JP5030791B2 - ネットワークファイルシステム - Google Patents
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Description
すなわち本発明は、サーバと複数のクライアントとがネットワークで接続されたネットワークファイルシステムの前記サーバに適用される方法であり、一のクライアントからのデータの書き込み要求を受信する第1受信ステップと、予め記憶している前記一のクライアントの状況及び/又は他のクライアントの状況に基づいて、前記他のクライアントの中から前記データの書込対象としてのクライアントを決定する第1判断ステップと、書込対象として決定されたクライアントに対して前記データの書き込み要求を送信する第1送信ステップとを備える方法である。
すなわち本発明は、サーバと複数のクライアントとがネットワークで接続されたネットワークファイルシステムのサーバであり、前記一のクライアントからのデータの書き込み要求を受信する第1受信手段と、予め記憶している前記一のクライアントの状況及び/又は他のクライアントの状況に基づいて、前記他のクライアントの中から前記データの書込対象としてのクライアントを決定する第1判断手段と、書込対象として決定されたクライアントに対して前記データの書き込み要求を送信する第1送信手段とを備えるサーバである。
すなわち本発明は、サーバと複数のクライアントとがネットワークで接続されたネットワークファイルシステムのサーバとしてコンピュータを機能させるコンピュータプログラムであり、前記コンピュータに、前記一のクライアントからのデータの書き込み要求を受信する第1受信機能と、予め記憶している前記一のクライアントの状況及び/又は他のクライアントの状況に基づいて、前記他のクライアントの中から前記データの書込対象としてのクライアントを決定する第1判断機能と、書込対象として決定されたクライアントに対して前記データの書き込み要求を送信する第1送信機能とを実現させるコンピュータプログラムである。
すなわち本発明は、複数のクライアントがネットワークで接続されたネットワークシステムをファイルシステムとして利用する方法であり、前記ネットワークシステムにサーバを導入する導入ステップを備え、前記サーバは、前記一のクライアントからのデータの書き込み要求を受信する第1受信手段と、予め記憶している前記一のクライアントの状況及び/又は他のクライアントの状況に基づいて、前記他のクライアントの中から前記データの書込対象としてのクライアントを決定する第1判断手段と、書込対象として決定されたクライアントに対して前記データの書き込み要求を送信する第1送信手段とを備える方法である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の例示的な実施形態を説明する。
図1は、本発明が適用されるネットワークシステムを説明する概念図である。
Y社はシステムインテグレータ(顧客の業務内容を分析し、問題に合わせた情報システムの企画、構築、運用などの業務を一括して請け負う業者)であり、X社はY社の顧客である。Y社は、後述の情報システムをX社へ提供する。X社の社内ネットワークシステム(ネットワークシステム)100は、イントラネットワーク(ネットワーク)30とネットワーク30に接続された(N+1)台のパーソナルコンピュータ(複数のクライアント、以下「PC」と記す)1(1)〜(N+1)とを備えている。全体のPC状況の数(N+1)は、例えば、数十、数百、数千など、十分に多い。また各PC1(1)〜(N+1)には、メール送受信、ワードプロセッサ、表計算、プレゼンテーションなどのビジネス・ソフトウェアがインストールされている。これらのPCは、原則としてX社の従業員x(1)〜(M+1)がその業務に使用する。したがって、一般的に、それぞれの従業員x(1)〜(M+1)は出社時に各自のPC1(1)〜(N+1)の電源をONし、退社時にそのPC1(1)〜(M+1)の電源をOFFする。そして、従業員x(1)〜(M+1)の多くは、朝出社し夕方から夜にかけて退社する勤務形態であるが、従業員x(1)〜(M+1)の中には、より長く勤務する者、より短く勤務する者、夕方から夜にかけて出社し朝退社する者など、様々な勤務形態の者が存在する。なお、必ずしも従業員x(1)〜(M+1)と各PC1(1)〜(N+1)とが一対一に対応する必要はない。
