JP2013214184A - ミラーリングシステム、ノード、ミラーリング方法、及びプログラム - Google Patents

ミラーリングシステム、ノード、ミラーリング方法、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】ミラーリング元のノードのデータ通信量の増加とI/Oレスポンスの低下とを抑制して、負荷の分散を図り得る、ミラーリングシステム、ノード、ミラーリング方法、及びプログラムを提供する。
【解決手段】ネットワークで接続された複数のノード(10、20、21)を備えるミラーリングシステム100を用いる。各ノードは、ノード毎に設定された優先順位を特定する情報を有し、それぞれの関係が、一つのノードを頂点とするツリー構造をとるように、優先順位に基づいて、自身に対する親ノード及び子ノードを設定する。そして、各ノードは、親ノードが存在している場合に、親ノードから、ミラーリング対象となるデータを受け取り、子ノードが存在している場合に、自身が保持するデータを子ノードに受け渡す。
【選択図】図1

Description

本発明は、ネットワークで接続された複数のノードを用いるミラーリングシステム、それに用いられるノード、ミラーリング方法、及びこれらを実現するためのプログラムに関する。
近年、企業等では、データ保護の信頼性を高めるため、ネットワークで接続された2つ以上のコンピュータシステムを利用したミラーリングが実行されている。また、データを未曾有の災害等から守るため、ミラーリング先のコンピュータシステムは、本社等から離れた遠隔地に設置されることがある。
例えば、特許文献1は、ネットワークで接続された2台以上のノード(コンピュータシステム)によるミラーリングシステムを開示している。特許文献1に開示されたミラーリングシステムでは、データの書き込みが指示されると、ミラーリング元のノードは、指示されたデータを自己のディスク装置に書き込むと共に、ミラーリング先のノードに送信し、それが備えるディスク装置に書き込ませる。
また、特許文献1に開示されたミラーリングシステムでは、ミラーリング先のノードに不具合が生じ、データを書き込めない状態となると、ミラーリング元のノードは、書き込めなかったデータを差分データとして格納する。そして、ミラーリング元のノードは、ミラーリング先のノードが復旧すると、差分データを用いて、ミラーリング元のノードに格納されているデータと、ミラーリング先のノードに格納されているデータとの整合を図る。特許文献1に開示されたミラーリングシステムによれば、復旧時におけるデータ伝送量の増大化を抑制でき、同時に、復旧時間の短縮化も図られる。
特開2011−253400号公報
ところで、特許文献1に開示されたミラーリングシステムを含め、一般的なミラーリングシステムでは、ミラーリング元のノードは、ミラーリング先のノード毎に、マスタデータを格納するディスク(マスタディスク)との間で、データのやり取りを行う必要がある。
このため、一般的なミラーリングシステムでは、ミラーリング先のノードの数、即ち、ミラーディスクの数が増加するほど、ミラーリング元のノードが管理すべきデータが多くなってしまう。結果、ミラーリング元ノードにおいて、データ通信量が増加し、更には、I/Oのレスポンスが低下してしまう。
本発明の目的の一例は、上記問題を解消し、ミラーリング元のノードのデータ通信量の増加とI/Oレスポンスの低下とを抑制して、負荷の分散を図り得る、ミラーリングシステム、ノード、ミラーリング方法、及びプログラムを提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の一側面におけるミラーリングシステムは、ネットワークで接続された複数のノードを備えるミラーリングシステムであって、
前記複数のノードそれぞれは、
前記ノード毎に設定された優先順位を特定する情報を有し、
それぞれの関係が、前記複数のノードのうちの一つを頂点とするツリー構造をとるように、前記優先順位に基づいて、自身に対する親ノード及び子ノードを設定し、
そして、前記親ノードが存在している場合に、前記親ノードから、ミラーリング対象となるデータを受け取り、前記子ノードが存在している場合に、自身が保持するデータを前記子ノードに受け渡す、ことを特徴とする。
上記目的を達成するため、本発明の一側面におけるノードは、ミラーリングシステムを構成するノードであって、
前記ミラーリングシステム構成する全ノードそれぞれに設定された優先順位を特定する情報を記憶する、情報記憶部と、
前記全ノードそれぞれの関係が、そのうちの一つを頂点とするツリー構造をとるように、前記優先順位に基づいて、当該ノードに対する親ノード及び子ノードを設定する、ミラーリング処理部と、を備え、
前記ミラーリング処理部は、前記親ノードが存在している場合に、前記親ノードから、ミラーリング対象となるデータを受け取り、前記子ノードが存在している場合に、当該ノードが保持するデータを前記子ノードに受け渡す、ことを特徴とする。
また、上記目的を達成するため、本発明の一側面におけるミラーリング方法は、ネットワークで接続された複数のノードを用いた方法であって、
(a)前記複数のノードそれぞれによって、前記ノード毎に設定された優先順位を特定する情報を保持する、ステップと、
(b)前記複数のノードそれぞれによって、それぞれの関係が、前記複数のノードのうちの一つを頂点とするツリー構造をとるように、前記優先順位に基づいて、自身に対する親ノード及び子ノードを設定する、ステップと、
(c)前記複数のノードそれぞれによって、前記親ノードが存在している場合に、前記親ノードから、ミラーリング対象となるデータを受け取る、ステップと、
(d)前記複数のノードそれぞれによって、前記子ノードが存在している場合に、自身が保持するデータを前記子ノードに受け渡す、ステップと、
を有することを特徴とする。
更に、上記目的を達成するため、本発明の一側面におけるプログラムは、ミラーリングシステムを構成するノードとして、コンピュータを機能させるためのプログラムであって、
前記コンピュータに、
(a)前記ミラーリングシステム構成する全ノードそれぞれに設定された優先順位を特定する情報を記憶する、ステップと、
