JP2005267932A - サーマルプロテクタ - Google Patents

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Seiichiro Takeuchi
誠一郎 竹内
Takeshi Nagai
健史 永井
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Abstract

【課題】サーマルプロテクタの小型化に際して、サーマルプロテクタの可動片を、2層以上の材料層で構成し、その材料層の最外材料層の一部分を接点とすることにより、可動片への接点の接合を無くし、部品数減、加工数減の効果の他、接点部分の寸法精度の向上がはかられ、小型ながら特性ばらつきの少ないサーマルプロテクタを提供する。
【解決手段】固定接点を備える固定片と、固定接点と対をなす可動接点を備える可動片と、固定接点と可動接点とを離反及び接触させる機構とを有するサーマルプロテクタにおいて、前記可動片が複数の材料層からなり、その複数の材料層からなる前記可動片の最外材料層表面の一部分が可動接点であることを特徴とするサーマルプロテクタ。
【選択図】図1






Description

本発明は、バイメタルを用いたサーマルプロテクタに関すものである。
従来、バイメタル製の熱応動素子を用いたサーマルプロテクタは、自動車や家電製品のモーターの過電流や異常過熱の発生に際して、回路への電流を遮断して、回路の保全および機器の安全性を維持する保護部品として用いられている。
近年、電子機器や電気機器の小型化、高性能化に伴い、サーマルプロテクタは、その小型化が望まれてきている。例えば、携帯電話、ノート型パソコン等に用いられる2次電池用あるいは小型モーター等の電子機器用サーマルプロテクタとして使われている。又、充電器保護の電子機器用サーマルプロテクタや自動車用モーターの他、エアコンファン、洗濯機などの電気機器の汎用モーター用サーマルプロテクタとして使用されている。
バイメタル製熱応動素子を用いたサーマルプロテクタとして、図10、図11に示すようなものが知られている(例えば、特許文献1〜2参照)。
図10に示すサーマルプロテクタは、接合して設けた従来の凸型固定接点4cを備え外部端子を兼ねる固定片6bが埋め込まれたケース8内部に、この従来の凸型固定接点4cと対を成し、接触及び離反するように設けた従来の凸型可動接点3cを備え外部端子を兼ねる従来可動片5cと、更に従来可動片5cの直下に配置する凸形状に加工されたバイメタルディスク7とを所定位置に組込み、ケース蓋9を超音波溶着して作られる。通常、このサーマルプロテクタでは、過電流、過熱などによる温度上昇により、凸形状のバイメタルディスク7が反転動作することで、従来可動片5cを押し上げ、従来の凸型可動接点3cが従来の凸型固定接点4cより離反する。また、バイメタルディスク7の復帰温度になると、バイメタルディスク7が復帰し、両接点が接触するものである。
図11のサーマルプロテクタは、接合して設けた従来の凸型固定接点4cを備え外部端子を兼ねる固定片6bを埋め込んだケース8内部に、この従来の凸型固定接点4cと対を成し、接触及び離反するように設けた従来の凸型可動接点3cを備え且つ熱応動素子の機能を合わせて有する従来熱応動可動片5dとその延長部に設けられる可動片側外部端子6aを有し、そして固定片6bに接触して設置されている正特性サーミスタ11とを所定位置に組込み、ケース蓋9を超音波溶着して作られる。通常、このサーマルプロテクタでは、過電流、過熱などによる温度上昇により、凸形状の従来熱応動可動片5dが反転動作することで、従来の凸型可動接点3cが従来の凸型固定接点4cより離反し電流の遮断を行う。又、従来熱応動可動片5dの復帰温度になると、従来熱応動可動片5dが復帰し、両接点が接触するものであるが、両接点の接触により再度異常が起きる恐れもある場合には、正特性サーミスタ11を固定片6b上に設けることで、離反動作後の電流経路を固定片6bから正特性サーミスタ11、従来熱応動可動片5d、可動側外部端子6aに通じる経路とすることにより、正特性サーミスタ11が発熱し、従来熱応動可動片5dの温度を保持し、両接点の離反状態を維持する。
特開平5−174809号公報 特開平9−120766号公報
しかしながら、近年の電気機器の小型化、高性能化にともない、サーマルプロテクタにおいても小型化が必然となり、サーマルプロテクタの小型化を指向した結果、種々の問題点が見出された。
特許文献1及び特許文献2に記載されるサーマルプロテクタは、接合により可動接点又は固定接点を可動片又は固定片に設けているが、サーマルプロテクタの小型化に際して、可動片および固定片共により小さくなっていくために、それらに接合される接点の接合後の寸法精度も相対的に小さく厳しくなる。そのために、安定した接触抵抗を得る接点荷重を可動片のばね性により安定的に発生させることが難しくなる。
従って、この寸法精度の問題は接点における接触抵抗の増大並びに発熱などの問題を引き起こし、ひいてはサーマルプロテクタの特性に大きく作用して特性のばらつきを大きくする。即ち、特性の安定が損なわれ、且つ不良品を増加させて、その生産効率を大きく低下せしめてしまうという問題である。
