JP4986459B2 - 半導体集積回路装置 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体装置に関し、特に、複数の電源系を有する半導体集積回路等に適用して好適な構成の装置に関する。
近年、半導体装置は、多機能化が進み一つの半導体装置内に複数の電源系を備え、それらの電源系の各々には、一つまたは複数の回路を配置する場合がある。
また、アナログ回路とディジタル回路とが混在した半導体装置においては、ノイズの多いディジタル回路からアナログ回路に、ノイズが伝わることを防止するために、ディジタル回路とアナログ回路の各々に対して、独立した電源供給を行う(すなわち電源系を分離する)場合がある。
いずれの場合も、連携する各々の電源系の回路間で、信号線を介して、入出力信号の授受が行われ、異なる電源系の回路間での入出力信号の受け渡し部において、ESD(Electro-Static Discharge:静電気放電)印加時における破壊を防止することが必要である。
図25は、異なる電源系が複数存在するとき、それぞれの電源系の回路間で信号線を介して、入出力信号の受け渡しを行う従来の半導体装置の構成を示す図である(特許文献1参照)。
図25において、例えば第1の電源系に繋がる第1の回路は、アナログ回路(21)、出力回路(23)、入力保護回路(25)を備えたアナログ部で構成され、第2の電源系に繋がる第2の回路は、ディジタル回路(22)、入力回路(24)を備えたディジタル部で構成され、両者は信号線(S11)で接続されている。アナログ部は、高電位側電源端子(Vdd1)と低電位側電源端子(Vss1)から電源が供給され、ディジタル部は高電位側電源端子(Vdd2)と低電位側電源端子(Vss2)から電源が供給される。低電位側電源端子(Vss1)と低電位側電源端子(Vss2)間は保護素子(HK1)を介して接続されている。
この装置においては、例えば低電位側電源端子(Vss2)が接地され、高電位側電源端子(Vdd1)からESD印加された場合、出力回路(23)を構成するPMOSトランジスタは不定状態であるため、PMOSトランジスタを通して、信号線(S11)の電位が上昇し、入力回路(24)のNMOSトランジスタのソースは接地されているため、NMOSトランジスタのゲート−ソース間に、電位差Vgsが生じる。
このゲート−ソース間電圧Vgsは、ESD印加により発生する電位差であるため、入力回路(24)のNMOSトランジスタのゲート酸化膜の破壊電圧を越える可能性がある。よって、入力回路(24)のNMOSトランジスタのゲート酸化膜破壊を引き起こす可能性がある。
以上、低電位側電源端子(Vss2)が接地され、高電位側電源端子(Vdd1)からESD印加された場合の動作を説明したが、高電位側電源端子(Vdd2)が接地され、高電位側電源端子(Vdd1)からESD印加された場合にも、類似した動作で入力回路(24)のPMOSトランジスタのゲート酸化膜破壊を引き起こす可能性がある。
このような損傷を軽減するための対策として、図26に示すように、入力回路(54)を構成するNMOSトランジスタおよびPMOSトランジスタのゲート酸化膜破壊を防ぐ保護素子、例えばNMOSトランジスタ(HK3)を挿入する方法がある(特許文献1参照)。
NMOSトランジスタ(HK3)は、通常動作時には、オフ(OFF)しており、出力回路(53)と入力回路(54)間の信号の伝達には影響を与えない。
この装置において、例えば低電位側電源端子(Vss2)が接地され、高電位側電源端子(Vdd1)からESD印加された場合、出力回路(53)を構成するPMOSトランジスタを通じて、信号線(S11)の電位が上昇し、所定以上の電位差を超えると、NMOSトランジスタ(HK3)がオン(ON)し、信号線(S11)と低電位側電源端子(Vss2)がほぼ同電位になるため、入力回路(54)のNMOSトランジスタのゲート電位が過度に上昇してゲート酸化膜が破壊することを防ぐことができる。
特開平9−172146号公報(図25、図26等)
図26に示した構成において、NMOSトランジスタ(HK3)に流れる電流は、出力回路(53)のPMOSトランジスタのゲート幅等の回路の条件によっては、NMOSトランジスタ(HK3)の放電能力を超える電流が流れ込み、NMOSトランジスタ(HK3)自身が損傷する可能性がある。このため、安定したESD放電耐圧を得るには、出力回路のPMOSトランジスタより流れ込む電流に対して、破壊しないだけのゲート幅をもったNMOSトランジスタ(HK3)を配置する必要がある。
出力回路(53)のPMOSトランジスタより流れ込む電流は、そのPMOSトランジスタのサイズにより変わるが、最先端のLSIにおいては、微細化、高速化、低電圧化が進んでおり、NMOSトランジスタ(HK3)につく寄生容量が高速動作の応答性に影響を与える。このため、出力回路(53)のPMOSトランジスタのサイズに合わせて、NMOSトランジスタ(HK3)をむやみに大きくすることは難しい。
本願で開示される発明は、前記課題を解決するため、概略以下の構成とされる。
本発明に係る半導体集積回路装置は、複数の電源系の回路を含む半導体集積回路装置において、一の電源系へのESD等の異常電圧の印加時、前記一の電源系と他の電源系の回路間を接続する信号経路に流れ込む電流を抑制する回路を備えている。
本発明に係る半導体集積回路装置においては、異常電圧の印加時に、前記一の電源系において前記信号線に信号を出力する一のトランジスタから、前記他の電源系において前記信号線より信号を入力する他のトランジスタへ流入する電流を抑制する回路を備えている。本発明に係る半導体集積回路装置において、前記他の電源系における前記他のトランジスタに対して、前記他の電源系への異常電圧の印加時に前記他のトランジスタへ流入する電流を抑制する回路を備えた構成としてもよい。
本発明に係る半導体集積回路装置において、一の電源系より給電される出力回路と、前記出力回路と信号線を介して信号の受け渡しが行われ、前記一の電源系と異なる他の電源系より給電される入力回路と、を備え、ESD(Electro-Static discharge;静電気放電)の印加に対して前記信号線へ流れ込む電流を抑制する回路を備えている。
本発明において、前記出力回路と、前記一の電源系の高電位側電源端子、及び/又は、前記出力回路と前記一の電源系の低電位側電源端子との間に、制御端子に入力される信号により電流が可変に制御されるトランジスタを備え、通常動作時に、前記トランジスタをオン状態とし、ESD印加時に、前記トランジスタの制御端子の信号レベルを可変させ、前記信号線へ流れ込む電流を制限する制御回路を備えている。
本発明において、前記入力回路と前記他の電源系の高電位側電源端子、及び/又は、前記入力回路と前記他の電源系の低電位側電源端子との間に、制御端子に入力される信号により電流が可変に制御されるトランジスタを備え、通常動作時は、前記トランジスタをオン状態とし、ESD印加時には、前記トランジスタの制御端子の信号レベルを可変させる制御回路を備えている。
本発明において、前記信号線と前記高電位側電源端子、及び/又は、前記信号線と前記低電位側電源端子間には、トランジスタが縦積み2段以上配置されている。
本発明において、前記制御回路は、高電位側電源端子と低電位側電源端子間に配設された、容量と抵抗の直列回路を備え、前記容量と抵抗の接続点が前記トランジスタの制御端子に接続されている。あるいは、本発明において、前記制御回路は、高電位側電源端子と低電位側電源端子間に配設された、ダイオードと抵抗の直列回路を備え、前記ダイオードと抵抗の接続点が前記トランジスタの制御端子に接続されている。
本発明において、前記出力回路(前記入力回路)と高電位側電源端子、及び/又は、出力回路(入力回路)と低電位側電源端子との間に接続される前記トランジスタの1つの拡散層と、前記トランジスタの拡散層と逆導電型とされ、前記トランジスタの拡散層が形成されるウエルの電位を与えるタップとが、当接して配置されている構成としてもよい。
