JPH08267814A - サーマルヘッドおよびその駆動制御方法 - Google Patents

サーマルヘッドおよびその駆動制御方法

Info

Publication number
JPH08267814A
JPH08267814A JP9796295A JP9796295A JPH08267814A JP H08267814 A JPH08267814 A JP H08267814A JP 9796295 A JP9796295 A JP 9796295A JP 9796295 A JP9796295 A JP 9796295A JP H08267814 A JPH08267814 A JP H08267814A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heating resistor
recording
thermal head
strobe signal
temperature
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9796295A
Other languages
English (en)
Inventor
Koichiro Kanamaru
浩一郎 金丸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Graphtec Corp
Original Assignee
Graphtec Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Graphtec Corp filed Critical Graphtec Corp
Priority to JP9796295A priority Critical patent/JPH08267814A/ja
Publication of JPH08267814A publication Critical patent/JPH08267814A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electronic Switches (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 サーマルヘッドの温度上昇を即時検出するこ
とができるとともに、温度上昇に応じて瞬時にエネルギ
ー供給量の制御を行うことができる感熱記録装置或いは
熱転写記録装置を提供する。 【構成】 発熱抵抗体に近接して設けられこの発熱抵抗
体の温度変化を検出する温度検出器と、記録データに基
づいて通電時間制御回路を制御して通電ストローブ信号
を発生させる第1のコントローラと、温度検出器の出力
に基づいて通電時間制御回路を制御して通電ストローブ
信号を適宜変化させる第2のコントローラとを設けて構
成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は感熱記録装置等に使用す
るサーマルヘッドに関するものであり、更に詳しくはサ
ーマルヘッドの温度を検出し、この温度に応じて発熱抵
抗体の駆動時間を適宜制御するサーマルヘッドに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の感熱記録装置等に用いら
れるサーマルヘッドは、セラミック基板上に記録紙の移
動する方向に直交する方向,即ち主走査方向に直線状に
形成される発熱抵抗体と、この発熱抵抗体に接触し、且
つ電源に接続されるとともに主走査方向に所定の距離を
もって等間隔に配列された副走査方向に延びる複数の電
源側リード導体と、発熱抵抗体に接触し且つ2つの電源
側リード導体の中間に設けられる副走査方向に延びる接
地側リード導体と、この接地側リード導体とワイヤボン
ディング等により接続され、制御部からの信号に基づい
て2つのリード導体により形成される発熱抵抗素子を選
択的に駆動する駆動回路により構成されている。
【0003】図5は、互いに平行となるよう配設された
2列の発熱抵抗体と、この2列の発熱抵抗体の中間に配
設されるとともに、各々の発熱抵抗体に接触する電源側
リード導体が接続されている共通電極が設けられた、高
解像度のサーマルヘッドを用いた記録装置の構成を示す
ものである。図の記録装置に使用されるサーマルヘッド
は、セラミック基板上に平行に配設された第1の発熱抵
抗体14,第2の発熱抵抗体15と、この発熱抵抗体の
中間に各々の発熱抵抗体と平行となるように共通電極1
1が配設され、この共通電極と2つの発熱抵抗体は、副
走査方向に延びるとともに主走査方向に等間隔に配列さ
