JP4890788B2 - 高所作業車 - Google Patents

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本発明は、車体上に先端部を後方に向けた格納姿勢で格納されるブームの先端部に作業台を有し、車体の前後左右に取り付けられ車体を支持するためのジャッキを有して構成される高所作業車に関する。
上記のような高所作業車は、特許文献1や特許文献2に記載されているように、一般に、走行可能な車体上に、車体に対して旋回動自在な旋回台が取り付けられ、この旋回台に起伏シリンダの伸縮動により車体に対して起伏動自在にブームが枢結され、複数のブーム部材を入れ子式に構成したブーム内部の伸縮シリンダの伸縮動によりブーム全体が伸縮動するように構成されている。また、ブームの先端には旋回動(首振動)自在に作業台が取り付けられ、作業台に搭乗した作業者がブームを起伏動・旋回動・伸縮動させ、作業台を旋回動させることで、作業台を所望もしくは任意の高所位置に移動させることができる。また、車体には全縮状態に倒伏したブームの下面に当接してブームを支持するブーム受けが上方に突出して設けられ、さらに、車体の左右両側の前後には、車体の左右方向外側への拡幅および車体の下方に伸縮自在なジャッキが配設されており、高所作業時には、このジャッキが車体を支持可能になっている。
また、上記のような高所作業車は、非高所作業時においてはブームは所定の姿勢で車体上に格納される。この格納姿勢は旋回ポストの配設位置等によって異なり、旋回ポストが車体の前部に立設される高所作業車においては、ブームはその先端部を車体の後方に向けた姿勢で格納される。また、このように車体の後方に向けて格納されるブームの先端部に取り付けられた作業台は、その格納位置において車体の後部且つ上方に位置している。そして、上記のような高所作業車を用いた高所作業の終了後は、作業者は格納位置にある作業台から降りるが、格納位置にある作業台は地面から高い位置に位置していて降りにくいため、作業者が容易に作業台から降り易いように以下のような制御が行われる。
すなわち、ジャッキにより車体を水平支持した状態で、ブームを車体の前後方向に延びるように倒伏動させ車体後方に伸長したブームの先端部が車体の後方に位置する地上乗降姿勢にする制御が行われる。このような姿勢では、ブームの先端に取り付けられた作業台が車体後方の地上に近接する地上乗降位置に移動する。作業台がこのような地上乗降位置に移動すると作業台が地面に近付けられるため作業台から降り易くなり、作業者は作業台から安全に降りることができるようになっている。
特開2003−128393号公報 特開2002−348099号公報
しかしながら、作業台を地面に近接する地上乗降位置に移動させるためにブームを地上乗降姿勢にするには、ブーム先端を地面により近く近付けるためにブームを全縮状態に対して相当量車両後方に向けて伸長させる必要があった。このため、狭い場所での高所作業であったり、車両後方に障害物があるような場所での高所作業においては、ブーム先端(作業台)が障害物に干渉するおそれがあるために車両後方へのブームの伸長量が制限され、作業者が安全に地上に降りることが可能な地上乗降位置に作業台を移動させるためのブームの伸長量が充分確保されない、といった課題があった。
以上のような問題に鑑みて、本発明では、車両後方へのブームの伸長量が制限されるような場所であっても、作業者が安全に降りることが可能な作業台の地上乗降位置に作業台を移動させることが可能な高所作業車を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために本発明に係る高所作業車は、前方に運転キャビンを有する走行自在な車体と、車体の運転キャビンの後方に立設される基台に基端部が取り付けられて旋回動、伸縮動および起伏動自在に構成され、先端部を車体の後方に向ける格納姿勢で車体上に格納されるブームと、ブームの先端部に取り付けられて所定の格納姿勢で車体上に格納される作業台と、車体の前後左右に設けられてそれぞれ上下に伸縮動自在に構成され、上方に収縮された格納姿勢から下方に伸長動して車体を支持する複数のジャッキと、ブームおよび複数のジャッキの作動制御を行う作動制御手段(例えば、実施形態におけるコントローラ50)とを有して構成され、複数のジャッキは、車体の前部左右に設けられた前部ジャッキと、車体の後部左右に設けられた後部ジャッキとから構成され、その上で、作業台に設けられて作業者が操作可能な自動地上降下操作手段と、前部ジャッキおよび後部ジャッキの接地状態を検出する接地検出手段(例えば、実施形態における接地センサS5)とを有し、前部ジャッキおよび後部ジャッキが接地して車体を略水平に持上支持している状態で自動地上降下操作手段(例えば、実施形態における自動地上降下スイッチSW3)が操作されたときに、作動制御手段が、ブームを旋回動、伸縮動および起伏動させることで車体後方に向けて伸長したブームの先端部が車体の後方に位置するブーム地上乗降姿勢にするとともに、接地検出手段による検出に基づいて後部ジャッキを未接地の状態に縮小動させた後、接地検出手段によって後部ジャッキの接地が検出されるまでもしくは所定の時間だけ後部ジャッキを伸長動させて接地させることで、車体を前部に対して後部が下がるように傾けた車体地上乗降姿勢にすることにより、作業台を車体後方であって作業者が乗降可能な高さ位置である作業台地上乗降位置に移動させる。
