JP5009380B2 - サーマルプロテクタ - Google Patents

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Description

本発明は、電気製品の温度過昇防止用のサーマルプロテクタに係わり、より詳しくは、ホットスポットが発生しない安全な状態でポリマPTCを組み込んだサーマルプロテクタに関する。
従来、電気製品の温度過昇防止装置として、接点回路と並列に接続されたセラミックのPTC(Positive Temperature Coefficient)を内蔵した自己保持型のサーマルプロテクタが使われている。
このようなサーマルプロテクタは、主に商用電源を使用する電気製品の温度過昇防止を対象にしたものであり、100〜200Vの高電圧の電流を遮断制御するものもある。
ただし、一部では、電池パックのように低電圧の電流を使用する領域でも、温度過昇防止装置にセラミックPTCが使われていた。
このような温度過昇防止を目的するサーマルプロテクタの用途の中でも、商用電源電圧以下の電圧の回路に用いられる場合は、内蔵するPTCに低抵抗のポリマPTCを用いることもできる。
このポリマPTCの電流遮断の原理は、ポリマ中に分散された導電性粒子を介した導電経路が、温度上昇によるポリマの融点付近での熱膨張による体積膨張によって切れ、これで内部抵抗を急激に上昇させ、電流を大幅に減少させる、というものである。
ところで、この体積膨張が、何らかの原因で妨げられると、局部的に電流が集中する現象、いわゆるホットスポットを発生させる場合があった。
図5は、特許文献1に開示されている「PTC導電性ポリマーデバイス」の断面図である。このPTC導電性ポリマーデバイスは、ハウジング1と、このハウジング1の開口部を封止する絶縁性部材11から成るハウジングに、第1金属部材2と第2金属部材3が保持されている。
第1金属部材2と第2金属部材3は、それぞれハウジング外に延び出すターミナル要素21及び31を形成され、ハウジング内では、内側に凸状に湾曲する保持要素22及び32を形成されている。
保持要素22及び32のほぼ中央部には、ほぼ対向する位置に、それぞれ凸上部221及び321が形成されている。これら凸上部221及び321との間に、両面に層状金属電極41及び42を備えたPTC要素43が保持されている。
このPTC導電性ポリマーデバイスは、凸上部221及び321でPTC要素43の電極41及び42を、狭い範囲で押さえ込んでいるので、PTC要素43の発熱時に上述したホットスポットを発生させる虞がある。
また、このPTC導電性ポリマーデバイスの構造を自己保持型に転化するために、保持要素22及び32と並列に、バイメタルによる電流遮断回路を組み込んだとしても、PTC要素43が保持要素22及び32の中間に配置されている構造では、PTC要素43からの熱をバイメタルに効果的に伝達することが出来ないから、図5に示す特許文献1のPTC導電性ポリマーデバイスの構造では、自己保持型への応用は不可能である。
尚、自己保持型のサーマルプロテクタにセラミックPTCを用いたものは良く知られている。
図6は、従来のセラミックPTCを用いた自己保持型のサーマルプロテクタの構造を示す透視的平面図とその側断面である。この自己保持型のサーマルプロテクタ50は、絶縁性ケース51と、この絶縁性ケース51の開口部を封止する絶縁性封止部材52から成るハウジングを備えている。
ハウジング内には、熱伝導性の良い金属板からなる可動板53、この可動板53に組み付けられたバイメタル54、可動板53の可動側端部に取り付けられた可動接点55、この可動接点55と対向する位置に固定接点56を備えた第1の導電性部材57、可動板53の固定側端部の下面に接して配置されたセラミックPTC58、可動板53の固定側端部の上面に接して配置された第2の導電性部材59が設けられている。
第2の導電性部材59、可動板53の固定側端部、及びセラミックPTC58は、支柱59によって位置決めされ、可動板53の固定側端部を上下から挟むように配置された第2の導電性部材59とセラミックPTC58は、支柱52の上下端部によりカシメられて、第2の導電性部材59、可動板53の固定側端部、及びセラミックPTC58は圧着固定されている。
そして、第1の導電性部材57及び第2の導電性部材59は、それぞれ外部回路に接続すべくハウジング外に延出する第1の端子部57−1及び第2の端子部59−1が形成されている。
この自己保持型サーマルプロテクタ50は、周囲環境の温度上昇により、熱応動素子であるバイメタル54が反りを反転させることにより、その反転に伴われて可動板53の可動側端部が持ち上がる。これにより、可動接点55が図6に示す閉位置から上に移動して固定接点56との接点回路を開き、第1の端子部57−1及び第2の端子部59−1間の電流が遮断される。
セラミックPTC58の上下面はそれぞれ薄層の電極が形成されている。この上下面の電極を介して、上記第1の端子部57−1及び第2の端子部58−1間で遮断された電流が、セラミックPTC58に流れ込む。
これにより、セラミックPTC58が発熱してバイメタル54の反転状態すなわち自己保持型サーマルプロテクタ50の電流遮断状態を維持させると共に、発熱による電気抵抗値の上昇でセラミックPTC58に流れ込む電流を大幅に低下させる。
ところで、図6に示す従来の自己保持型サーマルプロテクタ50では、セラミックPTC58は、その発熱をバイメタル54に効果的に伝達するために支柱52によるカシメにより、上面電極側を可動板53の固定側端部に圧接され且つ下面電極側を第1の導電性部材57に圧接されている。
セラミックPTC58は、発熱による体積膨張は無視できる程度に極めて僅かであり、したがって、PTC導電性ポリマーデバイスで述べたようなホットスポットが発生する虞はない。