そこで、本発明はサーマルプロテクタの小型化に際して、従来の問題点を克服するサーマルプロテクタを見出したもので、サーマルプロテクタの可動片又は固定片が2層以上の材料層からなり、ろう付けや溶接以外の接合法で、その材料層の最外材料層の一部分に接点材料層を形成し、その接点材料層に接点を構成することにより、部品数減、加工数減の効果の他、接点部分の寸法精度の向上がはかられ、小型ながら特性ばらつきの少ないサーマルプロテクタの提供を目的とするものである。
請求項1記載の発明は、固定接点を備える固定片と、固定接点と対をなす可動接点を備える可動片と、固定接点と可動接点とを離反及び接触させる機構とを有するサーマルプロテクタにおいて、前記可動片が複数の材料層からなり、その複数の材料層からなる前記可動片の最外材料層表面の一部分が可動接点であることを特徴とするサーマルプロテクタ。
請求項2記載の発明は、固定接点を備える固定片と、固定接点と対をなす可動接点を備える可動片と、固定接点と可動接点とを離反及び接触させる機構とを有するサーマルプロテクタにおいて、前記固定片が複数の材料層からなり、その複数の材料層からなる前記固定片の最外材料層表面の一部分が固定接点であることを特徴とするサーマルプロテクタ。
請求項3記載の発明は、固定接点を備える固定片と、固定接点と対をなす可動接点を備える可動片と、固定接点と可動接点とを離反及び接触させる機構とを有するサーマルプロテクタにおいて、前記可動片及び固定片が複数の材料層からなり、その複数の材料層からなる前記可動片及び固定片の最外材料層表面の一部分が可動接点又は固定接点であることを特徴とするサーマルプロテクタである。
請求項4記載の発明は、前記可動片を構成する複数の材料層が、一部分に接点を形成する接点材料層及びバイメタル材料層又は接点材料層及び導電材料層の2層であることを特徴とする請求項1記載のサーマルプロテクタである。
請求項5記載の発明は、前記可動片を構成する複数の材料層が、一部分に接点を形成する接点材料層、導電材料層及びバイメタル材料層を含む少なくとも3層以上の材料層からなることを特徴とする請求項1記載のサーマルプロテクタである。
請求項6記載の発明は、前記可動片を構成する複数の材料層の幅又は長さが、少なくとも接点材料層の幅が導電材料層若しくはバイメタル材料層の幅より小さいか、または接点材料層の長さが導電材料層若しくはバイメタル材料層の長さより小さくなるように設けられていることを特徴とする請求項4及び請求項5記載のサーマルプロテクタである。
請求項7記載の発明は、前記固定片を構成する材料層が接点材料層及び導電材料層の2層であることを特徴とする請求項2記載のサーマルプロテクタである。
請求項8記載の発明は、前記固定片を構成する複数の材料層の幅又は長さが、少なくとも接点材料層の幅が導電材料層の幅より小さいか、または接点材料層の長さが導電材料層の長さより小さくなるように設けられていることを特徴とする請求項7記載のサーマルプロテクタである。
請求項9記載の発明は、前記導電材料層が、高抵抗材料層であることを特徴とする請求項4乃至請求項8記載のサーマルプテクタである。
請求項10記載の発明は、前記固定接点と可動接点を離反及び接触させる機構が前記可動片とは別体に設けたバイメタル製熱応動素子であることを特徴とする請求項1乃至請求項3及び請求項5乃至請求項8記載のサーマルプロテクタである。
請求項11記載の発明は、前記可動接点と固定接点を離反及び接触させる機構が可動片自身であることを特徴とする請求項1乃至請求項9記載のサーマルプロテクタである。
請求項12記載の発明は、正特性サーミスタが収容されていることを特徴とする請求項1乃至請求項11記載のサーマルプロテクタである。
請求項13記載の発明は、前記可動接点又は固定接点の形状が、凹形状又は凸形状であることを特徴とする請求項1乃至請求項12載のサーマルプロテクタである。
請求項14記載の発明は、前記可動片又は固定片を構成する複数の材料層が互いに全面積層されていることを特徴とする請求項1乃至請求項5及び請求項7記載の可動接点を有するサーマルプロテクタである。
本発明によれば、サーマルプロテクタの小型化に伴い、接点を接合により設けることで生じる接点部位の寸法精度問題を解決し、従来のサーマルプロテクタより小型で且つ特性ばらつきの少ないサーマルプロテクタを提供するもので、よって、本発明のサーマルプロテクタは工業上顕著な効果を奏する。特に、可動接点側及び固定接点側の両者に本発明を用いた場合には、従来の溶接やろう付け型の接点構造を用いた場合に比べて、接点部分の寸法精度が著しく向上し、特性ばらつきの少ない優れた接点構造を有するサーマルプロテクタが得られる。
図1(a)〜(e)及び図2(a)〜(b)は、本発明に係る可動片および固定片の形態を示したもので、一部分に接点を形成する接点材料層と可動片又は固定片としての機能を司る導電材料層又はバイメタル材料層の少なくとも2層以上の材料層から構成されているものである。