また、前記課題を解決するために本発明に係る高所作業車は、前方に運転キャビンを有する走行自在な車体と、車体の運転キャビンの後方に立設される基台に基端部が取り付けられて旋回動、伸縮動および起伏動自在に構成され、先端部を車体の後方に向ける格納姿勢で車体上に格納されるブームと、ブームの先端部に取り付けられて所定の格納姿勢で車体上に格納される作業台と、車体の前後左右に設けられてそれぞれ上下に伸縮動自在に構成され、上方に収縮された格納姿勢から下方に伸長動して車体を支持する複数のジャッキと、ブームおよび複数のジャッキの作動制御を行う作動制御手段(例えば、実施形態におけるコントローラ50)とを有して構成され、複数のジャッキは、車体の前部左右に設けられた前部ジャッキと、車体の後部左右に設けられた後部ジャッキとから構成され、その上で、作業台に設けられて作業者が操作可能な自動地上降下操作手段(例えば、実施形態における自動地上降下スイッチSW3)と、後部ジャッキの縮小時間を検出する縮小時間検出手段(例えば、実施形態におけるタイマ58a,58b)とを有し、前部ジャッキおよび後部ジャッキが接地して車体を略水平に持上支持している状態で自動地上降下操作手段が操作されたときに、作動制御手段が、ブームを旋回動、伸縮動および起伏動させることで車体後方に向けて伸長したブームの先端部が前車体の後方に位置するブーム地上乗降姿勢にするとともに、縮小時間検出手段による検出に基づいて後部ジャッキを作動開始から所定の時間縮小動させて車体を前部に対して後部が下がるように傾けた車体地上乗降姿勢にすることにより、作業台を車体後方であって作業者が乗降可能な高さ位置である作業台地上乗降位置に移動させる。
さらに、前記課題を解決するために本発明に係る高所作業車は、車体の運転キャビンの後方に立設される基台に基端部が取り付けられて旋回動、伸縮動および起伏動自在に構成され、先端部を車体の後方に向ける格納姿勢で車体上に格納されるブームと、ブームの先端部に取り付けられて所定の格納姿勢で車体上に格納される作業台と、車体の前後左右に設けられてそれぞれ上下に伸縮動自在に構成され、上方に収縮された格納姿勢から下方に伸長動して車体を支持する複数のジャッキと、ブームおよび複数のジャッキの作動制御を行う作動制御手段(例えば、実施形態におけるコントローラ50)とを有して構成され、複数のジャッキは、車体の前部左右に設けられた前部ジャッキと、車体の後部左右に設けられた後部ジャッキとから構成され、その上で、作業台に設けられて作業者が操作可能な自動地上降下操作手段(例えば、実施形態における自動地上降下スイッチSW3)と、車体の前後方向の傾斜角を検出する傾斜角検出手段(例えば、実施形態における車体傾斜角センサS4)とを有し、前部ジャッキおよび後部ジャッキが接地して車体を略水平に持上支持している状態で自動地上降下操作手段が操作されたときに、作動制御手段が、ブームを旋回動、伸縮動および起伏動させることで車体後方に向けて伸長したブームの先端部が車体の後方に位置するブーム地上乗降姿勢にするとともに、傾斜角検出手段による検出に基づいて車体が所定の傾斜角になるように後部ジャッキを縮小動させて車体を前部に対して後部が下がるように傾けた車体地上乗降姿勢にすることにより、作業台を車体後方であって作業者が乗降可能な高さ位置である作業台地上乗降位置に移動させる。
上述の高所作業車において、作業台は、ブームの先端に上下に揺動自在に取り付けられ、作業台には、水平に対する作業台の傾斜角を検出する作業台傾斜角検出手段が備えられており、作動制御手段は、作業台傾斜角検出手段における検出結果に基づいて、作業台が水平に位置するように作業台の揺動を制御することが好ましい。
本発明に関する高所作業車によれば、自動地上降下操作手段が操作されたときに、従来のようにブームを倒伏動させ車体後方に伸長したブームの先端部が車体の後方に位置するブーム地上乗降姿勢にするのに加え、車体の後部左右のジャッキを縮小動させて車体を後方に傾けた車体地上乗降姿勢にするようになっている。このため、ブームをブーム地上乗降姿勢にするだけの場合に比べて地上乗降位置に移動する作業台が地面により近接して、作業台からの地上への降下が容易になる。そして、車両後方に障害物がある等、ブームをブーム地上乗降姿勢にするためにブームを伸長させることが制限されるような状況であって、ブームが障害物等に干渉するおそれがあることからブームの伸長量を充分に確保できないような場合であっても、車体を後方に傾けた車体地上乗降姿勢にすれば、作業台を作業者が安全に地上に降りることが可能な地面に近接した地上乗降位置に移動させることが可能である。このように、本発明に係る高所作業車では、作業台を地上乗降位置に移動させるために必要となる車両周囲のスペースをより小さく設定することができる。
また、車体の後部左右のジャッキを縮小動させて車体が後方に傾いた車体地上乗降姿勢になったか否かの判断は、様々な方法により行うことが可能であるが、本発明のように、接地検出手段による検出に基づいて後部左右のジャッキが未接地の状態に縮小動されたときに判断したり、縮小時間検出手段による検出に基づいてジャッキが作動開始から所定時間縮小したときに判断したり、あるいは、傾斜角検出手段による検出に基づいて車体が所定の傾斜角に達したときに判断することが可能である。
そして、後部左右のジャッキが未接地の状態に縮小動されたときに判断する方法では、後輪が接地して車体の後傾角が所定の状態で車体が車体地上乗降姿勢になるために、精度良く作業台を地上乗降位置に移動させることが可能である。一方、ジャッキが作動開始から所定時間縮小したときに判断する方法では、ジャッキの作動開始から車体が車体地上乗降姿勢になるまで後部左右のジャッキが接地した状態であれば、作業台が地上乗降位置に移動したときに前後左右のジャッキにより車体が安定支持されているため、作業者が作業台から降りる際の車体の揺れを後部左右のジャッキが未接地の場合に比べて軽減させることが可能である。また、車体が所定の傾斜角に達したときに判断する方法では、後部左右のジャッキが未接地を検出する方法と同様に精度良く作業台を地上乗降位置に移動させることが可能なほか、作業台が地上乗降位置に移動したときに後部左右のジャッキが接地した状態であれば、作業者が作業台から降りる際の車体の揺れを軽減させることが可能である。
