JP4979973B2 - 感熱ヘッド制御装置及びこれを備えた画像形成装置 - Google Patents

感熱ヘッド制御装置及びこれを備えた画像形成装置 Download PDF

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Description

本発明は、ライン状に配置された複数の発熱素子を有するライン型感熱ヘッドの動作を制御する感熱ヘッド制御装置及びこれを備えた画像形成装置に関する。
従来、ライン状に配置された複数の発熱素子を有するライン型感熱ヘッドを用いて印字処理を行う画像形成装置(プリンタ、ファクシミリ、複写機及び複合機など)が存在する。そのようなライン型感熱ヘッドでは、印字する画素データを複数のブロックに分割し、それらのブロックに基づき通電する発熱素子を適宜切り替えて感熱ヘッドを駆動させる方法が知られている。
例えば、プロセッサの制御によって作図ヘッドに作図データを転送し、その作図ヘッドによって印字を行うサーマルプロッタにおいて、作図ヘッドを複数のブロックに分割し、作図ヘッドが規定の温度を越えるごとに、一定の休みをとった後、1回の作図処理に用いる作図ブロックの数を順次少なくし、一度に作図処理されるブロック数を順次少なくする技術が知られている(特許文献1参照)。
また、例えば、複数ブロックに区画された多数の発熱画素をライン状に配設したサーマルヘッドを有するライン型サーマルプリンタにおいて、ブロックごとの同時通電される発熱画素数の増減変化に対応させて当該ブロックの通電時間を伸長短縮調整する技術が知られている(特許文献2参照)。
特開平2−258357号公報 特開平5−124243号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の技術では、作図ヘッドが規定の温度を越えると、一定の待ち時間を設けた後、作図処理に用いることのできる作図ブロックの数を順次少なくしていくので、一律に作図処理速度が低下して処理時間が増大していくという問題があった。また、上記特許文献2に記載の技術では、同時通電される発熱画素数の変化にかかわらず、通電時間を調整することで各発熱画素に同じ所定エネルギを発生させることができるが、サーマルヘッドの温度が許容値を超えて上昇するような場合については、特に有効な対策はとられておらず、例えば、過熱防止用信号が生成されるのみであった。
本発明は、このような従来技術の問題点を解消するべく案出されたものであり、複数の発熱素子がライン状に配置されたライン型感熱ヘッドにおいて、同時に発熱させる発熱素子の数を適切に決定して発熱素子で消費される電力を平均化することで、発熱素子の過度の温度上昇を抑制し、発熱素子の過熱に起因する動作速度の低下を防止するとともに省エネルギ化を実現することを可能とした感熱ヘッド制御装置及びこれを備えた画像形成装置を提供することを主目的とする。
本発明の感熱ヘッド制御装置は、ライン状に配置された複数の発熱素子を複数のブロックに区分し、当該複数の発熱素子を1または複数のブロック単位で順次切り替えて発熱させるライン型感熱ヘッドのページ単位の印字動作を制御する感熱ヘッド制御装置であって、1ページ目の印字処理の開始前または前記複数の発熱素子の全ての発熱が所定時間中断される印字処理の各ページ間で、前記発熱素子の温度を検出する温度検出手段と、1ライン分の印字動作において発熱させる発熱素子の数を前記ブロックごとに計数する計数手段と、前記温度検出手段により検出された発熱素子の温度が規定温度以上の場合に、温度上昇制御を有効にして、同時に発熱させるブロックを一定の数とする印字方式を選択し、前記温度検出手段により検出された発熱素子の温度が規定温度未満の場合には、前記温度上昇制御を無効にして、前記計数された発熱素子の数に基づき、前記複数のブロックのうち同時に発熱させた場合の発熱素子の数の和が規定値以下となるブロックの組合せを判定して印字方式を選択する制御手段とを有することを特徴とする。
このように本発明によれば、複数の発熱素子がライン状に配置されたライン型感熱ヘッドにおいて、同時に発熱させる発熱素子の数を適切に決定して発熱素子で消費される電力を平均化することで、発熱素子の過度の温度上昇を抑制し、発熱素子の過熱に起因する動作速度の低下を防止するとともに省エネルギ化を実現することができ、とりわけ、比較的即応性が要求されない発熱素子の温度に基づくブロックの決定を、複数の発熱素子の全ての発熱が所定時間中断される印字のページ単位で実行する一方、比較的即応性が要求される計数された発熱素子の数に基づくブロックの決定を、1ラインごとに実行するので、発熱素子の過度の温度上昇を効率的に抑制することができるという優れた効果を奏する。
