JP2005333643A - 直交パルス極性変調 - Google Patents

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Abstract

【課題】 パワー効率のよい方法でUWBシステム内の無線通信を変調すること。
【解決手段】 直交パルス極性変調は、対応する符号シーケンスの正の文字値および負の文字値に応じて変調パルスの極性が設定される無線通信116を含む。データ112はチップ波形に変換され、スペクトル線が除去され、パルスは適切に整形される。例えばデータビットストリームは、ビットストリーム/シンボルセグメンタ、シンボル/符号シーケンスマッパ、および符号シーケンス/チップ波形トランスフォーマを使用して、チップ波形に変換することができる。所与のチップ波形内の各チップの極性は、対応する符号シーケンス内の各文字のサインとマッチする。
【選択図】 図1

Description

本開示は、一般に無線通信用の変調方式および技術に関し、詳細には、例えば超広帯域(UWB)システム用のパワー効率のよい直交パルス極性変調(OPM)に関するが、それには限定されない。
超広帯域(UWB)無線通信は、ここ数年来、研究の点から大いに興味深いテーマである。従来のシングルバンドのUWBシステムでは、通常はナノ秒(ns)以下の程度の非常に短い間隔の一連のパルスを伝送して、データを伝達する。したがってUWBは、高速のデータ転送速度の無線用途にとって大いに有望である。しかし極めて短いパルス幅のため、UWB信号のスペクトルは数ギガヘルツ(GHz)に及ぶ場合が多く、既存の狭帯域システムの帯域と重なることがある。
UWBデバイスは、既存の狭帯域システムへの干渉をごくわずかにとどめて広範な用途で受け入れられるには、米国連邦通信委員会(FCC)によって設定されているパワースペクトル密度(PSD)に関する厳格な制約に準拠する必要がある。したがってシングルバンドのUWBシステムには、いくつかの欠点がある。例えば、UWBの全スペクトル(例えば3.1GHzから10.6GHz)を使用しつつ、FCCによるPSDの制約にも準拠することは、これまでも非効率的であった。言い換えれば、従来の手法では、UWBの全スペクトルを使用しつつ、同時に(例えばIEEE802.11aに従って動作するシステムなどの)狭帯域システムからの干渉および/またはそうした狭帯域システムへの干渉を回避することはできない。
従来の手法のこうした欠陥に対応するものとして、マルチバンドのUWBシステムが提案されている。具体的には、マルチバンドのUWBシステムは、IEEE802.15.3aと共に、それに準拠する規格で提案されている。こうしたシステムでは、シングルバンドのUWBシステムとは対照的に、UWBの全帯域は、複数のばらばらな(disjoint)サブバンドに分割される。各サブバンドはUWBの全スペクトル(3.1GHzから10.6GHz)の一部の帯域幅を占める。各サブバンド内の異なる中心周波数を有する搬送波は、伝送中にいくらか幅の広いパルス(例えば約3nsの幅を有するパルス)によって変調される。
FCCによるPSDに関する厳格な制約のため、UWBシステムは、シングルバンドのシステムとして運用するか、またはマルチバンドのシステムとして運用するかにかかわらず、パワーの限定されたシステムである。パワーが限定されていることによってシステムレンジおよび/またはデータスループットが受ける影響を軽減するために、パワー効率のよいUWBの変調方式を採用することができる。UWBシステム用に複数の変調方式が提案されている。これらの提案されている方式は、パルス振幅変調(PAM)方式およびパルス位置変調(PPM)方式を含む。PAM方式は、二相位相(BPSK)変調方式およびオン/オフキーイング(OOK)変調方式を含む。PPM方式は、M−ary Equicorrelated(EC)PPM方式、ウォルシュコードを使用するM−ary PPM方式、およびM−ary直交PPM方式を含む。しかし、これらの提案されている方式はいずれも、狭帯域システムへの干渉を回避しつつ、UWBシステムに割り当てられているスペクトルを十分には利用していない。
したがって、パワー効率のよい方法でUWBシステム内の無線通信を変調できる方式および/または技術に対するニーズが存在する。
直交パルス極性変調(orthogonal pulse polarity modulation)は、対応する符号シーケンスの正の文字値および負の文字値に応答して変調パルスの極性が設定される無線通信を含む。説明する実施態様では、データはチップ波形に変換され、スペクトル線が除去され、パルスは適切に整形される(shaped)。例えばデータビットストリームは、ビットストリームからシンボルへのセグメンタ、シンボルから符号シーケンスへのマッパ、および符号シーケンスからチップ波形へのトランスフォーマを使用して、チップ波形に変換することができる。所与のチップ波形内の各チップの極性は、対応する符号シーケンス内の各文字のサイン(signs)とマッチする。
他の方法、システム、手法、装置、デバイス、メディア、プロシージャ、配置(arrangement)などの実施態様も、本明細書に記載する。
同様のおよび/または対応する態様、機能、およびコンポーネントを指すために、図面を通して同じ番号を使用する。
無線通信システムおよび超広帯域無線通信用の変調に関する序論
図1は、送信デバイス102(T)および受信デバイス102(R)から形成された代表的な無線通信システム100であり、データ信号変調ロジック110を含む、デバイス102の代表的なコンポーネントを示す。記載の実施態様では、各デバイス102は無線ネットワークの一部を形成するか、および/または無線のやり取りに関与することができる。図示のように、送信デバイス102(T)は無線通信または信号116を受信デバイス102(R)へ送信し、受信デバイス102(R)は無線通信116を受信する。
各デバイス102は、サイズ/形状、意図する目的、処理能力、プログラミングなどの点で、他の各デバイス102と類似していてもよいし、異なっていてもよい。例えば各デバイス102は、ラップトップコンピュータ、携帯電話、携帯情報端末(PDA)、入力デバイスなどとすることができる。デバイス102用の他の代表的な具体例については、以降で図8を参照してさらに説明する。
記載の実施態様では、各デバイス102は、プロセッサ104、送受信機106、およびメディア108を含む。プロセッサ104は、プロセッサ実行可能命令を実行、実施、および/またはその他の形で遂行することができる。送信機および/または受信機(すなわち送受信機)106は、送信デバイス102(T)から無線通信116を発信/送信することができる。また送受信機106は、受信デバイス102(R)において無線通信116を受信することもできる。同様に破線の矢印116’によって示されているように、送受信機106は、受信デバイス102(R)から無線通信116’を送信し、送信デバイス102(T)において無線通信116’を受信することができる。したがって各デバイス102は、無線通信116/116’用の送信/発信元デバイス102(T)として、並びに受信/宛先デバイス102(R)として機能することができる。
メディア108は、揮発性/不揮発性メモリや無線/有線伝搬チャネルなど、1つまたは複数のプロセッサアクセス可能メディアとすることができる。メディア108は、デバイス102の特定の機能を遂行するためにプロセッサ104によって実行できるプロセッサ実行可能命令を含む。具体的には、デバイス102のメディア108はデータ信号変調ロジック110を含む。
より一般的には、データ信号変調ロジック110は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、(1つまたは複数の)アナログコンポーネント、それらのいくつかの組合せなどを含むことができる。さらに受信機能用として、データ信号変調ロジック110は、無線通信116を復調するための論理を含むことができる。
