JP2005262814A - サーマルヘッド装置 - Google Patents

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修理 溝口
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Abstract

【課題】 安価な構成で温度検出の精度を向上させ、画質精度の向上と高速駆動可能なサーマルヘッド装置を実現することである。
【解決手段】 互いに所定の間隔を置いて直線状に配列された複数の発熱素子11からなる発熱素子列と、発熱素子列に近接して配置された複数の測温素子12と、発熱素子11に通電する通電制御部210と、通電制御対象となる発熱素子11の温度を当該発熱素子11の近傍に位置する複数の測温素子12からの複数の検出温度値に基づいて通電制御対象となる発熱素子11に対する通電制御部210の通電動作を制御する通電制御部210と、を備えたサーマルヘッド装置。
【選択図】図7

Description

本発明は、サーマルヘッド装置に関し、詳しくはサーマルヘッド上に配設された発熱素子の通電制御に関する。
サーマルヘッド装置は、入力される画像データに応じて発熱素子を選択的に駆動して発熱させ、その熱エネルギーにより記録媒体に画像を印画するようにしたものである。
このような温度依存性を持つ記録媒体は、設置される環境温度の影響を受け易く、周囲温度によって発色濃度に誤差が生じる場合がある。また、画像の印画動作の進行に従い、サーマルヘッドの蓄熱作用によるサーマルヘッド自体の温度上昇に伴って印画濃度が上昇し、「印字つぶれ」や「尾引き」と呼ばれる印画不良が発生し、画質の低下を招く問題がある。高品質な画像を提供するために階調による濃淡画像を印画する場合には、このような印画不良は大きな問題となる。
このような不具合を解消する方策として、サーマルヘッドの温度を過去の印画履歴情報によって推測して発熱素子の熱量を制御する、いわゆる「履歴制御」が知られている。この制御方法は未来の温度を過去の情報に基づいて推測しているにすぎず、階調による濃淡精度を高めるにはより精度の高い温度制御が必要とされる。
従来、電気抵抗値が温度に依存して変化する発熱素子を用いて、発熱素子を印字データに基づき発熱させる発熱駆動回路と、前記発熱素子の両端の電圧変化を検知して温度を検知する温度検知回路として使用できる回路を備え、定期的に使用目的を切替えて発熱量を制御し、印字駆動シーケンスと温度検知シーケンスとを時系列で繰返しつつ印字動作を行い、温度制御の精度を高めたサーマルヘッド装置が公知である(例えば、特許文献1参照)。
特開平8−169133号公報
しかしながら、特許文献1に開示されたものは、印字駆動シーケンスと温度検知シーケンスとを時系列的に繰返し切替えて温度検出を行うため、温度検出回数を上げるほど逆に印画速度が低下する問題があり、また制御回路も複雑となることからサーマルヘッド装置のコストが増加する。
本発明の課題は、安価な構成で温度検出の精度を向上させ、画質精度の向上と高速駆動可能なサーマルヘッド装置を実現することである。
請求項1に記載の発明は、互いに所定の間隔を置いて直線状に配列された複数の発熱素子からなる発熱素子列と、前記発熱素子列に近接して配置された複数の温度検出素子と、前記発熱素子に通電する駆動手段と、通電制御対象となる発熱素子の温度を当該発熱素子の近傍に位置する複数の温度検出素子からの複数の検出温度値に基づいて前記通電制御対象となる発熱素子に対する前記駆動手段の通電動作を制御する制御手段と、を備えたことを特徴としている。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のサーマルヘッド装置において、前記制御手段は、前記複数の温度検出素子からの複数の検出温度値の平均値に基づいて通電動作制御を行うことを特徴としている。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載のサーマルヘッド装置において、前記複数の発熱素子と前記複数の温度検出素子とが前記発熱素子列の配列方向において交互に配置されていることを特徴としている。