上記課題を解決するためになされた第1の発明は、ライン状に配置された複数の発熱素子を複数のブロックに区分し、当該複数の発熱素子を1または複数のブロック単位で順次切り替えて発熱させるライン型感熱ヘッドのページ単位の印字動作を制御する感熱ヘッド制御装置であって、1ページ目の印字処理の開始前または前記複数の発熱素子の全ての発熱が所定時間中断される印字処理の各ページ間で、前記発熱素子の温度を検出する温度検出手段と、1ライン分の印字動作において発熱させる発熱素子の数を前記ブロックごとに計数する計数手段と、前記温度検出手段により検出された発熱素子の温度が規定温度以上の場合に、温度上昇制御を有効にして、同時に発熱させるブロックを一定の数とする印字方式を選択し、前記温度検出手段により検出された発熱素子の温度が規定温度未満の場合には、前記温度上昇制御を無効にして、前記計数された発熱素子の数に基づき、前記複数のブロックのうち同時に発熱させた場合の発熱素子の数の和が規定値以下となるブロックの組合せを判定して印字方式を選択する制御手段とを有する構成とする。
これによると、印字動作において同時に発熱させるブロック(即ち、同時に発熱させる発熱素子の数)を適切に決定して発熱素子で消費される電力を平均化することで、発熱素子の過度の温度上昇を抑制し、発熱素子の過熱に起因する動作速度の低下を防止するとともに省エネルギ化を実現することができ、とりわけ、比較的即応性が要求されない発熱素子の温度に基づくブロックの決定を、複数の発熱素子の全ての発熱が所定時間中断される印字のページ単位で実行する一方、比較的即応性が要求される計数された発熱素子の数に基づくブロックの決定を、1ラインごとに実行するので、発熱素子の過度の温度上昇を効率的に抑制することができる。
上記課題を解決するためになされた第5の発明は、第1の発明乃至第4の発明のいずれかに記載の感熱ヘッド制御装置を備えた画像形成装置である。これにより、ライン型感熱ヘッドの発熱素子の過熱に起因する動作速度の低下を防止するとともに省エネルギ化を実現することができる。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明に係る感熱ファクシミリ装置の概略構成を示すブロック図である。 この感熱ファクシミリ装置(画像形成装置)1は、ファクシミリ通信用の原稿画像を読み取る読取部2と、所定の通信手順(例えば、G3規格)に基づき公衆通信交換網等を介して相手装置とのファクシミリ通信を実行する通信部3と、読取部2で取得した読取画情報データまたはファクシミリ通信にて受信した画情報データに基づき、感熱記録紙上に文字や図形等の記録(以下、単に「印字」という。)を行う記録部4と、装置動作の設定及び実行等に関する操作入力及び表示出力を行うための表示・操作部5と、これら各部の動作を制御する本体制御部6とを主として備える。
ここで、本体制御部6は、読取部2の動作を制御する読取制御ブロック11と、通信部3の動作を制御する通信制御ブロック12と、記録部4の動作を制御する記録制御ブロック13と、表示・操作部5の入出力動作を制御するとともに、装置全体の動作を統括的に制御する本体制御ブロック14と、感熱ファクシミリ装置1の動作の設定及び実行等に関する各種プログラムやデータ等を記憶するメモリ部15を有している。
この感熱ファクシミリ装置1では、ファクシミリ通信により相手装置から送信された画情報データを通信部3が受信した場合や、読取部2で原稿画像が読み取られることにより画情報データが生成された場合などに、記録部4が印字処理を実行することで、その画情報データに基づき文字や図形等を感熱記録紙上に印字することができる。
図2は、図1に示した感熱ファクシミリ装置の記録部のより詳細な構成を示すブロック図である。記録部4は、印字機構としてのサーマルヘッド(ライン型感熱ヘッド)21と、図示しない記録紙搬送用のローラを駆動するための用紙搬送モータ22と、図示しない記録紙カッターを駆動するためのカッターモータ23と、それら用紙搬送モータ22及びカッターモータ23をそれぞれ駆動するモータ駆動制御部24,25と、それら各部の制御を行う記録CPU(Central Processing Unit)26と、その記録CPU26の制御のためのワークエリアとして機能するRAM(Random Access Memory)27とを有している。