本発明において、前記出力回路が、出力が接続される前記信号線と、前記一の電源系の高電位側電源端子、及び、前記信号線と前記一の電源系の低電位側電源端子との間に第1及び第2のトランジスタをそれぞれ備え、通常動作時は、前記出力回路に入力され前記信号線に出力すべき入力信号に対応して、前記第1及び第2のトランジスタを相補にオン・オフするように、前記第1及び第2のトランジスタの制御端子へ供給される信号を生成し、前記一の電源系へのESD印加時には、前記第1のトランジスタ及び/又は前記第2のトランジスタの制御端子のレベルを可変制御し、ESD印加によって、前記出力回路から前記信号線へ流れ込む電流を制限する制御回路を備えた構成としてもよい。
本発明において、前記制御回路は、前記一の電源系の高位側電源端子と前記一の電源系の低電位側電源端子との間に配設された、容量と抵抗の直列回路を備え、前記容量と抵抗の接続点電位と、前記入力信号に基づき、前記接続点電位が、ESD印加を示さないレベルの場合には、前記入力信号が、前記第1の値のとき、前記第1のトランジスタをオンし、前記第2のトランジスタをオフする信号を生成し、前記入力信号が第2の値のとき、前記第1のトランジスタをオフし、前記第2のトランジスタをオンする信号を生成し、前記接続点電位が、ESD印加を示すレベルの場合、前記第1のトランジスタ及び/又は前記第2のトランジスタをオフ状態とする信号を、前記第1のトランジスタと第2のトランジスタの制御端子に出力する論理回路とを備えた構成としてもよい。
本発明によれば、ESD印加の際に、信号を出力するトランジスタを通して、入力の信号を受けるトランジスタへ流入する電流を抑制する構成としたことにより、静電気放電から入力の信号を受けるトランジスタのゲート酸化膜を保護する素子を削減するか、もしくは縮小可能としている。
また、本発明によれば、保護素子の寄生容量が低減され、高速動作の応答性の向上が見込まれる。
上記した本発明についてさらに詳細に説述すべく、添付図面を参照してこれを説明する。
<第1の実施の形態>
図1は、本発明の第1の実施の形態の回路構成を示す図である。図1において、第1の電源系は、電源端子VDD1と接地端子GND1から供給され、第2の電源系は、電源端子VDD2と接地端子GND2から供給される。
第1の電源系は、ESD保護素子E1と、出力インバータ回路I1と、出力インバータ回路I1と電源端子VDD1との間に直列接続されているPMOSトランジスタTP1と、を備えている。第2の電源系は、ESD保護素子E2と、入力インバータ回路I2を備えている。第1の電源系の出力インバータ回路I1の出力と第2の電源系に接続されている入力インバータ回路I2の入力とは、信号の受け渡しをする信号配線S1で接続されている。第1の電源系の接地端子GND1と第2の電源系の接地端子GND2との間は、ESD保護素子E3で接続されている。
次に、本発明の第1の実施の形態の動作について説明する。第1の電源系において出力インバータ回路I1は、NMOSトランジスタN1とPMOSトランジスタP1から構成されており、PMOSトランジスタP1と電源端子VDD1との間には、PMOSトランジスタTP1が接続されている。
図1において、例えば接地端子GND2を基準点として、電源端子VDD1にESD印加がされた場合、PMOSトランジスタTP1を配置しコントロールすることで、出力インバータ回路I1のPMOSトランジスタP1に流れ込む電流を抑制することができる。結果として、PMOSトランジスタP1を通して信号配線S1へ流れ込む電流を抑制し、入力インバータ回路I2のNMOSトランジスタN2のゲートとソースの間にかかる電位差Vgsを、NMOSトランジスタN2のゲート酸化膜の破壊する電圧以下に抑えることが可能となる。これにより、NMOSトランジスタN2のゲート破壊を防止し、安定したESD耐圧が得られる。
なお、電源端子VDD1にESD印加された電荷は、ESD保護素子E1、E3を介して、接地端子GND2に放電される。
図2は、図1を参照して説明した本発明の第1の実施の形態において、PMOSトランジスタTP1のゲートをコントロールする回路C1を設けた回路構成を示す図である。PMOSトランジスタTP1のゲートを制御するコントロール回路C1以外の構成は、図1と同様である。以下では、図1と同一部分の説明は適宜省略し、主に相違点について説明する。
図2を参照すると、コントロール回路C1は、PMOSトランジスタTP1のゲートと接地端子GND1との間に抵抗素子R1が接続され、PMOSトランジスタTP1のゲートと電源端子VDD1との間に容量素子Q1が接続され、抵抗素子R1と容量素子Q1は接続されている。
PMOSトランジスタTP1のゲートは、コントロール回路C1の抵抗素子R1を通り、接地端子GND1に接続されているため、通常動作時には、オン状態(導通状態)となり、回路動作に影響を与えない。
図2において、接地端子GND2を基準点として、電源端子VDD1にESD印加がされた場合、電源端子VDD1とPMOSトランジスタTP1のゲート間の容量素子Q1に電荷がチャージされる。
容量素子Q1にチャージされた電荷のカップリングによって、PMOSトランジスタTP1のゲート電位が上昇し、ソース電位と同電位になり、PMOSトランジスタTP1は、OFF状態となり、PMOSトランジスタP1に流れ込む電流を抑制することができる。その結果、PMOSトランジスタP1を通して信号配線S1に流れ込む電流を制限し、図1で説明したように、NMOSトランジスタN2のゲート酸化膜の破壊を防止することができる。
図3は、本発明の半導体装置の第1の実施の形態において、PMOSトランジスタTP1のゲートをコントロールする他の構成のコントロール回路C2を設けた回路構成を示す図である。コントロール回路C2の構成以外は、図1の構成と同一である。以下では、図1と同一部分の説明は適宜省略し、主に相違点について説明する。
図3を参照すると、コントロール回路C2は、PMOSトランジスタTP1のゲートと接地端子GND1との間に抵抗素子R1が接続され、PMOSトランジスタTP1のゲートと電源端子VDD1との間にダイオード素子D1が接続され、抵抗素子R1とダイオード素子D1は接続されている。
本実施例においては、図2に示した例と同様に、通常動作時には、PMOSトランジスタTP1はオン状態(導通状態)となり、回路動作に影響を与えない。
図3において、接地端子GND2を基準点として、電源端子VDD1にESD印加がされた場合、ダイオード素子D1のアバランシェブレイクダウンにより導通され、図2と同様に、PMOSトランジスタTP1はOFF状態となり、PMOSトランジスタP1に流れ込む電流を抑制することができる。結果として、PMOSトランジスタP1を通して信号配線S1に流れ込む電流を制限し、図1で説明したようにNMOSトランジスタN2のゲート酸化膜の破壊を防止することができる。
なお、本実施例では、第1の電源系の接地端子GND2と第2の電源系の接地端子GND2との間は、ESD保護素子E3で接続されている例を示したが、抵抗素子で接続されていても、又は、短絡していてもよい。
また、本実施例において、図2、図3のコントロール回路C1、C2は、1つのPMOSトランジスタTP1を制御する構成に限定されるものではない。例えば図4に示すように、コントロール回路C1(もしくはC2)が、複数の出力回路をコントロールするようにしていてもよい。図4に示す例では、コントロール回路C1の出力(容量Q1と抵抗R1の接続点)は、出力インバータ回路I1、I11と、電源間に接続されたPMOSトランジスタTP1、TP11のゲートに共通に接続されている。
