JP2014166724A - サーマルプリンタ - Google Patents

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Abstract

【課題】 サーマルヘッドによる印字に際し、発熱素子の蓄熱が印字品質に与える影響を低減乃至は排除すること。
【解決手段】 一実施形態のサーマルプリンタは、算出手段、決定手段、搬送駆動手段、ヘッド駆動手段を備える。算出手段は、印字データに含まれる1ライン分のドット列を複数のブロックに分割し、ブロック内の印字ドットの数を反映したパラメータをブロック毎に算出する。決定手段は、1ライン分のドット列を印字する際に媒体を搬送する速度を、当該ラインの直前に印字するラインの各ブロックにおけるパラメータに基づいて決定する。搬送駆動手段は、決定手段が決定した速度で媒体が搬送されるように搬送機構を駆動する。ヘッド駆動手段は、1ライン分のドット列に応じて発熱素子が発熱するようにサーマルヘッドを駆動して媒体に1ライン分の画像を形成する。
【選択図】 図4

Description

本発明の実施形態は、サーマルプリンタに関する。
サーマルプリンタは、サーマルヘッドに設けられた多数の発熱素子を選択的に発熱させて印字媒体に画像を形成する。
同じ発熱素子が発熱し続けると当該発熱素子が蓄熱し、当該発熱素子により形成されるドットの印字濃度が本来よりも濃くなることなどに起因して印字品質が損なわれる。一般に、印字速度が速いほど発熱素子が放熱する期間が短いため、蓄熱が印字品質に与える影響は大きい。
特開2009−113445号公報
本発明が解決しようとする課題は、サーマルヘッドによる印字に際し、発熱素子の蓄熱が印字品質に与える影響を低減乃至は排除することである。
一実施形態に係るサーマルプリンタは、算出手段と、速度決定手段と、搬送駆動手段と、ヘッド駆動手段とを備える。
上記算出手段は、印字データに含まれる1ライン分のドット列を複数のブロックに分割し、ブロック内の画素形成を伴うドットの数を反映したパラメータをブロック毎に算出する。上記速度決定手段は、1ライン分のドット列を印字する際に印字媒体を搬送する速度を、当該ラインの直前に印字するラインについて上記算出手段が算出した上記各ブロックにおける上記パラメータに基づいて決定する。上記搬送駆動手段は、上記印字媒体を搬送する搬送機構を、上記速度決定手段が決定した速度で上記印字媒体が搬送されるように駆動する。上記ヘッド駆動手段は、ライン状に配列された複数の発熱素子を有するサーマルヘッドを、上記印字データの1ライン分のドット列に応じて上記複数の発熱素子が発熱するように駆動して、上記搬送機構により搬送される上記印字媒体に1ライン分の画像を形成する。
第1の実施形態に係るサーマルプリンタの要部を示すブロック図。 印字データの構造の一例を示す模式図。 設定値テーブルのデータ構造の一例を示す模式図。 印字手順の一例を説明するためのタイムチャート。 第2の実施形態におけるレシートの印字データの一例を示す模式図。 同実施形態におけるレシートの印字データの一例を示す模式図。
いくつかの実施形態につき、図面を参照しながら説明する。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係るサーマルプリンタの要部を示すブロック図である。
当該サーマルプリンタは、サーマルヘッド1、搬送ローラ2、モータ3、コントローラ4、モータ駆動回路5、及びヘッド駆動回路6を含む。
サーマルヘッド1は、ライン状に配列して設けられたn(整数)個の発熱素子10(10-1〜10-n)を備える。発熱素子10-1〜10-nは、通電されたことに応じて発熱する抵抗体である。
搬送ローラ2は、サーマルヘッド1の印字位置を通る搬送経路に沿って印字媒体Pを搬送する。印字位置は、発熱素子10-1〜10-nとプラテンローラ(図示せず)とが対向する位置である。矢印Cで示す印字媒体Pの搬送方向は、サーマルヘッド1の発熱素子10-1〜10-nの並び方向と垂直を成す。サーマルプリンタは、搬送経路に沿って配置された複数の搬送ローラ2を備えてもよい。印字媒体Pは、例えば発熱素子10-1〜10-nが発する熱により発色する感熱紙である。印字媒体Pは、例えば巻き芯に巻きつけられた状態でサーマルプリンタの内部に収納される。
