JP5005450B2 - 燃料給油管の口元内部構造 - Google Patents
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Description
注入口の内部には、燃料供給ガンから出た燃料の流れを規制する流れ方向規制手段を設け、燃料を螺旋状に流し込むものがある(例えば、特許文献1参照。)。
また、注入口では、位置規制部材を設けることで、燃料供給ガンの挿入位置を規制するものが知られている(例えば、特許文献2参照。)。
さらに、燃料給油管には、二重管にしたものがある(例えば、特許文献3参照。)。
図9は、従来の技術(特許文献1)を説明する図であり、従来の燃料タンクにおける給油管構造201は、給油管202の給油口203付近に、断面U字状の流れ方向規制手段204の案内面が給油管202の軸線に対し上下及び左右方向に傾斜させて設けられているので、燃料が給油管202の内面に沿って螺旋状に旋回しながらタンク本体に導かれ、給油管202内での燃料の飛散を抑えることができ、燃料の蒸発量を抑えることができるというものである。
図10は、従来の技術(特許文献2)を説明する図であり、従来の給油ノズルの挿入位置規制構造231は、フィラチューブ232の内部側の内壁面233に位置規制部材234(連接部235を含む)を設けたので、連接部235に給油ガン236の給油ノズル237が当接し、挿入位置を規制することができるというものである。
図11は、従来の技術(特許文献3)を説明する図であり、従来の燃料タンク用給油管261は、燃料タンク262に接続している給油管263が、給油ガン264と略同径の小径管265と、小径管265を隙間(流路266)を設けて覆っている大径管267とからなる二重管構造であり、従って、円滑な給油が可能となるというものである。
また、パイプの先端は、燃料給油管の注入口に連ねて形成されている燃料給油管の曲がり部の範囲、又は、曲がり部に連なり燃料タンクへ向かって延びている直管部の範囲まで延びているので、曲がり部の内壁での燃料の飛散を抑えることができる。
図1は、本発明の燃料給油管の口元内部構造(第1実施の形態)の外観図である。
燃料給油管11の口元内部構造12は、燃料供給ガン13(図2参照)が挿入される注入口14に連なる内部に設けられていて、車両15の燃料貯蔵装置16に採用されている。具体的には後述する。
燃料給油管11は、注入口14に着脱自在にキャップ23が嵌合し、注入口14に連ねて第1管部24が比較的起きた状態で立設され、第1管部24に連ねて且つ注入口14近傍に曲がり部であるところの第1曲がり部25が形成され、第1曲がり部25に連ねて直管部26が形成され、直管部26に連ねて第2曲がり部27が形成され、注入口14の近傍にベントパイプ28を接続している。
第1曲がり部25は、第1管部24と第2曲がり部27とのなす角度が比較的小さく、且つ、曲げ半径が小さく、流れに対して抵抗が大きい部位である。
第1曲がり部25の長さは、Le(図3参照)である。
直管部26の長さは、Ls(図3参照)である。
燃料供給ガン13は、既存の構成であり、注入口14に挿入するノズル31と、ノズル31の外側に巻き付けているスプリング32と、を有してる。
ノズル31は、外径がDn、長さがLn、注入口14の縁にほぼ一致する標準挿入位置がBである。
スプリング32は、注入口14に掛止されることで、注入口14に燃料供給ガン13を保持する。
ノズル支持部37は、ノズルブラケット38と、ノズルブラケット38に取付けたパイプであるところのパイプ部材41と、からなる。
パイプ接続端部45の内径は、燃料供給ガン13のノズル31の外径Dnより大きいが、外径Dnとの間とのすきまは、小さいものである。
出口端部(先端)48は、第1曲がり部25の長さLeの区間に配置されているが、直管部26の長さLsの区間に配置されてもよい。
パイプ部材41はまた、出口端部(先端)48が燃料給油管11の軸線C1に対して偏心量Y1だけ偏心している。具体的には、燃料給油管11の軸線C1に対して、パイプ部材41の軸線Cpが出口端部(先端)48において、X軸方向で一致し、Y軸方向で偏心量Y1だけ偏心しているとともに、出口端部(先端)48は、第1曲がり部25の外アール部51に向いている外周部分が外アール部51の内面近傍に配置、若しくは内面に接触している。
