JP6521792B2 - 半導体装置 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体装置に関し、例えば異電源間で信号を送受信する回路を有する半導体装置に関する。
Charged Device Model(CDM)は、半導体チップにおける静電気の放電モデルの一つである。半導体チップ全体が帯電した状態にして、試験ピンにGND(金属)端子を接触させて放電させる試験方法によってCDM耐圧を評価する。
先端プロセスでは、微細化によってMOSトランジスタのゲート酸化膜の薄膜化が進み、ゲート耐圧の低下が顕著となっている。そのため、静電気放電(ESD:Electro-Static Discharge)耐性を評価する静電気破壊試験時(特にCDM試験時)に、MOSトランジスタ(特に、アナログ回路とデジタル回路が混載され、それぞれに異なる電源を供給する半導体チップにおいて、異電源渡り信号を受けているMOSトランジスタ)のゲート破壊が発生するポテンシャルが高くなっている。以下、そのような半導体チップにおいて、デジタル回路が占める領域を「コアロジック領域」と呼び、アナログ回路が占める領域を「アナログIP領域」と呼ぶ。
アナログIP(Intellectual Property)領域内のアナログ回路に供給されるアナログ電源は、コアロジック領域内のデジタル回路に供給されるデジタル電源からのノイズの伝搬を避ける目的で、デジタル電源とは電気的に分離される場合が多い。しかしながら、デジタル電源とアナログ電源の分離は、下記の(1)、(2)の要因により、ESDに対して、特にCDM試験時に不利に働くことが多い。
(1)アナログIP領域における電源電圧ラインと基準電圧ライン(グランドライン)との間の容量(静電容量)がコアロジック領域と比較して小さくなる
(2)CDM試験時にアナログIP領域に付加されるパッケージ容量がコアロジック領域と比較して小さくなる
これは、アナログIP領域におけるアナログ回路は、コアロジック領域におけるデジタル回路と比較して回路規模が小さいからである。このように、一般的に、アナログ回路は、デジタル回路と比較して要求される回路規模が小さい。CDM試験した際、端子から流入したサージ電流の多くは、パッケージ容量の大きなコアロジック領域、特に基準電圧ラインへ流れるものと考えられる。アナログ電源端子にCDM試験した際、CDM電流は端子から保護素子を複数段経由してコアロジック領域の基準電圧ラインへ流れるため、コアロジック領域とアナログ領域間で異電源渡り信号を伝送する回路部分(以下、「異電源渡り部」とも呼ぶ)に発生する電位差は大きくなりやすく、異電源渡り信号を受けるトランジスタのゲート破壊が発生しやすくなる問題がある。よって、このような半導体チップにおいては、CDM試験のウィークポイントとなる異電源渡り部におけるESD耐性を、より向上した仕組みを搭載することが望まれている。
特許文献1には、複数の電源系の間で生じる静電破壊の内、特にCDMによる静電破壊に対し、少ない数の保護回路で防止することが可能な半導体装置が開示されている。この半導体装置は、第1の電源電圧および第1の基準電圧で動作する回路ブロックと、第2の電源電圧および基準電圧で動作する回路ブロックを含む。そして、この半導体装置には、第1の電源電圧と第2の基準電圧の間をクランプするクランプ回路と、第2の電源電圧と第1の基準電圧の間をクランプするクランプ回路と、第1の基準電圧と第2の基準電圧の間をクランプするクランプ回路が設けられている。
特開2006−100606号公報
しかしながら、特許文献1に開示の技術では、プロセス微細化等で被保護素子耐圧が低下した場合、クランプ回路のサイズを増やすことで電源−グランド間のクランプ電圧を下げる以外に対策が無い。しかしながら、クランプ回路のサイズの増大は、半導体チップの面積(コスト)の増大につながってしまうという問題がある。
その他の課題と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
一実施の形態によれば、半導体装置は、第2の電源電圧ラインと第1の基準電圧ラインとの間の電位差をクランプする第1のクランプ回路と、第2の電源電圧ラインと第1の回路ブロックと信号を送受信する第2の回路ブロックとの間に接続される抵抗回路と、抵抗回路及び第2の回路ブロックを接続するラインと第1の基準電圧ラインとの間の電位差をクランプする第2のクランプ回路とを備えるものである。
前記一実施の形態によれば、半導体装置のコストの増大を抑制しつつ、ESD耐性をより向上することができる。
実施の形態1に係る半導体チップの回路構成を示す図である。 実施の形態1に係るクランプ回路の回路構成を示す図である。 実施の形態1に係る他のクランプ回路の回路構成を示す図である。 比較例に係る半導体チップの動作を示す図である。 実施の形態1に係る半導体チップの動作を示す図である。 実施の形態2に係る半導体チップの回路構成を示す図である。 実施の形態3に係る半導体チップの回路構成を示す図である。 実施の形態4に係る半導体チップ全体のレイアウトイメージを示す図である。 実施の形態4に係る半導体チップ内の各回路のレイアウトイメージを示す図である。 実施の形態5に係る半導体チップ全体のレイアウトイメージを示す図である。 他の実施の形態に係るクランプ回路(NMOS)の第1の回路構成を示す図である。 他の実施の形態に係るクランプ回路(NMOS)の第2の回路構成を示す図である。 他の実施の形態に係るクランプ回路(NMOS)の第3の回路構成を示す図である。 他の実施の形態に係るクランプ回路(PMOS)の第1の回路構成を示す図である。 他の実施の形態に係るクランプ回路(PMOS)の第2の回路構成を示す図である。 他の実施の形態に係るクランプ回路(PMOS)の第3の回路構成を示す図である。
