JP2021130204A - 印刷装置および印刷装置の制御方法 - Google Patents

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【課題】印刷処理を効率化することができる印刷装置を提供する。【解決手段】外部装置と通信する通信部と、インクリボンを介して複数のワイヤーを記録紙に叩きつける印刷ヘッドと、前記印刷ヘッドを搭載したキャリッジと、前記印刷ヘッドの温度を検出する検出部と、前記通信部および前記印刷ヘッドを制御する制御部と、を備え、前記制御部は、印刷データの受信を待機するモードである受信待機モードであるときに、前記検出部によって検出した前記温度が第1閾値よりも低い場合、前記印刷ヘッドの温度を上げる処理である予熱処理を行う、印刷装置。【選択図】図1

Description

実施形態は、印刷装置および印刷装置の制御方法に関する。
ドットプリンターなどの印刷装置では、印刷を行う印刷ヘッドの温度が低い場合、通常よりも遅いキャリッジの速度で印刷が行われることがある。
例えば、冬場のコンビニエンスストアーなどに設置された印刷装置のように、外気と接しやすく、印刷頻度が高くない場合、温度が低くなりやすく、印刷ヘッドが頻繁にコールドモードになってしまう。
一例として、特許文献1に記載されたシリアルプリンターでは、印刷ヘッドの温度が所定の温度よりも低い場合、印刷ヘッドの駆動時間を長く補正することが行われる(特許文献1参照。)。これにより、当該シリアルプリンターでは、1行中の印字濃度ムラを解消することが図られる。
特開2015−80885号公報
しかしながら、上述のような印刷装置では、印刷を行う印刷ヘッドの温度が低く、通常よりも遅いキャリッジの速度で印刷が行われる場合、印刷の駆動時間が通常よりも長くなり、一つの印刷データに要する印刷時間が長期化することがあった。また、上述のような印刷装置では、印刷の駆動時間が通常よりも長くなると、ユーザーにより印刷結果が得られるまでに要する時間が通常よりも長くなる。
上記課題を解決するために一態様は、外部装置と通信する通信部と、インクリボンを介して複数のワイヤーを記録紙に叩きつける印刷ヘッドと、前記印刷ヘッドを搭載したキャリッジと、前記印刷ヘッドの温度を検出する検出部と、前記通信部および前記印刷ヘッドを制御する制御部と、を備え、前記制御部は、印刷データの受信を待機するモードである受信待機モードであるときに、前記検出部によって検出した前記温度が第1閾値よりも低い場合、前記印刷ヘッドの温度を上げる処理である予熱処理を行う、印刷装置である。
上記課題を解決するために一態様は、外部装置と通信する通信部と、インクリボンを介して複数のワイヤーを記録紙に叩きつける印刷ヘッドと、前記印刷ヘッドの温度を検出する検出部と、を備える印刷装置の制御方法であって、前記印刷装置が印刷データの受信を待機するモードである受信待機モードであるときに、前記検出部によって検出した前記温度が第1閾値よりも低い場合、前記印刷ヘッドの温度を上げる処理である予熱処理を行う、印刷装置の制御方法である。
実施形態に係る印刷システムの概略的な構成を示す図である。 実施形態に係る印刷装置における熱領域の構成を示す図である。 実施形態に係る印刷装置において行われる処理の手順の一例を示す図である。 実施形態に係る印刷装置において行われる処理の手順の他の一例を示す図である。 実施形態に係る印刷装置において行われる処理の手順の他の一例を示す図である。
以下、実施形態について、図面を参照して説明する。
図1は、実施形態に係る印刷システム1の概略的な構成を示す図である。
印刷システム1は、印刷装置11と、外部装置12と、ネットワーク13を備える。
印刷装置11および外部装置12は、それぞれ、ネットワーク13と接続されている。印刷装置11と外部装置12とは、ネットワーク13を介して通信することが可能である。
なお、印刷装置11と外部装置12とは、ネットワーク13以外の手法によって、通信可能に接続されてもよい。
また、図1には、印刷装置11によって印刷が行われる対象となる記録紙211を示してある。本実施形態では、記録紙211は、印刷システム1に含まれないが、印刷システム1に含まれると捉えられてもよい。
記録紙211としては、例えば、通帳あるいは帳票などの用紙が用いられてもよい。また、印刷対象となる媒体としては、例えば、紙以外の媒体が用いられてもよい。
本実施形態では、印刷装置11は、シリアルインパクトドットマトリクス(SIDM)プリンターである。印刷装置11は、外部装置12であるホストコンピューターと通信可能であり、ホストコンピューターから受信した印刷データに基づいて、印刷処理を実行する。印刷データは、外部装置12から印刷装置11に対して印刷を指示するデータである。ホストコンピューターは、CPU(Central Processing Unit)、不揮発性のROM(Read Only Memory)、揮発性のRAM(Random Access Memory)などを備えた外部装置12であり、インストールしたプリンターアプリケーション、および、プリンタードライバーの機能により、印刷データを生成し、当該印刷データを印刷装置11に送信する。
以下では、本実施形態に係る印刷装置11について、当該印刷装置11を説明するために参照される構成部を示し、他の構成部については図示および説明を省略する。本実施形態に係る印刷装置11は、例えば、本実施形態では明示されない一般的な他の構成部を備えていてもよい。
印刷装置11は、キャリッジ31と、紙送り部32と、通信部33と、記憶部34と、制御部35と、検出部91を備える。
また、印刷装置11は、ガイドバー111と、インクリボン131と、熱領域151を備える。
キャリッジ31は、印刷ヘッド51を搭載する。キャリッジ31は、印刷装置11に設けられたシャフトに沿って、モーターの駆動により、主走査方向に往復して移動する。この移動は走査とも呼ばれる。主走査方向は、記録紙211を搬送する搬送方向と直交して交差する方向である。なお、本実施形態では、キャリッジ31が、一方の端から、他方の端に、走査することを1回の走査とする。