しかし、図6に示す従来の自己保持型サーマルプロテクタ50における抵抗素子(セラミックPTC58)の配置構造であると、上述したように上面電極側を可動板53の固定側端部に圧接され且つ下面電極側を第1の導電性部材57に圧接されて、板状体の最も広い面積である上下面を上下から強固に押さえ込まれている状態となっている。
したがって、図6と同様の構造で低抵抗の抵抗素子としてポリマPTCを使用した場合は、上記のように上下から強固に押さえ込まれているため、発熱時におけるポリマPTCの熱膨張による体積膨張の自由度が阻害され、前述したホットスポットが必然的に発生する。
特表2000−505594号公報
本発明の目的は、上記従来の実情に鑑み、発熱時の熱膨張による体積膨張でもホットスポットが発生しない安全な状態でポリマPTCを組み込んだサーマルプロテクタを提供することである。
先ず、第1の発明のサーマルプロテクタは、周囲温度が所定温度以上に上昇した際の電流遮断後において内蔵する抵抗素子の発熱により自己保持を行うサーマルプロテクタにおいて、所定温度で反転動作する熱応動素子と、外部回路の一方に持続される固定端部と、該固定端部とは反対側の可動接点を設けられた可動端部と、を有して、上記熱応動素子の上記所定温度での反転動作により上記可動接点を閉側から開側に移動させるよう上記可動端部を駆動される導電性の可動板と、上記可動接点に対向する位置に固定接点を設けられ、上記外部回路の他方に持続される接続部を有する導電性の固定板と、内部抵抗体の両面電極の一方の電極を第1の端子部材を介して上記可動板の上記固定端部に接続して固定され、他方の電極を第2の端子部材を介して揺動可能な状態で上記固定板に接続された上記抵抗素子と、を有して構成される。
このサーマルプロテクタにおいて、例えば、上記第2の端子部材は、撓み部を有し、該撓み部を介して上記固定板に対し揺動可能に接続されているように構成される。
また、例えば、上記抵抗素子は、板状体に形成され、該板状体の厚さ方向に上記内部抵抗体及び上記両面電極を貫通する孔を設けられ、上記第1の端子部材は、上記孔に重なる部分に上記孔よりも小径の孔を形成され、上記孔の内部でカシメ部を形成する部材により、上記孔よりも小径の孔の周囲をカシメ付けされることにより、上記可動板の上記固定端部に接続して固定され、上記第2の端子部材は、上記孔に重なる部分に上記孔よりも少なくとも同径以上の孔を形成され、上記抵抗素子の上記内部抵抗体の熱膨張により増加する厚さの分だけ揺動可能な間隙をサーマルプロテクタ本体筐体内壁との間に形成して配置されているように構成される。
次に、第2の発明のサーマルプロテクタは、周囲温度が所定温度以上に上昇した際の電流遮断後において内蔵する抵抗素子の発熱により自己保持を行うサーマルプロテクタにおいて、所定温度で反転動作する熱応動素子と、外部回路の一方に持続される固定端部と、該固定端部とは反対側で可動接点を設けられた可動端部と、を有して、上記熱応動素子の上記所定温度での反転動作により上記可動接点を閉側から開側に移動させるよう上記可動端部を駆動される導電性の可動板と、上記可動接点に対向する位置に固定接点を設けられ、上記外部回路の他方に持続される接続部を有し、サーマルプロテクタ本体筐体に対して揺動可能に配設されている第1の端子部材と、内部抵抗体の両面電極の一方の電極を第2の端子部材を介して上記可動板の上記固定端部に接続して固定され、他方の電極を上記第1の端子部材に接続された上記抵抗素子と、を有して構成される。
このサーマルプロテクタにおいて、例えば、上記抵抗素子は、板状体に形成され、該板状体の厚さ方向に上記内部抵抗体及び上記両面電極を貫通する孔を設けられ、上記第1の端子部材は、上記孔に重なる部分に上記孔よりも少なくとも同径以上の孔を形成され、上記抵抗素子の上記内部抵抗体の熱膨張により増加する厚さの分だけ揺動可能な間隙をサーマルプロテクタ本体筐体内壁との間に形成して配置され、上記第2の端子部材は、上記孔に重なる部分に上記孔よりも小径の孔を形成され、上記孔の内部でカシメ部を形成する部材により、上記孔よりも小径の孔の周囲をカシメ付けされることにより、上記可動板の上記固定端部に接続して固定されているように構成される。
上記第1及び第2の発明のサーマルプロテクタにおいて、例えば、サーマルプロテクタ本体筐体の開口部を封止固定する絶縁性充填材よりも内部側で且つ上記抵抗素子よりも外部側となる位置に配設され、上記絶縁性充填材の奥部への侵入を防止する絶縁性部材を更に有するように構成される。
また、第3の発明のサーマルプロテクタは、周囲温度が所定温度以上に上昇した際の電流遮断後において内蔵する抵抗素子の発熱により自己保持を行うサーマルプロテクタにおいて、外部回路の一方に持続される端子部と、該端子部の反対側端部に支柱孔及びカシメ部を形成された可動側端子と、所定温度で反転動作する動作部と、該動作部に連設され、上記支柱孔と同形の支柱孔を形成された接続部と、を有する熱応動素子と、該熱応動素子の一端に係合するフック部を形成された端部と、該端部の上記フック部のフック形成方向と反対側面に形成された可動接点と、上記端部の反対側端部において上記支柱孔と同形の支柱孔を形成された接続部と、を有する可動板と、板状体に形成された内部抵抗体と該内部抵抗体の両面にそれぞれ形成された面電極とを有し、上記板状体の厚さ方向に上記内部抵抗体及び上記両面の面電極を貫通して上記支柱孔よりも大径の支柱孔を形成され、上記面電極の一方の面電極を第1の端子部材を介して上記可動板の上記接続部に接続され、他方の面電極を第2の端子部材に接続された上記抵抗素子と、上記第2の端子部材に接続され、上記支柱孔と同径の支柱孔とカシメ部を形成され、上記外部回路の他方に持続される端子部を有する固定側端子と、上記可動側端子、上記熱応動素子、上記可動板、上記抵抗素子、及び上記固定側端子の各部材の上記支柱孔と同径の支柱孔及び上記支柱孔よりも大径の支柱孔を貫通し、上記可動側端子の上記カシメ部と上記固定側端子の上記カシメ部をカシメ付けて上記各部材を保持する支柱と、上記抵抗素子の上記内部抵抗体と該内部抵抗体の両面それぞれに形成された上記面電極との厚さよりも丈高に形成され、上記支柱と上記抵抗素子に形成された上記支柱孔よりも大径の支柱孔の内壁との間に介装された絶縁性剛性部材と、を有するように構成される。
