JP2006296234A - 防獣ネット及び防獣ネットの施工方法 - Google Patents

防獣ネット及び防獣ネットの施工方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 防獣ネットを簡素な構造とし、防獣ネットを広範囲に設置でき、特に、地形の悪い場所でも単純且つ簡単に設置でき、経費も低コストに抑制する。
【解決手段】 単糸を編網してなる網地2から構成され、網地の上部網3より下側にある下部網4に複数のループ5を間隙を置いて網地2の幅方向にその表面側に形成してなり、1つのループ5の長さが網地2の目合いよりも大きく設定され、1つのループ5の長さが5〜30cm、高さが1〜10cm、直径が1〜5mmに設定されている。また、記網地2の上部網3と下部網4とは一体に形成してある。防獣ネット1の施工方法は、防獣ネット1の上部網3を支柱10で立設して、フェンス部分を構成し、上部網3より下側の下部網4を地面11に敷設し、トラップ部分を構成する。
【選択図】 図5

Description

本発明は防獣ネット及びその施工方法に関し、詳しくは、農作物や造林木の若芽、樹皮などを、野生の動物、特に猪の獣害から効果的に守ることができる防獣ネットに関するものである。
従来、農作物や、造林木の若芽、樹皮などを、野生の日本鹿、カモ鹿などの鹿科動物、あるいはウサギ、猿、猪などの獣害から守るために、一般に防獣ネットをフェンス状に張設し、前記動物の侵入を防止することが行われてきた。そして動物の侵入を効果的に防止するために、これまで、防獣ネットに関して、様々な提案がなされている。例えば、(1)防獣ネット本体を構成する一部の網脚を通電網脚で形成した防獣ネット(特許文献1参照)、(2)合成繊維に金属線を混入して構成した防獣ネットをフェンス張りした状態で、上段領域を大目網、下段領域を小目網に形成したフェンス張り式防獣ネット(特許文献2参照)、(3)合成繊維に直径0.3mm以上の金属線を混入して構成した防獣ネット(特許文献3参照)、(4)金属線材のみで撚紐無結節に編網したネット本体の組節部はきつめに、網脚部は弛めに形成したフェンス状獣害防止ネット(特許文献4参照)、(5)発光物質を合成繊維製網地に混入、付着又は塗布した発光防獣ネット(特許文献5参照)、(6)フェンス状主ネットの長さ方向全長にわたり、高さ方向中間部から地面に向けて、補助ネットを斜状に配設することにより、地面から浮いた状態で設置し、鹿科動物がフェンス状の主ネットに接近しようとすると、前脚に該補助ネットがからみ、主ネットに接近しようとした動物が嫌がり、主ネットに接近しなくなるもの(特許文献6参照)、(7)防獣ネット一方端に重り入りロープを配設したもの(特許文献7参照)などが提案されている。
実開平6−19483号公報 実開平7−14882号公報 実開平7−34680号公報 実公平7−37506号公報 特開平11−56208号公報 特開2003−199479公報 特開2003−219788公報
しかしながら、農家からは比較的安価で効果の高い対策が求められており、これらの防獣ネットは、いずれも動物の侵入防止に関して、ある程度の効果を有するものの、実用的には、必ずしも十分に満足し得るものではなかった。即ち、前記の各防獣ネットにおいては、いずれも、広範囲な設置を要する場合には、対策に要する費用が膨大なものとなり、採算があわないおそれがあるという問題、傾斜面など地形の悪い場所では設置作業が困難という問題、設置作業が複雑であり経費を要するという問題がある。例えば、前記(1)〜(3)は広い範囲の設置には経費、労力を要し不適である。また前記(4)の金属線材のみからなるフェンス状獣害防止ネットは、動物によって噛み切られて破網することはないものの、嵩張ったり、重量が大となって作業性が悪い上、地形の起伏に沿うように展張しにくいなどの欠点を有している。また、前記(3)の直径0.3mm以上の金属線を混入した合成繊維からなる防獣ネットは、上記(4)のフェンス状獣害防止ネットほどではないにしても、それと同じような欠点を有している。上記(6)では、起伏が激しく地形の悪い個所などで補助ネットの設置が困難であり、補助ネットを設ける分コスト高が伴なうものであり、更には足全体が補助ネットに掛かって主ネットが影響を受けるという問題、傾斜して設置された補助ネットに猪や鹿の全体重が加わるおそれがある。上記(7)も設置に労力をコストを要するという問題がある。
このような事情を背景として、本発明はなされたものであり、防獣ネットを簡素な構造とし、防獣ネットを広範囲に設置でき、特に、地形の悪い場所でも単純且つ簡単に設置でき、経費も低コストに抑制できる、野生の動物、特に猪、鹿などの獣害から効果的に守ることができる防獣ネットを提供することを目的としてなされたものである。
