JP5022775B2 - 除電装置 - Google Patents

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Description

この発明は、帯電物体に正負のイオンを照射して電気的に中性にする除電装置に関するものである。
従来から、半導体製造ラインや携帯電話などのセル生産工程などでは、部品帯電による静電気障害や静電吸着を防ぐため、作業台やコンベア等の近傍に除電装置が配置されている。
こうした製造現場で使用される除電装置には、正又は負の電荷が全体的或いは部分的に過剰となり、電荷が不均一な状態にある除電対象物(部品)に対し、正又は負のイオンを放出(照射)して電気的に中和するものがある。
このような除電装置は、除電方式により幾つかのタイプに分類される。以下、各方式の特徴について簡単に説明する。
(1)AC式
1つの放電針に正弦波高電圧(周波数50/60Hz)を印加し、正負のイオンを交互に発生させるようにしたものである。1つの放電針から正負のイオンを発生させているため、イオンバランスの経時的な偏りや、空間的な偏りも少ないことが特徴である。
ここで、イオンバランスとは、イオン照射後の除電対象物(被除電物)の残留電位が0ボルトからどの程度離れているか、いないかを示すもので、残留電位が定常的に0ボルトとなることが理想特性となる。
そして、イオンバランスの経時的な偏りとは、除電装置を連続運転した場合に、正負それぞれの放電針の汚れ付着や腐食、磨耗の度合いに差が生じて、残留電位に偏りが生じることをいう。
また、イオンバランスの空間的な偏りとは、除電対象物にイオンを照射したときに、除電対象物の位置により残留電位に差が生じることをいう。このイオンバランスの空間的な偏りは、後述するように、除電装置から所定距離を離して規則的に配置した除電対象物にイオンを照射して、どの位置の除電対象物に残留電位があるかを測定することにより判定される。
さらに、後述するイオンバランスの振幅とは、正負のイオンが照射された除電対象物の表面電位が正側、負側に周期的に変動することをいう。
(2)DC式
正放電針と負放電針に、それぞれ正負の高電圧を印加することにより、各放電針から定常的に正負のイオンを発生させるようにしたものである。放出された正負のイオンが除電対象物に達するまでに再結合しにくく、AC式に比べてイオンを遠くまで飛ばすことができることが特徴である。
(3)AC高周波式
1つの放電針に周波数20kHz〜70kHzの高周波電圧を印加するようにしたものである。一般的なAC式に比べて、トランスを軽く、小さくすることができるという特徴がある。
(4)パルスDC式
正放電針と負放電針に、それぞれ正負の高電圧を交互に印加することにより、各放電針から正負のイオンを交互に発生させるようにしたものである。一般的なDC式よりも、イオンバランスの経時的な偏りが改善されていることが特徴である(例えば、特許文献1参照)。
(5)パルスAC式
1つの放電針に矩形波の高電圧を印加するようにしたものである。一般的なAC式よりもイオン発生量を増加させることができるとともに、発振周波数を可変とすることができる点が特徴である(例えば、特許文献2参照)。
特開2002−43092号公報 特開2000−58290号公報
しかしながら、上述した従来の各除電方式には、それぞれ以下のような課題がある。
(1)AC式
高電圧を発生させるトランスが重く、大きくなる。この種の除電装置は、卓上、或いは吊り下げて使用されることが多く、小型軽量な除電装置とすることが望ましいが、AC式では装置を小型軽量にすることが難しい。
また、正負のイオンを交互に発生させているため、除電対象物を正負交互に帯電させていることになり、時間的に見ると、イオンバランスに振幅が生じることになる。このため、イオン照射後の残留電位を0ボルト付近に保つことが難しい。
さらに、DC式に比べて正負イオンの発生量が少ないため、減衰時間特性の点でDC式に劣る。ここで、減衰時間特性とは、イオン照射後に除電対象物の電位が許容レベルとなるまでの時間をいう。したがって、帯電した除電対象物の電位を許容レベルに短時間で下げることができれば、減衰時間特性が優れていることになる。
同様に、DC式に比べて正負イオンの発生量が少ないため、除電範囲の点でもDC式に劣る。ここで、除電範囲とは、イオン照射により除電対象物の電位を許容レベルまで下げることができる空間的な範囲をいう。
(2)DC式
連続運転した場合に、正負それぞれの放電針の汚れ付着や腐食、磨耗の度合いに差が生じるため、イオンバランスの経時的な偏りが生じる。
また、放電針の位置によって、正イオンの影響を受けやすい場所、或いは負イオンの影響を受けやすい場所が生じる。このため、このような場所に配置された除電対象物を正又は負に帯電させてしまうことになり、イオンバランスの空間的な偏りが生じることになる。
(3)AC高周波式
正負のイオンの発生間隔が短いため、放出された正負のイオンが除電対象物に達するまでに再結合しやすく、イオンを遠くまで飛ばすことが難しい。また、イオンの到達量が少なくなるため、減衰時間特性も悪くなる。
(4)パルスDC式
DC式の場合と同様に、連続運転した場合には、正負それぞれの放電針の汚れ付着や腐食、磨耗の度合いに差が生じるため、イオンバランスの経時的な偏りが生じる。
また、汚れが付着しやすい正放電針の影響を受けやすい場所や、汚れが付着しにくい負放電針の影響を受けやすい場所ではイオンバランスの空間的な偏りが生じるため、除電対象物を正又は負に帯電させてしまうことになる。
さらに、正負のイオンを交互に発生させることになるため、AC式と同様に除電対象物を正負交互に帯電させることになり、時間的に見ると、イオンバランスに振幅が生じることになる。
(5)パルスAC式
正負のイオンを交互に発生させているため、除電対象物を正負交互に帯電させていることになり、且つAC式よりもイオン発生量が多いため、時間的に見ると、イオンバランスに振幅が生じる。
以上説明したように、従来の除電装置では、大きさや重量、減衰時間特性、イオンバランス特性のいずれかの課題があり、これらの課題をすべて解決した除電装置は実現されていないのが現状である。
この発明は、上記課題を解決するために為されたものであり、小型、軽量で、減衰時間特性やイオンバランス特性に優れた除電装置を提供することを目的とする。
また、この発明は、小型、軽量で、減衰時間特性やイオンバランス特性に優れていることに加えて、負荷短絡や絶縁異常などの回路の高圧出力異常を検出することのできる除電装置を提供することを目的とする。
