JP4989813B2 - ウレタン(メタ)アクリレートオリゴマーおよびそれを含有する帯電防止性コーティング剤組成物 - Google Patents

ウレタン(メタ)アクリレートオリゴマーおよびそれを含有する帯電防止性コーティング剤組成物 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、帯電防止性コーティング層を形成するために用いられる、新規なウレタン(メタ)アクリレートオリゴマー、およびそれを含有するコーティング剤組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
プラスチック成形品は軽量性や透明性に優れ、成形加工が容易で経済的なため幅広く用いられている反面、プラスチック成形品は柔らかく擦傷し易い。またプラスチック成形品は、電気伝導性が低いので静電気を蓄積させ易く、塵や挨が付着し易いため、帯電防止剤をプラスチックに練り込んだり表面に塗布している。しかし、従来、プラスチックを保護するための耐擦傷性と、帯電防止性との双方が優れたコーティング剤はなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は前記の課題を解決するためなされたもので、耐擦傷性に優れた帯電防止性コーティング剤の成分である、新規なウレタン(メタ)アクリレートオリゴマー、およびそれを含有するコーティング剤組成物を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
前記の目的を達成するためになされた本発明のコーティング剤組成物は、下記式(1)
【0005】
【化2】
Figure 0004989813
【0006】
(式中、RO−は片末端水酸基含有ポリアルキレングリコール化合物または(メタ)アクリル酸アルキレンオキサイド付加化合物の脱水素残基、−R−はイソシアネート化合物の脱イソシアネート基残基、RO−は水酸基含有(メタ)アクリレート化合物の脱水素残基、m,n=1〜50の整数。ただし、前記R O−が前記片末端水酸基含有ポリアルキレングリコール化合物の脱水素残基であるときm≦n。)で表されるウレタン(メタ)アクリレートオリゴマーの100重量部と、
アクリル酸アミド類、アルキル(メタ)アクリレート類、アミノアルキル(メタ)アクリレート類、アミノアルキル(メタ)アクリレートの4級塩類、アルコキシポリアルキレングリコール(メタ)アクリレート類、ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート類、ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレートの酸無水物付加物類、ポリアルキレングリコールジ(メタ)アクリレート類、アルキルジオールジ(メタ)アクリレート類、ポリオールポリ(メタ)アクリレート類、アルキレンオキサイド付加ポリオールポリ(メタ)アクリレート類から選ばれる少なくとも一種類の(メタ)アクリル酸化合物と、酢酸ビニル、N−ビニルアセトアミド、ビニルピロリドン、ビニルアルキルエーテル類、ビニルスルホン酸、ビニルスルホン酸の塩類から選ばれる少なくとも一種類のビニル基含有化合物とのいずれかの0.1〜50重量部と、
光重合開始剤の0.01〜10重量部との重合成分、
第四級アンモニウム塩のカチオン型帯電防止剤、脂肪族スルホン酸塩、高級アルコール硫酸エステル塩、高級アルコールアルキレンオキサイド付加物硫酸エステル塩、高級アルコールリン酸エステル塩、高級アルコールアルキレンオキサイド付加物リン酸エステル塩から選ばれる少なくとも一種類のアニオン型帯電防止剤と、高級アルコールアルキレンオキサイド付加物、ポリアルキレングリコール脂肪酸エステルから選ばれる少なくとも一種類のノニオン型帯電防止剤とのいずれかの帯電防止剤の0.01〜10重量部を、
無溶媒で、含むことを特徴とする。
【0007】
イソシアネート化合物が、ジイソシアネート類、またはジイソシアネート単量体の重縮合したポリイソシアネート類であることが好ましい。ジイソシアネート類にはたとえば、2,4−トルエンジイソシアネート、2,6−トルエンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネート、(o-、m-、またはp-)キシレンジイソシアネート、メチレンビス(シクロヘキシルイソシアネート)、トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、シクロヘキサン−1,3−ジメチレンジイソシアネート、シクロヘキサン−1,4−ジメチレンイソシアネート、1,5−ナフタレンジイソシアネート、ノルボルナンジイソシアネートが挙げられ、ジイソシアネート単量体の重縮合したポリイソシアネート類にはたとえばヘキサメチレンジイソシアネートのヌレート化物、イソホロンジイソシアネートのヌレート化物、トリレンジイソシアネートのヌレート化物、およびこれらジイソシアネートのビュレット化物が挙げられる。1分子中にイソシアネート基を3つ以上有する、ヘキサメチレンジイソシアネートのヌレート化物、イソホロンジイソシアネートのヌレート化物、トリレンジイソシアネートのヌレート化物がより好ましい。