またメディア108は、データ112および変調データ114も含む。データ信号変調ロジック110をデータ112に適用すると、変調データ114が得られる。これについては、以降で図3を参照してさらに説明する。デバイス102用のさらなる代表的なコンポーネントや態様などについては、以降で図8を参照してさらに説明する。
図2は、ビット誤り率(BER)のパフォーマンスに関するパワー効率の向上を示す2つの曲線206Lおよび206Mの代表的なグラフ200である。グラフ200では、エネルギ/ノイズ比(E/N)が横軸すなわち「x」軸202に沿ってデシベル(dB)で示されており、符号化されていないビット誤り率(BER)が縦軸すなわち「y」軸204に沿って対数目盛で示されている。よりパワー効率の悪い曲線206Lおよびよりパワー効率のよい曲線206Mが共にグラフ200上に示されている。
所与のBERレベル208を達成するには、よりパワー効率のよい曲線206Mによる変調を使用すると、よりパワー効率の悪い曲線206Lによる変調を使用した場合に必要とされる(BERポイント208Lによって示されている)エネルギ/ノイズ比に比べ、(BERポイント208Mによって示されているように)より低いエネルギ/ノイズ比が必要とされる。所与のエネルギ/ノイズ比レベル210に対しては、よりパワー効率のよい曲線206Mによる変調は、(エネルギ/ノイズ比ポイント210Lによって示されているような)よりパワー効率の悪い曲線206Lによる変調に比べて、(エネルギ/ノイズ比ポイント210Mによって示されているように)BERがより低くなる。
本明細書に記載されている直交パルス極性変調(orthogonal pulse polarity modulation)の実施態様を適用すると、超広帯域(UWB)無線通信用にデータ信号をよりパワー効率よく変調することができる。言い換えれば、他の変調方式に比べて、本明細書に記載されている変調方式は、対応するパワー効率曲線を左方向に(例えば、よりパワー効率の悪い曲線206Lからよりパワー効率のよい曲線206Mへと)移動させる。
前述のように、こうした他の変調方式は、パルス振幅変調(PAM)方式およびパルス位置変調(PPM)方式を含む。PAM方式は、二相位相(BPSK)変調方式およびオン/オフキーイング(OOK)変調方式を含む。PPM方式は、M−ary Equicorrelated(EC)PPM方式、ウォルシュコードを使用するM−ary PPM方式、およびM−ary直交PPM方式を含む。これらの変調方式の中では、バイナリPPMおよびBPSKが最も一般的である。BPSKがバイナリUWB変調方式の中で最もパワー効率がよいと断言する意見もある。さらにBPSK変調は、UWBシステム用のパワースペクトル密度(PSD)の観点から、その比較的平滑な信号の点でPPMよりも好ましい。
M−ary EC−PPMおよび直交PPMは通常、Mが十分に大きい場合はBPSKよりもパワー効率がよいが、結果として生じるそれらの変調された信号は双方とも、そのパフォーマンスを米国連邦通信委員会(FCC)によるPSD関連の規則内に制限するスペクトル線を含む。さらにM−ary直交PPMは、対応する時間位置におけるマルチパスおよび多元接続の干渉するパルスと、実際の変調データパルスとを混同するリスクが高いため、多元接続用の時間ホッピングコードの数を制限し、マルチパスおよび多元接続環境におけるパフォーマンスがさらに低下するという問題を抱えている。M−ary EC−PPMは、そのシンボルセットの非直交性のため、加法的白色ガウス雑音(AWGN)チャネルにおいてM−ary直交PPMよりもさらにパワー効率が悪い。
代表的なUWB信号はパワーが低く、帯域幅が広いため、通常は数十または数百のパルスが、BPSKやバイナリPPMのUWBシステム用に単一のビットを「硬化する」ために使用される。これら多くのパルスはすべて、同じ極性またはパルス位置のシフトを有する。したがって本明細書において後述するように、1つのシンボル内における極性の変化を反映するパルス極性を利用して、より多くの情報を伝達し、それによってシステムパフォーマンスを改善することができる。
UWBシステム用のより高いパワー効率および望ましい信号のPSD特性を達成するために、修正された直交可変拡散率(OVSF)コードを使用するM−ary直交パルス極性変調(OPM)による時間ホッピング(TH)UWBシステムについて説明する。狭帯域システムは帯域幅のリソースが限定されているため、パワー効率の向上と引き換えに帯域幅の減少を容認することは、狭帯域システムにとって賢明な選択ではないが、UWBシステムは、パワーは限定されているが(さらに)大きな帯域幅を有する傾向があるため、高位の直交変調を使用することは、UWBシステムにとって非常に適している。したがって以降で説明する第1の態様は、データをチップ波形に変換するための直交シーケンスコードの使用を伴い、そこではシンボル内のサイン値情報はチップ波形の極性情報として搬送/符号化される。
以降で説明する第2の態様は、直交シーケンスコードを修正することによってPSDの包絡線を平滑化して、直交信号セット内で負および正の極性が発生するバランスをとることを伴う。第3の態様は、調整されたガウスパルス整形メカニズム(a tuned Gaussian pulse shaping mechanism)を採用することを伴う。記載の実施態様では、このガウスパルス整形によって、FCCによるPSDの制約の下で最大の受信パワーが得られる。
以降に示すように、説明したM−ary OPM方式は、シングルバンドのUWBシステムとマルチバンドのUWBシステムの双方に適用することができる。直交パルス極性変調の定性的な説明は、以降で図3〜6Cを参照して提示する。直交パルス極性変調の定量的な説明は、その後、図7を参照する本文を含めて提示する。
直交パルス極性変調の定性的な説明
図3は代表的なデータ信号変調ロジック110を示しており、これは、データ/チップコンバータ302、スペクトル線リムーバ304、およびパルス整形器306を含む。データ信号変調ロジック110は、データ112を入力として受け入れ、変調データ114を出力として生成する。
記載の実施態様では、データ/チップコンバータ302は、データ112を入力として受け入れ、直交符号シーケンスを使用してそのデータを少なくとも部分的に波形へと変換する。変調された波形のいかなるスペクトル線も、スペクトル線リムーバ304によって除去される。変調された信号のパルスは、変調された信号が、FCCによって課されたPSDの制約など、関連する(1つまたは複数の)PSDの制約に必ず準拠するように、パルス整形器306によって整形される。データ/チップコンバータ302、スペクトル線リムーバ304、およびパルス整形器306をデータ112に適用すると、変調データ114がデータ信号変調ロジック110によって生成される。データ/チップコンバータ302、スペクトル線リムーバ304、および/またはパルス整形器306は、線形に図示されているが、部分的にまたは完全に重なる(例えば同時発生的な)方法を含むいかなる順序で動作することもできる。
図4Aは、代表的なデータ/チップコンバータ302である。データ/チップコンバータ302は、入力としてデータビットストリーム112を受け入れ、出力として符号シーケンス410を生成する。図示のように、データ/チップコンバータ302は、ビットストリーム/シンボルセグメンタ402と、シンボル/符号シーケンスマッパ404とを含む。
記載の実施態様では、ビットストリーム/シンボルセグメンタ402は、バイナリデータビットストリーム112を入力として受け入れ、一連のシンボル408を出力として生成する。シンボル408は、それぞれ「M」バイナリ数字の長さであり、Mは、選択された整数とすることができる。ビットストリーム/シンボルセグメンタ402は、セグメント化されたシンボル408をシンボル/符号シーケンスマッパ404に提供する。