請求項4に記載の発明は、請求項1又は2に記載のサーマルヘッド装置において、前記複数の温度検出素子は、前記発熱素子に近接して当該発熱素子列の配列方向に平行に配列されていることを特徴としている。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載のサーマルヘッド装置において、前記各温度検出素子は、前記発熱素子列の配列方向において隣接する二つの発熱素子の中間位置に配置されていることを特徴としている。
請求項6に記載の発明は、請求項1又は2に記載のサーマルヘッド装置において、前記複数の発熱素子と前記複数の温度検出手段とは、互い違いに千鳥配設されていることを特徴としている。
請求項1に記載の発明によれば、互いに所定の間隔を置いて直線状に配列された複数の発熱素子からなる発熱素子列と、発熱素子列に近接して配置された複数の温度検出素子と、発熱素子に通電する駆動手段と、通電制御対象となる発熱素子の温度を当該発熱素子の近傍に位置する複数の温度検出素子からの複数の検出温度値に基づいて通電制御対象となる発熱素子に対する駆動手段の通電動作を制御する制御手段と、を備えたことにより、安価な構成で発熱素子の温度検出の精度を向上させることができ、画質精度の向上と高速駆動可能なサーマルヘッド装置を実現することができる。
請求項2に記載の発明によれば、請求項1と同様の効果を得られるのは勿論のこと、制御手段は、複数の温度検出素子からの複数の検出温度値の平均値に基づいて通電動作制御を行うことにより、発熱素子の温度検出の精度を向上させることができる。
請求項3に記載の発明によれば、請求項1又は2と同様の効果を得られるのは勿論のこと、複数の発熱素子と複数の温度検出素子とが発熱素子列の配列方向において交互に配置されていることにより、発熱素子の温度を常時複数の温度検出手段から検出される検出温度に基づいて算出することができるため、発熱素子の温度検出の精度を向上させることができる。
請求項4に記載の発明によれば、請求項1又は2と同様の効果を得られるのは勿論のこと、複数の温度検出素子は、発熱素子に近接して当該発熱素子列の配列方向に平行に配列されていることにより、発熱素子の配設間隔を自由に設定することができるため、求められる解像度に応じて発熱素子を配設することができる。
請求項5に記載の発明によれば、請求項4と同様の効果を得られるのは勿論のこと、各温度検出素子は、発熱素子列の配列方向において隣接する二つの発熱素子の中間位置に配置されていることにより、発熱素子の温度検出の精度を向上させることができ、また、発熱素子及び温度検出手段の配線スペースを確保することが容易となり、装置構成を簡素化することができる。
請求項6に記載の発明によれば、請求項1又は2と同様の効果を得られるのは勿論のこと、複数の発熱素子と複数の温度検出手段とは、互い違いに千鳥配設されていることにより、発熱素子の温度を、発熱素子の周囲に配設された複数の温度検出手段から検出される温度に基づいて算出することができるため、発熱素子の温度検出の精度を向上させることができる。
以下、図を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。
本発明が適用可能な装置例としては、溶融型の熱転写記録装置、昇華型の熱転写記録装置の他に、感熱記録媒体を使用する熱転写記録装置が挙げられる。本実施の形態は、本発明を昇華型の熱転写記録装置(以下、昇華型熱転写記録装置と言う。)に適用した例で説明する。
まず、構成を説明する。
図1に、本実施の形態における昇華型熱転写記録装置1の概略構成図を示す。
図1に示すように、昇華型熱転写記録装置1は、記録媒体Pの搬送方向(副走査方向)Xと略直交する方向(主走査方向)に記録媒体Pの全幅にわたって配列された複数の発熱素子列を有するサーマルヘッド10と、一定速度で回転駆動されるプラテンローラ20と、イエロー(Y)、マゼンダ(M)、シアン(C)、保護膜の順番に記録媒体Pのサイズに応じた領域に染料インク及び保護材が塗布又は印刷されたインクリボン30と、を備えている。