この発明の請求項1に係る除電装置は、印加される直流高電圧の極性に応じて正又は負のイオンを生成する2n個(nは自然数)の放電針が、所定の空間に、n個ずつ第1,第2のグループに分けて配置された放電電極と、接地された対向電極と、2系統のラインに一定期間毎に交互に生成する高周波高電圧に基づいて、前記放電電極の前記各放電針に、前記両グループどうし互いに逆極性の直流高電圧を同時に、かつ、一定期間毎に極性を反転させて印加する高電圧発生回路と、を備え、前記高電圧発生回路は、一定期間毎に交互に切り換えて入力される高周波電圧をそれぞれ昇圧する第1,第2の変圧回路と、前記第1,第2の変圧回路から一定期間毎に交互に出力される一方の高周波高電圧を、互いに極性の異なる2つの直流高電圧に変換して出力し、また、他方の高周波高電圧を、前記極性と互いに逆の2つの直流高電圧に変換して出力する極性反転回路と、を備えたことを特徴とする。
この発明の請求項2に係る除電装置は、請求項1記載の除電装置において、前記放電電極は、実質的に平面上に描く矩形の頂点に1個ずつ配置された少なくとも4個の放電針で構成され、前記各放電針は、1本の対角線上に向き合って配置された2個の放電針が一方の前記グループである第1の放電電極を構成し、別の1本の対角線上に向き合って配置された別の2個の放電針が他方の前記グループである第2の放電電極を構成することを特徴とする。
この発明の請求項に係る除電装置は、請求項1または請求項2に記載の除電装置において、前記第1,第2の変圧回路から交互に前記極性反転回路に入力される前記高周波高電圧の交互切換周波数は、10〜100Hzの範囲であることを特徴とする。
この発明の請求項に係る除電装置は、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の除電装置において、前記極性反転回路は、2つの互いに逆極性の前記直流高電圧を前記第1,第2の放電電極にそれぞれ出力することで、前記各放電針に前記両グループどうし互いに逆極性の直流高電圧を同時に印加し、また、前記高周波高電圧の入力が一定期間毎に交互に切り換えられることで、前記各放電針に前記両グループどうし一定期間毎に直流高電圧の極性を反転させて印加することを特徴とする。
この発明の請求項に係る除電装置は、請求項4に記載の除電装置において、前記極性反転回路は、前記第1の変圧回路の2次巻線の非接地側端子から前記第1の放電電極に向けて接続された、第1のコンデンサおよび順方向接続の第1のダイオードからなる第1のプラス放電用回路と、前記第1の変圧回路の2次巻線の非接地側端子から前記第2の放電電極に向けて接続された、第2のコンデンサおよび逆方向接続の第2のダイオードからなる第1のマイナス放電用回路と、前記第2の変圧回路の2次巻線の非接地側端子から前記第2の放電電極に向けて接続された、第3のコンデンサおよび順方向接続の第3のダイオードからなる第2のプラス放電用回路と、前記第2の変圧回路の2次巻線の非接地側端子から前記第1の放電電極に向けて接続された、第4のコンデンサおよび逆方向接続の第4のダイオードからなる第2のマイナス放電用回路と、を少なくとも備えたことを特徴とする。
この発明の請求項に係る除電装置は、請求項5に記載の除電装置において、前記極性反転回路は、前記第4のダイオードのカソードから前記第2の変圧回路の2次巻線の接地側端子に向けて接続された、順方向接続の第5のダイオードおよび第5のコンデンサからなる第1のプラス充電回路と、前記第3のダイオードのアノードから前記第2の変圧回路の2次巻線の接地側端子に向けて接続された、逆方向接続の第6のダイオードおよび第6のコンデンサからなる第1のマイナス充電回路と、をさらに備え、前記第1の変圧回路の通電中に、前記第1のプラス充電回路は、前記第1のプラス放電用回路の出力電圧にプラスバイアスを付与し、前記第1のマイナス充電回路は、前記第1のマイナス放電用回路の出力電圧にマイナスバイアスを付与することを特徴とする。
この発明の請求項に係る除電装置は、請求項6に記載の除電装置において、前記極性反転回路は、前記第5,第6のコンデンサと並列に、第1,第2の抵抗がそれぞれ接続されていることを特徴とする。
この発明の請求項に係る除電装置は、請求項請求項7のいずれか1項記載の除電装置において、前記極性反転回路は、前記第2のダイオードのカソードから前記第1の変圧回路の2次巻線の接地側端子に向けて接続された、順方向接続の第7のダイオードおよび第7のコンデンサからなる第2のプラス充電回路と、前記第1のダイオードのアノードから前記第1の変圧回路の2次巻線の接地側端子に向けて接続された、逆方向接続の第8のダイオードおよび第8のコンデンサからなる第2のマイナス充電回路と、をさらに備え、前記第2の変圧回路の通電中に、前記第2のプラス充電回路は、前記第2のプラス放電用回路の出力電圧にプラスバイアスを付与し、前記第2のマイナス充電回路は、前記第2のマイナス放電用回路の出力電圧にマイナスバイアスを付与することを特徴とする。
この発明の請求項に係る除電装置は、請求項8に記載の除電装置において、前記極性反転回路は、前記第7,第8のコンデンサと並列に、第3,第4の抵抗がそれぞれ接続されていることを特徴とする。
この発明の請求項10に係る除電装置は、請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の除電装置において、前記高電圧発生回路の高圧接地端子と前記対向電極の接地との間に挿入され、前記放電電極の出力異常を検出する高圧異常検出回路、をさらに備えたことを特徴とする。
この発明の請求項11に係る除電装置は、請求項6または請求項7に記載の除電装置において、前記高電圧発生回路の高圧接地端子と前記対向電極の接地との間に挿入され、前記放電電極の出力異常を検出する高圧異常検出回路、をさらに備えたことを特徴とする。
この発明の請求項12に係る除電装置は、請求項8または請求項9に記載の除電装置において、前記高電圧発生回路の高圧接地端子と前記対向電極の接地との間に挿入され、前記放電電極の出力異常を検出する高圧異常検出回路、をさらに備えたことを特徴とする。
この発明の請求項13に係る除電装置は、請求項10に記載の除電装置において、前記高圧異常検出回路は、前記高電圧発生回路の高圧接地端子と前記対向電極の接地との間に接続された異常検出用コンデンサを少なくとも備え、前記異常検出用コンデンサの前記高圧接地端子側の接続点で前記高圧異常を検出することを特徴とする。
この発明の請求項14に係る除電装置は、請求項11に記載の除電装置において、前記高圧異常検出回路は、前記高電圧発生回路の高圧接地端子と前記対向電極の接地との間に接続された異常検出用コンデンサを少なくとも備え、前記異常検出用コンデンサの前記高圧接地端子側の接続点で前記高圧異常を検出することを特徴とする。
この発明の請求項15に係る除電装置は、請求項12に記載の除電装置において、前記高圧異常検出回路は、前記高電圧発生回路の高圧接地端子と前記対向電極の接地との間に接続された異常検出用コンデンサを少なくとも備え、前記異常検出用コンデンサの前記高圧接地端子側の接続点で前記高圧異常を検出することを特徴とする。