【0008】
イソシアネート化合物が、別なイソシアネート基にアルコール化合物の付加したウレタン構造および/または別なイソシアネート基にアミン化合物の付加したウレア構造を有していてもよい。アルコール化合物やアミン化合物が付加していると、イソシアネート化合物の1分子あたりの官能基数を増大させることができる。アルコール化合物には、たとえばエチレングリコール、プロピレングリコール、テトラメチレングリコール、グリセリン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリト−ルが挙げられる。アミン化合物には、たとえばジアミノエタン、ジアミノプロパン、テトラメチレンジアミンが挙げられる。これらアルコール化合物やアミン化合物は、硬化重合体の耐擦傷性を増大させるという観点から、官能基あたりの分子量が小さいものを用いることが好ましい。
【0009】
片末端水酸基含有ポリアルキレングリコール化合物が、アルコキシポリアルキレングリコール類であることが好ましい。アルコキシポリアルキレングリコール類には、たとえばメトキシポリエチレングリコール、メトキシポリプロピレングリコール、メトキシポリテトラメチレングリコールが挙げられる。アルコキシポリアルキレングリコール類の分子量は任意に選択できるが、100〜2000が好ましい。
【0010】
(メタ)アクリル酸アルキレンオキサイド付加化合物が、(メタ)アクリル酸をアルキレンオキサイド付加、またはポリアルキレングリコールのモノ(メタ)アクリレート化されたものであることが好ましい。(メタ)アクリル酸のアルキレンオキサイド付加物類は、エチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイドに代表されるアルキレンオキサイドを(メタ)アクリル酸に付加させることによって得られる。ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコールに代表されるポリアルキレングリコールからでも合成できる。(メタ)アクリル酸アルキレンオキサイド付加化合物の分子量は任意に選択できるが、100〜2000が好ましい。
【0011】
水酸基含有(メタ)アクリレート化合物が、ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート類、ポリオール(メタ)アクリレート類、またはアルキレンオキサイド付加ポリオール(メタ)アクリレート類であることが好ましい。ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート類には、たとえばヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、ヒドロキシフェノキシプロピル(メタ)アクリレートが挙げられ、ポリオール(メタ)アクリレート類には、たとえばグリセリンジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパンジ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレートが挙げられ、アルキレンオキサイド付加ポリオール(メタ)アクリレート類には、たとえばアルキレンオキサイド付加トリメチロールプロパンジ(メタ)アクリレート、アルキレンオキサイド付加ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、アルキレンオキサイド付加ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレートが挙げられる。
【0012】
記式(1)に記載のウレタン(メタ)アクリレートオリゴマーの製造方法は、(m+n)個のイソシアネート基を有するイソシアネート化合物1モル比に、片末端水酸基含有ポリアルキレングリコール化合物または(メタ)アクリル酸アルキレンオキサイド付加化合物mモル比と、水酸基含有(メタ)アクリレート化合物nモル比とを反応させるものである。片末端水酸基含有ポリアルキレングリコール化合物と(メタ)アクリル酸のアルキレンオキサイド付加化合物とのモル比は、m≦nである。また(メタ)アクリル酸のアルキレンオキサイド付加化合物、水酸基含有(メタ)アクリレート化合物のモル率は任意であってもよい。本発明のコーティング剤組成物の製造方法は、前記式(1)に記載のウレタン(メタ)アクリレートオリゴマーの100重量部と、前記(メタ)アクリル酸化合物と前記ビニル基含有化合物とのいずれかの0.1〜50重量部と、光重合開始剤の0.01〜10重量部との重合成分、及び前記帯電防止剤の0.01〜10重量部を、無溶媒下、混合するというものである。
【0013】
