JP5034010B2 - 害鳥忌避具 - Google Patents

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Description

本発明は、ごみ集積場、住居、田畑などで、カラスや鳩などの害鳥が群がることによるごみの散乱、糞による汚染、収穫物の食害などを防止するために使用される害鳥忌避具に関する。
近年、カラス、鳩などの鳥類がごみ集積場、一般家庭のごみ捨て場、住居および田畑などに群がることを防止する害鳥忌避具が多く提案され、市場に提供されている。
例えば、鳥獣忌避性を有する物質を内包するマイクロカプセル粒子が表面に付与されている繊維で構成された鳥獣被害防止ネット(例えば、特許文献1参照)が知られている。しかし、この鳥獣被害防止ネットは、本発明者らの調査によると、鳥獣忌避剤が付与されていても、ネット周辺に害鳥が群がることを防止するほどの効力はほとんどなく、構造上隙間のあるネットの場合には、その隙間から中のごみを引き出すことが可能であり、特に学習能力の高いカラスによる被害を防ぐ効果は小さいものであった。また、ネットではなく隙間のないシートでごみを覆った場合には、ごみの散乱を防止することが可能であるが、特に夏場などの気温が高い時に中のごみが腐敗するという問題を引き起こしていた。
さらに、固定具に固定された可撓性を有する複数の線材に太陽光が反射する球状部材を設けたカラス追い装置(例えば、特許文献2参照)が知られている。この装置によれば、線材が揺動し球状部材から反射される光による威嚇を期待できるが、古くから知られているこの種の光による威嚇は、装置を設置直後には鳥類に対する忌避効果が得られるものの、やはりカラスに対してはその学習能力の高さから持続的な効果は得られ難いばかりか、乱反射した反射光が人間の視力や視界に悪影響を与えるという問題を抱えていた。
その他、鉄砲の発砲音に似せた爆発音を定期的に発することにより鳥類を威嚇する方法や電気刺激装置を用いるなどの方法があるが、これらの大規模な防鳥装置は持続性があってもコストが高く、騒音および人間に対する危険性があるなどの問題を抱えていた。
特開2005−143349号公報 特開2001−333684号公報
本発明の目的は、人体に悪影響を与えることなく、害鳥、特にカラスが群がることを防止する効果を持続的に維持することができ、種々の場所への設置が可能なうえ、設置および撤収が容易で、使用時の安全性を高めた害鳥忌避具を提供することにある。
上記目的を達成するために本発明によれば、断面形状が多角形の合成樹脂製モノフィラメントに捻り回転を付与して外面にらせん状稜線を形成してなる線材の一端側に、リング状に賦形された円形部を形成すると共に、この円形部側の線材端と線材本体部の結合部とを、把持を介して着脱自在に構成したことを特徴とする害鳥忌避具が提供される。
なお、本発明の害鳥忌避具においては、
前記結合部の把持具がスパイラルチューブであること、
前記把持に挿入した線材端を繊維軸方向に引き抜く時のJISL1013−1999の8.5および8.6の規定に準じ明細書中に記載した方法により測定した最大応力が3〜100Nであること、
前記線材がポリエステル系合成樹脂製モノフィラメントからなること、および
前記線材の少なくとも一部が黄色に着色されていること、
が、いずれも好ましい条件として挙げられ、これらの条件を満たした場合には、さらに優れた効果を取得することができる。
本発明によれば、以下に説明するとおり、使用時の高い安全性を実現しながら、ごみ集積場、住居、田畑などで、カラスや鳩などの鳥類が群がること防止する効果を持続的に維持することができ、種々の場所へ容易に設置および撤収が可能で、人体への悪影響の少ない害鳥忌避具を得ることができる。
以下、図面を参照しつつ本発明を具体的に説明する。
図1は本発明の害鳥忌避具の一例を示す概略図、図2は本発明で使用する結合部の把持具の一例を示す概略図、図3は本発明で使用する線材の一例を示す概略図である。
本発明の害鳥忌避具は、断面形状が多角形の合成樹脂製モノフィラメントに捻り回転を付与して外面にらせん状稜線を形成してなる線材の一端側に、リング状に賦形された円形部を形成すると共に、この円形部側の線材端と線材本体部の結合部とを、把持を介して着脱自在に構成したことを特徴とする。
