JP3612057B2 - 裾張りネット付き防獣用ネット - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は裾張りネット付き防獣用ネットに関する。さらに詳しくは、本発明は、農作物や造林木の若芽、樹皮などを、野生の動物、特に日本鹿やカモシカなどのシカ科動物の獣害から効果的に守ることができる裾張りネット付き防獣用ネットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、農作物や、造林木の若芽、樹皮などを、野生の日本鹿、カモシカなどのシカ科動物、あるいはウサギ、猿、猪などの獣害から守るために、一般に防獣用ネットをフェンス状に張設し、前記動物の侵入を防止することが行われてきた。そして該動物の侵入を効果的に防止するために、これまで、防獣用ネットに関して、様々な提案がなされている。
例えば、(1)防獣用ネット本体を構成する一部の網脚を通電網脚で形成した防獣用ネット(実開平6−19483号公報)、(2)合成繊維に金属線を混入して構成した防獣ネットをフェンス張りした状態で、上段領域を大目網、下段領域を小目網に形成したフェンス張り式防獣ネット(実開平7−14882号公報)、(3)合成繊維に直径0.3mm以上の金属線を混入して構成した防獣ネット(実開平7−34680号公報)、(4)金属線材のみで撚紐無結節に編網したネット本体の組節部はきつめに、網脚部は弛めに形成したフェンス状獣害防止ネット(実公平7−37506号公報)、(5)発光物質を合成繊維製網地に混入、付着又は塗布した発光防獣ネット(特開平11−56208号公報)などが提案されている。
しかしながら、これらの防獣用ネットは、いずれも動物の侵入防止に関して、ある程度の効果を有するものの、実用的には、必ずしも十分に満足し得るものではなかった。例えば、前記(4)の金属線材のみからなるフェンス状獣害防止ネットは、動物によって噛み切られて破網することはないものの、嵩張ったり、重量が大となって作業性が悪い上、地形の起伏に沿うように展張しにくいなどの欠点を有している。
また、前記(3)の直径0.3mm以上の金属線を混入した合成繊維からなる防獣ネットは、上記(4)のフェンス状獣害防止ネットほどではないにしても、それと同じような欠点を有している。
また、前記の各防獣用ネットにおいては、いずれも、シカ科動物に対しては侵入を十分に防止することができない、という欠点がある。これは、シカ科動物は、角により、フェンス状に張設された防獣用ネットの下端部をもち上げ、くぐり抜けることができるからである。
したがって、特にシカ科動物の侵入を十分に防止し得ると共に、軽量で作業性の良い防獣用ネットの開発が望まれていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、このような事情のもとで、農作物や造林木の若芽、樹皮などを、野生の動物、特に日本鹿やカモシカなどのシカ科動物の獣害から効果的に守ることができ、かつ比較的軽量で、作業性の良い防獣用ネットを提供することを目的としてなされたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、前記の優れた機能を有する防獣用ネットを開発すべく鋭意研究を重ねた結果、下記の知見を得た。
フェンス状主ネットの長さ方向全長にわたり、高さ方向中間部から地面に向けて、補助ネットを斜状に配設することにより、シカ科動物がフェンス状の主ネットに接近しようとすると、前脚に該補助ネットがからみ、主ネットに接近しようとした動物が嫌がり、主ネットに接近しなくなること、そして補助ネットの網目を主ネットの網目(シカの角が引かかると死ぬ場合があるので、比較的網目を大きくし、角が引かかりにくくしてある)よりも小さくし、かつ網地を金属線無混入合成繊維撚り糸で編網した柔軟な補助ネットが、シカ科動物の前脚に効果的にからみ、該動物の主ネットへの接近の防止に極めて有効であること、さらに、フェンス状主ネットは、強度の点から、金属線入り合成繊維撚り糸で編網された網地からなるものが良いことを見出した。本発明は、かかる知見に基づいて完成したものである。
