JP4978951B2 - 光走査装置及びそれを備えた画像形成装置 - Google Patents

光走査装置及びそれを備えた画像形成装置 Download PDF

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Description

本発明は、プリンタ、ファクシミリ及び複写機等の画像形成装置に用いられる光ビームを走査して画像を書き込み形成する光走査装置に関するものである。
従来、複写機やプリンタ等の電子写真方式を用いる画像形成装置では、帯電手段によって均一に帯電された感光体ドラムの表面に、入力された画像データに基づいて変調した光ビームを走査させる光走査装置が備えられており、この光走査装置によって形成された静電潜像が、現像手段によってトナー像に現像され、そして、このトナー像を記録用紙等に転写することによって画像形成が行われている。
ところで、近年では、カラー画像形成装置の高速化に伴い、複数の感光体ドラムを記録紙の搬送方向に配列し、これらの各感光体ドラムに対応した複数の光走査装置で同時に露光して静電潜像をつくり、これらの静電潜像をブラック、マゼンタ、シアン、イエロー等の各々異なる色の現像剤を使用する現像手段で現像した後、これらのトナー像を同一の記録用紙に順次重ね合わせて転写しカラー画像を得る、いわゆるタンデム方式を採用したデジタル複写機やレーザープリンタが実用化されている。
このようなタンデム方式を採用した画像形成装置では、光走査装置内に反射手段として複数の折り返しミラーを配置することによって、それぞれの感光体ドラムへと光ビームを導くよう構成されている。これらの折り返しミラーは反射された光ビームが歪むことのないように反射面を研磨する等して面精度をよくしているが、折り返しミラーは光ビームの光路を妨げることがないよう両端部でのみ保持されているため、折り返しミラーが自重によって撓み、反射された光ビームの走査線が湾曲することがあり、各光ビームの走査線にそれぞれ異なる大きさの湾曲が生じた場合には、形成されるカラー画像には走査線のズレに起因する色ズレが生じるという問題があった。
そこで、特許文献1には、折り返しミラーの反射面側を一対のブラケットによって支持し、更に、折り返しミラーのブラケットから外側へ突出した両端部の裏面側をそれぞれ調整ネジによって支持し、折り返しミラーによって反射された光ビームの走査線が湾曲している場合には、2つの調整ネジで折り返しミラーの両端部を裏面から押圧することによって折り返しミラーの湾曲の頂点及び湾曲の度合いを調整し、光ビームの走査線の湾曲を補正することができる光走査装置が提案されている。
特開2001−117040号公報
しかしながら、特許文献1に記載の光走査装置では、折り返しミラーの両端部を裏面から押圧する調整ネジの押圧力を調整することによって、折り返しミラーの湾曲の頂点を変更し、湾曲の度合いを調整することが可能であるが、両端部の押圧力の調整のみで折り返しミラーの湾曲の頂点を精確に変更し、湾曲の度合いを正確に調整することは非常に困難であった。
本発明においては上述の事情に鑑み、折り返しミラーの湾曲の頂点の変更及び湾曲の度合いの調整を正確且つ容易に行うことができ、反射される光ビームの走査線の湾曲を確実に補正することができる光走査装置、及びそれを備えた画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、光ビームを射出する光源と、該光源から射出された光ビームを偏向する偏向器と、該偏向器により偏向された光ビームを折り返して感光体の表面へと導く一つ以上の反射手段と、を備えた光走査装置において、前記反射手段のうち少なくとも一つには、前記反射手段に係着される保持部材と、該保持部材が取り付けられる取付面と、前記反射手段を反射面に対し垂直方向に押圧可能な押圧手段及び引張可能な引張手段と備えた撓み調整機構が設けられており、前記保持部材は、前記反射手段の長手方向に摺動可能に係着される第1の保持部材と、該第1の保持部材を前記反射手段の反射面に対して垂直方向に摺動可能に保持する第2の保持部材とから成り、前記引張手段は、前記第1及び第2の保持部材の間隔を調整する引張調整ねじであり、前記押圧手段は、前記第1の保持部材に螺入され前記反射手段の裏面を押圧する押圧調整ねじであることを特徴としている。
また本発明は、上記構成の光走査装置において、前記取付面には、前記反射手段の長手方向に複数の位置決め孔が並設されており、該位置決め孔のうちいずれかに固定ねじを通し前記保持部材に設けられたねじ孔に螺合することによって、前記保持部材が位置決めされることを特徴としている。