(b)前記全ノードそれぞれの関係が、そのうちの一つを頂点とするツリー構造をとるように、前記優先順位に基づいて、当該ノードに対する親ノード及び子ノードを設定する、ステップと、
(c)前記親ノードが存在している場合に、前記親ノードから、ミラーリング対象となるデータを受け取る、ステップと、
(d)前記子ノードが存在している場合に、当該ノードが保持するデータを前記子ノードに受け渡す、ステップと、
を実行させることを特徴とする。
以上のように、本発明によれば、ミラーリングシステムにおいて、ミラーリング元のノードのデータ通信料の増加とI/Oレスポンスの低下とを抑制して、負荷の分散を図ることができる。
図1は、本発明の実施の形態におけるミラーリングシステム及びノードの構成を示すブロック図である。 図2は、本発明の実施の形態におけるミラーリングシステムでのノード間の関係の一例を示す図である。 図3は、本発明の実施の形態におけるミラーリングシステムでのノード間の関係の他の例を示す図である。 図4は、本発明の実施の形態におけるミラーリングシステムの構築処理時の各サイトの動作を示すフロー図である。 図5は、図4に示す動作を説明するための図であり、図5(a)及び図5(b)それぞれは、一連の構築工程を示している。 図6は、図4及び図5の例において用いられるサイト情報の一例を示す図である。 図7は、本発明の実施の形態におけるミラーリングシステムにおいて主サイトがミラーリング処理を行なう際の動作を示すフロー図である。 図8は、本発明の実施の形態におけるミラーリングシステムにおいてミラーリング先で異常が検出された場合のサイトの動作を示すフロー図である。 図9は、本発明の実施の形態におけるミラーリングシステムにおいてミラーリング元のサイトに異常が検出された場合の副サイトの動作を示すフロー図である。 図10は、本発明の実施の形態におけるノードを実現するコンピュータの一例を示すブロック図である。
(実施の形態)
以下、本発明の実施の形態における、ミラーリングシステム、ノード、ミラーリング方法、及びプログラムについて、図1〜図10を参照しながら説明する。
[システム構成]
最初に、図1を用いて、本実施の形態におけるミラーリングシステム及びノードの構成について説明する。図1は、本発明の実施の形態におけるミラーリングシステム及びノードの構成を示すブロック図である。
図1に示すように、本実施の形態におけるミラーリングシステム100は、ネットワーク40で接続された複数のノードを備えている。図1においては、ノード10、ノード20、ノード21の3つのみが例示されているが、本実施の形態においてノードの数は限定されるものではない。ノード10、ノード20、及びノード21以外のノードについては、図2及び図3を用いて後述する。
本実施の形態では、ミラーリングシステム100は、ノードの他にホストコンピュータ30も備えている。ホストコンピュータ30は、ミラーリング対象となるデータをノード10に出力する。ノード10は、ホストコンピュータ30からデータを受け取って、ミラーリング元となり、ノード20及びノード21に対しては親ノードとなる。ノード20及びノード21は、ミラーリング先であり、ノード10に対しては子ノードとなる。
図1に示すように、ノード10は、主に、ミラーリング処理部102と、サイト情報記憶部105とを備えている。このうち、サイト情報記憶部105は、ミラーリングシステム100構成する全ノードそれぞれに設定された優先順位を特定する情報(以下「サイト情報」と表記する。)を記憶する。
ミラーリング処理部102は、全ノードそれぞれの関係が、そのうちの一つを頂点とするツリー構造をとるように、優先順位に基づいて、ノード10に対する親ノード及び子ノードを設定する。本実施の形態では、ノード10、ノード20、ノード21の順に優先順位が設定されており、ノード10がツリー構造の頂点となるので、ミラーリング処理部102は、子ノードのみを設定する。
また、ミラーリング処理部102は、親ノードが存在している場合は、親ノードから、ミラーリング対象となるデータを受け取り、子ノードが存在している場合は、ノード10が保持するデータを子ノードに受け渡す。本実施の形態では、ミラーリング処理部102は、後述のデータ記憶部104に記憶されているデータを、子ノードであるノード20及びノード21に受け渡す。
同様に、ノード20は、ミラーリング処理部202と、サイト情報記憶部205とを備えている。また、ノード21も、ミラーリング処理部212と、サイト情報記憶部215とを備えている。ノード20及びノード21においても、ミラーリング処理部、及びサイト情報記憶部、それぞれは、上述した、ミラーリング処理部102及びサイト情報記憶部105と同様に機能する。
このように、本実施の形態では、ミラーリングシステム100を構成するノードは、予め設定された優先順位に基づいて、ツリー構造となるように、自身の親ノード及び子ノードを設定する。よって、ノード20及び21よりも優先順位が後となるノードが追加された場合は、ノード20及び21は、この追加されたノードを子ノードに設定することができる。この場合、ノード20及び21は、ノード10から受け取ったデータを、更に、追加された子ノードに受け渡す。
この結果、ミラーリングシステム100によれば、ノードの数が増加しても、ミラーリング元であるノード10のデータ通信量の増加とI/Oレスポンスの低下とは抑制され、結果、システムにおける負荷の分散が図られる。また、多ノード環境への対応が容易になる。
また、本実施の形態では、図1に示すように、ノード10は、上述したミラーリング処理部102及びサイト情報記憶部105に加えて、I/O制御部101と、差分管理部103と、データ記憶部104と、差分情報記憶部106とを備えている。
データ記憶部104は、上述したように、ミラーリング対象となるデータを記憶している。I/O制御部101は、ホストコンピュータ30からの要求に応じて、データ記憶部104に対してデータの書込み又は読み取りを実行する。差分管理部103は、子ノードにおいて書込みが成功しなかった場合に、データ記憶部104に格納されているデータと、子ノードのデータ記憶部に格納されているデータとの差分を抽出し、抽出した情報を差分情報として差分情報記憶部106に記憶させる。