すなわち、本発明は、
(1)合成繊維撚り糸を編網してなる網地から構成されたフェンス状主ネットと、金属線無混入合成繊維撚り糸を編網してなる網地から構成された補助ネットとの組合わせからなり、かつ該補助ネットが、前記フェンス状主ネットの網目よりも小さい網目を有し、かつ、主ネット及び補助ネットの網目形状がそれぞれ菱形であって、主ネットの網目の大きさが一辺80〜200mmであり、かつ補助ネットの網目の大きさが一辺40〜100mmであるとともに、該フェンス状主ネットの長手方向全長にわたり、その高さ方向中間部から地面に向けて斜状に配設されていて、フェンス状主ネットの高さが1 . 2〜2 . 5mであって、該主ネットにおける補助ネットの取付け位置の高さが0 . 6〜1 . 3mであり、かつ補助ネットの地面上先端部とフェンス状主ネットの下端部との距離が0 . 5〜1 . 5mであることを特徴とする裾張りネット付き防獣用ネット、
(2)主ネットの合成繊維撚り糸が金属線入りである第1項記載の裾張りネット付き防獣用ネット、
(3)主ネットと補助ネットとが、防獣用ネットを張設する前に、予め連結され、一体化されてなる第1項又は第2項記載の裾張りネット付き防獣用ネット、
(4)金属線入り合成繊維撚り糸が、直径0.15〜0.3mmのステンレス鋼線入りポリエチレン繊維撚り糸であり、かつ金属線無混入合成繊維撚り糸が、ポリエチレン繊維撚り糸である第2項又は第3項記載の裾張りネット付き防獣用ネット、及び、
(5)該主ネットにおける補助ネットの取付け位置の高さが0 . 9〜1 . 3mである第1項ないし第4項のいずれかに記載の裾張りネット付き防獣用ネット、
を提供するものである。
【0005】
【発明の実施の形態】
本発明の裾張りネット付き防獣用ネットは、フェンス状主ネットの長手方向全長にわたり、その高さ方向中間部から地面に向けて、補助ネットが斜状に配設された構造を有しており、特に日本鹿やカモシカなどのシカ科動物の侵入を防止するために好適に用いられる。
前記本発明の防獣用ネットは、現地で主ネットに補助ネットを取付けるのは作業性の点から不便であるので、該防獣用ネットを張設する前に、予め主ネットと補助ネットとを連結し、一体化しておくことが好ましい。この連結方法については、後で説明する。
本発明の防獣用ネットにおいて、フェンス状に張設される主ネットは、金属線入り合成繊維撚り糸を編網してなる網地から構成されている。前記金属線入り合成繊維撚り糸における金属線としては、強度、防錆性、耐食性などの点から、ステンレス鋼線が好ましく、またその線径は、強度及び網地重量などの点から、0.15〜0.3mmの範囲が好適である。一方、合成繊維としては、特に制限はなく、様々なものを用いることができるが、野外において、長期間にわたり、日光や風雨に曝されることから、寿命の点でポリエチレン繊維が好適である。ナイロン繊維は、初期強度が高いものの、野外での劣化の進行が速く、好ましくない。
当該、金属線入り合成繊維撚り糸においては、前記ステンレス鋼線は1本以上混入されていればよいが、強度などの点から3〜10本程度混入されているのが有利である。このような撚り糸は、適当な繊度を有するポリエチレン繊維数10本と、前記ステンレス鋼線3〜10本を用い、公知の方法で撚ることにより作製することができる。
なお、前記ポリエチレン繊維を構成するポリエチレンとしては、高密度ポリエチレン(HDPE)、低密度ポリエチレン(LDPE)、線状低密度ポリエチレン(LLDPE)など、いずれも用いることができるが、酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤などを配合し、耐候処理を施したものが好適である。また、ポリエチレン繊維は、強度の点から延伸処理を施したものが好ましい。
当該金属線入り合成繊維撚り糸の色調については特に制限はなく、従来防獣用ネットにおいて用いられている色調を採用することができる。このような色調としては、例えば黒色やオレンジ色などを挙げることができる。
【0006】