れる複数の第1の電源側リード導体12および第2の電
源側リード導体13によりそれぞれ接続されている。ま
た、第1の発熱抵抗体14には、副走査方向に延びると
ともに、隣合う第1の電源側リード導体12の中間に設
けられて各々第1の発熱抵抗体14に接続される複数の
第1の接地側リード導体16が設けられている。同様
に、第2の発熱抵抗体15には、隣合う第2の電源側リ
ード導体13の中間に設けられて各々第2の発熱抵抗体
15に接続される複数の第2の接地側リード導体17が
設けられている。また、各々の接地側リード導体は、そ
れぞれ駆動回路18に接続されている。また、第1の電
源側リード導体12と第2の電源側リード導体13、お
よび第1の接地側リード導体16と第2の接地側リード
導体17は、主走査方向に互いに半ピッチ分ずれるよう
にして形成されており、これにより主走査方向の発熱素
子(各電源側リード導体群において、互いに隣合うリー
ド導体により区切られることにより形成される、単位発
熱抵抗素子)の密度が高くなるよう構成されている。サ
ーマルヘッド1の駆動回路18には、接地側リード導体
用接続端子の他に、データ信号入力,クロック信号入
力,ラッチ信号入力,ストローブ信号入力,データ信号
出力,グランド接続用の接続端子が各々設けられてお
り、各々の駆動回路18は、フレキシブルプリント基板
或いはガラス−エポキシ等のプリント基板上に形成され
るデータ信号線191,クロック信号線192,ラッチ
信号線193,ストローブ信号線194,グランド接続
線195に接続されており、第1の発熱抵抗体14側の
駆動回路群は近接する信号線19により接続され、同様
に第2の発熱抵抗体15側の駆動回路群も近接する信号
線19により接続される。
【0004】記録動作において記録装置の制御装置は、
図示しない駆動機構により記録媒体を副走査方向(図の
C方向)に移動させるとともに、記録データをサーマル
ヘッド1に送信して発熱抵抗素子11を選択的に駆動す
る。図7は履歴制御を行う場合の制御信号を示すタイミ
ングチャートであり、各発熱抵抗体に記録ストローブ信
号を印加する前に、履歴ストローブ信号により記録媒体
が発色する温度Tに至らない期間通電することにより、
発熱抵抗体の温度の立ち上がりを一定とし、記録品質を
向上させるものである。記録動作に先立って、コントロ
ーラ20はコンピュータ等の上位装置により作成された
記録データをインタフェースを介して取り込み、1ライ
ン毎の記録データを作成すると同時に履歴データを作成
し、それぞれメモリ31に格納する。記録動作にあって
は、メモリ制御回路21は、先ずフレームメモリ31に
格納している1ライン分のデータより、履歴データを分
配回路32に送信し、この分配回路32においては、1
ライン分の履歴データを奇数ドットの履歴データと偶数
ドットの履歴データとに分配し、奇数ドットの履歴デー
タをデータ信号線191を介して第1の発熱抵抗体14
側の駆動回路群に図のA方向に送信し、偶数ドットの履
歴データをラインメモリよりなる遅延回路33に送信す
る。駆動回路18においては、メモリ制御回路21より
発信されるクロック信号に基づいて、履歴データを順次
シフトする。この履歴データを送信し終えると、コント
ローラ20はラッチ信号を駆動回路18に送信し、駆動
回路18はこの履歴データをラッチする。その後、通電
時間制御回路22より履歴ストローブ信号を駆動回路1
8に送信し、駆動回路18はラッチした履歴データに基
づいて発熱抵抗体14を通電する。
【0005】この履歴データによるサーマルヘッドの通
電と同時に、メモリ制御回路21は、記録すべき1ライ
ン分の記録データを分配器32に送信し、分配器32は
この記録データを随時駆動回路18およびラインメモリ
33に送信し、駆動回路18はクロック信号に基づいて
送信されるこの記録データを順次シフトする。この記録
データを送信し終えると、コントローラ20はラッチ信
号を駆動回路18に送信し、駆動回路18はこの記録デ
ータをラッチする。その後、通電時間制御回路22より
記録ストローブ信号を駆動回路18に送信し、駆動回路
18はラッチした記録データに基づいて発熱抵抗体14
を駆動し、この1ライン分の記録を行う。
【0006】第2の発熱抵抗体15は、記録紙の搬送方
向(副走査方向,図の矢印Cの方向)に対して上流側と
なる第1の発熱抵抗体14より、副走査方向の記録解像
度および各発熱抵抗体間の距離に対応した所定時間だけ
記録タイミングが遅れるよう制御され、これにより記録
紙上における各々の発熱抵抗体による記録が一致するよ
う構成されている。即ち、この装置においては、第2の
