JP2008086295A - 害鳥忌避具 - Google Patents

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Ganjitsu Kato
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【課題】人体に悪影響を与えることなく、害鳥、特にカラスが群がることを防止する効果を持続的に維持することができ、種々の場所への設置が可能であるのに加え、設置および撤収が容易で、低コストで作成できる害鳥忌避具の提供。
【解決手段】合成樹脂製モノフィラメントからなる線材1の一端および/または中間部に少なくとも1個のリング状のバランサー部2を有する害鳥忌避具。
【選択図】図1

Description

本発明は、ごみ集積場、住居、田畑などで、カラスや鳩などの害鳥が群がることによるごみの散乱、糞による汚染、収穫物の食害などを防止するために使用される害鳥忌避具に関する。
近年、カラス、鳩などの鳥類がごみ集積場、一般家庭のごみ捨て場、住居および田畑などに群がることを防止する害鳥忌避具が多く提案され、市場に提供されている。
例えば、鳥獣忌避性を有する物質を内包するマイクロカプセル粒子が表面に付与されている繊維で構成された鳥獣被害防止ネット(例えば、特許文献1参照)が知られているが、本発明者らの調査によると、鳥獣忌避剤が付与されていても、ネット周辺に害鳥が群がることを防止するほどの効力はほとんどなく、構造上隙間のあるネットの場合には、その隙間から中のごみを引き出すことが可能であり、特に学習能力の高いカラスによる被害を防ぐ効果は小さいものであった。また、ネットではなく隙間のないシートでごみを覆った場合には、ごみの散乱を防止することが可能であるが、特に夏場などの気温が高い時に中のごみが腐敗するという問題を引き起こしていた。
さらに、固定具に固定された可撓性を有する複数の線材に太陽光が反射する球状部材を設けたカラス追い装置(例えば、特許文献2参照)が知られている。この装置によれば、線材が揺動し球状部材から反射される光による威嚇を期待できるが、古くから知られているこの種の光による威嚇は、装置を設置直後には鳥類に対する忌避効果が得られるものの、やはりカラスに対してはその学習能力の高さから持続的な効果は得られ難いばかりか、乱反射した反射光が人間の視力や視界に悪影響を与えるという問題を抱えていた。
その他、鉄砲の発砲音に似せた爆発音を定期的に発することにより鳥類を威嚇する方法や電気刺激装置を用いるなどの方法があるが、これらの大規模な防鳥装置は持続性があってもコストが高く、騒音および人間に対する危険性があるなどの問題を抱えていた。
特開2005−143349号公報 特開2001−333684号公報
本発明の目的は、人体に悪影響を与えることなく、害鳥、特にカラスが群がることを防止する効果を持続的に維持することができ、種々の場所への設置が可能なうえ、設置および撤収が容易で、低コストで作成できる害鳥忌避具を提供することにある。
上記目的を達成するために本発明によれば、合成樹脂製モノフィラメントからなる線材の一端および/または中間部に少なくとも1個のリング状のバランサー部を有することを特徴とする害鳥忌避具が提供される。
なお、本発明の害鳥忌避具においては、
前記バランサー部が線材と同一素材からなり、前記線材に対し固着または稼動自在に取り付けられていること、
前記線材が多角形の合成樹脂製モノフィラメントに捻り回転を付与して外面にらせん状稜線を形成してなる捻り線であること、
前記線材が複数本の合成樹脂製モノフィラメントを撚り合わせた撚り線であること、
前記線材の後記する方法により測定した曲げ硬さが20〜80Nの範囲であること、
前記線材の一端に支持部材を取り付け、使用状態に固定できるように構成されていること、および
前記線材およびバランサー部の少なくとも一部が黄色に着色されていること
が、いずれも好ましい条件として挙げられ、これらの条件を満たした場合には、さらに優れた効果を取得することができる。
本発明によれば、以下に説明するとおり、低コストを実現しながら、ごみ集積場、住居、田畑などで、カラスや鳩などの鳥類が群がること防止する効果を持続的に維持することができ、種々の場所へ容易に設置および撤収が可能で、人体への危険性のない害鳥忌避具を得ることができる。
以下、図面を参照しつつ本発明を具体的に説明する。
