JP4994239B2 - 符号発生装置 - Google Patents

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Description

本発明は、スペクトル拡散方式を用いたレーダ装置において使用される符号発生装置などに関し、特に、高速なチップレートで符号を発生させることができる符号発生装置などに関する。
近年、自動車に搭載されるレーダ装置(以下、車載レーダ装置と呼称する。)に関する技術開発が活発化している。その一例として、直接拡散(Direct Sequence Spread Spectrum)方式を利用したレーダ装置(以下、DS−SS方式のレーダ装置と呼称する。)等が提案されている。
DS−SS方式のレーダ装置は、具体的には、送信側では、拡散符号を使用して、狭帯域信号を広帯域信号に変調(拡散)し、変調して得られた広帯域信号をレーダ波として送信する。受信側では、送信したレーダ波が対象物に反射されて得られた反射波を受信信号として受信し、拡散符号を使用して、受信した受信信号を元の狭帯域信号に復調(逆拡散)する。このとき、狭帯域信号を広帯域信号に変調するときに送信側で使用した拡散符号と同一の拡散符号が、符号のビット幅、またはビット幅以下でずらしながら、受信側で生成される。生成された拡散符号と、受信信号との間で、その都度、相関操作(逆拡散)が行われる。少しずつずらしながら、レーダ波を送信してから、送信したレーダ波が対象物に反射されて得られた反射波を受信するまでの伝搬時間に相当する変位量までずらしたときに、狭帯域信号が得られる。この相関操作は、スキャン範囲に相当する変位量まで行い、繰返し行われる。ここで、この一回の変位量、つまり、拡散符号のビット幅が、このレーダ装置における距離分解能を決定する。そして、ビット幅の狭い符号ほど、すなわち、高速なチップレートの符号ほど、高分解能なレーダ装置とされる。
また、車載レーダ装置は、衝突回避などの安全性向上、後退発車支援に代表される運転利便性向上、オートクルーズなどの運転容易性向上などを目的とし、先行車両、後方障害物などの検出に利用される。このような目的において、自車以外の車両に搭載された同種のレーダ装置が発する電磁波による干渉など、不要電波の影響を抑える必要がある。
このため、DS−SS方式のレーダ装置で使用される拡散符号として、他車に搭載された同種装置からのレーダ波との干渉を回避できる相互相関特性の優れた符号、かつ自車から送信されるレーダ波との干渉を回避できる自己相関特性の優れた符号が望まれる。また、DS−SS方式のレーダ装置は、他車に搭載された同じ拡散符号を用いるレーダ装置から干渉を受けた場合は、任意の拡散符号に変更できる機能を備えていることが望ましい。
加えて、受信側で逆拡散処理を行うときに、レーダ波の伝搬時間に相当する遅延を拡散符号に与え相関をとる必要があるため、任意の遅延量(遅延時間)を発生させることができる符号発生装置が必要である。さらに、このレーダ装置を近距離用レーダとして適用する場合には、数センチメートルの距離分解能が必要であり、高速なチップレートで符号を発生させることが必要となる。
そこで、一般に、拡散符号として、送受信双方で共通の規則を持った擬似雑音(Pseudo Noise)符号(以下、PN符号と呼称する。)が用いられている。その代表的な符号としてM系列符号やGold系列符号がある。
図1、図2は、従来の形態におけるPN符号発生器の構成を示す図である。図1に示されるように、PN符号発生器12は、シフトレジスタ11と、排他的論理和演算回路(EX−OR)13とを備える。ここでは、一例として、シフトレジスタ11は、n段のシフトレジスタとする。そして、シフトレジスタ11の最終段の論理値と途中段の論理値とを排他的論理和演算回路(EX−OR)13で排他的論理和をとり、初段に入力させながらPN符号を発生させる。ただし、シフトレジスタ11を有するPN符号発生器12は、途中段の論理値を取り出すタップ位置の変更が難しく、要求に応じてPN符号を変更することが困難である。
これに対して、図2に示されるように、PN符号発生器23は、フラッシュメモリ23bと、フラッシュメモリ23bに符号を書き込むためのライトコントローラ23cと、符号を読み出すリードコントローラ23dと、指定されたアドレスの符号を出力するマイクロプロセッサユニット(MPU)23aとを備え、任意符号の発生および読出しアドレスを指定することにより、任意の遅延量を有する符号を発生させることができる(例えば、特許文献1参照。)。
特開平7−86984号公報
しかしながら、上記従来方式のPN符号発生器(以下、符号発生装置とも呼称する。)においては、符号を記憶させる記憶装置のクロック周波数に従い符号が出力される。このため、従来の記憶装置を用いた符号発生装置では、そのクロック周波数、つまりレーダ分解能を決定するチップレートが、数百MHz程度となる。例えば、レーダ装置において、チップレートが300MHzの場合、レーダの距離分解能は0.5m程度となり、近距離用レーダ装置で要求される距離分解能(数センチメートル程度)の約10倍となる。このため、従来の符号発生装置を用いて高分解能レーダ装置を実現することが困難という問題がある。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、従来の記憶装置を用いて、高速なチップレートで符号を発生させることができる符号発生装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明に係わる符号発生装置は、(a)(a1)第1の周波数でクロック信号を生成するクロック信号生成手段と、(a2)前記クロック信号に従って、前記第1の周波数よりも低い第2の周波数でタイミング信号を生成するタイミング信号生成手段と、(a3)擬似雑音符号の種となる複数の符号列を記憶する記憶手段と、(a4)前記タイミング信号に従って、前記記憶手段に記憶されている複数の符号列の中から、読み出し対象の符号列を選択する符号列選択手段と、(a5)前記符号列選択手段で選択された符号列のうち、所定ビット分の符号を部分符号列として抽出する部分符号列抽出手段と、(a6)前記クロック信号に従って、前記部分符号列抽出手段で抽出された部分符号列を1ビットずつ出力する符号出力手段とを備える。
これによって、タイミング信号よりも高速のクロック信号で符号を出力することができ、高速なチップレートで符号を出力することができる。
さらに、(b)前記部分符号列のサイズをXビットとし、前記符号列のサイズを少なくとも2X−1ビットとした場合において、前記記憶手段は、前記部分符号列抽出手段へ出力される側のデータバスのビット幅が少なくとも2X−1ビットであるとしてもよい。
または、(c)前記部分符号列のサイズをXビットとし、前記符号列のサイズを少なくとも2X−1ビットとした場合において、前記記憶手段は、前記符号列が記憶されている記憶領域が少なくとも2X−1ビットの連続空間であるとしてもよい。
または、(d)前記部分符号列のサイズをXビットとし、前記符号列のサイズを少なくとも2X−1ビットとした場合において、前記記憶手段は、前記符号列選択手段で次に選択される符号列のX−1ビットのデータが、現在選択中の前記符号列のXビットに連続するX−1ビットの記憶領域に記憶されているとしてもよい。
これらによって、符号列から部分符号列として抽出する部分をシフトすることができ、適宜シフトすることで、任意の遅延符号を容易に生成することができる。
