JP6521792B2 - 半導体装置 - Google Patents
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Description
(1)アナログIP領域における電源電圧ラインと基準電圧ライン(グランドライン)との間の容量(静電容量)がコアロジック領域と比較して小さくなる
(2)CDM試験時にアナログIP領域に付加されるパッケージ容量がコアロジック領域と比較して小さくなる
(実施の形態1の構成)
以下、実施の形態1について説明する。まず、図1を参照して、実施の形態1に係る半導体チップ1の回路構成について説明する。図1に示すように、半導体チップ1は、回路ブロック11、12と、クランプ回路21〜25と、抵抗器31と、レギュレータ32とを有する。また、半導体チップ1は、電源電圧端子VDDT1と、電源電圧端子VDDT2と、基準電圧端子VSST1と、基準電圧端子VSST2と、電源電圧ラインVDDL1と、電源電圧ラインVDDL2と、基準電圧ラインVSSL1と、基準電圧ラインVSSL2とを有している。
例えば、電源電圧ラインVDDL1に対して正極性のサージ電圧が印加された場合、クランプ回路21は、電源電圧ラインVDDL1から基準電圧ラインVSSL2に対してサージ電流を放電することで、電源電圧ラインVDDL1と基準電圧ラインVSSL2との間に発生する電位差をクランプする。
例えば、電源電圧ラインVDDL2に対して正極性のサージ電圧が印加された場合、クランプ回路22は、電源電圧ラインVDDL2から基準電圧ラインVSSL1に対してサージ電流を放電することで、電源電圧ラインVDDL2と基準電圧ラインVSSL1との間に発生する電位差をクランプする。
例えば、電源電圧ラインVDDL2に対して正極性のサージ電圧が印加されて、クランプ回路24によって電源電圧ラインVDDL2から基準電圧ラインVSSL2に対してサージ電流が放電された場合、基準電源ラインVSSL2の電圧が上昇する。この場合、クランプ回路23は、基準電源ラインVSSL2から基準電源ラインVSSL1に対してサージ電流を放電することで、基準電源ラインVSSL2と基準電圧ラインVSSL1との間に発生する電位差をクランプする。
例えば、電源電圧ラインVDDL2に対して正極性のサージ電圧が印加された場合、クランプ回路24は、電源電圧ラインVDDL2から基準電圧ラインVSSL2に対してサージ電流を放電することで、電源電圧ラインVDDL2と基準電圧ラインVSSL2との間に発生する電位差をクランプする。
例えば、電源電圧ラインVDDL2に対して正極性のサージ電圧が印加されて、内部ラインVDDMLにおける電圧が上昇した場合、クランプ回路25は、内部ラインVDDMLから基準電圧ラインVSSL1に対してサージ電流を放電することで、内部VDDMLラインと基準電圧ラインSL1との間に発生する電位差をクランプする。
1.上記(2)の放電パス
2.上記(4)+(3)の放電パス
3.上記(5)の放電パス
続いて、図4A及び図4Bを参照して、本実施の形態1に係る半導体チップ1の動作について説明する。ここでは、本実施の形態1の効果をより明確にするために、実施の形態1に係るクランプ回路25を適用しない場合(図4A)と、実施の形態1に係るクランプ回路25を適用した場合(図4B)とを比較しながら説明する。
以上に説明したように、実施の形態1に係る半導体チップ1は、第1の電源電圧ラインVDDL1と第1の基準電圧ラインVSSL1との間に接続される第1の回路ブロック11と、第2の電源電圧ラインVDDL2と第2の基準電圧ラインVSSL2との間に接続され、第1の回路ブロック11との間で信号を送受信する第2の回路ブロック12とを備えている。また、半導体チップ1は、第2の電源電圧ラインVDDL2と第1の基準電圧ラインVSSL1との間に接続され、第2の電源電圧ラインVDDL2と第1の基準電圧ラインVSSL1との間の電位差をクランプする第1のクランプ回路(クランプ回路2222、もしくは、クランプ回路23及びクランプ回路24)を備えている。