この発明の請求項16に係る除電装置は、請求項13に記載の除電装置において、前記高圧異常検出回路は、前記異常検出用コンデンサと並列に、抵抗が接続されていることを特徴とする。
この発明の請求項17に係る除電装置は、請求項14に記載の除電装置において、前記高圧異常検出回路は、前記異常検出用コンデンサと並列に、抵抗が接続されていることを特徴とする。
この発明の請求項18に係る除電装置は、請求項15に記載の除電装置において、前記高圧異常検出回路は、前記異常検出用コンデンサと並列に、抵抗が接続されていることを特徴とする。
この発明の請求項19に係る除電装置は、請求項11、請求項14または請求項17に記載の除電装置において、前記高圧異常検出回路は、前記第1の変圧回路の通電中に、前記第1の放電電極の出力異常が発生したとき、前記第1のコンデンサと、互いに並列な前記第4,第5のコンデンサとの直列回路の電圧を、前記第1のコンデンサと、三者が互いに並列な前記第4,第5のコンデンサおよび前記異常検出用コンデンサとの直列回路に分圧することで、前記出力異常を検出することを特徴とする。
この発明の請求項20に係る除電装置は、請求項11、請求項14または請求項17に記載の除電装置において、前記高圧異常検出回路は、前記第1の変圧回路の通電中に、前記第2の放電電極の出力異常が発生したとき、前記第2のコンデンサと、互いに並列な前記第3,第6のコンデンサとの直列回路の電圧を、前記第2のコンデンサと、三者が互いに並列な前記第3,第6のコンデンサおよび前記異常検出用コンデンサとの直列回路に分圧することで、前記出力異常を検出することを特徴とする。
この発明の請求項21に係る除電装置は、請求項12、請求項15または請求項18に記載の除電装置において、前記高圧異常検出回路は、前記第2の変圧回路の通電中に、前記第2の放電電極の出力異常が発生したとき、前記第3のコンデンサと、互いに並列な前記第2,第7のコンデンサとの直列回路の電圧を、前記第3のコンデンサと、三者が互いに並列な前記第2,第7のコンデンサおよび前記異常検出用コンデンサとの直列回路に分圧することで、前記出力異常を検出することを特徴とする。
この発明の請求項22に係る除電装置は、請求項12、請求項15または請求項18に記載の除電装置において、前記高圧異常検出回路は、前記第2の変圧回路の通電中に、前記第1の放電電極の出力異常が発生したとき、前記第4のコンデンサと、互いに並列な前記第1,第8のコンデンサとの直列回路の電圧を、前記第4のコンデンサと、三者が互いに並列な前記第1,第8のコンデンサおよび前記異常検出用コンデンサとの直列回路に分圧することで、前記出力異常を検出することを特徴とする。
この発明の請求項23に係る除電装置は、請求項1〜請求項22のいずれか1項記載の除電装置において、前記高電圧発生回路は、直流電源回路と、前記直流電源回路の直流電圧を高周波電圧に変換して、当該高周波電圧を2系統のラインに一定期間毎に交互に切り換えて出力する出力制御回路と、をさらに備えたことを特徴とする。
この発明の請求項24に係る除電装置は、請求項1〜請求項23のいずれか1項記載の除電装置において、前記放電電極の前記各放電針が生成した正又は負のイオンを、装置前方へ送出する送風機をさらに備えたことを特徴とする。
この発明の請求項25に係る除電装置は、印加される直流高電圧の極性に応じて正又は負のイオンを生成する2n個(nは自然数)の放電針が、所定の空間に、n個ずつ第1,第2のグループに分けて配置された放電電極と、接地された対向電極と、2系統のラインに一定期間毎に交互に生成する高周波高電圧に基づいて、前記放電電極の前記各放電針に、前記両グループどうし互いに逆極性の直流高電圧を同時に、かつ、一定期間毎に極性を反転させて印加する高電圧発生回路と、前記高電圧発生回路の高圧接地端子と前記対向電極の接地との間に挿入され、前記放電電極の出力異常を検出する高圧異常検出回路と、を備え、前記高電圧発生回路は、一定期間毎に交互に切り換えて入力される高周波電圧をそれぞれ昇圧する第1,第2の変圧回路と、前記第1,第2の変圧回路から一定期間毎に交互に出力される一方の高周波高電圧を、互いに極性の異なる2つの直流高電圧に変換して出力し、また、他方の高周波高電圧を、前記極性と互いに逆の2つの直流高電圧に変換して出力する極性反転回路と、を備えたことを特徴とする。
この発明は以上のように、一定期間毎に交互に切り換えて入力される高周波電圧をそれぞれ昇圧する第1,第2の変圧回路と、前記第1,第2の変圧回路から一定期間毎に交互に出力される一方の高周波高電圧を、互いに極性の異なる2つの直流高電圧に変換して出力し、また、他方の高周波高電圧を、前記極性と互いに逆の2つの直流高電圧に変換して出力する極性反転回路と、を備えた高電圧発生回路を備えた構成としたので、放出される正負イオンの極性が一定期間毎に反転するとともに、イオンを放出する位置も一定期間毎に切り替わるため、除電対象物の位置によって正又は負いずれか一方のイオンの影響を受けることがなく、すべての帯電プレートに正負のイオンをほぼ均等に照射することができる。したがって、イオンバランスの空間的な偏りを小さくすることができる。
また、この発明は、高電圧発生回路の高圧接地端子と対向電極の接地との間に挿入され、放電電極と前記対向電極との間の絶縁異常発生時にこれを検出する高圧異常検出回路を備えた構成としたので、負荷短絡や絶縁異常などの回路の高圧出力異常を検出することができる。
この発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。
図1は、この発明による除電装置の一実施形態を示す全体構成図、図2は放電電極の構成を示す説明図である。
図1に示すように、この除電装置1は、高電圧発生回路10、放電電極20、送風機30、ストリーマコロナパルス検知電極40、ストリーマコロナパルス信号検知装置50およびガード電極60を備えている。また、符号80は除電対象物である。
高電圧発生回路10は、放電電極20に対して、一定期間毎に交互に極性の異なる直流高電圧を同時に印加する回路である。高電圧発生回路10の構成については後述する。
放電電極20は、第1の放電電極21と、第2の放電電極22とで構成される。また、放電電極20は、印加される直流高電圧の極性に応じて正又は負のイオンを生成する2n個(nは自然数)の放電針が、所定の空間に、n個ずつ第1,第2のグループに分けて配置されたものである。
すなわち、放電電極20は、図2に示すように、実質的に平面上に描く矩形(例えば正方形)の頂点に1個ずつ配置された少なくとも4個の放電針21a,21b,22a,22bで構成される。各放電針21a,21b,22a,22bは、1本の対角線上に向き合って配置された2個の放電針21a,21bが、一方のグループである第1の放電電極21を構成し、別の1本の対角線上に向き合って配置された別の2個の放電針22a,22bが、他方のグループである第2の放電電極22を構成する。