ウレタン(メタ)アクリレートオリゴマーに光重合開始剤を添加し紫外線照射により架橋重合して得られる硬化重合体は、耐擦傷性と弱い帯電防止効果とを有している。重合性官能基を持たない片末端水酸基含有ポリアルキレングリコール化合物を用いこの化合物の比率を多くした場合、架橋重合させた時に硬化性が低下するだけでなく硬度も低下してしまう。そのため片末端水酸基含有ポリアルキレングリコール化合物のモル比は、水酸基含有(メタ)アクリレート化合物のモル比以下であることが好ましい。ポリアルキレングリコール鎖の分子量が大きいほど、架橋重合させた時に帯電防止効果は増大するが硬度は低下する。水酸基含有(メタ)アクリレート化合物の官能基の数が多いほど、架橋重合させた時に硬度が増大し、逆に少ないほど硬度は低下する。これらを調整することにより、適切な硬度の硬化重合体を得る。
【0014】
本発明のコーティング剤組成物は、前記ウレタン(メタ)アクリレートオリゴマー100重量部、帯電防止剤0.01〜10重量部、光重合開始剤0.01〜10重量部を含んでいる。帯電防止剤を含んでいると、架橋重合させたときに硬化重合体の有する帯電防止効果と相乗的作用し、帯電防止効果が著しく向上する。帯電防止剤が前記範囲より少ないと、架橋重合させたときに十分な帯電防止効果が得られず、逆に帯電防止剤が前記範囲より多いと硬化重合体から漏失するため、経時的に帯電防止効果が低下してしまう。帯電防止剤は0.1〜5重量部であると一層好ましい。
【0015】
帯電防止剤が、第四級アンモニウム塩のカチオン型帯電防止剤、脂肪族スルホン酸塩、高級アルコール硫酸エステル塩、高級アルコールアルキレンオキサイド付加物硫酸エステル塩、高級アルコールリン酸エステル塩、高級アルコールアルキレンオキサイド付加物リン酸エステル塩から選ばれる少なくとも一種類のアニオン型帯電防止剤、高級アルコールアルキレンオキサイド付加物、ポリアルキレングリコール脂肪酸エステルから選ばれる少なくとも一種類のノニオン型帯電防止剤のいずれかであることが好ましい。帯電防止剤がカチオン型帯電防止剤であると、帯電防止効果が一層向上するため、より好ましい。
【0016】
コーティング剤組成物は、(メタ)アクリル酸化合物またはビニル基含有化合物0.1〜50重量部を含んでいることが一層好ましい。1〜10重量部であるとより一層好ましい。
【0017】
(メタ)アクリル酸化合物が、アクリル酸アミド類、アルキル(メタ)アクリレート類、アミノアルキル(メタ)アクリレート類、アミノアルキル(メタ)アクリレートの4級塩類、アルコキシポリアルキレングリコール(メタ)アクリレート類、ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート類、ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレートの酸無水物付加物類、ポリアルキレングリコールジ(メタ)アクリレート類、アルキルジオールジ(メタ)アクリレート類、ポリオールポリ(メタ)アクリレート類、アルキレンオキサイド付加ポリオールポリ(メタ)アクリレート類から選ばれる少なくとも一種類、前記ビニル基含有化合物が酢酸ビニル、N−ビニルアセトアミド、ビニルピロリドン、ビニルアルキルエーテル類、ビニルスルホン酸、ビニルスルホン酸の塩類から選ばれる少なくとも一種類から選ばれる少なくとも一種類であることが好ましい。
【0018】
アクリル酸アミド類には、たとえば(メタ)アクリロイルモルホリン、ジメチルアミノアルキル(メタ)アクリルアミドが挙げられ、アミノアルキル(メタ)アクリレート類には、たとえばジエチルアミノエチル(メタ)アクリレートが挙げられ、アミノアルキル(メタ)アクリレートの4級塩類には、たとえばアルキロイルアミノプロピルジメチル−2−ヒドロキシエチルアンモニウム塩が挙げられ、アルキル(メタ)アクリレート類には、たとえばメチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、プロピル(メタ)アクリレートが挙げられ、アルコキシポリアルキレングリコール(メタ)アクリレート類には、たとえばメトキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、メトキシポリプロピレングリコール(メタ)アクリレートが挙げられ、ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート類には、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレートが挙げられ、ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレートの酸無水物付加物には、たとえばヒドロキシエチル(メタ)アクリレート無水フタル酸付加物、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート無水コハク酸付加物、