また、図3のコントロール回路C2のダイオード素子D1は、NMOSトランジスタやPMOSトランジスタ、バイポーラトランジスタなどのPN接合部を有する素子であれば、任意の素子であってよいことは勿論である。
次に、図20のレイアウト図を参照して本実施例を説明する。PMOSトランジスタP1およびTP1は、例えば、図20の示すレイアウト平面図で構成される。なお、図20(a)では、出力インバータ回路I1のPMOSトランジスタP1(又は入力インバータ回路I2のPMOSトランジスタP2)のソース拡散層と、PMOSトランジスタTP1(TP2)のドレイン拡散層が離れており、コンタクトと第1配線層等の配線で相互接続されている。図20(b)では、出力インバータ回路I1のPMOSトランジスタP1(又は入力インバータ回路I2のPMOSトランジスタP2)のソース拡散層と、PMOSトランジスタTP1(TP2)のドレイン拡散層が共通である。
図20(a)、図20(b)に示すように、Nウェル電位をとるN型拡散層(Tap)は、PMOSトランジスタP1およびTP1を形成するP型拡散層と離して配置をすることが多い。PMOSトランジスタTP1は、前記したように、ESD印加された時にゲートをコントロールしてOFF状態にするため、その際には、ESD保護素子(図1のE1)と同時に動作する可能性がある。
そこで、ESD保護素子(図1のE1)と同時に動作することを防ぐために、図20(c)、図20(d)に示すように、PMOSトランジスタTP1のP型拡散層とNウェル電位をとるN型拡散層(Tap)を接触させることが有効である。
ESD印加において、PMOSトランジスタは、Nウェルとドレイン拡散層のPN接合でアバランシェブレイクダウンによりNウェル抵抗を通して、ドレイン拡散層へESDサージが抜ける。
このNウェル抵抗による電圧降下で、PMOSトランジスタの寄生バイポーラトランジスタが動作し、ソース−ドレイン間にESDサージ電流が流れるが、図20(c)、図20(d)のように、PMOSトランジスタTP1のP型拡散層とNウェル電位をとるN型拡散層(Tap)を接触させることで、Nウェル抵抗が小さくなり電圧降下が小さいため、PMOSトランジスTP1の寄生バイポーラトランジスタが動作しなくなる。その結果、PMOSトランジスタTP1はOFF状態を保ち、PMOSトランジスタP1に流れ込む電流を制限しやすくなる。
以上説明したように、本発明の第1の実施の形態において、出力インバータ回路I1のPMOSトランジスタP1と電源端子VDD1との間に、PMOSトランジスタTP1を設け、そのゲートをコントロールすることで、PMOSトランジスタP1に流れ込む電流を制限し、PMOSトランジスタP1から信号配線S1へ流れ込む電流を抑制することができる。このため、入力インバータ回路I2のNMOSトランジスタN2のゲートとソースの間にかかる電位差VgsをNMOSトランジスタN2のゲート酸化膜の破壊する電圧以下に抑えることが可能となる。このため、第1の実施の形態によれば、図26で示したゲート酸化膜破壊を防ぐ保護素子(HK3)を削減するか、もしくは縮小化することが可能である。
<第2の実施の形態>
図5は、本発明の第2の実施の形態の回路構成を示す図である。図5において、図1と同一要素には同一の参照番号が付されている。以下では、同一部分の説明は適宜省略し、相違点について説明する。
図5を参照すると、本発明の第2の実施の形態においては、図1のNMOSトランジスタTP1の代わりに、出力インバータ回路I1と接地端子GND1との間に直列接続されているNMOSトランジスタTN1を備えている。
第1の電源系において出力インバータ回路I1は、NMOSトランジスタN1とPMOSトランジスタP1で構成され、NMOSトランジスタN1と接地端子GND1との間には、NMOSトランジスタTN1が接続されている。
図5において、例えば、電源端子VDD2を基準点として接地端子GND1にESD印加がされた場合、NMOSトランジスタTN1を配置しコントロールすることで、NMOSトランジスタN1に流れ込む電流を抑制することができる。その結果、NMOSトランジスタN1を通して信号配線S1へ流れ込む電流を抑制し、入力インバータ回路I2のPMOSトランジスタP2のゲートとソースの間にかかる電位差VgsをPMOSトランジスタP2のゲート酸化膜の破壊する電圧以下に抑えることが可能になり、PMOSトランジスタP2のゲート破壊を防止し、安定したESD耐圧が得られる。なお、接地端子GND1にESD印加された電荷は、ESD保護素子E3、E2を介して、電源端子VDD2に放電される。
図6は、本発明の半導体装置の第2の実施の形態において、NMOSトランジスタTN1のゲートをコントロールする回路C3を設けた構成を示す図である。図6において、図5と同一要素には同じ参照番号が付されている。以下では、同一部分の説明は適宜省略し、主に相違点について説明する。
図6を参照すると、出力インバータ回路I1と接地端子GND1との間に接続されているNMOSトランジスタTN1のゲート電位をコントロールする回路C3を備えている。
コントロール回路C3は、NMOSトランジスタTN1のゲートと電源端子VDD1との間に抵抗素子R2が接続され、NMOSトランジスタTN1のゲートと接地端子GND1との間に容量素子Q2が接続され、抵抗素子R2と容量素子Q2は接続されている。NMOSトランジスタTN1のゲートはコントロール回路C3の抵抗素子R2を通り、電源端子VDD1に接続されている。このため、NMOSトランジスタTN1は、通常動作時には、オン状態(導通状態)となり、回路動作に影響を与えない。
図6において、電源端子VDD2を基準点として接地端子GND1にESD印加がされた場合、接地端子GND1とNMOSトランジスタTN1のゲート間の容量素子Q2に電荷がチャージされる。容量素子Q2にチャージされた電荷のカップリングによって、NMOSトランジスタTN1のゲート電位がソース電位と同電位になり、NMOSトランジスタTN1は、OFF状態となり、NMOSトランジスタN1に流れ込む電流を抑制することができる。結果として、NMOSトランジスタN1を通して信号配線S1に流れ込む電流を制限し、図5で説明したようにPMOSトランジスタP2のゲート酸化膜の破壊を防止することができる。
図7は、本発明の第2の実施の形態において、NMOSトランジスタTN1のゲートをコントロールする他の構成のコントロール回路C4を設けた回路構成を示す図である。
図7を参照すると、コントロール回路C4は、NMOSトランジスタN3とPMOSトランジスタP3からなるインバータ回路を備え、そのインバータ回路の出力ノード(NMOSトランジスタN3とPMOSトランジスタP3の共通ドレイン)に、NMOSトランジスタTN1のゲートが接続されている。また、このインバータ回路の入力ノード(NMOSトランジスタN3とPMOSトランジスタP3の共通ゲート)と接地端子GND1との間、及び、入力ノードと電源端子VDD1との間に、抵抗素子R1及び容量素子Q1がそれぞれ接続されている。図6と同様に、通常動作時には、オン状態(導通状態)となり、回路動作に影響を与えない。
図7において、接地端子GND2を基準点として電源端子VDD1にESD印加がされた場合、ESD保護素子E1を通して容量素子Q1に電荷がチャージされ、図2と同様の動作により、PMOSトランジスタP3は、OFF状態となり、PMOSトランジスタP3とNMOSトランジスタN3で構成されるインバータ回路の出力信号により、NMOSトランジスタTN1は、OFF状態となる。
よって、NMOSトランジスタN1に流れ込む電流を抑制することができる。結果として、NMOSトランジスタN1を通して、信号配線S1に流れ込む電流を制限し、図5を参照して説明したように、PMOSトランジスタP2のゲート酸化膜の破壊を防止することができる。