また本発明は、上記構成の光走査装置において、前記撓み調整機構は、前記反射手段のうち前記感光体の直前に配置されている最終反射手段に係着されていることを特徴としている。
また本発明は、上記構成の光走査装置を備えた画像形成装置である。
本発明によれば、撓み調整機構によって、引張及び反射手段の反射面を凸形状若しくは凹形状に撓ませることができ、また、反射手段に係着される保持部材を反射手段の長手方向に摺動することによって、反射手段の撓みの頂点を変更することができるため、反射される光ビームの走査線の湾曲を確実に補正することができる。撓み調整機構を構成する保持部材を、反射手段に係着される第1の保持部材と、取付面に固定される第2の保持部材の2種類の部材から構成することにより、撓み調整機構の組立作業が容易に行えるようになる。押圧手段である第1の保持部材に螺入された押圧調整ねじ、又は引張手段である第1及び第2の保持部材の間隔を調整する引張調整ねじを回転させることにより、反射手段に付与される押圧力又は引張力を調整できるため、容易に反射手段の反射面の湾曲の度合いを調整することができる。
また、取付面に設けられた複数の位置決め孔のうちいずれかに固定ねじを通し保持部材に螺合することによって、保持部材が位置決めされるため、位置決め孔ごとに得られる頂点の位置を定めておけば、所定の位置決め孔を選択することにより湾曲の頂点の位置を合わせることができるため、容易に反射手段の反射面の湾曲の頂点を調整することができる。
また、最終反射手段の反射面の湾曲の頂点の変更及び湾曲の度合いの調整を行うことができるため、光源から感光体までの間に設けられた反射手段及びレンズ等によって生じる光ビームの走査線の湾曲も同時に補正することができる。
また、上記いずれかの構成の光走査装置を搭載することにより、光ビームの走査線の湾曲を補正することができるため、光ビームの走査線の湾曲による画質の低下を防止することができ、特に、複数の走査線によるカラー画像形成装置においては、走査線の湾曲差による色ズレを防止することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。図1は、本発明の光走査装置を備えた画像形成装置の概略構成図であり、ここでは4ドラムタンデム方式のカラー画像形成装置について示している。図2は光走査装置の構成を示す概略構成図であり、説明の便宜上、各画像形成部に配設された感光体ドラム15K〜15Yを図示している。
カラー画像形成装置1の下部には、積載された用紙束を収容する給紙カセット等の給紙部2が設けられている。この給紙部2の一端部には、積載された用紙Pを最上位紙から1枚ずつ給紙するための分離給送手段3が設けられている。そして分離給送手段3の上部には、上方へ延びて本体上面に形成された排出トレイ4に至る用紙搬送路5が形成されている。この用紙搬送路5に沿って、用紙搬送方向上流から順に、分離給送手段3、搬送ローラ対6、レジストローラ対7、転写ローラ8、定着ローラ対9及び排紙ローラ対10が配置されている。
転写ローラ8の右側には、中間転写ベルト11が回転自在に配設されている。中間転写ベルト11は、駆動ローラ12と従動ローラ13とに掛け渡されており、駆動ローラ12が回転駆動することにより、時計回りに回転されるようになっている。また、駆動ローラ12は中間転写ベルト11を介して上記転写ローラ8と当接している。なお、中間転写ベルト11には誘電体樹脂製のシートが用いられ、その両端部を互いに重ね合わせて接合しエンドレス形状にしたベルトや、継ぎ目を有しない(シームレス)ベルトが好適に用いられる。
中間転写ベルト11の下方には、回転方向に沿って、図1においては右側から順に、4つの画像形成部14K,14C,14M及び14Yが配設されている。これらの画像形成部14K〜14Yは、異なる4色(ブラック、シアン、マゼンタ及びイエロー)の画像に対応して設けられており、それぞれ帯電、露光、現像及び転写の各工程によりブラック、シアン、マゼンタ及びイエローの画像を順次形成する。
これら画像形成部14K〜14Yには、各色の可視像(トナー像)を担持する感光体ドラム15K,15C,15M及び15Yが配設されており、回転自在に配設された各感光体ドラム15K〜15Yの周囲には、感光体ドラム15K〜15Yを帯電させる帯電器16と、感光体ドラム15K〜15Y上にトナー像を形成する現像ユニット17と、感光体ドラム15K〜15Y上に残留した現像剤を除去するクリーニング部18と、中間転写ベルト11を介して感光体ドラム15K〜15Yと当接する中間転写ローラ19がそれぞれ配置されており、更に感光体ドラム15K〜15Yの下方には各感光体ドラム15K〜15Yに画像情報を露光する光走査装置20が配置されている。