印刷ヘッド51は、印字ワイヤー部71を備える。印字ワイヤー部71は、印字を行う複数のワイヤーを備える。複数のワイヤーは、印刷ヘッド51に第1間隔で並ぶように設けられている。当該第1間隔は、任意の間隔であってもよい。
印刷ヘッド51は、印刷装置11に搭載されたインクリボン131を介して、ドット単位で、複数のワイヤーのうちの1以上のワイヤーを記録紙211に叩きつけることで、印字を行う。
なお、印刷ヘッドは、印字ヘッドなどと呼ばれてもよい。
紙送り部32は、搬送ローラーと、従動ローラーとを備える。紙送り部32は、搬送ローラーと従動ローラーとで、印刷対象の記録紙211をニップし、モーターの駆動により、回動することで、記録紙211を所定の搬送方向に紙送りする。なお、ニップするとは、挟むことである。
本実施形態では、印刷対象の媒体として、記録紙211を用いる。なお、印刷対象の媒体として、他の媒体が用いられてもよい。印刷対象の媒体は、例えば、単票紙であってもよく、あるいは、単票紙が連続した重畳紙であってもよい。
ここで、記録紙211の搬送方向は、記録紙211が搬送される方向である。一例として、記録紙211の搬送方向は、記録紙211が送られる紙送りの方向である。
通信部33は、外部装置12と通信することが可能な通信インターフェイスである。当該通信インターフェイスは、通信回路および通信ポートを含む。通信部33は、外部装置12から印刷装置11に送信された印刷データを受信する。本実施形態では、印刷データには、印刷対象となる文字の情報と、印刷を制御する制御コマンドが含まれる。
なお、通信部33と外部装置12との通信は、例えば、WiFiあるいはBluetooth(登録商標)などの無線の通信規格で行ってもよく、USBあるいはEthernet(登録商標)などの有線の通信規格で行ってもよく、あるいは、無線の通信規格と、有線の通信規格とを組み合わせて行ってもよい。
検出部91は、印刷ヘッド51の温度を検出する。検出部91は、例えば、印刷ヘッド51に直接付加されて設けられて、印刷ヘッド51の温度を検出してもよく、あるいは、印刷ヘッド51の近傍などに設けられて、印刷ヘッド51の温度に応じて変化する箇所の温度を検出してもよい。つまり、検出部91は、必ずしも印刷ヘッド51の温度そのものを検出しなくてもよく、印刷ヘッド51の温度と同様な傾向で変化する他の箇所の温度を検出してもよい。
検出部91は、例えば、温度計を用いて構成される。検出部91は、例えば、サーミスタを用いて構成されてもよい。
本実施形態では、検出部91は、所定のタイミングで、印刷ヘッド51の温度を検出して、検出された温度を制御部35に出力する。当該所定のタイミングは、例えば、定期的なタイミングであってもよい。
記憶部34は、データを記憶することが可能であり、不揮発性のROM、揮発性のRAMなどで構成される。本実施形態では、記憶部34は、制御部35によって実行されるプログラム、当該プログラムの実行において使用されるパラメーター、印刷対象となる印刷データなどを記憶する。
制御部35は、CPUなどのプロセッサーを備え、印刷装置11の制御を行う。本実施形態では、制御部35は、例えば、キャリッジ31、印刷ヘッド51、紙送り部32、通信部33、および、検出部91を制御する。
なお、本実施形態では、制御部35は、キャリッジ31のモーターの駆動を制御することで、キャリッジ31を移動する。また、本実施形態では、制御部35は、印刷ヘッド51のモーターの駆動を制御することで、印刷ヘッド51を制御する。
本実施形態では、制御部35は、プロセッサーによって記憶部34に記憶されたプログラムを読み出して実行することで、各種の制御を行う。また、当該プロセッサーは、当該プログラムの実行にあたり、必要に応じて、記憶部34に記憶されたパラメーターを使用する。また、制御部35は、他の任意のデータを格納する領域として、記憶部34を使用してもよい。
本実施形態に係る印刷装置11では、制御部35により行われる制御によって、ワイヤーをインクリボン131に叩きつけて、インクリボン131に吸着されているインクによって記録紙211にドットを印字する。この際に、印刷装置11では、制御部35がキャリッジ31、印刷ヘッド51、紙送り部32を制御することによって、ワイヤーと記録紙211との相対位置を変更させて、記録紙211の所定範囲にわたって印刷対象の文字を構成するドットを印字する。1個のワイヤーがインクリボン131に1回叩きつけられることで記録紙211に1個のドットが印刷され、このようなドットが記録紙211に複数個印字されることで、複数のドットにより文字が形成される。
本実施形態に係る印刷装置11では、印刷データの受信を待機するモードである受信待機モードと、通常の印刷を行うモードである印刷モードが設けられている。なお、印刷装置11では、さらに他のモードがあってもよいが、本実施形態では、説明の便宜上、受信待機モードと通信モードという2つのモードについて説明する。
制御部35は、受信待機モードと通信モードとを切り替える。
図2は、実施形態に係る印刷装置11における熱領域151の構成を示す図である。
なお、図2に示される構成は、熱領域151を説明するための概略であり、必ずしも厳密な構造が示されてはいない。
また、図2には、説明の便宜上、三次元直交座標系であるXYZ座標系を示してある。
図2には、キャリッジ31と、印刷ヘッド51と、ガイドバー111と、インクリボン131と、熱領域151と、記録紙211を示してある。
ここで、キャリッジ31と、印刷ヘッド51と、ガイドバー111と、インクリボン131と、熱領域151は、印刷装置11に備えられている。
記録紙211は、印刷装置11により印刷が行われる対象となる媒体である。
図2の例では、説明を簡易にするために、平面状の記録紙211の面がXY平面に平行に配置され、記録紙211が紙送り部32によってY軸の正方向に搬送される場合を示してある。記録紙211は、XY平面上で方形を有しており、互いに対向する2組の辺がX軸に平行に配置されており、別の互いに対向する2組の辺がY軸に平行に配置されている。
また、図2の例では、キャリッジ31および印刷ヘッド51は、X軸に平行に移動することが可能である。つまり、キャリッジ31および印刷ヘッド51は、記録紙211の搬送方向と直交する方向に移動することが可能である。