または、(e)前記部分符号列抽出手段は、(e1)前記符号列選択手段で選択された符号列のうち、第1の符号列部分を読み出し、前記第1の符号列部分から所定ビット分の符号を抽出する第1の部分符号列抽出部と、(e2)前記符号列選択手段で選択された符号列のうち、第2の符号列部分を読み出し、前記第2の符号列部分から所定ビット分の符号を抽出する第2の部分符号列抽出部と、(e3)前記第1の部分符号列抽出部と前記第2の部分符号列抽出部とを交互に選択し、選択した方で抽出された所定ビット分の符号を前記部分符号列として出力する部分符号列選択部とを備えるとしてもよい。
これによって、連続する部分符号列を用意して交互に出力するため、部分符号列を抽出する機能が1つである場合などと比べれば、半分の周波数で動作することができる。さらに、部分符号列選択部は、どちらを出力するかを選択するだけであるので、記憶手段、第1の部分符号列抽出部、第2の部分符号列抽出部などと比較して高速動作ができる。結果、符号発生装置は、符号出力手段に切れ目なく部分符号列を供給し続けることができる。
なお、本発明は、符号発生装置として実現されるだけではなく、符号発生装置を制御する符号発生方法、符号発生装置を送信用擬似雑音符号発生装置および受信用擬似雑音符号発生装置のいずれかに備えるレーダ装置、符号発生装置を擬似雑音符号発生装置として備えるスペクトル拡散装置等として実現されるとしてもよい。
本発明によれば、擬似雑音符号の種となる複数の符号列を所定の規則に従って記憶している記憶装置の出力を制御するタイミング信号よりも高速なクロック信号を使用して符号を出力することができる。これによって、高分解能なレーダ装置を提供することができる。
また、所定の順番で記憶装置から出力された符号列の中から部分符号列として抽出する部分を適宜シフトすることで、任意の符号かつ任意の遅延量を有する擬似雑音符号を発生させることができる。これによって、耐干渉性が高く、相関操作の自由度を格段に増加することができる。
(実施の形態1)
以下、本発明に係わる実施の形態1について図面を参照しながら説明する。
本実施の形態における符号発生装置は、下記(a)〜(d)に示される特徴を備える。
(a)(a1)第1の周波数でクロック信号を生成するクロック信号生成機能と、(a2)クロック信号に従って、第1の周波数よりも低い第2の周波数でタイミング信号を生成するタイミング信号生成機能と、(a3)擬似雑音符号の種となる複数の符号列を記憶する記憶機能と、(a4)タイミング信号に従って、記憶機能に記憶されている複数の符号列の中から、読み出し対象の符号列を選択する符号列選択機能と、(a5)符号列選択機能で選択された符号列のうち、所定ビット分の符号を部分符号列として抽出する部分符号列抽出機能と、(a6)クロック信号に従って、部分符号列抽出機能で抽出された部分符号列を1ビットずつ出力する符号出力機能とを備える。
(b)部分符号列のサイズをXビットとし、符号列のサイズを少なくとも2X−1ビットとした場合において、記憶機能は、部分符号列抽出機能へ出力される側のデータバスのビット幅が少なくとも2X−1ビットである。
(c)部分符号列のサイズをXビットとし、符号列のサイズを少なくとも2X−1ビットとした場合において、記憶機能は、符号列が記憶されている記憶領域が少なくとも2X−1ビットの連続空間である。
(d)部分符号列のサイズをXビットとし、符号列のサイズを少なくとも2X−1ビットとした場合において、記憶機能は、符号列選択機能で次に選択される符号列のX−1ビットのデータが、現在選択中の符号列のXビットに連続するX−1ビットの記憶領域に記憶されている。
以上の点を踏まえて本実施の形態における符号発生装置について説明する。
図3は、本実施の形態における符号発生装置を備えるスペクトル拡散型レーダ装置の構成を示す図である。図3に示されるように、スペクトル拡散型レーダ装置100は、送信用擬似雑音符号を使用して狭帯域信号を広帯域信号に拡散変調する。拡散変調して得られた広帯域信号をレーダ波として送信する。送信したレーダ波が物体に反射されて得られた反射波を受信信号として受信する。受信用擬似雑音符号を使用して受信信号を相関信号に拡散復調する。拡散復調して得られた相関信号に基づいて、物体の有無、距離、相対速度を算出する。
ここでは、一例として、スペクトル拡散型レーダ装置100は、送信用擬似雑音符号発生装置101、拡散変調器102、信号源103、送信用アンテナ104、受信用アンテナ106、受信用擬似雑音符号発生装置107、拡散復調器108、信号処理装置109などを備える。
送信用擬似雑音符号発生装置101は、送信用擬似雑音符号を生成し、生成した送信用擬似雑音符号を拡散変調器102に供給する。ここで、送信用擬似雑音符号は、2値の擬似雑音符号である。ここでは、一例として、送信用擬似雑音符号は、擬似雑音符号としてよく知られているM系列符号とする。
拡散変調器102は、信号源103から供給される狭帯域信号に対して、送信用擬似雑音符号発生装置101から供給される送信用擬似雑音符号を使用してスペクトル拡散変調処理を施し、必要に応じて周波数変換や増幅などの信号処理を施し、広帯域信号に変換する。
信号源103は、狭帯域信号を生成し、生成した狭帯域信号を拡散変調器102に供給する。
送信用アンテナ104は、拡散変調器102で変換されて得られた広帯域信号をレーダ波として送信する。
受信用アンテナ106は、レーダ波が物体に反射されて得られた反射波を受信信号として受信する。
受信用擬似雑音符号発生装置107は、受信用擬似雑音符号を生成し、生成した受信用擬似雑音符号を拡散復調器108に供給する。ここで、受信用擬似雑音符号は、送信用擬似雑音符号を時間遅延させた擬似雑音符号である。
拡散復調器108は、受信用アンテナ106を介して受信された受信信号に対して、必要に応じて低雑音増幅や周波数変換などの処理を施し、受信用擬似雑音符号発生装置107から供給される受信用擬似雑音符号を使用してスペクトル拡散復調処理(相関操作)を施し、相関信号に変換する。変換して得られた相関信号を、信号処理装置109へ出力する。
信号処理装置109は、送信用擬似雑音符号に対する受信用擬似雑音符号の遅延時間、信号源103で生成される狭帯域信号、拡散復調器108から出力される相関信号などに基づいて、物体の有無、距離、相対速度などを算出する。
なお、受信用擬似雑音符号発生装置107は、送信用擬似雑音符号発生装置101と同一の構成により、送信用擬似雑音符号発生装置101についてのみ説明し、受信用擬似雑音符号発生装置107については説明を省略する。以下、送信用擬似雑音符号発生装置101を符号発生装置101と略称する。
図4、図5は、本実施の形態における符号発生装置101の構成を示す図である。図4に示されるように、符号発生装置101は、アドレス制御部110、符号テーブル記憶部120、タイミング制御部130、部分符号列抽出部140、並列/直列変換部150、クロック生成部160などを備える。
アドレス制御部110は、タイミング制御部130から供給されるタイミング信号に従って、符号テーブル記憶部120で記憶されている複数の符号列の中から、読み出し対象の符号列を選択する。このとき、アドレス制御部110は、読み出し対象の符号列が特定されるアドレスを生成し、生成したアドレスを符号テーブル記憶部120へ出力する。ここで、符号列とは、符号テーブル記憶部120から並列で出力されるデータバス幅分の符号である。アドレスとは、符号テーブル記憶部120で記憶されている複数の符号列に対して、個別に割り当てられており、複数の符号列の中から、読み出し対象の符号列が特定されるものをいう。
符号テーブル記憶部120は、擬似雑音符号の種となる複数の符号列が登録されている符号テーブルを記憶している。記憶している符号テーブル(複数の符号列)の中から、アドレス制御部110から出力されたアドレスに基づいて、読み出し対象の符号列を特定する。タイミング制御部130から供給されるタイミング信号に従って、特定した読み出し対象の符号列を出力する。