以下、図面を参照しながら、好適な実施の形態について説明する。以下の実施の形態に示す具体的な数値などは、実施の形態の理解を容易とするための例示にすぎず、特に断る場合を除き、それに限定されるものではない。また、以下の記載及び図面では、説明の明確化のため、当業者にとって自明な事項などについては、適宜、省略及び簡略化がなされている。
<実施の形態1>
(実施の形態1の構成)
以下、実施の形態1について説明する。まず、図1を参照して、実施の形態1に係る半導体チップ1の回路構成について説明する。図1に示すように、半導体チップ1は、回路ブロック11、12と、クランプ回路21〜25と、抵抗器31と、レギュレータ32とを有する。また、半導体チップ1は、電源電圧端子VDDT1と、電源電圧端子VDDT2と、基準電圧端子VSST1と、基準電圧端子VSST2と、電源電圧ラインVDDL1と、電源電圧ラインVDDL2と、基準電圧ラインVSSL1と、基準電圧ラインVSSL2とを有している。
電源電圧ラインVDDL1は、電源電圧端子VDDT1から電源電圧VDD1が供給される。電源電圧ラインVDDL2は、電源電圧端子VDDT2から電源電圧VDD2が供給される。基準電圧ラインVSSL1は、基準電圧端子VSST1から基準電圧VSS1が供給される。基準電圧ラインVSSL2は、基準電圧端子VSST2から基準電圧VSS2が供給される。
回路ブロック11は、電源電圧ラインVDDL1と基準電圧ラインVSSL1との間に接続されている。回路ブロック11は、電源電圧ラインVDDL1から供給される電源電圧VDD1と、基準電圧ラインVSSL1から供給される基準電圧VSS2とに基づいて動作する。
回路ブロック12は、電源電圧ラインVDDL2と基準電圧ラインVSSL2との間に接続されている。回路ブロック12は、電源電圧ラインVDDL2から供給される電源電圧VDD2と、基準電圧ラインVSSL2から供給される基準電圧VSS2とに基づいて動作する。
より具体的には、回路ブロック12は、抵抗器31及びレギュレータ32を介して電源電圧ラインVDDL2と接続されている。すなわち、より厳密には、回路ブロック12は、抵抗器31及びレギュレータ32によって電源電圧VDD2から降圧された内部電圧VDDMと、基準電圧VSS2に基づいて動作する。
すなわち、回路ブロック11と回路ブロック12は、相互に異なる電源に基づいて動作する。また、回路ブロック11と回路ブロック12は、信号線により接続されており、相互に信号を送受信する。以下、この信号を「異電源渡り信号」とも呼ぶ。ここで、回路ブロック11及び回路ブロック12のそれぞれは、異電源渡り信号を受けるMOSトランジスタ(図示せず)を有している。回路ブロック11及び回路ブロック12のそれぞれは、例えば、PMOSトランジスタ(pチャネル型MOSトランジスタ)とNMOSトランジスタ(nチャネル型MOSトランジスタ)で構成されるCMOSインバータ回路を有しており、そのCMOSインバータ回路により、他方の回路ブロックから出力された異電源渡り信号の値に応じた値を取得する。本実施の形態1は、後述の仕組みによって、このMOSトランジスタのゲート破壊を回避可能としている。言い換えると、本実施の形態1は、後述の仕組みによって、異電源渡り部におけるESD耐性を向上している。
クランプ回路21は、電源電圧ラインVDDL1と基準電圧ラインVSSL2との間に接続されている。クランプ回路21は、電源電圧ラインVDDL1と基準電圧ラインVSSL2との間にESD印加時に発生する電位差をクランプする。クランプ回路21は、例えば、図2を参照して詳述するように、RCタイマー式トリガー回路を有するNMOSクランプ回路である。
クランプ回路22は、電源電圧ラインVDDL2と基準電圧ラインVSSL1との間に接続されている。クランプ回路22は、電源電圧ラインVDDL2と基準電圧ラインVSSL1との間にESD印加時に発生する電位差をクランプする。クランプ回路22は、例えば、図2を参照して詳述するように、RCタイマー式トリガー回路を有するNMOSクランプ回路である。
クランプ回路23は、基準電圧ラインVSSL1と基準電圧ラインVSSL2との間に接続されている。クランプ回路23は、基準電圧ラインVSSL1と基準電圧ラインVSSL2との間にESD印加時に発生する電位差をクランプする。クランプ回路23は、例えば、双方向ダイオードである。
クランプ回路24は、電源電圧ラインVDDL2と基準電圧ラインVSSL2との間に接続されている。クランプ回路24は、電源電圧ラインVDDL2と基準電圧ラインVSSL2との間にESD印加時に発生する電位差をクランプする。クランプ回路24は、例えば、図2を参照して詳述するように、RCタイマー式トリガー回路を有するNMOSクランプ回路である。
クランプ回路25は、レギュレータ32及び回路ブロック12間のラインと、基準電源ラインVSSL1との間に接続されている。クランプ回路25は、レギュレータ32及び回路ブロック12間のラインと、基準電源ラインVSSL1との間にESD印加時に発生する電位差をクランプする。クランプ回路25は、例えば、図3を参照して詳述するように、双方向ダイオードである。この双方向ダイオードは、例えば、対向長が10〜20um程度である。なお、以下、説明の簡略化のため、レギュレータ32及び回路ブロック12間のラインを「内部ラインVDDML」とも呼ぶ。
抵抗器31は、所定の抵抗値(単なる配線抵抗のみの抵抗値を除く)を有する回路である。抵抗器31は、例えば、数百Ωの抵抗値を有する。レギュレータ32は、抵抗器31からの電圧を降圧し、降圧後の電圧を回路ブロック12に供給する回路である。レギュレータ32は、ESD印加時には数百Ωの抵抗値を有する。なお、図1では、電源電圧ラインVDDL2から基準電圧ラインVSSL2に向けて、抵抗器31、レギュレータ32の順に、抵抗器31及びレギュレータ32が直列に接続されている例について示しているが、これに限られず、その逆順に接続されていてもよい。この場合、内部ラインVDDMLは、抵抗器31及び回路ブロック12の間のラインとなる。
