JP2000264939A - ウレタン(メタ)アクリレートオリゴマーおよびそれを含有する帯電防止性コーティング剤組成物 - Google Patents

ウレタン(メタ)アクリレートオリゴマーおよびそれを含有する帯電防止性コーティング剤組成物

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JP2000264939A JP11068025A JP6802599A JP2000264939A JP 2000264939 A JP2000264939 A JP 2000264939A JP 11068025 A JP11068025 A JP 11068025A JP 6802599 A JP6802599 A JP 6802599A JP 2000264939 A JP2000264939 A JP 2000264939A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】耐擦傷性に優れた帯電防止性コーティング剤の
成分である、新規なウレタン(メタ)アクリレートオリ
ゴマー、およびそれを含有するコーティング剤組成物を
提供する。 【解決手段】ウレタン(メタ)アクリレートオリゴマー
は、下記式(1) 【化5】 (式中、RO−は片末端水酸基含有ポリアルキレング
リコール化合物または(メタ)アクリル酸アルキレンオ
キサイド付加化合物の脱水素残基、−R−はイソシア
ネート化合物の脱イソシアネート基残基、RO−は水
酸基含有(メタ)アクリレート化合物の脱水素残基、
m,n=1〜50の整数)で表される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、帯電防止性コーテ
ィング層を形成するために用いられる、新規なウレタン
(メタ)アクリレートオリゴマー、およびそれを含有す
るコーティング剤組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】プラスチック成形品は軽量性や透明性に
優れ、成形加工が容易で経済的なため幅広く用いられて
いる反面、プラスチック成形品は柔らかく擦傷し易い。
またプラスチック成形品は、電気伝導性が低いので静電
気を蓄積させ易く、塵や挨が付着し易いため、帯電防止
剤をプラスチックに練り込んだり表面に塗布している。
しかし、従来、プラスチックを保護するための耐擦傷性
と、帯電防止性との双方が優れたコーティング剤はなか
った。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前記の課題を
解決するためなされたもので、耐擦傷性に優れた帯電防
止性コーティング剤の成分である、新規なウレタン(メ
タ)アクリレートオリゴマー、およびそれを含有するコ
ーティング剤組成物を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めになされた本発明のウレタン(メタ)アクリレートオ
リゴマーは、下記式(1)
【0005】
【化2】
【0006】(式中、RO−は片末端水酸基含有ポリ
アルキレングリコール化合物または(メタ)アクリル酸
アルキレンオキサイド付加化合物の脱水素残基、−R
−はイソシアネート化合物の脱イソシアネート基残基、
O−は水酸基含有(メタ)アクリレート化合物の脱
水素残基、m,n=1〜50の整数)で表される。
【0007】イソシアネート化合物が、ジイソシアネー
ト類、またはジイソシアネート単量体の重縮合したポリ
イソシアネート類であることが好ましい。ジイソシアネ
ート類にはたとえば、2,4−トルエンジイソシアネー
ト、2,6−トルエンジイソシアネート、イソホロンジ
イソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、ジ
フェニルメタンジイソシアネート、(o-、m-、または
p-)キシレンジイソシアネート、メチレンビス(シク
ロヘキシルイソシアネート)、トリメチルヘキサメチレ
ンジイソシアネート、シクロヘキサン−1,3−ジメチ
レンジイソシアネート、シクロヘキサン−1,4−ジメ
チレンイソシアネート、1,5−ナフタレンジイソシア
ネート、ノルボルナンジイソシアネートが挙げられ、ジ
イソシアネート単量体の重縮合したポリイソシアネート
類にはたとえばヘキサメチレンジイソシアネートのヌレ
ート化物、イソホロンジイソシアネートのヌレート化
物、トリレンジイソシアネートのヌレート化物、および
これらジイソシアネートのビュレット化物が挙げられ
る。1分子中にイソシアネート基を3つ以上有する、ヘ
キサメチレンジイソシアネートのヌレート化物、イソホ
ロンジイソシアネートのヌレート化物、トリレンジイソ
シアネートのヌレート化物がより好ましい。
【0008】イソシアネート化合物が、別なイソシアネ
ート基にアルコール化合物の付加したウレタン構造およ
び/または別なイソシアネート基にアミン化合物の付加
したウレア構造を有していてもよい。アルコール化合物
やアミン化合物が付加していると、イソシアネート化合
物の1分子あたりの官能基数を増大させることができ
る。アルコール化合物には、たとえばエチレングリコー
ル、プロピレングリコール、テトラメチレングリコー
ル、グリセリン、トリメチロールプロパン、ペンタエリ
スリト−ルが挙げられる。アミン化合物には、たとえば