発熱抵抗体15の記録データである各ラインの偶数ドッ
トの履歴データおよび記録データは、分配回路32より
送信されて順次ラインメモリよりなる遅延回路33に各
ラインのデータ毎に一旦格納される。図の装置において
は、上記記録タイミングの遅延量が、第1の発熱抵抗体
14による16ライン分の記録タイミングに相当してい
るので、コントローラ20は、第1の発熱抵抗体14側
の駆動回路群に、分配回路32より1ライン分の偶数ド
ットの記録データを送信しているタイミングに同期し
て、当該ラインの奇数ドットの記録データをラインメモ
リ33に格納するとともに、当該ラインより16ライン
分前の奇数ドットの記録データをラインメモリ33より
読み出して、第2の発熱抵抗体15側の駆動回路群に図
のB方向に順次送信する。即ち、第1の発熱抵抗体14
側の駆動回路群には、フレームメモリ31より読み出さ
れた1ライン分の奇数ドットの記録データが送信され、
第2の発熱抵抗体15側の駆動回路群には、フレームメ
モリより読み出されたラインより16ライン分前に読み
出され、ラインメモリ33に格納されている1ライン分
の偶数ドットの記録データがそれぞれ同時に送信される
ことになり、コントローラ20は各々送信された記録デ
ータをラッチして、通電時間制御回路22より送信され
るストローブ信号に基づいて、発熱抵抗素子の駆動を行
う。これにより2つの発熱抵抗体による記録が一致する
よう構成されており、第2の発熱抵抗体15による記録
動作(各ラインにおける履歴データ,記録データの送信
および記録動作)は、上述の第1の発熱抵抗体14によ
る記録動作と同様に行われる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述のこの種の記録装
置においては、常に一定の記録結果を得るために、サー
マルヘッドの温度を検出し、検出した温度に応じてヘッ
ドの発熱抵抗体に供給するエネルギー量を適宜変更し、
これによりサーマルヘッドの温度を一定に保つよう構成
されている。即ち、図6に示すように、信号線が設けら
れるプリント基板19に接続されるサーミスタまたは熱
電対等よりなる温度検出器4を、アルミニウム合金等よ
りなる放熱板101に設け、コントローラ20は、この
温度検出器により検出されるサーマルヘッドの温度,記
録速度,印字率(全発熱抵抗体中における駆動発熱抵抗
体の割合)および記録濃度に応じて、通電時間制御回路
22よりサーマルヘッドに送信されるストローブ信号の
幅を調整するよう構成されている。これにより、コント
ローラ20は、上記検出したサーマルヘッドの温度が高
い場合はストローブ信号の幅を短くし、逆にサーマルヘ
ッドの温度が低い場合にはストローブ幅を長くするよう
制御して、サーマルヘッドの状態に依らずに常に一定の
記録結果を得るよう構成している。しかしながら従来の
サーマルヘッドにおいては、上述のようにサーマルヘッ
ドの温度検出手段が、信号線が配置されるプリント基板
付近に設けられているため、発熱抵抗体付近の温度を即
時検出することができず、所定期間記録を行わなければ
温度変化によるストローブ幅の制御を行うことができな
かった。この従来の制御方法は、記録品質および精度を
然程要求しない記録装置においては有用なものである
が、上述のような高精度記録を行うサーマルヘッドにお
いては、ヘッドの温度を常に一定とする必要があり、こ
のため従来は、サーマルヘッドの温度を一定に保つため
に液体または気体を用いた冷却機構をサーマルヘッドの
発熱抵抗体に近接させて設置し、これら流体を循環させ
ることによりサーマルヘッドの温度上昇を防ぐ等の手段
が用いられていた。しかしながら、この様な方法の場
合、サーマルヘッド機構が複雑化するとともに、記録装
置全体が大型化してしまうという問題が生じていた。
【0008】本発明はこれらの不具合を解決するために
なされたもので、サーマルヘッドの温度上昇を即時検出
することができるとともに、温度上昇に応じて瞬時にエ
ネルギー供給量の制御を行うことができる感熱記録装置
或いは熱転写記録装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明のサーマルヘッドにおいては、発熱抵抗体に
近接して設けられこの発熱抵抗体の温度変化を検出する
温度検出器と、記録データに基づいて通電時間制御回路
を制御して通電ストローブ信号を発生させる第1のコン
トローラと、温度検出器の出力に基づいて通電時間制御
回路を制御して通電ストローブ信号を適宜変化させる第
2のコントローラとを設けて構成した。また、記録デー