記録媒体Pは、サーマルヘッド10とプラテンローラ20とに挟まれる状態で、サーマルヘッド10の発熱素子の発熱タイミングに同期してインクリボン色毎に搬送方向Xに往復搬送される。この搬送時に、選択的に通電された発熱素子からインクリボン30に熱が加えられると、加熱された染料インクが記録媒体Pに浸透し、記録媒体Pに画像が印画される。印画される画像の濃度は、インクリボン30に加えられる熱を制御することにより細かく変化させることができる。例えば、各色1画素あたり256階調の滑らかな階調の表現が可能である。
図2及び3に、サーマルヘッド10における発熱素子11及び温度検出手段としての測温素子12の配設例を示す。
図2に従来の配設例を示し、図3に本発明の配設例を示す。
図2に示すように、従来は、サーマルヘッド10の長手方向に複数の発熱素子11が印画される解像度に応じたピッチでインライン配設されている。例えば、解像度が300dpi(dot per inch)の場合、発熱素子11の配設間隔d1は300ドット/インチである。一方、測温素子12の配置数は、発熱素子11の数に対して少なく、サーマルヘッド10全体の温度を検出するために数個の測温素子12が設けられているのみである。このように、サーマルヘッド全体の検出温度に基づいて通電制御を行っている場合が多いため、発熱素子11毎の温度を精度よく検出することが難しいという問題があった。
図3に示すように、本発明は、サーマルヘッド10の長手方向に複数の発熱素子11が印画される解像度に応じたピッチでインライン配列されており、発熱素子11と発熱素子11との間に測温素子12が配設され、発熱素子11と測温素子12とが交互に隣接配設されている。したがって、例えば、解像度が300dpiの場合、発熱素子11と隣接する測温素子12との配設間隔d2は、600ドット/インチの間隔となる。
このように、発熱素子11と測温素子12とをサーマルヘッド10の長手方向に交互に配設することによって、例えば、発熱素子11aの温度を検出する場合、発熱素子11aに隣接する測温素子12a、12bからの検出温度の平均値を発熱素子11aの温度として求めることができる。このことは、発熱素子11の温度を常時複数の測温素子12から検出される温度に基づいて算出することができることを意味し、発熱素子11の温度検出の精度をより向上させることができる。
図4に、発熱素子11と測温素子12との他の配設例を示す。
図4(a)は、サーマルヘッド10の長手方向にインライン配列された複数の発熱素子11からなる発熱素子列Aと、サーマルヘッド10の長手方向にインライン配列された複数の測温素子12からなる温度検出手段列としての測温素子列Bとが互いに近接して配置され、発熱素子列Aと測温素子列Bとが互いに平行になるように配設されている例である。
例えば、発熱素子11aの温度を検出する場合、発熱素子11aに近接する測温素子12a、12b、12cからの検出温度の平均値を発熱素子11aの温度として求めることができるため、発熱素子11の温度検出の精度を向上させることができる。
また、発熱素子列Aと測温素子列Bとを互いに独立として並列に配設したことにより、発熱素子11の配設間隔d1を自由に設定することができるため、求められる解像度に応じた設計を可能とし、設計、製造の自由度が向上する。
図4(b)は、発熱素子11と測温素子12とを互い違いに配列(千鳥配列)とした例である。
発熱素子11と測温素子12とを互い違いになるように配設したことにより、例えば、発熱素子11aの温度を検出する場合、発熱素子11aの周囲に配設されている測温素子12a、12b、12cからの検出温度の平均値を発熱素子11aの温度として求めることができ、発熱素子11の温度は、発熱素子11の周囲に配設された測温素子12から検出される温度に基づいて算出することができるため、発熱素子の温度検出の精度をより向上させることができる。
図4(c)は、図4(a)に示した発熱素子列Aと測温素子列Bとが互いに並列に配設され、かつ、各測温素子12は、発熱素子列Aの配列方向において隣接する2つの発熱素子11の中間位置に配置されている例である。即ち、発熱素子11と測温素子12との間隔d2は、発熱素子の配設間隔d1の1/2の間隔となるように、発熱素子列Aと測温素子列Bとをサーマルヘッド10の長手方向にずらして配設された例である。
