張出し位置まで移動させ、次いで、左・右昇降シリンダ19,19が伸長して左・右ブーム16b,16cを上昇位置から下降位置に回動して水平状態の作業位置まで移動させる。
【0026】
また、収納スイッチ45を押せば、図8に示すように、昇降シリンダ22を伸長作動して中央ブーム16aを上昇させ、次いで、左・右昇降シリンダ19,19を短縮して左・右ブーム16b,16cを下降位置から上昇位置に回動させ、次いで、左・右収納シリンダ21,21が短縮して左・右ブーム16b,16cを張出し位置から内側の収納位置まで移動させる。
【0027】
しかして、左・右ブーム16b,16cの作業位置への張出し移動、及び、作業位置から収納位置への移動を迅速化し、操作性を向上させることができる。
従来装置は、昇降シリンダ22を伸縮してブーム全体を昇降する上下スイッチ42、左・右昇降シリンダ19,19を伸縮して左・右ブーム16b,16cをローリング調節する水平回動スイッチ43、左・右収納シリンダ21,21を伸縮して左・右ブーム16b,16cを内外方向に回動させる開閉回動スイッチ43だけを設ける構成であった。
【0028】
従って、左・右ブーム16b,16cを収納したり、あるいは、作業位置まで移動させるには、複数のスイッチを操作する必要があり、操作が煩わしかった。しかし、前記構成とすることによりこのような不具合を解消することができる。次に、図9及び図10に基づき乗用管理機1の燃料ポンプ47のカバー構成について説明する。燃料ポンプ47を機体フレームの例えば前部左側下方に配置し、筒状カバー48により燃料ポンプ47を被覆している。この筒状カバー48は、上下方向に長い外側筒部48aと、短い内側筒部48bにより構成されていて、外側筒部48aの上端部にねじ孔49,49を設け、ボルト50により機体フレーム51に取り付けている。
【0029】
しかして、左側の前輪3が内側に操舵されて燃料ポンプ47に接近しても、前輪3への対向部を上下方向に長い外側筒部48aによりカバーされているので、泥の付着を有効に防止きる。
従来の燃料ポンプのカバーは2枚の板体により構成されており、取付作業が煩わしいという不具合があった。しかし、前記のように鋼管を加工し一部材でカバーを構成したので、カバーの強度アップを図りながら、取付作業を簡単化することができる。
【0030】
次に、図11及び図12に基づき座席7のスクリーン構成について説明する。乗用管理機1の座席7上方にサンバイザー51を設置し、サンバイザー51の上面中央部にはスクリーン巻取装置52を設け、スクリーン巻取装置52から左右両側にスクリーン53,53を引き出したり、巻き取り可能に構成している。そして、左・右ブーム16b,16cと左右のスクリーン53,53とをロープ54,54を介して連動連結し、左・右昇降シリンダ19,19により左・右ブーム16b,16cを昇降回動させると、これに関連してスクリーン53,53を引き出したり、あるいは、収納するように構成している。
【0031】
しかして、左・右ブーム16b,16cを下降回動し、左・右ブーム16b,16cを左右両側に突出した作業状態とすると、ロープ54,54を介して左右のスクリーン53,53が引き出されて操縦者の左右両側部を覆い、薬剤の被爆を防止することができる。また、左・右ブーム16b,16cが上昇回動すると、左右のスクリーン53,53はスクリーン巻取装置52により巻き取られて収納され、運転席の左右両側が開放され乗り降りを自由にすることができる。
【0032】
また、図13及び図14に示すように、左右のスクリーン53,53を構成してもよい。即ち、座席7の左右両側に、扇子状の折畳み自在のスクリーン53,53を配置し、スクリーン53,53後部の要部53a,53aを左右のブームステー55,55に支持し、スクリーン53,53前部の開放部53b,53bを左・右ブーム16b,16cのフレームブームに取り付ける。
【0033】
しかして、左・右ブーム16b,16cを下降回動した作業状態にすると、図14に示すように、左右のスクリーン53,53が拡がり操縦者の左右両側部を覆い、また、左・右ブーム16b,16cを上昇回動し機体両側に沿わせて収納すると、左・右ブーム16b,16cの内側下方に左右のスクリーン53,53が収納される。
