JP2008311433A - 半導体集積回路及びその設計方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】チップ内で隣接していない電源分離領域相互間で信号の伝達が行われる場合であっても内部回路をESDから保護する。
【解決手段】共通グランド電位放電線11と、通常動作時に電源電位供給ノードとして機能する共通電源電位放電線12と、複数の電源ノード13、14と、複数の電源ノード及び共通電源電位放電線と共通グランド電位放電線との間に接続された複数の第1の静電保護回路21〜23と、複数の各電源ノードと共通電源電位放電線との間に接続された複数の第2の静電保護回路31、32と、複数の電源ノードのうちいずれか1つの電源ノードに供給される電源電位によって動作する第1の回路から出力されて、複数の電源ノードのうち第1の回路が動作する電源電位が供給される電源ノードとは異なる電源ノードに供給される電源電位によって動作する第2の回路に入力される信号の伝達経路の途中に挿入され、共通電源電位放電線の電位を電源電位とするバッファ回路51を具備する。
【選択図】図1

Description

本発明は、静電気放電(Electro Static Discharge: ESD)から内部回路を保護する静電気保護回路(ESD保護回路)を内蔵した半導体集積回路に係り、特に異なる電源ノードに供給される電源電位によって動作する内部回路相互で信号が授受される半導体集積回路及びその設計方法に関する。
半導体集積回路(以下、LSIと称する)の内部では、様々な理由から内部の電源ノードが分離されている。
電源ノードを分離する第1の理由は、複数の電源電圧を必要とすることである。LSIのI/O部(入出力回路部)では、LSIチップ外部に信号が出力され、またチップ外部からの信号が入力される。このため、異なるLSIチップ間で信号の授受が行えるようにI/O部の規格が定められており、I/O部の電源電圧も定められている。一方、LSIの低消費電力化、高速化にとって低電圧化は有効な手段であり、I/O部以外の内部ロジック回路は、通常、I/O部よりも低電圧の電源により駆動される。したがって、電源ノードの分離が必要となる。
電源ノードを分離する第2の理由はノイズ対策である。アナログ回路、高周波(RF)回路などが内蔵される場合、これらの回路以外の回路、例えばデジタル回路が動作することによって発生するノイズが、これらアナログ回路、RF回路に悪影響を及ぼすことがある。ノイズの伝播経路は種々考えられるが、そのうちの主な経路として電源配線を介する経路が挙げられる。回路の誤動作を防止するために、アナログ回路、RF回路をその他の回路の電源から分離することが行われる。
電源ノードを分離する第3の理由は、低消費電力対策のためである。通常のシステムLSIでは、LSIチップ内部の回路全てが同時に、通常動作することはない。そのため、LSI内部回路を機能ブロックに分け、動作させる必要のない期間にはその機能ブロックに電源電圧を供給しないようにすることで、消費電力を抑制する技術が提案されている。これを実現するために、機能ブロック毎に電源ノードを分離する必要がある。
一方、MOS型LSI、例えばCMOS型LSIでは、ESDによる過電流から内部回路を保護するために、ESD保護回路が内蔵されている。上記のように内部で電源ノードが分離されているLSIをESDから保護するものとして、従来では、電源端子に接続されている全ての電源ノードを、それぞれESD保護回路を介して共通のノードに接続する共通放電線保護方式、及び分離された電源ノード相互間をESD保護回路で接続する電源−電源間保護方式の両方式を採用したものが提案されている。図13は両方式を採用した従来のLSIの回路構成の一例を模式的に示している。
図13において、101、102、103はそれぞれ異なる電源端子に接続されており、互いに分離された電源ノード、104は接地用の電源端子に接続されている共通放電線、201、202、202は電源ノード101、102、103と共通放電線104との間に接続された共通放電線保護方式のESD保護回路、204は電源ノード101、102相互間に接続された電源−電源間保護方式のESD保護回路、301、302、303は電源ノード101、102、103それぞれの電源電圧により動作する内部回路を構成するCMOS型のインバータ回路である。なお、インバータ回路301の出力信号は、インバータ回路302及び303にそれぞれ入力信号として供給される。
図13のLSIでは、電源ノード101、102、103のいずれかにESDを引き起こすようなサージ電圧が印加されると、いずれか1つのESD保護回路を介在する放電経路が形成されて電源ノード101、102、103における電圧が低い値に制限され、内部回路を構成するMOSトランジスタに高電圧が印加されることによるゲート酸化膜の破壊が防止される。
しかしながら、図13のLSIでは、電源ノード102、103相互間には電源−電源間保護方式のESD保護回路が設けられてない。その理由は以下の通りである。
図14は、図13に示すLSIのチップの平面図である。LSIチップ300は、図13中の電源ノード101に供給される電源電位により動作する内部回路が形成されている電源分離領域301、図13中の電源ノード102に供給される電源電位により動作する内部回路が形成されている電源分離領域302、及び、図13中の電源ノード103に供給される電源電位により動作する内部回路が形成されている電源分離領域303を含む。