各測温素子12が発熱素子列Aの配列方向において隣接する2つの発熱素子11の中間位置に配置されていることにより、例えば、発熱素子11aの温度を検出する場合、発熱素子11aと等間隔に配設された測温素子12a、12bからの検出温度の平均値を発熱素子11aの温度として求めることができるため、発熱素子の温度検出の精度をより向上させることができ、また、発熱素子11、測温素子12の配線スペースを確保することが容易となり、サーマルヘッド配線構成を簡素化することができる。
なお、発熱素子11の温度は、上述した測温素子12a、12b、12cの平均値としたが、温度を検出する発熱素子近傍に配設された複数の測温素子12の検出温度から算出されれば、この限りでなくてもよい。
本実施の形態に用いられる発熱素子11は、温度変化に影響を受けず一定抵抗値の特性を有するものでもよく、温度変化に応じて抵抗値が変化するものでもよい。
図5に、発熱素子11の発熱温度による印画濃度の関係を表す温度−濃度特性図を示す。
図5には、横軸に発熱素子11の温度、即ち、記録媒体Pに印加される温度を示し、縦軸に記録媒体Pに印画される濃度Dを示す。
濃度Dは、発熱素子11の温度Tによって決定され、このよう特性図は、インクリボンに塗布されるインクの種類や記録媒体Pの種類等によって設定されている。
例えば、希望する濃度D1で印画するためには、発熱素子の温度がT1となるように制御する必要があり、従来のような「履歴制御」を行うと、発熱素子11の温度と推測された温度とに誤差が生じた場合、濃度に誤差が生じてしまう。
本実施の形態に用いられる測温素子12は、温度変化に応じて抵抗値が変化するものであり、温度変化分と抵抗値変化分との関係、即ち、抵抗−温度特性が、極力直線性の良好な関係を有するものが好ましい。例えば、アルミニウム、クロム、ボロン等の合金から成るサーミスタと呼ばれる抵抗体を用いることができる。
図6に、測温素子12の抵抗値と温度との関係を表す抵抗値−温度特性図を示す。
図6には、横軸に測温素子12の抵抗値を示し、縦軸に温度を示す。
抵抗値Rは、温度Tによって決定され、抵抗値−温度特性は、用いられる測温素子12の種類に応じて設定されている。
例えば、測温素子12が抵抗値R1のとき、温度T1と判断することができため、抵抗値Rを検出することにより、温度Tを判断することができる。
図7に、本発明に係るサーマルヘッド装置を用いた昇華型熱転写記録装置1の制御ブロック図を示す。
昇華型熱転写記録装置1の制御部100は、メイン制御部110と、通電時間算出部120と、変換データ記憶部130と、データ出力部140と、サーマルヘッド10の制御部200と、図示しない記録媒体Pを搬送するモータを制御するモータ制御部や、操作表示部を制御する操作制御部等の各種機能を制御する各種制御部とを備え、各部は通信手段としてのバス等により接続されている。各制御部は、それぞれCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等を備えており、CPUは、ROM等に記憶されているシステムプログラム、各処理プログラム、データを読み出してRAM内に展開し、展開されたプログラムに従って、各部の動作を制御する。
メイン制御部110は、各制御部を統括的に制御しており、昇華型熱転写記録装置1の各部の動作を集中制御する。システム全体のタイミング制御、画像データの記憶及び蓄積制御、画像データの出力、操作表示部の入出力制御、他のアプリケーションとのインターフェイス(I/F)の動作制御を行うものである。
通電時間算出部120は、入力された画像データに基づいて、ドット毎の濃度を印画させるために要する目標通電時間t0を、通電時間と濃度との相関データに基づいて算出する。
また、入力された画像データに基づいて、ドット毎に濃度値に対応する温度値を図5に示すような温度−濃度特性図に基づいて変換し、変換された温度値は対応する抵抗値を図6に示すような抵抗値−温度特性図に基づいて変換し、濃度値が印画されるための目標温度値、即ち、目標抵抗値R0を算出する。