タに基づいて第1のコントローラにより通電時間制御回
路により発生させる通電ストローブ信号の目標ストロー
ブ幅を決定し、記録動作中において、発熱抵抗体に近接
して設けられる温度検出器の出力に応じて通電時間制御
回路により発生させる通電ストローブ信号のストローブ
幅を第2のコントローラにより適宜変化させるよう制御
して構成した。また、温度検出器は、発熱抵抗体を流れ
る電流値または電圧値を検出し、検出した値より発熱抵
抗体の温度を算出するよう構成した。
【0010】
【作用】発熱抵抗体に近接して設けられる温度検出器
は、発熱抵抗体の温度変化を即時検出し、第2のコント
ローラはこの温度検出器の出力に応じて、第1のコント
ローラにより決定された通電ストローブ信号のストロー
ブ幅を変更するよう、通電時間制御回路を制御する。記
録動作中において、通電時間制御回路より発生されるス
トローブ信号のストローブ幅は、発熱抵抗体の温度に応
じて第2のコントローラにより適宜変更される。
【0011】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明のサーマルヘッ
ドおよびその制御方法を詳細に説明する。図1は本発明
のサーマルヘッドおよびその制御方法を詳細に説明す
る。図1は本発明のサーマルヘッドの構成を示す図であ
り、上述の従来のサーマルヘッドと同等である構成につ
いては、同一の符号を付して示されている。
【0012】温度検出器4は、図1(a)の断面図に示
されるように発熱抵抗体14,15の直下であり且つ図
1(c)の上面図に示されるように、サーマルヘッドの
有効記録範囲外、即ち各発熱抵抗体の両端部分にそれぞ
れ設けられている。温度検出手段としての熱電対41
は、放熱板であるアルミニウム合金等よりなる基台10
1に設けられた孔103に固定され、その先端部分(温
度検出部)は蓄熱層であるセラミック基板10に設けら
れた孔102に挿入されるよう設けられる。また、この
孔102には、シリコングリス等の熱伝導性絶縁材42
が充填され、これにより熱電対41は封止されている。
【0013】図2は本発明のサーマルヘッドを用いた記
録装置の構成を示す図であり、温度検出器4の出力は、
第2のコントローラ23に入力される。この第2のコン
トローラ23はDSP(デジタルシグナルプロセッサ
ー)またはCPUよりなり、通電時間制御回路22を制
御して、温度検出器4の出力に基づいてストローブ信号
を適宜変化させるよう構成されている。
【0014】次に、本発明のサーマルヘッドの駆動制御
方法を説明する。図3は本発明のサーマルヘッドの駆動
制御方法による制御信号のタイミングチャートおよびサ
ーマルヘッドの発熱抵抗体の温度特性を示す図である。
本発明のサーマルヘッドの駆動制御方法においても、上
述の従来のサーマルヘッドの駆動制御方法と同様に、第
1のコントローラ20はコンピュータ等の上位装置によ
り作成された記録データをインタフェースを介して取り
込み、この記録データより1ライン分毎の記録データを
作成すると同時に履歴データを作成してそれぞれメモリ
31に格納し、これらを順次サーマルヘッド1に送信し
てサーマルヘッド1を駆動すると同時に、図示しない駆
動機構により記録紙(或いは記録紙とインクシート)を
副走査方向(即ち図のY方向)に移動させて記録を行
う。また、第1のコントローラ20は各ライン毎の記録
データを作成する際に、サーマルヘッドの有効記録範囲
外に設けられる温度検出用発熱抵抗体については常に駆
動状態となる記録データを作成し、各ラインの履歴制御
時および記録動作時においては、図3(a)に示すよう
に必ず通電(駆動)状態となるようサーマルヘッドを駆
動する。
【0015】記録動作に先立ち、第1のコントローラ2
0は第2のコントローラ23に履歴ストローブ信号印加
時における発熱抵抗体の目標温度値D1と、記録ストロ
ーブ信号印加時における発熱抵抗体の目標温度値D2の
設定を行う。第2のコントローラ23は、設定された各
目標温度値を格納,保持する。本発明のサーマルヘッド
の駆動制御方法においても、上述の従来の記録装置と同
様に、各ラインの記録データを分配回路32により偶数
ドットおよび奇数ドットの記録データに分配し、それぞ
れ駆動回路18および遅延回路33に送信し、副走査方
向の記録解像度および各発熱抵抗体間の距離に対応した
所定時間だけ第2の発熱抵抗体15による記録のタイミ
ングを遅らせるよう制御し、記録紙上における各々の発
熱抵抗体による記録が一致するよう構成されている。
【0016】以下、第1の発熱抵抗体14による記録動
作について説明する。記録動作において、メモリ制御回