印刷装置11では、キャリッジ31が移動する範囲に熱領域151を有する。
熱領域151は、所定の程度の熱を発する領域である。熱領域151は、例えば、熱領域151の周囲の領域よりも熱い。
熱領域151は、例えば、キャリッジ31のホームポジションの位置に設けられてもよい。なお、熱領域151は、ホームポジション以外の位置に設けられてもよい。本実施形態では、ホームポジションは、印刷が行われていないときの待機状態における位置を表す。
ここで、熱領域151は、任意の構成であってもよく、例えば、放熱板を用いて構成されてもよく、あるいは、電熱線を用いて構成されてもよい。
また、熱領域151としては、例えば、温風が到来して熱くなる領域が用いられてもよい。この場合、印刷装置11では、当該温風を発生させる温風発生器を備えてもよい。
また、熱領域151としては、例えば、印刷の動作によって発生する放熱が集まる領域が用いられてもよい。
キャリッジ31が熱領域151の位置に移動したとき、印刷ヘッド51は、熱領域151から発せられる熱によって加熱される。
また、キャリッジ31が熱領域151の位置以外の位置に移動したとき、印刷ヘッド51は、熱領域151から発せられる熱によって加熱されない。
ここで、実際には、キャリッジ31が、熱領域151の位置ではないが熱領域151の近くに移動したときには、印刷ヘッド51が熱領域151から発せられる熱によって加熱され得るが、本実施形態では、説明を簡易にするために、これについては無視する。
なお、キャリッジ31が、熱領域151の位置ではないが熱領域151の近くに移動したときに、印刷ヘッド51が熱領域151から発せられる熱によって加熱され得ることを利用して、印刷ヘッド51を加熱する手法が用いられてもよい。
本実施形態では、印刷装置11において、印刷ヘッド51の温度を上げるための予熱処理が行われる。
一例として、制御部35は、予熱処理として、キャリッジ31を熱領域151へ移動する処理を行う。当該処理により、印刷ヘッド51の温度が上がる。
このような予熱処理では、例えば、印刷ヘッド51が駆動される場合と比べて音の発生を抑制することができ、効果的に印刷ヘッド51の温度を上昇させることができる。なお、インクリボン131を搭載している場合には、キャリッジ31を熱領域151へ移動する際に、インクリボン131は印刷ヘッド51から離れるように回転してもよい。このように構成することで、キャリッジ31の熱領域151への移動を妨げることがない。
ここで、熱領域151は、例えば、印刷ヘッド51の放熱器を覆う部材から構成されてもよい。この場合、制御部35は、印刷ヘッド51を熱領域151に移動することで、印刷ヘッド51からの放熱を減らすことができる。これにより、制御部35は、印刷ヘッド51の温度が下がり過ぎないように保つことができ、通常速度の印刷を行うことを可能とすることができる。
他の例として、制御部35は、予熱処理として、印刷ヘッド51の所定数のワイヤーを駆動する処理を行ってもよい。当該処理により、印刷ヘッド51の温度が上がる。当該所定数は、例えば、1つであってもよく、あるいは、2つ以上であってもよい。一例として、すべてのワイヤーが同時に駆動されてもよい。また、ワイヤーの駆動の仕方は、任意であってもよい。このような予熱処理では、制御部35がワイヤーの駆動の仕方を制御することで、印刷ヘッド51の温度を効率的に上昇させることできる。
このような予熱処理では、例えば、制御部35は、印字痕が付かない程度に、印刷ヘッド51を駆動する。印字痕が付かない程度に印刷ヘッド51を駆動する態様の代わりに、所定レベル以上の音が出ない程度に印刷ヘッド51を駆動する態様、または、記録紙211が配置される範囲の外側の位置で印刷ヘッド51を駆動する態様などが用いられてもよい。
また、予熱処理におけるワイヤーの駆動は、例えば、印刷ヘッド51がホームポジションの位置にある状態で行われてもよく、あるいは、印刷ヘッド51がホームポジションの位置以外の位置にある状態で行われてもよい。
他の例として、キャリッジ31または印刷ヘッド51に発熱体を備え、制御部35が当該発熱体のオンオフを制御してもよい。当該発熱体がオンにされた場合、当該発熱体により発熱が行われる。一方、当該発熱体がオフにされた場合、当該発熱体により発熱が行われない。一例として、当該発熱体が付されているカバーが印刷ヘッド51に設けられてもよい。
なお、このような発熱体の代わりに、印刷の動作などによって発生する熱を放熱する放熱器が用いられてもよい。
このような予熱処理では、例えば、印刷ヘッド51が駆動される場合と比べて音の発生を抑制することができ、効果的に印刷ヘッド51の温度を上昇させることができる。
図3は、実施形態に係る印刷装置11において行われる処理の手順の一例を示す図である。
図3の例では、ステップS1の処理において、印刷装置11では、受信待機モードであるとする。
(ステップS1)
制御部35は、受信待機モードであるときに、検出部91によって検出した温度が第1閾値よりも低いか否かを判定する。第1閾値としては、任意の値が設定されてもよい。
この判定の結果、制御部35は、検出部91によって検出した温度が第1閾値よりも低いと判定した場合(ステップS1:YES)、ステップS2の処理へ移行する。
一方、この判定の結果、制御部35は、検出部91によって検出した温度が第1閾値よりも低くないと判定した場合(ステップS1:NO)、ステップS3の処理へ移行する。
(ステップS2)
制御部35は、印刷ヘッド51の温度を上げる処理である予熱処理を行う。当該予熱処理では、印刷ヘッド51に熱が加えられる。そして、制御部35は、ステップS3の処理へ移行する。
ここで、当該予熱処理では、制御部35は、印刷ヘッド51の温度を第1閾値以上の温度まで上げることが好ましいが、他の態様が用いられてもよい。
(ステップS3)
制御部35は、通信部33によって印刷データを受信したか否かを判定する。
この判定の結果、制御部35は、通信部33によって印刷データを受信したと判定した場合(ステップS3:YES)、ステップS4の処理へ移行する。