図1(f)は、従来の可動接点をろう付けで接合して設けた可動片を示し、図1(g)は、従来の固定接点をろう付けで接合して設けた固定片を示している。図1(f)のろう付けで接点を接合する従来の可動接点は、導電材材料層、ろう材(可動接点接合層)、従来の凸型可動接点からなる3層の構成となるが、抵抗溶接の場合には、図1(f)で、3dの可動接点接合層が無く、導電材材料層の上に従来の凸型可動接点が溶接される2層構造となる。図1(g)に示す従来の固定接点の場合にも、従来技術の可動接点の場合と同様の構成になっており、従来技術の場合には、凸型可動接点材を導電材材料層の表面の一部にろう付け又は溶接で接点を構成する。ところが、ろう付けや抵抗溶接というこれらの従来の接点の形成法は金属の溶融凝固を利用した接合法であるため、接点の大きさや接点の特性のばらつきが生じ易い問題がある。
前者の接点を接合により形成する接点材料層として、Ag−Ni合金、より好ましくはAg−10mass%Ni合金がよく、更にAg−Cu合金、Ag−Au合金、Ag−C合金、Ag−W合金なども利用できる。
これに対して、本発明の可動片は、前記可動片を構成する複数の材料層が、(1)接点材料層と導電材料層若しくはバイメタル材料層、又は(2)接点材料層、導電材料層とバイメタル材料層とからなり、接点材料層の一部分が接点であるような可動片を有するサーマルプロテクタである。導電材料層若しくはバイメタル材料層、又はバイメタル材料層に導電材料層を積層した材料の表面全体に、接点材料層を積層する場合や表面の一部分に接点材料層を形成することもできる。
本発明の可動片又は固定片を用いたサーマルプロテクタは圧延、プレス圧接、部分接着後プレス圧接などの塑性加工又は接着と塑性加工を複合した方法及びめっき等によって形成して構成するため、従来の溶接又はろう付けによる接点形成法に比べ接点高さが安定する。特に可動接点又は固定接点となる接点材料層を部分的に形成して構成するためには、クラッド圧延、プレス圧接、部分接着後プレス圧接、部分めっきなどによる方法が望ましい。なお、接点材料層とその他の層を耐熱性の接着剤で部分接着後プレス圧接するのは、接着剤を表面全体に塗布すると、接点材料層と接合する層の間での導通が確保できないためであり、部分接着後、プレス圧接することにより接合を完全なものとすることができる。図1(a)から(e)は、本発明に係る可動片又は固定片の材料層の最外層表面全体に接点材料層を形成する場合と、線分AAより左側のみに部分的に接点材料層を形成し、AAより右側には形成しない場合(図示しない想像図の場合)の可動片又は固定片の説明図も兼ねるものとする。また、図1(a)から(e)の可動片又は固定片の接点部分を除いた他の部分の実際の形状は、直線ではなく湾曲形状やクランク形状等複雑な形状をしているが、図1では、模式的に表示しているため、接点部分を除くと直線状に記載している。
例えば、図1(a)から(e)に示すように、本発明に係る可動片又は固定片の材料層の最外層表面全体に接点材料層を形成することも可能であり、また本発明に係る可動片と固定片の線分AAより左側のみに接点材料層を形成し、線文AAより右側には形成しないことも可能である。接点材料層を最外層表面全体に形成する場合は、可動片又は固定片を構成する材料層の全体が全面積層とすることが多い。
図2に示すように、本発明の可動片又は固定片の接点材料層は導電材料層又はバイメタル層の表面に圧延により接点材料層を全面にクラッドする他、プレス圧接や部分接着後プレス圧接などにより部分的に埋め込んで形成することも可能であるが、導電材料層又はバイメタル層の表面に部分めっきなどにより埋め込むことなく形成することもできる。
従って、接点材料層を部分的に形成する場合は、図1(a)から(e)の線分AAの左側のみに形成するように、長さ方向に部分的に形成することも、図2(a)から(b)に示すように幅方向に部分的に形成して構成することも可能である。また長さ方向、幅方向とも同時に部分的に接点を形成することが可能である。
尚、可動片又は固定片の全面を接点材料層として形成し構成した場合でも、もちろん実際の接点部分はプレス加工などにより、凸形状に加工してその一部分を接点として使用するのは、いうまでもない。
更に、本発明に係る可動片又は固定片を用いたサーマルプロテクタは、本発明による前記可動片又は固定片を、それぞれ単独で設けても、両者を同時に設けることもできる。両者を同時に設けた場合は、従来の可動接点を全く使用しないで、可動接点、固定接点ともに本発明の接点を用いたサーマルプロテクタを構成することが可能である。
可動接点、固定接点共に、本発明の接点構造を用いた場合には、従来の接点構造を使用しないので、可動接点又は固定接点のどちらか一方に本発明の接点構造を使用する場合に比べて、接点の寸法精度の向上、接触抵抗の安定などの著しい効果が得られる。
ここで、本発明の可動片又は固定片の接点材料層としては、前記の接点をろう付け又は溶接により形成する場合と同様の接点材料層が利用できる。
可動片の導電材料層としては、可動片が熱応動素子を兼ねない場合には、りん青銅、Cu−Ti合金、Cu−Be合金、洋白、Cu−Ni−Si合金などの導電性を有し、且つばね性に長じたものが望ましく、特にPを8mass%含むりん青銅が良く、更に、純Cuや黄銅などの導電性材料も利用できる。