上記第1〜第3発明のサーマルプロテクタは、上記抵抗素子をポリマPTC(Positive Temperature Coefficient)としても有効に機能することを特徴とする。
これにより、本発明によれば、板状体のPTCの両面の電極の一方の電極に接続する端子部材を可動板の固定側に固定し、他方の電極に接続する端子部材をPTCの熱膨張により増加する厚さの分だけ揺動可能に構成するので、PTCをポリマPTCとしても有効に機能する自己保持型のサーマルプロテクタを提供することが可能となる。
実施例1のサーマルプロテクタに用いられる抵抗素子モジュールを示す斜視図である。 図1Aの平面図である。 図1Aの側断面図である。 実施例1のサーマルプロテクタのハウジング内に抵抗素子モジュールが組み込まれて完成したサーマルプロテクタを示す透視的平面図である。 図2Aの側断面図である。 実施例2のサーマルプロテクタに用いられる抵抗素子モジュールを示す斜視図である。 図3Aの平面図である。 図3Aの側断面図である。 実施例3におけるサーマルプロテクタの内部構成の分解斜視図である。 図4Aの組み立てが完了したサーマルプロテクタの断面図である。 従来のPTC導電性ポリマーデバイスの断面図である。 従来のセラミックPTCを用いた自己保持型のサーマルプロテクタの構造を示す透視的平面図とその側断面である。
符号の説明
50 従来の自己保持型サーマルプロテクタ
51−1 絶縁性ケース
51−2 絶縁性封止部材
52 支柱
53 可動板
54 バイメタル
55 可動接点
56 固定接点
57 第1の導電性部材
58 セラミックPTC
59 第2の導電性部材
60 抵抗素子モジュール
61 抵抗素子(ポリマPTC)
62 内部抵抗体
62a、62b 電極
63 第1の端子部材
63−1 可動接点側外部接続用端子部
63−2 小径の孔の周囲部
64 第2の端子部材
64−1 固定接点側揺動端子部
64−1a 角部
65 孔
66 小径の孔
67 同径以上の孔
70 サーマルプロテクタ
71 ケース
72 絶縁性充填材
73 ハウジング
74 熱応動素子(バイメタル)
75 可動板
76 可動接点側端子
77 可動接点
78 固定接点
79 固定板
79−1 固定接点側端子
81 支柱
82 シール膜
85 抵抗素子モジュール
86 ポリマPTC
87 固定接点側端子部材
87−1 固定接点側外部端子
88 可動接点側端子部材
88−1 可動接点側外部端子
88−2 小径の孔の周囲部
89 内部抵抗体
89a、89b 電極
91 固定接点
92 ハウジング
93 孔
94 小径の孔
95 カシメ部材
96 可動板
97 可動側端子
98 孔
100 サーマルプロテクタ
101 バイメタル
102 ケース
103 絶縁性充填材
104 可動接点
105 係合爪
107 バイメタル
108 可動板
109 スペーサ
110 抵抗素子モジュール
111 固定接点側端子
112 支柱
112−1 フランジ部
113 下層部
114 上層部
115 やや小さな孔
116 やや大きな孔
117 端子接続部
118 孔
119 端子接続部
121 孔
122 可動接点
123 爪部
124 孔
125 内部抵抗体
126 可動接点側接続端子
127 固定接点側接続端子
128 孔
129 支持部
131 接点部
132 段差孔
134 ハウジング
135 サーマルプロテクタ
図1Aは、実施例1のサーマルプロテクタに用いられ抵抗素子モジュールを示す斜視図である。図1Bはその平面図、図1Cはその側断面図である。図1A、図1B、図1Cに示す抵抗素子モジュール60は、ポリマPTC61、第1の端子部材63、及び第2の端子部材64から成る。
本例において、抵抗素子としてのポリマPTC61は、内部抵抗体62と、その内部抵抗体62の上下の面にそれぞれ貼着された薄層状の電極62a及び62bから成り、全体として板状体に形成されている。
内部抵抗体62の上下両面の電極の一方の電極62bには、第1の端子部材63が貼着されている。この第1の端子部材63には、内部抵抗体62の電極62bとの貼着面から更に内部抵抗体62よりも外方に延び出す可動接点側外部接続用端子部63−1が形成されている。
また、内部抵抗体62の他方の電極62aには、第2の端子部材64が貼着されている。この第2の端子部材64には、内部抵抗体62の電極62aとの貼着面から更に内部抵抗体62よりも外方に延び出す固定接点側揺動端子部64−1が形成されている。
上記板状態のポリマPTC61には、板状体の厚さ方向に内部抵抗体62及び両面の電極62a及び62bを貫通する孔65が形成されている。この孔65は、図ではほぼ直方形をなしているが、孔65は、例えば、丸形でも三角でも四角以上の多角形でもよく、孔65の形状に限定は無い。
図1A、図1B、図1Cにおいて、第1の端子部材63は、孔65に重なる部分に孔65よりも小径の孔66を形成されている。この第1の端子部材63は、孔65よりも小径の孔66の周囲部63−2をカシメ部材によりカシメ付けされることにより、後述する可動板の固定端部に接続して固定される。
すなわち、この抵抗素子モジュールが、後述するサーマルプロテクタの一要素として、サーマルプロテクタのハウジング内に組み込まれたとき、抵抗素子モジュール全体が可動板の固定端部を介してハウジングにより支持されるように構成される。