半導体チップ1は、このような構成により、半導体チップ1に対して静電気等によるサージが印加された場合に、次に説明する放電パスによってサージを放電することで、回路ブロック11及び回路ブロック12を保護する。
(1)電源電圧ラインVDDL1−クランプ回路21−基準電圧ラインVSSL2
例えば、電源電圧ラインVDDL1に対して正極性のサージ電圧が印加された場合、クランプ回路21は、電源電圧ラインVDDL1から基準電圧ラインVSSL2に対してサージ電流を放電することで、電源電圧ラインVDDL1と基準電圧ラインVSSL2との間に発生する電位差をクランプする。
(2)電源電圧ラインVDDL2−クランプ回路22−基準電圧ラインVSSL1
例えば、電源電圧ラインVDDL2に対して正極性のサージ電圧が印加された場合、クランプ回路22は、電源電圧ラインVDDL2から基準電圧ラインVSSL1に対してサージ電流を放電することで、電源電圧ラインVDDL2と基準電圧ラインVSSL1との間に発生する電位差をクランプする。
(3)基準電圧ラインVSSL2−クランプ回路23−基準電圧ラインVSSL1
例えば、電源電圧ラインVDDL2に対して正極性のサージ電圧が印加されて、クランプ回路24によって電源電圧ラインVDDL2から基準電圧ラインVSSL2に対してサージ電流が放電された場合、基準電源ラインVSSL2の電圧が上昇する。この場合、クランプ回路23は、基準電源ラインVSSL2から基準電源ラインVSSL1に対してサージ電流を放電することで、基準電源ラインVSSL2と基準電圧ラインVSSL1との間に発生する電位差をクランプする。
(4)電源電圧ラインVDDL2−クランプ回路24−基準電圧ラインVSSL2
例えば、電源電圧ラインVDDL2に対して正極性のサージ電圧が印加された場合、クランプ回路24は、電源電圧ラインVDDL2から基準電圧ラインVSSL2に対してサージ電流を放電することで、電源電圧ラインVDDL2と基準電圧ラインVSSL2との間に発生する電位差をクランプする。
(5)内部ラインVDDML−クランプ回路25−基準電圧ラインVSSL1
例えば、電源電圧ラインVDDL2に対して正極性のサージ電圧が印加されて、内部ラインVDDMLにおける電圧が上昇した場合、クランプ回路25は、内部ラインVDDMLから基準電圧ラインVSSL1に対してサージ電流を放電することで、内部VDDMLラインと基準電圧ラインSL1との間に発生する電位差をクランプする。
よって、半導体チップ1は、電源電圧ラインVDDL2と基準電源ラインVSSL1との間の電位差をクランプする放電パスとして、以下の3つの放電パスを有する。詳細は実施形態の動作にて説明するが、以下の1と2は大きなESDを流すためのメインパスであり、3は異電源渡り部に加わる電圧を分圧・緩和するためのセカンダリパスである。
1.上記(2)の放電パス
2.上記(4)+(3)の放電パス
3.上記(5)の放電パス
続いて、図2を参照して、クランプ回路21、22、24のそれぞれの回路構成について説明する。図2に示すように、クランプ回路21、22、24のそれぞれは、抵抗器Rと、コンデンサCと、CMOSインバータ回路201と、NMOSトランジスタ202と、ダイオード203とを有する。
また、クランプ回路21、22、24のそれぞれは、H端子と、L端子とを有する。クランプ回路21であれば、H端子は、電源電圧ラインVDDL1と接続されており、L端子は、基準電圧ラインVSSL2と接続されている。クランプ回路22であれば、H端子は、電源電圧ラインVDDL2と接続されており、L端子は、基準電圧ラインVSSL1と接続されている。クランプ回路24であれば、H端子は、電源電圧ラインVDDL2と接続されており、L端子は、基準電圧ラインVSSL2と接続されている。
抵抗器RとコンデンサCは、H端子とL端子との間に直列に接続されている。抵抗器Rは、H端子側に接続されており、コンデンサCは、L端子側に接続されている。
CMOSインバータ回路201は、その入力端子が抵抗器RとコンデンサCとを接続するラインと接続されており、その出力端子がNMOSトランジスタ202のゲート及びウェルに接続されている。NMOSトランジスタ202は、そのドレインがH端子に接続されており、そのソースがL端子に接続されている。ダイオード203は、そのカソードにH端子が接続されており、そのアノードにL端子が接続されている。
H端子に比較的小さい正極性のサージ電圧が印加された場合、CMOSインバータ回路201の入力電圧が、抵抗器RとコンデンサCの時定数によって徐々に上昇する。この入力電圧が上昇している間で、COMインバータ回路201の入力電圧が“Low”である期間は、COMインバータ回路201の出力電圧(NMOSトランジスタ202の入力電圧)が“High”となるため、NMOSトランジスタ202がONとなり、H端子からL端子に向けてサージ電流を流すことができる。また、H端子に比較的大きい正極性のサージ電圧が印加された場合、前述の動作に加えて、NMOSトランジスタ202の寄生バイポーラトランジスタ(図示せず)がONにされることで、H端子からL端子に向けてサージ電流を流すことができる。
一方、H端子に負極性のサージ電圧が印加された場合には、ダイオード203によってL端子からH端子に向けてサージ電流を流すことができる。
続いて、図3を参照して、実施の形態1に係るクランプ回路25の回路構成について説明する。図3に示すように、複数のダイオード211と、ダイオード212とを有する。
