JP3776028B2 - ポストの作動制御装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車体に起伏動等が自在に配設されたブームと、ブームの先端部に上下に揺動自在に枢結されたポストと、ポストの先端部に上下に揺動自在に枢結された作業台とを備える高所作業車に関する。
【0002】
【従来の技術】
上記のような高所作業車は既に用いられており、その一例として、橋梁点検車又はオーバーフェンス作業車と称される高所作業車がある。橋梁点検車は走行移動自在な車両の車体に、起伏,伸縮,旋回作動が自在な起伏ブームと、この起伏ブームの先端部に上下に揺動自在に枢結されたポストと、ポストの先端部に上下に揺動自在に枢結された作業台とを有して構成されている。作業者は作業台に搭乗して自らの操作により作業台を移動させて所望の位置での作業、例えば橋梁の側部や下部の補修・点検作業を行うことやあるいは防音壁の裏側の補修・点検作業を行うことができる。
【0003】
このような橋梁点検車には転倒モーメント(車体を転倒させる方向に作用するモーメント)により車体が転倒することを防止する安全対策が考えられている。その一例として、車体を転倒させることなくポストの伸長作動や作業台の旋回作動できる領域(以下、「垂直揺動範囲」と称し、例えば鉛直軸とポストがなす角度である振れ角θが±2度に収まる範囲)を予め定めておき、ポストをこの垂直揺動範囲内に収まるようにセットして、ポストを下方へ伸長作動させたりポストに対して作業台を水平旋回させることにより、安全に作業を行うことができるようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで従来の橋梁点検車は、上記のように安全確保のためにポストは予め垂直に固定されていた。つまり作業時も格納時もともに、ポストは垂直に保持されていたので車高を抑えることが難しかった。そこで車高を抑えるために、図2に示すようにポストを水平方向に倒伏して車体に格納するように構成されたものがある。このような橋梁点検車で作業を行う場合は、ポストを水平方向に倒伏した格納位置から予め設定された上記の垂直揺動範囲まで移動させる必要があるが、この垂直揺動範囲は振れ角θ±2度という狭い範囲であるため、ポストをこの範囲に収めるという操作手段の操作は、作業者にとって手動で行うことは煩雑であり、作業性が低下するという問題があった。
【0005】
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、ポストを煩雑な手動操作を行うことなく垂直揺動範囲に自動停止させ、作業性を向上させることができるポストの作動制御装置を提供することを目的としている。
【0006】
なお、橋梁点検車は主として橋梁上面の道路から下方(すなわちマイナス揚程方向)に作業台を移動させて作業を行う作業用車両であるが、車両の形態上は高所作業車に分類されており、本明細書にいう高所作業車についてもこのような種類の作業用車両を含む意で用いている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明は、車体に起伏動等が自在に配設されたブームと、ブームの先端部に、水平に延びた状態となる格納位置とブームの先端部から下方に垂直に延びた状態となる作業位置との間で揺動自在に枢結されたポストと、ポストの先端部に上下に揺動自在に枢結された作業台と、ポストの先端部と作業台との間に張り渡され、作業台の床面を常時水平に維持する作業台レベリングシリンダとを備える高所作業車におけるポストの作動制御装置であって、鉛直軸とポストの延びる方向とがなす揺動角を検出するポスト角検出手段(例えば、実施形態におけるポスト角センサ45)と、手動操作により、ポストを格納位置と作業位置との間で揺動させるための操作信号を送信する操作手段(例えば、実施形態における垂直操作スイッチ31)と、操作手段の操作信号に応じて、ポストを格納位置と作業位置との間で揺動させるポスト作動アクチュエータ(例えば、実施形態におけるポスト起伏シリンダ55)と、操作手段の手動操作に応じて、ポスト作動アクチュエータによりポストを格納位置から作業位置まで揺動させるときに、ポスト角検出手段により検出されたポストの揺動角が、予め設定された垂直揺動範囲(例えば、本実施例では−2度<振れ角θ<2度)内に移動したと判断したときにポストの揺動が停止するように、ポスト作動アクチュエータの作動制御を行うコントローラとを有して構成される。
