JP5035475B2 - 車両のシフト切替制御装置 - Google Patents
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Description
本発明は、自動変速機のシフトポジションをステップモータの作動により電気的に切り替える車両のシフト切替制御装置に関するものである。
自動変速機のシフトポジションを切り替える為の操作装置の操作状態を示す操作信号に基づいてその自動変速機のシフトポジションをステップモータの作動により電気的に切り替えるシフト切替機構を備えた車両のシフト切替制御装置が良く知られている。例えば、シフトバイワイヤ(SBW)と称されるシフト切替制御装置であって、特許文献1に記載された自動変速機のシフトレンジ切替装置や特許文献2に記載されたシフト切替装置がそれである。
また、上記特許文献2には、シフト切替機構の駆動源となるステップモータ(ステッピングモータ)として、3相のスイッチドリラクタンスモータ(SRモータ)が例示されている。このようなステップモータでは、例えば図9(a)に示すように巻き線1相のみに順次電流を流す1相励磁方式、図9(b)に示すように2相同時に順次電流を流す2相励磁方式、図9(c)に示すように1相と2相とを交互に切り替えて順次電流を流す1−2相励磁方式などの励磁方式を採用することができる。この図9では、例えば単位時間当たりのステップモータのロータのステップ角(回転角度)が同一角θとなるようにすなわち同じモータ回転速度となるように各励磁方式の励磁パターンが設定されている。ここで、特に、1−2相励磁方式を採用する場合には、1相励磁と2相励磁とが掛け合わされた励磁パターンとされることにより、基準パルスに対するステップ角が1相励磁方式や2相励磁方式の場合の半分とされるので、滑らかで細かなモータ回転制御が可能となる。また、比較的大きなステップモータの出力トルクも得られる。
ところで、上記ステップモータには例えばロータの回転角度を検出するエンコーダすなわちロータの回転に同期してパルス信号を連続的に出力するエンコーダが設けられている。そして、このエンコーダから出力されるパルス信号のカウント値に基づいてロータの回転位置が検出され、通電相が所定の順序で切り替えられることでステップモータが回転駆動される。1−2相励磁方式では、ステップ角が1相励磁方式や2相励磁方式の場合の半分とされる反面、1相励磁方式や2相励磁方式に比べて2倍の駆動パルス(通信パルス)が必要となり、モータ制御用の演算処理装置(CPU、ECU)の処理負荷が高くなる。従って、特に、ステップモータの回転速度が高くなるとエンコーダのパルス信号の割り込みに伴う処理負荷が一層高くなる為、1−2相励磁方式では、1相励磁方式や2相励磁方式に比べて、モータ制御用の演算処理装置(CPU、ECU)に高い処理能力が要求され、CPUの処理能力を上げることが必要となってくる。1−2相励磁方式においてステップモータの高回転制御に対応するだけの為に、例えば16ビットCPUを32ビットCPUにするなどの高性能なCPUを用いることはコストアップを招くことから、シフトポジションの切替えに必要なステップモータの出力トルクを確保しつつ、CPUの処理負荷をできるだけ低減することが望まれる。
上記課題を解決するための手段を見出すにあたり、車両における具体的な態様に照らして検討したことを以下に説明する。例えば、上記シフト切替機構のステップモータの必要トルクは、車両が坂路に停車した状態でシフトポジションが車輪と共に回転する回転歯にロック歯が噛み合うロック状態とされたパーキングポジションにあり、そのパーキングポジションからそのロック状態が解除される非パーキングポジションへシフトポジションを切り替えるときが最も高いと考えられる。一方で、パーキングポジションから非パーキングポジションへのシフト切替以外のシフト切替では、例えば自動変速機のマニュアルバルブを作動させたり、回転歯にロック歯が噛み合う方向にシフト切替機構を作動させる為のトルクがあればシフトポジションの切替えが可能であり、シフト切替機構のステップモータの必要トルクは上記ロック状態を解除するときと比較して格段に低いトルクで十分である。寧ろ、パーキングポジションから非パーキングポジションへのシフト切替以外のシフト切替では、大きなモータトルクよりも、シフトポジションの切替応答性の方が必要とされる場合がある。例えば、坂路において、走行ポジション(例えば「D」ポジション)且つブレーキオンの状態からパーキングポジションへ切り替える為の所定の操作と同時にブレーキオフとされた場合には、上記ロック状態とされるまでに車両が坂路を移動する可能性があることから、速やかに応答性良くパーキングポジションへ切り替えられることが望まれる。
このように、シフトポジションの切替えの種類によってシフトポジションの切替えに必要となるステップモータの出力特性が異なる。つまり、シフトポジションの切替応答性(ステップモータの高回転)よりもステップモータの高出力トルクが必要とされたり、反対にステップモータの高出力トルクよりもシフトポジションの切替応答性(ステップモータの高回転)が必要とされる。従って、シフトポジションの切替えの種類に拘わらずステップモータの制御方法を一律に同じ方法とすると、特定のシフト切替制御だけの為に、CPUの処理能力を上げることが必要となってくる。このような、課題は未公知であり、シフトポジションの切替えに必要なステップモータの出力特性とCPUの処理負荷低減とを両立させる為に、シフトポジションの切替えの種類に応じてステップモータの制御方法を切り替えることについて、未だ提案されていない。
本発明は、以上の事情を背景として為されたものであり、その目的とするところは、シフトポジションの切替えに必要なステップモータの出力特性とCPUの処理負荷低減とを両立させることができる車両のシフト切替制御装置を提供することにある。
前記目的を達成するための本発明の要旨とするところは、(a) 自動変速機のシフトポジションを切り替える為の操作装置の操作状態を示す操作信号に基づいてその自動変速機のシフトポジションをステップモータの作動により電気的に切り替えるシフト切替機構を備えた車両のシフト切替制御装置であって、(b) シフトポジションの切替応答性よりも前記ステップモータの高出力が優先されるシフトポジションの切替制御として予め定められた第1シフト切替制御が為された場合には、前記ステップモータを1−2相励磁方式で駆動すると共にそのステップモータの回転速度を所定の第1回転速度とする一方で、(c) 前記ステップモータの高出力よりもシフトポジションの切替応答性が優先されるシフトポジションの切替制御として予め定められた第2シフト切替制御が為された場合には、前記ステップモータを1相励磁方式或いは2相励磁方式で駆動すると共にそのステップモータの回転速度を前記第1回転速度よりも高回転の所定の第2回転速度とすることにある。