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレートテトラヒドロ無水フタル酸付加物、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレートヘキサヒドロ無水フタル酸付加物、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート無水フタル酸付加物、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート無水コハク酸付加物、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレートテトラヒドロ無水フタル酸付加物、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレートヘキサヒドロ無水フタル酸付加物が挙げられ、ポリアルキレングリコールジ(メタ)アクリレート類には、たとえばポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレートが挙げられ、アルキルジオールジ(メタ)アクリレート類には、たとえばブタンジオールジ(メタ)アクリレート、へキサンジオールジ(メタ)アクリレートが挙げられ、ポリオールポリ(メタ)アクリレート類には、たとえばトリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールへキサ(メタ)アクリレートが挙げられ、アルキレンオキサイド付加ポリオールポリ(メタ)アクリレート類には、たとえばアルキレンオキサイド付加トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、アルキレンオキサイド付加ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、アルキレンオキサイド付加ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレートアルキレンオキサイド付加ペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレートが挙げられる。ビニルアルキルエーテル類には、たとえばメチルビニルエーテル、エチルビニルエーテル、プロピルビニルエーテル、アミルビニルエーテル、2−エチルヘキシルビニルエーテルが挙げられる。
【0019】
(メタ)アクリル酸化合物またはビニル基含有化合物が、帯電防止性を有する、(メタ)アクリロイルモルホリン、ビニルピロリドン、ジメチルアミノアルキル(メタ)アクリレート、ジメチルアミノアルキル(メタ)アクリレートの四級塩、ジメチルアミノアルキル(メタ)アクリルアミド、N−ビニルアセトアミド、ビニルスルホン酸、及びビニルスルホン酸塩であると一層好ましい。
【0020】
本発明のコーティング層は、前記コーティング剤組成物が架橋重合した硬化重合体を含んでいる。
【0021】
コーティング層は、コーティング剤組成物をプラスチック、ガラス、紙、木材、セメント等の基材に塗布後、可視光線や紫外線の活性エネルギー線を照射し架橋重合させることにより得ることができる。コーティング層は、耐擦傷性に優れ帯電防止性を有しているので、プラスチック等の基材表面の保護、吸埃の防止をすることができる。また、防曇性が優れており、プラスチック類だけでなく眼鏡、鏡等の防曇にも利用できる。
【0022】
【実施例】
以下、本発明の実施例を詳細に説明する。本発明のウレタン(メタ)アクリレートオリゴマーは、具体的には以下のようにして製造される。
【0023】
(m+n)個のイソシアネート基を有するイソシアネート化合物1モル比と、ROHで示される片末端水酸基含有ポリアルキレングリコール化合物または(メタ)アクリル酸アルキレンオキサイド付加化合物mモル比とを、ジブチル錫ジラウレート存在下、40〜50℃で攪拌すると、ROHの水酸基とイソシアネート基とが付加反応し、下記の化学反応式(2)に示す付加物を形成する。
【0024】
【化3】
Figure 0004989813
【0025】
次いで、この付加物に、ROHで示される水酸基含有(メタ)アクリレート化合物nモル比を加え50〜60℃で攪拌すると、ROHの水酸基とイソシアネート基とが付加反応し、化学反応式(3)に示すように、ウレタン(メタ)アクリレートオリゴマーが得られる。
【0026】
【化4】
Figure 0004989813
【0027】
このウレタン(メタ)アクリレートオリゴマーに、帯電防止剤と光重合開始剤と(メタ)アクリル酸化合物またはビニル基含有化合物とを加え、攪拌すると粘稠性のコーティング剤組成物が得られる。この組成物をそのままプラスチックやガラスの基材に塗布することが好ましいが、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、メチルエチルケトン、セロソルブアセテートの有機溶媒に希釈し塗布してもよい。これに紫外線照射すると、ウレタン(メタ)アクリレートオリゴマーが、重合して不飽和基の架橋した硬化重合体となって、基材表面にコーティング層を形成する。