又、サーマルプロテクタの離反を少ない電流で行う場合や離反温度を高めに設定し温度を上昇させる場合などサーマルプロテクタの設計によっては、導電材料層に高抵抗材料層を用いることもある。この場合,高抵抗材料層としてはSUS304、SUS301、或いは6mass%Al−4mass%V−Tiなどを用いる。
可動片が熱応動素子を兼ねるような場合は、可動片を離反及び接触させるために、材料層として高熱膨張係数部材と低熱膨張係数部材を積層したバイメタル材料層や高熱膨張係数部材と低熱膨張係数部材の間に導電材料層を挟んだトリメタル材料層を用いる。高熱膨張係数部材にはCu−Ni−Mn合金、低熱膨張係数部材にはFe−Ni合金等が使用される。
この他の高熱膨張係数部材としては、Cu又はCu合金、Ni又はNi合金、Ni−Cu合金、Cu−Zn合金、Ni−Mn−Fe合金、Ni−Cr−Fe合金、Ni−Mo−Fe合金、Mn−Ni−Cu合金などを利用できる。更に、低熱膨張係数部材として、Fe−Ni合金、Fe−Ni−Co合金、Fe−Co−Cr合金などが利用される。これらの高熱膨張係数部材と低熱膨張係数部材を必要に応じて組み合わせることが可能である。
具体的には、図1(a)から図1(e)では、可動片の表面全体または可動片表面の一部分に圧延、プレス成形、めっきなどにより接点材料層を形成し、さらにその接点材料層に本発明の可動接点3aを形成した場合を示す。図1(a)及び図1(d)は、接点材料層を導電材料層に重ねた構造で、1は接点材料層で2aは導電材料層を示す。このとき図1(a)のように積層した可動片を構成する材料層全体に凸部を形成しても良いし、図1(d)のように接点材料層のみに凸部を形成しても良い。図1(b)は、可動片自身が熱応動素子を兼ねる場合の可動片を示したもので、バイメタル材料層2bが接点部位3aを備える接点材料層1と可動片を形成している。バイメタル材料層2bにおいて、20aは高熱膨張係数部材、20bは低熱膨張係数部材である。
図1(c)は、接点材料層1とトリメタル材料層2c(バイメタル材料層を構成する高熱膨張係数部材20aと低熱膨張係数部材20bで導電材料層2aを挟み込んだもの)を積層した構造からなる可動片を表している。トリメタル材料層の構成としては、高熱膨張係数部材20aと低熱膨張係数部材20bの間に、導電材料層2a以外のその他の材料層を挿入することも可能である。本発明では、バイメタル材料層と記載しても、トリメタル材料層若しくはより多層の材料層の場合にもバイメタル材料層と同様の機能及び目的を有するために、これらを含むものとする(トリメタル材料層も含むものとする)。
尚、図1(f)は、可動接点を接合により設けた従来の可動片を示し、3cは従来の凸型可動接点、3dは可動接点接合層で従来の凸型可動接点3cを導電材料層2aに接合している。図1には、実際には図示していないが、接点材料層1と導電材料層2a及びバイメタル材料層2bから可動片が構成される場合も含むものとする。
図1(e)は、本発明の固定片を示す。固定片の一部分がプレス成形などにより、接点部位4aとして形成された場合を示す。ここで、1は接点材料層で2aは導電材料層である。
図1(a)から図1(e)の本発明の可動片又は固定片の接点材料層1に接点となる凸部若しくは凹部を通常プレス成形法により形成するが、図1(a)から(e)の線分AAより左側のように本発明の可動片又は固定片の一部分に接点材料層1を圧延、プレス圧接、部分接着後プレス圧接、部分めっき法などを用いて形成しても良い。さらに、接点は形成された接点材料層の一部に接点を部分的に形成しても良く、形成された接点材料層の一全体を接点部位として利用しても良い。しかし、通常は、可動片又は固定片の場合ともに形成された最外表面層の接点材料層の一部に、プレス成形により可動接点又は固定接点を形成することが多い。
更に、図2(a)に示すように、接点材料層1は、可動片や固定片としての機能を司る導電材料層2aやバイメタル材料層2bとその表面覆うように積層された形で用いても、図2(b)に示すように接点材料層1は、導電材料層2aやバイメタル材料層2bに完全に埋め込まれた形、あるいは一部分が埋め込まれた残りの一部分が表面に突出している形又は表面の一部分に積層した形に形成されて用いても良い。
図2(b)のような埋め込まれた形態の可動片の作製は、通常、導電材料層2aやバイメタル材料層2bなどの基材として凹部を有する異形断面の部材を用い、その凹部に接点材料層1素材をはめ込み又はめっき付けなどで設け、熱処理と加工により接合して作製する。そのため、はめ込み又はめっき付けなどで設けられた接点材料層の幅が少なくとも導電材料層若しくはバイメタル材料層の幅より小さいか、又は接点材料層の長さが導電材料層若しくはバイメタル材料層の長さより小さくなるように設けられている。従って、接点材料層の幅及び長さの両方ともに導電材料層若しくはバイメタル材料層の幅及び長さより小さくなるように設けることもできる。