このようにすれば、シフトポジションの切替応答性よりもステップモータの高出力が優先される第1シフト切替制御が為された場合には、ステップモータが1−2相励磁方式で駆動されると共にステップモータの回転速度が所定の第2回転速度よりも低回転に設定された所定の第1回転速度とされるので、シフトポジションの切替えに必要なステップモータの出力トルクが得られると共に、1相励磁方式や2相励磁方式に比べてCPUの処理負荷が高くなる1−2相励磁方式であってもステップモータが低回転で済む分CPU処理負荷が抑制される。一方で、ステップモータの高出力よりもシフトポジションの切替応答性が優先される第2シフト切替制御が為された場合には、ステップモータが1相励磁方式或いは2相励磁方式で駆動されると共にステップモータの回転速度が所定の第1回転速度よりも高回転に設定された所定の第2回転速度とされるので、シフトポジションの切替えに必要なステップモータの回転速度が得られると共に、ステップモータが高回転速度とされても1−2相励磁方式に比べてCPUの処理負荷が低い1相励磁方式や2相励磁方式とされる分CPU処理負荷が抑制される。このように、シフトポジションの切替えの種類に応じてステップモータの回転速度と励磁方法(励磁方式)とを切り替えることにより、シフトポジションの切替えに必要なステップモータの出力特性とCPUの処理負荷低減とを両立させることができる。これにより、例えば車載用CPUの処理負荷を下げることができ、例えば32ビットCPUを16ビットCPUにするなどその車載用CPUのグレード(性能)を下げて安価なシステムを構築することが可能となる。
ここで、好適には、前記第1シフト切替制御は、車輪と共に回転する回転歯にロック歯が噛み合うロック状態とされたパーキングポジションからそのロック状態が解除される非パーキングポジションへの切替制御であり、前記第2シフト切替制御は、前記非パーキングポジションから前記パーキングポジションへの切替制御である。このようにすれば、シフトポジションの切替応答性よりもステップモータの高出力トルクが必要とされる可能性のあるパーキングポジションから非パーキングポジションへの切替制御が適切に実行される。また、ステップモータの高出力トルクよりもシフトポジションの切替応答性が必要とされる可能性のある非パーキングポジションからパーキングポジションへの切替制御が適切に実行される。
また、好適には、前記第2シフト切替制御は、前記パーキングポジションから前記非パーキングポジションへの切替制御以外のシフトポジションの切替制御である。このようにすれば、パーキングポジションから非パーキングポジションへの切替制御以外の比較的ステップモータの高出力トルクが必要とされないシフトポジションの切替制御が適切に実行される。
また、好適には、前記ステップモータは、3相のステップモータである。このようにすれば、シフトポジションの切替えの種類に応じて3相のステップモータの回転速度と励磁方法とを切り替えることにより、シフトポジションの切替えに必要なステップモータの出力特性とCPUの処理負荷低減とを両立させることができる。
また、好適には、前記車両は、動力源から駆動輪までの動力伝達経路に前記自動変速機等の車両用動力伝達装置を備えている。この動力源としては、例えば燃料の燃焼によって動力を発生する内燃機関等のガソリンエンジンやディーゼルエンジン等が好適に用いられるが、電動機等の他の原動機を単独で或いはエンジンと組み合わせて採用することもできる。
また、好適には、前記車両用動力伝達装置は、自動変速機単体、トルクコンバータ及び複数の変速比を有する自動変速機、或いはこの自動変速機等に加え減速機構部やディファレンシャル機構部により構成される。この自動変速機は、複数組の遊星歯車装置の回転要素が係合装置によって選択的に連結されることにより複数のギヤ段(変速段)が択一的に達成される例えば前進4段、前進5段、前進6段、更にはそれ以上の変速段を有する等の種々の遊星歯車式自動変速機、常時噛み合う複数対の変速ギヤを2軸間に備えてそれら複数対の変速ギヤのいずれかを同期装置によって択一的に動力伝達状態とする同期噛合型平行2軸式変速機、その同期噛合型平行2軸式変速機ではあるが油圧アクチュエータにより駆動される同期装置によって変速段が自動的に切換られることが可能な同期噛合型平行2軸式自動変速機、動力伝達部材として機能する伝動ベルトが有効径が可変である一対の可変プーリに巻き掛けられ変速比が無段階に連続的に変化させられる所謂ベルト式無段変速機である自動変速機、共通の軸心まわりに回転させられる一対のコーンとその軸心と交差する回転中心回転可能な複数個のローラがそれら一対のコーンの間で挟圧されそのローラの回転中心と軸心との交差角が変化させられることによって変速比が可変とされた所謂トラクション型無段変速機である自動変速機、エンジンからの動力を第1電動機および出力軸へ分配する例えば遊星歯車装置で構成される差動機構とその差動機構の出力軸に設けられた第2電動機とを備えてその差動機構の差動作用によりエンジンからの動力の主部を駆動輪側へ機械的に伝達しエンジンからの動力の残部を第1電動機から第2電動機への電気パスを用いて電気的に伝達することにより電気的に変速比が変更される電気式無段変速機として機能する自動変速機、或いはエンジン軸や出力軸などに動力伝達可能に電動機が備えられる所謂パラレル式のハイブリッド車両に搭載される自動変速機などにより構成される。
また、好適には、前記回転歯は、例えば前記自動変速機の出力回転部材に固定されるが、前記駆動輪に対して動力伝達状態に保持される直結範囲の他の回転部材に固定することもできる。
以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1は、本発明が適用される車両10を構成するエンジン12から駆動輪14までの動力伝達経路の概略構成を説明する図であると共に、シフト切替機構16などを制御するために車両10に設けられた制御系統の要部を説明するブロック線図である。図1において、車両10は、シフト切替機構16、自動変速機18、シフト操作装置30などを備え、電気制御により自動変速機18のシフトポジション(シフトレンジ)を切り替えるシフトバイワイヤ(SBW)方式を採用している。また、自動変速機18は、例えば車両において横置きされるFF(フロントエンジン・フロントドライブ)型車両に好適に用いられるものであり、走行用駆動力源としての内燃機関であるエンジン12の動力をカウンタギヤ対20の一方を構成する自動変速機18の出力回転部材としての出力歯車22から、動力伝達装置としてのカウンタギヤ対20、ファイナルギヤ対24、差動歯車装置(ディファレンシャルギヤ)26、及び一対の車軸(ドライブシャフト(D/S))28等を順次介して一対の駆動輪14へ伝達する。これら自動変速機18、カウンタギヤ対20、ファイナルギヤ対24、差動歯車装置(ディファレンシャルギヤ)26等によりトランスアクスル(T/A)が構成される。
また、車両10には、シフト切替機構16の作動状態を制御する為のシフト切替制御装置を含む電子制御装置110が備えられている。電子制御装置110は、例えばCPU、RAM、ROM、入出力インターフェース等を備えた所謂マイクロコンピュータを含んで構成されており、CPUはRAMの一時記憶機能を利用しつつ予めROMに記憶されたプログラムに従って信号処理を行うことにより、エンジン12の出力制御、自動変速機18の変速制御、シフト切替機構16の作動状態の切替制御すなわちシフトバイワイヤ方式を用いた自動変速機18のシフトポジションの切替制御などを実行する。