【0028】
上記実施例に従って本発明を適用するウレタン(メタ)アクリレートオリゴマーを製造した例をオリゴマーの実施例1〜6に、本発明を適用外のウレタンオリゴマーを製造した例をオリゴマーの比較例1〜3に示す。
【0029】
(オリゴマーの実施例1)
四ッロフラスコに攪拌装置と温度計と冷却装置を取り付け、へキサメチレンジイソシアネートのヌレート化物(旭化成工業(株)社製の商品名:デュラネートTPA−100)546.Og、および分子量550のメトキシポリエチレングリコール(日本油脂(株)社製の商品名:ユニオックスM−550[水酸基価100.3])559.Ogおよびジブチル錫マレート(三共有機合成(株)社製の商品名:stann SB−65)0.435gを加え、50℃に加熱した。反応が開始すると激しく発熱するため随時冷却した。発熱がほぼなくなったところで80℃に加熱し、1時間反応させた後冷却した。ついで、ペンタエリスリトールトリアクリレート(共栄社化学(株)社製の商品名:ライトアクリレートPE−3A[水酸基価115.4])1069gを加え60℃まで加熱した。反応が開始すると激しく発熱するため随時冷却した。発熱がほぼなくなったところで80℃に加熱し、2時間反応させてウレタンアクリレートオリゴマーを得た。このオリゴマーの赤外吸収スペクトルを測定したところ、イソシアネート基の吸収スペクトル(2280cm−1)が消失しており、反応が終了してオリゴマーを生成していることが確認できた。
【0030】
(オリゴマーの実施例2)
ペンタエリスリトールトリアクリレートに代えてジペンタエリスリトールペンタアクリレート(共栄社化学(株)社製の商品名:ライトアクリレートDPE−6A[水酸基価49.2])2508gとし、ジブチル錫マレートの量を0.723gにしたこと以外は、オリゴマーの実施例1と同様にしてウレタンアクリレートオリゴマーを得た。このオリゴマーの赤外吸収スペクトルを測定したところ、イソシアネート基の吸収スペクトル(2280cm−1)が消失しており、反応が終了してオリゴマーを生成していることが確認できた。
【0031】
(オリゴマーの実施例3)
四ッロフラスコに攪拌装置と温度計と冷却装置とを取り付け、ヘキサメチレンジイソシアネートのヌレート化物(旭化成工業(株)社製の商品名:デュラネートTPA−100)546.Ogおよびペンタエリスリトールトリアクリレート(共栄社化学(株)社製の商品名:ライトアクリレートPE−3A[水酸基価115.4])486g、ジブチル錫マレート(三共有機合成(株)社製の商品名:stann SB−65)0.445gを加え、50℃に加熱した。反応が開始すると激しく発熱するため随時冷却した。発熱がほぼなくなったところで80℃に加熱し、1時間反応させた後冷却した。ついで、アクリル酸エチレンオキサイド9モル付加物(日本油脂(株)社製の商品名:ブレンマーAE−350[水酸基価103.5])1192gを加え60℃に加熱した。反応が開始すると激しく発熱するため随時冷却した。発熱がほぼなくなったところで80℃に加熱し、2時間反応させ、ウレタンアクリレートオリゴマーを得た。このオリゴマーの赤外吸収スペクトルを測定したところ、イソシアネート基の吸収スペクトル(2280cm−1)が消失しており、反応が終了してオリゴマーを生成していることが確認できた。
【0032】
(オリゴマーの実施例4)
ペンタエリスリトールトリアクリレートの量を972g、アクリル酸のエチレンオキサイド9モル付加物の量を596g、ジブチル錫マレートの量を0.423gに変えたこと以外は、オリゴマーの実施例3と同様にしてウレタンアクリレートオリゴマーを得た。このオリゴマーの赤外吸収スペクトルを測定したところ、イソシアネート基の吸収スペクトル(2280cm−1)が消失しており、反応が終了してオリゴマーを生成していることが確認できた。
【0033】
(オリゴマーの実施例5)
四ッロフラスコに攪拌装置と温度計と冷却装置とを取り付け、モノエチレングリコール31.Og、ヘキサメチレンジイソシアネートのヌレート化物(旭化成工業(株)社製の商品名:デュラネートTPA−100)546.Ogおよびジブチル錫マレート(三共有機合成(株)社製の商品名:stann SB−65)0.333gを加え、50℃に加熱した。反応が開始すると激しく発熱するため随時冷却した。発熱がほぼなくなったところで80℃に加熱し、1時間反応させた後冷却した。次いで、メトキシポリエチレングリコール分子量550(日本油脂(株)社製の商品名:ユニオックスM−550[水酸基価100.3])372.7gを加え再び50℃まで加熱した。反応が開始すると激しく発熱するため随時冷却した。発熱がほぼなくなったところで80℃に加熱し、1時間反応させた後冷却した。ついで、ペンタエリスリトールトリアクリレート(共栄社化学(株)社製の商品名:ライトアクリレートPE−3A[水酸基価115.4])712.8gを加え60℃まで加熱した。反応が開始すると激しく発熱するため随時冷却した。発熱がほぼなくなったところで80℃に加熱し、2時間反応させてウレタンアクリレートオリゴマーを得た。このオリゴマーの赤外吸収スペクトルを測定したところ、イソシアネート基の吸収スペクトル(2280cm−1)が消失しており、反応が終了してオリゴマーを生成していることが確認できた。