図14に示すように、電源分離領域301と302はチップ内で隣り合っているので、図13中に示すESD保護回路204をその境界部分に配置形成することができる。しかし、電源分離領域301と303はチップ内で隣り合っていないので、電源ノード101、103相互間を接続する電源−電源間保護方式のESD保護回路を配置形成することができない。そこで、互いの電源ノード101、103が隣り合うようにチップ内で配線を引き回せばよいが、チップレイアウト設計上の制約からほとんどの場合は実現が困難である。
この場合、図13中の電源ノード101が正極性でかつ電源ノード103が接地電位となるようなサージ電圧が印加されると、ESD保護回路201、共通放電線104及びESD保護回路203を経由する放電経路が形成される。しかし、チップサイズが大きい場合や、共通放電線104に使用する配線材料のシート抵抗率が高い場合には、共通放電線104の寄生抵抗Rbusの抵抗値を十分に小さくすることが困難である。すると、電源ノード101における電圧は、ESD保護回路201のクランプ電圧、共通放電線104の寄生抵抗Rbusにおける降下電圧、及びESD保護回路203のクランプ電圧の和の電圧以下には下がらず、インバータ回路303の入力ノード、つまりインバータ回路303を構成するPチャネルMOSトランジスタのゲートに、電源ノード101に接続されているインバータ回路301を経由して高電位が印加される可能性がある。例えば、インバータ回路301の入力ノードが接地電位になっていると仮定すると、インバータ回路301内のPチャネルMOSトランジスタがオン状態になり、インバータ回路303を構成するPチャネルMOSトランジスタのゲートに電源ノード101の電圧が印加される。このとき、電源ノード103に接続されているインバータ回路303内のPチャネルMOSトランジスタのソースは接地電位なので、このMOSトランジスタのゲート・ソース間に高電圧が印加される。したがって、共通放電線104の寄生抵抗Rbusの抵抗値が高い場合には、被保護酸化膜であるインバータ回路303内のPチャネルMOSトランジスタのゲート酸化膜の破壊が引き起こされる。
なお、特許文献1には、VDD1端子・GND1端子間に接続された第1のESD保護回路と、VDD2端子・GND2端子間に接続され、第1のESD保護回路と同様の構成を有する第2のESD保護回路と、任意のESD保護回路のサージ検出出力を残りのESD保護回路にトリガ信号して伝達させるトリガ信号線と、複数のESD保護回路で共通に使用される共通放電線とを具備することにより、低電圧トリガで良好な保護特性を実現するものが開示されている。
特開2002−228138号公報
本発明は上記のような事情を考慮してなされたものであり、その目的は、チップ内で隣接していない電源分離領域相互間で信号の伝達が行われる場合であっても内部回路をESDから保護することができ、かつチップ内の全ての回路を1つの静電保護回路によりESDから保護することができる半導体集積回路及びその設計方法を提供することである。
本発明の半導体集積回路は、通常動作時にグランド電位供給ノードとして機能する共通グランド電位放電線と、通常動作時に電源電位供給ノードとして機能する共通電源電位放電線と、互いに分離されかつ前記共通電源電位放電線とも分離され、それぞれ通常動作時に電源電位が供給される複数の電源ノードと、前記複数の電源ノード及び前記共通電源電位放電線と前記共通グランド電位放電線との間に接続された複数の第1の静電保護回路と、前記複数の各電源ノードと前記共通電源電位放電線との間に接続された複数の第2の静電保護回路と、前記複数の電源ノードのうちいずれか1つの電源ノードに供給される電源電位によって動作する第1の回路から出力されて、前記複数の電源ノードのうち前記第1の回路が動作する電源電位が供給される電源ノードとは異なる電源ノードに供給される電源電位によって動作する第2の回路に入力される信号の伝達経路の途中に挿入され、前記共通電源電位放電線の電位を電源電位とするバッファ回路を具備したことを特徴とする。
本発明の半導体集積回路は、通常動作時にグランド電位供給ノードとして機能する共通グランド電位放電線と、通常動作時に電源電位が供給される互いに分離された複数の電源ノードと、前記複数の電源ノードと前記共通グランド電位放電線との間に接続された複数の第1の静電保護回路と、前記複数の電源ノードのうちいずれか1つの電源ノードに供給される電源電位によって動作する第1の回路の出力信号が入力され、前記複数の電源ノードのうち前記第1の回路が動作する電源電位が供給される電源ノードとは異なる電源ノードに供給される電源電位によって動作する第2の回路に入力信号を供給するバッファ回路と、前記第1の回路から前記バッファ回路及び前記第2の回路に至る信号の伝達経路と並列状態となるように、前記複数の電源ノード相互間に直列に挿入される複数の第2の静電保護回路を具備したことを特徴とする。