社内ネットワークシステム100にはサーバ2が接続される。接続方法としては、図2Aに示すとおり、サーバ2がイントラネットワーク30へ直接接続されてもよいし(本実施形態)。また、図2Bに示すとおり、サーバ2はY社のイントラネットワーク(第二のネットワーク)32に直接接続され、X社のイントラネットワーク(第一のネットワーク)30とY社のイントラネットワーク32とが、インタネットワーク(相互接続ネットワーク)31を介して接続され、結果としてサーバ2がイントラネットワーク30へ間接接続されてもよい。さらに、図示しないが、サーバ2はX社及びY社以外の第三者のイントラネットワークに直接接続され、第三者のイントラネットワークとX社のイントラネットワーク30とが、インタネットワーク31を介して接続され、結果としてサーバ2がイントラネットワーク30へ間接接続されてもよい。これら、インタネットを介して間接的にサーバ2と社なしネットワークシステムとが接続される場合、イントラネットワーク30(32)とインタネット31との間にファイアーウォールを設けることが情報セキュリティ上好ましい。
イントラネットワーク30は、単一のLAN(ローカル・エリア・ネットワーク、部分ネットワーク)として構成することもできるし、図3に示すように、複数のLAN30A,B,Cを含むWAN(ワイド・エリア・ネットワーク、全体ネットワーク)として構成することもできる(本実施形態)。ファイルシステムの障害耐性を考慮すると、各LAN30A,B,Cは災害(火事、水害、地震等)の影響を互いに受けないように構成することが好ましい。
サーバ2及びPC1は、ホストコントローラ110により相互に接続されるCPU101、RAM120、グラフィックコントローラ146を有するCPU周辺部と、入出力コントローラ140によりホストコントローラ110に接続される通信インターフェイス144、ハードディスクドライブ(補助記憶装置)124、及びCD−ROMドライブ126を有する入出力部と、入出力コントローラ140に接続されるROM122、入出力チップ142を有するレガシー入出力部(フレキシブルディスクドライブ128など)とを備える。
このサーバ2には、管理テーブルTが生成されている。この管理テーブルTは、各PC1を特定するIDフィールド「PC」、各PC1が接続されるLANを特定するネットワークフィールド「NW」、各PC1がネットワークファイルシステムへ提供するディスク容量を示すディスク容量フィールド「C」、各PCの電源のオン/オフ状態を示す稼働フィールド「ON/OFF」、各PC1の24時間毎の稼働確率を示す確率フィールド「P(t)」を含む。また、管理テーブルTは、書き込み要求があったファイルを特定するファイルフィールド「F」、そのファイルの容量を示すファイル容量フィールド「S」、そのファイルを保存する際に満たすべきサービスレベルを示すサービスレベルフィールド「SL」を含む。さらに管理テーブルTは、その書き込み要求があったファイルの複製ファイルを記憶するPC1を特定する複製ファイルフィールド「f」を含む。
各PC1は、各PC1を特定する情報と、各PC1のネットワーク構成をネットワーク30を介してサーバ2へ送信する。サーバ2は、ネットワーク30を介して各PCを特定する情報と、各PCのネットワーク構成を受信し、管理テーブルTへ記憶する(図8のS21)。例えば、PC1(j)は、自らを特定する情報「j」と接続されているLAN(LAN30)を特定する情報「A」をサーバ2へ送信する。サーバ2はそれらの情報「j」「A」を受信し、管理テーブルTの該当するそれぞれのフィールドへ記憶する。他のPC1も同様である。
図9は、PC1の稼働確率p(t)の態様を説明するグラフ群である。各グラフの縦軸はあるPC1の(平日における)稼働確率、横軸は時間をそれぞれ示す。図9Aは、常に電源がオン状態のPCの稼働確率を示している。稼働確率p(t)のグラフは一定値(=1)をとる。一方図9Bは、日中に電源がオン状態、夜間は電源がオフ状態となる傾向のPCの稼働確率を示している。稼働確率p'(t)のグラフは山型となる。他方、図9Cは、日中に電源がオフ状態、夜間は電源がオン状態となる傾向のPCの稼働確率を示している。稼働確率p"(t)のグラフは谷型となる。
システムの調査(S2)により、各PCから様々な情報がサーバ2へ送信され、サーバ2の管理テーブルTへ情報が蓄積されている。すなわち、サーバ2の管理テーブルTの(N+1)台のPCをを特定するIDフィールド「PC」、各PCが接続されるLANを特定するネットワークフィールド「NW」、各PCがネットワークファイルシステムへ提供するディスク容量を示すディスク容量フィールド「C」、(各PCの電源のオン/オフ状態を示す稼働フィールド「ON/OFF」)、各PCの24時間毎の稼働確率を示す確率フィールド「p(t)」にそれぞれの値、又は関数が入力されている。例えば、PC1(i)に対応するIDフィールドには「i」が、ネットワークフィールドにはLAN30Aを示す「A」が、ディスク容量フィールドには「50GB」が、稼働フィールドには電源がオンされていることを示す「ON」が、確率フィールドには確率関数「pi(t)」がそれぞれ入力、記憶されている。