次に、図21を参照して、本発明の実施例を説明する。NMOSトランジスタN1およびTN1は、例えば、図21の示すレイアウト平面図で構成される。なお、図21(a)では、出力インバータ回路I1のNMOSトランジスタN1(又は入力インバータ回路I2のNMOSトランジスタN2)のソース拡散層と、NMOSトランジスタTN1(TN2)のドレイン拡散層が離れており、コンタクトと第1配線層等の配線で相互接続されている。図21(b)では、出力インバータ回路I1のNMOSトランジスタN1(又は入力インバータ回路I2のNMOSトランジスタN2)のソース拡散層と、PMOSトランジスタTN1(TN2)のドレイン拡散層が共通である。
図21(a)、図21(b)に示すように、Pウェル電位をとるP型拡散層(Tap)は、NMOSトランジスタN1およびTN1を形成するN型拡散層と離して配置をすることが多い。NMOSトランジスタTN1は、前記したように、ESD印加された時にゲートをコントロールしてOFF状態にするため、その際には、ESD保護素子(図5のE1)と同時に動作する可能性がある。
そこで、ESD保護素子(図5のE1)と同時に動作することを防ぐために、図21(c)、図21(d)に示すように、NMOSトランジスタTN1のN型拡散層とPウェル電位をとるP型拡散層(Tap)を接触させることが有効である。
ESD印加において、NMOSトランジスタは、Pウェルとドレイン拡散層のPN接合でアバランシェブレイクダウンによりPウェル抵抗を通して、ドレイン拡散層へESDサージが抜ける。
このPウェル抵抗による電圧降下で、NMOSトランジスタの寄生バイポーラトランジスタが動作し、ソース−ドレイン間にESDサージ電流が流れるが、図21(c)、図21(d)のように、NMOSトランジスタTN1のN型拡散層とPウェル電位をとるP型拡散層(Tap)を接触させることで、Pウェル抵抗が小さくなり、電圧降下が小さいため、NMOSトランジスタの寄生バイポーラトランジスタが動作しなくなる。その結果、NMOSトランジスタTN1は、OFF状態を保ち、NMOSトランジスタN1に流れ込む電流を制限しやすくなる。
以上説明したように、本発明の第2の実施の形態においては、出力インバータ回路I1のNMOSトランジスタN1と接地端子GND1との間にNMOSトランジスタTN1を設け、そのゲートをコントロールすることで、NMOSトランジスタN1に流れ込む電流を制限し、NMOSトランジスタN1から信号配線S1へ流れ込む電流を抑制することができるため、入力インバータ回路I2のPMOSトランジスタP2のゲートとソースの間にかかる電位差VgsをPMOSトランジスタP2のゲート酸化膜の破壊する電圧以下に抑えることが可能となる。その結果、保護素子を削減もしくは縮小化することが可能である。
本発明の第2の実施の形態においては、電源端子VDD2を基準点として接地端子GND1にESD印加された場合、出力インバータ回路と接地端子GND1との間にESD放電電流を制限するトランジスタを設けることで、入力インバータ回路I2のPMOSトランジスタP2のゲート酸化膜にかかる電位差Vgsをゲート酸化膜が破壊しない電圧以下にすることができるため、PMOSトランジスタP2のゲート破壊を防ぐことが可能となる。
<第3の実施の形態>
図8は、本発明の第3の実施の形態の回路構成を示す図である。本実施の形態は、図1に示した第1の実施の形態と、図5に示した第2の実施の形態を組み合わせた構成である。図8において、図1および図5と同一部分は同じ番号をつけて説明を省略する。出力インバータ回路I1と電源VDD1、グランドGND1間にPMOSトランジスタTP1、NMOSトランジスタTN1を備えている。
図8を参照すると、第1の電源系において入力インバータ回路I1は、NMOSトランジスタN1とPMOSトランジスタP1で構成され、PMOSトランジスタP1と電源端子VDD1との間には、PMOSトランジスタTP1が接続され、NMOSトランジスタN1と接地端子GND1との間には、NMOSトランジスタTN1が接続されている。
図8において、例えば、接地端子GND2を基準点として電源端子VDD1にESD印加がされた場合、図1と同様の効果が得られる。また、電源端子VDD2を基準点として接地端子GND1にESD印加された場合も、図5と同様の効果が得られる。
図9は、本発明の半導体装置の第3の実施の形態において、PMOSトランジスタTP1びNMOSトランジスタTN1のゲートをコントロールする回路C5を設けた回路構成を示す図である。図9を参照すると、コントロール回路C5は、図2のコントロール回路C1(PMOSトランジスタTP1のゲートをコントロール)と図6のコントロール回路C3(NMOSトランジスタTN1のゲートをコントロール)を備えている。
図9において、入力インバータ回路I1のPMOSトランジスタP1と電源端子VDD1との間にPMOSトランジスタTP1が接続され、入力インバータ回路I1のNMOSトランジスタN1と接地端子GND1との間にNMOSトランジスタTN1が接続され、NMOSトランジスタTN1とPMOSトランジスタTP1のゲートは電位をコントロールする回路C5が接続されている。
コントロール回路C5は、PMOSトランジスタTP1のゲートと電源端子VDD1との間に接続した容量素子Q1、および、接地端子GND1との間に接続した抵抗素子R1、NMOSトランジスタTN1のゲートと電源端子VDD1との間に接続した抵抗素子R2、および、接地端子GND1との間に接続した容量素子Q2から構成される。図2および図6と同じように、本実施例においても、通常動作時には、PMOSトランジスタTP1はオン状態(導通状態)となり、回路動作に影響を与えない。
図9において、接地端子GND2を基準点として電源端子VDD1にESD印加がされた場合、図2と同様の効果が得られる。また、電源端子VDD2を基準点として接地端子GND1にESD印加された場合も、図6と同様の効果が得られる。
図10は、本発明の第3の実施の形態において、PMOSトランジスタTP1およびNMOSトランジスタTN1のゲートをコントロールする他の構成のコントロール回路C4を設けた回路構成を示す図である。なお、コントロール回路C4の構成は、図7と同一である。
図10を参照すると、本発明の第3の実施の形態は、図2と図7を組み合わせた構成であり、図2および図7と同様に、NMOSトランジスタTN1とPMOSトランジスタTP1は、通常動作時にはオン状態(導通状態)となり、回路動作に影響を与えない。
図10において、例えば接地端子GND2を基準点として電源端子VDD1にESD印加がされた場合、もしくは電源端子VDD2を基準点として接地端子GND1にESD印加された場合、図9と同様の効果が得られる。
以上説明したように、本発明の第3の実施の形態においては、第1の実施の形態および第2の実施の形態と同様の効果により、入力インバータ回路I2のPMOSトランジスタP2のゲートとソースの間にかかる電位差VgsもしくはNMOSトランジスタN2のゲートとソースの間にかかる電位差Vgsを、PMOSトランジスタP2もしくはNMOSトランジスタN2のゲート酸化膜の破壊する電圧以下に抑えることが可能となり、入力インバータ回路I2のPMOSトランジスタP2ゲートもしくはNMOSトランジスタN2のゲート酸化膜破壊を防ぐことが可能である。その結果、保護素子を削減もしくは縮小化することが可能である。
前記第1の実施の形態においては、VDD1とGND2との間、前記第2の実施の形態においては、GND1とVDD2との間にESD印加された場合の保護回路を示したが、この第3の実施の形態によれば、VDD1とGND2との間、および、VDD2とGND1との間どちらにESD印加された場合においても、入力インバータ回路I2を構成するPMOSトランジスタP2およびNMOSトランジスタN2のゲート破壊を防ぐことが可能となり、第1、第2の実施の形態と比べ、より優れた保護能力となる。
<第4の実施の形態>