複数のダイオード211は、内部ラインVDDMLと基準電圧ラインVSSL1との間に直列に接続されている。複数のダイオード211のそれぞれは、そのカソードが基準電源ラインVSSL1側に接続されており、そのアノードが内部ラインVDDML側に接続されている。
ダイオード212は、そのカソードが内部ラインVDDML側に接続されており、そのアノードが基準電源ラインVSSL1側に接続されている。
複数のダイオード211及びダイオード212のそれぞれは、そのアノードとそのカソードとの間の電位差が所定の閾値を超えた場合に、アノードからカソードに向けて電流を流す。ここで、複数のダイオード211の段数(個数)は、通常動作時に内部電源VDDMから基準電圧VSS1へリーク電流を流さないという観点から、内部電圧VDDMと基準電圧VSS1との間の電位差に応じて決定されている。より具体的には、複数のダイオード211の段数は、ダイオード211の閾値Vf×段数が、(電圧値VDDM−基準電圧VSS1)を下回らないように決定される。
これにより、例えば、電源電圧ラインVDDL2に対して正極性のサージ電圧が印加されて、内部ラインVDDMLと基準電圧ラインVSSL1との間の電位差が、ダイオード211の閾値Vf×段数を超えた場合、内部ラインVDDMLから基準電圧ラインVSSL1に対して複数のダイオード211を介してサージ電流が流される。すなわち、内部ラインVDDMLと基準電圧ラインVSSL1との間の電位差がクランプされる。
また、例えば、電源電圧ラインVDDL2に対して負極性のサージ電圧が印加されて、基準電圧ラインVSSL1と内部ラインVDDMLとの間の電位差が、ダイオード212を超えた場合、基準電圧ラインVSSL1から内部ラインVDDMLに対してダイオード212を介してサージ電流が流され、基準電圧ラインVSSL1と内部ラインVDDMLとの間の電位差がクランプされる。
なお、クランプ回路23は、例えば、ダイオード211及びダイオード212のそれぞれを1つずつ有する回路構成となる。
(実施の形態1の動作)
続いて、図4A及び図4Bを参照して、本実施の形態1に係る半導体チップ1の動作について説明する。ここでは、本実施の形態1の効果をより明確にするために、実施の形態1に係るクランプ回路25を適用しない場合(図4A)と、実施の形態1に係るクランプ回路25を適用した場合(図4B)とを比較しながら説明する。
まず、図4Aを参照して、実施の形態1に係るクランプ回路25を適用しない場合について説明する。電源電圧端子VDDT2に対してESDによるサージ電圧を印加した場合、サージ電流(ESD電流)Iは、電源電圧ラインVDDL2と基準電圧ラインVSSL1との間に接続されたクランプ回路24を介して、基準電圧端子VSST1に流れる。
クランプ回路24のインピーダンスをRとした場合、電源電圧ラインVDDL2と基準電圧ラインVSSL1との間に発生する電位差は、I・Rとなる。回路ブロック11と回路ブロック12との間の異電源渡り部(以下、「被保護部」とも呼ぶ)には、電源電圧ラインVDDL2と基準電圧ラインVSSL1との間に発生する電位差I・Rがそのまま印加される。
次に、図4Bを参照して、実施の形態1に係るクランプ回路25を適用した場合について説明する。基準電圧ラインVSSL1を基準として、電源電圧端子VDDT1に対してESDによるサージ電圧を印加した場合、サージ電流は、2つの放電パスを介して、基準電圧端子VSST1に流れる。1つ目の放電パスは、電源電圧ラインVDDL2と基準電圧ラインVSSL1との間に接続されたクランプ回路24を通るパス(以下、「メインパス」とも呼ぶ)であり、2つ目の放電パスは、電源電圧ラインVDDL2と基準電圧ラインVSSL1との間に接続された、保護抵抗31、レギュレータ32、及び、クランプ回路25を通るパス(以下、「セカンダリパス」とも呼ぶ)である。
メインパスとセカンダリパスに流れる電流比は、オームの法則に基づいて、それら2つのパスのインピーダンス比で決定される。ESD印加時に発生する電位差をなるべく低くするため、メインパスは低インピーダンスで設計されることが一般的であり、メインパスが有するクランプ回路24のESD印加時のインピーダンスRも、低インピーダンス(例えば1Ω以下)で設計されることが一般的である。一方、セカンダリパスが有する保護抵抗(抵抗器31及びレギュレータ32)の抵抗値Rは例えば数百Ωであるため、セカンダリパスは、メインパスと比較して高インピーダンスである。
そのため、サージ電流Iのほとんどは、メインパスに流れる(すなわち、メインパスに流れる電流I≒I)。よって、電源電圧ラインVDDL2と基準電圧ラインVSSL1との間に発生する電位差は、図4Aに示す場合の電位差I・Rとほぼ同様となる。しかしながら、被保護部は、電源電圧ラインVDDL2に対して保護抵抗(抵抗器31及びレギュレータ32)を介して接続されている。そのため、被保護部に印加される電位差は、セカンダリパスに流れる電流をIとすると、保護抵抗(抵抗器31及びレギュレータ32)での電圧降下分(I・R)だけ低減された電位差(I・R−I・R)となる。
なお、以上の説明では、説明の簡略化のため、図4Bにメインパスを1つだけ図示して説明したが、電源電圧ラインVDDL2、クランプ回路24、基準電圧ラインVSSL2、クランプ回路23、基準電圧ラインVSSL1を通るパスも、メインパスとして機能する。このパスのインピーダンス(クランプ回路23及びクランプ回路24のそれぞれのインピーダンスの合計)も、例えば1Ω以下の低インピーダンスとなる。また、以上の説明では、これら2つのメインパスを有する例について説明したが、いずれか1つのメインパスのみを有する形態としてもよい。
(実施の形態1の効果)
