JP4655642B2 - シフト制御装置およびそれを備える車両 - Google Patents

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Description

本発明は、車両のシフト制御装置およびそれを備える車両に関し、特に、運転者のシフト操作状況を検知した信号に応じて、変速機のシフトレンジを切換えるシフト制御装置およびそれを備える車両に関する。
車両に搭載される自動変速機の中には、トルクコンバータなどの流体継手と歯車式変速機構とから構成される有段式の自動変速機や、油圧によって有効径を変化させる2つのプーリとそれらプーリに巻き掛けられた金属ベルトとから構成される無段式の自動変速機がある。
有段式の自動変速機は、エンジンとトルクコンバータ等の流体継手を介して接続される。有段式の自動変速機は、複数の動力伝達経路を有してなる変速機構(歯車式変速機構)から構成され、たとえば、アクセル開度および車速に基づいて自動的に動力伝達経路の切換えを行なう、すなわち自動的に変速比(走行速度段)の切換えを行なうように構成される。有段式の自動変速機においては、摩擦要素である、クラッチ要素やブレーキ要素やワンウェイクラッチ要素が、所定の状態に係合および解放されることにより、ギヤ段が決定される。
無段式の自動変速機も、エンジンとトルクコンバータ等の流体継手を介して接続される。たとえばベルト式無段変速機は、無端金属ベルトと一対のプーリとを用いて、油圧によってプーリの有効径を変化させることで連続的に変速を実現する。詳しくは、無端金属ベルトが、入力軸に取付けられた入力側プーリおよび出力軸に取付けられた出力側プーリに巻き掛けられて使用される。入力側プーリおよび出力側プーリは、溝幅を無段階に変えられる1対のシーブをそれぞれ備え、溝幅を変えることで、無端金属ベルトの入力側プーリおよび出力側プーリに対する巻付け半径が変わり、これにより入力軸と出力軸との間の回転数比、すなわち変速比を連続的に無段階に変化させることができる。
このようないずれのタイプの自動変速機においても、一般的に、自動変速機を有した車両には運転者により操作されるスライド式のシフトレバーが設けられ、シフトレバーのスライド位置に基づいて変速レンジ(たとえば、後進走行(R)レンジ、ニュートラル(N)レンジ、前進走行(D)レンジ等)が選択される。
特公平6−15300号公報(特許文献1)には、自動変速機の操作機構が開示されている。この自動変速機の操作機構にあっては、切換時点比較手段によって、セレクトレバーの係脱手段によるロックが解除された時点と、イグニッションスイッチがオンされた時点とが比較される。切換時点比較手段によって、イグニッションスイッチのオンより早く係脱手段のロック解除が行われたと判断された場合は、エンジン停止手段によりエンジン始動が禁止される。このため、運転者の発進操作タイミングが適切でなければ、意図しない車両の発進が防止される。
特公平6−15300号公報 実開昭64−16432号公報 特開平1−109148号公報 特開2002−122236号公報 特開平4−69450号公報
しかしながら、Pレンジ選択に対応するパーキングポジションからDレンジ選択に対応するドライブポジションへのシフトレバーのシフト操作とイグニッションスイッチのオン操作の順序についての規則性を意識せずに、これら2つの操作をほぼ同時に行なう運転者が少なからず存在する。このような運転者にとっては、特公平6−15300号公報(特許文献1)に記載の自動変速機の操作機構のような制御によりエンジンの始動が行なわれなかったり、エンジン始動を可能とするためにシフト操作を遅らせることに不満を感じたりすることが予想される。
最近では、こうしたスライド式のシフトレバーによるシフト操作装置のみならず、いわゆるシフトバイワイヤ方式のシフト操作装置も知られている。こうした方式のシフト操作装置では、運転者のシフト操作をセンサやスイッチ(センサ類)によって検出し、その検出信号に応じて複数のレンジの中の1つのレンジを選択する構成となっている。
さらに、このようなシフトバイワイヤ方式の場合には、シフトレバーはスライド式に限定されるものではなく、いわゆるジョイスティック方式の操作子やプッシュボタン方式の操作子の採用も提案されている。このジョイスティック方式の操作子では、運転者が前後左右にレバーを傾動させることでシフト操作が行われるようになっている。またそのレバーは、非操作時には、ばねの付勢力などによって中央の中立位置に自然復帰するように構成されている。このため、操作後に運転者がレバーから手を離してしまえば、そのレバーは中央の中立位置に復帰してしまい、外見上は現在の操作状況の確認が不能となる。
また、プッシュボタン方式の操作子を採用した場合にあっても、運転者の操作後に、操作子(プッシュボタン)の状態が操作前の状態に自動復帰する構成となることがあり、同様に外見上は現在の操作状況の確認が不能となる。これらに限らず、例えばタッチパネル方式などのような他の方式の操作子も含め、運転者の操作後に操作子の状態が操作前の状態に自動復帰するタイプの操作子(以下、「モーメンタリ式の操作子」という)では、シフト操作部の外見上からは操作状況を確認できなくなることがある。