タイミング制御部130は、クロック生成部160から供給されるクロック信号に従って、第1の周波数よりも低い第2の周波数でタイミング信号を生成する。生成したタイミング信号をアドレス制御部110と符号テーブル記憶部120とに供給する。なお、タイミング制御部130は、第1の周波数でタイミング信号を生成するとしてもよい。
部分符号列抽出部140は、符号テーブル記憶部120から出力された符号列のうち、所定ビット分の符号を部分符号列として抽出し、抽出した部分符号列を出力する。ここでは、一例として、図5に示されるように、部分符号列抽出部140は、ビットシフト制御回路141、符号選択回路142などを備える。
ビットシフト制御回路141は、符号列を所定のビット分シフトさせる制御信号を出力する。
符号選択回路142は、ビットシフト制御回路141から出力された制御信号に従って、符号列をシフトする。シフトして得られた所定ビット分の符号を部分符号列として出力する。
図4に戻り、並列/直列変換部150は、クロック生成部160から供給されるクロック信号に従って、部分符号列抽出部140から出力された部分符号列を1ビットずつ直列で外部へ出力する。ここでは、一例として、図5に示されるように、並列/直列変換部150は、ラッチ151、シフトレジスタ152、リセット信号発生回路153などを備える。
ラッチ151は、部分符号列抽出部140から出力された部分符号列を一時的に保持し、クロック生成部160の分周器162から供給されるクロック信号に従って、一時的に保持している部分符号列を出力する。
シフトレジスタ152は、ラッチ151から出力された部分符号列を保持する。クロック生成部160から供給されるクロック信号に従って、保持している部分符号列を1ビットずつシフトさせながら出力する。また、リセット信号発生回路153から出力されたリセット信号に従って、シフトレジスタ152で保持されている部分符号列を、ラッチ151で保持されている部分符号列に更新する。
リセット信号発生回路153は、クロック生成部160から供給されるクロック信号に従って、所定の周期でリセット信号を生成する。生成したリセット信号をシフトレジスタ152へ出力する。
なお、符号列の出力するタイミングをタイミング制御部130で調整することにより、部分符号列抽出部140から出力される部分符号列をシフトレジスタ152に直接入力するとしてもよい。
図4に戻り、クロック生成部160は、第1の周波数でクロック信号を生成する。生成したクロック信号を並列/直列変換部150に供給して並列/直列変換部150を駆動する。ここでは、一例として、図5に示されるように、クロック生成部160は、電圧制御発振器(VCO)161、分周器162、位相比較器(PFD)163、ループ・フィルタ(LPF)164などを備える。
なお、符号発生装置101は、アドレス制御部110、符号テーブル記憶部120、タイミング制御部130、部分符号列抽出部140などのような低速動作部分が、Si系材料の素子を用いて集積化されているとしてもよい。また、並列/直列変換部150、クロック生成部160などのような高速動作部分が、高速動作可能なGaAs系材料やInP系材料、または、SiGe系材料、GaN系材料などを用いて集積化されているとしてもよい。これによって、更なる性能の向上が期待でき、同一基板上への実装が容易となるため低価格化が実現可能となる。
続いて、符号テーブル記憶部120で記憶されている符号テーブル(複数の符号列)について説明する。
図6は、本実施の形態における符号テーブル記憶部120で記憶されている符号テーブルの一例を示す図である。図6に示されるように、ここでは、一例として、M系列の符号の周期を127(2n−1:n=7)とする。部分符号列抽出部140の出力側のデータバスの幅を8ビットとする。8ビットの部分符号列を部分符号列抽出部140から出力するとする。この場合において、符号テーブル170は、アドレスR1〜R16のアドレスごとに、符号列が登録されているレコードから構成されている。符号列は、上位8ビットの基本部分(C1〜C8)と下位7ビットの冗長部分(C9〜C15)とから構成されている。冗長部分は、次のアドレスの基本部分(C1〜C8)の上位7ビット分の符号列と同じである。
ここでは、実際の符号(2値データ)の代わりに、各符号に対応付けられた1〜127までの重複しない番号で示されている。
例えば、アドレスR1の記憶領域には、符号“1”〜符号“15”が順番にC1〜C15に記憶されている。アドレスR2の記憶領域には、符号“9”〜符号“23”が順番にC1〜C15に記憶されている。ここで、擬似雑音符号としてM系列の符号(符号周期:27−1=127)を使用するため、アドレスR16の記憶領域の基本部分には、1ビットの空きができる。そこで、空きができるビット部分から、符号“1”から順番に再度記憶されている。
すなわち、部分符号列抽出部140の出力側のデータバスの幅をX(Xは1以上の整数。)ビットとすると、符号テーブル記憶部120は、アドレスごとに、少なくとも2X−1ビットの連続する記憶領域を有する。各記憶領域に、2X−1ビットの符号列が記憶される。各符号列は、上位Xビットの基本部分と下位X−1ビットの冗長部分とから構成される。冗長部分は、次のアドレスの基本部分の上位X−1ビット分の符号と同じである。
なお、M系列の符号の代わりに、Gold系列の符号を使用した場合でも、同様に、空きができるため、同様に空きを埋める。また、2X−1ビット以降の部分に連続して符号を記憶するとしてもよい。この場合において、符号とは異なるデータを記憶するとしてもよい。すなわち、2X−1ビットの上位ビットや下位ビットに符号以外のデータを記憶するとしてもよい。また、ここでは、最上位ビットのC1から最下位ビットのC15へ向かって順番に符号を記憶させたが、最下位ビットのC15から最上位ビットのC1へ向かって順番に符号を記憶させるとしてもよい。すなわち、R1:C15に符号“1”を格納し、R1:C14に符号“2”を格納し、最終的にR1:C1に符号“15”を格納する。以降は、R2:C15に符号“9”というように順番を逆転させた符号を記憶させるとしてもよい。さらに、図6に示されるように、符号列をC1〜C15内にランダムに記憶され、部分符号列抽出部140に入力する符号列が連続した符号となるように演算を施してから出力されるとしてもよい。
なお、各記憶領域に、1種類の符号列を記憶させる代わりに、複数種類の符号列を記憶させるとしてもよい(例えば、図7参照。)。この場合において、各符号列は、少なくとも2X−1ビットの連続する記憶領域に記憶される。
図7は、本実施の形態における符号テーブル記憶部120で記憶されている符号テーブルの変形例を示す図である。図7に示されるように、変形例として、符号テーブル180は、アドレスR1〜R16のアドレスごとに、2種類の符号列が記憶されているレコードから構成されている。以下、2種類の符号列のうち、一方を第1符号列部分とし、他方を第2符号列部分と呼称する。第1符号列部分は、上位8ビットの基本部分(C1〜C8)と下位7ビットの冗長部分(C9〜C15)とから構成されている。冗長部分(C9〜C15)は、次のアドレスの基本部分(C1〜C8)の上位7ビット分の符号列と同じである。第2符号列部分は、上位8ビットの基本部分(C16〜C23)と下位7ビットの冗長部分(C24〜C30)とから構成されている。冗長部分(C24〜C30)は、次のアドレスの基本部分(C16〜C23)の上位7ビット分の符号列と同じである。
続いて、本実施の形態における部分符号列抽出部140の入出力について説明する。