シンボル/符号シーケンスマッパ404は、ビットストリーム/シンボルセグメンタ402から各シンボル408を入力として受け入れる。シンボル/符号シーケンスマッパ404は、各シンボル408を対応する符号シーケンス410にマップする。各シンボル408は2個の直交符号シーケンス410の1つにマップする。各符号シーケンス410は、2個の文字の長さを有する。シンボル/符号シーケンスマッパ404は、マップされた符号シーケンス410を(図3の)パルス整形器306に提供する。
図4Bは、M=2であるMビットのシンボル用のデータからチップへの代表的な変換302’を示す。フェーズ402’では、データビットストリームがMビットのシンボルにセグメント化される。図示した例では、データビットストリーム112は、「01110010」のバイナリビットストリームである。2ビットシンボル用にM=2とすると、バイナリビットストリーム112は、「01、11、00、および10」という4つの2ビットシンボル408にセグメント化される。
フェーズ404’では、各シンボルは、2個の直交符号シーケンスのコードまたはチップシーケンスにマップされる。したがって各シンボル408は、4つの直交符号シーケンス410の1つにマップされる。各符号シーケンス410は、+1または−1である2個の文字を含む。図示した例では、シンボル「00」は符号シーケンス「+1 +1 +1 +1」にマップし、シンボル「01」は符号シーケンス「+1 +1 −1 −1」にマップし、シンボル「10」は符号シーケンス「+1 −1 +1 −1」にマップし、シンボル「11」は符号シーケンス「+1 −1 −1 +1」にマップしている。この例から明らかなように、図示された符号シーケンスセットは、任意の2つの符号シーケンス410の文字どうしの積を合計した値がゼロ(0)に等しくなる限り、直交している。これらの符号シーケンス410は、パルス整形器306のパルス整形中にチップ波形(例えば、図6Cのチップ波形608)へと変形される。これについては、以降で特に図6A〜6Cを参照してさらに説明する。
図5Aはスペクトル線リムーバ304による代表的なスペクトル線の除去510を示す。スペクトル線を有するグラフ502WSL、およびスペクトル線のないグラフ502WOSL、という2つのグラフ502が示されている。前述のように、(図1の)デバイス102は、パワースペクトル密度(PSD)の制限504が存在する環境内で動作することができる。このパワースペクトル密度の制限504は、スペクトル線を有するグラフ502WSLと、スペクトル線のないグラフ502WOSLの双方に示されている。
スペクトル線を有するグラフ502WSLでは、パワースペクトル密度506WSLがスペクトル線508と共に示されている。スペクトル線508のために、パワースペクトル密度506WSLは、パワースペクトル密度の制限504に準拠することができない。スペクトル線508のスパイクをパワースペクトル密度の制限504の制約に準拠させるために、パワースペクトル密度506WSLの全体を低減することができる。しかし、こうした手法では送信パワー全体が低減してしまう。
むしろ記載の実施態様では、スペクトル線リムーバ304によって遂行される除去プロセス510が、パワースペクトル密度506WSLからスペクトル線508を除去し、スペクトル線のないパワースペクトル密度506WOSLが生じる。スペクトル線のないグラフ502WOSLに示されているように、パワースペクトル密度506WOSLには除去プロセス510によってスペクトル線がない。したがってパワースペクトル密度506WOSLは、パワースペクトル密度の制限504の相当な部分を、制限に対して超過/違反することなく、占めている。
図5Bは、チップ極性バランサ512を有する代表的なスペクトル線リムーバ304である。すなわちスペクトル線リムーバ304は、チップ極性バランサ512を備えた形で具体化することができる。チップ極性バランサ512は、シンボル408および/またはそこから生じるチップ波形にわたって、正の極性を有するチップと、負の極性を有するチップのバランスをとる。例えばチップ極性バランサ512は、(図4の)符号シーケンス410および/または(図6Cに示されているように)そこから生じるチップ波形の各構成チップ(member chips)の極性が、時間と共に少なくとも約半分が正になり約半分が負になるようにする。符号シーケンス410の各文字のサイン値のバランスをとることによって、パワースペクトル密度506を平滑化し、これによって(1つまたは複数の)スペクトル線508を除去する。
図5Cは、疑似乱数乗算器514を有する代表的なチップ極性バランサ512である。チップ極性のバランスをとるために、疑似乱数乗算器514は、マップされた符号シーケンス410の各文字に、疑似乱数的に選択された+1または−1をかける。これによって、「+1 +1 +1 +1」の文字シーケンスを有する符号シーケンスや、すべてが「+1」である他の符号シーケンスを含む、対応する符号シーケンス410の変形結果であるチップ波形の構成チップ内に、符号シーケンス410の全体のセットの直交性を損なうことなく、バランスが形成される。
図6Aおよび6Bは、それぞれ代表的なパルス整形器306Aおよび306Bを示す。一般にパルス整形器306Aは、ブロック602によって示されているように、PSDの制約および受信パワーのレベルに応じて得られるベースバンド波形に従って、パルスを整形する。より具体的には、パルス整形器306Bは、ブロック604によって示されているように、5次微分ガウスパルスに適合するベースバンド波形に従って、パルスを整形する。適用できる代表的な5次微分ガウスの定量的な説明については、データ/チップコンバータ302およびスペクトル線リムーバ304の定量的な説明と共に後述する。
定性的な説明を続けると、パルス整形器306Aおよび306Bはそれぞれ、ベースバンド波形によるパルス整形プロセスの一部として、符号シーケンス/チップ波形トランスフォーマ606を含む。符号シーケンス/チップ波形トランスフォーマ606は、(図4の)シンボル/符号シーケンスマッパ404から各符号シーケンス410を入力として受け入れる。符号シーケンス/チップ波形トランスフォーマ606は各符号シーケンス410を対応するチップ波形608に変形する。対応するチップ波形608のチップ極性は、符号シーケンス410内に、したがってシンボル408内に含まれている情報を含む/伝達する/搬送する。より具体的には、所与の符号シーケンス410内のサイン情報は、その各チップの極性によって、対応するチップ波形608内に保持される。
図6Cは、M=2であるMビットのシンボル用のチップ波形608による代表的なパルス整形を示す。フェーズ306’では、各符号シーケンスは、2個の異なるチップ波形の中の1つのチップ波形に変形され、変調データ波形114が、パルス整形と共に生成される。したがって図4Bからの各符号シーケンス410は、4つのチップ波形608の1つに変形される。記載の実施態様では、各チップ波形608は、正の極性または負の極性を有する2個の構成チップ(chip members)を含む。具体的には、符号シーケンス「+1 +1 +1 +1」は、4つの正のチップを有するチップ波形に変形し、符号シーケンス「+1 +1 −1 −1」は、2つの正のチップの後に2つの負のチップが続くチップ波形に変形し、符号シーケンス「+1 −1 +1 −1」は、正のチップの後に、負のチップと、また別の正のチップが続き、最後に別の負のチップで終わるチップ波形に変形し、符号シーケンス「+1 −1 −1 +1」は、正のチップの後に、2つの負のチップが続き、正のチップで完了するチップ波形に変形する。