このため、そうしたモーメンタリ式の操作子をシフト操作部に採用した場合において、定められたシフトレバーのポジションの切換操作とイグニッションスイッチの操作の手順と実際に操作が行なわれた手順とが不一致である場合にエンジン始動が行なわれないと、運転者がいっそうの違和感を抱く可能性がある。
本発明の目的は、運転者が抱く違和感を軽減することができるシフト制御装置およびそれを備える車両を提供することである。
この発明は、要約すると、運転者がシフトレンジを選択するシフト操作部への入力に応じて車両に搭載される動力伝達装置の動力伝達状態を電気的に制御するシフト制御装置であって、車両の動力源の作動準備が完了となる準備完了状態が実現される前においてシフト操作部において選択されたシフトレンジを記憶する記憶部と、所定の始動操作が行なわれたときに動力源の準備完了状態を実現するための始動処理を行なう始動処理部と、始動処理部によって始動処理が行なわれている間は動力伝達装置の動力伝達状態をパーキングロック状態とし、始動処理が完了すると記憶部に記憶されたシフトレンジに応じた動力伝達状態を形成するように動力伝達装置を制御する制御部とを備える。
好ましくは、記憶部は、始動処理部による始動処理が開始される前にシフト操作部において選択されたシフトレンジを記憶する。
好ましくは、記憶部は、始動処理部による始動処理が開始されてから準備完了状態が実現されるまでの間にシフト操作部において選択されたシフトレンジを記憶する。
好ましくは、シフト制御装置は、車両を停止状態にするためのブレーキ操作の有無を検出するブレーキ操作検出部をさらに備える。制御部は、準備完了状態が実現された場合にブレーキ操作検知部がブレーキ操作無しを検出したときは、記憶部に記憶されたシフトレンジに応じた動力伝達状態を形成せずにパーキングロック状態を維持する。
より好ましくは、シフト制御装置は、準備完了状態が実現された場合にブレーキ操作検知部がブレーキ操作無しを検出したときには、選択されたシフトレンジが実現されていないことを運転者に伝達する伝達部をさらに備える。
この発明の他の局面に従う車両は、上記いずれかのシフト制御装置を備える。
本発明によれば、シフト操作に伴う運転者の違和感を軽減することが可能となる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳しく説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰返さない。
[実施の形態1]
図1は、実施の形態に係るシフト制御システム10の構成を示すブロック図である。
図1を参照して、シフト制御システム10は、パーキングスイッチ(以下、「Pスイッチ」と表記する)20、シフトスイッチ26、車両電源スイッチ28、制御部11、アクチュエータ42、エンコーダ46、表示部50、メータ52、ブレーキセンサ54およびトランスアクスル60を含む。このシフト制御システム10は、ハイブリッド車のモータ駆動部分に対応するものである。
制御部11は、電源制御装置(以下、電源ECUと表記する)34、車両制御装置(以下、「HV−ECU」と表記する)30、パーキング制御装置(以下、「P−ECU」と表記する)40を含む。HV−ECU30は、シフトスイッチ26の操作履歴を記憶するメモリ32を含む。なお、制御部11が3つのECUによって構成される場合が例示されているが、制御部11は1つのECUによって構成されても良いし、図1とは異なる構成で複数のECUに分割されていても良い。
制御部11は、運転者がシフトレンジを選択するシフトスイッチ26への入力に応じて車両に搭載されるトランスアクスル60の動力伝達状態を電気的に制御するシフト制御装置に該当する。
制御部11は、バッテリー12、システムメインリレー14、昇圧回路16等の車両の動力源の作動準備が完了となる準備完了状態が実現される前においてシフトスイッチ26において選択されたシフトレンジをメモリ32に記憶する。なお、この動力源はエンジンを搭載する場合にはエンジンであり、準備完了とはスターターによりエンジンが始動されエンジンが安定的に回転できるようになった状態に対応する。
制御部11は、車両電源スイッチ28に対して所定の始動操作が行なわれたときに動力源の準備完了状態を実現するための始動処理を行なう。
制御部11は、始動処理が行なわれている間はトランスアクスル60の動力伝達状態をパーキングロック状態とし、始動処理が完了するとメモリ32に記憶されたシフトレンジに応じた動力伝達状態を形成するようにトランスアクスル60を制御する。
シフト制御システム10は、電気制御によりシフトレンジを切換えるシフトバイワイヤシステムである。具体的にはHV−ECU30およびP−ECU40から送信される電気信号でアクチュエータ42によりトランスアクスル60中のシフト制御機構が駆動されてシフトレンジの切換を行なう。
車両電源スイッチ28は、車両電源のオン/オフを切換えるためのスイッチである。車両電源スイッチ28は、特に限定されるものではないが、たとえば、キーをひねることによってスイッチオンするイグニッションスイッチであってもよいし、またプッシュボタンであってもよい。