さらに、半導体チップ1は、第2の電源電圧ラインVDDL2と第2の回路ブロック12との間に接続され、第1のクランプ回路のESD印加時のインピーダンスよりも大きい抵抗値を有する抵抗回路を備えている。また、半導体チップ1は、抵抗回路及び第2の回路ブロック12を接続するライン(内部ライン)VDDMLと、第1の基準電圧ラインVSSL1との間に接続され、内部ラインVDDMLと第1の基準電圧ラインVSSL1との間の電位差をクランプする第2のクランプ回路25とを備えている。
(1)異電源渡り部に対して形成された、第2のクランプ回路25によるセカンダリの放電パスによって、ESD印加時に異電源渡り部に発生する電位差の上昇を抑制することができる。すなわち、セカンダリの放電パスによってESD耐性を向上しているため、メインの放電パスにおける第1のクランプ回路のサイズの増大が不要である。よって、クランプ回路21〜24のサイズを増大すること無しにESD耐圧(主にCDM耐圧)を向上できる。
(実施の形態2の構成)
続いて、実施の形態2について説明する。図5を参照して、実施の形態2に係る半導体チップ2の回路構成について説明する。図5に示すように、実施の形態2に係る半導体チップ2は、図1に示した実施の形態1に係る半導体チップ1と比較して、レギュレータ32を有さない点が異なる。
実施の形態2に係る半導体チップ2の動作については、図4Bを参照して説明した実施の形態1に係る半導体チップ1の動作と同様となるため、説明を省略する。
実施の形態2の効果については、実施の形態1と同様であるため、説明を省略する。すなわち、抵抗器31及びレギュレータ32の両方に限られず、抵抗器31が有する抵抗値を、異電源渡り部に発生する電位差を低減する保護抵抗の抵抗値として使用してもよい。
(実施の形態3の構成)
続いて、実施の形態3について説明する。図6を参照して、実施の形態3に係る半導体チップ3の回路構成について説明する。図6に示すように、実施の形態3に係る半導体チップ3は、図1に示した実施の形態1に係る半導体チップ1と比較して、抵抗器31を有さない点が異なる。
実施の形態3に係る半導体チップ3の動作については、図4Bを参照して説明した実施の形態1に係る半導体チップ1の動作と同様となるため、説明を省略する。
実施の形態3の効果については、実施の形態1と同様であるため、説明を省略する。すなわち、抵抗器31及びレギュレータ32の両方に限られず、レギュレータ32が有する抵抗値を、異電源渡り部に発生する電位差を低減する保護抵抗の抵抗値として使用してもよい。
(実施の形態4の構成)
続いて、実施の形態4について説明する。図7を参照して、本実施の形態4に係る半導体チップ4における各領域のレイアウトについて説明する。図7に示すように、実施の形態4に係る半導体チップ4は、大規模回路領域41と、小規模回路領域42と、周辺I/O領域63とを有する。ここで、半導体チップ4は、内部領域と、周辺I/O領域43とに大別される。すなわち、大規模回路領域41及び小規模回路領域42は、内部領域に含まれている。
実施の形態4に係る半導体チップ4の動作については、図4Bを参照して説明した実施の形態1に係る半導体チップ1の動作と同様となるため、説明を省略する。
実施の形態4の効果について、実施の形態1と同様の内容については説明を省略する。ここで、上述したように、回路規模が大きい回路と回路規模が小さい回路とが混載されており、それぞれに異なる電源を供給する半導体チップにおいては、CMD試験時に各電源領域に付加されるパッケージ容量差等の要因によって、回路規模の大きい回路と回路規模の小さい回路との間の異電源渡り部がCDM破壊を起こしやすいという問題がある。
(実施の形態5の構成)