ジアミノエタン、ジアミノプロパン、テトラメチレンジ
アミンが挙げられる。これらアルコール化合物やアミン
化合物は、硬化重合体の耐擦傷性を増大させるという観
点から、官能基あたりの分子量が小さいものを用いるこ
とが好ましい。
【0009】片末端水酸基含有ポリアルキレングリコー
ル化合物が、アルコキシポリアルキレングリコール類で
あることが好ましい。アルコキシポリアルキレングリコ
ール類には、たとえばメトキシポリエチレングリコー
ル、メトキシポリプロピレングリコール、メトキシポリ
テトラメチレングリコールが挙げられる。アルコキシポ
リアルキレングリコール類の分子量は任意に選択できる
が、100〜2000が好ましい。
【0010】(メタ)アクリル酸アルキレンオキサイド
付加化合物が、(メタ)アクリル酸をアルキレンオキサ
イド付加、またはポリアルキレングリコールのモノ(メ
タ)アクリレート化されたものであることが好ましい。
(メタ)アクリル酸のアルキレンオキサイド付加物類
は、エチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチ
レンオキサイドに代表されるアルキレンオキサイドを
(メタ)アクリル酸に付加させることによって得られ
る。ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコー
ル、ポリテトラメチレングリコールに代表されるポリア
ルキレングリコールからでも合成できる。(メタ)アク
リル酸アルキレンオキサイド付加化合物の分子量は任意
に選択できるが、100〜2000が好ましい。
【0011】水酸基含有(メタ)アクリレート化合物
が、ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート類、ポリ
オール(メタ)アクリレート類、またはアルキレンオキ
サイド付加ポリオール(メタ)アクリレート類であるこ
とが好ましい。ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレー
ト類には、たとえばヒドロキシエチル(メタ)アクリレ
ート、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、ヒド
ロキシブチル(メタ)アクリレート、ヒドロキシフェノ
キシプロピル(メタ)アクリレートが挙げられ、ポリオ
ール(メタ)アクリレート類には、たとえばグリセリン
ジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパンジ
(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メ
タ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メ
タ)アクリレートが挙げられ、アルキレンオキサイド付
加ポリオール(メタ)アクリレート類には、たとえばア
ルキレンオキサイド付加トリメチロールプロパンジ(メ
タ)アクリレート、アルキレンオキサイド付加ペンタエ
リスリトールトリ(メタ)アクリレート、アルキレンオ
キサイド付加ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)ア
クリレートが挙げられる。
【0012】本発明の前記式(1)に記載のウレタン
(メタ)アクリレートオリゴマーの製造方法は、(m+
n)個のイソシアネート基を有するイソシアネート化合
物1モル比に、片末端水酸基含有ポリアルキレングリコ
ール化合物または(メタ)アクリル酸アルキレンオキサ
イド付加化合物mモル比と、水酸基含有(メタ)アクリ
レート化合物nモル比とを反応させるものである。片末
端水酸基含有ポリアルキレングリコール化合物または
(メタ)アクリル酸のアルキレンオキサイド付加化合物
のモル比と、水酸基含有(メタ)アクリレート化合物の
モル比との比率は任意であってもよい。
【0013】ウレタン(メタ)アクリレートオリゴマー
に光重合開始剤を添加し紫外線照射により架橋重合して
得られる硬化重合体は、耐擦傷性と弱い帯電防止効果と
を有している。重合性官能基を持たない片末端水酸基含
有ポリアルキレングリコール化合物を用いこの化合物の
比率を多くした場合、架橋重合させた時に硬化性が低下
するだけでなく硬度も低下してしまう。そのため片末端
水酸基含有ポリアルキレングリコール化合物のモル比
は、水酸基含有(メタ)アクリレート化合物のモル比以
下であることが好ましい。ポリアルキレングリコール鎖
の分子量が大きいほど、架橋重合させた時に帯電防止効
果は増大するが硬度は低下する。水酸基含有(メタ)ア
クリレート化合物の官能基の数が多いほど、架橋重合さ
せた時に硬度が増大し、逆に少ないほど硬度は低下す
る。これらを調整することにより、適切な硬度の硬化重
合体を得る。
【0014】本発明のコーティング剤組成物は、前記ウ
レタン(メタ)アクリレートオリゴマー100重量部、
帯電防止剤0.01〜10重量部、光重合開始剤0.0
1〜10重量部を含んでいる。帯電防止剤を含んでいる
と、架橋重合させたときに硬化重合体の有する帯電防止
効果と相乗的作用し、帯電防止効果が著しく向上する。
帯電防止剤が前記範囲より少ないと、架橋重合させたと
きに十分な帯電防止効果が得られず、逆に帯電防止剤が
前記範囲より多いと硬化重合体から漏失するため、経時
的に帯電防止効果が低下してしまう。帯電防止剤は0.
