JP2003219788A - 防獣システムと、防獣用ネット並びに防獣用ネット係止環 - Google Patents

防獣システムと、防獣用ネット並びに防獣用ネット係止環

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JP2003219788A
JP2003219788A JP2002017113A JP2002017113A JP2003219788A JP 2003219788 A JP2003219788 A JP 2003219788A JP 2002017113 A JP2002017113 A JP 2002017113A JP 2002017113 A JP2002017113 A JP 2002017113A JP 2003219788 A JP2003219788 A JP 2003219788A
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JP2002017113A
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Itsuo Koyama
逸雄 小山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の通電性ネットは、導電部材を備えたネット
と、地中のマイナス極とを利用した防獣装置であり、猿等の
害獣に対しては有効性に疑問がある。またネットと導電部
材とを個別にする構成では、作業が面倒であること、又
はネットの張装と、導電部材の配線に、それぞれ作業担当
者が必要となり、設置及び各種作業に手間を要するこ
と、又は各種部材、機材等の準備、搬入、運搬等に手間
を要し、また保管等においても手間及び場所を要するこ
と、等の課題がある。 【構成】 本発明は、撚糸と、導電撚糸とを編成し、導
電撚糸で結節した導電ネット素材と撚糸で結節したネット素材
とを交互に配置して防獣用ネットを編成し、防獣用ネットに一
方端に重り入りローフ゜を配設し、防獣用ネットを圃地に立設
した可撓性を備えたホ゜ールに張装し、重り入りローフ゜を地面
に配置し、防獣用ネットの下方が地面に延展された状態を
確保して、防獣用ネットと地面との隙間をなくし、防獣用ネ
ットと地面との間より猿等の侵入を防止し、かつ導電ネット
素材とネット素材とを交互に配置し、導電ネット素材とネット素
材間に接触した猿等の害獣を撃退する防獣システムである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、猪、鹿、猿、たぬき、
狐、もぐら、ねずみ等の害獣に対応できる防獣システムと、
防獣用ネット並びに防獣用ネット係止環に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、防獣システムと、防獣用ネットに関して
は、次に挙げる文献(1)〜(3)があるので、内容を、下記
において説明する。尚、防獣用ネット係止環に関しては、
この種の防獣システム関係には、検索できなかった。
【0003】文献(1)は、特開平6-225680号の猿害防止
装置があり、その内容は、猿の侵入を防止すべき境界線
に設けた多数の支柱間に張設されたネットと、このネットの上
部に垂設又は斜設して設けた裸電線と、この裸電線に衝
撃電流を流す電源装置とを備えた猿害防止装置であっ
て、裸電線に流れる衝撃電流の状態を信号で発信し、こ
の信号を自宅等の遠隔場所で受信して衝撃電流の状態を
監視すること、及び雑草等が裸電線に触れて短絡し、猿
に対する衝撃が無くなっている状態を自宅で監視して、
遠隔操作により監視する構成である。特徴は、農家が手
間暇かけて育成してきた果物等の収穫物を荒らす猿によ