電子制御装置110には、例えば自動変速機18のシフトポジションを切り替える為の操作装置としてのシフト操作装置30の操作状態を示す操作信号、自動変速機18のシフトポジションを駆動モータ50の作動により電気的に切り替える為のシフト切替機構16における作動状態を示す位置信号などがそれぞれ供給される。シフト操作装置30の操作信号としては、例えばシフトレバー32の操作位置(操作ポジション)PSHに応じたシフトレバー位置信号、Pスイッチ34の操作状態を示すPスイッチ信号などである。また、シフト切替機構16における位置信号としては、例えばエンコーダ52からの駆動モータ50の回転角度を示す回転角度信号、ニュートラルスイッチセンサ54からのシフトポジション位置信号などである。
また、電子制御装置110からは、例えばエンジン12の出力制御の為のエンジン出力制御指令信号、自動変速機18の変速制御の為の変速制御指令信号、自動変速機18のシフトポジションを切り替える為のすなわちシフト切替機構16の切替制御の為のシフトポジション切替制御指令信号、インジケータ(表示装置)40を作動させて自動変速機18におけるシフトポジションの切替状態を表示する為のシフトポジション表示信号等が、それぞれ出力される。
例えば、電子制御装置110は、シフトセンサ36及びセレクトセンサ38からの操作ポジションPSHに応じたシフトレバー位置信号やPスイッチ34からのPスイッチ信号に基づいてシフトポジション切替制御指令をシフト切替機構16へ出力し、シフト切替機構16の作動を制御して自動変速機18のシフトポジションを電気的に切り替える。また、電子制御装置110は、シフト切替機構16からの位置信号に基づいて自動変速機18のシフトポジションを判断する。また、電子制御装置110は、そのシフトポジションの状態を表示する為のシフトポジション表示信号をインジケータ40へ出力する。インジケータ40は、電子制御装置110が出力したシフトポジション表示信号に基づいて自動変速機18のシフトポジションの状態を表示する。
図2は、自動変速機18において複数種類のシフトポジションを人為的操作により切り替える切替装置(操作装置)としてのシフト操作装置30の一例を示す図である。このシフト操作装置30は、例えば運転席の近傍に配設され、複数の操作ポジションPSHへ操作されるモーメンタリ式の操作子すなわち操作力を解くと元位置(初期位置)へ自動的に復帰する自動復帰式の操作子としてのシフトレバー32を備えている。また、本実施例のシフト操作装置30は、自動変速機18のシフトポジションをパーキングポジション(Pポジション)以外の非Pポジションからパーキングポジションへ切り替える為のモーメンタリ式の操作子としてのPスイッチ34をシフトレバー32の近傍に別スイッチとして備えている。
シフトレバー32は、図2に示すように車両の前後方向または上下方向すなわち縦方向に配列された3つの操作ポジションPSHであるR操作ポジション(R操作位置)、N操作ポジション(N操作位置)、D操作ポジション(D操作位置)と、それに平行に配列されたM操作ポジション(M操作位置)、B操作ポジション(B操作位置)とへそれぞれ操作されるようになっており、操作ポジションPSHに応じたシフトレバー位置信号を電子制御装置110へ出力する。また、シフトレバー32は、R操作ポジションとN操作ポジションとD操作ポジションとの相互間で縦方向に操作可能とされ、M操作ポジションとB操作ポジションとの相互間で縦方向に操作可能とされ、更に、N操作ポジションとB操作ポジションとの相互間で上記縦方向に直交する車両の横方向に操作可能とされている。
Pスイッチ34は、例えばモーメンタリ式の押しボタンスイッチであって、ユーザにより押込み操作される毎にPスイッチ信号を電子制御装置110へ出力する。例えば自動変速機18のシフトポジションが非PポジションにあるときにPスイッチ34が押されると、車速VがPロック許可車速Vp以下であるなどの所定の条件が満たされていれば、Pスイッチ信号に基づいてシフトポジションがPポジションとされる。このPポジションは、自動変速機18内の動力伝達経路が遮断され、且つ、シフト切替機構16により駆動輪14の回転を機械的に阻止するパーキングロック(Pロック)が実行される駐車ポジションである。
シフト操作装置30のM操作ポジションはシフトレバー32の初期位置(ホームポジション)であり、M操作ポジション以外の操作ポジションPSH(R,N,D,B操作ポジション)へシフト操作されていたとしても、運転者がシフトレバー32を解放すればすなわちシフトレバー32に作用する外力が無くなれば、バネなどの機械的機構によりシフトレバー32はM操作ポジションへ戻るようになっている。シフト操作装置30が各操作ポジションPSHへシフト操作された際には、電子制御装置110により操作ポジションPSHに対応したシフトレバー位置信号に基づいてシフト操作後の操作ポジションPSHに対応した自動変速機18のシフトポジションに切り替えられると共に、そのシフトポジションの現在の状態がインジケータ40に表示される。
各シフトポジションについて説明すると、シフトレバー32がR操作ポジションへシフト操作されることにより選択されるリバースポジション(Rポジション)は、車両を後進させる駆動力が駆動輪に伝達される後進走行ポジションである。また、シフトレバー32がN操作ポジションへシフト操作されることにより選択されるニュートラルポジション(Nポジション)は、自動変速機18内の動力伝達経路が遮断されるニュートラル状態とするための中立ポジションである。また、シフトレバー32がD操作ポジションへシフト操作されることにより選択されるドライブポジション(Dポジション)は、車両を前進させる駆動力が駆動輪38に伝達される前進走行ポジションである。例えば、電子制御装置110は、シフトポジションがPポジションであるときに、シフトレバー位置信号に基づいて車両10の移動防止(パーキングロック)を解除する所定の操作ポジションPSH(具体的には、R操作ポジション、N操作ポジション、又はD操作ポジション)へシフト操作されたと判断した場合には、ブレーキオンであるなどの所定の条件が満たされていれば、シフト切替機構16に対して操作ポジションPSHに対応したシフトポジションへ切り替えるシフトポジション切替制御指令信号を出力し、パーキングロックを解除してそのシフトポジションへ切り替える。
また、シフトレバー32がB操作ポジションへシフト操作されることにより選択されるBポジションは、Dポジションにおいてエンジンブレーキ効果を発揮させ駆動輪14の回転を減速させる減速前進走行ポジション(エンジンブレーキレンジ)である。従って、電子制御装置110は、現在のシフトポジションがDポジション以外のシフトポジションであるときにシフトレバー32がB操作ポジションへシフト操作されてもそのシフト操作を無効とし、DポジションであるときのみB操作ポジションへのシフト操作を有効とする。例えば、Pポジションであるときに運転者がB操作ポジションへシフト操作したとしてもシフトポジションはPポジションのまま継続される。