また、第2の端子部材64は、孔65に重なる部分に孔65よりも少なくとも同径以上の孔67を形成されている。また、固定接点側揺動端子部64−1は、抵抗素子モジュールがハウジング内に組み込まれに際し、長さの途中でほぼ直角に曲げられ、その曲げの角部にRを形成されて、曲げ部よりもポリマPTC61側で撓み部を形成される。
図2Aは、ポリマPTC61、第1の端子部材63、及び第2の端子部材64から成る抵抗素子モジュールが、サーマルプロテクタのハウジング内に組み込まれて、本例のサーマルプロテクタが完成した状態を示す透視的平面図である。図2Bはその側断面図である。なお、図2A、図2Bには、図1A、図1B、図1Cに示した構成部分と同一の構成部分には図1A、図1B、図1Cと同一の番号を付与して示している。
図2A、図2Bに示すサーマルプロテクタは、周囲温度が所定温度以上に上昇した際の電流遮断後において内蔵する抵抗素子(ポリマPTC61)の発熱により自己保持を行うサーマルプロテクタである。
図2A、図2Bに示すサーマルプロテクタ70は、箱状のケース71と、このケース71の開口部(図では右方の端部)を封止する絶縁性充填材72とで形成されるハウジング73を備えている。
ハウジング73の内部には、所定温度で反転動作する熱応動素子としてのバイメタル74と、このバイメタル74の反転動作に協働して動作する導電性の可動板75を備えている。
可動板75は、外部回路の一方に持続される可動接点側端子76に接続される固定端部(図の左方の端部)と、この固定端部とは反対側の可動端部を有し、可動端部には可動接点77が設けられている。この可動板75は、バイメタル74の所定温度での反転動作により、可動接点77を閉側(図2Bの位置)から開側(上方に乖離する位置)に移動させるよう可動端部を駆動される。
この可動接点77に対向する位置には固定接点78が設けられている。固定接点78は、外部回路の他方に持続される固定接点側端子79−1を有する導電性の固定板79に固定して取り付けられている。
上記の可動接点側端子76の可動板75に接続される接続部(図の左端側)、その接続部を形成する可動板75の固定端部、及び固定板79には、図1に示した抵抗素子モジュールの第1の端子部材63の小径の孔66に対応する位置に、孔66とほぼ同径の孔がそれぞれ形成されている。
そして、これらの各孔を貫通して、絶縁性の支柱81がハウジング73の底部から上部まで通して形成されている。支柱81は、下部のフランジ部で固定板79に係合し、上部はポリマPTC61の大径の孔65の内部でカシメ部を形成するカシメ部材を兼ねている。
その支柱81の上部のカシメによって、第1の端子部材63が、その小径の孔66の周囲部63−2をカシメ付けされている。これにより、第1の端子部材63、可動接点側端子76、可動板75の固定端部、及び固定板79が、支柱81により位置決めされ且つ相互に圧着されて、ハウジング73内に固定される。これにより、ポリマPTC61も、第1の端子部材63を介して、ハウジング73内で位置固定されている。
ただし、ポリマPTC61の固定接点側揺動端子部64−1は、長さの途中でほぼ直角に下方に曲げられ、更にその下方で水平方向に折り曲げられている。この第2の端子部材64の直角に下方に曲げられた曲げの角部64−1aにはRを形成されている。また、水平方向に折り曲げられた端部64−1bは固定板79に固定して接続されている。
これにより、第2の端子部材64は、その曲げの角部64−1aよりもポリマPTC61側で撓み部を形成し、ポリマPTC61の熱膨張による体積膨張に対して、揺動可能である。
この撓み部を形成している第2の端子部材64とハウジング73の上部内壁との間には、間隙hが形成されるように全体が配置されている。間隙hは、ポリマPTC61の内部抵抗体62の熱膨張により増加する厚さの分だけ、第2の端子部材64の撓み部が揺動可能な間隙として設定されている。
一方、バイメタル74は、一端(図では右方端部)を可動接点側端子76と可動板75の固定端部との間に挟まれて固定され、反転動作の自由端となる図の左方端部は、可動板75の可動接点77を保持する自由端に形成されている爪部75−1に係合している。また、バイメタル74の固定端側ほぼ1/2の上方には、ポリマPTC61が近接して配置されている。
これにより、ポリマPTC61が発熱すると、その発熱は、第1の端子部材63及び可動接点側端子76を介してバイメタル74の固定端に対しては熱伝導により、バイメタル74の固定端側ほぼ1/2に対しては輻射及びハウジング73内の対流により、全体として効率よくバイメタル74に伝達することができるようになる。
なお、上記のハウジング73内への各部材の組み込みに際しては、先ず、ハウジング73外で、上述した内部構成の組み立てを行い、組み立て終わった内部構成を、ケース71の開口部からケース71内に挿入し、開口部近傍のポリマPTC61よりも開口部側の適宜の位置に、シール膜82を形成する。
このシール膜82の形成は、上記のように内部構成をケース71の開口部からケース71内に挿入してからでもよく、あるいは、内部構成をハウジング73外で組み立てる際に予め所望の位置に形成しておくようにしてもよい。
このようにして、内部構成をケース71内に挿入して所定の位置に固定した後、開口部から絶縁性充填材72を充填して固化させる。絶縁性充填材72は、ポリマPTC61よりも開口部側の位置に配置されているシール膜82によりケース71の奥への侵入を阻止されるので、ポリマPTC61その他の部材の機能を阻害することはない。
このサーマルプロテクタ70は、平常な使用時には図2Bに示すように固定接点78と可動接点77の接点回路が閉じている状態で使用される。このとき、ポリマPTC61にも電流が分流するが、可動接点側端子76と固定接点側端子79−1間を流れる電流の殆どは接点回路を流れて、ポリマPTC61を流れる分流分の電流は僅少である。したがって、この分流電流はポリマPTC61を発熱させるほどの量ではない。