したがって符号シーケンス410内の各文字のサイン値は、対応するチップ波形608内の各構成チップの極性内に反映される。例えば符号シーケンス410内の各文字の正のサイン値は、対応するチップ波形608内の各チップ要素用に正の極性として反映される。同様に符号シーケンス410内の各文字の負のサイン値は、対応するチップ波形608内の各チップ要素用に負の極性として反映される。あるいは、この正から正への、および負から負への反映は、正から負への、および負から正への反映にそれぞれ切り替えることができる。すなわち符号シーケンス410内の各文字の正のサイン値は、対応するチップ波形608内の各チップ要素用に負の極性として反映することができ、符号シーケンス410内の各文字の負のサイン値は、対応するチップ波形608内の各チップ要素用に正の極性として反映することができる。
記載の実施態様では、各チップは単一のパルスを含むか、または単一のパルスによって具体化される。しかし別法として、複数のパルスが、チップ波形608内の各チップを形成することもできる。いずれにしても、チップの極性、したがってパルスは、所与の対応するシンボル408内に存在する追加の情報を保存/反映/搬送する。したがって各データビットは、たとえMビットのシンボルの一部であることに基づくとしても、異なる極性を有する複数のチップを使用して変調することができる。このように変調された信号は、無線通信内で受信されるパルスのパルス極性に関連して変調することができる。
したがって(図4Bの)データからチップへの変換302’とパルス整形306’が連携することによって、所与の符号シーケンス410は、フェーズ306’において対応するチップ波形608に変形される。フェーズ404’では、特定のシンボル408が、所与の符号シーケンス410にマップされた。したがって特定のシンボル408は、所与の符号シーケンス410に対応するチップ波形608に関連付けられている。
直交パルス極性変調の定量的な説明
時間ホッピング超広帯域(TH−UWB)通信システム用の修正された直交可変拡散率(OVSF)コード(例えば、直交ウォルシュコードのセット)を使用するパワー効率のよいM−ary直交パルス極性変調(OPM)について、定量的に説明する。M−ary OPMは、シングルバンドのUWBシステムとマルチバンドのUWBシステムの双方に適用することができる。
FCCによるUWBシステム用のPSDのマスクに準拠するために、2つの技術を実施することができる。第1に、PSDのスペクトル線を除去するために、M−ary OPM方式におけるOVSFコードを修正することができる。第2に、周波数に依存するパスロスおよびFCCによるPSDのマスクを考慮することによって、シングルバンドのUWBシステム用に、受信される信号のパワーを増大させる調整されたガウスパルス波形が得られ、マルチバンドのUWBシステム用に、ルート累乗余弦パルス(a root-raised-cosine pulse)が提供される。
スペクトル線の除去並びに調整されたパルス整形を利用すると、説明したM−ary OPM方式は、(i)BPSK変調方式、並びに(ii)バイナリおよびM−ary PPM方式よりもパワー効率がよい。分析およびシミュレーションの結果によれば、シングルバンドとマルチバンドの両方のUWBシステム用のAWGNまたはマルチパスチャネルにおいて、目標とされた符号化されていない10のBERの状態で、ゲインは2〜3dBを超えることができる。このM−ary OPM方式のパワー効率の向上は、UWB通信システム用のレンジの拡張および/またはスループットの向上に結び付けることができる。
シングルバンドのUWB変調用の信号モデル
チップ波形の変換およびスペクトル線の除去
記載の実施態様では、変調方式においてOVSFコードを採用する。OVSFコードは、コードツリーのlog(M)番目の層におけるM直交Mチップの符号シーケンスを有するウォルシュコードのセットとして具体化することができる。説明したM−ary OPM方式の実施態様では、すべてのlog(M)のビットは1つのシンボルを含み、このシンボルは、OVSFコードツリーのlog(M)番目の層における特定の符号シーケンスに対応する。したがって、パルスのすべてが1つのシンボル内で同じ極性を有するBPSK変調方式とは対照的に、パルス極性はOPM方式用のシンボル内で変化することができる。所与のOVSF符号シーケンス内の各チップの極性は、対応するパルスの極性を決定する。
PSDに違反するスペクトル線を回避するには、信号チップの平均値をゼロにし、これがチップレベルにおける+1と−1のバランスにつながる。記載のM−ary OPM方式用の実施態様では、この条件は、すべてのOVSFコードに関して満たされているが、OVSFコードツリーの各層における最初のコードは例外である。各層における最初のコードは、有するすべてのチップが正(+1)である。
M−ary OPMに適用された時点での最初のOVSFコードにおけるこの欠陥を取り除くために、疑似乱数乗算を適用する。具体的には、log(M)のビットをセグメント化して1つのシンボルを作成し、このセグメント化されたシンボルをOVSF符号シーケンスにマップした後、このシンボルに長い疑似乱数シーケンス(a long pseudorandom sequence)の要素をかける。疑似乱数シーケンスの各要素は、+1または−1の値を同じ確率で有するため、伝送される信号は、+1用のパルスと−1用のパルスのバランスを少なくとも平均して有している。この乗算の修正は、符号シーケンスにマップされたシンボル間の直交性を維持するように管理する一方で、スペクトル線を除去する。
送信機側では、
Figure 2005333643
によって、0≦I≦M−1、0≦J≦M−1、および
Figure 2005333643
であるOVSFコードツリーのlog(M)番目の層におけるIによって指数化されるOVSF符号シーケンスのJ番目のチップを表す。次いで、全タイムスケールにわたるユーザkの信号が、下記の式(1)によって得られる。
Figure 2005333643
この式では、
Figure 2005333643
はユーザkの
Figure 2005333643
番目のシンボル用の符号シーケンスの指数を表し、
Figure 2005333643
はxの整数部分を表し、Nは、M−aryシンボルに対応するOVSF符号シーケンスの単一のチップを伝送するために使用されるパルスの数である。N=NMは、M個のチップを含むシンボルを伝送するために使用されるパルスの数である。また
Figure 2005333643
は、ユーザk用のi番目のシンボルをかけた疑似乱数シーケンスの要素を表す。
伝送されるパルスの整形は、w(t)で表される。この伝送されるパルスの整形は次のセクションで調整され、受信パワーの増大(例えば改善、最大化など)を行う。Tは、フレーム時間またはパルス繰返し時間であり、通常はパルス幅の数十倍または数百倍である。多元接続による壊滅的なコリジョン(collision)を回避するため、j番目のパルスは
Figure 2005333643
秒のさらなるシフトを経る。ここでは、
Figure 2005333643
はユーザ特有の(タイムホッピングシーケンスと呼ばれる)タイムシフトパターンであり、Tはアドレス可能な時間遅延のビンである。さらなるパルスシフト
Figure 2005333643
は、受信機におけるパルス相関器の出力を読み取るのに必要な時間を可能にするフレーム時間よりも短い。代表的な受信機については、以降で図7を参照してさらに説明する。
一般性を損なうことなく、上記の式(1)をユーザkの最初のシンボル用に下記の方程式(2)へと簡略化し、チップごとのパルスの数を1に(N=1に)設定する。このシナリオでは、信号を下記の式(2)として簡略化することができる。
Figure 2005333643
この式では、
Figure 2005333643
は、ユーザkの最初のシンボルが対応するOVSF符号シーケンスの指数を表す。
受信デバイスにおける直交パルス極性変調信号の復調
受信機側では、受信された信号が、M個の可能性のあるOVSF符号シーケンスに関連付けられ、最大の相関値を生じるものが、伝送される信号として選択/決定される。各シンボルには送信デバイスにおいて疑似乱数シーケンスの要素をかけているが、この乗算は、非干渉性の検出のために相関器の出力の振幅に影響を与えないため、受信機はこの乗算を無視できることを理解すべきである。