車両電源スイッチ28が運転者から受付けた指示は電源ECU34に伝達され、電源ECU34は所定のタイミングでHV−ECU30に信号IGおよびスタート信号STを出力する。HV−ECU30は、スタート信号STに応じて信号SMR1〜SMR3を所定のシーケンスで立上げてシステムメインリレーを接続状態にし、バッテリー12からの高電圧を昇圧回路16に供給する。昇圧回路16に高電圧が供給され昇圧準備が完了すると車両の動力源の作動準備が完了となる準備完了状態が実現される。昇圧回路16の出力はインバータ18に供給され、インバータ18はトランスアクスルに三相交流を供給可能となる。
たとえば、車両の駆動源は図示しないエンジンをハイブリッドモータに加えて搭載してもよい。この場合、エンジン動力は遊星歯車機構を使用した動力分割機構により、車両の駆動力と発電機駆動力とに分割される。発電した電力はモータ駆動に直接使用されたり、インバータで直流に変換されて高電圧バッテリーを充電したりする。
このような動力分割機構として使用される遊星歯車機構において、エンジン回転力は、プラネタリーキャリアに入力され、その回転力は、サンギヤにより発電機に、リングギヤによってモータおよび出力軸に伝達される。このような構成を有するパワートレーンにおいては、遊星歯車機構に接続されたモータジェネレータを制御することにより、エンジン回転数を無段階に制御する無段変速機として機能させることができるものである。
Pスイッチ20は、シフトレンジをパーキングレンジ(以下、「Pレンジ」と呼ぶ)とパーキング以外のレンジ(以下、「非Pレンジ」と呼ぶ)との間で切換えるためのスイッチであり、スイッチの状態を運転者に示すためのインジケータ22、および運転者からの指示を受付ける入力部24を含む。運転者は、入力部24を通じて、シフトレンジをPレンジに入れる指示を入力する。
入力部24はモーメンタリスイッチであってもよいし、またプッシュボタン式のスイッチであってもよい。入力部24が受付けた運転者からの指示は、HV−ECU30を介してP−ECU40に伝達される。
P−ECU40は、アクチュエータ42の動作を制御し、現在のシフトレンジの状態をインジケータ22に表示する。アクチュエータ42は、シフトレンジをPレンジと非Pレンジとの間で切換えるために、トランスアクスル60に内蔵される図示しないシフト制御機構を駆動する。シフトレンジが非Pレンジであるときに運転者は入力部24を押下すると、P−ECU40はシフトレンジをPレンジに切換えて、インジケータ22に現在のシフトレンジがPレンジである旨を表示する。
アクチュエータ42は、スイッチドリラクタンスモータ(以下、「SRモータ」と表記する)により構成され、P−ECU40からの指示を受けてトランスアクスル60に内蔵されるシフト制御機構を駆動する。エンコーダ46は、アクチュエータ42と一体的に回転し、SRモータの回転状況を検知する。
本実施の形態のエンコーダ46は、A相、B相およびZ相の信号を出力するロータリーエンコーダである。P−ECU40は、エンコーダ46から出力される信号を取得してSRモータの回転状況を把握し、SRモータを駆動するための通電の制御を行なう。
シフトスイッチ26は、シフトレンジを前進走行レンジ(D)、後進走行レンジ(R)、ニュートラルレンジ(N)、ブレーキレンジ(B)などのレンジに切換える指示を行なったり、またPレンジに入れられているときには、Pレンジを解除する指示を行なったりするためのスイッチである。
ハイブリッド車両(HV)や電気自動車(EV)においては、ブレーキレンジでは、前進走行状態で回生制動状態となりモータジェネレータにより回生発電される。
HV−ECU30は、シフト制御システム10の動作を統括的に管理する。表示部50は、HV−ECU30またはP−ECU40が発した運転者に対する指示や警告などを表示する。メータ52は、車両の機器の状態やシフトレンジの状態などを提示する。
シフトスイッチ26が受付けた運転者からの指示はHV−ECU30に伝達される。HV−ECU30は、運転者からの指示に基づき、トランスアクスル60におけるシフトレンジを切換える制御を行なうとともに、現在のシフトレンジの状態をメータ52に提示する。トランスアクスル60は、ハイブリッドモータである場合を例として示しているが、無段変速機構から構成されたり有段変速機構から構成されたりしてもよい。
図2は、図1のトランスアクスル60に内蔵されるシフト制御機構48の構成を示した図である。
図2を参照して、シフト制御機構48は、アクチュエータ42により回転されるシャフト102と、シャフト102の回転に伴って回転するディテントプレート100と、ディテントプレート100の回転に伴って動作するロッド104と、図示しない出力軸に固定されたパーキングギア108と、パーキングギア108をロックするためのパーキングロックポール106と、ディテントプレート100の回転を制限して所定の位置に固定するディテントスプリング110と、ころ112とを含む。
図2は、シフトレンジが非Pレンジであるときの状態を示している。この状態では、パーキングロックポール106がパーキングギア108をロックしていないので、車両の駆動軸の回転は妨げられない。この状態からアクチュエータ42によりシャフト102を時計回り方向に回転させると、ディテントプレート100を介してロッド104が図2に示す矢印Aの方向に押され、ロッド104の先端に設けられたテーパ部によりパーキングロックポール106が図2に示す矢印Bの方向に押し上げられる。
