JP2005252596A - 物理的信頼度を用いたp2pネットワーク構成方法及び接続状態管理装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ボトルネックピアの発生を防ぐことができ、スケーラビリティが保証され、同一コミュニティ(グループ)への参加ユーザの拡大が可能であるP2Pネットワーク構築方法を提供する。
【解決手段】端末が、自端末の物理的情報を収集して公開する過程と、他端末の物理的情報を収集する過程(ステップ123、124)と、収集した物理的情報に基づいて、ピアごとの信頼度を計算する過程(ステップ126)と、信頼度に応じて接続管理を行い、ネットワークトポロジを決定する過程(ステップ127)と、トラヒック変動を検知して接続を変更する過程と、を設ける。
【選択図】 図5
【解決手段】端末が、自端末の物理的情報を収集して公開する過程と、他端末の物理的情報を収集する過程(ステップ123、124)と、収集した物理的情報に基づいて、ピアごとの信頼度を計算する過程(ステップ126)と、信頼度に応じて接続管理を行い、ネットワークトポロジを決定する過程(ステップ127)と、トラヒック変動を検知して接続を変更する過程と、を設ける。
【選択図】 図5
Description
本発明は、P2P(ピア−ツー−ピア)ネットワークに関し、特に、不特定多数のピアが物理的信頼度をもとに自己組織化することにより物理ネットワークに適合し、物理的信頼度に応分の負荷を負担することにより、信頼性が高く拡張性のあるP2Pネットワークを構成する方法及びそのようなP2Pネットワークで用いられる接続状態管理装置に関する。
近年、ネットワークに接続した端末(ピア)が、サーバ等を介さずに、他のピアと対等の立場で通信するP2Pネットワークが注目されるようになってきている。物理ネットワークとしてインターネットなどの既存のネットワークを使用し、そのような物理ネットワーク上に論理的にP2Pネットワークを構築することも行われている。
P2Pネットワークでは、送信元のピアと送信先のピアとがネットワークトポロジにおいて直接接続しているとは限らない。送信元のピアと送信先のピアとが直接接続していない場合には、これらの間でのデータの転送は、1以上のピアで中継されて行われることになる。
グヌーテラ(Gnutella)(http://www.gnutella.com/)に代表される従来のピュアなP2Pネットワークは、中継するピアが高負荷状態に陥っても特段の対処は行わない。その結果として、ファイル検索要求や結果メッセージが欠損することになり、サービス品質の低下を招いている。ピュアなP2Pネットワークとは、ネットワークにおいてピアを集中管理するためのサーバを設けない構成のP2Pネットワークのことを指す。データの集中により高負荷状態となるピアのことをボトルネットピアと呼ぶ。
P2Pネットワークでは、多数のピアを単純にネットワークに参加させた場合には、ネットワーク内でのデータ転送量が極めて大きくなるなどして、ネットワークの性能が低下する。そこで、ネットワークを自己組織化させることによってデータ転送の範囲を局在化させ、負荷分散や負荷の低減を図ることが行われている。P2Pネットワーク上での自己組織化の例としては、趣味嗜好情報に基づき自己組織化するCOMNet(ブローカレスモデルとSIONet:オーム社)や、検索キーワードの上位の数個に基づきクラスタ化を行うWinny(http://www.sfc.wide.ad.jp/kg/neco/blog/archives/000013.html)等がある。しかしながら、論理的な自己組織化を行うのみでは、性能の低い端末やピアに負荷が集中し、サービス品質の低下を招いてしまう。また、物理ネットワークの構成を無視した論理的な局在化では、物理ネットワークにとって不効率なP2Pネットワークを構築することになる。
物理ネットワークの構成を考慮した自己組織化を行うためには、物理的に近傍にあるピアに接続することが必要であり、物理的近傍接続を行うために、PingコマンドやTracerouteコマンドなどを含むICMP(Internet Control Message Protocol)を用いる方法も提案されている(例えば、「P2Pサービスにおける物理ネットワークを考慮した論理トポロジー構築手法(http://www.anarg.jp/~y-gotou/research/y-gotou02cq-P2PLogicalTopology-slide.ppt)」)。しかしながら、現状のインターネットユーザの運用においては、セキュリティの観点によりICMPには応答しない場合が多く、判断ツールとしては利用できない。
P2P型のCDN(コンテンツ配信ネットワーク)システムでは、配信する経路に基づき転送するピアの性能に基づいてP2Pネットワークを構成する必要がある。このため、管理用のサーバを用いて、コンテンツ配信ネットワークに接続されている全ピアの情報を管理することにより、P2Pネットワークを構成している。しかしながらこの方法は、ピュアなP2Pネットワークを目指したものではなく、ユーザ数増加に伴い、管理用のサーバのコストが増加してしまうという問題点を有する。
"WINNYにおけるノード評価モデル"、2003年10月30日、[2004年3月1日検索]、インターネット<URL:http://www.sfc.wide.ad.jp/kg/neco/blog/archives/000013.html> 須藤 義宏、"P2Pサービスにおける物理ネットワークを考慮した論理トポロジー設計手法"、2002年2月8日、[2004年3月1日検索]、インターネット<URL:http://www.anarg.jp/~y-gotou/research/y-gotou02cq-P2PLogicalTopology-slide.ppt>