一方、この判定の結果、制御部35は、通信部33によって印刷データを受信していないと判定した場合(ステップS3:NO)、ステップS1の処理へ移行する。
(ステップS4)
制御部35は、受信待機モードから印刷モードに切り替えて、通常の印刷を行う。そして、制御部35は、ステップS1の処理へ移行する。
このように、印刷装置11では、受信待機モードであるときに、印刷ヘッド51の温度を検出し、検出した温度が第1閾値よりも低い場合、印刷ヘッド51の予熱処理を行う。
これにより、印刷装置11では、予熱処理以降に印刷データを受信した場合に、例えば、キャリッジ31の速度を通常の速度よりも落とすことなく、即時、通常の速度で印刷を行うことができる。
ここで、印刷装置11では、制御部35は、例えば、印刷が開始されるまでの間に実行される動作の前に、印刷ヘッド51の温度が第1閾値よりも低いか否かを判定し、印刷ヘッド51の温度が第1閾値よりも低いと判定した場合には、当該動作の実行中に予熱処理を行ってもよい。当該動作が複数ある場合には、制御部35は、複数の動作のそれぞれの実行中に予熱処理を行ってもよく、あるいは、複数の動作のうちの一部の動作の実行中に予熱処理を行ってもよい。
なお、印刷が開始されるまでの間に実行される動作としては、例えば、必ず実行される動作が用いられることが好ましい。
印刷が開始されるまでの間に実行される動作としては、例えば、給紙動作、紙幅測定動作、あるいは、磁気ストライプ読み取り動作などがある。これらの動作は、予備動作などと呼ばれてもよい。
予熱処理としては、例えば、熱領域151を用いた予熱処理が行われてもよく、あるいは、ワイヤーの空打ちを用いた予熱処理が行われてもよく、あるいは、これら両方が行われてもよい。
具体例として、印刷装置11では、印刷が開始されるまでの間に実行される動作において、印刷ヘッド51の温度をΔT(ΔTは0よりも大きい値)度上昇させることが可能であることが把握されているとする。このことは、例えば、実験的に把握されてもよく、あるは、理論的に把握されてもよい。この場合、印刷ヘッド51の温度が検出されてから、印刷が開始されるまでの間に、印刷ヘッド51の温度をΔT度上昇させることが可能である。このため、印刷ヘッド51の温度がT0(T0は所定の値)度以上である場合に通常の速度で印刷を行うことが可能である構成では、印刷ヘッド51の温度が検出されたときに、当該温度が(T0−ΔT)以上である場合には、印刷開始時に通常の速度で印刷を行うことが可能となる。本実施形態では、T0は第1閾値に相当する。
なお、さらに、印刷が開始されるまでの間に実行される動作そのものによって、印刷ヘッド51の温度が上昇することが利用されてもよい。つまり、印刷が開始されるまでの間に実行される動作そのものによって印刷ヘッド51の温度を上昇させる処理が、予熱処理に含められてもよい。
また、受信待機モードにおける予熱処理と、印刷モードにおける予熱処理とが、別々に捉えられてもよい。例えば、印刷モードにおける動作は、印刷が開始されるまでの間に実行される動作を含む。
この場合、制御部35は、受信待機モードにおける印刷ヘッド51の温度の目標値を(T0−ΔT)に設定してもよい。つまり、受信待機モードから印刷モードに切り替えられるときに、印刷ヘッド51の温度が(T0−ΔT)度以上である場合には、印刷モードにおける予熱処理によって、印刷時までに、印刷ヘッド51の温度がT0度以上となり得る。
これにより、印刷装置11では、当該目標値がT0度に設定される場合と比べて、当該目標値を低くすることができ、受信待機モードにおける予熱処理によって消費される電力量を少なくすることができる。
図4は、実施形態に係る印刷装置11において行われる処理の手順の他の一例を示す図である。
(ステップS21)
制御部35は、検出部91によって検出した温度が第1閾値よりも低いか否かを判定する。
この判定の結果、制御部35は、検出部91によって検出した温度が第1閾値よりも低いと判定した場合(ステップS21:YES)、ステップS22の処理へ移行する。
一方、この判定の結果、制御部35は、検出部91によって検出した温度が第1閾値よりも低くないと判定した場合(ステップS21:NO)、ステップS24の処理へ移行する。
(ステップS22)
制御部35は、所定の判定条件に基づいて、予熱処理を行うか否かを判定する。
この判定の結果、制御部35は、予熱処理を行うと判定した場合(ステップS22:YES)、ステップS23の処理へ移行する。
一方、この判定の結果、制御部35は、予熱処理を行わないと判定した場合(ステップS22:NO)、ステップS25の処理へ移行する。
(ステップS23)
制御部35は、予熱処理を行うことで、印刷ヘッド51に熱を加える。そして、制御部35は、ステップS24の処理へ移行する。
(ステップS24)
制御部35は、通常の印刷を行う状態を設定する。そして、制御部35は、本フローの処理を終了する。
(ステップS25)
制御部35は、半速の印刷を行う状態を設定する。そして、制御部35は、本フローの処理を終了する。
本フローの処理の終了後、制御部35は、設定された印刷を実行する。
ここで、図4に示されるフローの処理は、例えば、印刷データの1行ごとに行われてもよい。すなわち、制御部35は、印刷データの1行ごとに、図4に示されるフローの処理を行い、その1行の印刷を行い、その後、次の行について再び図4に示されるフローの処理を行い、その1行の印刷を行う、ことを繰り返してもよい。
本実施形態では、通常の印刷と、半速の印刷とでは、印刷の速度が異なる。説明の便宜上、通常の印刷における印刷の速度を通常速度と呼ぶと、半速の印刷における印刷の速度は通常速度の1/2である。本実施形態では、印刷の速度は、キャリッジ31が移動する速度に相当する。
なお、半速の印刷の代わりに、印刷の速度が通常速度よりも低い他の速度の印刷が用いられてもよい。
本実施形態では、通常の印刷の処理は、第1印刷処理の一例である。第1印刷処理は、キャリッジ31を第1速度で移動して印刷ヘッド51により印刷を行う処理である。本実施形態では、第1速度は、通常速度である。