図8は、本実施の形態における部分符号列抽出部140の入出力を示す図である。図8に示されるように、ここでは、一例として、部分符号列抽出部140で5ビット分シフトした場合について説明する。
まず、アドレス制御部110は、読み出し対象の符号列が特定されるアドレスを符号テーブル記憶部120へ出力する。符号テーブル記憶部120は、アドレス制御部110からアドレスが出力されると、そのアドレスによって特定される符号列(C1〜C15)を出力する。
これに伴い、部分符号列抽出部140は、符号テーブル記憶部120から出力された符号列(C1〜C15)を5ビット分シフトする。最上位ビットから8ビット分の符号(C6〜C13)を部分符号列として出力する。このとき、ビットシフト制御回路141は、5ビット分シフトさせる制御信号を符号選択回路142へ出力する。符号選択回路142は、ビットシフト制御回路141から出力された制御信号に従って、符号テーブル記憶部120から出力された符号列を5ビット分シフトする。
なお、符号テーブル170の代わりに、図7に示される符号テーブル180を使用する場合は、シフトするビット量を増やすだけで、容易に、別種の符号列の8ビット分の符号を選択することができる。これによって、干渉時などに、すばやく符号パターンを変更することができる。
図9、図10、図11は、本実施の形態における部分符号列抽出部140から出力される部分符号列と、並列/直列変換部150から1つずつ直列で出力される符号との概要を示す図である。以下、アドレスRn(nは1から16までの整数。)に対する符号列(Rn:C1〜C15)のうち、最上位ビットからm(mは0から7までの整数。)ビット下位にシフトしたビットから始まる上位8ビット分の符号を部分符号列(Rn:C1+m〜C8+m)とする。
ここでは、一例として、図9に示されるように、繰返し同符号を発生させる場合について説明する。先ず、部分符号列抽出部140は、符号テーブル記憶部120から出力された符号列(R1:C1〜C15)のうち読み出し対象の上位8ビット分の符号を部分符号列(R1:C1〜C8)として出力する。これに伴い、並列/直列変換部150は、部分符号列抽出部140から出力された部分符号列(R1:C1〜C8)を1ビットずつ出力する。このとき、符号“1”から符号“8”まで順番に1つずつ直列で出力する。
そして、部分符号列抽出部140は、符号テーブル記憶部120から出力される符号列(R2:C1〜C15)から符号列(R16:C1〜C15)に対しても同様の処理を実行する。これに伴い、並列/直列変換部150は、部分符号列抽出部140から出力される部分符号列(R2:C1〜C8)から部分符号列(R16:C1〜C8)に対しても同様の処理を実行する。
ただし、並列/直列変換部150は、部分符号列(R16:C1〜C8)に対して、符号“121”から符号“127”まで順番に出力する。そして、1番目の符号に戻り、符号“1”を出力する。このようにM系列の符号を利用するにあたって、1ビットの空きができるため、一つずれて符号が出力される。このため、次に、部分符号列抽出部140は、符号“2”から始まる部分符号列(R1:C2〜C9)を出力する必要がある。
そこで、部分符号列抽出部140は、符号テーブル記憶部120から出力された符号列(R1:C1〜C15)のうち読み出し対象の上位8ビット分の符号を1ビット下位にシフトする。1ビット下位にシフトした上位8ビット分の符号を部分符号列(R1:C2〜C9)として出力する。これに伴い、並列/直列変換部150は、部分符号列抽出部140から出力された部分符号列(R1:C2〜C9)を1ビットずつ出力する。このとき、符号“2”から符号“9”まで順番に1つずつ直列で出力する。
そして、並列/直列変換部150は、部分符号列抽出部140から出力される部分符号列(R2:C2〜C9)から部分符号列(R16:C2〜C9)に対しても同様の処理を実行する。
同様に、部分符号列抽出部140は、符号テーブル記憶部120から出力された符号列(R1:C1〜C15)のうち読み出し対象の上位8ビット分の符号を2ビット下位にシフトする。2ビット下位にシフトした上位8ビット分の符号を部分符号列(R1:C3〜C10)として出力する。これに伴い、並列/直列変換部150は、部分符号列抽出部140から出力された部分符号列(R1:C3〜C10)を1ビットずつ出力する。このとき、符号“3”から符号“10”まで順番に1つずつ直列で出力する。
そして、並列/直列変換部150は、部分符号列抽出部140から出力される部分符号列(R2:C3〜C10)から部分符号列(R16:C3〜C10)に対しても同様の処理を実行する。
以下、部分符号列抽出部140は、アドレスR1〜R16の符号列に対して処理を実行するごとに、符号テーブル記憶部120から出力される符号列(Rn:C1〜C15)のうち読み出し対象の上位8ビット分の符号を1ビットずつ下位にシフトして出力する。最終的に7ビット下位にシフトし、部分符号列抽出部140は、部分符号列(R1:C8〜C15)から部分符号列(R15:C8〜C15)を出力して、最初の部分符号列(R1:C1〜C8)に戻る。
次に、図10に示されるように、1ビット遅延した符号を発生させる場合について説明する。この場合において、部分符号列抽出部140は、アドレスR1〜R16の符号列に対して処理を実行するごとに、次のようにする。部分符号列抽出部140は、符号列のうち読み出し対象の上位8ビット分の符号を1ビットずつ下位にシフトする代わりに、符号テーブル記憶部120から出力される符号列(Rn:C1〜C15)のうち読み出し対象の上位8ビット分の符号をシフトせずに出力する。こうすることにより、1ビット遅延した符号を発生させることができ、スペクトル拡散方式の相関操作などに使用することができる。
また、図11に示されるように、5ビット遅延した符号を発生させるとする。この場合において、部分符号列抽出部140は、アドレスR1〜R16の符号列に対して処理を実行するごとに、次のようにする。
まず、部分符号列抽出部140は、アドレスR1〜R16の符号列(Rn:C1〜C15)のうち読み出した対象の上位8ビット分の符号を部分符号列(Rn:C1〜C8)として出力する。次に、部分符号列抽出部140は、アドレスR16の符号列(R16:C1〜C15)のうち読み出し対象の上位8ビット分の符号を3ビット下位にシフトする。3ビット下位にシフトした上位8ビット分の符号を部分符号列(R16:C4〜11)として出力する。これによって、1周期目の符号“1”から符号“127”までが出力された後に、5ビット遅延分の符号“1”と符号“124”から符号“127”までと、2周期目の符号“1”から符号“4”までとが出力される。
その後、部分符号列抽出部140は、アドレスR1〜R16の符号列の読み出し対象の上位8ビットの符号列(Rn:C1〜C15)を4ビットずつ下位にシフトする。4ビット下位にシフトした上位8ビット分の符号を部分符号列(Rn:C5〜C12)として出力する。以下、はじめに戻って、再度、部分符号列抽出部140は、アドレスR1〜R16の符号列(Rn:C1〜C15)のうち読み出した対象の上位8ビット分の符号を部分符号列(Rn:C1〜C8)として出力する。これによって、2周期目の符号“5”から符号“127”までが出力された後に、5ビット遅延分の符号“1”から符号“5”までが出力される。
以下、同様にして、任意のビット遅延した符号を発生させる場合において、部分符号列抽出部140は、アドレスR1〜R16の符号列に対して処理を実行するごとに、適宜、ビットを下位にシフトさせる。
続いて、本実施の形態における符号発生装置101のタイミングチャートについて説明する。