"WINNYにおけるノード評価モデル"、2003年10月30日、[2004年3月1日検索]、インターネット<URL:http://www.sfc.wide.ad.jp/kg/neco/blog/archives/000013.html> 須藤 義宏、"P2Pサービスにおける物理ネットワークを考慮した論理トポロジー設計手法"、2002年2月8日、[2004年3月1日検索]、インターネット<URL:http://www.anarg.jp/~y-gotou/research/y-gotou02cq-P2PLogicalTopology-slide.ppt>
グヌーテラに代表される従来のピュアなP2Pネットワークでは、各ピアが発信したメッセージを遅延なく全ピアへ到達させようとP2Pネットワークを構築しようとするとスケーラビリティが保証されない、という問題点があり、同一コミュニティ(グループ)への参加ユーザの拡大が難しかった。
ところで、性能、稼働状態、回線帯域、位置する物理ネットワークなど、物理的信頼度の異なるピアが無手順でP2Pネットワークトポロジを構築した場合、信頼性とスケーラビリティを保証するためには、上述したように、以下のような課題がある。
(a)物理ネットワーク負荷の増加と遅延時間の増加:
P2Pネットワークにおいて、論理的な局在化を行う自己組織化を実行した場合、そのP2Pネットワーク上での隣接ピアが物理ネットワークにおいて近隣であるとは限らない。物理ネットワークとP2Pネットワークとにおける隣接ピアの不一致は、物理ネットワークへの無効な負荷の増加とメッセージ到達遅延の増加につながる。物理ネットワークにおける近隣ピアを探るためにPingコマンド等を用いる近傍制御は、セキュリティ上の理由によりその種のコマンドの流通を拒否している物理ネットワークには対応できない。
P2Pネットワークにおいて、論理的な局在化を行う自己組織化を実行した場合、そのP2Pネットワーク上での隣接ピアが物理ネットワークにおいて近隣であるとは限らない。物理ネットワークとP2Pネットワークとにおける隣接ピアの不一致は、物理ネットワークへの無効な負荷の増加とメッセージ到達遅延の増加につながる。物理ネットワークにおける近隣ピアを探るためにPingコマンド等を用いる近傍制御は、セキュリティ上の理由によりその種のコマンドの流通を拒否している物理ネットワークには対応できない。
(b)メッセージリレー密度の増加によるボトルネック発生:
コミュニティに参加するピア数の増加は、コミュニティ全体のメッセージ数を増加させることになり、結果として、各ピアではメッセージリレー密度(そのピアが中継することとなるメッセージの密度)が増加してしまう。無手順でP2Pネットワークトポロジを構築した場合、物理的に信頼度の低いピアがネットワークトポロジにおけるハブとなる可能性があり、そのようなピアでは、負荷の低い段階からイベントの遅延もしくは欠損が発生し、それにより、ネットワーク全体としてのスケーラビリティが損ねられてしまうことになる。また、稼働中においても、各ピアが自分の負荷状態を無視して他ピアからの接続を許容しメッセージを送受信してしまうとボトルネックが発生し、結果としてコミュニティ(グループ)におけるサービス品質が低下してしまう。
コミュニティに参加するピア数の増加は、コミュニティ全体のメッセージ数を増加させることになり、結果として、各ピアではメッセージリレー密度(そのピアが中継することとなるメッセージの密度)が増加してしまう。無手順でP2Pネットワークトポロジを構築した場合、物理的に信頼度の低いピアがネットワークトポロジにおけるハブとなる可能性があり、そのようなピアでは、負荷の低い段階からイベントの遅延もしくは欠損が発生し、それにより、ネットワーク全体としてのスケーラビリティが損ねられてしまうことになる。また、稼働中においても、各ピアが自分の負荷状態を無視して他ピアからの接続を許容しメッセージを送受信してしまうとボトルネックが発生し、結果としてコミュニティ(グループ)におけるサービス品質が低下してしまう。
そこで本発明の目的は、ネットワークに集中管理用のサーバを設けることなく、運用状態において変動するトラヒック状態に応じてネットワークの自己組織化を図ることにより、ボトルネックピアの発生を防ぐことができ、スケーラビリティが保証され、同一コミュニティ(グループ)への参加ユーザの拡大が可能であるP2Pネットワーク構築方法と、そのようなP2Pネットワークの各ピアで用いられる接続状態管理装置とを提供することにある。
本発明のP2Pネットワーク構成方法は、複数の端末がそれぞれピアとして自律分散協調により任意の情報、タスクを送受信するP2Pネットワークにおいて、物理ネットワーク上のオーバーレイするP2Pネットワークトポロジを各端末が集中管理部を用いることなく自己組織化したP2Pネットワークトポロジを構築するP2Pネットワーク構成方法であって、端末が自端末の物理的情報を収集して公開する過程と、端末が他端末の物理的情報を収集する過程と、端収集した物理的情報に基づいて、端末がピアごとの信頼度を計算する過程と、端末が信頼度に応じて接続管理を行い、ネットワークトポロジを決定する過程と、を有する。本発明の方法においては、端末がトラヒック変動を検知して接続を変更する過程をさらに備えていてもよい。