本発明の防獣用ネットにおける主ネットにおいては、前記の金属線入り合成繊維撚り糸を用い、網目形状が菱形で、かつ一辺が80〜200mmになるように編網し、網地を作製することが好ましい。網目が菱形である場合、防獣用ネットを張設する場所の地形が起伏を有していても、該ネットの張設が容易となる。
また、前記菱形の一辺が80mm未満ではシカ科動物の角が引かかりやすく、該動物が死亡するケースが多くなり、動物愛護の面から好ましくない。一方、一辺が200mmを超えると、獣害を与える小動物が侵入しやすくなる。
編網方法としては、特に制限はなく、従来防獣用ネットの網地の作製において慣用されている方法の中から、任意の方法を選択して用いることができる。例えば本目網、蛙股網、綟網、無結節網などの編網方法を挙げることができるが、固くてずれないなどの点から蛙股網方法が好適である。
この主ネットの幅(高さ)は、通常1.2〜2.5m程度であり、また、長さは、防獣用ネットを張設する場所の地形により、異なるが、一般には10〜100m、好ましくは30〜70m程度である。
一方、本発明の防獣用ネットに用いられる補助ネットは、金属線無混入合成繊維撚り糸を編網してなる網地から構成されている。上記の金属線無混入合成繊維撚り糸としては、前述で説明した、主ネットを構成する網地の作製に用いられる金属線入り合成繊維撚り糸から、金属線を除いた撚り糸と同じものを挙げることができる。また、その色調は、主ネットの網地と同じ色調であることが好ましい。
本発明の防獣用ネットにおける補助ネットは、前記の金属線無混入撚り糸を用い、網目形状が菱形で、かつ一辺が40〜100mmになるように編網し、網地を作製することが好ましい。この菱形の一辺が40mm未満では雪が降った場合積雪しやすくなり、好ましくないし、100mmを超えるとシカ科動物がフェンス状主ネットに接近した場合、前脚に補助ネットがからまりにくくなり、好ましくない。
【0007】
編網方法としては、前述の主ネットの網地において説明した方法と同じ方法を挙げることができる。
本発明の防獣用ネットにおいては、当該ネットを張設した場合、前記補助ネットは、フェンス状主ネットの長手方向全長にわたり、その高さ方向中間部から、地面に向けて斜状に配設された状態となる。フェンス状主ネットにおける該補助ネットの取付け位置の高さは0.6〜1.3mの範囲が好ましい。また、該補助ネットの地面上先端部とフェンス状主ネットの下端部との距離は、0.5〜1.5mの範囲が好ましい。この距離が0.5m未満では補助ネットを設けた効果が十分に発揮されにくいし、1.5mを超えると補助ネットの幅が大きくなり経済的に不利となる。また、この補助ネットは主ネットの高さ方向中間部から地面に向けて、弛みをもたせて斜状に配設されることが好ましい。弛みがなく展張した場合、雪が降った際に、積雪によりトラブルが発生するおそれが生じる。
該補助ネットの幅は、主ネットにおける補助ネットの取付け位置、補助ネットの地面上先端部と主ネットの下端部との距離及び斜状に配設された補助ネットの弛み程度を、それぞれ選択することにより、自動的に決まるが、通常1〜2mの範囲で選ばれる。
【0008】
本発明の防獣用ネットにおいては、前述したように、防獣用ネットを張設する前に、予め主ネットと補助ネットとを連結し、一体化しておくことが、防獣用ネットを設置する際の作業性の点で好ましい。主ネットと補助ネットとの連結方法としては、両者を連結し得る方法であればよく、特に制限はないが、例えば以下に示す方法を好ましく用いることができる。
まず、主ネットの幅方向中間部における長手方向にロープを通し、このロープを介して、補助ネットの幅方向上端部を主ネットに、結束用ロープで括り付けることにより、両ネットを連結することができる。
図1は、フェンス状主ネットに補助ネットを連結してなる本発明の裾張りネット付き防獣用ネットを説明するための1例の斜視図であって、裾張りネット付き防獣用ネット1は、幅1.8m(高さ)、長さ50mのフェンス状主ネット(網目形状:菱形、一辺150mm)2の長手方向全長にわたり、高さ方向中央部(主ネットの下端部から0.9mの距離の位置)から地面に向けて、幅1.6m、長さ50mの補助ネット(網目形状:菱形、一辺75mm)3が斜状に配設された構造を有している。そして、主ネット2と補助ネット3の上端部は、主ネット2の長手方向に通されたロープ4を介して、結束用ロープで結束することにより、連結されている。この図1においては、補助ロープ3は、地面に向けて斜状に展張されているが、実際は弛みをもって配置される。したがって、図のように展張された場合は、補助ネット3の地面上の先端部5と主ネット2の下端部6との距離が約1.3mとなるが、実際は、補助ネット3は弛んでいるので、該距離は1.3mよりも短くなる。