可動片に設けられる可動接点と対をなす固定接点は、固定された状態で使用されるが、図1(e)のように可動接点と同様の構成とすることにより、加工工数の減少、寸法精度の向上などの効果が得られので、本発明に係る接点を備える可動片と同様の形式の方が望ましい。しかしながら、本発明に係る可動片と組み合わせて使用するような場合では図1(g)に示す従来の接点を接合する形式でもよい。
その材質は可動片の接点材料層と同じAg−Ni合金、より好ましくはAg−10mass%Ni合金がよく、更にAg−Cu合金、Ag−Au合金、Ag−C合金、Ag−W合金なども利用できる。
次に可動接点と固定接点の形状の組み合わせは、図3(a)から(f)に示すような組み合わせが良好な接点特性を保持する。
図3(a)、図3(b)は、可動接点側に本発明の接点を配置し、固定接点側は従来型の固定接点を配置した例である。図3(a)は本発明の凸型可動接点3aと従来型の凸型固定接点4cの組み合わせで、図3(b)は、本発明の本発明の凹型可動接点3bと従来型の凸型固定接点4cの組み合わせを示している。なお、図3(a)、図3(b)における従来型の固定接点は、導電材料層2a上にろう材等の固定接点接合層4dを介して、従来の凸型固定接点4cを形成しているが、導電材料層2a上に固定接点接合層4dを介さず、直接従来型の凸型固定接点4cを溶接等により形成しても良い。
図3(c)から図3(e)は可動接点、固定接点ともに本発明に係る接点形状とした例である。図3(c)は本発明の凸型可動接点3aと固定片を可動片と同様の接点材料層と導電材料層の二層構造とし、固定接点を本発明の凸型固定接点4aとした組み合わせである。図3(d)は本発明の凸型可動接点3aと本発明の凹型固定接点4bの組み合わせで、図3(e)は本発明の凹型可動接点3bと本発明の凸型固定接点4aの組み合わせである。
図3(a)から(e)では、可動片に接点材料層1と導電材料層2aの二層構造を用いた場合の例を示したが、バイメタル材料層2bと接点材料層1の組み合わせや図3(f)のように三層構造の場合においても先に示した接点構造を用いることができる。図3(f)には図示していないが、図3(f)の他、可動片が接点材料層1、導電材料層2a、バイメタル層20a,20bのような三層構造の場合も同様の接点構造を用いることができる。
図3における本発明に係る接点材料層1に設けられる可動接点および固定接点は、ともに凸型、凹型のいずれの場合においても、その形成は、通常プレス成形法を用いて所望の形状に形成するが、(部分)めっき法などを用いても良い。
熱応動素子には、高熱膨張係数部材と低熱膨張係数部材の2つの材料を積層させたバイメタルが用いられ、サーマルプロテクタのケースは耐熱性に優れたポリフェニレンサルファイド(PPS)、液晶ポリマー(LCP)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)などの樹脂を用いるが、回路基板などの表面実装用途には、200℃以上の耐熱性を有する液晶ポリマー(LCP)を使用することが好ましい。
正特性サーミスタは、その発熱によりバイメタル製の熱応動素子又は熱応動可動片の温度を保持し、固定片に設けられた接点と可動片に設けられた接点の離反状態を維持する働きを示す。正特性サーミスタとしては、セラミックPTCサーミスタ(以下、PTCと略す)を使用することが望ましい。
本発明に係るサーマルプロテクタは、通常、接点を備える固定片をケースに埋め込むか、或いは固定し、一部分が接点となす可動片、および熱応動素子としてのバイメタル又は可動片と熱応動素子を兼ねる熱応動可動片を、ケースの所定位置に配置した後、ケースと蓋を超音波溶接により溶着して封入する。
以下に、図面を参照して本発明を詳細に説明する。
(実施例1)
本発明に係るサーマルプロテクタの一実施形態を図4(a)〜(c)に示して説明する。
図4(a)は本発明に係るサーマルプロテクタの断面図及びその部品構成を示す説明図である。図4(b)、(c)は、図4(a)のサーマルプロテクタの作動状態を示す説明図で、図4(b)は可動片に設けられる接点が固定接点に接触している状態を示しており、図4(c)は可動片に設けられる接点が固定接点から離反している状態を示す図である。
図4(a)から(c)に示すサーマルプロテクタは、可動片の最外材料表面の一部分が可動接点(本発明の凸型可動接点3a)である接点が備わる可動片5a、従来の凸型固定接点4cを備える固定片6b、バイメタルディスク7、ケース8、ケースの蓋9及びガイド突起10で構成している。
図4のサーマルプロテクタにおいては、従来の凸型固定接点4cが固定片6bの端部でケース8内部の端部に設けられている。固定片6bはケース8の外に延長されていて、サーマルプロテクタの外部端子となっていて、固定片6bを図4(a)のようなケース8底面と平行になるような形状にすることにより、電子機器などに表面実装し易い構造となっているが、固定片の形状は電子機器へ実装できる構造であれば、この他の構造であっても良い。
本発明の凸型可動接点3aは、可動片5aの端部で従来の凸型固定接点4cと接触できる位置に設けられる。