図12は、本実施の形態における符号発生装置101のタイミングチャートを示す図である。図12、図5に示されるように、クロック生成部160は、クロック信号を並列/直列変換部150、タイミング制御部130などに供給する。ここで、クロック信号は、並列/直列変換部150のシフトレジスタ152を駆動するクロック信号である。なお、クロック信号は、符号テーブル記憶部120から部分符号列抽出部140を介して並列で出力される8ビットの部分符号列を1ビットずつ直列で出力するため、符号テーブル記憶部120の状態を制御するタイミング信号の周波数の8倍で動作させる必要がある。
符号テーブル記憶部120は、符号テーブル記憶部120の動作に示されるように、8クロック分のクロック信号の間に、読み出し対象の符号列のアドレスを変更し(以下、アドレス変更動作と呼称する。)、ラッチ151の読込み期間に合わせて、変更後のアドレスによって特定される符号列を出力する(以下、符号出力動作と呼称する。)。以降、アドレス変更動作と符号出力動作とを交互に繰り返し、アドレスR1〜R16の符号列を出力する。ここで、タイミング制御部130から出力されるタイミング信号の“0”の期間にアドレスの変更を行い、“1”の期間に符号出力を行うとすると、クロック周波数は、タイミング信号の周波数の8倍であることが分かる。
ラッチ151は、ラッチ動作に示されるように、符号テーブル記憶部120の符号出力動作の期間に合わせて、ラッチ151で保持されている部分符号列を更新し(以下、読込動作と呼称する。)、符号テーブル記憶部120のアドレス変更動作の期間に合わせて、シフトレジスタ152へ出力される部分符号列を保持する(以下、保持動作と呼称する。)。
リセット信号発生回路153は、リセット信号に示されるように、ラッチ151の保持動作の期間に合わせて、リセット信号をシフトレジスタ152へ出力し、シフトレジスタ152で保持されている部分符号列をラッチ151で保持されている部分符号列に変更させる。
シフトレジスタ152は、シフトレジスタ動作に示されるように、リセット信号“1”がリセット信号発生回路153から入力されると、保持している部分符号列をラッチ151で保持されている部分符号列に更新する(以下、データ更新動作と呼称する。)。リセット信号“0”がリセット信号発生回路153から入力されると、保持している部分符号列をシフトさせながら出力する(以下、データシフト動作と呼称する。)。そして、符号出力に示されるように、クロック信号に従って、符号を順番に出力し、データ更新動作のときに、更新したデータを出力する。
このように、図12に示されるタイミングチャートに従って、各構成要素のタイミングを制御することによって、高速なチップレートを有する符号を発生させることができる。つまり、符号テーブル記憶部120で記憶されている符号は、クロック生成部160から供給される8クロックのクロック信号に対して、一度しか出力することができない。しかし、並列に8ビットの符号を並列/直列変換部150へ入力するため、並列/直列変換部150で部分符号列を1ビットずつ直列で出力することにより、高速なチップレート(タイミング信号の8倍の速さ)で符号を出力することができる。
以上、本実施の形態における符号発生装置101によれば、符号テーブル記憶部120に複数の符号列を記憶し、所定の規則に従って符号列が記憶されていることにより、任意の符号かつ任意の遅延量を有する擬似雑音符号を発生させることができる。このため、耐干渉性が高く、相関操作の自由度を格段に増加させた符号発生装置を提供することができる。また、M系列符号以外の符号についても、同様に符号列を使用することにより、アドレス制御の演算を軽減でき、高い読み出し効率を実現することができる。
また、符号テーブル記憶部120と高速なクロック周波数で動作する並列/直列変換部150とを用いて、符号テーブル記憶部120から並列で出力される符号列を、1つずつ直列で高速に符号を出力することができるため、高分解能なスペクトル拡散方式のレーダ装置を提供することができる。
なお、図5では、ラッチ151の動作クロックは、分周器162から直接入力しているが、タイミング制御部130により制御されたクロック信号を用いてもよい。また、クロック生成部160は、安定な電圧制御発振器(VCO)161と分周器162のみで構成するとしてもよい。
なお、図6に示されるように、符号列は、アドレス毎に順番に並んでいなくともよい。例えば、アドレスR1に本来なら記憶される符号列がアドレスR4などに記憶されているとしてもよい。さらに、符号列を逆順で格納してもよく、アドレス内でランダムに格納しても良い。この場合において、アドレス制御や符号順序を整えるために要する演算が必要となるのは言うまでもない。
なお、符号列の前後、または別種類の符号列との間に、符号列とは異なるデータや空ビットが存在してもよい。また、2種類の符号列を記憶するにあたって、第1符号列部分を記憶したアドレスとは別のアドレスに第2符号列部分を記憶するとしてもよい。
なお、符号テーブル記憶部120に記憶させる複数の符号列は、任意のアドレスに記憶し、所望のアドレスを指定して符号を出力するとしてもよい。しかし、効率良く読み出すため、本実施の形態における符号テーブル記憶部120のように複数の符号列を記憶する方が好ましい。
なお、符号テーブル記憶部120の符号出力動作をシフトレジスタ152のデータ更新動作に合わせるように、符号テーブル記憶部120の動作をタイミング制御部130で調整することにより、並列/直列変換部150のラッチ151を省略することも可能である。しかし、符号の出力エラーを低減させることができるため、本実施の形態のようにラッチ151を有する方が好ましい。
(実施の形態2)
以下、本発明に係わる実施の形態2について図面を参照しながら説明する。
本実施の形態における符号発生装置は、下記(e)に示される特徴を備える。
(e)部分符号列抽出機能は、(e1)符号列選択機能で選択された符号列のうち、第1の符号列部分を読み出し、第1の符号列部分から所定ビット分の符号を抽出する第1の部分符号列抽出機能と、(e2)符号列選択機能で選択された符号列のうち、第2の符号列部分を読み出し、第2の符号列部分から所定ビット分の符号を抽出する第2の部分符号列抽出機能と、(e3)第1の部分符号列抽出機能と第2の部分符号列抽出機能とを交互に選択し、選択した方で抽出された所定ビット分の符号を部分符号列として出力する部分符号列選択機能とを備える。
以上の点を踏まえて本実施の形態における符号発生装置について説明する。なお、実施の形態1における構成要素と同一の構成要素については、同一の参照符号を付して説明を省略する。
図13は、本実施の形態における符号発生装置の構成を示す図である。図13に示されるように、符号発生装置201は、図4に示される実施の形態1における符号発生装置101と比べて、次の点が異なる。符号発生装置201は、タイミング制御部230から供給されるタイミング信号に従って、2種類の符号列が符号テーブル記憶部220から同時に出力され、部分符号列選択部250で交互に選択されて出力される。このとき、部分符号列選択部250は、タイミング信号の2倍の周波数で交互に2種類の部分符号列を出力する。
具体的には、符号テーブル270が符号テーブル記憶部220に記憶されているとする。符号テーブル270は、アドレスR1〜R16のアドレスごとに、23ビットの符号列(C1〜C23)が記憶されているとする。符号テーブル270のうち、アドレスR1〜R16、ビットC1〜C15を領域271とする。アドレスR1〜R16、ビットC9〜C23を領域272とする。つまり、部分符号列選択部250の出力側のデータバス幅をY(Yは1以上の整数。)とすると、アドレスR1〜R16の各アドレスは、3Y−1ビットのデータで構成され、上位Yビットが基本部分、上位Y+1ビット以降が冗長部分となる。また、領域271は、基本部分が上位Yビット、冗長部分がY+1ビットから2Y−1ビットに対応する。領域272は、冗長部分のY+1ビット以降に存在し、基本部分が上位Y+1から2Yビット、冗長部分が2Y+1から3Y−1ビットまでとなる。ここでは、Yとして8を採用した場合について説明する。