ディテントプレート100の回転に伴ってディテントプレート100の頂部に設けられた2つの谷のうちの一方、すなわち非Pレンジ位置120にあったディテントスプリング110のころ112は、山122を乗り越えて他方の谷、すなわちPレンジ位置124へ移る。ころ112は、その軸方向に回転可能にディテントスプリング110に設けられている。ころ112がPレンジ位置124に来るまでディテントプレート100が回転したとき、パーキングロックポール106は、パーキングギア108と嵌合する位置まで押し上げられる。これにより、車両の駆動軸が機械的に固定され、シフトレンジがPレンジに切換わる。
図3は、図1におけるPスイッチ20とシフトスイッチ26とをより詳細に説明するための図である。
図3を参照して、Pスイッチ20は、シフトレンジを「Pレンジ」と「非Pレンジ」との間で切換えるためのスイッチであり、スイッチの状態を運転者に示すためのインジケータ22、および運転者からの指示を受付けるプッシュスイッチ型の入力部24を含む。運転者は、入力部24を押してシフトレンジをPレンジに入れる指示を入力する。
シフトスイッチ26は、モーメンタリ方式のシフトレバー1102と、シフトレバー1102が摺動される第1の溝1104と、シフトレバー1102が摺動される第2の溝1106と、シフトレバー1102が摺動される第3の溝1108と、シフトレバー1102が摺動される第4の溝1110とから構成される。
第1の溝1104に沿ってシフトレバー1102がその終端(下端)のB位置まで到達して、予め定められた時間以上、シフトレバー1102が運転者によりB位置に保持されることによりトランスアクスル60はブレーキレンジに設定される。このとき、シフトレバー1102は、矢印1126で示すように移動される。
第2の溝1106に沿ってシフトレバー1102がその終端(右端)のN位置まで到達して、予め定められた時間以上、シフトレバー1102が運転者によりN位置に保持されることによりトランスアクスル60はニュートラルレンジに設定される。このとき、シフトレバー1102は、矢印1120で示すように移動される。
第2の溝1106に沿ってシフトレバー1102がその終端(右端)のN位置まで到達して、さらに第3の溝1108に沿ってシフトレバー1102がその終端(上端)のR位置まで到達して、予め定められた時間以上、シフトレバー1102が運転者によりR位置に保持されることによりトランスアクスル60は後進走行レンジに設定される。このとき、シフトレバー1102は、矢印1122で示すように移動される。
第2の溝1106に沿ってシフトレバー1102がその終端(右端)のN位置まで到達して、さらに第4の溝1110に沿ってシフトレバー1102がその終端(下端)のD位置まで到達して、予め定められた時間以上、シフトレバー1102が運転者によりD位置に保持されることによりトランスアクスル60は前進走行レンジに設定される。このとき、シフトレバー1102は、矢印1124で示すように移動される。
図3に示すシフトスイッチ26のシフトレバー1102は、運転者がシフトレバー1102から手を離している状態の中立位置にあることを示す。すなわち、図3に示すように、中立位置にあるシフトレバー1102を矢印1120のように動かすことによりトランスアクスル60がニュートラル状態となるニュートラルレンジに設定される。また、シフトレバー1102を矢印1122のように動かすことによりトランスアクスル60が後進走行状態となる後進走行レンジに設定され、シフトレバー1102を矢印1124のように動かすことにより前進走行レンジに設定される。また、矢印1126のように動かすことによりトランスアクスル60が前進走行状態となる前進走行レンジであってエンジンブレーキ作動状態となるブレーキレンジに設定される。
中立位置からのN位置(ニュートラルポジション)を経由する場合のパターンについて説明する。図3に示すように、中立位置からD位置(前進走行ポジション)およびR位置(後進走行ポジション)に移動する場合には、いずれの場合もN位置を経由する。
D位置から中立位置に戻る場合(運転者が前進走行レンジへのシフト操作を終えた後シフトレバー1102から手を離した場合)には、D位置からN位置を経由して中立位置にシフトレバー1102が戻る。
R位置から中立位置に戻る場合(運転者が後進走行レンジへのシフト操作を終えた後シフトレバー1102から手を離した場合)には、R位置からN位置を経由して中立位置にシフトレバー1102が戻る。
シフトレバー1102はモーメンタリ方式のシフトレバーであって、運転者がシフトレバー1102から手を離した状態では、常に中立位置に存在する。たとえば運転者がニュートラルレンジから前進走行レンジにシフトしたい場合には、図3の矢印1124に示すようにシフトレバー1102を第2の溝1106およびN位置を経由してさらに第4の溝1110を経由してシフトレバー1102を第4の溝1110の下端のD位置に予め定められた時間以上保持してからシフトレバー1102を離す。
予め定められた時間以上D位置にシフトレバー1102が保持されていることにより運転者の前進走行レンジへのシフト要求が認識される。その後、運転者がシフトレバー1102から手を離すと、シフトレバー1102はD位置からN位置を経由して中立位置に戻る。