すなわち、図1において、本発明の害鳥忌避具3は、断面形状が多角形の合成樹脂製モノフィラメントに捻り回転を付与して外面にらせん状稜線を形成してなる線材1の一端側に、リング状賦形にされた円形部1aを形成しており、この円形部1aの線材端と線材本体部1の結合部1bが、把持具2によって着脱自在に取り付けられることにより構成されている。
また、図2に示した結合部の把持具2は、具体的にはスパイラルチューブ2aからなり、前記円形部1aの線材端はこのスパイラルチューブ2aにより、線材本体部1に対し着脱自在に構成されており、任意の位置に取り付けおよび取り外しが可能となっている。
本発明の害鳥忌避具3によれば、可撓性を有する線材1が円形部1aの重さでしなり、自然風を受けることによって、この害鳥忌避具全体が不特定な動きをしてカラスなどの害鳥の警戒心を煽ることができる。この害鳥忌避具が、単調で機械的な動きではなく、不特定に遊動することによって、学習能力の高いカラスに対しても長期に渡り警戒心を与え続けることが可能となるのである。
したがって、本発明の害鳥忌避具を、ごみ集積場、住居および田畑などの害鳥が群がる場所に設置しておけば、特にカラスなどの鳥類が害鳥忌避具の周囲に近づかなくなり、ごみの散乱、糞による汚染、収穫物の食害を防止することができる。
ここで、本発明における害鳥忌避具のリング状に賦形された円形部1aとは、線材に適度なしなりを与える荷重としての役割と、自然風を受け不特定な動きを発現させるための風受けの役割、さらには、人体に光や騒音などの悪影響を及ぼすことなくリング状に賦形された円形部そのものが周辺雰囲気を異質化して害鳥に警戒心を与える役割を担っており、これが不特定な動きをすることにより害鳥忌避効果が得られる。
また、リング状に賦形された円形部1a側の線材端と線材本体部との結合部1bを、把持具2を介して着脱自在とすることにより、通行者が誤って首や腕などを円形部1aに引っ掛けた場合においても、線材本体部から円形部1a側の線材端が結合部で外れるために、人体へ危害を与えることが極めて小さくなり、害鳥忌避具を設置後使用中の安全性を高めることが可能となる。
一方、リング状に賦形された円形部1a側の線材端が線材本体部1に結合していない場合は、本発明の害鳥忌避具と同等の害鳥忌避効果を示すものの、使用中に前記線材端がむき出しの状態であるため、通行者の目や体に突き刺さるなどの危険性があるため、安全性の面から不適である。
前記結合部の把持具2としては、線材本体部とリング状に賦形された円形部側の線材端を着脱自在とする機能を有していれば特に限定する必要はなく、例えば、図2に示したスパイラルチューブ以外にも、ネットチューブおよびコルゲートチューブなどのチューブ状の形態を呈しているものに線材を挿入することで結合する把持具などを使用することもできる。その中でも、適度な柔軟性と弾性力、および耐久性に優れるスパイラルチューブは、本発明の害鳥忌避具の把持具として特に好ましく使用することができる。
前記把持具、特にスパイラルチューブを使用した場合(図2)は、把持具に挿入した線材を繊維軸方向に引き抜く時の後記した方法により測定した最大応力が3〜100Nであることが好ましい。更に好ましくは10〜60Nである。つまり、3Nを下回るとスパイラルチューブが線材を把持する力が弱いために、設置後の使用中に前記円形部側の線材端が線材本体部から外れてしまうために好ましくない。一方、最大応力が100Nを上回る場合には、スパイラルチューブが線材を把持する力が強すぎるために、使用中に通行者が誤って首や腕などを円形部に引っ掛けた場合において、線材本体部から円形部側の線材端が結合部で外れず、人体に危害を加える可能性があるため不適である。
把持具に挿入した線材を繊維軸方向に引き抜く時の最大応力は、把持具の種類、把持具への線材の挿入長、把持具の素材、把持具の厚みなどを変更することで調整可能である。
前記把持具、特にスパイラルチューブの素材は特に限定する必要はなく、例えば、ポリエチレン、ナイロン、フッ素樹脂などが挙げられるが、屋外で使用することから、耐候性グレードであることが好ましい。
また、把持具の内径、外径、厚みおよびピッチは、使用する線材の種類、太さによって適宜選択することができる。