【0034】
また、図15及び図16に示すように、左右のスクリーン53,53を構成してもよい。即ち、乗用管理機1の座席7の左右両側部には、スクリーン巻取装置52,52を縦方向に沿わせて設置し、左右のスクリーン53,53を引き出及び巻き取り可能に構成している。そして、左右のスクリーン53,53の前部を左・右ブーム16b,16cのフレーム部に拡げた状態で取り付ける。
【0035】
しかして、左・右ブーム16b,16cを下降回動した作業状態にすると、図16に示すように、左右のスクリーン53,53がスクリーン巻取装置52,52から引き出されて拡がり、座席7の左右両側部を覆い、また、図16に示すように、左・右ブーム16b,16cを上昇回動し機体両側に沿わせて収納すると、左右のスクリーン53,53はスクリーン巻取装置52により巻き取られて収納される。
【図面の簡単な説明】
【図1】乗用管理機の全体側面図
【図2】乗用管理機の平面図
【図3】要部の正面図
【図4】要部の側面図
【図5】ブロック図
【図6】フローチャート
【図7】フローチャート
【図8】フローチャート
【図9】要部の平面図
【図10】要部の背面図、斜視図
【図11】乗用管理機の斜視図
【図12】乗用管理機の斜視図
【図13】乗用管理機の斜視図
【図14】乗用管理機の斜視図
【図15】乗用管理機の斜視図
【図16】乗用管理機の斜視図
【符号の説明】
1 移動農機(乗用管理機)
16 防除噴霧装置
16a 中央ブーム
16b 左ブーム
16c 右ブーム
24 水平シリンダ
31 傾斜センサ(本機)
33 傾斜センサ(ブーム)
35 圧力センサ
【発明の属する技術分野】
この発明は、薬剤散布装置の水平制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の防除噴霧装置の水平制御装置は、傾斜センサ(本機)を具備する移動農機の機体に防除噴霧装置をローリング回動自在に取り付け、この防除噴霧装置に傾斜センサ(ブーム)を取り付け、これらの傾斜センサ(本機)及び傾斜センサ(ブーム)の検出値から移動農機本体の傾斜を差し引いて防除噴霧装置の相対左右傾斜角度を算出し、前記相対左右傾斜角度を是正するように防除噴霧装置をローリング制御するものである。(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−34422号(第1頁、第7図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
移動農機の機体に中央ブーム及び左・右ブームからなる防除噴霧装置をローリング回動自在に取り付けたものにあっては、中央ブームの左右両側部に左右方向に長く伸びる左・右ブームが取り付けられていて、作業中にこの長い左・右ブームが上下方向に揺れ動きながら作業をするものである。
【0005】
しかし、従来技術のものは、中央ブームに対する左・右ブームの揺れを考慮せずに水平制御がなされるものであり、例えば、左ブームが上昇方向に揺れた際に、防除噴霧装置の左側を上昇させる制御がなされることがあり、左ブームの揺れを増幅させる不具合が発生することがあった。そこで、この発明はこのような不具合を解消しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記問題点を解決するために、この発明は次のような技術的手段を講じた。
【0007】
【構成】請求項1の発明は、傾斜センサ(本機)31を具備する移動農機の機体に中央ブーム16a及び左・右ブーム16b,16cからなる防除噴霧装置16をローリング回動自在に取り付け、この防除噴霧装置16に傾斜センサ(ブーム)33を取り付け、これら傾斜センサ(本機)31及び傾斜センサ(ブーム)33の検出値により移動農機本体の傾斜を差し引いて防除噴霧装置16の相対左右傾斜角度を算出し、前記相対左右傾斜角度を是正するように防除噴霧装置16をローリング制御する薬剤散布装置において、前記防除噴霧装置16のローリング制御をする水平シリンダ24に内圧を検出する圧力センサ35を設け、前記防除噴霧装置16の左・右ブーム16b,16cの上下方向の揺れを圧力センサ35により検出すると、左・右ブーム16b,16cの上下方向の揺れを是正するように中央ブーム16aに対して左・右ブーム16b,16cを昇降制御することを特徴とする。