以上に説明したように、実施の形態1に係る半導体チップ1は、第1の電源電圧ラインVDDL1と第1の基準電圧ラインVSSL1との間に接続される第1の回路ブロック11と、第2の電源電圧ラインVDDL2と第2の基準電圧ラインVSSL2との間に接続され、第1の回路ブロック11との間で信号を送受信する第2の回路ブロック12とを備えている。また、半導体チップ1は、第2の電源電圧ラインVDDL2と第1の基準電圧ラインVSSL1との間に接続され、第2の電源電圧ラインVDDL2と第1の基準電圧ラインVSSL1との間の電位差をクランプする第1のクランプ回路(クランプ回路2222、もしくは、クランプ回路23及びクランプ回路24)を備えている。さらに、半導体チップ1は、第2の電源電圧ラインVDDL2と第2の回路ブロック12との間に接続され、第1のクランプ回路のESD印加時のインピーダンスよりも大きい抵抗値を有する抵抗回路を備えている。また、半導体チップ1は、抵抗回路及び第2の回路ブロック12を接続するライン(内部ライン)VDDMLと、第1の基準電圧ラインVSSL1との間に接続され、内部ラインVDDMLと第1の基準電圧ラインVSSL1との間の電位差をクランプする第2のクランプ回路25とを備えている。
この構成によれば、以下の(1)〜(3)に説明する効果を奏することができる。
(1)異電源渡り部に対して形成された、第2のクランプ回路25によるセカンダリの放電パスによって、ESD印加時に異電源渡り部に発生する電位差の上昇を抑制することができる。すなわち、セカンダリの放電パスによってESD耐性を向上しているため、メインの放電パスにおける第1のクランプ回路のサイズの増大が不要である。よって、クランプ回路21〜24のサイズを増大すること無しにESD耐圧(主にCDM耐圧)を向上できる。
(2)追加される素子(クランプ回路25及び保護抵抗)は、小サイズであるため、アナログIP領域の面積の増加にほとんど寄与しない。例えば、第2のクランプ回路25に流れる電流は、第1のクランプ回路(例えば1Ω以下)と、保護抵抗(例えば数百Ω)の抵抗比により小電流(例えば数十〜数mA程度)となるため、それを流し切るだけの小サイズでよい。
(3)異電源渡り信号を伝送する信号線にクランプ回路を直接接続した場合、信号線に付加される容量の増加等により、信号特性劣化を起こすおそれがある(特に高速信号)。それに対して、本実施の形態1では、異電源渡り信号を伝送する信号線にはクランプ回路を接続せず、電源線にクランプ回路25を接続するため、信号特性劣化のおそれがない。
以上に説明したように、本実施の形態1によれば、半導体装置(半導体チップ1)のコストの増大を抑制しつつ、ESD耐性をより向上することができる。
<実施の形態2>
(実施の形態2の構成)
続いて、実施の形態2について説明する。図5を参照して、実施の形態2に係る半導体チップ2の回路構成について説明する。図5に示すように、実施の形態2に係る半導体チップ2は、図1に示した実施の形態1に係る半導体チップ1と比較して、レギュレータ32を有さない点が異なる。
(実施の形態2の動作)
実施の形態2に係る半導体チップ2の動作については、図4Bを参照して説明した実施の形態1に係る半導体チップ1の動作と同様となるため、説明を省略する。
(実施の形態2の効果)
実施の形態2の効果については、実施の形態1と同様であるため、説明を省略する。すなわち、抵抗器31及びレギュレータ32の両方に限られず、抵抗器31が有する抵抗値を、異電源渡り部に発生する電位差を低減する保護抵抗の抵抗値として使用してもよい。
<実施の形態3>
(実施の形態3の構成)
続いて、実施の形態3について説明する。図6を参照して、実施の形態3に係る半導体チップ3の回路構成について説明する。図6に示すように、実施の形態3に係る半導体チップ3は、図1に示した実施の形態1に係る半導体チップ1と比較して、抵抗器31を有さない点が異なる。
(実施の形態3の動作)
実施の形態3に係る半導体チップ3の動作については、図4Bを参照して説明した実施の形態1に係る半導体チップ1の動作と同様となるため、説明を省略する。
(実施の形態3の効果)
実施の形態3の効果については、実施の形態1と同様であるため、説明を省略する。すなわち、抵抗器31及びレギュレータ32の両方に限られず、レギュレータ32が有する抵抗値を、異電源渡り部に発生する電位差を低減する保護抵抗の抵抗値として使用してもよい。
<実施の形態4>
(実施の形態4の構成)
続いて、実施の形態4について説明する。図7を参照して、本実施の形態4に係る半導体チップ4における各領域のレイアウトについて説明する。図7に示すように、実施の形態4に係る半導体チップ4は、大規模回路領域41と、小規模回路領域42と、周辺I/O領域63とを有する。ここで、半導体チップ4は、内部領域と、周辺I/O領域43とに大別される。すなわち、大規模回路領域41及び小規模回路領域42は、内部領域に含まれている。
大規模回路領域41に含まれる回路は、小規模回路領域42に含まれる回路よりも回路規模が大きい。小規模回路領域42は、回路ブロック11、12、クランプ回路25、及び、レギュレータ32等の回路を有する。
周辺I/O領域43は、複数のI/Oセルと、複数のVDD電源セルと、複数のVSS電源セルと、VDDスルー電源セルと、VSSスルー電源セルとを有する。
半導体チップ4には、外部から共通電源として、電源電圧VDD1及び基準電圧VSS1が供給される。複数のVDD電源セルのそれぞれは、外部から電源電圧VDD1を引き込み、大規模回路領域41内の各回路に供給する。複数のVSS電源セルのそれぞれは、外部から電源電圧VSS1を引き込み、大規模回路領域41内の各回路に供給する。
半導体チップ4には、外部から専用電源として、電源電圧VDD2及び基準電圧VSS2が供給される。VDDスルー電源セルは、外部から電源電圧VDD2を引き込み、小規模回路領域42内の各回路に供給する。VSSスルー電源セルは、外部から電源電圧VSS2を引き込み、小規模回路領域42内の各回路に供給する。