【0008】
上記構成のポストの作動制御装置によれば、コントローラはポストが予め設定された垂直揺動範囲内に移動したときにはポストの揺動が自動停止するようにポスト作動アクチュエータの作動制御を行うので、作業者は手動による煩雑な操作手段の操作を行うことなく垂直揺動範囲内にポストを収めることができるので、作業性が向上する。
【0009】
また、上記構成のポスト作動制御装置において、コントローラは、垂直揺動範囲内でポストの揺動を停止させた後に、ポスト角検出手段により検出されたポストの揺動角が、垂直揺動範囲を含む予め設定された垂直近傍範囲(例えば、本実施例では−10度<振れ角θ<10度)内にある限りにおいて、操作手段の手動操作を行っても垂直揺動範囲においてポストを停止させずに、操作手段の手動操作に応じて、ポストの揺動を行わせるようにポスト作動アクチュエータの作動制御を行うようにしてもよい。
【0010】
上記構成のポスト作動制御装置によれば、コントローラは、垂直揺動範囲内でポストの揺動を停止させた後に、ポストが垂直近傍範囲内に位置するときに、操作手段を手動操作してもポストを垂直揺動範囲内で停止させずに、操作手段の手動操作に応じてポストの揺動を行わせることができる。このため、作業者は垂直近傍範囲内において、自由にポストの微調整を行うことができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の好ましい実施形態について説明する。本発明に係る高所作業車の一例として格納状態にある橋梁点検車1の車両側面図を図2に示し、橋梁点検車1の車両側面図を図3に示し、作業状態にある橋梁点検車1を車両後方から見た図を図4に示す。橋梁点検車1は、前方に運転キャビン2aを有し、前後のタイヤ輪3a,3bで走行可能なトラックシャーシをベースに構成される。運転キャビン2a後方の車体2上には上方に突出して旋回台4が水平旋回可能に取り付けられており、この旋回台4はその下部に設けられた旋回モータ51により旋回駆動される。旋回台4の上部にはブーム5が枢結されており、旋回台4とブーム5とを結んで張り渡された起伏シリンダ52により起伏動される。ブーム5は、旋回台4に枢結された基端ブーム5aとこの基端ブーム5aに入れ子式に嵌挿された先端ブーム5bとからなり、このブーム5の内部に取り付けられた伸縮シリンダ53により伸縮動可能に構成されている。
【0012】
先端ブーム5bの先端部には屈伸ポスト6が上下に揺動可能に枢結されるとともに、この屈伸ポスト6の揺動軸と同軸にリンクアーム7が枢結されている。リンクアーム7の上端部にはポストレベリングシリンダ54のロッド側端部が枢結され、このシリンダ54のボトム側端部が先端ブーム5b内に枢結されている。また、リンクアーム7の下端部にはポスト起伏シリンダ55のロッド側端部が枢結されこのシリンダのボトム側端部が屈伸ポスト6の下部に枢結されている。屈伸ポスト6の前端にはポスト10が固定されている。
【0013】
ポスト起伏シリンダ55は独立した作動操作により伸縮動され、リンクアーム7及び先端ブーム5bに対して屈伸ポスト6を上下に揺動作動させ、ポスト10を所望の屈伸角度位置に設定することができる。なお、ポスト10は、通常図3と図4に示すように垂直に保持されて作業が行われ、図2に示すようにブーム10の上方に重なるように車体2の上に水平に倒伏されて格納している。一方、ポストレベリングシリンダ54のボトム側油室と起伏シリンダ52のロッド側油室とが油路で結ばれて、いわゆる油圧回路式のレベリング機構が構成されており、ブーム5が起仰(倒伏)されたときにリンクアーム7及びポスト起伏シリンダ55を介して屈伸ポスト6をブーム5の起伏角度と同一角度だけ倒伏(起仰)作動させ、ブーム5の起伏角度の如何に拘わらずポスト10が常時垂直を保持するように作用する。
【0014】