本発明の半導体集積回路の設計方法は、半導体集積回路チップ上で、通常動作時にグランド電位供給ノードとして機能する共通グランド電位放電線、通常動作時に電源電位が供給される電源ノードとして機能する共通電源電位放電線、及び互いに分離されかつ前記共通電源電位放電線とも分離された電源ノードにそれぞれ供給される電源電位によって動作する回路をそれぞれ有する複数の電源分離領域の配置計画を行なう第1のステップと、前記半導体集積回路チップ上で、前記複数の電源分離領域の前記電源ノード及び前記共通電源電位放電線と前記共通グランド電位放電線との間に接続する複数の第1の静電保護回路、及び前記複数の電源分離領域の前記電源ノードと前記共通電源電位放電線との間に接続する複数の第2の静電保護回路の配置計画を行なう第2のステップと、前記半導体集積回路チップ上で互いに隣接しない前記複数の電源分離領域の回路相互間における信号伝達の有無を判定する第3のステップと、前記第3のステップで信号伝達があると判定された場合に、この信号伝達を行なう伝達経路の途中に、前記共通電源電位放電線の電位を電源電位とするバッファ回路を挿入するように前記半導体集積回路チップ上の回路を修正する第4のステップを具備したことを特徴とする。
本発明の半導体集積回路の設計方法は、半導体集積回路チップ上で、通常動作時にグランド電位供給ノードとして機能する共通グランド電位放電線、及び互いに分離された電源ノードに供給される電源電位によって動作する回路をそれぞれ有する複数の電源分離領域の配置計画を行なう第1のステップと、前記半導体集積回路チップ上で、前記複数の電源分離領域の前記電源ノードと前記共通グランド電位放電線との間に接続する複数の第1の静電保護回路、及び前記複数の電源分離領域の前記電源ノード相互間に接続する複数の第2の静電保護回路の配置計画を行なう第2のステップと、前記半導体集積回路チップ上で互いに隣接しない前記複数の電源分離領域の回路相互間における信号伝達の有無を判定する第3のステップと、前記第3のステップで信号伝達があると判定された場合に、前記第2の静電保護回路が接続されている前記電源ノード間で前記信号伝達が行われるように前記電源分離領域にバッファ回路を配置して前記半導体集積回路チップ上の回路を修正する第4のステップを具備したことを特徴とする。
本発明によれば、チップ内で隣接していない電源分離領域相互間で信号の伝達が行われる場合であっても内部回路をESDから保護することができ、かつチップ内の全ての回路を1つの静電保護回路によりESDから保護することができる半導体集積回路及びその設計方法を提供することができる。
以下、図面を参照して本発明を実施形態により説明する。この説明に際して、全図にわたり共通する部分には共通する参照符号を付す。
<第1の実施形態のLSI>
図1は本発明の第1の実施形態に係るLSIの回路図である。図1において、11は、接地(グランド)電位が供給される接地端子に接続され、通常動作時に接地ノードとして機能する共通グランド電位放電線、12は、通常動作時に電源電位が供給される電源端子に接続され、サージ電圧印加時に共通電源電位放電線として機能する電源ノードである。また、13、14は、それぞれ通常動作時に電源電位が供給される電源端子に接続され、かつ互いに分離されており、かつ電源ノード12とも分離されている電源ノードである。
上記電源ノード13、12、14と共通グランド電位放電線11との間には共通放電線保護方式のESD保護回路21、22、23が接続されており、電源ノード13と12の相互間には電源−電源間保護方式のESD保護回路31が、電源ノード12と14の相互間には電源−電源間保護方式のESD保護回路32がそれぞれ接続されている。
電源ノード13には、この電源ノード13に供給される電源電位により動作する回路を有する電源分離領域が配置形成されており、CMOS型のインバータ回路41はこの電源分離領域内に形成される回路の一部を例示している。同様に、電源ノード12には、この電源ノード12に供給される電源電位により動作する回路を有する電源分離領域が配置形成されており、CMOS型のインバータ回路42はこの電源分離領域内に形成される回路の一部を例示している。同様に、電源ノード14には、この電源ノード14に供給される電源電位により動作する回路を有する電源分離領域が配置形成されており、CMOS型のインバータ回路43はこの電源分離領域内に形成される回路の一部を例示している。
上記インバータ回路41の出力信号は、インバータ回路42及び43にそれぞれ入力信号として供給される。
また、インバータ回路41から出力されて、インバータ回路43に入力される信号の伝達経路の途中には、例えばCMOSインバータ回路によって構成されたバッファ回路51が挿入されている。このバッファ回路51は共通電源電位放電線として機能する電源ノード12の電位が電源電位として供給される。
なお、この場合にも共通グランド電位放電線11には寄生抵抗が存在しており、図1ではこれをRbusで示している。
図2は、図1に示すLSIのチップの平面図である。LSIチップ60は、図1中の電源ノード13に供給される電源電位により動作し、図1中のインバータ回路41を含む内部回路が形成されている電源分離領域61、図1中の電源ノード12に供給される電源電位により動作し、図1中のインバータ回路42及びバッファ回路51を含む内部回路が形成されている電源分離領域62、図1中の電源ノード14に供給される電源電位により動作し、図1中のインバータ回路43を含む内部回路が形成されている電源分離領域63を含む。電源分離領域61と62はチップ60内で隣り合っており、図1中に示すESD保護回路31はその境界部分に配置形成されている。同様に、電源分離領域62と63はチップ60内で隣り合っており、図1中に示すESD保護回路32はその境界部分に配置形成されている。