各放電針21a〜22bは、正極性の直流高電圧が印加されたときには正イオンを出力し、負極性の直流高電圧が印加されたときには負イオンを出力するものである。高電圧発生回路10から供給された直流高電圧が放電針21a〜22bに印加されると、放電針21a〜22bとガード電極60との間でコロナ放電が発生して、正イオン及び負イオンが出力される。この放電電極21,22には、高電圧発生回路10から一定期間毎に交互に極性の異なる直流高電圧が供給される。
各放電針21a〜22bは、図2に示すように、先端が中心方向に向くように4箇所に配置されている。このうち、先端が対向する放電針同士が同極性のイオンを出力する電極対(グループ)となる。すなわち、放電針21a,21bが第1グループとなり、放電針22a,22bが第2グループとなる。そして、一方のグループが正イオンを出力する間、他方のグループでは負イオンを同時に出力し、また一方のグループが負イオンを出力する間、他方のグループでは正イオンを同時に出力する。
例えば、図2(a)に示すように、期間Aでは、第1グループの放電針21a,21bが正イオンを出力し、第2グループの放電針22a,22bが負イオンを出力する。また、図2(b)に示すように、次の期間Bでは、第1グループの放電針21a,21bが負イオンを出力し、第2グループの放電針22a,22bが正イオンを出力する。以下同様にして、各グループは一定期間毎に上記期間Aの出力と期間Bの出力とを交互に繰り返す。
図2(a),(b)に示すように、対向する放電針に常に同極性の電圧を印加することで、イオンバランス特性を向上させることができる。しかし、対向する放電針に常に異極性の電圧を印加するようにしてもよい。また、放電針の数は、4個に限らず、2n個(nは自然数)であればよい。
また、放電電極20の各放電針21a,21b,22a,22bは、図1に示すように、送風機30の送風方向(図で左から右方向)に対してほぼ直角に配置されている。第1グループの放電針21a(21b)と第2グループの放電針22b(22a)との異極性放電針の極間距離Kは、空間的なイオンバランスの性能と使用時の装置本体と除電対象物80との距離Lにより決定される。一例として、L=150mm〜600mmの範囲では、K=40mm〜120mm程度が好適な範囲となる。
送風機30は、放電電極20の風上側に配置され、図示しないファンをモータで回転させることにより送風を行うものである。この送風によって、放電電極20から出力された正イオン及び負イオンは除電対象物80に向けて搬送されることになる。
ストリーマコロナパルス検知電極40は、送風機30と放電電極20との間に配置され、放電電極20のコロナ放電による放電電流を検知して、検知した放電電流に応じたパルス信号(検知信号)を出力する。
ストリーマコロナパルス信号検知装置50は、ストリーマコロナパルス検知電極40から出力されたパルス信号に基づいて、コロナ放電の放電状態が正常であるか否かを判断する。すなわち、ストリーマコロナパルス放電が発生している場合には、コロナ放電による放電電流が短時間で大きく変化する(極めて急峻に変化する)ので、検知した放電電流に応じたパルス信号が所定のレベルを超えているときは、コロナ放電の異常と判定することができる。
一般に、コロナ放電の異常は放電針の汚れ付着により発生頻度が増加することが知られている。このため、コロナ放電の異常を検知する装置を備えることにより、放電針の清掃時期を正確に知ることができるので、メンテナンスを確実に行うことができる。
ガード電極60は、作業者の指などが高電圧が印加されている放電針に触れないようにするためのものであり、放電電極20と除電対象物80との間に配置される。ガード電極60は接地電位(大地)に接続されており、各放電針21a,21b,22a,22bの対向電極としても機能する。ガード電極60は、誘導による除電対象物80の電圧変動を少なくするため、金属等の導体で形成されることが望ましい。
また、ガード電極60の構造は、リング状の金属電極を同心円に配置したものなどが用いられるが、この例に限らず、作業者の指などが入らないだけの間隔で、且つイオンの通過が容易となるような間隔が確保されていればよい。
さらに、ガード電極60は、放電針との間が距離M(M<極間距離K)となるように配置することが望ましい。放電電極20でコロナ放電が始まると、各放電針21a,21b,22a,22b間の電位差よりもガード電極−放電針間の電位差の方が大きいので、発生した正負イオンはガード電極60に向かって飛ぶ。このとき、ガード電極60があると正負イオンが捕らえられるため、減衰時間特性は若干低下する。しかし、ガード電極60を設けることにより、イオンバランスの振幅を大幅に軽減することができる。
次に、高電圧発生回路10の構成について説明する。図3は、高電圧発生回路の構成を示すブロック図である。
高電圧発生回路10は、放電電極20の各放電針(第1グループの放電針21a,21bおよび第2グループの放電針22a,22b)に、両グループどうし互いに逆極性の直流高電圧を同時に、かつ、一定期間毎に極性を反転させて印加するものである。
図3に示すように、高電圧発生回路10は、DC電源回路11、出力制御回路12、変圧回路13および極性反転回路14を備えている。
DC電源回路11は、図示しない交流電源(AC100V)に接続され、交流電圧を直流電圧(DC12V)に変換して出力するものである。
出力制御回路12は、DC電源回路11から出力された直流電圧を可聴周波数を上回る高周波電圧(20kHz〜)に変換するとともに、この高周波電圧を2系統の出力ラインに一定期間毎に交互に切り換えて出力するものである。
この2系統の出力の交互切換周波数は、10〜100Hzの範囲である。例えば、出力の交互切換周波数を50Hzとした場合、一周期は0.02sとなるため、その半周期である0.01sが上記の一定期間となる。
このように、出力制御回路12により高周波電圧を2系統の出力ラインに交互に出力する際の交互切換周波数を10〜100Hzの範囲とすることで、各グループの放電針(第1グループの放電針21a,21bおよび第2グループの放電針22a,22b)から出力される正負イオンの極性も、この交互切換周波数で規定される一定期間毎に反転することになる。
これにより、正負イオンの発生間隔を長くとることができるため、AC高周波式除電装置に比べて、放出された正負イオンが除電対象物に達するまでに再結合しにくくなり、イオンを遠くまで飛ばすことができる。
変圧回路13は、可聴周波数を上回る(20kHz〜)発振周波数に対応した高周波巻線トランス又は圧電トランスで構成され、出力制御回路12から出力された高周波電圧を昇圧し、高周波高電圧として出力するものである。