同様に、図1に示すように、ノード20は、I/O制御部201と、差分管理部203と、データ記憶部204と、差分情報記憶部206とを備えている。ノード21は、I/O制御部211と、差分管理部213と、データ記憶部214と、差分情報記憶部216とを備えている。ノード20及びノード21においても、I/O制御部、差分管理部、データ記憶部、及び差分情報記憶部、それぞれは、上述した、I/O制御部101、差分管理部103、データ記憶部104、及び差分情報記憶部106と同様に機能する。
また、各ノードは、サーバコンピュータで構築されており、以降においては、「サイト」と表記する。特に、ミラーリング元となるノード10を「主サイト」10と表記する。更に、ミラーシング先となるノード20を「副サイト」20、同じくノード21を「副サイト」21と表記する。
ここで、図1に加えて、図2及び図3を用いて、ミラーリングシステム100を構成するノード間の関係について説明する。図2は、本発明の実施の形態におけるミラーリングシステムでのノード間の関係の一例を示す図である。図3は、本発明の実施の形態におけるミラーリングシステムでのノード間の関係の他の例を示す図である。
図2の例では、ミラーリングシステム100は、主サイト10、副サイト20、及び副サイト21に加えて、副サイト22〜29も備えている。また、優先順位は、ノード10を先頭に、ノード20〜29の順に設定されている。
そして、副サイト22〜29のうち、優先順位が上位にある副サイト20及び21のみが、主サイト10の直接の子ノードになっており、主サイト10から直接データを受け取る。なお、副サイト20及び21は、他の副サイトと区別するため、「優先副サイト」と表記する。また、優先副サイトの数は特に限定されるものではない。
図2に示すように、サイト間(ノード間)の関係は、主サイト10を頂点とするツリー構造となっており、複数の階層が形成されている。また、ミラーリングシステム100においては、それを構成するサイト群は、大きく2つのサイトグループ301とサイトグループ302とに分けられ、更に、各サイトグループ内では幾つかの階層グループに分けられている。
具体的には、各サイトグループは1つ以上のサイトを備えている。そして、サイトグループ群において、主サイトは、1つのみ存在する。また、図2の例では、サイトグループは2種類に分けられ、サイトグループ301のように、主サイトを含む構成となっている場合と、サイトグループ302のように、主サイトを含まないで、1つ以上の副サイトのみを含む構成となっている場合とがある。
各サイトグループにおいて、優先副サイトは、サイトグループの枠を超えて主サイトとミラーリングを行い、更に、同サイトグループ内でその下層に位置する副サイトとの間でもミラーリングを行う。つまり、優先副サイトとその下層に位置する副サイトとの関係は、ミラーリング元サイトとミラーリング先サイトとの関係、即ち、親ノードと子ノードとの関係になる。
このようなミラーリング元サイトとミラーリング先サイトとの関係にある副サイトの集合が、1つの階層グループを構成している。図2の例では、サイトグループ301では、優先副サイト20と、副サイト22と、副サイト23とで、階層グループ401が構成され、副サイト22と、副サイト26と、副サイト27とで、階層グループ411が構成されている。
また、サイトグループ302では、優先副サイト21と、副サイト24と、副サイト25とで、階層グループ402が構成され、副サイト24と、副サイト28と、副サイト29とで、階層グループ412が構成されている。
そして、図2に示すミラーリングシステム100において、新たな副サイトが追加されると、これらは、いずれかのサイトの子ノードとして追加される。例えば、図2において破線で示すように、副サイト28の子ノードとして副サイトが新たに追加されると、追加された副サイトと副サイト28とで、新たな階層グループ421が構成される。
また、本実施の形態において、各サイトのサイト情報管理部(図1参照)は、サイト情報として、全サイトの優先順位に加えて、自身が所属するサイトグループの識別子と、当該サイトが所属する階層グループの識別子とを記憶する。ミラーリング処理部は、これらの情報に基づいて、ミラーリング元サイト及びミラーリング先サイトを設定する。また、ミラーリング処理部は、ミラーリング処理を実行する際は、その処理にミラーリング処理番号を付与し、これをサイト情報管理部に記憶させる。
この結果、図2に示すようなサイトグループ及び階層グループが構成される。そして、あるサイトがミラーリングを行う場合は、同じ階層グループに属し、且つ、優先順位が後になる、サイトをミラーリング先に設定する。
また、図3は、サイトグループが定義されていない場合を示している。図3の例では、図2の例と異なり、優先副サイトは存在せず、主サイト10と、副サイト20と、副サイト21とで、階層グループ403が構成されている。また、副サイト20と、副サイト22と、副サイト23とで、階層グループ413が構成されている。
更に、図3においても、破線で示すように、副サイト22の子ノードとして副サイトが新たに追加されると、追加された副サイトと副サイト22とで、新たな階層グループ423が構成される。
[システム動作]
次に、本発明の実施の形態におけるミラーリングシステム100及び各サイト(ノード)の動作について図4〜図9を用いて説明する。また、本実施の形態では、ミラーリングシステムを動作させることによって、ミラーリング方法が実施される。よって、本実施の形態におけるミラーリング方法の説明は、以下のミラーリングシステムの動作説明に代える。
[ミラーリングシステムの構築処理]
まず、図4〜図6を用いて、ミラーリングシステムの構築処理について説明する。図4は、本発明の実施の形態におけるミラーリングシステムの構築処理時の各サイトの動作を示すフロー図である。図5は、図4に示す動作を説明するための図であり、図5(a)及び図5(b)それぞれは、一連の構築工程を示している。図6は、図4及び図5の例において用いられるサイト情報の一例を示す図である。
まず、前提として、各サイトのサイト情報記憶部には、図6に示すサイト情報が格納されており、サイト番号501のサイトが主サイトになるとする。また、サイト情報には、サイトグループ番号が付加されているとする。更に、各サイトは、優先順位が先のサイトから順に、自身よりも優先順位が後のサイトをミラーリング先サイト(子ノード)に設定するとする。