図3は、図1中のインバータ回路41、42、43、及びバッファ回路51の具体的な回路構成の一例を示している。図示するように、これらインバータ回路及びバッファ回路は、ソースが電源ノード13、12、14のいずれかに接続されたPチャネルMOSトランジスタPMOSと、ドレインが上記PチャネルMOSトランジスタPMOSのドレインに接続され、ソースが共通グランド電位放電線11に接続され、ゲートが上記PチャネルMOSトランジスタPMOSのゲートに共通に接続されたNチャネルMOSトランジスタNMOSとから構成されている。
上記のような構成のLSIにおいて、電源ノード13、12、14のいずれか1つの電源ノードと共通グランド電位放電線11との間に、共通グランド電位放電線11が接地電位となるようなサージ電圧が印加された場合には、共通放電線保護方式のESD保護回路21、22、23のうちのいずれか1つのESD保護回路によって放電経路が形成され、各電源分離領域内に形成されている内部回路のゲート酸化膜がESDによる過電流から保護される。また、電源ノード13、12、14のうちいずれか2つの電源ノード間にサージ電圧が印加された場合には、電源−電源間保護方式のESD保護回路31または32によって放電経路が形成され、各電源分離領域内に形成されている内部回路のゲート酸化膜がESDによる過電流から保護される。
ここで、例えば、図1中の電源ノード13が正極性で電源ノード14が接地電位となるようなサージ電圧が印加された場合には、ESD保護回路21、共通グランド電位放電線11、及びESD保護回路23を経由する放電経路が形成される。チップサイズが大きい場合や、共通グランド電位放電線11に使用する配線材料のシート抵抗率が高い場合には、共通グランド電位放電線11の寄生抵抗Rbusの抵抗値を十分に小さくすることができない。この場合、電源ノード13における電圧は、ESD保護回路21のクランプ電圧、共通グランド電位放電線11の寄生抵抗Rbusにおける降下電圧、及びESD保護回路23のクランプ電圧の和の電圧以下には低下しない。そして、例えば、インバータ回路41の入力ノードが接地電位であると仮定すると、インバータ回路41の出力ノードからは電源ノード13における電圧が出力される。バッファ回路51が設けられておらず、インバータ回路41、43相互間が単に配線により接続されていると、電源ノード13の電圧がインバータ回路43の入力ノードにそのまま伝わり、インバータ回路43を構成するPチャネルMOSトランジスタのゲート・ソース間にゲート酸化膜の耐圧以上の電圧が加わるおそれがある。
しかし、本実施形態のLSIでは、インバータ回路41、43の信号の伝達経路の途中にバッファ回路51が挿入されている。そして、電源ノード12の電圧は、共通グランド電位放電線11との間の寄生容量によって、サージが逃がされた後の電源ノード13の電圧と電源ノード14の中間電圧に設定される。このため、この電源ノード12に接続されているバッファ回路51が動作し、その出力ノードは共通グランド電位放電線11の電圧、つまり接地電圧に近い値に設定される。この電圧がインバータ回路43の入力ノードに入力されるので、このインバータ回路43を構成するPチャネルMOSトランジスタのゲート・ソース間にはゲート酸化膜の耐圧以上の電圧が加わることがなく、被保護酸化膜であるインバータ回路43内のPチャネルMOSトランジスタのゲート酸化膜の破壊が防止できる。
なお、上記のように電源ノード13、14間にサージ電圧が印加された時、インバータ回路41及びバッファ回路42の入力ノードにもインバータ回路41の出力電圧が印加される。しかし、この場合にゲート酸化膜の破壊が問題となる両回路内のNチャネルMOSトランジスタについては、それぞれのゲート・ソース間電圧が、ESD保護回路1個分(ESD保護回路21)のクランプ電圧と共通グランド電位放電線11の寄生抵抗Rbusの一部における降下電圧との和の電圧以上とはならないので、ゲート酸化膜の破壊が生じるおそれはない。
図4乃至図7はそれぞれ、図1中の電源−電源間保護方式のESD保護回路31、32の具体的な回路構成の一例を示している。
図4のESD保護回路は、それが接続される2つの電源ノードに対して同値の電源電位が供給され、かつ電源の部分的遮断が行われない場合のものであり、アノード・カソード間の向きが逆にされて並列に接続されたそれぞれ1個のダイオードD1、D2によって構成されている。
図5のESD保護回路は、それが接続される2つの電源ノードに対して異なる値の電源電位が供給される場合や、電源の部分的遮断が行われる場合のものであり、アノード・カソード間の向きが互いに異なるそれぞれ複数個のダイオードからなり、並列に接続されたダイオードストリングDS1、DS2によって構成されている。
図6のESD保護回路は、それが接続される2つの電源ノードに対して異なる値の電源電位が供給される場合や、電源の部分的遮断が行われる場合のものであり、2つの電源ノード間で互いに異なる向きに接続されたサイリスタSCR1、SCR2によって構成されている。
図7のESD保護回路は、それが接続される2つの電源ノードに対して異なる値の電源電位が供給される場合や、電源の部分的遮断が行われる場合のものであり、図4に示すダイオードD2と図5に示すダイオードストリングDS1を組み合わせたものである。なお、図7の例は、図中左側の電源ノードに供給される電源電位が図中右側の電源ノードに供給される電源電位よりも高い場合であるが、これと反対の場合には、図4に示すダイオードD1と図5に示すダイオードストリングDS2を組み合わせたものを使用するようにしてもよい。