熱応動素子のバイメタルディスク7は中央に円形状部を設け、その円形状部を凹面状又は球面状にプレス成形することによって、温度変化による反転動作が得られている。また設計によっては、中央に円形状部を設けず、可動片の固定部を除く全長を円形に近似した形状とすることもある。バイメタルディスク7の外周部は、ケース8内部の側面の形状とほぼ相似形状をしている。バイメタルディスク7のサイズは、ケース8内側側面と所定間隔をもって配置できる大きさに設定されている。
バイメタルディスク7の外周部とケース8内側側面との所定間隔とは、バイメタルディスク7の反転動作がケース8内部でスムーズに実行できる間隔で、通常、バイメタルディスク7の反転動作がケース8内側側面壁をガイドとして行うようにサーマルプロテクタのサイズ、要求特性などにより個々に設定されている。
又、バイメタルディスク7は大きい方が、その反転動作の精度が高く、安定に行われるので、バイメタルディスク7の寸法はできる限り大きくすることがよい。
ケース8内側底面には、バイメタルディスク7の反転動作をよりスムーズにするためにガイド突起10が設けられている。
図4(a)に示すように、ケース蓋9は、本発明の凸型可動接点3aを持つ熱応動可動片5b及びバイメタルディスク7を、従来の凸型固定接点4cを備える固定片6bを組込んだケース8に収納した後、超音波溶着される。
次に、図4(b)、(c)を用いて、サーマルプロテクタの作動状態を説明する。
図4(b)は従来の凸型固定接点4cに本発明の凸型可動接点3aが接触し、正常に電流が流れている状態を示している。本発明の凸型可動接点3aは、可動片5aが有するばね性により従来の凸型固定接点4cに押し付けられている。この場合、固定片6bに備わる従来の凸型固定接点4cの形状、又は本発明の凸型可動接点3aの形状が図3(a)〜(e)に示すような形状に加工されていると、接触抵抗の安定化等の見地からさらに望ましい。
図4(c)はサーマルプロテクタに異常な電流が流れて所定温度よりも高くなる場合、或いは周囲温度の影響により所定温度よりも高くなるような場合に、その温度変化によりバイメタルディスク7が反転して、本発明の凸型可動接点3aは従来の凸型固定接点4cより離反している状態を示している。
バイメタルディスク7が所定温度より高くなると、スナップ作用を引き起こして反転動作する。この現象により本発明の凸型可動接点3aは従来の凸型固定接点4cより離反し、電流を遮断する。
このバイメタルディスク7の反転動作は、ガイド突起10及びケース8の内側側面をガイドとして速やかにかつ安定的に行われる。そして、速やかに本発明の凸型可動接点3aを離反させることにより、高電圧ならびに大電流により発生する放電の時間が短くなり、接点の寿命を長くする働きを示す。開離時及び閉成時に発生する放電に対しては、電圧、電流が影響するが、一般には開離時の影響が大きい。
(実施例2)
図5を用いて本発明の第2の実施形態を説明する。
図5(a)は本発明に係るサーマルプロテクタの断面図及びその部品構成を示す説明図である。図5(b)、(c)は、図5(a)のサーマルプロテクタの作動状態を示す説明図で、図5(b)は可動片に設けられる接点が固定接点に接触している状態を示しており、図5(c)は可動片に設けられる接点が固定接点から離反している状態を示す図である。
図5(a)〜(c)のサーマルプロテクタは、本発明の凸型可動接点3aを備える図2(b)に示すバイメタル材料層と接点材料層からなる熱応動素子を兼ねる熱応動可動片5b、従来の凸型固定接点4cを備え固定片側外部端子を兼ねる固定片6b、熱応動可動片5bの延長部には可動片側外部端子6aを設け、ケース8、ケース蓋9及びガイド突起10で構成されている。
ケース8の内面端部に配置されるように従来の凸型固定接点4cを一端に設けた固定片6bは、その他端がケース8の外に延長され、サーマルプロテクタの外部端子となっている。更に固定片6bを図5(a)のようなケース8の底面と平行になるような形状にすることにより、電子機器などに表面実装し易い構造となっている。
本発明の凸型可動接点3aは、熱応動可動片5bの端部で従来の凸型固定接点4cと接触できる位置に設けられ、熱応動可動片5bはケース8の外に出ている可動片側外部端子6aと通常接合されて用いられる。熱応動可動片5bは中間部を温度変化による反転動作が得られるように凸面状にプレス加工される。熱応動可動片5bの凸面状部は大きい方が、その反転動作の精度が高く、安定に行われるので、凸面状部の寸法はできる限り大きくすることがよい。
図5(a)に示すように、ケース蓋9は、可動片側外部端子6aに溶接された本発明の凸型可動接点3aを持ち、バイメタルディスクを兼ねる熱応動可動片5bを、従来の凸型固定接点4cを備える固定片6bを組込んだケース8に収納した後、超音波溶着される。
次に、図5(b)、(c)を用いて、サーマルプロテクタの作動状態を説明する。
図5(b)は従来の凸型固定接点4cに本発明の凸型可動接点3aが接触し、正常に電流が流れている状態を示している。熱応動可動片5bのばね性により本発明の凸型可動接点3aを従来の凸型固定接点4cに押し付けるようになっている。この場合、固定片6bの従来の凸型固定接点4cの形状、又は本発明の凸型可動接点3aの形状が図3(a)〜(f)に示すような形状に加工されていることが接触抵抗の安定化等の見地から望ましい。