変圧回路13は、トランスL1(第1の変圧回路),L2(第2の変圧回路)で構成され、このトランスL1,L2から高周波高電圧が一定期間毎に交互に出力される。変圧回路13の出力側は極性反転回路14と2系統の出力ラインで接続され、トランスL1,L2から出力された高周波高電圧は、各出力ラインから極性反転回路14に交互に入力される。
可聴周波数を上回る(20kHz〜)発振周波数に対応した高周波巻線トランス又は圧電トランスにより変圧回路13を構成しているため、AC式除電装置に比べて装置を小型軽量に構成することができる。
極性反転回路14は、変圧回路13から一定期間毎に交互に入力された高周波高電圧を、同一期間に互いに極性の異なる矩形波の2つの直流高電圧に変換し、この2つの直流高電圧の極性を一定期間毎に反転させて、放電電極20の両グループ(第1,第2の放電電極21,22)に出力するものである。
すなわち、正極性の直流高電圧を第1の放電電極21(第1グループの放電針21a,21b)に出力するときは、同時に、負極性の直流高電圧を第2の放電電極22(第2グループの放電針22a,22b)に出力し、また、負極性の直流高電圧を第1の放電電極21(第1グループの放電針21a,21b)に出力するときは、同時に、正極性の直流高電圧を第2の放電電極22(第2グループの放電針22a,22b)に出力する。
第1の放電電極21(第1グループの放電針21a,21b)および第2の放電電極22(第2グループの放電針22a,22b)に対して、互いに極性の異なる矩形波の2つの直流高電圧を印加することで、AC式除電装置に比べて正負イオンの発生量を多くすることができる。このため、帯電した除電対象物の電位を許容レベルに短時間で下げることができ、減衰時間特性を向上させることができる。また、正負イオンの発生量が少ないAC式除電装置に比べて除電範囲を広げることが可能となる。
次に、極性反転回路14の構成と動作について説明する。図4は、極性反転回路の構成を変圧回路とともに示す回路図である。
図4に示すように、極性反転回路14は、ダイオードD1〜D8、コンデンサC1〜C8、抵抗R1〜R4からなる整流回路により構成される。この整流回路には、トランスL1,L2から、入力A,入力Bで示すような高周波高電圧が所定時間毎に交互に供給される。整流回路では、入力された高周波高電圧を整流して直流高電圧とし、出力A,出力Bで示す出力を出力端から出力する。
トランスL1から入力Aが供給されると(この期間、入力Bはゼロ)、この入力Aは整流回路で整流された後、出力Aには正極性の電圧が、また出力Bには負極性の電圧がそれぞれ出力される。また次の期間において、トランスL2から入力Bが供給されると(この期間、入力Aはゼロ)、この入力Bは整流回路で整流された後、出力Aには負極性の電圧が、また出力Bには正極性の電圧がそれぞれ出力される。
このように、トランスL1,L2から一定期間毎に交互に入力A,Bの高周波高電圧が供給されると、極性反転回路14では、入力された高周波高電圧が整流・平滑化されるとともに、各周期毎に極性が反転されて出力A,Bに出力される。そして、出力Aには第1の放電電極21の放電針21a,21bが接続され、出力Bには第2の放電電極22の放電針22a,22bが接続されているため、各放電電極21,22から出力されるイオンの極性は一定期間毎に反転することになる。
すなわち、図2(a)に示すように、期間Aでは、第1の放電電極21の放電針21a,21bからは正イオンが出力され、同時に、第2の放電電極22の放電針22a,22bからは負イオンが出力される。また、図2(b)に示すように、次の期間Bでは、第1の放電電極21の放電針21a,21bからは負イオンが出力され、同時に、第2の放電電極22の放電針22a,22bからは正イオンが出力される。そして、各放電電極21,22から出力されるイオンの極性は一定期間毎に反転されるので、各放電電極21,22の放電針からは一定期間毎に異なる極性のイオンが出力されることになる。
極性反転回路14の構成と動作について、さらに詳細に説明する。
図4に示すように、極性反転回路14は、トランスL1(第1の変圧回路)の2次巻線の非接地側端子と第1の放電電極21との間に、第1のコンデンサC1と順方向接続の第1のダイオードD1との直列回路からなる第1のプラス放電用回路が接続されている。
また、トランスL1(第1の変圧回路)の2次巻線の非接地側端子と第2の放電電極22との間に、第2のコンデンサC2と逆方向接続の第2のダイオードD2との直列回路からなる第1のマイナス放電用回路が接続されている。
また、トランスL2(第2の変圧回路)の2次巻線の非接地側端子と第2の放電電極22との間に、第3のコンデンサC3と順方向接続の第3のダイオードD3との直列回路からなる第2のプラス放電用回路が接続されている。
また、トランスL2(第2の変圧回路)の2次巻線の非接地側端子と第1の放電電極21との間に、第4のコンデンサC4と逆方向接続の第4のダイオードD4との直列回路からなる第2のマイナス放電用回路が接続されている。
極性反転回路14はまた、第4のダイオードD4のカソードとトランスL2(第2の変圧回路)の2次巻線の接地側端子との間に、順方向接続の第5のダイオードD5と第5のコンデンサC5との直列回路からなる第1のプラス充電回路が接続されている。第5のコンデンサC5には、第1の抵抗R1が並列接続されている。
また、第3のダイオードD3のアノードとトランスL2(第2の変圧回路)の2次巻線の接地側端子との間に、逆方向接続の第6のダイオードD6と第6のコンデンサC6との直列回路からなる第1のマイナス充電回路が接続されている。第6のコンデンサC6には、第2の抵抗R2が並列接続されている。
そして、トランスL1(第1の変圧回路)の通電中に、第1のプラス充電回路は、第1のプラス放電用回路の出力電圧にプラスバイアスを付与する一方、第1のマイナス充電回路は、第1のマイナス放電用回路の出力電圧にマイナスバイアスを付与する。
トランスL1(第1の変圧回路)の通電中に、第1のプラス充電回路がこのプラスバイアスを付与することで、第1のプラス放電用回路の出力A、すなわち第1の放電電極21の放電針21a,21bには、正極性の電圧が出力される。
また、トランスL1(第1の変圧回路)の通電中に、第1のマイナス充電回路がこのマイナスバイアスを付与することで、第1のマイナス放電用回路の出力B、すなわち第2の放電電極22の放電針22a,22bには、負極性の電圧が出力される。
極性反転回路14はまた、第2のダイオードD2のカソードとトランスL1(第1の変圧回路)の2次巻線の接地側端子との間に、順方向接続の第7のダイオードD7と第7のコンデンサC7との直列回路からなる第2のプラス充電回路が接続されている。第7のコンデンサC7には、第3の抵抗R3が並列接続されている。
また、第1のダイオードD1のアノードとトランスL1(第1の変圧回路)の2次巻線の接地側端子との間に、逆方向接続の第8のダイオードD8と第8のコンデンサC8との直列回路からなる第2のマイナス充電回路が接続されている。第8のコンデンサC8には、第4の抵抗R4が並列接続されている。