本発明の接続状態管理装置は、複数の端末が自律分散協調により任意の情報、タスクを送受信するP2Pネットワークに対してピアとして参加し、アプリケーションとP2Pプラットフォームとを備える端末に設けられる接続状態管理装置であって、物理的信頼度の基準とピア間接続契機の基準とを格納するポリシーDBと、各ピアの少なくとも物理的信頼度を統計情報として保持する統計情報DBと、物理的信頼度の重み付けとピア間接続契機を設定あるいは変更してポリシーDBに格納するとともにポリシーDBを参照するポリシー設定部と、接続制御部と、物理的信頼度の重み付けを起動時に取得し、受信した統計情報に基づいて物理的信頼度を算出し、接続制御部より受信する接続結果と切り替え指示信号に基づいて物理的信頼度を変更し、接続制御部の指示に基づき物理的信頼度に基づく接続候補を返信し、近傍測定結果を物理的信頼度に反映させる物理的信頼度統計部と、起動時にピア間接続契機の基準を取得し、統計情報DBより統計情報を取得してしきい値と比較し、統計情報がしきい値に達した場合に接続制御部に切り替え指示信号を送信する手段を有する統計情報監視部と、周期的に自端末の統計情報を収集し、収集した統計情報を統計情報DBに蓄積する統計情報収集部と、隣接ピアからの統計情報収集信号を受信して統計情報DBから統計情報を取得し、その隣接ピアへ応答する統計情報送受信部と、物理的信頼度統計部の指示により物理的近傍を測定する近傍接続部と、を有し、接続制御部が、アプリケーションからの接続指示と最低接続数設定を受信しP2Pプラットフォームに対してピア間接続指示を行い、接続数が最低接続数を下回っていないか周期的に確認し、接続数が最低接続数を下回った場合、物理的信頼度統計部から接続候補を取得し、接続候補の情報に基づいてP2Pプラットフォームへ接続指示を行い、接続結果を物理的信頼度統計部へ通知し、隣接ピアからの切り替え指示信号を受信し、物理的信頼度統計部へ受信した統計情報を通知して接続候補を受信し、統計情報監視部からの指示を受信し、該当ピアの統計情報を物理的信頼度統計部より取得し接続換えピアに対して統計情報を含んだ切り替え指示信号を送信する。
本発明によれば、個々のピア(端末)が同一の論理に基づき自律分散協調することにより、物理ネットワークと各ピアの物理的信頼度を反映したP2Pネットワークを構成することが可能となるという効果がある。
本発明では、Pingコマンドなどによらず、P2Pネットワークレベルでのコネクションにより判断を行っている。P2Pネットワークサービスに参加するユーザは、物理ネットワークでのインタフェースにおいてそのP2Pネットワークサービスに対応するポートを開き、また、P2Pネットワークにおけるセキュリティレベルを承認していると考えられるので、P2PネットワークレベルでのコネクションによりP2Pネットワークの自己組織化を図る本発明の手法は、物理ネットワークでのプロトコル等に依存する従来の手法に比べ、現実的である。
次に、本発明の好ましい実施の形態について、図面を参照して説明する。
図1は、物理ネットワークと、この物理ネットワーク上に構築されるP2Pネットワークとの関係の一例を示しており、物理ネットワークと物理ネットワーク上にオーバーレイされるP2Pネットワークトポロジとを示している。本発明は、集中管理用のサーバを用いないピュアなP2Pネットワークであって、複数の端末が参加し、各端末が自律分散協調により任意の情報、タスクを送受信するP2Pネットワークを対象としている。各端末は、集中管理用サーバを用いることなく自己組織化し、それによって、物理ネットワークにおける近傍の端末がP2Pネットワークトポロジにおける近傍の端末に反映されるようになっている。
本実施形態では、物理ネットワークとしてインターネットが用いられることを想定している。図示された例では、物理ネットワークでは、端末A,C,Dが1つのサブネットに接続してインターネットに接続し、端末B,Eが別のサブネットに接続してインターネットに接続している。さらにインターネットに対しては、無線接続により、携帯情報端末(PDA)Fと、インターネット接続機能を有する携帯電話機(端末)Gが接続している。そのような物理ネットワークを前提として、複数の端末(ピア)を有するP2Pネットワークが物理ネットワーク上に構成されている。P2Pネットワークでは、図示されるように、端末Aと端末Bが隣接し、端末Bと端末Cが隣接し、端末Cと端末Eが隣接し、端末Dと端末Eが隣接し、端末Eと端末Fが隣接し、端末Eと端末Gとが隣接している。P2Pネットワークには、各端末を集中管理するようなサーバは設けられていない。
図2は、本発明の実施の一形態のP2Pネットワークにおける各端末(ピア)のソフトウェアアーキテクチャと構成とを示している。各端末(ピア)は、一般にはコンピュータとコンピュータ上で実行されるソフトウェアとによって構成されており、ソフトウェアアーキテクチャとして、端末を構成するコンピュータのオペレーティングシステム(OS)3と、OS3と密接に協調してP2Pタスクを処理するP2Pプラットフォーム4と、P2Pミドルウェアとして構成される接続状態管理装置1と、OS3上で動作するアプリケーション2とを備えている。アプリケーション2は、接続状態管理装置1及びP2Pプラットフォーム4を介して、ピア−ツー−ピア接続により、他の端末(ピア)と情報やタスクの送受信を行えるようになっている。P2Pプラットフォーム4には、他ピアとの接続やメッセージ送受信など、P2P接続のための基本的な機能が備わっているものとする。そのようなP2Pプラットフォームを構築するためのソフトウェア技術として、例えば、JXTA、SIONetなどがある。