本実施例のシフト操作装置30では、シフトレバー32に作用する外力が無くなればM操作ポジションへ戻されるので、シフトレバー32の操作ポジションPSHを視認しただけでは選択中のシフトポジションを認識することは出来ない。そのため、運転者の見易い位置にインジケータ40が設けられており、選択中のシフトポジションがPポジションである場合も含めてインジケータ40に表示されるようになっている。
本実施例では所謂シフトバイワイヤを採用しており、シフト操作装置30は上記縦方向である第1方向P1とその方向と交差する(図2では直交する)横方向である第2方向P2とに2次元的にシフト操作されるので、その操作ポジションPSHを位置センサの検出信号として電子制御装置110に出力するために、上記第1方向P1のシフト操作を検出する第1方向検出部としてのシフトセンサ36と上記第2方向P2のシフト操作を検出する第2方向検出部としてのセレクトセンサ38とを備えている。シフトセンサ36とセレクトセンサ38との何れも操作ポジションPSHに応じた検出信号(シフトレバー位置信号)としての電圧を電子制御装置110に対し出力し、その検出信号電圧に基づき電子制御装置110は操作ポジションPSHを認識(判定)する。すなわち、上記第1方向検出部(シフトセンサ36)と第2方向検出部(セレクトセンサ38)とが全体として、シフト操作装置30の操作ポジションPSHを検出する操作ポジション検出部を構成していると言える。
操作ポジションPSHの認識について一例を示せば、シフトセンサ36の検出信号電圧VSFは、R操作ポジションを示す第1方向第1位置P1_1、M操作ポジションもしくはN操作ポジションを示す第1方向第2位置P1_2、及びB操作ポジションもしくはD操作ポジションを示す第1方向第3位置P1_3の各位置に対応する電圧レベル(low範囲、mid範囲、high範囲内の各電圧)になる。また、セレクトセンサ38の検出信号電圧VSLは、M操作ポジションもしくはB操作ポジションを示す第2方向第1位置P2_1、及びR操作ポジション、N操作ポジション、もしくはD操作ポジションを示す第2方向第2位置P2_2の各位置に対応する電圧レベル(low範囲、high範囲内の各電圧)になる。電子制御装置110はこのように変化する上記検出信号電圧VSF,VSLを検出することにより、各電圧レベルの組み合わせによって操作ポジションPSH(R、N、D、M、B操作ポジション)を認識する。
図3は、自動変速機18の出力歯車22の回転を機械的に固定するパーキングロックを行うPロック機構(パーキングロック機構)としても機能し、前記シフトレバー位置信号やPスイッチ信号に従って作動する駆動モータ50により自動変速機18のシフトポジションをPポジション、Rポジション、Nポジション、Dポジションに電気的に切り替えるシフト切替機構16の構成を示す斜視図である。
図3において、シフト切替機構16は、車輪(駆動輪14)と共に回転する回転歯として自動変速機18の出力歯車22に固定されたパーキングギヤ56と、パーキングギヤ56に噛み合う噛合位置へ回動可能に設けられて選択的にパーキングギヤ56に噛み合わされることにより出力歯車22を回転不能に固定するロック歯としてのパーキングロックポール58と、パーキングロックポール58に係合するテーパ部材60に挿し通されてそのテーパ部材60を一端部において支持するパーキングロッド62と、パーキングロッド62に設けられてテーパ部材60をその小径方向へ付勢するスプリング64と、パーキングロッド62の他端部に回動可能に接続されて節度機構により少なくともパーキングポジションに対応する位置決め位置に位置決めされるディテントプレート66と、ディテントプレート66に固設されて一軸心まわりに回転可能に支持されたマニュアルシャフト68と、マニュアルシャフト68を回転駆動させる駆動モータ50と、ディテントプレート66の回転に節度を与えてそのディテントプレート66を各シフトポジションに対応する位置決め位置に固定するディテントスプリング70及びその先端部に設けられた係合部72とを、備えている。尚、パーキングギヤ56は、それがロック状態とされれば駆動輪14もロック状態とされる関係にあれば設けられる場所に制限は無いが、例えば自動変速機18の出力歯車22に同心上に固定されている(図1参照)。
ディテントプレート66には、マニュアルバルブ90のスプール弁子92の一端がディテントプレート66に設けられたピン74を介してそのピン74まわりに回動可能且つディテントプレート66に対してマニュアルシャフト68とピン74とを結ぶ直線方向に相対移動可能に設けられており、マニュアルシャフト68の回転すなわちディテントプレート66のマニュアルシャフト68の軸心まわりの回動に伴ってマニュアルバルブ90のスプール弁子92がそのスプール弁子92の軸心方向に摺動させられるようになっている。スプール弁子92を摺動可能に収容するバルブボデー94内には、自動変速機18の変速作動等を制御する為のソレノイドバルブ等に関する不図示の油圧制御回路を構成する油路の一部が設けられている。また、マニュアルバルブ90は、スプール弁子92の摺動に伴って油路が切り換えられ、例えばDポジションでは入力されたライン油圧PLをドライブポジション油圧PDとして出力し、Rポジションでは入力されたライン油圧PLをリバースポジション油圧PRとして出力し、Nポジション或いはPポジションではライン油圧PLの出力を遮断する。
ディテントプレート66は、マニュアルシャフト68を介して駆動モータ50に作動的に連結されており、パーキングロッド62、ディテントスプリング70、係合部72などと共に駆動モータ50により駆動されてシフトポジションが切り替わる際のシフトポジション位置決め部材として機能する。ディテントプレート66の頂部には、図4に示すように一対の内壁面76,78の間においてパーキングポジション指令位置P、リバースポジション指令位置R、ニュートラルポジション指令位置N、ドライブポジション指令位置Dにそれぞれ対応して設けられた4つの凹部が形成されており、それらのうちの端に位置する凹部80がパーキングポジション指令位置Pに対応している。
図3は、シフトポジションがパーキングポジションであるときすなわちシフト切替機構16がパーキングロックされたロック状態を示している。このロック状態では、パーキングロックポール58がパーキングギヤ56を回転不能に固定しており、車両10の出力歯車22の回転が阻止されている。この状態から、電子制御装置110からシフト切替作動の為のシフトポジション切替制御指令を受けた駆動モータ50によりマニュアルシャフト68が図3に示す矢印Aの方向に回転されると、ディテントプレート66を介してパーキングロッド62が図3に示す矢印Cの方向に移動され、パーキングロッド62の先端に設けられたテーパ部材60の移動によりパーキングロックポール58が図3に示す矢印Dの方向に移動可能となると共に、マニュアルバルブ90のスプール弁子92が図3に示す矢印Eの方向すなわちスプール弁子92の軸心方向に摺動させられる。