1〜5重量部であると一層好ましい。
【0015】帯電防止剤が、第四級アンモニウム塩のカ
チオン型帯電防止剤、脂肪族スルホン酸塩、高級アルコ
ール硫酸エステル塩、高級アルコールアルキレンオキサ
イド付加物硫酸エステル塩、高級アルコールリン酸エス
テル塩、高級アルコールアルキレンオキサイド付加物リ
ン酸エステル塩から選ばれる少なくとも一種類のアニオ
ン型帯電防止剤、高級アルコールアルキレンオキサイド
付加物、ポリアルキレングリコール脂肪酸エステルから
選ばれる少なくとも一種類のノニオン型帯電防止剤のい
ずれかであることが好ましい。帯電防止剤がカチオン型
帯電防止剤であると、帯電防止効果が一層向上するた
め、より好ましい。
【0016】コーティング剤組成物は、(メタ)アクリ
ル酸化合物またはビニル基含有化合物0.1〜50重量
部を含んでいることが一層好ましい。1〜10重量部で
あるとより一層好ましい。
【0017】(メタ)アクリル酸化合物が、アクリル酸
アミド類、アルキル(メタ)アクリレート類、アミノア
ルキル(メタ)アクリレート類、アミノアルキル(メ
タ)アクリレートの4級塩類、アルコキシポリアルキレ
ングリコール(メタ)アクリレート類、ヒドロキシアル
キル(メタ)アクリレート類、ヒドロキシアルキル(メ
タ)アクリレートの酸無水物付加物類、ポリアルキレン
グリコールジ(メタ)アクリレート類、アルキルジオー
ルジ(メタ)アクリレート類、ポリオールポリ(メタ)
アクリレート類、アルキレンオキサイド付加ポリオール
ポリ(メタ)アクリレート類から選ばれる少なくとも一
種類、前記ビニル基含有化合物が酢酸ビニル、N−ビニ
ルアセトアミド、ビニルピロリドン、ビニルアルキルエ
ーテル類、ビニルスルホン酸、ビニルスルホン酸の塩類
から選ばれる少なくとも一種類から選ばれる少なくとも
一種類であることが好ましい。
【0018】アクリル酸アミド類には、たとえば(メ
タ)アクリロイルモルホリン、ジメチルアミノアルキル
(メタ)アクリルアミドが挙げられ、アミノアルキル
(メタ)アクリレート類には、たとえばジエチルアミノ
エチル(メタ)アクリレートが挙げられ、アミノアルキ
ル(メタ)アクリレートの4級塩類には、たとえばアル
キロイルアミノプロピルジメチル−2−ヒドロキシエチ
ルアンモニウム塩が挙げられ、アルキル(メタ)アクリ
レート類には、たとえばメチル(メタ)アクリレート、
エチル(メタ)アクリレート、プロピル(メタ)アクリ
レートが挙げられ、アルコキシポリアルキレングリコー
ル(メタ)アクリレート類には、たとえばメトキシポリ
エチレングリコール(メタ)アクリレート、メトキシポ
リプロピレングリコール(メタ)アクリレートが挙げら
れ、ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート類には、
ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、ヒドロキシプ
ロピル(メタ)アクリレートが挙げられ、ヒドロキシア
ルキル(メタ)アクリレートの酸無水物付加物には、た
とえばヒドロキシエチル(メタ)アクリレート無水フタ
ル酸付加物、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート無
水コハク酸付加物、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレ
ートテトラヒドロ無水フタル酸付加物、ヒドロキシエチ
ル(メタ)アクリレートヘキサヒドロ無水フタル酸付加
物、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート無水フタ
ル酸付加物、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート
無水コハク酸付加物、ヒドロキシプロピル(メタ)アク
リレートテトラヒドロ無水フタル酸付加物、ヒドロキシ
プロピル(メタ)アクリレートヘキサヒドロ無水フタル
酸付加物が挙げられ、ポリアルキレングリコールジ(メ
タ)アクリレート類には、たとえばポリエチレングリコ
ールジ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコー
ルジ(メタ)アクリレートが挙げられ、アルキルジオー
ルジ(メタ)アクリレート類には、たとえばブタンジオ
ールジ(メタ)アクリレート、へキサンジオールジ(メ
タ)アクリレートが挙げられ、ポリオールポリ(メタ)
アクリレート類には、たとえばトリメチロールプロパン
トリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ
(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ
(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールへキサ
(メタ)アクリレートが挙げられ、アルキレンオキサイ
ド付加ポリオールポリ(メタ)アクリレート類には、た