以下、本発明に係る高所作業車の好ましい実施の形態について図1乃至図7を参照して説明する。図1及び図2に当該高所作業車の一例を示す。なお、図1に示す矢印Fの方向を前方、矢印Rの方向を右方、図2に示す矢印Uの方向を上方とする。
この高所作業車1は、前輪11a,11aおよび後輪11b,11bを備えて四輪走行自在に構成されて前方に配設される運転キャビン12において走行操作可能な車体10と、車体10に設けられた作業装置20と、車体10の側部前後左右に設けられた4本のジャッキ40,40,…とを有して構成されている。作業装置20は、車体10上に立設された旋回ポスト21と、基端部が旋回ポスト21に取り付けられたブーム22と、ブーム22の先端部に取り付けられた作業台24とから構成される。
旋回ポスト21は、車体10の前部であって運転キャビンの後部に立設されており、内蔵された旋回モータBA3の駆動を受けて旋回自在に構成されている。ブーム22は、基端ブーム22aと先端ブーム22bとを入れ子式に組み合わせて構成され、基端ブーム22aを旋回ポスト21に枢結して取り付けられており、旋回ポスト21とともに旋回作動される。ブーム22は、内蔵された伸縮シリンダBA1の伸縮作動を受けて伸縮自在に構成されるとともに、旋回ポスト21と基端ブーム22aとの間に配設される起伏シリンダBA2の伸縮作動を受けて上下に起伏自在に構成されている。先端ブーム22bの先端部には垂直ポスト23が揺動自在に取り付けられており、先端ブーム22bと垂直ポスト2
3との間に伸縮自在のレベリングシリンダA1が配設されている。垂直ポスト23はレベリングシリンダA1の伸縮作動を受けて揺動される。
作業台24は、作業者搭乗用のバケット24aと、バケット24aに取り付けられた作業台保持ブラケット24bとから構成され、作業台保持ブラケット24bは垂直ポスト23の軸周りに首振動自在な状態で垂直ポスト23に取り付けられている。作業台保持ブラケット24bには首振モータBA4が内蔵されており、首振モータBA4が駆動されると作業台保持ブラケット24bおよびバケット24aが垂直ポスト23の軸周りに首振作動する。なお、作業台24は、垂直ポスト23が垂直姿勢であるときにバケット24aの床面が水平状態になるように、垂直ポスト23に取り付けられている。バケット24aの一側面は一部が上端から下端部まで切り欠かれており、このようにして切り欠かれた部分に開閉自在にドア24cが取り付けられている。そして、作業者は二点鎖線(図1参照)で示すようにドア24cを開けてバケット24aに乗降することが可能である。
作業装置20は、作業車1が走行中などの非作業時には図1,図2に示すように車体10上に格納される。この格納姿勢においては、伸縮シリンダBA1が全縮されてブーム22が全縮状態にされるとともに、全縮状態のブーム22の先端部が平面視において車体10からはみ出ないような旋回角に旋回ポスト21が位置している。また、基端ブーム22aを載置するためのブーム載置面13aを上端に形成したブーム受け13が車体10の後部に立設されており、格納姿勢においてブーム22がこのブーム載置面13aに載置されるように起伏シリンダBA2が作動される。なお、格納姿勢にしたときのブーム22の起伏角が負角(例えば約−10度)になるようにブーム載置面13aの高さ位置を設定してブーム受け13が配設されているが、起伏シリンダBA2はさらに縮小可能に構成されており、ブーム22をさらに倒伏作動させることができる。このような格納姿勢になるブーム22の先端部に取り付けられる作業台24は、車体10の後部且つ上部に位置しており、平面視において車体10からはみ出ないようにブーム22の左側方且つ収縮方向に向ける首振角で格納される。
ブーム受け13は、車体10に上方に延びて固設される基部ポスト13bと、上端にブーム載置面13aを形成する伸縮ポスト13cとを入れ子式に組み合わせて構成されており、両ポスト13b,13cに内蔵されたブーム受けシリンダA2の伸縮作動により伸縮ポスト13cが上下に伸縮自在に構成されている。このような構成により、ブーム受け13を上下移動させてブーム載置面13aの高さ位置を調節可能になっている。
作業台24には、ブーム22等を作動させる操作を行うための操作部30が備えられている。図3に示すように操作部30には、ブーム22の伸縮操作、起伏操作、および旋回操作を行うためのブーム操作レバー31と、作業台24の首振操作を行うための首振操作レバー32とが設けられており、図示各矢印方向への傾動操作、捻動操作でブーム22および作業台24が所定の作動を行うように構成される。操作部30には、両操作レバー31,32とともに、ブーム22および作業台24が自動的に上記格納姿勢になるようにブーム22および作業台24を作動させる作業台自動格納スイッチSW5と、後述する作業状態移行スイッチSW2および自動地上降下スイッチSW3とが設けられている。
ブーム操作レバー31の基部には、ブーム伸縮操作を検出する伸縮ポテンショメータ、ブーム起伏操作を検出する起伏ポテンショメータ、およびブーム旋回操作を検出する旋回ポテンショメータからなるブーム操作センサS1が設けられている。首振操作レバー32の基部には、中立位置でオフ、左右の傾動位置でそれぞれオンとなるスイッチからなる首振操作センサS2が設けられている。