図7は、直交パルス極性変調用の代表的な受信機アーキテクチャ700を示す。受信機アーキテクチャ700は、パルス相関器702、OVSF極性コントローラ704、およびM個の加算回路、706(0)、706(I)、706(M−1)を含む。受信された信号r(k)(t)が、パルス相関器702に提供される。またパルス相関器702は、伝送されたパルスの整形波形w(t)も受け入れる。相関出力αが、パルス相関器702からOVSF極性コントローラ704に転送される。
OVSF極性コントローラ704は、各符号シーケンスのその時点で指数化されている文字(例えば、+/−の符号)に基づいて相関出力αを修正する。次いで個々の極性が修正された相関出力は、それぞれの加算回路706に提供される。次いで加算回路706(0、I、M−1)は、個々の極性が修正された一連の相関出力を合計して、可能性のあるデータD(D、D、DM−1)を生成する。可能性のある、最大の絶対値を有するデータDが、正しく回復されたデータ112として選択/決定される。
言い換えれば、それぞれの受信機の分岐における相関器は、直交パルス極性変調を使用して伝送された信号を復調する際に、事実上、同じパルス相関器の負の出力または正の出力の合計となることができる。したがって受信機アーキテクチャ700は、1つのパルス波形相関器702だけで復調を達成できるため、(図7に示されているように)簡略化することができ、これによってデバイスの複雑度としては扱いやすくなる。図7に示されているように、OVSF極性コントローラ704のi番目の分岐出力は、
Figure 2005333643
の極性に基づく相関器出力αの負または正の形である。
パルスの整形(Pulse Shaping)
UWB通信用にFCCによって課されているPSDの制約は、ベースバンド波形w(t)用の適切な選択に対して不利に作用する。記載の実施態様では、ベースバンド波形w(t)は、ガウスパルスおよびその微分として具体化される。より具体的には、5次微分ガウスパルスは、シングルバンドのUWBシステム用に受信パワーを増大させるためのベースバンド波形w(t)として実装される。これは下記の式(3)によって得られる。
Figure 2005333643
この式で、Aは振幅を表す定数であり、tはナノ秒の単位を有し、σはインパルス幅のパラメータである。FCCによるPSDのマスクは、クローズドフォームの式がないという点で変則的であるため、すべての周波数帯域にわたって信号のPSDをFCCの制限未満に抑えることによって、最大とまでは言わなくとも、増大した受信パワーをFCCによるPSDの制限の下で達成するために、調整されたσを数値として得る。この受信パワーを達成するためのσ用の代表的な値は、0.0645ナノ秒である。あるいはσ用の他の値を使用することもできるが、σ用の範囲としては、0.055ナノ秒から0.065ナノ秒の範囲も結果として良好な受信パワーを達成する。
マルチバンドのUWB変調用の信号モデル
チップ波形の変換およびスペクトル線の除去
マルチバンドのUWBシステム用に、ベースバンドパルスを使用して、各サブバンド内の中心周波数の正弦波形を変調することができる。したがってM−ary OPM方式は、マルチバンドのUWBシステムの各サブバンド内におけるベースバンドパルスに拡張して適用される。さらに時間ホッピングは、やはり各サブバンド内の多元接続技術として使用することができる。
したがってマルチバンドのシステムのサブバンド内におけるベースバンド信号のフォーマットは、シングルバンドのシステム用の上記の式(1)および(2)のフォーマットと基本的に同様であり、異なる点は、幅の狭いパルスが、マルチバンドのシステムのサブバンドの中心周波数で正弦波形を変調している幅の広いパルス波形に置き換わっていることである。マルチバンド用のパルス幅はシングルバンドの波形のパルス幅よりも広いが、マルチバンドのUWBシステムは、各サブバンドのパワーがシングルバンドの場合よりも弱いため、より長いTが必要となる。これによって、時間ホッピングの多元接続機能の低下が防止、または少なくとも緩和される。
したがってマルチバンドのTH UWBシステムにおけるM−ary OPM方式用の信号は、下記の式(4)によって得られる。
Figure 2005333643
この式では、fはi番目のサブバンドの中心周波数であり、1≦i≦K(Kはサブバンドの数)である。
また(図7の)受信機アーキテクチャ700の原理は、本明細書で前述したように、マルチバンドのUWBシステム内で伝送される信号の復調に適用することもできる。
パルスの整形(Pulse Shaping)
マルチバンドのUWBシステム用に、パルスを使用して各サブバンド内の搬送波を変調する。ルート累乗余弦のベースバンドパルスの形状を使用し、下記の式(5)によってベースバンドパルスが得られる。
Figure 2005333643
この式では、αはロールオフ係数である。あるいはαおよびT用に他の値を使用することもできるが、αは0.2〜0.5の範囲とすることができ、Tは、T=(1+α)/BW(BWは各サブバンドの帯域幅を表す)によって決定することができる。
直交パルス極性変調のためのデバイスの代表的な具体化
図1〜7のデバイス、アクション、態様、機能、プロシージャ、コンポーネントなどは、複数のブロックまたは他の部分に分割される図に示されている。しかし、図1〜7が記載および/または表示されている順序、相互接続、相互関係、レイアウトなどは、限定と解釈されることを意図するものではなく、直交パルス極性変調の実施態様のための1つまたは複数のシステム、方法、デバイス、プロシージャ、メディア、装置、構成(arrangement)などを実装するために、任意の数のブロックまたは他の部分を任意の方法で修正、結合、再編成、追加、削除することなどができる。さらに本明細書における説明は、特定の実施態様(および下記の図8の代表的な動作環境/デバイス)への参照を含むが、図示および/または説明されている実施態様は、任意の適切なアナログコンポーネント、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはその組合せにおいて、および任意の適切な(1つまたは複数の)デバイスアーキテクチャ、(1つまたは複数の)無線ネットワークプロトコル、(1つまたは複数の)パルス生成メカニズム、(1つまたは複数の)無線エアインターフェースなどを使用して実装することができる。
図8は、本明細書に記載されている直交パルス極性変調の実施態様のための少なくとも1つのシステム、デバイス、装置、コンポーネント、構成、手法、方法、プロシージャ、メディア、そのいくつかの組合せなど(のすべてまたは一部)を実装できる代表的なコンピューティング(または一般的なデバイス)動作環境800を示す。動作環境800は、以降で説明するコンピュータアーキテクチャおよびネットワークアーキテクチャ内で利用することができる。
代表的な動作環境800は環境の一例にすぎず、(コンピュータ、ネットワークノード、娯楽デバイス、携帯機器、一般的な電子デバイスなどを含む)適用可能なデバイスアーキテクチャの使用または機能の範囲に対して何らかの限定を提示することを意図するものではない。また動作環境800(またはそのデバイス)が、図8に示されているコンポーネントの任意の1つまたは任意の組合せに関して何らかの依存性または必要性を有すると解釈すべきでもない。
さらに直交パルス極性変調の実施態様は、(コンピューティングまたは無線システムを含む)他の多くの汎用または専用のデバイス環境または構成(configuration)と共に具体化することができる。使用に適する可能性のあるよく知られたデバイス、システム、環境、および/または構成の例としては、パーソナルコンピュータ、サーバコンピュータ、シンクライアント、シッククライアント、携帯情報端末(PDA)または携帯電話、腕時計、ハンドヘルドデバイスまたはラップトップデバイス、マルチプロセッサシステム、マイクロプロセッサベースのシステム、セットトップボックス、プログラム可能な家庭用電化製品、テレビゲーム機、ゲーム機、ポータブルゲーム機またはハンドヘルドゲーム機、ネットワークPC、ミニコンピュータ、メインフレームコンピュータ、(汎用ルータまたは専用ルータを含む)有線ネットワークノードまたは無線ネットワークノード、上記のシステムまたはデバイスのいずれか、あるいはそれらの何らかの組合せなどを含む分散コンピューティング環境または多重処理コンピューティング環境があるが、これらには限定されない。