【0008】
【作用】請求項1の発明では、防除噴霧装置16の左・右ブーム16b,16cを下降回動した作業状態とし、乗用管理機1が走行し薬剤散布を開始する。すると、傾斜センサ(本機)31及び傾斜センサ(ブーム)33の検出情報が制御部25に入力され、次いで、傾斜センサ(ブーム)33の検出傾斜角度から傾斜センサ(本機)31の検出傾斜角度を差し引いて、防除噴霧装置16の中央ブーム16aの相対傾斜角度を算出する。次いで、制御部25から相対傾斜角度を是正するローリング制御指令が出され、水平バルブ・右38あるいは水平バルブ・左39が調節され、中央ブーム16aを相対傾斜角度だけ是正するローリング制御がなされる。
【0009】
また、例えば、左ブーム16bが上側に揺れ、中央ブーム16aの左側に上昇側の力が作用し水平シリンダ24の上部圧力が上昇するのを圧力センサ35が検出すると、次いで、制御部25から左ブーム16bを下げる指令が出され、左側の昇降シリンダ19が調節され左ブーム16bを水平に復帰する制御がなされる。
【0010】
【発明の効果】
請求項1の発明は、防除噴霧装置16を水平制御するにあたり、移動農機の傾斜角度を差し引いた相対傾斜角度だけ是正するローリング制御をするので、移動農機の車輪が凹部に嵌り込んだような場合にもそれを見込んだローリング制御をすることができ、また、防除噴霧装置16の左・右ブーム16b,16cの揺れに対するローリング制御もなされ均等な薬剤散布をすることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図面に示すこの発明の実施例の形態について説明する。図1に示すように、乗用管理機1の機体2に等径の前・後輪3,4が設けられていて、機体2の前部には防除噴霧装置16を取り付けている。左右の前輪3,3間上方にはエンジン5が搭載されていて、エンジン5回りをボンネット6で被覆している。左右の後輪4,4上方には座席7が設けられていて、座席7の前方にハンドル8を設けている。ボンネット6後方のハンドル8下方には計器盤が設けられている。ハンドル8を左右に操舵すると、左右の前・後輪3,3、4,4が同時に操舵される四輪操舵の構成である。機体2上方の座席7回りには薬液タンク9が着脱自在に設けられている。
【0012】
エンジン5の出力軸から走行伝動装置を経由して前輪3,3及び後輪4,4に動力を伝達され、また、エンジン5の出力軸から作業機伝動装置を経由して薬液噴霧用のポンプ10に動力が伝達される。
図4に示すように、薬液タンク9の下部給水口は給水パイプ11を経てポンプ10に連通されていて、ポンプ10は圧力パイプ12を経て調圧装置13に連通されている。調圧装置13は吐出薬液の圧力調整をするもので、バランスタンク13a、リリーフバルブ13b、開閉コック13c、戻しホース13d等で構成されている。調圧装置13の調圧室13aに戻しパイプ14の始端側を接続して、薬液の一部を薬液タンク9に戻し、薬液タンク9の下部に沈殿している薬剤を撹拌する。
【0013】
調圧装置13の薬液吐出口は複数の高圧ホース15,…に分岐し、更に中間ホース(図示省略)を経て防除噴霧装置16を構成する中央ブーム16a及び左・右ブーム16b,16cに接続されていて、噴霧ノズル17,…から薬液を噴霧する。
【0014】
中央ブーム16a及び左・右ブーム16b,16cは、図1〜図3に示すように、機体前部のブーム支持部材18に支持されている。即ち、ブーム支持部材18に中央ブーム16aを取り付け、中央ブーム16aのフレーム部両端に左・右ブーム16b,16cの基端部を軸支し、左右の昇降シリンダ19,19により、左・右ブーム16b,16cを昇降回動するように構成している。また、左・右ブーム16b,16cのフレーム基部を縦方向のピン20回りに内外方向に収納アクチュエータ21,21により回動可能に構成している。
【0015】
しかして、昇降シリンダ19,19により左・右ブーム16b,16cを上昇回動し、次いで、収納アクチュエータ21,21により左・右ブーム16b,16cを内側に回動すると、略機体側面に沿うように収納状態となり、また、左・右ブーム16b,16cを下降回動し水平の作業状態とすると、左右両側に突出した状態となる。