上記駆動モータ50の作動すなわちディテントプレート66の回動に伴って、図4に示すディテントプレート66の頂部に設けられた4つの凹部(谷)のうちの端に位置する凹部80にあったディテントスプリング70の係合部72が、凸部82を乗り越えて他方の谷のいずれか、すなわち図4に示す連凹部84上を移動させられる。係合部72は、その軸心まわりに回転可能にディテントスプリング70に設けられている。係合部72が連凹部84に到達するまでディテントプレート66が矢印Aの方向へ回転させられたときには、パーキングロックポール58がパーキングギヤ56と噛み合うことのない位置まで矢印Dの方向へ押し下げられる。これにより、出力歯車22及びこれに連結された車両10の駆動輪14が機械的に固定されなくなる。そして、その切り替えられた連凹部84に対応する箇所に位置決めされたスプール弁子92によりマニュアルバルブ90の油路が切り換えられるようになっている。一方、駆動モータ50によりマニュアルシャフト68が矢印Bの方向に回転させられると、上述とは逆の作動によりシフトポジションがパーキングポジションに切り替えられると共にマニュアルバルブ90の油路がパーキングポジションに対応する状態に切り替えられる。
このように、本実施例のシフト切替機構16では、シフト操作装置36から出力されるシフトレバー位置信号及びPスイッチ信号に応じて電子制御装置110により駆動モータ50が制御されてマニュアルシャフト68がその軸心まわりに回転させられる。これによって、ディテントプレート66を介してマニュアルバルブ90のスプール弁子92が機械的に一直線方向へ移動させられ、そのスプール弁子92が4つのシフトポジションすなわちドライブポジション、リバースポジション、ニュートラルポジション、及びパーキングポジションのうちの1つに対応する位置に位置決めされることにより油圧制御回路の油路が切り換えられる。また、シフト切替機構16は、運転者の操作に基づいて、車輪としての駆動輪14と共に回転する回転歯としてのパーキングギヤ56をパーキングギヤ56にロック歯としてのパーキングロックポール58が噛み合うロック状態とそのロック状態が解除された非ロック状態とに切り換える。
図5は、駆動モータ50の構成を模式的に示す図である。図5において、駆動モータ50は、シフト切替機構16の駆動源として用いられるモータであって、例えばスイッチドリラクタンスモータ(Switched Reluctance Motor:SRモータ)等のステップモータにて構成されている。駆動モータ50は、例えばステータ100とロータ102が共に突極構造を持つSRモータであり、永久磁石が不要で構造が簡単であるという利点がある。
円筒状のステータ100の内周部には、例えば12個の突極100aが等間隔に形成されている。一方、ロータ102の外周部には、例えば8個の突極102aが等間隔に形成されており、このロータ102の回転に伴い、ロータ102の各突極102aがステータ100の各突極100aと微小ギャップを介して順番に対向するようになっている。ステータ100の12個の突極100aには、U相、V相、W相の3相の合計12個の巻線104が順番に巻回されている。U相、V相、W相の合計12個の巻線104の巻回順序は、ステータ100の12個の突極100aに対して、図5に示すように、例えばV相→W相→U相→V相→W相→U相→V相→W相→U相→V相→W相→U相の順序で巻回されている。尚、ステータ100の突極100a及びロータ102の突極102aの数は特に限定されず、適宜変更してもよい。
図6は、駆動モータ50を駆動する為の駆動回路の回路構成図である。図6において、駆動モータ50は、各相U,V,Wの4個の巻線104がそれぞれ直列に接続されて、U相、V相、W相の合計12個の巻線104がY結線され、1系統の駆動コイル106が構成されている。この駆動コイル106は、車両10に搭載された不図示のバッテリを電源Vbとしてモータドライバ114によって駆動される。尚、図6に示すモータドライバ114の回路構成例では、各相U,V,W毎にスイッチングトランジスタ116を1個ずつ設けたユニポーラ駆動方式の回路構成としているが、各相U,V,W毎にスイッチングトランジスタを2個ずつ設けたバイポーラ駆動方式の回路構成を採用してもよい。
また、本実施例では、駆動コイル106の各相U,V,Wの巻線104の一端が連結された駆動コイル106の中性点Npをバッテリの正極(電圧Vb)側に接続し、駆動コイル106の各相U,V,Wの巻線104の他端を各々モータドライバ114の各スイッチングトランジスタ116に接続した構成となっている。モータドライバ114の各スイッチングトランジスタ116のON/OFFは、電子制御装置110のCPU112によって制御される。また、駆動コイル106の中性点とバッテリの正極(電圧Vb)との間には、例えばモータリレー108が接続されている。このモータリレー108は、車両電源オン時に、電子制御装置110のCPU112からの指令信号によってON(通電側)に設定される。
このように構成された駆動モータ50は、マニュアルシャフト68に減速機等を介して連結されており、電子制御装置110からの指令(制御信号)を受けてシフトバイワイヤシステムによりマニュアルシャフト68を回転駆動してシフト切替機構16を駆動する。この際、駆動モータ50に一体的に設けられたエンコーダ52から出力されるパルス信号が電子制御装置110に供給される。エンコーダ52は、例えばロータ102の回転角度を検出する磁気式のロータリエンコーダであって、駆動モータ50のロータ102の回転に同期してA相、B相、Z相のパルス信号を電子制御装置110に出力するように構成されている。
電子制御装置110は、エンコーダ52から出力されるA相信号とB相信号の立ち上がり/立ち下がりの両方のエッジをカウントして、そのエンコーダカウント値に応じてモータドライバ114によって駆動モータ50の通電相を所定の順序で切り替えることで駆動モータ50を回転駆動する。この際、A相信号とB相信号の発生順序によってロータ102の回転方向を判定し、例えば正回転(Pポジション→Dポジションの回転方向)ではエンコーダカウント値をカウントアップし、逆回転(Dポジション→Pポジションの回転方向)ではエンコーダカウント値をカウントダウンする。これによって、駆動モータ50が正回転/逆回転のいずれの方向に回転しても、エンコーダカウント値と駆動モータ50の回転角度との対応関係が維持されるので、正回転/逆回転のいずれの回転方向でも、エンコーダカウント値によって駆動モータ50の回転角度を検出して、その回転角度に対応した相の巻線104に通電して駆動モータ50を回転駆動する。尚、エンコーダ52のZ相信号は、ロータ102の基準回転角度を検出するのに用いられる。