本実施形態において、接続状態管理装置1は、自端末の物理的情報を収集し収集した物理的情報を他端末に対して公開する過程と、他端末の物理的情報を収集する過程と、収集した物理的情報をもとに信頼度を計算する過程と、その信頼度に応じて接続管理を行う過程と、トラヒック変動を検知し接続を変更する過程とを実施する。各端末ごとにその端末に含まれる接続状態管理装置1がこのように動作することによって、各端末は自律分散協調し、端末ごとの物理的信頼度に応じたP2Pネットワークが構成されることとなり、安定したP2Pネットワークトポロジを構築されてネットワークの信頼性、拡張性が保証されることとなる。すなわち接続状態管理装置1は、各端末ごとに設けられて、自律分散協調により、P2Pネットワークの自己組織化の処理を実行する。
接続状態管理装置1は、例えば、その端末における負荷状態(例えば、P2Pアプリケーション以外の動作状況によって変動するその端末でのCPU使用率及びメモリ使用率)に応じて、P2Pネットワークトポロジを変化させることができ、そのようにトポロジを変化させることによって、P2Pネットワークにおける負荷を均一化させることができる。また、接続状態管理装置1は、P2Pネットワークトポロジを構成する際に、その接続状態管理装置1が設けられている端末のP2Pプラットフォーム4においてピア間接続動作の応答時間を測定し、各ピア(すなわち各他端末)に対する応答時間を比較して応答時間が相対的に短いものを物理的近傍ピアとしてそのピアに接続することにより、物理ネットワークでのトポロジに類似したトポロジを有するP2Pネットワークを構成することができる。これにより、メッセージの伝播時間短縮を図ることができるとともに、無効な物理ネットワークリソース利用を防ぐことができる。
具体的には接続状態管理装置1は、他ピア(他端末)から収集した物理的信頼度に対し、自ピアが実施した接続状態を反映させ、それを公開することにより、物理的信頼度を最新化することができる。接続状態管理装置1は、自ピアの物理的信頼度が予め設定されている一定値を下回った場合、隣接ピアに対して接続指示を行う。接続指示を受信した隣接ピアは収集した物理的信頼度をもとに再接続を行う。このような動作を繰り返すことにより、特定ピアに対する負荷を回避することができる。また接続状態管理装置は、方路別のメッセージ数を収集し、メッセージ数が予め設定された転送数を超えた場合、メッセージの多い隣接ピア間を接続することができる。これにより、関連性の高いピア間のメッセージポップ数が短縮されるとともに、自ピアに関連のないメッセージの転送負荷を減らすことができる。
本実施形態に基づきP2Pネットワークの自己組織化を行う場合には、各端末において、自己組織化のためのパラメータとして、例えば、OS3で取得するその端末におけるCPUの種別、CPU使用率、メモリ使用率、P2Pプラットフォーム4で取得するキュー長、方路別メッセージ数、物理的近傍度、平均生存時間などを用いることができる。
このような機能を有する接続状態管理装置1は、アプリケーション2とのAPI(アプリケーションプログラムインタフェース)部10と、OS3とのAPI部31と、P2Pプラットフォーム4とのAPI部41を備えており、各API部10,31,41では、アプリケーションからの接続指示、物理的信頼度の基準とピア間接続契機が予め規定されている。さらに接続状態管理装置1は、P2Pネットワーク構築のポリシーを格納するポリシーDB(データベース)12と、統計情報を格納する統計情報DB16と、ポリシー設定部11と、統計情報監視部13と、物理信頼度統計部14と、統計情報収集部15と、統計情報送受信部17と、近傍測定部18と、接続制御部19と、振り分け部110と、を備えている。
ポリシー設定部11は、物理的信頼度の重み付けとピア間接続契機を設定し変更し表示する機能と、物理的信頼度の重み付けとピア間接続契機をポリシーDB12に設定し変更し参照する機能を有する。統計情報監視部13は、端末の起動時においてピア間接続契機基準を取得する機能と、統計情報DB12より取得した統計情報がしきい値に達していないかを周期的に確認する機能と、しきい値に達した場合に接続制御部19に切り替え指示信号を送信する機能と、を有する。
接続制御部19は、P2P接続全般の制御を行うものであって、アプリケーション2からの接続指示と最低接続数設定を受信し、P2Pプラットフォーム4に対してピア間接続指示を行う機能と、最低接続数を下回っていないか周期的に確認する機能と、接続数が最低接続数を下回った場合に、物理的信頼度統計部14から接続候補を取得する機能と、取得した接続候補情報に基づいてP2Pプラットフォーム4に接続指示を行う機能と、接続結果を物理的信頼度統計部14へ通知する機能と、隣接ピアからの切り替え指示信号を受信し、物理的信頼度統計部14へ受信した統計情報を通知し接続候補を受信する機能と、統計情報監視部13からの指示を受信して該当するピアの統計情報を物理的信頼度統計部14より取得し、接続換えピアに対して統計情報を含んだ切り替え指示信号を送信する機能と、を有する。
物理的信頼度統計部14は、起動時に物理的信頼度の重み付けを取得する機能と、受信した統計情報をもとに物理的信頼度を算出する機能と、接続制御部19より受信した接続結果と切り替え指示信号に基づいて物理的信頼度を変更する機能と、接続制御部19の指示に基づき物理的信頼度に基づく接続候補を返信する機能と、近傍測定部18に対して近傍測定指示を行いその結果を物理的信頼度へ反映させる機能と、を有する。統計情報収集部15は、OS3とのAPI部31及びP2Pプラットフォーム4とのAPI部41を利用して統計情報を収集する機能と、収集した統計情報を統計情報DB16に蓄積する機能と、自アプリケーションの起動/終了時間を収集し統計情報DB16に蓄積する機能と、統計情報監視部13へ通知する機能と、を有する。