図11は、本発明の半導体装置の第4の実施の形態の回路構成を示す図である。図11において、図1と同一部分は同じ番号をつけて説明を省略する。図11において、入力インバータ回路I2のPMOSトランジスタP2と電源端子VDD2との間に直列接続されているPMOSトランジスタTP2が配置されている。
次に、本発明の第4の実施の形態の動作について説明する。第2の電源系において入力インバータ回路I2は、NMOSトランジスタN2とPMOSトランジスタP2で構成され、PMOSトランジスタP2と電源端子VDD2との間には、PMOSトランジスタTP2が接続されている。
図11において、例えば、接地端子GND1を基準点として電源端子VDD2にESD印加がされた場合、PMOSトランジスタTP2を配置しコントロールすることで、PMOSトランジスタP2へ流れ込む電流を抑制することができる。結果として、PMOSトランジスタP2のソース電位の上昇が抑えられ、入力インバータ回路I2のPMOSトランジスタP2のゲートとソースの間にかかる電位差VgsをPMOSトランジスタP2のゲート酸化膜の破壊する電圧以下に抑えることが可能になり、PMOSトランジスタP2のゲート破壊を防止し、安定したESD耐圧が得られる。なお、電源端子VDD2にESD印加された電荷は、ESD保護素子E2、E3を介して、接地端子GND1に放電される。
図12は、本発明の第4の実施の形態において、PMOSトランジスタTP2のゲートをコントロールする回路C6を設けた回路構成を示す図である。図12において、図11と同一要素には同一の参照番号が付されている。以下では同一部分の説明は適宜省略し、主に相違点について説明する。なお、コントロール回路C6は、図2のコントロール回路C1と同一の構成である。
コントロール回路C6は、PMOSトランジスタTP2のゲートと接地端子GND2との間に抵抗素子R3が接続され、PMOSトランジスタTP2のゲートと電源端子VDD2との間に容量素子Q3が接続されている。通常動作時には、図2と同様にオン状態(導通状態)となり、回路動作に影響を与えない。
図12において、接地端子GND1を基準点として電源端子VDD2にESD印加がされた場合、図2と同様の動作により、PMOSトランジスタTP2は、OFF状態となる。結果として、図11で説明したようにPMOSトランジスタP2のゲート酸化膜の破壊を防止することができる。
図13は、本発明の第4の実施の形態において、PMOSトランジスタTP2のゲートをコントロールする他の構成のコントロール回路C7を設けた回路構成を示す図である。なお、コントロール回路C7は、図3のコントロール回路C2と同一の構成である。
図13を参照すると、コントロール回路C7は、PMOSトランジスタTP2のゲートと接地端子GND2との間に抵抗素子R3が接続され、PMOSトランジスタTP2のゲートと電源端子VDD2との間にダイオード素子D3が接続され、抵抗素子R3とダイオード素子D3は接続されている。図12と同様に、通常動作時には、PMOSトランジスタTP2はオン状態(導通状態)となり、回路動作に影響を与えない。
図13において、前記同様に、接地端子GND1を基準点として電源端子VDD2にESD印加がされた場合、図3と同様の動作により、PMOSトランジスタTP2は、OFF状態となる。結果として、図11で説明したようにPMOSトランジスタP2のゲート破壊を防止することができる。
以上説明したように、本発明の第4の実施の形態において、入力インバータ回路I2のPMOSトランジスタP2と電源端子VDD2との間にPMOSトランジスタTP2を設け、そのゲートをコントロールすることで、PMOSトランジスタP2に流れ込む電流を制限し、PMOSトランジスタP2のソース電位の上昇を抑えられるため、入力インバータ回路I2のPMOSトランジスタP2のゲートとソースの間にかかる電位差VgsをPMOSトランジスタP2のゲート酸化膜の破壊する電圧以下に抑えることが可能となる。その結果、ゲート酸化膜破壊を防ぐ保護素子を削減もしくは縮小化することが可能である。
本発明の第2の実施の形態においては、出力インバータ回路と接地端子GND1との間にESD放電電流を制限するNMOSトランジスタを設けることで、PMOSトランジスタP2のゲート破壊を防いでいるが、本発明の第4の実施の形態においては、入力インバータ回路と電源端子VDD2との間にESD放電電流を制限するPMOSトランジスタを設けることで、PMOSトランジスタP2に流れ込む電流を制限し、入力インバータ回路I2のPMOSトランジスタP2のゲート酸化膜にかかる電位差Vgsをゲート酸化膜が破壊しない電圧以下にすることができる。このため、例えば、接地端子GND1を基準点として電源端子VDD2にESD印加された場合、PMOSトランジスタP2のゲート破壊を防ぐことが可能となる。
<第5の実施の形態>
図14は、本発明の半導体装置の第5の実施の形態の回路構成を示す図である。図14において、図1と同一要素には同一の参照番号が付されている。以下では同一部分の説明は適宜省略し、主に相違点について説明する。
図1においては、出力インバータ回路I1のPMOSトランジスタP1と電源端子VDD1との間に直列接続されているPMOSトランジスタTP1が配置されているのに対して、図14の構成においては、入力インバータ回路I2のNMOSトランジスタN2と接地端子GND2との間に直列接続されているNMOSトランジスタTN2が配置されている。
すなわち図14を参照すると、第2の電源系VDD2において入力インバータ回路I2は、NMOSトランジスタN2とPMOSトランジスタP2で構成され、NMOSトランジスタN2と接地端子GND2との間には、NMOSトランジスタTN2が接続されている。
図14において、例えば、電源端子VDD1を基準点として接地端子GND2にESD印加がされた場合、NMOSトランジスタTN2を配置しコントロールすることで、NMOSトランジスタN2へ流れ込む電流を抑制することができる。結果として、NMOSトランジスタN2のソース電位の上昇が抑えられ、入力インバータ回路I2のNMOSトランジスタN2のゲートとソースの間にかかる電位差VgsをNMOSトランジスタN2のゲート酸化膜の破壊する電圧以下に抑えることが可能になり、NMOSトランジスタN2のゲート破壊を防止し、安定したESD耐圧が得られる。なお、接地端子GND2にESD印加された電荷は、ESD保護素子E3、E1を介して、電源端子VDD1に放電される。
図15は、本発明の半導体装置の第5の実施の形態において、NMOSトランジスタTN2のゲートをコントロールする回路C8を設けた回路構成を示す図である。図15において、図14と同一要素には同一の参照番号が付されている。以下では同一部分の説明は適宜省略し、主に相違点について説明する。なお、コントロール回路C8は、図6のコントロール回路C3と同一の構成である。
図15を参照すると、コントロール回路C8は、NMOSトランジスタTN2のゲートと電源端子VDD2との間に抵抗素子R4が接続され、NMOSトランジスタTN2のゲートと接地端子GND2との間に容量素子Q4が接続されている。通常動作時には、図6と同様にオン状態(導通状態)となり、回路動作に影響を与えない。
図15において、電源端子VDD1を基準点として接地端子GND2にESD印加がされた場合、図6と同様の動作により、NMOSトランジスタTN2は、OFF状態となる。結果として、図14で説明したようにNMOSトランジスタN2のゲート酸化膜の破壊を防止することができる。
図16は、本発明の半導体装置の第5の実施の形態において、NMOSトランジスタTN2のゲートをコントロールする他の構成のコントロール回路C9を設けた回路構成を示す図である。なお、コントロール回路C9は、図7のコントロール回路C4と同一の構成であり、説明を省略する。