【0034】
(オリゴマーの実施例6)
四ッロフラスコに攪拌装置と温度計と冷却装置とを取り付け、モノエチレングリコール31.0g、ヘキサメチレンジイソシアネートのヌレート化物(旭化成工業(株)社製の商品名:デュラネートTPA−100)546.Ogおよびジブチル錫マレート(三共有機合成(株)社製の商品名:stann SB−65)0.339gを加え、50℃に加熱した。反応が開始すると激しく発熱するため随時冷却した。発熱がほぼなくなったところで80℃に加熱し、1時間反応させた後冷却した。ついで、ペンタエリスリトールトリアクリレート(共栄社化学(株)社製の商品名:ライトアクリレートPE−3A[水酸基価115.4])324.Ogを加え、再び50℃に加熱した。反応が開始すると激しく発熱するため随時冷却した。発熱がほぼなくなったところで80℃に加熱し、1時間反応させた後冷却した。ついで、アクリル酸エチレンオキサイド9モル付加物(日本油脂(株)社製の商品名:ブレンマーAE−350[水酸基価103.5])794.9gを加え60℃に加熱した。反応が開始すると激しく発熱するため随時冷却した。発熱がほぼなくなったところで80℃に加熱し、2時間反応させウレタンアクリレートオリゴマーを得た。このオリゴマーの赤外吸収スペクトルを測定したところ、イソシアネート基の吸収スペクトル(2280cm−1)が消失しており、反応が終了してオリゴマーを生成していることが確認できた。
【0035】
(比較例1)
四ッロフラスコに攪拌装置と温度計と冷却装置とを取り付け、ヘキサメチレンジイソシアネートのヌレート化物(旭化成工業(株)社製の商品名:デュラネートTPA−100)546.Og、ペンタエリスリトールトリアクリレート(共栄社化学(株)社製の商品名:ライトアクリレートPE−3A[水酸基価115.4])1603.8gおよびジブチル錫マレート(三共有機合成(株)社製の商品名:stann SB−65)0.430gを加え、50℃に加熱した。反応が開始すると激しく発熱するため随時冷却した。発熱がほぼなくなったところで80℃に加熱し、2時間反応させてウレタンアクリレートオリゴマーを得た。
【0036】
(比較例2)
ペンタエリスリトールトリアクリレートをアクリル酸エチレンオキサイド9モル付加物(日本油脂(株)社製の商品名:ブレンマーAE−350[水酸基価103.5])1788.6gに替えたこと、およびジブチル錫マレートの量を0.467gとしたこと以外は、比較例1と同様にしてウレタンアクリレートオリゴマーを得た。
【0037】
(比較例3)
四ッロフラスコに攪拌装置と温度計を取り付け、ヘキサメチレンジイソシアネートのヌレート化物(旭化成工業(株)社製の商品名:デュラネートTPA−100)546.Ogおよびメトキシポリエチレングリコール分子量550(日本油脂(株)社製の商品名:ユニオックスM−550[水酸基価100.3])1118.Ogおよびジブチル錫マレート(三共有機合成(株)社製の商品名:stann SB−65)0.440gを加え、50℃まで加熱した。反応が開始すると激しく発熱するため随時冷却した。発熱がほぼなくなったところで80℃まで加熱し、1時間反応させた後冷却した。ついで、ペンタエリスリトールトリアクリレート(共栄社化学(株)社製の商品名:ライトアクリレートPE−3A[水酸基価115.4])534.6gを加え60℃に加熱した。反応が開始すると激しく発熱するため随時冷却した。発熱がほぼなくなったところで80℃に加熱し、2時間反応させてウレタンアクリレートオリゴマーを得た。
【0038】
上記実施例および比較例で得られたオリゴマーを含むコーティング剤組成物を試作し、架橋重合させてコーティング層を形成した例を、コーティング剤組成物の実施例A〜Cに示す。
【0039】
(コーティング剤組成物の実施例A)
オリゴマーの実施例1〜6、比較例1〜3で得られたウレタン(メタ)アクリレートオリゴマー100重量部、光重合開始剤である2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン(メルクジャパン(株)社製の商品名:イルガキュア1173)3重量部を混合し、コーティング剤組成物を得た。
【0040】