<第1の実施形態の変形例のLSI>
図8は、第1の実施形態の変形例に係るLSIの回路図である。図1に示す第1の実施形態のLSIでは、共通グランド電位放電線11がチップ内で1つのみ設けられる場合について説明した。しかし、図8に示すように、共通グランド電位放電線11を例えば2つの共通グランド電位放電線11a、11bに分割し、それぞれを接地電位が供給される独立した接地端子に接続すると共に、共通グランド電位放電線11a、11b間をESD保護回路71により接続するように変形してもよい。この場合、上記ESD保護回路71として、例えば図4に示すような構成のものを使用することができる。
本変形例においても、第1の実施形態の場合と同様の効果を得ることができる。
<第1の実施形態のLSIの設計方法>
次に、第1の実施形態に係るLSIの設計方法について説明する。図9はこの設計方法のフローチャートを示している。
まず、ステップS1により、LSIチップ上で、通常動作時にグランド電位供給ノードとして機能する共通グランド電位放電線、通常動作時に電源電位が供給される電源ノードとして機能する共通電源電位放電線、及び互いに分離されかつ共通電源電位放電線とも分離された電源に供給される電源電位によって動作する回路をそれぞれ有する複数の電源分離領域(図2中の領域61、62、63)の配置計画が行われる。
次に、ステップS2により、LSIチップ上で、複数の電源分離領域の電源ノード及び共通電源電位放電線と共通グランド電位放電線との間に接続する複数の第1の静電保護回路(power to ground ESD保護回路)(21、22、23)、及び複数の電源分離領域の電源ノードと共通電源電位放電線との間に接続する複数の第2の静電保護回路(power to power ESD保護回路)(31、32)の配置計画が行われる。
続いて、ステップS3により、LSIチップ上で互いに隣接しない電源分離領域の回路相互間における信号伝達の有無の判定が行われる。このステップS3において、「無し」と判定されると、その後、ステップS6において、回路のプレース/ルート(P and R)処理が行われ、設計が終了する。
図1に示す第1の実施形態のLSIの場合には、LSIチップ上で互いに隣接しない電源分離領域61内の回路(インバータ回路41)と電源分離領域63内の回路(インバータ回路43)との間で信号伝達が有るので、ステップS3において、「有り」と判定され、次のステップS4において、この信号伝達を行なう伝達経路の途中に、共通電源電位放電線を電源とする電源分離領域で信号をバッファリング(buffering)するように回路データが修正される。つまり、共通電源電位放電線12の電位を電源電位とするバッファ回路51を挿入するようにLSIチップ上の回路データが修正される。
データ修正後は、次のステップS5において、実際に回路が修正可能であるか否かが判定される。修正可能(yes)であれば、ステップS6において、回路のプレース/ルート(P and R)処理が行われ、修正不可(no)であれば、最初のステップS1に戻って、始めから、LSIチップ上で共通グランド電位放電線、共通電源電位放電線及び複数の電源分離領域の配置計画が行われる。
このようにして、複数の電源ノードのうちいずれか1つの電源ノードに供給される電源電位によって動作する第1の回路から出力されて、複数の電源ノードのうち第1の回路が動作する電源電位が供給される電源ノードとは異なる電源ノードに供給される電源電位によって動作する第2の回路に入力される信号の伝達経路の途中に、共通電源電位放電線の電位を電源電位とするバッファ回路が挿入されるLSIチップを設計することができる。
なお、複数の電源分離領域が、その電源ノードに供給される電源電位が遮断されるものを含む場合、ステップS4の後でかつステップS5の前に、バッファ回路が配置された電源分離領域が電源ノードに供給される電源電位が遮断されるものであるか否かを判定するステップを追加し、バッファ回路が配置された電源分離領域が、電源電位が遮断される電源分離領域であると判定された場合には、さらに前のステップS4が繰り返して行われるようにフローチャートを変更してもよい。
<第2の実施形態のLSI>
図10は本発明の第2の実施形態に係るLSIの回路図である。図10において、11は、接地電位が供給される接地端子に接続され、通常動作時に接地ノードとして機能する共通グランド電位放電線、13〜16は、それぞれ通常動作時に電源電位が供給される電源端子に接続され、かつ互いに分離されている電源ノードである。
上記電源ノード13〜16と共通グランド電位放電線11との間には共通放電線保護方式のESD保護回路21〜24が接続されており、電源ノード13と14の相互間には電源−電源間保護方式のESD保護回路31が、電源ノード14と15の相互間には電源−電源間保護方式のESD保護回路32が、電源ノード15と16の相互間には電源−電源間保護方式のESD保護回路33がそれぞれ接続されている。