図1は本発明の害鳥忌避具の第1実施例を示す概略図、図2は本発明の害鳥忌避具の第2実施例を示す概略図、図3は本発明で使用する線材の一例を示す概略図である。
本発明の害鳥忌避具は、合成樹脂製モノフィラメントからなる線材の一端および/または中間部に少なくとも1個のリング状のバランサー部を有することを特徴とする。
すなわち、図1に示した第1実施例において、本発明の害鳥忌避具10Aは、合成樹脂製モノフィラメントからなる線材1の先端に、リング状のバランサー2を結束金具3により固定することにより構成されている。なお、この第1実施例において、バランサー2は線材1と同一素材により構成されており、この害鳥忌避具10は底部に設けたベルト状の支持部材4aにより、支柱、フェンス、ベランダ柵などの線状固定部材に取付け固定可能に構成されている。
また、図2に示した第2実施例において、本発明の害鳥忌避具10Bは、合成樹脂製モノフィラメントからなる線材1の先端に、リング状のバランサー2aを結束金具3aにより固定すると共に、線材1の中間部にもリング状のバランサー2bを結束金具3bにより固定することにより構成されている。なお、この第2実施例において、バランサー2a2bは線材1と同一素材により構成されており、この害鳥忌避具10Bは底部がポール状の支持部材4bに差し込まれて、地上やベランダの床上などに載置固定可能に構成されている。そして、中間部のバランサー2bは結束金具3bにより線材1に対し稼動自在となっており、線材1の任意の位置に固定可能となっている。
上記のように、合成樹脂製モノフィラメントからなる線材1の一端および/または中間部に、リング状のバランサー2を少なくとも1個取り付けてなる本発明の害鳥忌避具10によれば、可撓性を有する線材1がバランサー2の重さでしなり、自然風を受けることによって、この害鳥忌避具全体が不特定な動きをしてカラスなどの害鳥の警戒心を煽ることができる。この害鳥忌避具が、単調で機械的な動きではなく、不特定に遊動することによって、学習能力の高いカラスに対しても長期に渡り警戒心を与え続けることが可能となるのである。
したがって、本発明の害鳥忌避具を、ごみ集積場、住居および田畑などの害鳥が群がる場所に設置しておけば、特にカラスなどの鳥類が害鳥忌避具の周囲に近づかなくなり、ごみの散乱、糞による汚染、収穫物の食害を防止することができる。
ここで、本発明における害鳥忌避具のリング状のバランサーとは、線材に適度なしなりを与える荷重としての役割と、自然風を受け不特定な動きを発現させるための風受けの役割、さらには、人に害を及ぼすことなくリング状のバランサーそのものが周辺雰囲気を異質化して害鳥に警戒心を与える役割を担っており、これが不特定な動きをすることにより害鳥忌避効果が得られる。
このバランサーの素材としては、特に限定する必要はなく、経年劣化が少なく、リング形状に変形可能である素材、例えば、アルミニウムなどの金属線、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂およびポリフッ化ビニリデン系樹脂などの熱可塑性樹脂からなる合成樹脂製モノフィラメントなどが挙げられ、線材の素材に合わせて適宜選択することができる。とりわけ、線材と同じ合成樹脂素材からなるリング状のバランサーを可動自在に取り付けることにより、使用状況や環境の変化に応じて線材のしなり具合を調整できるばかりか、軽量で単純な構造で構成できるため、低いコストで害鳥忌避具を作成することが可能で、より好ましい形態といえる。
また、バランサーのリング形状は、正確な円形である必要はなく、様々な形状をとることが可能で、楕円形および一部に角形を有する不定形な形状などを含み、概ね円形であれば良く、線材に適度なしなりを与えるためには、バランサーの外周長がそれを取り付ける線材の長さより短いことが好ましい。
一方、本発明の害鳥忌避具で使用する線材の合成樹脂製モノフィラメントは、一般的に公知である溶融紡糸法によって得ることが可能であって、その素材を特に限定する必要はないが、熱収縮性と熱固定性を有する熱可塑性樹脂、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレンテレフタレートおよびポリブチレンテレフタレートなどのポリエステル系樹脂、6ナイロン、66ナイロン、610ナイロン、612ナイロン、6/66ナイロン共重合体、6/12ナイロン共重合体およびナイロン三元共重合体などのポリアミド系樹脂、ポリエチレンおよびポリプロピレンなどのポリオレフィン系樹脂、生分解性樹脂として、ポリ乳酸、ポリカプロラクトン、ポリブチレンサクシネート、ポリエチレンサクシネート、ポリグリコール酸、ポリアルキレンアルカノエードおよびポリβヒドロキシアルカノエートなどの脂肪族ポリエステル、同じく生分解性を有する脂肪族系ポリエステルと芳香族系ポリエステルとの共重合体、さらには、ポリフッ化ビニリデン系樹脂などが挙げられる。これらは単独あるいは混合物を用いても良い。中でも、安価で経年劣化が少なく、寸法安定性、靭性および可撓性に優れている点でポリエステル系樹脂を好ましく使用することができる。