る被害を有効に防止することである。
【0004】文献(2)は、実開平6-19483号の防獣用ネット
であり、内容は、防獣用ネット本体を構成する網脚の一部
及び/又は他の一部を通電網脚で形成し、この一部及び
/又は他の一部の導電網脚に接触することによって導通
状態となり、その衝撃によって害獣の侵入を防止するこ
と、又は猿のように地面から飛び上がる害獣に対しても
有効に作用する構成である。特徴は、略全ての害獣に対
応できる防獣用ネットを提供できる。
【0005】文献(3)は、特開平8-112055号の電気柵で
あり、内容は、導電材によって形成した柵本体の上縁に
複数本のフ゜ラス極の裸電線を設け、この裸導線の下の柵本
体にネットを張装し、マイナス極を地中にアースするとともに、ネッ
トに接続する構成である。特徴は、裸電線→猿→柵本体
→アース線→地面、という経路で衝撃電流が流れることに
より、害獣撃退を図ることにある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】文献(1)〜(3)は、導電
部材(導電材、通電・導電網脚等)を備えたネットと、地
中のマイナス極とを利用した防獣装置であり、猿等の害獣に
対しては有効性に疑問がある。またネットと導電部材とを
個別にする構成では、作業が面倒であること、又はネット
の張装と、導電部材の配線に、それぞれ作業担当者が必
要となり、設置及び各種作業に手間を要すること、又は
各種部材、機材等の準備、搬入、運搬等に手間を要し、
また保管等においても手間及び場所を要すること、等の
課題が考えられる。
【0007】尚、文献(2)において、防獣用ネット本体を構
成する網脚の一部及び/又は他の一部に、それぞれ通電
網脚を形成し、この各通電網脚に接触した際に、害獣に
電気的な衝撃を与える構成となっている。しかしなが
ら、対峙して設けた構成であることから、各通電網脚に
接触しない状況が発生し易いこと、又は衝撃を与える頻
度が低下すること、等の課題がある。またこの各通電網
脚は、それぞれ単線形状であるので、何れか1本が破損
した場合には機能せず、本来の害獣対策としては、十分
とは云えない問題点がある。殊に、屋外で、山間の如
く、風雪に晒される状況を考えた場合は、前記単線形状
の問題点がクロース゛アッフ゜されることは明白である。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、通電
性ネットに、交互に通電機能を付与した通電ネット素材を設け
る構成としたので、屋外で、山間の如く、風雪に晒され
る状況、又は猿等の害獣が飛付く、等の如く、過酷な使
用状態でも、防獣効果を発揮すること、このような過酷
な使用でも損傷が少ないこと、等の目的を達成するこ
と、又は構造の簡略化、設置作業、取扱いの容易化、簡
略化等を図りつつ、低コストの防獣用ネットを提供すること、
等を意図する。
【0009】請求項1は、合成樹脂製の繊維を数本撚り
上げた撚糸と、数本の合成樹脂製の繊維と数本のワイヤーと
を撚り上げてなる導電撚糸とを編成し、この導電撚糸で
結節した導電ネット素材と撚糸で結節したネット素材とを交互
に配置して防獣用ネットを編成し、この防獣用ネットに一方端
に重り入りローフ゜を配設し、この防獣用ネットを、農地、果
樹園等の圃地に立設した少なくとも上方が可撓性を備え
たホ゜ールに張装し、この張装時に、重り入りローフ゜を地面に
配置し、この配置の際に、防獣用ネットの下方が地面に延
展された状態を確保して、防獣用ネットと地面との隙間を
なくし、この防獣用ネットと地面との間より猿等の侵入を
防止し、かつ前記導電ネット素材とネット素材とを交互に配置
し、この導電ネット素材とネット素材間に接触した猿等の害獣