図4は、実施の形態1に係るシフト制御装置で実行されるプログラムの制御構造を示したフローチャートである。一定時刻ごとまたは所定の条件が成立するごとにメインルーチンから図4で示したような処理ルーチンが実行される。
図1、図4を参照して、まず処理が開始されるとステップS1においてシフトスイッチ26を用いたユーザシフト要求の有無が判断される。Dレンジ、Rレンジなどへの非Pレンジに移行するユーザシフト要求が有の場合にはステップS2に処理が進み、一方ユーザシフト要求無しの場合にはステップS3に処理が進む。
ステップS2では、メモリ32にユーザ要求シフトレンジが記憶され、その後処理はステップS3に進む。
ステップS3では、車両電源スイッチ28の操作により運転者からの車両の始動要求があったか否かが判断される。車両電源スイッチ28が運転者によって操作されると、電源ECU34は信号IGを活性化し、続いて所定のタイミングで始動要求があったことを示すスタート信号STを活性化する。HV−ECU30は、スタート信号STを受けることによって始動要求の有無を判断する。
ステップS3で始動要求があると判断された場合にはステップS4に処理が進む。一方ステップS3において始動要求がないと判断された場合にはステップS9に処理が進む。
ステップS4ではシフトロック処理が行なわれる。シフトロック処理においては、HV−ECU30は、P−ECU40に対してシフトロック処理を行なうことを指示する。この指示は、Pスイッチ20から入力される運転者のパーキングレンジへの入力を意図する信号Pが活性化しているか否かにかかわらず実行される。
P−ECU40は、HV−ECU30からの指示を受けて、アクチュエータ42にロック命令を示す信号LIを出力しエンコーダ46から回転角を示す信号LSを受取りトランスアクスル60内部のシフト制御機構がロック状態になったことを確認する。
そして、シフト制御機構がロック状態になったことをP−ECU40がHV−ECUに伝達すると、ステップS5においてHV−ECU30はシステムメインリレー14に対して所定のシーケンスで信号SMR1〜SMR3を活性化させて車両の駆動源を始動させる。
ステップS5の車両始動処理が完了して車両の駆動源が作動準備完了状態となると、ステップS6においてHV−ECU30はP−ECU40に対してシフトロックの解除処理を指令する。これを受けてP−ECU40はシフトロック解除処理を行なう。すなわちP−ECU40は信号LIによってアクチュエータ42を操作してロックを解除させエンコーダ46から回転角を示す信号LSを受けてロックが解除されたことを確認する。そしてP−ECU40は、シフトロックが解除されたことをHV−ECU30に伝達する。
ステップS6のシフトロック解除処理が終了するとステップS7に進み、HV−ECU30はメモリ32中にステップS2で記憶されていたユーザ要求シフトレンジの情報があるかどうかを判断する。このユーザ要求シフトレンジ情報が記憶されていた場合には、ステップS8に進み、記憶されていなかった場合にはステップS9に進む。
ステップS8においては、メモリ32中に記憶されていた運転者が要求するシフトレンジの情報に応じて、HV−ECU30はトランスアクスル60に対してシフト操作指示を行なう。これによりトランスアクスル60は、Pレンジから非PレンジすなわちDレンジ等の走行可能なレンジになるように設定が行なわれる。
なお、ステップS7においてユーザ要求シフトレンジを記憶した時間が所定時間より前であればこの要求を実現しないようにステップS9に進むように処理してもよい。またステップS2で記憶されたユーザ要求シフトレンジが、記憶された時点から一定時間経過したときにクリアされてしまうようにしてもよい。たとえば、運転者がラジオ等のアクセサリを作動させて長時間車両を停止状態にしていたときにシフトスイッチ26を操作しており、その後しばらく時間が経過してから車両電源スイッチ28の操作により駆動源を作動準備させたような場合を考えてみる。この場合には運転者がシフトスイッチ26を以前に操作していたことを忘れていることも考えられるので、このように処理することが好ましい場合がある。
ステップS8においてトランスアクスル60のシフト操作が完了すると処理はステップS9に進む。ステップS9では、図4の処理ルーチンが完了し、処理はメインルーチンに復帰する。
図5は、実施の形態1に係るシフト制御装置の動作例を示した動作波形図である。
図5を参照して、まず図1の車両電源スイッチ28が操作されると時刻t1において電源ECU34は信号IGをLレベルからHレベルに活性化する。このときHV−ECU30の状態は、電源が投入されてオフ状態からオン状態に変化する。
このとき図3に示したシフトスイッチ26のシフトレバー1102は中立位置にあり、この中立状態であることを示す信号MがHレベルに活性化されている。
続いて時刻t2において運転者が図3に示したシフトスイッチ26のシフトレバー1102を矢印1124で示したようにDポジションに操作した結果、信号MはLレベルに非活性化されて信号DがLレベルからHレベルに活性化される。このときHV−ECU30は運転者がシフトスイッチ26を操作してDレンジを選択したことを内蔵するメモリ32に記憶する。これに対応して、図5においてメモリ32の記憶内容が選択されたレンジを示す「D」に変更されている。