電源ノード13には、この電源ノード13に供給される電源電位により動作する回路を有する電源分離領域が配置形成されており、CMOS型のインバータ回路41はこの電源分離領域内に形成される内部回路の一部を例示している。電源ノード14には、この電源ノード14に供給される電源電位により動作する回路を有する電源分離領域が配置形成されており、CMOS型のインバータ回路42はこの電源分離領域内に形成される内部回路の一部を例示している。電源ノード15には、この電源ノード15に供給される電源電位により動作する回路を有する電源分離領域が配置形成されており、CMOS型のインバータ回路43はこの電源分離領域内に形成される内部回路の一部を例示している。電源ノード16には、この電源ノード16に供給される電源電位により動作する回路を有する電源分離領域が配置形成されており、CMOS型のインバータ回路44はこの電源分離領域内に形成される内部回路の一部を例示している。
上記インバータ回路41の出力信号は、インバータ回路42、43及び44にそれぞれ入力信号として供給される。この場合、インバータ回路41から出力されてインバータ回路43に入力される信号の伝達経路の途中には、例えばCMOSインバータ回路によって構成されたバッファ回路51が挿入されている。さらに、インバータ回路41から出力されてインバータ回路44に入力される信号の伝達経路の途中には、上記バッファ回路51及びCMOSインバータ回路によって構成されたバッファ回路52が直列に挿入されている。バッファ回路51には電源ノード14の電位が電源電位として供給され、バッファ回路52には電源ノード15の電位が電源電位として供給される。
なお、この場合にも共通グランド電位放電線11には寄生抵抗が存在しており、図10ではこれをRbusで示している。
図10中のインバータ回路41〜44、及びバッファ回路51、52はそれぞれ、図3に示す場合と同様にPチャネルMOSトランジスタPMOSとNチャネルMOSトランジスタNMOSとから構成されている。さらに、図10中の電源−電源間保護方式のESD保護回路31〜33はそれぞれ、図4乃至図7に示す場合と同様に構成されている。
図11は、図10に示すLSIのチップの平面図である。LSIチップ60は、図10中の電源ノード13に供給される電源電位により動作し、図10中のインバータ回路41を含む内部回路が形成されている電源分離領域61、図10中の電源ノード14に供給される電源電位により動作し、図10中のインバータ回路42及びバッファ回路51を含む内部回路が形成されている電源分離領域62、図10中の電源ノード15に供給される電源電位により動作し、図10中のインバータ回路43及びバッファ回路52を含む内部回路が形成されている電源分離領域63、図10中の電源ノード16に供給される電源電位により動作し、図10中のインバータ回路44を含む内部回路が形成されている電源分離領域63を含む。電源分離領域61と62はチップ60内で隣り合っており、図10中に示すESD保護回路31はその境界部分に配置形成されている。同様に、電源分離領域62と63はチップ60内で隣り合っており、図10中に示すESD保護回路32はその境界部分に配置形成されている。さらに、電源分離領域63と64はチップ60内で隣り合っており、図10中に示すESD保護回路33はその境界部分に配置形成されている。
すなわち、バッファ回路51は、電源ノード13に供給される電源電位によって動作するインバータ回路41の出力信号が入力され、上記電源ノード13とは異なる電源ノード15に供給される電源電位によって動作するインバータ回路43に入力信号を供給し、ESD保護回路31、32は、インバータ回路41からバッファ回路51及びインバータ回路43に至る信号の伝達経路と並列状態となるように、電源ノード13と14の相互間及び電源ノード14と15の相互間に接続されている。
また、バッファ回路51及び52は、電源ノード13に供給される電源電位によって動作するインバータ回路41の出力信号が入力され、上記電源ノード13とは異なる電源ノード16に供給される電源電位によって動作するインバータ回路44に入力信号を供給し、ESD保護回路31、32、33は、インバータ回路41からバッファ回路51、52及びインバータ回路44に至る信号の伝達経路と並列状態となるように、電源ノード13と16と間に直列に挿入されている。
上記のような構成のLSIにおいて、電源ノード13〜16のいずれか1つの電源ノードと共通グランド電位放電線11との間に、共通グランド電位放電線11が接地電位となるようなサージ電圧が印加された場合には、共通放電線保護方式のESD保護回路21〜24のうちのいずれか1つのESD保護回路によって放電経路が形成され、各電源分離領域内に形成されている内部回路のゲート酸化膜がESDによる過電流から保護される。また、電源ノード13〜16のうちいずれか2つの電源ノード間にサージ電圧が印加された場合には、電源−電源間保護方式のESD保護回路31、または32、または33によって放電経路が形成され、各電源分離領域内に形成されている内部回路のゲート酸化膜がESDによる過電流から保護される。
ここで、例えば、図10中の電源ノード13が正極性で電源ノード16が接地電位となるようなサージ電圧が印加された場合には、ESD保護回路21、共通グランド電位放電線11、及びESD保護回路24を経由する放電経路が形成される。チップサイズが大きい場合や、共通グランド電位放電線11に使用する配線材料のシート抵抗率が高い場合には、共通グランド電位放電線11の寄生抵抗Rbusの抵抗値を十分に小さくすることができない。この場合、電源ノード13における電圧は、ESD保護回路21のクランプ電圧、共通グランド電位放電線11の寄生抵抗Rbusにおける降下電圧、及びESD保護回路24のクランプ電圧の和の電圧以下には低下しない。そして、例えば、インバータ回路41の入力ノードが接地電位であると仮定すると、インバータ回路41の出力ノードからは電源ノード13における電圧が出力される。バッファ回路51、52が設けられておらず、インバータ回路41と43との間、及びインバータ回路41と44との間が単に配線により接続されていると、電源ノード13の電圧がインバータ回路43、44の入力ノードに伝わり、インバータ回路43、44を構成するPチャネルMOSトランジスタのゲート・ソース間にゲート酸化膜の耐圧以上の電圧が加わるおそれがある。