また、本実施形態では、半速の印刷の処理は、第2印刷処理の一例である。第2印刷処理は、キャリッジ31を第1速度よりも遅い第2速度で移動して印刷ヘッド51により印刷を行う処理である。本実施形態では、第2速度は、通常速度の1/2の速度である。
ここで、予熱処理を行うか否かを判定するための基準となる所定の判定条件としては、様々な判定条件が用いられてもよい。
本実施形態では、制御部35は、通信部33によって外部装置12から印刷データを受信し、検出部91によって検出した温度が第1閾値よりも低い場合、予熱処理を行ってから第1印刷処理を行う第1動作、または、予熱処理を行わずに第2印刷処理を行う第2動作のうちで、処理時間が短い方の動作を実行する。本実施形態では、このような判定が実現される判定条件の情報が、記憶部34に記憶されており、制御部35によって参照される。
図4の例では、第1動作は、ステップS23〜ステップS24の処理を行う動作である。また、図4の例では、第2動作は、ステップS25の処理を行う動作である。
また、図4の例では、制御部35は、例えば、外部装置12から印刷データを受信したことに応じて、ステップS21の処理を開始する。制御部35は、例えば、印刷データの各行ごとに、1行の印刷を行う前に、ステップS21以降の処理を行う。
具体例として、制御部35は、印刷の前に、印刷ヘッド51の温度が第1閾値よりも低い場合には、予熱処理を行って通常の印刷を行う第1動作の実行に要する時間と、予熱処理を行わずに半速の印刷を行う第2動作の実行に要する時間とを計算する。そして、制御部35は、これらのうちで時間が短い方の動作を選択して採用する。なお、これらの時間が一致する場合には、制御部35は、例えば、第1動作を選択してもよく、あるいは、第2動作を選択してもよい。
ここで、第1動作の実行に要する時間は、予熱処理に要する時間と、通常の印刷処理に要する時間との和に相当する。
予熱処理に要する時間は、印刷ヘッド51の温度を、検出部91によって検出された温度から第1閾値まで上昇させるために必要な予熱の駆動時間に相当する。
通常の印刷処理に要する時間は、印刷対象となっている行の印字桁数に基づいて、通常速度で印刷が行われた場合の印刷時間が計算された結果に相当する。
また、第2動作の実行に要する時間は、半速の印刷処理に要する時間に相当する。
半速の印刷処理に要する時間は、印刷対象となっている行の印字桁数に基づいて、通常速度の1/2の速度で印刷が行われた場合の印刷時間が計算された結果に相当する。
図5は、実施形態に係る印刷装置11において行われる処理の手順の他の一例を示す図である。
図5の例では、ステップS41の処理において、印刷装置11では、受信待機モードであるとする。
図5の例では、印刷装置11では、1日の時間帯が複数の時間帯に分割されて管理される。これら複数の時間帯を特定する情報は、例えば、あらかじめ、記憶部34に記憶される。これら複数の時間帯は、例えば、すべてが同じ時間幅を有してもよく、あるいは、異なる時間幅を有する時間帯が含まれてもよい。
本実施形態では、それぞれの時間帯は、通常の時計と同様に、24時間制の時刻を用いて表される。一例として、それぞれの時間帯は、1時間ごとに、00分から59分までの時間帯であってもよい。他の例として、それぞれの時間帯は、30分などの時間であってもよい。
本実施形態では、印刷装置11において、現在の時刻を含む時間帯を現在の時間帯とし、現在の時間帯の次に到来する時間帯を次の時間帯とする。
(ステップS41)
制御部35は、所定の時計の機能を起動する。そして、制御部35は、ステップS42の処理へ移行する。
ここで、所定の時計の機能は、任意の時計の機能であってもよく、現在の時刻の情報を出力する時計の機能である。
制御部35は、起動した時計の機能によって、現在の時間帯および次の時間帯などを特定する。
(ステップS42)
制御部35は、検出部91によって検出した温度が第1閾値よりも低いか否かを判定する。
この判定の結果、制御部35は、検出部91によって検出した温度が第1閾値よりも低いと判定した場合(ステップS42:YES)、ステップS46の処理へ移行する。
一方、この判定の結果、制御部35は、検出部91によって検出した温度が第1閾値よりも低くないと判定した場合(ステップS42:NO)、ステップS43の処理へ移行する。
(ステップS43)
制御部35は、通信部33によって印刷データを受信したか否かを判定する。
この判定の結果、制御部35は、通信部33によって印刷データを受信したと判定した場合(ステップS43:YES)、ステップS44の処理へ移行する。
一方、この判定の結果、制御部35は、通信部33によって印刷データを受信していないと判定した場合(ステップS43:NO)、ステップS42の処理へ移行する。
(ステップS44)
制御部35は、通常の印刷を行う状態を設定して、通常の速度で、通常の印刷を行う。そして、制御部35は、ステップS45の処理へ移行する。
(ステップS45)
制御部35は、ワイヤーの駆動回数を記憶部34に記憶する。そして、制御部35は、ステップS42の処理へ移行する。
ここで、本実施形態では、制御部35は、それぞれの時間帯ごとに、複数のワイヤーのそれぞれごとに、駆動回数を記憶部34に記憶する。
記憶部34には、これらの駆動回数を記憶する領域が設けられる。そして、制御部35は、現在の時刻が含まれる時間帯に対応した記憶領域に、ワイヤーごとの駆動回数を累積的に保存する。なお、制御部35は、例えば、1行の印刷イメージが格納されたイメージバッファを検査して、ワイヤーごとの駆動回数を計測する。
(ステップS46)
制御部35は、通信部33によって印刷データを受信したか否かを判定する。
この判定の結果、制御部35は、通信部33によって印刷データを受信したと判定した場合(ステップS46:YES)、ステップS47の処理へ移行する。
一方、この判定の結果、制御部35は、通信部33によって印刷データを受信していないと判定した場合(ステップS46:NO)、ステップS49の処理へ移行する。
(ステップS47)
制御部35は、半速の印刷を行う状態を設定して、通常と比べて1/2の速度で、半速の印刷を行う。そして、制御部35は、ステップS48の処理へ移行する。
(ステップS48)