一方、本発明の害鳥忌避具で使用する線材の合成樹脂製モノフィラメントは、一般的に公知の溶融紡糸法によって得ることが可能であって、その素材を特に限定する必要はないが、熱収縮性と熱固定性を有する熱可塑性樹脂、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレンテレフタレートおよびポリブチレンテレフタレートなどのポリエステル系樹脂、6ナイロン、66ナイロン、610ナイロン、612ナイロン、6/66ナイロン共重合体、6/12ナイロン共重合体およびナイロン三元共重合体などのポリアミド系樹脂、ポリエチレンおよびポリプロピレンなどのポリオレフィン系樹脂、生分解性樹脂として、ポリ乳酸、ポリカプロラクトン、ポリブチレンサクシネート、ポリエチレンサクシネート、ポリグリコール酸、ポリアルキレンアルカノエードおよびポリβヒドロキシアルカノエートなどの脂肪族ポリエステル、同じく生分解性を有する脂肪族系ポリエステルと芳香族系ポリエステルとの共重合体、さらには、ポリフッ化ビニリデン系樹脂などが挙げられる。これらは単独あるいは混合物を用いても良い。中でも、安価で経年劣化が少なく、寸法安定性、靭性および可撓性に優れている点でポリエステル系樹脂を好ましく使用することができる。
また、上記線材の合成樹脂製モノフィラメントには必要に応じて、顔料、染料、耐候剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、結晶化抑制剤、害鳥忌避剤、シリカ、および可塑剤などの添加物を本発明の効果を阻害しない範囲で含有することも可能である。
本発明の害鳥忌避具の線材に使用する合成樹脂製モノフィラメントの断面形状は正多角形および不定形な形状を含む多角形であり、前記多角形は3〜12角形の範囲であることが好ましく、使用環境に応じて適宜選択することができる。特に3角形の場合は、線材に適度な曲げ硬さを付与できることから更に好ましく使用することができる。
さらに、本発明の害鳥忌避具の線材は、図3に一例を示したように、断面形状が多角形の合成樹脂製モノフィラメントに捻り回転を付与して外面にらせん状稜線を形成した捻り線である。捻り線とすることで線材全体の重量および使用材料を大きくすることなく、モノフィラメント単線を線材とした場合に比べて、優れた圧縮強度が得られるため、曲がり易く所定の可撓性を備えながらも折れ難くなり、害鳥忌避具の耐久性が大きく向上することになる。
上記モノフィラメントに与える捻り回数については特に制限はなく、これらの回数が増加することで可撓性が高まる傾向にあるが、線材に適度な腰の強さと可撓性を与えるためには、20〜60回/mの範囲である場合が好ましく、モノフィラメント断面の直径や素材によって適宜選択することができる。
本発明で用いる合成樹脂製モノフィラメント断面の直径には特に制限はなく、使用環境に応じて適宜選択されるが、直径1.5〜10mmの範囲にあると好ましく使用できる。
本発明におけるモノフィラメント断面の直径とは、次の通り定義したものである。つまり、長方形断面糸、正方形断面糸および三角形断面糸などにおける最も短い長さとなる径を示し、例えば、長方形断面糸および正方形断面糸においては、断面の重心を通り、相対する辺と辺を結んだ直線のうち、最も短い直線の長さであり、三角断面糸においては、三角形の重心を通り、1つの頂点から相対する辺に垂直に下ろした直線の長さである。
本発明の害鳥忌避具をごみ集積場、住居、田畑などに効果的に設置するためには、線材の長さが500〜3000mmの範囲にある時が最も実用性が高いが、この限りではない。
また、リング状に賦形した円形部は、正確な円形である必要はなく、様々な形状をとることが可能で、楕円形および一部に角形を有する不定形な形状などを含み、概ね円形であれば良く、線材に適度なしなりを与えるためには、前記円形部の外周長が線材本体部の長さより短いことが好ましい。
前記円形部をリング状に賦形する方法としては、線材に使用する素材により異なり特に限定しないが、例えば、前記線材の素材をポリエステルとした場合は、リング状に変形した銅管に線材を挿入し、80〜120℃の温度で5〜20分加熱し、冷却後に線材を取り出すことにより、リング状の円形部を形成することができる。