その後時刻t3において、信号IGの活性化から所定の時間が経過したことに応じて、電源ECU34はスタート信号STをLレベルからHレベルに活性化する。これに応じて以降HV−ECU30は、システムメインリレー14に対して所定のシーケンスで信号SMR1〜SMR3を順次活性化させる。
具体的には時刻t4において信号SMR1,SMR3がLレベルからHレベルに活性化され、続いて時刻t5において信号SMR2が活性化される。時刻t4〜t5の間は初めに抵抗を経由して電流を流すことで高電圧の突入電流から昇圧回路16を保護している。したがって昇圧回路16に与えられる電圧Vmはこの間次第に立上がり、時刻t5において信号SMR2が活性化されることによって電圧Vmは完全に立上がる。
その後時刻t6において信号SMR1がHレベルからLレベルに非活性化され、これにより抵抗を経由した電流経路は遮断され抵抗を介さない電流経路のみによってバッテリー12と昇圧回路16が接続される。時刻t6において信号SMR1がLレベルに非活性化されると昇圧回路16は動作を開始し、車両の駆動源は作動準備完了状態となる。
これに応じてHV−ECU30は、メータ52の内部に配置されているインジケータを点灯させる信号READYをLレベルからHレベルに活性化させる。そしてHV−ECU30はメモリ32中に記憶されていたDレンジへの要求情報を読出して、P−ECU40に対してレンジの切換を指示する。P−ECU40はこれに応じて信号LIによってアクチュエータ42を駆動させて、シフト制御機構48をロック状態からアンロック状態に変化させる。
エンコーダ46は時刻t7においてこのシフト制御機構48がロック状態からアンロック状態に変化したことを検知してP−ECU40に伝達する。この結果はHV−ECU30にも伝達されてHV−ECU30はこれに応じてトランスアクスル60のシフトレンジをPレンジからDレンジに変化させる。
以上説明したように、実施の形態1で説明したシフト制御装置は、まずエンジン始動状態や高圧投入状態などの車両始動状態においてはコンピュータがPレンジ操作を自動的に行ない、つぎに車両の駆動源が作動準備完了状態となった後に運転者の意図どおりのシフトレンジを実現する。運転者の意図どおりのシフトレンジになっているため、運転者が感じる違和感をなくすることができる。
また、作動準備完了状態直後にはシフトレンジが走行可能なシフトレンジ(DレンジやRレンジなど)になっているので、すぐに走行することが可能となり、運転の利便性が向上する。
[実施の形態2]
実施の形態1では車両の駆動源の始動処理が開始される前にシフトスイッチが操作された場合に、その運転者の要求に適切に応答するシフト制御装置について説明した。実施の形態2では、車両の駆動源の始動処理が開始されてから始動処理が完了するまでの間に運転者のシフト要求が入力されたことに適切に応答することができるシフト制御装置について説明する。
図6は、実施の形態2に係るシフト制御装置で実行されるプログラムの制御構造を示したフローチャートである。
図1、図6を参照して、この処理ルーチンが開始されるとまずステップS10において運転者から車両の駆動源の始動要求があったか否かが判断される。この判断は、HV−ECU30が電源ECU34から送られてくるスタート信号STを検出することによって実行される。
ステップS10において始動要求が有りと判断された場合にはステップS11に進み、始動要求が無いと判断された場合にはステップS19に進む。
ステップS11ではシフトロック処理が行なわれる。シフトロック処理については図4のステップS4で説明しているので説明は繰返さない。ステップS11が終了すると、ステップS12に処理が進む。
ステップS12では車両始動処理が開始される。具体的にはHV−ECU30がシステムメインリレー14に対して信号SMR1〜SMR3を所定のシーケンスで立上げを開始する。
続いてステップS13においてユーザシフト要求の有無が判断される。この判断は、HV−ECU30がシフトスイッチ26の操作を検知することによって行なう。ステップS13においてユーザシフト要求有りと判断された場合にはステップS14に進み、ユーザシフト要求無しと判断された場合にはステップS15に進む。
ステップS14では、シフトスイッチ26によって要求されたシフトレンジがメモリ32に記憶される。ステップS14が終了すると、ステップS15に処理が進む。
ステップS15では、車両の始動処理が完了したか否かが判断される。この判断は、HV−ECU30がステップS12の始動処理の開始から所定の時間を経過したことをもって判断してもよいし、また昇圧回路16の入力電圧や出力電圧を感知することによって車両の始動処理が完了したことを判断してもよい。
ステップS15において車両始動処理が完了したと判断された場合にはステップS16に進み、車両始動処理が完了していないと判断された場合にはステップS13に戻って再びユーザシフト要求が監視される。
ステップS16においては、シフトロックの解除処理が行なわれる。シフトロック解除処理については図4のステップS6で説明しているので説明は繰返さない。ステップS16が終了すると、ステップS17に処理が進む。