図5は、口元内部構造(第1実施の形態)が適正な挿入位置にある燃料供給ガンからの燃料を導くときの機構を説明する図である。
なお、燃料供給ガン13は、スプリング32が注入口14の掛止部35に掛かることで、抜け落ちを防止している。
ガスステーションの燃料供給ガン13を注入口14に挿入すると、燃料供給ガン13のノズル31はパイプ部材41に嵌るため、燃料供給ガン13の挿入量が目安の挿入量Sに達しない挿入量S1の場合でも、燃料供給ガン13は保持される。この挿入不足の状態で給油が開始されることがある。
つまり、燃料供給ガン13の挿入量が目安の挿入量Sに達しない場合でも、目安の挿入量Sまで燃料供給ガン13を挿入したときと同様に、第1曲がり部25内で燃料を噴出させることができ、燃料の飛散を防止することができる。
図7は、第2実施の形態の説明図であり、図4に対応する図である。上記図1〜図6に示す実施の形態と同様の構成については、同一符号を付し説明を省略する。
ノズル支持部37Bは、パイプ部材41Bを有している。そして、パイプ部材41Bは、パイプ部材41Bの軸線Cpが、燃料給油管11の軸線C1に対してY軸方向で偏心量Y2だけ偏心し、X軸方向で偏心量X1だけ、燃料に旋回流が生じるように偏心(矢印b1の方向)していることを特徴とする。
さらに、パイプ部材41Bの軸線Cpが、燃料給油管11の軸線C1に対して偏心して且つ相対角を形成している、つまり、燃料給油管11の軸線C1に対してパイプ部材41Bの軸線Cpが、ねじれた状態でパイプ部材41Bを配置してもよい。その結果、図7に示している第2実施の形態の口元内部構造12Bと同様に、ノズルの挿入量がばらついても、旋回流の開始位置を常に一定の位置にすることができる。
図8は、第3実施の形態の説明図であり、図3に対応する図である。上記図1〜図6に示す実施の形態と同様の構成については、同一符号を付し説明を省略する。
第3実施の形態の口元内部構造12Cは、注入口14内に配置したノズル支持部37Cを備えていることを特徴とする。
ノズル支持部37Cは、ノズルブラケット38Cと、パイプであるところのパイプ部材41Cと、からなる。
パイプ部材41Cは、略円錐状で、内径dpを出口端部(先端)48の内径dpまで縮径しているもので、出口端部(先端)48の内径dpが、燃料供給ガン13のノズル31の内径と同等まで縮径していることを特徴とする。
第2〜第3実施の形態は、流入する燃料に一定の位置から旋回流を発生させるために、第1実施の形態と同様にパイプ部材を偏心させてもよい。
Claims (3)
- ガスステーションの燃料供給ガンから燃料タンクに燃料を導く燃料給油管の口元内部構造において、
前記燃料供給管は、注入口と、該注入口に連なる第1管部と、該第1管部に連なる第1曲り部と、該第1曲り部に連なる直管部が形成され、
前記第1曲り部が前記第1管部から水平方向に屈曲するように設けられており、
前記燃料供給管の注入口に連通するように設けられ、前記燃料供給ガンのノズルを支持するノズル支持部は、その内径を前記燃料供給ガンのノズルの外径と略同等としたパイプであり、
前記ノズル支持部は、前記曲がり部の範囲又は前記直管部の範囲まで延びている、
ことを特徴とする燃料給油管の口元内部構造。 - パイプの位置しているところの前記燃料給油管の軸線に対して、前記パイプは、その軸線が偏心している又は、相対角を形成している若しくは、偏心して且つ相対角を形成していることで、前記パイプから出る供給燃料に前記燃料給油管内で旋回流を発生させることを特徴とする請求項1記載の燃料給油管の口元内部構造。
- 前記パイプの先端の内径が前記ノズルの内径と略同等まで縮径していることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の燃料給油管の口元内部構造。
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