統計情報送受信部17は、隣接ピアからの統計情報収集信号を受信する機能と、統計情報DB18から統計情報を取得し隣接ピアへ応答する機能と、を有する。振り分け部110は、P2Pプラットフォーム4から受信した信号を信号種別により統計情報送受信部110または接続制御部19に振り分ける機能を有する。近傍測定部18は、物理的信頼度統計部14の指示により、P2Pプラットフォーム4とのAPI41の接続指示を用いて物理的近傍を測定する機能を有する。
次に、上述した端末(ピア)における動作を説明することにより、本実施形態のP2Pネットワーク構成方法における処理を説明する。
端末(ピア)がP2Pネットワークに接続しようとする場合、本実施形態のP2Pネットワークにおいては、まず、端末ごとにその端末の接続状態管理装置1内のポリシーDB12を設定するステップを実施し、次に端末をP2Pネットワークに接続してコミュニティあるいはグループへ参加するステップを実施する。その後、P2Pネットワークの自己組織化のために、自端末(自ピア)の統計情報DB16内の統計情報を更新するステップと、運用時において接続変更を行い、物理的信頼度を更新するステップとを実行する。以下、これらの4つのステップについて説明する。
ポリシーDB12を設定するステップは、ポリシーDB12をポリシー設定部11より設定・変更・参照するステップである。図4は、ポリシーDB12の構成の一例を示している。本実施形態では、端末の物理的信頼度は「ポイント制」で評価されるものとしており、ポリシーDB12は、項目単位の値と物理的信頼度として加算するポイントを規定した物理的信頼度基準、運用時において物理的信頼度のポイント値から減算するポイント数を規定した減算基準、収集した統計情報に基づき運用時においてP2Pネットワークのトポロジの切替え動作を起動するタイミングを規定した切替基準で構成されている。図示したものでは、CPUの使用率が0〜20%であれば10ポイントを、20〜60%で5ポイントを加算することが規定されている。ポリシーDB12では、各項目ごとにその項目の値とポイントとが格納されている。また、ポイントにおける減算要因や、P2Pネットワークトポロジを切替える条件についてもポリシーDB12に登録されている。
ポリシー設定部11は、アプリケーション2からAPI部10を介してポリシーDB12の設定・変更・参照要求を受け入れ、ポリシーDB12を更新する。このようなポリシーDB12の内容は、接続状態管理装置1の起動時(アプリケーション2からの起動要求時)に統計情報監視部13と物理的信頼度統計部14に読み込まれる。
次に、端末をP2Pネットワークに接続するステップについて、図5のシーケンス図を用いて説明する。図5において、P2Pネットワーク上のコミュニティあるいはグループに参加しようとするピアが「参加ピア」で示されている。
参加ピアにおいて、アプリケーション2は、API部10を用いて、P2Pネットワークへの接続を接続状態管理装置1の接続制御部19へ指示する。すると接続制御部19は、物理的信頼度統計部14から接続候補ピア情報の収集を行う。ここで接続候補ピア情報が返答されない場合は初期接続とみなし、接続制御部19は、アプリケーション2から指示されたピアアドレスに対して初期接続の接続指示を行う(ステップ121)。初期接続時における接続候補ピアは、ウエブなどの何らかの手段により公開されているWell―Known(よく知られた)ピアアドレスである。接続制御部19は、P2Pプラットフォーム4へのAPI部41により、そのWell―Knownピアに接続を行う。上述したように、P2Pプラットフォーム4には、他ピアとの接続、メッセージ送受信などのP2Pネットワーキングのための基本的な機能が備わっている。接続完了後、既にデータを収集したかの判断がなされるが(ステップ122)、ここでは1回目の接続なのでデータは存在せず、接続制御部19は、P2Pプラットフォーム4へのAPI41部に対し、統計情報収集信号の送信要求を行う。
統計情報収集信号は、近隣のピアにおける統計情報を収集するためのものであり、そのフォーマットの一例が図6(a)に示されている。統計情報収集信号は、送信元ピアアドレスと信号種別として「統計情報収集指示」とを含む信号である。この統計情報収集信号は、図2に示されるように、P2Pプラットフォーム4により、送信時に規定したTTL(Time to Live)の分だけ先のピアまで到達する(ステップ123)。図示したものでは、上述のWell−knownピアから、ピアA、ピアBを経て、ピアCにまで到達している。
統計情報収集信号を受信したピア(端末)では、P2Pプラットフォーム4で受信したメッセージが、P2Pプラットフォーム4へのAPI部41を経由して、振り分け部110へ通知される。振り分け部110は、P2Pプラットフォーム4から受信したメッセージのユーザデータ部に規定している信号種別に基づき、そのメッセージが統計情報収集信号であると判断し、統計情報送受信部17へその統計情報収集信号を転送する。統計情報収集信号を受信した統計情報送受信部17は、統計情報DB16より統計情報を取得し、センドバックにより、統計情報収集信号の送信元ピアに対して、その統計情報を含む統計情報収集信号応答として返信する(ステップ124)。統計情報収集信号応答は、図6(b)に示すように、ピアアドレスごとにそのピアアドレスの端末の物理的信頼度を示している。