図5(c)はサーマルプロテクタに異常な電流が流れて所定温度よりも高くなる場合、或いは周囲温度の影響により所定温度よりも高くなるような場合、その温度変化により熱応動可動片5bの凸面状部が反転し、ガイド突起10を支えにして本発明の凸型可動接点3aを従来の凸型固定接点4cより離反させている状態を示している。
(実施例3)
先の実施例1、2のサーマルプロテクタに正特性サーミスタを配置したサーマルプロテクタについて、図6、図7を用いて説明する。
図6は、図4に示すサーマルプロテクタに正特性サーミスタを組込んだものである。図7は、図5に示したサーマルプロテクタに正特性サーミスタを組込んだものである。
図6(a)、図7(a)は、本発明に係るサーマルプロテクタの断面図及びその部品構成を示す説明図で、図6(b)、(c)及び図7(b)、(c)は、サーマルプロテクタの作動状態を示す説明図で、図6(b)及び図7(b)は可動接点が固定接点に接触している状態を示しており、図6(c)及び図7(c)は可動片接点が固定接点から離反している状態を示す図である。
図6(a)〜(c)、図7(a)〜(c)において、11が正特性サーミスタであるセラミックPTCサーミスタ(以下、PTCと略す)で、従来の凸型固定接点4c、本発明の凸型可動接点3a、バイメタルディスク7、ケース8、ケース蓋9、固定片6b、可動片側外部端子6a、可動片5a、熱応動可動片5bである。
PTC11を備えるためにケース8の内部底面に埋め込まれている固定片6bを一部分露出させ、この露出面上にPTC11を搭載することでPTC11への通電を行う。
ケース蓋9は、図6(a)、図7(a)に示すように、バイメタルディスクが可動片と別体に設けられている場合、可動片がバイメタルディスクを兼ねる熱応動可動片である場合ともに、本発明の凸型可動接点3aを有する可動片5a及びバイメタルディスク7、又は熱応動可動片5bを所定位置に配置した固定片6bが埋め込まれているケース8の所定位置にPTC11を設置した後、超音波溶着して取り付けられる。
図6(c)、図7(c)のように、サーマルプロテクタに異常な電流が流れて所定温度よりも高くなる場合、或いは周囲温度の影響により所定温度よりも高くなる場合、その温度変化によりバイメタルディスク7又は熱応動可動片5bが反転動作し、本発明の凸型可動接点3aは従来の凸型固定接点4cより離反して電流を遮断するが、バイメタルディスク7又は熱応動可動片5bの温度が低下していくと本発明の凸型可動接点3aと従来の凸型接点4cが接触し、図6(b)、図7(b)の状態になって通電され、再度過熱状態が引き起こされかねない恐れがある。そこで、PTC11をケース8内で露出させた固定片6b面上に配置することで、バイメタルディスク7又は熱応動可動片5bが反転した状態の時に、電流経路が可動片5aからバイメタルディスク7、更にPTC11を通じるか又は熱応動可動片5bからPTC11を通じて固定片6bへ至るように切り替わり、その状態ではPTC11が発熱し、バイメタルディスク7又は熱応動可動片5bの温度を所定温度よりも高く維持してその復帰を防止する。
(実施例4)
図8、図9は、本発明に係る他の実施形態を示すサーマルプロテクタであり、図8では可動片側、図9では熱応動可動片側のみならず固定片側も本発明の可動片及び固定片を用いた場合を示している。
図8(a)、図9(a)は、本発明に係るサーマルプロテクタの断面図及びその部品構成を示す説明図で、図8(b)、(c)、図9(b)、(c)は、サーマルプロテクタの作動状態を示す説明図で、図8(b)、図9(b)は可動接点が固定接点に接触している状態を示しており、図8(c)、図9(c)は可動片接点が固定接点から離反している状態を示す図である。
図8、図9の(a)〜(c)において、11が正特性サーミスタであるPTCで、本発明の凸型固定接点4a、本発明の凸型可動接点3a、バイメタルディスク7、ケース8、ケース蓋9、可動片側外部端子6a、可動片5a、熱応動可動片5b、固定片6bである。
PTC11を備えるためにケース8の内部底面に埋め込まれている固定片6bを一部分露出させ、この露出面上にPTC11を搭載することでPTC11への通電を行う。
ケース蓋9は、本発明の凸型可動接点3aを有する可動片5a及びバイメタルディスク7を所定位置に配置した固定片6bが埋め込まれているケース8の所定位置にPTC11を設置した後、超音波溶着して取り付けられる。
図8、図9(a)〜(c)に示す可動接点、固定接点ともに本発明の接点を用いたので、少なくとも一方に従来の溶接やろう付け法による接点を用いる場合に比べて、著しい接点の寸法精度の向上や接触抵抗の安定化等サーマルプロテクタの特性向上効果が認められ、特性ばらつきの少ないサーマルプロテクタを供給することができる。