モータ3は、搬送ローラ2を回転させる。本実施形態におけるモータ3は、2-2相励磁式のバイポーラ型ステッピングモータとする。但し、モータ3は、他の種類のモータであってもよい。2-2相励磁式のバイポーラ型ステッピングモータは、2つのコイルを有するステータと、ロータとを備える。ステータの一方のコイルは端子A及び端子/Aを備え、他方のコイルは端子B及び端子/Bを備える。
コントローラ4は、CPU(Central Processing Unit)40、メモリ41、及び通信I/F(Interface)42を含む。CPU40は、当該サーマルプリンタの制御の中枢として機能する。メモリ41は、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)を含む。通信I/F42は、外部装置と当該サーマルプリンタとを、有線或いは無線にて通信接続する。本実施形態においては、外部装置としてPOS(Point Of Sales)端末7が通信I/F42に接続されている。POS端末7は、商品や役務の決済に関する処理を実行する。POS端末7は、当該サーマルプリンタに印字データを送信する。POS端末7が送信する印字データは、例えば決済された商取引の明細等を含むレシートに関するデータである。
図2は、印字データの構造の一例を示す模式図である。印字データは、m(整数)ライン分のドットデータ列(L=1,2,3,・・・m)を含む。各ドットデータ列は、発熱素子10-1〜10-nに対応する数のドットデータ(D=1,2,3,・・・n)を含む。ドットデータは、画素形成を伴うドットである印字ドット(図2における黒丸)と、画素形成を伴わないドットである非印字ドット(図2における白丸)のいずれか一方を表す。
メモリ41は、CPU40が実行するコンピュータプログラム及び設定値テーブル101などを記憶する。また、メモリ41は、印字に際してのワークエリアとして、印字データを記憶するためのページバッファ102と、1ライン分のドットデータ列を記憶するためのラインバッファ103とを形成する。CPU40がメモリ41に記憶されたコンピュータプログラムを実行することにより、コントローラ4は、印字に関する各種の動作を実現する。
モータ駆動回路5は、モータ3のステータが備える2つのコイルの各端子A,/A,B,/Bに対して選択的に電流を供給することによりステータを励磁する。ステータが励磁されたことに応じて、モータ3のロータが回転する。モータ駆動回路5は、各端子A,/A,B,/Bに電流を供給するタイミングを、コントローラ4から入力されるSTEP(ステップ)パルスに応じて切り替える。
ヘッド駆動回路6は、シフトレジスタ部60、ラッチ部61、及び通電部62を備える。
シフトレジスタ部60は、コントローラ4から転送される1ライン分のドットデータ列に含まれる各ドットデータを記憶するためのn個のレジスタセル600(600-1〜600-n)を備える。
ラッチ部61は、レジスタセル600-1〜600-nのそれぞれに1対1で接続されたn個のラッチ回路610(610-1〜610-n)を備える。ラッチ回路610-1〜610-nには、コントローラ4から出力されるLATCH(ラッチ)パルスを入力するための信号線も接続される。ラッチ回路610-1〜610-nは、LATCHパルスが入力されたとき、接続先のレジスタセル600が記憶するドットデータを保持する。
通電部62は、入力端子がラッチ回路610-1〜610-nのそれぞれに1対1で接続されたn個のスイッチング素子620(620-1〜620-n)を備える。スイッチング素子620-1〜620-nの出力端子は、発熱素子10-1〜10-nと1対1で接続される。スイッチング素子620-1〜620-nの入力端子には、コントローラ4から出力されるSTB(ストローブ)信号を入力するための信号線も接続される。ラッチ回路610-1〜610-nは、印字ドットを表すドットデータを保持したとき、接続先のスイッチング素子620に出力する信号を高レベルに立ち上げる。スイッチング素子620-1〜620-nは、接続先のラッチ回路610からの信号とSTB信号の双方が高レベルとなる間、接続先の発熱素子10に通電する。