図7は、統計情報DB16の構成の一例を示している。統計情報DB16は、ピアアドレス一覧テーブルと統計情報保存テーブルとからなっている。ピアアドレス一覧テーブルには、各端末ごとに、自端末か他端末であるかのフラグ、ピアアドレス、物理的信頼度(送信値)、物理的近傍度に基づくポイント、物理的信頼度(統計値)及び接続フラグが格納されている。統計情報保存テーブルには、自端末について、例えば、CPU種別、CPU使用率、メモリ使用率、起動時刻、終了時刻、平均生存時間(1回の接続でのその端末のP2Pネットワークへの平均接続時間)、起動回数、方路別メッセージ数、メッセージキューの使用率などが格納されている。
統計情報収集信号の発信元の端末において、返信されてきた統計情報収集信号応答は、P2Pプラットフォーム4からP2PプラットフォームのAPI部41、振り分け部110を経由して統計情報送受信部17で受信される。そして、情報については、統計情報DB16に蓄積される。全情報収集完了(タイマー満了)時、物理的信頼度統計部14は、ピアアドレスをキーに、物理的信頼度値を平均化し、統計情報DB16に格納する。なお、物理的信頼度が著しく低い場合には、そのピアアドレスについては統計情報DB16に格納しないものとする。物理的信頼度統計部14は、統計情報収集信号応答結果に基づき物理的信頼度を統計し、物理的信頼度の高いピアアドレスについて、最上位のものからから所定数(例えば5個)を近傍測定部18へ送信する。この所定数は変更可能である。近傍測定部18は、受信したピアアドレスに対して、順次、P2Pプラットフォーム4へのAPI41部を介して接続要求を行う。その結果、近傍確認接続のメッセージが該当ピアへ送られる(ステップ125)。近傍測定部18は、近傍確認接続に対する該当ピアからの応答があるまでの応答時間を測定し、測定結果をそのピアに対する物理的近傍度として物理的信頼度統計部14へ送信する。
物理的信頼度統計部14は、ピアアドレスごとに、物理的近傍度に応じて予め設定されているポイントを統計情報DB16に格納する。さらに物理的信頼度統計部14は、収集した物理的信頼度と物理的近傍度のポイントとを加算した結果を更新後の物理的信頼度とし(ステップ126)、更新後の物理的信頼度における上位のピアから順に、接続制御部19に対して接続要求を行う(ステップ127)。接続制御部19は、予め設定した接続数に達するまで、物理的信頼度が高いピアから順に、P2PプラットフォームへのAPI部41を用いて接続を実行する(ステップ128)。最初に選択した所定数(例えば5個)のピアアドレスでは接続が完了しない場合には、次の上位の所定数のピアに対して同様の動作を繰り返す。予め設定した接続数に達した場合には、Well−Knownピアに対する初期接続を切断する(ステップ129)。接続要求を行って失敗した場合には、ポリシーDB12に設定された減算基準の接続失敗に規定された減点ポイントに基づいて、物理的信頼度を減算する。
2回目以降の接続に際しては、上記の処理を繰り返す際、ステップ122においてデータが「有」になるので、ステップ127にそのまま移行し、統計情報DB16を用いた接続を行うこととなる。その際も接続失敗に基づいた減算を行い、統計情報DB16の内容が現実に即したものとなるようにする。統計情報DB16を用いても接続が完了しない場合には、初期接続と同様の動作を繰り返し実施する。
次に、自端末(自ピア)の統計情報DB16内の統計情報を更新するステップを説明する。
統計情報収集部15は、起動時に、OS3へのAPI部31を経由して、起動時刻、CPU種別、CPU使用率、メモリ使用率を取得し、統計情報DB16に蓄積する、物理的信頼度統計部14は、前回の起動終了時間をもとに平均生存時間を算出し、統計情報DB16の収集、算出データをもとに、自ピアの物理的信頼度を更新する。また自端末が作動している期間中、統計情報収集部15は、周期的に、P2Pプラットフォーム4へのAPI部41を経由して、方路別のメッセージ数、キュー長を取得し、また、OS3へのAPI部31を経由して、CPU使用率、メモリ使用率を取得し、これらの取得したデータを統計情報DB16に保存する。起動時と同様に物理的信頼度統計部14は、統計情報DB16に格納されたデータに基づき、自ピアの物理的信頼度を更新する。端末の動作が終了する際、統計情報収集部15は、OS3へのAPI部31を経由して、終了時刻を取得し、統計情報DB16に蓄積する。
次に、運用時においてP2Pネットワークトポロジにおける接続変更を行い、物理的信頼度を更新するステップについて、図8を用いて説明する。ここでは、図8(c)に示すように、切り替え元のピアに対してピアA,B,Cがそれぞれ直接接続し、ピアA〜Cは相互には直接接続はしていない状態から、ピアAとピアBが接続し、ピアBと切り替え元のピアが接続し、ピアCと切り替え元のピアが接続する状態に切り替わる場合を例に挙げる。P2Pネットワークトポロジの切り替えの契機としては、方路別メッセージ数が規定値を越えた場合(図8(a))、あるいはメッセージキュー使用率が規定値を越えた場合(図8(b))を考える。
統計情報監視部13は、統計情報DB16に格納されている方路別メッセージ数、メッセージキュー使用率の値が、予めポリシーDB12にそれぞれ設定されたしきい値を超えていないか確認する。