図4に示すように、最初に、主サイト(サイト番号501)において、ミラーリング処理部102は、サイト情報に基づいて、サイトグループ番号毎に、主サイトを除く優先番号が上位にあるサイトを優先副サイトに設定する(ステップA1)。結果、図5(a)に示す関係が構築される。また、ステップA1では、主サイトのミラーリング処理部102は、優先副サイトのサイト番号をサイト情報管理部105に格納させ、サイト情報を更新する。
次に、優先副サイトそれぞれ(サイト番号502及び503)において、ミラーリング処理部(202,212)は、サイト情報に基づき、同一のサイトグループに属し、且つ、自身よりも優先順位が後になる、副サイトから、任意の台数の副サイトを選択する。そして、ミラーリング処理部(202、212)は、選択した副サイトをミラーリング先サイトに設定する(ステップA2)。
なお、ステップA2において、ミラーリング先サイトとして設定した副サイトとの通信が不可能な場合は、ミラーリング処理部は、そのサイトを無視して次に優先番号の小さい副サイトをミラーリング先サイトとして選択する。
また、ステップA2では、優先副サイトのミラーリング処理部(202、212)は、自身のサイト番号と、ミラーリング先となる副サイトのサイト番号とによって、階層グループを定義し、この定義をサイト情報管理部(205、215)に格納させ、サイト情報を更新する。
次に、主サイト及び優先副サイトを除く副サイトにおいて、ミラーリング処理部は、サイト情報に基づき、同一のサイトグループに属し、且つ、自身よりも優先順位が後になる、副サイトから、任意の台数の副サイトを選択する。そして、ミラーリング処理部は、選択した副サイトをミラーリング先サイトに設定する(ステップA3)。
なお、ステップA3においても、ミラーリング先サイトとして設定した副サイトとの通信が不可能な場合は、ミラーリング処理部は、そのサイトを無視して次に優先番号の小さい副サイトをミラーリング先サイトとして選択する。また、ミラーリング処理部は、選択すべき副サイトが存在しない場合は、処理を終了する。
また、ステップA3でも、ステップA2と同様に、副サイトのミラーリング処理部は、自身のサイト番号と、ミラーリング先となる副サイトのサイト番号とによって、階層グループを定義し、この定義をサイト情報管理部に格納させ、サイト情報を更新する。
主サイト及び優先副サイトを除く、全ての副サイトにおいて、ステップA3が実行されると、サイト間の関係の構築処理は終了し、結果、図5(b)に示すように、ミラーリングシステム100が構築される。
また、図6に示すサイト情報においてサイトグループが定義されていない場合は、ステップA1においては、主サイト(サイト番号501)は、主サイトを除く優先番号が上位にある幾つかのサイトを副サイトとして選択する。その後、主サイトを除く全ての副サイトについてステップA3が実行される。
[ミラーリング処理]
続いて、図7を用いて、ミラーリングシステム100におけるミラーリング処理について説明する。図7は、本発明の実施の形態におけるミラーリングシステムにおいて主サイトがミラーリング処理を行なう際の動作を示すフロー図である。また、以下においては、主に図1を参照する。
最初に、ホストコンピュータ30から、主サイト10のI/O制御部101に対して、I/O要求が送信されると、I/O制御部101は、I/O要求を受信する(ステップB1)。なお、I/O要求が送信されてきていない間は、I/O制御部101は待機状態となる。
次に、I/O制御部101は、受信したI/O要求の種類が書き込みであるかどうかを判定する(ステップB2)。ステップB2の判定の結果、I/O要求の種類が書き込みでない場合(読み込みである場合)は、I/O制御部101は、データ記憶部104から、要求されたデータを読み込む(ステップB12)。また、I/O制御部101は、ホストコンピュータ30に、読み込んだデータと処理の結果とを送信する(ステップB13)。
一方、ステップB2の判定の結果、I/O要求の種類が書き込みである場合は、I/O制御部101と、ミラーリング処理部102とによって、並列に処理が開始され(ステップB3)、各部による以下の処理が完了すると、並列処理が終了する(ステップB11)。
並列処理が開始されると、I/O制御部101は、データ記憶部104にデータを書き込み(ステップB4)、ミラーリング処理部102での処理の完了を待って、データの書き込み結果を、I/O要求元であるホストコンピュータ30に通知する(ステップB14)。
また、並列処理が開始されると、ミラーリング処理部102は、ミラーリング処理番号を更新する(ステップB5)。そして、ミラーリング処理部102は、ネットワーク40を経由して、全ての優先副サイト20及び21に書き込みを要求し(ステップB6)、その上で、優先副サイト20及び21にデータを送信する(ステップB7)。
次に、ミラーリング処理部102は、各優先副サイトからの書き込み結果を受信し(ステップB8)、全ての優先副サイトにおいて書き込み処理が成功したかどうかを判定する(ステップB9)。
ステップB9の判定の結果、全ての優先副サイトにおいて書き込み処理が成功している場合は、ミラーリング処理部102は、処理の完了を、I/O制御部101に通知する。これにより、I/O制御部101は、ステップB14を実行する。
一方、ステップB9の判定の結果、全ての優先副サイトにおいて書き込み処理が成功していない場合(1つ以上の優先副サイトが失敗している場合)は、差分管理部103は、差分情報記憶部106に格納されている差分情報を更新する(ステップB10)。具体的には、差分管理部103は、データ記憶部104に格納されているデータと、優先副サイトが現時点で格納しているデータとの差分を抽出し、抽出した情報を用いて、差分情報を更新する。
また、ステップB10が実行されると、ミラーリング処理部102は、後述する図8に示す処理を実行し、その後、I/O制御部101に処理の完了を通知する。これにより、I/O制御部101は、ステップB13を実行する。
以上のステップB1〜B10が実行されると、主サイト10のミラーリング先となった優先副サイト20及び21においても、ミラーリング処理が行われる。この場合の処理は、上述したステップB3〜B13に準じて実行される。