を撃退することを特徴とした防獣システムである。
【0010】請求項2の発明は、請求項1の目的を達成
し、かつ猿等の害獣から防獣用ネットを保護することを意
図する。
【0011】請求項2は、合成樹脂製の繊維を数本撚り
上げた撚糸と、数本の合成樹脂製の繊維と数本のワイヤーと
を撚り上げてなる導電撚糸とを編成し、この導電撚糸で
結節した導電ネット素材と撚糸で結節したネット素材とを交互
に配置して防獣用ネットを編成し、この防獣用ネットに一方端
に重り入りローフ゜を配設し、この防獣用ネットを、農地、果
樹園等の圃地に立設した硬性ホ゜ールと、この硬性ホ゜ールに設
けた可撓性ホ゜ールとでなるホ゜ールに張装し、この張装時に、
重り入りローフ゜を地面に配置し、この配置の際に、防獣用
ネットの下方が地面に延展された状態を確保して、防獣用ネ
ットと地面との隙間をなくし、この防獣用ネットと地面との
間より猿等の侵入を防止し、かつ前記可撓性ホ゜ールにより
防獣用ネットの上方への猿等の飛付きを回避し、また前記
導電ネット素材とネット素材とを交互に配置し、この導電ネット
素材とネット素材間に接触した猿等の害獣を撃退すること
を特徴とした防獣システムである。
【0012】請求項3の発明は、請求項1の目的を達成
し、かつ害獣の侵入防止、撃退に役立つ防獣用ネットであ
って、低コストの防獣用ネットの提供を意図する。
【0013】請求項3は、農地、果樹園等の圃地に立設
した少なくとも上方が可撓性を備えたホ゜ールに張装する防
獣用ネットであって、この防獣用ネットは、合成樹脂製の繊維
を数本撚り上げた撚糸と、数本の合成樹脂製の繊維と数
本のワイヤーとを撚り上げてなる導電撚糸とを編成し、この
撚糸又は導電撚糸で結節したネット素材又は導電ネット素材で
ワンヒ゜ースのネット部位を形成し、またワンヒ゜ースでなる撚糸で結
節したネット素材又は導電撚糸で結節した導電ネット素材とを
交互に配置して防獣用ネットを編成したことを特徴とする
防獣システムの防獣用ネットである。
【0014】請求項4の発明は、請求項1の目的を達成
し、かつ害獣の侵入防止、撃退に役立つ防獣用ネットであ
って、耐久性、衝撃に強い防獣用ネットの提供を意図す
る。
【0015】請求項4は、防獣システムの防獣用ネットを、その
上半分が細い撚糸及び導電撚糸で、またその下半分が太
い撚糸及び導電撚糸で構成したことを特徴とする防獣シス
テムの防獣用ネットである。
【0016】請求項5の発明は、請求項1の目的を達成
し、かつ防獣用ネットを、支柱に、確実、簡易かつワンタッチで
係止できる防獣用ネット係止環の提供を意図する。
【0017】請求項5は、可撓性ホ゜ールの先端に係止環を
設け、この係止環は、略二重捲きの環体を備えており、
この環体の隙間を利用して上方のローフ゜を回転し、当該係
止環に挿入し、この上方のローフ゜に、防獣用ネットを係止す
る構成としたことを特徴とする防獣用ネット係止環であ
る。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の実施例を説明すると、果
樹園、農地の区画部又は境界等の地面に、適宜間隔で数
本のホ゜ール(導電又は不導電のいずれも可能である)を打
込み(設け)、このホ゜ール間に防獣用の防獣用ネットを張装
する。この防獣用ネットの下端に設けた重り入りローフ゜を地
面に配置し、防獣用ネットで地面が覆われる状態とし、害
獣の防獣用ネットからの潜り込み、又はホ゜ール近辺地中から
の侵入等の防止を図ること、また地面をほふくする極め
て小さい害獣の侵入防止、又は風雨による防獣用ネットの
盲動防止等に役立てる。殊に、下半分を太い撚糸及び導
電撚糸で構成する防獣用ネットでは有効である。そして、
張装された防獣用ネットの各導電ネット素材のワイヤーを、それぞ