図16を参照すると、図15と同様に、NMOSトランジスタTN2は、通常動作時にはオン状態(導通状態)となり、回路動作に影響を与えない。
図16において、電源端子VDD1を基準点として接地端子GND2にESD印加がされた場合、図7と同様の動作により、NMOSトランジスタTN2は、OFF状態となる。結果として、図14で説明したようにNMOSトランジスタN2のゲート破壊を防止することができる。
以上説明したように、本発明の第5の実施の形態において、入力インバータ回路I2のNMOSトランジスタN2と接地端子GND2との間にNMOSトランジスタTN2を設け、そのゲートをコントロールすることで、NMOSトランジスタN2に流れ込む電流を制限し、NMOSトランジスタN2のソース電位の上昇を抑えられるため、入力インバータ回路I2のNMOSトランジスタN2のゲートとソースの間にかかる電位差VgsをNMOSトランジスタN2のゲート酸化膜の破壊する電圧以下に抑えることが可能となる。その結果、ゲート酸化膜破壊を防ぐ保護素子を削減もしくは縮小化することが可能である。
本発明の第1の実施の形態においては、出力インバータ回路と電源端子VDD1との間にESD放電電流を制限するPMOSトランジスタを設けることで、NMOSトランジスタN2のゲート破壊を防いでいるが、本発明の第5の実施の形態においては、入力インバータ回路と接地端子GND2との間にESD放電電流を制限するNMOSトランジスタを設けることで、NMOSトランジスタN2に流れ込む電流を制限し、入力インバータ回路I2のNMOSトランジスタN2のゲート酸化膜にかかる電位差Vgsをゲート酸化膜が破壊しない電圧以下にすることができる。このため、例えば、電源端子VDD1を基準点として接地端子GND2にESD印加された場合、NMOSトランジスタN2のゲート破壊を防ぐことが可能となる。
<第6の実施の形態>
図17は、本発明の半導体装置の第6の実施の形態の回路構成を示す図である。図17は、図11で示した第4の実施の形態と、図14で示した第5の実施の形態を組み合わせた構成であり、図11および図14と同一要素には同一の参照番号が付されている。以下では同一部分の説明は適宜省略し、相違点について説明する。
図17を参照すると、第2の電源系において入力インバータ回路I2は、NMOSトランジスタN2とPMOSトランジスタP2で構成され、PMOSトランジスタP2と電源端子VDD2との間には、PMOSトランジスタTP2が接続され、NMOSトランジスタN2と接地端子GND2との間には、NMOSトランジスタTN2が接続されている。
図17において、例えば、接地端子GND1を基準点として電源端子VDD2にESD印加がされた場合、図11と同様の効果が得られる。また、電源端子VDD1を基準点として接地端子GND2にESD印加された場合も、図14と同様の効果が得られる。
図18は、本発明の半導体装置の第6の実施の形態において、PMOSトランジスタTP2およびNMOSトランジスタTN2のゲートをコントロールする回路C10を設けた回路構成を示す図である。コントロール回路C10は、図12で示したコントロール回路C6と図15で示したコントロール回路C8を組み合わせたものであり、図18において、図12および図15と同一要素には同一の参照番号が付されている。以下では同一部分の説明は適宜省略し、主に相違点について説明する。
図18において、出力インバータ回路I2のPMOSトランジスタP2と電源端子VDD2との間にPMOSトランジスタTP2が接続され、出力インバータ回路I2のNMOSトランジスタN2と接地端子GND2との間にNMOSトランジスタTN2が接続され、NMOSトランジスタTN2とPMOSトランジスタTP2のゲートは電位をコントロールする回路C10が接続されている。
コントロール回路C10は、PMOSトランジスタTP2のゲートと電源端子VDD2との間に接続した容量素子Q3および、接地端子GND2との間に接続した抵抗素子R3、NMOSトランジスタTN2のゲートと電源端子VDD2との間に接続した抵抗素子R4および、接地端子GND2との間に接続した容量素子Q4から構成される。
コントロール回路C10は、図12および図15と同じように、PMOSトランジスタTP2、NMOSトランジスタTN2は、通常動作時にはオン状態(導通状態)となり、回路動作に影響を与えない。
図18において、接地端子GND1を基準点として電源端子VDD2にESD印加がされた場合、図12と同様の効果が得られる。また、電源端子VDD1を基準点として接地端子GND2にESD印加された場合も、図15と同様の効果が得られる。
図19は、本発明の半導体装置の第6の実施の形態において、PMOSトランジスタTP2およびNMOSトランジスタTN2のゲートをコントロールする他の構成のコントロール回路C9を設けた回路構成を示す図である。なお、コントロール回路C9の構成は、図16と同一である。
図19は、図12と図16を組み合わせた構成であり、図12および図16と同様に、NMOSトランジスタTN2とPMOSトランジスタTP2は、通常動作時にはオン状態(導通状態)となり、回路動作に影響を与えない。
図19において、例えば、接地端子GND1を基準点として電源端子VDD2にESD印加がされた場合、もしくは電源端子VDD1を基準点として接地端子GND2にESD印加された場合、図18と同様の効果が得られる。
以上説明したように、本発明の第6の実施の形態においては、第4の実施の形態および第5の実施の形態と同様の効果により、入力インバータ回路I2のPMOSトランジスタP2もしくはNMOSトランジスタN2のゲート酸化膜破壊を防ぐことが可能である。その結果、保護素子を削減もしくは縮小化することが可能である。
本発明の第6の実施の形態によれば、入力インバータ回路と電源端子間および入力インバータ回路と接地端子間にトランジスタを設けることで、VDD2からGND1へのESD印加およびGND2からVDD1へのESD印加のどちらの場合においても、入力インバータ回路I2を構成するPMOSトランジスタP2およびNMOSトランジスタN2のゲート破壊を防ぐことが可能となり、本発明第4の実施の形態、および、第5の実施の形態と比べ、より優れた保護能力となる。
<第7の実施の形態>
図22は、本発明の半導体装置の第7の実施の形態の回路構成を示す図である。図22において、図1と同一要素には同一の参照番号が付されている。同一要素の説明は省略し、主に相違点について説明する。図22には、出力インバータ回路I1のPMOSトランジスタP1のゲートをコントロールする回路C11を設けた回路構成が示されている。
図22を参照すると、コントロール回路C11は、電源端子VDD1と接地端子GND1との間に容量素子Q1と抵抗素子R1が直列に接続され、容量素子Q1と抵抗素子R1の間のノードとPMOSトランジスタP1との間にインバータ回路B2と、NAND回路A1が直列に接続され、NMOSトランジスタN1のゲートにインバータ素子B1が接続されている。
第1の電源系において出力インバータ回路I1は、NMOSトランジスタN1とPMOSトランジスタP1で構成される。
PMOSトランジスタP1のゲートは、NAND回路A1、インバータ回路B2、抵抗素子R1を介して接地端子GND1に接続されているため、通常動作時は、NAND回路A1への入力信号(出力回路から出力すべき入力信号)の値により制御される。
また、NMOSトランジスタN1のゲートは、インバータ回路B1を介して、NAND回路A1の入力信号に接続されている。よって、出力インバータ回路I1の出力信号は、NAND回路A1の入力信号により制御され、回路動作に影響を与えない。