ポスト10は屈伸ポスト6に固定されたホルダ10hと、このホルダ10hに入れ子式に嵌挿された第1ポスト10a,第2ポスト10b,第3ポスト10c及び第4ポスト10dからなり、ホルダ10hと第1ポスト10aとの間に張り渡された昇降シリンダ56及びポスト内部に配設されたチェーンループからなる伸縮機構により、ホルダ10hに対して第1〜第4ポスト10〜10dを伸縮動可能に構成されている。第4ポスト10dの先端部には、ポストの延びる方向に対して揺動可能(図3及び図4における紙面直交方向に揺動可能)にアーム11が枢結されており、図示しないアーム旋回シリンダにより駆動される。なお、アーム11の旋回作動(首振りという)はポスト10が水平な状態においてのみ許容され、具体的には高所作業時や作業台20を車体2に格納する際に利用される。
【0015】
アーム11の先端部には旋回ベース12が上下に揺動可能に枢結されるとともに、アーム11の基端部と旋回ベース12の上端部との間に作業台レベリングシリンダ57が張り渡されている。旋回ベース12には、この旋回ベース12に対して旋回動可能な作業台ブラケット13、作業台ブラケット13の下端に基端部が固定されて作業台ブラケット13の旋回軸と直交方向に伸縮動可能な伸縮ビーム14を介して作業台20が取り付けられる。
【0016】
作業台レベリングシリンダ57は、いわゆる電気式のレベリング装置によってその作動が制御される。すなわち、作業台レベリングシリンダ57は、作業台20に設けられた傾斜検出器の検出信号に基づいてその伸縮作動が制御され、ブーム5の起伏角度やポスト10の屈伸角度の如何に拘わらず、作業台20が常に水平に維持されるように(作業台ブラケット13が常に垂直に延びて位置するように)レベリング制御される。なお、具体的な作動は作動油圧を利用して行われ、レベリング装置が電磁制御バルブの作動を制御して作業台レベリングシリンダ57に供給される作動油の流れ(供給方向及び流量)を制御することにより行われる。これにより、作業台20はブーム5の起伏角度やポスト10の屈伸角度の如何に拘わらず常時床面が水平に維持され、旋回ベース12に対して水平旋回自在に支持される。
【0017】
作業台20が伸縮ビーム14の伸縮軸方向に拡大・縮小可能に取り付けられている。伸縮ビーム14は、その基端部が作業台ブラケット13に固設された基端ビーム14aと、この基端ブーム14aに入れ子式に嵌挿された中間ビーム14b、及び先端ビーム14cからなり、伸縮ビーム14の内部に配設された伸縮シリンダ58を伸縮作動させることにより、基端ビーム14aに対して中間ビーム14b及び先端ビーム14cを伸縮動可能に構成されている。
【0018】
また、作業台20には所望方向に旋回台4を旋回作動、ブーム5を起伏作動並びに伸縮作動、屈伸ポスト6を起伏(屈伸)作動、ポスト10を伸縮作動、作業台ブラケット13を旋回作動等させるために操作する操作装置30が設けられている。このため、作業台20に搭乗する作業者は操作装置30を操作することで、所望方向に旋回台4を旋回作動、ブーム5を起伏作動並びに伸縮作動、屈伸ポスト6を起伏(屈伸)作動、ポスト10を伸縮作動、作業台ブラケット13を旋回作動、作業台20を拡大・縮小作動等させることができる。
【0019】
車体2の前後左右の四カ所に、車体2の左右に拡縮自在で上下に伸縮自在なローラジャッキ17が設けられている。ローラジャッキ17は、車体の左右方向に拡幅自在なアウトリガ17aと、上下方向に伸縮自在なジャッキ17bと、ジャッキ17bの下端部に取り付けられて車両前後方向に転動自在なローラ17cとを有して構成され、図3に示すようにローラ17cを路面に接地させて車体に作用する転倒モーメントに抗して車体を安定支持した上で、車両を前後に走行させることができるように構成されている。ローラジャッキ17を使用し一定のブーム姿勢のまま車両を前後に移動させて、作業を行うこともできるようになっている。なお、この橋梁点検車1においては、操作装置30及び運転キャビン2aにはマイクとスピーカとからなる通信装置が配設されており、この通信装置を通じて相互連絡を取ることにより、ローラジャッキ17を使用し一定のブーム姿勢のまま車両を前後に移動させて作業を行うことができるようになっているので、他の作業者が運転キャビン2aから車体2の走行運転を行うことにより、作業台20上の作業者は補修・点検作業等を橋梁B全域にわたって連続的に行うこともできる。
【0020】