次に、本発明の裾張りネット付き防獣用ネットの配置方法における好ましい態様について説明する。
【0009】
まず、防獣用ネットが束ねられた状態のまま、主ネットの上端部に径8〜12mm程度の張りロープを、主ネットの下端部に径6〜10mm程度の押えロープを、さらに、補助ネットの下端部に径6〜10mm程度の押えロープを通す。次に、防獣用ネット設置場所の地面に、3〜5m程度の間隔を開けて、径30〜40mm程度の樹脂コーティング鋼管などのポールを打ち込み、ポールを立てたのち、主ネットの張りロープ及び押えロープを該ポールに取付け、主ネットを張設する。主ネットの押えロープは、プラスチック製杭又は切り株などにより、約1〜1.5m間隔で固定する。
一方、補助ネットは、その地面上の先端部が、前記フェンス状主ネットの下端部から0.5〜1.5m程度離れた位置に、かつ弛んだ状態で配設されるように、その押えロープを約1〜1.5m間隔で、プラスチック製杭又は切り株などにより固定する。
また、各ポールにネットを固定するために、針金などにより、各ポール毎に2〜3個所程度固定するのがよい。なお、該ポールは、強度を高めるために、針金やロープなどにより支線を張ることが好ましい。また人が出入りできるように、数個所程度カーテン式のような出入り口を取付けることができる。前記ロープ類は、耐候性などの点から、ポリエチレン製のものが好適である。
図2は、本発明の裾張りネット付き防獣用ネットの主ネットを張設し、ポールに固定した状態の1例を示す説明図である。なお、この図2においては、フェンス状主ネットのみを示し、補助ネットは図示していない。高さ1.2〜2.5mのフェンス状主ネット2の上端部に通された張りロープ9は、間隔3〜5mのポール7、7’に11で示すように取付けられると共に、主ネット2の下端部に通された押えロープ10は、ポール7、7’に12で示されるように取付けられ、かつプラスチック製杭8(切り株利用も可)によって固定されている。ネットは、針金などにより、13で示されるようにポール7、7’に固定されており、またこのポール7、7’は、0.5m程度地面へ打ち込まれている。
【0010】
【実施例】
次に、本発明を実施例により、さらに詳細に説明するが、本発明は、これらの例によってなんら限定されるものではない。
実施例1
(1)主ネット、補助ネットの作製及びそれらの連結
繊度400デニールの黒色ポリエチレン糸60本と、径0.2mmのステンレス鋼線8本を用いて得られたステンレス鋼線入りポリエチレン撚り糸を使用し、蛙股網方法により編網し、幅1.8m、長さ50mの網地からなる主ネットを作製した。この網地の網目形状は、一辺150mmの菱形であった。
一方、繊度400デニールの黒色ポリエチレン糸60本を用いて得られたポリエチレン撚り糸を使用し、蛙股網方法により編網し、幅1.6m、長さ50mの網地からなる補助ネットを作製した。この網地の網目形状は、一辺75mmの菱形であった。
次に、前記主ネットの幅方向中央部において長手方向に、径2.8mmのポリエチレンロープを通し、このロープを介して、補助ネットの幅方向上端部と主ネットとを結束用ポリエチレンロープで結束し、主ネットと補助ネットを連結して一体化させ、裾張りネット付き防獣用ネットを作製した。
(2)防獣用ネットの設置
福井県三方町田井野地区の梅園ぎわに、2000年12月上旬、以下のようにして、前記(1)で得られた裾張りネット付き防獣用ネットを設置した。
まず、前記防獣用ネットを束ねた状態で、その主ネットの上端部に径10mmの黒色ポリエチレン張りロープを、主ネットの下端部に径8mmの黒色ポリエチレン押えロープを通すと共に、補助ネットの下端部に径8mmの黒色ポリエチレン押えロープを通した。