この場合において、先ず、アドレス制御部210は、アドレスR1のビットC1〜C23を選択する。これに伴い、部分符号列抽出部240aは、アドレス制御部210で選択された符号列(アドレスR1のビットC1〜C23)のうち、第1の部分符号列(アドレスR1のビットC1〜C15)を読み出し、第1の部分符号列(アドレスR1のビットC1〜C15)から8ビット分の符号を抽出する。また、部分符号列抽出部240bは、アドレス制御部210で選択された符号列(アドレスR1のビットC1〜C23)のうち、第2の部分符号列(アドレスR1のビットC9〜C23)を読み出し、第2の部分符号列(アドレスR1のビットC9〜C23)から8ビット分の符号を抽出する。そして、部分符号列選択部250は、部分符号列抽出部240aと部分符号列抽出部240bとを交互に選択し、選択した方で抽出された所定ビット分の符号を部分符号列として出力する。なお、部分符号列抽出部240a,240bは、それぞれのビットシフト制御回路で互いに連携する以外は、実施の形態1における部分符号列抽出部140と同一の構成要素により説明を省略する。また、連携するにあたって、同調するとしてもよいし、非同調するとしてもよい。さらに、シフト量が同じであってもよいし、異なるとしてもよい。
例えば、シフト量“0”の場合では、図14に示されるように、部分符号列抽出部240aは、第1の部分符号列(アドレスR1のビットC1〜C15)のうち、部分符号列(アドレスR1のビットC1〜C8)を選択して部分符号列選択部250へ出力する。また、部分符号列抽出部240bは、第2の部分符号列(アドレスR1のビットC9〜C23)のうち、部分符号列(アドレスR1のビットC9〜C16)を選択して部分符号列選択部250へ出力する。そして、部分符号列選択部250は、タイミング信号の立ち上がり(時間t1)で、部分符号列(アドレスR1のビットC1〜C8)を並列/直列変換部150へ出力する。タイミング信号の立ち下がり(時間t2)で、部分符号列(アドレスR1のビットC9〜C16)を並列/直列変換部150へ出力する。
同様に、シフト量“1”の場合では、図15に示されるように、部分符号列抽出部240aは、符号列(アドレスR1のビットC1〜C15)のうち、部分符号列(アドレスR1のビットC2〜C9)を選択して部分符号列選択部250へ出力する。また、部分符号列抽出部240bは、符号列(アドレスR1のビットC9〜C23)のうち、部分符号列(アドレスR1のビットC10〜C17)を選択して部分符号列選択部250へ出力する。そして、部分符号列選択部250は、タイミング信号の立ち上がり(時間t1)で、部分符号列(アドレスR1のビットC2〜C9)を並列/直列変換部150へ出力する。タイミング信号の立ち下がり(時間t2)で、部分符号列(アドレスR1のビットC10〜C17)を並列/直列変換部150へ出力する。
そして、アドレス制御部210は、アドレスを一つ飛ばして、アドレスR3のビットC1〜C23を選択する。部分符号列抽出部240a、部分符号列抽出部240b、部分符号列選択部250は、同様の処理を実行する。
これによって、符号発生装置201は、並列/直列変換部150に切れ目なく部分符号列を供給し続けることができる。
例えば、符号発生装置101は、並列/直列変換部150に対する部分符号列の供給が追いつかない場合がある。これは、符号テーブル記憶部120、部分符号列抽出部140などの演算量が多いと、これらが低速動作になるためである。これに対して、符号発生装置201は、連続する部分符号列を用意して交互に出力する。このため、符号テーブル記憶部220、部分符号列抽出部240a、部分符号列抽出部240bなどは、符号テーブル記憶部120、部分符号列抽出部140などと比べれば、半分の周波数で動作することができる。さらに、部分符号列選択部250は、どちらを出力するかを選択するだけであるので、符号テーブル記憶部220、部分符号列抽出部240a、部分符号列抽出部240bなどと比較して高速動作ができる。結果、符号発生装置201は、並列/直列変換部150に切れ目なく部分符号列を供給し続けることができる。
(実施の形態3)
以下、本発明に係わる実施の形態3について図面を参照しながら説明する。
本実施の形態における符号発生装置は、下記(f)に示される特徴を備える。
(f)符号発生装置は、(f1)擬似雑音符号を生成する符号生成機能と、(f2)符号生成機能で生成された符号を、2X−1ビット分、保持する符号保持機能と、(f3)はじめは、符号保持機能で2X−1ビットの符号が保持されると、符号保持機能で保持されている2X−1ビットの符号を記憶機能の所定の記憶先に記憶させ、次からは、符号保持機能でXビットの新たな符号が保持されると、符号保持機能で新たに保持されている2X−1ビットの符号を記憶機能の新たな記憶先に記憶させる書き込み制御機能とを備える。
以上の点を踏まえて本実施の形態における符号発生装置について説明する。なお、実施の形態1における構成要素と同一の構成要素については、同一の参照符号を付して説明を省略する。
図16は、本実施の形態における符号発生装置の構成を示す図である。図16に示されるように、符号発生装置301は、新たに、クロック信号供給部310、書き込み制御部320、符号生成部330、符号列保持部340を備える。クロック信号供給部310から、書き込み制御部320、符号生成部330、および符号列保持部340のそれぞれにクロック信号が供給される。
図17は、本実施の形態における符号発生装置の詳細な構成を示す図である。図17に示されるように、符号発生装置301は、擬似雑音符号の種となる符号を生成させる制御信号が、外部から入力端子(不図示)を介して書き込み制御部320に入力したとする。この場合において、クロック信号供給部310から供給されるクロック信号に従って、書き込み制御部320、符号生成部330、および符号列保持部340が次のように動作する。
書き込み制御部320は、符号生成部330に符号を生成させる。これに伴い、符号生成部330は、クロック信号供給部310から供給されるクロック信号に従って、シフトレジスタ331と排他的論理和演算回路(EX−OR)332とを使用して符号を生成し、生成した符号を出力する。ここでは、符号生成部330として、図1に示されるシフトレジスタを用いたPN符号発生器を示し、一例として、シフトレジスタ331は、7段のシフトレジスタとする。
符号列保持部340は、クロック信号供給部310から供給されるクロック信号に従って、符号生成部330から出力された符号を、所定のサイズの符号列になるまで、シフトレジスタ341で一時的に保持する。このとき、符号生成部330から出力された符号は、シフトレジスタ341の右端の段に先ず保持される。そして、クロック信号に従って符号生成部330から符号が順次出力される度に、左隣の段へ順次シフトする。ここでは、一例として、シフトレジスタ341は、15段のシフトレジスタとする。
そして、書き込み制御部320は、クロック信号供給部310から供給されるクロック信号に従って、符号列保持部340で保持されている符号が所定のサイズの符号列になると、書き込み信号と書き込みアドレスとを符号テーブル記憶部120へ出力する。これによって、符号列保持部340で保持されている所定のサイズの符号列が書き込みアドレスで指定された先に記憶される。