コントローラ4の機能について説明する。
CPU40がメモリ41に記憶されたコンピュータプログラムを実行することにより、本実施形態に係るコントローラ4は、取得部400、算出部401、速度決定部402、及び時間決定部403としての機能を実現する。
取得部400は、例えばPOS端末7から送信される印字データを通信I/F42を介して受信することにより、印字対象となる印字データを取得する。取得部400は、取得した印字データをページバッファ102に書き込む。
算出部401は、1ライン分のドットデータ列に含まれる印字ドットの数を反映したパラメータを算出する。本実施形態における算出部401は、当該パラメータとして印字率Xa及び印字率Xbを算出する。印字率Xaは、1ライン分のドットデータ列に含まれる印字ドットの数を、1ライン分のドットデータ列に含まれるドットデータの総数(すなわちn)で除した値である。印字率Xbは、例えば図2に示すように1ライン分のドットデータ列を複数のブロックBLに分割した際の、各ブロックBLそれぞれにおける印字率の最大値である。本実施形態では、1ライン分のドットデータ列をブロックBL1〜BL5の5ブロックに分割する。各ブロックBL1〜BL5の印字率は、各ブロックBL1〜BL5内の印字ドットの数を、各ブロックBL1〜BL5内のドットデータの総数で除した値である。ブロックBL1〜BL5は、例えば1ライン分のドットデータ列に含まれるドットデータがおよそ5等分されるように定めればよい。なお、ドットデータ列の分割数は5ブロックに限られず、より多数あるいは少数であってもよい。
速度決定部402は、1ラインを印字する際に印字媒体Pを搬送する速度を、当該ラインの直前に印字するラインについて算出部401が算出したパラメータ(印字率Xa,Xb)に基づいて決定する。印字媒体Pの搬送速度は、モータ駆動回路5にSTEPパルスを出力する間隔(以下、STEP間隔)を調整することでライン毎に変更できる。そこで、本実施形態における速度決定部402は、STEP間隔を決定する。
時間決定部403は、1ラインを印字する際に発熱素子10-1〜10-nに通電する時間を、当該ラインの直前に印字するラインについて算出部401が算出したパラメータ(印字率Xa,Xb)に基づいて決定する。通電時間は、通電部62に供給するSTB信号を高レベルに立ち上げる期間(以下、STB期間)を調整することでライン毎に変更できる。そこで、本実施形態に係る時間決定部403は、STB期間を決定する。
速度決定部402及び時間決定部403は、STEP間隔及びSTB期間の決定に設定値テーブル101を用いる。図3は、設定値テーブル101のデータ構造の一例を示す模式図である。設定値テーブル101には、印字率が低レベルの場合に設定すべきSTEP間隔及びSTB期間としてSTEP間隔Ta1及びSTB期間Tb1が記述され、印字率が高レベルの場合に設定すべきSTEP間隔及びSTB期間としてSTEP間隔Ta2(Ta2>Ta1)及びSTB期間Tb2(Tb2>Tb1)が記述されている。なお、STEP間隔Ta1,Ta2及びSTB期間Tb1,Tb2は、STEP間隔Ta1からSTB期間Tb1を差し引いた期間よりも、STEP間隔Ta2からSTB期間Tb2を差し引いた期間の方が長くなるように設定する(Ta1−Tb1<Ta2−Tb2)。
印字率Xa,Xbが低レベルと高レベルのいずれであるかは、予め定められた閾値Xsを用いて決定する。すなわち、印字率Xa,Xbの双方が閾値Xs未満である場合に印字率Xa,Xbが低レベルとなり、印字率Xa,Xbの少なくとも一方が閾値Xs以上である場合に印字率Xa,Xbが高レベルとなる。速度決定部402は、印字率Xa,Xbが低レベルである場合にSTEP間隔をSTEP間隔Ta1に決定し、高レベルである場合にSTEP間隔をSTEP間隔Ta2に決定する。時間決定部403は、印字率Xa,Xb低レベルである場合にSTB期間をSTB期間Tb1に決定し、印字率Xa,Xbが高レベルである場合にSTB期間をSTB期間Tb2に決定する。閾値Xsの具体的な値は、良好な印字品質が得られるように、実験的、経験的、或いは理論的に定めればよい。