【0016】
前記ブーム支持部材18は上・下リンク22a,22bを介して昇降自在に取り付けられていて、昇降シリンダ22により上下調節することができる。また、ブーム支持部材18に対して中央ブーム16aは前後方向の軸心23回りにローリング調節できる構成で、水平シリンダ24によりローリング制御することができる。また、ブーム支持部材18と中央ブームとの間にダンパー(図示省略)を介装し、中央ブーム16aが水平シリンダ24によりローリング制御する際に、急激な制御力によるハンチングを防止したり、急激な外力による振れを吸収している。
【0017】
次に、図5に基づき防除噴霧装置16の水平制御について説明する。CPU内臓の制御部25の入力側には、入力インターフェイスを介して、ポジションレバー26、水平自動/手動切替スイッチ27、防除噴霧装置16の傾きを設定する傾き調整ダイヤル28、水平/平行切替スイッチ29、リフトアームセンサ30、乗用管理機1の左右傾斜を検出する傾斜センサ(本機)31、機体後部のリフトロッド(図示省略)の伸縮状態を検出するストロークセンサ(後)32、防除噴霧装置16の左右傾斜を検出する傾斜センサ(ブーム)33、前記水平シリンダ24の伸縮状態を検出するストロークセンサ(ブーム)34、水平シリンダ24内の内圧(油圧保持圧)を測定する圧力センサ35を、夫れ夫れ接続している。
【0018】
また、制御部25の出力側には、出力インターフェイスを介して、ブーム支持部材18を上昇調節する昇降バルブ(上)駆動手段36、ブーム支持部材18を下降調節する昇降バルブ(下)駆動手段37、防除噴霧装置16の右側上昇させる水平バルブ(右)駆動手段38、防除噴霧装置16の左側を上昇させる水平バルブ(左)駆動手段39、左側の収納アクチュエータ21を開閉作動する収納バルブ(左)駆動手段40、右側の収納アクチュエータ21を開閉作動する収納バルブ(右)駆動手段41、左側の昇降シリンダ19を昇降作動する昇降バルブ(左)駆動手段19a、右側の昇降シリンダ19を昇降作動する昇降バルブ(右)駆動手段19bを、夫れ夫れ接続している。
【0019】
次に、防除噴霧装置16の水平制御装置の制御内容について説明する。左・右ブーム16b,16cを下降回動した作業状態とし、乗用管理機1が走行し薬剤散布を開始する。すると、傾斜センサ(本機)31及び傾斜センサ(ブーム)33の検出情報が制御部25に入力され、次いで、傾斜センサ(ブーム)33の検出傾斜角度から傾斜センサ(本機)31の検出傾斜角度を差し引いて、防除噴霧装置16の中央ブーム16aの相対傾斜角度を算出する。次いで、制御部25から相対傾斜角度を是正するローリング制御指令が出され、水平バルブ・右38あるいは水平バルブ・左39が調節され、中央ブーム16aを相対傾斜角度だけ是正するローリング制御がなされる。
【0020】
次に、圧力センサ35による防除噴霧装置16の水平制御について説明する。左・右ブーム16b,16cが長くて重いので、防除散布作業中の前記水平制御中に、左・右ブーム16b,16cが上下に揺れ、水平シリンダ24内に外力が作用しシリンダ内の油圧保持圧が変化することがある。
【0021】
例えば、左ブーム16bが上側に揺れ、中央ブーム16aの左側に上向きの力が作用し水平シリンダ24の上部の圧力上昇が圧力センサ35により検出され制御部25に入力される。すると、制御部25から左ブーム16bを下げるローリング制御指令が出され、左側の昇降シリンダ19が下降調節され左ブーム16bを上昇調節し水平状態に復帰させる。そして、左ブーム16bの上側への揺れが解消し圧力センサ35が圧力の均等化を検出すると、左ブーム16bを下降制御し水平状態に復帰させる。
【0022】
また、右ブーム16cが上側に揺れ圧力センサ35が圧力の下降を検出すると、右ブーム16cを下げるローリング制御がなされ右ブーム16cを水平に復帰させる前記と同様の制御がなされる。なお、図6は水平制御のフローを示すものである。
【0023】