例えば、優先副サイト20においては、I/O制御部201は、データ記憶部204にデータを書き込み(ステップB4)、ミラーリング処理部202の処理の完了を待ち、データの書き込み結果をI/O要求元に通知する(ステップB14)。
また、ミラーリング処理部202、ミラーリング処理番号を更新し(ステップB5)、ネットワーク40を経由して、同じ階層グループを構成する全ての副サイトに書き込みを要求する(ステップB6)。更に、ミラーリング処理部202は、データを転送し(ステップB7)、各副サイトの書き込み結果を受信し(ステップB8)、全ての副サイトにおいて書き込み処理が成功したかどうかを判定する(ステップB9)。
そして、全ての副サイトにおいて書き込み処理が成功している場合は、ミラーリング処理部202は、処理の完了を、I/O制御部201に通知する。一方、全ての優先副サイトにおいて書き込み処理が成功していない場合は、差分管理部203が、差分情報を更新する(ステップB10)。その後、ミラーリング処理部202は、後述する図8に示す処理を実行し、I/O制御部201に処理の完了を通知する。ミラーリング処理部102における処理が終了すると、I/O制御部201は、ステップB14を実行する。
[副サイトの切換処理]
続いて、図8を用いて、図7に示したステップB9において、副サイトにおける異常が検出された場合に、ミラーリング元サイトが、別の副サイトをミラーリング先に切り替える動作について説明する。図8は、本発明の実施の形態におけるミラーリングシステムにおいてミラーリング先で異常が検出された場合のサイトの動作を示すフロー図である。
図8に示すように、ミラーリング先の副サイトにおいて異常が検出されると(図7のステップB9でNO判定)、ミラーリング処理部は、サイト情報に基づいて、選択可能な副サイトが存在しているかどうかを判定する(ステップC1)。なお、選択可能な副サイトとは、当該サイトよりも優先順位が上位のサイトによって選択されていない副サイトを意味する。
ステップC1の判定の結果、選択可能な副サイトが存在しない場合は、ミラーリング処理部は、処理を終了する。一方、ステップC1の判定の結果、選択可能な副サイトが存在する場合は、ミラーリング処理部は、優先順位に基づき、異常が検出された副サイトの代わりに、別の優先度の高い副サイトを選択し、これをミラーリング先サイトに設定する(ステップC2)。
次に、ミラーリング処理部は、新しい副サイトとの通信が可能かどうかを判定する(ステップC3)。ステップC3の判定の結果、通信が不可能であれば、ミラーリング処理部は、再度ステップC1を実行する。
一方、ステップC3の判定の結果、通信が可能であれば、ミラーリング処理部は、新しく設定した副サイトとの間に差分が存在しているかどうかを判定する(ステップC4)。ステップC4の判定の結果、差分が存在していない場合は、ミラーリング処理部は、サイト情報管理部に格納されているサイト情報を更新し、I/O要求元及び選択された新しい副サイトに対して、切り替え完了を通知する(ステップC7)。
ステップC4の判定の結果、差分が存在している場合は、ミラーリング処理部は、選択された新しい副サイトをミラーリング先として、ミラーリングを行う(ステップC5)。具体的には、ステップC5では、図7に示したステップB6及びB7が実行される。
ステップC5の実行後、ミラーリング処理部は、ミラーリング先の副サイトからの書き込み結果を受信し、書き込み処理(ミラーリング処理)が成功したかどうかを判定する(ステップC6)。ステップC6の判定の結果、ミラーリング処理に失敗した場合は、ミラーリング処理部は、選択された新しい副サイトに対して、切り替えの失敗を通知する(ステップC8)。
一方、ステップC6の判定の結果、ミラーリング処理に成功した場合は、ミラーリング処理部は、サイト情報管理部に格納されているサイト情報を更新し、I/O要求元及び選択された新しい副サイトに対して、切り替え完了を通知する(ステップC7)。
[主サイトの切換処理]
続いて、図9を用いて、副サイトがミラーリング先のサイトにおける異常を検出した場合の処理について説明する。図9は、本発明の実施の形態におけるミラーリングシステムにおいてミラーリング元のサイトに異常が検出された場合の副サイトの動作を示すフロー図である。
最初に、副サイトのミラーリング処理部が、そのミラーリング元のサイトにおける異常の発生を検出する(ステップD1)。次に、ミラーリング処理部は、異常が検出されたミラーリング先のサイトとミラーリングを行っていたサイト(ミラーリング先)が存在し、且つ、そのサイトが正常であるかどうかを判定する(ステップD2)。
ステップD2の判定の結果、正常なサイトが存在していない場合は、ミラーリング処理部は、I/O要求元及びミラーリング先の副サイトに対して、ミラーリング元の切り替えの失敗を通知する(ステップD6)。
一方、ステップD2の判定の結果、正常なサイトが存在している場合は、ミラーリング処理部は、そのうちの最も優先番号が上位のサイトを、新たなミラーリング元サイトに設定するため、切り替え処理を実行する(ステップD3)。
次に、ミラーリング処理部は、ステップD3の処理が成功したかどうかを判定する(ステップD4)。ステップD4の判定の結果、ステップD3の処理が成功していない場合は、ミラーリング処理部は、ステップD6を実行する。
一方、ステップD4の判定の結果、ステップD3の処理が成功している場合は、ミラーリング処理部は、サイト情報記憶部105に格納されているサイト情報を更新し、切り替えが完了したことをI/O要求元及びミラーリング先の副サイトに対して通知する(ステップD5)。
[実施の形態における効果]
以上のように、本実施の形態では、ホストコンピュータからデータを受ける主サイトは、決められた副サイトとしかデータ通信を行わないため、ミラーリング先となるサイトが増加した場合であっても、主サイトにおける負荷とデータ通信量との増加は抑制される。
また、サイトグループが設定されている場合(図2)、主サイトと通信を行う副サイトのサイト数は、サイトグループ、又はミラーリング先サイトを変更しない限り不変である。更に、サイトグループが定義されていない場合は、ミラーリングを行うサイトの台数を任意の台数とすることで、主サイトと通信を行う副サイトの数を固定できる。
[変形例]