このような構成の橋梁点検車1に備えられたポストの作動制御装置70について説明する。本発明のポストの作動制御装置70は図1に示すように、垂直操作スイッチ31と、コントローラ40と、ポスト角センサ45、ポスト起伏シリンダ55とが設けられている。
【0021】
ポスト角センサ45はポスト10のホルダ10hに設けられており、ポスト10の鉛直軸に対する振れ角θを検出する。
【0022】
垂直操作スイッチ31は、ポスト10を格納位置の水平状態から作業位置である垂直状態まで移動させるような作動を行わせるためのもので、操作装置30に設けられており、垂直操作スイッチ31を操作して傾動操作を行うと、操作信号をコントローラ40の有する作動制御部41へ出力する。作動制御部41はこれを受けて、油圧制御バルブ58の制御を行う。油圧制御バルブ58はエンジンEにより駆動している油圧ポンプ59の油圧を制御して、ポスト起伏シリンダ55に給排する。ポスト起伏シリンダ55は、この油圧の給排を受けて伸縮作動を行い、ポスト10を垂直面内において車体2の前後方向に揺動を行う。
【0023】
コントローラ40は作動制御部41と作動判断部42と垂直揺動範囲メモリ43と、垂直近傍範囲メモリ44とを有して構成されている。垂直揺動範囲メモリ43には、図4にα〜α´の範囲で示す垂直揺動範囲が予め設定されている。上述したように、垂直揺動範囲は車体を転倒させることなくポストの伸長作動や作業台の旋回作動できる領域であり、本実施例では−2度<振れ角θ<2度の範囲が設定されている。垂直近傍範囲メモリ44は、図4にβ〜β´の範囲で示す垂直近傍範囲が予め設定されている。後述するようにこの範囲においてはポストの微調整が可能であり、本実施例では垂直揺動範囲を含む−10度<振れ角θ<10度の範囲が設定されている。作動判断部42はポスト角センサ45によって検出されたポスト10の絶対角θと垂直揺動範囲メモリ43に記憶されている垂直揺動範囲とを比較して、ポスト10が垂直揺動範囲内に位置しているか否かの判断を行い、ポスト10が垂直揺動範囲内に入っていると判断したときは作業制御部41へ制御信号を送信する。作動制御部41は垂直操作スイッチ31からの操作信号に応じて、油圧制御バルブ58の作動制御を行う。また作動判断部42からの制御信号を受けた場合は、油圧制御バルブ58を作動制御して、ポスト10を停止させる。
【0024】
このような構成のポストの作動制御装置70によれば、垂直操作スイッチ31が操作されると、垂直操作スイッチ31より操作信号が作動制御部41に出力される。作動制御部41はこの操作信号に応じてポスト起伏シリンダ55の作動制御を行う。ポスト起伏シリンダ55はこれを受けて伸縮作動し、ポスト10を揺動させる。ポスト角センサにより検出されたポストの振れ角θが垂直揺動範囲メモリ43に設定されている垂直揺動範囲(−2度<振れ角θ<2度)に入ると、作動判断部42はポストの振れ角θが垂直揺動範囲に入ったと判断し、作動制御部41に制御信号を出力する。作動制御部41はこの制御信号を受けてポスト10の作動を停止させる制御を行う。
【0025】
このように垂直操作スイッチ31を操作して傾動操作を行うと、ポスト10は垂直揺動範囲内で自動停止するように、コントローラ40はポスト10の作動を制御するので、作業者は手動操作に煩わされることなく作業性を向上させることができる。
【0026】
ところで、上記のようにコントローラ40によってポスト10を自動停止させても停止位置が狂ったり、又ポスト10が垂直揺動範囲に自動停止していても作業台20の荷物の積載状況が変化したり、車体2を走行させながら橋梁下面の補修・点検作業等を行う際に道路表面の凹凸等で車体2が傾いたりすることにより、ポスト10が垂直揺動範囲からずれてしまうことがある。このような場合、垂直操作スイッチ31の操作を行い、ポスト10の微調整ができると便利である。そこで、本発明のポストの作動制御装置70は、上記のようにポスト10が垂直揺動範囲よりずれた場合にポスト10の微調整ができるように、予めポスト10の微調整可能な垂直近傍範囲が設定された垂直近傍範囲メモリ44を備えている。
【0027】
作動判断部42はポスト角センサ45によって検出されたポスト10の絶対角θと垂直近傍範囲メモリ44に記憶されている垂直近傍範囲とを比較して、ポスト10が垂直近傍範囲内に位置しているか否かの判断を行い、ポスト10が垂直近傍範囲内に入っていると判断したときは作業制御部41へこの情報を送信する。作動制御部41は、作動判断部42からポスト10が垂直近傍範囲内に位置するという情報を受け、ポスト10を垂直揺動範囲内で停止させずに垂直操作スイッチ31からの操作信号をそのまま油圧制御バルブ58に出力する。