なお、圧力センサ35により左・右ブーム16b,16cの水平制御をするにあたり、左右の昇降シリンダ19,19の駆動手段をパルス信号で作動してもよい。また、圧力センサ35の検出値の大小に応じて、左右の昇降シリンダ19,19の駆動手段制御用のパルス信号を増減すると、左・右ブーム16b,16cを円滑にローリング制御できる。また、圧力センサ35の検出情報により、水平シリンダ24を伸縮し中央ブーム16aのローリング制御するように構成してもよい。
【0024】
次に、図1、図2、図7及び図8に基づき乗用管理機1のスイッチ構成の他の実施例について説明する。
中央ブーム16aの左右両側に左・右ブーム16b,16cを備えて中央ブーム16aを水平シリンダ24によりローリング調節可能に構成し、中央ブーム16a及び左・右ブーム16b,16cのブーム全体を昇降する昇降シリンダ22と、左・右ブーム16cを左右方向上下に回動させて水平調節する左・右昇降シリンダ19,19と、左・右ブーム16b,16cを内外方向に回動させて収納あるいは張出し回動させる左・右収納シリンダ21,21を有する乗用管理機1において、座席7近傍には、昇降シリンダ22を伸縮してブーム全体を昇降する上下スイッチ36と、左・右収納シリンダ21,21を伸縮して左・右ブーム16b,16cを開閉調節する開閉回動スイッチ43、左・右昇降シリンダ19,19を伸縮して左・右ブーム16b,16cを上下回動させるサイドブーム上下スイッチ44を設け、更に、これらのスイッチ42,43,44以外に、左・右ブーム16b,16cを張り出し位置から収納位置に収納する収納スイッチ45、及び、左・右ブーム16b,16cを収納位置から作業位置に張り出す張出しスイッチ46を設けている。
【0025】
しかして、張出しスイッチ46を押せば、図7に示すように、左・右収納シリンダ21,21が縮小して左・右ブーム16b,16cを収納位置から左右側方の張出し位置まで移動させ、次いで、左・右昇降シリンダ19,19が伸長して左・右ブーム16b,16cを上昇位置から下降位置に回動して水平状態の作業位置まで移動させる。
【0026】
また、収納スイッチ45を押せば、図8に示すように、昇降シリンダ22を伸長作動して中央ブーム16aを上昇させ、次いで、左・右昇降シリンダ19,19を短縮して左・右ブーム16b,16cを下降位置から上昇位置に回動させ、次いで、左・右収納シリンダ21,21が短縮して左・右ブーム16b,16cを張出し位置から内側の収納位置まで移動させる。
【0027】
しかして、左・右ブーム16b,16cの作業位置への張出し移動、及び、作業位置から収納位置への移動を迅速化し、操作性を向上させることができる。
従来装置は、昇降シリンダ22を伸縮してブーム全体を昇降する上下スイッチ42、左・右昇降シリンダ19,19を伸縮して左・右ブーム16b,16cをローリング調節する水平回動スイッチ43、左・右収納シリンダ21,21を伸縮して左・右ブーム16b,16cを内外方向に回動させる開閉回動スイッチ43だけを設ける構成であった。
【0028】
従って、左・右ブーム16b,16cを収納したり、あるいは、作業位置まで移動させるには、複数のスイッチを操作する必要があり、操作が煩わしかった。しかし、前記構成とすることによりこのような不具合を解消することができる。次に、図9及び図10に基づき乗用管理機1の燃料ポンプ47のカバー構成について説明する。燃料ポンプ47を機体フレームの例えば前部左側下方に配置し、筒状カバー48により燃料ポンプ47を被覆している。この筒状カバー48は、上下方向に長い外側筒部48aと、短い内側筒部48bにより構成されていて、外側筒部48aの上端部にねじ孔49,49を設け、ボルト50により機体フレーム51に取り付けている。
【0029】
しかして、左側の前輪3が内側に操舵されて燃料ポンプ47に接近しても、前輪3への対向部を上下方向に長い外側筒部48aによりカバーされているので、泥の付着を有効に防止きる。
従来の燃料ポンプのカバーは2枚の板体により構成されており、取付作業が煩わしいという不具合があった。しかし、前記のように鋼管を加工し一部材でカバーを構成したので、カバーの強度アップを図りながら、取付作業を簡単化することができる。
【0030】