さらに、上記線材の合成樹脂製モノフィラメントには必要に応じて、顔料、染料、耐候剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、結晶化抑制剤、害鳥忌避剤、シリカ、および可塑剤などの添加物を本発明の効果を阻害しない範囲で含有することも可能である。
本発明の害鳥忌避具の線材に使用する合成樹脂製モノフィラメントの断面形状は、その使用環境に応じて適宜選択することができ、例えば円形、楕円形、扁平、正多角形および不定形な形状を含む多角形など様々な形状挙げることができる。
その中で、断面形状が多角形の合成樹脂製モノフィラメントに捻り回転を付与して外面にらせん状稜線を形成した捻り線(図3の1a)とした場合には、線材全体の重量および使用材料を大きくすることなく、モノフィラメント単線を線材とした場合に比べ、優れた圧縮強度が得られるため、曲がり易く所定の可撓性を備えながらも折れ難いため、耐久性に優れる害鳥忌避具として好ましく使用できる。さらに、複数本の合成樹脂製モノフィラメントを撚り合わせた複合撚り線(図3の1b)とした場合には、線材の動きの自由度が増し、より複雑で不特定な動きが可能となり、本発明の害鳥忌避具として使用した場合には、害鳥の忌避効果が向上するため極めて好適に使用することができる。
上記線材に与える捻りおよび撚り回数については特に制限はなく、これらの回数が増加することで可撓性が高まる傾向にあるが、線材に適度な腰の強さと可撓性を与えるためには、20〜60回/mの範囲である場合が好ましく、線材断面の直径や素材によって適宜選択することができる。
さらに、本発明の害鳥忌避具に適度な腰の強さと所定の可撓性を与え、不特定な動きを可能とさせるためには、線材の後記する方法により測定した曲げ硬さが20〜80Nの範囲であることが好ましい。つまり、曲げ硬さがこの範囲を下回ると、線材の腰が弱くなり過ぎるために、害鳥忌避効果が得られ難くなり、逆にこの範囲を上回る場合には、線材が硬くなりすぎて適度なしなりが得られず、自然風などを受けた際にも不特定な動きし難くなるために害鳥の忌避効果が小さくなる。実用的な面からさらに好ましくは、曲げ硬さが30〜60Nの範囲である。
本発明で用いる合成樹脂製モノフィラメントからなる線材断面の直径には特に制限はなく、使用環境に応じて適宜選択されるが、直径1.5〜10mmの範囲にあると好ましく使用できる。
また、本発明の害鳥忌避具をごみ集積場、住居、田畑などに効果的に設置するためには、線材の長さが500〜3000mmの範囲にある時が最も実用性が高いが、この限りではない。
一方、本発明の害鳥忌避具の設置においては、線材の一端を地盤に差込む、およびフェンスやネットなどに直接編み込むなどして容易に設置可能であるが、より強固に固定するために、線材の一端に支持部材を有することが好ましく、例えば、地盤へ差し込み可能な杭状部材、地盤上に自立可能なベース付のポール部材およびフェンスやネットなどに取り付け可能なベルト部材などが挙げられるがこの限りではなく、設置したい環境に応じて適宜選択できる。
また、本発明の害鳥忌避具を構成する線材およびバランサーの少なくとも一部が黄色に着色されていると、害鳥の中でも、特にカラスに対して視覚による威嚇効果が得られるために好ましい。これは、カラスの黄色色盲の特性を利用したもので、害鳥忌避具を黄色とすると、周囲の環境が異質雰囲気化され、警戒心を高揚させる効果が得られ、主にカラスが群がることを防止する効果が増大する。
さらに、線材が撚り線の場合には、図3の1bに示したように、黄色原着の合成樹脂モノフィラメント1cおよび黒色原着の合成樹脂製モノフィラメント1dを撚り合わせた複合撚り線であることが極めて好ましい。このような黄色と黒色の組み合わせは、警戒色あるいは攻撃色と表現されるもので、自然界では、スズメバチ、蜘蛛、蛇などのように毒性を所持する生物がこのような模様を呈しており、これらの色を害鳥忌避具に使用することで、害鳥が危険を感じて近寄り難くなる効果が得られ、学習能力の高いカラスに対しても、忌避効果の持続性を高めることができる。