本発明の害鳥忌避具の設置においては、線材の一端を地盤に差込む方法、およびフェンスやネットなどに直接編み込む方法などにより、容易に設置可能であるが、より強固に固定するために、線材の一端に支持部材を設けてもよい。この支持部材としては、例えば、地盤へ差し込み可能は杭状部材、地盤上に自立可能なベース付のポール部材およびフェンスやネットなどに取り付け可能なベルト部材などが挙げられるがこの限りではなく、設置したい環境に応じて適宜選択できる。
また、本発明の害鳥忌避具を構成する線材の少なくとも一部が黄色に着色されていると、害鳥の中でも、特にカラスに対して視覚による威嚇効果が得られるために好ましい。これは、カラスの黄色色盲の特性を利用したもので、害鳥忌避具を黄色とすると、周囲の環境が異質雰囲気化され、警戒心を高揚させる効果が得られ、主にカラスが群がることを防止する効果が増大する。
以下、本発明の害鳥忌避具について実施例に基づいて説明する。なお、実施例における害鳥忌避具の物性および評価は以下の方法で行った。
[引き抜き時最大応力]
JIS L1013−1999の8.5および8.6の規定に準じ、引張試験機(オリエンテックス社製テンシロン/UTM−111−100)の上部つまみに取り付けたスパイラルチューブに線材を挿入し、試長250mm、引張速度300mm/分の条件で最大引張応力(単位:N)測定し、得られた値を引き抜き時最大応力とした。
[害鳥忌避効果の評価]
愛知県岡崎市の工場敷地内のグランドに生ごみを設置するための縦横2m×2mのごみスペースを3つ設け、それぞれのごみスペースに食堂から排出される生ごみを中身が見える透明なごみ袋に入れて複数個並べ、害鳥忌避具を2つ設置した時のカラスの飛来状況から性能評価を行った。また、生ごみは17時に設置し、翌日の7時〜8時の状況を確認した後、生ごみを回収する作業を週に2回(水曜日・土曜日)の頻度で10週間継続して行った。
なお、連日同じスペースに同じ害鳥忌避具を設置すると、特定のスペースに臭いがある場合にそれをカラスが学習し、正しく評価できない可能性があるため、6つのスペースに設置する害鳥忌避具は1週間に1回の頻度で入れ換えるようにし、各スペース間の距離は10m以上とした。
カラスの飛来状況の結果から、害鳥忌避具の効果を次のように評価し、10週間で一度でも×があった場合は、害鳥忌避具として不適であると判断した。
◎: カラスが生ごみの周囲に近づかなかった。
○: カラスが生ごみの周囲に近づく場合があったが、生ごみを突かなかった。
×: カラスが生ごみを突付いた。
[害鳥忌避具の耐久性評価]
害鳥忌避具を6ヶ月間屋外に設置した後の状態から、害鳥忌避具の耐久性を次のように評価した。
○: 線材の折れ、および円形部側の線材端と線材本体部との結合部の外れなどがなく、耐久性に優れる害鳥忌避具であった。
×: 線材の折れ、もしくは円形部側の線材端と線材本体部との結合部が外れており、耐久性に欠ける害鳥忌避具であった。
[害鳥忌避具の安全性評価]
作成した害鳥忌避具の前記引き抜き時最大応力が100Nを超えると、害鳥忌避具を設置後の使用中に通行者が誤って首や腕などを円形部に引っ掛けた場合において、線材本体部から円形部側の線材端が結合部で外れず、人体に危害を加える可能性があるため、前記引き抜き時最大応力が100N以下の場合は害鳥忌避具を安全に使用できるとして○として評価し、引き抜き時最大応力が100Nを超える場合は、安全に使用できないとして×と評価した。
[実施例1]
一般に公知の溶融紡糸方法によって、紡糸口金を通してポリエチレンテレフタレートを紡出した後、冷却水中で冷却固化せしめ、冷却された未延伸糸を熱延伸することにより得られた断面形状が3角形の直径5mmの白色モノフィラメントを作成した。
次に、得られたモノフィラメントに60回/mの捻り回転を付与して外面にらせん状稜線を形成した後、長さ1800mmに切り取り線材を作成した。
続けて、内径10mmの銅管を用意し、円周長900mmのリング状に変形した銅管に前記線材を挿入後、90℃の温度で10分加熱し、冷却後に線材を取り出すことで線材の一端側をリング状に賦形し円形部を形成した。
さらに、リング状に賦形された円形部側の線材端と線材本体部を、把持具としてスパイラルチューブ(ヘラマンタイトン社製 TS−4−W)を用いて図2に示すように結合し、円形部側の線材端のスパイラルチューブへの挿入長を50mmとし、引き抜き時最大応力41.2Nの害鳥忌避具を作成した。このように作成した害鳥忌避具の害鳥忌避効果の評価、耐久性および安全性評価を行った。
[実施例2]