一のPC(一のクライアント)1(i)からファイルの書き込み要求をサーバ2が受信すると(図11のS31:第1受信ステップ)、書き込み処理が開始され、さらにサーバ2は当該PC1(i)から当該ファイルの容量とサービスレベル(データ多重度、可用性基準)を受信する(図11のS32:第2受信ステップ)。この際、サーバ2は、管理テーブルT の書き込み要求があったファイルを特定するファイルフィールド「F」、そのファイルの容量を示すファイル容量フィールド「S」、そのファイルを保存する際に満たすべきサービスレベルを示すサービスレベルフィールド「SL」にそれぞれの値を入力する。例えば、一のPC1(i)からファイルの書き込み要求があった場合、サーバ2は、PC1(j)から送信された情報に基づいて、管理テーブルTのファイルフィールドに「i」を、ファイル容量フィールドにそのファイルの容量を示す「Si」を、サービスレベルフィールドに「SLi」がそれぞれ入力、記憶される。なお、ファイルの書き込み要求は、当該PC1(i)のユーザであるX社の従業員x(i)が明示的に行っても良いし、例えば、一定期間毎に自動的にPC1(i)から送信されるものでもよい。また、サービスレベルは、当該ファイルの読み出し要求の実行を保証する確率を示す。ここで、当該PC1(i)のユーザであるX社の従業員x(i)が当該サービスレベルSLiを各ファイル毎、又はユーザ毎に指定しても良いし、当該サービスレベルSLiを予め設定しておくこともできる。
図13は、サービスレベルを満たす書込対象のPC1(j)の決定方法を概念的に説明するものである。
例えば、3台のPC1(j)〜(j+2)の稼働確率をそれぞれpj(t),pj+1(t),pj+2(t)とする。各PC1(j)〜(j+2)の稼働実績(各PC1(j)〜(j+2)の電源のオン、オフの実績、換言すれば各PC1(j)〜(j+2)を使用するX社の従業員x(j)〜(j+2)の勤務実績)を反映して、各稼働確率のグラフの形状は様々である。これらの稼働確率pj(t),pj+1(t),pj+2(t)に基づいて、PC1(j)〜(j+2)のうち少なくとも一台のPCが稼働している確率p(t)を求める。この確率p(t)は、当然ながら各pi(t),pi+1(t),pi+2(t)単独の確率よりもいずれの時間でも高い値を示す。一方、書き込み要求を送信した側のPC1(i)の稼働確率をpi(t)とする。そして、これらPC1(j)〜(j+2)のうち少なくとも一台のPCが稼働している確率p(t)と書き込み要求を送信した側のPC1(i)が稼働している確率pi(t)とに基づいて、PC1(i)が稼働しており、かつPC1(j)〜(j+2)のうち少なくとも一台のPCが稼働している確率Pを求める。この確率Pは、いずれの時間においても予め設定されたSLiを上回っている。つまり、PC1(i)が複数(ここでは3台)のPC1(j)〜(j+2)にファイルの複製を書き込んでおけば、後にSLiを上回る確率Pでそのファイルの複製を読み出すことができる。これが書込対象のPC1(j)の決定方法の概念的な説明である。なお、本実施形態では、一のPC1(i)と書込対象のPC1(j)との両方の稼働確率を考慮したが、一方のみを考慮して書込対象のPC1(j)を決定してもよい。
図16は、実施例Aに係るファイルの複製の移転態様を説明するフローチャートである。また図17は、実施例Aに係るファイルの複製の移転態様を説明する概念図である。
書込対象のPC1(j)は、自己のハードディスク容量124(j)の空き容量の減少を検出すると(図16のS501)、空き容量とディスク容量(ファイルシステム用として設定した容量)とを比較し(同S502)、空き容量がディス容量よりも小さい場合には、サーバ2に対してその旨を通知する(同S503)。
図18は、実施例Bに係るファイルの複製の移転態様を説明するフローチャートである。また図19は、実施例Bに係るファイルの複製の移転態様を説明する概念図である。
サーバ2は、イントラネットワーク30の断線を検出すると(図18のS601:監視ステップ)、断線により通信不能となったPC(例えば、PC1(j)及びPC1(j+1))にファイルの複製が保存されているか否かを判断し(同S602)、ファイルのコピーが保存されていなかった場合にはそのまま処理を終了し、ファイルのコピーが保存されていた場合には、予め設定されたサービスレベルと(断線により低下した)現在のサービスレベルとを比較する(同S603)。なお、サーバ2は、イントラネットワーク30の断線を、当該イントラネットワーク30を構成するネットワーク機器(ルータ等)から受信する異常信号に基づいて判断してもよいし、部分ネットワークに接続されているPC1からの応答の有無に基づいて判断してもよい。比較の結果、現在のサービスレベルが設定値を満足する場合にはS602のステップへ移行し、現在のサービスレベルが設定値に満たない場合には、通信不能となったPCに書き込んでいたファイルを管理テーブルT上で検索し(同S604)、当該ファイルの移転先のPC1(k)を決定し(同S605)、当該PC1(k)へ書込要求を送信する(同S606)。