直交パルス極性変調の実施態様のための具体化は、プロセッサ実行可能命令という一般的な文脈で説明することができる。一般にプロセッサ実行可能命令は、特定のタスクを実行し、および/または可能にし、および/または特定の抽象データ型を実装するルーチン、プログラム、モジュール、プロトコル、オブジェクト、インターフェース、コンポーネント、データ構造などを含む。また直交パルス極性変調の実施態様は、本明細書の特定の実施形態において説明したように、通信リンクおよび/またはネットワークを介して接続されているリモートにリンクされた処理デバイスによってタスクが実行される分散処理環境において実施することもできる。特に分散コンピューティング環境においては(分散コンピューティング環境だけではないが)、プロセッサ実行可能命令は、別々のストレージメディアに配置し、異なるプロセッサによって実行し、および/または伝送メディアを介して伝搬することができる。
代表的な動作環境800は、汎用コンピューティングデバイスをコンピュータ802の形態で含み、この汎用コンピューティングデバイスはコンピューティング/処理機能を有する任意の(例えば電子的な)デバイスを含むことができる。コンピュータ802のコンポーネントは、1つまたは複数のプロセッサまたは処理装置804と、システムメモリ806と、プロセッサ804を含む様々なシステムコンポーネントをシステムメモリ806に結合するシステムバス808とを含むことができるが、これらには限定されない。
プロセッサ804は、それが形成される素材や、そこで採用される処理メカニズムによって限定されるものではない。例えばプロセッサ804は、(1つまたは複数の)半導体および/またはトランジスタ(例えば電子集積回路(IC))から構成することができる。こうしたコンテキストでは、プロセッサ実行可能命令は、電子的に実行可能な命令とすることができる。あるいはプロセッサ804のメカニズムまたはプロセッサ804用のメカニズム、したがってコンピュータ802のメカニズムまたはコンピュータ802用のメカニズムは、量子コンピューティング、光コンピューティング、(例えばナノテクノロジーを使用した)機械式コンピューティングなどを含むことができるが、これらには限定されない。
システムバス808は、メモリバスまたはメモリコントローラと、ポイントツーポイント接続と、スイッチングファブリックと、ペリフェラルバスと、アクセラレイティッドグラフィックスポートと、様々なバスアーキテクチャのいずれかを使用するプロセッサまたはローカルバスとを含む多くのタイプの任意の有線バス構造または無線バス構造の1つまたは複数を表す。例えばこうしたアーキテクチャは、Industry Standard Architecture(ISA)バス、Micro Channel Architecture(MCA)バス、Enhanced ISA(EISA)バス、Video Electronics Standards Association(VESA)ローカルバス、メザニンバスとしても知られているPeripheral Component Interconnect(PCI)バス、これらの何らかの組合せなどを含むことができる。
コンピュータ802は通常、様々なプロセッサアクセス可能メディアを含む。こうしたメディアは、コンピュータ802または別の(例えば電子的な)デバイスによってアクセス可能である利用可能な任意のメディアとすることができ、揮発性メディアおよび不揮発性メディア、取り外し可能メディアおよび取り外し不能メディア、並びにストレージメディアおよび伝送メディアの双方を含む。
システムメモリ806は、プロセッサアクセス可能ストレージメディアをランダムアクセスメモリ(RAM)840などの揮発性メモリ、および/または読み取り専用メモリ(ROM)812などの不揮発性メモリの形態で含む。基本入出力システム(BIOS)814は、起動中などにコンピュータ802内の要素間における情報伝達を補助する基本ルーチンを含み、通常はROM812内に格納されている。RAM810は通常、処理装置804によってすぐにアクセス可能な、および/またはその時点で操作されているデータモジュール/命令、および/またはプログラムモジュール/命令を含む。
またコンピュータ802は、他の取り外し可能/取り外し不能、および/または揮発性/不揮発性ストレージメディアを含むこともできる。例えば図8は、(通常は)取り外し不能な不揮発性の磁気メディア(別途図示せず)との間で読み取りや書き込みを行うハードディスクドライブまたはディスクドライブアレイ816と、(通常は)取り外し可能な不揮発性の磁気ディスク820(例えば「フロッピィ(登録商標)ディスク」)との間で読み取りや書き込みを行う磁気ディスクドライブ818と、CD、DVD、他の光メディアなど、(通常は)取り外し可能な不揮発性の光ディスク824との間で読み取りおよび/または書き込みを行う光ディスクドライブ822とを示す。ハードディスクドライブ816、磁気ディスクドライブ818、および光ディスクドライブ822は、それぞれ1つまたは複数のストレージメディアインターフェース826によって、システムバス808に接続されている。あるいはハードディスクドライブ816、磁気ディスクドライブ818、および光ディスクドライブ822は、1つまたは複数の他の別個のインターフェースまたは一体化されたインターフェース(図示せず)によって、システムバス808に接続することができる。
これらのディスクドライブおよびその関連するプロセッサアクセス可能メディアは、コンピュータ802用のデータ構造、プログラムモジュール、および他のデータなどのプロセッサ実行可能命令の不揮発性の記憶を提供する。代表的なコンピュータ802は、ハードディスク816、取り外し可能な磁気ディスク820、および取り外し可能な光ディスク824を示すが、磁気カセットまたは他の磁気ストレージデバイス、フラッシュメモリ、コンパクトディスク(CD)、デジタル多用途ディスク(DVD)または他の光ストレージ、RAM、ROM、電気的消去可能ROM(EEPROM)など、他のタイプのプロセッサアクセス可能メディアも、デバイスによってアクセス可能な命令を格納できることを理解されたい。またこうしたメディアは、いわゆる専用またはハードワイヤードのICチップを含むこともできる。すなわち代表的な動作環境800のストレージメディアを具体化するために、いかなるプロセッサアクセス可能メディアを利用することもできる。
一般的な例として、オペレーティングシステム828、1つまたは複数のアプリケーションプログラム830、他のプログラムモジュール832、およびプログラムデータ834を含む任意の数のプログラムモジュール(または他の命令/コードのユニットまたはセット)は、ハードディスク816、磁気ディスク820、光ディスク824、ROM812、および/またはRAM840上に格納することができる。こうした命令は、無線ネットワークに参加および/または参画するための(1つまたは複数の)モジュール、(1つまたは複数の)直交パルス極性変調方式に従って信号を変調および/または復調するための(1つまたは複数の)モジュールなどを含むことができる。