印字の流れにつき具体的に説明する。
図4は、ページバッファ102に書き込まれた印字データに含まれる第1ラインから第5ライン(L=1〜5)までのドットデータ列を印字するにあたってコントローラ4が出力するSTB信号及びSTEP信号のタイムチャートである。当該タイムチャートには、各ドットデータ列の印字率Xa,Xbのレベル(印字率レベル)の変化と、モータ駆動回路5がモータ3に供給する励磁信号の変化とを併記している。励磁信号としては、モータ3の端子A,/Aに接続されたコイルに流す電流を上側に示し、モータ3の端子B,/Bに接続されたコイルに流す電流を下側に示している。端子A,/Aへの電流は、中心線(一点鎖線)よりも上側が端子Aから端子/Aへ向けた電流であることを示し、中心線よりも下側が端子/Aから端子Aへ向けた電流であることを示す。同様に、端子B,/Bへの電流は、中心線(一点鎖線)よりも上側が端子Bから端子/Bへ向けた電流であることを示し、中心線よりも下側が端子/Bから端子Bへ向けた電流であることを示す。
第1ライン(L=1)の印字を開始するまでに、コントローラ4は、モータ駆動回路5に所定数のSTEPパルスを入力することによりモータ3乃至ローラ2を回転させ、印字媒体Pの印字開始位置(第1ラインの印字位置)をサーマルヘッド1の印字位置に位置決めする。
第1ライン(L=1)の印字に当たり、先ずコントローラ4は、ページバッファ102から第1ラインのドットデータ列を読み出してラインバッファ103に書き込む。続いてコントローラ4は速度決定部402及び時間決定部403として機能し、STEP間隔及びSTB期間を決定する。第1ラインの印字においては直前のラインが存在しない。そこで、コントローラ4は、STEP間隔をTa1に決定し、STB期間をTb1に決定する。STEP間隔及びSTB期間を決定すると、コントローラ4は、ラインバッファ103に書き込んだドットデータ列をシフトレジスタ部60に転送する。シフトレジスタ部60は、ドットデータ列に含まれるドットデータを記憶する。コントローラ4は、ラッチ部61にLATCHパルスを出力する。このLATCHパルスの入力を受けて、ラッチ部61は、シフトレジスタ部60が記憶するドットデータを保持する。その後に、コントローラ4は、STB信号を高レベルに立ち上げると同時に、STEPパルスを出力する。コントローラ4は、STB信号を高レベルに立ち上げたときから第1ラインのSTB期間(すなわちTb1)が経過すると、STB信号を低レベルに立ち下げる。STB信号が高レベルに立ち上がっている間、通電部62は、ラッチ部61が保持するドットデータ列内の印字ドットに対応する発熱素子10に通電する。通電された発熱素子10が発熱し、印字媒体Pに第1ラインの画像が形成される。モータ駆動回路5は、STEPパルスが入力されたことに応じて、端子Aから端子/Aに向けた電流と、端子/Bから端子Bに向けた電流とをモータ3に供給する。このとき、モータ3が1ステップ分だけ回転し、印字媒体Pが1ライン分の距離だけ搬送方向に搬送される。
第1ラインを印字している間に、コントローラ4は算出部401として機能し、ラインバッファ103に書き込まれたドットデータ列に基づいて第1ラインの印字率Xa,Xbを算出する。さらにコントローラ4は、速度決定部402及び時間決定部403として機能し、第1ラインの印字率Xa,Xbに基づいて第2ラインのSTEP間隔及びSTB期間を決定する。第1ラインの印字率Xa,Xbは低レベルであるため、第2ラインのSTEP間隔及びSTB期間はそれぞれTa1及びTb1となる。
その後、コントローラ4は、第2ラインのドットデータ列をページバッファ102から読み出し、ラインバッファ103に書き込む。コントローラ4は、ラインバッファ103に書き込んだドットデータ列をシフトレジスタ部60に転送するとともに、LATCHパルスを出力する。このLATCHパルスの入力を受けて、ラッチ部61は、第2ラインのドットデータを保持する。