次に、図11及び図12に基づき座席7のスクリーン構成について説明する。乗用管理機1の座席7上方にサンバイザー51を設置し、サンバイザー51の上面中央部にはスクリーン巻取装置52を設け、スクリーン巻取装置52から左右両側にスクリーン53,53を引き出したり、巻き取り可能に構成している。そして、左・右ブーム16b,16cと左右のスクリーン53,53とをロープ54,54を介して連動連結し、左・右昇降シリンダ19,19により左・右ブーム16b,16cを昇降回動させると、これに関連してスクリーン53,53を引き出したり、あるいは、収納するように構成している。
【0031】
しかして、左・右ブーム16b,16cを下降回動し、左・右ブーム16b,16cを左右両側に突出した作業状態とすると、ロープ54,54を介して左右のスクリーン53,53が引き出されて操縦者の左右両側部を覆い、薬剤の被爆を防止することができる。また、左・右ブーム16b,16cが上昇回動すると、左右のスクリーン53,53はスクリーン巻取装置52により巻き取られて収納され、運転席の左右両側が開放され乗り降りを自由にすることができる。
【0032】
また、図13及び図14に示すように、左右のスクリーン53,53を構成してもよい。即ち、座席7の左右両側に、扇子状の折畳み自在のスクリーン53,53を配置し、スクリーン53,53後部の要部53a,53aを左右のブームステー55,55に支持し、スクリーン53,53前部の開放部53b,53bを左・右ブーム16b,16cのフレームブームに取り付ける。
【0033】
しかして、左・右ブーム16b,16cを下降回動した作業状態にすると、図14に示すように、左右のスクリーン53,53が拡がり操縦者の左右両側部を覆い、また、左・右ブーム16b,16cを上昇回動し機体両側に沿わせて収納すると、左・右ブーム16b,16cの内側下方に左右のスクリーン53,53が収納される。
【0034】
また、図15及び図16に示すように、左右のスクリーン53,53を構成してもよい。即ち、乗用管理機1の座席7の左右両側部には、スクリーン巻取装置52,52を縦方向に沿わせて設置し、左右のスクリーン53,53を引き出及び巻き取り可能に構成している。そして、左右のスクリーン53,53の前部を左・右ブーム16b,16cのフレーム部に拡げた状態で取り付ける。
【0035】
しかして、左・右ブーム16b,16cを下降回動した作業状態にすると、図16に示すように、左右のスクリーン53,53がスクリーン巻取装置52,52から引き出されて拡がり、座席7の左右両側部を覆い、また、図16に示すように、左・右ブーム16b,16cを上昇回動し機体両側に沿わせて収納すると、左右のスクリーン53,53はスクリーン巻取装置52により巻き取られて収納される。
【図面の簡単な説明】
【図1】乗用管理機の全体側面図
【図2】乗用管理機の平面図
【図3】要部の正面図
【図4】要部の側面図
【図5】ブロック図
【図6】フローチャート
【図7】フローチャート
【図8】フローチャート
【図9】要部の平面図
【図10】要部の背面図、斜視図
【図11】乗用管理機の斜視図
【図12】乗用管理機の斜視図
【図13】乗用管理機の斜視図
【図14】乗用管理機の斜視図
【図15】乗用管理機の斜視図
【図16】乗用管理機の斜視図
【符号の説明】
1 移動農機(乗用管理機)
16 防除噴霧装置
16a 中央ブーム
16b 左ブーム
16c 右ブーム
24 水平シリンダ
31 傾斜センサ(本機)
33 傾斜センサ(ブーム)
35 圧力センサ
Claims (1)
- 傾斜センサ(本機)31を具備する移動農機の機体に中央ブーム16a及び左・右ブーム16b,16cからなる防除噴霧装置16をローリング回動自在に取り付け、この防除噴霧装置16に傾斜センサ(ブーム)33を取り付け、これら傾斜センサ(本機)31及び傾斜センサ(ブーム)33の検出値により移動農機本体の傾斜を差し引いて防除噴霧装置16の相対左右傾斜角度を算出し、前記相対左右傾斜角度を是正するように防除噴霧装置16をローリング制御する薬剤散布装置において、前記防除噴霧装置16のローリング制御をする水平シリンダ24に内圧を検出する圧力センサ35を設け、前記防除噴霧装置16の左・右ブーム16b,16cの上下方向の揺れを圧力センサ35により検出すると、左・右ブーム16b,16cの上下方向の揺れを是正するように中央ブーム16aに対して左・右ブーム16b,16cを昇降制御することを特徴とする薬剤散布装置の水平制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002370000A