以下、本発明の害鳥忌避具について実施例に基づいて説明する。なお、実施例における害鳥忌避具の物性および性能評価は以下の方法で行った。
[線材の曲げ硬さ]
合成樹脂製モノフィラメントからなる線材試料を20℃、相対湿度65%の条件下で24時間放置した後、図4に示すように、長さ150mmにカットした線材試料11を水平方向に100mm間隔で2本設置された直径5mmのステンレス棒13aおよび13bの下に接触するようにセットし、そのステンレス棒13aおよび13bの中央部の位置で線材試料11に直径2mmのステンレス製フック12を掛け、メネベア製TCM−200型万能引張・圧縮試験機を使用して、直径2mmのステンレスフック12を引取速度50mm/分で引き上げ、この時に生じる最大応力(単位:N)を曲げ硬さとした(図4参照)。
[害鳥忌避具の性能評価]
図5に示すように、愛知県岡崎市の工場敷地内のグランドに生ごみを設置するための縦横L×L=2m×2mのごみスペース16を7つ設け、それぞれのごみスペース16に食堂から排出される生ごみを中身が見える透明なごみ袋5に入れて複数個並べ、害鳥忌避具10を設置した時のカラスの飛来状況から性能評価を行った。また、生ごみは17時に設置し、翌日の7時〜8時の状況を確認した後、生ごみを回収する作業を週に2回(水曜日・土曜日)の頻度で13週間継続して行った(図5参照)。
なお、連日同じスペースに同じ害鳥忌避具を設置すると、特定のスペースに臭いがあるとカラスが学習し、正しく評価できない可能性があるため、7つのスペースに設置する害鳥忌避具は3日に1回の頻度で入れ換えるようにし、各スペース間の距離は10m以上とした。
カラスの飛来状況の結果から、害鳥忌避具の効果を次の3段階で評価した。
◎: ごみスペースを中心に取り囲んだ面積W×W=6m×6mの範囲にカラスが入ってこなかった(図5参照)。
○: ごみスペースを中心に取り囲んだ面積W×W=6m×6mの範囲にカラスが入るが、生ごみを突付かなかった(図5参照)。
×: カラスが生ごみを突付いた。
[実施例1]
一般に公知の溶融紡糸方法によって、紡糸口金を通してポリエチレンテレフタレートを紡出した後、冷却水中で冷却固化せしめ、冷却された未延伸糸を熱延伸することにより得られた直径5mmの白色モノフィラメントを長さ1200mmに切り取り、曲げ硬さ50Nの線材を作成した。
次に、上記方法で得られたモノフィラメントを切り取り、この両端を連結し、外周長600mmのリング状のバランサーを作成した。
さらに、上記方法で作成した線材の一端にバランサーを1つ取り付けて固定し、逆側の一端に地盤に差し込み可能な杭状の支持部材を取り付けたものを害鳥忌避具とした。
このように作成した害鳥忌避具を図5に示したごみスペースの周囲に4本設置し、カラスの飛来状況を調査することで害鳥忌避具の性能評価を行った。
[実施例2]
白色モノフィラメントを黄色原着モノフィラメントとした以外は、実施例1と同様の方法で害鳥忌避具を作成し、実施例1と同様の評価方法でカラスの飛来状況を調査した。
[実施例3]
一般に公知の溶融紡糸方法によって、紡糸口金を通してポリエチレンテレフタレートを紡出した後、冷却水中で冷却固化せしめ、冷却された未延伸糸を熱延伸することにより得られた直径2mmの黄色原着モノフィラメント2本および黒色原着モノフィラメント1本を引き揃えて35回/mで撚り合わせ、これを200℃で45秒間熱処理した後、常温水で急冷、撚り固定することにより得られた直径6mmの撚り線1b(図3参照)を1200mmに切り取り、曲げ硬さ39Nの線材を作成した。
次に、上記方法で得られた複合撚り線を2本切り取り、それぞれの両端を連結し、外周長900mmと600mmのリング状のバランサーを2個作成した。
さらに、上記方法で作成した外周長900mmのバランサーを線材の一端、および外周長600mmのバランサーを線材の中間部に取り付けて固定し、バランサーを取り付けていない線材の一端に地盤に差し込み可能な杭状の支持部材を取り付けて害鳥忌避具を作成した。
このように作成した害鳥忌避具は実施例1と同様の方法で性能評価を行った。
[実施例4]