れハ゛ッテリー、その他電源等(以下、ハ゛ッテリーとする)に接続
する。尚、害獣の種類、又は地域の特性等を考慮した使
用態様では、ハ゛ッテリーの一方を、防獣用ネットの各導電ネット素
材のワイヤーに、またハ゛ッテリーの他方を、地面のアース電極に接
続する使用態様もあり得る。
【0019】前記ホ゜ールは、上方が可撓性ホ゜ールであること
から、防獣用ネットの重さ、又は他の物により、撓んだ状
態を確保して、例えば、防獣用ネット及び/又はホ゜ールに飛
び移る猿、鳥、小虫、小動物等の害獣の侵入防止に寄与
できる。尚、防獣用ネットに識別・トラの柵、識別・トラの遮蔽
板、防獣用ネット、又は他のネット、識別・トラ柄・ラメ入りローフ゜、
識別・トラ柄・ラメ入りテーフ゜等を添接して設け(各例とも、数
の限定はない)、猪、鹿、熊等の害獣防止を図ることも
できる。
【0020】以上の状態で、各導電ネット素材のワイヤーに通
電する。そして、害獣が、この−+の各導電ネット素材のワ
イヤーに接触及び/又は把持することにより、導電状態と
なり、電気的な衝撃を与える。従って、猿、鳥等のよう
に、飛付く、飛来等する害獣が各導電ネット素材に接触す
ることで、電気的な衝撃を与え、これらの害獣を撃退し
得ることから、果樹園等の作物、木、芽等の保護が図れ
る。また地面のアース電極に接続する使用態様では、大き
い害獣に対して電気的な衝撃を与え得ることで、前述の
害獣と同様な撃退ができる特徴がある。また各導電ネット
素材を菱形、四角等の格子状として、少なくとも二本の
ネット素材によって編成することで、効率的のよい電気的
な衝撃を与え得ること、又は耐久性の向上と、確実に電
気的な衝撃を与え得ること、等の特徴がある。
【0021】尚、ネット素材と各導電ネット素材とで編成した
防獣用ネットは、アース電極への接続に関する作業が不要とな
り、設置の容易化、電線の設置不用による各種の利点、
又は低コスト化、装置の簡略化等に寄与できる。
【0022】また図示しないが、警告光、警報との併
用、又はラメ入り撚糸、飾糸付きワイヤー入り撚糸を編成する
ことにより、例えば、害獣又は人への注意又は警告を与
えて、未然に電気的な衝撃、体への障害、死亡発生等を
回避できる実益もある。
【0023】本発明では、硬性ホ゜ールに、可撓性ホ゜ールを入
れ子式として、止具等で固止する構成であり、ホ゜ールの長
さ、可撓性の調整が図れること、多目的な使用、又は各
種の害獣対策が図れること、等の特徴がある。また防獣
用ネットの吊下用ローフ゜を、係止環の環体の隙間を移動し
て、この環体の孔に移動することで、当該防獣用ネットの
吊下用ローフ゜を、係止環に確実かつワンタッチで係止できる。
また逆の操作で、確実かつワンタッチで取外しできる。従っ
て、ローフ゜の取付けの容易化、簡便化、風雨・衝撃による
脱離防止化、又は取外しの容易化、簡便化等に寄与でき
る。
【0024】
【実施例】以下、本発明の一実施例を説明する。
【0025】1は防獣用ネットで、この防獣用ネット1は、合成
樹脂製の繊維を数本撚り上げた撚糸100aを、結節した菱
形のネット素材100と、数本の合成樹脂製の繊維と数本のワイ
ヤーとを撚り上げた導電撚糸101aを、結節した菱形の導電
ネット素材101とで構成する。この一例では、ネット素材100
と、導電ネット素材101とを交互に配置して防獣用ネット1を編
成する。このように、防獣用ネット1に、ネット素材100と、導
電ネット素材101とが設けられていること、又は配置等は基
本である。しかし、このネット素材100と、導電ネット素材101
との配置は、菱形の寸法、防獣用ネット1の密度、害獣の種
類、使用場所等の条件で、別の対応もありえる。尚、防
獣用ネット1に、ネット素材100と、−+の各導電ネット素材101と