ステップS17では、ユーザ要求シフトレンジがメモリ32に記憶されているか否かが判断される。ステップS17においてメモリ32中にユーザ要求シフトレンジが記憶されていると判断された場合にはステップS18に進み、ユーザ要求シフトレンジが記憶されていないと判断された場合にはステップS19に進む。
ステップS18では、HV−ECU30がトランスアクスル60に対してシフトレンジ変更を指示してメモリ32中に記憶されていたユーザ要求レンジにシフト操作を行なわせる。ステップS18のシフト操作の完了後にはステップS19に処理が進む。
ステップS19では、図6のフローチャートで示される処理が終了してメインルーチンに処理が復帰する。
図7は、実施の形態2に係るシフト制御装置の動作を説明するための動作波形図である。
図7を参照して、車両電源スイッチ28が運転者によって押されるとまず時刻t11において電源ECU34から送信される信号IGがLレベルからHレベルに活性化され、また電源が投入されてHV−ECU30はオフ状態からオン状態に変化する。
続いて信号IGの立上りから所定の時間経過後に、時刻t12において電源ECU34から送信されるスタート信号STがLレベルからHレベルに活性化される。これに応じてHV−ECU30はシステムメインリレー14に信号SMR1〜SMR3を所定のシーケンスで立上げて送信する。具体的には時刻t13において信号SMR1,SMR3がLレベルからHレベルに活性化されその後時刻t15において信号SMR2がLレベルからHレベルに活性化される。
時刻t13〜t15の間は初めに抵抗を経由して電流を流すことで高電圧の突入電流から昇圧回路16を保護している。したがって昇圧回路16に与えられる電圧Vmはこの間次第に立上がり、時刻t15において信号SMR2が活性化されることによって電圧Vmは完全に立上がる。
この始動処理の途中の時刻t14において運転者がシフトスイッチ26を操作してDレンジへのシフト操作を要求した場合が図7に示されている。具体的には時刻t14において図3のシフトレバー1102は矢印1124で示すように操作され、その結果中立状態を示す信号MはHレベルからLレベルに非活性化され、逆にDレンジへの要求を示す信号DはLレベルからHレベルに活性化される。信号Dの活性化に対応してメモリの記憶内容はDレンジに対する要求があったということを示す情報に書換えられる。
その後時刻t16において信号SMR1がHレベルからLレベルに非活性化され、これにより抵抗を経由した電流経路は遮断され抵抗を介さない電流経路のみによってバッテリー12と昇圧回路16が接続される。時刻t16において信号SMR1がLレベルに非活性化されると昇圧回路16は動作を開始し、車両の駆動源は作動準備完了状態となる。
これに応じてHV−ECU30は、メータ52の内部に配置されているインジケータを点灯させる信号READYをLレベルからHレベルに活性化させる。そしてHV−ECU30はメモリ32中に記憶されていたDレンジへの要求情報を読出して、P−ECU40に対してレンジの切換を指示する。P−ECU40はこれに応じて信号LIによってアクチュエータ42を駆動させて、シフト制御機構48をロック状態からアンロック状態に変化させる。
エンコーダ46は時刻t17においてこのシフト制御機構48がロック状態からアンロック状態に変化したことを検知してP−ECU40に伝達する。この結果はHV−ECU30にも伝達されてHV−ECU30はこれに応じてトランスアクスル60のシフトレンジをPレンジからDレンジに変化させる。
以上説明したように、実施の形態2のシフト制御装置は、エンジン始動中や高圧電圧投入中などの車両の始動処理実行中に入力された運転者のシフト操作を記憶しておき、車両の駆動源が作動準備完了状態になった後にシフトロック解除および以前に要求があったシフトレンジへのシフト操作を行なう。
これにより、まずパーキングレンジへの操作を車両始動処理時にはコンピュータが自動的に行ない、つぎに車両が作動準備完了状態になった後に運転者の意図どおりのシフトレンジになっているため、運転者の違和感をなくすことができる。
また、作動準備完了となった直後にシフトレンジが走行シフトレンジ(DレンジやRレンジなど)になっているため、すぐに走行することが可能となり、利便性が向上する。
なお、図6のフローチャートにおいてスタートと始動要求の有無を確認するステップS10との間に図8のステップS1およびS2を挿入することによって実施の形態2に対して実施の形態1のシフト受付期間を付け加えてもよい。
[実施の形態3]
実施の形態1および実施の形態2においては、車両の駆動源が作動準備完了状態となる前に入力された運転者のシフト要求を、駆動源が作動準備完了状態となった後に実現するシフト制御装置について説明した。
しかし、この実現に対してさらに条件を課した方がよい場合もあり得る。たとえば、運転者がブレーキペダルを踏んでいない状態でシフトロックを解除すると、車両が動き出すタイミングが運転者に認識されにくいので運転者が違和感を覚える場合がある。
図8は、実施の形態3におけるシフト制御装置の処理を示したフローチャートである。
図8のフローチャートは、図4に示した実施の形態1のフローチャートにおいてステップS5とステップS6の間にステップS21が挿入され、さらにステップS22が追加されている点が異なるが、他の部分は図4のフローチャートと同様であるので説明は繰返さない。
