JP5883003B2 - モータプロテクタ - Google Patents

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Description

本発明は、機械的負荷が過大となったとき作動して電気機器のモータの電流回路を遮断してその遮断動作を持続するモータプロテクタに関する。
従来、モータを動力として利用する電気機器、特に家電用機器の食品粉砕混合器などは、機器に投入する食品やその量によって、食品粉砕混合器の回転が機械的に過負荷状態になったり、更に負荷が過大な場合は食品粉砕混合器の回転が停止状態になる可能性がある。
このように機械的負荷が大きくなるとモータを回転させる電流回路に流れる電流が増大する。さらに、負荷が過大になるとモータの回転が極度に低下又は停止する。このようにモータの回転が極度に低下又は停止すると、さらに電流が増加してモータのコイルを短絡させたり焼き切るなどしてモータを破損させる。
このような不具合を防止してモータを保護するために、モータが過度に発熱したり、モータ駆動回路の電流が過度に増加した場合、その熱や電流を感知して、モータ駆動回路の通電電流を直ちに遮断するプロテクタが知られている。
このようなプロテクタとしては、接点回路と直列に発熱性の抵抗を内蔵し、過大電流による抵抗発熱によりバイメタル素子を動作させ、接点回路を開いて電流を遮断するモータ保護装置が提案されている(例えば、特許文献1〜3)。
ところで、過負荷電流が流れる回路を遮断する場合、モータ保護装置による遮断が短時間で動作することが必要であることは勿論であるが、さらに、遮断が一度動作した場合には、障害を取り除いた後に電源を切るという人為的な一定の操作が行われない限り、通電状態に復帰しないことが安全上求められる。
しかし、接点回路と直列に配置された抵抗では、電流遮断後の温度低下による自動的な復帰による通電・遮断の繰り返し動作が発生する。通電・遮断の繰り返し動作は、突発的なモータの損傷は防止できても、機器が動作しているのか動作していないのか分からないなどの不具合がある。
この繰り返し動作を阻止するために、接点回路に並列に正特性の熱性抵抗を内蔵し、この抵抗発熱によりバイメタル素子による電流遮断動作を持続させて遮断動作状態の自己保持を行うプロテクタが提案されている(例えば、特許文献4参照)。
特開2005−176594号公報 特開平08−022757号公報 特開平10−144189号公報 特開平05−282977号公報
しかしながら、特許文献4に記載の技術は、主バイメタル素子と副バイメタル素子の2個のバイメタル素子を備え、接点回路に直列に接続されている発熱抵抗部を副バイメタル素子の動作によって発熱抵抗部の接続を接点回路に並列な接続に変更し、この発熱抵抗部の抵抗発熱によって主バイメタル素子により接点回路の遮断動作を持続させる構造となっている。
このように、2個のバイメタル素子を使用することによりコストが上昇するという解決すべき課題の他に、接点回路への発熱抵抗部の接続を直列から並列に切り替えるための構造が複雑になるという解決すべき課題も存在する。
本発明は、上記従来の課題を解決するものであって、機械的負荷が過大となったとき作動してモータの電流遮断を持続するモータプロテクタを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明のモータプロテクタは、電気機器の温度が所定温度を超えたとき上記電気機器への通電回路の電気接点を開路状態にするモータプロテクタにおいて、開口部を封止部材で封止された絶縁樹脂ケースと、該絶縁樹脂ケースの内部に収納された基礎部材と、該基礎部材に保持又は一体に組み込まれて成る構成であって、固定接点と、該固定接点に一端を接続された第1の端子と、上記固定接点に対向する端部に可動接点を備え該可動接点を備えた反対側の面にバイメタル素子を保持する可動板と、該可動板の上記可動接点を有する端部とは反対側の端部を固定して保持する導電性の中間固定板と、該中間固定板の上記可動板を固定して保持する端部とは反対側の端部の一方