本発明に係る可動片及び固定片の構成を表す部分横断面図である。 本発明に係る可動片及び固定片の縦断面図である。 本発明に係る可動接点及び固定接点の組み合わせの一部を示した接点部位の部分横断面図である。 本発明の凸型可動接点を備えた本発明に係るサーマルプロテクタの一実施形態を示す横断面図である。 本発明の凸型可動接点を備えた本発明に係るサーマルプロテクタの他の実施形態を示す横断面図である。 図4のサーマルプロテクタに正特性サーミスタを設けた場合のサーマルプロテクタの実施形態を示す横断面図である。 図5のサーマルプロテクタに正特性サーミスタを設けた場合のサーマルプロテクタの実施形態を示す横断面図である。 本発明の凸型可動接点及び本発明の凸型固定接点を備えるサーマルプロテクタの実施形態を示す横断面図である。 本発明の凸型可動接点及び本発明の凸型固定接点を備えるサーマルプロテクタの他の実施形態を示す横断面図である。 従来のサーマルプロテクタの実施形態を示す横断面図である。 従来の他のサーマルプロテクタの実施形態を示す横断面図である。
符号の説明
1 接点材料層
2a 導電材料層
2b バイメタル材料層
2c バイメタル材料層(トリメタルタイプ)
3a 本発明の凸型可動接点
3b 本発明の凹型可動接点
3c 従来の凸型可動接点
3d 可動接点接合層
4a 本発明の凸型固定接点
4b 本発明の凹型固定接点
4c 従来の凸型固定接点
4d 固定接点接合層
5a 本発明に係る可動片(凸又は凹型接点を備える可動片)
5b 本発明に係る熱応動可動片(凸又は凹型接点を備える熱応動可動片)
5c 従来可動片(溶接又はろう付けによる可動接点を備える可動片)
5d 従来熱応動可動片(溶接又はろう付けによる可動接点を備える熱応動可動片)
6a 可動片側外部端子
6b 固定片(固定片側外部端子を兼ねる)
7 バイメタルディスク
8 ケース
9 ケース蓋
10 ガイド突起
11 正特性サーミスタ(PTC)
20a 高熱膨張係数部材
20b 低熱膨張係数部材

Claims (14)

  1. 固定接点を備える固定片と、固定接点と対をなす可動接点を備える可動片と、固定接点と可動接点とを離反及び接触させる機構とを有するサーマルプロテクタにおいて、前記可動片が複数の材料層からなり、その複数の材料層からなる前記可動片の最外材料層表面の一部分が可動接点であることを特徴とするサーマルプロテクタ。
  2. 固定接点を備える固定片と、固定接点と対をなす可動接点を備える可動片と、固定接点と可動接点とを離反及び接触させる機構とを有するサーマルプロテクタにおいて、前記固定片が複数の材料層からなり、その複数の材料層からなる前記固定片の最外材料層表面の一部分が固定接点であることを特徴とするサーマルプロテクタ。
  3. 固定接点を備える固定片と、固定接点と対をなす可動接点を備える可動片と、固定接点と可動接点とを離反及び接触させる機構とを有するサーマルプロテクタにおいて、前記可動片及び固定片が複数の材料層からなり、その複数の材料層からなる前記可動片及び固定片の最外材料層表面の一部分が可動接点又は固定接点であることを特徴とするサーマルプロテクタ。
  4. 前記可動片を構成する複数の材料層が、一部分に接点を形成する接点材料層及びバイメタル材料層又は接点材料層及び導電材料層の2層であることを特徴とする請求項1記載のサーマルプロテクタ。
  5. 前記可動片を構成する複数の材料層が、一部分に接点を形成する接点材料層、導電材料層及びバイメタル材料層を含む少なくとも3層以上の材料層からなることを特徴とする請求項1記載のサーマルプロテクタ。
  6. 前記可動片を構成する複数の材料層の幅又は長さが、少なくとも接点材料層の幅が導電材料層若しくはバイメタル材料層の幅より小さいか、または接点材料層の長さが導電材料層若しくはバイメタル材料層の長さより小さくなるように設けられていることを特徴とする請求項4及び請求項5記載のサーマルプロテクタ。
  7. 前記固定片を構成する材料層が接点材料層及び導電材料層の2層であることを特徴とする請求項2記載のサーマルプロテクタ。
  8. 前記固定片を構成する複数の材料層の幅又は長さが、少なくとも接点材料層の幅が導電材料層の幅より小さいか、または接点材料層の長さが導電材料層の長さより小さくなるように設けられていることを特徴とする請求項7記載のサーマルプロテクタ。
  9. 前記導電材料層が、高抵抗材料層であることを特徴とする請求項4乃至請求項8記載のサーマルプテクタ。
  10. 前記固定接点と可動接点を離反及び接触させる機構が前記可動片とは別体に設けたバイメタル製熱応動素子であることを特徴とする請求項1乃至請求項4及び請求項6乃至請求項9記載のサーマルプロテクタ。
  11. 前記可動接点と固定接点を離反及び接触させる機構が可動片自身であることを特徴とする請求項1乃至請求項9に記載のサーマルプロテクタ。
  12. 正特性サーミスタが収容されていることを特徴とする請求項1乃至請求項11記載のサーマルプロテクタ。
  13. 前記可動接点又は固定接点の形状が、凹形状又は凸形状であることを特徴とする請求項1乃至請求項12記載のサーマルプロテクタ。
  14. 前記可動片又は固定片を構成する複数の材料層が互いに全面積層されていることを特徴とする請求項1乃至請求項5及び請求項7記載の可動接点を有するサーマルプロテクタ。

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