【0028】
このような構成のポストの作動制御装置70によれば、垂直操作スイッチ31を傾動操作すると、操作信号は作動制御部41を介して作動判断部42に送信される。作動判断部42はポスト角センサ45によって検出されたポスト10の振れ角θと垂直近傍範囲メモリ44に予め設定されている垂直近傍範囲(−10度振れ角θ<10度)とを比較して、ポスト10が垂直近傍範囲内に位置しているか否かの判断を行う。そして、作動判断部42が垂直近傍範囲内にポスト10が位置していると判断したときは、作動制御部41に制御信号を出力する。作動制御部41はこの制御信号を受けてポスト10を垂直揺動範囲内において自動停止させず、垂直操作スイッチ31の操作に応じて、ポスト10の作動を可能にする制御を行う。
【0029】
このように構成されたポストの作動制御装置70では、垂直近傍範囲にポスト10が位置するときは垂直操作スイッチ31が操作されても、ポスト10は垂直揺動範囲内で自動停止せず、垂直操作スイッチ31の操作に応じてポスト10を作動させることができる。このため、ポスト10の垂直揺動範囲での自動停止制御に煩わされることなく、ポスト10が垂直近傍範囲内にあるとき作業者は自由に微調整を行うことができるので、作業性がより向上する。
【0030】
ここで、本発明のポストの作動制御装置70を用いた具体例について図2と図4を用いて説明する。
【0031】
上記のような構成の橋梁点検車1において、図4に示すように道路左側に停車した状態から作業台20を橋梁下面に移動させて橋梁Bの点検作業を行う場合、まず運転キャビン2aから道路走行運転を行い、橋梁点検車1を作業現場に移動させる。道路走行に際して作業台20は図2のように格納されている。格納状態を詳しく説明すると、ブーム5が車体2に沿ってほぼ前後に且つ水平に延びて倒伏されて格納し、ブーム受け8に支持され、ポスト10がブーム5に対して下方にほぼ180度折り曲げるように揺動されてブーム5の上側に上下に重なるように平行に延びて格納されてポスト受け9に支持され、作業台20がブーム5の左側に位置して格納されている。作業現場に到着したら図4に示すように車体2をフェンスFと平行な方向(橋梁Bの架設方向)に向けて停車させ、4つのローラジャッキ17を張り出して車体を安定させる。
【0032】
続いて、作業者が地上より作業台20に搭乗する。作業台20に搭乗した作業者は操作装置30の操作を行い、上述した格納状態からブーム5の最大まで起伏作動を行ったのちに伸長作動を行う。屈伸ポスト6とブーム5を平行にして作業台ブラケット13を最大まで左旋回作動を行う。そして、旋回台4をフェンスF側に旋回作動を行い、ブーム5の先端をフェンスFの真上付近に移動させる。このとき、図4のPに示すようにポスト10は格納時と同様に水平状態のままである。
【0033】
ポスト10をこの水平状態Pから作業位置である垂直状態Qまで、作業者が垂直操作スイッチ31を操作して傾動操作を行うと、本発明のポストの作動制御装置70により予め定められている垂直揺動範囲内(α〜α´の範囲)で自動停止する。
【0034】
ポスト10は垂直揺動範囲内に位置すると伸縮作動ができるように設定されているので、垂直揺動範囲内にポスト10が自動停止後に作業者は続いて操作装置30を操作し、ポスト10を下方に伸長作動させて作業台20を降下させ、作業台20が橋梁Bの下方に位置したら作業台ブラケット13を旋回作動させて作業台20の旋回作動を行い、作業対象に近接した位置に作業台20を位置させる。最後に伸縮ビーム14を伸長させて作業台20を広げ、必要な点検作業を行う。
【0035】
同時に別の作業者が運転キャビン2aから運転し橋梁点検車1を道路走行させて、上記の位置にて橋梁B全域にわたって連続的に点検作業を行うとき、路面の凹凸により垂直揺動範囲からずれて垂直近傍範囲(β〜β´)内に位置する場合、作業者は垂直操作スイッチ31を操作すると、このスイッチの傾動操作の間においては垂直操作スイッチ31の操作に応じたポスト10の作動を行うことができ、作業者はポスト10の微調整を行うことが可能である。