路21は、先ずフレームメモリ31に格納している1ラ
イン分のデータより履歴データをデータ信号線191を
介して第1の発熱抵抗体14側の駆動回路群に図のA方
向に送信する。駆動回路15においては、メモリ制御回
路21より発信されるクロック信号に基づいて、送信さ
れる履歴データを順次シフトする。この履歴データを送
信し終えると、コントローラ20はラッチ信号を駆動回
路18に送信し、駆動回路18はこの履歴データをラッ
チする。その後、通電時間制御回路22より履歴ストロ
ーブ信号を駆動回路15に送信し、駆動回路15はラッ
チした履歴データに基づいて発熱抵抗体11を通電す
る。この時、第2のコントローラ23は温度検出器4の
出力を随時検出し、温度検出用の発熱抵抗体の温度が、
上記予め設定された履歴制御における目標温度値D1に
達したか否かを検出する。図3に示されるように、通電
時間制御回路22より駆動回路18に送信される履歴ス
トローブ信号は、目標温度D1に達する付近まで所定期
間連続する信号と、所定の短い周期を有するパルススト
ローブ信号により構成されており、通電時間制御回路2
2はこの履歴ストローブ信号をサーマルヘッドの駆動回
路18に送信し、発熱抵抗体の通電を行う。これと同時
に第2のコントローラ23は、温度検出用の発熱抵抗体
の温度を随時検出し、その温度が目標温度D1を越えて
いることを検出した場合には、履歴ストローブ信号にお
ける各単位パルス信号のパルス幅,即ちデューティ比
(ON/OFF時間の比率)を短くするよう、通電時間
制御回路22を制御し、逆に検出した温度が目標温度D
1を下回っていることを検出した場合には、履歴ストロ
ーブ信号における各単位パルス信号のパルス幅を長くす
るよう、通電時間制御回路22を制御する。これによ
り、履歴制御期間における発熱抵抗体14の温度は、正
確に目標設定温度D1となるよう通電される。この履歴
制御期間中、コントローラ20はメモリ31より記録す
べきラインの記録データを順次駆動回路18に送信し、
駆動回路18においてはクロック信号に基づいて送信さ
れるこの記録データを順次シフトする。この記録データ
を送信し終えると、コントローラ20はラッチ信号を駆
動回路18に送信し、駆動回路18はこの記録データを
ラッチする。記録データがラッチされると、第1のコン
トローラ20は通電時間制御回路22を制御して、記録
ストローブ信号を通電時間制御回路22より駆動回路1
8に送信し、駆動回路18はラッチした記録データに基
づいて発熱抵抗体12を通電(駆動)し、この1ライン
分の記録を行う。この記録動作期間において、通電時間
制御回路22は目標温度D2に達する付近まで所定期間
連続する加速ストローブ信号と、所定の短い周期を有す
るパルスストローブ信号により構成される記録ストロー
ブ信号をサーマルヘッドの駆動回路18に送信し、駆動
回路18はラッチしている記録データに基づいて発熱抵
抗体の駆動を行い、記録を行う。上述の履歴制御期間と
同様に、第2のコントローラ23はこの記録動作期間に
おいても温度検出器4の出力を随時検出し、発熱抵抗体
の温度が目標温度D2を越えていることを検出した場合
には、記録ストローブ信号における各単位パルス信号の
パルス幅を短くするよう通電時間制御回路22を制御
し、逆に検出した温度が目標温度D2を下回っているこ
とを検出した場合には、記録ストローブ信号における各
単位パルス信号のパルス幅を長くするよう、通電時間制
御回路22を制御する。これにより、記録動作期間にお
ける発熱抵抗体14の温度は、正確に目標設定温度D2
となるよう通電される。
【0017】この様に第2のコントローラ23は、履歴
制御期間および記録動作期間において、第1の発熱抵抗
体14の両端部分に設けられた温度検出用の発熱抵抗体
の温度を随時検出し、検出した温度に応じて第1の発熱
抵抗体14を駆動するストローブ信号のパルス幅を適宜
可変するよう通電時間制御回路22を制御する。同様
に、第2のコントローラ23は第2の発熱抵抗体15の
両端部分に設けられた温度検出用の発熱抵抗体の温度も
随時検出し、検出した温度に応じて第2の発熱抵抗体1
5を駆動するストローブ信号のパルス幅も適宜可変する
よう通電時間制御回路22を制御する。
【0018】本実施例においては、発熱抵抗体の温度検
出手段41として熱電対を用いているが、サーミスタ等
の温度検出手段を用いても良い。また、本実施例のよう
にサーマルヘッドの有効記録範囲外に温度検出用の発熱
抵抗体を設け、この発熱抵抗体を記録データに関わらず
常に駆動するよう制御することにより、温度検出手段を
少なくすることができるとともに、記録データに関わら