続いて、実施の形態5について説明する。図9に説明するように、実施の形態5に係る半導体チップ5は、図7に示した実施の形態4に係る半導体チップ4において、大規模回路領域41がコアロジック領域51であり、小規模回路領域42がアナログIP領域52であることを明示している。すなわち、コアロジック領域51に含まれる大規模回路は、デジタル回路であり、アナログIP領域52に含まれる小規模回路は、アナログ回路である。コアロジック領域51には、デジタル回路用の電源が、共通電源(以下、「共通デジタル電源」とも呼ぶ)として供給され、アナログIP領域52には、アナログ回路用の電源が、専用電源として供給される。
実施の形態5に係る半導体チップ5の動作については、図4Bを参照して説明した実施の形態1に係る半導体チップ1の動作と同様となるため、説明を省略する。
実施の形態5の効果については、実施の形態1と同様の内容については説明を省略する。ここで、上述したように、一般的に、アナログ回路は、デジタル回路と比較して要求される回路規模が小さい。これに対して、実施の形態5に係る半導体チップ5では、実施の形態4に係る半導体チップ4に対して、さらに、大規模回路がデジタル回路であり、小規模回路がアナログ回路とされている。すなわち、本実施の形態5によれば、CMD試験によって破壊されやすい大規模回路と小規模回路間の異電源渡り部が構成され易い半導体チップ5において、異電源渡り部におけるESD耐性をより向上している。よって、本実施の形態5によれば、より好適にESD耐性を向上することができる。
上述の各実施の形態1〜5では、クランプ回路25が、図3に示した回路構成である例について説明したが、これに限られない。例えば、クランプ回路25として、以下の(1)〜(6)のいずれかの素子を使用してもよい。
(1)タイプ1
この例では、図10Aに示すように、クランプ回路25は、NMOSトランジスタ221を有する。NMOSトランジスタ221は、そのドレインが内部ラインVDDMLに接続されており、そのソース、ゲート及びウェルが基準電圧ラインSL1に接続されている。
この例では、図10Bに示すように、クランプ回路25は、NMOSトランジスタ221を有する。NMOSトランジスタ221は、そのドレインが内部ラインVDDMLに接続されており、そのソース及びウェルが基準電圧ラインSL1に接続されており、ゲートが基準電圧ラインSL2に接続されている。
この例では、図10Cに示すように、クランプ回路25は、NMOSトランジスタ221及び抵抗器222を有する。NMOSトランジスタ223は、そのドレインが内部ラインVDDMLに接続されており、そのソース及びウェルが基準電圧ラインSL1に接続されており、ゲートが抵抗器222(数十kΩ〜数百kΩ)を介して基準電圧ラインSL1に接続されている。
(1)タイプ1
この例では、図11Aに示すように、クランプ回路25は、PMOSトランジスタ231を有する。PMOSトランジスタ231は、そのドレインが基準電圧ラインVSSL1に接続されており、そのソース、ゲート及びウェルが内部ラインVDDMLに接続されている。
この例では、図11Bに示すように、クランプ回路25は、PMOSトランジスタ231を有する。PMOSトランジスタ231は、そのドレインが基準電圧ラインVSSL1に接続されており、そのソース及びウェルが内部ラインVDDMLに接続されており、ゲートが電源電圧ラインVDDL1に接続されている。
この例では、図11Cに示すように、クランプ回路25は、PMOSトランジスタ231及び抵抗器232を有する。PMOSトランジスタ231は、そのドレインが基準電圧ラインVSSL1に接続されており、そのソース及びウェルが内部ラインVDDMLに接続されており、ゲートが抵抗器232(数十kΩ〜数百kΩ)を介して内部ラインVDDMLに接続されている。
11、12 回路ブロック
21、22、23、24、25 クランプ回路
31 抵抗器
32 レギュレータ
41 大規模回路領域
42 小規模回路領域
43 周辺I/O領域
51 コアロジック領域
52 アナログIP領域
201 CMOSインバータ回路
202、221 NMOSトランジスタ
203、211、212 ダイオード