まず、方路別メッセージ数が規定値を超えた場合(ステップ131)、統計情報監視部13は、接続制御部19に対し、切り替え指示信号を送信する。切り替え指示信号は、図9に示すように、送信元のピアアドレスと、切り替え指示信号であることを示す信号種別と、接続しているピアごとのピアアドレス及び物理的信頼度と、からなっている。接続制御部19は、接続元と接続先とを決定して(ステップ132)、物理的信頼度(統計値)の低いピア(接続換え元となるピア)に対して、切り替え指示信号を送信する(ステップ133)。ここでは、接続換え元となる端末がピアAであるとする。
切り替え指示信号を受信した端末において、振り分け部110は、その接続制御部19へ、受信した切り替え指示信号を送信する。接続制御部19は、切り替え指示信号で指示された接続先ピアアドレスに対して、P2Pプラットフォーム4へのAPI部41を経由して接続指示を行う(ステップ134)。同時に、切り替え元であるピアに対する接続を切断する(ステップ135)。
次に、メッセージキュー使用率が規定値を超えた場合の動作について説明する。メッセージキュー使用率が規定値を超えた場合(ステップ141)、統計情報監視部13は、切り替え指示信号を接続制御部19に送信する。この場合も、接続制御部19は、物理的信頼度(統計値)の低いピアに対して、切り替え指示信号を送信する(ステップ142)。メッセージキュー使用率が規定値を超えた場合は、前述の方路別メッセージ数が規定値を越えた場合と異なって、接続対象が明確になっていない。そこで、メッセージキュー使用率が規定値を超えた場合には、今回接続しているすべてのピアに関する情報を切り替え指示信号に設定し送信する。
切り替え指示信号を受信した端末においては、その振り分け部110は接続制御部19へ切り替え指示信号を送信する。接続制御部19は、受信した切り替え指示信号に設定されている物理的信頼度について再計算を行い、受信情報に基づく信頼度更新を行う(ステップ143)。この再計算は、自端末における統計情報DB16の格納値との平均をとり、近傍測定部18による近傍測定を行い(ステップ144)、近傍測定結果に基づいて物理的信頼度の再計算をすることによって行われる(ステップ145)。その後、物理的信頼度が高いとされたピアを接続先として選択して(ステップ146)、その選択されたピアに対して、P2Pプラットフォーム4へのAPI部41を用いて、接続指示を行う(ステップ147)。同時に、切り替え元であるピアに対する接続を切断する(ステップ148)。ステップ147において接続が失敗した場合には、統計情報DB16の該当ピアアドレスの信頼度を予めポロシーDB12に設定された基準に基づいて減算し、接続が成功するまで繰り返す。切り替え元ピアから受信したピアアドレスの全てのピアについて接続に失敗し、最低接続数が規定値を下回っていた場合には、上述と同様に、起動時に実施した接続動作と同様の処理で接続を行う。
以上の処理により、P2Pネットワークにおける接続状態が変化した場合に、P2Pネットワークトポロジを自律的に再構成することが可能になる。
以上説明したP2Pネットワークを構成する各ピア(端末)は、それを実現するためのコンピュータプログラムを、パーソナルコンピュータ(PC)などのコンピュータに読み込ませ、そのプログラムを実行させることによっても実現できる。ピアを実現するためのプログラムは、CD−ROMなどの記録媒体によって、あるいはネットワークを介して、コンピュータに読み込まれる。そのようなコンピュータは、一般に、CPUと、プログラムやデータを格納するためのハードディスク装置と、主メモリと、キーボードやマウスなどの入力装置と、CRTあるいは液晶ディスプレイなどの表示装置と、CD−ROM等の記録媒体を読み取る読み取り装置と、ネットワークに接続するための通信インタフェースと、から構成されている。このコンピュータでは、上述したオペレーティングシステム(OS)3の制御の下で各種のアプリケーション2が動作するようになっているとともに、ピアを実現するためのプログラム(接続状態管理装置1及びP2Pプラットフォーム4を実現するためのプログラム)を格納した記録媒体を読み取り装置に装着し、記録媒体からプログラムを読み出してハードディスク装置に格納し、あるいはそのようなプログラムをネットワークを経由してハードディスク装置に格納し、ハードディスク装置に格納されたプログラムをCPUが実行することにより、上述したピアとして機能するととともに、上述した手順によってP2Pネットワークトポロジの再構成が実行される。
1 接続状態管理装置
2 アプリケーション
3 OS(オペレーティングシステム)
4 P2Pプラットフォーム
10,31,41 API(アプリケーションプログラムインタフェース)部
11 ポリシー設定部
12 ポリシーDB(データベース)
13 統計情報監視部
14 物理信頼度統計部
15 統計情報収集部
16 統計情報DB(データベース)
17 統計情報送受信部
18 近傍測定部
19 接続制御部
110 振り分け部
2 アプリケーション
3 OS(オペレーティングシステム)
4 P2Pプラットフォーム
10,31,41 API(アプリケーションプログラムインタフェース)部
11 ポリシー設定部
12 ポリシーDB(データベース)
13 統計情報監視部
14 物理信頼度統計部
15 統計情報収集部
16 統計情報DB(データベース)
17 統計情報送受信部
18 近傍測定部
19 接続制御部
110 振り分け部
Claims (10)
- 複数の端末がそれぞれピアとして自律分散協調により任意の情報、タスクを送受信するP2Pネットワークにおいて、物理ネットワーク上のオーバーレイするP2Pネットワークトポロジを各端末が集中管理部を用いることなく自己組織化したP2Pネットワークトポロジを構築するP2Pネットワーク構成方法であって、