制御部35は、半速の印刷が行われた回数を記憶部34に記憶する。そして、制御部35は、ステップS42の処理へ移行する。
(ステップS49)
制御部35は、次の時間帯における印刷頻度が高いか否かを判定する。
この判定の結果、制御部35は、次の時間帯における印刷頻度が高いと判定した場合(ステップS49:YES)、ステップS50の処理へ移行する。
一方、この判定の結果、制御部35は、次の時間帯における印刷頻度が高くないと判定した場合(ステップS49:NO)、ステップS42の処理へ移行する。
一例として、制御部35は、次の時間帯における印刷頻度が所定値以上である場合に、次の時間帯における印刷頻度が高いと判定してもよい。
他の例として、制御部35は、すべての時間帯のうちで印刷頻度が最も高い時間帯が次の時間帯である場合に、次の時間帯における印刷頻度が高いと判定してもよい。
ここで、印刷頻度としては、印刷の頻度に関する任意の値が規定されてもよい。具体例として、印刷頻度は、印刷が行われた量と、半速の印刷が行われた回数との一方または両方の値を用いて、当該値をパラメーターとして含む所定の式を制御部35が演算することによって、算出されてもよい。印刷が行われた量としては、例えば、印字の量が用いられてもよい。
また、それぞれの時間帯における印刷頻度は、例えば、前回の時間帯における印刷の状況に基づいて制御部35によって演算されてもよく、あるいは、対象となる時間帯について過去の2回以上の印刷の状況に基づいて制御部35によって演算されてもよい。他の例として、それぞれの時間帯における印刷頻度は、あらかじめ、固定的に設定されていてもよい。
本実施形態では、記憶部34に、印刷頻度が高い時間帯を特定するための情報が記憶されている。そして、制御部35は、記憶部34に記憶された情報に基づいて、印刷頻度が高い時間帯を特定する。
本実施形態では、印刷頻度が高い時間帯は、例えば、印刷量が多い時間帯、あるいは、印刷が行われる回数が多い時間帯である。
印刷頻度が高い時間帯は、例えば、印刷装置11ごとに異なってもよい。また、例えば、印刷頻度が高い時間帯は、他の時間帯と比べて、短い時間帯が用いられてもよい。また、印刷頻度が高い時間帯は、例えば、1日のうちに2以上あってもよい。
(ステップS50)
制御部35は、印刷ヘッド51の温度を所定値まで上昇させるために要する時間を算出する。そして、制御部35は、ステップS51の処理へ移行する。この算出は、例えば、推定的な時間の算出であってもよい。
ここで、当該所定値としては、例えば、第1閾値が用いられてもよく、あるいは、他の値が用いられてもよい。
また、印刷ヘッド51の温度としては、例えば、直前のステップS42の処理において用いられた温度が用いられてもよい。他の例として、ステップS50の処理において制御部35が検出部91によって検出した温度を取得する構成として、当該温度が印刷ヘッド51の温度として用いられてもよい。
(ステップS51)
制御部35は、予熱処理を行うことで、次の時間帯までに印刷ヘッド51の温度を上昇させる。そして、制御部35は、ステップS42の処理へ移行する。
ここで、制御部35は、ステップS50の処理において算出された時間、予熱処理を行うことで、印刷ヘッド51の温度を所定値まで上昇させる。
なお、本実施形態では、当該時間は、次の時間帯までの時間よりも短くなるように、それぞれの時間帯の幅が設定されている。
このように、制御部35は、印刷を行う頻度が高い時間帯である第1時間帯の情報を記憶する記憶部34から当該情報を読み出す。そして、制御部35は、検出部91によって検出した温度が第1閾値よりも低い場合、第1時間帯の開始前に予熱処理を完了する。ここで、第1時間帯の情報は、例えば、第1時間帯を直接特定する情報であってもよく、あるいは、第1時間帯を特定するために用いられるパラメーター等の情報であってもよい。
本実施形態では、制御部35は、通信部33により外部装置12から取得した第1時間帯の情報を記憶部34に記憶してもよい。この場合、外部装置12は、第1時間の情報を印刷装置11に送信し、印刷装置11では当該情報を通信部33によって受信して取得する。
ここで、本実施形態では、印刷装置11において、既に印刷データが受信されている場合には、例えば、制御部35は、当該印刷データの1行ごとに、各行の印刷を行う前に、ステップS42の処理を行ってもよい。
ステップS49およびステップS50の処理の具体例を示す。
制御部35は、それぞれの時間帯の半分に到達したときに、それぞれの時間帯ごと且つそれぞれのワイヤーごとに記憶された累積された駆動回数について、全体の平均値を算出する。そして、制御部35は、算出された平均値を閾値として設定する。制御部35は、次の時間帯について記憶されている累積された駆動回数に関する値と当該閾値とを比較して、当該値が当該閾値以上である場合、次の時間帯は、印刷頻度が高い時間帯であると判定して、次の時間帯の開始までに予熱処理を行う。
ここで、次の時間帯について記憶されている累積された駆動回数に関する値としては、例えば、複数のワイヤーのそれぞれごとの累積された駆動回数について、全体の平均値が用いられてもよく、あるいは、いずれかのワイヤーの累積された駆動回数が用いられてもよい。
なお、それぞれの時間帯の半分は、例えば、当該時間帯が1時間の幅を有する場合、当該時間帯の開始から30分に到達するときである。
図5の例では、印刷装置11において、印刷頻度が高い時間帯の前を狙って余熱処理を行うことにより、通常の速度で印刷を行いつつ、電力の消費を抑えることができる。
図5に示される処理の手順では、例えば、印刷ヘッド51の温度が第1閾値よりも低くなるたびに、印刷ヘッド51の温度を一定の温度まで上昇させる処理の手順と比べて、印刷ヘッド51の温度が下がりやすい状況下ほど多くの電力を消費してしまうことを低減することができる。
ここで、本実施形態における各種の構成は、例えば、単独で用いられることが可能な構成は、単独で用いられてもよい。また、本実施形態における各種の構成は、例えば、組み合わせて用いられることが可能な2以上の構成は、任意に組み合わせて用いられてもよい。