白色モノフィラメントを黄色原着モノフィラメントとした以外は、実施例1と同様の方法で引き抜き時最大応力38.2Nの害鳥忌避具を作成し、害鳥忌避具の害鳥忌避効果の評価、耐久性および安全性評価を行った。
[比較例1]
円形部側の線材端のスパイラルチューブへの挿入長を100mmとした以外は、実施例1と同様の方法で引き抜き時最大応力113.0Nの害鳥忌避具を作成し、害鳥忌避具の害鳥忌避効果の評価、耐久性および安全性評価を行った。
[比較例2]
円形部側の線材端のスパイラルチューブへの挿入長を5mmとした以外は、実施例1と同様の方法で引き抜き時最大応力2.2Nの害鳥忌避具を作成し、害鳥忌避具の害鳥忌避効果の評価、耐久性および安全性評価を行った。
[比較例3]
実施例1と同様の方法で3角形の直径5mmの白色モノフィラメントし、得られたモノフィラメントに60回/mの捻り回転を付与して外面にらせん状稜線を形成した後、長さ900mmに切り取り線材を作成した。このように作成した線材のみをごみスペースに設置して害鳥忌避効果を評価した。
[比較例4]
ごみスペースに害鳥忌避具を設置しなかった時の害鳥忌避効果の評価。
Figure 0005034010
表1の結果から分かるように、本発明の害鳥忌避具(実施例1および2)をごみスペース設置した時には、カラスが生ごみを突付く現象は1回も見られず、実際に害鳥忌避具として使用した場合には、極めて優れた害鳥忌避効果を持続的に得られるものであり、かつ使用時の耐久性および安全性も優れていることを示した。
一方、比較例1および2では、害鳥忌避効果は優れていても害鳥忌避具の安全性もしくは耐久性が劣る(比較例2および3)など、害鳥忌避効果、耐久性および安全性の3つを同時に満足する害鳥忌避具は得られなかった。
また、リング状に賦形された円形部を除いた害鳥忌避具をごみスペースに設置した場合(比較例3)や、ごみスペースに何も設置しない場合(比較例4)は、悪天候時を除いてほぼ全ての調査日でカラスが生ごみを突付く現象が見られ、本発明の害鳥忌避具を設置しない状態ではカラスの飛来を防ぐことはできず、本発明の害鳥忌避具の有効性を示した。
本発明の害鳥忌避具は、設置後使用時の安全性を実現しながら、ごみ集積場、住居、田畑などで、カラスや鳩などの鳥類が群がること防止する効果を持続的に維持することができ、種々の場所へ容易に設置および撤収が可能で、人体へ光や騒音などの悪影響を与えないなど、従来の害鳥忌避具にはない優れた特性を有する。
したがって、ごみ集積場、住居、田畑などで、カラスや鳩などの害鳥が群がることによる生ごみの散乱、糞による汚染、収穫物の食害などを防止するための害鳥忌避具として使用した場合には極めて優れた害鳥忌避効果を期待することができる。
図1は本発明の害鳥忌避具の一例を示す概略図である。 図2は本発明で使用する結合部の把持具の一例を示す概略図である。 図3は本発明で使用する線材の一例を示す概略図である。
符号の説明
1 線材
1a 円形部
1b 結合部
2 把持具
2a 把持具(スパイラルチューブ)
3 害鳥忌避具

Claims (5)

  1. 断面形状が多角形の合成樹脂製モノフィラメントに捻り回転を付与して外面にらせん状稜線を形成してなる線材の一端側に、リング状に賦形された円形部を形成すると共に、この円形部側の線材端と線材本体部の結合部とを、把持を介して着脱自在に構成したことを特徴とする害鳥忌避具。
  2. 前記結合部の把持具がスパイラルチューブであることを特徴とする請求項1記載の害鳥忌避具。
  3. 前記把持に挿入した線材端を繊維軸方向に引き抜く時のJISL1013−1999の8.5および8.6の規定に準じ明細書中に記載した方法により測定した最大応力が3〜100Nであることを特徴とする請求項1または2に記載の害鳥忌避具。
  4. 前記線材がポリエステル系合成樹脂製モノフィラメントからなることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の害鳥忌避具。
  5. 前記線材の少なくとも一部が黄色に着色されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の害鳥忌避具。
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