この組成物をガラス板に約20μmの厚さで塗布し、このガラス板を6m/minのスピードのコンベアーに積載し、80W/cmの高圧水銀灯により高さ10cmの位置から5回紫外線を照射して架橋重合させて、硬化重合体を含むコーティング層を形成した。得られたコーティング層について、耐擦傷性、防曇性、および帯電防止性の試験を行った。耐擦傷性の試験は、得られたコーティング層に約1kg重の負荷をかけたスチールウール(#0000)で10往復、擦ることにより行った。目視により観察したとき、傷が付かなかったものを◎、ほとんど傷が付かなかったものを○、少し傷が付いたものを△、傷が付いたものを×とする4段階で評価した。
【0041】
防曇性の試験は、得られたコーティング層を温度20℃、湿度50%の雰囲気下に12時間以上放置した後、約10cmの距離から呼気を吹き付けることにより行った。目視により観察したとき、曇らなかったものを◎、ほとんど曇らなかったものを○、曇るがすぐに曇りがとれたものを△、曇ったものを×とする4段階で評価した。
【0042】
帯電防止性の試験は、得られたコーティング層を温度20℃、湿度50%の雰囲気下に12時間以上放置し、コーティング層表面を、100%の綿製の布で約1kg重の負荷をかけて20往復、擦った後、タバコの灰を敷きつめたバットの上方から、コーティング層表面をタバコの灰に近づけ、タバコの灰がコーティング層表面に吸着し始めた時、コーティング層とタバコの灰との距離を測定した。
結果を表1に示す。
【0043】
(コーティング剤組成物の実施例B)
オリゴマーの実施例1〜6で得られたウレタンアクリレートオリゴマー100重量部、カチオン型帯電防止剤アルキロイルアミノプロピルジメチルー2−ヒドロキシエチルアンモニウム塩(日本油脂(株)製の商品名:ニューエレガンAI[固形分濃度52.0%])1.92重量部(固形分換算で1重量部)、光重合開始剤3重量部を混合し、コーティング剤組成物を得た。このコーティング剤組成物をガラス板に約30μmの厚さで塗布し、以下コーティング剤組成物の実施例Aと同様にして、硬化重合体を含むコーティング層を形成した。このコーティング層について、実施例Aと同様に耐擦傷性、防曇性、および帯電防止性の試験を行った結果を表1に示す。
【0044】
(コーティング剤組成物の実施例C)
オリゴマーの実施例1〜6で得られたウレタンアクリレートオリゴマー100重量部、カチオン型帯電防止剤を固形分換算で1重量部、(メタ)アクリレートまたはビニル化合物としてメタクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウムクロライド(共栄社化学(株)製の商品名:ライトエステルDQ−100)3重量部、光重合開始剤3重量部を混合し、コーティング剤組成物を得た。このコーティング剤組成物をガラス板に約30μmの厚さで塗布し、以下コーティング剤組成物の実施例Aと同様にして、硬化重合体を含むコーティング層を形成した。このコーティング層について、実施例Aと同様に耐擦傷性、防曇性、および帯電防止性の試験を行った結果を表1に示す。
【0045】
【表1】
Figure 0004989813
【0046】
表1から明らかなように、実施例1〜6のウレタン(メタ)アクリレートオリゴマーを含むコーティング剤組成物を架橋重合させると、耐擦傷性と帯電防止性に優れたコーティング層が形成される。
【0047】
【発明の効果】
以上、詳細に説明したように本発明のウレタン(メタ)アクリレートオリゴマーは、耐擦傷性に優れた帯電防止性コーティング剤の成分である。これを含有するコーティング剤組成物を紫外線照射により重合させると、コーティング層が形成される。コーティング層は、耐擦傷性に優れ帯電防止性を有しているので、プラスチック等の基材表面の保護、吸埃の防止をすることができる。また、防曇性が優れており、プラスチック類だけでなく眼鏡、鏡等の防曇にも利用できる。

Claims (11)

  1. 下記式(1)
    Figure 0004989813
    (式中、RO−は片末端水酸基含有ポリアルキレングリコール化合物または(メタ)アクリル酸アルキレンオキサイド付加化合物の脱水素残基、−R−はイソシアネート化合物の脱イソシアネート基残基、RO−は水酸基含有(メタ)アクリレート化合物の脱水素残基、m,n=1〜50の整数。ただし、前記R O−が前記片末端水酸基含有ポリアルキレングリコール化合物の脱水素残基であるときm≦n。)で表されるウレタン(メタ)アクリレートオリゴマーの100重量部と、
    アクリル酸アミド類、アルキル(メタ)アクリレート類、アミノアルキル(メタ)アクリレート類、アミノアルキル(メタ)アクリレートの4級塩類、アルコキシポリアルキレングリコール(メタ)アクリレート類、ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート類、ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレートの酸無水物付加物類、ポリアルキレングリコールジ(メタ)アクリレート類、アルキルジオールジ(メタ)アクリレート類、ポリオールポリ(メタ)アクリレート類及びアルキレンオキサイド付加ポリオールポリ(メタ)アクリレート類から選ばれる少なくとも一種類の(メタ)アクリル酸化合物と、酢酸ビニル、N−ビニルアセトアミド、ビニルピロリドン、ビニルアルキルエーテル類、ビニルスルホン酸及びビニルスルホン酸の塩類から選ばれる少なくとも一種類のビニル基含有化合物とのいずれかの0.1〜50重量部と、