また、駆動モータ50に設けられているニュートラルスイッチセンサ54は、マニュアルシャフト68の回転角度(ディテントプレート66の回転角度)に応じて出力信号(出力電圧)がリニアに変化する回転角度センサ(例えばポテンショメータ)によって構成されている非接触式回転角センサである。この出力信号(出力電圧)は電子制御装置110に回転角度信号及びシフトポジション位置信号として入力され、この出力信号(出力電圧)の大きさに基づいてマニュアルシャフト68の回転角度、更にはマニュアルバルブ90の弁位置「P」、「R」、「N」、「D」すなわち自動変速機18のシフトポジションが判断される。
このように構成されたシフト切替機構16において、例えば運転者によりシフト操作装置30が操作されると、電子制御装置110は、シフト操作装置30で選択されたシフトポジションに対応する目標回転角度(エンコーダカウント値の目標値)及びその目標回転角度とするまでの回転速度(駆動モータ50の回転速度(モータ回転速度)NM)を設定する。そして、電子制御装置110は、駆動モータ50への通電を開始し、例えば駆動モータ50の検出回転角度(エンコーダカウント値)が目標回転角度と一致する位置で停止するように上記設定したモータ回転速度NMにて駆動モータ50を回転駆動する。更に、電子制御装置110は、ニュートラルスイッチセンサ54からの出力信号に基づいて、マニュアルシャフト68の回転角度を判定して、つまり自動変速機18のシフトポジションがPポジション、Rポジション、Nポジション、Dポジションの何れであるかを判定して、シフトポジションの切り替えが正常に行われたか否かを判定する。
ここで、本実施例のような3相のステップモータで構成される駆動モータ50では、例えば図9に示すような1相励磁方式、2相励磁方式、1−2相励磁方式などの励磁方式を採用することができる。例えば、1−2相励磁方式を採用する場合には、基準パルスに対するステップ角が1相励磁方式や2相励磁方式の場合の半分とされるので、滑らかで細かなモータ回転制御が可能となる。また、比較的大きな駆動モータ50の出力トルク(モータトルク)TMも得られる。反面、1−2相励磁方式では、1相励磁方式や2相励磁方式に比べて2倍の駆動パルス(通信パルス)が必要となり、電子制御装置110のCPU112の処理負荷が高くなる。特に、駆動モータ50が高回転速度で駆動されるとCPU112の処理負荷が一層高くなる為、1−2相励磁方式では、1相励磁方式や2相励磁方式に比べて、CPU112に高い処理能力が要求される。
ところで、シフト切替機構16の駆動モータ50に必要とされる必要モータトルクTM’は、例えば車両10が坂路に停車した状態でシフトポジションがPポジションにあり、パーキングギヤ56とパーキングロックポール58とが噛み合った状態でPポジションから非Pポジションへシフトポジションを切り替えるとき、すなわちPロックを解除するときが最も高くなると考えられる。一方で、Pロックを解除する以外のシフトポジションの切替制御では、例えば自動変速機18のマニュアルバルブ90のスプール弁子92を保持しているディテントスプリング70に打ち勝つトルクがあればシフトポジションの切替えが可能であり、必要モータトルクTM’は、Pロックを解除するときと比較して格段に低いトルクで十分であると考えられる。寧ろ、Pロックを解除する以外のシフトポジションの切替制御では、大きなモータトルクTMよりも、シフトポジションの切替応答性が必要となる場合がある。例えば、坂路にてブレーキオンにより停車した状態でDポジションにあるときに、ユーザによるPスイッチ34の押込操作と同時にブレーキオフとされた場合には、速やかにDポジションからPポジションへのシフトポジションの切替制御を完了しないと車両10が坂路を移動する可能性がある。その為、シフトポジションの切替えに必要な駆動モータ50の出力特性(例えば必要モータトルクTM’や応答性確保の為のモータ回転速度NM)を確保しつつ、CPU112の処理負荷をできるだけ低減することが望まれる。
そこで、本実施例では、電子制御装置110は、自動変速機18のシフトポジションの切替応答性よりも駆動モータ50の高出力(高モータトルクTM)が優先されるシフトポジションの切替制御として予め定められた第1シフト切替制御が為された場合には、駆動モータ50の励磁方法を1−2相励磁方式とする(すなわち駆動モータ50を1−2相励磁方式で駆動する)と共に駆動モータ50のモータ回転速度NMを所定の第1回転速度としての第1モータ回転速度NM1とする。一方で、電子制御装置110は、駆動モータ50の高出力(高モータトルクTM)よりも自動変速機18のシフトポジションの切替応答性が優先されるシフトポジションの切替制御として予め定められた第2シフト切替制御が為された場合には、駆動モータ50の励磁方法を1相励磁方式或いは2相励磁方式とする(すなわち駆動モータ50を1相励磁方式或いは2相励磁方式で駆動する)と共に駆動モータ50のモータ回転速度NMを第1モータ回転速度NM1よりも高回転の所定の第2回転速度としての第2モータ回転速度NM2とする。上記第1モータ回転速度NM1は、例えば駆動モータ50の励磁方法をCPU112の処理負荷が比較的高くなる1−2相励磁方式とする場合であっても、より高性能なCPUとすることなくその処理負荷を現在のCPU112にて十分に賄える範囲に抑制する為の予め実験的に求められて設定されたモータ回転速度である。また、上記第2モータ回転速度NM2は、例えば例えば駆動モータ50の励磁方法をCPU112の処理負荷が比較的低くなる1相励磁方式或いは2相励磁方式とする場合に、より高性能なCPUとすることなくその処理負荷を現在のCPU112にて十分に賄える範囲に抑制し且つシフトポジションの切替応答性を可及的に向上する為の予め実験的に求められて設定されたモータ回転速度である。
上記第1シフト切替制御は、例えばPポジションから非Pポジションへシフトポジションを切り替える切替制御、すなわちPロックを解除する切替制御である。また、上記第2シフト切替制御は、例えば非PポジションからPポジションへシフトポジションを切り替える切替制御、すなわちPロックを実行する切替制御である。尚、Pロックを解除する切替制御及びPロックを実行する切替制御を除くシフトポジション切替制御は、例えばDポジションとNポジションとの間のシフトポジションの切替制御、RポジションとNポジションとの間のシフトポジションの切替制御、DポジションとRポジションとの間のシフトポジションの切替制御などは、上記第1シフト切替制御と上記第2シフト切替制御との何れとして取り扱っても良いが、Pロックを解除する切替制御に比べて高モータトルクTMが要求されないことから、Pロックを実行する切替制御と同様に第2シフト切替制御として取り扱うことが望ましい。つまり、上記第2シフト切替制御は、Pロックを解除する切替制御以外のシフトポジションの切替制御としても良い。