とえばアルキレンオキサイド付加トリメチロールプロパ
ントリ(メタ)アクリレート、アルキレンオキサイド付
加ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ア
ルキレンオキサイド付加ペンタエリスリトールテトラ
(メタ)アクリレートアルキレンオキサイド付加ペンタ
エリスリトールヘキサ(メタ)アクリレートが挙げられ
る。ビニルアルキルエーテル類には、たとえばメチルビ
ニルエーテル、エチルビニルエーテル、プロピルビニル
エーテル、アミルビニルエーテル、2−エチルヘキシル
ビニルエーテルが挙げられる。
【0019】(メタ)アクリル酸化合物またはビニル基
含有化合物が、帯電防止性を有する、(メタ)アクリロ
イルモルホリン、ビニルピロリドン、ジメチルアミノア
ルキル(メタ)アクリレート、ジメチルアミノアルキル
(メタ)アクリレートの四級塩、ジメチルアミノアルキ
ル(メタ)アクリルアミド、N−ビニルアセトアミド、
ビニルスルホン酸、及びビニルスルホン酸塩であると一
層好ましい。
【0020】本発明のコーティング層は、前記コーティ
ング剤組成物が架橋重合した硬化重合体を含んでいる。
【0021】コーティング層は、コーティング剤組成物
をプラスチック、ガラス、紙、木材、セメント等の基材
に塗布後、可視光線や紫外線の活性エネルギー線を照射
し架橋重合させることにより得ることができる。コーテ
ィング層は、耐擦傷性に優れ帯電防止性を有しているの
で、プラスチック等の基材表面の保護、吸埃の防止をす
ることができる。また、防曇性が優れており、プラスチ
ック類だけでなく眼鏡、鏡等の防曇にも利用できる。
【0022】
【実施例】以下、本発明の実施例を詳細に説明する。本
発明のウレタン(メタ)アクリレートオリゴマーは、具
体的には以下のようにして製造される。
【0023】(m+n)個のイソシアネート基を有する
イソシアネート化合物1モル比と、ROHで示される
片末端水酸基含有ポリアルキレングリコール化合物また
は(メタ)アクリル酸アルキレンオキサイド付加化合物
mモル比とを、ジブチル錫ジラウレート存在下、40〜
50℃で攪拌すると、ROHの水酸基とイソシアネー
ト基とが付加反応し、下記の化学反応式(2)に示す付
加物を形成する。
【0024】
【化3】
【0025】次いで、この付加物に、ROHで示され
る水酸基含有(メタ)アクリレート化合物nモル比を加
え50〜60℃で攪拌すると、ROHの水酸基とイソ
シアネート基とが付加反応し、化学反応式(3)に示す
ように、ウレタン(メタ)アクリレートオリゴマーが得
られる。
【0026】
【化4】
【0027】このウレタン(メタ)アクリレートオリゴ
マーに、帯電防止剤と光重合開始剤と(メタ)アクリル
酸化合物またはビニル基含有化合物とを加え、攪拌する
と粘稠性のコーティング剤組成物が得られる。この組成
物をそのままプラスチックやガラスの基材に塗布するこ
とが好ましいが、メタノール、エタノール、イソプロピ
ルアルコール、メチルエチルケトン、セロソルブアセテ
ートの有機溶媒に希釈し塗布してもよい。これに紫外線
照射すると、ウレタン(メタ)アクリレートオリゴマー
が、重合して不飽和基の架橋した硬化重合体となって、
基材表面にコーティング層を形成する。
【0028】上記実施例に従って本発明を適用するウレ
タン(メタ)アクリレートオリゴマーを製造した例をオ
リゴマーの実施例1〜6に、本発明を適用外のウレタン
オリゴマーを製造した例をオリゴマーの比較例1〜3に
示す。
【0029】(オリゴマーの実施例1)四ッロフラスコ
に攪拌装置と温度計と冷却装置を取り付け、へキサメチ
レンジイソシアネートのヌレート化物(旭化成工業
(株)社製の商品名:デュラネートTPA−100)5
46.Og、および分子量550のメトキシポリエチレ
ングリコール(日本油脂(株)社製の商品名:ユニオッ
クスM−550[水酸基価100.3])559.Og
およびジブチル錫マレート(三共有機合成(株)社製の
商品名:stann SB−65)0.435gを加
え、50℃に加熱した。反応が開始すると激しく発熱す
るため随時冷却した。発熱がほぼなくなったところで8
0℃に加熱し、1時間反応させた後冷却した。ついで、
ペンタエリスリトールトリアクリレート(共栄社化学
(株)社製の商品名:ライトアクリレートPE−3A
[水酸基価115.4])1069gを加え60℃まで
加熱した。反応が開始すると激しく発熱するため随時冷
却した。発熱がほぼなくなったところで80℃に加熱
し、2時間反応させてウレタンアクリレートオリゴマー
を得た。このオリゴマーの赤外吸収スペクトルを測定し
たところ、イソシアネート基の吸収スペクトル(228
0cm−1)が消失しており、反応が終了してオリゴマ
ーを生成していることが確認できた。
【0030】(オリゴマーの実施例2)ペンタエリスリ
トールトリアクリレートに代えてジペンタエリスリトー
ルペンタアクリレート(共栄社化学(株)社製の商品
名:ライトアクリレートDPE−6A[水酸基価49.