図8を参照して、ステップS5の車両始動処理が終了すると、ステップS21に進み、HV−ECU30はブレーキセンサ54の出力を確認して運転者によってブレーキペダルが踏まれているか否かを判断する。ステップS21においてブレーキペダルが踏まれている場合にはステップS6に進みシフトロック解除処理が行なわれる。
一方、ステップS21においてブレーキペダルが踏まれていないと判断した場合にはステップS22に処理が進む。
ステップS22では、HV−ECU30は表示部50のディスプレイに、たとえば「シフト操作受付けできませんでした」というような表示を出して、要求されたシフトレンジになっていないことに対して運転者が違和感を覚えないようにする。運転者への伝達は、ディスプレイへの表示に加えてまたは代えてランプの点灯、警告音や警告音声の出力を行なってもよい。このような処理を行なうものが、選択されたシフトレンジが実現されていないことを運転者に伝達する伝達部に該当する。
ステップS22の表示処理が終了するとステップS9に進み処理はメインルーチンに復帰する。
実施の形態3の場合は、まず車両始動処理時にはパーキングレンジへの操作をコンピュータが自動的に行ない、つぎに車両が作動準備完了状態になった後に運転者の意図どおりのシフトレンジが実現できなかった場合に、運転者に告知するため、運転者の違和感をなくすことができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
実施の形態に係るシフト制御システム10の構成を示すブロック図である。 図1のトランスアクスル60に内蔵されるシフト制御機構48の構成を示した図である。 図1におけるPスイッチ20とシフトスイッチ26とをより詳細に説明するための図である。 実施の形態1に係るシフト制御装置で実行されるプログラムの制御構造を示したフローチャートである。 実施の形態1に係るシフト制御装置の動作例を示した動作波形図である。 実施の形態2に係るシフト制御装置で実行されるプログラムの制御構造を示したフローチャートである。 実施の形態2に係るシフト制御装置の動作を説明するための動作波形図である。 実施の形態3におけるシフト制御装置の処理を示したフローチャートである。
符号の説明
10 シフト制御システム、11 制御部、12 バッテリー、14 システムメインリレー、16 昇圧回路、18 インバータ、20 Pスイッチ、22 インジケータ、24 入力部、26 シフトスイッチ、28 車両電源スイッチ、30 HV−ECU、32 メモリ、34 電源ECU、40 P−ECU、42 アクチュエータ、46 エンコーダ、48 シフト制御機構、50 表示部、52 メータ、54 ブレーキセンサ、60 トランスアクスル、100 ディテントプレート、102 シャフト、104 ロッド、106 パーキングロックポール、108 パーキングギア、110 ディテントスプリング、120,124 レンジ位置、122 山、1102 シフトレバー、1104,1106,1108,1110 溝。

Claims (6)

  1. 運転者がシフトレンジを選択するシフト操作部への入力に応じて車両に搭載される動力伝達装置の動力伝達状態を電気的に制御するシフト制御装置であって、
    車両の動力源の作動準備が完了となる作動準備完了状態が実現される前に、運転者が前記シフト操作部においてシフトレンジの選択動作を行った場合に、前記選択されたシフトレンジを記憶する記憶部と、
    所定の始動操作が行なわれたときに前記動力源の前記作動準備完了状態を実現するための始動処理を行なう始動処理部と、
    前記始動処理部によって前記始動処理が行なわれている間は前記動力伝達装置の前記動力伝達状態をパーキングロック状態とし、前記始動処理が完了すると前記記憶部に記憶されたシフトレンジに応じた前記動力伝達状態を形成するように前記動力伝達装置を制御する制御部とを備える、シフト制御装置。
  2. 前記記憶部は、前記始動処理部による前記始動処理が開始される前に前記シフト操作部において選択されたシフトレンジを記憶する、請求項1に記載のシフト制御装置。
  3. 前記記憶部は、前記始動処理部による前記始動処理が開始されてから前記作動準備完了状態が実現されるまでの間に前記シフト操作部において選択されたシフトレンジを記憶する、請求項1または2に記載のシフト制御装置。
  4. 車両を停止状態にするためのブレーキ操作の有無を検出するブレーキ操作検出部をさらに備え、
    前記制御部は、前記作動準備完了状態が実現された場合に前記ブレーキ操作検部が前記ブレーキ操作無しを検出したときは、前記記憶部に記憶されたシフトレンジに応じた動力伝達状態を形成せずに前記パーキングロック状態を維持する、請求項1〜3のいずれか1項に記載のシフト制御装置。
  5. 前記作動準備完了状態が実現された場合に前記ブレーキ操作検部が前記ブレーキ操作無しを検出したときには、選択されたシフトレンジが実現されていないことを運転者に伝達する伝達部をさらに備える、請求項4に記載のシフト制御装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載のシフト制御装置を備える車両。
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