図22において、例えば、接地端子GND2を基準点として電源端子VDD1にESD印加された場合、容量素子Q1に電荷がチャージされ、容量素子Q1にチャージされた電荷のカップリングによって、インバータ回路B2のPMOSトランジスタ(不図示)のゲート電位がそのソース電位と同電位になり、インバータ回路B2の出力はLowレベルとなる。インバータ回路B2のLowレベル出力を受けるNAND回路A1の出力はHighレベルとなるため、PMOSトランジスタP1のゲートはOFF状態となる。このため、PMOSトランジスタP1を通して信号配線S1に流れ込む電流を制限し、入力インバータ回路I2のNMOSトランジスタN2のゲート酸化膜の破壊を防止することができる。
以上説明したように、本発明の第7の実施の形態においては、出力インバータ回路I1のPMOSトランジスタP1のゲート電位をコントロールすることで、PMOSトランジスタP1から信号配線S1へ流れ込む電流を抑制し、入力インバータ回路I2のNMOSトランジスタN2のゲートとソースの間にかかる電位差VgsをNMOSトランジスタN2のゲート酸化膜の破壊する電圧以下にすることが可能となる。その結果、保護素子を削減もしくは縮小化することが可能である。
本発明の第7の実施の形態においては、出力インバータ回路I1のPMOSトランジスタP1自身を制御することで、本発明の第1の実施の形態に比べドライブ能力を高めることが可能である。
<第8の実施の形態>
図23は、本発明の第8の実施の形態の回路構成を示す図である。図23において、図1と同一要素には同一の参照番号が付されている。以下では同一部分の説明は適宜省略し、主に相違点について説明する。
図23を参照すると、本実施の形態は、出力インバータ回路I1のNMOSトランジスタN1のゲートをコントロールする回路C12を備えている。
コントロール回路C12は、接地端子GND1と電源端子VDD1との間に抵抗素子R2と容量素子Q2が直列に接続され、容量素子Q2と抵抗素子R2の間のノードとNMOSトランジスタN1との間にインバータ回路B2、NOR回路A2が直列に接続され、PMOSトランジスタP1のゲートにインバータ素子B1が接続されている。
第1の電源系において、出力インバータ回路I1は、NMOSトランジスタN1とPMOSトランジスタP1で構成される。NMOSトランジスタN1のゲートは、NOR回路A2、インバータ回路B2、抵抗素子R2を介して電源端子VDD1に接続されているため、通常動作時は、NOR回路A2の入力信号により制御される。
また、PMOSトランジスタP1のゲートは、インバータ回路B1を介して、NOR回路A2の入力信号に接続されている。よって、出力インバータ回路I1の出力信号は、NOR回路A2の入力信号により制御され、回路動作に影響を与えない。
図23において、例えば、電源端子VDD2を基準点として接地端子GND1にESD印加された場合、容量素子Q2に電荷がチャージされ、容量素子Q2にチャージされた電荷のカップリングによって、インバータ回路B2のNMOSトランジスタのゲート電位がソース電位と同電位になり、インバータ回路B2の出力は、Highレベルとなる。
よって、NOR回路A2の出力は、Lowレベルになるため、NMOSトランジスタN1のゲートはOFF状態となり、NMOSトランジスタN1を通して信号配線S1に流れ込む電流を制限し、PMOSトランジスタP2のゲート酸化膜の破壊を防止することができる。
以上説明したように、本発明の第8の実施の形態においては、出力インバータ回路I1のNMOSトランジスタN1のゲートをコントロールすることで、NMOSトランジスタN1から信号配線S1へ流れ込む電流を抑制し、入力インバータ回路I2のPMOSトランジスタP2のゲートとソースの間にかかる電位差VgsをPMOSトランジスタP2のゲート酸化膜の破壊する電圧以下にすることが可能となる。その結果、保護素子を削減もしくは縮小化することが可能である。
本発明の第8の実施の形態においては、出力インバータ回路I1のNMOSトランジスタN1自身を制御することで、本発明の第2の実施の形態に比べドライブ能力を高めることが可能である。
<第9の実施の形態>
図24は、本発明の第9の実施の形態の回路構成を示す図である。図24において、図1と同一要素には同一の参照番号が付されている。以下では同一部分の説明は適宜省略し、主に相違点について説明する。
図24を参照すると、本発明第9の実施の形態においては、出力インバータ回路I1のPMOSトランジスタP1およびNMOSトランジスタN1のゲートをコントロールする回路C13を備えている。
コントロール回路C13は、電源端子VDD1と接地端子GND1との間に容量素子Q1と抵抗素子R1が直列に接続され、容量素子Q1と抵抗素子R1の間のノードとPMOSトランジスタP1との間にインバータ回路B2、NAND回路A1が直列に接続され、NMOSトランジスタN1のゲートにNOR回路A2が接続され、NAND回路A1とNOR回路A2の入力ノードの一方は、インバータ回路B2を介して接続され、他方は、直接接続されている。
第1の電源系において、出力インバータ回路I1は、NMOSトランジスタN1とPMOSトランジスタP1で構成される。コントロール回路C13と出力インバータ回路I1で組み合わされた回路は、3ステート出力回路となる。
PMOSトランジスタP1のゲートは、第7の実施の形態と同様に、通常動作時には、NAND回路A1の入力信号により制御される。
また、NMOSトランジスタN1のゲートは、NOR回路、抵抗素子R1を介して、接地端子GND1に接続されているため、NOR回路A2の入力信号により制御される。よって、回路動作に影響を与えない。
図24において、例えば、接地端子GND2を基準点として電源端子VDD1にESD印加された場合、第7の実施の形態と同様の効果が得られる。また、電源端子VDD2を基準点として接地端子GND1にESD印加された場合、第8の実施の形態と同様の効果が得られる。
以上説明したように、本発明の第9の実施の形態においては、出力インバータ回路I1のPMOSトランジスタP1のゲートおよびNMOSトランジスタN1のゲートをコントロールすることで、PMOSトランジスタP1もしくはNMOSトランジスタN1から信号配線S1へ流れ込む電流を抑制し、入力インバータ回路I2のNMOSトランジスタN2のゲートとソースの間にかかる電位差VgsをNMOSトランジスタN2のゲート酸化膜の破壊する電圧以下にすることが可能となる。
また、PMOSトランジスタP2のゲートとソースの間にかかる電位差VgsをPMOSトランジスタP2のゲート酸化膜の破壊する電圧以下にすることが可能となる。その結果、保護素子を削減もしくは縮小化することが可能である。
本発明の第9の実施の形態においては、出力インバータ回路I1のPMOSトランジスタP1およびNMOSトランジスタN1自身を制御することで、本発明の第7の実施の形態および第8の実施の形態よりも優れた保護能力となり、また本発明の第3の実施の形態に比べドライブ能力を高めることが可能である。
本発明によれば、LSIチップ上に、異なる電源系が複数存在し、一方の電源系から、供給される回路の出力信号を他方の電源系から供給される回路で入力信号を受ける場合において、その入力回路ゲート破壊を防止する仕組みを取り入れることで、従来の装置等に設けられている、保護素子の個数の削減、もしくは、保護素子の縮小化ができる。これに伴って、保護素子の寄生容量が低減され、高速動作の応答性の向上が見込まれる。なお、1つのLSIが複数の電源系を備えた構成の他にも、異なる電源系の複数のチップよりなる装置についても本発明を適用できることは勿論である。
以上、本発明を上記実施例に即して説明したが、本発明は上記実施例の構成にのみ制限されるものでなく、本発明の範囲内で当業者であればなし得るであろう各種変形、修正を含むことは勿論である。