そして、トランスL2(第2の変圧回路)の通電中に、第2のプラス充電回路は、第2のプラス放電用回路の出力電圧にプラスバイアスを付与する一方、第2のマイナス充電回路は、第2のマイナス放電用回路の出力電圧にマイナスバイアスを付与する。
トランスL2(第2の変圧回路)の通電中に、第2のプラス充電回路がこのプラスバイアスを付与することで、第2のプラス放電用回路の出力B、すなわち第2の放電電極22の放電針22a,22bには、正極性の電圧が出力される。
また、トランスL2(第2の変圧回路)の通電中に、第2のマイナス充電回路がこのマイナスバイアスを付与することで、第2のマイナス放電用回路の出力A、すなわち第1の放電電極21の放電針21a,21bには、負極性の電圧が出力される。
また、この除電装置1は、図4に示すように、高電圧発生回路10の高圧接地端子と対向電極(ガード電極)60の接地との間に挿入された高圧異常検出回路70を備えている。
高圧異常検出回路70は、放電電極21,22の出力異常を検出することで、例えば、負荷短絡や、放電電極21,22と対向電極60との間の絶縁異常などに起因して発生する回路の高圧出力異常を検出するものである。
高圧異常検出回路70は、高電圧発生回路10の高圧接地端子と対向電極(ガード電極)60の接地との間に接続された異常検出用コンデンサC0を備え、異常検出用コンデンサC0の高圧接地端子側の接続点で高圧異常を検出するものであり、異常検出用コンデンサC0には抵抗R0が並列接続されている。
高圧異常検出回路70は、トランスL1(第1の変圧回路)の通電中に、第1の放電電極21と対向電極60との間の絶縁異常など、第1の放電電極21の出力異常が発生したとき、第1のコンデンサC1と、互いに並列な第4,第5のコンデンサC4,C5との直列回路の電圧を、第1のコンデンサC1と、三者が互いに並列な第4,第5のコンデンサC4,C5および異常検出用コンデンサC0との直列回路に分圧することで、出力異常を検出する(図5(b)プラス出力期間参照)。
また、高圧異常検出回路70は、トランスL2(第2の変圧回路)の通電中に、第1の放電電極21と対向電極60との間の絶縁異常など、第1の放電電極21の出力異常が発生したとき、第4のコンデンサC4と、互いに並列な第1,第8のコンデンサC1,C8との直列回路の電圧を、第4のコンデンサC4と、三者が互いに並列な第1,第8のコンデンサC1,C8および異常検出用コンデンサC0との直列回路に分圧することで、出力異常を検出する(図5(b)マイナス出力期間参照)。
また、高圧異常検出回路70は、トランスL1(第1の変圧回路)の通電中に、第2の放電電極22と対向電極60との間の絶縁異常など、第2の放電電極22の出力異常が発生したとき、第2のコンデンサC2と、互いに並列な第3,第6のコンデンサC3,C6との直列回路の電圧を、第2のコンデンサC2と、三者が互いに並列な第3,第6のコンデンサC3,C6および異常検出用コンデンサC0との直列回路に分圧することで、出力異常を検出する(図5(b)マイナス出力期間参照)。
また、高圧異常検出回路70は、トランスL2(第2の変圧回路)の通電中に、第2の放電電極22と対向電極60との間の絶縁異常など、第2の放電電極22の出力異常が発生したとき、第3のコンデンサC3と、互いに並列な第2,第7のコンデンサC2,C7との直列回路の電圧を、第3のコンデンサC3と、三者が互いに並列な第2,第7のコンデンサC2,C7および異常検出用コンデンサC0との直列回路に分圧することで、出力異常を検出する(図5(b)プラス出力期間参照)。
そのため、異常検出用コンデンサC0の容量は、他のコンデンサC1〜C8の容量に比べて、例えば100倍以上大きく設定されることが好ましい。
図5は、高圧異常検出回路70による(a)出力正常時および(b)出力異常時の検出出力を示すグラフである。図5(a)に示すように、放電電極21,22の出力が正常なときは、高圧異常検出回路70による検出出力は、プラスマイナス約1V(ボルト)の範囲に収まっている。
これに対し、放電電極21,22と対向電極60との間の絶縁異常など、放電電極21,22の出力異常が発生したときは、図5(b)に示すように、高圧異常検出回路70による検出出力は、プラス約10V(ボルト)〜マイナス約15V(ボルト)の範囲で大きく振れる。
すなわち、放電電極21,22の出力異常発生時には、プラス電極側でプラス約10V(ボルト)まで上昇する一方、マイナス電極側でマイナス約15V(ボルト)まで下降する。そのため、例えば、プラス3V(ボルト)や、マイナス5V(ボルト)など、適宜のレベルに閾値を設定することで、回路の高圧異常を確実に検出することができる。
以上説明したように、この除電装置1は、可聴周波数を上回る(20kHz〜)発振周波数に対応した高周波巻線トランス又は圧電トランスにより変圧回路を構成したため、AC式除電装置に比べて装置を小型軽量にすることができる。
また、放電電極20の第1及び第2グループに対して互いに極性の異なる矩形波の2つの直流高電圧を印加するため、AC式除電装置に比べて正負イオンの発生量を多くすることができ、減衰時間特性を向上させることができる。同様の理由から、AC式除電装置に比べて除電範囲を広げることができる。
また、除電装置1は、2つのグループに分かれた放電針から同一期間に正負のイオンを同時に発生させるとともに、各グループから出力されるイオンの極性を一定期間毎に反転させるようにしたため、放出される正負イオンの極性が一定期間毎に反転するとともに、イオンを放出する位置も一定期間毎に切り替わることになる。
これにより、同一期間において正負イオンが同時に発生することになるため、帯電プレート表面における正負のイオン量がほぼ同じとなる。したがって、電位の中和が促進されて、帯電プレート表面の残留電位を小さくすることができる。この結果、イオンバランスの振幅をゼロに近づけることができるとともに、振幅の偏りも少なくすることができる。
また、除電装置1は、放出される正負イオンの極性が一定期間毎に反転するとともに、イオンを放出する位置も一定期間毎に切り替わるため、除電対象物の位置によって正又は負いずれか一方のイオンの影響を受けることがなく、すべての帯電プレートに正負のイオンをほぼ均等に照射することができる。したがって、イオンバランスの空間的な偏りを小さくすることができる。
また、除電装置1は、各グループの放電針から放出される正負イオンの極性を一定期間毎に反転させるため、連続運転した場合でも、それぞれの放電針の汚れ付着及び腐食、磨耗の度合いはほぼ均等となる。このため、放電針ごとの残留電位の偏りが生じることがなく、イオンバランスの経時的な偏りを少なくすることができる。