VDD電源セルは、電源電圧端子VDDT1を有する。VSS電源セルは、基準電圧端子VSST1を有する。VDDスルー電源セルは、クランプ回路22(図示せず)及び電源電圧端子VDDT2を有する。VSSスルー電源セルは、クランプ回路21(図示せず)及び基準電圧端子VSST2を有する。
ただし、小規模回路領域42内の回路ブロック11に対しては、大規模回路領域41を介して引き込まれた共通電源(電源電圧VDD1及び基準電圧VSS1)が供給される。すなわち、小規模回路領域42は、共通電源で動作する回路ブロック11等の回路が含まれる共通電源領域と、専用電源で動作する回路ブロック12等の回路が含まれる専用電源領域を有する。
なお、図7では、VDDスルー電源セル及びVSSスルー電源セルが、周辺I/O領域43内に配置されている例について示しているが、これに限られない。VDDスルー電源セル及びVSSスルー電源セルは、半導体チップ4の内部領域内において、小規模回路領域42の直近(すなわち、大規模回路領域41、小規模回路領域42、及び、周辺I/O領域43の外部)に配置されていてもよく、小規模回路領域42内に配置されていてもよい。
続いて、図8を参照して、本実施の形態4に係る半導体チップ4における各回路11、12、21〜25、31、32のレイアウトについて説明する。図8に示すように、回路ブロック11、12、クランプ回路23〜25、抵抗器31、及び、レギュレータ32は、小規模回路領域42に含まれる。クランプ回路21、22、電源電圧端子VDDT1、VDDT2、及び、基準電圧端子VSST1、VSST2は、周辺I/O領域に含まれる。
また、図8に示すように、大規模回路領域41及び小規模回路領域42は、半導体チップ1の内部側に配置されており、周辺I/O領域43は、半導体チップ1の外周側に配置されている。
(実施の形態4の動作)
実施の形態4に係る半導体チップ4の動作については、図4Bを参照して説明した実施の形態1に係る半導体チップ1の動作と同様となるため、説明を省略する。
(実施の形態4の効果)
実施の形態4の効果について、実施の形態1と同様の内容については説明を省略する。ここで、上述したように、回路規模が大きい回路と回路規模が小さい回路とが混載されており、それぞれに異なる電源を供給する半導体チップにおいては、CMD試験時に各電源領域に付加されるパッケージ容量差等の要因によって、回路規模の大きい回路と回路規模の小さい回路との間の異電源渡り部がCDM破壊を起こしやすいという問題がある。
この問題に対して、実施の形態4に係る半導体チップ4では、実施の形態1に係る半導体チップ1に対して、さらに、第1の電源電圧ラインVDDL1及び第1の基準電圧ラインVSSL1のそれぞれは、大規模回路に対して、第1の電源電圧VDD1及び第1の基準電圧VSS1を供給するものとされている。また、第2の電源電圧ラインVDDL2及び第2の基準電圧ラインVSSL2のそれぞれは、大規模回路よりも規模の小さい小規模回路に対して、第2の電源電圧VDD2及び第2の基準電圧VSS2を供給するものとされている。
すなわち、本実施の形態4によれば、CDM試験によって異電源渡り部の破壊が起こりやすい半導体チップ4において、異電源渡り部におけるESD耐性をより向上している。よって、本実施の形態4によれば、より好適にESD耐性を向上することができる。
なお、実施の形態4においても、半導体チップ4を、実施の形態2と同様に、抵抗器31及びレギュレータ32のいずれか一方のみを有する構成としてもよいことは言うまでもない。
<実施の形態5>
(実施の形態5の構成)
続いて、実施の形態5について説明する。図9に説明するように、実施の形態5に係る半導体チップ5は、図7に示した実施の形態4に係る半導体チップ4において、大規模回路領域41がコアロジック領域51であり、小規模回路領域42がアナログIP領域52であることを明示している。すなわち、コアロジック領域51に含まれる大規模回路は、デジタル回路であり、アナログIP領域52に含まれる小規模回路は、アナログ回路である。コアロジック領域51には、デジタル回路用の電源が、共通電源(以下、「共通デジタル電源」とも呼ぶ)として供給され、アナログIP領域52には、アナログ回路用の電源が、専用電源として供給される。
すなわち、実施の形態4で説明した小規模回路領域42として説明したように、アナログIP領域52は、共通デジタル電源で動作する回路ブロック11等の回路が含まれる共通デジタル電源領域と、専用電源で動作する回路ブロック12等の回路が含まれる専用電源領域を有する。このように、アナログIP領域の電源領域は、共通デジタル電源領域と、専用電源領域に分割される場合が多い。共通デジタル電源は、コアロジック領域51からの引き込みで供給されることが多く、専用電源は、アナログ回路専用としてVDDスルー電源セル及びVSSスルー電源セルを介して外部から供給されることが多い。
このような構成により、例えば、回路ブロック11及び回路ブロック12は、アナログ信号をデジタル信号に変換する変換回路として機能する。回路ブロック12は、外部のセンサから計測結果を示すアナログ信号を取得し、異電源渡り信号として回路ブロック11に出力する。回路ブロック11は、異電源渡り信号として取得したアナログ信号をデジタル信号に変換し、コアロジック領域51内のデジタル回路に出力する。これにより、コアロジック領域51内のデジタル回路は、センサによる計測結果に基づいて処理を実行することができる。
(実施の形態5の動作)
実施の形態5に係る半導体チップ5の動作については、図4Bを参照して説明した実施の形態1に係る半導体チップ1の動作と同様となるため、説明を省略する。
(実施の形態5の効果)