例えば、このような各種の構成としては、熱領域151が用いられる構成、ワイヤーの空打ちが用いられる構成、印刷ヘッド51などに設けられる発熱体または放熱器が用いられる構成、予備動作の前に印刷ヘッド51の温度を上昇させる構成、予備動作の前に印刷ヘッド51の温度を上昇させるに際して当該予備動作による印刷ヘッド51の温度上昇を考慮する構成、予想される処理時間に基づいて予熱処理を行うか否かを選択する構成、あるいは、複数の時間帯が用いられる構成などがある。
以上のように、本実施形態に係る印刷システム1における印刷装置11では、次のような構成とした。
すなわち、印刷装置11では、外部装置12と通信する通信部33と、インクリボンを介して複数のワイヤーを記録紙211に叩きつける印刷ヘッド51と、印刷ヘッド51を搭載したキャリッジ31と、印刷ヘッド51の温度を検出する検出部91と、通信部33および印刷ヘッド51を制御する制御部35と、を備える。そして、印刷装置11では、制御部35は、印刷データの受信を待機するモードである受信待機モードであるときに、検出部91によって検出した温度が第1閾値よりも低い場合、印刷ヘッド51の温度を上げる処理である予熱処理を行う。
したがって、印刷装置11では、印刷処理を効率化することができる。
印刷装置11では、例えば、印刷ヘッド51の温度が低下しやすい環境においても、印刷ヘッド51の温度が第1閾値よりも低くなるたびに予熱処理が行われることで、適温において使用されるときと同じ速度で印刷を行うことができる。
印刷装置11では、例えば、待機モードであるときに印刷ヘッド51の温度を上げることにより、印刷が行われるよりも事前に印刷ヘッド51の温度を上げることができ、これにより、1つの印刷データ当たりの印刷時間の長期化を抑制することができる。
一構成例として、印刷装置11では、制御部35は、予熱処理として、印刷ヘッド51の所定数のワイヤーを駆動する処理を行う。
したがって、印刷装置11では、例えば、予熱処理におけるワイヤーの駆動の仕方を設定することで、簡易な構成で、印刷ヘッド51の温度を上昇させることができる。
一構成例として、印刷装置11では、キャリッジ31が移動する範囲に熱領域151を有する。そして、印刷装置11では、制御部35は、予熱処理として、キャリッジ31を熱領域151へ移動する処理を行う。
したがって、印刷装置11では、例えば、予熱処理において、ワイヤーが駆動されるときと比べて、発生する音を小さくすることができる。
一構成例として、印刷装置11では、制御部35は、通信部33によって外部装置12から印刷データを受信し、検出部91によって検出した温度が第1閾値よりも低い場合、予熱処理を行ってから第1印刷処理を行う第1動作、または、予熱処理を行わずに第2印刷処理を行う第2動作のうちで、処理時間が短い方の動作を実行する。ここで、第1印刷処理は、キャリッジ31を第1速度で移動して印刷ヘッド51により印刷を行う処理である。また、第2印刷処理は、キャリッジ31を第1速度よりも遅い第2速度で移動して印刷ヘッド51により印刷を行う処理である。
したがって、印刷装置11では、印刷ヘッド51の温度が第1閾値よりも低い場合に、予熱処理を行うか否かを選択することで、印刷に要する処理時間を短くすることができる。
一構成例として、印刷装置11では、制御部35は、印刷を行う頻度が高い時間帯である第1時間帯の情報を記憶する記憶部34から当該情報を読み出す。そして、印刷装置11では、制御部35は、検出部91によって検出した温度が第1閾値よりも低い場合、第1時間帯の開始前に予熱処理を完了する。
したがって、印刷装置11では、印刷頻度が高い時間帯の開始前に予熱処理を完了することで、印刷頻度が高い時間帯における印刷の速度の低下を抑制して、当該時間帯における印刷処理を効率化することができる。
一構成例として、印刷装置11では、制御部35は、通信部33により外部装置12から取得した第1時間帯の情報を記憶部34に記憶する。
したがって、印刷装置11では、印刷頻度が高い時間帯の情報を、初期設定すること、あるいは、更新することなどが可能である。
一構成例として、印刷装置11の制御方法を提供することができる。
すなわち、印刷装置11の制御方法では、印刷装置11が印刷データの受信を待機するモードである受信待機モードであるときに、検出部91によって検出した温度が第1閾値よりも低い場合、印刷ヘッド51の温度を上げる処理である予熱処理を行う。
したがって、印刷装置11の制御方法では、印刷処理を効率化することができる。
なお、以上に説明した印刷装置11または外部装置12などの任意の装置における任意の構成部の機能を実現するためのプログラムを、コンピューター読み取り可能な記録媒体に記録し、そのプログラムをコンピューターシステムに読み込ませて実行するようにしてもよい。なお、ここでいう「コンピューターシステム」とは、オペレーティングシステムあるいは周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピューター読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD(Compact Disc)−ROM等の可搬媒体、コンピューターシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピューター読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークあるいは電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバーあるいはクライアントとなるコンピューターシステム内部の揮発性メモリーのように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。当該揮発性メモリーは、例えば、RAMであってもよい。記録媒体は、例えば、非一時的記録媒体であってもよい。