ユーザは、キーボード836およびポインティングデバイス838(例えば「マウス」)などの入力デバイスを介してコンピュータ802にコマンドおよび/または情報を入力することができる。他の入力デバイス840(図示せず)は、マイクロフォン、ジョイスティック、ゲームパッド、衛星放送受信用アンテナ、シリアルポート、スキャナなどを含むことができる。これらの入力デバイスおよび他の入力デバイスは、システムバス808に結合されている入力/出力インターフェース842を介して処理装置804に接続される。しかし代わりに、入力デバイスおよび/または出力デバイスは、パラレルポート、ゲームポート、ユニバーサルシリアルバス(USB)ポート、赤外線ポート、IEEE1394(「FireWire」)インターフェース、IEEE802.11または802.15あるいは他の一般的な無線インターフェース、Bluetooth(登録商標)無線インターフェースなどの他のインターフェースおよびバス構造によって接続することもできる。
またモニタ/ビュースクリーン844または他のタイプのディスプレイデバイスを、ビデオアダプタ846などのインターフェースを介してシステムバス808に接続することもできる。ビデオアダプタ846(または別のコンポーネント)は、グラフィックスの多い計算を処理し、厳しいディスプレイ上の要件に対処するためのグラフィックスカードとするか、またはそうしたグラフィックスカードを含むことができる。グラフィックスカードは通常、グラフィックスの迅速な表示およびグラフィックス操作の実行を容易にするために、グラフィックスプロセッシングユニット(GPU)、ビデオRAM(VRAM)などを含む。モニタ844に加えて、他の周辺出力デバイスは、スピーカ(図示せず)およびプリンタ848などのコンポーネントを含むことができ、これらは入力/出力インターフェース842を介してコンピュータ802に接続することができる。
コンピュータ802は、リモートコンピューティングデバイス850などの1つまたは複数のリモートコンピュータへの論理接続を使用して、ネットワーク化された環境内で動作することができる。例えばリモートコンピューティングデバイス850は、パーソナルコンピュータ、ポータブルコンピュータ(例えばラップトップコンピュータ、タブレットコンピュータ、PDA、移動局など)、パームまたはポケットサイズコンピュータ、腕時計、ゲーミングデバイス、サーバ、ルータ、ネットワークコンピュータ、ピアデバイス、別のネットワークノード、または前述した別のデバイスタイプなどとすることができる。しかしリモートコンピューティングデバイス850は、コンピュータ802に関連して本明細書に記載されている要素および特徴の多くまたはすべてを含むことができるポータブルコンピュータとして示されている。
コンピュータ802とリモートコンピュータ850の間の論理接続は、ローカルエリアネットワーク(LAN)852および一般的なワイドエリアネットワーク(WAN)854として示されている。こうしたネットワーキング環境は、オフィス、企業規模のコンピュータネットワーク、イントラネット、インターネット、固定電話ネットワークおよび携帯電話ネットワーク、特別な無線ネットワーク(ad-hoc wireless network)および基幹的な無線ネットワーク、他の無線ネットワーク、ゲーミングネットワーク、それらの何らかの組合せなどにおいてよく見受けられる。こうしたネットワークおよび通信接続は、伝送メディア並びに伝搬チャネルの例である。
LANネットワーキング環境において実装する場合、コンピュータ802は通常、ネットワークインターフェースまたはアダプタ856を介してLAN852に接続される。WANネットワーキング環境において実装する場合、コンピュータ802は通常、WAN854上で通信を確立するためのモデム858または他のコンポーネントを含む。モデム858は、コンピュータ802に対して内蔵型または外付け型とすることができ、入力/出力インターフェース842または他の任意の適切な(1つまたは複数の)メカニズムを介してシステムバス808に接続することができる。示したネットワーク接続は代表的なものであり、送受信機を備えた(1つまたは複数の)無線リンクなど、コンピュータ802と850の間に(1つまたは複数の)通信リンクを確立するための他の方法も採用できることを理解されたい。
動作環境800と共に示されているようなネットワーク化された環境では、コンピュータ802に関連して示されているプログラムモジュールまたは他の命令、あるいはその一部を、完全にまたは部分的にリモートメディアストレージデバイス内に格納することができる。例えばリモートアプリケーションプログラム860はリモートコンピュータ850のメモリコンポーネント上に常駐しているが、コンピュータ802を介して利用するか、または他の形でアクセスすることもできる。また例示の目的で、アプリケーションプログラム830およびオペレーティングシステム828などの他のプロセッサ実行可能命令は、本明細書では別個のブロックとして示されているが、こうしたプログラム、コンポーネント、および他の命令は、様々な時点において、コンピューティングデバイス802(および/またはリモートコンピューティングデバイス850)の異なるストレージコンポーネント内に配置され、コンピュータ802の(1つまたは複数の)プロセッサ804(および/またはリモートコンピューティングデバイス850のプロセッサ)によって実行されることを認識することができる。
システム、メディア、デバイス、方法、プロシージャ、装置、技術、方式、手法、プロシージャ、構成(arrangement)、および他の実施態様について、構造的、論理的、アルゴリズム的、および機能的な特徴並びに/または図に特有の言葉で説明したが、添付の特許請求の範囲において定義される本発明は、説明した特定の特徴または図に必ずしも限定されるものではないことを理解されたい。むしろ特定の特徴および図は、特許請求された本発明を実施する代表的な形態として開示されている。
送信デバイスおよび受信デバイスから形成された代表的な無線通信システムと、データ信号変調ロジックを含む、デバイスの代表的なコンポーネントとを示す図である。 ビット誤り率(BER)のパフォーマンスに関するパワー効率の向上を示す2つの曲線の代表的なグラフを示す図である。 データ/チップコンバータ、スペクトル線リムーバ、およびパルス整形器を含む代表的なデータ信号変調ロジックを示す図である。 代表的なデータ/チップコンバータを示す図である。 M=2であるMビットのシンボル用のデータからチップへの代表的な変換を示す図である。 スペクトル線リムーバによる代表的なスペクトル線の除去を示す図である。 チップ極性バランサを有する代表的なスペクトル線リムーバを示す図である。 疑似乱数乗算器を有する代表的なチップ極性バランサを示す図である。 代表的なパルス整形器を示す図である。 代表的なパルス整形器を示す図である。 M=2であるMビットのシンボル用のチップ波形による代表的なパルス整形を示す図である。 直交パルス極性変調用の代表的な受信機アーキテクチャを示す図である。 本明細書に記載されている直交パルス極性変調の少なくとも1つの態様(のすべてまたは一部)を実装できる代表的なコンピューティング(または一般的なデバイス)動作環境を示す図である。
符号の説明
100 無線通信システム
102 送信デバイス
104 プロセッサ
106 送受信機
108 メディア
110 データ信号変調ロジック
302 データ/チップコンバータ
304 スペクトル線リムーバ
306,306A,306B パルス整形器
402 ビットストリーム/シンボルセグメンタ
404 シンボル/符号シーケンスマッパ
512 チップ極性バランサ
514 疑似乱数乗算器
606 符号シーケンス/チップ波形トランスフォーマ
702 パルス相関器
704 OVSF極性コントローラ
706 加算回路
804 処理装置
806 システムメモリ
808 システムバス
826 ストレージメディアインターフェース
828 オペレーティングシステム
830 アプリケーションプログラム
832 プログラムモジュール
834 プログラムデータ
836 キーボード
838 マウス
840 他のデバイス
842 入力/出力インターフェース
844 モニタ
846 ビデオアダプタ
848 プリンタ
850 リモートコンピューティングデバイス
854 インターネット