本発明者は、優れた機能を備える防獣ネットを開発すべく鋭意研究を重ねた結果、猪、鹿等による獣害の深刻化に対して、経済的で効果的な対策を提案するものである。即ち請求項1の発明は、単糸又は撚糸を編網してなる網地から構成され、該網地の上部網より下側にある下部網に複数のループを間隙を置いて前記網地の幅方向に表面に形成してなり、1つの前記ループの長さが前記網地の目合いよりも大きく設定され、前記1つのループの長さが5〜30cm、高さが1〜10cm、直径が1〜5mmに設定されていることを特徴とする防獣ネットである。
請求項2の発明は前記網地の上部網と下部網とは一体に形成してある請求項1の防獣ネットである。
請求項3の発明は、防獣ネットの上部の領域の網地を支柱で立設し、前記上部網より下側の下部網を地面に敷設し、前記防獣ネットが、単糸又は撚糸を編網してなる網地から構成され、該網地の下端の領域にある網に複数のループを間隙を置いて前記網地の幅方向に表面に形成してなり、1つの前記ループの長さが前記網地の目合いよりも大きく設定され、前記1つのループの長さが5〜30cm、高さが1〜10cm、直径が0.5〜5mmに設定されていることを特徴とする防獣ネットの施工方法。フェンスを構成する上部網の高さは、1m〜1.7mが好ましい。防獣ネットの幅は、長さ5m〜100mが好ましい。下部網の長さは、20〜100cmが好ましい。なお、網地の目合いは2〜20cm、特に2〜3cmが好ましい。網地の目は角形で全部が同じ目合であることが好ましい。
請求項1の発明によれば、ループの形成された下部網を地面の地形、起伏に沿って置けばよいので、施工が簡単である。地面に置く下部網は地形の悪い起伏の激しい場所の施置も、平地の施置と同様、地面に沿って置くだけであるので、施工が単純、簡単だから経費がかからない。施置経費を抑制できるので、広い地域に張ることができる。地面に置かれているネットの表面に形成したループが、猪・鹿のヒズメにひっかかり嫌がらせ、また、手足の全体がネットにかかることがなく、上部網を損傷するおそれが少なく、上部網に猪、鹿等を近づけないという効果がある。
請求項2の発明によれば、上部網と下部網が一体となっているので、製造や設置が容易である。
請求項3によれば、請求項1と同様の効果を奏する。
防獣ネット1は、単糸を編網してなる網地2から構成され、網地の上部網3より下側にある下部網4に複数のループ5を間隙を置いて網地2の幅方向にその表面側に形成してなり、1つのループ5の長さが網地2の目合いよりも大きく設定され、1つのループ5の長さが5〜30cm、高さが1〜10cm、直径が1〜5mmに設定されている。また、記網地2の上部網3と下部網4とは一体に形成してある。
防獣ネット1は、合成繊維単糸を用い、網目形状が角形で、かつ、一辺が2〜20cm、特に2〜3cmになるように編網し、網地2を作製することが好ましい。網目は菱形でもよい。編網方法としては、特に制限はなく、従来防獣ネットの網地の作製において慣用されている方法の中から、任意の方法を選択して用いることができる。例えば、ラッセル綱、本目網、蛙股網、綟網、無結節網などの編網方法を挙げることができるが、固くてずれないなどの点から蛙股網方法が好適である。
本発明の防獣ネットにおいては、防獣ネットを設置する前に、予めネット1とループ5とを連結し、一体化しておけば、防獣ネット1を設置する際の作業性の点で好ましい。ネット1とループ2との連結方法としては、両者を連結し得る方法であればよく、特に制限はないが、例えば以下に示す方法を好ましく用いることができる、下部網4の幅方向に紐、例えば、合成樹脂製の線条を2つ折りにして、折り曲げ部6をネットの結節点7に引っ掛け、両端部を他の結節点8で結ぶ。
網地は、合成繊維単糸を編網してなる網地から構成されている。合成繊維としては、特に制限はなく、様々なものを用いることができるが、野外において、長期間にわたり、日光や風雨に曝されることから、寿命の点でポリエチレン繊維が好適である。ポリエチレン繊維を構成するポリエチレンとしては、高密度ポリエチレン(HDPE)、低密度ポリエチレン(LDPE)、線状低密度ポリエチレン(LLDPE)など、いずれも用いることができるが、酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤などを配合し、耐候処理を施したものが好適である。また、ポリエチレン繊維は、強度の点から延伸処理を施したものが好ましい。合成繊維撚り糸の色調については特に制限はない。