【0036】
このように本発明のポストの作動制御装置70は、垂直操作スイッチ31を操作すると垂直揺動範囲内でポスト10が自動停止するので、作業者は手動操作に煩わされることがなく、作業性が向上する。また、ポスト10が垂直近傍範囲内に位置するとき、垂直操作スイッチ31を操作するとポスト10を垂直揺動範囲内で自動停止することなく、垂直操作スイッチ31が傾動操作されている間は、垂直操作スイッチ31の操作よるポスト10の作動が可能になり、ポスト10の微調整を行うことができる。さらに、ポストを垂直揺動範囲内に自動停止させるための操作手段と、ポストの微調整を行うための操作手段が同一であるためコスト的にも有益である。
【0037】
【発明の効果】
以上のように、本発明のポストの作動制御装置によれば、ポストが垂直近傍範囲外に位置するとき、操作手段が手動操作されると、垂直揺動範囲内にポストが停止するように手動アクチュエータが作動制御されるため、作業者は手動操作に煩わされることなく作業性を向上させることができる。
【0038】
また、垂直揺動範囲内でポストの揺動を停止させた後に、垂直近傍範囲内にポストが位置するとき、操作手段が手動操作されると、垂直揺動範囲内で自動停止させることなく、操作手段の手動操作に応じて、ポストを作動させることができるので、ポストの微調整を行うことができ、より使い勝手が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るポストの作動制御装置の構成を示すブロック図である。
【図2】上記ポストの作動制御装置を備えた高所作業車の一例である橋梁点検車の格納状態の側面図である。
【図3】上記ポストの作動制御装置を備えた高所作業車の一例である橋梁点検車の側面図である。
【図4】上記ポストの作動制御装置を備えた橋梁点検車の背面図であり、作業台を橋梁の下方に位置させた状態を示す図である。但し、α〜α´の範囲は垂直揺動範囲を、β〜β´の範囲は垂直近傍範囲の概念図である。
【符号の説明】
1 高所作業車
5 ブーム
10 ポスト
20 作業台
31 垂直操作スイッチ(操作手段)
40 コントローラ
55 ポスト起伏シリンダ(作動アクチュエータ)
70 ポストの作動制御装置

Claims (2)

  1. 車体に起伏動等が自在に配設されたブームと、
    前記ブームの先端部に、水平に延びた状態となる格納位置と前記ブームの先端部から下方に垂直に延びた状態となる作業位置との間で揺動自在に枢結されたポストと、
    前記ポストの先端部に上下に揺動自在に枢結された作業台と、
    前記ポストの先端部と前記作業台との間に張り渡され、前記作業台の床面を常時水平に維持する作業台レベリングシリンダとを備える高所作業車における前記ポストの作動制御装置であって、
    鉛直軸と前記ポストの延びる方向とがなす揺動角を検出するポスト角検出手段と、
    手動操作により、前記ポストを前記格納位置と前記作業位置との間で揺動させるための操作信号を送信する操作手段と、
    前記操作手段の操作信号に応じて、前記ポストを前記格納位置と前記作業位置との間で揺動させるポスト作動アクチュエータと、
    前記操作手段の手動操作に応じて、前記ポスト作動アクチュエータにより前記ポストを前記格納位置から前記作業位置まで揺動させるときに、前記ポスト角検出手段により検出された前記ポストの前記揺動角が、予め設定された垂直揺動範囲内に移動したと判断したときに前記ポストの揺動が停止するように、前記ポスト作動アクチュエータの作動制御を行うコントローラとを有することを特徴とするポストの作動制御装置。
  2. 前記コントローラは、前記垂直揺動範囲内で前記ポストの揺動を停止させた後に、前記ポスト角検出手段により検出された前記ポストの前記揺動角が、前記垂直揺動範囲を含む予め設定された垂直近傍範囲内にある限りにおいて、前記操作手段の手動操作を行っても前記垂直揺動範囲において前記ポストを停止させずに、前記操作手段の手動操作に応じて、前記ポストの揺動を行わせるように前記ポスト作動アクチュエータの作動制御を行うことを特徴とする請求項1に記載のポストの作動制御装置。
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