の側部に形成された第1の電極部と、該第1の電極部に一端を接続された第1の抵抗体と、該第1の抵抗体の他端に接続され、上記中間固定板の上記反対側の端部の他方の側部に対応する位置で上記中間固定板とは絶縁して配置された第2の電極部と、該第2の電極部に一端を接続された第2の端子と、から成る上記第1の端子と上記第2の端子間の直列の電流経路を有し、さらに、上記第1の端子に導電性底板を介して一端を接続され、上記可動接点に上記可動板及び上記中間固定板を介して接続されて上記直列の電流経路に並列に接続された第2の抵抗体を有し、上記可動板は、中央部を長手方向に沿って切り抜かれた長孔を形成され、上記第1の抵抗体は、長手方向を、上記可動板の通電方向に対して直交する方向に配置され、上記長手方向の両端部を上記第1の電極部と上記第2の電極部とに掛け渡されて接続され、上記長手方向の中間部を上記可動板の上記可動接点が形成されている部分よりも内側位置と上記第2の抵抗体との間に形成されている間隙に挿通され且つ上記可動板の上記長孔を介し上記バイメタル素子に対向配置される、ように構成される。
上記第1の抵抗体は、例えば、上記第1の端子、上記第2の端子、銅、鉄に比較して固有抵抗の大きな金属材料の薄板で形成されている、ように構成される。
また、上記第2の抵抗体は、例えば、PTC(positive temperature coefficient) 素子であり、上部電極面の1/2以上を上記中間固定板に直接接触させ、残りの部分の上面と上記可動板の上記可動接点が形成されている部分よりも内側位置との間に上記第1の抵抗体の中央部が挿通される間隙を形成し、下部電極面を上記導電性底板に接続されている、ように構成される。
このモータプロテクタにおいて、例えば、上記可動板は、短手方向の両端部に形成された立爪部と、上記長孔の長手方向の両端部に形成された鉤爪部とを有し、上記バイメタル素子は、長手方向両端部を上記可動板の上記鉤爪部に緩やかに係合し、短手方向両端部を上記可動板の上記立爪部により位置規制されて上記可動板に保持され、所定の温度以下では上記可動接点を上記固定接点に当接させる上記可動板の形状に倣った形状で上記可動板に保持され、上記所定の温度を超えたとき長手方向の反りを反転させて上記可動板の上記可動接点を有する端部を持ち上げて上記可動接点と上記固定接点との接点を開路状態にする、ように構成される。
また、上記電流経路を形成する上記導電性底板及び上記中間固定部材は強磁性体で構成されているのが好ましく、また、例えば、上記電流経路を形成しない部材により上記可動接点の上方位置と側面位置を囲むように取り付け、且つ上記部材は強磁性体で構成されている、ように構成するのが好ましい。
また、上記第1の端子及び上記第2の端子の他端は、それぞれ上記基礎部材より外部に引き出され、更にリード線の一端に接続されて上記封止部材に埋設され、上記リード線の他端は上記封止部材を貫通して絶縁樹脂ケースの外側に引き出されている、ように構成される。
本発明は、モータプロテクタにおいて、金属の薄板で形成されるのが一般的である2つの薄板部材である可動板と第1の抵抗体はそれぞれの電流経路が直交するように配置されている。これにより、それぞれの電流経路が平行している場合に同方向の電流では互いに反発力が働き逆方向の電流では吸引力が作用することにより薄板が振動するという通電電磁力の作用を最小限に抑えて回路を安定化させることができるという効果を奏する。
また、絶緑樹脂ケース内に配置する基礎部材は加工性の点から樹脂部材を選択せざるを得ない。一方で、大電流が流れたとき金属薄板からなる第1の抵抗体の溶断は避けることができない。ただし、この溶断部となる第1の抵抗体の中央部分は電子セラミックであるPTCの電極面と金属の可動板との間隙に挿通されているので、溶断で自由端となった部分はその挿通領域に留まる。したがって、万一溶断が発生しても基礎部材に悪影響を与えることなく回路を安全に遮断することができるという効果を奏する。