【0011】
一方、防獣用ネット配置場所の地面に、径33mm、長さ240cmの樹脂コーティング鋼管からなるポール又は径38mm、長さ240cmのグラスファイバーポールを、約5m間隔で50cm程度打ち込み、ポールを立てた。次いで、前記の束ねられた防獣用ネットを少しずつ広げながら、主ネットの張りロープ及び押えロープをポールに固定すると共に、主ネットの押えロープを、約1m間隔で、長さ43cmのポリプロピレン製杭又は切り株で固定し、さらにネットを各ポールに2個所ずつ針金で固定することにより、主ネットをフェンス状に設置した。
一方、補助ネットは、その地面上の先端部が、上記フェンス状主ネットの下端部から、約120cm離れた位置に、かつ弛んだ状態で配設されるように、その押えロープを約1m間隔で長さ43cmのポリプロピレン製杭又は切り株で固定した。また、各ポールは、針金で支線を張り、動物の衝撃に対する強度を高めた。さらに、この防獣用ネットの適当な2個所に、カーテン式の人出入口を設けた。
このような長さ50mの裾張りネット付き防獣用ネットを、延長約11kmにわたり設置した。
(3)評価
2001年5月上旬(防獣用ネットを設置してから半年後)に、鹿の侵入の有無を検査したところ、林道沿いで、数個所鹿の通った跡があったが、梅園への鹿の侵入は全く認められなかった。
【0012】
【発明の効果】
本発明によれば、農作物や造林木の若芽、樹皮などを、野生の動物、特に日本鹿やカモシカなどのシカ科動物の獣害から効果的に守ることができ、かつ比較的軽量で、作業性の良い裾張りネット付き防獣用ネットを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、フェンス状主ネットに補助ネットを連結してなる本発明の裾張りネット付き防獣用ネットを説明するための1例の斜視図である。
【図2】図2は、本発明の裾張りネット付き防獣用ネットの主ネットを張設し、ポールに固定した状態の1例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 裾張りネット付き防獣用ネット
2 フェンス状主ネット
3 補助ネット
4 ロープ
5 補助ネットの地面上先端部
6 フェンス状主ネットの下端部
7、7’ ポール
8 プラスチック製杭
9 張りロープ
10 押えロープ
Claims (5)
- 合成繊維撚り糸を編網してなる網地から構成されたフェンス状主ネットと、金属線無混入合成繊維撚り糸を編網してなる網地から構成された補助ネットとの組合わせからなり、かつ該補助ネットが、前記フェンス状主ネットの網目よりも小さい網目を有し、かつ、主ネット及び補助ネットの網目形状がそれぞれ菱形であって、主ネットの網目の大きさが一辺80〜200mmであり、かつ補助ネットの網目の大きさが一辺40〜100mmであるとともに、該フェンス状主ネットの長手方向全長にわたり、その高さ方向中間部から地面に向けて斜状に配設されていて、フェンス状主ネットの高さが1 . 2〜2 . 5mであって、該主ネットにおける補助ネットの取付け位置の高さが0 . 6〜1 . 3mであり、かつ補助ネットの地面上先端部とフェンス状主ネットの下端部との距離が0 . 5〜1 . 5mであることを特徴とする裾張りネット付き防獣用ネット。
- 主ネットの合成繊維撚り糸が金属線入りである請求項1記載の裾張りネット付き防獣用ネット。
- 主ネットと補助ネットとが、防獣用ネットを張設する前に、予め連結され、一体化されてなる請求項1又は2記載の裾張りネット付き防獣用ネット。
- 金属線入り合成繊維撚り糸が、直径0.15〜0.3mmのステンレス鋼線入りポリエチレン繊維撚り糸であり、かつ金属線無混入合成繊維撚り糸が、ポリエチレン繊維撚り糸である請求項2又は3記載の裾張りネット付き防獣用ネット。
- 該主ネットにおける補助ネットの取付け位置の高さが0 . 9〜1 . 3mである請求項1ないし4のいずれかに記載の裾張りネット付き防獣用ネット。
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