856 ネットワークアダプタ
858 モデム
860 リモートアプリケーションプログラム

Claims (34)

  1. 無線通信を伝送できるデバイスであって、直交符号シーケンスを用いてデータを変調して、該データを、該シーケンスからのサイン値情報を符号化するチップ極性情報を有するチップ波形に変換するように適合されていることを特徴とするデバイス。
  2. 所与の符号シーケンス内のサイン値情報が、対応するチップ波形に含めて該チップ波形の各チップのチップ極性によって搬送される、請求項1のデバイス。
  3. 前記所与の符号シーケンスの各文字用のサイン値情報が、前記対応するチップ波形内で該チップ波形の各チップのチップ極性によって反映される、請求項2のデバイス。
  4. さらに、前記データを、少なくとも1つのスペクトル線を前記変調データを搬送する無線信号のパワースペクトル密度から除去することによって変調するように適合されている、請求項1のデバイス。
  5. さらに、前記少なくとも1つのスペクトル線を、前記チップ波形のチップ極性のバランスをとることによって除去するように適合されている、請求項4のデバイス。
  6. さらに、前記チップ波形のチップ極性のバランスを、疑似乱数によって前記直交符号シーケンスの文字をかけることでとるように適合されている、請求項5のデバイス。
  7. さらに、前記データを、パワースペクトル密度の制約および受信パワーのレベルに応じて得られるパルス整形ベースバンド波形を使用して変調するように適合されている、請求項1のデバイス。
  8. さらに、前記データを、5次ガウス微分波形を含むパルス整形ベースバンド波形を使用して変調するように適合されている、請求項7のデバイス。
  9. 前記5次ガウス微分波形のインパルス幅のパラメータが、0.055ナノ秒以上かつ0.065ナノ秒以下に設定される、請求項8のデバイス。
  10. 前記パラメータが、0.0645ナノ秒に設定される、請求項9のデバイス。
  11. さらに、前記データを、0.2以上かつ0.5以下に設定されたロールオフ係数を有するルート累乗余弦波形を含むパルス整形ベースバンド波形を使用して変調するように適合されている、請求項1のデバイス。
  12. 本デバイスからの無線通信を伝送する送受信機と、
    プロセッサと、
    該プロセッサによって少なくとも部分的に実行可能なデータ信号変調ロジックを含むメディアであって、該変調ロジックが、前記送受信機を介して伝送されるデータ信号のパワースペクトル密度内の少なくとも1つのスペクトル線を、該データ信号の伝送用に作成されるチップ波形のチップ極性のバランスをとることによって除去することができるものと
    を含むことを特徴とするデバイス。
  13. 前記データ信号変調ロジックはさらに、前記データ信号の前記パワースペクトル密度内の前記少なくとも1つのスペクトル線を、前記チップ波形と対応する符号シーケンスに疑似乱数シーケンスをかけることによって除去することができる、請求項12のデバイス。
  14. 前記符号シーケンスにかけられる前記疑似乱数シーケンスの疑似乱数が、「+1」および「−1」を含むグループから選択される、請求項13のデバイス。
  15. 前記データ信号変調ロジックはさらに、前記データ信号を、パワースペクトル密度の制約および周波数に依存するパスロスに応じて得られるパルス整形ベースバンド波形を使用して変調することができる、請求項12のデバイス。
  16. 前記データ信号変調ロジックはさらに、前記データ信号を、対応する符号シーケンスの正のサイン値および負のサイン値に応じて設定される正の極性および負の極性を備えたパルスを有するチップ波形を使用して変調することができる、請求項12のデバイス。
  17. 前記データ信号変調ロジックは、少なくとも1つのアナログコンポーネント、ハードウェア、ソフトウェア、またはファームウェアの1つまたは複数から構成される、請求項12のデバイス。
  18. 実行されると、
    データビットストリームを複数のシンボルにセグメント化するステップと、
    該セグメント化されたシンボルを複数の対応する符号シーケンスにマップするステップと、
    該マップされた符号シーケンスを、チップ極性が前記対応する符号シーケンスのサイン値とマッチする対応するチップ波形に変換するステップと
    を含むアクションを実施するようデバイスに指示するプロセッサ実行可能命令を含むことを特徴とする1つまたは複数のプロセッサアクセス可能メディア。
  19. 前記チップ極性は、正のサイン値にマッチする正のチップ極性および負のサイン値にマッチする負のチップ極性によって前記サイン値にマッチする、請求項18のメディア。
  20. 前記チップ極性は、負のサイン値にマッチする正のチップ極性および正のサイン値にマッチする負のチップ極性によって前記サイン値にマッチする、請求項18のメディア。
  21. 前記対応する符号シーケンスは互いに直交する、請求項18のメディア。
  22. 前記プロセッサ実行可能命令は実行されると前記デバイスに、パワースペクトル密度から少なくとも1つのスペクトル線を、前記チップ波形内の前記チップ極性のバランスをとることによって除去するステップからなるさらなるアクションを実施するよう指示する、請求項18のメディア。
  23. 前記除去するステップは、前記複数の符号シーケンスに疑似乱数シーケンスをかけることを含む、請求項22のメディア。
  24. 各チップ波形の各チップは、少なくとも1つのパルスとして具体化される、請求項18のメディア。
  25. 前記プロセッサ実行可能命令は実行されると前記デバイスに、各チップの前記少なくとも1つのパルスを5次ガウス微分(a fifth-order Gaussian derivative)を含むパルス整形ベースバンド波形を使用して整形するステップからなるさらなるアクションを実施するよう指示する、請求項24のメディア。
  26. 前記整形するステップは、各チップの前記少なくとも1つのパルスを、前記5次ガウス微分のインパルス幅のパラメータが0.055ナノ秒以上かつ0.065ナノ秒以下に設定される前記5次ガウス微分を含む前記パルス整形ベースバンド波形を使用して整形することを含む、請求項25のメディア。
  27. (i)1つまたは複数のストレージメディア、または(ii)1つまたは複数の伝送メディアの少なくとも1つを含む、請求項18のメディア。
  28. 直交パルス極性変調用の配置であって、
    データを符号シーケンスに変換するための変換手段と、
    変調された該データの伝送に際して使用されるチップ波形のチップを形成するパルスを整形するための整形手段と、
    前記変調されたデータの前記伝送のパワースペクトル密度からスペクトル線を除去するための除去手段とを含み、
    所与のチップ波形のチップ極性が、対応する符号シーケンスのサイン値に従って変化することを特徴とする配置。
  29. スペクトル線を伴わずに、前記変調されたデータを整形された前記パルスを使用して伝送するための送受信機手段をさらに含む、請求項28の配置。
  30. 前記変換手段は、前記データをMビットのシンボルにセグメント化するためのセグメント化手段を含む、請求項28の配置。
  31. 前記変換手段はさらに、前記Mビットのシンボルを2個の符号シーケンスのセットの対応する符号シーケンスにマップするためのマップ手段を含む、請求項30の配置。
  32. 前記整形手段はさらに、前記符号シーケンスを対応するチップ波形に変換するための手段を含む、請求項28の配置。
  33. 前記除去手段は、各チップ波形のチップ極性のバランスをとるバランス手段を含む、請求項28の配置。
  34. (i)1つまたは複数のプロセッサアクセス可能メディア、または(ii)少なくとも1つのデバイスの少なくとも1つを含む、請求項28の配置。
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