上記のような構成の実施例1のサーマルプロテクタ70の動作を以下に説明する。
先ず、サーマルプロテクタ70の環境温度(周囲温度)が所定温度以上に上昇すると、バイメタル74が図2Bの上に凸の状態から上に凹の状態に反転動作する。
このバイメタル74の反転動作に伴われて可動板75の可動接点77を保持する自由端が上方に移動する。これにより、可動接点77が固定接点78から引き離され、図2Bに示す可動接点77と固定接点78間の電流回路は遮断される。
接点回路を遮断された可動接点側端子76と固定接点側端子79−1間の電流は、その全量がポリマPTC61を流れることになって、ポリマPTC61を発熱させる。上述したように、ポリマPTC61の発熱は、直接的な熱伝導と、間接的な輻射及び対流により、効率よくバイメタル74に伝達される。
このようにポリマPTC61からバイメタル74に伝達される熱量によりバイメタル74に加えられる温度は、上記の所定温度以上であるので、外部から強制的に可動接点側端子76と固定接点側端子79−1間の電流が遮断されるまで、バイメタル74は、図2Bに示す平常状態に復帰することなく、接点回路の電流遮断状態が維持される。
これにより、電流遮断後において内蔵する抵抗素子の発熱により自己保持を行うサーマルプロテクタ70が実現する。
ところで、一般にポリマPTCには、前述したように発熱すると熱膨張による体積膨張を発現して、内部を流れる電流を大幅に低下させるので、接点回路遮断後の電流の大きな損失は生じない。
また、この体積膨張の発現に対して、本例のサーマルプロテクタ70の構成においては、ポリマPTC61が位置固定されている第1の端子部材63と反対側の第2の端子部材64は、撓み部を形成してハウジング73の上部内壁との間に間隙hを形成している。
そして、この間隙hは、ポリマPTC61の内部抵抗体62の熱膨張により体積が増加する厚さの分だけ第2の端子部材64の撓み部が揺動可能な間隙として設定されている。
これにより、ポリマPTC61の熱膨張による体積膨張の自由度が外圧で阻害されることがなく、また、ポリマPTC61に貼着されている第1の端子部材63及び第2の端子部材64が、ポリマPTC61の薄層状の電極61a及び61bにそれぞれ広い範囲で接続されていることと相俟って、ポリマPTC61がホットスポットを発生させるような不具合を生じる虞がない。
このように、本例のサーマルプロテクタ70は、抵抗素子として発熱時の電流遮断機能に不安定な要素を有するポリマPTCを用いていながら、安定した電流遮断機能と電流遮断後の自己保持機能を発揮することができる。
続いて実施例2におけるサーマルプロテクタについて説明する。
図3Aは、実施例2のサーマルプロテクタに用いられる抵抗素子モジュールを示す斜視図であり、図3Bはその平面図、図3Cはその側断面図である。図3A、図3B、図3Cに示す抵抗素子モジュール85は、ポリマPTC86、固定接点側端子部材87、及び可動接点側端子部材88から成る。
本例において、抵抗素子としてのポリマPTC86は、内部抵抗体89と、その内部抵抗体89の上下の面にそれぞれ貼着された薄層状の電極89a及び89bから成り、全体として板状体に形成されている。
上記の固定接点側端子87は、その中央部において、内部抵抗体89の電極89aの全面に貼着されている。この固定接点側端子87には、内部抵抗体89の電極89aとの貼着面から、その長手方向(図の左右方向)の一方に延び出す端部に固定接点91が形成されている。そして、反対側の端部は、図3B、図3Cに示すようにハウジング92の外部に細長く延び出して、固定接点側外部端子87−1を形成している。
一方、可動接点側端子88は、一方の端部側を内部抵抗体89の電極89bの全面に貼着されている。この可動接点側端子88の他方の端部は、細長く延び出して、図3B、図3Cに示すようにハウジング92の外部における可動接点側外部端子88−1を形成している。
上記板状態のポリマPTC86には、板状体の厚さ方向に内部抵抗体89及び両面の電極89a及び89bを貫通する孔93が形成されている。本例の孔93も、図ではほぼ直方形をなしているが、孔93は、例えば、丸形でも三角でも四角以上の多角形でもよく、孔93の形状に限定は無い。
図3A、図3Bでは、定かに示していないが、図3Cに示すように、可動接点側端子88は、孔93に重なる部分に孔93よりも小径の孔94を形成されている。この可動接点側端子88は、孔93よりも小径の孔94の周囲部88−2を、絶縁性樹脂から成る支柱を兼ねるカシメ部材95によりカシメ付けされることにより、可動板96の固定端部と共に可動側端子97に接続されると共に固定される。
すなわち、この抵抗素子モジュール85が、図3B、図3Cに示すようにサーマルプロテクタ100の一要素として、サーマルプロテクタ100のハウジング92内に組み込まれたとき、抵抗素子モジュール85全体が可動板96の固定端部及び可動側端子97を介してハウジング92により支持されるように構成されている。
上記の固定接点側端子87には、孔93に重なる部分に孔93よりも少なくとも同径以上の孔98を形成されている。カシメ部材95によりカシメ部は、孔93及び孔98が重なる高さ以内の空間で形成されており、可動接点側端子88を小径の孔94の周囲部88−2でハウジング92側に固定する以外には、抵抗素子モジュール85の機能を規制する作用は無い。
そして、本例の場合は、固定接点側端子87の下面とハウジング92の下部内壁との間に、間隙hが形成されている。間隙hは、ポリマPTC86の内部抵抗体89の熱膨張により増加する厚さの分だけ固定接点側端子87が揺動可能な間隙として設定されている。