が設けられていることが基本である。しかし、この構造
は、前述の配置と同じ考えが採用できる。この結節した
菱形のネット素材100、結節した菱形の導電ネット素材101は、
一例であり、他の形状、例えば、四角、六角、方形等の
ネット素材100、導電ネット素材101でも可能である。
【0026】2はホ゜ールで、このホ゜ール2は、硬性ホ゜ール200
に、可撓性ホ゜ール201を入れ子式として、止具202等で固止
する構成である。そして、この可撓性ホ゜ール201は、猿等
の飛来する害獣の吊下がり状況なくすために利用する。
即ち、防獣用ネット1の密度に猿が飛付いた際に、撓むこと
で、恐怖感と、衝撃感を与える。また電気的な衝撃とに
より撃退する。尚、一例では、可撓性ホ゜ール201を入れ子
式として、防獣用ネット1の高さ調整、収容の容易化、体裁
の確保、撓みの確保、防獣用ネット1の効果の拡充、利用範
囲の拡充等が図れる。図中203は、硬性ホ゜ール200の孔を示
す。このホ゜ール2の先端には係止環3が設けられる。この係
止環3は、可撓性ホ゜ール201に挿入又は係止される脚部300
と、略二重捲きの環体301とを備えており、この環体301
にはローフ゜(後述する)移動用の隙間302が設けられる。図
中303は環体301の孔、また304は環体ム301の先端に設け
た把持、危険防止用の環部である。
【0027】4はローフ゜で、このローフ゜4は、ホ゜ール2に設けた
係止環3の環体301に挿入される。このローフ゜4の係止環3へ
の挿入と、このローフ゜4のホ゜ール2への取付けを介して防獣用
ネット1が、ホ゜ール2間に張装される。
【0028】5は重り入りローフ゜で、この重り入りローフ゜5
は、防獣用ネット1の下端に設ける。これにより、防獣用ネッ
ト1の盲動、捲れ等の防止と、害獣の侵入防止とに役立て
る。
【0029】尚、ネット素材100、導電ネット素材101にラメ、飾
糸等の反射材を編成すること、ホ゜ール2に反射材を設ける
こと、等は可能である。またこのネット素材100、導電ネット
素材101、又はホ゜ール2に、防獣手段、例えば、トラマーク・柄、
夜光塗料・発光塗料・蛍光塗料、を付設すること、は可能
である。
【0030】6はハ゛ッテリー、7は害獣、8は果樹園を示す。
【0031】
【発明の効果】請求項1の発明は、合成樹脂製の繊維を
数本撚り上げた撚糸と、数本の合成樹脂製の繊維と数本
のワイヤーとを撚り上げてなる導電撚糸とを編成し、導電撚
糸で結節した導電ネット素材と撚糸で結節したネット素材とを
交互に配置して防獣用ネットを編成し、防獣用ネットに一方端
に重り入りローフ゜を配設し、防獣用ネットを、圃地に立設し
た少なくとも上方が可撓性を備えたホ゜ールに張装し、張装
時に、重り入りローフ゜を地面に配置し、配置の際に、防獣
用ネットの下方が地面に延展された状態を確保して、防獣
用ネットと地面との隙間をなくし、防獣用ネットと地面との間
より猿等の侵入を防止し、かつ導電ネット素材とネット素材と
を交互に配置し、導電ネット素材とネット素材間に接触した猿
等の害獣を撃退する防獣システムである。従って、通電性ネッ
トに、交互に通電機能を付与した通電ネット素材を設ける構
成としたので、屋外で、山間の如く、風雪に晒される状
況、又は猿等の害獣が飛付く、等の如く、過酷な使用状
態でも、防獣効果が発揮できること、このような過酷な
使用でも損傷が少ないこと、等の目的を達成すること、
又は構造の簡略化、設置作業、取扱いの容易化、簡略化
等を図りつつ、低コストの防獣用ネットを提供できること、等
の特徴がある。
【0032】請求項2の発明は、合成樹脂製の繊維を数
本撚り上げた撚糸と、数本の合成樹脂製の繊維と数本の
ワイヤーとを撚り上げてなる導電撚糸とを編成し、導電撚糸