2…サーバ、
30…イントラネットワーク(ネットワーク)
Claims (7)
- サーバと複数のクライアントとがネットワークで接続されたネットワークファイルシステムの前記サーバに適用される方法であり、
前記サーバは、CPUと記憶装置と通信インターフェイスとを備え、
前記方法は、
前記CPUが、前記複数のクライアントのそれぞれの稼動実績に基づいて24時間毎又は一週間毎の各クライアントの稼働確率を算出し、前記稼働確率を各クライアントの状況として前記記憶装置へ記憶する第1調査ステップと、
前記CPUが、前記複数のクライアントのうち一のクライアントからのデータの書き込み要求を前記通信インターフェイスを介して受信する第1受信ステップと、
前記CPUが、前記記憶装置に記憶している前記一のクライアントの状況及び/又は他のクライアントの状況に基づいて、前記他のクライアントの中から前記データの書込対象としてのクライアントを決定する第1判断ステップと、
前記CPUが、前記書込対象として決定されたクライアントに対して前記データの書き込み要求を前記通信インターフェイスを介して送信する第1送信ステップと、
を備える方法。 - 前記第1判断ステップでは、
予め定められたデータ多重度を満足するように、前記書込対象としてのクライアントを複数決定する請求項1に記載の方法。 - 前記第1判断ステップの前に、
前記一のクライアントから前記データの可用性の基準である可用性基準を受信する第2受信ステップを備え、
前記第1判断ステップでは、
受信した前記可用性基準を満足するように、前記書込対象としてのクライアントを決定する請求項1又は2に記載の方法。 - 前記データの可用性が予め定められた可用性基準を満足する条件の下、前記複数のクライアントの利用記憶容量を最小化するのを第1モード、
前記複数のクライアントの利用記憶容量が予め定められた前記利用可能な記憶容量を満足する条件の下、前記データの可用性を最大化するのを第2モード、
前記第1モードと前記第2モードとの中間的な第3モードとし、
前記第1判断ステップでは、
前記第1乃至第3モードのいずれかにより前記書込対象のクライアントを決定する請求項1乃至3のいずれかに記載の方法。 - 前記第1送信ステップの後に、
前記CPUが、前記ネットワークファイルシステムの状況の変化に基づいて、前記データの移転対象としての前記クライアントを決定する第2判断ステップと、
前記移転対象として決定されたクライアントに対して前記データを書き込む要求を送信する第2送信ステップと
を備える請求項1乃至4のいずれかに記載の方法。 - サーバと複数のクライアントとがネットワークで接続されたネットワークファイルシステムのサーバであり、
前記サーバは、
前記複数のクライアントのそれぞれの稼動実績に基づいて算出された24時間毎又は一週間毎の各クライアントの稼働確率を各クライアントの状況として記憶する記憶装置と、
前記複数のクライアントのうち一のクライアントからのデータの書き込み要求を受信する通信インターフェイスと、
前記記憶装置に記憶している前記一のクライアントの状況及び/又は他のクライアントの状況に基づいて、前記他のクライアントの中から前記データの書込対象としてのクライアントを決定するCPUとを備え、
前記通信インターフェイスは、書込対象として決定されたクライアントに対して前記データの書き込み要求を送信する
サーバ。 - サーバと複数のクライアントとがネットワークで接続されたネットワークファイルシステムのサーバとしてコンピュータを機能させるコンピュータプログラムであり、
前記コンピュータは、CPUと記憶装置と通信インターフェイスとを備え、
前記コンピュータに、
前記複数のクライアントのそれぞれの稼動実績に基づいて24時間毎又は一週間毎の各クライアントの稼働確率を算出し、前記稼働確率を各クライアントの状況として前記記憶装置へ記憶する第1調査機能と、
前記複数のクライアントのうち一のクライアントからのデータの書き込み要求を前記通信インターフェイスを介して受信する第1受信機能と、
前記CPUが、前記記憶装置に記憶している前記一のクライアントの状況及び/又は他のクライアントの状況に基づいて、前記他のクライアントの中から前記データの書込対象としてのクライアントを決定する第1判断機能と、
前記書込対象として決定されたクライアントに対して前記データの書き込み要求を前記通信インターフェイスを介して送信する第1送信機能と、
を実現させるコンピュータプログラム。
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