車体10の前後左右に設けられたジャッキ40,40,40,40は、各々車体10の側部に固設されて上下方向に延びるアウタポスト41と、アウタポスト41の下端から上下方向に伸縮自在に挿入されたインナポスト42と、インナポスト42の下端部に揺動自在に取り付けられたジャッキパッド43とから構成され、内蔵されたジャッキシリンダJA1(JA2,JA3,JA4)の伸縮作動によりインナポスト42を上下に伸縮作動させることができる。そして、これら4本のジャッキ40,40,…のインナポスト42,42,…をそれぞれ下方に伸長作動させることにより、ジャッキパッド43,43,…を接地させて車体10が支持される。このとき、車体10を水平状態にすることで車体10が安定した状態になり、ブーム22の作動に応じて車体10に作用する転倒モーメントに抗し、ブーム22の作動を安全に行うことができる。
各ジャッキシリンダJA1〜JA4は、それぞれに対応して設けられるジャッキ制御バルブJV1〜JV4の開閉作動に応じて作動油が給排されて伸縮作動し、各ジャッキ制御バルブJV1〜JV4は、車体10に設けられたジャッキ操作レバー33,33のレバー操作により開閉駆動される。また、ジャッキ操作レバー33,33のほか、車体10の後部には、地上乗込スイッチSW1および車体自動格納スイッチSW4がそれぞれ設けられている。
図4に、本発明に係る高所作業車のコントローラ50に係る構成ブロック図を示している。高所作業車1の各種作動制御を行うコントローラ50は、ブーム22、ジャッキ40等に設けられる油圧アクチュエータの制御バルブを駆動制御するためのバルブ制御部51と、このバルブ制御部51に接続されるレベリング制御部53と、自動地上降下スイッチSW3の操作に基づいてブーム22および後部左右のジャッキ40,40の作動を制御する自動地上降下制御部56と、後部左右のジャッキ40,40に対応し、これらジャッキ40,40の縮小動開始からの経過時間を計測するタイマ58a,58bとが備えられたものとなっている。このタイマ58a,58bはジャッキ40,40の縮小動開始とともにオンにされ、オンされたときからの経過時間が予め定めた所定時間に達したときにオフとなる構成になっている。
バルブ制御部51は、各油圧アクチュエータJA1〜JA4,BA1〜BA4,A1,A2に対応して設けられて作動油の給排を制御する各制御バルブJV1〜JV4,BV1〜BV4,V1,V2の駆動制御を行う。ブーム操作レバー31に設けられるブーム操作センサS1、および首振操作レバー32に設けられる首振操作センサS2の操作信号は、それぞれバルブ制御部51に出力されるように構成されている。バルブ制御部51は、両操作センサS1,S2から出力される操作信号に基づき、伸縮動制御バルブBV1を電磁駆動して伸縮シリンダBA1を伸縮作動させ、起伏動制御バルブBV2を電磁駆動して起伏シリンダBA2を伸縮作動させ、旋回動制御バルブBV3を電磁駆動して旋回モータBA3を駆動させ、首振動制御バルブBV4を電磁駆動して首振モータBA4を駆動させる。これにより、ブーム操作レバー31のレバー操作に応じたブーム22の作動、および首振操作レバー32の操作に応じた作業台24の首振作動が行われる。
また、このバルブ制御部51は、各ジャッキ制御バルブJV1〜JV4を電磁駆動してこれらに対応するジャッキシリンダJA1〜JA4を伸縮作動させる。これにより、ジャッキ操作レバー33のレバー操作に応じたジャッキ40,40,…の伸縮作動が行われる。さらに、バルブ制御部51は、レベリング制御バルブV1を電磁駆動してレベリングシリンダA1を伸縮作動させ、ブーム受け制御バルブV2を電磁駆動してブーム受けシリンダA2を伸縮作動させることができる。
各油圧アクチュエータに給排される作動油は、車体10の所定箇所に設けられた油圧ポンプPから吐出するように構成されており、油圧ポンプPから吐出した作動油が上記各制御バルブを介して対応する油圧アクチュエータに給排される。なお、油圧ポンプPは図示しないバッテリによって作動する電気モータMの回転出力を受けて駆動される。
作業台24には重力式の作業台傾斜角センサS3が設けられており、作業台24の鉛直方向に対する傾斜角の検出信号が逐次レベリング制御部53に出力されるように構成されている。この作業台傾斜角センサS3から出力される検出信号に基づき、レベリング制御部53は、作業台24の傾斜状態を判断してバルブ制御部51にレベリング制御信号を出力する。バルブ制御バルブ51は、このレベリング制御信号に基づいてレベリング制御バルブV1を駆動制御し、レベリングシリンダA1を伸縮作動させ、垂直ポスト23を常時垂直姿勢に保持するように揺動させる。これにより作業台24(バケット24aの床面)がブーム22の起伏の状態に拘らず常時水平状態に保持される。
また、作業台24に設けられた自動地上降下スイッチSW3の操作信号が自動地上降下制御部56に出力されるように構成されている。さらに、自動地上降下制御部56には、車体10上に設けられた重力式の車体傾斜角センサS4による車体10の鉛直方向に対する傾斜角の検出信号が、各ジャッキ40,40,…に設けられた接地センサS5によるジャッキ40,40,…の接地状態の検出信号が、また、ブーム22に設けられた伸長量センサS6によるブーム22の伸長量の検出信号が各々入力されるようになっている。
以上、高所作業車1に装備されたコントローラ50に関する事項について説明したが、次に、この高所作業車1を使用して行われる高所作業の手順と、自動地上降下制御部56およびバルブ制御部51の作動とについて説明する。ここでは、特に高所作業の終了後における作業台24の地上乗降位置への移動を中心に説明する。