本実施の形態において、各サイト(ツリー構造の頂点となる主サイトを除く)それぞれのミラーリング処理部は、ツリー構造の階層と1つの親ノードに従属できる子ノードの個数とで規定される式に基づいて、自身のサイトに対してミラーリング先となるサイト(親ノード)を設定することができる。
具体的には、まず、全サイトそれぞれに対して、サイトグループ毎に、優先順位の順に1から番号を付与する。そして、ミラーリング先の副サイトの数をn(n>1)、各サイトが存在する階層を「b」とする。なお、階層bは、各サイトグループのツリーの頂点において「1」となる。この場合、各階層に存在する副サイトのミラーリング元となるサイトの番号yは、以下の式(1)〜(3)によって求められる。
y=0 {b=1} ・・・(1)
y=1 {b=2} ・・・(2)
y=(b−3)n+2 {b>2} ・・・(3)
例えば、図3の例において、主サイト10、副サイト21、副サイト22、副サイト23、副サイト24、それぞれに対して、順に、1、2、3、4、5の番号が付与されているとする。この場合、上記式(1)より、最上層(b=1)に位置する主サイト10は、ミラーリング元となる。また、上記式(2)より、2番目の層(b=2)に位置する副サイト21及び22のミラーリング元は、1番の主サイト10となる。更に、上記(3)より、3番目の層(b=3)に位置する副サイト23及び24のミラーリング元は、2番の副サイト22となる。
[プログラム]
本実施の形態におけるプログラムは、コンピュータに、図4に示すステップA1、A2、A3のいずれかを実行させるプログラムであれば良い。このプログラムをコンピュータにインストールし、実行することによって、本実施の形態におけるノード(サイト)を実現することができる。また、コンピュータによって主サイトを実現するのであれば、プログラムは、コンピュータに、図7に示すステップB1〜B13、及び図8に示すステップC1〜C8を実行させるのが好ましい。更に、コンピュータによって副サイトを実現するのであれば、プログラムは、コンピュータに、図8に示すステップC1〜C8、図9に示すD1〜D5を実行させるのが好ましい。
また、上記の場合、コンピュータのCPU(Central Processing Unit)は、I/O制御部、ミラーリング部、及び差分管理部として機能し、処理を行なう。更に、本実施の形態では、データ記憶部、サイト情報記憶部、及び差分情報記憶部は、コンピュータに備えられたハードディスク等の記憶装置によって実現できる。また、このとき、各記憶部を実現する記憶装置は、1台であっても、複数台であっても良い。前者の場合は、1台の記憶装置の記憶領域を3つの領域に分割し、各領域を、データ記憶部、サイト情報記憶部、又は差分情報記憶部に割り当てることによって実現される。
ここで、実施の形態におけるプログラムを実行することによって、ノード(サイト)を実現するコンピュータについて図10を用いて説明する。図10は、本発明の実施の形態におけるノードを実現するコンピュータの一例を示すブロック図である。
図10に示すように、コンピュータ110は、CPU111と、メインメモリ112と、記憶装置113と、入力インターフェイス114と、表示コントローラ115と、データリーダ/ライタ116と、通信インターフェイス117とを備える。これらの各部は、バス121を介して、互いにデータ通信可能に接続される。
CPU111は、記憶装置113に格納された、本実施の形態におけるプログラム(コード)をメインメモリ112に展開し、これらを所定順序で実行することにより、各種の演算を実施する。メインメモリ112は、典型的には、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等の揮発性の記憶装置である。また、本実施の形態におけるプログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体120に格納された状態で提供される。なお、本実施の形態におけるプログラムは、通信インターフェイス117を介して接続されたインターネット上で流通するものであっても良い。
また、記憶装置113の具体例としては、ハードディスクの他、フラッシュメモリ等の半導体記憶装置が挙げられる。入力インターフェイス114は、CPU111と、キーボード及びマウスといった入力機器118との間のデータ伝送を仲介する。表示コントローラ115は、ディスプレイ装置119と接続され、ディスプレイ装置119での表示を制御する。
データリーダ/ライタ116は、CPU111と記録媒体120との間のデータ伝送を仲介し、記録媒体120からのプログラムの読み出し、及びコンピュータ110における処理結果の記録媒体120への書き込みを実行する。通信インターフェイス117は、CPU111と、他のコンピュータとの間のデータ伝送を仲介する。
また、記録媒体120の具体例としては、CF(Compact Flash(登録商標))及びSD(Secure Digital)等の汎用的な半導体記憶デバイス、フレキシブルディスク(Flexible Disk)等の磁気記憶媒体、又はCD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)などの光学記憶媒体が挙げられる。
上述した実施の形態の一部又は全部は、以下に記載する(付記1)〜(付記15)によって表現することができるが、以下の記載に限定されるものではない。
(付記1)
ネットワークで接続された複数のノードを備えるミラーリングシステムであって、
前記複数のノードそれぞれは、
前記ノード毎に設定された優先順位を特定する情報を有し、
それぞれの関係が、前記複数のノードのうちの一つを頂点とするツリー構造をとるように、前記優先順位に基づいて、自身に対する親ノード及び子ノードを設定し、
そして、前記親ノードが存在している場合に、前記親ノードから、ミラーリング対象となるデータを受け取り、前記子ノードが存在している場合に、自身が保持するデータを前記子ノードに受け渡す、
ことを特徴とするミラーリングシステム。
(付記2)
前記複数のノードそれぞれは、前記複数のノードのうち前記優先順位が先のノードから順に、自身よりも前記優先順位が後のノードを子ノードに設定する、
付記1に記載のミラーリングシステム。
(付記3)