STEPパルスを出力してから第1ラインのSTEP間隔(すなわちTa1)が経過したとき、コントローラ4は、STB信号を高レベルに立ち上げると同時に、STEPパルスを出力する。コントローラ4は、STB信号を高レベルに立ち上げたときから第2ラインのSTB期間(すなわちTb1)が経過すると、STB信号を低レベルに立ち下げる。STB信号が高レベルに立ち上がっている間、通電部62は、ラッチ部61が保持するドットデータ列内の印字ドットに対応する発熱素子10に通電する。通電された発熱素子10が発熱し、印字媒体Pに第2ラインの画像が形成される。モータ駆動回路5は、STEPパルスが入力されたことに応じて、端子/Bから端子Bに流れている電流を逆転させる。このとき、モータ3が1ステップ分だけ回転し、印字媒体Pが1ライン分の距離だけ搬送方向に搬送される。
第2ラインを印字している間に、コントローラ4は算出部401として機能し、ラインバッファ103に書き込まれたドットデータ列に基づいて第2ラインの印字率Xa,Xbを算出する。さらにコントローラ4は、速度決定部402及び時間決定部403として機能し、第2ラインの印字率Xa,Xbに基づいて第3ラインのSTEP間隔及びSTB期間を決定する。第2ラインの印字率は高レベルであるため、第3ラインのSTEP間隔及びSTB期間はそれぞれTa2及びTb2となる。
第3ライン以降の印字手順は第2ラインと同様であるため説明を省略する。なお、励磁信号は、STEP信号が出力されるごとに、端子Aから端子/Aに向けた電流への切り替え、端子Bから端子/Bに向けた電流への切り替え、端子/Aから端子Aに向けた電流への切り替え、端子/Bから端子Bに向けた電流への切り替えの4ステップからなるサイクルで順次切り替わる。
図4から明らかなように、印字率Xa,Xbが低レベルであるラインの次のラインはSTEP間隔及びSTB期間がTa1及びTb1となる。一方、印字率Xa,Xbが高レベルであるラインの次のラインはSTEP間隔及びSTB期間がTa2及びTb2となる。
1ラインの印字期間は、STEP間隔がTa1の場合に期間T1となり、STEP間隔がTa2の場合に期間T1よりも長い期間T2となる(T2>T1)。
印字データに印字率の高い部分が存在すると、その部分の印字に際して連続して通電される発熱素子10に熱が蓄積され、印字品質の劣化が生じ易い。しかしながら、本実施形態のようにSTEP間隔を調節して印字率が高いラインの次のラインの印字期間を長くすれば、発熱素子10-1〜10-nに長い冷却期間を与えることができるので、蓄熱による影響を受けにくくなる。したがって、発熱素子10の蓄熱が印字品質に与える影響を低減乃至は排除できる。
特に本実施形態に係るサーマルプリンタは、1ライン分のドットデータ列を複数のブロックに分割し、各ブロックそれぞれの印字率のうちの最大値(印字率Xb)に基づいてSTEP間隔を調節する。このような構成であれば、全体的に印字率が低いが局所的に印字率の高い部分を含む印字データを印字する場合であっても、適切に発熱素子10-1〜10-nが冷却されるようにSTEP間隔を調節できる。
また、本実施形態に係るサーマルプリンタは、あるラインの印字率に応じてその次のラインのSTB期間も調節する。仮にSTB期間を固定にして印字媒体Pの搬送速度だけを変化させると、印字媒体Pの搬送距離に対する発熱素子10の発熱期間が短くなり、印字ムラを生じる虞がある。これに対し、本実施形態のようにSTB期間を調節すると、印字ムラの発生を防ぐことができる。なお、本実施形態のようにSTEP間隔を長くしたラインにおいてSTB期間を長くした場合であっても、当該ラインにおいて非印字ドットに対応する発熱素子10は印字期間が長くなるため十分冷却される。さらに、当該ラインにおいて印字ドットに対応する発熱素子10についても、上述のようにTa1−Tb1<Ta2−Tb2の条件が成立すれば、比較的長い冷却期間を確保できる。
(第2の実施形態)
第2の実施形態について説明する。
本実施形態に係るサーマルプリンタの基本的な構成は、第1の実施形態において図1〜図4を用いて説明した通りである。但し、本実施形態に係るサーマルプリンタは、印字データにコードシンボルが含まれる場合にライン毎にSTEP間隔及びSTB期間を調節し、印字データにコードシンボルが含まれない場合にはSTEP間隔及びSTB期間を調節しない。