2])2508gとし、ジブチル錫マレートの量を0.
723gにしたこと以外は、オリゴマーの実施例1と同
様にしてウレタンアクリレートオリゴマーを得た。この
オリゴマーの赤外吸収スペクトルを測定したところ、イ
ソシアネート基の吸収スペクトル(2280cm−1
が消失しており、反応が終了してオリゴマーを生成して
いることが確認できた。
【0031】(オリゴマーの実施例3)四ッロフラスコ
に攪拌装置と温度計と冷却装置とを取り付け、ヘキサメ
チレンジイソシアネートのヌレート化物(旭化成工業
(株)社製の商品名:デュラネートTPA−100)5
46.Ogおよびペンタエリスリトールトリアクリレー
ト(共栄社化学(株)社製の商品名:ライトアクリレー
トPE−3A[水酸基価115.4])486g、ジブ
チル錫マレート(三共有機合成(株)社製の商品名:s
tann SB−65)0.445gを加え、50℃に
加熱した。反応が開始すると激しく発熱するため随時冷
却した。発熱がほぼなくなったところで80℃に加熱
し、1時間反応させた後冷却した。ついで、アクリル酸
エチレンオキサイド9モル付加物(日本油脂(株)社製
の商品名:ブレンマーAE−350[水酸基価103.
5])1192gを加え60℃に加熱した。反応が開始
すると激しく発熱するため随時冷却した。発熱がほぼな
くなったところで80℃に加熱し、2時間反応させ、ウ
レタンアクリレートオリゴマーを得た。このオリゴマー
の赤外吸収スペクトルを測定したところ、イソシアネー
ト基の吸収スペクトル(2280cm−1)が消失して
おり、反応が終了してオリゴマーを生成していることが
確認できた。
【0032】(オリゴマーの実施例4)ペンタエリスリ
トールトリアクリレートの量を972g、アクリル酸の
エチレンオキサイド9モル付加物の量を596g、ジブ
チル錫マレートの量を0.423gに変えたこと以外
は、オリゴマーの実施例3と同様にしてウレタンアクリ
レートオリゴマーを得た。このオリゴマーの赤外吸収ス
ペクトルを測定したところ、イソシアネート基の吸収ス
ペクトル(2280cm−1)が消失しており、反応が
終了してオリゴマーを生成していることが確認できた。
【0033】(オリゴマーの実施例5)四ッロフラスコ
に攪拌装置と温度計と冷却装置とを取り付け、モノエチ
レングリコール31.Og、ヘキサメチレンジイソシア
ネートのヌレート化物(旭化成工業(株)社製の商品
名:デュラネートTPA−100)546.Ogおよび
ジブチル錫マレート(三共有機合成(株)社製の商品
名:stann SB−65)0.333gを加え、5
0℃に加熱した。反応が開始すると激しく発熱するため
随時冷却した。発熱がほぼなくなったところで80℃に
加熱し、1時間反応させた後冷却した。次いで、メトキ
シポリエチレングリコール分子量550(日本油脂
(株)社製の商品名:ユニオックスM−550[水酸基
価100.3])372.7gを加え再び50℃まで加
熱した。反応が開始すると激しく発熱するため随時冷却
した。発熱がほぼなくなったところで80℃に加熱し、
1時間反応させた後冷却した。ついで、ペンタエリスリ
トールトリアクリレート(共栄社化学(株)社製の商品
名:ライトアクリレートPE−3A[水酸基価115.