端末が、自端末の物理的情報を収集して公開する過程と、
前記端末が、他端末の物理的情報を収集する過程と、
前記端末が、収集した物理的情報に基づいて、ピアごとの信頼度を計算する過程と、
前記端末が、前記信頼度に応じて接続管理を行い、ネットワークトポロジを決定する過程と、
を有する、P2Pネットワーク構成方法。 - さらに、前記端末が、トラヒック変動を検知して接続を変更する過程を有する、請求項1に記載のP2Pネットワーク構成方法。
- 前記端末は、自端末における負荷状態に応じてP2Pネットワークトポロジを変化させる請求項2に記載のP2Pネットワーク構成方法。
- 前記端末は、P2Pネットワークにおけるピア間接続動作の応答時間を測定し、測定時間が相対的に短いものを物理的近傍ピアとして該物理的近傍ピアと接続する、請求項1または2に記載のP2Pネットワーク構成方法。
- 前記端末は、他端末から収集した物理的信頼度に、自端末が実施した接続状態を反映させて公開する、請求項1または2に記載のP2Pネットワーク構成方法。
- 前記端末は、自端末の物理的信頼度が予め設定された一定値を下回った場合、隣接ピアに対して接続指示を行い、前記接続指示を受信した隣接ピアは、収集した物理的信頼度に基づいて再接続を行う、請求項2に記載のP2Pネットワーク構成方法。
- 前記端末は、方路別のメッセージ数を収集し、前記メッセージ数が予め設定された転送数を超えた場合に、メッセージの流通量が相対的に多い隣接ピア間を接続する、請求項2に記載のP2Pネットワーク構成方法。
- 複数の端末が自律分散協調により任意の情報、タスクを送受信するP2Pネットワークに対してピアとして参加し、アプリケーションとP2Pプラットフォームとを備える端末に設けられる接続状態管理装置であって、
物理的信頼度の基準とピア間接続契機の基準とを格納するポリシーDBと、
各ピアの少なくとも物理的信頼度を統計情報として保持する統計情報DBと、
前記物理的信頼度の重み付けと前記ピア間接続契機を設定あるいは変更して前記ポリシーDBに格納するとともに前記ポリシーDBを参照するポリシー設定部と、
接続制御部と、
前記物理的信頼度の重み付けを起動時に取得し、受信した統計情報に基づいて物理的信頼度を算出し、前記接続制御部より受信する接続結果と切り替え指示信号に基づいて物理的信頼度を変更し、前記接続制御部の指示に基づき物理的信頼度に基づく接続候補を返信し、近傍測定結果を物理的信頼度に反映させる物理的信頼度統計部と、
起動時に前記ピア間接続契機の基準を取得し、前記統計情報DBより前記統計情報を取得してしきい値と比較し、前記統計情報がしきい値に達した場合に前記接続制御部に切り替え指示信号を送信する手段を有する統計情報監視部と、
周期的に自端末の統計情報を収集し、収集した統計情報を前記統計情報DBに蓄積する統計情報収集部と、
隣接ピアからの統計情報収集信号を受信して前記統計情報DBから統計情報を取得し、当該隣接ピアへ応答する統計情報送受信部と、
前記物理的信頼度統計部の指示により物理的近傍を測定する近傍接続部と、
を有し、
前記接続制御部は、前記アプリケーションからの接続指示と最低接続数設定を受信し前記P2Pプラットフォームに対してピア間接続指示を行い、接続数が前記最低接続数を下回っていないか周期的に確認し、接続数が最低接続数を下回った場合、物理的信頼度統計部から接続候補を取得し、前記接続候補の情報に基づいて前記P2Pプラットフォームへ接続指示を行い、前記接続結果を前記物理的信頼度統計部へ通知し、前記隣接ピアからの切り替え指示信号を受信し、前記物理的信頼度統計部へ受信した統計情報を通知して前記接続候補を受信し、前記統計情報監視部からの指示を受信し、該当ピアの統計情報を前記物理的信頼度統計部より取得し接続換えピアに対して統計情報を含んだ切り替え指示信号を送信する、接続状態管理装置。 - 複数の端末がそれぞれピアとして自律分散協調により任意の情報、タスクを送受信するP2Pネットワークに参加する端末を構成するコンピュータに、
自端末の物理的情報を収集して公開する処理、
他端末の物理的情報を収集する過程処理、
収集した物理的情報をもとに、ピアごとの信頼度を計算する処理、
前記信頼度に応じて接続管理を行い、ネットワークトポロジを決定する処理、
を実行させるプログラム。 - 前記コンピュータに、さらに、トラヒック変動を検知して接続を変更する処理を実行させる、請求項9に記載のプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004059458A JP2005252596A (ja) | 2004-03-03 | 2004-03-03 | 物理的信頼度を用いたp2pネットワーク構成方法及び接続状態管理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publication Number | Publication Date |
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ID=35032679
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- 2004-03-03 JP JP2004059458A patent/JP2005252596A/ja active Pending
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