撚り線の曲げ硬さを15Nとした以外は、実施例3と同様の方法で害鳥忌避具を作成し、実施例1と同様の方法で性能評価を行った。
[比較例1]
実施例1で作成した害鳥忌避具からバランサーを取り外した時のカラスの飛来状況を調査した。
[比較例2]
ごみスペースに市販されているカラスネット(海光社製 イエロー サイズ:2m×3m)を設置した時のカラスの飛来状況を調査した。
[比較例3]
ごみスペースに害鳥忌避具を設置しなかった時のカラスの飛来状況を調査した。
Figure 2008086295
表1の結果から分かるように、本発明の害鳥忌避具(実施例1〜4)を設置した時には、カラスが生ごみを突付く現象は1回も見られず、実際に害鳥忌避具として使用した場合には、極めて優れた害鳥忌避効果を持続的に得られるものであった。
一方、本発明の条件を満たさない害鳥忌避具を使用した時(比較例1)は、バランサーが取り付けられていないために、線材の動きが小さく単調であって、学習能力の高いカラスに対して警戒心を与え続けることができずに生ごみを突付かれてしまう減少が数回見られ、害鳥忌避効果が乏しく持続性にも欠けていた。また、市販されているカラスネットを用いた場合(比較例2)は、カラスの飛来を防止する効果はほとんどなく、カラスネットの隙間からごみを突付く現象が数回観測されたのに加えて、カラスネットそのものを突付く場面も散見され、生ごみの散乱や、糞による汚染を防止する害鳥忌避具としては不十分であった。
さらに、害鳥忌避具を何も設置しない場合(比較例3)は、悪天候時を除いてほぼ全ての調査日でカラスが生ごみを突付く現象が見られ、実質的に害鳥忌避具を設置しない状態ではカラスの飛来を防ぐことはできず、本発明の害鳥忌避具の有効性を示した。
本発明の害鳥忌避具は、低コストを実現しながら、ごみ集積場、住居、田畑などで、カラスや鳩などの鳥類が群がること防止する効果を持続的に維持することができ、種々の場所へ容易に設置および撤収が可能で、人体への危険性のないなど、従来の害鳥忌避具にはない優れた特性を有する。
したがって、ごみ集積場、住居、田畑などで、カラスや鳩などの害鳥が群がることによる生ごみの散乱、糞による汚染、収穫物の食害などを防止するための害鳥忌避具として使用した場合には極めて優れた害鳥忌避効果を期待することができる。
図1は本発明の害鳥忌避具の第1実施例を示す概略図である。 図2は本発明の害鳥忌避具の第2実施例を示す概略図である。 図3は本発明で使用する線材の一例を示す概略図である。 図4は害鳥忌避具における線材の曲げ硬さを評価する装置の概略図である。 図5は害鳥忌避具の性能を評価する装置の概略図である。
符号の説明
1 線材
1a 線材
1b 線材
2 バランサー
2a バランサー
2b バランサー
3 結束金具
3a 結束金具
3b 結束金具
4a ベルト状支持部材
4b ポール状支持部材
5 ゴミ袋
6 ごみスペース
10 害鳥忌避具
10A 害鳥忌避具
10B 害鳥忌避具
11 線材
12a ステンレス棒
12b ステンレス棒
13 ステンレス製フック

Claims (7)

  1. 合成樹脂製モノフィラメントからなる線材の一端および/または中間部に少なくとも1個のリング状のバランサー部を有することを特徴とする害鳥忌避具。
  2. 前記バランサー部が線材と同一素材からなり、前記線材に対し固着または稼動自在に取り付けられていることを特徴とする請求項1記載の害鳥忌避具。
  3. 前記線材が多角形の合成樹脂製モノフィラメントに捻り回転を付与して外面にらせん状稜線を形成してなる捻り線であることを特徴とする請求項1または2に記載の害鳥忌避具。
  4. 前記線材が複数本の合成樹脂製モノフィラメントを撚り合わせた撚り線であることを特徴とする請求項1または2に記載の害鳥忌避具。
  5. 前記線材の明細書中に記載した方法により測定した曲げ硬さが20〜80Nの範囲であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の害鳥忌避具。
  6. 前記線材の一端に支持部材を取り付け、使用状態に固定できるように構成されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の害鳥忌避具。
  7. 前記線材およびバランサー部の少なくとも一部が黄色に着色されていることを特徴する請求項1〜6記載の害鳥忌避具。
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