222、232 抵抗器
231 PMOSトランジスタ
VDD1、VDD2 電源電圧
VSS1、VSS2 基準電圧
VDDM 内部電源
VDDL1、VDDL2 電源電圧ライン
VSSL1、VSSL2 基準電圧ライン
VDDML 内部ライン
VDDT1、VDDT2 電源電圧端子
VSST1、VSST2 基準電圧端子
RI 抵抗器
C コンデンサ
Claims (9)
- 第1の電源電圧ラインと第1の基準電圧ラインとの間に接続される第1の回路ブロックと、
第2の電源電圧ラインと第2の基準電圧ラインとの間に接続され、前記第1の回路ブロックとの間で信号を送受信する第2の回路ブロックと、
前記第2の電源電圧ラインと前記第1の基準電圧ラインとの間に接続され、前記第2の電源電圧ラインと前記第1の基準電圧ラインとの間の電位差をクランプする第1のクランプ回路と、
前記第2の電源電圧ラインと前記第2の回路ブロックとの間に接続され、前記第1のクランプ回路のインピーダンスよりも大きい抵抗値を有する抵抗回路と、
前記抵抗回路及び前記第2の回路ブロックを接続するラインと、前記第1の基準電圧ラインとの間に接続され、前記抵抗回路及び前記第2の回路ブロックを接続するラインと前記第1の基準電圧ラインとの間の電位差をクランプする第2のクランプ回路と、
を備え、
前記抵抗回路は、抵抗器を有する、
半導体装置。 - 前記第1のクランプ回路は、前記第2の基準電圧ラインを介さずに、前記第2の電源電圧ラインと前記第1の基準電圧ラインとの間に接続される、
請求項1に記載の半導体装置。 - 前記第1のクランプ回路は、
前記第2の電源電圧ラインと前記第2の基準電圧ラインとの間に接続され、前記第2の電源電圧ラインと前記第2の基準電圧ラインとの間の電位差をクランプする第3のクランプ回路と、
前記第2の基準電圧ラインと前記第1の基準電圧ラインとの間に接続され、前記第2の基準電圧ラインと前記第1の基準電圧ラインとの間の電位差をクランプする第4のクランプ回路と、を有する、
請求項1に記載の半導体装置。 - 前記半導体装置は、さらに、
前記第2の電源電圧ラインと前記第2の基準電圧ラインとの間に接続され、前記第2の電源電圧ラインと前記第2の基準電圧ラインとの間の電位差をクランプする第3のクランプ回路と、
前記第2の基準電圧ラインと前記第1の基準電圧ラインとの間に接続され、前記第2の基準電圧ラインと前記第1の基準電圧ラインとの間の電位差をクランプする第4のクランプ回路と、を備えた、
請求項2に記載の半導体装置。 - 前記抵抗回路は、レギュレータを有する、
請求項1に記載の半導体装置。 - 前記第1の電源電圧ライン及び前記第1の基準電圧ラインのそれぞれは、前記半導体装置における大規模回路に対して、第1の電源電圧及び第1の基準電圧を供給するものであり、
前記第2の電源電圧ライン及び前記第2の基準電圧ラインのそれぞれは、前記半導体装置における前記大規模回路よりも規模の小さい小規模回路に対して、第2の電源電圧及び第2の基準電圧を供給するものである、
請求項1に記載の半導体装置。 - 前記大規模回路は、デジタル回路であり、
前記小規模回路は、アナログ回路である、
請求項6に記載の半導体装置。 - 前記第2のクランプ回路は、双方向ダイオードである、
請求項1に記載の半導体装置。 - 前記双方向ダイオードは、直列に接続される複数のダイオードを有し、
前記複数のダイオードのそれぞれは、前記抵抗回路及び前記第2の回路ブロックを接続するライン側にアノードが接続され、前記第1の基準電圧ライン側にカソードが接続され、
前記複数のダイオードの個数は、前記複数のダイオードのそれぞれの閾値×前記複数のダイオードの個数が、前記抵抗回路及び前記第2の回路ブロックを接続するラインの通常の電圧値と、前記第1の基準電圧ラインの通常の電圧値の電位差を下回らないように決定されている、
請求項8に記載の半導体装置。
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