高所作業の終了後においては、高所作業車1は、図5に示すようにブーム22が起仰動等することでブーム22先端(作業台24)が高所位置に位置しているとともに、ジャッキ40,40,…が下方に伸長し前後左右のジャッキパッド43,43,…が接地して車体10が略水平状態に支持された状態になっている。このような状態の下で、所望の高所作業位置で作業を終了した作業者は、作業台22の操作部30に設けられる自動地上降下スイッチSW3を操作する。自動地上降下スイッチSW3が操作されると、自動地上降下スイッチSW3の操作信号が自動地上降下制御部56に出力され、自動地上降下制御部56から自動地上降下制御信号がバルブ制御部51に出力される。
自動地上降下制御信号が出力されると、バルブ制御部51は、制御バルブBV1〜BV4に向けて制御信号を出力してブーム22を縮小作動および倒伏作動させ、ブーム22を高所位置から降下させて車体10を所定の安全な状態にする。
ブーム22が所定の安全な状態まで降下すると、バルブ制御部51は、後左および後右ジャッキ制御バルブJV3,JV4を駆動制御して後左および後右ジャッキシリンダJA3,JA4を縮小作動させ、後部左右のジャッキ40,40のインナポスト42,42の上方への縮小作動を開始させる。
また、ジャッキ40,40の縮小作動とともに、バルブ制御部51は、伸縮動制御バルブBV1を駆動制御して伸縮シリンダBA1を縮小作動させてブーム22を全縮状態から所定の伸長量だけ伸長した状態に縮小作動させる。同時に、旋回動制御バルブBV3および首振動制御バルブBV4を駆動制御して旋回ポスト21を格納姿勢における旋回角に位置させ、作業台24を格納姿勢における首振角に位置させる。また、バルブ制御部51は、起伏動制御バルブBV2を駆動制御して起伏シリンダBA2を縮小作動させて、ブーム22を車体10の前後方向に延びるような状態に(ブーム22の状態によっては旋回モータBV3をも駆動制御して)格納姿勢における倒伏角に対して所定の倒伏角θ2(図6参照)だけ倒伏作動させる。さらに、バルブ制御部51は、起伏動制御バルブBV2の駆動制御と同時にブーム受け制御バルブV2を駆動制御してブーム受けシリンダA2を縮小作動させ、伸縮ポスト13cを収縮作動させて、図6に示すようにブーム載置面13aの高さ位置をブーム22の倒伏作動に合わせて下動させる。
このようにしてブーム22が高所位置から降下すると、ブーム22は車体10の前後方向に延びるように倒伏動されて車体10後方に伸長したブーム22の先端部が10車体の後方に位置するブーム地上乗降姿勢になる。
後部左右のジャッキ40,40の縮小作動においては、各ジャッキ40,40に設けられた接地センサS5により左右のジャッキパッド43,43が接地状態が検出される。ジャッキ40,40を縮小動させる過程で、接地センサS5により後部左右のジャッキパッド43,43の未接地が検出されると、これらの検出信号が自動地上降下制御部56に出力され、これによりバルブ制御部51が後左および後右ジャッキシリンダJA3,JA4の縮小作動を停止させる。このとき、図6に示すように、車体10は後方に傾いて後輪11b,11bが接地し、車体10の後端部が地面に近接する車体地上乗降姿勢になる。なお、上記接地センサS5は、後左および後右ジャッキシリンダJA3,JA4の圧力値から接地しているか否かを検出する方法により構成してもよいし、後左および後右ジャッキシリンダJA3,JA4がアウタポスト41,41との取付部に設定されるガタ分だけ移動したか否かを検出して接地しているか否かを検出する方法により構成してもよい。
上記のような、ジャッキ40の縮小作動およびブーム22の倒伏作動により、作業台24は格納姿勢の状態から車体10の後傾角とブーム22の倒伏角θ2との和だけ、図6に二点鎖線で示すように後方に傾けられることになる。本発明では、コントローラ50にレベリング制御部53を設けて構成しており、自動地上降下スイッチSW3の操作後、作業台傾斜角センサS3から車体10の後傾角およびブーム22の倒伏角の変化を示す検出信号がこのレベリング制御部53に逐次出力され、レベリング制御部53からの制御信号に基づくバルブ制御部51によるレベリング制御バルブV1の駆動制御が常時行われている。このため、作業台24は、車体10の後傾角およびブーム22の倒伏角に関わらず、図6に実線で示すように常時水平状態に保持される。
以上のように、本発明においては、自動地上降下スイッチSW3が操作されると、自動地上降下制御部56から出力される自動地上降下制御信号に基づくバルブ制御部51の駆動制御により、ブーム22を高所位置から倒伏作動および縮小作動させて地上乗降姿勢にするだけではなく、後部左右のジャッキ40,40を縮小動させて車体10を後傾させて車体10をも地上乗降姿勢にすることで、ブーム22を車体10後方に大きく伸長させることなくブーム22先端に取り付けられた作業台24をより地面に近接する地上乗降位置に移動させることが可能である。そして、このように作業台24が地面に近接する地上乗降位置に移動すると、作業者はドア24cを開けてバケット24a内から容易に降りることができる。