上記の抵抗素子モジュール85は、図3(b),Cに示すように、支柱を兼ねるカシメ部材95により、可動板96、バイメタル101、可動側端子97に組み付けられて後、サーマルプロテクタ100のハウジング92のケース102の中に挿入され、ケース102の開口部を絶縁性充填材103で封止される。
上記の可動板96は固定端部(図の右方端部)の反対側つまり自由端側の端部近傍において、固定接点91に対向する位置に可動接点104を保持し、その端部には、上から右方へ折り返す係爪105が形成されている。
上記のバイメタル101は、一方の端部(図の右方端部)を、可動側端子97に形成されている折り返し部97の下部と可動板96の固定端部との間に形成されている間隙に挿入され、他方の端部(図の左方端部)を可動板96の折り返す係爪105が自由端側端部との間に形成する間隙に挿入されて、反転動作が可能なように組み付けられて可動板96に保持されている。
尚、図3B、図3Cには示していないが、本例においても、上記のハウジング92内へ各部材を組み込むに際し、開口部近傍のポリマPTC86よりも開口部側の適宜の位置に、図2Bに示したシール膜82を形成するようにしてもよい。
この場合も、シール膜82の形成では、内部構成をケース102に挿入してからでもよく、又は内部構成をハウジング102外で組み立てる際に予め所望の位置に形成しておくようにしてもよいことは言うまでも無い。
また、本例では、ポリマPTC86が発熱すると、その発熱は、可動接点側端子88及び可動板95の固定端部を介してバイメタル101に直接熱伝導されると共に、可動板95の固定端側の下面ほぼ1/2の領域に近接してポリマPTC101が配置されていることにより、ポリマPTC86からの輻射によって熱せられた可動板95からの熱がバイメタル101に伝導され、更にハウジング92内の対流によっても熱がバイメタル101に伝導される。
このように、本例においても、ポリマPTC86が発熱すると、その発熱は、全体として効率よくバイメタル101に伝達することができるようになっている。
次に、上記のような構成の実施例2のサーマルプロテクタ100の動作を以下に説明する。先ず、サーマルプロテクタ100の環境温度(周囲温度)が所定温度以上に上昇するとバイメタル101が図3Cの上に凸の状態から上に凹の状態に反転動作する。
このバイメタル101の反転動作に伴われて可動板96の可動接点104を保持する自由端が上方に移動する。これにより、可動接点104が固定接点91から引き離され、図3Cに示す可動接点104と固定接点91間の電流回路が遮断される。
接点回路を遮断された固定接点側外部端子87−1と可動接点側外部端子88−1間の電流は、その全量がポリマPTC86を流れることになって、ポリマPTC86を発熱させる。このポリマPTC86の発熱は、上述したように、効率よくバイメタル101に伝達される。
このポリマPTC86からバイメタル101に伝達される熱量による温度はバイメタル101にとって所定温度以上であるので、外部から強制的に固定接点側外部端子87−1と可動接点側外部端子88−1間の電流が遮断されるまで、バイメタル101は、図3Cに示す平常状態に復帰することなく、接点回路の電流遮断状態が維持される。
これにより、本実施の形態においても、電流遮断後において、内蔵する抵抗素子の発熱により自己保持を行うサーマルプロテクタ100が実現する。
また、本実施の形態においても、ポリマPTC86が位置固定されている可動接点側端子88とは反対側にある固定接点側端子87とハウジング92のケース102の下部内壁との間には間隙hが形成されているので、ポリマPTC86の発熱による熱膨張つまり体積膨張の発現に対して、その体積膨張による体積増加による厚み増加の分だけ固定接点側端子87が、ハウジング92のケース102の下部内壁側に揺動する。
これにより、ポリマPTC86の熱膨張による体積膨張の自由度が外圧で阻害されることがなく、また、ポリマPTC86に貼着されている固定接点側端子87と可動接点側端子88とがポリマPTC86の薄層状の電極89a及び89bにそれぞれ広い範囲で接続されていることにより、ポリマPTC86がホットスポットを発生させるような不具合を生じる虞がない。
このように、本例のサーマルプロテクタ100においても、抵抗素子として発熱時の電流遮断機能に不安定な要素を有するポリマPTCを用いていながら、安定した電流遮断機能と電流遮断後の自己保持機能を発揮することができる。
ところで、上述した実施例1及び2では、抵抗素子モジュール60又は85の可動接点側の端子(第1の端子部材63又は可動接点側端子部材88)によって抵抗素子モジュール60又は85を位置固定し、固定接点側の端子(第2の端子部材64又は固定接点側端子部材87)を揺動可能にハウジング内に配置したことにより、抵抗素子モジュール60又は85の内部抵抗体の熱膨張による体積膨張の自由度を阻害しないようにしているが、抵抗素子モジュールの内部抵抗体の熱膨張による体積膨張の自由度を阻害しない構成は、これに限るものではない。
抵抗素子モジュールの内部抵抗体の熱膨張による体積膨張の自由度を阻害しない他の構成を、実施例3として以下に説明する。
図4Aは、実施例3におけるサーマルプロテクタの内部構成の分解斜視図であり、図4Bは、組み立てが完了したサーマルプロテクタの断面図である。尚、図4Bは、図4Aの支柱112の部分から横方向(図4Aの斜め左下から斜め右上方向)に切断した断面図である。
図4Aに示すように、本例のサーマルプロテクタの内部構成は、可動接点側端子106、バイメタル107、可動板108、スペーサ109、抵抗素子モジュール110、固定接点側端子111、及び支柱112とで構成される。