前記複数のノードそれぞれが、自身の子ノードに不具合が生じた場合に、自身よりも前記優先順位が後の別のノードを特定し、特定したノードを新たな子ノードに設定する、付記1または2に記載のミラーリングシステム。
(付記4)
前記複数のノードのうち、前記ツリー構造の頂点に位置するノードに不具合が生じた場合に、不具合が生じた前記ノードの次に位置するノードが、前記ツリー構造の頂点となる、
付記1〜3のいずれかに記載のミラーリングシステム。
(付記5)
前記複数のノードそれぞれは、前記ツリー構造の頂点となるノードを除き、前記ツリー構造の階層と1つの親ノードに従属できる子ノードの個数とで規定される式に基づいて、自身に対する親ノードを設定する、
付記1に記載のミラーリングシステム。
(付記6)
ミラーリングシステムを構成するノードであって、
前記ミラーリングシステム構成する全ノードそれぞれに設定された優先順位を特定する情報を記憶する、情報記憶部と、
前記全ノードそれぞれの関係が、そのうちの一つを頂点とするツリー構造をとるように、前記優先順位に基づいて、当該ノードに対する親ノード及び子ノードを設定する、ミラーリング処理部と、を備え、
前記ミラーリング処理部は、前記親ノードが存在している場合に、前記親ノードから、ミラーリング対象となるデータを受け取り、前記子ノードが存在している場合に、当該ノードが保持するデータを前記子ノードに受け渡す、
ことを特徴とするノード。
(付記7)
前記ミラーリング処理部が、前記全ノードのうち、当該ノード自身よりも前記優先順位が後のノードを子ノードに設定する、
付記6に記載のノード。
(付記8)
前記ミラーリング処理部が、当該ノード自身の子ノードに不具合が生じた場合に、当該ノード自身よりも前記優先順位が後の別のノードを特定し、特定したノードを新たな子ノードに設定する、付記6または7に記載のノード。
(付記9)
前記ミラーリング処理部が、当該ノード自身が前記ツリー構造の頂点となる場合を除き、前記ツリー構造の階層と1つの親ノードに従属できる子ノードの個数とで規定される式に基づいて、当該ノード自身に対する親ノードを設定する、
付記6に記載のノード。
(付記10)
ネットワークで接続された複数のノードを用いた方法であって、
(a)前記複数のノードそれぞれによって、前記ノード毎に設定された優先順位を特定する情報を保持する、ステップと、
(b)前記複数のノードそれぞれによって、それぞれの関係が、前記複数のノードのうちの一つを頂点とするツリー構造をとるように、前記優先順位に基づいて、自身に対する親ノード及び子ノードを設定する、ステップと、
(c)前記複数のノードそれぞれによって、前記親ノードが存在している場合に、前記親ノードから、ミラーリング対象となるデータを受け取る、ステップと、
(d)前記複数のノードそれぞれによって、前記子ノードが存在している場合に、自身が保持するデータを前記子ノードに受け渡す、ステップと、
を有することを特徴とするミラーリング方法。
(付記11)
前記(b)のステップにおいて、前記複数のノードそれぞれによって、前記複数のノードのうち前記優先順位が先のノードから順に、自身よりも前記優先順位が後のノードを子ノードに設定する、
付記10に記載のミラーリング方法。
(付記12)
(e)前記複数のノードそれぞれによって、自身の子ノードに不具合が生じた場合に、自身よりも前記優先順位が後の別のノードを特定し、特定したノードを新たな子ノードに設定する、ステップを更に有する、付記10または11に記載のミラーリング方法。
(付記13)
(f)前記複数のノードのうち、前記ツリー構造の頂点に位置するノードに不具合が生じた場合に、不具合が生じた前記ノードの次に位置するノードが、前記ツリー構造の頂点となる、ステップを更に有する、付記10〜12のいずれかに記載のミラーリング方法。
(付記14)
前記(b)のステップにおいて、前記ツリー構造の頂点となるノードを除く、前記複数のノードそれぞれによって、前記ツリー構造の階層と1つの親ノードに従属できる子ノードの個数とで規定される式に基づいて、自身に対する親ノードを設定する、
付記10に記載のミラーリング方法。
(付記15)
ミラーリングシステムを構成するノードとして、コンピュータを機能させるためのプログラムであって、
前記コンピュータに、
(a)前記ミラーリングシステム構成する全ノードそれぞれに設定された優先順位を特定する情報を記憶する、ステップと、
(b)前記全ノードそれぞれの関係が、そのうちの一つを頂点とするツリー構造をとるように、前記優先順位に基づいて、当該ノードに対する親ノード及び子ノードを設定する、ステップと、
(c)前記親ノードが存在している場合に、前記親ノードから、ミラーリング対象となるデータを受け取る、ステップと、
(d)前記子ノードが存在している場合に、当該ノードが保持するデータを前記子ノードに受け渡す、ステップと、
を実行させるプログラム。
(付記16)
前記(b)のステップにおいて、前記全ノードのうち、当該ノード自身よりも前記優先順位が後のノードを子ノードに設定する、
付記15に記載のプログラム。
(付記17)
(e)当該ノード自身の子ノードに不具合が生じた場合に、当該ノード自身よりも前記優先順位が後の別のノードを特定し、特定したノードを新たな子ノードに設定する、ステップを更に前記コンピュータに実行させる、
付記15または16に記載のプログラム。
(付記18)
前記(b)のステップにおいて、当該ノード自身が前記ツリー構造の頂点となる場合を除き、前記ツリー構造の階層と1つの親ノードに従属できる子ノードの個数とで規定される式に基づいて、当該ノード自身に対する親ノードを設定する、
付記15に記載のプログラム。
以上のように本発明によれば、ネットワークで接続された多数のノードを用いてミラーリングを行なう場合において、ミラーリング元のノードのデータ通信量の増加とI/Oレスポンスの低下とを抑制できる。本発明は、負荷の分散が求められるミラーリングシステムに有用である。
10 主サイト(ノード)
20、21 優先副サイト(ノード)
22〜29 副サイト
30 ホストコンピュータ
40 ネットワーク
100 ミラーリングシステム
101 I/O制御部
102 ミラーリング処理部
103 差分管理部
104 データ記憶部
105 サイト情報記憶部
106 差分情報記憶部
110 コンピュータ
111 CPU