防獣ネットの施工方法は、(1)防獣ネット1の上部網3を支柱10で立設して、フェンス部分を構成し、上部網3より下側の下部網4を地面11に敷設し、トラップ部分を構成するものである。この防獣ネット1の上部網3の高さは、通常1〜2.5m、好ましくは、1〜1.7m程度であり、また、幅は、防獣ネットを設置する場所の地形により、異なるが、一般には5〜100m、好ましくは5〜50m程度である。また、地面に置かれる下部網4は、フェンス部分の最下部12が地面11についたところから地面に沿って、20〜200cm、好ましくは20〜150cm、特に好ましくは、20〜100cmの長さで地面11に沿って設置されることが好ましい。地面11に置かれる下部網4は、地形に沿って自然体で置かれるだけである。ただし、付加的に杭で下部網4を適宜に固定してもよい。
次に、本発明を実施例により、さらに詳細に説明するが、本発明は、これらの例によってなんら限定されるものではない。
(1)網地の作製及びそれらの連結繊度1200デニールの緑色ポリエチレン糸を使用し、ラッセル編網方法により編網し、角形の目合い縦2.0cm×横2.5cm、長さ50m、高さ150cmの網地2を作製した。一方、ループ5は黒色ポリエチレン糸で作製した。このループ5と網地2とを前記の通り連結して一体化させ、防獣ネット1を作製した。1つのループ5の長さが30cm、最大高さが3cm、直径が0.9mmに設定されている。
防獣ネット1の配置場所の地面に、径40mm、高さ140cmの支柱10を約5m間隔で地面へ50cm程度を打ち込み、支柱10を立てた。次いで、束ねられた防獣ネット1を少しずつ広げながら、網地を支柱10に針金等で固定する。一方、ループ5を設けた下部網4は、地面11に置くだけでよい。このような長さ50mの防獣ネットを、延長約20kmにわたり設置する。
以上説明した本発明実施形態によれば、ループ5の形成された下部網4を地面11の地形、起伏に沿って置けばよいので、施工が簡単である。地面11に置く下部網4は地形の悪い起伏の激しい場所の施置も、平地の施置と同様、地面11に沿って置くだけであるので、施工が単純、簡単だから経費がかからない。また、施置経費を抑制できるので、広い地域に張ることができる。地面11に置かれている下部網4の表面に形成したループ5が、図5に示す通り、猪・鹿のヒズメにひっかかり、嫌がらせることができる。また、手足の全体がネットにかかることがなく、上部網3を損傷するおそれが少なく、上部網3に猪、鹿等を近づけないという効果がある。上部網3と下部網4とが一体化されているので、製造や施置が容易である。
本発明は、害獣、特に猪に有効な防獣ネットを提供する。
本発明実施形態の防獣ネット1の正面図である。 本発明実施形態の防獣ネット1の設置状態を示す斜視図である。 同正面図である。 本発明の防獣ネット1のループ5の形成された網地の部分拡大斜視図である。 本発明実施形態の防獣ネット1のループ5に猪のヒズメが引っ掛かった状態を示す説明図である。
符号の説明
1・・・防獣ネット 2・・・網地 3・・・上部網 4・・・下部網 5・・・ループ
6・・・折り曲げ部 7・・・結節点 8・・・結節点 10・・・支柱
11・・・地面

Claims (3)

  1. 単糸又は撚糸を編網してなる網地から構成され、該網地の上部網より下側にある下部網に複数のループを間隙を置いて前記網地の幅方向に表面に形成してなり、1つの前記ループの長さが前記網地の目合いよりも大きく設定され、前記1つのループの長さが5〜30cm、高さが1〜10cm、直径が0.5〜5mmに設定されていることを特徴とする防獣ネット。
  2. 前記網地の上部網と下部網とは一体に形成してある請求項1の防獣ネット。
  3. 防獣ネットの上部網を支柱で立設し、
    前記上部網より下側の下部網を地面に敷設し、
    前記防獣ネットが、単糸又は撚糸を編網してなる網地から構成され、該網地の下端の領域にある網に複数のループを間隙を置いて前記網地の幅方向に表面に形成してなり、1つの前記ループの長さが前記網地の目合いよりも大きく設定され、前記1つのループの長さが5〜30cm、高さが1〜10cm、直径が0.5〜5mmに設定することを特徴とする防獣ネットの施工方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012019716A (ja) * 2010-07-13 2012-02-02 Sekisui Jushi Co Ltd 樹木の根元保護具及び樹木の根元保護方法

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