ところが、本実施形態のLSIでは、インバータ回路41と43及び44の信号の伝達経路の途中にバッファ回路51、52が挿入されているので、第1の実施形態の場合と同様に、インバータ回路44の出力ノードの電圧を接地電圧に近い値に設定することができる。従って、インバータ回路44内のPチャネルMOSトランジスタのゲート・ソース間には高電圧が印加されることがなく、被保護酸化膜であるインバータ回路43内のPチャネルMOSトランジスタのゲート酸化膜の破壊が防止できる。
<第2の実施形態のLSIの設計方法>
次に、第2の実施形態に係るLSIの設計方法について説明する。図12はこの設計方法のフローチャートを示している。
まず、ステップS1により、LSIチップ上で、通常動作時にグランド電位供給ノードとして機能する共通グランド電位放電線、及び複数の電源分離領域(図11中の領域61〜64)の配置計画が行われる。
次に、ステップS2により、LSIチップ上で、複数の電源分離領域の電源ノードと共通グランド電位放電線との間に接続する複数の第1の静電保護回路(power to ground ESD保護回路)(21〜24)、及び複数の電源分離領域の電源ノード間に接続する複数の第2の静電保護回路(power to power ESD保護回路)(31〜33)の配置計画が行われる。
続いて、ステップS3により、チップ上で互いに隣接しない複数の電源分離領域の回路相互間における信号伝達の有無の判定が行われる。このステップS3において、「無し」と判定されると、その後、ステップS6において、回路のプレース/ルート(P and R)処理が行われ、設計が終了する。
図10に示す第2の実施形態のLSIの場合には、チップ上で互いに隣接しない電源分離領域61内の回路(インバータ回路41)と電源分離領域63内の回路(インバータ回路43)との間、及び電源分離領域61内の回路(インバータ回路41)と電源分離領域64内の回路(インバータ回路44)との間で信号伝達が有るので、上記ステップS3において、「有り」と判定され、その後のステップS4において、ESD保護回路31、32が接続されている電源ノード13、15間で信号伝達が行われるように電源分離領域62にバッファ回路51を配置してバッファリング(buffering)し、かつESD保護回路32、33が接続されている電源ノード14、16間で信号伝達が行われるように電源分離領域63にバッファ回路51を配置してバッファリング(buffering)するように回路データが修正される。
データ修正後は、次のステップS5において、実際に回路が修正可能であるか否かが判定される。修正可能(yes)であれば、ステップS6において、回路のプレース/ルート(P and R)処理が行われ、修正不可(no)であれば、最初のステップS1に戻って、始めから、LSIチップ上で共通グランド電位放電線、及び複数の電源分離領域の配置計画が行われる。
このようにして、複数の電源ノードのうちいずれか1つの電源ノードに供給される電源電位によって動作する第1の回路の出力信号が入力され、複数の電源ノードのうち第1の回路が動作する電源電位が供給される電源ノードとは異なる電源ノードに供給される電源電位によって動作する第2の回路に入力信号を供給するバッファ回路が配置され、第1の回路からバッファ回路及び第2の回路に至る信号の伝達経路と並列状態となるように、複数の電源ノード間に電源−電源間保護方式のESD護回路が直列に挿入されたLSIチップを設計することができる。
なお、本実施形態の場合にも、複数の電源分離領域が、その電源ノードに供給される電源電位が遮断されるものを含む場合、ステップS4の後でかつステップS5の前に、バッファ回路が配置された電源分離領域が電源ノードに供給される電源電位が遮断されるものであるか否かを判定するステップを追加し、バッファ回路が配置された電源分離領域が、電源電位が遮断される電源分離領域であると判定された場合には、さらに前のステップS4が繰り返して行われるようにフローチャートを変更してもよい。
本発明の第1の実施形態に係るLSIの回路図。 図1に示すLSIのチップの平面図。 図1中のインバータ回路及びバッファ回路の具体的な構成を示す回路図。 図1中の電源−電源間保護方式のESD保護回路の具体的な構成を示す回路図。 図1中の電源−電源間保護方式のESD保護回路の具体的な構成を示す回路図。 図1中の電源−電源間保護方式のESD保護回路の具体的な構成を示す回路図。 図1中の電源−電源間保護方式のESD保護回路の具体的な構成を示す回路図。 第1の実施形態の変形例に係るLSIの回路図。 第1の実施形態に係るLSIの設計方法のフローチャート。 本発明の第2の実施形態に係るLSIの回路図。 図10に示すLSIのチップの平面図。 第2の実施形態に係るLSIの設計方法のフローチャート。 従来のLSIの回路図。 図13に示す従来のLSIのチップの平面図。