POS端末7が生成するレシートの印字データの一例を、図5及び図6に示す。図5は、例えばQRコード(登録商標)である二次元コードシンボル211を含むレシート210の印字データの一例である。図6は、バーコードシンボル221を含むレシート220の印字データの一例である。これらレシート210,220は、二次元コードシンボル211及びバーコードシンボル221の領域において、部分的に印字密度が高い。二次元コードシンボル211及びバーコードシンボル221は、例えば割引きや値引きなどのクーポン情報や、レシート210,220に係る商取引に関する情報を表す。二次元コードシンボル211は、特定のURLを表してもよい。
二次元コードシンボル211及びバーコードシンボル221のようなコードシンボルは、スキャナ装置などによって光学的に読み取られる。そのため、読み取りに支障が無いように印字品質を担保する必要がある。
POS端末7は、レシートなどの印字データをサーマルプリンタに送信する際に、当該印字データがコードシンボルを含むならば印字データにコードシンボル有りを示す第1の識別情報を付加し、当該印字データがコードシンボルを含まないならば印字データにコードシンボル無しを示す第2の識別情報を付加する。
第1の識別情報が付加された印字データの印字に際して、サーマルプリンタは、第1の実施形態にて説明した通りに動作する。すなわち、コントローラ4は、各ラインについて印字率Xa,Xbを算出し、算出した印字率Xa,Xbに基づいて各ラインの次のラインの、STEP間隔及びSTB期間を決定する。
一方、第2の識別情報が付加された印字データの印字に際して、サーマルプリンタは、各ラインのSTEP間隔及びSTB期間を一定とする。例えば、コントローラ4は、全てのラインについてSTEP間隔及びSTB期間をTa1及びTb1に決定する。
本実施形態に開示した制御を採用すれば、コードシンボルを含む印字データについては高い印字品質を実現でき、コードシンボルを含まない印字データについては早い印字速度を実現できる。
コードシンボルを含む印字データの印字に際しては、第1の実施形態と同様の効果が得られる。
(変形例)
いくつかの変形例を示す。
各実施形態では、感熱紙に印字するサーマルプリンタを例示した。しかしながら、サーマルプリンタは、インクリボンから用紙にインクを熱転写するインクリボン方式のプリンタであってもよい。
各実施形態では、1つのドットデータ列内の印字ドットの数を反映したパラメータとして、印字率Xa及び印字率Xbを採用する場合を例示した。しかしながら、当該パラメータは印字率Xa,Xbに限られない。他の例として、当該パラメータは、1つのドットデータ列に含まれる印字ドットの数、及び各ブロックBL1〜BL5内の印字ドットの数であってもよい。
また、印字率Xa,Xbのうちのいずれか一方のみを用いてSTEP間隔及びSTB期間を調節してもよい。
また、STB期間を制御することで多階調の印字が可能なサーマルプリンタにおいては、印字ドットの階調を考慮して上記パラメータを決定してもよい。例えばM(整数;M≧3)階調の印字が可能な場合を想定する。印字データに含まれる非印字ドットが階調値0で表され、印字ドットが階調値1(淡)〜階調値M−1(濃)で表されるとする。この場合においては、上記パラメータとして、例えば1つのドットデータ列に含まれる各ドットの階調値(0〜M−1)の合計数を反映したパラメータと、当該ドットデータ列の各ブロックに含まれる各ドットの階調値(0〜M−1)の合計数を反映したパラメータとを採用できる。
各実施形態では、1つのドットデータ列のSTEP間隔及びSTB期間を決定する際に、直前のラインの印字率Xa,Xbを考慮する場合を例示した。しかしながら、直前だけでなく、2つ以上前のラインの印字率Xa,Xbも考慮してSTEP間隔及びSTB期間を決定してもよい。
各実施形態では、印字率Xa,Xbと閾値Xsとの比較により、STEP間隔及びSTB期間を2段階で調節する場合を例示した。しかしながら、より多数の閾値を用いてSTEP間隔及びSTB期間を3段階以上で調節してもよい。この場合においても、直前のラインの印字率Xa,Xbの値が大きいほどその次のラインのSTEP間隔及びSTB期間を長くすればよい。