可動板の中央部に長手方向に沿って切り抜かれた長孔を設けて可動板の通電断面積を小さくして第3の抵抗部としているので、バイメタル素子を直接取り付けた可動板が大電流では発熱することと、同じく大電流で発熱する第1の抵抗体の発熱の輻射と対流が可動板の長孔を介してバイメタル素子に直接に伝達されるので接点開放のためのバイメタル素子の動作時間を短縮することができるという効果を奏する。
接点部の近傍及び接点部そのものを強磁性体で取り囲んで外部磁界からの影響を最小化するようにしているので、接点間に生じるアークが外部磁界の影響を受けて接点以外の部分に跳ぶというアークが不安定に動作する悪影響を防止するという効果を奏する。
本発明の実施例1に係るモータプロテクタの平断面図であり、図1BのF−F矢視断面図である。 本発明の実施例1に係るモータプロテクタの側断面図であり、図1AのE−E矢視断面図である。 図1AのB−B矢視断面図である。 図1AのA−A矢視断面図である。 図1B、図2A、及び図2BのG−G矢視断面図である。 図1B、図2A、及び図2BのC−C矢視断面図である。 図1B、図2A、及び図2BのD−D矢視断面図である。 実施例1に係るモータプロテクタの可動板のみを取り出してその形状を示す斜視図である。 実施例1に係るモータプロテクタの直列電流経路と並列電流経路との接続関係を示すブロック図である。
以下、本発明の実施の形態について、図1ないし図5を参照しながら詳細に説明する。
図1A、図1B、図2A及び図2Bに示すように、本発明の実施例1に係るモータプロテクタ1は、開口部を封止部材3で封止された絶縁樹脂ケース2を備えている。この絶縁樹脂ケース2の内部に、基礎部材4に保持又は一体に組み込まれた各構成部が基礎部材4と共に収納されている。基礎部材4には成形しやすい点から樹脂材が使用される。基礎部材4と共に絶縁樹脂ケース2に収納され各構成部は以下のように構成されている。
先ず、図2A及び図3Cに示すように、固定接点5と、この固定接点5に一端6aを接続された第1の端子6が配設されている。第1の端子6は、固定接点5よりも図2Aの紙面奥行き方向手前(図3Cでは右側)の位置で垂直に下に曲がり、絶縁樹脂ケース2の底部に接した位置で水平に図2Aの紙面奥行き方向手前(図3Cでは右方向)に曲がり、基礎部材4の底部に潜り込んでいる。
基礎部材4の底部に潜り込んだ第1の端子6は、更に一端6aに対する他端6bとなって水平のまま直角に曲がって図3Cの紙面奥行き方向向う側(図2Bでは右方向)に伸び出し、図2Bに示すように基礎部材4の前部立設部4aの底部に至って垂直に立ち上がり、すぐに再び水平に曲がって、図1A及び図2Bに示すように、前部立設部4aから外部に伸びだし、リード線7の端部に接続されて、リード線7の端部と共に封止部材3に埋設されている。
次に、図2A及び図3Cに示すように、固定接点5に対向する端部に可動接点8を備えた可動板9が配置される。可動板9は、図4に示すように、中央部を長手方向に沿って切り抜かれた長孔11を形成されている。
そして、可動板9は、可動接点8を備えた反対側の面において、図1A、図2A、図2B、図3A及び図3Bに示すように、短手方向の両端部に立爪部12を形成され、長孔11の長手方向の両端部に鉤爪部13を形成されている。
この可動板9は、可動接点8を備えた反対側の面に、図1A、図2A、図2B、図3A及び図3Bに示すように、バイメタル素子14を保持している。バイメタル素子14は、長手方向両端部を可動板9の鉤爪部13に緩やかに係合し、短手方向両端部を可動板9の立爪部12により位置規制されて可動板9に保持されている。
また、可動板9は、可動接点8を有する端部とは反対側の端部を、図1A、図2A及び図2Bに示すように、導電性の中間固定板15により固定して保持されている。中間固定板15は、強磁性体で構成され、図1A及び図1Bに示すように、基礎部材4の後方およそ1/2の上面を覆うように配置され、図3A及び図3Bに示すように、側部を基礎部材4の両側面に回り込むように下方に伸ばして、基礎部材4に固定されている。
これにより、図1A、図2A及び図2Bに示す可動板9の可動接点8を有する端部とは反対側の端部は、中間固定板15を介して基礎部材4に固定されている。また、可動板9は、可動接点8のある端部から中間固定板15に固定されている端部までの長手方向に、電流経路を形成している。