また、除電装置1は、高周波電圧を2系統の出力ラインに交互に出力する際の交互切換周波数を10〜100Hzの範囲としているため、正負イオンの発生間隔を長くすることができる。このため、AC高周波式除電装置に比べて、放出された正負イオンが除電対象物に達するまでに再結合しにくくなり、イオンを遠くまで飛ばすことができる。
また、除電装置1は、送風機30と放電電極20との間に、コロナ放電によるパルス信号を検知するストリーマパルス検知手段として、ストリーマコロナパルス検知電極40とストリーマコロナパルス信号検知装置50とを設けているため、放電針の清掃時期を正確に知ることができるようになり、メンテナンスを確実に行うことができる。
また、除電装置1は、放電電極20と除電対象物80との間にガード電極60を設けているため、イオンバランスの振幅を大幅に軽減することができる。
この発明による除電装置の一実施形態を示す全体構成図である。 放電電極の構成を示す説明図である。 高電圧発生回路の構成を示すブロック図である。 極性反転回路の構成を高圧異常検出回路とともに示す回路図である。 高圧異常検出回路による検出出力を示すグラフである。
符号の説明
1 除電装置
10 高電圧発生回路
11 DC電源回路
12 出力制御回路
13 変圧回路
L1 トランス(第1の変圧回路)
L2 トランス(第2の変圧回路)
14 極性反転回路
20 放電電極
21 第1の放電電極
22 第2の放電電極
21a,21b 第1グループの放電針
22a,22b 第2グループの放電針
30 送風機
40 ストリーマコロナパルス検知電極
50 ストリーマコロナパルス信号検知装置
60 ガード電極(対向電極)
70 高圧異常検出回路
80 除電対象物

Claims (25)

  1. 印加される直流高電圧の極性に応じて正又は負のイオンを生成する2n個(nは自然数)の放電針が、所定の空間に、n個ずつ第1,第2のグループに分けて配置された放電電極と、
    接地された対向電極と、
    2系統のラインに一定期間毎に交互に生成する高周波高電圧に基づいて、前記放電電極の前記各放電針に、前記両グループどうし互いに逆極性の直流高電圧を同時に、かつ、一定期間毎に極性を反転させて印加する高電圧発生回路と、
    を備え
    前記高電圧発生回路は、
    一定期間毎に交互に切り換えて入力される高周波電圧をそれぞれ昇圧する第1,第2の変圧回路と、
    前記第1,第2の変圧回路から一定期間毎に交互に出力される一方の高周波高電圧を、互いに極性の異なる2つの直流高電圧に変換して出力し、また、他方の高周波高電圧を、前記極性と互いに逆の2つの直流高電圧に変換して出力する極性反転回路と、
    を備え
    ことを特徴とする除電装置。
  2. 請求項1に記載の除電装置において、
    前記放電電極は、実質的に平面上に描く矩形の頂点に1個ずつ配置された少なくとも4個の放電針で構成され、
    前記各放電針は、1本の対角線上に向き合って配置された2個の放電針が一方の前記グループである第1の放電電極を構成し、別の1本の対角線上に向き合って配置された別の2個の放電針が他方の前記グループである第2の放電電極を構成する
    ことを特徴とする除電装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の除電装置において、
    前記第1,第2の変圧回路から交互に前記極性反転回路に入力される前記高周波高電圧の交互切換周波数は、10〜100Hzの範囲である、
    ことを特徴とする除電装置。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の除電装置において、
    前記極性反転回路は、2つの互いに逆極性の前記直流高電圧を前記第1,第2の放電電極にそれぞれ出力することで、前記各放電針に前記両グループどうし互いに逆極性の直流高電圧を同時に印加し、また、前記高周波高電圧の入力が一定期間毎に交互に切り換えられることで、前記各放電針に前記両グループどうし一定期間毎に直流高電圧の極性を反転させて印加する、
    ことを特徴とする除電装置。
  5. 請求項4に記載の除電装置において、
    前記極性反転回路は、
    前記第1の変圧回路の2次巻線の非接地側端子から前記第1の放電電極に向けて接続された、第1のコンデンサおよび順方向接続の第1のダイオードからなる第1のプラス放電用回路と、
    前記第1の変圧回路の2次巻線の非接地側端子から前記第2の放電電極に向けて接続された、第2のコンデンサおよび逆方向接続の第2のダイオードからなる第1のマイナス放電用回路と、
    前記第2の変圧回路の2次巻線の非接地側端子から前記第2の放電電極に向けて接続された、第3のコンデンサおよび順方向接続の第3のダイオードからなる第2のプラス放電用回路と、
    前記第2の変圧回路の2次巻線の非接地側端子から前記第1の放電電極に向けて接続された、第4のコンデンサおよび逆方向接続の第4のダイオードからなる第2のマイナス放電用回路と、
    を少なくとも備えた、
    ことを特徴とする除電装置。
  6. 請求項5に記載の除電装置において、
    前記極性反転回路は、
    前記第4のダイオードのカソードから前記第の変圧回路の2次巻線の接地側端子に向けて接続された、順方向接続の第のダイオードおよび第5のコンデンサからなる第1のプラス充電回路と、
    前記第3のダイオードのアノードから前記第の変圧回路の2次巻線の接地側端子に向けて接続された、逆方向接続の第のダイオードおよび第6のコンデンサからなる第1のマイナス充電回路と、
    をさらに備え
    前記第1の変圧回路の通電中に、前記第1のプラス充電回路は、前記第1のプラス放電用回路の出力電圧にプラスバイアスを付与し、前記第1のマイナス充電回路は、前記第1のマイナス放電用回路の出力電圧にマイナスバイアスを付与する、
    ことを特徴とする除電装置。
  7. 請求項6に記載の除電装置において、
    前記極性反転回路は、前記第5第6のコンデンサと並列に、第1,第2の抵抗がそれぞれ接続されている、
    ことを特徴とする除電装置。
  8. 請求項5〜請求項7のいずれか1項に記載の除電装置において、
    前記極性反転回路は、
    前記第2のダイオードのカソードから前記第1の変圧回路の2次巻線の接地側端子に向けて接続された、順方向接続の第7のダイオードおよびのコンデンサからなる第2のプラス充電回路と、
    前記第1のダイオードのアノードから前記第1の変圧回路の2次巻線の接地側端子に向けて接続された、逆方向接続の第8のダイオードおよび第8のコンデンサからなる第2のマイナス充電回路と、
    をさらに備え、
    前記第2の変圧回路の通電中に、前記第2のプラス充電回路は、前記第2のプラス放電用回路の出力電圧にプラスバイアスを付与し、前記第2のマイナス充電回路は、前記第2のマイナス放電用回路の出力電圧にマイナスバイアスを付与する、