なお、ジャッキ40,40が接地して車体10を支持している状態のときに、自動地上降下スイッチSW3が操作された場合、自動地上降下制御部56から出力される自動地上降下制御信号に基づくバルブ制御部51の駆動制御により、ブーム22を高所位置から倒伏作動および縮小作動させて、車体10前後に延びて車体10後方に伸長したブーム22の先端部が車体10後方に位置する地上乗降姿勢にするとともに、接地センサS5の検出に基づいて後部左右のジャッキ40,40を未接地の状態に縮小動させた後、接地センサS5の検出に基づいて後部左右のジャッキ40,40を接地するまで伸長動させ、もしくは所定の時間伸長動させるようにしてもよい。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の範囲は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明は、第2の実施の形態として以下に説明するような形態であってもよい。当該第2の実施の形態では、図5に示すようなブーム22先端(作業台24)が高所位置に位置しているときに、上記第1の実施の形態と同様に、自動地上降下スイッチSW3の操作により自動地上降下制御信号が出力され、バルブ制御部51の制御によりブーム22を縮小作動および倒伏作動させ、ブーム22を高所から降下させて車体10を所定の安全な状態にする。また、旋回ポスト21を格納姿勢における旋回角に位置させ、作業台24を格納姿勢における首振角に位置させる。
ブーム22が所定の安全な状態まで降下すると、バルブ制御部51は、後左および後右ジャッキ制御バルブJV3,JV4を駆動制御して後左および後右ジャッキシリンダJA3,JA4を縮小作動させ、後部左右のジャッキ40,40のインナポスト42,42の上方への縮小作動を開始させる。
また、ジャッキ40,40の縮小作動とともに、バルブ制御部51は、伸縮動制御バルブBV1を駆動制御して伸縮シリンダBA1を縮小作動させ、ブーム22を全縮状態から所定の伸長量だけ伸長した状態に縮小作動させる。また、バルブ制御部51は、起伏動制御バルブBV2を駆動制御して起伏シリンダBA2を縮小作動させ、ブーム22を格納姿勢における倒伏角に対して所定の倒伏角θ2(図7参照)だけ倒伏作動させる。また、図7に示すように、バルブ制御部51は、起伏動制御バルブBV2の駆動制御と同時に、ブーム受け制御バルブV2を駆動制御してブーム受けシリンダA2を縮小作動させ、伸縮ポスト13cを収縮作動させ、ブーム載置面13aの高さ位置をブーム22の倒伏作動に合わせて下動させる。このとき、ブーム22は車体10の前後方向に延びるように倒伏動されて車体10後方に伸長したブーム22の先端部が10車体の後方に位置するブーム地上乗降姿勢になっている。このように、ここまでは上記のような第1の実施の形態と同様であるが、本実施形態においては、ここから先の後部左右のジャッキ40,40の作動が異なる。
本実施形態では、自動地上降下制御部56が、後部左右のジャッキ40,40の縮小動開始後の縮小時間が予め定めた所定時間に達したか否かの判断を行い、後部左右のジャッキ40,40の縮小開始後の縮小時間が上記所定時間に未だ達していないと判断したときには、そのまま縮小作動を継続し、縮小動開始後の縮小時間が上記所定時間に達したと判断したときには、ジャッキ40,40の接地もしくは未接地に関わらず(後輪11b,11bの接地もしくは未接地に関わらず)ジャッキ40,40の縮小作動を停止させる。具体的には、後部左右のジャッキ40,40のインナポスト42,42の上方への縮小作動を開始と同時に各ジャッキ40,40に対応するタイマ58a,58bをオンにし、自動地上降下制御部56によるタイマ58a,58bがオフになったか否かの判断に基づいて後部左右のジャッキ40,40の縮小動を停止させる。このとき、車体10は後方に傾いた車体地上乗降姿勢になっている。
このとき、ジャッキ40の縮小作動およびブーム22の倒伏作動により、作業台24は格納姿勢の状態から車体10の後傾角とブーム22の倒伏角θ2との和だけ、図7に二点鎖線で示すように後方に傾けられることになるが、本実施の形態においても、レベリング制御部53からの制御信号に基づくレベリング制御バルブV1の駆動制御が常時行われている。このため、作業台24は、車体10の後傾角およびブーム22の倒伏角に関わらず、図7に実線で示すように常時水平状態に保持される。
図7に示すように(後部左右のジャッキ40,40は接地したままで、後輪11b,11bが未接地の状態を例に示す)、本実施の形態においても、自動地上降下スイッチSW3が操作されると、車体10が後方に傾けられ、ブーム22が縮小作動および倒伏作動されて、ブーム22先端の作業台24が地面に近接した地上乗降位置に移動する。このため、作業者はドア24cを開けてバケット24a内から容易に降りることができる。
さらに、本発明は、第2の実施の形態のほか、第3の実施の形態として以下に説明するような形態であってもよい。本実施の形態においては、図5に示すようなブーム22先端(作業台24)が高所位置に位置しているときに、自動地上降下スイッチSW3の操作により、自動地上降下制御信号が出力され、バルブ制御部51の制御によりブーム22を縮小作動および倒伏作動させ、ブーム22を高所から降下させて車体10を所定の安全な状態にする。また、旋回ポスト21を格納姿勢における旋回角に位置させ、作業台24を格納姿勢における首振角に位置させる。ブーム22が所定の安全な状態まで降下すると、バルブ制御部51は、後左および後右ジャッキ制御バルブJV3,JV4を駆動制御して後左および後右ジャッキシリンダJA3,JA4を縮小作動させ、後部左右のジャッキ40,40のインナポスト42,42の上方への縮小作動を開始させる。