本発明の第1の実施の形態の回路構成を示す図である。 本発明の第1の実施の形態のコントロール回路の構成の一例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態のコントロール回路の構成の別の例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態の他の構成例を示す図である。 本発明の第2の実施の形態の回路構成を示す図である。 本発明の第2の実施の形態のコントロール回路の構成の一例を示す図である。 本発明の第2の実施の形態のコントロール回路の他の構成を示す図である。 本発明の第3の実施の形態の回路構成を示す図である。 本発明の第3の実施の形態のコントロール回路の構成の一例を示す図である。 本発明の第3の実施の形態のコントロール回路の他の構成を示す図である。 本発明の第4の実施の形態の回路構成を示す図である。 本発明の第4の実施の形態のコントロール回路の構成の一例を示す図である。 本発明の第4の実施の形態のコントロール回路の他の構成を示す図である。 本発明の第5の実施の形態の回路構成を示す図である。 本発明の第5の実施の形態のコントロール回路の構成の一例を示す図である。 本発明の第5の実施の形態のコントロール回路の他の構成を示す図である。 本発明の第6の実施の形態の回路構成を示す図である。 本発明の第6の実施の形態のコントロール回路の構成の一例を示す図である。 本発明の第6の実施の形態のコントロール回路の他の構成を示す図である。 本発明の実施の形態のレイアウト構成を説明する図である。 本発明の実施の形態のレイアウト構成を説明する図である。 本発明の第7の実施の形態の回路構成を示す図である。 本発明の第8の実施の形態の回路構成を示す図である。 本発明の第9の実施の形態の回路構成を示す図である。 特許文献1に開示される構成を示す図である。 特許文献1に開示される構成を示す図である。
符号の説明
21、51 アナログ回路
22、52 ディジタル回路
23、53 出力回路
24、54 入力回路
25、55 入力保護回路
A1 NAND
A2 NOR
B1、B2 インバータ
C1〜C13 コントロール回路
D1 ダイオード
E1、E2、E3 ESD保護素子
P1 PMOSトランジスタ
Q1 容量素子
R1 抵抗素子
TP1、TP11 PMOSトランジスタ
N1 NMOSトランジスタ
TN1、TN11 NMOSトランジスタ

Claims (11)

  1. 一の電源系より給電される出力回路と、
    前記出力回路と信号線を介して信号の受け渡しが行われ、前記一の電源系と異なる他の電源系より給電される入力回路と、
    前記出力回路と前記入力回路の信号授受部へのESD(Electro-Static discharge;静電気放電)の印加に対して、前記信号線へ流れ込む電流を抑制する回路と、
    前記出力回路と、前記一の電源系の高電位側電源端子、及び/又は、前記出力回路と前記一の電源系の低電位側電源端子との間に接続され、制御端子に入力される信号により電流が可変に制御されるトランジスタと、
    通常動作時に、前記トランジスタをオン状態とし、ESD印加時に、前記トランジスタの制御端子の信号レベルを可変させ、前記信号線へ流れ込む電流を制限する制御回路と、
    を備え
    前記出力回路と前記一の電源系の高電位側電源端子、及び/又は、前記出力回路と前記一の電源系の低電位側電源端子との間に接続される前記トランジスタのソース、ドレイン拡散層のうちの1つの拡散層と、前記拡散層と逆導電型とされ、前記拡散層が形成されるウェルの電位を与えるタップとが、当接して配置されている、ことを特徴とする半導体集積回路装置。
  2. 前記入力回路と前記他の電源系の高電位側電源端子、及び/又は、前記入力回路と前記他の電源系の低電位側電源端子との間に接続され、制御端子に入力される信号により電流が可変に制御されるトランジスタ
    通常動作時は、前記トランジスタをオン状態とし、ESD印加時には、前記トランジスタの制御端子の信号レベルを可変させる制御回路と、
    を備え
    前記入力回路と前記他の電源系の高電位側電源端子、及び/又は、前記入力回路と前記他の電源系の低電位側電源端子との間に接続される前記トランジスタのソース、ドレイン拡散層のうちの1つの拡散層と、前記拡散層と逆導電型とされ、前記拡散層が形成されるウェルの電位を与えるタップとが、当接して配置されている、ことを特徴とする請求項1記載の半導体集積回路装置。
  3. 前記信号線と前記高電位側電源端子、及び/又は、前記信号線と前記低位側電源端子間には、トランジスタが縦積み2段以上配置されてなる、ことを特徴とする請求項又は記載の半導体集積回路装置。
  4. 前記制御回路は、前記一の電源系の高電位側電源端子と前記一の電源系の低位側電源端子との間に配設された、容量と抵抗の直列回路を備え、前記容量と抵抗の接続点が、前記トランジスタの制御端子に接続されている、ことを特徴とする請求項記載の半導体集積回路装置。
  5. 前記制御回路は、前記他の電源系の高電位側電源端子と前記他の電源系の低位側電源端子との間に配設された、容量と抵抗よりなる直列回路を備え、前記容量と抵抗の接続点が、前記トランジスタの制御端子に接続されている、ことを特徴とする請求項記載の半導体集積回路装置。
  6. 前記制御回路は、前記一の電源系の高電位側電源端子と前記一の電源系の低位側電源端子との間に配設された、ダイオードと抵抗の直列回路を備え、前記ダイオードと抵抗の接続点が前記トランジスタの制御端子に接続されている、ことを特徴とする請求項記載の半導体集積回路装置。
  7. 前記制御回路は、前記他の電源系の高電位側電源端子と前記他の電源系の低位側電源端子との間に配設された、ダイオードと抵抗の直列回路を備え、前記ダイオードと抵抗の接続点が前記トランジスタの制御端子に接続されている、ことを特徴とする請求項記載の半導体集積回路装置。
  8. 前記出力回路が、入力信号を反転した信号を前記信号線に出力するインバータ回路よりなる、ことを特徴とする請求項記載の半導体集積回路装置。
  9. 前記出力回路が、出力が接続される前記信号線と、前記一の電源系の高電位側電源端子、及び、前記信号線と前記一の電源系の低電位側電源端子との間に、第1及び第2のトランジスタをそれぞれ備え、
    通常動作時は、前記出力回路に入力され前記信号線に出力すべき入力信号に対応して、前記第1及び第2のトランジスタを相補にオン・オフするように、前記第1及び第2のトランジスタの制御端子へ供給される信号を生成し、前記一の電源系へのESD印加時には、前記第1のトランジスタ及び/又は前記第2のトランジスタの制御端子のレベルを可変制御し、ESD印加によって、前記出力回路から前記信号線へ流れ込む電流を制限する制御回路を備えている、ことを特徴とする請求項記載の半導体集積回路装置。
  10. 前記制御回路は、前記一の電源系の高位側電源端子と前記一の電源系の低位側電源端子との間に配設された、容量と抵抗の直列回路を備え、
    前記容量と抵抗の接続点電位と、前記入力信号に基づき、前記接続点電位が、ESD印加を示さないレベルの場合には、前記入力信号が、前記第1の値のとき、前記第1のトランジスタをオンし、前記第2のトランジスタをオフする信号を生成し、前記入力信号が第2の値のとき、前記第1のトランジスタをオフし、前記第2のトランジスタをオンする信号を生成し、
    前記接続点電位が、ESD印加を示すレベルの場合、前記第1のトランジスタ及び/又は前記第2のトランジスタをオフ状態とする信号を、前記第1のトランジスタと第2のトランジスタの制御端子に出力する論理回路と、
    を備えている、ことを特徴とする請求項記載の半導体集積回路装置。
  11. 前記一の電源系の前記出力回路、及び、前記他の電源系の入力回路に対して、高電位側電源端子と低電位側電源端子間に、ESD保護素子がそれぞれ配設されている、ことを特徴とする請求項記載の半導体集積回路装置。
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