で結節した導電ネット素材と撚糸で結節したネット素材とを交
互に配置して防獣用ネットを編成し、防獣用ネットに一方端に
重り入りローフ゜を配設し、防獣用ネットを、圃地に立設した
硬性ホ゜ールと、硬性ホ゜ールに設けた可撓性ホ゜ールとでなるホ゜ール
に張装し、張装時に、重り入りローフ゜を地面に配置し、配
置の際に、防獣用ネットの下方が地面に延展された状態を
確保して、防獣用ネットと地面との隙間をなくし、防獣用ネ
ットと地面との間より猿等の侵入を防止し、かつ可撓性ホ゜
ールにより防獣用ネットの上方への猿等の飛付きを回避し、
また導電ネット素材とネット素材とを交互に配置し、導電ネット
素材とネット素材間に接触した猿等の害獣を撃退すること
を特徴とした防獣システムである。従って、請求項1の目的
を達成し、かつ猿等の害獣から防獣用ネットを保護できる
特徴がある。
【0033】請求項3の発明は、圃地に立設した少なく
とも上方が可撓性を備えたホ゜ールに張装する防獣用ネットで
あって、防獣用ネットは、合成樹脂製の繊維を数本撚り上
げた撚糸と、数本の合成樹脂製の繊維と数本のワイヤーとを
撚り上げてなる導電撚糸とを編成し、撚糸又は導電撚糸
で結節したネット素材又は導電ネット素材でワンヒ゜ースのネット部位
を形成し、またワンヒ゜ースでなる撚糸で結節したネット素材又
は導電撚糸で結節した導電ネット素材とを交互に配置して
防獣用ネットを編成したことを特徴とする防獣システムの防獣
用ネットである。従って、請求項1の目的を達成し、かつ害
獣の侵入防止、撃退に役立つ防獣用ネットであって、低コスト
の防獣用ネットの提供ができる特徴がある。
【0034】請求項4の発明は、防獣システムの防獣用ネット
を、その上半分が細い撚糸及び導電撚糸で、またその下
半分が太い撚糸及び導電撚糸で構成したことを特徴とす
る防獣システムの防獣用ネットである。従って、請求項1の目的
を達成し、かつ害獣の侵入防止、撃退に役立つ防獣用ネッ
トであって、耐久性、衝撃に強い防獣用ネットの提供ができ
る特徴がある。
【0035】請求項5の発明は、可撓性ホ゜ールの先端に係
止環を設け、係止環は、略二重捲きの環体を備えてお
り、環体の隙間を利用して上方のローフ゜を回転し、係止環
に挿入し、上方のローフ゜に、防獣用ネットを係止する構成と
したことを特徴とする防獣用ネット係止環である。従っ
て、請求項1の目的を達成し、かつ防獣用ネットを、支柱
に、確実、簡易かつワンタッチで係止できる防獣用ネット係止環
の提供ができる特徴がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】防獣用ネットの設置状態の要部を示す一部断面模式
図である。
【図2】可撓性を備えたホ゜ールと猿との関係を示す側面模
式図である。
【図3】図2の正面模式図である。
【図4】図2の他の例を説明する正面模式図である。
【図5】防獣用ネットを示しており、(1)は全体正面図、(2)
は要部を抽出し、かつ電極との関係を示す正面模式図で
ある。
【図6】可撓性を備えたホ゜ールを示しており、(1)は全体正
面図、(2)は要部を抽出し、かつ止具との関係を示す断
面模式図である。
【図7】防獣用ネット係止環を拡大して示す一部欠截の側面
図である。
【図8】防獣用ネットの他の設置状態を示す模式図である。
【図9】図8の要部を示す模式図である。
【符号の説明】
1 防獣用ネット 100 ネット素材 100a 撚糸 101 導電ネット素材 101a 導電撚糸 2 ホ゜ール 200 硬性ホ゜ール 201 可撓性ホ゜ール 202 止具 203 孔 3 係止環 300 脚部 301 環体 302 隙間 303 孔 304 環部 4 ローフ゜ 5 重り入りローフ゜ 6 ハ゛ッテリー 7 害獣 8 果樹園