ず安定して発熱抵抗体の温度を検出することができる。
【0019】また、この実施例においては、所定の発信
周期を有するストローブ信号における各単位パルス信号
のパルス幅を、発熱抵抗体の温度に応じて適宜変更する
よう構成されているが、第2のコントローラ23により
発熱抵抗体の温度を常時監視し、発熱抵抗体の温度が目
標設定温度値を越えた際には通電をOFFとし、発熱抵
抗体の温度が目標設定温度値を下回った際に通電をON
とするようなストローブ信号を、通電時間制御回路22
より駆動回路18に送信するよう、通電時間制御回路2
2を制御するように構成しても良い。
【0020】図4は本発明の他の実施例を示す図で、発
熱抵抗体の温度検出手段として電流検知手段を用いたも
のである。即ち、上述の実施例における各発熱抵抗体の
両端部分に電圧検出手段を設け、この温度検出用の発熱
抵抗体の電圧を監視し、通電されることにより生じる温
度上昇に応じた発熱抵抗体の抵抗値変化を検出すること
により、発熱抵抗体の温度を検出するものである。この
場合、各発熱抵抗体の電圧と温度の関係を予め不揮発メ
モリ等に格納,保持しておき、履歴制御期間および記録
動作期間において、第2のコントローラ23は電圧検出
器4の出力より各発熱抵抗体の温度を算出し、算出した
発熱抵抗体の温度に応じて通電時間制御回路22を制御
して、ストローブ信号を適宜可変するよう構成されてい
る。
【0021】
【発明の効果】以上詳述した通り、本発明のサーマルヘ
ッドおよびその駆動制御方法においては、発熱抵抗体に
近接してその温度を検出する手段を設け、更にこの温度
検出手段の出力に応じて通電時間制御回路を制御する第
2のコントローラを設けたので、サーマルヘッドの温度
上昇を即時検出することができるとともに、温度上昇に
応じて瞬時にエネルギー供給量の制御を行うことができ
る。これにより、各ライン毎の濃度を均一にすることが
でき、高品質な記録を行うことができるという効果を奏
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のサーマルヘッドの構成を示す説明図
である。
【図2】 本発明のサーマルヘッドを用いた記録装置を
示す図である。
【図3】 本発明のサーマルヘッドの駆動制御信号を示
すタイミングチャートである。
【図4】 本発明の他の実施例を示す図である。
【図5】 従来のサーマルヘッドを用いた記録装置を示
す図である。
【図6】 従来のサーマルヘッドの構成を示す断面図で
ある。
【図7】 従来のサーマルヘッドの駆動制御信号を示す
タイミングチャートである。
【符号の説明】
1 サーマルヘッド 2 制御部 3 メモリ 4 温度検出手段

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ライン状に複数の発熱抵抗素子を配列し
    た発熱抵抗体を有し、通電時間制御回路より通電ストロ
    ーブ信号を印加することにより上記発熱抵抗体を選択的
    に駆動して記録媒体上に所望の記録を行うサーマルヘッ
    ドにおいて、 上記発熱抵抗体に近接して設けられ当該発熱抵抗体の温
    度変化を検出する温度検出器と、記録データに基づいて
    上記通電時間制御回路を制御して通電ストローブ信号を
    発生させる第1のコントローラと、上記温度検出器の出
    力に基づいて通電時間制御回路を制御して通電ストロー
    ブ信号を適宜変化させる第2のコントローラとを有する
    ことを特徴とするサーマルヘッド。
  2. 【請求項2】 ライン状に複数の発熱抵抗素子を配列し
    た発熱抵抗体を有し、通電時間制御回路より通電ストロ
    ーブ信号を印加することにより上記発熱抵抗体を選択的
    に駆動して記録媒体上に所望の記録を行うサーマルヘッ
    ドにおいて、 記録データに基づいて第1のコントローラにより上記通
    電時間制御回路により発生させる通電ストローブ信号の
    目標ストローブ幅を決定し、記録動作中において、上記
    発熱抵抗体に近接して設けられる温度検出器の出力に応
    じて上記通電時間制御回路により発生させる通電ストロ
    ーブ信号のストローブ幅を第2のコントローラにより適
    宜変化させるよう制御することを特徴とするサーマルヘ
    ッドの駆動制御方法。
  3. 【請求項3】 上記温度検出器は、上記発熱抵抗体を流
    れる電流値または上記発熱抵抗体の電圧値を検出し、検
    出した値より発熱抵抗体の温度を算出するよう構成され
    ることを特徴とする請求項1記載のサーマルヘッド。