また、ジャッキ40,40の縮小動とともに、バルブ制御部51は、伸縮動制御バルブBV1を駆動制御して伸縮シリンダBA1を縮小作動させ、ブーム22を全縮状態から所定の伸長量だけ伸長した状態に縮小作動させる。また、バルブ制御部51は、起伏動制御バルブBV2を駆動制御して起伏シリンダBA2を縮小作動させ、ブーム22を格納姿勢における倒伏角に対して倒伏角θ2(図7参照)だけ倒伏作動させる。また、図7に示すように、バルブ制御部51は、起伏動制御バルブBV2の駆動制御と同時に、ブーム受け制御バルブV2を駆動制御してブーム受けシリンダA2を縮小作動させ、伸縮ポスト13cを収縮作動させ、ブーム載置面13aの高さ位置をブーム22の倒伏作動に合わせて下動させる。
後部左右のジャッキ40,40の縮小作動にともなって、車体10の後傾角θ1(図7参照)が大きくなるが、本実施形態では、自動地上降下制御部56が、車体傾斜角センサS4による検出に基づいて車体10の後傾角θ1が所定の角度に達したか否かの判断を行う。ここで、自動地上降下制御部56が、車体10の後傾角θ1が所定の角度に未だ達していないと判断したときには、そのままジャッキ40,40が縮小作動を継続し、車体10の後傾角θ1が所定の角度に達したと判断したときには、ジャッキ40,40の接地未
接地に関わらず(後輪11b,11bの接地未接地に関わらず)縮小作動を停止させる。
図7に示すように(後部左右のジャッキ40,40は接地したままで、後輪11b,11bが未接地の状態を例に示す)、本実施の形態においても、自動地上降下スイッチSW3が操作されると、車体10が後方に傾けられ、ブーム22が縮小作動および倒伏作動されて、ブーム22先端の作業台24が地面に近接した地上乗降位置に移動する。このため、作業者はドア24cを開けてバケット24a内から容易に降りることができる。
ここで、本発明において達成される効果をまとめると下記のようになる。すなわち、本発明に係る高所作業車においては、自動地上降下操作手段が操作されたときに、従来のようにブームを倒伏動させ車体後方に伸長したブームの先端部が車体の後方に位置するブーム地上乗降姿勢にするのに加え、車体の後部左右のジャッキを縮小動させて車体を後方に傾けた車体地上乗降姿勢にするようになっている。このため、ブームをブーム地上乗降姿勢にするだけの場合に比べて地上乗降位置に移動する作業台が地面により近接して、作業台からの地上への降下が容易になる。そして、車両後方に障害物がある等、ブームをブーム地上乗降姿勢にするためにブームを伸長させることが制限されるような状況であって、ブームが障害物等に干渉するおそれがあることからブームの伸長量を充分に確保できないような場合であっても、車体を後方に傾けた車体地上乗降姿勢にすれば、作業台を作業者が安全に地上に降りることが可能な地面に近接した地上乗降位置に移動させることが可能である。このように、本発明に係る高所作業車では、作業台を地上乗降位置に移動させるために必要となる車両周囲のスペースをより小さく設定することができる。
また、車体の後部左右のジャッキを縮小動させて車体が後方に傾いた車体地上乗降姿勢になったか否かの判断は、様々な方法により行うことが可能であるが、本発明のように、接地検出手段による検出に基づいて後部左右のジャッキが未接地の状態に縮小動されたときに判断したり、縮小時間検出手段による検出に基づいてジャッキが作動開始から所定時間縮小したときに判断したり、あるいは、傾斜角検出手段による検出に基づいて車体が所定の傾斜角に達したときに判断することが可能である。
そして、後部左右のジャッキが未接地の状態に縮小動されたときに判断する方法では、後輪が接地して車体の後傾角が所定の状態で車体が車体地上乗降姿勢になるために、精度良く作業台を地上乗降位置に移動させることが可能である。一方、ジャッキが作動開始から所定時間縮小したときに判断する方法では、ジャッキの作動開始から車体が車体地上乗降姿勢になるまで後部左右のジャッキが接地した状態であれば、作業台が地上乗降位置に移動したときに前後左右のジャッキにより車体が安定支持されているため、作業者が作業台から降りる際の車体の揺れを後部左右のジャッキが未接地の場合に比べて軽減させることが可能である。また、車体が所定の傾斜角に達したときに判断する方法では、後部左右のジャッキが未接地を検出する方法と同様に精度良く作業台を地上乗降位置に移動させることが可能なほか、作業台が地上乗降位置に移動したときに後部左右のジャッキが接地した状態であれば、作業者が作業台から降りる際の車体の揺れを軽減させることが可能である。
本発明に係る高所作業車の平面図であり、ブームおよび作業台が格納姿勢になっているときを示す平面図である。 図1に示す矢印I方向に見た上記高所作業車の側面図である。 上記高所作業車の操作部を示す斜視図である。 上記高所作業車のコントローラに係る構成を示すブロック図である。 上記高所作業車の側面図であり、車体が略水平状態に支持されている状態を示す側面図である。 上記高所作業車の側面図であり、作業台が地上乗降位置に移動した状態を示す側面図である。 上記高所作業車の側面図であり、図6とは別形態の作業台が地上乗降位置に移動した状態を示す側面図である。
符号の説明
1 高所作業車
10 車体
12 運転キャビン
21 旋回ポスト(基台)
22 ブーム
24 作業台
40 ジャッキ
50 コントローラ(作動制御手段)
58a,58b タイマ(縮小時間検出手段)
S4 車体傾斜角センサ(傾斜角検出手段)
S5 接地センサ(接地検出手段)
SW3 自動地上降下スイッチ(自動地上降下操作手段)

Claims (4)

  1. 前方に運転キャビンを有する走行自在な車体と、
    前記車体の前記運転キャビンの後方に立設される基台に基端部が取り付けられて旋回動、伸縮動および起伏動自在に構成され、先端部を前記車体の後方に向ける格納姿勢で前記車体上に格納されるブームと、
    前記ブームの先端部に取り付けられて所定の格納姿勢で前記車体上に格納される作業台と、