ここで、図2を参照して、光走査装置20についてさらに説明する。光走査装置20は、画像信号に基づいて変調した光ビーム21を射出する光源(図示せず)、ポリゴンミラー22、fθレンズ23、補正レンズ24及び各光路に設置された折り返しミラー25,26,27と備えている。
光走査装置20には光源(図示せず)が4つ備えられており、それぞれブラック、シアン、マゼンタ及びイエローの画像信号に基づいて変調した光ビーム21K,21C,21M及び21Yを射出するものである。ポリゴンミラー22は、光ビームの偏向手段であって、光走査装置20内に回転自在に配設されており、回転軸22aを中心に回転することによって、反射面に入射された光ビーム21K〜21Yを等角速度偏向させることができる。
fθレンズ23は、各感光体ドラム15の表面を走査する光ビーム21K〜21Yが、主走査方向に等速度で走査するように、ポリゴンミラー22によって等角速度偏向された光ビーム21を等速度偏向させるものである。補正レンズ24は光ビーム21の補正手段であり、ポリゴンミラー22によって偏向される光ビーム21が、ポリゴンミラー22の反射面が回転軸22aに対して倒れる面倒れによって生じる誤差を補正する面倒れ補正機能を備えている。
折り返しミラー25,26,27は、各光ビーム21K〜21Yの光路に設置される反射手段であって、薄板状のミラーから構成されており、その長手方向両端を保持台29と固定バネ30(図3参照)によって固定され、光走査装置20内の所定の位置に配置されている。なお、各光路に配置される折り返しミラー25〜2の枚数及び反射面の設置角度は適宜変更することができる。
ここで、光走査装置20内に配置されている折り返しミラー25〜28は長手方向両端でのみ保持されているため、自重による撓みが生じ反射面が湾曲することがあり、かかる場合、反射された光ビーム21は走査線が湾曲し形成されるカラー画像に色ずれが生じるため、全ての光路において感光体ドラム15の直前に配置される最終折り返しミラー25a,26a,27a及び28aには、後述する撓み調整機構40が備えられており撓みを調整できるよう構成されている。
上記のように構成されたカラー画像形成装置1による画像形成動作について説明する。ユーザにより画像形成開始が入力されると、先ず、各感光体ドラム15K〜15Yが回転駆動されることにより、帯電器16によって感光体ドラム15K〜15Yの表面が一様に帯電され、入力された画像信号に基づいて光走査装置20によって光ビームが照射され、各感光体ドラム15K〜15Y上に画像信号に応じた静電潜像が形成される。
ここで、光走査装置20による光ビーム走査動作について説明する。光走査装置20に備えられた図示しない4つの光源から光ビーム21K〜21Yがポリゴンミラー22の反射面へと入射される。この時、ポリゴンミラー22によって偏向された4つの光ビーム21K〜21Yの光路分離を容易にするために、これらの光ビーム21K〜21Yはポリゴンミラー22に対して副走査方向にそれぞれ異なる角度で入射するように構成されている。
ポリゴンミラー22に入射された光ビーム21K〜21Yは、ポリゴンミラー22によって等角速度偏向された後、fθレンズ23によって等速度偏向される。そして、等速度偏向された光ビーム21K〜21Yは、それぞれの光路に配置された反射手段である折り返しミラー25〜2によって所定回数折り返され、補正レンズ24を通過することよって面倒れ補正がされた後、光路の最後に設けられた最終折り返しミラー25a〜28aによって折り返され、各感光体ドラム15K〜15Yの表面へと配光されることとなる。
次いで、感光体ドラム15K〜15Yに現像ユニット17に図示しない補給装置から充填されたブラック、シアン、マゼンタ及びイエローの各色の現像剤が供給され、静電潜像に応じたトナー像が形成され、中間転写ベルト11に所定の転写電圧で電界が付与された後、中間転写ローラ19によって感光体ドラム15K〜15Y上のブラック、シアン、マゼンタ及びイエローのトナー像が中間転写ベルト11上に転写される。これらの4色の画像は、所定のフルカラー画像形成のために予め定められた所定の位置関係をもって形成される。そして、引き続き行われる新たな静電潜像の形成に備え、感光体ドラム15K〜15Yの表面に残留した現像剤はクリーニング部18により除去される。