4])712.8gを加え60℃まで加熱した。反応が
開始すると激しく発熱するため随時冷却した。発熱がほ
ぼなくなったところで80℃に加熱し、2時間反応させ
てウレタンアクリレートオリゴマーを得た。このオリゴ
マーの赤外吸収スペクトルを測定したところ、イソシア
ネート基の吸収スペクトル(2280cm−1)が消失
しており、反応が終了してオリゴマーを生成しているこ
とが確認できた。
【0034】(オリゴマーの実施例6)四ッロフラスコ
に攪拌装置と温度計と冷却装置とを取り付け、モノエチ
レングリコール31.0g、ヘキサメチレンジイソシア
ネートのヌレート化物(旭化成工業(株)社製の商品
名:デュラネートTPA−100)546.Ogおよび
ジブチル錫マレート(三共有機合成(株)社製の商品
名:stann SB−65)0.339gを加え、5
0℃に加熱した。反応が開始すると激しく発熱するため
随時冷却した。発熱がほぼなくなったところで80℃に
加熱し、1時間反応させた後冷却した。ついで、ペンタ
エリスリトールトリアクリレート(共栄社化学(株)社
製の商品名:ライトアクリレートPE−3A[水酸基価
115.4])324.Ogを加え、再び50℃に加熱
した。反応が開始すると激しく発熱するため随時冷却し
た。発熱がほぼなくなったところで80℃に加熱し、1
時間反応させた後冷却した。ついで、アクリル酸エチレ
ンオキサイド9モル付加物(日本油脂(株)社製の商品
名:ブレンマーAE−350[水酸基価103.5])
794.9gを加え60℃に加熱した。反応が開始する
と激しく発熱するため随時冷却した。発熱がほぼなくな
ったところで80℃に加熱し、2時間反応させウレタン
アクリレートオリゴマーを得た。このオリゴマーの赤外
吸収スペクトルを測定したところ、イソシアネート基の
吸収スペクトル(2280cm−1)が消失しており、
反応が終了してオリゴマーを生成していることが確認で
きた。
【0035】(比較例1)四ッロフラスコに攪拌装置と
温度計と冷却装置とを取り付け、ヘキサメチレンジイソ
シアネートのヌレート化物(旭化成工業(株)社製の商
品名:デュラネートTPA−100)546.Og、ペ
ンタエリスリトールトリアクリレート(共栄社化学
(株)社製の商品名:ライトアクリレートPE−3A
[水酸基価115.4])1603.8gおよびジブチ
ル錫マレート(三共有機合成(株)社製の商品名:st
ann SB−65)0.430gを加え、50℃に加
熱した。反応が開始すると激しく発熱するため随時冷却
した。発熱がほぼなくなったところで80℃に加熱し、
2時間反応させてウレタンアクリレートオリゴマーを得
た。
【0036】(比較例2)ペンタエリスリトールトリア
クリレートをアクリル酸エチレンオキサイド9モル付加
物(日本油脂(株)社製の商品名:ブレンマーAE−3
50[水酸基価103.5])1788.6gに替えた
こと、およびジブチル錫マレートの量を0.467gと
したこと以外は、比較例1と同様にしてウレタンアクリ
レートオリゴマーを得た。
【0037】(比較例3)四ッロフラスコに攪拌装置と
温度計を取り付け、ヘキサメチレンジイソシアネートの
ヌレート化物(旭化成工業(株)社製の商品名:デュラ
ネートTPA−100)546.Ogおよびメトキシポ
リエチレングリコール分子量550(日本油脂(株)社
製の商品名:ユニオックスM−550[水酸基価10
0.3])1118.Ogおよびジブチル錫マレート
(三共有機合成(株)社製の商品名:stann SB
−65)0.440gを加え、50℃まで加熱した。反
応が開始すると激しく発熱するため随時冷却した。発熱
がほぼなくなったところで80℃まで加熱し、1時間反
応させた後冷却した。ついで、ペンタエリスリトールト
リアクリレート(共栄社化学(株)社製の商品名:ライ
トアクリレートPE−3A[水酸基価115.4])5
34.6gを加え60℃に加熱した。反応が開始すると
激しく発熱するため随時冷却した。発熱がほぼなくなっ
たところで80℃に加熱し、2時間反応させてウレタン
アクリレートオリゴマーを得た。
【0038】上記実施例および比較例で得られたオリゴ
マーを含むコーティング剤組成物を試作し、架橋重合さ
せてコーティング層を形成した例を、コーティング剤組
成物の実施例A〜Cに示す。
【0039】(コーティング剤組成物の実施例A)オリ
ゴマーの実施例1〜6、比較例1〜3で得られたウレタ
ン(メタ)アクリレートオリゴマー100重量部、光重
合開始剤である2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェ
ニルプロパン−1−オン(メルクジャパン(株)社製の
商品名:イルガキュア1173)3重量部を混合し、コ
ーティング剤組成物を得た。
【0040】この組成物をガラス板に約20μmの厚さ
で塗布し、このガラス板を6m/minのスピードのコ
ンベアーに積載し、80W/cmの高圧水銀灯により高
さ10cmの位置から5回紫外線を照射して架橋重合さ
せて、硬化重合体を含むコーティング層を形成した。得