より具体的には、図7は、電子制御装置110による制御機能の要部を説明する機能ブロック線図である。図7において、シフト切替判定部すなわちシフト切替判定手段120は、シフトセンサ36及びセレクトセンサ38からの検出信号電圧VSF,VSLに基づいて運転者により要求された操作ポジションPSHを判定し、自動変速機18のシフトポジションを切り替える為の運転者によるシフト操作が為されたか否かを判定する。また、シフト切替判定手段120は、Pスイッチ34からのPスイッチ信号に基づいて自動変速機18のシフトポジションをPポジションへ切り替える為の運転者によるスイッチ操作が為されたか否かを判定する。つまり、シフト切替判定手段120は、検出信号電圧VSF,VSL及びPスイッチ信号に基づいて、自動変速機18のシフトポジションの切替えが運転者により要求されたか否かを判定する。そして、シフト切替判定手段120は、例えばニュートラルスイッチセンサ54からの出力信号に基づく自動変速機18のシフトポジションに基づいて、運転者により要求された自動変速機18のシフトポジションの切替えを実行する必要があるか否かを判定する。
シフトポジション判定部すなわちシフトポジション判定手段122は、シフト切替判定手段120により自動変速機18のシフトポジションの切替えを実行する必要があると判定された場合には、ニュートラルスイッチセンサ54からの出力信号に基づいて自動変速機18のシフトポジションがPポジションにあるか否かを判断する。つまり、シフトポジション判定手段122は、シフト切替判定手段120により実行する必要があると判定された自動変速機18のシフトポジションの切替制御が、Pポジションから非Pポジションへのシフトポジションの切替制御すなわちPロックを解除する切替制御(第1シフト切替制御)であるか否かを判定する。
シフトポジション切替制御部すなわちシフトポジション切替制御手段124は、シフト切替判定手段120により判定されたシフトポジションの切替えを実行する際に、シフトポジション判定手段122によりその自動変速機18のシフトポジションの切替制御がPロックを解除する切替制御(第1シフト切替制御)であると判定された場合には、駆動モータ50を1−2相励磁方式で駆動すると共に駆動モータ50のモータ回転速度NMを比較的低回転速度に設定された第1モータ回転速度NM1とする。一方で、シフトポジション切替制御手段124は、シフト切替判定手段120により判定されたシフトポジションの切替えを実行する際に、シフトポジション判定手段122によりその自動変速機18のシフトポジションの切替制御がPロックを解除する切替制御でないと判定された場合すなわちPロックを解除する切替制御以外のシフトポジションの切替制御(第2シフト切替制御)であると判定された場合には、駆動モータ50を1相励磁方式或いは2相励磁方式で駆動すると共に駆動モータ50のモータ回転速度NMを比較的高回転速度に設定された第2モータ回転速度NM2とする。
図8は、電子制御装置110の制御作動の要部すなわちシフトポジションの切替えに必要な駆動モータ50の出力特性(例えば必要モータトルクTM’や応答性確保の為のモータ回転速度NM)とCPU112の処理負荷低減とを両立させる為の制御作動を説明するフローチャートであり、例えば数msec乃至数十msec程度の極めて短いサイクルタイムで繰り返し実行される。
図8において、先ず、シフト切替判定手段120に対応するステップ(以下、ステップを省略する)S10において、例えば検出信号電圧VSF,VSL及びPスイッチ信号に基づいて自動変速機18のシフトポジションの切替えが運転者により要求されたか否かが判定される。そして、例えばニュートラルスイッチセンサ54からの出力信号に基づく自動変速機18のシフトポジションに基づいて運転者により要求された自動変速機18のシフトポジションの切替えを実行する必要があるか否かが判定される。上記S10の判断が否定される場合は本ルーチンが終了させられるが肯定される場合はシフトポジション判定手段122に対応するS20において、ニュートラルスイッチセンサ54からの出力信号に基づいて自動変速機18のシフトポジションがPポジションにあるか否かが判断される。つまり、上記S10にて判定された自動変速機18のシフトポジションの切替制御がPポジションから非Pポジションへのシフトポジションの切替制御すなわちPロックを解除する切替制御(第1シフト切替制御)であるか否かが判定される。上記S20の判断が肯定される場合はシフトポジション切替制御手段124に対応するS30において、上記S10にて判定された自動変速機18のシフトポジションの切替えが実行される際、駆動モータ50が1−2相励磁方式で駆動されると共に駆動モータ50のモータ回転速度NMが比較的低回転速度に設定された第1モータ回転速度NM1とされる。一方で、上記S20の判断が否定される場合は同じくシフトポジション切替制御手段124に対応するS40において、上記S10にて判定された自動変速機18のシフトポジションの切替えが実行される際、駆動モータ50が1相励磁方式或いは2相励磁方式で駆動されると共に駆動モータ50のモータ回転速度NMが比較的高回転速度に設定された第2モータ回転速度NM2とされる。
上述のように、本実施例によれば、自動変速機18のシフトポジションの切替応答性よりも駆動モータ50の高出力(高モータトルクTM)が優先される第1シフト切替制御が為された場合には、駆動モータ50が1−2相励磁方式で駆動されると共に駆動モータ50のモータ回転速度NMが比較的低回転速度に設定された第1モータ回転速度NM1とされるので、シフトポジションの切替えに必要な駆動モータ50の必要モータトルクTM’が得られると共に、1相励磁方式や2相励磁方式に比べてCPU112の処理負荷が高くなる1−2相励磁方式であっても駆動モータ50が低回転で済む分CPU処理負荷が抑制される。一方で、駆動モータ50の高出力(高モータトルクTM)よりもシフトポジションの切替応答性が優先される第2シフト切替制御が為された場合には、駆動モータ50が1相励磁方式或いは2相励磁方式で駆動されると共に駆動モータ50のモータ回転速度NMが比較的高回転速度に設定された第2モータ回転速度NM2とされるので、シフトポジションの切替えに必要な駆動モータ50の必要モータトルクTM’が得られると共に、駆動モータ50が高回転速度とされても1−2相励磁方式に比べてCPU112の処理負荷が低い1相励磁方式や2相励磁方式とされる分CPU処理負荷が抑制される。このように、シフトポジションの切替えの種類に応じて駆動モータ50のモータ回転速度NMと励磁方法とを切り替えることにより、シフトポジションの切替えに必要な駆動モータ50の出力特性(例えば必要モータトルクTM’や応答性確保の為のモータ回転速度NM)とCPU112の処理負荷低減とを両立させることができる。これにより、例えば駆動モータ50をCPU112の処理負荷が高くなる1−2相励磁方式で比較的高回転速度に設定された第2モータ回転速度NM2にて駆動することに比べて、CPU112の処理負荷を下げることができ、例えば32ビットCPUを16ビットCPUにするなどそのCPU112のグレード(性能)を下げて安価なシステムを構築することが可能となる。
また、本実施例によれば、前記第1シフト切替制御はPポジションから非Pポジションへの切替制御であるので、シフトポジションの切替応答性よりも駆動モータ50の高モータトルクTMが必要とされる可能性のあるPポジションから非Pポジションへの切替制御が適切に実行される。また、前記第2シフト切替制御は非PポジションからPポジションへの切替制御であるので、駆動モータ50の高モータトルクTMよりもシフトポジションの切替応答性が必要とされる可能性のある非PポジションからPポジションへの切替制御が適切に実行される。