サーマルヘッド21は、ライン状に配置された複数の発熱素子を備えており、それらの発熱素子に選択的に電位を与えて発熱させることで、その熱エネルギーによって感熱記録紙上に文字や図形等を印字する。このサーマルヘッド21には、発熱素子の温度を検出して、その温度が許容温度(即ち、発熱素子の過熱による破損や極端な寿命低下等を防止可能な温度上限)以上にならないように監視するためのサーミスタ31が設けられている。
記録CPU26は、サーマルヘッド21の動作を制御すべく、データ転送のタイミングを定めるデータ転送クロック信号、印字対象となる画像の画素データを含む画情報データ信号、画情報データをレジスタにラッチするタイミングを定めるラッチ信号、サーマルヘッド21に対する通電タイミングを定めるストローブ信号等をサーマルヘッド21に対して送出する。この記録CPU26の制御は、本体制御部6の記録制御ブロック13からの命令に基づき実行され、記録CPU26は、記録制御ブロック13から印字対象となる画像情報データを取得するとともに記録部4の動作に関わる各種命令を受信する。
図2に示すように、図1の本体制御ブロック14には、所定の処理プログラム及びデータを用いて装置動作の制御を実行する本体CPU32と、本体CPU32が実行する処理プログラム等を記憶するROM(Read Only Memory)33と、本体CPU32の制御のためのワークエリアとして機能するRAM34とが含まれており、記録CPU26と記録制御ブロック13との間の画像情報データや各種命令の送受は、記録CPU26と本体CPU32との間で送受信されるインタフェース信号を介して行われる。また、図1では示していないが、感熱ファクシミリ装置1には、サーマルヘッド21、記録CPU26及び本体CPU等に電力を供給するための電源回路41が設けられている。
ここで、記録制御ブロック(計数手段、制御手段)13は、後述するように、ライン状に配置された複数の発熱素子を複数のブロックに区分し、それら複数の発熱素子を1または複数のブロック単位で順次切り替えて発熱させることで、発熱素子の発熱タイミングを調節してサーマルヘッド21の印字動作を適切に制御する。このとき、記録制御ブロック13は、1ライン分の印字動作において発熱させる発熱素子の数をブロックごとに計数し、さらに、計数された発熱素子の数に基づき、上記複数のブロックのうち同時に発熱させるブロックを決定する。これにより、印字動作において同時に発熱させるブロック(即ち、同時に発熱させる発熱素子の数)を適切に決定して発熱素子で消費される電力を平均化することで、発熱素子の過度の温度上昇を抑制することができる。また、記録制御ブロック13は、サーミスタ31から温度検出データを本体CPU32を介して取得し、その検出された発熱素子の温度が規定温度を超えた場合には、計数された発熱素子の数に基づくことなく、同時に発熱させるブロックを一定の数に決定する温度上昇抑止制御を実行する。これにより、簡易な構成によって、発熱素子が所定の許容温度を超えないようにすることができる。このような記録制御ブロック13の動作は、ROM33に記憶された制御プログラムによって実行される。
図2において、サーマルヘッド21、モータ22,23及びモータ駆動制御部24,25を除く記録部4の一部(即ち、記録CPU26、RAM27及びサーミスタ31)並びに記録制御ブロック13、本体CPU32、ROM33及びRAM34は、サーマルヘッド21の印字動作を制御する感熱ヘッド制御装置を構成する。
図3は、図2に示したサーマルヘッドのより詳細な構成を示す模式図である。サーマルヘッド21は、データ転送クロック信号に基づき印字処理の対象となる画情報データが入力されるシフトレジスタ51と、ラッチ信号に基づき画情報データを順次ラッチするラッチレジスタ52と、1ラインの印字動作で印字可能な画素に対応してライン状に配置された複数の発熱素子53と、発熱素子53への通電を制御する複数のドライバ54とを有している。
複数の発熱素子53は、ここでは2084dot分がライン状に配置されており、それらは各512dotの4つのブロック(ブロック1〜ブロック4)に区分されている。なお、発熱素子の数及びそのブロックの区分は、装置の仕様によって適宜変更することが可能である。
ドライバ54は、発熱素子53の各ブロックに8個づつ配置されており、1つのドライバが64dot分の発熱素子53を駆動するように構成されている。ドライバ54は、記録CPU26から各ストローブ信号(ストローブ1〜ストローブ4)が入力されると、各ブロック1〜4において印字されるべき画素(以下、「発熱画素」という。)に対応する発熱素子53に一定時間通電してそれらの温度を上昇させる。この発熱素子53に対する通電は、1ライン分の印字動作において、ブロック1〜ブロック4のうちの1または複数のブロック単位で順次切り替えて実行される。