中間固定板15の可動板9を固定して保持する端部とは反対側の端部、つまり封止部材3の方向に向く前端部の右側には、図1Aに示すように、上面に対して下に段差を有する舌片15aが前方に延び出して第1の電極部15a(以下、舌片と同一の符号を用いる)を形成している。
尚、図2Bでは、図面が図1のA−A矢視断面であるため、舌片(第1の電極部)15aは、紙面奥行き方向手前側となるため図では見えない。
この第1の電極部15aには、第1の抵抗体16の一方の端部16aが接続されている。第1の抵抗体16は、薄板状で「Eの字から中の横棒を取った型」の金属片からなる。金属片は、本電流回路で用いられる端子や銅、鉄等と比較して固有抵抗の大きな金属が用いられる。一例としてはステンレスの薄板を用いることができる。
この第1の電極部15aが位置する基礎部材4の側部とは反対側の側部に、中間固定板15と間隔を開けて、つまり中間固定板15から絶縁されて第2の電極部17が配置されている。第2の電極部17は、上面に第1の抵抗体16の他方の端部16bを接続され、下面に、第2の端子18の一方の端部18aを接続されている。
第2の端子18は、図1Bに示すように、絶縁樹脂ケース2内部を開口部方向を水平に伸び出し、基礎部材4に潜り込んで直ちに垂直に下方に曲がり、絶縁樹脂ケース2の底部に至って再び水平に曲がり、前部立設部4aの底部まで延びだした後、一旦垂直に立ち上がり、再び水平に延びだして、一端18aに対する他端18bとなって前部立設部4aから外部に伸びだし、図1Aに示すように、他のリード線7の端部に接続されて、他のリード線7と共に封止部材3に埋設されている。
上述した各部の接続により、絶縁樹脂ケース2の内部には、図5に示すように、第1の端子6、固定接点5、可動接点8、可動板9、中間固定板15、第1の電極部15a、第1の抵抗体16、第2の電極部17、第2の端子18から成る直列の電流経路が形成されている。
上述した第1の抵抗体16は、既に述べたように一方の端部16aを第1の電極部15aに接続され、他方の端部16bを第2の電極部17に接続されて、第1の電極部15aと第2の電極部17間に掛け渡され、図1Aに示すように中央部16cを含む長手方向を、可動板9の長手方向、つまり通電方向に対して直交する方向に配置されている。
このように、薄板金属部材である可動板9と第1の抵抗体16は、それぞれの電流経路が直交するように配置されているので、電流経路が平行している場合に互いに作用する反発力又は吸引力による振動等の不具合を、直交配置によって最小限に抑えて回路を安定化させることができる。
また、第1の抵抗体16は、可動板9の図4に示した長孔11を介し、図1A及び図2Aに示すように、バイメタル素子14に対向して配置されている。
これにより、バイメタル素子14を直接取り付けた可動板9が大電流では発熱することと相俟って、同じく大電流で発熱する第1の抵抗体16の発熱の輻射と対流が可動板9の長孔11を介してバイメタ素子14に直接に伝達されるので、接点開放のためのバイメタル素子14の動作時間を短縮することができる。
ところで、この直列の電流経路に対しては、並列の電流経路を形成する部材が組み込まれている。すなわち、図2A、図2B、図3A及び図3Bに示すように、第2の抵抗体19が、基礎部材4のほぼ中央部にくり抜いたように形成された凹部4bに配設されている。
第2の抵抗体19は、PTC(positive temperature coefficient) 素子であり、所定の温度を境として、それより低温では電気抵抗が低くて良く電気を通し、高温では電気抵抗が高くなって発熱する素子である。
この第2の抵抗体19は、上面電極を中間固定板15に当接させ、下面電極を複数の突起体21を介して、導電性底板22に接続している。導電性底板22は、強磁性体で構成され且つ第1の端子6に接続されている。