    光重合開始剤の0.01〜10重量部との重合成分、
    第四級アンモニウム塩のカチオン型帯電防止剤と、脂肪族スルホン酸塩、高級アルコール硫酸エステル塩、高級アルコールアルキレンオキサイド付加物硫酸エステル塩、高級アルコールリン酸エステル塩、高級アルコールアルキレンオキサイド付加物リン酸エステル塩から選ばれる少なくとも一種類のアニオン型帯電防止剤との何れかの帯電防止剤の0.01〜10重量部を、
    無溶媒で、含むことを特徴とするコーティング剤組成物。
  2. 前記イソシアネート化合物が、ジイソシアネート類、またはジイソシアネート単量体の重縮合したポリイソシアネート類であることを特徴とする請求項1に記載のコーティング剤組成物。
  3. 前記イソシアネート化合物が、別なイソシアネート基にアルコール化合物の付加したウレタン構造および/または別なイソシアネート基にアミン化合物の付加したウレア構造を有していることを特徴とする請求項1に記載のコーティング剤組成物。
  4. 前記片末端水酸基含有ポリアルキレングリコール化合物が、アルコキシポリアルキレングリコール類であることを特徴とする請求項1に記載のコーティング剤組成物。
  5. 前記(メタ)アクリル酸アルキレンオキサイド付加化合物が、(メタ)アクリル酸をアルキレンオキサイド付加、またはポリアルキレングリコールのモノ(メタ)アクリレート化されたものであることを特徴とする請求項1に記載のコーティング剤組成物。
  6. 前記水酸基含有(メタ)アクリレート化合物が、ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート類、ポリオール(メタ)アクリレート類、またはアルキレンオキサイド付加ポリオール(メタ)アクリレート類であることを特徴とする請求項1に記載のコーティング剤組成物。
  7. 前記ウレタン(メタ)アクリレートオリゴマーと、前記帯電防止剤と、前記(メタ)アクリル酸化合物または前記ビニル基含有化合物と、光重合開始剤とからなることを特徴とする請求項6に記載のコーティング剤組成物。
  8. 請求項1に記載のコーティング剤組成物を製造する方法であって、
    (m+n)個のイソシアネート基を有するイソシアネート化合物1モル比に(メタ)アクリル酸アルキレンオキサイド付加化合物mモル比(ただし、m≦n。)または片末端水酸基含有ポリアルキレングリコール化合物mモル比と、水酸基含有(メタ)アクリレート化合物nモル比とを反応させて前記式(1)に記載のウレタン(メタ)アクリレートオリゴマーを製し、その100重量部と、
    アクリル酸アミド類、アルキル(メタ)アクリレート類、アミノアルキル(メタ)アクリレート類、アミノアルキル(メタ)アクリレートの4級塩類、アルコキシポリアルキレングリコール(メタ)アクリレート類、ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート類、ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレートの酸無水物付加物類、ポリアルキレングリコールジ(メタ)アクリレート類、アルキルジオールジ(メタ)アクリレート類、ポリオールポリ(メタ)アクリレート類及びアルキレンオキサイド付加ポリオールポリ(メタ)アクリレート類から選ばれる少なくとも一種類の(メタ)アクリル酸化合物と、酢酸ビニル、N−ビニルアセトアミド、ビニルピロリドン、ビニルアルキルエーテル類、ビニルスルホン酸及びビニルスルホン酸の塩類から選ばれる少なくとも一種類のビニル基含有化合物との何れかの0.1〜50重量部と、
    光重合開始剤の0.01〜10重量部との重合成分、
    第四級アンモニウム塩のカチオン型帯電防止剤と、脂肪族スルホン酸塩、高級アルコール硫酸エステル塩、高級アルコールアルキレンオキサイド付加物硫酸エステル塩、高級アルコールリン酸エステル塩及び高級アルコールアルキレンオキサイド付加物リン酸エステル塩から選ばれる少なくとも一種類のアニオン型帯電防止剤とのいずれかの帯電防止剤の0.01〜10重量部を、
    無溶媒下、混合することを特徴とするコーティング剤組成物の製造方法。
  9. 請求項のいずれかに記載のコーティング剤組成物が架橋重合した硬化重合体を含むコーティング層。
  10. 前記コーティング剤組成物が基材に塗布され活性エネルギー線照射により架橋重合されて形成されたことを特徴とする請求項9に記載のコーティング層。
  11. 前記基材が、プラスチック、ガラス、紙、木材、又はセメントで形成されていることを特徴とする請求項10に記載のコーティング層。
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