JP9796295A 1995-03-30 1995-03-30 サーマルヘッドおよびその駆動制御方法 Pending JPH08267814A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9796295A JPH08267814A (ja) 1995-03-30 1995-03-30 サーマルヘッドおよびその駆動制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9796295A JPH08267814A (ja) 1995-03-30 1995-03-30 サーマルヘッドおよびその駆動制御方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08267814A true JPH08267814A (ja) 1996-10-15

Family

ID=14206307

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9796295A Pending JPH08267814A (ja) 1995-03-30 1995-03-30 サーマルヘッドおよびその駆動制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08267814A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112644183A (zh) * 2020-11-30 2021-04-13 山东华菱电子股份有限公司 基于分段多点测阻的多脉冲加热控制方法及打印头
CN114838506A (zh) * 2022-05-06 2022-08-02 珠海格力电器股份有限公司 一种防冻及防干烧装置、热水器及其控制方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112644183A (zh) * 2020-11-30 2021-04-13 山东华菱电子股份有限公司 基于分段多点测阻的多脉冲加热控制方法及打印头
CN114838506A (zh) * 2022-05-06 2022-08-02 珠海格力电器股份有限公司 一种防冻及防干烧装置、热水器及其控制方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2746088B2 (ja) サーマルヘッド装置
US4590484A (en) Thermal recording head driving control system
JP3039229B2 (ja) サーマルプリンタ
JPH07137327A (ja) サーマルヘッドの発熱体の駆動装置
US4432001A (en) Heat-sensitive recording head driving method
JPS60219075A (ja) サ−マルヘツド
JPH08267814A (ja) サーマルヘッドおよびその駆動制御方法
US4928110A (en) Thermal recording control method and system
JPS6228264A (ja) サ−マルヘツドの多値駆動方式
JP2001063124A (ja) サーマルラインプリンタおよびサーマルラインプリンタの駆動方法
JPH0377067B2 (ja)
JPH08300708A (ja) サーマルヘッドの駆動制御方法
JP3521159B2 (ja) サーマルヘッド
JP2761915B2 (ja) サーマルプリンタ
JP3110853B2 (ja) 記録方法及び装置
JP2005262814A (ja) サーマルヘッド装置
JP2871062B2 (ja) 感熱記録装置
JPH08244267A (ja) サーマルヘッドの駆動制御方法
JP3521158B2 (ja) サーマルヘッドおよびその駆動方法
JPH0790648B2 (ja) 熱転写印字装置
TWI222551B (en) Print control device and method of printing using the device
JP3673264B2 (ja) サーマルヘッド制御装置
JPH0225344A (ja) サーマルヘッド駆動方法
JPH01135663A (ja) サーマルヘッドの駆動方法
JP2522726Y2 (ja) 感熱記録装置

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040412