符号の説明
11…共通グランド電位放電線、12…共通電源電位放電線として機能する電源ノード、13〜16…電源ノード、21〜24…共通放電線保護方式のESD保護回路、31〜33…電源−電源間保護方式のESD保護回路、41〜44…インバータ回路、51〜52…バッファ回路、60…LSIチップ、61〜64…電源分離領域。

Claims (5)

  1. 通常動作時にグランド電位供給ノードとして機能する共通グランド電位放電線と、
    通常動作時に電源電位供給ノードとして機能する共通電源電位放電線と、
    互いに分離されかつ前記共通電源電位放電線とも分離され、それぞれ通常動作時に電源電位が供給される複数の電源ノードと、
    前記複数の電源ノード及び前記共通電源電位放電線と前記共通グランド電位放電線との間に接続された複数の第1の静電保護回路と、
    前記複数の各電源ノードと前記共通電源電位放電線との間に接続された複数の第2の静電保護回路と、
    前記複数の電源ノードのうちいずれか1つの電源ノードに供給される電源電位によって動作する第1の回路から出力されて、前記複数の電源ノードのうち前記第1の回路が動作する電源電位が供給される電源ノードとは異なる電源ノードに供給される電源電位によって動作する第2の回路に入力される信号の伝達経路の途中に挿入され、前記共通電源電位放電線の電位を電源電位とするバッファ回路
    を具備したことを特徴とする半導体集積回路。
  2. 通常動作時にグランド電位供給ノードとして機能する共通グランド電位放電線と、
    通常動作時に電源電位が供給される互いに分離された複数の電源ノードと、
    前記複数の電源ノードと前記共通グランド電位放電線との間に接続された複数の第1の静電保護回路と、
    前記複数の電源ノードのうちいずれか1つの電源ノードに供給される電源電位によって動作する第1の回路の出力信号が入力され、前記複数の電源ノードのうち前記第1の回路が動作する電源電位が供給される電源ノードとは異なる電源ノードに供給される電源電位によって動作する第2の回路に入力信号を供給するバッファ回路と、
    前記第1の回路から前記バッファ回路及び前記第2の回路に至る信号の伝達経路と並列状態となるように、前記複数の電源ノード相互間に直列に挿入される複数の第2の静電保護回路
    を具備したことを特徴とする半導体集積回路。
  3. 半導体集積回路チップ上で、通常動作時にグランド電位供給ノードとして機能する共通グランド電位放電線、通常動作時に電源電位が供給される電源ノードとして機能する共通電源電位放電線、及び互いに分離されかつ前記共通電源電位放電線とも分離された電源ノードにそれぞれ供給される電源電位によって動作する回路をそれぞれ有する複数の電源分離領域の配置計画を行なう第1のステップと、
    前記半導体集積回路チップ上で、前記複数の電源分離領域の前記電源ノード及び前記共通電源電位放電線と前記共通グランド電位放電線との間に接続する複数の第1の静電保護回路、及び前記複数の電源分離領域の前記電源ノードと前記共通電源電位放電線との間に接続する複数の第2の静電保護回路の配置計画を行なう第2のステップと、
    前記半導体集積回路チップ上で互いに隣接しない前記複数の電源分離領域の回路相互間における信号伝達の有無を判定する第3のステップと、
    前記第3のステップで信号伝達があると判定された場合に、この信号伝達を行なう伝達経路の途中に、前記共通電源電位放電線の電位を電源電位とするバッファ回路を挿入するように前記半導体集積回路チップ上の回路を修正する第4のステップ
    を具備したことを特徴とする半導体集積回路の設計方法。
  4. 半導体集積回路チップ上で、通常動作時にグランド電位供給ノードとして機能する共通グランド電位放電線、及び互いに分離された電源ノードに供給される電源電位によって動作する回路をそれぞれ有する複数の電源分離領域の配置計画を行なう第1のステップと、
    前記半導体集積回路チップ上で、前記複数の電源分離領域の前記電源ノードと前記共通グランド電位放電線との間に接続する複数の第1の静電保護回路、及び前記複数の電源分離領域の前記電源ノード相互間に接続する複数の第2の静電保護回路の配置計画を行なう第2のステップと、
    前記半導体集積回路チップ上で互いに隣接しない前記複数の電源分離領域の回路相互間における信号伝達の有無を判定する第3のステップと、
    前記第3のステップで信号伝達があると判定された場合に、前記第2の静電保護回路が接続されている前記電源ノード間で前記信号伝達が行われるように前記電源分離領域にバッファ回路を配置して前記半導体集積回路チップ上の回路を修正する第4のステップ
    を具備したことを特徴とする半導体集積回路の設計方法。
  5. 前記複数の電源分離領域は、前記電源ノードに供給される電源電位が遮断されるものを含み、
    前記第4のステップの後に、前記バッファ回路が配置された電源分離領域が、前記電源ノードに供給される電源電位が遮断されるものであるか否かを判定する第5のステップをさらに具備し、前記バッファ回路が配置された電源分離領域が、電源電位が遮断される電源分離領域の場合には、さらに前記第4のステップが繰り返して行われることを特徴とする請求項4記載の半導体集積回路の設計方法。
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