図4は、図2に示したサーマルヘッドの印字方式を示すタイミングチャートである。サーマルヘッド21は、例えば、次のような3つの方式で発熱動作を実施することが可能である。
図4(a)に示すように、4ストローブ方式では、1ラインの印字動作が実行される1ライン周期において、まず、サーマルヘッド21に対してストローブ4の信号が入力され、これに続いてストローブ3、ストローブ2、ストローブ1の信号が順次入力された後、ラッチ信号が入力される。これにより、サーマルヘッド21の発熱素子53は、ブロック4が発熱した後、ブロック3、ブロック2及びブロック1の順で発熱することになる。
次に、図4(b)に示すように、3ストローブ方式では、1ライン周期において、まず、サーマルヘッド21に対してストローブ4の信号が入力され、これに続いてストローブ3とストローブ2の信号が同時に入力され、さらに、ストローブ1の信号が入力された後、ラッチ信号が入力される。これにより、サーマルヘッド21の発熱素子53は、ブロック4が発熱した後、同時にブロック3及びブロック2が発熱し、最後にブロック1が発熱することになる。
なお、この3ストローブ方式は、図4(b)に示したものに限らず、種々の変更が可能である。即ち、同時に発熱させるブロックは、1ライン周期を3回のタイミングで切り替えるようにしてブロックを発熱させる限りにおいて、種々の組合せが可能である。
さらに、図4(c)に示すように、2ストローブ方式では、1ライン周期において、まず、サーマルヘッド21に対してストローブ4及びストローブ3の信号が同時に入力され、これに続いてストローブ2及びストローブ1の信号が同時に入力された後、ラッチ信号が入力される。これにより、サーマルヘッド21の発熱素子53は、ブロック4及びブロック3が同時に発熱した後、ブロック2及びブロック1が同時に発熱することになる。
なお、この2ストローブ方式は、図4(c)に示したものに限らず、種々の変更が可能である。即ち、同時に発熱させるブロックは、1ライン周期を2回のタイミングで切り替えるようにしてブロックを発熱させる限りにおいて、種々の組合せが可能である。その場合、3以上のブロックを同時に発熱させることもできる。
なお、図4には示さないが、上記のような印字方式に全てのブロックを同時に発熱させる方式を追加することも可能である。
図5から図7は、図2に示した記録部における印字処理の流れを示すフロー図である。ここでは、説明の便宜上、記録部4における印字処理のうち印字方式(発熱動作の方式)を決定する方法について主として示す。
図5において、まず、感熱ファクシミリ装置1で印字処理が開始されると、記録制御ブロック13は、サーミスタ31からの発熱素子53の温度検出データを本体CPU32を介して取得し、これにより、サーマルヘッド21の発熱素子53の温度が規定温度以上か否かを判定する(ST101)。この温度の判定は、1ページ目の印字処理の開始前に実行された後は、発熱素子53の発熱が所定時間中断される印字処理の各ページ間で実行されることになる。これにより、発熱素子53の過度の温度上昇を効率的に抑制することができるとともに、後述する発熱画素数に基づく判定処理(図7参照)のような各ライン間での印字方式の切り替えを最小限にし、ページ内における画像の乱れを低減することができるという効果がある。また、このときの規定温度としては、サーマルヘッド21の許容温度以下の適切な値を設定しておくことができる。そこで、発熱素子53の温度が規定温度以上の場合は、温度上昇抑止制御を有効とし、その情報をRAM34に記憶する(ST102)。一方、発熱素子53の温度が規定温度未満の場合は、温度上昇抑止制御を無効とし、その情報をRAM34に記憶する(ST103)。
次に、記録制御ブロック13は、印字処理中の1ページの印字データが終了したか否かを判定し(ST104)、終了していない場合には、続いて、後述する印字方式の判定処理(図6参照)を実行する(ST105)。その後、その判定処理の結果を記録部4の記録CPU26に転送して(ST106)、再びST104に戻る。これにより、記録CPU26は、その判定処理の結果に基づきサーマルヘッド21における発熱素子53の発熱動作を制御し、印字処理を実行することができる。
ST104において、印字処理中の1ページの印字データが終了したと判定された場合、さらに、次ページの印字データが存在するか否かを判定する(ST107)。そこで、次ページの印字データが存在する場合には、ST101に戻り、上記と同様のステップを繰り返す。一方、全ての印字処理が終了して次ページの印字データがない場合には、発熱動作の方式を決定する処理は終了する。