実施の形態5の効果については、実施の形態1と同様の内容については説明を省略する。ここで、上述したように、一般的に、アナログ回路は、デジタル回路と比較して要求される回路規模が小さい。これに対して、実施の形態5に係る半導体チップ5では、実施の形態4に係る半導体チップ4に対して、さらに、大規模回路がデジタル回路であり、小規模回路がアナログ回路とされている。すなわち、本実施の形態5によれば、CMD試験によって破壊されやすい大規模回路と小規模回路間の異電源渡り部が構成され易い半導体チップ5において、異電源渡り部におけるESD耐性をより向上している。よって、本実施の形態5によれば、より好適にESD耐性を向上することができる。
<他の実施の形態>
上述の各実施の形態1〜5では、クランプ回路25が、図3に示した回路構成である例について説明したが、これに限られない。例えば、クランプ回路25として、以下の(1)〜(6)のいずれかの素子を使用してもよい。
(NMOSトランジスタ:Wサイズ 数um〜数十um)
(1)タイプ1
この例では、図10Aに示すように、クランプ回路25は、NMOSトランジスタ221を有する。NMOSトランジスタ221は、そのドレインが内部ラインVDDMLに接続されており、そのソース、ゲート及びウェルが基準電圧ラインSL1に接続されている。
この構成によれば、例えば、電源電圧ラインVDDL2に対して正極性のサージ電圧が印加された場合、内部ラインVDDMLの電圧が上昇する。そして、NMOSトランジスタ221は、その寄生バイポーラトランジスタがONとなることで、内部ラインVDDMLから基準電圧ラインVSSL1に対してサージ電流を放電することで、内部ラインVDDMLと基準電圧ラインVSSL1との間における電位差をクランプすることができる。
(2)タイプ2
この例では、図10Bに示すように、クランプ回路25は、NMOSトランジスタ221を有する。NMOSトランジスタ221は、そのドレインが内部ラインVDDMLに接続されており、そのソース及びウェルが基準電圧ラインSL1に接続されており、ゲートが基準電圧ラインSL2に接続されている。
この構成によれば、例えば、電源電圧ラインVDDL2に対して正極性のサージ電圧が印加された場合、クランプ回路24により基準電圧ラインVSSL2に対してサージ電流が放電されることで、基準電源ラインVSSL2の電圧が上昇する。すなわち、NMOSトランジスタ221のゲート電圧が上昇する。NMOSトランジスタ221は、ONとなり、内部ラインVDDMLから基準電圧ラインVSSL1に対してサージ電流を放電することで、内部ラインVDDMLと基準電圧ラインVSSL1との間における電位差をクランプすることができる。
(3)タイプ3
この例では、図10Cに示すように、クランプ回路25は、NMOSトランジスタ221及び抵抗器222を有する。NMOSトランジスタ223は、そのドレインが内部ラインVDDMLに接続されており、そのソース及びウェルが基準電圧ラインSL1に接続されており、ゲートが抵抗器222(数十kΩ〜数百kΩ)を介して基準電圧ラインSL1に接続されている。
この構成によれば、例えば、電源電圧ラインDL2に対して正極性のサージ電圧が印加された場合、内部ラインVDDMLの電圧が上昇し、NMOSトランジスタ221のドレインからゲートに対してドレイン−ゲート間寄生容量に起因する変位電流が流れる。変位電流はゲートから抵抗器222を通って基準電圧ラインVSSL1へ流れるため、ソース電圧に対してゲート電圧が上昇する。そして、NMOSトランジスタ221は、ONとなり、内部ラインVDDMLから基準電圧ラインVSSL1に対してサージ電流を放電することで、内部ラインVDDMLと基準電圧ラインVSSL1との間における電位差をクランプすることができる。
(PMOSトランジスタ:Wサイズ 数um〜数十um)
(1)タイプ1
この例では、図11Aに示すように、クランプ回路25は、PMOSトランジスタ231を有する。PMOSトランジスタ231は、そのドレインが基準電圧ラインVSSL1に接続されており、そのソース、ゲート及びウェルが内部ラインVDDMLに接続されている。
この構成によれば、例えば、電源電圧ラインDL2に対して正極性のサージ電圧が印加された場合、内部ラインVDDMLの電圧が上昇する。そして、PMOSトランジスタ231は、その寄生バイポーラトランジスタがONとなることで、内部ラインVDDMLから基準電圧ラインVSSL1に対してサージ電流を放電することで、内部ラインVDDMLと基準電圧ラインVSSL1との間における電位差をクランプすることができる。
(2)タイプ2
この例では、図11Bに示すように、クランプ回路25は、PMOSトランジスタ231を有する。PMOSトランジスタ231は、そのドレインが基準電圧ラインVSSL1に接続されており、そのソース及びウェルが内部ラインVDDMLに接続されており、ゲートが電源電圧ラインVDDL1に接続されている。
この構成によれば、例えば、電源電圧ラインVDDL2に対して正極性のサージ電圧が印加された場合、内部ラインVDDMLの電圧が上昇する。すなわち、PMOSトランジスタ231のソース電圧が上昇する。PMOSトランジスタ231のゲートが接続された電源電圧ラインVDDL1は、ESD印加時は基準電圧ラインVSSL1に対して回路ブロック11内に存在する寄生ダイオードを順方向で一段かませた分の電位にしかならないため、ソースに対してゲートの電位は下がる。そしてPMOSトランジスタ231は、ONとなり、内部ラインVDDMLから基準電圧ラインVSSL1に対してサージ電流を放電することで、内部ラインVDDMLと基準電圧ラインVSSL1との間における電位差をクランプすることができる。
(3)タイプ3