られたコーティング層について、耐擦傷性、防曇性、お
よび帯電防止性の試験を行った。耐擦傷性の試験は、得
られたコーティング層に約1kg重の負荷をかけたスチ
ールウール(#0000)で10往復、擦ることにより
行った。目視により観察したとき、傷が付かなかったも
のを◎、ほとんど傷が付かなかったものを○、少し傷が
付いたものを△、傷が付いたものを×とする4段階で評
価した。
【0041】防曇性の試験は、得られたコーティング層
を温度20℃、湿度50%の雰囲気下に12時間以上放
置した後、約10cmの距離から呼気を吹き付けること
により行った。目視により観察したとき、曇らなかった
ものを◎、ほとんど曇らなかったものを○、曇るがすぐ
に曇りがとれたものを△、曇ったものを×とする4段階
で評価した。
【0042】帯電防止性の試験は、得られたコーティン
グ層を温度20℃、湿度50%の雰囲気下に12時間以
上放置し、コーティング層表面を、100%の綿製の布
で約1kg重の負荷をかけて20往復、擦った後、タバ
コの灰を敷きつめたバットの上方から、コーティング層
表面をタバコの灰に近づけ、タバコの灰がコーティング
層表面に吸着し始めた時、コーティング層とタバコの灰
との距離を測定した。結果を表1に示す。
【0043】(コーティング剤組成物の実施例B)オリ
ゴマーの実施例1〜6で得られたウレタンアクリレート
オリゴマー100重量部、カチオン型帯電防止剤アルキ
ロイルアミノプロピルジメチルー2−ヒドロキシエチル
アンモニウム塩(日本油脂(株)製の商品名:ニューエ
レガンAI[固形分濃度52.0%])1.92重量部
(固形分換算で1重量部)、光重合開始剤3重量部を混
合し、コーティング剤組成物を得た。このコーティング
剤組成物をガラス板に約30μmの厚さで塗布し、以下
コーティング剤組成物の実施例Aと同様にして、硬化重
合体を含むコーティング層を形成した。このコーティン
グ層について、実施例Aと同様に耐擦傷性、防曇性、お
よび帯電防止性の試験を行った結果を表1に示す。
【0044】(コーティング剤組成物の実施例C)オリ
ゴマーの実施例1〜6で得られたウレタンアクリレート
オリゴマー100重量部、カチオン型帯電防止剤を固形
分換算で1重量部、(メタ)アクリレートまたはビニル
化合物としてメタクリロイルオキシエチルトリメチルア
ンモニウムクロライド(共栄社化学(株)製の商品名:
ライトエステルDQ−100)3重量部、光重合開始剤
3重量部を混合し、コーティング剤組成物を得た。この
コーティング剤組成物をガラス板に約30μmの厚さで
塗布し、以下コーティング剤組成物の実施例Aと同様に
して、硬化重合体を含むコーティング層を形成した。こ
のコーティング層について、実施例Aと同様に耐擦傷
性、防曇性、および帯電防止性の試験を行った結果を表
1に示す。
【0045】
【表1】
【0046】表1から明らかなように、実施例1〜6の
ウレタン(メタ)アクリレートオリゴマーを含むコーテ
ィング剤組成物を架橋重合させると、耐擦傷性と帯電防
止性に優れたコーティング層が形成される。
【0047】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように本発明のウ
レタン(メタ)アクリレートオリゴマーは、耐擦傷性に
優れた帯電防止性コーティング剤の成分である。これを
含有するコーティング剤組成物を紫外線照射により重合
させると、コーティング層が形成される。コーティング
層は、耐擦傷性に優れ帯電防止性を有しているので、プ
ラスチック等の基材表面の保護、吸埃の防止をすること
ができる。また、防曇性が優れており、プラスチック類
だけでなく眼鏡、鏡等の防曇にも利用できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C09D 175/04 C09D 175/04 Fターム(参考) 4J011 PA36 PA45 PA46 PA90 PB26 PC02 QA03 QA06 QA12 QA13 QA17 QA33 QA38 QA39 QA40 QB24 SA61 TA08 UA01 VA01 WA02 4J027 AC02 AC08 AG03 AG04 AG08 AG09 AG10 AG13 AG23 AG24 AG27 AG28 AG34 BA07 BA08 BA13 BA14 BA15 BA19 BA23 CA26 CA27 CA29 CA33 CB10 CC04 CD08 4J038 DG211 FA161 FA281 GA03 GA11 KA03 KA12 LA01 NA11 NA20 PA17 PC03 PC04 PC06 PC08 PC10

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記式(1) 【化1】 (式中、RO−は片末端水酸基含有ポリアルキレング
    リコール化合物または(メタ)アクリル酸アルキレンオ
    キサイド付加化合物の脱水素残基、−R−はイソシア
    ネート化合物の脱イソシアネート基残基、RO−は水