    ことを特徴とする除電装置。
  9. 請求項8に記載の除電装置において、
    前記極性反転回路は、前記第7第8のコンデンサと並列に、第3,第4の抵抗がそれぞれ接続されている、
    ことを特徴とする除電装置。
  10. 請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の除電装置において、
    前記高電圧発生回路の高圧接地端子と前記対向電極の接地との間に挿入され、前記放電電極の出力異常を検出する高圧異常検出回路、をさらに備えた、
    ことを特徴とする除電装置。
  11. 請求項6または請求項7に記載の除電装置において、
    前記高電圧発生回路の高圧接地端子と前記対向電極の接地との間に挿入され、前記放電電極の出力異常を検出する高圧異常検出回路、をさらに備えた
    ことを特徴とする除電装置。
  12. 請求項8または請求項9に記載の除電装置において、
    前記高電圧発生回路の高圧接地端子と前記対向電極の接地との間に挿入され、前記放電電極の出力異常を検出する高圧異常検出回路、をさらに備えた、
    ことを特徴とする除電装置。
  13. 請求項10に記載の除電装置において、
    前記高圧異常検出回路は、前記高電圧発生回路の高圧接地端子と前記対向電極の接地との間に接続された異常検出用コンデンサを少なくとも備え、
    前記異常検出用コンデンサの前記高圧接地端子側の接続点で前記高圧異常を検出する、
    ことを特徴とする除電装置。
  14. 請求項11に記載の除電装置において、
    前記高圧異常検出回路は、前記高電圧発生回路の高圧接地端子と前記対向電極の接地との間に接続された異常検出用コンデンサを少なくとも備え、
    前記異常検出用コンデンサの前記高圧接地端子側の接続点で前記高圧異常を検出する
    ことを特徴とする除電装置。
  15. 請求項12に記載の除電装置において、
    前記高圧異常検出回路は、前記高電圧発生回路の高圧接地端子と前記対向電極の接地との間に接続された異常検出用コンデンサを少なくとも備え、
    前記異常検出用コンデンサの前記高圧接地端子側の接続点で前記高圧異常を検出する
    ことを特徴とする除電装置。
  16. 請求項13に記載の除電装置において、
    前記高圧異常検出回路は、前記異常検出用コンデンサと並列に、抵抗が接続されている、
    ことを特徴とする除電装置。
  17. 請求項14に記載の除電装置において、
    前記高圧異常検出回路は、前記異常検出用コンデンサと並列に、抵抗が接続されている、
    ことを特徴とする除電装置。
  18. 請求項15に記載の除電装置において、
    前記高圧異常検出回路は、前記異常検出用コンデンサと並列に、抵抗が接続されている、
    ことを特徴とする除電装置。
  19. 請求項11、請求項14または請求項17に記載の除電装置において、
    前記高圧異常検出回路は、前記第1の変圧回路の通電中に、前記第1の放電電極の出力異常が発生したとき、前記第1のコンデンサと、互いに並列な前記第4,第5のコンデンサとの直列回路の電圧を、前記第1のコンデンサと、三者が互いに並列な前記第4,第5のコンデンサおよび前記異常検出用コンデンサとの直列回路に分圧することで、前記出力異常を検出する、
    ことを特徴とする除電装置。
  20. 請求項11、請求項14または請求項17に記載の除電装置において、
    前記高圧異常検出回路は、前記第1の変圧回路の通電中に、前記第2の放電電極の出力異常が発生したとき、前記第2のコンデンサと、互いに並列な前記第3,第6のコンデンサとの直列回路の電圧を、前記第2のコンデンサと、三者が互いに並列な前記第3,第6のコンデンサおよび前記異常検出用コンデンサとの直列回路に分圧することで、前記出力異常を検出する、
    ことを特徴とする除電装置。
  21. 請求項12、請求項15または請求項18に記載の除電装置において、
    前記高圧異常検出回路は、前記第2の変圧回路の通電中に、前記第2の放電電極の出力異常が発生したとき、前記第3のコンデンサと、互いに並列な前記第2,第7のコンデンサとの直列回路の電圧を、前記第3のコンデンサと、三者が互いに並列な前記第2,第7のコンデンサおよび前記異常検出用コンデンサとの直列回路に分圧することで、前記出力異常を検出する、
    ことを特徴とする除電装置。
  22. 請求項12、請求項15または請求項18に記載の除電装置において、
    前記高圧異常検出回路は、前記第2の変圧回路の通電中に、前記第1の放電電極の出力異常が発生したとき、前記第4のコンデンサと、互いに並列な前記第1,第8のコンデンサとの直列回路の電圧を、前記第4のコンデンサと、三者が互いに並列な前記第1,第8のコンデンサおよび前記異常検出用コンデンサとの直列回路に分圧することで、前記出力異常を検出する、
    ことを特徴とする除電装置。
  23. 請求項1〜請求項22のいずれか1項に記載の除電装置において、
    前記高電圧発生回路は、
    直流電源回路と、
    前記直流電源回路の直流電圧を高周波電圧に変換して、当該高周波電圧を2系統のラインに一定期間毎に交互に切り換えて出力する出力制御回路と、
    をさらに備えた、
    ことを特徴とする除電装置。
  24. 請求項1〜請求項23のいずれか1項に記載の除電装置において、
    前記放電電極の前記各放電針が生成した正又は負のイオンを、装置前方へ送出する送風機をさらに備えた、
    ことを特徴とする除電装置。
  25. 印加される直流高電圧の極性に応じて正又は負のイオンを生成する2n個(nは自然数)の放電針が、所定の空間に、n個ずつ第1,第2のグループに分けて配置された放電電極と、
    接地された対向電極と、
    2系統のラインに一定期間毎に交互に生成する高周波高電圧に基づいて、前記放電電極の前記各放電針に、前記両グループどうし互いに逆極性の直流高電圧を同時に、かつ、一定期間毎に極性を反転させて印加する高電圧発生回路と、
    前記高電圧発生回路の高圧接地端子と前記対向電極の接地との間に挿入され、前記放電電極の出力異常を検出する高圧異常検出回路と、
    を備え、
    前記高電圧発生回路は、
    一定期間毎に交互に切り換えて入力される高周波電圧をそれぞれ昇圧する第1,第2の変圧回路と、
    前記第1,第2の変圧回路から一定期間毎に交互に出力される一方の高周波高電圧を、互いに極性の異なる2つの直流高電圧に変換して出力し、また、他方の高周波高電圧を、前記極性と互いに逆の2つの直流高電圧に変換して出力する極性反転回路と、
    を備えた、
    ことを特徴とする除電装置。
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