これにより、上述した第1の端子6から第2の端子18に至る直列の電流経路に対して、図5に示すように、第1の端子6、固定接点5、可動接点8、可動板9、中間固定板15から成る電流経路に並列な導電性底板22、突起体21、第2の抵抗体19から成る並列回路が形成されている。
このモータプロテクタ1の2本のリード線7に接続された不図示のモータを駆動する駆動配線からは、第1の端子6と第2の端子18との間を、図5に示す直列と並列の電流経路を分流して流れる。
この電流が、例えばモータの過負荷等によって過大になると、可動板9と第1の抵抗体16は、過大電流に対して発熱する。可動板9と第1の抵抗体16の発熱は、一方ではバイメタル素子14に輻射され、他方では第2の抵抗体19に輻射される。この熱により第2の抵抗体19の抵抗値が上昇し、この上昇した抵抗値により第2の抵抗体19自体も発熱して益々抵抗値が上昇する。
この直列と並列の電流経路において、前述したバイメタル素子14は、所定の温度以下では可動接点8を固定接点5に当接させる可動板9の形状に倣った形状で可動板9に保持されている。
そして、所定の温度を超えたとき長手方向の反りを反転させて可動板9の可動接点8を有する端部を持ち上げて可動接点8と固定接点5との接点を開路状態にする。
上記所定の温度とは、このモータプロテクタ1が保護すべき不図示のモータの過負荷により、図5に示す回路を流れる過電流(大電流)によって、可動板9、第1の抵抗体16及び第2の抵抗体19が発生する抵抗熱による絶縁樹脂ケース2内の温度である。
この過電流によって発生した温度にバイメタル素子14が熱応動して可動接点8と固定接点5間を開いて電流を遮断する。
可動接点8と固定接点5間を遮断された電流は、並列回路側の導電性底板22、突起体21、第2の抵抗体19を流れる。バイメタル素子14が熱応動した絶縁樹脂ケース2内の熱により、第2の抵抗体19の電気抵抗はすでに高くなっている。
そこに大電流が流れようとするため第2の抵抗体19が発熱し電気抵抗は益々上昇して、電流はほぼ停止状態となる。このように本例のモータプロテクタ1は、電流回路の電流を遮断した後は、その遮断動作を持続することができる。
尚、過負荷により発生した大電流が極めて過大であるときは、第1の抵抗体16が中央部16cで溶断する。これにより、バイメタル素子14が熱応動する前に電流は完全に遮断される。
ここで、第1の抵抗体16は、図2Aに示すように、長手方向の中間部16cを、可動板9の可動接点8が形成されている部分よりも内側位置と、第2の抵抗体19との間に形成されている間隙に挿通されている。
溶断で自由端となった部分はその挿通されている領域に留まる。したがって、万一第1の抵抗体16に溶断が発生しても、樹脂材からなる基礎部材4に触れることはなく、基礎部材4に悪影響を与えることはない。
すなわち他の内部構成を破壊することなく回路を安全に遮断することができる。これにより、溶断後に第1の抵抗体16のみを付け替えれば、モータプロテクタ1を再生して再利用することができる。
尚、本例のモータプロテクタ1においては、図1A、図1B、図2A、図2B及び図3Cに示すように、電流経路を形成しない部材によりなる強磁性体部材23によって可動接点8と固定接点5の接点部の上方と側面方向を取り囲んでいる。また前述したように電流経路を形成する中間固定板15や導電性底板22も強磁性体で構成されている。
このように、接点部の近傍及び接点部そのものを強磁性体で取り囲んで外部磁界からの影響を最小化するようにしているので、接点間に生じるアークが外部磁界の影響を受けて接点以外の部分に跳ぶというアークが不安定に動作する悪影響を防止することができる。
本発明は、機械的負荷が過大となったとき作動してモータの電流遮断を持続するモータプロテクタに利用することができる。
1 モータプロテクタ
2 絶縁樹脂ケース
3 封止部材
4 基礎部材
4a 前部立設部
4b 凹部
5 固定接点
6 第1の端子
6a 一端
6b 他端
7 リード線
8 可動接点
9 可動板
11 長孔
12 立爪部
13 鉤爪部
14 バイメタル素子
15 中間固定板
15a 舌片(第1の電極部)
16 第1の抵抗体
16a 一方の端部