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成樹脂製の繊維を数本撚り上げた撚糸
    と、数本の合成樹脂製の繊維と数本のワイヤーとを撚り上げ
    てなる導電撚糸とを編成し、この導電撚糸で結節した導
    電ネット素材と撚糸で結節したネット素材とを交互に配置して
    防獣用ネットを編成し、この防獣用ネットに一方端に重り入り
    ローフ゜を配設し、この防獣用ネットを、農地、果樹園等の圃
    地に立設した少なくとも上方が可撓性を備えたホ゜ールに張
    装し、この張装時に、重り入りローフ゜を地面に配置し、こ
    の配置の際に、防獣用ネットの下方が地面に延展された状
    態を確保して、防獣用ネットと地面との隙間をなくし、こ
    の防獣用ネットと地面との間より猿等の侵入を防止し、か
    つ前記導電ネット素材とネット素材とを交互に配置し、この導
    電ネット素材とネット素材間に接触した猿等の害獣を撃退する
    ことを特徴とした防獣システム。
  2. 【請求項2】 合成樹脂製の繊維を数本撚り上げた撚糸
    と、数本の合成樹脂製の繊維と数本のワイヤーとを撚り上げ
    てなる導電撚糸とを編成し、この導電撚糸で結節した導
    電ネット素材と撚糸で結節したネット素材とを交互に配置して
    防獣用ネットを編成し、この防獣用ネットに一方端に重り入り
    ローフ゜を配設し、この防獣用ネットを、農地、果樹園等の圃
    地に立設した硬性ホ゜ールと、この硬性ホ゜ールに設けた可撓性
    ホ゜ールとでなるホ゜ールに張装し、この張装時に、重り入りロー
    フ゜を地面に配置し、この配置の際に、防獣用ネットの下方
    が地面に延展された状態を確保して、防獣用ネットと地面
    との隙間をなくし、この防獣用ネットと地面との間より猿
    等の侵入を防止し、かつ前記可撓性ホ゜ールにより防獣用ネッ
    トの上方への猿等の飛付きを回避し、また前記導電ネット素
    材とネット素材とを交互に配置し、この導電ネット素材とネット
    素材間に接触した猿等の害獣を撃退することを特徴とし
    た防獣システム。
  3. 【請求項3】 農地、果樹園等の圃地に立設した少なく
    とも上方が可撓性を備えたホ゜ールに張装する防獣用ネットで
    あって、 この防獣用ネットは、合成樹脂製の繊維を数本撚り上げた
    撚糸と、数本の合成樹脂製の繊維と数本のワイヤーとを撚り
    上げてなる導電撚糸とを編成し、この撚糸又は導電撚糸
    で結節したネット素材又は導電ネット素材でワンヒ゜ースのネット部位
    を形成し、またワンヒ゜ースでなる撚糸で結節したネット素材又
    は導電撚糸で結節した導電ネット素材とを交互に配置して
    防獣用ネットを編成したことを特徴とする防獣システムの防獣
    用ネット。
  4. 【請求項4】 請求項1又は請求項2に記載の防獣システムの
    防獣用ネットは、その上半分が細い撚糸及び導電撚糸で、
    またその下半分が太い撚糸及び導電撚糸で構成したこと
    を特徴とする防獣システムの防獣用ネット。
  5. 【請求項5】 請求項1又は請求項2に記載の可撓性ホ゜ール
    の先端に係止環を設け、この係止環は、略二重捲きの環
    体を備えており、この環体の隙間を利用して上方のローフ゜
    を回転し、当該係止環に挿入し、この上方のローフ゜に、防
    獣用ネットを係止する構成としたことを特徴とする防獣用ネ
    ット係止環。
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