具体的には、先ず、書き込み制御部320は、15クロックをかけて15個の符号がシフトレジスタ341に保持されるのを待つ。そして、15個の符号がシフトレジスタ341に保持された時点で、書き込み信号と書き込みアドレスとを符号テーブル記憶部120へ出力する。このとき、書き込みアドレスとしてアドレスR1を指定すると、符号1から符号15までの符号列がアドレスR1のC1〜C15に記憶される。
次に、書き込み制御部320は、8クロックをかけて8個の新たな符号がシフトレジスタ341に保持されるのを待つ。8個の新たな符号がシフトレジスタ341に保持された時点で、書き込み信号と書き込みアドレスとを出力する。このとき、書き込みアドレスとしてアドレスR2を指定すると、符号9から符号23までの符号列がアドレスR2のC1〜C15に記憶される。
以下、書き込み制御部320は、アドレスR16のC1〜C15に符号列が記憶されるまで、8個の新たな符号がシフトレジスタ341に保持された時点で、書き込み信号と書き込みアドレスとを出力することを繰り返す。これによって、符号の書き換えや追加などが容易となり、符号変更時のコストを低減することができる。また、符号発生装置をレーダ装置に実装した状態で符号の書き換えや追加を行うことができる。
なお、符号テーブル記憶部120で記憶されている符号テーブルの内容を変更したり、別の符号を符号テーブルに登録したりするとしてもよい。また、外部から符号列が転送される入力端子を備えるとしてもよい。これによって、例えば、有線や無線などで外部装置と通信を行う回路を入力端子の先に設けることで、符号列の書き換えや追加などが容易となり、符号変更時のコストを低減することができる。さらに、符号発生装置をレーダ装置に実装した状態で符号列の書き換えや追加を行うことができる。
なお、符号発生装置301は、仕様要求に応じて回路構成を変更したり、タップ位置を変更したりすることができるFPGA(Field Programmable Gate Array)などのようなプログラマブル・ロジック・デバイスによって実現されるとしてもよい。さらに、擬似雑音符号の種となる複数の符号列を本実施の形態に記載した順序で符号テーブルに追加するとしてもよいし、あらかじめ符号テーブル記憶部120に複数の符号テーブルを記憶させておき、場合に応じて、使用する符号テーブルを切り替えるとしてもよい。
(実施の形態4)
以下、本発明に係わる実施の形態4について図面を参照しながら説明する。
本実施の形態におけるスペクトル拡散型レーダ装置は、(g)(g1)実施の形態1における符号発生装置と同一の構成であって送信用擬似雑音符号を発生させる送信用擬似雑音符号発生機能と、(g2)搬送波を生成する搬送波生成機能と、(g3)所定のデータからデータ信号を生成するデータ信号生成機能と、(g4)データ信号生成機能で生成されたデータ信号を、搬送波生成機能で生成された搬送波を使用して変調信号に変調する変調機能と、(g5)変調機能で変調されて得られた変調信号を、送信用擬似雑音符号発生機能で発生させた送信用擬似雑音符号を使用して広帯域信号に拡散変調する拡散変調機能と、(g6)拡散変調機能で拡散変調されて得られた広帯域信号をレーダ波として送信する送信機能と、(g7)実施の形態1における符号発生装置と同一の構成であって受信用擬似雑音符号を発生させる受信用擬似雑音符号発生機能と、(g8)レーダ波が物体に反射されて得られた反射波を受信信号として受信する受信機能と、(g9)受信機能で受信された受信信号を、受信用擬似雑音符号発生機能で発生させた受信用擬似雑音符号を使用して相関信号に拡散復調する拡散復調機能と、(g10)拡散復調機能で拡散復調されて得られた相関信号を、搬送波生成機能で生成された搬送波を使用してデータ信号に復調する復調機能と、(g11)復調機能で復調されて得られたデータ信号を処理する信号処理機能とを備える。
なお、ここでは、一例として、本実施の形態におけるスペクトル拡散型レーダ装置の送信用擬似雑音符号発生装置および受信用擬似雑音符号発生装置として、実施の形態1における符号発生装置101と同一の構成であるとしている。しかし、実施の形態1における符号発生装置101と同一の構成であるとする代わりに、実施の形態2における符号発生装置201と同一の構成であるとしてもよいし、実施の形態3における符号発生装置301と同一の構成であるとしてもよい。
以上の点を踏まえて本実施の形態におけるスペクトル拡散型レーダ装置について説明する。なお、実施の形態1における構成要素と同一の構成要素については、同一の参照符号を付して説明を省略する。
図18は、本実施の形態における符号発生装置を備えるスペクトル拡散型レーダ装置の構成を示す図である。図18に示されるように、スペクトル拡散型レーダ装置400は、図3に示される実施の形態1におけるスペクトル拡散型レーダ装置100と比べて、次の点が異なる。スペクトル拡散型レーダ装置400は、新たに、搬送波供給源401、変調器402、データ信号供給源403、復調器408を備える。
搬送波供給源401は、搬送波を生成し、生成した搬送波を変調器402と復調器408とに供給する。
変調器402は、データ信号供給源403から供給されるデータ信号を、搬送波供給源401から供給される搬送波を使用して変調する。変調して得られた変調信号を拡散変調器102へ出力する。
データ信号供給源403は、所定のデータを記憶し、記憶しているデータからデータ信号を生成し、生成したデータ信号を変調器402に供給する。
復調器408は、拡散復調器108から出力された相関信号を、搬送波供給源401から供給される搬送波を使用して復調する。復調して得られたデータ信号を信号処理装置109へ出力する。
なお、この場合において、拡散変調器102は、変調器402から出力された変調信号を、送信用擬似雑音符号発生装置101から供給される送信用擬似雑音符号を使用して拡散変調する。
送信用アンテナ104は、拡散変調器102で拡散変調されて得られた広帯域信号をレーダ波として送信する。
受信用アンテナ106は、レーダ波が物体に反射されて得られた反射波を受信信号として受信する。
拡散復調器108は、受信用アンテナ106で受信された受信信号を、受信用擬似雑音符号発生装置107から供給される受信用擬似雑音符号を使用して拡散復調する。拡散復調して得られた相関信号を復調器408へ出力する。
信号処理装置109は、復調器408から出力されたデータ信号と、送信用擬似雑音符号発生装置101に対する受信用擬似雑音符号発生装置107の遅延時間となどに基づいて、障害物の有無、距離、相対速度を算出したり、同種のレーダ装置との間で、データを送受信したりする。
なお、本実施の形態におけるスペクトル拡散型レーダ装置400を、レーダ装置として使用するのではなく、単に、データ通信装置として使用するとしてもよい。
本発明は、スペクトル拡散方式を利用したレーダ装置などに備わる符号発生装置などとして、特に、高分解能を必要とする近距離用レーダ装置などに備わる符号発生装置などとして、利用することができる。