図6は、図5に示した印字方式の判定処理(ST105)の詳細を示すフロー図である。判定処理が開始されると、記録制御ブロック13は、印字対象となる画情報データから1ライン分の発熱画素(即ち、1ライン分の印字動作において発熱させる発熱素子の数)をブロックごとに計数する(ST201)。続いて、図5のST102またはST103でRAM34に記憶された情報を参照して温度上昇制御が有効であるか否かを判定し(ST202)、温度上昇制御が有効である場合には、印字方式を4ストローブ方式のライン印字に決定する(ST203)。これにより、発熱素子53の温度が規定温度以上である場合には、同時に発熱させるブロックを少なくするので、発熱素子53が所定の許容温度を超えないようにすることができる。
一方、ST202において、温度上昇制御が無効である場合には、後述する発熱画素数に基づく判定処理(図7参照)を実行する(ST204)。この判定処理の結果、2ストローブ方式に決定された場合には(ST205:YES)、印字方式を2ストローブ方式でのライン印字に決定し(ST206)、また、3ストローブ方式に決定された場合には(ST207:YES)、印字方式を3ストローブ方式に決定し(ST208)、4ストローブ方式に決定された場合には(ST207:NO)、印字方式を4ストローブ方式でのライン印字に決定する(ST209)。
そこで、処理中のページにおける全ラインが終了したかを判定し(ST210)、残りのラインが存在する場合には、再びST201に戻り、上記と同様のステップを繰り返し実行する。最終的に全ラインについて印字方式が決定されると一連の処理は終了する。
図7は、図6に示した発熱画素数に基づく判定処理(ST204)の詳細を示すフロー図である。ここでは、同時に発熱させる発熱素子53の数が規定値以下となるように印字方式を決定する。この規定値(ここでは、512dot)は、電源等の装置仕様に応じて適宜変更することが可能である。
図7に示すように、判定処理が開始されると、記録制御ブロック13は、ブロック4及びブロック3における発熱画素数(dot数)の和が512dotを越えているか否かを判定する(ST301)。このST301において発熱画素数の和が512dotを越えている場合には、続いて、ブロック3及びブロック2における発熱画素数の和が512dotを越えているか否かを判定する(ST302)。このST302において発熱画素数の和が512dotを越えている場合には、さらに、ブロック2及びブロック1における発熱画素数の和が512dotを越えるか否かを判定する(ST303)。このST303において発熱画素数の和が512dotを越えている場合には、ブロック1〜ブロック4において2以上のブロックを同時に発熱させることはできないと判断し、印字方式を4ストローブ方式に決定する(ST304)。一方、ST303において発熱画素数の和が512dot以下である場合には、ブロック1〜ブロック4のうちブロック2及びブロック1の組合せのみを同時に発熱させることができると判断し、印字方式を3ストローブ方式に決定する(ST305)。
また、ST302において発熱画素数の和が512dot以下である場合には、ブロック3、ブロック2及びブロック1における発熱画素数の和が512dotを越えているか否かを判定する(ST306)。このST306において発熱画素数の和が512dotを越えている場合には、それら3つのブロックを同時に発熱させることはできないと判断し、さらに、ブロック4及びブロック1における発熱画素数の和が512dotを越えているか否かを判定する(ST307)。このST307において発熱画素数の和が512dotを越えている場合には、ブロック3及びブロック2の組合せのみを同時に発熱させることができると判断し、印字方式を3ストローブ方式に決定する(ST308)。一方、ST307において発熱画素数の和が512dot以下である場合には、ブロック3及びブロック2の組合せ並びにブロック4及びブロック1の組合せをそれぞれ同時に発熱させることができると判断し、印字方式を2ストローブ方式に決定する(ST309)。また、ST306において発熱画素数の和が512dot以下である場合には、ブロック3、ブロック2及びブロック1の組合せを同時に発熱させることができると判断し、印字方式を2ストローブ方式に決定する(ST310)。