また、駆動モータ(図示せず)による駆動ローラ12の回転に伴い中間転写ベルト11が時計回りに回転を開始すると、用紙Pがレジストローラ対7から所定のタイミングで中間転写ベルト11に隣接して設けられた転写ローラ8へ搬送され、フルカラー画像が用紙Pへ転写される。そして、トナー像が転写された用紙Pは定着ローラ対9へと搬送され、定着ローラ対9により加熱及び加圧されてトナー像が用紙Pの表面に定着され、所定のフルカラー画像が形成される。フルカラー画像が形成された用紙Pは、排出ローラ対10によって排出トレイ4に排出される。
次に、図3〜図5を参照して、光走査装置20内に配置される最終折り返しミラー25a〜28aに備えられた撓み調整機構40について説明する。図3は撓み調整機構を折り返しミラー側から見た斜視図、図4は撓み調整機構を図3と反対側から見た斜視図、図5は撓み調整機構の分解斜視図である。ここで、図3〜図5には、ブラックに対応する光ビームの光路に配置される最終折り返しミラー25aに備えられた撓み調整機構についてのみ図示したが、これは他の最終折り返しミラー26a,27a及び28aに備えられる撓み調整機構も同様の構成であるので、図示を省略し説明を繰り返さない。
図3及び図4に示すように、最終折り返しミラー25aは、光走査装置20内に固着された保持台29に長手方向両端を載置し、固定バネ30によって長手方向両端を保持台29に押付けられ固定されており、撓み調整機構40は、この最終折り返しミラー25aに係着される第1ブラケット41、第1ブラケット41を保持する第2ブラケット42及び第2ブラケット42が固定される支持板43から構成されている。
第1ブラケット41は、長方形状の板部材から形成される基部41aの長手方向両端縁に、基部41aに対して垂直下方へと延びる腕部41bが一体形成され略コ字形に形成されており、これらの対向する2つの腕部41bの間隔は最終折り返しミラー25aの短辺長さより若干長く、これらの腕部41bによって最終折り返しミラー25aの両側面を挟み込むように、反射面の裏面側から最終折り返しミラー25aに係着され、最終折り返しミラー25aの長手方向に摺動可能となっている。
また、第1ブラケット41に形成された両腕部41bは、その先端が内側へと略直角に折り曲げられ引掛爪41cが設けられており、後述するように第1ブラケット41が第2ブラケット42側へと摺動されると、これらの引掛爪41cが最終折り返しミラー25aの反射面に当接するようになっている。なお、引掛爪41cは光ビームの光路を妨げることのないよう、反射面の両側縁近傍にのみ当接するよう形成されている。
更に、第1ブラケット41の基部41aの長手方向中央部には、短手方向に並ぶ2つのねじ孔44,45が基部41aに対して垂直に穿設されており、一方のねじ孔44には押圧調整ねじ46が、他方のねじ孔45には後述する第2ブラケット42を介して引張調整ねじ47が螺合されている。なお、押圧調整ねじ46にはセットビスが好適に用いられる。また更に、基部41aには、基部41aに対して垂直上方へと延びる2本の摺動軸48が設けられており、これら2本の摺動軸48はねじ孔45を挟んで長手方向に並設されている。
第2ブラケット42は、第1ブラケット41を保持する保持部42aと、支持板43へと固定される固定部42bとが一体に形成されており、保持部42aには挿通孔49が穿設されており、引張調整ねじ47を挿通孔49を通して第1ブラケット41に設けられたねじ孔45へと螺合することによって、第1ブラケット41が第2ブラケット42に保持されている。
また、保持部42aには第1ブラケット41に形成された摺動軸48と対向する位置に案内孔50が設けられており、この案内孔50に摺動軸48が挿入されている。なお、挿通孔49及び案内孔50は、最終折り返しミラー25aの反射面に対して垂直になるように形成されており、引張調整ねじ47を回転させると第1ブラケット41は最終折り返しミラー25aの反射面に対して垂直方向に摺動するようになっている。
そして、固定部42bにはねじ孔51が設けられ、支持板43にはこのねじ孔51と対応する高さに位置決め孔52が穿設されており、固定ねじ53を位置決め孔52を通してねじ孔51に螺合することによって、第2ブラケット42が支持板43に固定されている。なお、位置決め孔52は、最終折り返しミラー25aの長手方向に複数並設されており、固定ねじ53を通す位置決め孔52を替えることにより、第2ブラケット42を固定する位置を最終折り返しミラー25aの長手方向に変化させることができる。