図1は、本発明に係わる従来の形態におけるPN符号発生器の構成を示す第1の図である。 図2は、本発明に係わる従来の形態におけるPN符号発生器の構成を示す第2の図である。 図3は、本発明に係わる実施の形態1における符号発生装置を備えるスペクトル拡散型レーダ装置の構成を示す図である。 図4は、本発明に係わる実施の形態1における符号発生装置の構成を示す図である。 図5は、本発明に係わる実施の形態1における符号発生装置の詳細な構成を示す図である。 図6は、本発明に係わる実施の形態1における符号テーブル記憶部で記憶されている符号テーブルの一例を示す図である。 図7は、本発明に係わる実施の形態1における符号テーブル記憶部で記憶されている符号テーブルの変形例を示す図である。 図8は、本発明に係わる実施の形態1における部分符号列抽出部の入出力を示す図である。 図9は、本発明に係わる実施の形態1における符号発生装置において繰返し同符号を発生させる場合の概要を示す図である。 図10は、本発明に係わる実施の形態1における符号発生装置において1ビット遅延した符号を発生させる場合の概要を示す図である。 図11は、本発明に係わる実施の形態1における符号発生装置において5ビット遅延した符号を発生させる場合の概要を示す図である。 図12は、本発明に係わる実施の形態1における符号発生装置のタイミングチャートを示す図である。 図13は、本発明に係わる実施の形態2における符号発生装置の構成を示す図である。 図14は、本発明に係わる実施の形態2における符号発生装置において繰返し同符号を発生させる場合の概要を示す図である。 図15は、本発明に係わる実施の形態2における符号発生装置において1ビット遅延した符号を発生させる場合の概要を示す図である。 図16は、本発明に係わる実施の形態3における符号発生装置の構成を示す図である。 図17は、本発明に係わる実施の形態3における符号発生装置の詳細な構成を示す図である。 図18は、本発明に係わる実施の形態4における符号発生装置を備えるスペクトル拡散型レーダ装置の構成を示す図である。
符号の説明
11 シフトレジスタ
12 PN符号発生器
13 排他的論理和演算回路(EX−OR)
21 1次変調器
22 拡散変調器
23,25 PN符号発生器
23a,25a マイクロプロセッサユニット(MPU)
23b,25b フラッシュメモリ
23c,25c ライトコントローラ
23d,25d リードコントローラ
24 拡散復調器
26 バンドパスフィルタ
27 2次変調器
100 スペクトル拡散型レーダ装置
101 送信用擬似雑音符号発生装置
102 拡散変調器
103 信号源
104 送信用アンテナ
105 先行車両、障害物等の物体
106 受信用アンテナ
107 受信用擬似雑音符号発生装置
108 拡散復調器
109 信号処理装置
110 アドレス制御部
120 符号テーブル記憶部
130 タイミング制御部
140 部分符号列抽出部
141 ビットシフト制御回路
142 符号選択回路
150 並列/直列変換部
151 ラッチ
152 シフトレジスタ
153 リセット信号発生回路
160 クロック生成部
161 電圧制御発振器(VCO)
162 分周器
163 位相比較器(PFD)
164 ループ・フィルタ(LPF)
170,180 符号テーブル
201 符号発生装置
210 アドレス制御部
220 符号テーブル記憶部
230 タイミング制御部
240a,240b 部分符号列抽出部
250 部分符号列選択部
270 符号テーブル
271,272 符号テーブルの領域
301 符号発生装置
310 クロック信号供給部
320 書き込み制御部
330 符号生成部
331,341 シフトレジスタ
332 排他的論理和演算回路(EX−OR)
340 符号列保持部
400 スペクトル拡散型レーダ装置
401 搬送波供給源
402 変調器
403 データ信号供給源
408 復調器

Claims (6)

  1. 第1の周波数でクロック信号を生成するクロック信号生成手段と、
    前記クロック信号に従って、前記第1の周波数よりも低い第2の周波数でタイミング信号を生成するタイミング信号生成手段と、
    擬似雑音符号の種となる複数の符号列を記憶する記憶手段と、
    前記タイミング信号に従って、前記記憶手段に記憶されている複数の符号列の中から、読み出し対象の符号列を選択する符号列選択手段と、
    前記符号列選択手段で選択された符号列のうち、所定ビット分の符号を部分符号列として抽出する部分符号列抽出手段と、
    前記クロック信号に従って、前記部分符号列抽出手段で抽出された部分符号列を1ビットずつ出力する符号出力手段と
    を備え
    前記部分符号列のサイズをXビットとし、前記符号列のサイズを少なくとも2X−1ビットとした場合において、
    前記記憶手段は、前記符号列選択手段で次に選択される符号列のX−1ビットのデータが、現在選択中の前記符号列のXビットに連続するX−1ビットの記憶領域に記憶されている
    ことを特徴とする符号発生装置。
  2. 前記部分符号列抽出手段は、
    前記符号列選択手段で選択された符号列のうち、第1の符号列部分を読み出し、前記第1の符号列部分から所定ビット分の符号を抽出する第1の部分符号列抽出部と、
    前記符号列選択手段で選択された符号列のうち、第2の符号列部分を読み出し、前記第2の符号列部分から所定ビット分の符号を抽出する第2の部分符号列抽出部と、
    前記第1の部分符号列抽出部と前記第2の部分符号列抽出部とを交互に選択し、選択した方で抽出された所定ビット分の符号を前記部分符号列として出力する部分符号列選択部と
    を備えることを特徴とする請求項1に記載の符号発生装置。
  3. 前記符号発生装置は、
    擬似雑音符号を生成する符号生成手段と、
    前記符号生成手段で生成された符号を、2X−1ビット分、保持する符号保持手段と、
    はじめは、前記符号保持手段で2X−1ビットの符号が保持されると、前記符号保持手段で保持されている2X−1ビットの符号を前記記憶手段の所定の記憶先に記憶させ、次からは、前記符号保持手段でXビットの新たな符号が保持されると、前記符号保持手段で新たに保持されている2X−1ビットの符号を前記記憶手段の新たな記憶先に記憶させる書き込み制御手段と
    を備えることを特徴とする請求項1に記載の符号発生装置。
  4. 請求項1に記載の符号発生装置と同一の構成であって送信用擬似雑音符号を発生させる送信用擬似雑音符号発生手段と、
    搬送波を生成する搬送波生成手段と、
    所定のデータからデータ信号を生成するデータ信号生成手段と、
    前記データ信号生成手段で生成されたデータ信号を、前記搬送波生成手段で生成された搬送波を使用して変調信号に変調する変調手段と、
    前記変調手段で変調されて得られた変調信号を、前記送信用擬似雑音符号発生手段で発生させた送信用擬似雑音符号を使用して広帯域信号に拡散変調する拡散変調手段と、
    前記拡散変調手段で拡散変調されて得られた広帯域信号をレーダ波として送信する送信手段と、
    請求項1に記載の符号発生装置と同一の構成であって受信用擬似雑音符号を発生させる受信用擬似雑音符号発生手段と、
    前記レーダ波が物体に反射されて得られた反射波を受信信号として受信する受信手段と、
    前記受信手段で受信された受信信号を、前記受信用擬似雑音符号発生手段で発生させた受信用擬似雑音符号を使用して相関信号に拡散復調する拡散復調手段と、
    前記拡散復調手段で拡散復調されて得られた相関信号を、前記搬送波生成手段で生成された搬送波を使用してデータ信号に復調する復調手段と、
    前記復調手段で復調されて得られたデータ信号を処理する信号処理手段と
    を備えることを特徴とするスペクトル拡散型レーダ装置。
  5. 請求項1に記載の符号発生装置を送信用擬似雑音符号発生装置および受信用擬似雑音符号発生装置のいずれかとして備えることを特徴とするレーダ装置。
  6. 請求項1に記載の符号発生装置を擬似雑音符号発生装置として備えることを特徴とするスペクトル拡散装置。
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