図4A、図4Bに示すように、可動接点側端子106は、後方(図4Aの斜め左上方向)の取付部が、下層部113と上層部114とから成り、下層部113にはやや小さな孔115が形成され、上層部114には、孔115に重なる位置にやや大きな孔116が形成されている。
バイメタル107は、平常時には上に凸状になっており、前方(図4Aの斜め右下方向)の端部には、やや側方から前方に延出する端子接続部117が形成されている。また、この端部には、可動接点側端子106の下層部113の孔115とほぼ同形の孔118が形成されている。
可動板108は、バイメタル107と同様に、前方の端部やや側方から前方に延出する端子接続部119が形成され、この端部にも可動接点側端子106の下層部113の孔115とほぼ同形の孔121が形成されている。また、後方の端部には、端部近傍で下面方向に打ち出された可動接点122が形成され、最端部は上から前方に折り返された爪部123が形成されている。
スペーサ109は、長方形の枠状に形成されており、枠の内周により形成される孔124の大きさは、可動接点側端子106の下層部113の孔115とほぼ同形に形成されている。
抵抗素子モジュール110は、内部抵抗体125、可動接点側接続端子126、及び固定接点側接続端子127から成る。可動接点側接続端子126及び固定接点側接続端子127の後部は、それぞれ内部抵抗体125の上下両面に形成されている不図示の薄層電極膜の全面に接続して固定されている。
また、この抵抗素子モジュール110には、内部抵抗体125、可動接点側接続端子126、及び固定接点側接続端子127を貫通する孔128が形成されている。この孔128の大きさは、上記のスペーサ109の長方形の枠の外周とほぼ同じ大きさに形成されている。
固定接点側端子111は、端子部の後方に続いて連設された支持部129と、この支持部129から更に後方に連設された接点部131から成る。接点部131の端部には、特には図示しないが、可動接点122に対向する位置に、固定接点が設けられている。
また、支持部129の固定接点側端子111がある端部近傍には段差孔132が形成されている。段差孔132は、その内周径に、下方が大きく上方が小さい段差を形成されている。この段差孔132に支柱112の下部が係合している。
支柱112は、その下部外周に、上記の孔132の下方の大きな段差に係合するフランジ部112−1を形成され、それより上は、可動接点側端子106の下層部113の孔115とほぼ同形に形成されている。
図4Aの一点鎖線133に示すように、支柱112に対し、各部材を各部材の孔128、124、121、118、115(及び116)の順に嵌合させ、支柱112の上部を押し潰す。尚、このとき、バイメタル107の後端部を可動板108の爪部123の間隙に差込ながら、各孔を支柱112に係合させる。
これにより、図4Bに示すように、可動接点側端子106、バイメタル107、可動板108、スペーサ109、抵抗素子モジュール110、及び固定接点側端子111が重なり合って一体となり、支柱112により位置決め固定された内部構成が出来上がる。
この内部構成を、図4Bに示すように、本例のサーマルプロテクタ135のハウジング134に収容して、本例のサーマルプロテクタ135が完成する。
完成したサーマルプロテクタ135の外観形状及び内部配置は、支柱の機能及び形状が異なる点と電気的接続形態が異なる点を除いて、図3B、図3Cに示したサーマルプロテクタ100とほぼ同様である。
したがって、本例においても、ポリマPTCから成る内部抵抗体125が発熱すると、その発熱は、全体として効率よくバイメタル107に伝達することができる。
本例のサーマルプロテクタ135の内部構成において、各部材の重なり合いには、厚さ方向に遊びが設けられているが、可動接点側端子106に対する各部の電気的接続は、端子接続部117、端子接続部119、可動接点側接続端子126による半田または溶接等によって行われ、固定接点側端子111に対する電気的接続は、固定接点側接続端子127による半田または溶接等によって行われる。
したがって、各部材の重なり合いの厚さ方向に遊びがあっても、電気的接続には何ら支障はない。また、スペーサ109の高さは、抵抗素子モジュール110の厚さ(高さ)よりも高く形成されている。
この高さの差は、上記各部材の重なり合いの厚さ方向の遊びの合計とほぼ同じ量であり且つ抵抗素子モジュール110の内部抵抗体125が発熱したときにおいて、熱膨張による体積膨張で厚さが増加したときに、その厚さの増加分を吸収できる差となっている。
次に、上記のような構成の実施例3のサーマルプロテクタ135の動作を以下に説明する。先ず、サーマルプロテクタ135の環境温度(周囲温度)が所定温度以上に上昇するとバイメタル107が図4Aの上に凸の状態から上に凹の状態に反転動作する。
このバイメタル107の反転動作に伴われて可動板108の可動接点122を保持する自由端が上方に移動する。これにより、可動接点122が、固定接点側端子111の接点部131に設けられている不図示の固定接点から引き離され、可動接点側端子106と固定接点側端子111間の電流回路が遮断される。
接点回路を遮断された固定接点側端子111と可動接点側端子106間の電流は、その全量が抵抗素子モジュール110のポリマPTCから成る内部抵抗体125に流入し、内部抵抗体125を発熱させる。この内部抵抗体125の発熱は、上述したように、効率よくバイメタル107に伝達される。
このバイメタル107に伝達される熱による温度は、バイメタル107にとって所定温度以上であるので、外部から強制的に固定接点側端子111と可動接点側端子106間の電流が遮断されるまで、バイメタル107は、平常状態に復帰することがない。これにより、接点回路の電流遮断状態が維持される。
このように、本実施の形態においても、電流遮断後において、内蔵する抵抗素子の発熱により自己保持を行うサーマルプロテクタ135が実現する。