112 メインメモリ
113 記憶装置
114 入力インターフェイス
115 表示コントローラ
116 データリーダ/ライタ
117 通信インターフェイス
118 入力機器
119 ディスプレイ装置
120 記録媒体
121 バス
201 I/O制御部
202 ミラーリング処理部
203 差分管理部
204 データ記憶部
205 サイト情報記憶部
206 差分情報記憶部
211 I/O制御部
212 ミラーリング処理部
213 差分管理部
214 データ記憶部
215 サイト情報記憶部
216 差分情報記憶部
301、302 サイトグループ
401、402、403、411、412、413、421、423 階層グループ
501 主サイト
502〜507 副サイト
並列処理が開始されると、I/O制御部101は、データ記憶部104にデータを書き込み(ステップB4)、ミラーリング処理部102での処理の完了を待って、データの書き込み結果を、I/O要求元であるホストコンピュータ30に通知する(ステップB1)。
ステップB9の判定の結果、全ての優先副サイトにおいて書き込み処理が成功している場合は、ミラーリング処理部102は、処理の完了を、I/O制御部101に通知する。これにより、I/O制御部101は、ステップB1を実行する。
例えば、優先副サイト20においては、I/O制御部201は、データ記憶部204にデータを書き込み(ステップB4)、ミラーリング処理部202の処理の完了を待ち、データの書き込み結果をI/O要求元に通知する(ステップB1)。
そして、全ての副サイトにおいて書き込み処理が成功している場合は、ミラーリング処理部202は、処理の完了を、I/O制御部201に通知する。一方、全ての優先副サイトにおいて書き込み処理が成功していない場合は、差分管理部203が、差分情報を更新する(ステップB10)。その後、ミラーリング処理部202は、後述する図8に示す処理を実行し、I/O制御部201に処理の完了を通知する。ミラーリング処理部102における処理が終了すると、I/O制御部201は、ステップB1を実行する。

Claims (8)

  1. ネットワークで接続された複数のノードを備えるミラーリングシステムであって、
    前記複数のノードそれぞれは、
    前記ノード毎に設定された優先順位を特定する情報を有し、
    それぞれの関係が、前記複数のノードのうちの一つを頂点とするツリー構造をとるように、前記優先順位に基づいて、自身に対する親ノード及び子ノードを設定し、
    そして、前記親ノードが存在している場合に、前記親ノードから、ミラーリング対象となるデータを受け取り、前記子ノードが存在している場合に、自身が保持するデータを前記子ノードに受け渡す、
    ことを特徴とするミラーリングシステム。
  2. 前記複数のノードそれぞれは、前記複数のノードのうち前記優先順位が先のノードから順に、自身よりも前記優先順位が後のノードを子ノードに設定する、
    請求項1に記載のミラーリングシステム。
  3. 前記複数のノードそれぞれが、自身の子ノードに不具合が生じた場合に、自身よりも前記優先順位が後の別のノードを特定し、特定したノードを新たな子ノードに設定する、請求項1または2に記載のミラーリングシステム。
  4. 前記複数のノードのうち、前記ツリー構造の頂点に位置するノードに不具合が生じた場合に、不具合が生じた前記ノードの次に位置するノードが、前記ツリー構造の頂点となる、
    請求項1〜3のいずれかに記載のミラーリングシステム。
  5. 前記複数のノードそれぞれは、前記ツリー構造の頂点となるノードを除き、前記ツリー構造の階層と1つの親ノードに従属できる子ノードの個数とで規定される式に基づいて、自身に対する親ノードを設定する、
    請求項1に記載のミラーリングシステム。
  6. ミラーリングシステムを構成するノードであって、
    前記ミラーリングシステム構成する全ノードそれぞれに設定された優先順位を特定する情報を記憶する、情報記憶部と、
    前記全ノードそれぞれの関係が、そのうちの一つを頂点とするツリー構造をとるように、前記優先順位に基づいて、当該ノードに対する親ノード及び子ノードを設定する、ミラーリング処理部と、を備え、
    前記ミラーリング処理部は、前記親ノードが存在している場合に、前記親ノードから、ミラーリング対象となるデータを受け取り、前記子ノードが存在している場合に、当該ノードが保持するデータを前記子ノードに受け渡す、
    ことを特徴とするノード。
  7. ネットワークで接続された複数のノードを用いた方法であって、
    (a)前記複数のノードそれぞれによって、前記ノード毎に設定された優先順位を特定する情報を保持する、ステップと、
    (b)前記複数のノードそれぞれによって、それぞれの関係が、前記複数のノードのうちの一つを頂点とするツリー構造をとるように、前記優先順位に基づいて、自身に対する親ノード及び子ノードを設定する、ステップと、
    (c)前記複数のノードそれぞれによって、前記親ノードが存在している場合に、前記親ノードから、ミラーリング対象となるデータを受け取る、ステップと、
    (d)前記複数のノードそれぞれによって、前記子ノードが存在している場合に、自身が保持するデータを前記子ノードに受け渡す、ステップと、
    を有することを特徴とするミラーリング方法。
  8. ミラーリングシステムを構成するノードとして、コンピュータを機能させるためのプログラムであって、
    前記コンピュータに、
    (a)前記ミラーリングシステム構成する全ノードそれぞれに設定された優先順位を特定する情報を記憶する、ステップと、
    (b)前記全ノードそれぞれの関係が、そのうちの一つを頂点とするツリー構造をとるように、前記優先順位に基づいて、当該ノードに対する親ノード及び子ノードを設定する、ステップと、
    (c)前記親ノードが存在している場合に、前記親ノードから、ミラーリング対象となるデータを受け取る、ステップと、
    (d)前記子ノードが存在している場合に、当該ノードが保持するデータを前記子ノードに受け渡す、ステップと、
    を実行させるプログラム。
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