JP2004194618A (ja) | 2002-12-20 | 2002-12-20 | 薬剤散布装置の水平制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002370000A JP2004194618A (ja) | 2002-12-20 | 2002-12-20 | 薬剤散布装置の水平制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004194618A true JP2004194618A (ja) | 2004-07-15 |
Family
ID=32766062
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002370000A Pending JP2004194618A (ja) | 2002-12-20 | 2002-12-20 | 薬剤散布装置の水平制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004194618A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009171927A (ja) * | 2008-01-28 | 2009-08-06 | Iseki & Co Ltd | 自走型防除機 |
JP2012100633A (ja) * | 2010-11-13 | 2012-05-31 | Ebs Sanko Kk | 薬液散布装置 |
CN102696572A (zh) * | 2012-06-21 | 2012-10-03 | 农业部南京农业机械化研究所 | 一种自走式喷杆喷雾机 |
JP2014042484A (ja) * | 2012-08-27 | 2014-03-13 | Iseki & Co Ltd | 薬液散布作業車両 |
EP2591657B1 (de) | 2011-11-08 | 2017-06-28 | HORSCH LEEB Application Systems GmbH | Fahrbare Vorrichtung zum Ausbringen von flüssigen und/oder festen Wirkstoffen und Verfahren zur Steuerung der Vorrichtung |
EP3183963B1 (de) | 2013-09-18 | 2018-05-16 | HORSCH LEEB Application Systems GmbH | Vorrichtung zum ausbringen von flüssigen und/oder festen wirkstoffen und verfahren zur steuerung einer solchen vorrichtung |
EP3035795B1 (de) | 2013-10-14 | 2020-11-18 | HORSCH LEEB Application Systems GmbH | Feldspritze zum ausbringen von flüssigen und/oder festen wirkstoffen und regelung zur steuerung derselben |
-
2002
- 2002-12-20 JP JP2002370000A patent/JP2004194618A/ja active Pending
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009171927A (ja) * | 2008-01-28 | 2009-08-06 | Iseki & Co Ltd | 自走型防除機 |
JP2012100633A (ja) * | 2010-11-13 | 2012-05-31 | Ebs Sanko Kk | 薬液散布装置 |