    酸基含有(メタ)アクリレート化合物の脱水素残基、
    m,n=1〜50の整数)で表されるウレタン(メタ)
    アクリレートオリゴマー。
  2. 【請求項2】 前記イソシアネート化合物が、ジイソ
    シアネート類、またはジイソシアネート単量体の重縮合
    したポリイソシアネート類であることを特徴とする請求
    項1に記載のウレタン(メタ)アクリレートオリゴマ
    ー。
  3. 【請求項3】 前記イソシアネート化合物が、別なイ
    ソシアネート基にアルコール化合物の付加したウレタン
    構造および/または別なイソシアネート基にアミン化合
    物の付加したウレア構造を有していることを特徴とする
    請求項1に記載のウレタン(メタ)アクリレートオリゴ
    マー。
  4. 【請求項4】 前記片末端水酸基含有ポリアルキレン
    グリコール化合物が、アルコキシポリアルキレングリコ
    ール類であることを特徴とする請求項1に記載のウレタ
    ン(メタ)アクリレートオリゴマー。
  5. 【請求項5】 前記(メタ)アクリル酸アルキレンオ
    キサイド付加化合物が、(メタ)アクリル酸をアルキレ
    ンオキサイド付加、またはポリアルキレングリコールの
    モノ(メタ)アクリレート化されたものであることを特
    徴とする請求項1に記載のウレタン(メタ)アクリレー
    トオリゴマー。
  6. 【請求項6】 前記水酸基含有(メタ)アクリレート
    化合物が、ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート
    類、ポリオール(メタ)アクリレート類、またはアルキ
    レンオキサイド付加ポリオール(メタ)アクリレート類
    であることを特徴とする請求項1に記載のウレタン(メ
    タ)アクリレートオリゴマー。
  7. 【請求項7】 (m+n)個のイソシアネート基を有
    するイソシアネート化合物1モル比に、片末端水酸基含
    有ポリアルキレングリコール化合物または(メタ)アク
    リル酸アルキレンオキサイド付加化合物mモル比と、水
    酸基含有(メタ)アクリレート化合物nモル比とを反応
    させることを特徴とする前記式(1)に記載のウレタン
    (メタ)アクリレートオリゴマーの製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項1〜6のいずれかに記載のウレ
    タン(メタ)アクリレートオリゴマー100重量部、帯
    電防止剤0.01〜10重量部、光重合開始剤0.01
    〜10重量部を含むコーティング剤組成物。
  9. 【請求項9】 前記帯電防止剤が、第四級アンモニウ
    ム塩のカチオン型帯電防止剤、脂肪族スルホン酸塩、高
    級アルコール硫酸エステル塩、高級アルコールアルキレ
    ンオキサイド付加物硫酸エステル塩、高級アルコールリ
    ン酸エステル塩、高級アルコールアルキレンオキサイド
    付加物リン酸エステル塩から選ばれる少なくとも一種類
    のアニオン型帯電防止剤、高級アルコールアルキレンオ
    キサイド付加物、ポリアルキレングリコール脂肪酸エス
    テルから選ばれる少なくとも一種類のノニオン型帯電防
    止剤のいずれかであることを特徴をする請求項8に記載
    のコーティング剤組成物。
  10. 【請求項10】 (メタ)アクリル酸化合物またはビ
    ニル基含有化合物0.1〜50重量部を含むことを特徴
    とする請求項8に記載のコーティング剤組成物。
  11. 【請求項11】 前記(メタ)アクリル酸化合物が、
    アクリル酸アミド類、アルキル(メタ)アクリレート
    類、アミノアルキル(メタ)アクリレート類、アミノア
    ルキル(メタ)アクリレートの4級塩類、アルコキシポ
    リアルキレングリコール(メタ)アクリレート類、ヒド
    ロキシアルキル(メタ)アクリレート類、ヒドロキシア
    ルキル(メタ)アクリレートの酸無水物付加物類、ポリ
    アルキレングリコールジ(メタ)アクリレート類、アル
    キルジオールジ(メタ)アクリレート類、ポリオールポ
    リ(メタ)アクリレート類、アルキレンオキサイド付加
    ポリオールポリ(メタ)アクリレート類から選ばれる少
    なくとも一種類、前記ビニル基含有化合物が酢酸ビニ
    ル、N−ビニルアセトアミド、ビニルピロリドン、ビニ
    ルアルキルエーテル類、ビニルスルホン酸、ビニルスル
    ホン酸の塩類から選ばれる少なくとも一種類であること
    を特徴とする請求項10に記載のコーティング剤組成
    物。
  12. 【請求項12】 請求項8〜11のいずれかに記載の
    コーティング剤組成物が架橋重合した硬化重合体を含む
    コーティング層。
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