この例では、図11Cに示すように、クランプ回路25は、PMOSトランジスタ231及び抵抗器232を有する。PMOSトランジスタ231は、そのドレインが基準電圧ラインVSSL1に接続されており、そのソース及びウェルが内部ラインVDDMLに接続されており、ゲートが抵抗器232(数十kΩ〜数百kΩ)を介して内部ラインVDDMLに接続されている。
この構成によれば、例えば、電源電圧ラインVDDL2に対して正極性のサージ電圧が印加された場合、内部ラインVDDMLの電圧が上昇し、PMOSトランジスタ231のゲートからドレインに対して寄生容量に起因する変位電流が流れ、ソース電圧に対してゲート電圧が低下する。そして、PMOSトランジスタ231は、ONとなり、内部ラインVDDMLから基準電圧ラインVSSL1に対してサージ電流を放電することで、内部ラインVDDMLと基準電圧ラインVSSL1との間における電位差をクランプすることができる。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は既に述べた実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能であることはいうまでもない。
1、2、3、4、5 半導体チップ
11、12 回路ブロック
21、22、23、24、25 クランプ回路
31 抵抗器
32 レギュレータ
41 大規模回路領域
42 小規模回路領域
43 周辺I/O領域
51 コアロジック領域
52 アナログIP領域
201 CMOSインバータ回路
202、221 NMOSトランジスタ
203、211、212 ダイオード
222、232 抵抗器
231 PMOSトランジスタ
VDD1、VDD2 電源電圧
VSS1、VSS2 基準電圧
VDDM 内部電源
VDDL1、VDDL2 電源電圧ライン
VSSL1、VSSL2 基準電圧ライン
VDDML 内部ライン
VDDT1、VDDT2 電源電圧端子
VSST1、VSST2 基準電圧端子
抵抗器
C コンデンサ

Claims (9)

  1. 第1の電源電圧ラインと第1の基準電圧ラインとの間に接続される第1の回路ブロックと、
    第2の電源電圧ラインと第2の基準電圧ラインとの間に接続され、前記第1の回路ブロックとの間で信号を送受信する第2の回路ブロックと、
    前記第2の電源電圧ラインと前記第1の基準電圧ラインとの間に接続され、前記第2の電源電圧ラインと前記第1の基準電圧ラインとの間の電位差をクランプする第1のクランプ回路と、
    前記第2の電源電圧ラインと前記第2の回路ブロックとの間に接続され、前記第1のクランプ回路のインピーダンスよりも大きい抵抗値を有する抵抗回路と、
    前記抵抗回路及び前記第2の回路ブロックを接続するラインと、前記第1の基準電圧ラインとの間に接続され、前記抵抗回路及び前記第2の回路ブロックを接続するラインと前記第1の基準電圧ラインとの間の電位差をクランプする第2のクランプ回路と、
    を備え
    前記抵抗回路は、抵抗器を有する、
    半導体装置。
  2. 前記第1のクランプ回路は、前記第2の基準電圧ラインを介さずに、前記第2の電源電圧ラインと前記第1の基準電圧ラインとの間に接続される、
    請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記第1のクランプ回路は、
    前記第2の電源電圧ラインと前記第2の基準電圧ラインとの間に接続され、前記第2の電源電圧ラインと前記第2の基準電圧ラインとの間の電位差をクランプする第3のクランプ回路と、
    前記第2の基準電圧ラインと前記第1の基準電圧ラインとの間に接続され、前記第2の基準電圧ラインと前記第1の基準電圧ラインとの間の電位差をクランプする第4のクランプ回路と、を有する、
    請求項1に記載の半導体装置。
  4. 前記半導体装置は、さらに、
    前記第2の電源電圧ラインと前記第2の基準電圧ラインとの間に接続され、前記第2の電源電圧ラインと前記第2の基準電圧ラインとの間の電位差をクランプする第3のクランプ回路と、
    前記第2の基準電圧ラインと前記第1の基準電圧ラインとの間に接続され、前記第2の基準電圧ラインと前記第1の基準電圧ラインとの間の電位差をクランプする第4のクランプ回路と、を備えた、
    請求項2に記載の半導体装置。
  5. 前記抵抗回路は、レギュレータを有する、
    請求項1に記載の半導体装置。
  6. 前記第1の電源電圧ライン及び前記第1の基準電圧ラインのそれぞれは、前記半導体装置における大規模回路に対して、第1の電源電圧及び第1の基準電圧を供給するものであり、
    前記第2の電源電圧ライン及び前記第2の基準電圧ラインのそれぞれは、前記半導体装置における前記大規模回路よりも規模の小さい小規模回路に対して、第2の電源電圧及び第2の基準電圧を供給するものである、
    請求項1に記載の半導体装置。
  7. 前記大規模回路は、デジタル回路であり、
    前記小規模回路は、アナログ回路である、
    請求項に記載の半導体装置。
  8. 前記第2のクランプ回路は、双方向ダイオードである、
    請求項1に記載の半導体装置。
  9. 前記双方向ダイオードは、直列に接続される複数のダイオードを有し、
    前記複数のダイオードのそれぞれは、前記抵抗回路及び前記第2の回路ブロックを接続するライン側にアノードが接続され、前記第1の基準電圧ライン側にカソードが接続され、
    前記複数のダイオードの個数は、前記複数のダイオードのそれぞれの閾値×前記複数のダイオードの個数が、前記抵抗回路及び前記第2の回路ブロックを接続するラインの通常の電圧値と、前記第1の基準電圧ラインの通常の電圧値の電位差を下回らないように決定されている、
    請求項に記載の半導体装置。
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