変換データ記憶部130は、通電時間算出部120が算出した目標通電時間t0のデータと、目標抵抗値R0のデータが一時的に記憶されている。
データ出力部140は、変換データ記憶部130に記憶されている目標通電時間t0のデータと目標抵抗値Raを印画ライン毎にサーマルヘッド10の制御部200に出力する。
サーマルヘッド10の制御部200は、駆動手段及び制御手段としての通電制御部210と、A/D変換部220とを備えている。
通電制御部210は、データ出力部140から入力された目標通電時間t0と、目標抵抗値R0と、A/D変換部220から入力された測温素子12の検出抵抗値Rに基づいて、各発熱素子11への通電時間制御、即ち、各発熱素子11への通電のON/OFF制御を行う。本実施の形態を実現させるために、発熱素子11に通電開始から目標通電時間t0経過までの間に、A/D変換部220においてA/D変換された複数の測温素子12の検出抵抗値Rから発熱素子11毎の温度を示す平均抵抗値Raを算出する。そして、記録媒体Pに発熱素子毎に設定された濃度の発色を行わせるために設定された目標温度に対応する目標抵抗値R0と、算出された平均抵抗値Raとを比較して、平均抵抗値Raが目標抵抗値R0以上の場合、発熱素子11への通電を停止する。
A/D変換部220は、複数の測温素子12から検出される検出抵抗値RをA/D変換し、通電時間制御部210に出力する。
次に、本実施の形態の動作を説明する。
サーマルヘッドによる印画動作は、サーマルヘッド10上に配設された複数の発熱素子11が選択的に発熱され、インクリボンが加熱されることにより行われる。サーマルヘッド10上に配設された発熱素子11の配設間隔が300dpiの場合、記録媒体Pの搬送方向X(副走査方向)の印画ラインの間隔も300dpiであるのが通常であり、この印画ラインの間隔で記録媒体P上への印画動作、即ち、サーマルヘッド10の通電制御が周期的に繰り返される。本実施の形態の動作は、印画ライン毎にサーマルヘッド10を通電制御する際の、サーマルヘッド10上の発熱素子毎の通電制御について説明するが、実際には、全ての発熱素子について、独立制御されている。
図8に、本実施の形態における発熱素子11の通電制御のフローチャートを示す。
画像データが入力されると(ステップS1)、入力された画像データは通電時間算出部120に出力される。
通電時間算出部120において、入力された画像データに基づいてドット毎の濃度値に対応した目標通電時間t0が算出される(ステップS2)。また、画像データの印画ライン毎のドット毎の濃度値は、対応する温度値に変換され(ステップS3)、変換された温度値は、対応する抵抗値に変換され(ステップS4)、濃度値を実現するための温度値となる目標抵抗値R0が設定され(ステップS5)、変換データ記憶部130に記憶される。変換データ記憶部130に記憶された目標通電時間t0と、目標抵抗値R0とが、印画ライン毎に通電時間制御部210に出力される。
通電時間制御部210において、入力された目標通電時間t0と目標抵抗値R0が入力されると、発熱素子11へ通電を開始させ、通電時間の計時が行われる(ステップS6)。そして、A/D変換された複数の測温素子12からの検出抵抗値Rの平均抵抗値Raが算出され(ステップS7)、平均抵抗値Raが目標抵抗値R0以上であるか否かが判断される(ステップS8)。
平均抵抗値Raが目標抵抗値R0以上である場合(ステップS8;Yes)、発熱素子11への通電が停止される(ステップS9)。
平均抵抗値Raが目標抵抗値R0より低い場合(ステップS8;No)、目標通電時間t0が経過されているか否かが判断される(ステップS10)。
目標通電時間t0が経過されていない場合(ステップS10;No)、測温素子12の抵抗値の監視が続けられる(即ち、発熱素子11の温度監視が続けられる)(ステップS7に戻る)。
目標通電時間t0が経過した場合(ステップS10;Yes)、発熱素子11への通電が停止される(ステップS9)。