STEP間隔及びSTB期間は、設定値テーブル101を用いるのではなく、計算式を用いるなどして決定してもよい。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…サーマルヘッド、2…搬送ローラ、3…モータ、4…コントローラ、5…モータ駆動回路、6…ヘッド駆動回路、7…POS端末、10…発熱素子、40…CPU、41…メモリ、60…シフトレジスタ部、61…ラッチ部、62…通電部、101…設定値テーブル、102…ページバッファ、103…ラインバッファ、210,220…レシート、P…印字媒体、Ta1,Ta2…STEP間隔、Tb1,Tb2…STB期間、T1,T2…印字期間。

Claims (5)

  1. 印字データに含まれる1ライン分のドット列を複数のブロックに分割し、ブロック内の画素形成を伴うドットの数を反映したパラメータをブロック毎に算出する算出手段と、
    1ライン分のドット列を印字する際に印字媒体を搬送する速度を、当該ラインの直前に印字するラインについて前記算出手段が算出した前記各ブロックにおける前記パラメータに基づいて決定する速度決定手段と、
    前記印字媒体を搬送する搬送機構を、前記速度決定手段が決定した速度で前記印字媒体が搬送されるように駆動する搬送駆動手段と、
    ライン状に配列された複数の発熱素子を有するサーマルヘッドを、前記印字データの1ライン分のドット列に応じて前記複数の発熱素子が発熱するように駆動して、前記搬送機構により搬送される前記印字媒体に1ライン分の画像を形成するヘッド駆動手段と、
    を備えることを特徴とするサーマルプリンタ。
  2. 前記算出手段が算出するパラメータは、前記各ブロックの印字率であり、
    前記速度決定手段は、1ライン分のドット列を印字する際に前記印字媒体を搬送する速度を、当該ラインの直前に印字するラインについて前記算出手段が算出した前記各ブロックにおける前記印字率のうちの最大値が大きいほど遅くなるように決定する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のサーマルプリンタ。
  3. 前記算出手段は、1ライン分のドット列全体に含まれる画素形成を伴うドットの数を反映したパラメータをさらに算出し、
    前記速度決定手段は、1ライン分のドット列を印字する際に印字媒体を搬送する速度を、当該ラインの直前に印字するラインについて前記算出手段が算出した前記各ブロックにおける前記パラメータと、前記1ライン分のドット列全体における前記パラメータとに基づいて決定する、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のサーマルプリンタ。
  4. 1ライン分のドット列を印字するにあたって前記発熱素子を発熱させるために前記発熱素子に通電する時間を、当該ラインの直前に印字するラインについて前記算出手段が算出した前記パラメータに基づいて決定する時間決定手段をさらに備え、
    前記ヘッド駆動手段は、前記印字媒体に1ライン分の画像を形成するにあたり、画像形成を伴うドットに対応する前記発熱素子が、前記時間決定手段が決定した時間だけ通電されるように前記サーマルヘッドを駆動する、
    ことを特徴とする請求項1乃至3のうちいずれか1に記載のサーマルプリンタ。
  5. 前記速度決定手段は、
    前記印字データにコードシンボルが含まれる場合には、1ライン分のドット列を印字する際に前記印字媒体を搬送する速度を、当該ラインの直前に印字するラインについて前記算出手段が算出した前記各ブロックにおける前記パラメータに基づいて決定し、
    前記印字データにコードシンボルが含まれない場合には、1ライン分のドット列を印字する際に前記印字媒体を搬送する速度を、前記印字データに含まれる各ラインで一定の速度に決定する、
    ことを特徴とする請求項1乃至4のうちいずれか1に記載のサーマルプリンタ。
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