また、本実施の形態においては、上述したように、スペーサ109の高さが抵抗素子モジュール110の厚さ(高さ)よりも高く形成され、この高さの差は、抵抗素子モジュール110の内部抵抗体125が発熱したときにおいて、熱膨張による体積膨張で厚さが増加したときに、その厚さの増加分を吸収できる差となっている。
したがって、ポリマPTCから成る内部抵抗体125の熱膨張による体積膨張の自由度が外圧で阻害されることがない。また、内部抵抗体125に貼着されている可動接点側接続端子126及び固定接点側接続端子127が、内部抵抗体125の上下面の不図示の薄層状電極にそれぞれ広い範囲で接続されているので、ポリマPTCから成る内部抵抗体125がホットスポットを発生させるような不具合を生じる虞がない。
このように、本例のサーマルプロテクタ135においても、抵抗素子として発熱時の電流遮断機能に不安定な要素を有するポリマPTCを用いていながら、安定した電流遮断機能と電流遮断後の自己保持機能を発揮することができる。

Claims (4)

  1. 周囲温度が所定温度以上に上昇した際の電流遮断後において内蔵する抵抗素子の発熱により自己保持を行うサーマルプロテクタにおいて、
    本体筐体と、
    所定温度で反転動作する熱応動素子と、
    可動接点を備えた導電性の可動板と、
    固定接点を備えた導電性の固定板と、
    内部抵抗体の両面に電極を有する抵抗素子と、
    該抵抗素子の前記両面の電極にそれぞれ貼着された第1及び第2の端子部材と、
    を有し、
    前記本体筐体は、一面に開口部を有する箱体と前記開口部を封止する絶縁性充填材とで構成され、前記熱応動素子、前記可動板、前記固定板の大部分、前記抵抗素子、前記第1の端子部材、及び前記第2の端子部材を内蔵し、
    前記熱応動素子は、その対向端部を前記可動板の対応する端部にそれぞれ係合し、
    前記可動板は、外部回路の一方に持続される固定端部と、該固定端部とは反対側の前記可動接点を備えた可動端部と、を有して、前記熱応動素子の前記所定温度での反転動作により前記可動接点を閉側から開側に移動させるよう前記可動端部を駆動され、
    前記固定板は、前記可動接点に対向する位置に前記固定接点を備え、前記外部回路の他方に持続される接続部を有し、
    前記抵抗素子は、板状体に形成され、該板状体の厚さ方向に前記内部抵抗体及び前記両面の電極を貫通する孔を設けられ、
    前記第1の端子部材は、前記孔に重なる部分に前記孔よりも小径の孔を形成され、前記孔の内部でカシメ部を形成する部材により前記孔よりも小径の孔の周囲をカシメ付けされて前記可動板の前記固定端部に接続して固定され、
    前記第2の端子部材は、前記孔に重なる部分に前記孔よりも少なくとも同径以上の孔を形成され、延長部分に撓み部を有し、該撓み部により前記抵抗素子の前記内部抵抗体の熱膨張により増加する厚さの分だけ揺動可能な間隙を前記本体筐体の内壁との間に形成し、前記撓み部に連設する曲げ端部を介して前記固定板に接続されている、
    ことを特徴としたサーマルプロテクタ。
  2. 周囲温度が所定温度以上に上昇した際の電流遮断後において内蔵する抵抗素子の発熱により自己保持を行うサーマルプロテクタにおいて、
    本体筐体と、
    所定温度で反転動作する熱応動素子と、
    可動接点を備えた導電性の可動板と、
    内部抵抗体の両面に電極を有する抵抗素子と、
    該抵抗素子の前記両面の電極にそれぞれ貼着された固定接点側端子部材及び可動接点側端子部材と、
    を有し、
    前記本体筐体は、一面に開口部を有する箱体と前記開口部を封止する絶縁性充填材とで構成され、前記熱応動素子、前記可動板、前記抵抗素子、前記固定接点側端子部材、及び前記可動接点側端子部材を内蔵し、
    前記熱応動素子は、その対向端部を前記可動板の対応する端部にそれぞれ係合し、
    前記可動板は、外部回路の一方に持続される固定端部と、該固定端部とは反対側の前記可動接点を備えた可動端部と、を有して、前記熱応動素子の前記所定温度での反転動作により前記可動接点を閉側から開側に移動させるよう前記可動端部を駆動され、
    前記抵抗素子は、板状体に形成され、該板状体の厚さ方向に前記内部抵抗体及び前記両面の電極を貫通する孔を設けられ、
    前記可動接点側端子部材は、前記抵抗素子の電極に貼着された部分から延出して前記外部回路の一方に持続される接続部を有し、前記孔に重なる部分に前記孔よりも小径の孔を形成され、前記孔の内部でカシメ部を形成する部材により前記孔よりも小径の孔の周囲をカシメ付けされて前記可動板の前記固定端部に接続して固定され、
    前記固定接点側端子部材は、前記抵抗素子の電極に貼着された部分からそれぞれ反対方向に延出する端部を有し、一方の端部は前記可動接点に対向する位置に固定接点を備えるとともに前記本体筐体に固定され、他方の端部は前記外部回路の他方に持続される接続部を形成され、前記本体筐体に固定された端部より前記接続部側は前記抵抗素子の前記内部抵抗体の熱膨張により増加する厚さの分だけ揺動可能な間隙を前記本体筐体の内壁との間に形成して配設されている、
    ことを特徴としたサーマルプロテクタ。
  3. 前記本体筐体の内部において、前記絶縁性充填材よりも内部側で且つ前記抵抗素子よりも外部側となる位置に配設され、前記絶縁性充填材の奥部への侵入を防止する絶縁性部材を更に有する、ことを特徴とする請求項1又は2記載のサーマルプロテクタ。
  4. 前記抵抗素子はポリマPTC(Positive Temperature Coefficient)である、ことを特徴とする請求項1、2又は3記載のサーマルプロテクタ。
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