このように、複数の発熱素子11に近接して配設された発熱素子11の温度を検出する複数の測温素子12と、複数の測温素子12から検出された検出抵抗Rに基づいて発熱素子11毎に温度(即ち、平均抵抗値Ra)が算出され、算出された発熱素子毎の平均抵抗値Raが予め設定された目標温度(即ち、目標抵抗値Ra)以上となった場合、発熱素子11への通電を停止させよう制御するサーマルヘッドの制御部200を備えることにより、安価な構成で発熱素子11の温度検出の精度向上させることができ、画質精度の向上と高速駆動可能なサーマルヘッド装置を実現することができる。
なお、本実施の形態では昇華型熱転写記録装置に本発明のサーマルヘッド装置を用いた場合を説明したが、溶融型熱転写記録装置や感熱記録媒体を使用するサーマル記録装置についても本発明のサーマルヘッド装置を用いることができる。
また、本発明は、上記実施の形態の内容に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
本実施の形態における昇華型熱転写記録装置1の概略構成図である。 従来のサーマルヘッド10に配設されている発熱素子11と測温素子12との配設例である。 本発明のサーマルヘッド10に配設されている発熱素子11と測温素子12との配設例である。 発熱素子11と測温素子12との他の配設例である。 発熱素子11の発熱温度による印画濃度の関係を表す温度−濃度特性図である。 測温素子12の抵抗値と温度との関係を表す抵抗値−温度特性図である。 本実施の形態における昇華型熱転写記録装置1の制御ブロック図である。 本実施の形態における発熱素子11の通電制御のフローチャートである。
符号の説明
1 昇華型熱転写記録装置
10 サーマルヘッド
11、11a 発熱素子
12、12a、12b、12c 測温素子
20 プラテンローラ
30 インクリボン
100 昇華型熱転写記録装置の制御部
110 メイン制御部
120 通電時間算出部
130 変換データ記憶部
140 データ出力部
200 サーマルヘッドの制御部
210 通電時間制御部
220 A/D変換部
A 発熱素子列
B 測温素子列
d1 発熱素子の配設間隔
d2 発熱素子と測温素子との配設間隔
R 検出抵抗値
Ra 平均抵抗値
0 目標抵抗値
0 目標通電時間
P 記録媒体
X 搬送方向

Claims (6)

  1. 互いに所定の間隔を置いて直線状に配列された複数の発熱素子からなる発熱素子列と、
    前記発熱素子列に近接して配置された複数の温度検出素子と、
    前記発熱素子に通電する駆動手段と、
    通電制御対象となる発熱素子の温度を当該発熱素子の近傍に位置する複数の温度検出素子からの複数の検出温度値に基づいて前記通電制御対象となる発熱素子に対する前記駆動手段の通電動作を制御する制御手段と、
    を備えたことを特徴とするサーマルヘッド装置。
  2. 請求項1に記載のサーマルヘッド装置において、
    前記制御手段は、前記複数の温度検出素子からの複数の検出温度値の平均値に基づいて通電動作制御を行うことを特徴とするサーマルヘッド装置。
  3. 請求項1又は2に記載のサーマルヘッド装置において、
    前記複数の発熱素子と前記複数の温度検出素子とが前記発熱素子列の配列方向において交互に配置されていることを特徴とするサーマルヘッド装置。
  4. 請求項1又は2に記載のサーマルヘッド装置において、
    前記複数の温度検出素子は、前記発熱素子に近接して当該発熱素子列の配列方向に平行に配列されていることを特徴とするサーマルヘッド装置。
  5. 請求項4に記載のサーマルヘッド装置において、
    前記各温度検出素子は、前記発熱素子列の配列方向において隣接する二つの発熱素子の中間位置に配置されていることを特徴とするサーマルヘッド装置。
  6. 請求項1又は2に記載のサーマルヘッド装置において、
    前記複数の発熱素子と前記複数の温度検出手段とは、互い違いに千鳥配設されていることを特徴とするサーマルヘッド装置。
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JP2013202950A (ja) * 2012-03-28 2013-10-07 Brother Industries Ltd 印刷装置

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