また、ST301において発熱画素数の和が512dot以下である場合には、続いて、ブロック4、ブロック3及びブロック2における発熱画素数の和が512dotを越えているか否かを判定する(ST311)。このST311において発熱画素数の和が512dotを越えている場合には、それら3つのブロックを同時に発熱させることはできないと判断し、さらに、ブロック2及びブロック1における発熱画素数の和が512dotを越えるか否かを判定する(ST312)。このST312において発熱画素数の和が512dotを越えている場合には、ブロック4及びブロック3の組合せのみを同時に発熱させることができると判断し、印字方式を3ストローブ方式に決定する(ST313)。一方、ST312において発熱画素数の和が512dot以下である場合には、ブロック4及びブロック3の組合せ並びにブロック2及びブロック1の組合せをそれぞれ同時に発熱させることができると判断し、印字方式を2ストローブ方式に決定する(ST314)。一方、ST311において発熱画素数の和が512dot以下である場合には、ブロック4、ブロック3及びブロック2の組合せを同時に発熱させることができると判断し、印字方式を2ストローブ方式に決定する(ST315)。
上記のようなステップにより印字方式が決定されると一連の処理は終了する。このように、発熱画素数が512dotを越える場合には、同時に発熱させるブロックの数を少なくするので、発熱素子53で消費される電力を平均化し、発熱素子53の過度の温度上昇を抑制することができる。なお、ここでは、印字方式が2ストローブ方式、3ストローブ方式または4ストローブ方式から選択される例を示したが、さらに、全ブロックの発熱画素数の和が512dot以下の場合に、全てのブロックを同時に発熱させるステップを追加することも可能である。
本発明を特定の実施形態に基づいて詳細に説明したが、これらの実施形態はあくまでも例示であって本発明はこれらの実施形態によって限定されるものではない。例えば、画像形成装置の一例として感熱ファクシミリ装置について説明したが、本発明はこれに限らずプリンタや複写機等の種々の装置に適用することが可能である。
本発明に係る感熱ヘッド制御装置及びこれを備えた画像形成装置は、複数の発熱素子がライン状に配置されたライン型感熱ヘッドにおいて、同時に発熱させる発熱素子の数を適切に決定して発熱素子で消費される電力を平均化することで、発熱素子の過度の温度上昇を抑制し、発熱素子の過熱に起因する動作速度の低下を防止するとともに省エネルギ化を実現することができ、ライン状に配置された複数の発熱素子を有するライン型感熱ヘッドの動作を制御する感熱ヘッド制御装置及びこれを備えた画像形成装置として有用である。
本発明に係る感熱ファクシミリ装置の概略構成を示すブロック図 図1の記録部の詳細構成を示すブロック図 図2のサーマルヘッドの詳細構成を示す模式図 図2のサーマルヘッドの印字方式を示すタイミングチャート 記録部における印字処理の流れを示すフロー図 図5の印字方式の判定処理の詳細を示すフロー図 図6の発熱画素数に基づく判定処理の詳細を示すフロー図
符号の説明
1 感熱ファクシミリ装置
13 記録制御ブロック
21 サーマルヘッド
26 記録CPU
31 サーミスタ
32 本体CPU
34 RAM
53 発熱素子
54 ドライバ

Claims (2)

  1. ライン状に配置された複数の発熱素子を複数のブロックに区分し、当該複数の発熱素子を1または複数のブロック単位で順次切り替えて発熱させるライン型感熱ヘッドのページ単位の印字動作を制御する感熱ヘッド制御装置であって、
    1ページ目の印字処理の開始前または前記複数の発熱素子の全ての発熱が所定時間中断される印字処理の各ページ間で、前記発熱素子の温度を検出する温度検出手段と、
    1ライン分の印字動作において発熱させる発熱素子の数を前記ブロックごとに計数する計数手段と、
    前記温度検出手段により検出された発熱素子の温度が規定温度以上の場合に、温度上昇制御を有効にして、同時に発熱させるブロックを一定の数とする印字方式を選択し、前記温度検出手段により検出された発熱素子の温度が規定温度未満の場合には、前記温度上昇制御を無効にして、前記計数された発熱素子の数に基づき、前記複数のブロックのうち同時に発熱させた場合の発熱素子の数の和が規定値以下となるブロックの組合せを判定して印字方式を選択する制御手段と、
    を有することを特徴とする感熱ヘッド制御装置。
  2. 請求項1に記載の感熱ヘッド制御装置を備えた画像形成装置。
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