図6及び図7を参照して、撓み調整機構を用いた最終折り返しミラー25aの撓み調整について説明する。ここで、撓み調整は最終折り返しミラー25aが持つ撓みを矯正するものであるが、図6及び図7においては、説明の便宜上最終折り返しミラー25aは元々撓んでいないものとして図示している。
図6は撓み調整機構の側面図であり、図7は最終折り返しミラーを長手方向に、押圧調整ねじ及び引張調整ねじの中心を含む面で切断した断面図である。なお、それぞれにおいて(a)は押圧調整ねじ及び引掛爪が最終折り返しミラーに当接していない状態、(b)は押圧調整ねじをねじ込み最終折り返しミラーを押圧した状態、(c)は第1ブラケットを第2ブラケット側へと摺動させ、引掛爪によって最終折り返しミラーを引張した状態を図示している。
撓み調整機構を用いて、最終折り返しミラー25aの撓みを調整する際には、先ず、最終折り返しミラー25aの撓みの頂点となる位置を決め、第1ブラケット41及び第2ブラケット42を最終折り返しミラー25aの長手方向にスライドさせて、頂点となる位置に押圧調整ねじ46又は引掛爪41cが対向するよう調整した後、固定ねじ53によって第2ブラケット42を支持板43に固定する。
ここで、図6(a)に示すように、押圧調整ねじ46による押圧力又は引掛爪41cによる引張力が付与されていない状態では、図7(a)のように、最終折り返しミラー25aは撓んでいない。そして、図6(b)に示すように、押圧調整ねじ46を回転させて第1ブラケット41へとねじ込んでいくと、押圧調整ねじ46の先端が最終折り返しミラー25aの裏面を押圧するようになり、前述したように最終折り返しミラー25aの長手方向両端は保持台29と固定バネ30によって固定されているため、図7(b)に示すように、最終折り返しミラー25aは押圧調整ねじ46の当接部を頂点として、反射面が凸形状となるように撓むこととなる。
また、図6(c)に示すように、押圧調整ねじ46を回転させて第1ブラケット41を第2ブラケット42側へと摺動させると、第1ブラケット41に形成された引掛爪41cが最終折り返しミラー25aの反射面に当接し、最終折り返しミラー25aを第1ブラケット41側へと引張するようになる。このとき、前述のように最終折り返しミラー25aの長手方向両端は固定されているため、図7(c)に示すように、最終折り返しミラー25aは引掛爪41cとの当接部を頂点として、反射面が凹形状となるように撓むこととなる。
なお、押圧調整ねじ46及び引張調整ねじ47の回転量を調節することにより、最終折り返しミラー25aに付与される押圧力又は引張力を調整することができ、これによって最終折り返しミラー25aの湾曲の度合いを変更することができる。また、第1ブラケット41及び第2ブラケット42を複数設置することにより、最終折り返しミラー25aの湾曲をさらに精確に調整することができる。
その他、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば、上記実施形態では、全ての光路において感光体ドラム15の直前に配置される最終折り返しミラー25a〜28aの撓みを調整することによって、光ビーム21の走査線の湾曲を補正したが、これは最終折り返しミラー25a〜28aでなく、他の折り返しミラー25〜2の撓みを調整するようにしてもよく、また、複数の折り返しミラー25〜2の撓みを調整するようにしてもよい。
また、最終折り返しミラー25aの反射面を凸形状に撓ませる場合と、凹形状に撓ませる場合では異なる手段を用いているが、これは、第1ブラケット41で最終折り返しミラー25aの裏面を押圧できるようにして、引張調整ねじ47のみで最終折り返しミラー25aの反射面を、凸形状にも凹形状にも撓ませることができるようにすることも可能である。
また、第2ブラケット42の位置決めは、固定ねじ53を通す位置決め孔52を変更することによって行っているが、これは第2ブラケット42にギアを、支持板43にラックをそれぞれ設けて、モータ等によってギアを回転駆動させることにより第2ブラケット42をスライドさせるようにしてもよく、更に、押圧調整ねじ46及び引張調整ねじ47にもモータを接続し、これらのモータを制御する制御装置を設けて、自動で折り返しミラー25〜28の撓みの頂点及び度合いを調整できるよう構成しても良い。