16b 他方の端部
16c 中央部
17 第2の電極部
18 第2の端子
18a 一方の端部
18b 他方の端部
19 第2の抵抗体
21 突起体
22 導電性底板

Claims (6)

  1. 電気機器の温度が所定温度を超えたとき前記電気機器への通電回路の電気接点を開路状態にする、開口部を封止部材で封止された絶縁樹脂ケースと、該絶縁樹脂ケースの内部に収納された基礎部材と、該基礎部材に保持又は一体に組み込まれて成る各構成部と、を有するモータプロテクタにおいて、
    固定接点と、
    該固定接点に一端を接続された第1の端子と、前記固定接点に対向する端部に可動接点を備え該可動接点を備えた反対側の面にバイメタル素子を保持する可動板と、
    該可動板の前記可動接点を有する端部とは反対側の端部を固定して保持する導電性の中間固定板と、
    該中間固定板の前記可動板を固定して保持する端部とは反対側の端部の一方の側部に形成された第1の電極部と、
    該第1の電極部に一端を接続された第1の抵抗体と、
    該第1の抵抗体の他端に接続され、前記中間固定板の前記反対側の端部の他方の側部に対応する位置で前記中間固定板とは絶縁して配置された第2の電極部と、
    該第2の電極部に一端を接続された第2の端子と、
    を含む、前記第1の端子と前記第2の端子間の直列の電流経路を有し、
    さらに、前記第1の端子に導電性底板を介して一端を接続され、前記可動接点に前記可動板及び前記中間固定板を介して接続されて前記直列の電流経路に並列に接続された第2の抵抗体を有し、
    前記第1の抵抗体は、長手方向を、前記可動板の通電方向に対して直交する方向に配置され、前記長手方向の両端部を前記第1の電極部と前記第2の電極部とに掛け渡されて接続され、前記長手方向の中間部を前記可動板の前記可動接点が形成されている部分よりも内側位置と前記第2の抵抗体との間に形成されている間隙に挿通されている、
    ことを特徴とするモータプロテクタ。
  2. 前記第1の抵抗体は、前記第1の端子、前記第2の端子、銅、鉄に比較して固有抵抗の大きな金属材料の薄板で形成されている、
    ことを特徴とする請求項1記載のモータプロテクタ。
  3. 前記第2の抵抗体は、PTC(positive temperature coefficient) 素子であり、上部電極面の1/2以上を前記中間固定板に直接接触させ、残りの部分の上面と前記可動板の前記可動接点が形成されている部分よりも内側位置との間に前記第1の抵抗体の中央部が挿通される間隙を形成し、下部電極面を前記導電性底板に接続されている、
    ことを特徴とする請求項1記載のモータプロテクタ。
  4. 前記可動板は、中央部を長手方向に沿って切り抜かれた長孔を形成され、短手方向の両端部に形成された立爪部と、前記長孔の長手方向の両端部に形成された鉤爪部とを有し、
    前記第1の抵抗体は、前記可動板の前記長孔を介し前記バイメタル素子に対向配置され、前記バイメタル素子は、長手方向両端部を前記可動板の前記鉤爪部に緩やかに係合し、短手方向両端部を前記可動板の前記立爪部により位置規制されて前記可動板に保持され、
    所定の温度以下では前記可動接点を前記固定接点に当接させる前記可動板の形状に倣った形状で前記可動板に保持され、
    前記所定の温度を超えたとき長手方向の反りを反転させて前記可動板の前記可動接点を有する端部を持ち上げて前記可動接点と前記固定接点との接点を開路状態にする、
    ことを特徴とする請求項1記載のモータプロテクタ。
  5. 前記電流経路を形成する前記導電性底板及び前記中間固定板は強磁性体で構成されている、
    ことを特徴とする請求項1記載のモータプロテクタ。
  6. 前記可動接点と前記固定接点との接点部の上方と側面方向を取り囲み、前記電流経路を形成しない部材によりなる強磁性体部材をさらに有する
    ことを特徴とする請求項1記載のモータプロテクタ。
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