また、上記のプログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピューターシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピューターシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワークあるいは電話回線等の通信回線のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。
また、上記のプログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、上記のプログラムは、前述した機能をコンピューターシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイルであってもよい。差分ファイルは、差分プログラムと呼ばれてもよい。
また、以上に説明した印刷装置11または外部装置12などの任意の装置における任意の構成部の機能は、プロセッサーにより実現されてもよい。例えば、実施形態における各処理は、プログラム等の情報に基づき動作するプロセッサーと、プログラム等の情報を記憶するコンピューター読み取り可能な記録媒体により実現されてもよい。ここで、プロセッサーは、例えば、各部の機能が個別のハードウェアで実現されてもよく、あるいは、各部の機能が一体のハードウェアで実現されてもよい。例えば、プロセッサーはハードウェアを含み、当該ハードウェアは、デジタル信号を処理する回路およびアナログ信号を処理する回路のうちの少なくとも一方を含んでもよい。例えば、プロセッサーは、回路基板に実装された1または複数の回路装置、あるいは、1または複数の回路素子のうちの一方または両方を用いて、構成されてもよい。回路装置としてはIC(Integrated Circuit)などが用いられてもよく、回路素子としては抵抗あるいはキャパシターなどが用いられてもよい。
ここで、プロセッサーは、例えば、CPUであってもよい。ただし、プロセッサーは、CPUに限定されるものではなく、例えば、GPU(Graphics Processing Unit)、あるいは、DSP(Digital Signal Processor)等のような、各種のプロセッサーが用いられてもよい。また、プロセッサーは、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)によるハードウェア回路であってもよい。また、プロセッサーは、例えば、複数のCPUにより構成されていてもよく、あるいは、複数のASICによるハードウェア回路により構成されていてもよい。また、プロセッサーは、例えば、複数のCPUと、複数のASICによるハードウェア回路と、の組み合わせにより構成されていてもよい。また、プロセッサーは、例えば、アナログ信号を処理するアンプ回路あるいはフィルター回路等のうちの1以上を含んでもよい。
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
1…印刷システム、11…印刷装置、12…外部装置、13…ネットワーク、31…キャリッジ、32…紙送り部、33…通信部、34…記憶部、35…制御部、51…印刷ヘッド、71…印字ワイヤー部、91…検出部、111…ガイドバー、131…インクリボン、151…熱領域、211…記録紙

Claims (7)

  1. 外部装置と通信する通信部と、
    インクリボンを介して複数のワイヤーを記録紙に叩きつける印刷ヘッドと、
    前記印刷ヘッドを搭載したキャリッジと、
    前記印刷ヘッドの温度を検出する検出部と、
    前記通信部および前記印刷ヘッドを制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、印刷データの受信を待機するモードである受信待機モードであるときに、前記検出部によって検出した前記温度が第1閾値よりも低い場合、前記印刷ヘッドの温度を上げる処理である予熱処理を行う、
    印刷装置。
  2. 前記制御部は、前記予熱処理として、前記印刷ヘッドの所定数の前記ワイヤーを駆動する処理を行う、
    請求項1に記載の印刷装置。
  3. 前記キャリッジが移動する範囲に熱領域を有し、
    前記制御部は、前記予熱処理として、前記キャリッジを前記熱領域へ移動する処理を行う、
    請求項1または請求項2に記載の印刷装置。
  4. 前記制御部は、前記通信部によって前記外部装置から前記印刷データを受信し、前記検出部によって検出した前記温度が前記第1閾値よりも低い場合、前記予熱処理を行ってから第1印刷処理を行う第1動作、または、前記予熱処理を行わずに第2印刷処理を行う第2動作のうちで、処理時間が短い方の動作を実行し、
    前記第1印刷処理は、前記キャリッジを第1速度で移動して前記印刷ヘッドにより印刷を行う処理であり、
    前記第2印刷処理は、前記キャリッジを前記第1速度よりも遅い第2速度で移動して前記印刷ヘッドにより印刷を行う処理である、
    請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の印刷装置。
  5. 前記制御部は、印刷を行う頻度が高い時間帯である第1時間帯の情報を記憶する記憶部から前記情報を読み出し、前記検出部によって検出した前記温度が前記第1閾値よりも低い場合、前記第1時間帯の開始前に前記予熱処理を完了する、
    請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の印刷装置。
  6. 前記制御部は、前記通信部により前記外部装置から取得した前記第1時間帯の情報を前記記憶部に記憶する、
    請求項5に記載の印刷装置。
  7. 外部装置と通信する通信部と、インクリボンを介して複数のワイヤーを記録紙に叩きつける印刷ヘッドと、前記印刷ヘッドの温度を検出する検出部と、を備える印刷装置の制御方法であって、
    前記印刷装置が印刷データの受信を待機するモードである受信待機モードであるときに、前記検出部によって検出した前記温度が第1閾値よりも低い場合、前記印刷ヘッドの温度を上げる処理である予熱処理を行う、
    印刷装置の制御方法。
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