EP2591657B1 (de) | 2011-11-08 | 2017-06-28 | HORSCH LEEB Application Systems GmbH | Fahrbare Vorrichtung zum Ausbringen von flüssigen und/oder festen Wirkstoffen und Verfahren zur Steuerung der Vorrichtung |
CN102696572A (zh) * | 2012-06-21 | 2012-10-03 | 农业部南京农业机械化研究所 | 一种自走式喷杆喷雾机 |
JP2014042484A (ja) * | 2012-08-27 | 2014-03-13 | Iseki & Co Ltd | 薬液散布作業車両 |
EP3183963B1 (de) | 2013-09-18 | 2018-05-16 | HORSCH LEEB Application Systems GmbH | Vorrichtung zum ausbringen von flüssigen und/oder festen wirkstoffen und verfahren zur steuerung einer solchen vorrichtung |
EP3308643B1 (de) | 2013-09-18 | 2021-08-11 | HORSCH LEEB Application Systems GmbH | Vorrichtung zum ausbringen von flüssigen und/oder festen wirkstoffen und verfahren zur steuerung einer solchen vorrichtung |
EP3035795B1 (de) | 2013-10-14 | 2020-11-18 | HORSCH LEEB Application Systems GmbH | Feldspritze zum ausbringen von flüssigen und/oder festen wirkstoffen und regelung zur steuerung derselben |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2004194618A (ja) | 薬剤散布装置の水平制御装置 | |
JP6899799B2 (ja) | 作業車 | |
JP5279258B2 (ja) | 高所作業装置 | |
WO2011085168A1 (en) | Articulated boom lifting arrangement | |
JP2003009750A (ja) | 薬液散布作業車 | |
JP5160208B2 (ja) | 高所作業装置 | |
JP2009269719A (ja) | 高所作業車 | |
JP2004182348A (ja) | 高所作業車のブーム作動制御装置 | |
JP2004089012A (ja) | 作業機の姿勢制御装置 | |
JP7467195B2 (ja) | ブーム式作業車 | |
JP2004254526A (ja) | 作業機の姿勢制御装置 | |
JP7042781B2 (ja) | 作業車両 | |
JP2001258458A (ja) | トラクタ防除機の散布ブーム取付装置 | |
JP2002034422A (ja) | 薬剤散布装置の水平制御装置 | |
JP4259207B2 (ja) | 散布作業車の散布ブーム収納装置 | |
JP3658856B2 (ja) | 作業機の走行装置 | |
JP2001233587A (ja) | 車載式作業機のブーム倒伏規制装置 | |
JP3787089B2 (ja) | ブーム作動制御装置 | |
JP4711576B2 (ja) | 高所作業車のレベリング作動制御装置 | |
JP3786572B2 (ja) | 横行システムを持ったフォークリフト | |
JP2003334476A (ja) | 作業機の姿勢制御装置 | |
JP3776028B2 (ja) | ポストの作動制御装置 | |
JP2007038777A (ja) | 作業用車両 | |
JP2008013316A (ja) | 作業車の制御装置 | |
JP3958607B2 (ja) | 作業装置 |