また、本実施例によれば、前記第2シフト切替制御はPポジションから非Pポジションへの切替制御以外のシフトポジションの切替制御であるので、Pポジションから非Pポジションへの切替制御以外の比較的駆動モータ50の高モータトルクTMが必要とされないシフトポジションの切替制御が適切に実行される。
また、本実施例によれば、駆動モータ50は3相のステップモータであるので、シフトポジションの切替えの種類に応じてモータ回転速度NMと励磁方法とを切り替えることによりシフトポジションの切替えに必要な駆動モータ50の出力特性とCPU112の処理負荷低減とを両立させることができる。
以上、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明したが、本発明はその他の態様においても適用される。
例えば、前述の実施例では、駆動モータ50として3相のSRモータを用いているが、これに限定されず、エンコーダ52の出力信号のカウント値に基づいてロータの回転位置を検出してモータの通電相を順次切り替える型式の他のステップモータを用いても良い。例えば、2相型のステップモータ、4相のステップモータ、5相のステップモータなどであっても本発明は適用され得る。図10は、2相型のステップモータを用いた場合の励磁方式の一例を示す図であり、(a)は1相励磁方式を、(b)は2相励磁方式を、(c)は1−2相励磁方式をそれぞれ例示する図である。また、駆動モータ50は、各相U,V,Wの4個の巻線104がそれぞれ直列に接続されて、U相、V相、W相の合計12個の巻線104がY結線され、1系統の駆動コイル106が構成されていたが、同様の駆動コイル106を2系統有するコイル2重系の駆動モータを用いても良い。
また、前述の実施例では、エンコーダ52及びニュートラルスイッチセンサ54は駆動モータ50に設けられた構成としたが、必ずしもこの構成に限定されるものではない。例えば、ニュートラルスイッチセンサ54が駆動モータ50の外部に配設されて、マニュアルシャフト68の回転を直接検出する構成であっても良い。また、エンコーダ52は磁気式のロータリエンコーダであり、ニュートラルスイッチセンサ54はポテンショメータなどによって構成される非接触式回転角センサであったが、これに限らず、種々のセンサを採用することが可能である。例えば、エンコーダ52は、光学式のエンコーダやブラシ式のエンコーダなどであっても良い。また、マニュアルシャフト68の回転角度(ディテントプレート66の回転角度)がニュートラルスイッチセンサ54により検出されたが、これに限らず、例えばマニュアルバルブ90のスプール弁子92の摺動量など、マニュアルシャフト68の回転駆動と1対1に対応して駆動される部品の操作量(回転角度、移動量等)を検出するようにしても良い。
また、前述の実施例では、シフトポジションを切り替える為の操作装置は、シフトレバー32及びPスイッチ34を備えたシフト操作装置30であったが、これに限らず、運転者のシフト意思を電気的信号に変換する操作装置であれば良い。例えば、各シフトポジションに対応した「P」、「R」、「N」、「D」等の操作位置(操作ポジション)と、その操作位置へ操作されるシフトレバー(操作体)と、そのシフトレバーが上記各操作位置へ操作されたことを電気的に検出する操作ポジションセンサとを備えているような操作装置であっても良い。
また、前述の実施例では、「P」、「R」、「N」、「D」の各シフトポジションに対応して切り替えるシフト切替機構16に本発明を適用した例を示したが、本発明はこれに限られる必要はない。例えば、「P」、「R」、「N」、「D」の各シフトポジションに加えて、セカンドレンジ「2」やローレンジ「L」が付加された各シフトポジションに対応して切り替えるシフト切替機構などの他のシフト切替機構であっても良い。また、ディテントプレート66の回動動作に連動してPポジションと非Pポジションの2つのポジションを選択的に切り替えるシフト切替機構であっても本発明は適用され得る。
尚、上述したのはあくまでも一実施形態であり、本発明は当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を加えた態様で実施することができる。
10:車両
14:駆動輪(車輪)
16:シフト切替機構
18:自動変速機
30:シフト操作装置(操作装置)
50:駆動モータ(ステップモータ)
56:パーキングギヤ(回転歯)
58:パーキングロックポール(ロック歯)
110:電子制御装置(シフト切替制御装置)
14:駆動輪(車輪)
16:シフト切替機構
18:自動変速機
30:シフト操作装置(操作装置)
50:駆動モータ(ステップモータ)
56:パーキングギヤ(回転歯)
58:パーキングロックポール(ロック歯)
110:電子制御装置(シフト切替制御装置)
Claims (4)
- 自動変速機のシフトポジションを切り替える為の操作装置の操作状態を示す操作信号に基づいて該自動変速機のシフトポジションをステップモータの作動により電気的に切り替えるシフト切替機構を備えた車両のシフト切替制御装置であって、
シフトポジションの切替応答性よりも前記ステップモータの高出力が優先されるシフトポジションの切替制御として予め定められた第1シフト切替制御が為された場合には、前記ステップモータを1−2相励磁方式で駆動すると共に該ステップモータの回転速度を所定の第1回転速度とする一方で、
前記ステップモータの高出力よりもシフトポジションの切替応答性が優先されるシフトポジションの切替制御として予め定められた第2シフト切替制御が為された場合には、前記ステップモータを1相励磁方式或いは2相励磁方式で駆動すると共に該ステップモータの回転速度を前記第1回転速度よりも高回転の所定の第2回転速度とすることを特徴とする車両のシフト切替制御装置。 - 前記第1シフト切替制御は、車輪と共に回転する回転歯にロック歯が噛み合うロック状態とされたパーキングポジションから該ロック状態が解除される非パーキングポジションへの切替制御であり、
前記第2シフト切替制御は、前記非パーキングポジションから前記パーキングポジションへの切替制御であることを特徴とする請求項1に記載の車両のシフト切替制御装置。 - 前記第2シフト切替制御は、前記パーキングポジションから前記非パーキングポジションへの切替制御以外のシフトポジションの切替制御であることを特徴とする請求項2に記載の車両のシフト切替制御装置。
- 前記ステップモータは、3相のステップモータであることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の車両のシフト切替制御装置。
Applications Claiming Priority (1)
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