また、第2ブラケット42は複数の位置決め孔52を設けた支持板43へと固定しているが、これは光走査装置20のハウジングに位置決め孔52を設けて、第2ブラケット42を光走査装置20のハウジングに直接固定して、支持板43を省略することも可能である。なお、光走査装置20のハウジングに複数の位置決め孔52を設けた場合には、光走査装置20の防塵のため、第2ブラケット42の固定に用いられていない他の位置決め孔52はテープ等で塞いでおくことが好ましい。
更に、上記実施形態では、最終折り返しミラー25aに係着される第1ブラケット41と、支持板43に固定される第2ブラケット42という2種類の部材を用いて最終折り返しミラー25aの撓み調整を行う構成としたが、これは支持板43に設けられる位置決め孔52を、最終折り返しミラー25aの反射面に対して垂直になるように形成して、この位置決め孔52に第1ブラケット41に形成された摺動軸48を挿入し、第1ブラケット41を最終折り返しミラー25aの反射面に対して垂直方向に摺動可能となるように、支持板43に直接取り付けることも可能である。
また更に、上記実施形態では、フルカラー画像を得るためにイエロー、マゼンタ、シアン及びブラックの4色の現像剤を用いた画像形成装置について説明を行ったが、別の色相の色材を備えた画像形成装置や、色数が異なる画像形成装置にも利用することができ、モノクロ画像形成装置にも利用することができる。
本発明は、プリンタ、ファクシミリ及び複写機等の画像形成装置に備えられる光ビームを走査して画像を書き込み形成する光走査装置に利用することができ、特にカラーレーザプリンタ及びデジタルカラー複写機等のカラー画像形成装置に備えられる光走査装置に好適に利用することができる。
は、本発明の光走査装置を備えた画像形成装置の概略構成図である。 は、光走査装置の構成を示す概略構成図である。 は、撓み調整機構を折り返しミラー側から見た斜視図である。 は、撓み調整機構を図3とは反対側から見た斜視図である。 は、撓み調整機構の分解斜視図である。 は、撓み調整機構の側面図である。 は、最終折り返しミラーを長手方向に、押圧調整ねじ及び引張調整ねじの中心を含む面で切断した断面図である。
符号の説明
1 カラー画像形成装置
25,26,2折り返しミラー(反射手段)
25a,26a,27a,28a 最終折り返しミラー(最終反射手段)
29 保持台
30 固定バネ
40 撓み調整機構
41 第1ブラケット(第1の保持部材)
41a 基部
41b 腕部
41c 引掛爪
42 第2ブラケット(第2の保持部材)
42a 保持部
42b 固定部
43 支持板(取付面)
44,45 ねじ孔
46 押圧調整ねじ(押圧手段)
47 引張調整ねじ(引張手段)
48 摺動軸
49 挿通孔
50 案内孔
51 ねじ孔
52 位置決め孔
53 固定ねじ

Claims (4)

  1. 光ビームを射出する光源と、該光源から射出された光ビームを偏向する偏向器と、該偏向器により偏向された光ビームを折り返して感光体の表面へと導く一つ以上の反射手段と、を備えた光走査装置において、
    前記反射手段のうち少なくとも一つには、前記反射手段に係着される保持部材と、該保持部材が取り付けられる取付面と、前記反射手段を反射面に対し垂直方向に押圧可能な押圧手段及び引張可能な引張手段とを備えた撓み調整機構が設けられており、
    前記保持部材は、前記反射手段の長手方向に摺動可能に係着される第1の保持部材と、該第1の保持部材を前記反射手段の反射面に対して垂直方向に摺動可能に保持する第2の保持部材とから成り、
    前記引張手段は、前記第1及び第2の保持部材の間隔を調整する引張調整ねじであり、前記押圧手段は、前記第1の保持部材に螺入され前記反射手段の裏面を押圧する押圧調整ねじであることを特徴とする光走査装置。
  2. 前記取付面には、前記反射手段の長手方向に複数の位置決め孔が並設されており、該位置決め孔のうちいずれかに固定ねじを通し前記保持部材に設けられたねじ孔に螺合することによって、前記保持部材が位置決めされることを特徴とする請求項1に記載の光走査装置。
  3. 前記撓み調整機構は、前記反射手段のうち前記感光体の直前に配置されている最終反射手段に係着されていることを特徴とする請求項1または請求項に記載の光走査装置。
  4. 請求項1乃至請求項のいずれかに記載の光走査装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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