    前記車体の前後左右に設けられてそれぞれ上下に伸縮動自在に構成され、上方に収縮された格納姿勢から下方に伸長動して前記車体を支持する複数のジャッキと、
    前記ブームおよび前記複数のジャッキの作動制御を行う作動制御手段とを有して構成される高所作業車において、
    前記複数のジャッキは、前記車体の前部左右に設けられた前部ジャッキと、前記車体の後部左右に設けられた後部ジャッキとから構成され、
    前記作業台に設けられて作業者が操作可能な自動地上降下操作手段と、
    前記前部ジャッキおよび前記後部ジャッキの接地状態を検出する接地検出手段とを有し、
    前記前部ジャッキおよび前記後部ジャッキが接地して前記車体を略水平に持上支持している状態で前記自動地上降下操作手段が操作されたときに、
    前記作動制御手段が、前記ブームを旋回動、伸縮動および起伏動させることで前記車体後方に向けて伸長した前記ブームの先端部が前記車体の後方に位置するブーム地上乗降姿勢にするとともに、前記接地検出手段による検出に基づいて前記後部ジャッキを未接地の状態に縮小動させた後、前記接地検出手段によって前記後部ジャッキの接地が検出されるまでもしくは所定の時間だけ前記後部ジャッキを伸長動させて接地させることで、前記車体を前部に対して後部が下がるように傾けた車体地上乗降姿勢にすることにより、前記作業台を前記車体後方であって作業者が乗降可能な高さ位置である作業台地上乗降位置に移動させることを特徴とする高所作業車。
  2. 前方に運転キャビンを有する走行自在な車体と、
    前記車体の前記運転キャビンの後方に立設される基台に基端部が取り付けられて旋回動、伸縮動および起伏動自在に構成され、先端部を前記車体の後方に向ける格納姿勢で前記車体上に格納されるブームと、
    前記ブームの先端部に取り付けられて所定の格納姿勢で前記車体上に格納される作業台と、
    前記車体の前後左右に設けられてそれぞれ上下に伸縮動自在に構成され、上方に収縮された格納姿勢から下方に伸長動して前記車体を支持する複数のジャッキと、
    前記ブームおよび前記複数のジャッキの作動制御を行う作動制御手段とを有して構成される高所作業車において、
    前記複数のジャッキは、前記車体の前部左右に設けられた前部ジャッキと、前記車体の後部左右に設けられた後部ジャッキとから構成され、
    前記作業台に設けられて作業者が操作可能な自動地上降下操作手段と
    前記後部ジャッキの縮小時間を検出する縮小時間検出手段とを有し、
    前記前部ジャッキおよび前記後部ジャッキが接地して前記車体を略水平に持上支持している状態で前記自動地上降下操作手段が操作されたときに、
    前記作動制御手段が、前記ブームを旋回動、伸縮動および起伏動させることで前記車体後方に向けて伸長した前記ブームの先端部が前記車体の後方に位置するブーム地上乗降姿勢にするとともに、前記縮小時間検出手段による検出に基づいて前記後部ジャッキを作動開始から所定の時間縮小動させて前記車体を前部に対して後部が下がるように傾けた車体地上乗降姿勢にすることにより、前記作業台を前記車体後方であって作業者が乗降可能な高さ位置である作業台地上乗降位置に移動させることを特徴とする高所作業車。
  3. 前方に運転キャビンを有する走行自在な車体と、
    前記車体の前記運転キャビンの後方に立設される基台に基端部が取り付けられて旋回動、伸縮動および起伏動自在に構成され、先端部を前記車体の後方に向ける格納姿勢で前記車体上に格納されるブームと、
    前記ブームの先端部に取り付けられて所定の格納姿勢で前記車体上に格納される作業台と、
    前記車体の前後左右に設けられてそれぞれ上下に伸縮動自在に構成され、上方に収縮された格納姿勢から下方に伸長動して前記車体を支持する複数のジャッキと、
    前記ブームおよび前記複数のジャッキの作動制御を行う作動制御手段とを有して構成される高所作業車において、
    前記複数のジャッキは、前記車体の前部左右に設けられた前部ジャッキと、前記車体の後部左右に設けられた後部ジャッキとから構成され、
    前記作業台に設けられて作業者が操作可能な自動地上降下操作手段と、
    前記車体の前後方向の傾斜角を検出する傾斜角検出手段とを有し、
    前記前部ジャッキおよび前記後部ジャッキが接地して前記車体を略水平に持上支持している状態で前記自動地上降下操作手段が操作されたときに、
    前記作動制御手段が、前記ブームを旋回動、伸縮動および起伏動させることで前記車体後方に向けて伸長した前記ブームの先端部が前記車体の後方に位置するブーム地上乗降姿勢にするとともに、前記傾斜角検出手段による検出に基づいて前記車体が所定の傾斜角になるように前記後部ジャッキを縮小動させて前記車体を前部に対して後部が下がるように傾けた車体地上乗降姿勢にすることにより、前記作業台を前記車体後方であって作業者が乗降可能な高さ位置である作業台地上乗降位置に移動させることを特徴とする高所作業車。
  4. 前記作業台は、前記ブームの先端に上下に揺動自在に取り付けられ、
    前記作業台には、水平に対する前記作業台の傾斜角を検出する作業台傾斜角検出手段が備えられており、
    前記作動制御手段は、前記作業台傾斜角検出手段における検出結果に基づいて、前記作業台が水平に位置するように前記作業台の揺動を制御することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の高所作業車。
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